JP2019032935A - 水分解・空気電池複合発電システム - Google Patents

水分解・空気電池複合発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019032935A
JP2019032935A JP2017151571A JP2017151571A JP2019032935A JP 2019032935 A JP2019032935 A JP 2019032935A JP 2017151571 A JP2017151571 A JP 2017151571A JP 2017151571 A JP2017151571 A JP 2017151571A JP 2019032935 A JP2019032935 A JP 2019032935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
carbon
water
generation system
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017151571A
Other languages
English (en)
Inventor
光廣 佐想
Mitsuhiro Saso
光廣 佐想
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saso Mitsuhiro
Original Assignee
Saso Mitsuhiro
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saso Mitsuhiro filed Critical Saso Mitsuhiro
Priority to JP2017151571A priority Critical patent/JP2019032935A/ja
Publication of JP2019032935A publication Critical patent/JP2019032935A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Hybrid Cells (AREA)

Abstract

【課題】ナノカーボンの触媒作用による水分解発電の、1ユニット当たりの起電力を向上させる発電システムの提供。【解決手段】ナノカーボンを含む触媒層を積層し、その一方の面を水32に接触させて水分解層として利用する一方、隣接する他方の面を空気と接触させて空気層として利用し、水分解発電と空気発電とを組み合わせた複合発電システム。カーボン導電体をナノカーボンを含むカーボンシートの積層体から構成し、その内側の水又は電解液と接触するカーボンシート31Aが酸処理され、その一方又は双方の面が水との接触時水の内部浸透を制限又は遮断する疎水性膜又は層で封止し、水分解発電システムを形成し、また、カーボン導電体をナノカーボンを含むカーボンシートの積層体31A,Bから構成し、その外側の空気と接触するカーボンシート面が空気から酸素を取り込み、負極金属33との間に空気電池発電システムを形成する水分解・空気電池30。【選択図】図4

Description

本発明は、水分解発電システムと金属-空気電池発電システムとを複合化した、大
きな起電力を生む複合発電システムに関する。
現在の発電システムは物理的発電システムと化学的発電システムに2分されるが、前者の物理的発電システムは水力、原子力を筆頭に多額の設備費用を必要とするだけでなく、火力発電は大気汚染の原因となり、原子力発電は放射線汚染の問題をはらむので、後者の化学的発電システムが電力補充システムとして脚光を浴びている。
後者の発電システムにおいて、特に、太陽電池は無尽蔵の太陽光の有効利用ができることで再生可能エネルギーとして、また、燃料電池は大気汚染のない発電システムとてして有望視されている。しかしながら、太陽電池システムは遊休土地が少なく、長時間の日照時間が得られない日本などではコストパフォーマンスの問題があり、その適正化に問題が残る。一方、後者燃料電池は燃料源として水素ガスを含む燃料の供給が必要であるという問題がある。
そこで、再生可能エネルギー源として太陽光発電に代わる新たな発電システムの提供が望まれ、バイオマス発電(特許文献1)、風力発電(特許文献2)、地熱発電(特許文献3)などが提案されるが、いずれも現在の水力発電、火力発電及び原子力発電に代わり得る再生可能エネルギー発電システムとしては不十分であり、新たな再生可能エネルギー発電システムの提供が望まれるものの、水力を除く再生可能エネルギーの電力量はわずか3.2%(平成26年度電気事業連合会の調査)に過ぎない。かかる現状において、本発明者はナノカーボンの触媒作用により水を分解することができることを発見し、このナノカーボンの触媒作用を利用して新しい再生可能エネルギーとしての水分解発電システムを提供したが、水分解による起電力は多くても1V前後に止まり、自動車及び家庭電源として利用するには不十分である。
特開2016−44215号公報 特開2017−8807号公報 特開2016−223377号公報
そこで、本発明はナノカーボンの触媒作用による水分解発電の、1ユニット当たりの起 電力を向上させる発電システムを提供することを課題とする。
本発明者は、ナノカーボンを含む触媒層は、水と接触すると、酸処理により水分解を示すだけでなく、空気と接触すると、酸素を取り込んで空気電池の正極として機能することを見出し、これに基づき鋭意研究の結果、ナノカーボンを含む触媒層を積層し、その一方の面を水に接触させて水分解層として利用する一方、隣接する他方の面を空気と接触させて空気極として利用し、水分解発電システムと空気電池発電システムとを組み合わせ、これにより起電力を向上させることができることを見出して完成した。すなわち、本発明は、金属負極と、水又は電解液層と、カーボン導電体とからなり、カーボン導電体の一方の面を水又は電解液と接触させて金属負極との間に水分解発電システムを形成する一方、
カーボン導電体の他方の面を空気と接触させて金属負極との間に空気電池発電システ
ムを形成することを特徴とする水分解・空気電池複合発電システムにある。
本発明においては、前記カーボン導電体はナノカーボンを含むカーボンシートの積層体から構成するのが好ましく、そのカーボン積層体の内側の水又は電解液と接触するカーボンシートは酸処理されるのが好ましく、しかもその一方又は双方の面が水との接触時水の内部浸透を制限又は遮断する疎水性膜又は層で封止されることにより、長時間発電が可能な水分解発電システムを形成する。
他方、前記カーボン導電体がナノカーボンを含むカーボンシートの積層体からなる場合、その積層体の外側の空気と接触するカーボンシート面は空気から酸素を取り込むことにより、負極金属との間に空気電池発電システムを形成する。
したがって、本発明によれば、カーボン導電体を兼用して水分解発電システムと空気電池発電システムとを複合化することができるので、水分解発電システム又は空気電池発電システム単独の場合より大きな起電力を得ることができる。
すなわち、本発明の水分解発電システムによれば、図1(a)に示すようにカーボン導電体の水又は電解液との界面に存在する水分子は、水分解による電気化学反応による電子を生成する。この電子を負極で受け、正極から供給すれば、水分解による起電力を発生することができる。
詳しくは、水を分解すれば、以下の通りとなる。
2H2O→2H(+) +2OH(-) →H2+1/2O2+H2Oの全体反応を示し、
カーボン導電体内部で、正極(+極)反応の2OH(-) →1/2O2+2e-+H2Oと負極(ー極)反応の2H(+) +2e-→H2の反応を起こし、このような水の分解作用が行なわれ、発生する電子のエネルギーによりその起電力を生む。すなわち、本発明によれば、ナノカーボン界面に存在する水分子はナノカーボンの触媒作用を受けて分解し、
2H2O→2H+ + 2OH-→2H2+ O2 の反応による電子の移動を受け、水分解による相当の起電力(1.2V以下、通常0.8〜1.0V)を発生する。
また、本発明の空気電池発電システムによれば、図1(b)に示すように、負極金属と空気と接触するカーボン面とは電解液を介在して、例えばアルカリ電解液では2Zn+O2+H2O→2Zn(OH)2の反応を示し、正極では酸素ガスを取り込んでのO2+2H2O+4e-→4OH-反応と、負極でのZn+4OH→Zn(OH)2- 4+2e-の反応を伴い、酸性電解液では2Zn+O2+2H2SO→2Zn SO+2H2Oの反応を示し、正極では酸素ガスを取り込んでのO2+2H2O+4e-→4OH-反応と、負極でのZn+H2SO→ZnSO4+H2の反応を伴うものと思われる。これにより、中性又は酸性電解液では金属に応じて金属‐空気電池による相当の起電力(1.2V〜1.5V)を発生する。
これにより、水分解発電システムと空気電池の発電システムとが複合化して両者の統合した起電力を生むことができる。
本発明の水分解発電システムの原理を示す概略図(a)と金属‐空気電池の発電システムの原理を示す概念図(b)である。 本発明で用いるカーボン導電体を用いた水分解発電システムの説明図で、Pt集電体/塩水層/カーボンシート積層体(水分解発電体)/Pt集電体からなる。 本発明でカーボン導電体を用いた金属‐空気電池の発電システムの説明図で、金属/塩水層/無処理カーボンシート(空気極)/ステンメッシュ集電体からなる。 本発明でカーボン導電体を用いた複合発電システムの説明図で、亜鉛板/塩水層/酸処理カーボンシート積層体(水分解発電体)/無処理カーボンシート(空気極)/ステンメッシュ集電体からなる。
以下、好ましい具体例に基づき、具体的に説明する。
本発明の水分解・金属‐空気電池の複合発電システムは、図2の水分解発電システムと図3の金属‐空気電池の発電システムとを複合化して図4の水分解・金属‐空気電池の発電システムを構成する。
本発明で用いるカーボン導電体を用いた水分解発電システムは図2で示すように、発電体10は酸処理したカーボンシート11からなり、その一方の側面には吸水シートに5重量%濃度の塩水を吸水させて塩水層12を構成して接触させるとともに、その塩水層12にPt等の非腐食性の集電体13を接触させる一方、カーボンシート11の他方の側面にPt等の非腐食性の集電体13を接触させる。したがって、その発電システムの構成はPt等集電体13/塩水層12/カーボンシート積層体(水分解発電体)11/Pt集電体からなり、0.8〜1.0Vの起電力を得ることができる。負極集電体13をイオン化傾向の大きい金属、Zn、Al、Fe等を用いることにより起電力は向上する。
本発明で用いるカーボン導電体を用いた金属‐空気電池の発電システムは図3で示すように、空気電池20は金属負極23と無処理カーボンシート21とで5重量%濃度の塩水を吸水シートに吸水させて構成した塩水層22を挟持して接触させ、その塩水層22とは異なる、カーボンシート21の他方の側面にPt等の非腐食性の集電体、ここではステンレスメッシュの集電体24を接触させて構成する。したがって、その発電システムの構成は金属負極23/塩水層22/カーボンシート(空気極)21/ステンレスメッシュ集電体24とからなる。カーボンシートとして酸処理したものを用いてもよい。負極金属、電解液との関係にもよるが、亜鉛、塩水、無処理カーボンシートの組み合わせで1.2〜1.5Vの起電力を得ることができる。
本発明では図2の水分解発電システムと図3の金属‐空気電池発電システムとを組み合わせてカーボン導電体を用いた複合発電システム30を構成する。複合発電システム30は酸処理カーボンシート31Aと無処理カーボンシート31Bとを積層させて構成する。カーボンシートとしては東洋炭素製のバインダーを用いないでシート化したもの6と、金属負極33と酸処理カーボンシート31Aとで5重量%濃度を吸水シートに吸水させて構成した塩水層32を挟持して接触させる。他方、その塩水層32とは異なる面の、無処理カーボンシート31Bに非腐食性の集電体、ここではステンレスメッシュの集電体34を接触させて空気層と接触させるように構成する。したがって、その発電システムの構成は金属負極33/塩水層32/酸処理カーボンシート(水分解発電体)31A/無処理カーボンシート(空気極)31B/ステンレスメッシュ集電体34とからなる。負極金属、電解液との関係にもよるが、亜鉛、塩水、酸処理カーボンシート、無処理カーボンシートの組み合わせで、2.0V前後の起電力を得ることができる。
カーボン導電体としては、ナノカーボン粒子または繊維をシート状に構成したカーボンシートを積層して構成されるのがよい。水分解発電システムに用いるカーボンシートは水との接触時水の浸透を制限又は遮断する疎水性膜又は層で封止されているのが好ましい。2OH(-) →1/2O2+2e-+H2Oで示される正極反応により水が生成される。
したがって、右反応を進行させるためには水の侵入を封止又は制限するのが好ましいためである。また、疎水性層又は膜は生成する水素、酸素ガスが透過するのが好ましい。
金属負極は水素よりイオン化傾向の大きい金属、Zn、Al、Li、Mg、Fe等の金属が使用できるが、酸処理カーボンシートと接触する塩水層が酸性を示すので、An又はFeあるいはSUS等の酸性に耐性を有するのが好ましい。
カーボン導電体に使用するカーボンシートは硝酸、塩酸、硫酸で前処理された又は後処理されるナノカーボン粒子または繊維をシート状に構成したカーボンシートが好ましい。また、カーボンシートを酸処理するにあたり、ラジウム鉱石粉末を硝酸水溶液で溶解し、これに浸漬してまたは塗布して乾燥させて使用するのが好ましい。水分解の触媒機能を向上させるからである。本発明においては東洋炭素製PERMA-FOILをそのまま無処理カーボンシートとして用い、酸処理シートとしては東洋炭素製PERMA-FOILを硝酸、硫酸、塩酸に浸漬して用いる。硝酸処理は10時間程度浸漬してこれを天日乾燥させて用いた。硫酸処理はシートが崩壊しやすいので、1時間以内10分程度の浸漬後これを天日乾燥させて用いた。ナノカーボン粉末とガンマー線鉱石(ラジウム鉱石)粉末をバインダを添加して硝酸等の酸とともに混錬してシートまたは塊状マスとして用いることもできる。
30 水分解・空気電池発電システム
31A 酸処理カーボンシート
31B 無処理カーボンシート
32 塩水層
33 金属負極
34 ステンレスメッシュ集電体

Claims (3)

  1. 金属負極と、水又は電解液層と、カーボン導電体とからなり、カーボン導電体の一方
    の面を水又は電解液と接触させて金属負極との間に水分解発電システムを形成する一方
    、カーボン導電体の他方の面を空気と接触させて金属負極との間に空気電池発電シス
    テムを形成することを特徴とする水分解・空気電池複合発電システム。
  2. 前記カーボン導電体がナノカーボンを含むカーボンシートの積層体からなり、その内側の水又は電解液と接触するカーボンシートが酸処理され、その一方又は双方の面が水との接触時水の内部浸透を制限又は遮断する疎水性膜又は層で封止され、水分解発電システムを形成する請求項1記載の水分解・空気電池複合発電システム。
  3. 前記カーボン導電体がナノカーボンを含むカーボンシートの積層体からなり、その外側の空気と接触するカーボンシート面が空気から酸素を取り込み、負極金属との間に空気電池発電システムを形成する請求項1記載の水分解・空気電池複合発電システム。
JP2017151571A 2017-08-04 2017-08-04 水分解・空気電池複合発電システム Pending JP2019032935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017151571A JP2019032935A (ja) 2017-08-04 2017-08-04 水分解・空気電池複合発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017151571A JP2019032935A (ja) 2017-08-04 2017-08-04 水分解・空気電池複合発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019032935A true JP2019032935A (ja) 2019-02-28

Family

ID=65524380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017151571A Pending JP2019032935A (ja) 2017-08-04 2017-08-04 水分解・空気電池複合発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019032935A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Xu et al. Mg/seawater batteries driven self-powered direct seawater electrolysis systems for hydrogen production
Zhang et al. An overview of non-noble metal electrocatalysts and their associated air cathodes for Mg-air batteries
CN108823573B (zh) 一种水热法制备Ni3S2/TiO2纳米管复合膜光阳极的方法
US20110318657A1 (en) Silicon-air batteries
WO2015122125A1 (ja) 微生物燃料電池、微生物燃料電池システム、及び微生物燃料電池の使用方法
CN110729528B (zh) 一种太阳能辅助的具有低充电电位的可充电锌空电池
KR20210008815A (ko) 물 분해 촉매 전극 및 이의 제조 방법
CN112501640A (zh) 一种将硝酸盐废水转化为氨的电池系统
TW201401637A (zh) 海水電池
Qin et al. Non-noble-metal electrocatalysts for oxygen evolution reaction toward seawater splitting: A review
Seo et al. Hydrogen production by photoelectrochemical water splitting
KR20210091891A (ko) 이중층 수산화물 구조체(ldh)를 포함하는 촉매층이 형성된 전극의 제조방법 및 이를 이용한 알칼라인 수전해 전극
Lianos A brief review on solar charging of Zn–air batteries
CN107827091A (zh) 一种质子化改性类石墨氮化碳材料及其制备和在锂离子电池负极材料中的应用
JP2018137050A (ja) 金属空気電池及び金属空気燃料電池
CN108258254B (zh) 一种表面改性石墨电极及其制备方法和应用
JP2018070957A (ja) 二酸化炭素還元装置
CN103469240A (zh) 一种染料降解与产氢协同促进的反应装置和制备方法
JP2019032935A (ja) 水分解・空気電池複合発電システム
CN111471192A (zh) 一种钨酸铋-石墨烯-导电水凝胶的制备方法及其应用
CN103456975A (zh) 水催化产氢发电的方法及设备
Guo et al. Effects of the structure of TiO2 nanotube arrays on its catalytic activity for microbial fuel cell
JP2019003730A (ja) 触媒水分解発電システム
US20060237328A1 (en) Hydro-Oxy fuel generator
US20130088184A1 (en) Battery device utilizing oxidation and reduction reactions to produce electric potential