JP2019037465A - 医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019037465A
JP2019037465A JP2017161756A JP2017161756A JP2019037465A JP 2019037465 A JP2019037465 A JP 2019037465A JP 2017161756 A JP2017161756 A JP 2017161756A JP 2017161756 A JP2017161756 A JP 2017161756A JP 2019037465 A JP2019037465 A JP 2019037465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
specifying
diffusion
diffusion weighted
weighted image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017161756A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7325924B2 (ja
Inventor
祐介 今杉
Yusuke Imasugi
祐介 今杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Aze Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=65724940&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2019037465(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Aze Ltd filed Critical Aze Ltd
Priority to JP2017161756A priority Critical patent/JP7325924B2/ja
Publication of JP2019037465A publication Critical patent/JP2019037465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7325924B2 publication Critical patent/JP7325924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】拡散強調画像において腫瘍の領域を適切に特定する補助を行うことを目的とする。【解決手段】拡散強調画像を記憶する記憶手段し、拡散強調画像の座標における拡散係数を取得し、拡散強調画像の座標における信号値を取得する。取得された拡散係数と信号値とに基づいて特定される領域を拡散強調画像における腫瘍領域として特定する。【選択図】図3

Description

拡散強調画像において腫瘍の領域を適切に特定する補助を行うことのできる医用画像処理装置、その制御方法、およびプログラムに関する。
患者における悪性腫瘍の有無を確認する方法として、骨シンチグラフィーによる手法がある。しかしながら、この骨シンチグラフィーによる手法で悪性腫瘍の定量的な経過の観察を行うためには、患者が被ばくしてしまうリスクがあるという問題点が存在する。
そこで、被ばくのリスクがなく悪性腫瘍の有無を確認する方法として、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置で撮影された拡散強調画像(Diffusion Weighted Imaging:DWI)を用いる仕組みが存在する。拡散強調画像では、水分子のブラウン運動による拡散現象がもともと無いか、逆に水分子が細胞間を自由に拡散している場所は低信号、弱い拡散現象が存在する場所は高信号となる。悪性腫瘍の拡散現象の弱くその速度は小さいことから、拡散強調画像において悪性腫瘍は高信号となって表示されることを利用した仕組みである。下記の特許文献1には、拡散強調画像にADC画像の情報を重畳して表示することで、拡散現象以外の原因によって高信号を呈している領域と悪性腫瘍の領域とをユーザが区別可能にする仕組みが開示されている。
特開2008−12172号公報
上述した特許文献1による手法では、ユーザが悪性腫瘍の有無を判断することはできるが患者の悪性腫瘍の進行具合を定量的に把握することはできない。また、拡散強調画像とADC画像とを用いて医師が悪性腫瘍であると判断しなければならないため、悪性腫瘍を見落としてしまう可能性がある。
そこで本発明は、拡散強調画像において腫瘍の領域を適切に特定する補助を行うことのできる仕組みを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明の医用画像処理装置は、拡散強調画像を記憶する記憶手段と、前記拡散強調画像の座標における拡散係数を取得する第1の取得手段と、前記拡散強調画像の前記座標における信号値を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段で取得された前記拡散係数と、前記第2の取得手段で取得された前記信号値とに基づいて特定される領域を前記拡散強調画像における腫瘍領域として特定する特定手段とを備えることを特徴とする。
以上、本発明によれば、拡散強調画像において腫瘍の領域を適切に特定する補助を行うことが可能となる。
第1の実施形態における医用画像処理装置100のハードウェア構成を示す構成図である。 第1の実施形態における医用画像処理装置100の機能構成を示す構成図である。 第1の実施形態における詳細な処理の流れを説明するフローチャートである。 拡散強調画像401とADC画像402の一例を説明する模式図である。 拡散強調画像501とADC画像502の一例を説明する模式図である。 データテーブル600の一例を示す模式図である。 画面700の一例を示す模式図である。 第2の実施形態における詳細な処理の流れを説明するフローチャートである。 設定画面900の一例を説明する模式図である。 シリーズ画像単位での腫瘍領域の抽出例と、画像全体での腫瘍領域の抽出例とを示す模式図である。
本発明を実施するための第1の実施形態について、以下、図面を参照しながら説明を行う。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態における医用画像処理装置100のハードウェア構成を説明する図である。なお、図1の医用画像処理装置100のハードウェア構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。
医用画像処理装置100は、CPU201、RAM202、ROM203、システムバス204、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208、入力デバイス209、ディスプレイ210、外部メモリ211等を備える。
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムや、各種装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
入力コントローラ205は、キーボードやマウス等のポインティングデバイス(入力デバイス209)からの入力を制御する。
ビデオコントローラ206はディスプレイ210等の表示装置の表示を制御する。ディスプレイ210(表示部)は例えばCRTや液晶ディスプレイである。
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウェア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、各種データ等を記憶するハードディスクやフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
尚、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本実施形態の医用画像処理装置100が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等はそれぞれ外部メモリ211(記憶手段に相当する)に記憶されており、必要に応じてRAM202にロードされることにより、CPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係るプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブル、医用画像等は外部メモリ211に格納されている。尚、医用画像は外部サーバ等に記憶されており、医用画像処理装置100が外部サーバから医用画像を取得するような構成としてもよい。
以上で、図1に示す医用画像処理装置100のハードウェア構成の説明を終了する。
次に図2を用いて医用画像処理装置100の機能構成について説明を行う。
医用画像処理装置100は、画像取得部101、画像記憶部102、領域特定部103、表示制御部104、管理部105を備える。
画像取得部101は、モダリティ1000から拡散強調画像やADC画像を例とする医用画像を取得する機能部である。ADC画像について説明する。拡散強調画像の撮影において、SE法のパルス系列において、MPG(Motion Probing Gradient)の強さや印加時間を変えることによりディフェージング(dephasing:励起パルス印加直後のスピンの位相が整った状態から、時間の経過とともに位相が拡散していく状態)の効果を付加して得られた複数の画像から、見かけ上の拡散係数(Apparent Diffusion Coefficient:ADC値)を求めて画像化することができ、これを拡散画像(ADC画像、ADCマップ)という。なお、本実施形態では座標ごとの拡散係数を求める手法としてADC画像を取得しているが、座標ごとに見かけの拡散係数を求めるようにしても構わないものとする。また、本実施形態では、モダリティ1000をMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置として説明を行うが必ずしもこれに限定される必要はない。医用画像をサーバ装置から取得する構成にしても構わない。
画像記憶部102は、画像取得部101で取得された拡散強調画像やADC画像を記憶する機能部である。なお、拡散強調画像とADC画像の座標はそれぞれ対応関係にあるものとして以下、説明を進める。領域特定部103は拡散強調画像とADC画像とに基づいて、腫瘍領域を特定する機能部である。上述したように拡散強調画像において高信号(閾値より値が大きい)領域には、腫瘍領域と拡散現象以外の原因によって高信号を呈している領域とが含まれている。一方で、ADC画像においては、低信号(閾値より値が小さい)領域には、腫瘍領域とそれ以外の理由でADC値が低い組織が含まれている。これらを加味して、拡散強調画像において高信号、かつ、ADC画像において低信号となる領域を、腫瘍領域として特定する。なお、本実施形態ではADC画像を用いたが、拡散強調画像の座標ごとにADC値を計算して実施しても構わないものとする。腫瘍領域とは、腫瘍の可能性が高い領域を指す。
例えば図4に拡散強調画像401とADC画像402とを示す。拡散強調画像401とADC画像402とは座標の対応関係がある。ここで、図4に示す座標410の信号値は拡散強調画像において高信号を呈しており、この座標410に対応している座標420のADC値は、基準値より高い値を示している。したがって、本実施形態では、座標410の高信号は腫瘍領域ではなく、拡散現象以外の原因によって高信号を呈しているものと推測ができる。そのため、座標410は腫瘍領域として特定しない。
一方、図5について説明する。図5に拡散強調画像501とADC画像502とを示す。拡散強調画像501とADC画像502とは座標の対応関係がある。ここで、図5に示す座標510の信号値は拡散強調画像において高信号を呈しており、この座標510に対応している座標520のADC値は、基準値より低い値を示している。したがって、本実施形態では、座標510の高信号は腫瘍領域である可能性が高いと推測ができる。そのため、座標510は腫瘍領域として特定する。
表示制御部104は領域特定部103で特定された腫瘍の体積や、その合計値を表示するよう制御する機能部である。管理部105は、領域特定部103で特定された腫瘍に関する体積などの情報を患者ごとに管理する機能部である。
以上、本実施形態における医用画像処理装置100の機能構成を説明したが、これは一例であって用途や目的に応じて適宜変更されうる。
次に、本実施形態の処理の流れについて図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ステップS301では、医用画像処理装置100のCPU201が、モダリティ1000から取得され、外部メモリ211に記憶された拡散強調画像(Diffusion Weighted Imaging:DWI)と、当該拡散強調画像に対応するADC画像との指定をユーザから受け付ける。それぞれの指定を受け付けた後処理をステップS302に進める。
ステップS302では、医用画像処理装置100のCPU201が、ユーザから実行指示を受け付けたか否かを判定する。具体的には実行ボタンなどのGUIの選択を受け付けた場合に実行指示を受け付けたと判定することができる。実行指示を受け付けたと判定された場合には処理をステップS303に進め、実行指示を受け付けるまで処理を待機する。
ステップS303では、医用画像処理装置100のCPU201が、DWIにおける信号値の閾値(第2の基準値に相当する)の設定を行う。ここで設定する閾値はユーザにより指定される値としてもよい。また、公知の判別分析法により分離度の値が最大となる閾値を求めても構わない。ここで設定される閾値は、この閾値より大きい範囲に腫瘍領域の信号値が含まれている閾値であることが望ましい。閾値が、腫瘍領域に相当する信号値よりも小さい閾値である場合には、腫瘍領域を抽出することができなくなってしまうためである。
ステップS304では、医用画像処理装置100のCPU201が、ステップS303で設定された閾値以上の信号値の座標を特定する。ここで閾値以上の信号値の座標を特定することにより、腫瘍領域を含む座標を特定することができる。しかしながら、上述したようにDWIの高信号(閾値より大きい信号値)の領域には、腫瘍領域以外にも拡散現象以外の原因によって高信号を呈している領域が含まれている。
ステップS305では、医用画像処理装置100のCPU201が、ADC値の閾値(第1の基準値に相当する)を設定する。ここで設定される閾値は、ユーザにより指定される値としてもよいし、デフォルトの値としてもよい。ADC値の場合には、DWIにおける信号値とは異なり、組織によってADC値がある程度決まっているため、デフォルトの値を用いることもできる。これも上述の判別分析法により閾値を求めても構わない。ここで設定される閾値は、この閾値より小さい範囲に腫瘍領域の信号値が含まれている閾値であることが望ましい。このように閾値を設定することにより、ステップS304で特定された座標のうち、腫瘍領域に相当する領域だけを特定することができる。なぜならば、腫瘍領域のADC値は、拡散現象以外の原因によって高信号を呈している領域のADC値よりも小さいためである。したがって、ここで設定される閾値は腫瘍領域のADC値と拡散現象以外の原因によって高信号を呈している領域のADC値との間に設定されることが望ましい。
ステップS306では、医用画像処理装置100のCPU201が、ステップS305で設定されたADC値の閾値以下のADC値である座標を特定する。ここで特定された座標には少なくとも腫瘍領域の座標が含まれているが、腫瘍領域以外の座標も含まれている。
ステップS307では、医用画像処理装置100のCPU201が、ステップS304で特定された座標であり、かつ、ステップS306で特定された座標を特定する。ここで特定された座標は、腫瘍領域であると推測することができる。ユーザに対して、腫瘍であるか否かの判断させるよう、ディスプレイ210上で提示するようにしても構わない。
ステップS308では、医用画像処理装置100のCPU201が、ステップS307で特定された座標からなる領域の体積(大きさに相当する)・尖度・歪度を特定する(体積特定手段に相当する)。体積は、ステップS307で特定された座標が隣り合っている座標の体積である。尖度は、腫瘍領域のDWIの信号値のヒストグラムにおける尖度である。歪度は腫瘍領域のDWIの信号値のヒストグラムにおける歪度である。なお、体積は腫瘍領域の大きさを示す方法であり、断面における面積などにしてもよい。
ステップS309では、医用画像処理装置100のCPU201が、ステップS308で特定された体積が所定の値以上か否かを判定し、所定の値以下である領域をノイズとして除去するノイズ除去処理を行う。例えば1ボクセルからなる領域はノイズである可能性が高いので、腫瘍の領域ではなくノイズとして判断することができる。
ステップS310では、医用画像処理装置100のCPU201が、ステップS308で体積が特定された領域を腫瘍領域として記憶する。例えば、図6に示すデータテーブル600で患者の撮影された画像ごとにそれぞれ記憶する。データテーブル600は、外部メモリ211に記憶されるデータテーブルであり、番号601、サイズ602、平均603、尖度604、歪度605が対応付けて記憶されている。番号601は、腫瘍を一意に識別するための番号であり、サイズ602は、ステップS308で特定された体積を示す。平均603は、腫瘍のDWIの信号値の平均値である。尖度604はステップS308で特定された尖度であり、歪度605はステップS308で特定された歪度である。
ステップS311では、医用画像処理装置100のCPU201が、腫瘍領域として記憶していない領域が存在するか否かを判定する。まだ腫瘍領域として記憶していない領域が存在していると判定された場合には処理をステップS308に戻し、そうでない場合には処理をステップS312に進める。
ステップS312では、医用画像処理装置100のCPU201が、患者のデータテーブル600のサイズ602の合計値をそれぞれ算出し、合計値をディスプレイ210に表示するよう制御する。例えば図7に示すような画面700を表示する。患者の撮影されたDWIごとに、図6のデータテーブル600が記憶されているため、過去のDWIと今回撮影されたDWIとを、体積の合計値で比較可能に表示する。図7では表形式で過去との比較が可能に表示されているが、グラフなどの他の表示形態でも構わない。
このように本実施形態によればDWIに基づいて、患者の腫瘍の特定をし、特定された腫瘍の体積の合計値を算出し、その合計値の変化についてユーザに提示することで、ユーザに対して効率的かつ精度高く患者の診断の補助をすることができるという効果を奏する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、1つの拡散強調画像にひとつのシリーズ画像が含まれている拡散強調画像を例として説明をしたが、第2の実施形態では、1つの拡散強調画像に複数のシリーズ画像が含まれている拡散強調画像の例で説明を行う。モダリティ1000によっては全身のDWI画像を一度に撮影することができないために、患者の全身の拡散強調画像を撮影するためには、頭から胸、胸から腹部、腹部から下肢部といったように、部分ごとにシリーズ画像を撮影して、撮影されたシリーズ画像を結合して全身のDWI画像を撮影することがある。そうすると、撮影パラメータのわずかな差により、撮影されたシリーズ画像ごとに同一の組織であっても信号値が異なってしまうという課題がある。そうすると、全身に対して同一の閾値で腫瘍領域の抽出をした場合に、抽出されるべき腫瘍領域が抽出されないことがある。そこで、本実施形態では、1つの拡散強調画像に含まれる複数のシリーズ画像ごとに、閾値を設定して腫瘍領域を抽出することで、適切に腫瘍領域を抽出することのできる仕組みを提供する。
具体的に説明する。図10に、シリーズ画像単位での腫瘍領域の抽出例1001と、全体での腫瘍領域の抽出例1002とを示している。シリーズ画像単位での腫瘍領域の抽出例1001は、シリーズ画像Aとシリーズ画像Bとでそれぞれ閾値を設定して、それぞれのシリーズ画像で腫瘍領域の抽出を行った後の抽出例である。こちらの抽出例1001では、1003の部分に示すように腫瘍領域がシリーズ画像Bの部分であっても抽出されていることが分かる。
一方で、全体での腫瘍領域の抽出例1002では、シリーズ画像Aとシリーズ画像Bとを合わせた全体において閾値を設定して、画像全体で腫瘍領域の抽出を行った後の抽出例である。この抽出例1002では、シリーズ画像Bではほとんど腫瘍領域が特定されておらず、例えば抽出例1001で1003が腫瘍領域として抽出されていない。すなわち、全身に対して同一の閾値で腫瘍領域の抽出をした場合に、抽出されるべき腫瘍領域が抽出されないという問題がある。このように、1つの拡散強調画像に含まれる複数のシリーズ画像ごとに腫瘍領域を抽出することで、適切に腫瘍領域を抽出することが可能となる効果を奏する。
第2の実施形態は第1の実施形態の図3が図8に変更したものである。その他のシステム構成、ハードウェア構成、機能構成、画面例、データテーブル等は第1の実施形態と上記の変更点を除き同様とする。
以下、図8を用いて第2の実施形態における詳細な処理の流れを説明する。第1の実施形態と処理の内容が同様の部分については説明を省略し、説明を行う。
ステップS301、ステップS302は、第1の実施形態と処理の内容は同様であるため、説明を省略する。
ステップS801では、医用画像処理装置100のCPU201が、シリーズ画像単位での腫瘍領域の特定が設定されているか否かを判定する。例えば図9に示す設定画面900において、ユーザからシリーズ単位ボタン901が選択されている場合には、シリーズ画像単位での腫瘍領域の特定が設定されていると判定し、画像単位ボタン902が選択されている場合には、シリーズ画像単位での腫瘍領域の特定が設定されていないと判定することができる。シリーズ画像単位での腫瘍領域の特定が設定されていると判定された場合には処理をステップS802に進め、そうでない場合には、処理をステップS303に進める。
ステップS802では、医用画像処理装置100のCPU201が、ステップS301で指定を受け付けた拡散強調画像に含まれるシリーズ画像を特定する(シリーズ画像特定手段に相当する)。シリーズ画像の特定は、例えば、拡散強調画像に含まれるスライス画像同士のスライスの間隔が、他のスライスの間隔と異なるスライス画像があった場合にそのスライス画像を境にして異なるシリーズ画像であると判断することができる。シリーズ画像の特定の方法は他の方法を用いても構わない。
ステップS303乃至ステップS312は、第1の実施形態と処理の内容は同様であるため、説明を省略する。
ステップS801でシリーズ画像単位での腫瘍領域の特定が設定されていると判定され、処理がステップS802に進んだ場合の腫瘍領域の抽出例が、図10に示すシリーズ画像単位での腫瘍領域の抽出例1001である。ステップS801でシリーズ画像単位での腫瘍領域の特定が設定されていないと判定された場合の腫瘍領域の抽出例が、全体での腫瘍領域の抽出例1002である。
このように、本実施形態では1つの拡散強調画像に含まれる複数のシリーズ画像ごとに、閾値を設定して腫瘍領域を抽出することで、適切に腫瘍領域を抽出することが可能となる効果を奏する。
なお本実施形態では、1つの拡散強調画像に複数のシリーズ画像が含まれている場合に、シリーズ画像ごとに対して処理を行う例として、腫瘍の抽出で説明を行ったが、これ以外にも脂肪の体積の特定など他の処理を実行しても当然構わない。また、本実施形態では腫瘍領域の特定のために閾値をシリーズ画像ごとに異ならせたが、シリーズ画像ごとに信号値を補正することで同一の閾値を用いることもできる。
以上、本発明によれば、拡散強調画像において腫瘍の領域を適切に特定する補助を行うことが可能となる。
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置の情報処理装置が前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するために、前記情報処理装置にインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行して情報処理装置にインストールさせて実現することも可能である。
また、情報処理装置が、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、情報処理装置上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 医用画像処理装置
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 キーボード
210 ディスプレイ
211 外部メモリ

Claims (7)

  1. 拡散強調画像を記憶する記憶手段と、
    前記拡散強調画像の座標における拡散係数を取得する第1の取得手段と、
    前記拡散強調画像の前記座標における信号値を取得する第2の取得手段と、
    前記第1の取得手段で取得された前記拡散係数と、前記第2の取得手段で取得された前記信号値とに基づいて特定される領域を前記拡散強調画像における腫瘍領域として特定する特定手段と
    を備えることを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記拡散係数の傾きに対する第1の基準値と、前記信号値に対する第2の基準値とを設定する設定手段を更に備え、
    前記特定手段は、前記拡散係数が前記第1の基準値より低い値となる座標であって、前記信号値が前記第2の基準値より高い値となる前記座標を、前記腫瘍領域として特定すること
    を特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記特定手段で特定された前記腫瘍領域の大きさを特定する体積特定手段と、
    前記特定手段で特定された前記腫瘍領域の大きさの合計値を表示するよう制御する表示制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記特定手段は、前記体積特定手段で特定された前記体積が所定の値を超えない場合には、前記領域を前記腫瘍領域ではないと特定すること
    を特徴とする請求項3に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記記憶手段に記憶される前記拡散強調画像に含まれる複数のシリーズ画像を特定するシリーズ画像特定手段を更に備え、
    前記特定手段は、前記シリーズ画像特定手段で特定されたシリーズ画像ごとに前記腫瘍領域の特定を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  6. 拡散強調画像を記憶する記憶手段を備える医用画像処理装置の制御方法であって、
    前記拡散強調画像の座標における拡散係数を取得する第1の取得ステップと、
    前記拡散強調画像の前記座標における信号値を取得する第2の取得ステップと、
    前記第1の取得ステップで取得された前記拡散係数と、前記第2の取得ステップで取得された前記信号値とに基づいて特定される領域を前記拡散強調画像における腫瘍領域として特定する特定ステップと
    を含むことを特徴とする医用画像処理装置の制御方法。
  7. 拡散強調画像を記憶する記憶手段を備える医用画像処理装置で実行可能なプログラムであって、
    前記拡散強調画像の座標における拡散係数を取得する第1の取得手段と、
    前記拡散強調画像の前記座標における信号値を取得する第2の取得手段と、
    前記第1の取得手段で取得された前記拡散係数と、前記第2の取得手段で取得された前記信号値とに基づいて特定される領域を前記拡散強調画像における腫瘍領域として特定する特定手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2017161756A 2017-08-25 2017-08-25 医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム Active JP7325924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017161756A JP7325924B2 (ja) 2017-08-25 2017-08-25 医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017161756A JP7325924B2 (ja) 2017-08-25 2017-08-25 医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019037465A true JP2019037465A (ja) 2019-03-14
JP7325924B2 JP7325924B2 (ja) 2023-08-15

Family

ID=65724940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017161756A Active JP7325924B2 (ja) 2017-08-25 2017-08-25 医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7325924B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114782448A (zh) * 2022-06-23 2022-07-22 珠海市人民医院 一种基于图像处理的脑胶质瘤辅助分级系统
WO2022209298A1 (ja) * 2021-03-29 2022-10-06 富士フイルム株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012172A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置および画像処理装置
JP2011167333A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴画像解析装置および磁気共鳴画像解析方法
JP2014012206A (ja) * 2007-05-09 2014-01-23 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置及び画像分類方法
US20170071496A1 (en) * 2014-03-10 2017-03-16 H. Lee Moffitt Cancer Center And Research Institute, Inc. Radiologically identified tumor habitats

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012172A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置および画像処理装置
JP2014012206A (ja) * 2007-05-09 2014-01-23 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置及び画像分類方法
JP2011167333A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴画像解析装置および磁気共鳴画像解析方法
US20170071496A1 (en) * 2014-03-10 2017-03-16 H. Lee Moffitt Cancer Center And Research Institute, Inc. Radiologically identified tumor habitats

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022209298A1 (ja) * 2021-03-29 2022-10-06 富士フイルム株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
CN114782448A (zh) * 2022-06-23 2022-07-22 珠海市人民医院 一种基于图像处理的脑胶质瘤辅助分级系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP7325924B2 (ja) 2023-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bauer et al. A skull-stripping filter for ITK
JP4408794B2 (ja) 画像処理プログラム
US10188361B2 (en) System for synthetic display of multi-modality data
JP6433983B2 (ja) 可視化コンピューティングシステム及び可視化方法
JP2010176209A (ja) 診断支援装置及びその制御方法
CN104507392B (zh) 图像处理装置及图像处理方法
JP7325924B2 (ja) 医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム
US10535428B2 (en) Medical image processing apparatus, control method for the same, and program
US20140294269A1 (en) Medical image data processing apparatus and method
US10002423B2 (en) Medical image processing apparatus, medical image processing method, and medical image processing system
JP7209047B2 (ja) 変換装置、変換方法、及びプログラム
JP2018108125A (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP6098677B2 (ja) 医用画像処理装置、医用画像処理装置に搭載可能なプログラム、及び医用画像処理方法
US11756676B2 (en) Medical image processing apparatus, control method for the same, and program
JP6417303B2 (ja) 医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム
JP7055626B2 (ja) 医用情報処理装置、及びプログラム
JP7175606B2 (ja) 医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム
JP6956507B2 (ja) 医用画像処理装置、医用画像処理装置の制御方法、およびプログラム
JP2018094042A (ja) 医用画像診断支援装置、その制御方法、及びプログラム
JP6951105B2 (ja) 医用画像処理装置、医用画像処理装置の制御方法、およびプログラム
WO2022215530A1 (ja) 医用画像装置、医用画像方法、及び医用画像プログラム
WO2023048268A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP6925795B2 (ja) 医用画像診断支援装置、その制御方法、及びプログラム
JP2008043565A (ja) 画像抽出装置
JP6891095B2 (ja) 医用画像処理装置、医用画像処理装置に搭載可能なプログラム、及び医用画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20180719

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180730

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20200130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211122

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211122

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211201

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211207

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20220128

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20220201

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220405

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20220628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220823

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7325924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150