JP2019037246A - コドン最適化変異エビルシフェラーゼ遺伝子およびその使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ンのコドン最適化遺伝子、およびその使用法などに関する。
系であり、その代表的な発光系はセレンテラジンを発光基質とする系である。発光反応が
単純であるため、その遺伝子を用いたレポーターアッセイが汎用されている。セレンテラ
ジンを基質とする発光系で使用されるルシフェラーゼの中で、分泌型ルシフェラーゼは、
オプロフォーラス(Oplophorus)ルシフェラーゼやガウシア(Gaussia)ルシフェラーゼ等
が知られている。
によりその蛋白質が同定され(非特許文献1)、2000年Inouyeらにより、オプロフォーラ
スルシフェラーゼは320アミノ酸残基より構成される35kDa蛋白質と169アミノ酸残基よ
り構成される19kDa蛋白質との複合体であることが、その遺伝子単離により明らかにさ
れた(特許文献1、非特許文献2)。さらに、セレンテラジンを発光触媒するドメインは1
9kDa蛋白質にあることも、大腸菌および動物培養細胞を用いて遺伝子発現により証明さ
れた(特許文献1、非特許文献2)。また、大腸菌内で19kDaドメイン蛋白質遺伝子を発
現させると、95%以上不溶性蛋白として発現する。大腸菌系において、19kDa蛋白質
はプロテインA由来のZZドメイン融合蛋白質として可溶発現することが示されている(非特
許文献3)。一方、動物培養細胞では、それ自身の分泌シグナルでは分泌せず、細胞内で
発光活性を持つことが示されている(非特許文献2)。2012年、この19kDaドメイン蛋白
質遺伝子へ常法のランダム変異導入により、変異19kDaドメイン遺伝子が作成され、天
然19kDa蛋白質より高い活性を示す事が示され、「nanoLuc」 と名付けられている。169
アミノ酸残基より構成される天然19kDa蛋白質(KAZ)とのアミノ酸の相違は16カ所あり
、90.5%の相同性を示す(非特許文献4)。しかし発光機能に必須なアミノ酸残基は特定さ
れておらず、変異残基の機能は不明である。特許文献2には、天然19kDa蛋白質より高い
活性を示すnanoLucを含む変異19kDa蛋白質が開示されている。
の発光基質、またはオワンクラゲ由来の発光タンパク質イクオリンの発光源としても知ら
れており、イミダゾピラジノン環を主骨格とする化合物である。発光機構はセレンテラジ
ンに酸素が付加して生じたペルオキシドからジオキセタノンが生成し、つづいて脱炭酸反
応が進行することで、発光種と考えられている励起状態のセレンテラミドアニオンが生成
する。そして、これが基底状態に移動する際に青色の発光(λmax = 460-490 nm)を示す
と考えられている。これまでに50種類以上のセレンテラジン類縁体が合成され、それらを
基質として発光特性が検討されてきた。特に、オプロフォーラスルシフェラーゼは、他の
セレンテラジン系ルシフェラーゼに比べて、基質特性が広く、セレンテラジンに比べ5倍
以上高い発光活性を示すセレンテラジン類縁体を見出すことは容易ではない(非特許文献
5-9)。
、これらルシフェラーゼ間の一次構造に顕著な相同性は見られず、触媒部位も明らかにな
っていない。そのため、発光基質やルシフェラーゼ蛋白質を精密分子設計しルシフェラー
ゼ蛋白質に最適なルシフェリンを予測することは不可能であり、個々のルシフェラーゼに
ついて適した基質を見つけるには、セレンテラジン類縁体の中よりスクリーニングする必
要がある。
きるオプロフォーラスルシフェラーゼの変異触媒ドメインのコドン最適化遺伝子が求めら
れる。また、天然19kDa蛋白質より高い活性を示す変異19kDa蛋白質に適した基質セレ
ンテラジン類縁体が求められる。
細胞および大腸菌で蛋白質を効率よく発現することができるコドン最適化オプロフォーラ
スルシフェラーゼの触媒変異19kDaドメイン遺伝子を見いだした。また、その遺伝子が
コードするポリペプチドをルシフェラーゼ酵素源として用いて、既存のセレンテラジン類
縁体の中よりスクリーニングを行い、高い活性を有するセレンテラジン類縁体を見いだし
た。これらのことより、本発明を完成させた。
リペプチドの製造方法、キット、発光方法などを提供する。
(a)配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2の塩基配列において1〜複数個の塩基が欠失、置換、挿入および/または
付加した塩基配列からなり、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白
質をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2の塩基配列に対して90%以上の同一性を有する塩基配列からなり、かつ、
ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを
含有するポリヌクレオチド、および
(d)配列番号:2の塩基配列に相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェ
ントな条件下でハイブリダイズし、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有す
る蛋白質をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド。
[2] 以下の(a)〜(d)からなる群から選択される、上記[1]に記載のポリヌクレオチ
ド:
(a)配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2の塩基配列において1〜20個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付
加した塩基配列からなり、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質
をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2の塩基配列に対して95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、かつ、
ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを
含有するポリヌクレオチド、および
(d)配列番号:2の塩基配列に相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと高ストリンジ
ェントな条件下でハイブリダイズし、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有
する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド。
[3] 以下の(a)〜(c)からなる群から選択される、上記[1]に記載のポリヌクレオチ
ド:
(a)配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2の塩基配列において1〜10個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付
加した塩基配列からなり、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質
をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2の塩基配列に対して98%以上の同一性を有する塩基配列からなり、かつ、
ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを
含有するポリヌクレオチド。
[4] 配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド。
[5] さらに、翻訳促進のためのアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードするポリ
ヌクレオチドおよび/または精製のためのアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードす
るポリヌクレオチドを含有する、上記[1]〜[4]のいずれか1に記載のポリヌクレオチ
ド。
[6] 配列番号:5、配列番号:8、配列番号:10および配列番号:14のいずれかの塩基
配列からなるポリヌクレオチド。
[7] 上記[1]〜[6]のいずれか1に記載のポリヌクレオチドを含有する組換えベクタ
ー。
[8] 上記[7]に記載の組換えベクターが導入された形質転換体。
[9] 上記[8]に記載の形質転換体を培養し、上記[1]〜[6]のいずれか1に記載の
ポリヌクレオチドがコードする蛋白質を生成させる工程を含む、蛋白質の製造方法。
[10] 上記[1]〜[6]のいずれか1に記載のポリヌクレオチド、上記[7]に記載の組
換えベクターまたは上記[8]に記載の形質転換体を含むキット。
[11] さらに、bis-セレンテラジンを含む、上記[10]に記載のキット。
[12] (i) 上記[1]〜[6]のいずれか1に記載のポリヌクレオチドにコードされる
蛋白質;および
(ii) bis-セレンテラジンを含む、キット。
[13] (i) 下記(a)〜(c)からなる群から選択される蛋白質:
(a)配列番号:1のアミノ酸配列を含有する蛋白質、
(b)配列番号:1のアミノ酸配列において1〜8個のアミノ酸が欠失、置換、挿入および/
または付加したアミノ酸配列を含有し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を
有する蛋白質、
(c)配列番号:1のアミノ酸配列に対して95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含有
し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質;および
(ii) bis -セレンテラジンを含む、キット。
[14] 上記[1]〜[6]のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドにコードされる蛋
白質と、bis -セレンテラジンとを接触させることを含む、発光反応を行う方法。
[15] (i) 下記(a)〜(c)からなる群から選択される蛋白質:
(a)配列番号:1のアミノ酸配列を含有する蛋白質、
(b)配列番号:1のアミノ酸配列において1〜8個のアミノ酸が欠失、置換、挿入および/
または付加したアミノ酸配列を含有し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を
有する蛋白質、
(c)配列番号:1のアミノ酸配列に対して95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含有
し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質;と、
(ii) bis-セレンテラジンとを接触させることを含む、発光反応を行う方法。
[16] 上記[1]〜[6]のいずれか1に記載のポリヌクレオチドをレポーター遺伝子
として用い、プロモーター制御に関与する配列の活性を測定する方法。
[17] 発光基質として、bis-セレンテラジンを用いる、上記[16]に記載の方法。
オプロフォーラスルシフェラーゼの変異触媒ドメインのコドン最適化遺伝子を提供する。
また、本発明は、天然19kDa蛋白質より高い活性を示す変異19kDa蛋白質に適した基質
セレンテラジン類縁体を用いた発光方法を提供する。
1.本発明の蛋白質
本発明の蛋白質は、配列番号:1のアミノ酸配列を含有する蛋白質と実質的に同質の活
性を有するポリペプチドのアミノ酸配列を含有する蛋白質である。
「配列番号:1のアミノ酸配列を含有する蛋白質と実質的に同質の活性」とは、例えば
、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性(本明細書中で、単に「発光活性」という場合
がある。)、すなわち、ルシフェリン(例えば、セレンテラジン類)が酸素分子で酸化され
てオキシルシフェリンが励起状態で生成する反応を触媒するようになる活性を意味する。
なお、励起状態で生成したオキシルシフェリンは可視光を発して基底状態となる。
m. Biophys. Res. Commun. 233,349-353に記載の方法によって測定することができる。具
体的には、本発明の蛋白質をルシフェリンと混合することにより発光反応を開始させ、発
光測定装置を用いて発光触媒活性を測定することができる。発光測定装置としては、市販
されている装置、例えばLuminescencer−PSN AB2200(アトー社製)、またはCentro 960 lu
minometer (ベルトール社製)を使用することができる。
であればよい。本発明で用いられるルシフェリンとしては、具体的にはイミダゾピラジノ
ン環を主骨格とするセレンテラジン類が挙げられる。
ジン類縁体としては、例えば、bis−セレンテラジン、deoxyfurane-セレンテラジン(フリ
マジン(furimazine))、h−セレンテラジン、hcp−セレンテラジン、cp−セレンテラジン
、f−セレンテラジン、fcp−セレンテラジン、n−セレンテラジン、MeO−セレンテラジン
、e−セレンテラジン、cl−セレンテラジンch−セレンテラジン、3iso-セレンテラジン、
3meo-セレンテラジン、cf3-セレンテラジン、i-セレンテラジン、et-セレンテラジン、me
-セレンテラジン、3me-セレンテラジン、αmeh-セレンテラジン8-(1-naphthyl)-セレンテ
ラジン、8-(2-naphthyl)-セレンテラジン、8-(2-thienyl)-セレンテラジン、6,8-di(2-th
ienyl)-セレンテラジン、8-(4-hydroxyphenyl)-セレンテラジン、8-(2-benzothienyl)-セ
レンテラジン、8-(b-styryl)-セレンテラジン、8-phenyl-セレンテラジン、6-deoxy-セレ
ンテラジン、8-(3-thienyl)-セレンテラジン、および8-(3-benzo[b]thienyl)-セレンテラ
ジンがあげられる。セレンテラジン類の中でも、本発明では、bis-セレンテラジンが特に
好ましい。
入手することもできる。
. 251, 405-410、Shimomura et al. (1989) Biochem.J. 261, 913-920、Shimomura et al
. (1990) Biochem.J. 270, 309-312、Nakamura et al. (1997) Tetrahedron Lett.. 38:6
405-6406、WO2010/090319号公報、もしくはInouye et al.(2010) Anal. Biochem.407, 24
7-252に記載の方法またはそれに準ずる方法が挙げられる。また、フリマジンは、Hall et
al. (2012) ACS Chem. Biol. 16; 848-1857に記載の方法により製造することができる。
ン、cf3-セレンテラジンおよびh−セレンテラジン;ビオチウム(Biotium)社製のhcp−セ
レンテラジン、cp−セレンテラジン、f−セレンテラジン、fcp−セレンテラジンおよびn
−セレンテラジン;ならびにプロメガ社製のセレンテラジン、フリマジンおよびh-セレン
テラジンを挙げることができる。
とする発光触媒活性である。「セレンテラジン類を基質とする発光触媒活性」は、好まし
くは、bis-セレンテラジンを基質とする発光触媒活性である。「bis-セレンテラジンを基
質とする発光触媒活性」は、さらに好ましくは、bis-セレンテラジンを基質としたときに
セレンテラジンと比較して10倍以上高い相対最大発光強度を示す発光触媒活性であり、特
に好ましくは、bis-セレンテラジンを基質としたときにセレンテラジンと比較して10倍以
上高い相対最大発光強度を示し、かつ、連続的に発光する発光触媒活性である。相対最大
発光強度における「10倍以上」は、例えば、10〜20倍、10〜15倍、10〜14倍、10〜13倍、
10〜12倍、または10〜11倍である。「連続的に発光」における連続発光時間は、1分〜120
分、1分〜60分、1分〜30分、1分〜15分、1分〜10分、1分〜5分または1分〜3分である。
プチドのアミノ酸配列を含有する蛋白質」は、例えば、下記(a)〜(c)からなる群から選択
される蛋白質である。
(a)配列番号:1のアミノ酸配列を含有する蛋白質、
(b)配列番号:1のアミノ酸配列において1〜8個のアミノ酸が欠失、置換、挿入および/
または付加したアミノ酸配列を含有し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を
有する蛋白質、および
(c)配列番号:1のアミノ酸配列に対して95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含有
し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質。
、同一配列中の任意かつ1〜8個のアミノ酸配列中の位置において、1〜8個のアミノ酸残基
の欠失、置換、挿入および/または付加があることを意味する。
る「1〜8個」の範囲は、例えば、1〜8個、1〜7個、1〜6個(1〜数個)、1〜5個、1〜4個、1
〜3個、1〜2個、1個である。欠失、置換、挿入もしくは付加したアミノ酸の数は、一般的
に少ないほど好ましい。上記アミノ酸残基の欠失、置換、挿入および付加のうち2種以上
が同時に生じてもよい。このような領域は、“Sambrook J. et al., Molecular Cloning:
A Laboratory Manual, Third Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press (2001)
”、“Ausbel F. M. et al., Current Protocols in Molecular Biology, Supplement 1
〜38, John Wiley and Sons (1987-1997) ”、“Nuc. Acids. Res., 10, 6487 (1982)”
、“Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 79, 6409 (1982)”、“Gene, 34, 315 (1985)”、“N
uc. Acids. Res., 13, 4431 (1985)”、“Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 82, 488 (1985)
”等に記載の部位特異的変異導入法を用いて、取得することができる。
相互に置換可能である。
A群:ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、バリン、ノルバリン、アラニン、2−ア
ミノブタン酸、メチオニン、o−メチルセリン、t−ブチルグリシン、t−ブチルアラニン
、シクロヘキシルアラニン;
B群:アスパラギン酸、グルタミン酸、イソアスパラギン酸、イソグルタミン酸、2−ア
ミノアジピン酸、2−アミノスベリン酸;
C群:アスパラギン、グルタミン;
D群:リジン、アルギニン、オルニチン、2,4−ジアミノブタン酸、2,3−ジアミノプロ
ピオン酸;
E群:プロリン、3−ヒドロキシプロリン、4−ヒドロキシプロリン;
F群:セリン、スレオニン、ホモセリン;
G群:フェニルアラニン、チロシン。
たは付加したアミノ酸配列において、配列番号:1のアミノ酸配列の6番目のGlu、13番目
のArg、20番目のLeu、29番目のLeu、35番目のAsn、45番目のArg、46番目のIle、56番目の
Ile、70番目のAsp、74番目のGln、77番目のLys、92番目のVal、117番目のGlu、126番目の
Lys、140番目のIle、および168番目のArgの全てのアミノ酸が欠失または置換されていな
いのが好ましい。
」の範囲は、例えば、95%以上、96%以上、97%以上、98%以上、99%以上、99.1%以
上、99.2%以上、99.3%以上、99.4%以上、99.5%以上、99.6%以上、99.7%以上
、99.8%以上、99.9%以上である。上記同一性の数値は、一般的に大きいほど好ましい
。なお、アミノ酸配列や塩基配列の同一性は、BLAST(例えば、Altzshul S. F. et al., J
. Mol. Biol. 215, 403 (1990)参照)等の解析プログラムを用いて決定できる。BLASTを用
いる場合は、各プログラムのデフォルトパラメーターを用いる。
ってもよい。
。
(a)配列番号:1のアミノ酸配列を含有する蛋白質、
(b)配列番号:1のアミノ酸配列において1〜4個のアミノ酸が欠失、置換、挿入および/
または付加したアミノ酸配列を含有し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を
有する蛋白質、および
(c)配列番号:1のアミノ酸配列に対して98%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含有
し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質。
チドを含有する蛋白質である。
N末端に含んでいてもよい。他のペプチド配列としては、例えば、翻訳促進のためのペプ
チド配列、精製のためのペプチド配列、分泌シグナルペプチド配列、本発明の蛋白質を可
溶性蛋白質として発現するためのペプチド配列、および抗体認識可能なエピトープ配列か
らなる群から選択される少なくとも1つのペプチド配列を挙げることができる。他のペプ
チド配列は、好ましくは、精製のためのペプチド配列および/または分泌シグナルペプチ
ド配列である。本発明の別の好ましい態様では、他のペプチド配列は、精製のためのペプ
チド配列、分泌シグナルペプチド配列、および本発明の蛋白質を可溶性蛋白質として発現
するための配列からなる群から選択される少なくとも1つの配列である。
。
翻訳促進のためのペプチド配列としては、当技術分野において用いられているペプチド
配列を使用することができる。翻訳促進のためのペプチド配列としては、例えば、TEE配
列が挙げられる。
精製のためのペプチド配列としては、当技術分野において用いられているペプチド配列
を使用することができる。精製のためのペプチド配列としては、例えば、ヒスチジン残基
が4残基以上、好ましくは6残基以上連続したアミノ酸配列を有するヒスチジンタグ配列、
グルタチオン S−トランスフェラーゼのグルタチオンへの結合ドメインのアミノ酸配列、
プロテインAのアミノ酸配列、およびアビジンタグ配列が挙げられる。
透過させる役割を担うペプチド領域を意味する。このような分泌シグナルペプチドのアミ
ノ酸配列およびそれをコードする核酸配列は、当技術分野において周知であり、報告され
ている(例えばvon Heijine G (1988) Biochim. Biohys. Acra 947: 307−333、von Heiji
ne G (1990) J. Membr. Biol. 115: 195−201参照)。分泌シグナルペプチドとしては、よ
り具体的には、例えば、大腸菌の外膜蛋白質A由来の分泌シグナルペプチド(OmpA)(Ghraye
b, J. et al. (1984) EMBO J. 3:2437−2442)、コレラ菌由来コレラトキシン由来の分泌
シグナルペプチド、および後述の実施例で用いたガウシアルシフェラーゼの分泌シグナル
ペプチドが挙げられる。
(Z)nで表わされるポリペプチド(特にはZZドメイン)を挙げることができる。式(Z)nで表
わされるポリペプチドのアミノ酸配列およびそれをコードする核酸配列としては、特開20
08-99669号に記載したものなどが挙げられる。
配列を使用することができる。
番号:11、配列番号:15および配列番号:16のいずれかのアミノ酸配列からなるポ
リペプチドを含有する蛋白質である。
合成により合成した蛋白質でもよいし、遺伝子組換え技術により作製した組換え蛋白質で
あってもよい。本発明の蛋白質を化学合成する場合には、Fmoc法(フルオレニルメチルオ
キシカルボニル法)、tBoc法(t−ブチルオキシカルボニル法)等により合成することができ
る。また、アドバンスドケムテック社製、パーキンエルマー社製、ファルマシア社製、プ
ロテインテクノロジーインストゥルメント社製、シンセセルーベガ社製、パーセプティブ
社製、島津製作所社製等のペプチド合成機を利用して化学合成することもできる。本発明
の蛋白質を遺伝子組換え技術により作製する場合には、通常の遺伝子組換え手法により作
製することができる。より具体的には、本発明の蛋白質をコードするポリヌクレオチド(
例えば、DNA)を適当な発現系に導入することにより、本発明の蛋白質を作製することがで
きる。本発明の蛋白質をコードするポリヌクレオチド、本発明の蛋白質の発現系での発現
などについては、後記する。
本発明は、前述した本発明の蛋白質をコードするポリヌクレオチドも提供する。本発明
のポリヌクレオチドとしては、本発明の蛋白質をコードする塩基配列を含有するものであ
ればいかなるものであってもよいが、好ましくはDNAである。DNAとしては、ゲノムDNA、
ゲノムDNAライブラリー、細胞・組織由来のcDNA、細胞・組織由来のcDNAライブラリー、
合成DNAなどが挙げられる。ライブラリーに使用するベクターは、特に制限はなく、バク
テリオファージ、プラスミド、コスミド、ファージミドなどいずれであってもよい。また
、前記した細胞・組織からtotalRNAまたはmRNA画分を調製したものを用いて直接 Reverse
Transcription Polymerase Chain Reaction(以下、RT-PCR法と略称する)によって増幅す
ることもできる。
されるいずれかのポリヌクレオチドが挙げられる。
(a)配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2の塩基配列において1〜複数個の塩基が欠失、置換、挿入および/または
付加した塩基配列からなり、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白
質をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2の塩基配列に対して90%以上の同一性を有する塩基配列からなり、かつ、
ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを
含有するポリヌクレオチド、および
(d)配列番号:2の塩基配列に相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェ
ントな条件下でハイブリダイズし、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有す
る蛋白質をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド。
「1〜複数個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付加した塩基配列」とは、同一
配列中の任意かつ1〜複数個の塩基配列中の位置において、1〜複数個の塩基の欠失、置換
、挿入および/または付加があることを意味する。
〜複数個」の範囲は、例えば、1〜20個、1〜15個、1〜10個、1〜9個、1〜8個、1〜7個、1
〜6個(1〜数個)、1〜5個、1〜4個、1〜3個、1〜2個、1個である。欠失、置換、挿入もし
くは付加した塩基の数は、一般的に少ないほど好ましい。上記塩基の欠失、置換、挿入お
よび付加のうち2種以上が同時に生じてもよい。このような領域は、“Sambrook J. et al
., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Third Edition, Cold Spring Harbor Lab
oratory Press (2001)”、“Ausbel F. M. et al., Current Protocols in Molecular Bi
ology, Supplement 1〜38, John Wiley and Sons (1987-1997) ”、“Nuc. Acids. Res.,
10, 6487 (1982)”、“Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 79, 6409 (1982)”、“Gene, 34,
315 (1985)”、“Nuc. Acids. Res., 13, 4431 (1985)”、“Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA, 82, 488 (1985)”等に記載の部位特異的変異導入法を用いて、取得することができる
。
加したポリヌクレオチドは、部位特異的変異導入法(例えば、Gotoh, T. et al., Gene 15
2, 271-275 (1995)、Zoller, M.J., and Smith, M., Methods Enzymol. 100, 468-500 (1
983)、Kramer, W. et al., Nucleic Acids Res. 12, 9441-9456 (1984)、Kramer W, and
Fritz H.J., Methods. Enzymol. 154, 350-367 (1987)、Kunkel,T.A., Proc. Natl. Acad
. Sci. USA. 82, 488-492 (1985)、およびKunkel, Methods Enzymol. 85, 2763-2766 (19
88)参照)、アンバー変異を利用する方法(例えば、Gapped duplex法、Nucleic Acids Res.
12, 9441-9456 (1984)参照)などを用いることにより得ることができる。
’端に持つ1組のプライマーを用いたPCR(例えば、Ho S. N. et al., Gene 77, 51 (1989)
参照)によっても、ポリヌクレオチドに変異を導入することができる。
蛋白質をコードするポリヌクレオチド中の作製したい部分断片をコードする領域の5’端
の塩基配列と一致する配列を有するオリゴヌクレオチドおよび3’端の塩基配列と相補的
な配列を有するオリゴヌクレオチドをプライマーとして用いて、その蛋白質をコードする
ポリヌクレオチドを鋳型にしたPCRを行うことにより取得できる。
以上、91%以上、92%以上、93%以上、94%以上、95%以上、96%以上、97%以上、98%
以上、99%以上、99.1%以上、99.2%以上、99.3%以上、99.4%以上、99.5%以上
、99.6%以上、99.7%以上、99.8%以上、99.9%以上である。上記同一性の数値は、
一般的に大きいほど好ましい。なお、アミノ酸配列や塩基配列の同一性は、BLAST(例えば
、Altzshul S. F. et al., J. Mol. Biol. 215, 403 (1990)参照)等の解析プログラムを
用いて決定できる。BLASTを用いる場合は、各プログラムのデフォルトパラメーターを用
いる。
:2の塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドの全部または一部をプロー
ブとして、コロニーハイブリダイゼーション法、プラークハイブリダイゼーション法また
はサザンハイブリダイゼーション法などを用いることにより得られるポリヌクレオチド(
例えば、DNA)をいう。具体的には、コロニーあるいはプラーク由来のポリヌクレオチドを
固定化したフィルターを用いて、0.7〜1.0mol/LのNaCl存在下、65℃でハイブリダイゼー
ションを行った後、0.1〜2倍濃度のSSC(Saline-sodium citrate)溶液(1倍濃度のSSC溶液
の組成は、150mmol/L塩化ナトリウム、15mmol/Lクエン酸ナトリウムよりなる)を用い、
65℃条件下でフィルターを洗浄することにより同定できるポリヌクレオチドをあげること
ができる。
Manual, Third Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press (2001)、Ausbel F. M.
et al., Current Protocols in Molecular Biology, Supplement 1〜38, John Wiley and
Sons (1987-1997)、Glover D. M. and Hames B. D., DNA Cloning 1: Core Techniques,
A practical Approach, Second Edition, Oxford University Press (1995)等の実験書
に記載されている方法に準じて行うことができる。
件及び高ストリンジェントな条件のいずれでもよい。「低ストリンジェントな条件」は、
例えば、5×SSC、5×デンハルト溶液、0.5%(w/v)SDS、50%(v/v)ホルムアミド、32℃の
条件である。また、「中ストリンジェントな条件」は、例えば、5×SSC、5×デンハルト
溶液、0.5%(w/v)SDS、50%(v/v)ホルムアミド、42℃の条件である。「高ストリンジェン
トな条件」は、例えば、5×SSC、5×デンハルト溶液、0.5(w/v)%SDS、50%(v/v)ホルム
アミド、50℃の条件である。条件を厳しくするほど、二本鎖形成に必要とする相補性が高
くなる。具体的には、例えば、これらの条件において、温度を上げるほど高い相同性を有
するポリヌクレオチド(例えば、DNA)が効率的に得られることが期待できる。ただし、ハ
イブリダイゼーションのストリンジェンシーに影響する要素としては温度、プローブ濃度
、プローブの長さ、イオン強度、時間、塩濃度など複数の要素が考えられ、当業者であれ
ばこれら要素を適宜選択することで同様のストリンジェンシーを実現することが可能であ
る。
Labelling Reagents(アマシャムファルマシア社製)を用いることができる。この場合は
、キットに添付のプロトコールにしたがい、標識したプローブとのインキュベーションを
一晩行った後、メンブレンを55℃の条件下で0.1% (w/v) SDSを含む1次洗浄バッファーで
洗浄後、ハイブリダイズしたDNAを検出することができる。
ムにより、デフォルトのパラメータを用いて計算したときに、配列番号:2の塩基配列か
らなるポリヌクレオチドをコードするポリヌクレオチドと約60%以上、65%以上、70%以
上、75%以上、80%以上、85%以上、88%以上、90%以上、92%以上、95%以上、97%以
上、98%以上、99%以上、99.3%以上、99.5%以上、99.7%以上、99.8%以上、99.9%以
上の同一性を有するDNAをあげることができる。なお、塩基配列の同一性は、前述した方
法を用いて決定できる。
るポリヌクレオチドである。
(a)配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2の塩基配列において1〜20個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付
加した塩基配列からなり、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質
をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2の塩基配列に対して95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、かつ、
ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを
含有するポリヌクレオチド、および
(d)配列番号:2の塩基配列に相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと高ストリンジ
ェントな条件下でハイブリダイズし、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有
する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド。
択されるポリヌクレオチドである。
(a)配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2の塩基配列において1〜10個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付
加した塩基配列からなり、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質
をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2の塩基配列に対して98%以上の同一性を有する塩基配列からなり、かつ、
ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを
含有するポリヌクレオチド。
るポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチドが挙げられる。
するポリヌクレオチドを含んでいてもよい。他のペプチド配列としては、例えば、翻訳促
進のためのペプチド配列、精製のためのペプチド配列、分泌シグナルペプチド配列、本発
明の融合蛋白質を可溶性蛋白質として発現するためのペプチド配列、および抗体認識可能
なエピトープ配列からなる群から選択される少なくとも1つのペプチド配列を挙げること
ができる。
リヌクレオチドを含んでいてもよい。
チドとしては、当技術分野において用いられている翻訳促進のためのペプチド配列をコー
ドするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチドを使用することができる。翻訳促進
のためのペプチド配列としては、前記したものなどが挙げられる。
て用いられている精製のためのペプチド配列をコードする塩基配列を含有するポリヌクレ
オチドを使用することができる。精製のためのペプチド配列としては、前記したものなど
が挙げられる。
られている分泌シグナルペプチドをコードする核酸配列を含有するポリヌクレオチドを使
用することができる。分泌シグナルペプチドとしては、前記したものなどが挙げられる。
クレオチドとしては、当記述分野において知られている可溶性タンパク質として発現する
ためのペプチドをコードする核酸配列を含有するポリヌクレオチドを使用することができ
る。本発明の蛋白質を可溶性蛋白質として発現するためのペプチドとしては、前記したも
のなどが挙げられる。
おいて用いられている精製のためのペプチド配列をコードする塩基配列を含有するポリヌ
クレオチドを使用することができる。
:10および配列番号:14のいずれかの塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリ
ヌクレオチドである。
さらに、本発明は、上述した本発明のポリヌクレオチドを含有する組換えベクターおよ
び形質転換体を提供する。
本発明の組換えベクターは、適当なベクターに本発明のポリヌクレオチド(DNA)を連結(
挿入)することにより得ることができる。より具体的には、精製されたポリヌクレオチド(
DNA)を適当な制限酵素で切断し、適当なベクターの制限酵素部位またはマルチクローニン
グサイトに挿入して、ベクターに連結することにより得ることができる。本発明のポリヌ
クレオチドを挿入するためのベクターは、宿主中で複製可能なものであれば特に限定され
ず、例えば、プラスミド、バクテリオファージ、動物ウイルス等が挙げられる。プラスミ
ドとしては、例えば、大腸菌由来のプラスミド(例えばpBR322, pBR325, pUC118, pUC119
等)、枯草菌由来のプラスミド(例えばpUB110, pTP5等)、および酵母由来のプラスミド(例
えばYEp13, YEp24, YCp50等)があげられる。バクテリオファージとしては、例えば、λフ
ァージがあげられる。動物ウイルスとしては、例えば、レトロウイルス、ワクシニアウイ
ルス、および昆虫ウイルス(例えば、バキュロウイルス)があげられる。また、pCold Iベ
クター、pCold IIベクター、pCold IIIベクター、pCold IVベクター(以上、タカラバイオ
社製)、PICZ aベクター(インビトロジェン社製)なども好適に使用することができる。
可能なように連結される。用いられるプロモーターとしては、形質転換する際の宿主が動
物細胞である場合には、SV40由来のプロモーター、レトロウイルスのプロモーター、メタ
ロチオネインプロモーター、ヒートショックプロモーター、サイトメガロウイルスプロモ
ーター、SRαプロモーターなどが好ましい。宿主がエシェリヒア属菌である場合は、Trp
プロモーター、T7プロモーター、lacプロモーター、recAプロモーター、λPLプロモータ
ー、lppプロモーターなどが好ましい。宿主がバチルス属菌である場合は、SPO1プロモー
ター、SPO2プロモーター、penPプロモーターなどが好ましい。宿主が酵母である場合は、
PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GAPプロモーター、ADH1プロモーター、GALプロモ
ーターなどが好ましい。宿主が昆虫細胞である場合は、ポリヘドリンプロモーター、P10
プロモーターなどが好ましい。
誘導可能なプロモーターとしては、例えば、コールドショック遺伝子のプロモーター配列
が挙げられる。コールドショック遺伝子としては、例えば、大腸菌コールドショック遺伝
子(例えば、cspA、cspB、cspG、cspI、およびcsdA)、Bacillus caldolyticusコールドシ
ョック遺伝子(例えば、Bc−Csp)、Salmonella entericaコールドショック遺伝子(例えば
、cspE)、およびErwinia carotovoraコールドショック遺伝子(例えば、cspG)が挙げられ
る。低温で発現誘導可能なプロモーターとしては、なかでも、cspAプロモーター、cspBプ
ロモーター、cspGプロモーター、cspIプロモーター、csdAプロモーターなどを好適に使用
することができる。
シグナル、ポリA付加シグナル、リボソーム結合配列(SD配列)、選択マーカーなどを含有
しているものを用いることができる。選択マーカーとしては、例えば、ジヒドロ葉酸還元
酵素遺伝子、アンピシリン耐性遺伝子、ネオマイシン耐性遺伝子があげられる。
このようにして得られた、本発明のポリヌクレオチド(すなわち、本発明の蛋白質をコ
ードするポリヌクレオチド)を含有する組換えベクターを、適当な宿主中に導入すること
によって、形質転換体を作成することができる。宿主としては、本発明のポリヌクレオチ
ド(DNA)を発現できるものであれば特に限定されるものではなく、エシェリヒア属菌、バ
チルス属菌、シュードモナス属菌、リゾビウム属菌、酵母、動物細胞または昆虫細胞など
があげられる。エシェリヒア属菌としては、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)など
があげられる。バチルス属菌としては、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)など
があげられる。シュードモナス属菌としては、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas put
ida)などがあげられる。リゾビウム属菌としては、リゾビウム・メリロティ(Rhizobium m
eliloti)などがあげられる。酵母としては、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces
cerevisiae)、シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)などがあげら
れる。動物細胞としては、COS細胞、CHO細胞、HeLa細胞などがあげられる。昆虫細胞とし
ては、Sf9、Sf21などがあげられる。
法によって行うことができる。組換えベクターの宿主細胞への導入方法としては、リン酸
カルシウム法(Virology, 52, 456−457 (1973))、リポフェクション法(Proc. Natl. Acad
. Sci. USA, 84, 7413 (1987))、エレクトロポレーション法(EMBO J., 1, 841−845 (198
2))などがあげられる。エシェリヒア属菌の形質転換方法としては、Proc. Natl. Acad. S
ci. USA, 69, 2110 (1972)、Gene, 17, 107 (1982)などに記載の方法などがあげられる。
バチルス属菌の形質転換方法としては、Molecular & General Genetics,168, 111 (197
9)に記載の方法などがあげられる。酵母の形質転換方法としては、Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA, 75, 1929 (1978)に記載の方法などがあげられる。動物細胞の形質転換方法とし
ては、Virology,52, 456 (1973)に記載の方法などがあげられる。昆虫細胞の形質転換方
法としては、Bio/Technology, 6, 47−55 (1988)に記載の方法などがあげられる。このよ
うにして、本発明の蛋白質をコードするポリヌクレオチド(本発明のポリヌクレオチド)を
含有する組換えベクターで形質転換された形質転換体を得ることができる。
発現ベクターとしては、なかでも低温で発現誘導可能なプロモーター配列を含有する発
現ベクターが好ましい。
低温で発現誘導可能なプロモーター配列を含有する発現ベクターとは、具体的には、次
のプロモーター配列、およびコード配列を含有する発現ベクターを意味する:
(1)低温で発現誘導可能なプロモーター配列;および
(2)本発明のポリヌクレオチドを含有するコード配列。
度を下げることによって蛋白質の発現を誘導可能なプロモーター配列を意味する。低温で
発現誘導可能なプロモーターとしては、例えば、コールドショック蛋白質をコードする遺
伝子(コールドショック遺伝子)のプロモーターが挙げられる。コールドショック遺伝子の
プロモーターとしては、前記したものが挙げられる。
、通常30℃以下、好ましくは25℃以下、より好ましくは20℃以下、特に好ましくは15℃以
下である。ただし、より効率良く発現を誘導させるため、通常は5℃以上、好ましくは10
℃以上、特に好ましくは約15℃で発現誘導させる。
合、本発明のポリヌクレオチドを挿入するためのベクターとしては、pCold Iベクター、p
Cold IIベクター、pCold IIIベクター、pCold IVベクター(以上、タカラバイオ社製)など
を好適に使用することができる。これらのベクターを使用して、原核細胞を宿主として発
現させた場合、蛋白質を宿主細胞の細胞質中に可溶性蛋白質として産生させることができ
る。
は、原核細胞が好ましく、さらに大腸菌が好ましく、特にBL21株、JM109株が好ましく、
なかでもBL21株が好ましい。
体を細胞増殖させる培養温度は、通常25〜40℃、好ましくは30〜37℃である。発現誘導さ
せる温度は、通常4〜25℃、好ましくは10〜20℃、より好ましくは12〜18℃、特に好まし
くは15℃である。
また、本発明は、前記形質転換体を培養し、本発明の蛋白質を生成させる工程を含む、
本発明の蛋白質の製造方法を提供する。本発明の蛋白質は、例えば、前記形質転換体を本
発明の蛋白質をコードするポリヌクレオチド(DNA)が発現可能な条件下で培養し、本発明
の蛋白質を生成・蓄積させ、分離・精製することによって製造することができる。
本発明の形質転換体の培養は、宿主の培養に用いられる通常の方法に従って行うことが
できる。該培養によって、形質転換体によって本発明の蛋白質が生成され、形質転換体内
または培養液中などに本発明の蛋白質が蓄積される。
形質転換体の生育に必要な炭素源、窒素源、無機塩類等を含有し、形質転換体の培養を効
率的に行うことができる培地であれば、天然培地、合成培地のいずれを用いてもよい。炭
素源としては、グルコース、フラクトース、スクロース、デンプンなどの炭水化物、酢酸
、プロピオン酸などの有機酸、エタノール、プロパノール等のアルコール類が用いられる
。窒素源としては、アンモニア、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウ
ム、リン酸アンモニウムなどの無機酸もしくは有機酸のアンモニウム塩またはその他の含
窒素化合物のほか、ペプトン、肉エキス、コーンスティープリカーなどが用いられる。無
機塩類としては、リン酸第一カリウム、リン酸第二カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸
マグネシウム、塩化ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、硫酸銅、炭酸カルシウムな
どが用いられる。培養中は必要に応じてアンピシリンやテトラサイクリン等の抗生物質を
培地に添加してもよい。プロモーターとして誘導性のプロモーターを用いた発現ベクター
で形質転換した形質転換体を培養する場合は、必要に応じてインデューサーを培地に添加
してもよい。例えば、Lacプロモーターを用いた発現ベクターで形質転換した形質転換体
を培養するときにはイソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド(IPTG)などを、trpプ
ロモーターを用いた発現ベクターで形質転換した形質転換体を培養するときにはインドー
ルアクリル酸(IAA)などを培地に添加してもよい。
り、通気や撹拌を加える。宿主がバチルス属菌の場合、培養は通常約30〜40℃で約6〜24
時間行ない、必要により通気や撹拌を加える。
kholder)最小培地(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 77, 4505 (1980))や0.5%(w/v)カザミ
ノ酸を含有するSD培地(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 81, 5330 (1984))があげられる。
培地のpHは約5〜8に調整するのが好ましい。培養は通常約20℃〜35℃で約24〜72時間行い
、必要に応じて通気や撹拌を加える。
清を含むMEM培地(Science, 122, 501 (1952)),DMEM培地(Virology, 8, 396 (1959))など
が用いられる。pHは約6〜8であるのが好ましい。培養は通常約30℃〜40℃で約15〜60時間
行い、必要に応じて通気や撹拌を加える。
ture,195,788(1962))に非働化した10%(v/v)ウシ血清等の添加物を適宜加えたものなどが
用いられる。培地のpHは約6.2〜6.4に調整するのが好ましい。培養は通常約27℃で約3〜5
日間行い、必要に応じて通気や撹拌を加える。
質転換体を細胞増殖させる培養温度および発現誘導させる温度は、前記した通りである。
上記培養物から、本発明の蛋白質を分離・精製することによって、本発明の蛋白質を得
ることができる。ここで、培養物とは、培養液、培養菌体もしくは培養細胞、または培養
菌体もしくは培養細胞の破砕物のいずれをも意味する。本発明の蛋白質の分離・精製は、
通常の方法に従って行うことができる。
培養後、通常の方法(例えば、超音波、リゾチーム、または凍結融解)で菌体もしくは細胞
を破砕した後、通常の方法(例えば、遠心分離、またはろ過)により本発明の蛋白質の粗抽
出液を得ることができる。本発明の蛋白質がペリプラズムスペース中に蓄積される場合に
は、培養終了後、通常の方法(例えば、浸透圧ショック法)により本発明の蛋白質を含む抽
出液を得ることができる。本発明の蛋白質が培養液中に蓄積される場合には、培養終了後
、通常の方法(例えば、遠心分離、またはろ過)により菌体もしくは細胞と培養上清とを分
離することにより、本発明の蛋白質を含む培養上清を得ることができる。
、通常の分離・精製方法に従って行うことができる。分離・精製方法としては、硫酸アン
モニウム沈殿、ゲルろ過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニ
ティークロマトグラフィー、逆相高速液体クロマトグラフィー、透析法、限外ろ過法など
を単独で、または適宜組み合わせて用いることができる。本発明の蛋白質が上述した精製
のためのペプチド配列を含有する場合、これを用いて精製するのが好ましい。具体的には
、本発明の蛋白質がヒスチジンタグ配列を含有する場合にはニッケルキレートアフィニテ
ィークロマト法、S−トランスフェラーゼのグルタチオンへの結合ドメインを含有する場
合にはグルタチオン結合ゲルによるアフィニティークロマト法、プロテインAのアミノ酸
の配列を含有する場合には抗体アフィニティークロマト法を用いることができる。
発光による検出マーカーとしての利用
本発明の蛋白質は、ルシフェリン存在下、発光による検出マーカー(以下、「本発明の
検出マーカー」)として利用することができる。本発明の検出マーカーは、イムノアッセ
イ、ハイブリダイゼーションアッセイなどにおける目的物質の検出に利用することができ
る。
ジェクション法などの手法により細胞内に導入することによって、前記目的蛋白質の分布
を測定するために利用することもできる。このような目的タンパク質などの分布の測定は
、発光イメージング等の検出法などを利用して行うこともできる。なお、本発明の蛋白質
は、マイクロインジェクション法などの手法により細胞内に導入する以外に、細胞内で発
現させて用いることもできる。
く、bis-セレンテラジンであるのが特に好ましい。
本発明の蛋白質は、レポーター蛋白質としてプロモーターなどの転写活性の測定に利用
することもできる。本発明の蛋白質をコードするポリヌクレオチド(すなわち、本発明の
ポリヌクレオチド)を、目的のプロモーターまたは他の発現制御配列(例えば、エンハンサ
ー)に融合したベクターを構築する。前記ベクターを宿主細胞に導入し、ルシフェリン(
発光基質)存在下、本発明の蛋白質に由来する発光を検出することにより、目的のプロモ
ーターまたは他の発現制御配列の活性を測定することができる。
ンテラジンであるのが特に好ましい。
本発明のポリヌクレオチドは、上述のようにして、レポーター遺伝子として利用するこ
とができる。
本発明の蛋白質は、ルシフェリンが酸素分子で酸化されてオキシルシフェリンが励起状
態で生成される反応を触媒する活性を有する。励起状態のオキシルシフェリンは可視光を
発して基底状態となる。よって、本発明の蛋白質などは、アミューズメント用品の材料の
発光基材として好適に使用することができる。アミューズメント用品としては、たとえば
、発光シャボン玉、発光アイス、発光飴、発光絵の具等があげられる。本発明のアミュー
ズメント用品は、通常の方法によって製造することができる。
ンテラジンであるのが特に好ましい。
本発明の蛋白質は、生物発光共鳴エネルギー移動(BRET)法による分子間相互作用の原理
を利用した生理機能の解析や酵素活性の測定等の分析方法に利用することができる。
例えば、本発明の蛋白質 (「本発明のルシフェラーゼ」という場合がある。)をドナー
として使用し、蛍光物質(例えば、有機化合物、および蛍光蛋白質)をアクセプターとして
使用して、両者の間で生物発光共鳴エネルギー移動(BRET)を起こすことによりドナーとア
クセプターとの間の相互作用を検出することができる。
do−1、DAP1などである。本発明の別の態様では、アクセプターとして使用する蛍光蛋白
質は、緑色蛍光蛋白質(GFP)、青色蛍光蛋白質(BFP)、変異GFP蛍光蛋白質、フィコビリン
などである。
共役受容体)、アポトーシス、または遺伝子発現による転写調節などである。また、本発
明の好ましい態様において、分析する酵素は、プロテアーゼ、エステラーゼまたはリン酸
化酵素などである。
2005, 385, 625−637、またはExpert Opin. Ther Tarets, 2007 11: 541−556に記載の方
法に準じて行うことができる。また、酵素活性の測定も、公知の方法で行うことができ、
例えば、Nature Methods 2006, 3:165−174、またはBiotechnol. J. 2008, 3:311−324に
記載の方法に準じて行うことができる。
用いる発光基質(ルシフェリン)は、前述の通り、セレンテラジン類であるのが好まし
く、bis-セレンテラジンであるのが特に好ましい。
本発明は、本発明のポリヌクレオチド、本発明の組換えベクター、本発明の形質転換体
および本発明の複合体から選択されるいずれかを含むキットも提供する。また、本発明は
、本発明の蛋白質を含むキットも提供する。本発明のキットには、さらにルシフェリンを
含んでいてもよい。
ジンであるのが特に好ましい。
キットは、例えば、サンプルチューブ、プレート、キット使用者に対する指示書、溶液、
バッファー、試薬、標準化のために好適なサンプルまたは対照サンプルを含んでもよい。
本発明のキットには、さらに、ハロゲン化物イオンを含む塩などを含んでいてもよい。
、発光による検出マーカー、BRET法による生理機能の解析または酵素活性の測定などに利
用することができる。また、後述の発光反応方法に用いることもできる。
発光触媒活性
本発明の蛋白質は、ルシフェリン(例えば、セレンテラジン類)を酸素分子で酸化して励
起状態のオキシルシフェリンを生成させる反応を触媒する活性を有する。励起状態のオキ
シルシフェリンは、基底状態となる際に可視光を発する。すなわち、本発明の融合蛋白質
等は、ルシフェリンを基質とする発光反応を触媒し、発光を生じさせる活性を有する。こ
の活性を、本明細書において、「発光触媒活性」と称することがある。
本発明の蛋白質を用いた、ルシフェリンを基質とする発光反応は、本発明の蛋白質とル
シフェリンとを接触させることにより行うことができる。ここで、「接触」とは、本発明
の蛋白質とルシフェリンとを同一の反応系に存在させることを意味し、例えば、ルシフェ
リンを収容した容器に本発明の蛋白質を添加すること、本発明の蛋白質を収容した容器に
ルシフェリンを添加すること、本発明の蛋白質とルシフェリンとを混合することが含まれ
る。反応条件としては、オプロフォーラスルシフェラーゼを用いた発光反応に通常用いら
れる条件またはそれに準じた条件で行うことができる。
衝液、水、などが用いられる。
に好ましくは約7.5である。
ラジンが好ましい。
タノール、エタノール、ブタノール等のアルコールの溶液として反応系に加えてもよい。
本発明の蛋白質の、ルシフェリンを基質とする発光活性は、ハロゲン化物イオン、非イ
オン性界面活性剤などにより活性化される。
ハロゲン化物イオンとしては、フッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン
などがあげられ、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオンが好ましい。
特に好ましくは約1mM〜約20mMである。
げられる。用いられる塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カ
ルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩などのアルカリ土類金属塩などがあげられる。
より具体的には、NaF、NaCl、NaBr、NaI、KF、KCl、KBr、KI、CaF2、CaCl2、CaBr2、CaI2
、MgF2、MgCl2、MgBr2、MgI2などがあげられる。
ビタンモノラウレート)、Tween80(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート)、Trit
onX-100(ポリエチレングリコール−p−イソオクチルフェニルエーテル)、Briji-58 (ポ
リオキシエチレン(20)セチルエーテル)、Nonidet P-40 (エチルフェノールポリ(エチ
レングリコールエーテル)n)などがあげられ、Tween20、TritonX-100などが好ましい。
01%(w/v)〜約0.1%(w/v)、特に好ましくは約0.05%(w/v)〜約0.02%(w/v)である。
その全体を本明細書に組み込むものとする。
Maniatis (Ed.), Molecular cloning, a laboratory manual (3rd edition), Cold Sprin
g Harbor Press, Cold Spring Harbor, New York (2001); F. M. Ausubel, R. Brent, R.
E. Kingston, D. D. Moore, J.G. Seidman, J. A. Smith, K. Struhl (Ed.), Current P
rotocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons Ltd.などの標準的なプロトコール
集に記載の方法、あるいはそれを修飾したり、改変した方法を用いる。また、市販の試薬
キットや測定装置を用いる場合には、特に説明が無い場合、それらに添付のプロトコール
を用いる。
者には明らかであり、本明細書の記載から、当業者であれば、容易に本発明を再現できる
。
あり、例示又は説明のために示されているのであって、本発明をそれらに限定するもので
はない。本明細書で開示されている本発明の意図ならびに範囲内で、本明細書の記載に基
づき、様々に修飾ができることは、当業者にとって明らかである。
天然型オプロフォーラスルシフェラーゼの触媒19kDaドメイン(KAZと略することもあ
る)より変異導入して創出されたプロメガ社の変異オプロフォーラスルシフェラーゼの触
媒19kDaドメイン(nanoLucと略することもある)のアミノ酸配列(配列番号:1)をも
とに、コドン最適化オプロフォーラスルシフェラーゼの触媒変異19kDaドメイン(nanoK
AZと略することもある)の遺伝子設計を行った。具体的には、nanoLucのアミノ酸配列(
配列番号:1)を変えることなく、ヒトにおける高頻度使用のアミノ酸コドンのみを使用
し、nanoKAZの塩基配列の設計を行った(配列番号:2)。nanoKAZドメインのコドン使用
頻度表を表1に示した。明らかにコドン最適化nanoKAZドメイン核酸は、ヒト高頻度使用の
アミノ酸コドンのみで設計されている。最適化設計したコドン最適化nanoKAZドメイン遺
伝子を、常法により化学合成法により合成した。
ルでの相同性を、表2にまとめた。
まとめた。
の構築
(1)分泌シグナル配列を使用しないでコドン最適化nanoKAZドメイン蛋白質を分泌発現
する発現ベクター
コザック配列を含むコドン最適化nanoKAZドメイン遺伝子配列フラグメントを制限酵素A
sp817とXbaI で消化後、pcDNA3ベクター(インビトロジェン社製)のAsp817-XbaI部位に挿
入し、pcDNA3-nanoKAZ ベクターを構築した(図1)。
発現ベクターpcDNA3-nanoKAZ ベクターがコードするnanoKAZの塩基配列を配列番号:2
に示し、そのアミノ酸配列を配列番号:1に示す。
ン蛋白質を分泌発現するベクター
コドン最適化nanoKAZドメイン蛋白質発現ベクターの構築は以下の通りである。先ず、
動物培養細胞での新規発現ベクターpcDNA3-GLspを構築した。具体的には、pcDNA3-GLucベ
クター(プロルミ社製)よりガウシアルシフェラーゼの分泌シグナル配列をプライマーGL
sp-1R/EcoRI (配列番号:3:5' ggc GAA TTCGGT GGG CTT GGC CTC GGC CAC 3'、アンダ
ーラインEcoRI 配列)とT7プライマー(配列番号:4:5' TAATACG ACTCACTATAGGG 3')
を用いPCR法により取得し、それをHindIII/EcoRIで消化後、得られた断片を、pcDNA3ベク
ター(インビトロジェン社製)の制限酵素部位であるHindIII/EcoRI部位に挿入することに
より、新規発現ベクターpcDNA3-GLspを構築した(図2)。すなわち、新規発現ベクター
は、CMVのプロモーターに制御され、その下流にコザック配列、ガウシアルシフェラーゼ
の分泌シグナル配列、マルチクローニングサイト配列を有する。
次に、新規発現ベクターpcDNA3-GLspを用いたコドン最適化nanoKAZドメインタンパク質
発現ベクターpcDNA3-GLsp-nanoKAZ(図3)の構築は以下の通りである。コドン最適化nanoK
AZドメイン遺伝子配列フラグメントを常法により制限酵素EcoRI/XbaIにて消化した後、p
cDNA3-GLspのEcoRI-XbaI 部位に連結することによって、図3に示す発現ベクターpcDNA3-
GLsp-nanoKAZを構築した。なお、DNA シークエンサー(ABI社製)により塩基配列を決定
することにより、インサート遺伝子配列の確認を行った。
5に示し、そのアミノ酸配列を配列番号:6に示す。また、その分泌後のアミノ酸配列を
、配列番号:7に示す。
(1)発現プラスミドの精製
実施例2にて得られたpcDNA3-nanoKAZ およびpcDNA3-GLsp-nanoKAZプラスミドを用いて
以下の実験を行った。pcDNA3-nanoKAZ とpcDNA3-GLsp-nanoKAZ プラスミドは大腸菌JM83
より、プラスミド精製キット(QIAGEN社製)を用いて精製し、1μg/μLの濃度になるよう滅
菌水に溶解した。同様にして、内部標準のためのホタルルシフェラーゼベクター(pGL4.1
3 [Luc2/sv40]:プロメガ社製)を使用した。
チャイニーズハムスター卵巣由来の細胞株CHO-KI株を、10%(v/v)牛胎児血清(バイオ
ウエスト社製)を含むHam’s F-12培地(和光純薬社製)にて培養し、ヒト子宮頸癌由来
の細胞HeLa 細胞株およびアフリカミドリザルの腎臓の細胞COS-1細胞株を、10%(v/v)牛
胎児血清(バイオウエスト社製)を含むDMEM(和光純薬社製)で培養した。それぞれの細
胞を1 x 105 細胞/ウエル/2 mL培地にて6 ウエルプレートに播種し(n = 2)、インキュベ
ーター中37 ℃、5 %(v/v) CO2にて培養した。24時間後、精製pcDNA3-nanoKAZ またはpcDN
A3-GLsp-nanoKAZプラスミドをFuGene HD(プロメガ社製)トランスフェクションキットを
用いて、CHO細胞にトランスフェクションし、次の実験に用いた。具体的には、100μL の
培地に、pcDNA3-nanoKAZ発現ベクター1μgまたはpcDNA3-GLsp-nanoKAZ発現ベクター1μg
とpGL4.13 [Luc2/sv40]内部標準ベクター0.1μgと、FuGene HD 3μLを加え、室温で15分
間放置した。100μLのDNA-FuGene 複合体溶液を、6ウエルの細胞に添加した。48時間培養
後、培養液を回収して、測定用分泌nanoKAZ酵素溶液とした。一方、細胞内で発現したnan
oKAZについては、細胞を3mL1x PBSで3回洗浄後、1 mLの1x PBSに懸濁し、氷上で超音
波破砕処理して得られたものを、細胞抽出nanoKAZ酵素液とした。
実施例3で得られた測定用酵素溶液5μLを、0.5μg のセレンテラジン(JNC社製)を含
む100μLの50mM Tris-HCl (pH 7.6)-10 mM EDTA(和光純薬)に加え、発光反応を開始
させた。発光活性は、発光測定装置(アトー社製:AB2200)で、60秒間で測定し、最大
発光強度(Imax)と60秒間の積算値を相対発光強度(rlu)で表記した。一方、トランスフェ
クションの効率を確認するための内部標準で使用したホタルルシフェラーゼについては、
実施例3で得られた測定用酵素溶液5μLを、100μL の酵素アッセイ用試薬(プロメガ社
)に加え、発光反応を開始させた。発光活性は、発光測定装置(アトー社製:AB2200)
で、10秒間での発光積算し、相対発光強度(rlu)で表記した。その結果ホタルルシフェラ
ーゼの発光活性は、CHO-K1 細胞では、pcDNA3-nanoKAZ: 7,827 rlu、 pcDNA3-GLsp-nan
oKAZ:6,865 rlu、 HeLa細胞ではpcDNA3-nanoKAZ:1,970 rlu、 pcDNA3-GLsp-nanoKAZ
:1,787 rlu、 COS-1細胞では pcDNA3-nanoKAZ:28,232 rlu、 pcDNA3-GLsp-nanoKAZ
:31,380 rlu,であった。細胞種間のトランスフェクションの効率の違いはあるが、pcDN
A3-nanoKAZとpcDNA3-GLsp-nanoKAZのトランスフェクション効率は、細胞種内ではほぼ同
一である。CHO-K1細胞、HeLa細胞、およびCOS-1細胞での、培養液及び細胞内の発光活性
測定の結果を表4に示す。明らかに、分泌シグナルペプチド配列のないpcDNA3-nanoKAZを
、pcDNA3-GLsp-nanoKAZと同等あるいはそれ以上に効率良く分泌することが示された。す
なわち、本出願記載のコドン最適化nanoKAZドメイン遺伝子を含む発現ベクターpcDNA3-na
noKAZは、分泌シグナルペプチド配列なしでnanoKAZを分泌させることが出来ることが明ら
かとなった。
分泌活性の細胞種による比較。
基質特異性実験に使用したセレンテラジン類縁体は、それぞれ論文記載の方法で合成し
た。具体的には、bis-セレンテラジン はNakamura et al. (1997) Tetrahedron Lett.. 3
8:6405-6406, フリマジン(Furimazine)は、Hall et al. (2012) ACS Chem. Biol. 16; 84
8-1857, C2-セレンテラジン類縁体は、Inouye et al (2010) Anal. Biochem. 407: 247-2
52に記載の方法で合成した。実施例4記載の方法でnanoKAZを分泌させた培養液をセレン
テラジンまたはその類縁体の酵素液として用いて、発光活性を測定した。その結果、nano
KAZによる基質特異性は表5に示す通りであった。セレンテラジン類縁体の中で、相対最
大発光強度でセレンテラジンより10倍以上高い化合物は、h-、bis-、3me-、3meo-セレ
ンテラジンであり、1分間の相対積算発光量で10倍以上のものはh-、bis-セレンテラジ
ンである。一方、それらの発光パターンを、図4に示す。図4に示されている通り、発光
パターンが急激に減衰しないものは、bis-セレンテラジン、フリマジンおよび3iso-セレ
ンテラジンである。その結果、発光強度および積算発光量でセレンテラジンの10倍以上
であり、且つ発光が減衰せずに連続的発光する組合せが可能である発光基質はbis-セレン
テラジンである。bis-セレンテラジンは、既報のフリマジンよりも2倍以上活性が高く、
発光機能が著しく改善されている。
築
大腸菌を宿主として、コドン最適化nanoKAZドメインを発現するために、発現ベクターp
Cold-ZZ-X(Inouye & Sahara, Protein Express. Purif. (2009) 66:52-57に記載)を使
用した。この発現ベクターのEcoRI/XbaI制限酵素部位にコドン最適化nanoKAZドメイン遺
伝子をクローン化し、ZZドメインと融合したnanoKAZ蛋白質を発現できるpCold-ZZ-P-nano
KAZプラスミドを構築した(図5)。コドン最適化nanoKAZドメイン遺伝子配列の確認は、塩
基配列(ABI社製)をDNAシークエンサーにて確認した。
以下手順に従って、組換えnanoKAZドメインを精製した。先ず、大腸菌細胞で可溶性蛋
白質として融合蛋白質を発現させた。発現させた融合蛋白質は、6個のヒスチジン残基を
含むヒスチジンタグと、ZZドメインと、プロテアーゼ切断サイトと、目的蛋白質(すな
わち、組換えnanoKAZドメイン)とを持つ。次に、大腸菌細胞で発現させた融合蛋白質を
含む可溶性画分を、一回目のニッケルキレートカラムにかけた。そして、カラムに吸着し
た画分を、融合蛋白質を含む画分として回収した。次に、カラムから溶出させた融合蛋白
質をプロテアーゼで切断した。さらに、融合蛋白質の切断フラグメントを2回目のニッケ
ルキレートカラムにかけ、カラム通過画分を回収した。通過画分には、目的蛋白質である
組換えnanoKAZドメインが含まれる。未切断融合蛋白質と切断ヒスチジンタグZZドメイ
ンはゲルに吸着させた。以下、これらの手順について詳細に説明する。
コドン最適化nanoKAZドメイン蛋白質(以下「nanoKAZ」と言うことがある。)を、大腸
菌において発現させるため、実施例6で作製した組換えプラスミドpCold-ZZ-P-nanoKAZを
用いた。宿主大腸菌株としてBL21(Novagen, Madison, WI)を用いた。アンピシリン(50
μg/mL)を含有する10 mLのLuria−Bertani培地で、37℃で18時間、pCo
ld-ZZ-P-nanoKAZを含むBL21株を培養した。この種培養を、400 mLのLB培地を含む3Lフ
ラスコに植菌し、3時間培養し、その後、冷水で、1時間冷却した。その培地に、最終濃
度が0.2 mMとなるようにIPTGを加えた後、さらに15℃で20時間培養した800 mLの培養
液から、5,000 rpmで5分間の遠心分離により大腸菌を回収し、80 mLの50 mM Tris-HCl
(pH7.6) 中に懸濁し、Branson model 250 sonifire(Danbury, CT)を用い、冷却し
ながら3分間に3回の超音波処理することにより大腸菌を破壊した。12,000 rpmで10分間の
遠心分離後、ZZ-P-nanoKAZを含む上清70 mLを、50 mM Tris-HCl (pH7.6)で平衡化したニ
ッケルキレートカラム(カラムサイズ;2.5×6cm:GE Healthcare社製)に供した。250 m
Lの50 mM Tris-HCl (pH7.6) でカラムを洗浄した後、0.1 Mイミダゾールで吸着したHis
-ZZ-P-nanoKAZを溶出させた。800 mLの培養細胞からの融合蛋白質ZZ-P-nanoKAZの収量は
、37.2 mgであり、SDS−PAGE分析では、純度95%以上であった。
番号:8に示し、そのアミノ酸配列を配列番号:9に示す。
消化条件は、次の通りである。すなわち、ニッケルキレートカラムから溶出したHis-ZZ
-P-nanoKAZ (2.7 mg)を、150 mM NaCl、1 mM EDTA、1 mM DTTを含
む1 mLの50 mM Tris-HCl (pH7.6)中で、3μgのPreScission Protease(GE Healthcare
社製)を用いて、4℃で18時間消化した。
PreScission proteaseによるHis-ZZ-P-nanoKAZの消化処理溶液の
中には、切断により生じるZZドメインと組換えnanoKAZと、未切断His-ZZ-P-nanoKAZと
が含まれる。切断ZZドメインと未切断His-ZZ-P-nanoKAZから組換えnanoKAZを分離する
ため、PreScission protease処理溶液を、50 mM Tris-HCl (pH7.6
)で平衡化した2 mLのニッケルキレートカラム(0.5 x6 cm)に直接かけた。そして、0.7
mgの組換えnanoKAZを含む通過分画を回収した。精製nanoKAZ 蛋白質の純度は、SDS-PAGE
で分析し95%以上であった(図6)。
ここで組換えnanoKAZの塩基配列を配列番号:10に示し、そのアミノ酸配列を配列番
号:11に示す。
(i)-(iii)の精製過程の精製収量を表6にまとめた。
実験例7で得られた精製酵素溶液5μl(0.03μg)を、1μg のセレンテラジン(JNC社製
)またはその類縁体を含む100μlの50 mM Tris-HCl (pH 7.6)-10 mM EDTA(和光純薬)
に加え、発光反応を開始させた。発光活性は、発光測定装置(アトー社製:AB2200)で
、60秒間で測定し、最大発光強度(Imax)と60秒間の積算値を相対発光強度(rlu)で表記し
た。
実施例8記載の方法で、精製コドン最適化nanoKAZドメインの発光活性を測定した。そ
の結果、精製nanoKAZによる基質特異性を表7に示す。セレンテラジン類縁体の中で、相
対最大発光強度でセレンテラジンより10倍以上高い化合物は、h-、bis-、3me-、3meo-
セレンテラジンであり、60秒間の相対積算発光量で10倍以上のものはh-、bis-セレンテ
ラジンである。精製コドン最適化nanoKAZを酵素液として用いた結果は、培養細胞液を酵
素液として用いた結果と良く一致している。
精製nanoKAZ(3 μg)を500 μlの10 mM EDTA を含む30 mM Tris-HCl(pH7.6) 溶液にエ
タノールに溶解した基質セレンテラジン(5μg/5μL)を添加することにより発光反応を
開始させ、光路長10 mmの石英セルにて、蛍光測定装置(日本分光社製、FP-6500)の励
起光源をオフにして発光スペクトルを測定し、スペクトル補正を行なった。測定条件は、
バンドパス:20nm、レスポンス:0.5sec、スキャンスピード:2000nm/min、22〜25℃で
ある。測定した発光スペクトルより発光極大値(λmax, nm)と半値幅(nm)を求め、表
8にまとめた。このスペクトル結果は、最大発光波長は425 nmから462 nmの間にあり、半
値幅は、71 nm から75 nmの間にあり、セレンテラジンC2位お及びC6位の誘導体は発光
スペクトルに影響与えないことが明らかとなった。
nanoKAZ遺伝子とnanoLuc遺伝子の培養細胞系での遺伝子発現効率を比較するために、na
noKAZ遺伝子配列とnanoLuc遺伝子配列のみが異なる発現ベクターを構築し、構築した発現
ベクターをCHO-K1 細胞へトランスフェクション後、ルシフェラーゼ活性の発現量を以下
の手順で比較した。なお、nanoLuc遺伝子については、Hall et al. (2012) ACS Chem. Bi
ol. 16; 848-1857記載の遺伝子配列を化学合成して用いた。
ー配列、コザック配列及びシグナルペプチド配列を同一にした発現ベクター、pcDNA3-GLs
p-dnKAZ(図7)及びpcDNA3-GLsp-nanoLuc(図8)を以下の手順により構築した。
pcDNA3-GLsp-dnKAZは、nanoLucのアミノ酸数を同一にするため、nanoKAZ 遺伝子のアミ
ノ末端にある7個のアミノ酸配列を削除したndKAZ 遺伝子フラグメント(dnKAZ フラグメ
ント)を調製した。pCold-ZZ-P-nanoKAZを鋳型としてプライマーnanoKAZ-1N/EcoRI(配列
番号:12:5’ gcgGAATTCTTCACCCTGGAGGACTTCGTCGGC 3’: アンダーラインEcoRI 配列
)とプライマーnanoKAZ-3C/XbaI(配列番号: 13:5’ gccTCTAGATTAGGCCAGGATTCTCTC
GCACAGTCT 3’:アンダーラインXbaI 配列)を用いて、PCR法により遺伝子増幅した。得
られたフラグメントを制限酵素EcoRI/XbaIで消化後、実施例2記載のpcDNA3-GLsp ベク
ターのEcoRI-XbaI制限酵素部位に連結することにより、pcDNA3-GLsp-dnKAZを作成した。
発現ベクターpcDNA3-GLsp-dnKAZがコードするGLsp-dnKAZの塩基配列を配列番号:14に
示し、そのアミノ酸配列を配列番号:15に示す。また、その分泌後のアミノ酸配列を、
配列番号:16に示す。
ライマーnLuc-1N/EcoRI(配列番号:17:5’ gcgGAATTCTTCACACTCGAAGATTTCGTTGGG 3:
アンダーラインEcoRI 配列)とプライマーnLuc-2C/XbaI(配列番号: 18:5gccTCTAGA
TTACGCCAGAATGCGTTCGCACAGCCG 3’: アンダーラインXbaI 配列)を用い、PCR法により増
幅した。得られたフラグメントを制限酵素EcoRI/XbaIで消化後、実施例2記載のpcDNA-G
Lsp ベクターのEcoRI-XbaI制限酵素部位に連結することにより、pcDNA3-GLsp-nanoLucを
作成した。発現ベクターpcDNA3-GLsp-nanoLucがコードするGLsp-nanoLucの塩基配列を配
列番号:19に示し、そのアミノ酸配列を配列番号:15に示す。また、その分泌後のア
ミノ酸配列を、配列番号:16に示す。
実施例2記載のpcDNA3-nanoKAZとプロモーター配列及びコザック配列を同一にした発現
ベクターpcDNA3-nanoLucを使用した。pcDNA3-nanoLucベクターの構築は以下のとおりであ
る。
化学合成したnanoLuc遺伝子を鋳型としてプライマーnLuc-3N/Asp718(配列番号:20
:5’ gcgGGTACCACCATGGTCTTCACACTCGAAGATTTC 3’: アンダーラインAsp718 配列)とプ
ライマーnLuc-2C/XbaI(配列番号:13)を用いて、PCR法により増幅した。得られたフラ
グメントを制限酵素Asp718/XbaIで消化後、pcDNA3ベクター(インビトロジェン社製)のAs
p817-XbaI部位に挿入し、pcDNA3-nanoLuc(図9)ベクターを構築した。発現ベクターpcD
NA3-nanoLucがコードするnanoLucの塩基配列を配列番号:21に示し、そのアミノ酸配列
を配列番号:22に示す。
実施例3記載の方法により、CHO-K1細胞へベクターを導入し、23時間培養後に培養液及
び細胞抽出液を回収し、実施例4記載の方法によりセレンテラジンを発光基質として、培
養液及び細胞内の発光活性を測定した。
CHO-K1細胞における培養液及び細胞内の発光活性測定の結果を表9に示す。その結果、
nanoKAZ遺伝子は分泌シグナルの無い場合、培養液及び細胞内において、nanoLuc遺伝子を
用いた場合約2倍の発現量が確認された。分泌シグナルが有る場合は、培養液に分泌発現
するnanoKAZはnanoLucの約1.4倍の発光活性を示しており、本発明のコドン最適化法によ
るKAZ遺伝子は、
nanoLuc遺伝子より細胞内及び細胞外発現レポーター遺伝子として優れていることが明ら
かとなった。
[配列番号:2]nanoKAZをコードするポリヌクレオチドの塩基配列である。
[配列番号:3]実施例2で用いたプライマーの塩基配列である。
[配列番号:4]実施例2で用いたプライマーの塩基配列である。
[配列番号:5]GLsp-nanoKAZをコードするポリヌクレオチドの塩基配列である。
[配列番号:6]GLsp-nanoKAZのアミノ酸配列である。
[配列番号:7]GLsp-nanoKAZの分泌後のアミノ酸配列である。
[配列番号:8]His-ZZ-P-nanoKAZをコードするポリヌクレオチドの塩基配列である。
[配列番号:9]His-ZZ-P-nanoKAZのアミノ酸配列である。
[配列番号:10]組換えnanoKAZをコードするポリヌクレオチドの塩基配列である。
[配列番号:11]組換えnanoKAZのアミノ酸配列である。
[配列番号:12]実施例11で用いたプライマーの塩基配列である。
[配列番号:13]実施例11で用いたプライマーの塩基配列である。
[配列番号:14]GLsp-dnKAZをコードするポリヌクレオチドの塩基配列である。
[配列番号:15]GLsp-dnKAZおよびGLsp-nanoLucのアミノ酸配列である。
[配列番号:16]GLsp-dnKAZおよびGLsp-nanoLucの分泌後のアミノ酸配列である。
[配列番号:17]実施例11で用いたプライマーの塩基配列である。
[配列番号:18]実施例11で用いたプライマーの塩基配列である。
[配列番号:19]GLsp-nanoLucをコードするポリヌクレオチドの塩基配列である。
[配列番号:20]実施例11で用いたプライマーの塩基配列である。
[配列番号:21]nanoLucをコードするポリヌクレオチドの塩基配列である。
[配列番号:22]nanoLucのアミノ酸配列である。
Claims (17)
- 以下の(a)〜(d)からなる群から選択されるいずれかのポリヌクレオチド:
(a)配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2の塩基配列において1〜複数個の塩基が欠失、置換、挿入および/または
付加した塩基配列からなり、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白
質をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2の塩基配列に対して90%以上の同一性を有する塩基配列からなり、かつ、
ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを
含有するポリヌクレオチド、および
(d)配列番号:2の塩基配列に相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェ
ントな条件下でハイブリダイズし、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有す
る蛋白質をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド。 - 以下の(a)〜(d)からなる群から選択される、請求項1に記載のポリヌクレオチド:
(a)配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2の塩基配列において1〜20個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付
加した塩基配列からなり、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質
をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2の塩基配列に対して95%以上の同一性を有する塩基配列からなり、かつ、
ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを
含有するポリヌクレオチド、および
(d)配列番号:2の塩基配列に相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと高ストリンジ
ェントな条件下でハイブリダイズし、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有
する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド。 - 以下の(a)〜(c)からなる群から選択される、請求項1に記載のポリヌクレオチド:
(a)配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(b)配列番号:2の塩基配列において1〜10個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付
加した塩基配列からなり、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質
をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
(c)配列番号:2の塩基配列に対して98%以上の同一性を有する塩基配列からなり、かつ、
ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質をコードするポリヌクレオチドを
含有するポリヌクレオチド。 - 配列番号:2の塩基配列からなるポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド。
- さらに、翻訳促進のためのアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードするポリヌクレ
オチドおよび/または精製のためのアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードするポリ
ヌクレオチドを含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 - 配列番号:5、配列番号:8、配列番号:10および配列番号:14のいずれかの塩基配列か
らなるポリヌクレオチド。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含有する組換えベクター。
- 請求項7に記載の組換えベクターが導入された形質転換体。
- 請求項8に記載の形質転換体を培養し、請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリヌクレ
オチドがコードする蛋白質を生成させる工程を含む、蛋白質の製造方法。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド、請求項7に記載の組換えベクター
または請求項8に記載の形質転換体を含むキット。 - さらに、bis-セレンテラジンを含む、請求項10に記載のキット。
- (i) 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドにコードされる蛋白質;お
よび
(ii) bis-セレンテラジンを含む、キット。 - (i) 下記(a)〜(c)からなる群から選択される蛋白質:
(a)配列番号:1のアミノ酸配列を含有する蛋白質、
(b)配列番号:1のアミノ酸配列において1〜8個のアミノ酸が欠失、置換、挿入および/
または付加したアミノ酸配列を含有し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を
有する蛋白質、
(c)配列番号:1のアミノ酸配列に対して95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含有
し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質;および
(ii) bis -セレンテラジンを含む、キット。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドにコードされる蛋白質と、bis -
セレンテラジンとを接触させることを含む、発光反応を行う方法。 - (i) 下記(a)〜(c)からなる群から選択される蛋白質:
(a)配列番号:1のアミノ酸配列を含有する蛋白質、
(b)配列番号:1のアミノ酸配列において1〜8個のアミノ酸が欠失、置換、挿入および/
または付加したアミノ酸配列を含有し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を
有する蛋白質、
(c)配列番号:1のアミノ酸配列に対して95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含有
し、かつ、ルシフェリンを基質とする発光触媒活性を有する蛋白質;と、
(ii) bis-セレンテラジンとを接触させることを含む、発光反応を行う方法。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドをレポーター遺伝子として用い
、プロモーター制御に関与する配列の活性を測定する方法。 - 発光基質として、bis-セレンテラジンを用いる、請求項16に記載の方法。
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