JP2019041375A - 通信装置、通信システム、通信方法およびプログラム - Google Patents

通信装置、通信システム、通信方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信品質の低下を抑制して、動作可能時間を延ばすことができる通信装置、通信システム、通信方法およびプログラムを提供する。【解決手段】電力供給部から供給される電力の残量を取得する取得部と、データを無線送信する第1の送信部と、残量が第1の閾値より大きい場合、第1の動作条件によりデータが無線送信され、かつ、無線送信中以外では他の通信装置からのデータを無線受信して中継するための受信待機状態となる第1の動作状態に切り替え、残量が第1の閾値より小さい第2の閾値より小さい場合、第1の動作条件よりも消費電力が小さい第2の動作条件によりデータが無線送信され、該データに対して中継を要求する第1の情報を含める第2の動作状態に切り替える第1の切替部と、を備え、第1の送信部は、第1の動作状態のときに、他の通信装置から第1の情報を含むデータを無線受信した場合、第1の動作条件によって中継して送信する。【選択図】図4

Description

本発明は、通信装置、通信システム、通信方法およびプログラムに関する。
動作可能時間を延ばすために、通信方式、通信間隔、および通信データレート等のデータ通信に影響する動作条件をバッテリ残量に応じて変更する無線通信装置と、これらをエッジノードとして用いて構成される無線通信ネットワークが知られている。このような無線通信装置では、動作条件の変更の際には何らかのトレードオフが発生し、例えば、動作条件の変更に伴って通信品質が低下する等の問題がある。例えば、送信側の無線通信装置が自身の消費電力を下げるために、より小さい送信電力で電波を送出した場合には、受信側の無線通信装置で十分な信号品質(受信電力およびS/N比等)を確保できず、信号の復調に失敗することがある。
このような、無線通信装置に関する技術として、バッテリによる動作可能時間を延ばすために、他の無線通信装置との通信が完了するまでに、バッテリの残量が所定の閾値を下回った場合には、より消費電力の小さい動作モードまたは通信方式を用いる中継装置および通信方法が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、上述したように、バッテリ残量に応じて動作条件を変更することに伴って、通信品質が低下するという現象は依然として解消されないという問題点がある。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、通信品質の低下を抑制して、動作可能時間を延ばすことができる通信装置、通信システム、通信方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、通信装置であって、前記通信装置の動作に利用される電力を供給する電力供給部から供給される前記電力の残量を取得する取得部と、前記通信装置のデータを無線送信する第1の送信部と、前記取得部により取得された前記残量が第1の閾値より大きい場合、第1の動作条件により前記第1の送信部からデータが無線送信され、かつ、前記第1の送信部による無線送信中以外では他の通信装置からのデータを無線受信して中継するための受信待機状態となる第1の動作状態に切り替え、前記残量が前記第1の閾値より小さい第2の閾値より小さい場合、前記第1の動作条件よりも消費電力が小さい第2の動作条件により前記第1の送信部からデータが無線送信され、無線送信される該データに対して中継を要求する第1の情報を含める第2の動作状態に切り替える第1の切替部と、を備え、前記第1の送信部は、前記通信装置が前記第1の動作状態のときに、前記受信待機状態中に前記他の通信装置から前記第1の情報を含むデータを無線受信した場合、該データを前記第1の動作条件によって中継して送信することを特徴とする。
本発明によれば、通信品質の低下を抑制して、動作可能時間を延ばすことができる。
図1は、実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る通信端末のハードウェア構成の一例す示す図である。 図3は、実施形態に係るゲートウェイのハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る通信システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る通信端末の各動作状態への移行処理および各動作状態での動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る通信端末の各動作状態でのデータの送信タイミングの一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る通信端末の通信データのフレーム構成の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る通信端末の通常状態でのデータの送信時の通信経路を説明する図である。 図9は、実施形態に係る通信端末の節電状態でのデータの送信時の通信経路を説明する図である。 図10は、実施形態に係る通信端末の間に通信を妨害する要因がある場合について説明する図である。 図11は、実施形態に係るゲートウェイのデータの受信時の重複確認処理の一例を示すフローチャートである。
以下に、図1〜図11を参照しながら、本発明に係る通信装置、通信システム、通信方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
(通信システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る通信システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る通信システム1は、通信端末10a〜10cと、ゲートウェイ20(中継装置の一例)と、を含む。通信端末10a〜10cおよびゲートウェイ20は、それぞれ、無線通信によって互いにデータ通信が可能となっている。
なお、通信端末10a〜10cについて、任意の通信端末を示す場合、または総称する場合、単に「通信端末10」と称するものとする。また、図1において、通信システム1は、3台の通信端末10a〜10cを含むものとしているが、これに限定されるものではなく、本実施形態では、通信端末10は複数であればよい。
通信端末10は、外部環境から取得した情報、または当該情報を基にして新たに生成した情報等を外部(例えば、ゲートウェイ20等)に無線通信により送信する通信装置である。例えば、通信端末10は、当該通信端末10が配置された環境の温度または湿度等を検出して、温度情報または湿度情報等として取得し、これらの情報を外部に無線通信により送信する。このような通信端末10は、例えば、IoT(Internet of Things)等で利用される。
ゲートウェイ20は、通信端末10から無線通信により受信したデータを、当該無線通信で使用される通信プロトコルとは異なるネットワークに対して中継する装置である。例えば、ゲートウェイ20は、無線通信規格のネットワークから、プロトコル変換を行って、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)のインターネットにデータを中継する。
(通信端末のハードウェア構成)
図2は、実施形態に係る通信端末のハードウェア構成の一例す示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る通信端末10のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る通信端末10は、電力管理ブロック500(電力供給部)と、通信制御ブロック600と、を備える。
電力管理ブロック500は、電力線700を介して、通信制御ブロック600が動作するために必要な電力を供給する装置である。電力管理ブロック500は、充電池501と、太陽電池502と、電力制御IC(Integrated Circuit)503と、を備えている。充電池501、太陽電池502および電力制御IC503は、内部バス504によって互いにデータ通信が可能となるように接続されている。
電力制御IC503は、充電池501および太陽電池502の電力の通信制御ブロック600への供給を制御するIC装置である。具体的には、電力制御IC503は、太陽電池502により発電される電力量が、通信制御ブロック600を動作させるために十分な量である場合、その電力を通信制御ブロック600に電力線700を介して供給する。一方、電力制御IC503は、太陽電池502により発電される電力量が、通信制御ブロック600を動作させるために不十分な量である場合、充電池501から電力線700を介して通信制御ブロック600に電力を供給させると共に、太陽電池502により発電された電力を充電池501に対して充電用に供給させる。
通信制御ブロック600は、無線通信の動作を制御する装置である。通信制御ブロック600は、MPU(Micro Processing Unit)601と、RAM(Random Access Memory)602と、フラッシュROM(Read Only Memory)603と、通信モジュール604と、アンテナ605と、メインクロック606と、サブクロック607と、タイマ608と、を備えている。MPU601、RAM602、フラッシュROM603、通信モジュール604、メインクロック606およびタイマ608は、内部バス609によって互いにデータ通信が可能となるように接続されている。また、電力管理ブロック500の電力制御IC503も、内部バス609に接続されている。アンテナ605は、通信モジュール604に直接接続され、サブクロック607は、タイマ608に直接接続されている。
MPU601は、通信制御ブロック600全体の動作を制御する演算装置である。具体的には、MPU601は、フラッシュROM603に記憶されているプログラムを読み出し、フラッシュROM603に展開して当該プログラムを実行する。また、MPU601は、実行するプログラムに従って、データの送受信の動作を行う。また、MPU601は、通信動作を必要としない場合等には、消費電力を小さくするために、タイマ608に対して復帰までの時間を設定した後にスリープ状態へ移行させ、設定時間経過後、タイマ608から復帰信号を受けたときスリープ状態から復帰させる。また、MPU601は、電力制御IC503から、電力管理ブロック500からの電力供給量、および、充電池501の電力残量等を受信する。
RAM602は、MPU601のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。フラッシュROM603は、MPU601により実行されるプログラムを記憶している不揮発性記憶装置である。
通信モジュール604は、アンテナ605を利用したデータの無線通信動作を制御するモジュールである。メインクロック606は、タイマ608を除いた通信制御ブロック600内の各ハードウェアに動作クロックを供給する装置である。サブクロック607は、タイマ608に動作クロックを供給する装置である。タイマ608は、通信制御ブロック600がスリープ状態へ移行した後の経過時間を計測する装置である。
なお、図2に示した通信端末10のハードウェア構成は、一例を示すものであり、図2に示したハードウェア構成に限定されるものではない。
(ゲートウェイのハードウェア構成)
図3は、実施形態に係るゲートウェイのハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係るゲートウェイ20のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、本実施形態に係るゲートウェイ20は、CPU801と、RAM802と、ROM803と、無線通信モジュール804と、アンテナ805と、ネットワークI/F806と、を備えている。CPU801、RAM802、ROM803、無線通信モジュール804およびネットワークI/F806は、バス807によって互いにデータ通信が可能となるように接続されている。
CPU801は、ROM803に記憶されたプログラムを実行することによって、ゲートウェイ20全体の動作を制御する演算装置である。RAM802は、CPU801のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。ROM803は、CPU801により実行されるプログラムを記憶している不揮発性記憶装置である。
無線通信モジュール804は、アンテナ805を利用したデータの無線通信動作を制御するモジュールである。ネットワークI/F806は、ゲートウェイ20を、通信システム1内の無線通信ネットワーク外のネットワーク(インターネット等)に接続するための通信インターフェースである。
なお、図3に示したゲートウェイ20のハードウェア構成は、一例を示すものであり、図3に示したハードウェア構成に限定されるものではない。
(通信システム内の無線通信について)
次に、図1に示す通信システム1内の通信端末10およびゲートウェイ20の無線通信における通信可能距離、および、データ送信に要する時間について説明する。
無線通信におけるデータの通信可能距離は、同じ無線通信方式であっても、動作時にパラメータの違いによって変化する。例えば、無線通信規格の1つであり、上述のIoTまたはM2M(Machine to Machine)等の分野で今後利用が期待されるLPWA(Low Power Wide Area)の技術を利用した無線通信規格の1つとしてLoRa(Long Range modulation technique)が知られている。LoRaでは、スペクトラム拡散における直接拡散の拡散率を変えることによって、最低受信感度を変更することができる。この拡散率を上げることによって、通信端末10の受信感度が上がる。
例えば、以下の(表1)で示すように、屋内推定モデルでは、拡散率が「12」の場合、750[m]であるのに対し、拡散率が「7」の場合、280[m]であり、その幅は470[m]程度となっている。また、市街地推定モデルでは、拡散率が「12」の場合、6800[m]であるのに対し、拡散率が「7」の場合、2500[m]であり、その幅は4300[m]程度となっている。ここで、(表1)に示す屋内推定モデルとして、「ITU−Recommendation P.1238−2」のモデルを用いている。また、(表1)に示す市街地推定モデルとして、いわゆる奥村−秦カーブに基づくモデルを用いている。両モデルにおいて、データの送受信の内部損失はないものとし、アンテナゲインは送受信共に0[dBi]、送信出力は20[mW]としている。
Figure 2019041375
一方、拡散率を上げることは、通信端末10の無線通信のデータレートを下げることになるため、同じサイズのデータを送信するために要する時間が長くなる。例えば、10[バイト]のデータを送信する場合、拡散率が「12」の場合と「7」の場合とでは、2[sec]程度の差が生じる。通信端末10において、無線通信によるデータ送信中は、常に通信制御ブロック600は稼動しており、通信モジュール604は無線通信のための電波を送出し続けるため、消費電力を少なくするためには、高いデータレートで送信することが望ましい。
(通信システムの機能ブロック構成)
図4は、実施形態に係る通信システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係る通信システム1の機能ブロックの構成について説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る通信端末10は、受信部101と、送信部102(第1の送信部)と、電力管理部103(取得部)と、判定部104と、動作状態管理部105(第1の切替部)と、データ変更部106と、受信待機管理部107と、スリープ管理部108(第2の切替部)と、タイマ部109と、強度取得部110と、送信条件設定部111と、記憶部112と、を有する。
受信部101は、後述する通信端末10の動作状態が中継状態(第1の動作状態の一例)であって、受信待機状態である場合に、他の通信端末10から無線通信によりデータを受信(以下、「無線受信」と称する場合がある)する機能部である。受信部101は、図2に示す通信モジュール604およびアンテナ605、ならびにMPU601で実行されるプログラムによって実現される。
送信部102は、通信端末10の動作状態に応じてデータレートを切り替え、そのデータレートによって無線通信によりデータを送信(以下、「無線送信」と称する場合がある)する機能部である。送信部102は、図2に示す通信モジュール604およびアンテナ605、ならびにMPU601で実行されるプログラムによって実現される。
電力管理部103は、電力管理ブロック500が通信制御ブロック600に対して電力供給が可能な電力残量を取得して管理する機能部である。電力管理部103は、例えば、図2に示すMPU601で実行されるプログラムによって実現される。
判定部104は、電力管理部103により取得された通信端末10(電力管理ブロック500)の電力残量に対して閾値判定を行う機能部である。具体的には、判定部104は、下記の(表2)に示す閾値Wt1、Wt2を用いて、電力残量に対して閾値判定を行う。判定部104は、電力残量が閾値Wt1(第1の閾値)以上であると判定した場合(すなわち、通信端末10の電力残量に十分な余裕がある場合)、通信端末10の動作状態は中継状態に移行すべきものと判定する。判定部104は、電力残量が閾値Wt2(第2の閾値)以上、閾値Wt1(>Wt2)未満であると判定した場合(すなわち、通信端末10の電力残量が、通常状態の動作状態として稼動する上で支障のない場合)、通信端末10の動作状態は通常状態(第3の動作状態の一例)に移行すべきものと判定する。判定部104は、電力残量が閾値Wt2未満であると判定した場合(すなわち、通信端末10の電力残量が、通常状態の動作状態として稼動するには困難である場合)、通信端末10の動作状態は節電状態(第2の動作状態の一例)に移行すべきものと判定する。
Figure 2019041375
ここで、中継状態とは、上述の(表2)に示すように、通信端末10が他の通信端末10から無線受信したデータを中継する動作を行い、データを無線送信する場合、到達性の高い通常のデータレートで行う通信端末10の動作状態である。また、通常状態とは、上述の(表2)に示すように、通信端末10が他の通信端末10から無線受信したデータを中継する動作は行わず、データを無線送信する場合、到達性の高い通常のデータレートで行い、さらに、データの無線送信後は、所定時間、データの送受信を行わないスリープ状態とする通信端末10の動作状態である。また、節電状態とは、上述の(表2)に示すように、通信端末10が他の通信端末10から無線受信したデータを中継する動作は行わず、データを無線送信する場合、到達性は低いがデータレートが通常のデータレートよりも高い状態で行い、さらに、データの無線送信後は、所定時間、データの送受信を行わないスリープ状態とする通信端末10の動作状態である。
判定部104は、例えば、図2に示すMPU601で実行されるプログラムによって実現される。
動作状態管理部105は、判定部104により電力残量に対する閾値判定の結果に基づいて、通信端末10の動作状態を切り替えて管理する機能部である。具体的には、動作状態管理部105は、判定部104により電力残量が閾値Wt1以上であると判定された場合、通信端末10の動作状態を中継状態に移行させる。動作状態管理部105は、判定部104により電力残量が閾値Wt2以上、閾値Wt1未満であると判定された場合、通信端末10の動作状態を通常状態に移行させる。動作状態管理部105は、判定部104により電力残量が閾値Wt2未満であると判定された場合、通信端末10の動作状態を節電状態に移行させる。
動作状態管理部105は、例えば、図2に示すMPU601で実行されるプログラムによって実現される。
データ変更部106は、送信部102が無線送信するデータがどのような状態であるのかを判別するための情報を変更する機能部である。具体的には、データ変更部106は、後述する図7に示すデータのヘッダ部の制御ビットを、送信部102が無線送信するデータの状態に応じて変更する。具体的に制御ビットをどのように変更するかについては、後述する。データ変更部106は、例えば、図2に示すMPU601で実行されるプログラムによって実現される。
受信待機管理部107は、通信端末10の動作状態が中継状態である場合に、送信部102によりデータの無線送信後、他の通信端末10から中継するためのデータを受信するために待機する受信待機状態に移行させる機能部である。受信待機管理部107は、例えば、図2に示すMPU601で実行されるプログラムによって実現される。
スリープ管理部108は、通信端末10の動作状態が通常状態または節電状態である場合に、送信部102によるデータの無線送信後、データの中継動作および送受信動作を行わないスリープ状態に移行させる機能部である。スリープ管理部108は、例えば、図2に示すMPU601で実行されるプログラムによって実現される。
タイマ部109は、受信待機管理部107により受信待機状態に移行され、または、スリープ管理部108によりスリープ状態に移行されてからの経過時間を計測する機能部である。タイマ部109は、図2に示すタイマ608によって実現される。
強度取得部110は、通信端末10の動作状態が中継状態である場合に、他の通信端末10からのデータを受信部101により受信され、データのヘッダ部の制御ビットが中継要求を示していない場合、当該データの送信元である他の通信端末10のアドレス(送信元アドレス)、および当該データの信号強度(受信電波強度)を取得する機能部である。強度取得部110は、取得した送信元アドレスと、受信電波強度とを対応付けて、記憶部112に記憶させる。なお、データの受信電波強度は、受信部101(通信モジュール604およびアンテナ605)により検出される。強度取得部110は、例えば、図2に示すMPU601で実行されるプログラムによって実現される。
送信条件設定部111は、強度取得部110により取得された送信元アドレスおよび受信電波強度に基づいて、自身(通信端末10)の動作状態が節電状態である場合に、データを無線送信するときの送信条件を設定する機能部である。具体的には、例えば、強度取得部110により、下記の(表3)に示すような、送信元アドレスに対応した受信電波強度が取得され、記憶部112に記憶されているものとする。
Figure 2019041375
ここで、受信電波強度[dbm]=送信電波出力[dbm]−減衰量[dbm]で算出されるため、各通信端末10の送信電波出力が同一であれば、受信電波強度が大きい通信端末10ほど減衰量が小さく、通信品質がよいことになる。上記の(表3)に示した記憶部112に記憶された送信元アドレスおよび受信電波強度のうち、送信元アドレスが「XX:XX:XX:02」の通信端末10からデータの受信電波強度がー125[dbm]であり最も高い。
また、下記の(表4)に、拡散率と最低受信感度[dBm]との関係を示す。
Figure 2019041375
ここで、送信条件設定部111は、例えば、「XX:XX:XX:02」の通信端末10に、ゲートウェイ20へデータを中継させるためには、最低受信感度が受信電波強度よりも小さくなるような拡散率でデータを無線送信するように送信条件を設定する。また、データを中継する通信端末10の数が多いほどゲートウェイ20への到達確率は向上するので、送信条件設定部111は、例えば、送信条件設定部111は、受信電波強度の順位が3番目であって送信元アドレスが「XX:XX:XX:05」である通信端末10へもデータが到達するように、拡散率を「9」として送信条件を設定するようにしてもよい。この場合、拡散率が「8」の場合と比較すると、データレートは低くなり、データの送信に係る消費電力が大きくなるため、送信条件設定部111は、当該消費電力を抑えるために、例えば、拡散率を「9」とした場合には、データの送信間隔を、拡散率を「8」としたときの倍にする等のようにして大きな間隔となるように送信条件を設定するようにしてもよい。
記憶部112は、強度取得部110により取得された送信元アドレスと、受信電波強度とを対応付ける情報(例えば、(表3)に示す情報)、および拡散率と最低受信感度とを対応付ける情報を記憶する機能部である。記憶部112は、RAM602またはフラッシュROM603の少なくともいずれかによって実現される。
なお、図4に示す通信端末10の受信部101、送信部102、電力管理部103、判定部104、動作状態管理部105、データ変更部106、受信待機管理部107、スリープ管理部108、タイマ部109、強度取得部110、送信条件設定部111および記憶部112は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4に示す通信端末10で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4に示す通信端末10で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、図4では、通信端末10が有する主要な機能部が示されているものであり、通信端末10が有する機能は、これらに限定されるものではない。
図4に示すように、本実施形態に係るゲートウェイ20は、受信部201(受信部)と、送信部202(第2の送信部)と、判定部203(判定部)と、データ処理部204(処理部)と、記憶部205と、を有する。
受信部201は、通信端末10から無線送信されたデータを無線受信する機能部である。受信部201は、図3に示す無線通信モジュール804およびアンテナ805、ならびにCPU801で実行されるプログラムによって実現される。
送信部202は、受信部201により無線受信されたデータであって、データ処理部204によりデータ処理(プロトコル変換等)されたデータを、通信システム1内の無線通信ネットワーク外のネットワーク(インターネット等)に送信する機能部である。送信部202は、図3に示すネットワークI/F806、および、CPU801で実行されるプログラムによって実現される。
判定部203は、通信端末10から受信部201により無線受信されたデータが、既に受信済みであるか否かを判定する機能部である。判定部203は、例えば、図3に示すCPU801で実行されるプログラムによって実現される。
データ処理部204は、判定部203の判定結果に基づいて、受信部201により無線受信されたデータを破棄するか受理するかを処理する機能部である。また、データ処理部204は、受信部201により受信されたデータであって破棄せずに受理したデータを、通信システム1内の無線通信ネットワーク外のネットワーク(インターネット等)に送信するためにプロトコル変換を行う。データ処理部204は、例えば、図3に示すCPU801で実行されるプログラムによって実現される。
記憶部205は、データ処理部204により受理されたデータ、および当該データの送信元(識別情報の一例)およびシーケンス番号(識別情報の一例)を記憶する機能部である。記憶部205は、例えば、図3に示すRAM802によって実現される。
なお、図4に示すゲートウェイ20の受信部201、送信部202、判定部203、データ処理部204および記憶部205は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4に示すゲートウェイ20で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4に示すゲートウェイ20で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、図4では、ゲートウェイ20が有する主要な機能部が示されているものであり、ゲートウェイ20が有する機能は、これらに限定されるものではない。
(通信端末の各動作状態への移行処理および各動作状態での動作)
図5は、実施形態に係る通信端末の各動作状態への移行処理および各動作状態での動作の一例を示すフローチャートである。図6は、実施形態に係る通信端末の各動作状態でのデータの送信タイミングの一例を示す図である。図7は、実施形態に係る通信端末の通信データのフレーム構成の一例を示す図である。図5〜図7を参照しながら、本実施形態に係る通信端末10の各動作状態への移行処理および各動作状態での動作について説明する。
<ステップS11>
まず、通信端末10の電力管理部103は、通信端末10の電力残量W(電力管理ブロック500が通信制御ブロック600に対して電力供給可能な電力残量)を取得する。そして、通信端末10の判定部104は、電力管理部103により取得された電力残量Wに対して閾値判定を行う。閾値判定の結果、電力残量Wが閾値Wt1以上である場合(ステップS11:Wt1≦W)、ステップS12へ移行し、電力残量Wが閾値Wt2以上、閾値Wt1未満である場合(ステップS11:Wt2≦W<Wt1)、ステップS22へ移行し、電力残量Wが閾値Wt2未満である場合(ステップS11:W<Wt2)、ステップS26へ移行する。
<ステップS12>
通信端末10の動作状態管理部105は、判定部104により電力残量Wが閾値Wt1以上であると判定された場合、通信端末10の動作状態を中継状態に移行させる。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
通信端末10のデータ変更部106は、図7に示すように、ヘッダ部およびペイロード部で構成された無線送信しようとするデータのヘッダ部の制御ビットを、中継状態で送信され、かつ、中継が不要である旨の情報(図7の例では、ビット「00」(通常状態送信または中継状態送信))に変更する。また、データ変更部106は、図7に示すように、無線送信しようとするデータのヘッダ部のシーケンス番号に、当該データの順番を規定する番号を割り当て、ヘッダ部の送信元アドレスに、通信端末10を一意に識別するためのアドレスを割り当て、さらに、ヘッダ部の宛先アドレスに、データの送信先を示すアドレスを割り当てる。そして、通信端末10の送信部102は、通信端末10の動作状態が中継状態であるため、到達性の高い通常のデータレートで、データ変更部106により制御ビットが変更されたデータを、ゲートウェイ20に対して無線送信する。そして、ステップS14へ移行する。
<ステップS14>
通信端末10の受信待機管理部107は、送信部102によるデータの無線送信後、他の通信端末10から中継するデータを受信するために待機する受信待機状態に移行させる。この場合、通信端末10のタイマ部109は、通信端末10が受信待機状態に移行されてからの経過時間の計測を開始する。なお、タイマ部109は、受信待機状態への移行後からの経過時間ではなく、ステップS13における無線送信処理の開始後からの経過時間の計測を行うものとしてもよい。そして、ステップS15へ移行する。
<ステップS15>
通信端末10が受信待機状態において、受信部101によって、他の通信端末10から無線送信されたデータを無線受信した場合(ステップS15:Yes)、ステップS16へ移行し、無線受信していない場合(ステップS15:No)、ステップS19へ移行する。
<ステップS16>
通信端末10のデータ変更部106は、受信部101により他の通信端末10からデータが無線受信された場合、その受信したデータのヘッダ部の制御ビットが、他の通信端末10の動作状態が節電状態でありデータの中継を要求している旨(図7の例では、ビット「01」(中継要求))(第1の情報)を示すか否かを判定する。受信したデータのヘッダ部の制御ビットが中継要求を示す場合(ステップS16:Yes)、ステップS17へ移行し、中継要求を示さない場合(ステップS16:No)、データ変更部106は、受信されたデータは中継する必要がないと判断し、ステップS18へ移行する。ここで、データのヘッダ部の制御ビットが中継要求を示す場合、後述するように、当該データは、動作状態が節電状態の他の通信端末10から無線受信されたデータであることを示す。
<ステップS17>
データ変更部106は、受信部101により他の通信端末10から無線受信されたデータの制御ビットを、当該データが中継された旨を示す情報(図7の例では、ビット「10」(中継済み))(第2の情報)に変更する。この場合、データ変更部106は、無線受信されたデータについて、制御ビット以外のヘッダ部の情報、およびペイロード部の情報は変更しない。これによって、同じデータが中継状態の通信端末10によって繰り返し中継されることを防ぐことができる。そして、送信部102は、通信端末10の動作状態が中継状態であり電力残量にも余裕があるため、到達性の高い通常のデータレートで、データ変更部106により制御ビットが変更されたデータを、ゲートウェイ20に対して再送信(中継して送信)する。これによって、節電状態の他の通信端末10から無線送信され、データレートが通常のデータレートよりも高くて到達性の低いデータが、中継状態の通信端末10によって中継されることにより、到達性の高い通常のデータレートで中継して送信されるため、通信品質の低下を抑制することができる。そして、ステップS19へ移行する。
<ステップS18>
通信端末10の強度取得部110は、受信部101により無線受信された他の通信端末10からのデータのヘッダ部の制御ビットが中継要求を示していない場合、当該データの送信元である他の通信端末10のアドレス(送信元アドレス)、および当該データの信号強度(受信電波強度)を取得する。そして、強度取得部110は、取得した送信元アドレスと、受信電波強度とを対応付けて、記憶部112に記憶させる。そして、ステップS19へ移行する。
<ステップS19>
タイマ部109により計測されている受信待機状態に移行してからの経過時間が所定時間(受信待機期間)に達した場合(ステップS19:Yes)、ステップS20へ移行し、経過時間が受信待機期間に達していない場合(ステップS19:No)、ステップS14へ戻る。
<ステップS20>
受信待機管理部107は、タイマ部109により計測されている受信待機状態に移行してからの経過時間が受信待機期間に達した場合、受信待機状態を解除する。そして、ステップS21へ移行する。
<ステップS21>
通信端末10の送信条件設定部111は、強度取得部110により取得された送信元アドレスおよび受信電波強度に基づいて、自身(通信端末10)の動作状態が節電状態である場合に、データを無線送信するときの送信条件を設定する。送信条件設定部111による送信条件の具体的な設定方法は、上述した通りである。そして、中継状態での一通りの動作を終了し、以降、ステップS11から繰り返し実行される。
すなわち、動作状態が中継状態の通信端末10は、図6(c)に示すように、データの無線送信中の区間を示す送信区間305と、次の送信区間305が開始されるまでの間、節電状態の他の通信端末10から無線送信されたデータを無線受信した場合にゲートウェイ20に中継するための受信待機区間306と、を交互に繰り返す。そして、通信端末10は、受信待機区間306中に、節電状態の他の通信端末10から無線送信されたデータを無線受信した場合には、当該データをゲートウェイ20へ中継する処理(上述のステップS16およびS17)をする中継区間307を経て、再び受信待機区間306へ戻る。また、通信端末10は、受信待機区間306においては、後述する図6(a)および図6(b)のスリープ区間302およびスリープ区間304とは異なり、他の通信端末10からのデータを無線受信して中継する処理を行うため、スリープ状態とはならない。
<ステップS22>
動作状態管理部105は、判定部104により電力残量Wが閾値Wt2以上、閾値Wt1(>Wt2)未満であると判定された場合、通信端末10の動作状態を通常状態に移行させる。そして、ステップS23へ移行する。
<ステップS23>
データ変更部106は、図7に示すように、ヘッダ部およびペイロード部で構成された無線送信しようとするデータのヘッダ部の制御ビットを、通常状態で送信され、かつ、中継が不要である旨の情報(図7の例では、ビット「00」(通常状態送信または中継状態送信))に変更する。また、データ変更部106は、図7に示すように、無線送信しようとするデータのヘッダ部のシーケンス番号に、当該データの順番を規定する番号を割り当て、ヘッダ部の送信元アドレスに、通信端末10を一意に識別するためのアドレスを割り当て、さらに、ヘッダ部の宛先アドレスに、データの送信先を示すアドレスを割り当てる。そして、送信部102は、通信端末10の動作状態が通常状態であるため、到達性の高い通常のデータレートで、データ変更部106により制御ビットが変更されたデータを、ゲートウェイ20に対して無線送信する。そして、ステップS24へ移行する。
<ステップS24>
通信端末10のスリープ管理部108は、送信部102によるデータの無線送信後、上述の中継状態における受信待機状態のようなデータの中継動作および送受信動作を行わないスリープ状態に移行させる。この場合、タイマ部109は、通信端末10がスリープ状態に移行されてからの経過時間の計測を開始する。なお、タイマ部109は、スリープ状態への移行後からの経過時間ではなく、ステップS23における無線送信処理の開始後からの経過時間の計測を行うものとしてもよい。そして、ステップS25へ移行する。
<ステップS25>
スリープ管理部108は、タイマ部109により計測されているスリープ状態に移行してからの経過時間が所定時間に達した場合、スリープ状態を解除する。そして、通常状態での一通りの動作を終了し、以降、ステップS11から繰り返し実行される。
すなわち、動作状態が通常状態の通信端末10は、図6(a)に示すように、データの無線送信中の区間を示す送信区間301と、次の送信区間301が開始されるまでスリープ状態で待機するスリープ区間302と、を交互に繰り返す。また、通信端末10は、スリープ区間302においては、他の通信端末10とのデータの送受信およびデータの中継動作を行わないので、送信時以外の消費電力を小さくすることができる。
<ステップS26>
動作状態管理部105は、判定部104により電力残量Wが閾値Wt2未満であると判定された場合、通信端末10の動作状態を節電状態に移行させる。そして、ステップS27へ移行する。
<ステップS27>
データ変更部106は、図7に示すように、ヘッダ部およびペイロード部で構成された無線送信しようとするデータのヘッダ部の制御ビットを、節電状態で送信され、かつ、中継を要求する旨の情報(図7の例では、ビット「01」(中継要求))に変更する。また、データ変更部106は、図7に示すように、無線送信しようとするデータのヘッダ部のシーケンス番号に、当該データの順番を規定する番号を割り当て、ヘッダ部の送信元アドレスに、通信端末10を一意に識別するためのアドレスを割り当て、さらに、ヘッダ部の宛先アドレスに、データの送信先を示すアドレスを割り当てる。そして、送信部102は、通信端末10の動作状態が節電状態であるため、到達性は低いがデータレートが通常のデータレートよりも高い状態で、データ変更部106により制御ビットが変更されたデータを、ゲートウェイ20に対して無線送信する。この場合、節電状態における送信部102による無線送信処理に要する時間は、通常のデータレートよりも高いデータレートであるため、中継状態および通常状態における無線送信処理に要する時間よりも短くなる。そして、ステップS28へ移行する。
<ステップS28>
通信端末10のスリープ管理部108は、送信部102によるデータの無線送信後、上述の中継状態における受信待機状態のようなデータの中継動作および送受信動作を行わないスリープ状態に移行させる。この場合、タイマ部109は、通信端末10がスリープ状態に移行されてからの経過時間の計測を開始する。なお、タイマ部109は、スリープ状態への移行後からの経過時間ではなく、ステップS27における無線送信処理の開始後からの経過時間の計測を行うものとしてもよい。そして、ステップS29へ移行する。
<ステップS29>
スリープ管理部108は、タイマ部109により計測されているスリープ状態に移行してからの経過時間が所定時間に達した場合、スリープ状態を解除する。そして、節電状態での一通りの動作を終了し、以降、ステップS11から繰り返し実行される。
すなわち、動作状態が節電状態の通信端末10は、図6(b)に示すように、データの無線送信中の区間を示す送信区間303と、次の送信区間303が開始されるまでスリープ状態で待機するスリープ区間304と、を交互に繰り返す。また、通信端末10は、送信区間303においてデータを無線送信する場合、送信時の消費電力を抑えるため、通常のデータレートよりも高いデータレートで無線送信することにより、送信にかかる時間を短縮(送信区間303を短縮)するものとしている。例えば、通信端末10が上述のLoRaの規格に従って無線送信する場合、データレートを高くするために、スペクトラム拡散の拡散率を下げるものとすればよい。また、通信端末10は、スリープ区間304においては、他の通信端末10とのデータの送受信およびデータの中継動作を行わないので、送信時以外の消費電力を小さくすることができる。この場合、送信区間303が短縮された分だけスリープ区間304を長くすることによって、無線送信の処理以外の消費電力をより少なくすることができる。
以上のステップS11〜S29の処理によって、通信端末10の各動作状態への移行処理および各動作状態での動作が実行される。
(通信端末のデータの送信時の通信経路について)
図8は、実施形態に係る通信端末の通常状態でのデータの送信時の通信経路を説明する図である。図9は、実施形態に係る通信端末の節電状態でのデータの送信時の通信経路を説明する図である。図8および図9を参照しながら、本実施形態に係る通信端末10の通常状態および節電状態でのデータの送信時の通信経路について説明する。
まず、図8を参照しながら、通信端末10の通常状態でのデータの送信時の通信経路について説明する。図8に示す通信端末10a〜10cは、動作状態がそれぞれ、中継状態、通常状態、通常状態となっており、それぞれゲートウェイ20に対して、自身のデータを無線送信する。このとき、通信端末10b(および通信端末10c)は、動作を行うための十分な電力残量を有している通常状態であるため、長い距離を無線送信することが可能である。また、通信端末10aは、動作を行うための電力残量を通信端末10bよりも多く有している中継状態であるため、長い距離を無線送信することが可能である。
通信端末10bは通常状態であるため、通信端末10bの無線送信が可能な範囲を示す通信可能範囲401は、後述する図9に示す通信可能範囲402よりも広い範囲となっている。この通信可能範囲401内に存在し、データを無線受信することが可能な機器(図8においては、ゲートウェイ20および通信端末10a)であれば、通信端末10bから無線送信されたデータを無線受信することが可能である。したがって、通信端末10bから無線送信されたデータは、ゲートウェイ20において直接、無線受信されることが可能であり、ゲートウェイ20により無線受信されたデータは、外部のネットワークに転送される。また、通信端末10bから無線送信されたデータは、中継状態である通信端末10aにおいても無線受信されるが、当該データの制御ビットは中継要求を示す情報でないため、通信端末10aにおいて中継(再送信)は実行されない。
なお、図8においては、通常状態にある通信端末10(図8では通信端末10b)から無線送信されるデータの通信経路について説明したが、中継状態にある通信端末10から無線送信されるデータについても通信経路は同様である。
次に、図9を参照しながら、通信端末10の節電状態でのデータの送信時の通信経路について説明する。図9に示す通信端末10a〜10cは、動作状態がそれぞれそれぞれ、中継状態、節電状態、通常状態となっており、それぞれゲートウェイ20に対して、自身のデータを無線送信する。このとき、通信端末10bは、節電状態であるため、電力残量が少なく、無線送信をする距離は短い。また、通信端末10aは、動作を行うための電力残量を通信端末10c(通常状態)よりも多く有している中継状態であるため、長い距離を無線送信することが可能である。
通信端末10bは節電状態であるため、通信端末10bの無線送信が可能な範囲を示す通信可能範囲402は、上述した図8に示す通信可能範囲401よりも狭い範囲となっている。この通信可能範囲402内に存在し、データを無線受信することが可能な機器(図9においては、通信端末10a)であれば、通信端末10bから無線送信されたデータを無線受信することが可能である。このとき、通信端末10bから無線送信されたデータの制御ビットは中継を要求することを示す情報となっている。また、通信端末10bから無線送信されたデータは、中継状態の通信端末10aで無線受信される。そして、通信端末10aは、無線受信したデータが、節電状態の通信端末10(通信端末10b)から無線送信されたデータであって中継要求を示す制御ビットを有するデータであるため、当該制御ビットを、中継済みを示す情報に変更して、ゲートウェイ20に対して中継(再送信)する。
なお、ゲートウェイ20が、通信可能範囲402内に存在すれば、通信端末10bから無線送信されたデータは、ゲートウェイ20において直接、無線受信されることも可能である。
図10は、実施形態に係る通信端末の間に通信を妨害する要因がある場合について説明する図である。図10を参照しながら、本実施形態に係る通信端末10の間に通信を妨害する等の要因がある場合に送信条件を変更して設定する動作について説明する。
図10に示す通信端末10a〜10cは、動作状態がそれぞれ、中継状態、節電状態、通常状態となっており、それぞれゲートウェイ20に対して、自身のデータを無線送信する。この場合、中継状態で動作する10aと、節電状態で動作する通信端末10bとの間に、構造物等の電波を減衰させる要因が存在する場合、通信端末10bが無線送信できる範囲が狭まって通信可能範囲411の範囲となっており、この場合、通信端末10aはその範囲となっている。したがって、通信端末10bから無線送信されたデータは、結果的に、ゲートウェイ20まで到達しない。
これを回避するためには、例えば、節電状態である通信端末10bは、無線送信ができる範囲を拡張して通信可能範囲412とし、この範囲に通信端末10aが含まれるようになれば、通信端末10aによりデータが中継され、当該データがゲートウェイ20まで到達することになる。このように、通信可能範囲を拡張する具体的な方法としては、上述の図4および図5で説明した強度取得部110および送信条件設定部111の動作の通りである。
(ゲートウェイのデータの受信時の重複確認処理)
図11は、実施形態に係るゲートウェイのデータの受信時の重複確認処理の一例を示すフローチャートである。上述の図8および図9に示したように、通信端末10から無線送信されたデータについて、同じデータ(正確には、図7に示す制御ビット以外のデータが同じであるデータを示すが、以下、単に「同じデータ」と称するものとする)が、ゲートウェイ20によって無線受信される場合がある。例えば、図9において、ゲートウェイ20が通信可能範囲402内にある場合、通信端末10bから無線送信されたデータは、直接、ゲートウェイ20によって無線受信される場合と、通信端末10aを中継してゲートウェイ20によって無線受信される場合とがあり、この場合、ゲートウェイ20は同じデータを重複して受信することになる。また、通信可能範囲402内に、複数の中継状態の通信端末10が存在する場合、通信端末10bから無線送信されたデータは、1の中継状態の通信端末10により中継されてゲートウェイ20によって無線受信される場合と、他の中継状態の通信端末10により中継されてゲートウェイ20によって無線受信される場合とがあり、この場合も、ゲートウェイ20は同じデータを重複して受信することになる。このように重複して受信するような環境にある場合、ゲートウェイ20においては、既に受信したデータを重複して受信したデータを破棄する処理が必要となる。そこで、図11を参照しながら、本実施形態に係るゲートウェイ20のデータの受信時の重複確認処理について説明する。
<ステップS31>
ゲートウェイ20の受信部201は、通信端末10から無線送信されるデータを無線受信可能な状態となっている。受信部201により通信端末10からのデータを無線受信した場合(ステップS31:Yes)、ステップS32へ移行し、通信端末10からデータが無線受信されない場合(ステップS31:No)、受信部201は、データを無線受信するまで待機する。
<ステップS32>
ゲートウェイ20の判定部203は、受信部201により無線受信されたデータのヘッダ部の送信元アドレスおよびシーケンス番号(図7参照)を確認し、記憶部205に記憶された送信元アドレスおよびシーケンス番号とそれぞれ同一であるか否かを判定することによって、無線受信されたデータが既に受信済みであるか否かを判定する。無線受信されたデータの送信元アドレスおよびシーケンス番号が、記憶部205に記憶された送信元アドレスおよびシーケンス番号とそれぞれ同一である場合(すなわち、無線受信されたデータが既に受信済みである場合)(ステップS32:Yes)、ステップS33へ移行する。一方、無線受信されたデータの送信元アドレスおよびシーケンス番号が、記憶部205に記憶された送信元アドレスおよびシーケンス番号と少なくともいずれかが異なる場合(すなわち、無線受信されたデータが受信済みでない場合)(ステップS32:No)、ステップS34へ移行する。
<ステップS33>
ゲートウェイ20のデータ処理部204は、受信部201により無線受信されたデータが既に受信済みである場合、当該データを破棄する。そして、重複確認処理を終了する。
<ステップS34>
データ処理部204は、受信部201により無線受信されたデータが受信済みでない場合、以後、受信部201により無線受信されたデータが受信済みであるか否かを判定するために、記憶部205に、当該データの送信元アドレスおよびシーケンス番号を記憶させる。そして、ステップS35へ移行する。
<ステップS35>
データ処理部204は、受信部201により無線受信されたデータを受理する。具体的には、データ処理部204は、当該データを宛先アドレスに送信する必要があると判断し、当該データに対してプロトコル変換等の処理を行い、処理後のデータを、通信システム1内の無線通信ネットワーク外のネットワーク(インターネット等)に送信する。そして、重複確認処理を終了する。
以上のステップS31〜S35の処理によって、ゲートウェイ20の重複確認処理が実行される。以上のようなゲートウェイ20の重複確認処理によって、同一の送信元アドレスおよびシーケンス番号を有する同一のデータが、ゲートウェイ20の外部へ送出されることを防ぐことができる。
なお、ステップS32において、受信部201により無線受信されたデータが既に受信済みであるか否かを判定するために、当該データのヘッダ部の送信元アドレスおよびシーケンス番号の同一性を確認しているが、これに限定されるものではない。例えば、通信端末10において生成された送信すべきデータは、1つの宛先アドレスだけではなく、複数の宛先アドレスに送信すべき場合もあり得る。この場合、判定部203は、送信元アドレスおよびシーケンス番号だけでなく、宛先アドレス(識別情報の一例)についての同一性も確認することによって、複数の宛先アドレスで示される通信システム1外の各宛先アドレスで示される装置に、適切にデータを送信することが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る通信システム1では、電力残量が低い動作状態(例えば、節電状態)の通信端末10は、消費電力を抑えた動作条件(例えば、データレートを高くする)(第2の動作条件)によって無線送信して、無線送信後は、消費電力を抑えるため所定時間、データの送受信を行わないスリープ状態に移行させるものとしている。また、電量残量が高い動作状態(例えば、中継状態)の通信端末10は、電力残量が低い動作状態の通信端末10からのデータを無線受信した場合、通信品質の低下を抑制した動作条件(例えば、データレートを低くする)(第1の動作条件)によって無線受信したデータをゲートウェイ20に対して中継(再送信)するものとしている。そして、通信端末10は、自身の電力残量に応じた動作状態に切り替えるものとしている。これによって、通信品質の低下を抑制しつつ、通信端末10の動作可能時間を延ばすことが可能となる。
また、本実施形態に係る通信端末10は、動作状態が中継状態である場合に、他の通信端末10からのデータを受信部101により受信されたとき、当該データの送信元である他の通信端末10のアドレス(送信元アドレス)、および当該データの受信電波強度を取得する。そして、通信端末10は、取得した送信元アドレスおよび受信電波強度に基づいて、自身の動作状態が節電状態となった場合に、データを送信するときの送信条件を設定するものとしている。具体的には、通信端末10は、例えば、最低受信感度が受信電波強度よりも小さくなるような拡散率でデータを送信するように送信条件を設定する。これによって、通信端末10間に無線通信を妨害するような要因があっても、受信電波強度等を取得することによって、節電状態におけるデータの送信条件を設定変更することができ、ゲートウェイ20までデータを到達させることができる。
また、本実施形態に係る通信端末10は、動作状態が通常状態または節電状態の場合、データの無線送信後、所定時間だけスリープ状態に移行するようにしている。このスリープ状態では、他の通信端末10とのデータの送受信およびデータの中継動作を行わないので、送信処理以外の消費電力を小さくすることができる。
また、本実施形態に係る通信端末10は、動作状態が中継状態または通常状態である場合、到達性の高い通常のデータレート(節電状態におけるデータレートよりも低いデータレート)でデータを無線送信するものとしている。これによって、通信品質の低下を抑制することができる。
また、本実施形態に係る通信端末10は、動作状態が節電状態である場合、上述のように、データの無線送信の際、データレートを高くして送信するため、送信にかかる時間を短縮でき、短縮された分だけスリープ状態となっている時間を長くするものとしている。これによって、送信処理以外の消費電力をより少なくすることができる。
また、本実施形態に係る通信端末10は、動作状態が中継状態である場合、他の通信端末10から無線受信されたデータの制御ビットを、当該データが中継された旨を示す情報(中継済みを示す情報)に変更する。そして、通信端末10は、動作状態が中継状態である場合、他の通信端末10から無線受信したデータの制御ビットが、中継済みを示す情報である場合、当該データを中継しないものとしている。これによって、同じデータが中継状態の通信端末10によって繰り返し中継されることを防ぐことができる。
また、本実施形態に係るゲートウェイ20は、既に受信済みのデータを通信端末10から無線受信した場合、当該データをプロトコル変換して外部のネットワークに送信することはせず、当該データを破棄するものとしている。これによって、同一のデータがゲートウェイ20の外部へ送出されることを防ぐことができる。
なお、通信端末10の動作状態として、中継状態、通常状態および節電状態の3つの動作状態の切り替えについて説明したが、動作状態の種類は3種類に限定されるものではない。例えば、同じ通常状態でも、さらに複数の状態に区分けし、電力残量がより高い状態の場合は、より低いデータレートで無線送信するものとし、図6に示すスリープ区間302の長さをより短く設定するものとしてもよい。また、同じ中継状態でも、さらに複数の状態に区分けし、電力残量がより低い状態の場合は、節電状態の他の通信端末10からデータを無線受信する度に中継処理を行うのではなく、複数回のうち1回だけ中継処理を行う等の動作としてもよい。
また、上述の実施形態において、通信端末10およびゲートウェイ20の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態に係る通信端末10およびゲートウェイ20で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk−Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の通信端末10およびゲートウェイ20で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の通信端末10およびゲートウェイ20で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態の通信端末10およびゲートウェイ20で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはMPU601、CPU801が上述の記憶装置(例えば、フラッシュROM603、ROM803)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置(例えば、RAM602、RAM802)上にロードされて生成されるようになっている。
1 通信システム
10、10a〜10c 通信端末
20 ゲートウェイ
101 受信部
102 送信部
103 電力管理部
104 判定部
105 動作状態管理部
106 データ変更部
107 受信待機管理部
108 スリープ管理部
109 タイマ部
110 強度取得部
111 送信条件設定部
112 記憶部
201 受信部
202 送信部
203 判定部
204 データ処理部
205 記憶部
301 送信区間
302 スリープ区間
303 送信区間
304 スリープ区間
305 送信区間
306 受信待機区間
307 中継区間
401、402 通信可能範囲
411、412 通信可能範囲
500 電力管理ブロック
501 充電池
502 太陽電池
503 電力制御IC
504 内部バス
600 通信制御ブロック
601 MPU
602 RAM
603 フラッシュROM
604 通信モジュール
605 アンテナ
606 メインクロック
607 サブクロック
608 タイマ
609 内部バス
700 電力線
801 CPU
802 RAM
803 ROM
804 無線通信モジュール
805 アンテナ
806 ネットワークI/F
807 バス
特開2016−032160号公報

Claims (12)

  1. 通信装置であって、
    前記通信装置の動作に利用される電力を供給する電力供給部から供給される前記電力の残量を取得する取得部と、
    前記通信装置のデータを無線送信する第1の送信部と、
    前記取得部により取得された前記残量が第1の閾値より大きい場合、第1の動作条件により前記第1の送信部からデータが無線送信され、かつ、前記第1の送信部による無線送信中以外では他の通信装置からのデータを無線受信して中継するための受信待機状態となる第1の動作状態に切り替え、前記残量が前記第1の閾値より小さい第2の閾値より小さい場合、前記第1の動作条件よりも消費電力が小さい第2の動作条件により前記第1の送信部からデータが無線送信され、無線送信される該データに対して中継を要求する第1の情報を含める第2の動作状態に切り替える第1の切替部と、
    を備え、
    前記第1の送信部は、前記通信装置が前記第1の動作状態のときに、前記受信待機状態中に前記他の通信装置から前記第1の情報を含むデータを無線受信した場合、該データを前記第1の動作条件によって中継して送信する通信装置。
  2. 前記第1の切替部により前記第1の動作状態に切り替えられている場合、他の通信装置から無線受信したデータの受信電波強度を取得する強度取得部と、
    前記第1の切替部により前記第2の動作状態に切り替えられた場合における前記第2の動作条件を、前記強度取得部により取得された前記受信電波強度に基づいて設定する設定部と、
    をさらに備えた請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記設定部は、最低受信感度が、前記強度取得部により取得された前記受信電波強度のうち少なくともいずれかよりも小さくなるような拡散率によってデータを無線送信するような前記第2の動作条件に設定する請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記第1の送信部は、前記通信装置が前記第2の動作状態である場合、前記第2の動作条件として、前記第1の動作条件のデータレートよりも高いデータレートでデータを送信する請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信装置。
  5. 前記通信装置が前記第1の動作状態以外の状態である場合、前記第1の送信部による無線送信中以外では、データの送受信を行わないスリープ状態に切り替える第2の切替部を、さらに備えた請求項1〜4のいずれか一項に記載の通信装置。
  6. 前記第1の切替部は、前記残量が前記第2の閾値より大きく前記第1の閾値より小さい場合、前記第1の動作条件により前記第1の送信部からデータが無線送信され、かつ、前記第1の送信部による無線送信中以外では前記第2の切替部により前記スリープ状態に切り替えられる第3の動作状態に切り替える請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記通信装置が前記第2の動作状態である場合、
    前記第1の送信部は、前記第2の動作条件として、前記第1の動作条件のデータレートよりも高いデータレートでデータを送信し、
    前記第2の切替部は、前記スリープ状態とする期間を、前記第3の動作状態における前記スリープ状態の期間よりも長くする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記第1の送信部は、前記通信装置が前記第1の動作状態のときに、前記受信待機状態中に前記他の通信装置から前記第1の情報を含むデータを無線受信した場合、該第1の情報を、中継済みを示す第2の情報に置換して該データを中継する請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の通信装置と、
    前記通信装置からデータを無線受信して、該データに含まれる宛先アドレスが示す装置で受信されるように、該データを送信する中継装置と、
    を含む通信システム。
  10. 前記中継装置は、
    前記通信装置からデータを受信する受信部と、
    前記受信部によりデータが受信された場合、該データを一意に識別する識別情報に基づいて、該データと同一のデータが既に受信されたか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって、前記受信部により受信されたデータと同一のデータが既に受信されていると判定された場合、該受信部により受信されたデータを破棄する処理部と、
    前記判定部によって、前記受信部により受信されたデータと同一のデータが受信されていないと判定された場合、該受信部により受信されたデータを、該データに含まれる宛先アドレスが示す装置で受信されるように送信する第2の送信部と、
    を備えた請求項9に記載の通信システム。
  11. 通信装置の通信方法であって、
    前記通信装置の動作に利用される電力を供給する電力供給部から供給される前記電力の残量を取得する取得ステップと、
    取得した前記残量が第1の閾値より大きい場合、第1の動作条件により前記通信装置のデータを無線送信し、かつ、データの無線送信中以外では他の通信装置からのデータを無線受信して中継するための受信待機状態となる第1の動作状態に切り替え、前記残量が前記第1の閾値より小さい第2の閾値より小さい場合、前記第1の動作条件よりも消費電力が小さい第2の動作条件により前記通信装置のデータを無線送信し、無線送信する該データに対して中継を要求する第1の情報を含める第2の動作状態に切り替える切替ステップと、
    前記通信装置が前記第1の動作状態のときに、前記受信待機状態中に前記他の通信装置から前記第1の情報を含むデータを無線受信した場合、該データを前記第1の動作条件によって中継して送信する送信ステップと、
    を有する通信方法。
  12. コンピュータに、
    通信装置の動作に利用される電力を供給する電力供給部から供給される前記電力の残量を取得する取得ステップと、
    取得した前記残量が第1の閾値より大きい場合、第1の動作条件により前記通信装置のデータを無線送信し、かつ、データの無線送信中以外では他の通信装置からのデータを無線受信して中継するための受信待機状態となる第1の動作状態に切り替え、前記残量が前記第1の閾値より小さい第2の閾値より小さい場合、前記第1の動作条件よりも消費電力が小さい第2の動作条件により前記通信装置のデータを無線送信し、無線送信する該データに対して中継を要求する第1の情報を含める第2の動作状態に切り替える切替ステップと、
    前記通信装置が前記第1の動作状態のときに、前記受信待機状態中に前記他の通信装置から前記第1の情報を含むデータを無線受信した場合、該データを前記第1の動作条件によって中継して送信する送信ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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