JP2019029900A - 首掛け型スピーカー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小口径のスピーカーが採用される場合にも十分な低音域の再生を実現して、再生音質に優れる首掛け型スピーカー装置を提供する。
【解決手段】 ユーザーの首部並びに肩部に係止可能なように、前頸部の側が開放されて後頸部の側が湾曲形成された略逆U字状の筐体に振動板を有するスピーカーが取り付けられる首掛け型スピーカー装置であって、筐体が、スピーカーをその振動板の一方面側を露出するように取り付けて振動板の他方面側に背面空間を規定するキャビネット部と、キャビネット部の背面空間に連通するダクトを規定するダクト部と、を少なくとも備え、ダクト部を形成するダクト部材の一方端側がキャビネット部に固定され、ダクト部材の他方端側の開口がユーザーの耳介に向かって近づくように、ダクト部材が略逆U字状の筐体から突出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ユーザーの首部並びに肩部に係止可能なように略逆U字状に湾曲形成される筐体に、スピーカーが取り付けられる首掛け型スピーカー装置に関する。
ユーザーの首部に装着する電子機器である首掛け型スピーカー装置は、ヘッドバンドを有するユーザーの頭部に載置するオーバーヘッドタイプのヘッドホンに似た形状・構成を備える。ヘッドホンが、スピーカーユニットを備えるハウジングがユーザーの耳に装着されて音声再生するのに対して、首掛け型スピーカー装置は、ユーザーの首部並びに肩部に係止可能なように略逆U字状に湾曲形成される筐体に音波を放射するスピーカーが取り付けられる。
なお、ここでいう首掛け型スピーカー装置は、左右一対のハウジングがヘッドバンドなどで連結されているステレオ型のものだけでなく、ユーザーの片耳にのみハウジングを装着させるモノラル型のものや、ハウジングがマイク装置を備える所謂ヘッドセットを含む。首掛け型スピーカー装置は、スピーカーのみならず、音声信号を増幅するアンプ、または、音声信号を無線送受信する送受信機、などの回路、イヤホンまたはヘッドホンをさらに接続する接続端子、等を備える場合がある。
また、首掛け型スピーカー装置の筐体とは、首掛け型スピーカー装置を構成する部品を収容して取り付ける箱体を意味するだけでなく、中空の箱体の構造を採っていない構造部分をも含む。例えば、筐体を形成する湾曲形成されたバンド部材は、中空の部材でなくてもよく、金属材料または樹脂材料のソリッドな部材に配線部材を沿わせるような部材であってもよい。
従来には、例えば、簡易設置型スピーカーとして使用する、または、首掛けヘッドホンとして使用することができるように、一対のスピーカーとイアパッドとが略逆U字状に湾曲形成されたヘッドバンドの両端部に、ヘッドバンドの外側方向に回転できるスピーカー回転機構部を備え、スピーカーをヘッドバンドの内側に回転固着させるヘッドホンがある(特許文献1)。ただし、首掛け型スピーカー装置は、ユーザーの身体に装着する部位がヘッドホンとは異なる電子機器であるので、その筐体が備えるべき構造は、通常のヘッドホンの筐体構造とは異なるものになる場合がある。例えば、ユーザーの身体に装着する電子機器では、身体に触れる筐体の表面を柔軟で弾力を持つ弾性材料で被覆するなどの工夫を要する。首掛け型スピーカー装置には、従来から様々なものが提案されている。
例えば、首掛け型スピーカー装置には、聴者の耳と非接触状態で首掛けを可能にした首掛け式スピーカーであって、聴者の首の背に接する湾曲した部分を有したベース部と、音源となるスピーカー前面が湾曲した部分の内側近辺方向を向くように、このベース部の先端の一方または両方に、スピーカーの角度を固定または可変可能に設けたスピーカーユニットとを備えた首掛け式スピーカーがある(特許文献2)。この首掛け式スピーカーは、ベース部の全体または一部が、フレキシブルな材質から成り、任意の形状に変位自在で、かつ、変位後の形状を保持できるようにされていること、あるいは、ベース部の先端の一方または両方には、音源となるスピーカーの前面が湾曲した部分の内側を向くようにスピーカーの角度を可変可能にするため、スピーカーユニットを回動可能に保持する調整部が備えられていること、等を特徴とする。
また、従来の首掛け型スピーカー装置には、駆動信号に応じた音響を再生するスピーカーと、このスピーカーを内蔵するとともに放音口が形成されたケースと、人の首に掛けられて前記ケースを支持するとともに、前記放音口から発せられる前記音響で形成される音像を前記人の前面側に定位させる首掛部と、を備え、前記ケースの前記首側に向かう側面部にバスレフ孔を形成したことを特徴とするネックスピーカー装置がある(特許文献3)。特許文献3において、各ケース4R、4Lにはバスレフ孔49が形成されており、各スピーカー6の背面音圧が外気に開放されているので、容積の小さいケース4R、4Lを以て低音抜けのよい再生音が得られる等、音響特性を改善することができることが記載されている。
なお、首掛け型スピーカー装置ではないものの、従来には、オーディオ信号を再生音に変換する電気音響変換部と、前記電気音響変換部をユーザーの頭部に装着させる装着部と、を備え、前記電気音響変換部は、ユーザーの頭部の所定位置に装着される筐体部と、前記筐体部の内部空間に生じた音をユーザーの外耳道入口近傍まで到達させるよう延長され、放音用の孔部が形成された管状ダクトと、を備え、前記管状ダクトの内部には、通気性を有する抵抗部材が設けられる、イヤースピーカー装置がある(特許文献4)。ただし、特許文献4の課題を解決するための手段以降に開示される音響機器の実施例は、従来から存在するヘッドホンに近い構成であり、首掛け型とは言えないものである。
特開2000−316198号公報 特開2009−201088号公報 特開平6−178384号公報 特開2009−260556号公報
首掛け型スピーカー装置では、スピーカーがユーザーの耳から離れた位置に固定されるので、ヘッドホンのように耳が塞がれない。この点において、ユーザーにとって、スピーカーから再生される音声以外の外部音にも注意を要するような場合には、首掛け型スピーカー装置がヘッドホンよりも有利となる。この点において首掛け型スピーカー装置は、耳を塞ぐような構造になるヘッドホン又はイヤホンよりも、例えば自転車の運転の際の使用に適している。自転車の運転では、警音器、緊急車両のサイレン音、または、安全な運転に必要な交通に関する音又は声を聞くことができないような大音量で音楽等を聴くような行為が、危険なので法令で禁止されているからである。
しかしながら、スピーカーがユーザーの耳から離れた位置に固定される首掛け型スピーカー装置では、比較的に振動板の面積が小さい小口径のスピーカーが採用される場合が多く、耳に直接に装着するヘッドホン又はイヤホンに比べて低音域の十分な再生は望めないという問題がある。また、首掛け型スピーカー装置において、特許文献3のように筐体の首側に向かう側面部にバスレフ孔を形成しても、十分ではないという問題がある。首掛け型スピーカー装置では、位相反転(バスレフ)キャビネットを構成するには筐体部分が小さくて、ダクトが短く細くなり、ダクト開口も小さくなって風切り音などの異音が発生する可能性が極めて高いことから、十分な低音域の再生は難しくなりやすいという問題がある。
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、首掛け型スピーカー装置に関し、小口径のスピーカーが採用される場合にも十分な低音域の再生を実現して、再生音質に優れる首掛け型スピーカー装置を提供することにある。
本発明の首掛け型スピーカー装置は、ユーザーの首部並びに肩部に係止可能なように、前頸部の側が開放されて後頸部の側が湾曲形成された略逆U字状の筐体に振動板を有するスピーカーが取り付けられる首掛け型スピーカー装置であって、筐体が、スピーカーをその振動板の一方面側を露出するように取り付けて振動板の他方面側に背面空間を規定するキャビネット部と、キャビネット部の背面空間に連通するダクトを規定するダクト部と、を少なくとも備え、ダクト部を形成するダクト部材の一方端側がキャビネット部に固定され、ダクト部材の他方端側の開口がユーザーの耳介に向かって近づくように、ダクト部材が筐体から突出する。
好ましくは、本発明の首掛け型スピーカー装置は、キャビネット部が、筐体の前頸部の側に設けられて、ダクト部の他方端側の開口が、ユーザーの耳介のほぼ真横または耳介のほぼ後側に位置するように、ダクト部材が筐体から上方後側に向かって突出する。
また、好ましくは、本発明の首掛け型スピーカー装置は、筐体が、ユーザーの後頸部に当接する後頸部当接部材と、後頸部当接部材に取り付けられて、筐体から突出するダクト部材の他方端側を固定するダクト固定部材と、をさらに備える。
また、好ましくは、本発明の首掛け型スピーカー装置は、スピーカーが、ユーザーの左耳側に位置する左スピーカーと、右耳側に位置する右スピーカーと、を少なくとも含み、キャビネット部が、左スピーカーに対応する左キャビネット部と、右スピーカーに対応する右キャビネット部と、を少なくとも含み、ダクト部が、左キャビネット部に対応する左ダクト部材と、右キャビネット部に対応する右ダクト部材と、を少なくとも含み、左ダクト部材の他方端側の開口がユーザーの左耳介に向かって近づくように筐体から突出し、右ダクト部材の他方端側の開口がユーザーの右耳介に向かって近づくように筐体から突出する。
また、好ましくは、本発明の首掛け型スピーカー装置は、ダクト部が、左ダクト部材の他方端側と右ダクト部材の他方端側とを連結して、略環状にダクト部を形成する連結部をさらに備える。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明の首掛け型スピーカー装置は、ユーザーの首部並びに肩部に係止可能なように、前頸部の側が開放されて後頸部の側が湾曲形成された略逆U字状の筐体に少なくともスピーカーが取り付けられる。首掛け型スピーカー装置の筐体は、スピーカーをその振動板の一方面側を露出するように取り付けて振動板の他方面側に背面空間を規定するキャビネット部と、キャビネット部の背面空間に連通するダクトを規定するダクト部と、を少なくとも備える。したがって、首掛け型スピーカー装置は、その筐体が低音域の再生能力に優れるバスレフ型のスピーカーを構成して、ユーザーの首部並びに肩部に係止することができる。
ここで、ダクト部は、ダクト部を形成するダクト部材の一方端側が筐体のキャビネット部に固定され、ダクト部材の他方端側の開口がユーザーの耳介に向かって近づくように、ダクト部材が略逆U字状の筐体から突出する。したがって、スピーカーがユーザーの耳から離れた位置に固定される首掛け型スピーカー装置であっても、スピーカーユニットの最低共振周波数f0付近の再生音がダクト部の開口を介してユーザーの耳介に近い位置で再生されるので、低音域の再生音量が相対的に大きくなるように改善され、再生音質に優れる首掛け型スピーカー装置を実現することができる。
さらに、首掛け型スピーカー装置は、キャビネット部が、筐体の前頸部の側に設けられて、ダクト部の他方端側の開口が、ユーザーの耳介のほぼ真横または耳介のほぼ後側に位置するように、ダクト部材が筐体から上方後側に向かって突出するのが好ましい。具体的には、ダクト部材が、柔軟性を有する筒状材であり、その長さが筐体の周長の約1/2程度の長さになり、その内径がユーザーの外耳道の直径よりも大きくなるのが好ましい。低音域の再生特性を改善するだけで無く、首掛け型スピーカー装置で一般的に下側になりやすい音声再生による音像定位感を、ユーザーの頭部の前面側に位置するように改善することができる。ダクトが長く太くなるので、ダクト開口も大きくなって風切り音などの異音が発生しなくなる利点がある。
この首掛け型スピーカー装置の筐体は、ユーザーの後頸部に当接する後頸部当接部材と、後頸部当接部材に取り付けられて、筐体から突出するダクト部材の他方端側を固定するダクト固定部材と、をさらに備えるのが好ましい。つまり、ダクト固定部材は、筐体から突出するダクト部材の他方端側をユーザーの耳介に向かって近づくように固定するので、ユーザーは安定してこの首掛け型スピーカー装置を装着して利用することができる。ダクト部材が筐体から長く突出するようになっても、ダクト部材の他方端側の開口を安定してユーザーの耳介に向かって近づけることができる。
なお、首掛け型スピーカー装置のスピーカーは、ユーザーの左耳側に位置する左スピーカーと、右耳側に位置する右スピーカーと、を含むステレオ再生に対応する構成であってもよい。その場合には、キャビネット部が、左スピーカーに対応する左キャビネット部と、右スピーカーに対応する右キャビネット部と、を少なくとも含み、ダクト部が、左キャビネット部に対応する左ダクト部材と、右キャビネット部に対応する右ダクト部材と、を少なくとも含み、左ダクト部材の他方端側の開口がユーザーの左耳介に向かって近づくように筐体から突出し、右ダクト部材の他方端側の開口がユーザーの右耳介に向かって近づくように筐体から突出するようにすればよい。ステレオ再生信号に対応して、ユーザーに広がり感のある再生音場を提供することができる。
首掛け型スピーカー装置のスピーカーが、左ダクト部材と右ダクト部材とを備える場合には、左ダクト部材の他方端側と右ダクト部材の他方端側とを連結して、略環状にダクト部を形成する連結部をさらに備えるようにしてもよい。左右のダクト部材の他方端側の位置決めを一度に図ることができて、ダクト部材の他方端側の開口を安定してユーザーの耳介に向かって近づけることができる。
本発明の首掛け型スピーカー装置は、比較的に振動板の面積が小さい小口径のスピーカーがユーザーの耳から離れた位置に固定されていても、十分な低音域の再生を実現して再生音質を優れるものにできる。
本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体を用いた首掛け型スピーカー装置について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態による首掛け型スピーカー装置の装着状態について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態による首掛け型スピーカー装置、または、比較例の首掛け型スピーカー装置の装着状態での音圧周波数特性ついて説明するグラフである。(実施例1) 本発明の他の好ましい実施形態による首掛け型スピーカー装置の電子機器筐体の構成および装着状態について説明する図である。(実施例2) 本発明の他の好ましい実施形態による首掛け型スピーカー装置の電子機器筐体の構成について説明する図である。(実施例3)
以下、本発明の好ましい実施形態による首掛け型スピーカー装置について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1および図2は、本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体である筐体2を用いた首掛け型スピーカー装置1について説明する図である。具体的には、図1は首掛け型スピーカー装置1の斜視図であり、図2は首掛け型スピーカー装置1の装着状態について説明する図である。なお、以下において、本発明の説明に不要な首掛け型スピーカー装置1の一部の構造や、内部構造等は、図示並びに説明を省略する。また、図1では、本実施例の首掛け型スピーカー装置1の筐体2において、一方側の両端部21の内部構造を示すように一部を透過するように図示している。
図1および図2に示すように、首掛け型スピーカー装置1は、ユーザー4の身体の首部5a並びに肩部5cに装着する電子機器であって、音波を放射するスピーカー3を筐体2に取り付けて、ユーザー4の耳5fから離れた位置に配置する音響再生機器である。首掛け型スピーカー装置1は、ユーザー4の首部5a並びに肩部5cに係止可能なように、略逆U字状に湾曲形成される筐体2にスピーカー3が取り付けられている。略逆U字状の筐体2は、ユーザー4の前頸部5gの側に配置される部分が開放されて、後頸部5bの側に配置される部分が湾曲するように形成されている。
図2に示すように、首掛け型スピーカー装置1をユーザー4が上半身をほぼ直立の状態で装着すると、略逆U字状に湾曲した筐体2の中央部付近の後頸部当接部材22がユーザー4の後頸部5bの付近に位置し、略逆U字状の筐体2の両端部21および23がユーザー4の肩部5cから鎖骨5eを超えて胸部5dに至って位置することになる。本実施例の場合には、首掛け型スピーカー装置1には、ステレオ信号に対応する左右スピーカー(3L、3R)が、それぞれユーザー4の耳5fの前方側であって鎖骨5eの付近の位置に配置される。
首掛け型スピーカー装置1では、スピーカー3がユーザー4の耳5fから離れた位置に固定されるので、頭部に装着して音声再生するヘッドホン、あるいは、耳に装着して音声再生するイヤホンのように耳が塞がれることがない。この点において、ユーザー4にとって、スピーカー3から再生される音声以外の外部音にも注意を要するような場合には、首掛け型スピーカー装置1がヘッドホンよりも有利となる。また、首掛け型スピーカー装置1では、頭内定位しやすいヘッドホンの場合よりも、広がり感のある音場感が得られる利点がある。
また、首掛け型スピーカー装置1には、電源のオン/オフ、音量調整、等の必要な操作を行う(図示しない)操作部を設けることができる。例えば、本実施例の首掛け型スピーカー装置1では、筐体2の略逆U字状に湾曲した左側の端部23に、ユーザー4が左手で操作可能なように操作部が設けてもよい。もちろん、操作部は、筐体2の左側の端部23以外の他の部位に設けてもよい。
首掛け型スピーカー装置1は、ユーザー4の首部5a並びに肩部5cに装着する電子機器であるので、ユーザー4の身体を傷付けないように、装着の際に多少の柔軟性をもって変形可能であることが好ましい。図1に示す座標軸において、首掛け型スピーカー装置1は、略逆U字状の筐体2の両端部21および23がX方向に変位してそれらの間が大きく開くように変位すると、ユーザー4の後頸部5b側からY方向に動かすようにして首部5a並びに肩部5cに装着する作業を、容易にすることができる。本実施例の首掛け型スピーカー装置1は、その筐体2の一部が弾性を有する材料から形成されるので、筐体2の両端部がX方向並びにZ方向に変位するように変形可能になる。
本実施例の首掛け型スピーカー装置1の筐体2は、全体が湾曲するように形成されて、ユーザー4の後頸部5bに当接する後頸部当接部材22を有している。後頸部当接部材22は、樹脂等の固い材料で形成されていてもよく、また、熱可塑性エラストマー材料のような柔軟な材料で形成されていてもよい。後頸部当接部材22が樹脂等の固い材料で形成されて柔軟性を備えない場合には、後頸部当接部材22と両端部21または23との間に、比較的に柔軟な部材で形成されて、弾性変形により変化可能な弾性変形部材を設けるのが好ましい。
スピーカー3Lまたは3Rは、本実施例では呼び口径4cmの動電型スピーカーであり、略コーン形状の振動板と、振動板の内周側に連結する(図示しない)ボイスコイルと、振動板の外周側に連結するエッジと、ボイスコイルのコイルが挿入される磁気空隙を有する(図示しない)磁気回路と、エッジ並びに磁気回路を支持するフレームと、を備える。スピーカー3の振動板の一方側と他方側には、相互に逆相関係となる音波が放射される。フレームには、筐体2のキャビネット部の取付部に対応する取付孔が形成されている。
首掛け型スピーカー装置1の筐体2は、スピーカー3Lまたは3Rが取り付けられるキャビネット部と、ダクト部材11または12が取り付けられるダクト部とを備える。左右スピーカー(3L、3R)は、両端部21および23にそれぞれ設けられるキャビネット部に、スピーカーの振動板の一方面側を露出するように取り付けられる。そして、キャビネット部は、例えば右スピーカー3Rの振動板の他方面側に背面空間25を規定する。ダクト部材11の一方端側13がキャビネット部に固定されて、この背面空間25とダクト部材11の開口15およびその内部が連通する状態になる。なお、左スピーカー3Lが取り付けられる両端部23でも同様の構造が採用され、ダクト部材12の一方端側がキャビネット部に固定される。
キャビネット部の背面空間25は、スピーカーキャビネットにおける音響容量となる空間であり、ダクト部材11の内部は、音響質量を規定する。したがって、首掛け型スピーカー装置1の筐体2は、スピーカー3Rを含むバスレフ型スピーカーシステムを構成する。スピーカー3Rの最低共振周波数f0より低い周波数において、背面空間25の音響容量とダクト部材11の音響質量とを含む共振系が共振することにより、ダクト部材11の他方端側の開口13から高い音圧レベルの音波が放射される。その結果、スピーカー3Rの最低共振周波数f0付近では、スピーカー3Rの振動板から直接放射される音波とダクト部材11の他方端側の開口13から放射される音波とを合成した再生音圧レベルを、大きくすることができる。
ダクト部材11または12は、適度な柔軟性を有する中空状の筒状材であり、図2に図示するとおり、その他方端側の開口13または14が、ユーザー4の左右の耳介5fに向かって近づくように、筐体2から上方であって後側へ突出する。ダクト部材11または12は、その長さが筐体2の周方向長の約1/2程度の長さになるほど長いものである。そのためにダクト部材11または12は口径を大きくできて、開口13または14がユーザー4の外耳道の直径よりも大きいような太さにすることができる。ダクト部材11または12のそれぞれの開口13または14は、ユーザー4の耳介5fのほぼ真横または耳介5fのほぼ後側に位置するように、配置するのが好ましい。筐体2から突出するダクト部材11または12は、屈曲させないように適度に曲げることができるので、開口13または14の耳介5fに対する相対的な位置を適度に変更して音質調整が可能になる。
図3は、首掛け型スピーカー装置1をユーザー4が装着した状態での耳介5fにおける音圧周波数特性ついて説明するグラフである。具体的には、ユーザー4に模したダミーヘッド測定器に首掛け型スピーカー装置1を装着し、右側のスピーカー3Rにテスト信号を入力し、スピーカー3Rとダクト部材11とから放射される音波の合成音圧を、右側の耳介に収容したマイクロホンで測定し、周波数に応じてプロットした音圧周波数特性である。図示するプロット曲線A〜Cは、ダクト部材11の開口13の耳介5fに対する相対的な位置をそれぞれ、A:耳介5fの側面の位置、B:耳介5fの背面の位置、C:後頸部5bの位置に変更した場合である。また、図示するプロット曲線Dは、参考までにダクト部材11を取り外した場合である。
図3のプロット曲線Aの場合には、ダクト部材11の開口13が耳介5fの側面の位置にあり、その間の距離が約3cmと近いので、低音域を含む50Hz〜500Hzの周波数帯域で大幅に再生音圧レベルが上昇する。したがって、首掛け型スピーカー装置1の低音域の再生能力を最大にすることができる。プロット曲線Bの場合には、ダクト部材11の開口13が耳介5fの背面の位置にあり、その間の距離が約3cmと近いので、低音域を含む100Hz〜300Hzの周波数帯域で、スピーカー3Rからの直接放射音と適度にバランスをとって再生音圧レベルを上昇させることができる。
一方で、図3のプロット曲線Cの場合には、ダクト部材11の開口13が後頸部5bの位置にあり、その間の距離が約12cmと遠いので、開口13が耳介5fから遠く離れてしまって開口13からの放射音がスピーカー3Rからの直接放射音に比べて相対的に小さくなり、低音域を含む50Hz〜500Hzの周波数帯域で再生音圧レベルが低下する。上記のプロット曲線Cの場合は、参考までにダクト部材11を取り外したプロット曲線Dの場合と低音域の再生音圧レベルが、大差ないように低くなっている。プロット曲線Dの場合は、ダクト部材11の開口13と耳介5fの間の距離がさらに遠くなっている。プロット曲線CおよびDの場合には、比較的に振動板の面積が小さい小口径のスピーカー3Rがユーザー4の耳介5fから離れた位置に固定されているだけに近い状態になる。
したがって、首掛け型スピーカー装置1では、ダクト部材11または12の開口13または14が耳介5fに向かって近づくように配置すべきであり、好ましくは、ユーザー4の耳介5fのほぼ真横または耳介のほぼ後側に位置するようにするのがよい。首掛け型スピーカー装置1の低音域の再生能力を高めることができる。図3のプロット曲線AおよびBの場合には、低音域の再生特性を改善するだけで無く、首掛け型スピーカー装置1で一般的に下側になりやすい音声再生による音像定位感を、ユーザー4の頭部の前面側に位置するように改善することができる。また、ダクト部材11が長く太くなるので、その開口13も大きくなって風切り音などの異音が発生しなくなる利点がある。ダクト部材11の内径は、一般的なユーザー4の外耳道の直径(最大で約10mm)よりも大きくなるのが好ましい。
本実施例のダクト部材11または12は、具体的には、柔軟性を有するシリコン樹脂を材料とする中空の筒状材である。ダクト部材11または12は、外径11.2mm、内径10.0mm、長さ約102.0mmのチューブを用いてダクトを構成する。図示するように、ダクト部材11または12は、キャビネット部の背面空間25に連通する開口15を両端部21の内側に配置し、外部空間に連通する開口13を筐体2から突出した外側であってユーザー4の耳介5fのほぼ真横または耳介のほぼ後側に位置するように配置する。
ダクト部材11または12の長さ並びに内径は、スピーカー3Lまたは3Rの最低共振周波数f0等のパラメータと、背面空間25の空気室容積とに合わせて調整するのが好ましい。また、ダクト部材11または12は必要な内径寸法を得られる柔軟性を有する中空の筒状材であればよく、その材料はシリコン樹脂に限らない。ダクト部材11または12は、シリコン樹脂以外であってもよく、例えば、ゴム系材料、エラストマー樹脂材料、PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂材料であってもよい。ダクト部材11または12が、ユーザー4の頭部または耳介5fにぶつかって衝突するような場合にも、ユーザー4を傷付ける恐れがなく安全である。
上記の実施例において、筐体2の一部が柔軟な材料で形成されていれば、両端部21および23がユーザー4の首部5a並びに肩部5cから胸部5dに至るまでの間に鎖骨5eの付近で身体に沿って曲がり、首掛け型スピーカー装置1の装着性が向上する。つまり、筐体2の両端部がX方向並びにZ方向に変位するように変形可能になり、ユーザー4の身体に沿って装着できるようになる。ユーザー4の首部5a並びに肩部5cのサイズ形状は、年齢、性別、体格によって様々に異なるので、略逆U字状の筐体2を柔軟に変形可能とすることで、様々なユーザー4に対応できるようになる。例えば、首が太いユーザー4であったとしても、略逆U字状の筐体2の両端部がX方向に変位してそれらの間が開くように弾性変形させれば、首掛け型スピーカー装置1を装着できる。
首掛け型スピーカー装置1には、上記操作部と同様に、有線接続するイヤホンを収容可能に設けてもよい。イヤホンは、ユーザー4の耳5fの耳穴に挿入して音声再生する電気音響変換器であり、スピーカー3から音声再生する場合に代えて音声を再生することができる。その場合には、ユーザー4の周囲に再生する音声が漏れないという利点がある。首掛け型スピーカー装置1は、イヤホンまたはヘッドホンをさらに接続する接続端子を備えてもよい。また、首掛け型スピーカー装置1は、他の音響機器からの音声信号を入力する接続線を接続するようにしていてもよい。
同様に、首掛け型スピーカー装置1は、音波を音声信号に変換して集音するマイクロホン、または、集音された音声信号を伝送する送信機、等の回路をさらに備えれば、電話通信が可能なヘッドセット装置として利用可能である。筐体2の略逆U字状に湾曲した端部付近にスピーカー3が取り付けられるのが好ましいが、略逆U字状の両端にスピーカー3を取り付けるステレオ型である必要は無く、一方のみにスピーカーを備えるモノラル型の首掛け型スピーカー装置1であってもよい。
また、首掛け型スピーカー装置1の筐体2は、ユーザー4の首部5a並びに肩部5cに係止可能な形状であれば、略逆U字状に湾曲形成されるものに限られない。筐体2の形状は、略対称なものに限られず、一方側が短く他方側が長い非対称形状であってもよい。また、筐体2の形状は、略逆U字状の筐体2の両端部がユーザー4の鎖骨5eにまで至らない短いものであってもよい。また、筐体2の形状は、略逆U字状の筐体の両端部を連結して円環状にするものであってもよい。
上記実施例の首掛け型スピーカー装置1は、ユーザー4の身体に装着する電子機器の一例であって、このような電子機器筐体を用いる電子機器は、首掛け型スピーカー装置1に限られるものではない。また、首掛け型スピーカー装置1は、筐体2がさらに伸縮機能を有していてもよく、ユーザー4の身体に合わせて装着できるようにしてもよい。伸縮機構は、首掛け型スピーカー装置1の筐体2の複数箇所に設けることができる。例えば、上記の伸縮機構を後頸部当接部材22の1カ所に設けてもよく、また、左右の他の両端部21または22の2カ所に設けてもよい。伸縮可能な寸法が大きくなれば、さらに幅広いユーザー4に合わせて装着できるようになる利点がある。
図4は、本発明の他の好ましい実施形態による電子機器筐体である筐体2aを用いた首掛け型スピーカー装置1aについて説明する図である。具体的には、図4は、首掛け型スピーカー装置1aを装着したユーザー4を左側面方向から見た側面図であり、後述するダクト固定部材27が左側のダクト部材12を固定している状態を図示している。
図4に示すように、首掛け型スピーカー装置1aは、先の実施例の首掛け型スピーカー装置1と、筐体2aがダクト固定部材27を備えるという構成が異なる他は、共通する構成を有する。したがって、以下において先の実施例の首掛け型スピーカー装置1と同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。また、本発明の説明に不要な首掛け型スピーカー装置1aの一部の構造や、内部構造等は、図示並びに説明を省略する。
首掛け型スピーカー装置1aは、筐体2aの後頸部当接部材22に取り付けられるダクト固定部材27を備える。ダクト固定部材27は、一方端が筐体2に固定され、他方端側がダクト部材12に固定される。ダクト固定部材27は、筐体2から突出するダクト部材12の他方端側を所定の位置に固定して、ダクト部材12の開口14がユーザー4の耳介5fに向かって近づくように安定して固定する。後頸部当接部材22はユーザー4の後頸部5bに当接する部材なので、ダクト固定部材27を用いることで、ダクト部材12を後頸部5bの側へ引き回すことになる。
その結果、首掛け型スピーカー装置1aは、ダクト部材12の開口14の位置をユーザー4の耳介5fに対して安定化することができる。ダクト固定部材27を備える首掛け型スピーカー装置1aは、図4に示すように、上半身が直立状態のユーザー4の首部5a並びに肩部5cに安定して係止することができ、ダクト部材12が筐体2から上側に突出していても、比較的に安定して装着できる。
なお、首掛け型スピーカー装置1aのダクト固定部材27は、後頸部当接部材22に対して取り付け・取り外し可能な機構を介して取り付けられていてもよい。また、ダクト固定部材27は、後頸部当接部材22の内部に収容されて、必要に応じて展開して使用できる折りたたみ収容機構を有していてもよい。ダクト固定部材27を使用しないユーザー4は、ダクト固定部材27が出現しない形態となるように、筐体2aにダクト固定部材27を収容して、首掛け型スピーカー装置1aを使用することができる。ダクト固定部材27が収容可能であれば、ユーザー4は首掛け型スピーカー装置1aの持ち運び等の取り扱いが容易になる。
なお、首掛け型スピーカー装置1aが備えるダクト固定部材27は、上記実施例のような形態に限定されない。ダクト固定部材27は、他の形状、形態であったとしても、筐体2から突出するダクト部材12の他方端側を所定の位置に固定するように、後頸部当接部材22に取り付けられていればよい。もちろん、ダクト固定部材27は、後頸部当接部材22に取り外しができるように取り付けられているのが好ましいが、取り外しができないように固定して取り付けられていてもよい。
図5は、本発明の他の好ましい実施形態による電子機器筐体である筐体2bを用いた首掛け型スピーカー装置1bについて説明する図である。具体的には、図5は首掛け型スピーカー装置1bを前方から見た斜視図である。首掛け型スピーカー装置1bは、左右のダクト部材11および12を連結して構成されたダクト部10を備える。
図5に示すように、首掛け型スピーカー装置1bは、先の実施例の首掛け型スピーカー装置1または1aと、筐体2または2a(具体的にはダクト部10)の構成が異なる他は、共通する構成を有する。したがって、以下において先の実施例の首掛け型スピーカー装置1または1aと同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。また、本発明の説明に不要な首掛け型スピーカー装置1bの一部の構造や、内部構造等は、図示並びに説明を省略する。
首掛け型スピーカー装置1bのダクト部10は、右側のダクト部材11の開口13の側と、左側のダクト部材12の開口14の側とを連結する連結部16を有している。その結果、ダクト部10は、ダクト部材11とダクト部材12とが繋がった略環状に形成される。
具体的には、本実施例のダクト部材11とダクト部材12と連結部16は、1本の筒状のダクト部材を分割するように利用して形成されている。したがって、それぞれの開口13および14は、筒状のダクト部材の側面に設ける開口にすればよく、連結部16の内部は空気が通らないように、例えば内部に遮蔽材17および18を詰めて閉鎖するのが好ましい。もちろん、連結部16の内部の空気が、ダクト部材11とダクト部材12の内部の空気と連通しないように遮蔽すれば、他の構造で連結部16を塞いでもよい。
略環状に一体に形成されたダクト部10は、右側のダクト部材11の開口13がユーザー4の右の耳介5fに向かって近づくようにして、かつ、左側のダクト部材12の開口14がユーザー4の左の耳介5fに向かって近づくようにすることができる。先の実施例の首掛け型スピーカー装置1に比べると、左右のダクト部材11および12の他方端側の位置決めを一度に図ることができるので、開口13および14を安定してユーザー4の左右の耳介5fに向かって近づけるのが容易になる。本実施例の首掛け型スピーカー装置1bは、上記実施例のように低音域の再生能力を高めることができるだけでなく、ステレオ再生信号に対応して、ユーザー4に広がり感のある再生音場を提供することができる。
本実施例では、ダクト部10は、1本の筒状のダクト部材を分割して利用しているが、左右のダクト部材を連結する連結部16は、他の形態の部材を用いてもよい。つまり、連結部16は、右側のダクト部材11の開口13の側と、左側のダクト部材12の開口14の側とを、開口13および14を塞がないようにして連結する構造体であればよい。なお、図5では図示していないが、ダクト部10は、先の実施例におけるダクト固定部材27を使用して、ユーザー4の耳介5fのほぼ真横または耳介のほぼ後側の所定の位置に、開口13および14を固定するようにしてもよい。
本発明の首掛け型スピーカー装置は、家庭用のステレオ再生、もしくは電話通信に限られず、車載用のオーディオ機器や、映画館等の音響再生設備にも適用が可能である。
1、1a、1b 首掛け型スピーカー装置
2、2a、2b 筐体
10、11、12 ダクト部材
13、14 開口
22 後頸部当接部材
25 背面空間
27 ダクト固定部材
3L、3R スピーカー
4 ユーザー
5b 後頸部
5f 耳介
5g 前頸部

Claims (5)

  1. ユーザーの首部並びに肩部に係止可能なように、前頸部の側が開放されて後頸部の側が湾曲形成された略逆U字状の筐体に振動板を有するスピーカーが取り付けられる首掛け型スピーカー装置であって、
    該筐体が、該スピーカーをその該振動板の一方面側を露出するように取り付けて該振動板の他方面側に背面空間を規定するキャビネット部と、該キャビネット部の該背面空間に連通するダクトを規定するダクト部と、を少なくとも備え、
    該ダクト部を形成するダクト部材の一方端側が該キャビネット部に固定され、該ダクト部材の他方端側の開口が該ユーザーの耳介に向かって近づくように、該ダクト部材が該筐体から突出する、
    首掛け型スピーカー装置。
  2. 前記キャビネット部が、前記筐体の前記前頸部の側に設けられて、前記ダクト部の前記他方端側の前記開口が、前記ユーザーの前記耳介のほぼ真横または該耳介のほぼ後側に位置するように、前記ダクト部材が該筐体から上方後側に向かって突出する、
    請求項1に記載の首掛け型スピーカー装置。
  3. 前記筐体が、前記ユーザーの前記後頸部に当接する後頸部当接部材と、該後頸部当接部材に取り付けられて、該筐体から突出する前記ダクト部材の前記他方端側を固定するダクト固定部材と、をさらに備える、
    請求項1または2に記載の首掛け型スピーカー装置。
  4. 前記スピーカーが、前記ユーザーの左耳側に位置する左スピーカーと、右耳側に位置する右スピーカーと、を少なくとも含み、前記キャビネット部が、該左スピーカーに対応する左キャビネット部と、該右スピーカーに対応する右キャビネット部と、を少なくとも含み、前記ダクト部が、該左キャビネット部に対応する左ダクト部材と、該右キャビネット部に対応する右ダクト部材と、を少なくとも含み、
    該左ダクト部材の前記他方端側の開口が該ユーザーの左耳介に向かって近づくように該筐体から突出し、該右ダクト部材の前記他方端側の開口が該ユーザーの右耳介に向かって近づくように該筐体から突出する、
    請求項1から3のいずれかに記載の首掛け型スピーカー装置。
  5. 前記ダクト部が、前記左ダクト部材の前記他方端側と前記右ダクト部材の前記他方端側とを連結して、略環状に該ダクト部を形成する連結部をさらに備える、
    請求項4に記載の首掛け型スピーカー装置。
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