JP2019032403A - 表示装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示フレームに応じてバックライトの輝度を制御する表示装置において、フリッカの発生を抑制し、かつ、階調性が低下することを抑制することが可能な表示装置を提供する。【解決手段】 本発明の表示装置は、バックライトモジュール2と、表示フレームに基づいてバックライトモジュール2の発光を制御する目標輝度決定部13と、表示フレームの階調値にバックライトモジュール2の輝度に基づいて設定された補正値gainを乗算して補正する補正部17と、バックライトモジュール2から照射された光を補正された表示フレームに基づいて透過して画像を表示する表示パネル3と、を備え、目標輝度決定部13は、バックライトモジュール2の輝度に応じた補正設定値Gpが、補正上限値Gmaxよりも小さい場合、補正設定値Gpを用いて表示フレームを補正し、そうでない場合、補正設定値Gpよりも小さい値を用いて表示フレームを補正することを特徴とする。【選択図】 図2
Description
本発明は、入力画像に応じた輝度でバックライトを制御する表示装置、及びその制御方法、プログラム、記憶媒体に関するものである。
バックライトと、バックライトから照射された光を透過して画像を表示する表示パネルとを備える表示装置がある。従来の画像の表示輝度の範囲(ダイナミックレンジ)よりも広いダイナミックレンジ(High Dynamic Range、HDR)に対応する画像を表示するため、入力画像に応じて輝度でバックライトを制御する表示装置が提案されている。このような表示装置では、入力画像が暗い画像である場合、バックライトの輝度を暗く制御し、入力画像が明るい画像である場合、バックライトの輝度を明るく制御する(デミング制御)。また、バックライトの輝度の変動に応じて入力画像の階調値を補正する。このような制御によって、表示装置が表現可能なダイナミックレンジを広げることが可能である。
デミング制御を入力画像のフレームごとに行う場合、フレーム間の画像の明るさの変動に応じて、バックライトの輝度が時間的に急峻に変化してしまう場合がある。特許文献1に開示された表示装置は、照明装置(バックライト)の輝度が時間的に急峻に変化することを抑制するために、フレーム間のバックライトの輝度の変化量を制限する。また、フレーム間のバックライトの輝度の変化量の上限値を、フレームの彩度に応じて制御することが開示されている。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の表示装置では、彩度の高いフレームに基づく画像を表示する場合に、バックライトの輝度がフレームの明るさに追従して急峻に変化することによりちらつきが発生する場合があった。また、フレーム間のバックライトの輝度の変化量の上限値を一定とした場合、フレームの明るさの変化にバックライトの輝度が追従しないことにより、バックライトの輝度に応じて補正されたフレームの階調性が低下する場合があった。
本発明は、フレームの階調値に応じてバックライトの輝度を制御する表示装置において、フリッカの発生を抑制し、かつ、表示される画像の階調性が低下することを抑制することが可能な表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る表示装置は、光を照射するバックライトと、表示フレームの明るさに基づいて前記バックライトの発光を制御する制御手段と、前記表示フレームの階調値に、前記バックライトの輝度に基づいて設定された補正値を乗算して、前記表示フレームを補正する補正手段と、前記バックライトから照射された光を、前記補正された表示フレームに基づいて透過して画像を表示する表示パネルと、を備え、前記制御手段は、前記バックライトの輝度の時間に対する変化が表示フレームの明るさの時間に対する変化よりも緩やかになるように前記バックライトを制御し、前記補正手段は、前記バックライトの輝度に応じた第1補正値が、前記表示フレームを階調性の低下を伴わずに補正することが可能な補正値の上限値である第2補正値よりも小さい場合、前記第1補正値を用いて前記表示フレームを補正し、前記第1補正値が前記第2補正値以上である場合、前記第1補正値よりも小さい値を用いて前記表示フレームを補正することを特徴とする。
本発明によれば、フレームの階調値に応じてバックライトの輝度を制御する表示装置において、フリッカの発生を抑制し、かつ、表示される画像の階調性が低下することを抑制することが可能となる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定され、以下に例示する実施形態によって限定されるものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせすべてが本発明に必須とは限らない。本明細書および図面に記載の内容は例示であって、本発明を制限するものと見なすべきではない。本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(実施例1)
実施例1の表示装置は、フレームに応じた輝度で光を照射するバックライトモジュールと、バックライトモジュールから照射された光を透過して画像を表示する表示パネルと、バックライトモジュールと表示パネルとを制御する制御回路と、を備える。制御回路は、フレーム間の輝度の変化(時間的な輝度の変化)が所定の変化量以下になるように、バックライトモジュールの輝度を制御する。さらに、制御回路は、バックライトモジュールの輝度に応じた補正値を用いて補正されたフレームに基づいて、表示パネルの透過率を制御する。制御回路は、バックライトモジュールの輝度に応じた補正値を用いて補正されたフレームの階調性が補正前のフレームよりも低下することを抑制するように、補正値を設定する。
実施例1の表示装置は、フレームに応じた輝度で光を照射するバックライトモジュールと、バックライトモジュールから照射された光を透過して画像を表示する表示パネルと、バックライトモジュールと表示パネルとを制御する制御回路と、を備える。制御回路は、フレーム間の輝度の変化(時間的な輝度の変化)が所定の変化量以下になるように、バックライトモジュールの輝度を制御する。さらに、制御回路は、バックライトモジュールの輝度に応じた補正値を用いて補正されたフレームに基づいて、表示パネルの透過率を制御する。制御回路は、バックライトモジュールの輝度に応じた補正値を用いて補正されたフレームの階調性が補正前のフレームよりも低下することを抑制するように、補正値を設定する。
図1は、表示装置1の装置構成を示す模式図である。表示装置1は、バックライトモジュール2、表示パネル3、および制御回路10を備える。
バックライトモジュール2は、表示パネル3に光を照射する照明装置である。バックライトモジュール2は、光を発する複数の光源、各光源から発せられた光を拡散させるための光学ユニット、およびそれらを収容する筐体を備える。また、バックライトモジュール2は、各光源を駆動する駆動回路を備える。例えば、光源は、白色の発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)を用いるとする。実施例1において、バックライトモジュール2の複数の光源は、同一の目標輝度で発光するように制御されるとする。ここで目標輝度は、バックライトモジュール2の駆動制御に用いられるパラメータであり、バックライトモジュール2の制御値である。
表示パネル3は、バックライトモジュール2から照射された光を、入力されたフレームの階調値に応じた透過率で透過し、画像を表示する透過型の表示パネルである。表示パネル3は、液晶パネルであるとする。なお、表示パネル3には、液晶パネルの液晶素子を制御するための液晶ドライバ、及び液晶ドライバをコントロールするコントロール基板を備えていてもよい。表示パネル3の透過率の最大値は10%であるとする。表示パネル3の透過率の最大値は、表示パネル3に入力されたフレームの画素値が表示パネル3に入力可能な画素値における最大の値である場合の表示パネル3の透過率である。
制御回路10は、連続して入力される複数のフレームのそれぞれを用いて、バックライトモジュール2と表示パネル3とを制御する制御回路基板である。制御回路10は、バックライトモジュール2と表示パネル3とを制御するための後述する各機能ブロックを実行するための電子回路を備える。制御回路10は、後述する複数の機能ブロックのうち一部もしくはすべての機能を実行するためのプロセッサと、プロセッサが各機能を実行するために実行可能なプログラムを記憶するプロセッサが読出し可能なメモリとを有していてもよい。
制御回路10は、フレーム間の輝度の変化が所定の変化量以下になるように、バックライトモジュール2の目標輝度を制御する。さらに、制御回路10は、バックライトモジュール2の輝度に応じた補正値を用いて補正されたフレームに基づいて、表示パネル3の透過率を制御する。制御回路10は、バックライトモジュール2の輝度に応じた補正値を用いて補正されたフレームの階調性が補正前のフレームよりも低下することを抑制するように、補正値を決定する。
具体的には、制御回路10は、決定したバックライトモジュール2の輝度に基づいて補正設定値Gpを設定する。また、制御回路10は、フレームの画素値の最大値に基づいて補正値の最大値Gmaxを計算する。制御回路10は、仮決定された補正設定値Gpが補正値の最大値Gmaxより大きい場合は、補正設定値Gpを最大値Gmaxで修正する。これにより、表示されるフレームの階調性の低下を抑制することが可能となる。
制御回路10は、連続して入力される複数のフレームごとに、後述する各機能ブロックの処理を実行する。以降、連続して入力される複数のフレームのうち、処理対象であるフレームを表示フレーム、表示フレームの直前に処理対象であったフレームを前フレームと表す。
図2は、制御回路10の機能ブロックを示すブロック図である。制御回路10は、特徴量取得部11、目標輝度設定部12、目標輝度決定部13、補正値設定部14、上限設定部15、補正値決定部16、補正部17で構成される。ここで、目標輝度設定部12、および目標輝度決定部13は、バックライトモジュール2の目標輝度を決定し、バックライトモジュール2の輝度を制御する発光制御部を構成する。また、補正値設定部14、上限設定部15、補正値決定部16、および補正部17は、表示フレームを、バックライトモジュール2の輝度に応じて補正して、表示パネル3の透過率を制御する表示制御部を構成する。
特徴量取得部11は、表示フレームの特徴量を取得する。特徴量取得部11は、取得した特徴量を、目標輝度設定部12へ出力する。なお、フレームは、マトリクス状に配置された複数の画素それぞれに対して、画素値を有する画像信号である。画素値は、各色成分の明るさを示す。フレームは、各画素に対して、輝度成分(Y)、および色差成分(Cr、Cb)を示す画素値を有する。画素値は、10ビット信号で示されるとする。なお、フレームは、各画素に対して、赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)の色成分に対して画素値を有するものであってもよい。特徴量取得部11は、表示フレームの輝度成分(Y)を示す画素値(輝度信号)の最大値を、表示フレームの特徴量として取得するとする。
目標輝度設定部12は、表示フレームの特徴量に基づいて、バックライトモジュール2の目標輝度を設定する。設定された目標輝度を目標輝度Bpreと表す。目標輝度設定部12は、メモリ18に記憶された表示フレームの特徴量とバックライトの目標輝度との対応関係を示す情報を参照して参照して、バックライトの目標輝度Bpreを設定し、目標輝度決定部13へ出力する。例えば、表示フレームの特徴量とバックライトの目標輝度との対応関係を示す情報は、ルックアップテーブルとして、メモリ18に記憶されているとする。
図3は、フレームの特徴量とバックライトの目標輝度との関係を示すルックアップテーブルを示す模式図である。フレームの特徴量は、上述した通り、フレームの輝度信号の最大値であるとする。図3の横軸は、フレームの輝度信号の最大値を示す。図3の縦軸は、仮目標輝度を示す。図3に示すように、目標輝度Bpreは、20%から100%の間で、フレームの特徴量に対応付けられる。ルックアップテーブルは、メモリ18に記憶される。
目標輝度0%は、光源が点灯しない状態における輝度を示す。目標輝度100%は、表示装置1に対してユーザが設定した表示輝度の上限値で画像を表示する場合における光源の輝度を示す。例えば、設定された表示輝度の上限値500nitsで画像を表示する場合、バックライトモジュール2の光源は、5000nitsで点灯する必要がある。したがって、目標輝度100%は、5000nitに対応する。
目標輝度決定部13は、バックライトモジュール2の輝度の時間に対する変化がフレームの輝度信号の最大値の時間に対する変化よりも緩やかになるようにバックライトモジュール2の目標輝度を決定する。目標輝度決定部13は、前フレームに基づいて画像を表示した場合におけるバックライトモジュール2の輝度から表示フレームに基づく画像を表示する場合におけるバックライトモジュール2の輝度へ急峻に変化しないように表示フレームの目標輝度を計算する。例えば、前フレームの明るさと表示フレームの明るさとの差が大きい場合、表示するフレームの明るさのみを用いてバックライトモジュール2の目標輝度を決定すると、フレーム間のバックライトモジュール2の輝度差が大きくなる。このような輝度差が発生すると、ユーザは、ちらつき(フリッカ)として妨害感を覚える場合があった。
フリッカを抑制するため、目標輝度決定部13は、前フレームに基づいて画像を表示する場合と、表示フレームに基づいて画像を表示する場合とにおけるバックライトモジュール2の輝度の変化量が所定値以下になるように目標輝度を決定する。言い換えると、目標輝度決定部13は、バックライトモジュール2の輝度の時間変化が、表示フレームの明るさの時間変化よりも緩やかに変化するように、バックライトモジュール2の目標輝度を決定するといえる。
ここで、表示フレームは、複数のフレームのうち、Nフレーム目であり、前フレームはN−1フレーム目であるとする。表示フレームに基づいて目標輝度設定部12が決定した仮目標輝度は、Bpre(N)とする。また、前フレームに基づいて画像を表示した場合におけるバックライトモジュール2の目標輝度をBL(N−1)とする。
目標輝度決定部13は、Bpre(N)とBL(N−1)との差分があらかじめ設定された閾値Th1以下であるか否かを判定する。Bpre(N)とBL(N−1)との差分が閾値Th1より大きい場合、目標輝度決定部13は、Bpre(N)とBL(N−1)とを用いて、表示フレームに基づいて画像を表示するために用いるバックライトモジュール2の目標輝度BL(N)を決定する。また、Bpre(N)とBL(N−1)との差分が閾値Th1以下である場合、Bpre(N)を目標輝度BL(N)とする。例えば、閾値Th1は、5%とする。閾値Th1は、フリッカを抑制するため、小さい値とするほうがよい。また、閾値Th1を、前フレームに基づいて画像を表示した場合におけるバックライトモジュール2の目標輝度をBL(N−1)に応じて変えることも可能である。
Bpre(N)とBL(N−1)との差分があらかじめ設定された閾値Th1より大きい場合における目標輝度BL(N)の決定方法について説明する。目標輝度決定部13は、表示フレームに対応する目標輝度BL(N)を、式1を用いて求められる。変動率τは、式1を用いて得られる目標輝度BL(N)と、前フレームにおける目標輝度BL(N−1)との差が閾値Th1以下になるように、あらかじめ定められた値である。τは、0以上1以下の値である。τは、メモリ18に記憶される。目標輝度決定部13は、メモリ18からτと、前のフレームにおける目標輝度BL(N−1)を読み出して、処理を行う。
式1に示されるように、τが1である場合、目標輝度BL(N)は、Bpre(N)である。τが小さいほど、目標輝度BL(N)は、目標輝度BL(N−1)に近い値となる。τは、目標輝度が、前フレームの目標輝度BL(N−1)から、仮目標輝度BL(N)になるまでの時定数に対応する値であるといえる。例えば、τは0.1であるとする。
上述のようにして、目標輝度決定部13は、フレーム間におけるバックライトモジュール2の目標輝度の変化量を抑制する処理(時間平滑化処理)によって、表示フレームの目標輝度BL(N)を決定する。なお、時間平滑化処理はバックライト輝度の急峻な変化を低減するものであれば、上記の方法に限定するものではない。例えば、表示フレームの仮目標輝度Bre(N)と、表示フレームより前に表示された数フレームにおける目標輝度(BL(N−1),BL(N−2)等)との平均値を、表示フレームの目標輝度B(N)としてもよい。
目標輝度決定部13は、表示フレームの目標輝度BL(N)を、バックライトモジュール2、補正値設定部14、およびメモリ18へ出力する。バックライトモジュール2は、表示フレームの目標輝度BL(N)で、各光源が発光するように、各光源を駆動する。つまり、目標輝度決定部13は、表示フレームの目標輝度BL(N)を決定することによりバックライトモジュール2の発光を制御するともいえる。
補正値設定部14は、バックライトモジュール2の目標輝度の変化による表示輝度の変動を補償するために用いる補正値を、表示フレームの目標輝度BL(N)に基づいて取得する。補正値は、基準とする目標輝度BLrに対する目標輝度BL(N)低下に伴う表示輝度を補償するために、後段の補正部17でフレームの輝度信号に乗算するための補正係数である。補正値は、式2に示すように、目標輝度BLrに対する目標輝度決定部13で決定された目標輝度BL(N)の比率に応じた値とする。目標輝度BLrは、100%であるとする。バックライトモジュール2の目標輝度を基準の目標輝度BLrに対して暗くした分だけ、表示フレームの輝度信号を増加させて表示パネル3の透過率を大きくすることにより、表示輝度を補償する。
補正値設定部14は、目標輝度BL(N)を用いて補正設定値Gpを式2に基づいて計算する。
補正値設定部14は、補正値を後段の補正値決定部16へ出力する。
上限設定部15は、特徴量取得部11から入力された表示フレームの輝度信号の最大値に基づいて、表示フレームの階調性が低下しない補正値(上限補正値Gmax)を取得する。ここで、「フレームの階調性が低下する」とは、補正後のフレームの階調値が、表示パネルで透過率を制御可能な階調値を超えないという意味である。例えば、表示パネルで透過率を制御可能な階調値の範囲が10ビットの階調範囲であるとすると、その上限値は1023である。言い換えると、「フレームの階調性が低下する」とは、補正後のフレームにおいて、階調値が飽和する領域が存在するともいえる。補正最大値Gmaxは、表示フレームの輝度信号の最大値Ym(N)と、輝度信号の取りうる上限値Ymaxとの比であり、式3に基づいて求める。
上限設定部15は、取得した上限補正値Gmaxを補正値決定部16へ出力する。なお、上限設定部15は、表示フレームと、表示フレームより前のフレームとを含む複数のフレームの輝度信号の最大値の平均値を用いて、上限補正値Gmaxを計算してもよい。これにより、ノイズ信号による上限補正値Gmaxの急激な変化を抑制することができる。或いは、上限補正値Gmaxのフレーム間の変化を予め決められたフィルタ係数を用いて抑制するようにフィルタ処理をしてもよい。
補正値決定部16では、上限補正値Gmaxに基づいて補正設定値Gpを調整して表示フレームに適用する補正値gainを決定する。補正値決定部16は、補正設定値が上限補正値以上である場合、上限補正値を補正値とし、補正設定値が上限補正値より小さい場合、補正設定値を補正値とする。
補正部17は、補正値gainを用いて、表示フレームを補正して、表示パネル3に出力する。表示パネル3は、入力された表示フレームに応じて、透過率を制御することから、補正部17は、表示パネル3の透過率を制御するといえる。
メモリ18は、τや各フレームにおける目標輝度等のパラメータや、各機能ブロックが上述した処理を実行するために必要なプログラムやパラメータを記憶する記憶媒体である。
上述の処理により、表示フレームに基づいて画像を表示した場合に、表示される画像の階調性が低下することを抑制することが可能となる。
図4は、上述の制御回路10の各機能ブロックによる表示装置の制御フローを示したフローチャートである。表示装置の制御フローは、入力されたフレームごとに実行されるとする。また、フレームが入力されたことに応じて、表示装置の制御フローが開始される。また、以降の説明において、表示フレームは、N番目に入力されたフレームであるとし、表示フレームに基づく画像を表示するために用いられる各パラメータは(N)を付して示す。
表示装置の制御フローが開始されると、S100で、特徴量取得部11が、入力されたフレーム(表示フレーム)の特徴量を取得する処理を実行する。ここで特徴量は、表示フレームの輝度信号(階調値)の最大値であるとする。
特徴量取得部11は、特徴量を目標輝度設定部12に出力して、S200の発光制御処理に進む。また、特徴量取得部11は、表示フレームを補正部17に出力し、また、特徴量を上限設定部15に出力して、S300の表示パネル制御処理に進む。
図5は、発光制御処理のフローチャートである。発光制御処理は、表示フレームに基づく画像を表示する場合におけるバックライトモジュール2の目標輝度BL(N)を決定する処理であるともいえる。
S201で、目標輝度設定部12は、取得した特徴量に基づいて、仮目標輝度Bpre(N)を設定する処理を実行する。処理は、S202に進む。S202で、目標輝度決定部13は、メモリ18から表示フレームの前に表示された前フレームの目標輝度BL(N−1)を取得する。S203で、目標輝度決定部13は、仮目標輝度Bpre(N)と前フレームの目標輝度BL(N−1)との差が閾値Th1以下であるか否かを判定する。仮目標輝度Bpre(N)と前フレームの目標輝度BL(N−1)との差が閾値Th1以下である場合、処理はS204に進み、そうでない場合、処理はS205に進む。
S204で、目標輝度決定部13は、目標輝度BL(N)を仮目標輝度BLpre(N)とする。S205で、目標輝度決定部13は、目標輝度BL(N)を式1に基づいて決定する。処理はS206に進む。S206で、目標輝度決定部13は、目標輝度BL(N)を補正値設定部14と、バックライトモジュール2とに出力する。図5中で、(A)で示した方向は、後述する図6の(A)で示した処理に、目標輝度BL(N)を出力していることを示す。以上で、発光制御処理が終了する。
図6は、表示パネル制御処理のフローチャートである。表示パネル制御処理は、表示フレームを、S300の発光制御処理で決定された目標輝度BL(N)に応じて補正する処理であるともいえる。
S301で、上限設定部15は、特徴量に基づいて、上限補正値Gmaxを設定する処理を実行する。S302で、補正値設定部14は、目標輝度BL(N)に基づいて、補正設定値Gpを設定する。S303で、補正値決定部16は、補正設定値Gpが上限補正値Gmax以上であるか否かを判定する。GpがGmax以上である場合、S304で、補正値決定部16は、補正値gainをGmaxとする。GpがGmaxより小さい場合、S305で、補正値決定部16は、補正値gainをGpとする。S306で、補正部17は、決定された補正値gainを用いて、表示フレームを補正する。S307で、補正部17は、補正された表示フレームを表示パネル3に出力する。以上で、表示パネル制御処理が終了する。
以下で、上述の処理による効果を、表示装置1に入力されるフレームが、全体が均一に低階調であるフレームaから、高階調の領域を含むフレームbに切り替わる場合を例に示す。フレームaの全ての画素の輝度信号は、10であるとする。図7は、フレームbを示す模式図である。フレームbは、高階調領域を含むグラデーション画像であるとする。フレームbの輝度信号は10から512の範囲内である。制御回路10に入力される複数のフレームは、N−1番目までフレームaであり、N番目からフレームbに切り替わったとする。
図8は、入力されたフレームに基づいて目標輝度決定部13が決定した各フレームにおける目標輝度BLを示す模式図である。図8の実線は、入力されたフレームに基づいて目標輝度決定部13が決定した各フレームにおける目標輝度BLを示す。図8の点線は、目標輝度設定部12が決定した目標輝度Bpre、すなわち、時間平滑化処理を施さない場合の、バックライトモジュール2の目標輝度を示す。
N−1フレームまでは、フレームaに基づいて決定された仮目標輝度Breが目標輝度BLとなる。フレームaの輝度信号の最大値は10であることから、図3に示すルックアップテーブルに基づき、目標輝度BLは、20.8%と決定される。N−1フレームまでは、バックライトモジュール2の輝度は、目標輝度20.8%で制御される。
Nフレーム目で、表示フレームがフレームbに切り替わったことに応じて目標輝度が変化する。フレームaの輝度信号の最大値は512であることから、Nフレーム目以降における目標輝度Bpreは、図3に示すルックアップテーブルに基づき、60%と決定される。
目標輝度決定部13により、表示フレームNの目標輝度BL(N)は、24.7%(=(60−20.8)×0.1+20.8)と決定される。以降のフレームにおいても、目標輝度決定部13の時間平滑化処理により、目標輝度BLが段階的に増加するように、各表示フレームにおける目標輝度が決定される。
図9は、入力されたフレームに基づいて補正値決定部16が決定した各フレームにおける補正値gainを示す模式図である。図9の実線は、入力されたフレームに基づいて補正値決定部16が決定した各フレームにおける補正値gainを示す模式図である。図9の点線は、各フレームにおける補正設定値Gpを示した模式図である。即ち、補正値決定部16による補正設定値Gpの調整処理を実行しない場合の補正値gainを示す。
N−1フレームまでは、フレームaに基づいて決定された目標輝度20.8%に基づいて、補正設定値Gpは、4.8(≒100/20.8)となる。また、フレームaの輝度信号の最大値10より、補正最大値Gmaxは102(≒1023/10)である。したがって、Gmax>Gpであることから、補正値gainとしてGpが選択される。補正値決定部16は、補正値gainを4.8と決定する。
Nフレーム目以降、目標輝度の変化に応じて、補正値gainが変化する。例えば、Nフレーム目において、目標輝度BL(N)は、24.7%である。したがって、補正設定値Gpは、4.1(≒100/24.7)となる。また、フレームbの輝度信号の最大値512より、補正最大値Gmaxは2(≒1023/512)である。補正値gainとしてGmaxが選択される。補正値決定部16は、補正値gainを2と決定する。
一方で、補正値決定部16による補正設定値Gpの調整処理を実行しない場合、Nフレーム目における補正値gainは、補正設定値Gpであり、4.1と決定される。
図10は、補正部17が補正した表示フレームの輝度信号を示す模式図である。図10は、それぞれ、図7(b)の直線AA´の位置に対応する輝度信号の分布を示す。図10の線70は、補正前の表示フレームの輝度信号の分布を示す。補正前の表示フレームは、フレームbであり輝度信号が10から512の範囲のグラデーションパターンである。
線71は、補正値決定部16が補正設定値Gpを調整した場合に、補正された表示フレームの輝度信号の分布を示す。補正値決定部16により、補正部17が用いる補正値gainが2に制限されることから、補正された表示フレームの輝度信号は、点線70に示す輝度信号の2倍になる。
線72は、補正値決定部16が補正設定値Gpを調整しない場合に、補正された表示フレームの輝度信号の分布を示す。この場合、点線70に示す輝度信号に対して、補正設定値Gp4.1が乗算される。したがって、補正前の表示フレームにおいて輝度信号が250以上である画素の輝度信号は、輝度信号の取りうる最大値1023になる(飽和する)。輝度信号が飽和した領域は、同じ輝度信号となるため、階調性が失われている。つまり、補正後の表示フレームにおいて輝度信号が飽和した領域は、補正前の表示フレームよりも階調性が低下している。
図11は、補正した表示フレームに基づいて、画像を表示した場合の表示輝度を示す模式図である。図11(a)は、本実施例の調整処理を施された補正値gainを用いて補正した表示フレーム(Nフレーム目)に基づいて表示される画像を示す模式図である。すなわち、図11(a)の画像は、図7の線71に対応する。本実施例の調整処理を補正設定値Gpに施した場合、表示輝度の低下を抑制するために必要とされる補正設定値Gpよりも低い値を補正値とする。したがって、バックライトモジュール2の輝度低下による表示輝度の低下を抑制しきれないため、バックライトモジュール2の輝度をデミング制御しない場合よりも低い表示輝度で画像が表示される。一方で、表示フレームの階調性を維持して表示することが可能となる。
図11(b)は、本実施例の調整処理を施さない補正値gainを用いて補正した表示フレーム(Nフレーム目)に基づいて表示される画像を示す模式図である。すなわち、図11(b)の画像は、図10の線72に対応する。本実施例の調整処理を実行せず、常に補正設定値Gpを補正値gainとして採用した場合、上述したように、一部の領域の階調性が低下する場合がある。図11(b)に示すように、例えば、フレームaからフレームbに切り替わったNフレーム目を表示する場合において、高階調のグラデーション領域が白色で表示される。
例えば、表示装置1が外部の撮影装置から入力されたフレームに基づいて画像を表示する場合に、上述のように輝度信号が飽和した領域が視認されると、ユーザは、露出条件が適切でない等の判断をしてしまう可能性がった。本実施例によれば、フレームの輝度信号の最大値から上限補正値を求めて補正値に制限をかけることで、図11(a)のように、画面全体は暗くはなるが、階調性の低下が抑制された画像を表示することが可能となる。このように、信号補正値に制限をかけることで、バックライトモジュール2の輝度のフレーム間の変化量を抑制した場合においても、階調性の低下を抑制することができる。
上述した通り、バックライトモジュールの輝度を表示フレームの明るさに基づいて制御する表示装置において、バックライトモジュールの輝度の時間変化を表示フレームの明るさの時間変化よりも緩やかにする処理を施すことがある。このような表示装置において、バックライトモジュールの輝度に応じて表示フレームの階調を補正するための補正値を、表示される画像の階調性が低下しないように決定することが可能となる。したがって、バックライトモジュールの輝度の急峻な変動によるフリッカの発生を抑制し、かつ、表示される画像の階調性が低下することを抑制することが可能となる。
(実施例2)
実施例1では、輝度信号の最大値が飽和しないように制限をかけていた。しかしながら制限値(実施例1の上限補正値)とバックライト輝度から計算した補正値との差が大きい場合、画面全体の表示輝度が数フレームの間、大きく変化する可能性があり、その変化が妨害感として視認される可能性があった。そこで本実施例では、上限補正値とBL目標輝度に基づく補正設定値を所定の混合割合で重みづけ加算した値を最終的な補正値を決定することで、階調性の低下を抑制し、かつ、画面の表示輝度の変化を抑制する。
実施例1では、輝度信号の最大値が飽和しないように制限をかけていた。しかしながら制限値(実施例1の上限補正値)とバックライト輝度から計算した補正値との差が大きい場合、画面全体の表示輝度が数フレームの間、大きく変化する可能性があり、その変化が妨害感として視認される可能性があった。そこで本実施例では、上限補正値とBL目標輝度に基づく補正設定値を所定の混合割合で重みづけ加算した値を最終的な補正値を決定することで、階調性の低下を抑制し、かつ、画面の表示輝度の変化を抑制する。
実施例2の表示装置1は、バックライトモジュール2、表示パネル3および制御回路20を備える。バックライトモジュール2、および表示パネル3は、実施例1と同様であり、説明を省略する。
図12は、制御回路20の機能ブロックを示すブロック図である。図12の補正値決定部26以外の機能ブロックは、実施例1の同名の機能ブロックと同じであり、説明を省略する。
補正値決定部26は、補正値設定部14が算出したバックライトモジュール2の目標輝度に基づく補正設定値Gpと、上限設定部15が算出した上限補正値Gmaxとを混合して、補正値gainを決定する。具体的には、補正値決定部26は、補正設定値が上限補正値より大きい場合、補正設定値と上限補正値との差分に応じた係数αを用いて、補正設定値と上限補正値とを重み付け加算した値を、補正値gainとする。
補正値決定部は、補正設定値Gpと上限補正値Gmaxとの差分Δgain(Δgain = |Gp − Gmax|)を求める。次に、補正値決定部26は、Δgainに基づいて、補正設定値Gpと上限補正値Gmaxとの混合割合αを決定する。図13は、Δgainと混合割合αとの対応関係を示すテーブルである。補正値決定部26は、Δgainと非図示のメモリに保存されたテーブルとに基づいて、混合割合αを決定する。図13に示すように、差分量(Δgain)が小さい場合、飽和が目立ちにくいので、補正設定値Gpの割合を大きく(αを大きく)する。一方、差分量が大きくなるほどαの値を小さくする。また、αの最小値を40%程度にすることで、極端な制限がかからないようにする。こうして求めたαと、補正設定値Gp、及び上限補正値Gmaxから、補正値gainを求める。
補正値決定部26は、補正値gainを式4に基づいて決定する。
このように、上限補正値と補正設定値とを混合した値を最終的な補正値とする。これにより補正設定値が上限補正値よりも高い場合、最終的な補正値が上限補正値よりも高くなることから表示される画像の一部の領域において階調性が低下するが、表示輝度が数フレームの間で大きく変化することを低減でき、妨害感を抑制することができる。また、階調性の低下は、補正設定値を最終的な補正値として用いるよりも抑制される。
なお、本実施例ではLUTを用いて混合割合を求めたが、計算式でもよい。或いは時間平滑化処理の係数に応じて、混合割合を調整してもよい。また、混合割合を決定する係数αは、固定値であってもよい。係数αを、フレーム間におけるシーンチェンジの有無に応じて変更することも可能である。例えば、シーンチェンジがあった場合、フレーム間で明るさが大きく変化する可能性があることから、係数αをシーンチェンジがない場合よりも小さくする。すなわち、最終的な補正値におけるGmaxの割合を高める。これにより、シーンチェンジ直後に表示画像の階調性が低下することを抑制する。
(実施例3)
実施例1、および実施例2の表示装置は、バックライトモジュール2を共通の目標輝度を用いて制御する。実施例3の表示装置は、バックライトモジュール2の発光領域ごとに個別に目標輝度を設定して制御する、所謂ローカルデミング制御でバックライトモジュール2を制御する。
実施例1、および実施例2の表示装置は、バックライトモジュール2を共通の目標輝度を用いて制御する。実施例3の表示装置は、バックライトモジュール2の発光領域ごとに個別に目標輝度を設定して制御する、所謂ローカルデミング制御でバックライトモジュール2を制御する。
実施例3の表示装置1は、バックライトモジュール2、表示パネル3、および制御回路30を備える。図14は、バックライトモジュール2および表示パネル3を示す模式図である。実施例3において、バックライトモジュール2の複数の光源は、それぞれ個別に輝度が制御される。例えば、バックライトモジュール2の光を発する発光面を横m個、縦n個(m、nは整数)に分割した複数の発光領域において、各発光領域に対応する光源の目標輝度が個別に設定される。図14(a)は、バックライトモジュール2の発光領域を示す模式図である。バックライトモジュール2は、例えば、発光面を10×6に分割して得られる発光領域ごとに、発光を制御することが可能である。
制御回路30は、各発光領域に対応するフレームの領域の明るさに基づいて、各発光領域の目標輝度を決定する。図14(b)は、表示パネル3の領域を示す模式図である。表示パネル3は、発光領域に対応する領域を有する。
図15は、制御回路30の機能ブロックを示すブロック図である。特徴量取得部11は、各発光領域に対応するフレームの領域(分割領域)毎に、輝度信号の最大値を取得する。目標輝度設定部12は、各分割領域の輝度信号の最大値に基づいて、各分割領域に対応する発光領域の目標輝度を仮決定する。目標輝度決定部13は、各発光領域の目標輝度の時間変化がそれぞれ対応する分割領域の輝度信号の最大値の時間変化よりも緩やかになるように、各発光領域の目標輝度を決定する。
照射輝度推測部39は、目標輝度決定部13で決定した各発光領域の目標輝度に基づいて各光源を点灯した場合に、バックライトモジュール2から表示パネル3に照射される光の輝度(照射輝度)を推測する。照射輝度推測部39は、具体的には、ある発光領域から発せられ、別の発光領域に対応する表示パネル3の領域に入射する光(漏れ光)の影響を考慮して、照射輝度を推測する。照射輝度は、表示パネル3の各領域に含まれる全ての画素に対して、照射輝度が取得されていてもよい。以降、照射輝度は、画素の位置(x,y)を用いて、照射輝度Lp(x,y)と示す。なお、照射輝度は、表示パネル3の各領域の真ん中の点としてもよい。必ずしも表示パネル3のすべての画素に対して照射輝度を示すものでなくともよく、補正値設定部14が補正設定値Gpを設定するために利用可能な照射輝度に関連する情報であればよい。照射輝度推測部39は、照射輝度を補正値設定部14へ出力する。
補正値設定部14は、分割領域ごとに、補正設定値Gpを決定する。分割領域(x,y)の補正設定値GpをGp(x,y)と表す。補正値設定部14は、各領域における照射輝度Lp(m,n)と、目標輝度BLrとに基づいて、画像信号の補正設定値Gp(x、y)を、式5に基づいて求める。
Gp(x、y)=BLr/Lp(x、y) ・・・(式5)
Gp(x、y)=BLr/Lp(x、y) ・・・(式5)
目標輝度BLrは、ユーザが設定する表示輝度の上限値で全白画像を表示する場合に必要とされるバックライトモジュール2の輝度値であるとする。目標輝度BLrは、ユーザに設定された使用条件において、バックライトモジュール2のとりうる輝度範囲の上限値であるとする。
上限設定部15は、各画素の輝度信号から、各画素に対して上限補正値Gmax(x、y)を計算する。上限設定部15は、上限補正値Gmaxを補正値決定部16へ出力する。
補正値決定部16は、上限補正値Gmax(x、y)に基づいて、補正設定値Gp(x、y)を調整して、各画素に対する補正値gain(x、y)を決定する。補正値決定部16が補正値gainを決定する方法は、実施例1もしくは実施例2と同様である。つまり、実施例1に示したように、補正値決定部16は、各画素に対して、補正処理後の輝度信号が飽和しないように補正値gain(x、y)を決定する。実施例2に示したように、補正値決定部16は、上限補正値Gmax(x、y)と補正設定値Gp(x、y)とを混合して補正値gain(x,y)を決定してもよい。
補正部17では、補正値決定部16が決定した補正値gainを対応する画素の輝度信号に乗算し、輝度信号を補正する。
なお、上述のように、全ての画素に対して照射輝度を取得せずに、各領域に対して1つの照射輝度を取得するものであってもよい。例えば、各領域の中央の位置における照射輝度を代表値として取得してもよい。補正値設定部は、各領域の照射輝度の代表値に基づいて、各領域の補正設定値Gpを取得する。補正値決定部は、各領域の補正設定値と、各領域に含まれる輝度信号の最大値に基づく上限補正値とに基づいて、各領域における補正値を決定する。
上述の処理により、バックライトモジュールの輝度をローカルデミング制御する表示装置において、バックライトモジュールの各発光領域においてフリッカの発生を抑制し、かつ、表示される画像の階調性が低下することを抑制することが可能となる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。また、上述のプログラムを記憶する記憶媒体も、本発明を構成するものである。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。また、上述のプログラムを記憶する記憶媒体も、本発明を構成するものである。
1 表示装置
2 バックライトモジュール
3 表示パネル
10 制御回路
11 特徴量取得部
12 目標輝度設定部
13 目標輝度決定部
14 補正値設定部
15 上限設定部
16 補正値決定部
17 補正部
2 バックライトモジュール
3 表示パネル
10 制御回路
11 特徴量取得部
12 目標輝度設定部
13 目標輝度決定部
14 補正値設定部
15 上限設定部
16 補正値決定部
17 補正部
Claims (14)
- 光を照射するバックライトと、
表示フレームの明るさに基づいて前記バックライトの発光を制御する制御手段と、
前記表示フレームの階調値に、前記バックライトの輝度に基づいて設定された補正値を乗算して、前記表示フレームを補正する補正手段と、
前記バックライトから照射された光を、前記補正された表示フレームに基づいて透過して画像を表示する表示パネルと、
を備え、
前記制御手段は、前記バックライトの輝度の時間に対する変化が表示フレームの明るさの時間に対する変化よりも緩やかになるように前記バックライトを制御し、
前記補正手段は、
前記バックライトの輝度に応じた第1補正値が、前記表示フレームを階調性の低下を伴わずに補正することが可能な補正値の上限値である第2補正値よりも小さい場合、前記第1補正値を用いて前記表示フレームを補正し、
前記第1補正値が前記第2補正値以上である場合、前記第1補正値よりも小さい値を用いて前記表示フレームを補正することを特徴とする表示装置。 - 前記補正手段は、
所定の輝度に対する前記バックライトの輝度の比率に応じた第1補正値が、前記表示フレームを階調性の低下を伴わずに補正することが可能な補正値の上限値である第2補正値よりも小さい場合、前記第1補正値を用いて前記表示フレームを補正し、
前記第1補正値が前記第2補正値以上である場合、前記第2補正値を用いて前記表示フレームを補正することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記補正手段は、
所定の輝度に対する前記バックライトの輝度の比率に応じた第1補正値が、前記表示フレームを階調性の低下を伴わずに補正することが可能な補正値の上限値である第2補正値よりも小さい場合、前記第1補正値を用いて前記表示フレームを補正し、
前記第1補正値が前記第2補正値より大きい場合、前記第1補正値と前記第2補正値とを重みづけ加算して得られた補正値を用いて前記表示フレームを補正することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記補正手段は、前記第1補正値と前記第2補正値との差分に応じた係数を用いて、前記第1補正値と前記第2補正値とを重みづけ加算することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
- 前記表示フレームの階調値の最大値と前記バックライトの制御値との対応関係を示す情報を記憶する記憶媒体を備え、
前記制御手段は、前記対応関係と前記表示フレームの階調値の最大値とに基づいて前記バックライトの目標輝度を設定し、設定された目標輝度に基づいて前記バックライトの輝度を制御するものであって、
前記表示フレームを表示する場合における前記バックライトの輝度と、前記表示フレームの前のフレームを表示した場合における前記バックライトの輝度との差が、所定値以下のなるように、前記対応関係に基づいて設定された前記バックライトの目標輝度を調整することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記バックライトは、発光面を分割した複数の発光領域のそれぞれの発光を個別に制御可能であって、
前記制御手段は、各発光領域に対応する前記表示フレームの一部に基づいて、各発光領域の発光を制御し、
前記補正手段は、前記バックライトから前記表示パネルに照射される光の輝度に関連する情報に基づいて設定された補正値を、対応する前記表示フレームの階調値に乗算して補正することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の表示装置。 - 光を照射するバックライトと、前記バックライトから照射された光を透過して画像を表示する表示パネルと、を備える表示装置の制御方法であって、
表示フレームに基づいて前記バックライトの発光を制御する発光制御工程と、
前記表示フレームの階調値に、前記バックライトの輝度に基づいて設定された補正値を乗算して、前記表示フレームを補正する補正工程と、
前記補正された表示フレームに基づいて前記表示パネルの透過率を制御する発光制御工程と、
を備え、
前記発光制御工程は、前記バックライトの輝度の時間に対する変化が表示フレームの明るさの時間に対する変化よりも緩やかになるように前記バックライトを制御し、
前記補正工程は、
前記バックライトの輝度に応じた第1補正値が、前記表示フレームを階調性の低下を伴わずに補正することが可能な補正値の上限値である第2補正値よりも小さい場合、前記第1補正値を用いて前記表示フレームを補正し、
前記第1補正値が前記第2補正値以上である場合、前記第1補正値よりも小さい値を用いて前記表示フレームを補正することを特徴とする表示装置の制御方法。 - 前記補正工程は、
所定の輝度に対する前記バックライトの輝度の比率に応じた第1補正値が、前記表示フレームを階調性の低下を伴わずに補正することが可能な補正値の上限値である第2補正値よりも小さい場合、前記第1補正値を用いて前記表示フレームを補正し、
前記第1補正値が前記第2補正値以上である場合、前記第2補正値を用いて前記表示フレームを補正することを特徴とする請求項7に記載の表示装置の制御方法。 - 前記補正工程は、
所定の輝度に対する前記バックライトの輝度の比率に応じた第1補正値が、前記表示フレームを階調性の低下を伴わずに補正することが可能な補正値の上限値である第2補正値よりも小さい場合、前記第1補正値を用いて前記表示フレームを補正し、
前記第1補正値が前記第2補正値より大きい場合、前記第1補正値と前記第2補正値とを重みづけ加算して得られた補正値を用いて前記表示フレームを補正することを特徴とする請求項7に記載の表示装置の制御方法。 - 前記補正工程は、前記第1補正値と前記第2補正値との差分に応じた係数を用いて、前記第1補正値と前記第2補正値とを重みづけ加算することを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
- 前記発光制御工程は、前記表示フレームの階調値の最大値と前記バックライトの制御値とのあらかじめ定められた対応関係に基づいて、前記バックライトの発光を制御することを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の表示装置の制御方法。
- 前記バックライトは、発光面を分割した複数の発光領域のそれぞれの発光を個別に制御可能であって、
前記発光制御工程は、各発光領域に対応する前記表示フレームの一部に基づいて、各発光領域の発光を制御し、
前記補正工程は、前記バックライトから前記表示パネルに照射される光の輝度に関連する情報に基づいて設定された補正値を、対応する前記表示フレームの階調値に乗算して補正することを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれか1項に記載の表示装置の制御方法。 - 請求項7から請求項12までのいずれか1項に記載の表示装置の制御方法の各工程をプロセッサに実行させるためのプログラムが記憶され、プロセッサが当該プログラムを読出し可能な記憶媒体。
- 請求項7から請求項12までのいずれか1項に記載の表示装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017152558A JP2019032403A (ja) | 2017-08-07 | 2017-08-07 | 表示装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023115467A1 (zh) * | 2021-12-22 | 2023-06-29 | Tcl华星光电技术有限公司 | 显示装置及其显示方法 |
-
2017
- 2017-08-07 JP JP2017152558A patent/JP2019032403A/ja active Pending
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WO2023115467A1 (zh) * | 2021-12-22 | 2023-06-29 | Tcl华星光电技术有限公司 | 显示装置及其显示方法 |
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