JP2019035799A - 消色装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の消色装置は、消費電力が大きい。【解決手段】 消色可能な色材により画像が形成された記録媒体を所定の設定温度で加熱する消色部と、消色部を所定の搬送速度で駆動する駆動部と、次ジョブが無い場合の設定情報として、記録媒体の複数の印字率の各々に、消色部の設定温度と、駆動部の搬送速度とが関連付けられた第1設定情報と、次ジョブが有る場合の設定情報として、記録媒体の複数の印字率の各々に、消色部の設定温度と、駆動部の搬送速度とが関連付けられた第2設定情報と、を記憶する記憶部と、次ジョブが無い場合、記憶部の第1設定情報の記録媒体の所定の印字率に対応する設定温度と搬送速度に基づいて、消色部を駆動するように制御し、次ジョブが有る場合、記憶部の第2設定情報の記録媒体の所定の印字率に対応する設定温度と搬送速度に基づいて、消色部を駆動するように制御する制御部とを有する。【選択図】 図1

Description

この明細書に記載の実施形態は、消費電力を抑えることを可能にする消色装置に関する。
熱を与えることによりトナーの発色を消色させ得る消色装置もしくは消色機能を持ったMFP(Multi−Function Peripheral)が知られている。これらの装置は、いかなる印字率においても消え残りが発生しないようにする必要がある。このため、もっとも印字率の高い用紙を対象に熱源の設定温度や用紙の処理速度などの諸性能を決定する必要があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-212432号公報
上記技術によれば、いかなるトナー濃度の用紙に対しても確実に消色できる反面、そこまでの熱量を必要としない用紙に対しても必要以上の熱を与えることとなる。このため、使用電力が大きくまたウオームアップタイムが長くなり、記録媒体の処理速度も早く出来ないという課題がある。
本発明の消色装置は、消色可能な色材により画像が形成された記録媒体を所定の設定温度で加熱する消色部と、消色部を所定の搬送速度で駆動する駆動部と、次ジョブが無い場合の設定情報として、記録媒体の複数の印字率の各々に、消色部の設定温度と、駆動部の搬送速度とが関連付けられた第1設定情報と、次ジョブが有る場合の設定情報として、記録媒体の複数の印字率の各々に、消色部の設定温度と、駆動部の搬送速度とが関連付けられた第2設定情報と、を記憶する記憶部と、次ジョブが無い場合、記憶部の第1設定情報の記録媒体の所定の印字率に対応する設定温度と搬送速度に基づいて、消色部を駆動するように制御し、次ジョブが有る場合、記憶部の第2設定情報の記録媒体の所定の印字率に対応する設定温度と搬送速度に基づいて、消色部を駆動するように制御する制御部とを有する。
本発明の消色装置によれば、消費電力を抑えることができる。
MFPの構成例を概略的に示す断面図。 定着器の概略図。 MFPのブロック図。 消色可能なトナーによって印字された用紙の例。 操作パネルに表示される印字率設定の例。 カセット毎の印字率の設定。 消色ジョブのフローチャート。 消色ジョブのフローチャート。 消色ジョブのフローチャート。
以下に実施形態を図面を用いて説明する。なお、実施形態では画像を消色する機能を有する装置としてMFPを例に挙げて説明をする。
図1は、実施形態のMFP100の構成例を概略的に示す断面図である。図1に示すようにMFP100は、スキャナ1、プリンタ2、操作パネル4及び制御部5を有する。
スキャナ1は、例えば、MFP100の本体上側に設置され、原稿の画像を読み取って画像データに変換する装置である。スキャナ1は、周知の構成を有し、読取面における原稿の画像を画像データに変換する例えばCCDラインセンサなどにより構成する。スキャナ1は、原稿台ガラス(図示せず)に載置された原稿をスキャンするものであっても良いし、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)が搬送する原稿の画像を読み取るものであっても良い。スキャナ1は、制御部5により制御される。
プリンタ2は、記録媒体としての用紙Pに画像を形成する。本実施の形態では、プリンタ2は、電子写真方式の画像形成部である。プリンタ2は、カラー画像の場合、複数種類(例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、消色(D)の5種類)のトナーを用いて画像を形成する。消色トナー(D)は定着温度を超える所定温度以上の加熱によって消色可能なトナーである。消色トナー(D)の色は、例えば濃い青色や黒色である。なお、プリンタ2による画像の生成を行う周知の構成についての詳細は、後述する。
この実施態様で使用する消色トナーは、例えばバインダー樹脂に、色材を含有させてなる。消色可能な色材は、呈色性化合物、顕色剤、消色剤を含む。呈色性化合物は、例えばロイコ染料が挙げられる。顕色剤は、例えばフェノール類が挙げられる。消色剤は、加熱されると呈色性化合物と相溶し、顕色剤と親和性を有さない物質が挙げられる。消色可能な色材は、呈色性化合物と顕色剤との相互作用により発色し、消色温度以上の加熱により呈色性化合物と顕色剤との相互作用が絶たれるため、消色される。なお、実施形態における「消色」とは、シートの下地の色とは異なる色(有彩色のみならず白色および黒色等の無彩色を含む)で形成された画像を視覚的に見えなくすること若しくは視覚的に見えにくくすることを意味する。ここで、「視覚的に見えなくする」とは、シートの下地の色とは異なる色で形成された画像が無色化(透明)する形態以外に、シートの下地の色とは異なる色で形成された画像をシートの下地の色と同一または近似する色に変色させる構成であってもよい。
図1に示す構成例において、プリンタ2は、給紙部として、給紙カセット20(20A、20B、20C)を有する。例えば、各給紙カセット20A、20B、20Cは、MFP100本体の下部に挿脱可能な状態で設けられる。これらの給紙カセット20A、20B、20Cは、それぞれに設定した種類(例えば、サイズ、紙質)の用紙Pを収容する。また、これら給紙カセット20A、20B、20Cに例えばサイズの異なる用紙Pを収容した後に各サイズを対応する給紙カセットそれぞれに設定することも可能である。各給紙カセット20A、20B、20Cには給紙部センサが設けられている。給紙部センサは、給紙トレイ22に収容されている用紙の収容量を検知する。この給紙部センサは例えば赤外線センサである。他に周知のマイクロスイッチを用いるなど、機械式のセンサも使用可能である。この給紙部センサは検知結果を後述の制御部5へと送信する。また、プリンタ2は、他の給紙部として、周知の手差しトレイ(図示せず)などを有してもよい。なお、実施形態では、給紙カセット20Aには印字率が大の用紙が載置され、給紙カセット20Bには、印字率が中の用紙が載置され、給紙カセット20Cには印字率が小の用紙が載置される。ここで、印字率とは、用紙1枚あたりに対する印刷面積である。例えば、印字率は、(用紙1枚当たりの印刷面積)/(用紙1枚当たりの面積)[%]として表される。
各給紙カセット20A、20B、20Cが収容する用紙Pに関する設定情報などは、不揮発性メモリに記憶される。プリンタ2は、設定情報に従って印刷処理に使用する用紙Pを収容する給紙カセットを選択する。プリンタ2は、選択した給紙カセットから給紙した用紙Pに画像を印刷する。なお、プリンタ2が手差しトレイを有する場合、操作パネル4から入力された手差しトレイにセットされた用紙Pのサイズを前述の不揮発性メモリに記憶すればよい。なお、この不揮発性メモリは後述のHDD55である。
なお、以下の説明において、用紙は給紙部20から排紙部30へと搬送されるため、給紙部20側を用紙搬送方向に対しての上流側とし、排紙部30側を用紙搬送方向に対しての下流側とする。
図1に示す搬送ローラ22は、プリンタ2内で用紙の搬送路に沿って配置され用紙Pを搬送する。搬送ローラ22は図示しないモータによって駆動される。搬送ローラ22は、ピックアップローラ21A、21B、又は21Cにより対応する給紙カセット20A、20B、又は20Cから供給された用紙Pを後述する転写部28よりも上流側に配置されるレジストローラ24へ搬送する。レジストローラ24は、後述する中間転写ベルト27から用紙Pに画像を転写するタイミングで、当該用紙Pを転写位置へ搬送する。
以下に画像形成の詳細について説明する。図1に示す、画像形成部25、露光部26、中間転写ベルト27、及び、転写部28は、画像を形成する周知の画像形成手段として機能する。画像形成部25は、用紙に転写する画像を形成する。図1に示すカラー画像を生成する構成例において、後に詳述するが、画像形成部25Yは、原稿画像が色分解されてイエローに対応する画像をイエローのトナーで形成する。画像形成部25Mは、同様にマゼンタのトナーで対応する画像を形成する。画像形成部25Cは、シアンのトナーで対応する画像を形成する。画像形成部25Kは、ブラックのトナーで対応する画像を形成する。そして、各画像形成部25Y、25M、25C、25Kは、各色のトナー画像を中間転写ベルト27上で重ね合わせて転写する。他方、画像形成部25Dは、消色可能なトナーで、用紙を再利用する場合に使用され、消色可能な原稿画像を形成する。前述のように消色可能なトナーの色は濃い青色や黒色である。従って、画像形成部25Dで形成される画像は、モノクロ(単色)画像である。各画像形成部25Y、25M,25C,25K,25Dは、周知の構成、例えば、感光体ドラム、帯電チャージャ、トナーを含む現像部および除電部等(図1では図示のみ)からなっている。なお、画像形成部25Dは、用紙を再利用する場合のみに使用されるが、使用するトナーのみが異なり、構成および動作が他の画像形成部と同様なので、以下の説明では同時に説明する。
以下に、電子写真方式での画像形成について詳述する。各画像形成部25Y、25M、25C、25K、25Dは、図示しないがそれぞれ電位センサおよび濃度センサなどの周知のセンサを有する。電位センサは、各画像形成部が有する周知の感光体ドラムの表面電位を検知するセンサである。各画像形成部25Y、25M、25C、25K、25Dにおいて、周知の帯電チャージャは、感光体ドラムが後述する露光部26により露光される前に、その表面を帯電する。制御部5は、帯電チャージャによる帯電条件が変更できる。電位センサは、帯電チャージャにより表面が帯電された感光体ドラムにおける表面電位を検知する。濃度センサは、後述する中間転写ベルト27上に転写したトナー像の濃度を検知する。また、濃度センサは、感光体ドラム上に形成したトナー像の濃度を検知するものであっても良い。
露光部26は、前述のように各画像形成部25Y、25M、25C、25K、25Dの帯電された感光体ドラム上にレーザ光によりスキャナ1で取得した原稿画像の静電潜像を形成する。各感光体ドラムに形成する静電潜像は、各色のトナーで現像する画像である。即ち、露光部26は、画像データに応じて制御する各画像形成部に対応したレーザ光をポリゴンミラーなどの光学系を介して各感光体ドラムに照射する。露光部26は、制御部5からの制御信号に応じてレーザ光のパワーを制御する。露光部26は、レーザ光の発光を制御するためのパルス幅の変調量なども制御部5からの制御信号に応じて制御する。
前述したように、各画像形成部25Y、25M、25C、25K、25Dは、それぞれの感光体ドラムに形成された静電潜像を現像部による各色のトナーで現像する。各画像形成部25Y、25M、25C、25K、25Dは、感光体ドラム上に可視像としてのトナー像を形成する。中間転写ベルト27は、中間転写体である。前述の消色不可能なトナーでカラー画像を形成する場合には、各画像形成部25Y、25M、25C、25Kは、感光体ドラム上に形成したトナー像を中間転写ベルト27上に転写(1次転写)する。具体的には、各画像形成部25Y、25M、25C、25Kは、1次転写位置(例えば、感光体ドラムと転写ベルトが接する部位)でトナー像に転写バイアスを与える。各画像形成部25Y、25M、25C、25Kは、転写電流によって転写バイアスを制御する。各感光体ドラム上のトナー像は、それぞれの1次転写位置で転写バイアスにより中間転写ベルト27に転写される。制御部5は、各画像形成部が1次転写処理に用いる転写電流を制御する。他方、用紙を再利用する場合、即ち、消色可能トナーによりモノクロ画像を形成する場合には、画像形成部25Dにより感光体ドラム上に可視像としてのトナー像を形成する。このトナー像は前述のように中間転写ベルト27に転写される。
転写部28は、前記用紙Pの搬送路に沿って設けられた支持ローラ28aおよび2次転写ローラ28bを有しており、中間転写ベルト27上のトナー像を2次転写位置において用紙Pに転写する。2次転写位置は、支持ローラ28aおよび2次転写ローラ28bが中間転写ベルト27を挟んで対向する位置である。転写部28は、2次転写位置のベルト27に転写電流によって制御する転写バイアスを与える。転写部28は、転写バイアスにより中間転写ベルト27上のトナー像を用紙Pに転写する。制御部5は、2次転写処理に用いる転写電流を制御する。
上述の転写部28の下流側に配置された定着器29は、トナーを用紙Pに定着させる機能を有する。たとえば、実施形態において、定着器29は、用紙Pに与える熱および圧力により用紙Pにトナー像を定着させる。
図1と図2に示す構成例では、定着器29は、加熱源29aを内蔵したヒートローラ(加熱部)29bと、加圧機構29dによって加圧状態で接する加圧ローラ(加圧部)29cとにより構成する。加熱源29aは、周知の温度制御可能なヒータであれば良い。たとえば、加熱源29aは、ハロゲンランプ等のヒータランプで構成しても良いし、誘導加熱(IH)方式のヒータであっても良い。また、加熱源29aは、複数のヒータで構成しても良い。さらに定着器29は更にヒートローラ29bの温度を測定するための温度センサ29eを有する。温度センサ29eはヒートローラ29bの温度を後述の制御部5へと送信する。制御部5は、温度センサ29eから送られてきた温度をもとに加熱原29aを制御して、ヒートローラ29bの温度を制御する。加圧機構29dは加圧ローラ29cをヒートローラ29bへと押圧する。加圧機構29dは弾性部材などによって構成される。加圧機構29dによって加圧ローラ29cがヒートローラ29bへと押圧されていない場合、加圧ローラ29cとヒートローラ29bは離間され、それらの間には隙間が形成される。また、ヒートローラ29bは駆動部29fによって回転駆動する。加圧ローラ29cはヒートローラ29bに押圧された時に、ヒートローラ29bに従動して回転駆動する。なお、図2に示すように、レジストローラ24、転写部28、定着器29が搬送方向下流に行くに従って設けられる。
用紙Pに形成された画像を消色する消色処理を行う場合、制御部5は定着器29の温度が所定の消色温度となるよう制御する。
定着処理において、給紙カセット20Aに収納されている用紙Pをピックアップローラ21Aにて搬送路へピックアップして、転写部28へ用紙Pを搬送する。転写部28にて前述のように用紙Pへ画像が転写される。定着器29は所定の定着温度になったヒートローラ29bと加圧ローラ29cによりトナー像が転写された用紙Pを加圧しつつ定着温度で加熱する。これにより、定着器29は、用紙Pにトナー像を定着させる。また、消色処理において、給紙カセット20Bに収納されている用紙Pをピックアップローラ21Bにて搬送路へピックアップして、定着器29へと搬送する。このとき、転写部28による転写は行われない。定着器29は、所定の消色温度になったヒートローラ29bと加圧ローラ29cにより、消色可能なトナーで画像が形成された用紙Pを、加圧しつつ消色温度で加熱する。これにより、定着器29はトナーを消色し用紙Pに形成された画像を消色する。
定着処理又は消色処理が終わると、定着器29の下流に配置された図示しない周知の分岐機構により、使用者の処理要求に応じて、定着処理した用紙Pを排紙部30あるいはADU(Automatic Duplex Unit)31の何れかへ搬送する。定着器29により定着処理した用紙Pを排紙する場合、当該用紙Pは、排紙部30へ搬出される。また、定着器29により定着処理した用紙Pの裏面にも画像を形成する場合、用紙Pは、一旦排紙部30側へ搬送された後、スイッチバックしてADU31へ搬送される。この場合、ADU31は、スイッチバックにより反転させた用紙Pを図1に示すように再度レジストローラ24の上流側に供給する。
操作パネル4は、ユーザインターフェースである。操作パネル4は、通常MFP100本体の上部前側に配置され、周知の各種の入力ボタンとタッチパネル4bを具備する表示部4aとを有する。制御部5は、操作パネル4の表示部4aに表示する内容を制御する。また、操作パネル4は、表示部4aのタッチパネル4bあるいは入力ボタンで入力した情報を制御部5へ出力する。なお、操作者はこの操作パネル4を操作して、印刷モードと消色モードの2つのモードのいずれかを選択する。印刷モードは、前述のように、給紙カセット20Aにセットされた用紙Pに消色不可能なトナーあるいは消色可能なトナーにより画像を形成して定着処理を実行するモードである。消色モードは給紙カセット20Bにセットされた用紙Pに形成された画像の消色処理を実行するモードである。つまり、消色モードはプリンタ2のうち画像形成部25、露光部26、中間転写ベルト27、及び、転写部28を用いず、給紙部20と搬送部22と定着器29とを用いて用紙に形成された画像を消色する。印刷モード時に入力される印刷枚数や濃度などの印刷に必要な情報や、消色モード時に入力される消色枚数など、各処理に関する情報は、処理情報として後述するRAM54の所定の領域に記憶される(この操作パネル4が入力部に相当する)。
次に、MFP100の制御系の構成について説明する。図3は実施形態のMFP100のブロック図である。システムバス52を介して、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)53、RAM(Random Access Memory)54、HDD(Hard Disk Drive)55、外部I/F(Interface)56、搬送部57、プリンタ2、操作パネル4が接続される。CPU51とROM53とRAM54とで制御部5を構成する。
ROM53には、CPU51により実行されるプログラムや閾値を予め記憶する。
RAM54には、CPU51が実行するプログラムを展開するエリアと、プログラムによるデータ処理の作業領域となるワークエリアなどの様々なメモリエリアを動的に形成する。このRAM54には印刷する画像情報を保存する画像記憶エリアを有する。この画像記憶エリアに記憶する画像情報をもとに画像形成を行い、中間転写ベルト27に1次転写を行う。この画像記憶エリアに記憶する画像情報は、外部I/F56を通じて外部から受信を行う、又はスキャナ1を通じて用紙Pの画像を取り込んで記憶する。
また、RAM54は、操作パネル4の図5に示すユーザーI/Fから入力された処理情報を記憶するジョブキューとしての処理情報ファイル(表1参照)を記憶する。処理情報とは各処理(ジョブ)を実行するために、自動・手動を問わずに入力された情報である。この処理情報ファイルは、表1に示すように、番号エリア、カセットエリア、印字率エリアなどからなる。各エリアの情報は、各ジョブに対応付けられている。なお、処理情報ファイルに記憶する印刷情報は濃度や用紙サイズなども含むが、表1ではその一部を例示する。以下では、MFP100が消色ジョブを実行する場合の処理および処理情報について説明する。番号エリアは、ジョブの順番を記憶するエリアである。番号エリアのジョブの順番は、ジョブを受け付けた結果として、番号1,2,3が決まる。カセットエリアは、消色を行う用紙が載置されたカセットを記憶するエリアである。カセットエリアは、一つのカセット、複数のカセット、又は、手差しトレイを記憶するエリアである。印字率エリアは、消色される用紙の印字率を記憶するエリアである。印字率は、ジョブが消色ジョブの場合に対応付けられる。カセットエリア及び印字率エリアは、操作者が操作パネル4を操作することにより情報が入力されるエリアである。制御部5は、これら各エリアの内容を読み込んで、消色処理を実行する。
そして、制御部5は、この処理情報ファイルの番号エリアを参照して、次のジョブの有無を確認し、MFP100を、標準モードで動作させるか、高速モードで動作させるかを決定する。標準モードは、印字率毎にヒートローラ29bの目標温度を変更し、搬送速度を一定として搬送部57を制御するモードである。高速モードは、ヒートローラ29bの目標温度を一定とし、印字率毎に搬送速度を変化させて搬送部57を制御するモードである。
HDD55は、MFP100を動作させるOS(Operating System)がインストールされる。また、前述したように、HDD55の所定の領域には、各給紙カセット20A、20B、20Cに、どのような用紙が収納されているかを記憶している。また、HDD55は、表2に示す設定ファイルを記憶する。表2に示すように、設定ファイルは、印字率エリア、消色設定温度エリア、及び、搬送速度エリアを含む。印字率エリアは、消色可能なトナーによって印字された用紙の印字率の大小を記憶するエリアである(図4参照)。制御部5は、この印字率に対応する処理を行う。消色温度設定エリアは、印字率に応じた消色設定温度を記憶するエリアである。搬送速度エリアは印字率に応じた搬送速度を記憶するエリアである。実施形態では、印字率が「大」の場合、消色設定温度を130℃とし、印字率が「中」の場合、消色設定温度を120℃とし、印字率が「小」の場合、消色設定温度を110℃とする。また、いずれの場合も搬送速度を第1の搬送速度Vとする。
また、HDD55は、表3に示す設定ファイルを記憶する。表3に示すように、設定ファイルは、カセットエリア、印字率エリア、標準モードエリア、及び、高速モードエリアを含む。カセットエリアは、消色される用紙が載置されるカセットを印字率ごとに記憶するエリアである。印字率エリアは、消色可能なトナーによって印字された用紙の印字率の大小を複数段階で示す(図4参照)。制御部5は、この印字率に対応する処理を行う。標準モードエリアは、次のジョブが無い時の、印字率に応じた消色設定温度と搬送速度を記憶するエリアである。表3に記載の第1の搬送速度V、第2の搬送速度V、及び、第3の搬送速度Vの速度の大小関係は、V<V<Vである。実施形態では、次のジョブが無い時には、印字率が小さいほど、消色設定温度を低くする一方、搬送速度を一定とする。高速モードエリアは、次のジョブが待機している場合の印字率に応じた消色設定温度と搬送速度を記憶するエリアである。実施形態では、次のジョブ待機時には、印字率が小さいほど搬送速度を高くする一方、消色設定温度を一定(130℃)とする。
標準モードでは、用紙の搬送速度は消色設定温度に関わらず一定である。表2に示すように実施形態では、標準モードの搬送速度をVとする。一方、消色温度は印字率「大」の場合に130℃、印字率「中」の場合に120℃、印字率「小」の場合に110℃の複数の段階に設定する。また、高速モードとは、印字率毎に搬送速度を変更するモードである。高速モードでは、ヒートローラ29bの目標温度は130℃である。表2に示すように、実施形態では、高速モードの消色設定温度として130℃を目標温度とする。一方、搬送速度は印字率「大」の場合に第1の搬送速度V、印字率「中」の場合に第2の搬送速度V、印字率「小」の場合に第3の搬送速度Vの複数の段階に設定する。制御部5は、この各エリアの内容を読み込んで、消色処理を制御する。
図3に戻り、外部I/F56は、例えばクライアント端末(PC)などの外部装置と通信するためのインターフェースである。外部I/F56は、外部装置からのプリント要求に応じたプリントデータを受信する。外部I/F56は、外部装置とデータ通信を行うインターフェースであれば良く、たとえば、外部装置にローカルに接続する機器(USBメモリ等)であっても良いし、ネットワークを介して通信するためのネットワークインターフェースであっても良い(この外部I/F56が入力部を担ってもよい)。
搬送部57は、MFP100内の各搬送ローラやレジストローラ24、駆動部29fなど、用紙Pを搬送するための複数のモータやローラを含む。制御部5によって、搬送部57のモータは制御され、ヒートローラ29bやレジストローラ24などの各ローラの回転速度は変更される。なお、各ローラは、必要に応じて、個別に停止や駆動、速度などを変更できる。
スキャナ1とプリンタ2と操作パネル4の構成は前述したので省略する。以上のような構成を備えるMFP100において、予め設定されているプログラムに基づいて、MFP100は図7〜9に示す消色ジョブを実行する。
実施形態のMFP100は、操作者のジョブ設定により、もしくは、カセット毎に印字率の異なる用紙を設置することでカセットに種類を持たせる。これにより、消色ジョブ毎に熱源の設定温度や搬送速度設定を変更させる。実施形態によれば、少量の消色時には最適な熱源温度設定を選択でき、大量の消色時には印字率の低いカセッ卜から消色する。これにより、熱源の熱を効率良く用紙に与えることが可能となり、消費電力やウォームアップ時間を削減することができる。
図4に示すように消色可能なトナーによって印字された用紙は、印字率に差がある。図4(a)は、写真やベタの用紙等であり、印字率「大」の例である。図4(b)は、文字と写真の原稿等であり、印字率「中」の例である。図4(c)は、文字中心の用紙であり、印字率「小」の例である。従来はこれらを同じ熱源の温度設定、同じ搬送速度設定で動作させていたが、印字率に差がある用紙を同じ温度設定で消色するのは消費電力の無駄である。これを改善するため、例えば消色したい用紙が少量の場合は、操作パネル4上で操作者が印字率を設定できる図5に示すようなユーザI/Fを用意することで、消色したい用紙に合わせて熱源の温度設定や搬送速度設定を最適に設定できる。
消色する用紙が大量の場合は、例えば、図6に示すようにカセット毎に印字率の設定を行えるようにする。すなわち、ユーザーは、カセット20Aに印字率が大の用紙を配置し、カセット20Bに印字率が中の用紙を配置し、カセット20Cに印字率が小の用紙を配置する。制御部5は、各カセット毎に最適な熱源の温度の設定や搬送速度の設定を実行する。これにより、各カセットに最適な熱源の設定温度や搬送速度設定となり、消色時の電力の無駄を省くと共にシートの消色処理の速度の向上を図ることが出来る。もちろん、操作パネル4での設定に応じることもでき微妙な追加調整も可能である。
図7は、実施形態の消色処理のフローチャートである。本フローでは実行待ちのジョブである待機ジョブが無いものとして該消色処理を説明する。制御部5は、操作パネル4から給紙カセットの選択の入力を受け、選択されたカセットをRAM54の処理情報ファイルのカセットエリアに記憶する(ACT101)。
制御部5は、RAM54の処理情報ファイルのカセットエリアに複数のカセットの選択の入力があるかを確認する(ACT102)。複数のカセットが選択されているなら(ACT102のYes)、制御部5は、RAM54の処理情報ファイルの印字率エリアにカセット毎の印字率が設定済かの判断を行う(ACT103)。カセット毎の印字率が設定済でないなら(ACT103のNo)、制御部5は、その旨およびカセット毎の印字率の設定を行う画面を表示する(以下の各Act108、112においても同様)。操作者は操作パネル4の図5に示すユーザI/Fからカセット一つ一つに対して印字率の設定を行う。制御部5は、当該印字率設定をRAM54の処理情報ファイルに記憶する。
カセット毎の印字率が設定済なら(ACT103のYes)、制御部5は、RAM54の処理情報ファイルを参照し、選択されたカセットのうち印字率が低い方のカセットの用紙から消色を実行する(ACT105)。このとき、制御部5は、HDD55の設定ファイルの該当する印字率の消色温度及び搬送速度の設定に従い消色を実行する。例えば、操作者がカセット20Bとカセット20Cを選択した場合には、制御部5は、印字率が小であるカセット20Cから消色を実行する。この場合に、設定ファイルから、印字率が小である場合の条件である消色設定温度110℃、搬送速度が第1の搬送速度Vを読みだして、ヒートローラ29bを110℃まで加熱し、搬送部57を搬送速度が第1の搬送速度Vとなるよう制御して消色を実行する。続いて、すべてのカセットの消色が完了しないなら(ACT106のNo)、RAM54の設定ファイル80の設定に従い消色を実行し、すべてのカセットの消色が完了したなら(ACT106のYes)、消色を終了する。
複数のカセットが選択されていないなら(ACT102のNo)、制御部5は、RAM54の処理情報ファイルのカセットエリアに手差しトレイの選択の入力を確認する(ACT107)。手差しトレイが選択されたなら(ACT107のYes)、操作者は操作パネル4の図5に示すユーザI/Fから印字率の設定を入力し、制御部5は、RAM54の処理情報ファイルの印字率エリアに印字率の設定を記憶する(ACT108)。制御部5は、RAM54の処理情報ファイルの印字率の設定を参照し、HDD55の設定ファイルの該当する印字率の消色温度及び搬送速度の設定に従い、シートを消色部に搬送する(ACT109)。
手差しトレイが選択されていないなら(ACT107のNo)、制御部5は、RAM54の処理情報ファイルの印字率エリアの印字率が設定済かの判断を行う(ACT110)。カセットの印字率が設定済なら(ACT110のYes)、制御部5は、RAM54の処理情報ファイルの印字率の設定を参照し、HDD55の設定ファイルの該当する印字率の消色温度及び搬送速度の設定に従い消色を実行する(ACT111)。カセットの印字率が設定済でないなら(ACT110のNo)、操作者は操作パネル4から印字率の値を入力し、制御部5は、RAM54の処理情報ファイルにカセットと印字率とを関連付けて印字率を記憶する。(ACT112)。
例えば、消色処理を実行すべき対象の用紙が多く、複数カセット20A〜Cを使用して、人がいない夜間に連続動作をさせる場合、印字率の低い用紙カセット20Cから順に消色処理を行い印字率の高いカセット20Aは最後に消色処理を行う。この場合には消色温度は徐々に上げていく設定とする。ヒートローラ29bは徐々に蓄熱して行くので、経時的に低い印字率の紙から高い印字列の紙に移行していくようにすれば、印字率の高い用紙を消色する時には熱源は十分に蓄熱しており有効に熱を使用できる。もしくは、印字率が低いものは搬送速度を早く、低くなるにつれて搬送速度を遅くしていく。こうすることで最適なパフォーマンスが得られる
図8は、待機ジョブがある場合の消色処理のフローチャートである。図8にあるように、待機ジョブの有無で最適な制御を選択することも出来る。消色動作をする際に、次に待機しているコピーやプリントジョブがある場合、ジョブ完了の時間を最優先として、設定温度を高く変更して素早く消色を行い、待機ジョブが無い場合、搬送速度を落としてゆっくり消色することも出来る。
制御部5は、RAM54の処理情報ファイルを番号エリアの番号を参照し、次のコピーやプリントのジョブが待機しているかを確認する。(ACT201)。次のジョブが待機しているなら(ACT201のYes)、制御部5は、HDD55の設定ファイルの高速モードエリアから、現状の印字率に対応する消色設定温度及び搬送速度設定値を読み出す(ACT202)。制御部5は、読みだした消色設定温度でヒートローラ29bを加熱し、読みだした搬送速度設定値で搬送部57を制御し、用紙の消色を行う(ACT203)。次のジョブが待機していないなら(ACT201のNo)、制御部5は、HDD55の設定ファイルの標準モードエリアから現状の印字率に対応する消色設定温度及び搬送速度設定値を読み出す(ACT204)。
実施形態では、例えば、通常モードでカセット20Cの印字率「小」の用紙の消色を行っている場合に、次ジョブが待機となった場合には、高速モードに切り替えて、消色設定温度を110℃から130℃に上昇させ、搬送速度を第1の搬送速度Vから第3の搬送速度Vに増大させて消色を行う。こうすることにより、ジョブ完了の時間を短縮できる。
実施形態では、次ジョブが無い場合には、標準モードで消色することにより、印字率に応じた消色温度設定となり、消費電力を低減できる。次ジョブがある場合には、高速モードで消色することにより、ジョブ完了の時間を短縮できる。
図9はウォームアップ時間を削減した消色処理のフローチャートである。図6に示すように印字率毎にカセットを設定してあるMFPの場合、カセットの連続消色を行いながら、カセットの用紙残量が少なくなった時点で、次カセットで必要な温度に設定温度をあらかじめ変更しておくことで、素早い消色動作が可能となる。
制御部5は、給紙部センサにより、給紙カセットの用紙の残量を検知する(ACT301)。制御部5は、給紙部センサにより、給紙カセットの用紙の残量が所定の収容量以下かの判断を行う(ACT302)。所定の収容量以下でないなら(ACT302のNo)、制御部5は、現状の消色温度設定で消色を実行する。所定の収容量以下なら(ACT302のYes)、制御部5は、次のカセットに用紙があるかの判断を行う(ACT304)。次のカセットの用紙がないなら(ACT304のNo)、制御部5は、当該カセットが空になるまで消色を実行する。次のカセットがあるなら(ACT304のYes)、制御部5は、HDD55の設定ファイルの次のカセットに対応する標準エリアの消色設定温度及び搬送速度設定値を読み出す(ACT306)。制御部5は、読みだした消色設定温度でヒートローラ29bを加熱し、読みだした搬送速度設定値で搬送部57を制御し、用紙の消色を行う(ACT307)。制御部5は、給紙カセットの用紙の残量がなくなった場合には、当該カセットを次のカセットに切り替える(ACT308)。
実施形態では、例えば、カセット20Cの用紙の消色を行っている場合に、カセット20Cの用紙の残量が所定の収容量以下となり、次のカセット20Bの用紙がある場合には、この時点で、次のカセット20Bの消色温度設定を読み出し、カセット20Bの設定温度でカセット20Cの残りの用紙を消色する。こうすることにより、カセットCからカセットBに切り替わる際に、ヒートローラ29bの温度はすでにカセットBの用紙の消色温度に達しているから、ヒートローラ29bのウォームアップ時間を削減できる。
上記は熱源の設定温度を変更する形で記載したが、設定温度では無く、搬送速度を変更することでも同じ効果を出すことが出来る。例えば、印字率が低いときには搬送速度を高速に設定し、印字率が高いときには搬送速度を落とす設定をする。ただ、むやみに搬送速度を下げると次のジョブへの影響もあるため、次にプリントジョブが待機しているときには搬送速度を落とさずに熱源の温度設定で対応し、次のジョブが無いときには搬送速度を落とすことで対応する、といった工夫も可能である。
以上、実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5 制御部
29 定着器
54 RAM
55 HDD
100 MFP


Claims (5)

  1. 消色可能な色材により画像が形成された記録媒体を所定の設定温度で加熱する消色部と、
    前記消色部を所定の搬送速度で駆動する駆動部と、
    次ジョブが無い場合の設定情報として、前記記録媒体の複数の印字率の各々に、前記消色部の設定温度と、前記駆動部の搬送速度とが関連付けられた第1設定情報と、次ジョブが有る場合の設定情報として、前記記録媒体の複数の印字率の各々に、前記消色部の設定温度と、前記駆動部の搬送速度とが関連付けられた第2設定情報と、を記憶する記憶部と、
    次ジョブが無い場合、前記記憶部の前記第1設定情報の前記記録媒体の所定の印字率に対応する設定温度と搬送速度に基づいて、前記消色部を駆動するように制御し、次ジョブが有る場合、前記記憶部の前記第2設定情報の前記記録媒体の前記所定の印字率に対応する設定温度と搬送速度に基づいて、前記消色部を駆動するように制御する制御部と、
    を有する消色装置。
  2. 前記第1設定情報の前記記録媒体の複数の印字率の各々には、同一の搬送速度が関連付けられるとともに、前記記録媒体の印字率が大きくなるほど、高い設定温度が関連付けられ、
    前記第2設定情報の前記記録媒体の複数の印字率の各々には、同一の設定温度が関連付けられるとともに、前記記録媒体の印字率が大きくなるほど、低い搬送速度が関連付けられ、
    前記第1設定情報の前記記録媒体の複数の印字率の各々に関連付けられた設定温度は、前記第2設定情報の同一の設定温度以下であり、
    前記第2設定情報の前記記録媒体の複数の印字率の各々に関連付けられた搬送速度は、前記第1設定情報の同一の搬送速度以上である、請求項1に記載の消色装置。
  3. 前記記録媒体の印字率を入力するユーザインターフェースをさらに有する、請求項1または2に記載の消色装置。
  4. 複数のカセットをさらに有し、
    前記制御部は、前記カセットに収納される記録媒体の印字率を、カセット毎に設定し、
    印字率が小さい記録媒体を収納するよう設定されたカセットから記録媒体の消色を行うよう制御する、請求項1から3のいずれかに記載の消色装置。
  5. 前記複数のカセットは、記録媒体の残量を検知する残量検知センサを各々有し、
    前記制御部は、前記残量検知センサが所定の印字率の記録媒体が収納されたカセットの残量が所定の量以下であることを検知した場合には、前記記憶部に記憶された前記第1設定情報から、前記所定の印字率より印字率が大きい場合の設定温度と搬送速度に基づいて前記消色部を駆動するように制御する、
    請求項4に記載の消色装置。
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