JP2019034917A - 血小板表面抗原と間葉系細胞表面抗原を共発現する血小板様細胞を含む創傷治癒促進剤 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)1種又は2種以上の血小板表面マーカーと1種又は2種以上の間葉系細胞表面マーカーを共発現する血小板様細胞集団を含有することを特徴とする創傷治癒促進剤や、
(2)創傷に局所投与することを特徴とする上記(1)に記載の創傷治癒促進剤や、
(3)血小板様細胞集団におけるCD29陽性細胞の割合が60%以上であり、CD42b陽性細胞の割合が5%以上であり、及び、CD90陽性細胞の割合が30%以上であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の創傷治癒促進剤や、
(4)さらに、血小板様細胞集団が、以下の条件の1つ又は2つ以上(好ましくは、任意の組合せの3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10個以上、11個以上、12個以上、13個以上、14個以上、15個以上、16個以上又は17個)を満たしていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の創傷治癒促進剤;
CD9陽性細胞の割合が30%以下である;
CD13陽性細胞の割合が30%以上である;
CD26陽性細胞の割合が15%以上である;
CD36陽性細胞の割合が40%以下である;
CD41/61陽性細胞の割合が60%以下である;
CD42b陽性細胞の割合が5%以上である;
CD41陽性細胞の割合が20%以上である;
CD44陽性細胞の割合が30%以上である;
CD49b陽性細胞の割合が30%以上である;
CD61陽性細胞の割合が30%以下である;
CD63陽性細胞の割合が60%以上である;
CD73陽性細胞の割合が40%以上である;
CD95陽性細胞の割合が20%以上である;
CD107a陽性細胞の割合が45%以上である;
CD107b陽性細胞の割合が20%以上である;
CD147陽性細胞の割合が50%以下である;
CD164陽性細胞の割合が15%以上である;や
(5)血小板様細胞集団がヒト由来の血小板様細胞集団であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の創傷治癒促進剤や、
(6)血小板様細胞集団が、以下の測定方法で測定される、血小板様細胞集団の塩基性線維芽細胞増殖因子の産生量が、血小板の細胞集団のその産生量の10倍以上である血小板様細胞集団であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の創傷治癒促進剤;
(塩基性線維芽細胞増殖因子の産生量の測定方法)
細胞集団の細胞を20×108個/mLとなるように20μLのリン酸緩衝生理食塩水中に懸濁し、10mM CaCl2で15分間刺激した後、前記リン酸緩衝生理食塩水中の塩基性線維芽細胞増殖因子の量を測定する;
(7)以下の測定方法で測定される、血小板様細胞集団の開放創傷面積の比が90%以下であることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の創傷治癒促進剤;
(開放創傷面積の測定方法)
創傷に適用開始してから7〜9日経過後における開放創傷面積の比[(各投与群の開放創傷面積(%)/コントロール投与群の開放創傷面積(%))×100で算出される面積比]
(8)創傷が、切創、裂創、割創、刺創、杙創、挫創、剥皮創、咬創、銃創、褥瘡、切傷、裂傷、刺傷、挫傷、咬傷、擦過傷、熱傷、皮膚潰瘍、褥瘡、糜爛、手術創傷及び縫合不全からなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載の創傷治癒促進剤に関する。
(9)血小板様細胞集団が、
(A)脊椎動物の脂肪組織の間葉系幹細胞、脂肪前駆細胞及び間質細胞を含む間質血管細胞群から選択される1種又は2種以上の細胞を成熟脂肪細胞に分化誘導する工程;
(B)工程(A)で得られた成熟脂肪細胞を脱分化誘導して、脊椎動物の脂肪組織由来間葉系細胞株を得る工程;及び、
(C)工程(B)で得られた脂肪組織由来間葉系細胞株を、鉄イオン及び鉄輸送体を含む巨核球系細胞への分化誘導改変培養液で培養し、培養物から血小板様細胞集団を採取する工程;
を含む方法によって製造され、
前記工程(C)の巨核球系細胞への分化誘導改変培養液が、ウシ血清アルブミン、LDLコレステロール、デオキシリボヌクレオチド三リン酸、2−メルカプトエタノールを含んでおらず、ヒト血清アルブミン、鉄結合型トランスフェリン、インスリン、モノチオグリセロールを含む、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の創傷治癒促進剤や、
(10)工程(B)で脂肪組織由来間葉系細胞株を得た後、工程(C)で前記細胞株を、鉄イオン及び鉄輸送体を含む巨核球系細胞への分化誘導改変培養液で培養する前に、前記細胞株において特定の細胞表面マーカーの発現の有無を指標とする細胞の選択を行わないことを特徴とする上記(9)に記載の創傷治癒促進剤や、
(11)工程(C)における、培養物から血小板様細胞集団を採取する方法が、特定の細胞表面マーカーの発現の有無を指標とする細胞の選択を含まないことを特徴とする上記(9)又は(10)に記載の創傷治癒促進剤に関する。
[1]1種又は2種以上の血小板表面マーカーと1種又は2種以上の間葉系細胞表面マーカーを共発現する血小板様細胞集団を含有することを特徴とする創傷治癒促進剤(以下、「本発明の創傷治癒促進剤。」とも表示する);や、
[2]1種又は2種以上の血小板表面マーカーと1種又は2種以上の間葉系細胞表面マーカーを共発現する血小板様細胞集団(以下、「本発明の血小板様細胞集団」とも表示する);や、
[3]1種又は2種以上の血小板表面マーカーと1種又は2種以上の間葉系細胞表面マーカーを共発現する血小板様細胞集団を、創傷を有する患者に投与することを特徴とする、創傷治癒を促進する方法(以下、「本発明の創傷治癒促進方法」とも表示する);や、
[4]1種又は2種以上の血小板表面マーカーと1種又は2種以上の間葉系細胞表面マーカーを共発現する血小板様細胞集団の、創傷治癒促進剤の製造における使用;や、
[5]創傷の治療における使用のための、1種又は2種以上の血小板表面マーカーと1種又は2種以上の間葉系細胞表面マーカーを共発現する血小板様細胞集団;や、
[6]創傷治療剤として使用するための、1種又は2種以上の血小板表面マーカーと1種又は2種以上の間葉系細胞表面マーカーを共発現する血小板様細胞集団;
等を含む。なお、創傷治癒促進剤は、創傷治療剤としても用いることもでき、創傷治癒を促進する方法は、創傷を治療する方法としても用いることもできる。かかる創傷治療剤は、創傷治癒が促進された創傷治療剤であり、かかる創傷を治療する方法は、創傷治癒が促進された、創傷の治療方法である。また、本明細書において、血小板様細胞集団における細胞表面マーカー陽性細胞の割合とは、間葉系細胞を、鉄イオン及び鉄輸送体を含む巨核球系細胞への分化誘導改変培養液で培養を開始してから12日目に測定した割合を意味し、好適には後述の実施例3に記載の方法で測定した割合が含まれる。
本明細書において、「創傷の治癒を促進する」とは、創傷による創面形成箇所における血小板の凝集と血管収縮による止血及びマクロファージによる創面の死滅細胞の取込みが行われる第1ステップと、繊維芽細胞が分泌するコラーゲンを主体とした肉芽組織による創面の修復が行われる第2ステップと、肉芽組織が瘢痕組織へと変化し安定化する第3ステップからなる一連の作用機序、又は第1〜3のいずれかのステップの作用機序を促進することをいう。本発明の血小板様細胞集団又は創傷治癒促進剤が「創傷治癒促進効果を有する」とは、本発明の血小板様細胞又は創傷治癒促進剤を創傷に適用した場合に、それを適用しない場合と比較して、その創傷の治癒期間が短いことを意味する。
本明細書における「創傷」としては、本発明における血小板様細胞集団又は創傷治癒促進剤が、その治癒を促進する創傷である限り特に制限されないが、切創、裂創、割創、刺創、杙創、挫創、剥皮創、咬創、銃創、褥瘡、切傷、裂傷、刺傷、挫傷、咬傷、擦過傷、熱傷、皮膚潰瘍、褥瘡、糜爛、手術創傷及び縫合不全からなる群より選択される1種又は2種以上が挙げられる。これらの創傷のうち、手術の際の創傷に対しては、多血小板血漿を創傷に塗布する治療が行われているため、本発明における血小板様細胞集団や創傷治癒促進剤は先に列挙した創傷に対して創傷治癒促進効果を発揮すると考えられる。なお、本明細書における「創傷」は、瘻を含んでいてもよいし、瘻以外の創傷であってもよい。また、本明細書において「手術創傷」とは、手術の際に形成される創傷を意味し、かかる創傷である限り、創傷の種類等、特に制限されない。かかる「手術創傷」としては、手術の際に形成される切創、刺創、切傷及び刺傷からなる群より選択される1種又は2種以上が好ましく挙げられる。また、本明細書において「縫合不全」とは、創傷(好ましくは手術創傷)を縫合した部位(以下、単に「縫合部位」とも表示する)の組織間が十分な癒合を起こさず、一部又は全部のその縫合部位が解離した創傷を意味し、かかる創傷である限り、創傷の種類等、特に制限されない。かかる「縫合不全」としては、創傷(好ましくは手術創傷)の縫合部位全体の長さを100としたときに、その縫合部位において癒合していない部位の長さの割合が好ましくは1〜100、より好ましくは20〜100、さらに好ましくは50〜100である縫合不全が挙げられる。
本発明の血小板様細胞集団としては、1種又は2種以上の血小板表面マーカーと1種又は2種以上の間葉系細胞表面マーカーを共発現する血小板様細胞集団である限り特に制限されないが、中でも、間葉系細胞由来の血小板様細胞集団であることが好ましく、中でも、巨核球系細胞への分化誘導培養液で間葉系細胞を培養して得られる血小板様細胞集団であることがより好ましく、中でも、脂肪前駆細胞、皮下脂肪組織由来間葉系幹細胞等(好ましくは後述の実施例1に記載の方法にて作製した脂肪組織由来間葉系細胞株)を、後述の実施例2に記載の方法にて、巨核球系細胞への分化誘導改変培養液で培養して得られる血小板様細胞集団であることが特に好ましい。なお、本発明において、「間葉系細胞由来の」血小板様細胞集団とは、巨核球系細胞への分化誘導培養液で造血幹細胞を培養して得られた細胞集団ではなく、巨核球系細胞への分化誘導培養液(好ましくは「巨核球系細胞への分化誘導改変培養液」)で間葉系細胞を培養して得られた細胞集団を意味する。また、巨核球系細胞への分化誘導培養液(好ましくは「巨核球系細胞への分化誘導改変培養液」)で間葉系細胞を培養する際に、造血幹細胞と共培養しないことが好ましい。
核を持たない;
大きさが1〜10μmである;
創傷治癒促進効果を有する;
CD49b陽性細胞の割合が好ましくは30%以上(より好ましくは30〜85%、さらに好ましくは30〜70%)である;
CD42b陽性細胞の割合が好ましくは5%以上(より好ましくは6〜80%、さらに好ましくは7〜60%、より好ましくは8〜40%)である;
CD41陽性細胞の割合が好ましくは20%以上(より好ましくは20〜85%、さらに好ましくは30〜70%)である;
CD13陽性細胞の割合が30%以上(好ましくは30〜80%、より好ましくは35〜65%)である;
CD26陽性細胞の割合が15%以上(好ましくは15〜60%、より好ましくは20〜45%)である;
CD44陽性細胞の割合が30%以上(好ましくは30〜80%、より好ましくは35〜65%)である;
CD73陽性細胞の割合が40%以上(好ましくは40〜95%、より好ましくは45〜80%)である;
CD95陽性細胞の割合が20%以上(好ましくは20〜70%、より好ましくは25〜55%)である;
CD164陽性細胞の割合が15%以上(好ましくは15〜55%、より好ましくは20〜40%)である;
CD42bが陽性であり、かつ、CD90が陽性である細胞の割合が3%以上(好ましくは3〜80%、より好ましくは5〜40%、さらに好ましくは5〜20%)である;
CD9陽性細胞の割合が30%以下(好ましくは0〜20%、より好ましくは0.5〜15%)である;
CD36陽性細胞の割合が40%以下(好ましくは0〜30%、より好ましくは0.5〜20%)である;
CD41/61陽性細胞の割合が60%以下(好ましくは0〜40%、より好ましくは0.5〜25%)である;
CD61陽性細胞の割合が30%以下(好ましくは0〜10%、より好ましくは0.1〜8%)である;
CD147陽性細胞の割合が50%以下(好ましくは0〜40%、より好ましくは1〜30%)である;
CD107a陽性細胞の割合が15%以上(より好ましくは25〜80%、さらに好ましくは45〜70%)である;
CD107b陽性細胞の割合が10%以上(より好ましくは15〜70%、さらに好ましくは20〜55%)である;
(塩基性線維芽細胞増殖因子の産生量の測定方法)
細胞集団の細胞を20×108個/mLとなるように20μLのリン酸緩衝生理食塩水中に懸濁し、10mM CaCl2で15分間刺激した後、前記リン酸緩衝生理食塩水中の塩基性線維芽細胞増殖因子の量を測定する;
なお、上記の懸濁に用いるPBS溶液の組成としては、8g/L NaCl、0.2g/L KCl、1.44g/L Na2HPO4、0.24g/L KH2PO4(pH7.4)が好ましく挙げられる。
本発明の血小板様細胞集団それ自体を、本発明の創傷治癒促進剤、創傷治癒促進用医薬組成物、創傷治療剤又は創傷治療用医薬組成物(本明細書において「本発明の創傷治癒促進剤等」とも表示する)としてもよいし、本発明の血小板様細胞集団を、薬理学的及び製剤学的に許容しうる担体等に配合して、本発明の創傷治癒促進剤等としてもよい。上記の薬理学的及び製剤学的に許容しうる担体としては、水溶液、好ましくはハンクス液、リンガー液又は生理食塩緩衝液等の生理学的に受容可能な緩衝液が好ましく挙げられる。薬理学的及び製剤学的に許容しうる担体以外の任意成分としては、希釈剤、溶解剤又は溶解補助剤、等張化剤、pH調節剤、安定化剤、防腐剤、保存剤、分散剤、乳化剤、ゲル化剤、増粘剤粘着剤、色素等が挙げられる。
本発明の血小板様細胞集団の製造方法としては、間葉系細胞を、鉄イオン及び鉄輸送体を含む「巨核球系細胞への分化誘導培養液」(以下、「本発明に用いる培養液」と表示する。)(好ましくは、巨核球系細胞への分化誘導改変培養液)で培養し、培養物から本発明の血小板様細胞集団を採取する方法である限り特に制限されず、ここで「培養液」とは、細胞を培養できる「培地成分」に水を添加した状態のものをいう。脂肪前駆細胞等の間葉系細胞を、鉄イオン及び鉄輸送体を含む巨核球系細胞への分化誘導培養液で培養すると、どのような作用機序で該細胞から血小板様細胞集団が産生するか、その詳細は不明であるが、間葉系細胞内に取り込まれた鉄イオン、あるいは、鉄イオン及び鉄輸送体が何らかのメカニズムで該細胞からのトロンボポエチン(TPO)分泌を促進し、それが一因となって、該細胞から血小板様細胞集団の分化誘導を促進していることが考えられる。
0.4mM グリシン、0.281mM L−アラニン、0.398mM L−塩酸アルギニン、0.167mM L−アスパラギン、0.226mM L−アスパラギン酸、0.381mM L−シスチン二塩酸塩、0.51mM L−グルタミン酸、4mM L−グルタミン、0.2mM L−ヒスチジン塩酸塩一水和物、0.802mM L−イソロイシン、0.802mM L−ロイシン、0.798mM L−リジン塩酸塩、0.201mM L−メチオニン、0.4mM L−フェニルアラニン、0.348mM L−プロリン、0.4mM L−セリン、0.798mM L−スレオニン、0.0784mM L−トリプトファン、0.462mM L−チロシン二ナトリウム二水和物、0.803mM L−バリン、0.0000533mM ビオチン、0.0286mM 塩化コリン、0.00839mM D−パントテン酸カルシウム、0.00907mM 葉酸、0.0328mM ニコチン酸アミド、0.0196mM ピリドキサール塩酸塩、0.00106mM リボフラビン、0.119mM 塩酸チアミン、0.0000096mM ビタミンB12、0.04mM i−イノシトール、1.49mM 無水塩化カルシウム、0.84mM 無水硫酸マグネシウム、4.4mM 塩化カリウム、0.000752mM 硝酸カリウム、36mM 炭酸水素ナトリウム、77.59mM 塩化ナトリウム、0.906mM リン酸二水素ナトリウム一水和物、0.0000658mM 亜セレン酸ナトリウム五水和物、25mM D−グルコース、25.03mM HEPES、0.0399mM フェノールレッド、1mM ピルビン酸ナトリウム。
(A)脊椎動物の脂肪組織の間葉系幹細胞、脂肪前駆細胞及び間質細胞を含む間質血管細胞群から選択される1種又は2種以上の細胞を成熟脂肪細胞に分化誘導する工程;
(B)工程(A)で得られた成熟脂肪細胞を脱分化誘導して、脊椎動物の脂肪組織由来間葉系細胞株を得る工程;及び、
(C)工程(B)で得られた脂肪組織由来間葉系細胞株を、鉄イオン及び鉄輸送体を含む巨核球系細胞への分化誘導改変培養液で培養し、培養物から血小板様細胞集団を採取する工程;
を含み、
前記工程(C)の巨核球系細胞への分化誘導改変培養液が、ウシ血清アルブミン、LDLコレステロール、デオキシリボヌクレオチド三リン酸、2−メルカプトエタノールを含んでおらず、ヒト血清アルブミン、鉄結合型トランスフェリン、インスリン、モノチオグリセロールを含む、本発明の血小板様細胞集団の製造方法が挙げられる。かかる製造方法により製造される血小板様細胞集団は、本発明の血小板様細胞集団として特に好ましく挙げられる。
工程(B)で脂肪組織由来間葉系細胞株を得た後、工程(C)で前記細胞株を、鉄イオン及び鉄輸送体を含む巨核球系細胞への分化誘導改変培養液で培養する前に、前記細胞株において特定の細胞表面マーカーの発現の有無を指標とする細胞の選択を行わないこと;
工程(C)における、培養物から血小板様細胞集団を採取する方法が、特定の細胞表面マーカーの発現の有無を指標とする細胞の選択を含まないこと;
上記工程(A)としては、脊椎動物の脂肪組織の間葉系幹細胞、脂肪前駆細胞及び間質細胞を含む間質血管細胞群から選択される1種又は2種以上の細胞(以下、本明細書において「間葉系幹細胞等」とも表示する。)を成熟脂肪細胞に分化誘導する工程である限り特に制限されない。かかる分化誘導の工程は、生体外での分化誘導の工程である。
上記工程(B)としては、工程(A)で得られた成熟脂肪細胞(易脱分化成熟脂肪細胞)を脱分化誘導して、脊椎動物の脂肪組織由来間葉系細胞株を得る工程である限り特に制限されない。かかる工程は、生体外での工程である。
なお、上記工程(C)における「脂肪組織由来間葉系細胞株を、鉄イオン及び鉄輸送体を含む巨核球系細胞への分化誘導改変培養液で培養し、培養物から血小板様細胞集団を採取する」方法は、前述の「本発明の血小板様細胞集団の製造方法」に記載した通りです。
ヒトから皮下脂肪組織片を単離後、コラゲナーゼ(collagenase type II; sigma社製
)を加え37℃1時間インキュベーションし、細胞懸濁液を得た。かかる細胞懸濁液を遠心分離したところ、比重の軽い成熟脂肪細胞は上清に浮遊し、それ以外の種類の細胞は細胞ペレットとして沈殿した。細胞ペレットには、間葉系幹細胞、脂肪前駆細胞、間質細胞(ストローマ細胞)、血管内皮細胞、平滑筋細胞、線維芽細胞などが含まれている。この後の実験には細胞ペレットの細胞を用いた。培養ディッシュに入れたAdipocyte Differentiation Medium培養液(Cell Applications社製)にて、前述の細胞ペレットの細胞を37℃、CO2濃度5%条件下で10日間培養した。培養後の細胞には、間葉系幹細胞、脂肪前駆細胞、間質細胞を含む間質血管細胞群から分化誘導された成熟脂肪細胞(易脱分化成熟脂肪細胞)が多く含まれている。培養後の細胞を、トリプシンを用いて培養ディッシュからはがし、その細胞にトリプシン及びDMEM培養液(Dulbecco's Modified Eagle's Medium、ライフテクノロジー社製)を加えて遠心分離器にかけ、その上清に浮いてくる成熟脂肪細胞(易脱分化成熟脂肪細胞)を回収した。20%FBSを含むDMEM培養液を十分量入れた培養フラスコに、前述の易脱分化成熟脂肪細胞を加え、その細胞を、培養液が充満した培養フラスコの内側の上面に浮遊、付着させて培養した(いわゆる「天井培養」)。かかる天井培養は、37℃、CO2濃度5%条件下で7日間行った。このように培養することにより、ヒト脂肪組織由来間葉系細胞株が得られた。なお、従来法(日本特許第5055611号公報)では、脂肪組織の採取から脂肪前駆細胞株を作製するのに2ヶ月強の期間を要していたが、本発明のこの方法では、脂肪組織を採取してから1ヶ月弱で多くの量の脂肪組織由来間葉系細胞株を作製することができた。なお、得られたヒト脂肪組織由来間葉系細胞株は、FBSを含むDMEM培養液(脂肪前駆細胞培養用基本培養液)で継代培養を行った。
培養ディッシュに培養液を添加した。培養液としては、造血幹細胞を巨核球、血小板へと分化誘導し得る培養液として知られているMKLI培養液(megakaryocyte lineage induction medium)を、本発明者らが改良した培養液(「改変MKLI培養液」)を用いた。該改変MKLI培養液は、IMDM培養液(Iscove's Modified Dulbecco's Medium、ライフテクノロジー社製)に、2mM L−グルタミン(ライフテクノロジー社製)、100U/mL ペニシリン−ストレプトマイシン溶液(ライフテクノロジー社製)、0.5% ヒト血清アルブミン(シグマ社製)、200μg/mL 鉄飽和トランスフェリン(シグマ社製)、10μg/mL インスリン(シグマ社製)、20μM モノチオグリセロール(wako社製)を添加し作製した。改変MKLI培養液は、BSAに代えてヒト血清アルブミンを用いる点、LDLコレステロールを用いない点、dNTPを用いない点、メルカプトエタノールに代えてモノチオグリセロールを用いる点で、従来のMKLI培養液と異なる。
実施例1で作製したヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞株を、実施例2に記載の方法により、巨核球系細胞への分化誘導処理を行い、分化誘導後12日目に血小板様細胞集団(ASCL−PLC)を回収し、PBS溶液中に懸濁した後、標識物質で標識した25種類の細胞表面マーカー(CD9、CD10、CD13、CD26、CD29、CD36、CD41/CD61、CD42b、CD44、CD49b、CD61、CD63、CD72、CD73、CD77、CD81、CD90、CD95、CD107a、CD107b、CD140b、CD147、CD164)に対する抗体(表1参照)存在下で、45分間、25℃で抗原抗体反応を行った。その後、フローサイトメーター(FACSVerse[BD Bioscience社製])を用いて、上記25種類の細胞表面マーカー陽性細胞の解析を行った(表2参照)。なお、コントロールとして、2名の健常者の末梢血から採血した血小板を用い、ASCL−PLCと同様に処理して、上記23種類の細胞表面マーカー陽性細胞の解析を行った。
解析対象である細胞表面マーカーをCD41とCD42bとしたこと以外は、実施例3に記載と同じ方法で、血小板様細胞集団の細胞表面マーカーの解析を行った。細胞表面マーカーの解析は、巨核球系細胞への分化誘導後4日目、6日目、8日目、10日目、12日目及び14日目に行った。なお、CD41に対する抗体として、anti-human CD41 (BioLegend社製)を、CD42bに対する抗体として、anti-human CD42b (BioLegend社製)を用いた。
改変巨核球系細胞への分化誘導培養液を用いて間葉系細胞株の培養を行うと、培養日数に伴って血小板の特異的表面抗原を発現する細胞がみとめられる。
免疫不全マウスであるNSGマウス(オリエンタル酵母社製)に、直径8mmの全創欠損をつくり、それぞれにPBS、ヒト血小板、ASCL−PLC(ヒト血小板と同数の4×107個の細胞)、ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(basic fibroblast growth factor;bFGF)を単回塗布し、創傷面積の縮小率を経時的に解析した(図3A及びB参照)。
ASCL−PLC及びヒト血小板を、それぞれ20×108個/mLとなるように20μLのリン酸緩衝生理食塩水(PBS溶液)中に懸濁し、10mMCaCl2で15分間刺激した後、ELISAキット(FGF basic Human ELISA Kit、abcam社製)を用いて、PBS溶液中の各種サイトカインの産生量を測定した。なお、上記の懸濁に用いるPBS溶液の組成としては、8g/L NaCl、0.2g/L KCl、1.44g/L Na2HPO4、0.24g/L KH2PO4(pH7.4)が好ましく挙げられる。
Claims (11)
- 1種又は2種以上の血小板表面マーカーと1種又は2種以上の間葉系細胞表面マーカーを共発現する血小板様細胞集団を含有することを特徴とする創傷治癒促進剤。
- 創傷に局所投与することを特徴とする請求項1に記載の創傷治癒促進剤。
- 血小板様細胞集団におけるCD29陽性細胞の割合が60%以上であり、CD42b陽性細胞の割合が5%以上であり、及び、CD90陽性細胞の割合が30%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の創傷治癒促進剤。
- さらに、血小板様細胞集団が、以下の条件の1つ又は2つ以上を満たしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の創傷治癒促進剤;
CD9陽性細胞の割合が30%以下である;
CD13陽性細胞の割合が30%以上である;
CD26陽性細胞の割合が15%以上である;
CD36陽性細胞の割合が40%以下である;
CD41/61陽性細胞の割合が60%以下である;
CD42b陽性細胞の割合が5%以上である;
CD41陽性細胞の割合が20%以上である;
CD44陽性細胞の割合が30%以上である;
CD49b陽性細胞の割合が30%以上である;
CD61陽性細胞の割合が30%以下である;
CD63陽性細胞の割合が60%以上である;
CD73陽性細胞の割合が40%以上である;
CD95陽性細胞の割合が20%以上である;
CD107a陽性細胞の割合が45%以上である;
CD107b陽性細胞の割合が20%以上である;
CD147陽性細胞の割合が50%以下である;
CD164陽性細胞の割合が15%以上である;。 - 血小板様細胞集団がヒト由来の血小板様細胞集団であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の創傷治癒促進剤。
- 血小板様細胞集団が、以下の測定方法で測定される、血小板様細胞集団の塩基性線維芽細胞増殖因子の産生量が、血小板の細胞集団のその産生量の10倍以上である血小板様細胞集団であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の創傷治癒促進剤;
(塩基性線維芽細胞増殖因子の産生量の測定方法)
細胞集団の細胞を20×108個/mLとなるように20μLのリン酸緩衝生理食塩水中に懸濁し、10mM CaCl2で15分間刺激した後、前記リン酸緩衝生理食塩水中の塩基性線維芽細胞増殖因子の量を測定する;。 - 以下の測定方法で測定される、血小板様細胞集団の開放創傷面積の比が90%以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の創傷治癒促進剤;。
(開放創傷面積の測定方法)
創傷に適用開始してから7〜9日経過後における開放創傷面積の比[(各投与群の開放創傷面積(%)/コントロール投与群の開放創傷面積(%))×100で算出される面積比] - 創傷が、切創、裂創、割創、刺創、杙創、挫創、剥皮創、咬創、銃創、褥瘡、切傷、裂傷、刺傷、挫傷、咬傷、擦過傷、熱傷、皮膚潰瘍、褥瘡、糜爛、手術創傷及び縫合不全からなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の創傷治癒促進剤。
- 血小板様細胞集団が、
(A)脊椎動物の脂肪組織の間葉系幹細胞、脂肪前駆細胞及び間質細胞を含む間質血管細胞群から選択される1種又は2種以上の細胞を成熟脂肪細胞に分化誘導する工程;
(B)工程(A)で得られた成熟脂肪細胞を脱分化誘導して、脊椎動物の脂肪組織由来間葉系細胞株を得る工程;及び、
(C)工程(B)で得られた脂肪組織由来間葉系細胞株を、鉄イオン及び鉄輸送体を含む巨核球系細胞への分化誘導改変培養液で培養し、培養物から血小板様細胞集団を採取する工程;
を含む方法によって製造され、
前記工程(C)の巨核球系細胞への分化誘導改変培養液が、ウシ血清アルブミン、LDLコレステロール、デオキシリボヌクレオチド三リン酸、2−メルカプトエタノールを含んでおらず、ヒト血清アルブミン、鉄結合型トランスフェリン、インスリン、モノチオグリセロールを含む、請求項1〜5のいずれかに記載の創傷治癒促進剤。 - 工程(B)で脂肪組織由来間葉系細胞株を得た後、工程(C)で前記細胞株を、鉄イオン及び鉄輸送体を含む巨核球系細胞への分化誘導改変培養液で培養する前に、前記細胞株において特定の細胞表面マーカーの発現の有無を指標とする細胞の選択を行わないことを特徴とする請求項9に記載の創傷治癒促進剤。
- 工程(C)における、培養物から血小板様細胞集団を採取する方法が、特定の細胞表面マーカーの発現の有無を指標とする細胞の選択を含まないことを特徴とする請求項9又は10に記載の創傷治癒促進剤。
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