JP2019041560A - 電子制御ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】ユニット内の温度が過度に上昇しないように放熱性を向上させることができる電子制御ユニットを提供すること。【解決手段】電子部品30〜33を実装した回路基板3と、回路基板3を収容する金属製のケーシング2と、ケーシング2に配置される樹脂製のコネクタ部4と、ケーシング2の開口部を閉塞する金属製の蓋部材5とを有する電子制御ユニット1において、ケーシング2は、放熱フィン23を備え、電子部品30〜33のうち回路基板3からの突出寸法が大きい背の高い部品32,33が回路基板3上の所定部位に集約配置され、蓋部材5には、背の高い部品32,33の寸法に合わせて他の部分よりも突出した突出部51が形成されている。【選択図】図2
Description
本開示は、自動車等の車両に搭載されている電装品を制御するための電子制御ユニットに関する。
近年、自動車等の車両の電子制御化が進むにつれて搭載される電子制御ユニットの数が増加している。電子制御ユニットは、通常、ケースに覆われており、そのケース内に電子部品を実装した回路基板が収容されているとともに、回路基板と電気的に接続されたコネクタ部が設けられている。そして、電子制御ユニットは、ワイヤーハーネスによりコネクタ部を介して電装品に接続される。
ここで、電子制御ユニットに収容されている回路基板に水滴が付着すると、回路にショートが生じてしまうおそれがある。そのため、電子制御ユニットでは、ケースやコネクタ部の結合部に液状シール材を塗布しておいて硬化させて接合部全周をシールして密閉構造としている(特許文献1参照)。そして、コネクタ部の内部(ターミナルが配置される部分)に空気孔(通気孔)を設け、ケース内の圧力を大気圧と同程度に保ち(調圧し)、ケース内が負圧になることを防いでいる。
しかしながら、上記のような電子制御ユニット内にトランジスタ(MOSFET)等のような高発熱部品がある場合には、ユニット内の温度が過度に上昇することがあった。また、回路基板には背の高さが異なる電子部品が実装されているので、一番背の高い部品に合わせてケース(カバー)が作られているため、ユニットの内部空間が大きくなる(無駄な空間が多くなる)ため放熱性が良くなかった。そのため、ユニット内で発熱すると、ユニット内に熱がこもり易く、温度が上がり過ぎた場合には、電子部品の作動に悪影響を及ぼすおそれがあった。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、ユニット内の温度が過度に上昇しないように放熱性を向上させることができる電子制御ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、
発熱素子を含む電子部品を実装した回路基板と、前記回路基板を収容する金属製のケーシングと、前記ケーシングに配置される樹脂製のコネクタ部と、前記ケーシングの開口部を閉塞する金属製の蓋部材とを有する電子制御ユニットにおいて、
前記ケーシングは、放熱フィンを備え、
前記電子部品のうち前記回路基板からの突出寸法が大きい背の高い部品が前記回路基板上の所定部位に集約配置され、
前記蓋部材には、前記背の高い部品の寸法に合わせて他の部分よりも突出した突出部が形成されている
ことを特徴とする。
発熱素子を含む電子部品を実装した回路基板と、前記回路基板を収容する金属製のケーシングと、前記ケーシングに配置される樹脂製のコネクタ部と、前記ケーシングの開口部を閉塞する金属製の蓋部材とを有する電子制御ユニットにおいて、
前記ケーシングは、放熱フィンを備え、
前記電子部品のうち前記回路基板からの突出寸法が大きい背の高い部品が前記回路基板上の所定部位に集約配置され、
前記蓋部材には、前記背の高い部品の寸法に合わせて他の部分よりも突出した突出部が形成されている
ことを特徴とする。
この電子制御ユニットでは、背の高い電子部品が回路基板上の所定部位に集約配置され、その集約配置された部位を覆う蓋部材には、背の高い電子部品の寸法に合わせて他の部分よりも突出した突出部が形成されている。そのため、蓋部材の突出部以外の部分を、回路基板に近づけて電子制御ユニットの内部空間(容積)を小さくすることできる。これにより、発熱源であるトランジスタやマイコンと蓋部材との距離が短くなって熱抵抗が下がるため、電子制御ユニット内に熱がこもる前に蓋部材から放熱することができる。また、ケーシングが放熱フィンを備えているため、ケーシングからも効率良く放熱することができる。これらのことから、電子制御ユニットの放熱性が向上するため、ユニット内の温度が過度に上昇することを防止することができる。
また、蓋部材に突出部を形成することにより、蓋部材の強度を向上させるとともに、電子制御ユニットの小型化を図ることもできる。
そして、上記した電子制御ユニットにおいて、
前記背の高い部品は、アルミ電解コンデンサ及びコイルである。
前記背の高い部品は、アルミ電解コンデンサ及びコイルである。
ここで、コイルは発熱体であるため、コイルとアルミ電解コンデンサを集約配置すると、コイルからの熱の影響を受けてアルミ電解コンデンサの寿命が短くなってしまうおそれがある。
そこで、上記した電子制御ユニットにおいて、
前記ケーシングの底部内側には、前記回路基板のうち前記コイルが配置される部分の基板裏面に近接して配置されるように突出した放熱部が形成され、
前記回路基板の前記コイルの配置部分又はその周辺にサーマルビアが形成されている
とよい。
前記ケーシングの底部内側には、前記回路基板のうち前記コイルが配置される部分の基板裏面に近接して配置されるように突出した放熱部が形成され、
前記回路基板の前記コイルの配置部分又はその周辺にサーマルビアが形成されている
とよい。
このような構成にすることにより、コイルからの発熱をサーマルビアを介して、回路基板の裏面からケーシングの放熱部へ放熱することができる。そのため、アルミ電解コンデンサが、コイルからの熱の影響を受け難くなる。これにより、アルミ電解コンデンサの寿命を短くすることなく、コイルとアルミ電解コンデンサを集約配置することができる。
また、上記した電子制御ユニットにおいて、
前記蓋部材の前記突出部以外に、内側に凹ませた溝部が形成されている
ことが好ましい。
前記蓋部材の前記突出部以外に、内側に凹ませた溝部が形成されている
ことが好ましい。
このような構成にすることにより、電子制御ユニットの内部空間(容積)をより小さくすることができるため、電子制御ユニットの放熱性をより向上させることができる。また、溝部が補強リブとして機能するので蓋部材の強度も一層向上する。
そして、上記した電子制御ユニットにおいて、
前記溝部は、前記電子部品のうちノイズを発生する部品の周りに形成されている
ことが好ましい。
なお、前記ノイズを発生する部品は、マイコン及びトランジスタである。
前記溝部は、前記電子部品のうちノイズを発生する部品の周りに形成されている
ことが好ましい。
なお、前記ノイズを発生する部品は、マイコン及びトランジスタである。
このような構成にすることにより、ノイズの発生源であるマイコン及びトランジスタと蓋部材との距離が短くなり、マイコン及びトランジスタから発生するノイズを効果的に吸収又は反射することができる。つまり、このような蓋部材の溝部により、マイコン及びトランジスタから発生するノイズを効果的にシールドすることができる。
本開示によれば、ユニット内の温度が過度に上昇しないように放熱性を向上させることができる電子制御ユニットを提供することができる。
本開示に係る実施形態である電子制御ユニットについて、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、電子制御ユニットとして、燃料ポンプを制御する燃料ポンプコントローラ(FPC)を例示して説明する。
<電子制御ユニットの全体構成>
本実施形態の電子制御ユニット1は、図1及び図2に示すように、ケーシング2と、回路基板3と、コネクタ部4と、蓋部材5と、シール材6と、クリップ7とを備えている。そして、ケーシング2内に回路基板3が収容され、コネクタ部4がケーシング2及び蓋部材5に挟み込まれて、それぞれがシール材6を介して結合され、クリップ7によりケーシング2と蓋部材5とが固定されている。なお、シール材6は、ユニット組み立て時に液状のものが塗布されて硬化したものである。このような電子制御ユニット1は、車両(ボディ)に対してケーシング2の底部が接触した状態で、コネクタ部4が天方向を向かないように取り付けられており、不図示のワイヤーハーネスによりコネクタ部4を介して、不図示の燃料ポンプに電気的に接続される。
本実施形態の電子制御ユニット1は、図1及び図2に示すように、ケーシング2と、回路基板3と、コネクタ部4と、蓋部材5と、シール材6と、クリップ7とを備えている。そして、ケーシング2内に回路基板3が収容され、コネクタ部4がケーシング2及び蓋部材5に挟み込まれて、それぞれがシール材6を介して結合され、クリップ7によりケーシング2と蓋部材5とが固定されている。なお、シール材6は、ユニット組み立て時に液状のものが塗布されて硬化したものである。このような電子制御ユニット1は、車両(ボディ)に対してケーシング2の底部が接触した状態で、コネクタ部4が天方向を向かないように取り付けられており、不図示のワイヤーハーネスによりコネクタ部4を介して、不図示の燃料ポンプに電気的に接続される。
<ケーシングの構成>
ケーシング2は、金属製(本実施形態では、例えばアルミニウム製)の略直方体形状の収容部材であり、図3に示すように、基板収容部20と、上面開口部21と、側面開口部22とを備える。基板収容部20は、ケーシング2の内部に回路基板3を収容するための空間である。上面開口部21は、ケーシング2の上面全域に開口しており、その縁部にシール材6が配置(塗布)されるシール材溝21aが設けられている。シール材溝21aは、側面開口部22を除いて縁部全周に形成されている。この上面開口部21は、シール材6を介して蓋部材5により閉塞される。なお、蓋部材5の縁部内側には、シール材溝21a及びコネクタ部4のシール材溝45に入り込むように内側に突出する凸部5aが形成されている(図5、図6参照)。これにより、ケーシング2と蓋部材5との接合ではシール性が確保されている。
ケーシング2は、金属製(本実施形態では、例えばアルミニウム製)の略直方体形状の収容部材であり、図3に示すように、基板収容部20と、上面開口部21と、側面開口部22とを備える。基板収容部20は、ケーシング2の内部に回路基板3を収容するための空間である。上面開口部21は、ケーシング2の上面全域に開口しており、その縁部にシール材6が配置(塗布)されるシール材溝21aが設けられている。シール材溝21aは、側面開口部22を除いて縁部全周に形成されている。この上面開口部21は、シール材6を介して蓋部材5により閉塞される。なお、蓋部材5の縁部内側には、シール材溝21a及びコネクタ部4のシール材溝45に入り込むように内側に突出する凸部5aが形成されている(図5、図6参照)。これにより、ケーシング2と蓋部材5との接合ではシール性が確保されている。
側面開口部22は、ケーシング2の一側面(4つの側面のうちの1つ)に、側壁2aの一部を残した状態で開口している。この側面開口部22に、シール材6を介してコネクタ部4が配置され、側面開口部22が塞がれている。
また、ケーシング2の底部外面には、放熱フィン23が形成されている(図1、図5、図6参照)。これにより、ケーシング2は、回路基板3に実装されている電子部品(特に、MOSFET31とコイル32)からの発熱をケーシング2の外部に効率良く放熱するためのヒートシンクとしても機能するようになっている。
さらに、ケーシング2の底部内面には、図2に示すように、MOSFET31とコイル32が配置される部分(後述するサーマルビア35(図8、図9参照)が設けられている部分)に対応して、放熱部28が形成されている。この放熱部28は、MOSFET31とコイル32が配置される回路基板3の裏側部分とケーシング2との距離が短くなるようにケーシング2の底部から突出した凸状部位である。つまり、回路基板3を基板収容部20に収容すると、MOSFET31とコイル32が実装された回路基板3の裏側部分が、放熱部28に近接して配置される。これにより、MOSFET31とコイル32からの発熱を、放熱部28を介して放熱フィン23から外部へ効率良く放熱することができるようになっている。
そして、ケーシング2には、側面開口部22の内側に、シール材6が配置されるシール材溝22aが形成されている。このシール材溝22aの両端は、シール材溝21aに繋がっている。シール材溝22aには、シール材6が配置(塗布)されないように溝を埋設した凸部24が設けられている。本実施形態では、凸部24を側面開口部22の両端に1つずつ設けている。このような凸部24の上面には、シール材溝22aと交差する方向に形成された細溝25が形成されている。この細溝25により、シール材6を境にケーシング2の内外が連通している。本実施形態では、細溝25が2つ設けられているため、これらの細溝25を利用して、電子制御ユニット1の通気度検査を行うことができるようになっている。
また、ケーシング2には、シール材溝22aよりも内側に、凸部24と基板収容部20とを仕切る防水壁26が形成されている。この防水壁26は、ケーシング2に一体形成されている。つまり、防水壁26は金属製である。この防水壁26は、所定の間隔を空けてシール材溝22aに沿うように配置されている主壁26aと、主壁26aの両端部からシール材溝22aまで伸びる側壁26bとを備えている。この防水壁26により、細溝25を介してケーシング2の内部に侵入した水滴の基板収容部20への流れが堰き止められるようになっている。
<回路基板の構成>
回路基板3は、電子制御ユニット1に接続される燃料ポンプを制御するための電子部品が実装されており制御回路を構成している。回路基板3には、マイコン30、MOSFET31、コイル32、及びアルミ電解コンデンサ33が実装されている。そして、回路基板3に実装される電子部品のうち回路基板3からの突出寸法が大きい背の高い部品である、コイル32及びアルミ電解コンデンサ33が、回路基板3上の所定部位に集約配置されている。つまり、マイコン30やMOSFET31等のようにチップ化された部品よりも背の高いコイル32及びアルミ電解コンデンサ33が集約配置されている。本実施形態では、ケーシング2の側面開口部22から見て回路基板3の右側に、コイル32及びアルミ電解コンデンサ33を集約配置している。これにより、回路基板3は、背が高いコイル32及びアルミ電解コンデンサ33が配置される領域と、背の低いマイコン30及びMOSFET31が配置される領域とに分かれている。このような回路基板3は、ケーシング2の基板収容部20に収容されている。
回路基板3は、電子制御ユニット1に接続される燃料ポンプを制御するための電子部品が実装されており制御回路を構成している。回路基板3には、マイコン30、MOSFET31、コイル32、及びアルミ電解コンデンサ33が実装されている。そして、回路基板3に実装される電子部品のうち回路基板3からの突出寸法が大きい背の高い部品である、コイル32及びアルミ電解コンデンサ33が、回路基板3上の所定部位に集約配置されている。つまり、マイコン30やMOSFET31等のようにチップ化された部品よりも背の高いコイル32及びアルミ電解コンデンサ33が集約配置されている。本実施形態では、ケーシング2の側面開口部22から見て回路基板3の右側に、コイル32及びアルミ電解コンデンサ33を集約配置している。これにより、回路基板3は、背が高いコイル32及びアルミ電解コンデンサ33が配置される領域と、背の低いマイコン30及びMOSFET31が配置される領域とに分かれている。このような回路基板3は、ケーシング2の基板収容部20に収容されている。
ここで、コイル32を囲むようにアルミ電解コンデンサ33を配置しているため、コイル32からの熱の影響を受けてアルミ電解コンデンサ33の寿命が短くなってしまうおそれがある。そのため、本実施形態では、コイル32からの発熱を回路基板3の裏面側から行うようになっている。
具体的には、図8に示すように、回路基板3のコイル32の配置部分にサーマルビア35が形成されている。本実施形態では、コイル32の配置部分の直下に、複数のサーマルビア35を設けている。これにより、コイル32からの発熱を、サーマルビア35を介して回路基板3の裏面からケーシング2の放熱部28へ効率的に放熱することができるようになっている。そのため、アルミ電解コンデンサ33が、コイル32からの熱の影響を受け難くなっている。これにより、アルミ電解コンデンサ33の寿命を短くすることなく、コイル32とアルミ電解コンデンサ33との集約配置を可能としている。
また、本実施形態では、図9に示すように、回路基板3のMOSFET31の配置部分の直下にも、複数のサーマルビア35を設けている。これにより、高発熱部品であるMOSFET31からの発熱も、サーマルビア35を介して回路基板3の裏面からケーシング2の放熱部28へ効率良く放熱することができるようになっている。なお、回路基板3のMOSFET31とコイル32の配置部裏面とケーシング2の放熱部28との間に放熱グリス等を塗布して、放熱性をさらに高めてもよい。
<コネクタ部の構成>
コネクタ部4は、回路基板3に電気的に接続された複数のターミナル40を備えている(図2参照)。コネクタ部4は、樹脂成形品(本実施形態では、例えばPBT樹脂製)であり、図4に示すように、ケーシング2の側面開口部22の内側に配置される内壁部41と、側面開口部22の外側に配置されてケーシング2の外面に接触する外壁部42とを備えている。内壁部41と外壁部42の高さはほぼ同じである。そのため、コネクタ部4をケーシング2の側面開口部22に配置した際、内壁部41とケーシング2の凸部24とが干渉しないように、内壁部41には、ケーシング2の凸部24に嵌め合わせられる切り欠き部41aが形成されている。これにより、切り欠き部41aは、凸部24の上面と側面に接触するようになっている。
コネクタ部4は、回路基板3に電気的に接続された複数のターミナル40を備えている(図2参照)。コネクタ部4は、樹脂成形品(本実施形態では、例えばPBT樹脂製)であり、図4に示すように、ケーシング2の側面開口部22の内側に配置される内壁部41と、側面開口部22の外側に配置されてケーシング2の外面に接触する外壁部42とを備えている。内壁部41と外壁部42の高さはほぼ同じである。そのため、コネクタ部4をケーシング2の側面開口部22に配置した際、内壁部41とケーシング2の凸部24とが干渉しないように、内壁部41には、ケーシング2の凸部24に嵌め合わせられる切り欠き部41aが形成されている。これにより、切り欠き部41aは、凸部24の上面と側面に接触するようになっている。
本実施形態では、凸部24が2つ設けられているため、切り欠き部41aは内壁部41に2つ形成されている。そして、切り欠き部41a以外の内壁部41の先端部は、図5に示すように、シール材溝22aに嵌め合わせられている。つまり、シール材6の中に内壁部41の先端部が埋まっている。これにより、凸部24を除いてコネクタ部4とケーシング2(側面開口部22)との接合部ではシール性が確保されている。
そして、コネクタ部4はケーシング2に対して、図5、図6に示すように、コネクタ部4の内壁部41と外壁部42との間に、側面開口部22の縁部(つまりケーシング2の側壁2a)が段違いで配置され、ラビリンス構造をなしている。これにより、水滴が細溝25を介してケーシング2の内部に侵入し難くなっている。また、未シール部である凸部24からケーシング2の内部への細かな塵埃の侵入も防止することができるようになっている。
また、内壁部41とケーシング2の防水壁26とにより、凸部24同士を連結する水路43が形成されている。この水路43は、細溝25を介してケーシング2の内部に侵入した水滴が流れる通路である。これにより、一方の細溝25からケーシング2の内部に侵入した水滴を水路43内に一時的に貯めるとともに、水路43を流して他方の細溝25からケーシング2の外部へ排出することができるようになっている。
さらに、コネクタ部4には、図4に示すように、その両端部にケーシング2の内側に伸びる基板押さえ部44が形成されている。この基板押さえ部44により、ケーシング2の基板収容部20に収容した回路基板3が所定位置に固定される。
そして、ケーシング2の側面開口部22に配置されたコネクタ部4は、蓋部材5がケーシング2に取り付けられることにより、ケーシング2と蓋部材5とに挟み込まれた状態で、シール材6を介してケーシング2及び蓋部材5に結合されている。なお、図5、図6に示すように、コネクタ部4と蓋部材5との結合部において、コネクタ部4にはシール材6が配置(塗布)されるシール材溝45が形成されており、このシール材溝45に蓋部材5の凸部5aが嵌め合わせられている。これにより、コネクタ部4と蓋部材5との結合部ではシール性が確保されている。
<蓋部材の構成>
蓋部材5は、図2に示すように、側面開口部22にコネクタ部4が配置された状態でケーシング2の上面開口部21を閉塞するものである。この蓋部材5には、背の高い部品であるコイル32及びアルミ電解コンデンサ33が集約配置されている領域に対応して、回路基板3に実装された最も背の高い部品であるアルミ電解コンデンサ33の寸法に合わせて他の部分よりも突出した突出部51が形成されている。この突出部51により、コイル32及びアルミ電解コンデンサ33が集約配置されている領域が覆われている。また、突出部51以外の部分(ケーシング2の上面開口部21とほぼ同じ高さの部分)により、背の低い部品であるマイコン30及びMOSFET31が配置されている領域が覆われている。
蓋部材5は、図2に示すように、側面開口部22にコネクタ部4が配置された状態でケーシング2の上面開口部21を閉塞するものである。この蓋部材5には、背の高い部品であるコイル32及びアルミ電解コンデンサ33が集約配置されている領域に対応して、回路基板3に実装された最も背の高い部品であるアルミ電解コンデンサ33の寸法に合わせて他の部分よりも突出した突出部51が形成されている。この突出部51により、コイル32及びアルミ電解コンデンサ33が集約配置されている領域が覆われている。また、突出部51以外の部分(ケーシング2の上面開口部21とほぼ同じ高さの部分)により、背の低い部品であるマイコン30及びMOSFET31が配置されている領域が覆われている。
これにより、蓋部材5の突出部51以外の部分が、従来よりも回路基板3に近づいて配置されるため、電子制御ユニット1の内部空間(容積)が従来品よりも小さくなり熱抵抗が下がるので、電子制御ユニット1内に熱がこもる前に蓋部材5から効率的に放熱されるようになっている。また、突出部51を形成することにより、電子制御ユニット1の小型化が図られるとともに、蓋部材5の強度向上も図られている。
また、蓋部材5には、内側に凹ませた溝部52a,52bが形成されている。これら溝部52a,52bは、図7に示すように、突出部51以外の部分に、マイコン30及びMOSFET31の周りに位置するように設けられている。つまり、溝部52aがマイコン30の周りにL字状に設けられ、溝部52bがMOSFET31の周りに直線状に設けられている。より詳細には、溝部52aは、マイコン30の周りのうちMOSFET31側とアルミ電解コンデンサ33側に位置するようにL字状に形成されている。また、溝部52bは、3つずつ横並びに配置されたMOSFET31の周りのうちコネクタ部4側に位置するように直線状に形成されている。
このような溝部52a,52bが蓋部材5に形成されていることにより、電子制御ユニット1の内部空間(容積)がより小さくなっており、内部に熱がこもり難く放熱性が高められている。また、溝部52a,52bが補強リプとして機能するため、蓋部材5の強度が一層向上している。
さらに、溝部52a,52bを設けることにより、ノイズの発生源であるマイコン30及びMOSFET31と蓋部材5との距離が短くなり(図8、図9参照)、マイコン30及びMOSFET31から発生するノイズを溝部52a,52bで効果的に吸収又は反射することができる。つまり、このような溝部52a,52bにより、マイコン30及びMOSFET31から発生するノイズを効果的にシールドすることができる。そして、溝部52a,52bは、マイコン30及びMOSFET31とコネクタ部4との間に設けられているため、樹脂製のコネクタ部4から外部へ漏れ出るノイズを低減することができる。
そして、このような蓋部材5により、電子制御ユニット1の内部空間(容積)が小さくなっているため、電子制御ユニット1の内部が負圧になった場合に、外部から電子制御ユニット1の内部への水滴の吸い込み量を低減することもできる。
<電子制御ユニットの放熱性>
次に、上記の構成を有する電子制御ユニット1の放熱性について説明する。電子制御ユニット1では、背の高い部品であるコイル32及びアルミ電解コンデンサ33が、回路基板3の所定部位に集約配置され、その集約配置された部位を覆う蓋部材5には、最も背の高いアルミ電解コンデンサ33の寸法に合わせて他の部分よりも突出した突出部51が形成されている。これにより、蓋部材5の突出部51以外の部分が、回路基板3に近づいて配置されるため電子制御ユニット1の内部空間(容積)が小さくなり熱抵抗が下がるので、電子制御ユニット1内に熱がこもる前に蓋部材5から効率的に放熱される。
次に、上記の構成を有する電子制御ユニット1の放熱性について説明する。電子制御ユニット1では、背の高い部品であるコイル32及びアルミ電解コンデンサ33が、回路基板3の所定部位に集約配置され、その集約配置された部位を覆う蓋部材5には、最も背の高いアルミ電解コンデンサ33の寸法に合わせて他の部分よりも突出した突出部51が形成されている。これにより、蓋部材5の突出部51以外の部分が、回路基板3に近づいて配置されるため電子制御ユニット1の内部空間(容積)が小さくなり熱抵抗が下がるので、電子制御ユニット1内に熱がこもる前に蓋部材5から効率的に放熱される。
また、高発熱部品であるMOSFET31及びコイル32からの発熱は、回路基板3のサーマルビア35を介して回路基板3の裏面からケーシング2の放熱部28へ効率良く放熱される。そして、ケーシング2が放熱フィン23を備えているため、ケーシング2からの放熱が非常に効率良く行われる。
このように電子制御ユニット1では、蓋部材5及びケーシング2から効率的に放熱することができるため、電子制御ユニット1内の温度が過度に上昇することを防止することができる。そのため、従来、放熱対策として使用されていた放熱シートや放熱グリス等を削減することができるので、電子制御ユニット1のコストダウンを図ることもできる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記の実施形態では、燃料ポンプを制御する燃料ポンプコントローラ(FPC)を例示したが、本開示はこれ以外の電装品を制御するコントローラにも適用することができる。
また、上記の実施形態では、回路基板3に形成するサーマルビア35を、MOSFET31及びコイル32の直下に設けているが、サーマルビア35は、MOSFET31及びコイル32の直下に限られず、MOSFET31及びコイル32の周辺に設けることもできる。
1 電子制御ユニット
2 ケーシング
3 回路基板
4 コネクタ部
5 蓋部材
6 シール材
23 放熱フィン
28 放熱部
30 マイコン
31 MOSFET
32 コイル
33 アルミ電解コンデンサ
35 サーマルビア
51 突出部
52a 溝部
52b 溝部
2 ケーシング
3 回路基板
4 コネクタ部
5 蓋部材
6 シール材
23 放熱フィン
28 放熱部
30 マイコン
31 MOSFET
32 コイル
33 アルミ電解コンデンサ
35 サーマルビア
51 突出部
52a 溝部
52b 溝部
Claims (6)
- 発熱素子を含む電子部品を実装した回路基板と、前記回路基板を収容する金属製のケーシングと、前記ケーシングに配置される樹脂製のコネクタ部と、前記ケーシングの開口部を閉塞する金属製の蓋部材とを有する電子制御ユニットにおいて、
前記ケーシングは、放熱フィンを備え、
前記電子部品のうち前記回路基板からの突出寸法が大きい背の高い部品が前記回路基板上の所定部位に集約配置され、
前記蓋部材には、前記背の高い部品の寸法に合わせて他の部分よりも突出した突出部が形成されている
ことを特徴とする電子制御ユニット。 - 請求項1に記載する電子制御ユニットにおいて、
前記背の高い部品は、アルミ電解コンデンサ及びコイルである
ことを特徴とする電子制御ユニット。 - 請求項2に記載する電子制御ユニットにおいて、
前記ケーシングの底部内側には、前記回路基板のうち前記コイルが配置される部分の基板裏面に近接して配置されるように突出した放熱部が形成され、
前記回路基板の前記コイルの配置部分又はその周辺にサーマルビアが形成されている
ことを特徴とする電子制御ユニット。 - 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する電子制御ユニットにおいて、
前記蓋部材の前記突出部以外に、内側に凹ませた溝部が形成されている
ことを特徴とする電子制御ユニット。 - 請求項4に記載する電子制御ユニットにおいて、
前記溝部は、前記電子部品のうちノイズを発生する部品の周りに形成されている
ことを特徴とする電子制御ユニット。 - 請求項5に記載する電子制御ユニットにおいて、
前記ノイズを発生する部品は、マイコン及びトランジスタである
ことを特徴とする電子制御ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017164338A JP2019041560A (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | 電子制御ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017164338A JP2019041560A (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | 電子制御ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019041560A true JP2019041560A (ja) | 2019-03-14 |
Family
ID=65725911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017164338A Pending JP2019041560A (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | 電子制御ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019041560A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021040080A (ja) * | 2019-09-05 | 2021-03-11 | 三菱電機株式会社 | 基板装置、クリーナー、及び基板カバーの製造方法 |
-
2017
- 2017-08-29 JP JP2017164338A patent/JP2019041560A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021040080A (ja) * | 2019-09-05 | 2021-03-11 | 三菱電機株式会社 | 基板装置、クリーナー、及び基板カバーの製造方法 |
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