JP2019034837A - エレベータの安全装置およびエレベータの安全システム - Google Patents

エレベータの安全装置およびエレベータの安全システム Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信を用いつつ、安全性を高めたエレベータの安全装置を提供する。【解決手段】エレベータの安全装置は、エレベータの乗りかごに設けられた無線送信装置と、前記乗りかごが昇降する昇降路に所定の間隔に離間して設けられ、前記無線送信装置から出力された複数の信号を受信する無線受信装置と、前記昇降路に設けられ、前記複数の信号を有線にて伝送する有線伝送路と、前記複数の信号それぞれについて解析をして整合性の判定を行う複数の中央演算装置と、前記中央演算装置による前記複数の信号の整合性の判定に基づいて、前記エレベータの状態を判定する判定回路と、を具備する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、エレベータの安全装置およびエレベータの安全システムに関する。
従来、エレベータの安全装置は、乗りかごの上に設けられた手動操作スイッチや乗りかご内の非常停止釦および戸閉釦の信号を、テールコードを介して、乗りかごから制御盤に伝送していた。
乗りかごが走行する昇降路を長くすると、テールコードも長くする必要がある。テールコードを長くすると、テールコードの重量が増加するため、乗りかごを昇降させる巻上機に負担がかかる。巻上機に負担を掛けないために、テールコードを廃して、無線通信による信号の伝送が提案されている。
しかし、無線通信による信号の伝送は、通信環境により安定した伝送が行えない場合があり、エレベータの運行の安全性を低下させる、という問題がある。
特表2005−534591号公報
本発明が解決しようとする課題は、無線通信を用いつつ、安全性を高めたエレベータの安全装置およびエレベータの安全システムを提供することである。
上記課題を解決するため、実施形態のエレベータの安全装置は、エレベータの乗りかごに設けられた無線送信装置と、前記乗りかごが昇降する昇降路に所定の間隔に離間して設けられ、前記無線送信装置から出力された複数の信号を受信する無線受信装置と、前記昇降路に設けられ、前記複数の信号を有線にて伝送する有線伝送路と、前記複数の信号それぞれについて解析をして整合性の判定を行う複数の中央演算装置と、前記中央演算装置による前記複数の信号の整合性の判定に基づいて、前記エレベータの状態を判定する判定回路と、を具備する。
上記課題を解決するため、実施形態のエレベータの安全システムは、エレベータの乗りかご12の状態についての複数の信号を送信する無線送信手段と、前記乗りかごが昇降する昇降路に所定の間隔に離間して設けられた無線受信装置により前記安全装置信号を受信する無線受信手段と、前記昇降路に設けられ、前記複数の信号を制御盤に伝送する伝送手段と、前記複数の信号それぞれについて解析をして整合性の判定を行う整合性判定手段と、前記整合性判定手段により、整合性が無いと判定された場合に、ブレーキおよび巻上機電源の電流供給を遮断して、エレベータを停止させる制御手段と、を具備する。
第1の実施形態であるエレベータの安全装置の図。 乗りかごの現在位置に対応する昇降路無線装置の対応表。 第1の実施形態であるエレベータの安全装置のシステムの構成図。 第1の実施形態のエレベータの安全システムの流れ図。 第2の実施形態のエレベータの安全システムの流れ図。
以下、エレベータの安全装置の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態であるエレベータの安全装置の構成図である。本実施形態のエレベータの安全装置では昇降路10内に乗りかご12とカウンタウエイト(釣り合い錘)13とがメインロープ14を介して接続されている。乗りかご12とカウンタウエイト13とは、それぞれがガイドレール(図示せず)に昇降動作可能に支持されている。
昇降路10の上部には制御盤11と巻上機15とシーブ16が設けられている。巻上機15には、メインロープ14が巻き架けられている。メインロープ14の一端は乗りかご12に接続され、他端はシーブ16を介してカウンタウエイト13と接続されている。
制御盤11の制御に基づいて巻上機15が駆動されることによって、メインロープ14の両端に接続された乗りかご12及びカウンタウエイト13が互いに反対方向に昇降動作する。
乗りかご12にはかご制御盤17および、かご無線装置21(無線送信装置、無線送信手段)が設けられている。また、昇降路10内には乗りかご12の昇降方向に沿って複数の昇降路無線装置22(無線受信装置、無線受信手段)が所定の間隔で離間して設けられており、かご無線装置21から送信された信号を無線により受信する。
図1では、かご制御盤17およびかご無線装置21は乗りかご12の外周の上部に設けられているが、これらの設置場所は外周の上部に限定されない。かご無線装置21および昇降路無線装置22は例えば無線LANなどがある。ただし、かご無線装置21および昇降路無線装置22の通信方式は無線LANに限定されない。
昇降路無線装置22の設置間隔は各階の乗場23の着床位置に対応する位置である。図2は乗りかご12の現在位置に対応する昇降路無線装置22の対応表である。図1および図2では乗場23を1階から3階について詳述する。ただし、本実施形態および以下の実施形態において乗場23の階数は3階に限定されず、無線中継装置の個数は3個に限定されない。
1階の乗場23を乗場23aとし、対応する昇降路無線装置22を昇降路無線装置22aとする。2階の乗場23を乗場23bとし、対応する昇降路無線装置22を昇降路無線装置22bとする。3階の乗場23を乗場23cとし、対応する昇降路無線装置22を昇降路無線装置22cとする。かご無線装置21は、乗りかご12が1階(乗場23a)に位置する場合、昇降路無線装置22aと無線通信を行う。同様に、かご無線装置21は、乗りかご12が2階(乗場23b)に位置する場合は昇降路無線装置22bと、乗りかご12が3階(乗場23c)に位置する場合は昇降路無線装置22cと、無線通信を行う。
各階の乗場23(23a〜23c)には乗場扉24が設けられている。乗りかご12にはかご扉25が設けられている。乗りかご12が着床してかご扉25が戸開すると、着床階の乗場扉24はかご扉25と連動して戸開する。かご扉25が戸閉すると、着床階の乗場扉24はかご扉25と連動して戸閉する。
昇降路10には、各昇降路無線装置22(22a〜22c)から制御盤11へ信号を伝送する昇降路内伝送線26(伝送手段)が設けられている。昇降路内伝送線26は有線の伝送路である。本実施形態のエレベータの安全装置は、昇降路無線装置22(22a〜22c)にてかご無線装置21からの無線信号を受信すると、当該信号を、昇降路内伝送線26を介して制御盤11に伝送する。
図3は第1の実施形態であるエレベータの安全装置のシステムの構成図である。本実施形態のエレベータの安全装置のシステムは、乗りかご側無線通信部31と昇降路側無線通信部32と第1の中央演算装置(CPU)33と第2の中央演算装置(CPU)34と判定回路(チェーン回路)35とブレーキおよび巻上機電源コンタクタ38とリレー回路39とを有している。図3の右側一点鎖線部は乗りかご12側のシステムであり、左側一点鎖線部は昇降路10・制御盤11側のシステムである。
乗りかご側無線通信部31はかご制御盤17の信号変換器とかご無線装置21とからなる。乗りかご側無線通信部31は、手動操作スイッチ41と非常停止装置の状態検出装置42とかご扉戸閉状態の検出スイッチ43との状態についての信号を乗りかご12から受信する。これら、手動操作スイッチ41と非常停止装置の状態検出装置42とかご扉戸閉状態の検出スイッチ43との状態についての信号を安全装置信号と称する。
安全装置信号とはエレベータの運行の安全性に基づく信号である。エレベータの安全装置のシステムは、安全装置信号が正常の場合は、エレベータが安全であると判定する。安全装置信号に異常がみられる場合、エレベータの安全装置のシステムは、当該異常のある信号を発した装置について異常があると判定する。ただし、安全装置信号は、手動操作スイッチ41と非常停止装置の状態検出装置42とかご扉戸閉状態の検出スイッチ43との状態についての信号は安全装置信号の一例であり、これらの信号のみに限定はされない。
手動操作スイッチ41は乗りかご12の外周の上部に設けられている。手動操作スイッチ41はエレベータの保守をする際に、保守員が乗りかご12の外周の上部にて乗りかご12の昇降動作をするためのスイッチである。そのため、手動操作スイッチ41はエレベータの点検運転に切替えを行うスイッチであり、通常運転には切替えを行わないスイッチである。手動操作スイッチ41は切替えによる状態を示す信号を乗りかご側無線通信部31に出力する。
非常停止装置の状態検出装置42は、乗りかご12の非常停止装置(非常停止釦等)の状態を検出する装置である。非常停止釦が押圧されると、非常停止装置の状態検出装置42は非常停止釦が押されたことを示す信号を乗りかご側無線通信部31に出力する。
かご扉戸閉状態の検出スイッチ43とは乗りかご12のかご扉25の状態を検出するスイッチである。かご扉戸閉状態の検出スイッチ43は検出した情報を乗りかご側無線通信部31に出力する。
乗りかご側無線通信部31は手動操作スイッチ41、非常停止装置の状態検出装置42、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43、から信号を受信すると、かご制御盤17にて信号を無線信号に変換する。無線信号は複数の無線信号からなる信号である。本実施形態および以下の実施形態では第1の無線信号A1、第2の無線信号A2とする。ただし、無線信号は3以上の信号から構成されていても良い。
本実施形態および以下の実施形態では第1の無線信号A1と第2の無線信号A2とでは周波数が異なる。例えば、第1の無線信号A1は高周波帯域の信号であり、第2の無線信号A2は低周波帯域の信号である。例えば、第1の無線信号A1を5GHzの周波数帯域の信号、第2の無線信号A2を2.4GHzの周波数帯域の信号としても良い。そのほか、周波数以外の特性について第1の無線信号A1と第2の無線信号A2とを区別してもよい。
昇降路側無線通信部32は昇降路無線装置22と制御盤11内の信号変換器とからなる。昇降路無線装置22は第1の無線信号A1と第2の無線信号A2とをかご無線装置21から受信する。第1の無線信号A1と第2の無線信号A2とは、手動操作スイッチ41、非常停止装置の状態検出装置42、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43のそれぞれの状態に基づく情報が含んでいる。制御盤11内の信号変換器は、第1の無線信号A1と第2の無線信号A2のそれぞれの信号について、ディジタル信号に変換する。
第1の中央演算装置33と第2の中央演算装置34とは変換されたディジタル信号を読み込む。第1の中央演算装置33は第1の無線信号A1について信号解析を行い、第2の中央演算装置34は第2の無線信号A2について信号解析を行う。即ち、本実施形態は無線信号の種類に応じて中央演算装置が設けられている。
第1の中央演算装置33は解析により、第1の無線信号A1に含まれる手動操作スイッチ41、非常停止装置の状態検出装置42、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43の状態の情報を得る。第2の中央演算装置34は解析により、第2の無線信号A2に含まれる手動操作スイッチ41、非常停止装置の状態検出装置42、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43の状態の情報を得る。第1の中央演算装置33および第2の中央演算装置34は整合性判定手段として、第1の無線信号A1および第2の無線信号A2から得られた各情報について整合性を判定する。
第1の無線信号A1および第2の無線信号A2は、整合性があると判定された場合は、リレー回路39(図3中のRY1〜RY4)に信号を出力する。リレー回路39は信号を受信すると、判定回路35に設けられたスイッチ機構36、37を閉状態にする制御信号を出力する回路である。
判定回路35はスイッチ機構を直列に配置したチェーン回路である。スイッチ機構は乗りかご12の上に設けられた、手動操作スイッチ41についてのスイッチ機構36と、乗りかご12内に設けられた、非常停止装置の状態検出装置42およびかご扉戸閉状態の検出スイッチ43についてのスイッチ機構37を有している。スイッチ機構は他に例えば、昇降路10側に設置された手動操作スイッチや、昇降路10に設置の安全装置についてのスイッチ、乗場23側の戸閉スイッチについてのスイッチ機構などがある。ただし、他のスイッチ機構はこれらに限定はされないものとする。
スイッチ機構36、37は制御信号を受信していないときは開放されており(開状態)、リレー回路39より制御信号を受信するとスイッチが閉じる(閉状態)。他のスイッチ機構は、制御信号を受信していないときは開放されており、各スイッチ機構について制御信号が受信されると、スイッチが閉じる。
判定回路35はブレーキおよび巻上機電源コンタクタ38と接続されており、制御手段としての回路である。判定回路35内のスイッチ機構がすべて閉状態となると、ブレーキおよび巻上機電源コンタクタ38に電流供給がなされ、エレベータの昇降運行が可能となる。判定回路35内の少なくともいずれかのスイッチ機構が開状態となると、ブレーキおよび巻上機電源コンタクタ38に電流供給がされなくなるため、エレベータの昇降運行が停止する。
第1の中央演算装置33および第2の中央演算装置34による信号解析の結果、手動操作スイッチ41の情報について整合性があると判定されると、第1の中央演算装置33はリレー回路39(RY1)にスイッチ機構36を閉状態とする制御信号を送信させ、第2の中央演算装置34はリレー回路39(RY2)にスイッチ機構36を閉状態とする制御信号を送信させる。
第1の中央演算装置33および第2の中央演算装置34による信号解析の結果、非常停止装置の状態検出装置42、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43の状態の情報について整合性があると判定されると、第1の中央演算装置33はリレー回路39(RY3)にスイッチ機構37を閉状態とする制御信号を送信させ、第2の中央演算装置34はリレー回路39(RY4)にスイッチ機構37を閉状態とする制御信号を送信させる。
図3では手動操作スイッチ41の状態と、非常停止装置の状態検出装置42およびかご扉戸閉状態の検出スイッチ43の状態と、に分けて、スイッチ機構36、37にリレー回路39から制御信号を出力しているが、スイッチ機構36、37を分けずに1つのスイッチ機構としても良い。また、非常停止装置の状態検出装置42およびかご扉戸閉状態の検出スイッチ43の状態について、別々に判定を行い、スイッチ機構を更に1つ加えてもよい。
図4は第1の実施形態のエレベータの安全システムの流れ図である。第1の中央演算装置33および第2の中央演算装置34にて、安全装置の信号について整合性の判定を行う。即ち、手動操作スイッチ41、非常停止装置の状態検出装置42、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43の状態から、第1の無線信号A1、第2の無線信号A2に整合性があるか判定を行う(ステップS100)。整合性がある場合は(ステップS100のYES)、エレベータの正常運転を継続させる(ステップS101)。整合性が無い場合は(ステップS100のNO)、ブレーキおよび巻上機電源コンタクタ38を遮断し、故障状態について発報を行う(ステップS103)。
以上により、本実施形態のエレベータの安全装置およびエレベータの安全システムは、テールコードの代わりに無線通信を用いつつ、安全性を高めることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のエレベータの安全装置の構成図は図1と同様である。また、第2の実施形態の乗りかご12の現在位置に対応する昇降路無線装置22の対応表は図2と同様である。本実施形態のエレベータの安全装置のシステムの構成図は図3と同様である。ただし、リレー回路は複数のリレー回路39により構成されており、少なくとも手動操作スイッチ41の情報の整合性に対応するリレー回路39(RY1、RY2)は、他の情報(即ち、非常停止装置の状態検出装置42、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43)の整合性に対応するリレー回路39(RY3、RY4)とは独立して有している。
手動操作スイッチ41は、点検運転にのみ切替えるスイッチであるため、通常運転時において、手動スイッチ41が切替わることがない。第1の中央演算装置33および第2の中央演算装置34による信号解析の結果、手動操作スイッチ41についての信号に整合性がないと判定された場合は、誤作動を起こしている可能性がある。本実施形態では手動操作スイッチ41の誤作動の可能性の判定を行う。
図5は第1の実施形態のエレベータの安全システムの流れ図である。第1の中央演算装置33および第2の中央演算装置34にて、安全装置の信号の内、手動操作スイッチ41についての信号の整合性の判定を行う(ステップS200)。整合性がある場合は(ステップS200のYES)、安全装置の信号の内、乗りかご12の安全装置についての信号の整合性の判定をおこなう。即ち、非常停止装置の状態検出装置42、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43の状態から、第1の無線信号A1、第2の無線信号A2に整合性があるか判定を行う(ステップS201)。整合性がある場合は(ステップS201のYES)、エレベータの正常運転を継続させる(ステップS202)。整合性が無い場合(ステップS201のNO)は、非常停止釦が押圧された又は、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43の信号に異常があるため、即座にブレーキおよび巻上機電源を遮断してエレベータを停止させ、故障状態の発報を行う(ステップS204)。
手動操作スイッチ41についての信号の整合性の判定(ステップS200)について、整合性がない場合は(ステップS200のNO)、エレベータが通常運転中か否かの判定を行う(ステップS203)。
通常運転にない場合は(ステップS203のNO)、エレベータは停止・点検運転などの状態であり、即座にブレーキおよび巻上機電源コンタクタ38を遮断し、故障状態について発報を行う(ステップS204)。
通常運転の場合は(ステップS203のYES)、手動操作スイッチ41は振動などにより検出された可能性がある。この場合は、エレベータを乗場階まで移動させて停止させた後に、ブレーキおよび巻上機電源コンタクタ38を遮断し、故障状態について発報を行う(ステップS205)。
以上により、本実施形態のエレベータの安全装置およびエレベータの安全システムは、テールコードの代わりに無線通信を用いつつ、手動操作スイッチの状態についてチェックをすることができる。これにより安全性を高めることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、そのほかの様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…昇降路
11…制御盤
12…乗りかご
13…カウンタウエイト
14…メインロープ
15…巻上機
16…シーブ
17…かご制御盤
21…かご無線装置
22(22a〜22c)…昇降路無線装置
23(23a〜23c)…乗場
24…乗場扉
25…かご扉
26…昇降路内伝送線
31…乗りかご側無線通信部
32…昇降路側無線通信部
33…第1の中央演算装置(CPU)
34…第2の中央演算装置(CPU)
35…判定回路(チェーン回路)
36…(手動操作スイッチについての)スイッチ機構
37…(非常停止装置の状態検出装置およびかご扉戸閉状態の検出スイッチについての)スイッチ機構
38…ブレーキおよび巻上機電源コンタクタ
39…リレー回路
41…手動操作スイッチ
42…非常停止装置の状態検出装置
43…かご扉戸閉状態の検出スイッチ
A1…第1の無線信号
A2…第2の無線信号
上記課題を解決するため、実施形態のエレベータの安全装置は、エレベータの乗りかごに設けられた無線送信装置と、前記乗りかごが昇降する昇降路に所定の間隔に離間して設けられ、前記無線送信装置から出力された複数の信号を受信する無線受信装置と、前記複数の信号それぞれについて伝送路を介して解析をし、整合性の判定を行う複数の中央演算装置と、前記中央演算装置による前記複数の信号の整合性の判定に基づいて、前記エレベータの状態を判定する回路であって、制御信号が無いときは開状態であるスイッチ機構を有する判定回路と、前記中央演算装置により前記複数の信号に整合性があると判定された場合、前記スイッチ機構に前記制御信号を送信して閉状態とし、前記中央演算装置により前記複数の信号に整合性がないと判定された場合、前記制御信号の出力を停止して前記エレベータの運行を停止するリレー回路と、を具備し、前記複数の信号は信号ごとに、手動操作スイッチの情報と、非常停止装置の状態検出の情報と、かご扉の戸閉状態検出スイッチの情報と、を有し、前記複数の中央演算装置は、前記手動操作スイッチの情報と、非常停止装置の状態検出の情報と、前記かご扉の戸閉状態検出スイッチの情報とのそれぞれの情報について、前記複数の信号の整合性を判定し、前記リレー回路は複数のリレー回路であって、少なくとも前記手動操作スイッチの情報の整合性に対応するリレー回路を、他の情報の整合性とは独立して有し、前記判定回路は、前記手動操作スイッチの情報と前記他の情報との整合性に対応して、複数のスイッチ機構を直列に接続して有する
上記課題を解決するため、実施形態のエレベータの安全システムは、エレベータの乗りかごの状態についての複数の信号を送信する無線送信手段と、前記乗りかごが昇降する昇降路に所定の間隔に離間して設けられた無線受信装置により安全装置信号を受信する無線受信手段と、前記昇降路に設けられ、前記複数の信号を制御盤に伝送する伝送手段と、前記複数の信号それぞれについて解析をして整合性の判定を行う整合性判定手段と、前記整合性判定手段により、整合性が無いと判定された場合に、ブレーキおよび巻上機電源の電流供給を遮断して、エレベータを停止させる制御手段と、を具備し、前記複数の信号は信号ごとに、手動操作スイッチの情報と、非常停止装置の状態検出の情報と、かご扉の戸閉状態検出スイッチの情報と、を有し、前記整合性判定手段は、前記手動操作スイッチの情報と、非常停止装置の状態検出の情報と、前記かご扉の戸閉状態検出スイッチの情報とのそれぞれの情報について、前記複数の信号の整合性を判定し、前記制御手段は、前記手動操作スイッチの情報について整合性が無い場合、エレベータが通常運転をしているか否かを判定し、通常運転の場合は乗場階まで前記乗りかごを移動させ、その後にブレーキおよび巻上機電源の電流供給を遮断して、エレベータを停止させる。
図5は第の実施形態のエレベータの安全システムの流れ図である。第1の中央演算装置33および第2の中央演算装置34にて、安全装置の信号の内、手動操作スイッチ41についての信号の整合性の判定を行う(ステップS200)。整合性がある場合は(ステップS200のYES)、安全装置の信号の内、乗りかご12の安全装置についての信号の整合性の判定をおこなう。即ち、非常停止装置の状態検出装置42、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43の状態から、第1の無線信号A1、第2の無線信号A2に整合性があるか判定を行う(ステップS201)。整合性がある場合は(ステップS201のYES)、エレベータの正常運転を継続させる(ステップS202)。整合性が無い場合(ステップS201のNO)は、非常停止釦が押圧された又は、かご扉戸閉状態の検出スイッチ43の信号に異常があるため、即座にブレーキおよび巻上機電源を遮断してエレベータを停止させ、故障状態の発報を行う(ステップS204)。

Claims (8)

  1. エレベータの乗りかごに設けられた無線送信装置と、
    前記乗りかごが昇降する昇降路に所定の間隔に離間して設けられ、前記無線送信装置から出力された複数の信号を受信する無線受信装置と、
    前記複数の信号それぞれについて伝送路を介して解析をし、整合性の判定を行う複数の中央演算装置と、
    前記中央演算装置による前記複数の信号の整合性の判定に基づいて、前記エレベータの状態を判定する判定回路と、
    を具備するエレベータの安全装置。
  2. 前記複数の信号は、第1の周波数を有する信号と、第2の周波数を有する信号と、を有し、
    前記複数の中央演算装置は、前記第1の周波数を有する信号を解析する第1の中央演算装置と、前記第2の周波数を有する信号を解析する第2の中央演算装置と、を有し、前記第1の中央演算装置と前記第2の中央演算装置との解析結果に基づいて整合性の判定を行う、
    請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  3. 前記判定回路は、制御信号が無いときは開状態であるスイッチ機構を有し、
    前記中央演算装置により前記複数の信号に整合性があると判定された場合、前記スイッチ機構に前記制御信号を送信し、閉状態とするリレー回路を更に有する、
    請求項1または請求項2に記載のエレベータの安全装置。
  4. 前記スイッチ機構が閉状態において、前記リレー回路は、前記中央演算装置により前記複数の信号に整合性がないと判定された場合、前記制御信号の出力を停止して前記エレベータの運行を停止する、
    請求項3に記載のエレベータの安全装置。
  5. 前記複数の信号は信号ごとに、手動操作スイッチの情報と、非常停止装置の状態検出の情報と、かご扉の戸閉状態検出スイッチの情報と、を有し、
    前記複数の中央演算装置は、前記手動操作スイッチの情報と、非常停止装置の状態検出の情報と、前記かご扉の戸閉状態検出スイッチの情報とのそれぞれの情報について、前記複数の信号の整合性を判定し、
    前記リレー回路は複数のリレー回路であって、少なくとも前記手動操作スイッチの情報の整合性に対応するリレー回路を、他の情報の整合性とは独立して有し、
    前記判定回路は、前記手動操作スイッチの情報と前記他の情報との整合性に対応して、複数のスイッチ機構を直列に接続して有する、
    請求項3または請求項4に記載のエレベータの安全装置。
  6. エレベータの乗りかごの状態についての複数の信号を送信する無線送信手段と、
    前記乗りかごが昇降する昇降路に所定の間隔に離間して設けられた無線受信装置により安全装置信号を受信する無線受信手段と、
    前記昇降路に設けられ、前記複数の信号を制御盤に伝送する伝送手段と、
    前記複数の信号それぞれについて解析をして整合性の判定を行う整合性判定手段と、
    前記整合性判定手段により、整合性が無いと判定された場合に、ブレーキおよび巻上機電源の電流供給を遮断して、エレベータを停止させる制御手段と、
    を具備するエレベータの安全システム。
  7. 前記複数の信号は、第1の周波数を有する信号と、第2の周波数を有する信号と、を有し、
    前記整合性判定手段は、前記第1の周波数を有する信号を解析する第1の中央演算装置と、前記第2の周波数を有する信号を解析する第2の中央演算装置と、の解析結果に基づいて整合性の判定を行う、
    請求項6に記載のエレベータの安全システム。
  8. 前記複数の信号は信号ごとに、手動操作スイッチの情報と、非常停止装置の状態検出の情報と、かご扉の戸閉状態検出スイッチの情報と、を有し、
    前記整合性判定手段は、前記手動操作スイッチの情報と、非常停止装置の状態検出の情報と、前記かご扉の戸閉状態検出スイッチの情報とのそれぞれの情報について、前記複数の信号の整合性を判定し、
    前記制御手段は、前記手動操作スイッチの情報について整合性が無い場合、エレベータが通常運転をしているか否かを判定し、通常運転の場合は乗場階まで前記乗りかごを移動させ、その後にブレーキおよび巻上機電源の電流供給を遮断して、エレベータを停止させる、
    請求項6または請求項7に記載のエレベータの安全システム。
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