JP2019036408A - 密閉型電池の組立装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極端子の組み立ての際に導電性異物が電極端子や電池ケースに付着することを防止し、高性能の密閉型電池を好適に製造することができる密閉型電池の組立装置を提供する。【解決手段】ここで開示される密閉型電池の組立装置1は、外部端子36の内部端子挿通孔36bに挿入される柱状部材であって、内部端子36の筒状の上端部36bの凹部36cに差し込まれるテーパー状の下端部2bを備えた位置決めピン2と、板状の外部端子36を把持するチャック機構4と、チャック機構を昇降させる昇降手段とを備えている。そして、ここで開示される組立装置1では、位置決めピン2の内部に内部流路が形成されていると共に、当該内部流路と連通する通気口2aが少なくともテーパー状の下端部2bを含む領域の表面に複数形成されており、位置決めピン2の内部流路の圧力を調整する圧力調整手段が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、密閉型電池の組立装置に関する。詳しくは、密閉型電池の電極端子の組み立てに用いられる組立装置に関する。
リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池などの二次電池は、車両搭載用電源あるいはパソコンや携帯端末等の電源として重要性が高まっている。これらの二次電池は、例えば、密閉された電池ケース内に電極体と電解質とが収容された密閉型電池として構築される。
この種の密閉型電池では、電池ケース内の電極体と外部機器とを電気的に接続するための電極端子が電池ケースに取り付けられている。かかる電極端子は、複数の部材を組み立てることによって構築される。具体的には、電極端子は、下端部が電池ケース内部で電極体と接続され、上端部が電池ケース外部に露出する内部端子と、外部機器と接続されるボルトと、当該ボルトと内部端子とを電気的に接続する板状の外部端子と、これらの導電性部材が電池ケースと導通することを防止する絶縁部材とを備えている(例えば、特許文献1)。
上記した各部品を備える電極端子を組み立てる際には、例えば、図7に示すような組立装置が用いられる。この組立装置は、外部端子36の内部端子挿通孔36bに内部端子32の上端部32bを挿通させながら、電池ケース10に取り付けられた絶縁部材38上に外部端子36を載置させるための装置である。
かかる組立装置は、外部端子36の内部端子挿通孔36bに挿入される位置決めピン102と、外部端子36の側縁を把持するチャック装置104と、チャック機構104を昇降させる昇降手段(図示省略)とを備えている。そして、内部端子32上面の凹部32cに位置決めピン102の下端部102bを差し込んで、外部端子36の内部端子挿通孔36bと内部端子32の上端部32bの中心を揃えるセンタリングを行った後にチャック装置104を下降させることによって、絶縁部材38上に外部端子36を載置させる。
特開2016−105354号公報
ところで、上記した電極端子の組み立てでは、組立装置の位置決めピン102が電極端子の部品と接触し、金属粉などの微少な導電性異物が生じることがある。かかる導電性異物が電極端子に付着したり、電池ケース内に混入したりすると、意図しない導通経路が形成されて電池性能を大幅に低下させる恐れがある。
かかる導電性異物で汚染された廃棄品が増加して歩留まりが低下することを防止するために、密閉型電池の製造工程では、電極端子を組み立てた後にエアブローやウォータシャワーなどの洗浄工程を実施し、電池ケースや電極端子に付着している導電性異物を除去している。
しかしながら、上記した従来の電極端子の組み立てでは、発生した導電性異物が微細な隙間に入り込んで洗浄工程での除去が困難になることがあった。例えば、図7のXに示すように、位置決めピン102が内部端子32の上端部32bに接触した際に、導電性異物が生じて凹部32cの内部に入り込む恐れがある。また、図7のYに示すように、外部端子36を下降させる際に、位置決めピン102と外部端子36とが接触して導電性異物が発生し、当該導電性異物が外部端子36と絶縁部材38との間に挟み込まれる恐れがある。エアブローやウォータシャワーなどの洗浄工程では、上述のような微細と隙間に入り込んだ導電性異物を除去することは困難である。
本発明は、上記した課題を解決するべく創出されたものであり、電極端子の組み立ての際に導電性異物が電極端子や電池ケースに付着することを防止し、高性能の密閉型電池を好適に製造することができる密閉型電池の組立装置を提供することを目的とする。
上記目的を実現するべく、本発明によって以下の構成の密閉型電池の組立装置(以下、単に「組立装置」ともいう)が提供される。
ここで開示される密閉型電池の組立装置は、電池ケースの内部に収容された電極体と接続される下端部と、電池ケースの外部に露出する筒状の上端部とを有する内部端子と、内部端子の上端部を挿通させる内部端子挿通孔が形成された板状の外部端子とを備えた電極端子の組み立てに用いられる。
かかる組立装置は、外部端子の内部端子挿通孔に挿入される柱状部材であって、内部端子の円筒状の上端部の凹部に差し込まれるテーパー状の下端部を備えた位置決めピンと、板状の外部端子を把持するチャック機構と、チャック機構を昇降させる昇降手段とを備えている。
そして、ここで開示される組立装置では、位置決めピンの内部に内部流路が形成されていると共に、当該内部流路と連通する通気口が少なくともテーパー状の下端部を含む領域の表面に複数形成されており、位置決めピンの内部流路の圧力を調整する圧力調整手段が設けられている。
ここで開示される密閉型電池では、圧力調整手段が位置決めピンの内部流路の圧力を調整することによって、位置決めピンの表面に形成された通気口を介して気流を生じさせることができる。これによって、発生した導電性異物を除去しながら電極端子を組み立てることができるため、電極端子を組み立てる際に導電性異物が電極端子や電池ケースに付着することを防止し、高性能の密閉型電池を好適に製造することができる。
例えば、ここで開示される密閉型電池では、圧力調整手段が位置決めピンの内部流路を減圧することによって、通気口を介して位置決めピンの外部から内部に向かう気流を生じさせることができる。これによって、発生した導電性異物を位置決めピンの表面に吸着させながら電極端子を組み立てることができるため、導電性異物による汚染を確実に防止することができる。
一方、圧力調整手段が位置決めピンの内部流路を加圧すると、通気口を介して位置決めピンの内部から外部に向かう気流を生じさせることができる。これによって、発生した導電性異物をエアブローで除去しながら電極端子を組み立てることができる。
密閉型電池の一例を示す斜視図である。 図1に示す密閉型電池の電極端子の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る密閉型電池の組立装置を用いた電極端子の組み立てを説明する一部断面図であり、(a)は外部端子の位置決め工程を示し、(b)は外部端子の配置工程を示し、(c)は組み立て後の回収工程を示している。 図3(a)に示す位置決め工程における導電性異物の吸着を模式的に示す側面図である。 図3(b)に示す配置工程における導電性異物の吸着を模式的に示す一部断面図である。 位置決めピンの内部流路の圧力に関する実験の結果を示すグラフであり、縦軸は電池1個当たりの導電性異物の付着数を示し、横軸は減圧量(KPa)を示している。 従来の組立装置を用いた電極端子の組み立てを説明する一部断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る密閉型電池の組立装置を説明する。以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。なお、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(密閉型電池の材料等)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。
1.密閉型電池の構造
本明細書では、本実施形態に係る組立装置を説明する前に、当該組立装置によって組み立てられる密閉型電池の構造について説明する。図1は密閉型電池の一例を示す斜視図であり、図2は図1に示す密閉型電池の電極端子の分解斜視図である。
図1に示す密閉型電池100は、扁平な角型の電池ケース10を備えている。かかる電池ケース10は、上面が開口した扁平な角型のケース本体12と、当該ケース本体12上面の開口部を塞ぐ板状の蓋体14とから構成されている。かかる電池ケース10は、例えば、所定の強度を有し、かつ、軽量な金属材料(アルミニウム等)を主体に構成されていることが好ましい。
電池ケース10の内部には、電極体20と電解質(図示省略)とが収容されている。図1に示す電極体20は、シート状の正極と負極とをセパレータを介して積層させ、当該積層体を捲回することによって構成されている。なお、電極体20の構造や材料は、従来の一般的な密閉型電池に用いられるものと同様のものを制限なく採用することができ、本発明を特徴づけるものではないため、詳細な説明を省略する。また、電解質の材料についても同様に、一般的な密閉型電池に用いられるものと同様のものを制限なく採用することができる。
そして、図1に示す密閉型電池100では、電池ケース10の上面をなす蓋体14に電極端子30が取り付けられている。かかる電極端子30は、内部端子32と、ボルト34と、外部端子36と、絶縁部材38とを備えており、これらの部材を組み立てることによって構築される。
具体的には、内部端子32は、アルミニウム等の導電性材料によって構成されている。図2に示すように、内部端子32は板状に成形された下端部32aを有しており、当該板状の下端部32aは電池ケース10内の電極体20と電気的に接続される(図1参照)。
一方、図2に示すように、内部端子32の上端部32bは、円筒状に成形されており、上面に凹部32cが形成されている。かかる内部端子32の上端部32bは、蓋体14と、絶縁部材38と、外部端子36とを貫通して電池ケース10の外部に露出している。そして、かかる円筒状の上端部32bは、カシメ加工によって径方向外方に向かって折り曲げられ、図1に示すような円板状に変形される。その後、当該円板状の上端部32bをレーザー等で溶接することによって、絶縁部材38や外部端子36が電池ケース10の蓋体14に固定される。
絶縁部材38は、ポリアミド樹脂等の絶縁性樹脂によって構成されており、図2に示すように、シール部材38aと絶縁ホルダ38bとを備えている。かかる絶縁部材38は、電極端子30を構成する導電性部材(内部端子32、外部端子36、ボルト34)が電池ケース10の蓋体14と通電することを防止するために配置されている。具体的には、シール部材38aは、蓋体14の下側に配置され、内部端子32と蓋体14との通電を防止している。一方、絶縁ホルダ38bは、蓋体14の上面に載置され、外部端子36やボルト34が蓋体14と通電することを防止している。
ボルト34は、電池ケース10の外方に向かって立設する柱状の導電性部材であり、他の密閉型電池やモーターなどの外部機器と電気的に接続される。図示は省略するが、ボルト34の外周面にはネジ溝が形成されており、バスバーなどの接続部材をボルト34に接触させた状態で、当該ネジ溝にナットを締め込むことによって、密閉型電池100と外部機器とを電気的に接続させた状態で固定することができる。なお、ボルト34の下端部は、上述の絶縁ホルダ38bによって保持されている。
外部端子36は、内部端子32とボルト34とを電気的に接続する板状の導電部材である。図2に示すように、外部端子36の一方の端部には内部端子挿通孔36bが形成され、他方の端部にはボルト挿通孔36aが形成されている。これらの挿通孔の各々に、内部端子32とボルト34を挿通させることによって、外部端子36を介して内部端子32とボルト34とが電気的に接続される。
なお、図2に示す外部端子36は、絶縁部材38(絶縁ホルダ38b)の上面に載置させる際に当該絶縁部材38の上面の形状と対応するように段状に折り曲げられている。
上述の各部材を備えた電極端子30を組み立てる際には、先ず、蓋体14の上面に絶縁ホルダ38bを配置し、下面にシール部材38aを配置する。そして、蓋体14を挟み込むようにシール部材38aと絶縁ホルダ38bを押圧する。これによって、シール部材38aと絶縁ホルダ38bとからなる絶縁部材38を蓋体14に取り付ける。
次に、絶縁ホルダ38b上にボルト34を配置するとともに、蓋体14の貫通孔14aに下側から内部端子32の上端部32bを挿通させる。
そして、内部端子32とボルト34とが電気的に接続されるように外部端子36を取り付ける。具体的には、内部端子挿通孔36bに内部端子32の上端部32bが挿通され、かつ、ボルト挿通孔36aにボルト34が挿通されるように、外部端子36を絶縁ホルダ38bの上面に載置する。
この状態で内部端子32の上端部32bにカシメ加工を施し、円板状の上端部32bを円板状に変形させた後、レーザー等で溶接する。これによって、上述の各部材が蓋体14に固定され、電池ケース10の蓋体14に電極端子30が組み付けられる。
2.密閉型電池の組立装置
本実施形態に係る組立装置は、上述した電極端子30の組み立てにおいて、外部端子36を取り付けるために用いられる装置である。以下、本実施形態に係る組立装置について図3を参照しながら説明する。図3は本実施形態に係る密閉型電池の組立装置を用いた電極端子の組み立てを説明する一部断面図である。
図3に示すように、本実施形態に係る組立装置1は、位置決めピン2と、チャック機構4と、昇降手段(図示省略)を備えている。以下、各々の部材を具体的に説明する。
(1)位置決めピン
位置決めピン2は、テーパー状の下端部2bを備えた柱状部材である。かかる位置決めピン2は、電極端子30を組み立てる際に、外部端子36の内部端子挿通孔36bに挿入されると共に、テーパー状の下端部2bが内部端子32の凹部32cに差し込まれる。これによって、外部端子36の内部端子挿通孔36bの中心と、内部端子32の上端部32bの中心とを揃えるセンタリングが行われ、該センタリングされた位置に外部端子36を固定することができる。
なお、位置決めピン2の柱状部材の半径は、内部端子32の凹部32cの寸法に応じて調整されるが、0.5mm〜2mmの範囲内(例えば1mm程度)に設定される。
また、本実施形態では、位置決めピン2に弾性部材6が取り付けられている。かかる弾性部材6が位置決めピン2を下方に向けて付勢することによって、内部端子32の凹部32cに差し込まれた状態で位置決めピン2を容易に固定することができる。
そして、本実施形態に係る組立装置1では、位置決めピン2の内部に内部流路(図示省略)が形成されていると共に、当該内部流路と連通する通気口2aが少なくともテーパー状の下端部2bを含む領域の表面に複数形成されている。
かかる通気口2aが形成された部分は、例えば、アルミナ(Al)などを含む多孔質セラミック材料によって構成される。詳しくは後述するが、本実施形態に係る組立装置1は、電極端子の組み立ての際に生じた導電性異物を吸引して位置決めピン2の表面に付着させる。このとき、吸引された導電性異物が位置決めピン2の内部に入り込んで通気口2aを詰まらせることを防止するために、通気口2aの直径は1μm〜50μm(例えば10μm程度)の範囲内であると好ましい。
また、通気口が形成されている領域における位置決めピンの気孔率は10%〜50%(例えば30%)であると好ましい。これによって、十分な個数の通気口が形成されるため、導電性異物を位置決めピン2の表面に好適に吸着させることができる。
さらに、本実施形態では、上述の位置決めピン2の内部流路が、当該内部流路の圧力を調整する圧力調整手段(図示省略)に接続されている。本実施形態においては、位置決めピン2の表面に通気口2aが形成されているため、圧力調整手段が内部流路を減圧すると、位置決めピン2の外部から内部に向かう気流が生じて微細な物体を位置決めピン2の表面に吸着させることができる。一方、内部流路を加圧することによって、位置決めピン2の内部から外部に向かう気流を生じさせて微細な物体をエアブローで除去することができる。
圧力調整手段は、従来から一般的に用いられる構造を採用することができ、特に限定されない。かかる圧力調整手段の構造の一例として、分岐した流路の一方にガス供給源が接続され、他方の流路に真空源が接続され、分岐点に三方バルブが配置されているような構造を採用することができる。かかる構造の圧力調整手段では、位置決めピン2の内部空洞とガス供給源とが連通するように三方バルブを切り替えることによって、位置決めピン2の内部流路を加圧することができる。また、位置決めピン2の内部空洞と真空源とが連通するように三方バルブを切り替えることによって、位置決めピン2の内部流路を減圧することができる。
(2)チャック機構
チャック機構4は、板状の外部端子36を把持することができるように構成されている。かかるチャック機構4についても、従来から一般的に用いられる構造を採用することができ、特に限定されない。チャック機構4としては、例えば、板状の外部端子36の側縁部を挟み込んで把持する一対のアームを採用することができる。
(3)昇降手段
また、図示は省略するが、本実施形態に係る組立装置1には、チャック機構4を昇降させる昇降手段(図示省略)が設けられている。本実施形態に係る組立装置1は、外部端子36を把持したチャック機構4を昇降手段によって昇降させることによって、外部端子36を絶縁部材38の上面に載置する。なお、昇降手段には、エアシリンダーなどを使用することができる。
3.電極端子の組み立て
次に、上記した構造の組立装置1を用いた電極端子の組み立てについて説明する。
上述したように、本実施形態に係る組立装置1は、電極端子30の組み立てる際に外部端子36を取り付けるために用いられる。具体的には、図3(a)に示すように、電極端子の組み立て工程では、上述の組立装置1を使用する前に、電池ケース10の蓋体14に絶縁部材38を取り付け、かかる蓋体14と絶縁部材38とを貫通するように蓋体14の下側から上側に向けて内部端子32の上端部32bを挿入する。そして、上述の組立装置1を用いて、板状の外部端子36を絶縁部材38の上に載置させる。
具体的には、本実施形態に係る組立装置1は、先ず、位置決めピン2を外部端子36の内部端子挿通孔36bに挿入させると共に、チャック機構4で外部端子36を把持する。そして、内部端子32の上方に位置決めピン2が配置されるように、位置決めピン2とチャック機構4とを移動させる。
そして、テーパー状の下端部2bが内部端子32の凹部32cに差し込まれるように位置を調整しながら位置決めピン2を下降させる。これによって、内部端子32の上端部32bと、外部端子36の内部端子挿通孔36bとのセンタリングが行われる。
このとき、本実施形態では、圧力調整手段によって位置決めピン2の内部流路を減圧して、位置決めピン2の外部から内部に向かう気流を生じさせながら上述のセンタリングを行う。これによって、センタリングの際に位置決めピン2の下端部2bと内部端子32とが接触して導電性異物が発生したとしても、図4に示すように、発生した導電性異物Aを位置決めピン2の表面に吸着させることができる。この結果、内部端子32の凹部32cに導電性異物が入り込むことを好適に防止できる。
次に、図3(b)に示すように、本実施形態に係る組立装置1は、位置決めピン2の下端部2bを内部端子32の凹部32cに差し込んだ状態でチャック機構4を下降させる。これによって、チャック機構4に把持された外部端子36が下降し、外部端子36の内部端子挿通孔36bに内部端子32の上端部32bが挿入され、外部端子36が絶縁部材38の上面に載置される。
本実施形態では、外部端子36を下降させる間も導電性異物を吸着できるように、位置決めピン2の内部流路を減圧する。これによって、外部端子36が位置決めピン2に接触しながら下降し、摩擦によって導電性異物が発生したとしても、発生した導電性異物を位置決めピン2の表面に吸着させることができる。この結果、下降した外部端子36と絶縁部材38との間に導電性異物が挟み込まれることを好適に防止できる。
また、本工程において、位置決めピン2の表面に吸着した導電性異物Aは、図5に示すように、下降する外部端子36によって位置決めピン2の表面に沿うように押し下げられる。そして、かかる導電性異物Aは、位置決めピン2と内部端子32の上端部32bとの間に形成されている隙間Sに集められる。
次に、本実施形態に係る組立装置1は、チャック機構4による把持を解除した後に位置決めピン2とチャック機構4を離脱させる。このとき、位置決めピン2と内部端子32の上端部32bとの隙間Sに集められた導電性異物Aは、位置決めピン2に吸着しているため、当該位置決めピン2と共に密閉型電池から離れる。
そして、図3(c)に示すように、本実施形態に係る組立装置1では、位置決めピン2を集塵装置8に収容した後、圧力調整手段の三方バルブを切り替えて位置決めピン2の内部流路を加圧し、位置決めピン2の内部から外部に向かう気流(エアブロー)を生じさせる。これによって、位置決めピン2の表面に付着した導電性異物Aを剥離し、集塵装置8で回収することができる。このように、本実施形態に係る組立装置1では、使用後の位置決めピン2の表面を容易に洗浄することができる。
以上のように、本実施形態に係る組立装置1によれば、位置決めピン2の表面に導電性異物Aを吸着させながら電極端子30を組み立てることができるため、製造後の電池ケース10や電極端子30に導電性異物が付着することを好適に防止することができる。特に、従来の洗浄工程では除去が困難であった内部端子32の凹部32cや外部端子36と絶縁部材38との間などに導電性異物が付着することを防止することができる。この結果、導電性異物が付着して電池性能が大幅に低下した廃棄品が製造されることを防止できるため、高性能の密閉型電池を効率良く製造することができる。
また、本実施形態によれば、電極端子30や電池ケース10に導電性異物が付着すること自体を防止することができるため、電極端子を組み立てた後に電池ケース(蓋体)を洗浄する洗浄工程を設ける必要がなくなる。この結果、洗浄工程を実施するための設備費用やエネルギー費用を削減し、密閉型電池の製造コストの大幅な低減に貢献できる。
さらに、従来の洗浄工程を実施した場合、一度除去された導電性異物が洗浄設備に付着し、当該洗浄設備を介して他の電池ケースに導電性異物を付着する、いわゆる二次汚染が生じる可能性がある。しかし、本実施形態では、このような二次汚染の可能性がある洗浄工程を実施する必要がない。また、上述したように、導電性異物を付着させる位置決めピン2の表面は、内部流路の減圧・加圧を切り替えるのみで容易に洗浄することができる。このため、本実施形態によれば、二次汚染の発生も好適に防止することができる。
なお、本実施形態に係る組立装置1において、位置決めピン2の内部流路の減圧量は、10kPa〜100kPaの範囲内に設定することが好ましい。図6に示すように、本発明者は、減圧量を10kPa〜100kPaの範囲内に設定することによって、電池1個当たりの導電性異物の付着数を1.0個以下に低減できることを実験で確認している。さらに、図6に示すように、減圧量を50kPa〜80kPaの範囲内に設定すると、導電性異物の付着をほぼ0個にできることも確認している。
4.他の態様
以上、本発明の一実施形態に係る密閉型電池の組立装置を説明したが、ここで開示される組立装置は、上述の実施形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。
例えば、上述の実施形態では、外部端子36を取り付ける際に、位置決めピン2の内部流路を減圧し、導電性異物を位置決めピン2の表面に吸着させることによって、導電性異物が電極端子等に付着することを防止している。
しかし、ここで開示される組立装置を使用する場合には、外部端子36の取り付ける際に、位置決めピン2の内部流路を加圧してもよい。このような場合、位置決めピン2の内部から外部に向かう気流(エアブロー)が生じるため、当該エアブローで導電性異物を除去しながら外部端子36を取り付けることができる。
また、図3に示す実施形態では、位置決めピン2の下側のみに複数の通気口2aが形成されている。しかし、通気口を形成する領域は、少なくともテーパー状の下端部を含んでいればよく、上述の実施形態に限定されない。例えば、本発明の他の実施形態として、位置決めピンの全体に通気口が形成された位置決めピンを用いることもできる。このような位置決めピンは、より広い領域に導電性異物を吸着させることができるため、導電性異物の付着をより好適に防止することができる。
以上、実施形態に基づいて本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
1 組立装置
2、102 位置決めピン
2a 通気口
2b、102b 位置決めピンの下端部
4、104 チャック機構
6 弾性部材
8 集塵装置
10 電池ケース
12 ケース本体
14 蓋体
14a 貫通孔
20 電極体
30 電極端子
32 内部端子
32a 内部端子の下端部
32b 内部端子の上端部
32c 内部端子の凹部
34 ボルト
36 外部端子
36a ボルト挿通孔
36b 内部端子挿通孔
38 絶縁部材
38a シール部材
38b 絶縁ホルダ
100 密閉型電池
A 導電性異物

Claims (1)

  1. 電池ケースの内部に収容された電極体と接続される下端部と、前記電池ケースの外部に露出する筒状の上端部とを有する内部端子と、
    前記内部端子の上端部を挿通させる内部端子挿通孔が形成された板状の外部端子と
    を備えた電極端子の組み立てに用いられる密閉型電池の組立装置であって、
    前記外部端子の前記内部端子挿通孔に挿入される柱状部材であって、前記内部端子の円筒状の上端部の凹部に差し込まれるテーパー状の下端部を備えた位置決めピンと、
    前記板状の外部端子を把持するチャック機構と、
    前記チャック機構を昇降させる昇降手段と
    を備え、
    前記位置決めピンの内部に内部流路が形成されていると共に、当該内部流路と連通する通気口が少なくとも前記テーパー状の下端部を含む領域の表面に複数形成されており、
    前記位置決めピンの前記内部流路の圧力を調整する圧力調整手段が設けられている、密閉型電池の組立装置。
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AT526109A1 (de) * 2022-05-13 2023-11-15 Avl List Gmbh Pouch-Zelle und Batteriepack

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