JP2019029839A - 光通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低いレベルの光信号を除去せずに、有意の光信号間の区間に存在する雑音を除去することができる光通信装置を提供する。【解決手段】OLT(1)は、ONUと光カプラを介して接続される装置であって、ONUから送信された上り光信号(U1)を上りの受信開始タイミング及び受信終了タイミングを制御するPON制御部(14)と、ONUから送信された上り光信号(U1)を上り電気信号(U2)に変換する光送受信部(12)と、上り電気信号(U2)に対してマスキング動作を行うスケルチ機能部(13)と、スケルチ機能部(13)に、受信開始タイミングから前記受信終了タイミングまで上り電気信号に対してのマスキング動作を停止させ、PON制御部(14)から提供された上り光信号の受信終了タイミングで上り電気信号に対してのマスキング動作を実施させるスケルチ機能制御部(15)とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の子局側の光通信装置と時分割で通信を行う光通信装置に関するものである。
従来、PON(Passive Optical Network)システムの一部を構成する親局側の光通信装置(OLT:Optical Line Terminal)の光受信部には、バースト信号(有意の信号)間の無信号区間に存在する雑音による後段の電気回路の誤動作を防止することを目的として、光信号を電気信号に変換して出力するときに、無信号区間に存在する雑音をマスキングする機能(スケルチ機能)が備えられている。
例えば、光信号の光レベルに基づいて無信号状態であるか否かを判別するLOS(Loss Of Signal)検出機能を用いることで、子局側の光通信装置(ONU:Optical Network Unit)から光回線網を経由してOLTに送信される上り方向の光信号(以下「上り光信号」とも言う)の光レベルがLOS検出閾値以下であることを検出し、LOS検出閾値以下の光レベルの検出時に出力されるLOS検出信号をトリガとして、上り光信号をマスキングするOLTが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このOLTによれば、上り光信号におけるバースト信号間の無信号区間に存在する雑音と、光レベルがLOS検出閾値以下の光信号とが除去される。
特開2011−199559号公報
従来のOLTは、LOS検出信号に基づいてスケルチ機能を制御することで、上り光信号におけるバースト信号間の無信号区間に存在する雑音をマスキングしていたが、光レベルがLOS検出閾値以下である有意の上り光信号もマスキングしていた。
上記従来のOLTでは、受信した上り光信号が、誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)機能によって訂正可能である程度の伝送特性を有するにもかかわらず、OLTが受信した上り光信号の光レベルがLOS検出閾値以下であるならば、上り光信号がマスキングされてしまうため、FEC機能を最大限に活用できないという問題がある。ここで、FEC機能とは、送信側装置(例えば、ONU)から送信された送信信号に誤り訂正用の冗長符号を付与することで、送信された信号に誤りが含まれていた場合であっても、送信信号を再送させることなく、受信側装置(例えば、OLT)で誤りを訂正する機能である。光レベルが低い信号ほど誤りが発生しやすいが、FEC機能によって誤り訂正可能な伝送特性を有している光信号の場合には、光レベルがLOS検出閾値以下であっても、光信号を除去する必要はない。
また、以下に説明する検査及び保守の観点から、光レベルがLOS検出閾値以下の上り光信号の伝送特性を確認することが難しいという問題がある。例として、出荷検査で実施するBER(Bit Erorr Rate)測定を利用した最小受信感度測定を説明する。最小受信感度は、光レベルが低いほど信号に誤りが発生しやすい特性を利用して、低い光レベルの複数点でBit誤りを測定し、下記の式1を用いてBERを算出する。
BER=(誤ったBit数)/(送信したBit数) …式1
ある光レベルにおけるBER測定においてBit誤りが発生しない場合には、前記ある光レベルより低い光レベルでBER測定を実施することになるが、LOS検出閾値間近の光レベルまでBit誤りが発生しない場合には、LOS検出閾値以下の光レベルになった時点で光信号はマスキングされてBER測定ができなくなり、最小受信感度も算出できなくなる。また、所望の最小受信感度を確認するためには、式1における「送信したBit数」が規定の数値に達するまで、Bitを送信することで確認することができるが、確認に要する時間が長い。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、低いレベルの光信号を除去せずに、有意の光信号間の区間に存在する雑音を除去することができる光通信装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る光通信装置は、子局側光通信装置と光カプラを介して接続される光通信装置であって、前記子局側光通信装置から送信された上り光信号を上りの受信開始タイミング及び受信終了タイミングを制御するPON制御部と、前記子局側光通信装置から送信された上り光信号を上り電気信号に変換する光送受信部と、前記上り電気信号に対してマスキング動作を行うスケルチ機能部と、前記スケルチ機能部に、前記受信開始タイミングから前記受信終了タイミングまで前記上り電気信号に対しての前記マスキング動作を停止させ、前記PON制御部から提供された前記上り光信号の受信終了タイミングで前記上り電気信号に対してのマスキング動作を実施させるスケルチ機能制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の他の態様に係る光通信装置は、子局側光通信装置と光カプラを介して接続される光通信装置であって、前記子局側光通信装置から送信された第1又は第2の信号伝送速度の上り光信号を上りの受信開始タイミング及び受信終了タイミングを制御するとともに、前記上り光信号の信号伝送速度として前記第1又は第2の信号伝送速度を選択する受信速度選択信号を提供するPON制御部と、前記子局側光通信装置から送信された上り光信号を上り電気信号に変換する光送受信部と、前記上り電気信号に対してマスキング動作を行う第1の信号伝送速度用の第1のスケルチ機能部及び第2の信号伝送速度用の第2のスケルチ機能部と、前記第1のスケルチ機能部又は前記第2のスケルチ機能部に、前記受信開始タイミングから前記受信終了タイミングまで前記上り電気信号に対しての前記マスキング動作を停止させ、前記PON制御部から提供された前記上り光信号の受信終了タイミングで前記上り電気信号に対してのマスキング動作を実施させるスケルチ機能制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ONUから送信された上り光信号をOLTが管理するONU受信タイミング情報を使ってマスキングする構成を採用したので、低いレベルの光信号を除去せずに、有意の光信号間の区間に存在する雑音を除去することができる。
本発明の実施の形態1に係る光通信システム(OLTを含む)であるPONシステムの構成を概略的に示す図である。 実施の形態1に係るOLTの構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態1に係るOLTの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る光通信システム(OLTを含む)であるPONシステムの構成を概略的に示す図である。 実施の形態2に係るOLTの構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態2に係るOLTの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3に係る光通信システム(OLTを含む)であるPONシステムにおけるディスカバリ処理を示すシーケンス図である。 実施の形態3に係るOLTの構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態3に係るOLTの動作を示すタイミングチャートである。
以下に、本発明の実施の形態に係る光通信装置であるOLTを、添付図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る光通信システムであるPONシステムの構成を概略的に示す図である。図1に示されるように、PONシステムは、主要な構成として、親局側の光通信装置であるOLT1と、子局側の光通信装置であるONU2と、光伝送路である光ファイバ(光ファイバケーブル)3と、光信号を分岐する又は複数の光信号を結合する光分岐・結合手段としての光カプラ(すなわち、光スプリッタ)4とを有する。光ファイバ3と光カプラ4は、OLT1と複数のONU2とを接続する光回線網の一例として示されているが、光回線網は図示のものに限定されない。
OLT1は、上位ネットワーク装置HNから受信した下り方向の電気信号(「下り電気信号」とも言う)を下り方向の光信号(「下り光信号」とも言う)に変換し、この下り光信号をONU2に送信する。加えて、OLT1は、ONU2から送信された上り光信号を上り方向の電気信号(「上り電気信号」とも言う)に変換し、この上り電気信号を上位ネットワーク装置HNに送信する。
ONU2は、OLT1から送信された下り光信号を下り電気信号に変換し、この下り電気信号をユーザネットワーク装置UNに送信する。加えて、ONU2は、ユーザネットワーク装置UNから送信された上り電気信号を上り光信号に変換し、この上り光信号をOLT1に送信する。
光ファイバ3は、OLT1とONU2とを接続する光回線網の構成要素である。OLT1から送信される光信号とONU2から送信される光信号の双方は、光ファイバ3を通して伝送される。
光カプラ4は、OLT1に複数のONU2を接続する光回線網の構成要素である。光カプラ4により、OLT1から送信される下り光信号を複数のONU2に分配すること及び複数のONU2からOLT1に向けて送信される光信号を集約することができる。なお、図1には3台のONU2が示されているが、PONシステムに含まれるONU2の台数は2台以下又は4台以上であってもよい。
ここで、PONシステムに用いられている時分割多重機能について説明する。図1に示されるように、PONシステムでは、1台のOLT1に複数のONU2が接続される。複数のONU2は、共通の光伝送路である光ファイバ3(図1における光カプラ4の上流側)を使用してOLT1と通信する。時分割多重方式では、複数のONU2は、光ファイバ3の利用時間を分割し、複数のONU2に正確に割り当てられたタイミングで、光信号を送信する。OLT1は、例えば、IEEE802.3規格で規定されているGE−PON(Gigabit Ethernet−PON)のMPCP(Multi Point Control Protocol)制御フレームである「GATEフレーム」(後述の図7に、新規ONUに送信される「GATEフレーム」が示される)を用いて、複数のONU2からOLT1に光信号を送信する送信タイミングを複数のONU2に通知することで、複数のONU2から送信される光信号が互いに衝突することを防いでいる。
図2は、実施の形態1に係る光通信装置であるOLT1の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図2に示されるように、OLT1は、光信号・電気信号変換部(O/E変換部)である光送受信部12と、上り電気信号U2にマスキング動作を実施するスケルチ機能部13と、上り信号制御部としてのPON制御部14と、スケルチ機能部13を制御するスケルチ機能制御部15と、上り電気信号U3からフレームを分離するフレーム分離部16と、上位ネットワーク装置HNとの通信を行う信号処理部17と、下り電気信号であるフレームを多重化するフレーム多重部18とを備えている。
光送受信部12は、ONU2から送信された上り光信号U1を上り電気信号U2に変換し、この上り電気信号U2をスケルチ機能部13に提供する。また、光送受信部12は、フレーム多重部18から提供された下り電気信号D13を下り光信号D1に変換し、この下り光信号D1をONU2に送信する。
PON制御部14は、光信号同士の衝突を防ぐために、複数のONU2から送信された上り光信号U1の受信タイミング(すなわち、複数のONU2による上り光信号U1の送信タイミング)を制御する。PON制御部14は、IEEE802.3規格で規定されている「GATEフレーム」を含む制御信号を生成し、フレーム多重部18及び光送受信部12を介して「GATEフレーム」を含む制御信号(下り制御フレームD12)を複数のONU2に送信することで、複数のONU2から送信される上り光信号U1の受信タイミングを制御する。
スケルチ機能制御部15は、PON制御部14から提供される、OLT1が光信号を受信するタイミング(受信開始通知信号U7及び受信終了通知信号U8)に基づいて、上り電気信号U2をマスキングするタイミングを生成し、このタイミングを示すスケルチ機能制御信号U9をスケルチ機能部13に提供する。
スケルチ機能部13は、スケルチ機能制御部15から提供されたスケルチ機能制御信号U9が示すタイミングに基づいて、光送受信部12から提供された上り電気信号U2をマスキングすることで、上り電気信号U3を生成し、これをフレーム分離部16に提供する。
フレーム分離部16は、スケルチ機能部13から提供された上り電気信号U3をユーザネットワーク装置UNから提供されたデータに基づく上りユーザフレームU4と、上り光信号の制御情報を含む制御フレームである上り制御フレームU5とに分離し、上りユーザフレームU4を信号処理部17に提供し、上り制御フレームU5をPON制御部14に提供する。
信号処理部17は、フレーム分離部16から提供された上りユーザフレームU4を信号処理し、信号処理によって生成された上り電気信号である上りユーザフレームU6を上位ネットワーク装置HNに送信する。また、信号処理部17は、上位ネットワーク装置HNから受信した下り電気信号D6に含まれる下りユーザフレームD11をフレーム多重部18に提供する。
フレーム多重部18は、PON制御部14から提供された下り制御フレームD12と信号処理部17から提供された下りユーザフレームD11とを多重することで、下り電気信号D13を生成し、これを光送受信部12に提供する。光送受信部12は、下り電気信号D13を下り光信号D1に変換し、これをONU2に送信する。
なお、図2に示されるOLT1の構成は一例であり、本発明は、図2の構成に限定されるものではない。例えば、PON制御部14、スケルチ機能制御部15、スケルチ機能部13、フレーム分離部16、信号処理部17、及びフレーム多重部18は、集積回路によって1つの処理回路として実現されてもよい。また、これらの構成要素の全体、又は、これらの構成要素の一部は、ソフトウエアとしてのプログラムを格納する記憶手段としてのメモリと、このプログラムを実行する情報処理手段としてのプロセッサとによって実現されてもよい。
次に、OLT1の動作を説明する。図3は、実施の形態1に係る光通信装置であるOLT1の動作を示すタイミングチャートである。
まず、光送受信部12は、ONU2から送信された上り光信号U1を上り電気信号U2に変換する。変換された上り電気信号U2は、スケルチ機能部13に提供される。
PON制御部14は、ONU2から送信された上り光信号U1の受信開始タイミング(例えば、図2における時刻t11、t13、t15、t17)を示す受信開始通知信号U7及び受信終了タイミング(例えば、図2における時刻t12、t14、t16、t18)を示す受信終了通知信号U8をスケルチ機能制御部15に提供する。また、PON制御部14は、新規にONU2をOLT1に接続した際に、OLT1に送信されるONU2が有する通信速度などのONU2に固有の情報を管理している。ここで、管理とは、PON制御部14自身が記憶すること、及び、PON制御部14が記憶装置(図示せず)に記憶させることを含む。
スケルチ機能制御部15は、PON制御部14から提供される受信開始通知信号U7及び受信終了通知信号U8に基づいて、マスキング動作の実行及びマスキング動作の停止を切り替える信号であるスケルチ機能制御信号U9をスケルチ機能部13に提供する。スケルチ機能制御信号U9は、無為の上り電気信号(例えば、図3における雑音)が送信されているときには、スケルチ機能部13に、マスキング動作を実行させる(例えば、図3における時刻t11まで、時刻t12からt13まで、時刻t14からt15まで、時刻t16からt17まで)。また、スケルチ機能制御信号U9は、受信開始通知信号U7が提供されたときには、スケルチ機能部13に、受信終了通知信号U8が提供されるまで、マスキング動作を停止させる(例えば、図3における時刻t11からt12まで、時刻t13からt14まで、時刻t15からt16まで)。
スケルチ機能部13は、スケルチ機能制御部15から提供されるスケルチ機能制御信号U9に基づいて、有意の電気信号を保持しつつ、上り電気信号U2に含まれる無為の電気信号をマスキングすることによって上り電気信号U3を生成し、これをフレーム分離部16に提供する。
フレーム分離部16は、スケルチ機能部13から提供された上り電気信号U3を信号処理することで上りユーザフレームU4及び上り制御フレームU5を生成し、ユーザフレームU4を信号処理部17に提供し、上り制御フレームU5をPON制御部14に提供する。
なお、図3に示されるタイミングチャートは一例であり、本発明によるOLT1の動作は、図3に示される動作に限定されるものではない。
以上に説明したように、実施の形態1に係るOLT1では、ONU2から送信された上り光信号U1に対して、OLT1が有意の上り光信号を受信開始する受信開始タイミング(図3における時刻t11、t13、t15、t17)でマスキング動作を停止し、OLT1が有意の上り光信号を受信完了する受信終了タイミング(図3における時刻t12、t14、t16、t18)でマスキング動作を開始するようにしている。このため、ONU2が送信する上り光信号U1間(有意の信号間)の無信号区間の雑音を除去しつつ、LOS検出閾値以下の光レベルであっても光信号の受信が可能になる。このように、実施の形態1に係るOLT1によれば、LOS検出機能に基づく上り光信号U1のマスキングを行っていないので、FEC機能による誤り訂正機能の効果を最大限に活用することが可能になるという効果がある。さらに、実施の形態1に係るOLT1によれば、LOS検出機能に基づく上り光信号U1のマスキングを行っていないので、LOS検出閾値以下の光信号の受信特性が測定可能になるという効果がある。
実施の形態2.
実施の形態1では、OLT1が上り光信号U1を受信するタイミングに基づいて、上り電気信号U2に対して雑音除去を行う形態を示したが、実施の形態2では、10G−OLT5に、信号伝送速度の互いに異なる複数のONU(1G−ONU21と10G−ONU22)が接続される10G−EPON(10Gigabit Ethernet−PON)を説明する。つまり、実施の形態1では、PONシステムに含まれる複数のONU2は互いに同じ信号伝送速度(1Gbps)を持つが、実施の形態2では、PONシステムに含まれる複数のONUは、異なる信号伝送速度(1Gbpsと10Gbps)を持つ。実施の形態2では、10G−EPONを説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
図4は、本発明の実施の形態2に係る光通信システムであるPONシステムの構成を概略的に示す図である。図4において、図1に示される構成要素と同じ構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付される。図4に示されるように、PONシステムは、主要な構成として、10G−OLT5(以下「OLT5」とも言う)と、1G−ONU21と、10G−ONU22と、光ファイバ3と、光カプラ4とを有する。なお、1G−ONU21と10G−ONU22とを区別する必要が無い場合には、これらをONU21,22とも記す。
OLT5は、上位ネットワーク装置HNから受信した下り電気信号を、下り光信号に変換し、この下り光信号を1G−ONU21及び10G−ONU22へ送信する。加えて、OLT5、は1G−ONU21及び10G−ONU22から送信された上り光信号を上り電気信号に変換し、この上り電気信号を上位ネットワーク装置HNに送信する。
1G−ONU21は、OLT5から送信された下り光信号を下り電気信号に変換し、これをユーザネットワーク装置UNに送信する。加えて、1G−ONU21は、ユーザネットワーク装置UNから送信された上り電気信号を上り光信号U21に変換し、これをOLT5に送信する。なお、1G−ONU21が送信する上り光信号の信号伝送速度は1Gbpsであり、10G−ONU22が送信する上り光信号の信号伝送速度である10Gbpsと異なる。10G−ONU22は、1G−ONU21と同様の動作をするが、送信する上り光信号の信号伝送速度が10Gbpsである点が、1G−ONU21と異なる。
光ファイバ3及び光カプラ4は、実施の形態1のものと同様である。なお、図4では、1G−ONU21と10G−ONU22の台数が、合計で3台である例を示しているが、1G−ONU21と10G−ONU22の各々の台数及び合計の台数は、図4のものに限定されず、何台であってもよい。
図5は、実施の形態2に係る光通信装置であるOLT5の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
実施の形態1の構成例を示す図2では、同じ信号伝送速度の複数のONU2を接続し、ONU2から送信された光信号に格納されるデータを処理する例を説明したが、実施の形態2では、それぞれの信号伝送速度ごとに分離して信号処理を実施するため、信号伝送速度ごとにスケルチ機能によるマスキングをする必要がある。そこで、実施の形態2では、受信した信号がどの信号伝送速度かを、信号伝送速度などの各ONUが有する固有の情報を管理するPON制御部140から通知することにより、受信した信号伝送速度に適する信号伝送速度の信号処理を実施することを可能にする。
図5に示されるように、OLT5は、光信号・電気信号変換部(O/E変換部)である光送受信部120と、1Gbps光信号から変換された上り電気信号にマスキング動作を実施する1Gスケルチ機能部131と、10Gbps光信号から変換された上り電気信号にマスキング動作を実施する10Gスケルチ機能部132と、上り信号制御部としてのPON制御部140とを備えている。また、OLT5は、1Gスケルチ機能部131と10Gスケルチ機能部132とを制御するスケルチ機能制御部150と、上り電気信号U23からフレームを分離する1Gフレーム分離部161と、上り電気信号U26からフレームを分離する10Gフレーム分離部162と、上位ネットワーク装置HNとの通信を行う信号処理部170と、1Gフレーム多重部181と、10Gフレーム多重部182とを備えている。
光送受信部120は、1G−ONU21から送信された1Gbpsの上り光信号U21及び10G−ONU22から送信された10Gbpsの上り光信号U21を受信し、上り光信号U21を上り電気信号U22に変換する。また、光送受信部120は、1Gフレーム多重部181から提供された下り1G電気信号D37及び10Gフレーム多重部182から提供された下り10G電気信号D40を下り光信号D21に変換する。
PON制御部140は、光信号同士の衝突を防ぐために、複数のONU21,22(1G−ONU21、10G−ONU22)から送信された上り光信号U21の受信タイミングを制御する。PON制御部140は、IEEE802.3規格で規定されている「GATEフレーム」を含む制御信号(下り1G制御フレームD36又は下り10G制御フレームD38)を生成し、1Gフレーム多重部181(又は10Gフレーム多重部182)及び光送受信部120を介して「GATEフレーム」を複数のONU21,22に送信する。また、PON制御部140は、OLT5が受信する信号の信号伝送速度が1Gbps又は10Gbpsのいずれであるかを示す受信速度選択信号U32をスケルチ機能制御部150に提供する。
スケルチ機能制御部150は、PON制御部140から提供される、OLT5が光信号を受信するタイミング(受信開始通知信号U30及び受信終了通知信号U31)に基づいて、上り電気信号U22をマスキングするタイミングを示す1Gスケルチ機能制御信号U33と10Gスケルチ機能制御信号U34とを生成する。
1Gスケルチ機能部131は、スケルチ機能制御部150から提供される1Gスケルチ機能制御信号U33が示すタイミングに基づいて、光送受信部120から提供された上り電気信号U22をマスキングすることで、上り電気信号U23を生成し、これを1Gフレーム分離部161に提供する。
10Gスケルチ機能部132は、スケルチ機能制御部150が提供する10Gスケルチ機能制御信号U34が示すタイミングに基づいて、光送受信部120から受け取った上り電気信号U22をマスキングすることで、上り電気信号U26を生成し、これを10Gフレーム分離部162に提供する。
1Gフレーム分離部161は、1Gスケルチ機能部131から提供された1G電気信号U23を上り1GユーザフレームU24と、上り光信号の制御情報を含む制御フレームである上り1G制御フレームU25とに分離し、上り1GユーザフレームU24を信号処理部170に提供し、上り1G制御フレームU25をPON制御部140に提供する。
10Gフレーム分離部162は、10Gスケルチ機能部132から提供された上り10G電気信号U26を上り10GユーザフレームU27と、上り光信号の制御情報を含む制御フレームである上り10G制御フレームU28とに分離し、上り10GユーザフレームU27を信号処理部170に提供し、上り10G制御フレームU28をPON制御部140に提供する。
信号処理部170は、1Gフレーム分離部161から提供された信号伝送速度が1Gbpsの上り1GユーザフレームU24を信号処理することで上り電気信号U29を生成し、上り電気信号U29を上位ネットワーク装置HNに送信する。また、信号処理部170は、上位ネットワーク装置HNから受信した下り電気信号D29に含まれる下りユーザフレームを、下り1GユーザフレームD35として1Gフレーム多重部181に提供する。
また、信号処理部170は、10Gフレーム分離部162から提供された信号伝送速度が10Gbpsの上り10GユーザフレームU27を信号処理することで上り電気信号U29を生成し、上り電気信号U29を上位ネットワーク装置HNに送信する。また、信号処理部170は、上位ネットワーク装置HNから受信した下り電気信号D29に含まれる下りユーザフレームを、下り10GユーザフレームD39として10Gフレーム多重部182に提供する。
1Gフレーム多重部181は、PON制御部140から提供された下り1G制御フレームD36と信号処理部170から提供された下り1GユーザフレームD35とを多重することで下り1G電気信号D37を生成し、これを光送受信部120に提供する。
10Gフレーム多重部182は、PON制御部140から提供された下り10G制御フレームD38と信号処理部170から提供された下り10GユーザフレームD39とを多重することで下り10G電気信号D40を生成し、これを光送受信部120に提供する。
光送受信部12は、下り1G電気信号D37又は下り10G電気信号D40に基づく下り光信号D21をONU(1G−ONU21、10G−ONU22)に送信する。
なお、図5に示されるOLT5の構成は一例であり、本発明は、図5の構成に限定されるものではない。例えば、PON制御部140、スケルチ機能制御部150、1Gスケルチ機能部131、10Gスケルチ機能部132、1Gフレーム分離部161、10Gフレーム分離部162、信号処理部170、1Gフレーム多重部181、及び10Gフレーム多重部182は、集積回路によって1つの処理回路として実現されてもよい。また、これらの構成要素の全体、又は、これらの構成要素の一部は、ソフトウエアとしてのプログラムを格納する記憶手段としてのメモリと、このプログラムを実行する情報処理手段としてのプロセッサとによって実現されてもよい。
次に、OLT5の動作を説明する。図6は、実施の形態2に係る光通信装置としてのOLT5の動作を示すタイミングチャートである。
まず、光送受信部120は、ONU21,22から送信された上り光信号U21を上り電気信号U22に変換する。変換された上り電気信号U22は、1Gスケルチ機能部131及び10Gスケルチ機能部132に提供される。
PON制御部140は、実施の形態1におけるPON制御部14と同様に、信号伝送速度を含むONU21,22の各々が有する固有の情報を管理しており、OLT5が受信する上り光信号U21の信号伝送速度が1Gbps又は10Gbpsであるかを通知することを目的とした受信速度選択信号U32をスケルチ機能制御部151に転送する。受信速度選択信号U32は、例えば、値‘1’が1Gbpsを選択することを示し、値‘0’が10Gbpsを選択することを示す信号である。
また、PON制御部140は、実施の形態1におけるPON制御部14と同様に、ONU21又は22から送信された上り光信号の受信開始タイミング(例えば、図6における時刻t21、t23、t25、t27)を示す受信開始通知信号U30及び受信終了タイミング(例えば、図6における時刻t22、t24、t26、t28)を示す受信終了通知信号U31をスケルチ機能制御部150に通知する。
スケルチ機能制御部150は、1Gbpsの受信速度選択信号U32及び受信開始通知信号U30を受信した場合は(例えば、図6における時刻t21、t23、t25、t27)、受信終了通知信号U31を受け取る時点(例えば、図6における時刻t22、t24、t26、t28)まで1Gスケルチ機能部131にマスキング動作を停止させる1Gスケルチ機能制御信号U33を提供する。また、スケルチ機能制御部150は、10Gbpsの受信速度選択信号U32及び受信開始通知信号U30を受信した場合は(例えば、図6における時刻t21、t23、t25、t27)、受信終了通知信号U31を受け取る時点(例えば、図6における時刻t22、t24、t26、t28)まで、10Gスケルチ機能部132にマスキング動作を停止する10Gスケルチ機能制御信号U34を提供する。
次に、光送受信部120は、1G−ONU21から受信した1Gbpsの上り光信号U21及び10G−ONU22から受信した10Gbpsの上り光信号U21をそれぞれ電気信号U22に変換し、電気信号に変換した1Gbps及び10Gbpsのいずれの上り電気信号U22も1Gスケルチ機能部131及び10Gスケルチ機能部132に転送する。
1Gスケルチ機能部131は、スケルチ機能制御部150からマスキング動作を実施する1Gスケルチ機能制御信号U33を受信すると、スケルチ機能を有効にして光送受信部120から提供された上り電気信号U22をマスキングすることで上り電気信号U23を生成し、これを1Gフレーム分離部161へ出力する。また、1Gスケルチ機能部131は、スケルチ機能制御部150からマスキング動作を停止する1Gスケルチ機能制御信号U33を受信すると、スケルチ機能を無効にして光送受信部120から提供された上り電気信号U22を保持して、1Gフレーム分離部161に提供する。
同様に、10Gスケルチ機能部132は、スケルチ機能制御部150からマスキング動作を実施する10Gスケルチ機能制御信号U34を受信すると、スケルチ機能を有効にして光送受信部120から提供された上り電気信号U22をマスキングすることで上り電気信号U26を生成し、これを10Gフレーム分離部162へ出力する。また、10Gスケルチ機能部132は、スケルチ機能制御部150からマスキング動作を停止する10Gスケルチ機能制御信号U34を受信すると、スケルチ機能を無効にして光送受信部12から提供された上り電気信号U22を保持して、10Gフレーム分離部162に提供する。
1Gフレーム分離部161は、1Gスケルチ機能部131から提供された上り電気信号U23を信号処理してユーザフレームU24と制御フレームU25を生成し、ユーザフレームU24を信号処理部160に提供し、制御フレームU25をPON制御部140に提供する。
10Gフレーム分離部162は、10Gスケルチ機能部132から提供された上り電気信号U26を信号処理してユーザフレームU27と制御フレームU28を生成し、ユーザフレームU27を信号処理部160に提供し、制御フレームU28をPON制御部140に提供する。
なお、図6に示されるタイミングチャートは一例であり、本発明によるOLT5の動作は、図6に示される動作に限定されるものではない。
以上に説明したように、実施の形態2に係るOLT5では、1G−ONU21又は10G−ONU22から送信された所望の信号伝送速度の上り光信号に対して、OLT1が有意の上り光信号を受信開始する受信開始タイミング(図6における時刻t21、t23、t25、t27)でマスキング動作を停止し、OLT5が有意の上り光信号を受信完了する受信終了タイミング(図6における時刻t22、t24、26、t28)及び所望でない信号伝送速度の上り光信号の受信開始タイミングでマスキング動作を実施するようにしている。このため、1G−ONU21又は10G−ONU22から受信した所望の信号伝送速度の光信号(有意の信号)以外の信号を雑音とともに除去しつつ、LOS検出値以下の光レベルであっても光信号を受信が可能になる。このように、実施の形態2に係るOLT5によれば、LOS検出機能に基づく上り光信号U21のマスキングを行っていないので、FEC機能による誤り訂正機能の効果を最大限に活用することが可能になるという効果がある。さらに、実施の形態2に係るOLT5によれば、LOS検出機能に基づく上り光信号U21のマスキングを行っていないので、LOS検出閾値以下の光信号の受信特性が測定可能になるという効果がある。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、OLT1及び5が上り光信号を受信する際に、IEEE802.3規格で規定された上り信号制御機能を利用するスケルチ機能を採用する場合を説明した。
しかし、IEEE802.3規格で規定された上り信号制御機能を利用したスケルチ機能を実施したとしても、OLTに新規ONUを接続したときに実施されるIEEE802.3規格に規定されるP2MP(Point To Multi Point)ディスカバリ機能の動作時に、各ONUから送信される「Register Requestフレーム」を、OLTが受信する正確な時刻を制御できないため、OLTは「Register Requestフレーム」を受信することができない。
そこで、実施の形態3に係るOLT1aでは、スケルチ機能を実施している状況下において、IEEE802.3規格に規定されるP2MPディスカバリを実施する際のスケルチ機能の制御について説明する。具体的には、実施の形態3においては、実施の形態1におけるスケルチ機能を実施している状況下で、P2MPディスカバリを実施する場合を説明する。このため、実施の形態3の説明においては、図1をも参照する。
P2MPディスカバリとは、PONシステムおいて、ONU2がOLT1a(図1におけるOLT1)に新規に接続されると、OLT1aはONU2を自動的に発見し、ONU2に識別子としてLLID(Logical Link ID)を付与し、ONU2とのリンクを確立させる機能のことである。また、PONシステムおいては、P2MPディスカバリ中にRTT(Round Trip Time:往復遅延時間)測定を実施することで、ONU2とOLT1aとの時刻同期を実施する。この機能は、定期的に実施され、その都度、ONU2とOLT1aとの間に生じた時刻のずれが補正される。
ONU2が新規に接続された際のP2MPディスカバリの動作を説明する。図7は、本発明の実施の形態3に係るOLT1aに新規のONU2が接続されたときにおけるディスカバリ処理の流れを示すシーケンス図である。
OLT1aは、定期的に新規に接続されたONU2を発見するために、「Discovery GATEフレーム」を、接続されているONU2に送信する。「Discovery GATEフレーム」には、「Register Requestフレーム」の送信許可時刻及び送信帯域を示す情報が格納されている。
OLT1aに新規に接続されたONU2は、送信許可時刻からランダム時間待機した後、「Register Requestフレーム」をOLT1aに送信する。また、RTT測定は「Register Requestフレーム」を送信するタイミングで実施される。
「Register Requestフレーム」を受信したOLT1aは、新規に接続されたONU2に対して、「Registerフレーム」を送信することで、LLIDを付与する。OLT1aは、LLID付与後、新規ONU2に対して、「Register ACKフレーム」の送信帯域及び送信タイミングを格納した「GATEフレーム」を送信する。
新規に接続されたONU2は、「Registerフレーム」の受信応答(正常にデータが受信されたことを通知するための応答)となる「Register ACKフレーム」をOLT1aに送信する。以上が正常に行われることで、OLT1aと新規に接続されたONU2とのリンクが確立する。
上記のP2MPディスカバリ動作において、ONU2からOLT1aに対して送信される上り方向のフレームは「Register Requestフレーム」及び「Register ACKフレーム」の2種類がある。これらのフレームの受信と実施の形態1及び2で示したスケルチ機能を両立させるためには、これらのフレームを受信するタイミングでマスキング動作を停止していることが求められる。
図8は、実施の形態3に係る光通信装置であるOLT1aの構成を概略的に示す機能ブロック図である。図8において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付される。OLT1aは、PON制御部143とスケルチ機能制御部153の動作が、実施の形態1に係るOLT1と異なる。
図8に示されるように、OLT1aは、光送受信部12と、スケルチ機能部13と、上り信号制御部としてのPON制御部143と、スケルチ機能部13を制御するスケルチ機能制御部153と、フレーム分離部16と、信号処理部17と、フレーム多重部18とを備えている。
光送受信部12は、ONU2から送信された上り光信号U51を上り電気信号U52に変換し、この上り電気信号U52をスケルチ機能部13に提供する。また、光送受信部12は、フレーム多重部18から提供された下り電気信号D63を下り光信号D51に変換し、この下り光信号D51をONU2に送信する。
PON制御部143は、光信号同士の衝突を防ぐために、複数のONU2から送信された上り光信号U51の受信タイミングを制御する。PON制御部143は、「GATEフレーム」を含む制御信号を生成し、フレーム多重部18及び光送受信部12を介して「GATEフレーム」を複数のONU2に送信することで(下り制御フレームD62)、複数のONU2から送信される上り光信号U51の受信タイミングを制御する。
スケルチ機能制御部153は、PON制御部143から提供される、OLT1aが光信号を受信するタイミング(受信開始通知信号U57及び受信終了通知信号U58)に基づいて、上り電気信号U52をマスキングするタイミングを生成し、このタイミングを示すスケルチ機能制御信号U59をスケルチ機能部13に提供する。
スケルチ機能部13は、スケルチ機能制御部153から提供されるスケルチ機能制御信号U59が示すタイミングに基づいて、光送受信部12から提供された上り電気信号U52をマスキングすることで、上り電気信号U53を生成し、これをフレーム分離部16に提供する。
フレーム分離部16は、スケルチ機能部13から提供された上り電気信号U53を有意な電気信号を含むユーザフレームである上りユーザフレームU54と、上り光信号の制御情報を含む制御フレームである上り制御フレームU55とに分離し、上りユーザフレームU54を信号処理部17に提供し、上り制御フレームU55をPON制御部14に提供する。
信号処理部17は、フレーム分離部16から提供された上りユーザフレームU54を信号処理し、信号処理によって生成された上りユーザフレームU56を上位ネットワーク装置HNに送信する。また、信号処理部17は、上位ネットワーク装置HNから受信した下り電気信号D56に含まれる下りユーザフレームD61をフレーム多重部18に提供する。
フレーム多重部18は、PON制御部143から提供された下り制御フレームD62と信号処理部17から提供された下りユーザフレームD61とを多重することで、下り電気信号D63を生成し、これを光送受信部12に提供する。光送受信部12は、下り電気信号D63に基づく下り光信号D51をONU2に送信する。
ここで、「Register ACKフレーム」は、「GATEフレーム」により送信タイミングが制御されているため、実施の形態1と同様に、OLT1aでフレームを受信するタイミングを正確に制御することが可能である。
一方、「Register Requestフレーム」は送信許可時間からランダム時間後に、OLT1aに送信されるため、正確に受信タイミングを制御することができない。そこで、「Register Requestフレーム」を受信する際は、「Discovery GATEフレーム」により送信した送信許可時刻からランダム待機時間の最大値と送信帯域、PONシステムで想定されるOLT1aとONU2との伝送遅延時間の最大値を加算した時刻まで(例えば、図9における時刻t31からt32まで、時刻t33からt34までの非マスキング期間)、スケルチ機能部13に入力される上り電気信号をマスキングせず、上り電気信号の受信を維持することで、「Register Requestフレーム」の受信を可能にする。
なお、図8に示されるOLT1aの構成は一例であり、本発明は、図8の構成に限定されるものではない。例えば、PON制御部143、スケルチ機能制御部153、スケルチ機能部13、フレーム分離部16、信号処理部17、及びフレーム多重部18は、集積回路によって1つの処理回路として実現されてもよい。また、これらの構成要素の全体、又は、これらの構成要素の一部は、ソフトウエアとしてのプログラムを格納する記憶手段としてのメモリと、このプログラムを実行する情報処理手段としてのプロセッサとによって実現されてもよい。
次に、OLT1aの動作を説明する。図9は、実施の形態3に係る光通信装置であるOLT1aの動作を示すタイミングチャートである。
まず、PON制御部143は、「Discovery GATEフレーム」に格納しONU2に通知した送信許可時刻及び送信帯域に基づき、「Register Requestフレーム」の送信許可時刻にマスキング動作を停止するディスカバリ制御信号U60を提供し、送信許可時刻からランダム待機時間の最大値と送信帯域、PONシステムで想定されるOLT1とONU2との伝送遅延時間の最大値を加算した時刻まで(図9における時刻t31からt32まで、時刻t33からt34までの非マスキング期間)、マスキング動作を実施するディスカバリ制御信号U60をスケルチ機能制御部153に提供する。また、PON制御部143は、ONU2から送信された「Register ACKフレーム」U51の受信開始タイミング及び受信終了タイミングを、それぞれ受信開始通知信号U57、受信終了通知信号U58としてスケルチ機能制御部153に提供する。
スケルチ機能制御部153は、PON制御部143から提供されたディスカバリ制御信号U60が示す「Register Requestフレーム」を受信する可能性がある期間において、マスキング動作を停止させるスケルチ機能制御信号U59をスケルチ機能部133に提供する。また、上り光信号U51の受信開始タイミングにおいてマスキング動作を停止し(時刻t35)、受信終了タイミングにおいてマスキング動作を実行する(時刻t36)スケルチ機能制御信号U59をスケルチ機能部133に提供する。
次に、光送受信部12は、OLT1aで受信したONU2から送信された上り光信号U51を上り電気信号U52に変換し、変換した上り電気信号U52をスケルチ機能部13に提供する。
スケルチ機能部13は、スケルチ機能制御部153からマスキング動作を実行するスケルチ機能制御信号U59を受信すると、光送受信部12から提供された上り電気信号U52をマスキングすることで生成された上り電気信号U53をフレーム分離部16へ提供し、スケルチ機能制御部153からマスキング動作を停止するタイミング信号を受信すると、マスキング動作を停止して光送受信部12から提供された上り電気信号U52をマスキングすることなくフレーム分離部16に提供する。
フレーム分離部16は、スケルチ機能部13から提供された上り電気信号U53をPON制御部143に提供し、PON制御部143にて信号処理して、新規に接続されたONU2のリンクを確立する。
なお、実施の形態3は、実施の形態1における新規ONU追加の例として説明したが、実施の形態2における新規ONUの追加時においても、PON制御部140から、ディスカバリ制御信号をスケルチ機能制御部150に提供することで、新規に接続された1G−ONU21又は10G−ONU22のリンクを確立することが可能になる。
なお、図9に示されるタイミングチャートは一例であり、本発明によるOLT1aの動作は、図9に示される動作に限定されるものではない。
以上に説明したように、実施の形態3に係るOLT1aによれば、上りフレームを受信するタイミングに応じて、スケルチ機能を制御することで、P2MPディスカバリを実施することが可能になり、新規に接続されたONU2とのリンクを確立することが可能になるという効果が得られる。
なお、実施の形態3は、IEEE802.3規格で規定されている機能と同等の機能を持つ他のシステムにも適用可能である。つまり、光通信装置としてのOLT1aは、第1の送信許可時刻を含む第1のゲートフレーム(図7のDiscovery GATEフレームに相当)を送信し、前記第1のゲートフレームを受信した新規の子局側光通信装置から、登録要求(図7のRegister Requestフレームに相当)を受信し、新規のONU2に識別子を提供する登録フレーム(図7のRegisterフレームに相当)を送信し、第2の送信許可時刻を含む第2のゲートフレーム(図7のGATEフレームに相当)を新規のONU2に送信し、新規のONU2から登録フレーム(図7のRegisterフレームに相当)の受信応答フレーム(図7のRegister ACKフレームに相当)を受信することで、新規のONU2とのリンクを確立させるディスカバリ機能を実施する装置であってもよい。この場合には、PON制御部143は、新規のONU2が接続されたときに、新規のONU2から送信される登録要求(図7のRegister Requestフレームに相当)に含まれる送信許可時刻に、ランダム送信待機時間の最大値と想定される伝送遅延時間の最大値とを加算した時刻を含むディスカバリ制御信号U60と、受信応答フレーム(図7のRegister ACKフレームに相当)の受信開始タイミング及び受信終了タイミングを含む通知信号をスケルチ機能制御部153に提供し、スケルチ機能制御部153は、スケルチ機能部13に、ディスカバリ制御信号U60と通知信号とに基づく期間、上り電気信号に対するマスキング動作を停止させる。
1,1a OLT(光通信装置)、 2 ONU、 3 光ファイバ、 4 光カプラ(光スプリッタ)、 5 OLT(10G−OLT)(光通信装置)、 12,120 光送受信部、 13 スケルチ機能部、 14,140 PON制御部(上り信号制御部)、 15,150 スケルチ機能制御部、 16 フレーム分離部、 17,170 信号処理部、 18 フレーム多重部、 21 ONU(1G−ONU)、 22 ONU(10G−ONU)、 131 1Gスケルチ機能部、 132 10Gスケルチ機能部、 161 1Gフレーム分離部、 162 10Gフレーム分離部、 181 1Gフレーム多重部、 182 10Gフレーム多重部。

Claims (4)

  1. 子局側光通信装置と光カプラを介して接続される光通信装置であって、
    前記子局側光通信装置から送信された上り光信号を上りの受信開始タイミング及び受信終了タイミングを制御するPON制御部と、
    前記子局側光通信装置から送信された上り光信号を上り電気信号に変換する光送受信部と、
    前記上り電気信号に対してマスキング動作を行うスケルチ機能部と、
    前記スケルチ機能部に、前記受信開始タイミングから前記受信終了タイミングまで前記上り電気信号に対しての前記マスキング動作を停止させ、前記PON制御部から提供された前記上り光信号の受信終了タイミングで前記上り電気信号に対してのマスキング動作を実施させるスケルチ機能制御部と
    を備えたことを特徴とする光通信装置。
  2. 子局側光通信装置と光カプラを介して接続される光通信装置であって、
    前記子局側光通信装置から送信された第1又は第2の信号伝送速度の上り光信号を上りの受信開始タイミング及び受信終了タイミングを制御するとともに、前記上り光信号の信号伝送速度として前記第1又は第2の信号伝送速度を選択する受信速度選択信号を提供するPON制御部と、
    前記子局側光通信装置から送信された上り光信号を上り電気信号に変換する光送受信部と、
    前記上り電気信号に対してマスキング動作を行う第1の信号伝送速度用の第1のスケルチ機能部及び第2の信号伝送速度用の第2のスケルチ機能部と、
    前記第1のスケルチ機能部又は前記第2のスケルチ機能部に、前記受信開始タイミングから前記受信終了タイミングまで前記上り電気信号に対しての前記マスキング動作を停止させ、前記PON制御部から提供された前記上り光信号の受信終了タイミングで前記上り電気信号に対してのマスキング動作を実施させるスケルチ機能制御部と
    を備えたことを特徴とする光通信装置。
  3. 前記光通信装置は、第1の送信許可時刻を含む第1のゲートフレームを送信し、前記第1のゲートフレームを受信した新規の子局側光通信装置から、登録要求を受信し、前記新規の子局側光通信装置に識別子を提供する登録フレームを送信し、第2の送信許可時刻を含む第2のゲートフレームを前記新規の子局側光通信装置に送信し、前記新規の子局側光通信装置から前記登録フレームの受信応答フレームを受信することで、前記新規の子局側光通信装置とのリンクを確立させるディスカバリ機能を実施する装置であり、
    前記PON制御部は、前記新規の子局側光通信装置が接続されたときに、前記新規の子局側光通信装置から送信される前記登録要求に含まれる送信許可時刻に、ランダム送信待機時間の最大値と想定される伝送遅延時間の最大値とを加算した時刻を含むディスカバリ制御信号と、前記受信応答フレームの受信開始タイミング及び受信終了タイミングを含む通知信号を前記スケルチ機能制御部に提供し、
    前記スケルチ機能制御部は、前記スケルチ機能部に、前記ディスカバリ制御信号と前記通知信号とに基づく期間、前記上り電気信号に対するマスキング動作を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光通信装置。
  4. 前記光通信装置は、第1の送信許可時刻を含む第1のゲートフレームを送信し、前記第1のゲートフレームを受信した新規の子局側光通信装置から、登録要求を受信し、前記新規の子局側光通信装置に識別子を提供する登録フレームを送信し、第2の送信許可時刻を含む第2のゲートフレームを前記新規の子局側光通信装置に送信し、前記新規の子局側光通信装置から前記登録フレームの受信応答フレームを受信することで、前記新規の子局側光通信装置とのリンクを確立させるディスカバリ機能を実施する装置であり、
    前記PON制御部は、前記新規の子局側光通信装置が接続されたときに、前記新規の子局側光通信装置から送信される前記登録要求に含まれる送信許可時刻に、ランダム送信待機時間の最大値と想定される伝送遅延時間の最大値とを加算した時刻を含むディスカバリ制御信号と、前記受信応答フレームの受信開始タイミング及び受信終了タイミングを含む通知信号と、前記受信速度選択信号とを前記スケルチ機能制御部に提供し、
    前記スケルチ機能制御部は、前記第1及び第2のスケルチ機能部のうちの前記受信速度選択信号に基づくスケルチ機能部に、前記ディスカバリ制御信号と前記通知信号とに基づく期間、前記上り電気信号に対するマスキング動作を停止させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の光通信装置。
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