JP2019029332A - 電源集約して負荷群へ給電する装置。 - Google Patents

電源集約して負荷群へ給電する装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】 第一発明は、複数コンセントをもち、それらコンセントが『複数の分散した』負荷群に到達し、該負荷群それぞれへ給電できること、第二発明は、複数プラグをもち、それらプラグが『複数の分散した』電源群に到達し、該分散電源群それぞれから受電できること、第三発明は、『複数の分散した』電源群から受電し、『複数の分散した』負荷群へ給電できることを課題とした。【解決手段】 複数のコンセントをもち、それらコンセントが複数の分散した負荷群に到達し、該負荷群へ同時に給電するという構成(第一発明:図1(e))、複数のプラグをもち、それらプラグが複数の分散した電源群に到達し、該分散電源群それぞれから受電して集約するという構成(第二発明:図1(b))、そして第二発明の構成で分散電源群から受電し、その受電ラインを第一発明の電源給電ラインに接続した第三発明の構成によって問題解決した。【選択図】 図24

Description

本願は、特願2017-148736 (2017年7月31日出願)の分割であって、出願時明細書に記載された「給電ラインまたは電源ラインが屈曲部を有する」態様に注目して権利主張するものである。以下は当初明細書の記載である。
本発明者は、3つの発明をなしたと主張する。すなわち;
第一発明『負荷群への給電装置』は、複数の延長コンセントを収容し、それを延長して離隔した複数の負荷それぞれに給電する延長コンセント群を収容した電気器具である。この電気器具は、ひとつの電源から電源ラインを分岐し、複数負荷それぞれに給電する、いわゆる、マルチコンセントのカテゴリーに属する発明といえる。
第二発明『電源群の集約装置』は、離隔した複数の電源に延長プラグを到達させ、複数電源を集約して利用する装置で、この装置を用いれば、複数電源から負荷に給電できる。
第三発明『電源から負荷に電力供給する装置』は、第二発明によって複数電源を集約し、その集約された電源を第一発明の給電装置が受電し、それを複数ラインに分岐して複数の分岐ラインで複数の離隔した負荷に給電する装置である。
また、第三発明の特別ケースとして、単一電源から単一負荷に給電する装置態様も発明としてクレームした。
本発明の説明の前に、まず、用語「コンセント」についての注意を明記したい。「コンセント」は、実は和製英語であって国際的に通用する用語ではない。「コンセント」に相当する電気品は、実際は「アウトレット プラグ(outlet plug)」、あるいは、「ソケット(socket)」としないと外国では通用しない。しかしながら、本明細書では、あえて正確な用語を避け、一般に浸透している「コンセント」を用いることにした。
その理由は、本発明の実施例に利用する「リーラコンセント」が「コンセント」という間違った用語で一般化されひろく用いられているためである。これを正確な用語に置換すると、実施例の記述がわかりにくくなり混乱をきたす恐れがあると判断したからである。
よって、以下の記載における「コンセント」は、すべて正しくは「アウトレット プラグ」、または、「ソケット」を示すものである。適宜正しい用語に置換して理解するようにしていただきたい。
もう2点、さらに注意したい。まずは、プラグをオス型、コンセントをメス型と表現することである。給電受電という観点から、コンセントから電流が流れ、プラグはその電流を受けて負荷に流す。
一方、オスの放精をメスが受精するということから、精子の流れはオスからメスであり、前述の電流の流れとは逆である。つまり、プラグは電気「受電」端であるのにオス型(精子供給端)、対するコンセントは電気「給電」端であるのに、メス型(精子の受領端)とされる。
このことは、電気品の機能を電流の流れ方向を意識して理解しようとするとき、しばしば混乱をきたす。ゆえに注意を喚起しておく。
もうひとつは、二次電池という存在である。
二次電池が、上記の「コンセント」と「プラグ」の電流流れが逆である問題を顕在化する。すなわち、二次電池は充電される状態にて「負荷」である。その一方、放電状態では「電源」である。したがって、二次電池には、これを負荷と考えれば「プラグ」が配設される一方、二次電池を電源と考えれば「コンセント」が配設される。
どちらの考えも許容されるので、ある二次電池には「プラグ」、別の二次電池には「コンセント」が配設される。この事情は特に注意喚起されず、特別な器具で統一するということもなされていない。
たとえば、電気自動車(EV(Electric Vehicle))には二次電池が搭載されている。日産、トヨタ、三菱、ダイムラー・ベンツ等々のEV車に配設されている充電/放電器具は「コンセント」である。いまのところ「プラグ」は配設されておらず、その点では統一がなされている。
おそらく「プラグ」とすると、出っ張りが邪魔になるために各社で統一したと推察される。充電時には、この「コンセント」に対し、「プラグ」をつけた充電器具で給電するので、他の電気器具とは電流方向が逆になる。
一方、EV車を車庫にある「電源」として、たとえば自宅に給電という状況では、電源として二次電池を利用するので、EV車の「コンセント」の電流方向は他の電気品と同様である。
他方、自宅への給電部に配設されているのは充電用「コンセント」であるため、この「コンセント」で見れば、自宅給電中の電流方向は他の電気器具と逆となる。
以上のように二次電池が「負荷」でもあり「電源」でもあるので、請求の範囲の記載に苦慮した。その結果、サブクレームの一部にやむなく冗長ともとれる表現となっている。これについてはサブクレームの説明にて再記する。
<本発明が利用する従来技術>
「リーラコンセント」「ファクトライン(登録商標)」(非特許文献1から非特許文献3参照)は、パナソニック株式会社の市販製品であり、本発明が利用する従来技術である。
また、本発明の実施にて、「カールコード」(あるいは「コイルドケーブル」)と称される伸縮自在化された電線コードを用いることもできる。この「カールコード」という伸縮自在化については[非特許文献5]を参考とされたい。
一方、非特許文献4は、ハタヤグループという企業グループの「テモートリール(登録商標)」(図1中の「da」)に関する参考である。
また、本発明の効果にて、インバータ効率(力率)が関与する場合もある。その場合における参考として、インバータ効率(力率)の解説文を[非特許文献6]に挙げる。
そして、東芝ライテック社の「ライティングレール(登録商標)」、朝日電器の「ライティングバー(ELPA)」は、前述のパナソニック株式会社の「ファクトライン(登録商標)20」と同等製品である。本発明の実施にあたって、これらを用いてもよい。
東芝ライテック社の「ライティングレール(登録商標)」、朝日電器の「ライティングバー(ELPA)」については非特許文献7、非特許文献8を参考とされたい。
<従来技術と本発明との対比>
従来技術と本発明との対比を図1に示す。図1(a)(b)(c)[上段]は、プラグに関する電気品バリエーション、図1(d)(e)(f)[下段]はコンセントに関する電気品のバリエーションである。図1(a)は、単一のプラグをもつ受電ライン(電気コード)を伸長させる電気品を示す。その下の図1(d)は、単一のコンセントをもつ給電ライン(電気コード)を伸長させる電気品を示す。
図1(a)で、a1は、プラグ側のコードを延長する延長コード、a2は、プラグ側のコードを延長し、かつ、収容できるようにした、掃除機によく見られるいわゆる電器品の、電気コードリール」の構成、adは、コンセント側に加え、特にプラグ側が延長/収容できる構成である。その一方、図1(d)では、プラグに代わってコンセントを延長させる電気品で、d1は、コンセント側のコードを延長する延長コード、d2は、コード延長とともに収容できる構成、daは、プラグ側に加え、コンセント側も延長/収容できる構成(テモートリール(登録商標))である。
図1(b)は、複数のプラグをもち、それらプラグが複数の分散した電源群に到達し、該分散電源群から同時に受電するライン(電気コード)をなす第二発明の構成を示す。そして、その下の図1(e)が複数のコンセントをもち、それらコンセントが複数の分散した負荷群に到達し、該負荷群へ同時に給電するライン(電気コード)をなす第一発明の構成を示す。
すなわち、図1(b)の構成は、後述する本発明[請求項3]の態様を示し、その下の図1(e)の構成は、後述する本発明[請求項1]の態様を示すものである。
他方、図1(c)は、電源群が集中して存在する場合に、該集中電源群から同時に受電する構成を示す。この構成は、電源群の集中を想定している。
しかし、電源群の集中が現実的にはないので、図1(c)の構成の有効性に疑問がある。つまり、電源群は集中できず分散しているのが一般的だからである。
すなわち、複数種の再生可能エネルギー源のそれぞれを受電先(給電端)として、それぞれから得られる電気エネルギーを集約して利用することを考えた場合、たとえば、風力発電による受電先(給電端)と太陽光エネルギーによる受電先(給電端)とは、物理的距離をもって離隔している。集中したプラグで風力電気とソーラ電気を集約することは困難である。
同様に、避難所に複数の電気自動車を集め、各電気自動車の蓄電池を集約して、避難所の負荷に給電することを考えた場合も、各電気自動車は物理的距離をもって離隔しており、集中したプラグでは、複数の電気自動車電源を集約することは困難である。
一方、その下の図1(f)は、複数の集中したコンセントをもち、それらコンセントが複数の負荷群を給電する構成である。これは公知の「電工ドラム」などの電気工事で用いられている公知の構成である。
[以上の図1の説明を表1に再記したので参考とされたい]
さて発明者は、3つの態様の権利を主張する。すなわち、図1(e)の構成([請求項1]の態様)である『第一発明』、および、図1(b)の構成([請求項4]の態様)である『第二発明』、さらに、第一と第二を合体した([請求項8]の態様)『第三発明』である。すなわち:
<第一発明>
図1(e)の、複数のコンセントをもち、それらコンセントが複数の分散した負荷群に到達し、該負荷群へ同時に給電するという構成。
<第二発明>
図1(b)の、複数のプラグをもち、それらプラグが複数の分散した電源群に到達し、該分散電源群から同時に受電するという構成。
<第三発明>
第二発明で分散電源群から受電し複数電源を集約する一方、第一発明で複数の分散負荷群へ前記の集約電源から給電する構成をなしたものが第三発明である。
<先願調査>
「非常電源」「分散」「分岐」等々のキーワードにて、試行錯誤的にJ-PlatPAT特許データベースから関連特許を抽出する試みを行った[検索実行日:2017.05.05]。その結果たとえば、以下の31件が抽出された。
1特開2017-038490防災倉庫
2特開2016-096627電気遮断システム
3特開2016-086528ノイズ電流を利用した発電回路
―中略―
29特許4494447災害用トイレ
30実登3113914住宅用の手動式電源切換え装置
31実登3042895防災用分電盤
これらを全数チェックしたが、本発明群に類似のものは発見できなかった。その他のキーワードを用いて抽出した特許群のなかから、強いて言えば似ている程度のものをピックアップして特許文献1から特許文献7に例示する。
さらに、検索サイト「Google」で発明の本質にかかわるキーワードを適宜組合せ、類似技術の探索をおこなった(2017.06.01実施)。しかしながら、本発明と類似した情報を開示しているウェッブサイトは発見できなかった。
特開2002‐315123号公報(仮設住宅内分岐配線) 特開2005-071850号公報(マルチコンセントにシングル延長プラグ) 特開2008‐123920号公報(スッキリ収納箱) 特開2010-097875号公報(マルチコネクタ) 特開2010-504733号公報(図2にACDCコンバータ→DC蓄電が図示) 特許4063248号公報(マルチコンセントにシングル延長プラグ) 特許5899466号公報(パナソEVに電力供給)
パナソニック株式会社ニュースリリース [online]2016年12月08日「天井から電源の取り出しが可能な「リーラコンセント/ファクトライン(登録商標)用リーラコンセントプラグ」を発売」:HYPERLINK " http://news.panasonic.com/jp/press/data/2016/12/jn161208-1/jn161208-1.html "Panasonic社Webpage リーラコンセント:HYPERLINK "http://www2.panasonic.biz/es/densetsu/haisen/switch_concent/reeler_concent/"パナソニック社Webpage ファクトライン(登録商標)20:HYPERLINK "http://www2.panasonic.biz/es/densetsu/haikan/factline/lineup/factline20.html"Panasonic社Webpage テモートリール:HYPERLINK "http://www.hataya.jp/products/pid/11/"ハタヤリミテッド社Webpage カールコード:HYPERLINK "https://ameblo.jp/jyoukan2/entry-10915002640.html"カールコードって知ってる?Webpage AC/DCパワーステーションの高効率化:HYPERLINK "https://www.panasonic.com/jp/corporate/technology-design/ptj/pdf/593_01.pdf"Panasonic電工技報(Vol. 59 No. 3)pp7-11 Webpage 東芝ライテック「ライティングレール」:HYPERLINK "http://www.tlt.co.jp/tlt/support/faq/wiring/lightingrail.htm"東芝ライテック社Webpage 朝日電器「ELPA ライティングバー」:HYPERLINK " http://www.akaricenter.com/spotlight/elpa-lrc050-100b.htm"ハタヤリミテッド社Webpage
第一発明は、複数のコンセントをもち、それらコンセントが『複数の分散した』負荷群に到達し、該負荷群へ同時に給電できるということを課題とした。
第二発明は、複数のプラグをもち、それらプラグが『複数の分散した』電源群に到達し、該分散電源群から同時に受電できるということを課題とした。
第三発明は、『複数の分散した』電源群から受電し、『複数の分散した』負荷群へ給電できることを課題とした。
<第一発明の課題:避難所の備蓄を簡素化>
現在避難所には、カセットガスボンベ式発電機が備蓄されていて、大地震等激甚災害時に主として照明用の電源とされる。かかる発電電力は、1kw弱(900W程度)のものが多い。その一方、急速に進んだ照明LED化のため、現ハロゲン等の非常用非LED照明を省エネLEDに置換投資すれば、現有非常電力に大きな余裕が生まれる。また、その置換投資ができないにしても、非常照明は天気のよい昼間は使用されないので、そういった昼間の非常電力には余裕が生まれると推定される。そして電力量(kwh)としては、廉価なカセットガスボンベを買増して備蓄しておけば、簡単に2−3倍に増強できる。
他方、大停電となる激甚災害の発生後しばらく経過し、復旧作業が進展したとしても、大規模発電所の復旧が見込めないという状況を想定する必要がある。かかる想定にては、災害難民の持つ携帯電子機器のほとんどが電池切れになると予想され、被災者は非常電源の活きたコンビニにある携帯充電器に殺到するだろう。その殺到で生じる混乱、および、慣れ親しんだ情報洪水からいきなり情報過疎に陥ってしまうことで、精神的パニックとなる者が大量発生する、等々の社会不安が懸念される。
ゆえに、電力余裕のある昼間に避難所の非常電源を有効利用して大量の携帯機器を一斉充電でき、さらに、かかる充電にて、懸念される『携帯機器ユーザの殺到、集中による混乱』を回避する装置、が望まれていた。
<第一発明に対する従来技術>
前記の回避装置を従来技術で構成する。簡単にできることは避難所の非常電源「E0」のコンセントからタコ足分岐で多くの携帯機器を充電することである。そこでまず、図2のように、非常電源「E0」のコンセントにマルチコンセントまたは電工ドラム「5」を接続して一次分岐する。そして図3のように、分岐先に「クレードル」と称される充電ステーション「6」を配備する。
この一次二次分岐を三次四次・・と枝分かれ分岐させれば、ねずみ算式に多数のスマホ・タブレット、あるいはノートPCを同時充電できるだろう。
しかし、この枝分かれ分岐にて、さまざまな長さの延長コードを適切に用意しないと接続できなくなったり、最終端にある充電ステーション同士が近接し過ぎたりしてしまう。充電ステーションでは10台程度のスマホ・タブレット、あるいはノートPCが充電されるので、10人程度の機器ユーザが集まる。このおよそ10人単位の集合同士をできるだけ分散させたい。
このように従来技術では、マルチコンセントまたは電工ドラム「5」と充電ステーション「6」との間をさまざまな長さの延長ケーブルを用いて、充電ステーション同士を離隔していた。これを模式的に図4に示す。
図4に例示される大量のスマホ・タブレット、あるいはノートPCの同時充電を、激甚災害時に実施するには、多数本のさまざまな長さの延長ケーブルが必要となるだろう。そして具体的には、図5のような複数のケーブル長物を備蓄する長物ケーブル懸架台「Z」が必要になるだろう。これが従来技術における問題である。すなわち、スペースに制約がある備蓄倉庫に「Z」のようなものを置くことは困難である。第一発明において、発明者はこの懸架台「Z」、および、さまざまな長さの延長ケーブルを避難所に備蓄することを省略する方策を提案した。
<第二発明の課題:電源集約のニーズ対応>
再生可能エネルギー発電の多くは、小規模で地域的に分散している。複数の異種エネルギー発電所の電力をひとつに集約して大電力とし、有効利用したいという一般的ニーズがある。その一方、激甚災害時においても同様に、普段は利用勝手のない小規模で地域的に分散している電源を、緊急に集約するという短期的ニーズが想定される。
たとえば、普段は利用勝手のない小規模ソーラ(太陽光)、小規模風力、小規模水力などの再生可能エネルギー発電機が点在する地域が激甚災害に見舞われた場合、これらを短期的に集約して被災地に給電できる装置があれば、それは被災地の人命を救う重要装置になるだろう。
また、災害緊急電源として電気自動車(EV)のもつ二次電池に注目したい。この電気自動車(EV)の二次電池も、小規模で地域的に分散している電源とみなすことができる。典型的には、津波によって多くの電気自動車が走行不能になり、かつ、走行不能となる位置もばらばらで散在する事態も想定できる。この状態もまさしく、小規模電源(二次電池)が利用困難な状態で点在する状況と考えられる。
従来は、こういった小規模分散電源を集約する簡便な装置がなかったため、一般的なニーズ対応も、災害向け短期的ニーズ対応もできなかった。これに注目した発明者は、第二発明において電源集約装置を提案した。
<第三発明の課題:小規模分散電源を集約して負荷に給電>
第二発明で小規模分散電源を集約し、その集約電力を第一発明で離隔した複数の重要負荷に給電できるようになれば、激甚災害時に有効であろう。発明者は、この観点から発明者は、第三発明として電源集約と負荷給電とを一体化した激甚災害時に有効利用できる装置を提案した。
以下に発明者の提案を説明する。
<<第一発明>>
第一発明は(請求項1:図6参照)、複数の負荷群に電源から給電する負荷群への給電装置であって、該給電装置が、電源から受電してなる電源ラインと、複数の、一端が前記電源ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にコンセントをもち、かつ、該コードに伸縮手段が当接されている、または、複数の、一端が前記電源ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にコンセントをもち、かつ、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られている延長コンセント群を具備し、該延長コンセント群は、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で該給電装置内に収容される収容状態となる一方、他端のコンセントを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のコンセントを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となるものであり、前記複数の延長コンセント群を隣接させ、該隣接部位にて延長コンセント群のコード同士が絡み合わないように分離する分離手段が配設されている、ことを特徴とした負荷群への給電装置である。
第一発明の主たる要素は、「電源ライン」「延長コンセント群」「延長コンセントの自在引出/収納手段」「コンセント群のコード同士の分離手段」である。第一発明の給電装置「1」を図6に例示した。
この例は、電源ライン(図示されず)をパナソニックのファクトライン(登録商標)という電線ダクト型の電源ラインを利用している。(ファクトライン(登録商標)について、および、電源ラインに関する補足は後述する)
<第一発明の「延長コンセント群」>
「延長コンセント群」は、コンセント「C0」を延長させる仕組みであり、第一発明の装置はそれを複数もっている。すなわち、図6のコンセント「C0」は、延長コンセント「CL」として延長できる。より具体的にはリーラコンセント型の延長コンセント「CX」として、負荷である「6」(複数スマホ・複数タブレットを一斉充電するマルチ充電スタンド(クレードル))に給電すべく延長でき、普段は収納されている。
この延長と収納の仕組みは図6には明示されていないので、図21に示す。すなわち、コードに伸縮手段が当接されている、または、複数の、一端が前記電源ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にコンセントをもち、かつ、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られている。これが、「延長コンセントの自在引出/収納手段」である。
「延長コンセント群」は、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で給電装置内に収容される収容状態となる一方、他端のコンセントを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のコンセントを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となる。
<第一発明の「分離手段」>
「コンセント群のコード同士の分離手段」は、図9(a)の「SP」として示されるように、コードが隣接する部位の境界に板状のもの、とくに材質は絶縁性が高く軽量なプラスチック材を用いて成形したものを配設するのが望ましい。このコードの延長部位が絡み合わないように分離する分離手段「SP」は、図10、図22(a)、図23(a)、図24、および、図27(a)(b)にも示されている。
分離手段「SP」の機能である、「隣接した複数の延長コンセント群(または延長プラグ群)の該隣接部位にて延長コンセント群(または延長プラグ群)のコード同士が絡み合わないように分離する」機能は、これらの図10、図22(a)、図23(a)、図24、および、図27(a)(b)で示されている態様すべてにおいて同様である。
<第一発明の「伸縮手段」「巻取り回転力による巻取り」>
図21(a)が、リーラコンセント型の延長コンセント「CX」のA0の延長部位「AL(図示せず)」に当接された伸縮手段「B1」の説明である。「AL」は「A0」の一部であって、引き出され離隔部位へ給電する、または、離隔部位にて受電する部位である。延長コンセント「CX」は、図21(a)の収納状態では、「B1」の縮小力による縮み状態である一方、図21(b)のようにコンセントが引っ張られることによって、伸縮手段「B1」が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される。
このとき、伸縮手段「B1」は伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態である。
図21(c)(d)は、巻取りボビン(ドラム)型の延長コンセント「CZ」の巻取りボビン「B2」と巻取り回転力を付与する手段「B3」を図示している。図21(c)に示す収納状態では、巻取りボビン「B2」の巻取り回転力による巻取り状態で給電装置内に収容される収容状態となる一方、図21(d)のようにコンセントを引っ張ることによって、巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が巻取り回転力を付与する手段「B3」によって徐々に増されつつ、A0の延長部位「AL(図示せず)」が延長され、かつ、漸次収容力増強の緊張状態となる。
ここで、延長コンセントのAL (A0の延長部位であって、引き出され離隔部位へ給電する、または、離隔部位にて受電する部位)、すなわちコードを、「カールコード」(あるいは「コイルドケーブル」)としてもよい(非特許文献5参照)。
この場合、カールコードの製法時に高温状態でコードを被覆するプラスチック材/ゴム材に与えられた巻取り(カールもしくはコイルド)テンションが冷却後にも残留して、前記の伸縮手段「B1」あるいは前記の巻取り回転力を付与する手段「B3」と同様に、コンセントを引っ張ることによって、巻取り(カールもしくはコイルド)テンションが増し、漸次収容力増強の緊張状態となる。
このことは「コードに伸縮手段が当接されている」ということと同義であって、この場合コード被覆材のプラスチック材/ゴム材自体が伸縮手段となっている。
<第一発明の「防水機能付き自在開閉手段」>
次に、給電装置の防水機能付き自在開閉手段を説明する。図6に例示した第一発明の給電装置「1」に防水機能付き自在開閉手段(フタ)「Y」が配設されていて、図6にては、4本の延長コンセントが引き出された状態で開閉手段(フタ)は、やや半開きの開状態「YO」を示している。
これは延長作業の途中を示すものでわかりにくいので以下に別図を用いて防水機能付き自在開閉手段を詳しく説明する。
防水機能付き自在開閉手段(フタ)について、図9(b)に「4つすべてが開状態「YO」」を示す。そして図9(c)に、「4つのうち2つが閉状態「YC」」を示す。このように、延長コンセントを引き出す際には、開状態としてコンセント「C0」を引き出して所望の位置にコンセント「C0」を移動すれば良い。
図11が、防滴防水機能付き自在開閉手段(フタ)のコード引出部を示したものである。コード引出部には、「yc」「yo」で示される「Y」にてA0を通線する部位をカバーする大きさの、さらに小さな「コード引出部自在開閉手段(子ブタ)」が配設されている。「yc」はその閉状態、「yo」はその開状態である(図11(a)(b)参照)
コード引出部自在開閉手段(子ブタ)には、図11(a)(b)の図中に「yx」で示す、A0を弾力と可塑性ある材料で覆い密着し防滴防水効果を得るための帽子ツバ状構造が配設されるのが好ましい。この帽子ツバ状構造が弾力と可塑性でA0を覆うので、顕著な防滴防水効果が得られる。
すなわち、図12(b)(c)のように、「子ブタ」を開けた状態でコード「A0」を出し入れし、図12(a)のように「子ブタ」を閉じて密閉する。なお、このとき、自在開閉手段(フタ)「Y」は閉状態でもコードA0を出し入れできるので作業しやすく便利である。
図9(b)(c)、および、図11・図12で説明した「Y」「yc」「yo」「yx」によって、延長コンセントが避難所などの屋外で展開されるときに良好な防水防滴効果が得られる。このような効果は、従来のマルチコネクタや電工ドラムでは得られないもので、しばしば発生する屋外でのタコ足配線のための短絡事故やコード発火による火災発生を未然に防ぐ効果が得られる。
<第一発明の効果>
第一発明によれば、図4が図7のようになる。すなわち、図7は第一発明を図4の条件で適用した際の、(a)コード展開(b) コード収容状態を示す図である。ここで、図4と図7(a)を対比する限りにては、単に従来のマルチコネクタを「給電装置」なるものに置換しただけで大差ないと誤解されるが、大きな違いから来る効果がある。
第一の相違は、図7(b) コード収容状態として、コード展開する前に給電装置を所望の位置に簡便にスタンバイできるということである。これに対して、従来の図4の場合は、マルチコネクタに加えて、種々の長さのコードをそれぞれのマルチコネクタ位置に持っていかなくてはならず、これは実際には非常に手間の食う煩わしい作業である。そして、各長さコードを個別に負荷と接続していくのだが、緊急時にこのような作業を行うことは好ましいことではない。
これに対して、第一発明の給電装置をもちいれば、図7(b) コード収容状態として、各コードの長さを気にすることなく所望の位置に並べ、その上で個々の給電装置から延長コンセントを展開していけばよく、作業負荷としてはより軽減されたものになる。
第二の相違は、避難所などの屋外でこのような延長コード展開がなされるとき、良好な防水防滴効果を維持できることである。これについては、図9(b)(c)、および、図11・図12で説明した「Y」「yc」「yo」「yx」によるもので、従来のマルチコネクタ等では得られない効果である。
第三の相違は、従来図5のように備蓄困難だった長物延長コードおよび複数のケーブル長物を備蓄する長物ケーブル懸架台「Z」が不要になるばかりか、図8に示すようにコンパクトな積上げ備蓄も可能で、スペース節約が重要である備蓄倉庫にとって非常に有効である。
<第一発明:二次電池に対する態様>
第一発明の態様として、次のようなものがある。すなわち(請求項2)、第一発明の負荷群への給電装置が、前記の延長コンセント群とともに、ひとつ以上の、一端が前記電源ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にプラグをもち、かつ、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られている延長プラグまたは延長プラグ群を兼備し、該延長プラグまたは該延長プラグ群は、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で収容箱に収容される収容状態となる一方、他端のプラグを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のプラグを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力が増強される緊張状態となるものであり、該延長プラグまたは該延長プラグ群は、負荷として充電される二次電池に接続されているものである、第一発明の給電装置である。
この態様は、前述の二次電池が負荷でもあり電源でもあるために、第一発明の給電装置が二次電池を負荷として充電する際に、二次電池側の端末が「コンセント」である場合に対応した態様である。充電対象の二次電池の端末が「プラグ」であれば、この態様は必要ない。
ここで、「延長プラグ」は、前述の「延長コンセント」のコンセント部分を「プラグ」に置換したものである。そして、負荷として充電する二次電池側の端末が「コンセント」である二次電池が1台の場合もあるので、「ひとつ以上の」という記述をもちいるとともに、端末が「コンセント」である二次電池に対応する延長プラグが1台または複数台であるので、「延長プラグまたは延長プラグ群」という記述となっている。
その他の態様は第一発明の「コンセント」を「プラグ」に置換したもので、基本的に同様ある。すなわち、プラグを引っ張ることによって伸縮手段で漸次収容力が増強される緊張状態となりながら延長させ、その伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される。これは図21(a)の「コンセント」を「プラグ」に置換したものである。
または、他端のプラグを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される。これは図21(b)の「コンセント」を「プラグ」に置換したものである。「伸縮手段」も「巻取りボビンの繰り出し回転」も、ともに、そのことで漸次収容力が増強される緊張状態となるものである。
<第一発明:「電線ダクト型の電源ライン」による態様>
第一発明の具体的な実施態様としては(請求項3)、電源ライン「EL」が、電線ダクト型の電源ラインであって、該電線ダクトが、給電装置の内部側壁に接続部位を装置内部に向けて配設されるものであり、前記の延長コンセント「CL」の一端が前記電線ダクト型の電源ラインの接続部位に接続され、該延長コンセント「CL」の他端にあるコンセントが概ね水平に引き出される、および/または、前記の延長プラグ「PL」の一端が前記電線ダクト型の電源ラインの接続部位に接続され、該延長プラグの他端にあるプラグが概ね水平に引き出される実施態様である。
ここで、電源ライン「EL」が、電線ダクト型の電源ラインとして具体化しているが、電線ダクト型の電源ラインの例として、さらに具体的に「ファクトライン(登録商標)」を用いて説明する。すなわち電源ライン「EL」が、電線ダクト型のファクトライン(登録商標)「EX」である。この「ファクトライン(登録商標)」はパナソニック社の電線ダクト型の電源ラインの商品名である。類似商品として、東芝ライテック「ライティングレール(非特許文献7)」、朝日電器「ELPA ライティングバー(非特許文献8)」があり、当該実施態様として、これら類似商品をもちいてもよい。以下、「ファクトライン(登録商標)」をこれらの代表例として説明する。
図10は、延長コンセント「CL」を電線ダクト型の「ファクトライン(登録商標)「EX」」に接続した実施態様の図である。低圧100‐200Vの商品系列名は「ファクトライン20」であるが、ここでは「ファクトライン(登録商標)」と記載する。
「ファクトライン(登録商標)」に接続する専用接続コネクタを一端にもち、他端にコンセントを具備した「延長コンセント」が「リーラコンセント「CX」」という商品である。このリーラコンセント「CX」の一端にはコンセント、他端にはファクトライン(登録商標)「EX」に接続する接続コネクタ「Q」が配設されている。
「接続コネクタ「Q」」の実物の写真を図21の右側に示す。「Q」は、CXまたは後述するPXをEXの電源ラインまたは後述するFXの給電ラインに接続する専用コネクタである。
図22、図23に、CXまたは後述するPXをEXの電源ラインまたは後述するFXの給電ラインに接続している態様が図示されている。(図22、図23の説明は後述)
さて、従来の「ファクトライン(登録商標)」は天井に配設され、天井にて「リーラコンセント「CX」」を「接続コネクタ「Q」」で接続し、「リーラコンセント「CX」」を天井から下部に落とし込むように上下動させて用いるのが一般的であった。これに対して、第一発明の実施態様は、給電装置の内部側壁に接続部位を装置内部に向けて配設され(横向けに配設)、コンセントまたはプラグを概ね水平に引き出すことが特徴である。
このような横向け配設が一般的でない理由は、使用者が「ファクトライン(登録商標)」の荷電部分に接触する恐れがあるためである。(天井下向け配設なら、使用者の手が届かない)
これに対して、第一発明の実施態様でも、「ファクトライン(登録商標)」を給電装置の「内部の」側壁に配設するので、外部の使用者の手が「ファクトライン(登録商標)」荷電部分に触れることはなく安全上問題はない。これは、「ファクトライン(登録商標)」の適切な利用であると考える。
また、従来の「ファクトライン(登録商標)」は天井から下方の任意位置にコンセントを到達させ、かかる下方位置で負荷プラグに接続して負荷に給電する、という利用法であった。これに対して、第一発明の実施態様にては、コンセントまたはプラグを概ね水平に引き出し、水平位置の大きく異なる離隔した位置において、給電対象負荷のプラグまたはコンセントに接続して該負荷に給電する、という利用法である。
<第一発明:「電源ライン」に関する補足>
ここで、複数の負荷が直流負荷であるか、交流負荷であるか、ないしは、それらの混在であるか、という場合に応じて「直流電源ライン」と「交流電源ライン」を選択的に配設するのが好ましい。どの場合にも対応できるように、電源ラインは、「直流電源ライン」と「交流電源ライン」の、少なくとも2つのラインを独立して具備するのが好ましい。いうまでもなく、直流負荷に対しては直流電源ラインに接続された延長コンセントが延伸してこれに接続し、交流負荷に対しては交流電源ラインに接続された延長コンセントが延伸してこれに接続する。
また、直流も交流も、負荷を駆動する適切な電圧レベル(AC100V/110V/200V/220V、および、DC100V/110V/200V/220V、等)に応じて選択的に電源ラインの電圧を設定して固定的に配設する、あるいは、複数の電圧レベルの電源ラインをあらかじめ用意し、これらを負荷によって使い分けられるように電源ラインを構成しておくのが好ましい。
<第一発明:「係止手段」を用いた態様>
第一発明のさらなる実施態様として(請求項7)、負荷群への給電装置において、前記のコンセントの周縁、または、前記のプラグの周縁に、漸次収容力が増強される緊張状態となったとき、伸縮手段の縮み力に抗してプラグまたはコンセントを固定したい部位に係止する、または、巻取り回転力の付与手段の巻取り回転力に抗してプラグまたはコンセントを固定したい位置に係止する係止手段を具備しているのが好適である。
この「係止手段」、すなわちC0の周縁に具備された爪状ないしは熊手状の係止部材「D」を図13と図14に示す。図14中の「DX」はDと同様の係止手段を自らが設置される面に具備した「6」の置台(イス型)である。
図13(a)(b)は係止手段がない比較例である。コンセントまたはプラグを引っ張ることによって、伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、コンセントまたはプラグを引っ張ることによって、巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となるものであるので、引っ張る距離が遠ければ遠いほど、大きな縮小力または巻取り回転力が生じ、これによって、給電装置のほうに引き戻される(図13(b))。
これに対して、図13(c)(d)は係止手段である爪状ないしは熊手状の係止部材「D」がある場合であり、該係止手段で給電装置のほうに引き戻される力に抗して、コンセントまたはプラグを所望の位置に固定できるので好適である。かかる固定は、たとえば図14中の「DX」のような「6」の置台(イス型)を配設して、図示するように「DX」の一部に爪状ないしは熊手状の係止部材「D」で固定すれば、コンセントまたはプラグを「6」と接続しやすくなり好適である。
<参考:単独負荷への給電装置>
図16(a)(b)(c)は単独負荷への給電装置である。これは公知の図1(d)に属するものであって参考図である。すなわち、ひとつの、一端が前記電源ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にコンセントをもち、かつ、該コードに伸縮手段が当接されている、または、ひとつの、一端が前記電源ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にコンセントをもち、かつ、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られている単独の延長コンセントを具備し、該延長コンセントは、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で該給電装置内に収容される収容状態となる一方、他端のコンセントを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のコンセントを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となる単独負荷への給電装置であり、この態様ではコード同士が絡み合うことはないので、分離手段は不要である。
一方、図16(d)(e)(f)は参考装置「3’」を示す。これは第二発明の集約装置「3」の特別の場合、すなわち、延長プラグが単数のものであり、公知の掃除機と同一の構成となっている。
<<第二発明>>
第二発明は(請求項4)、複数の電源群を集約する電源群の集約装置であって、該集約装置が、複数の電源を集約した給電ラインと、複数の、一端が前記給電ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にプラグをもち、かつ、該コードに伸縮手段が当接されている、または、 複数の、一端が前記給電ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にプラグをもち、かつ、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られている延長プラグ群を具備し、該延長プラグ群は、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で該給電装置内に収容される収容状態となる一方、他端のプラグを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のプラグを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となるものであり、前記複数の延長プラグ群を隣接させ、該隣接部位にそれぞれのコードの延長部位が絡み合わないように分離する分離手段が配設されている、ことを特徴とした、電源群の集約装置である。
<第一と第二発明の差異>
第二発明は、第一発明の「複数負荷へ給電」という機能を、「複数電源を集約する」という機能に置き換えたもので、電流方向が逆転しているものの、装置構成はほとんど同一である。ゆえに逐次的に第二発明を説明するよりも、両者の差異に注目して説明する。
まず。第一発明との大きな差異は、第一発明の「コンセント」が「プラグ」に置換されていることである。これは、第二発明が電源群に向けて延長プラグを延伸し、電源群のコンセントに該プラグをもって接続するためである。
<第二発明:「給電ライン」の補足>
第一発明の「電源ライン」に相当するものが、「給電ライン」となっている。この「給電ライン」に複数電源が集約される。ここで、<第一発明の電源ラインの補足>の項の記述は:『複数の負荷が直流負荷か交流負荷か、それらの混在か、さらに、負荷を駆動する電圧レベルにもとづいて「電源ライン」を適切に構成する必要がある』であった。
同様に、第二発明の「給電ライン」においても、第二発明で集約する電源が、直流電源であるか、交流電源であるか、ないしは、それらの混在であるか、かつまた、電源電圧レベル(AC100V/110V/200V/220V、および、DC100V/110V/200V/220V、等)にもとづいて「給電ライン」に付随する回路を適切に構成する必要がある。
特に、集約する電源が、たとえば外部ノイズ等外乱の影響で時間的に不安定で、電圧変動する場合があるので、適切なキャパシタンス等を含んだ安定化回路を有する付随回路を構成して電圧を安定化することが望ましい。
また、集約すべき電源が直流電源と交流電源が混在している場合、付随回路としてコンバータ、および、コンバータ出力の直流化電圧レベルを他の直流電源と整合させる直流電圧調整回路を兼備するのが望ましい。これら「コンバータ」「直流電圧調整回路」を有する付随回路を構成することで、直流電源と交流電源が混在していても、直流の整合化された電圧レベルに集約された給電ラインとなしうる。(「コンバータ(CONV)」「直流電圧調整回路(DCVR)」については図18、図19をもちいて後述する)
第二発明の主たる要素は、「給電ライン」「延長プラグ群」「延長プラグの自在引出/収納手段」「プラグ群のコード同士の分離手段」である。
<第二発明の「延長プラグ群」>
(本項は基本的に第一発明と同様である) 「延長プラグ群」は、プラグ「P0」を延長させる仕組みであり、装置はそれを複数もっている。すなわち、プラグ「P0」は、延長プラグ「PL」として延長できる。より具体的にはリーラプラグ型の延長プラグ「PX」として、電源のコンセントまで延長でき、普段は収納されている。
この延長と収納の仕組みは第一発明と同様である。すなわち、コードに伸縮手段が当接されている、または、複数の、一端が前記給電ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にプラグをもち、かつ、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られている。これが、「延長プラグの自在引出/収納手段」である。
「延長プラグ群」は、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で給電装置内に収容される収容状態となる一方、他端のプラグを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のプラグを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となる。
<第二発明の「分離手段」>
(本項は基本的に第一発明と同様である) 「プラグ群のコード同士の分離手段」は、第一発明と同様に、コードが隣接する部位の境界に板状のもの、とくに材質は絶縁性が高く軽量なプラスチック材を用いて成形したものを配設するのが望ましい。このコードの延長部位が絡み合わないように分離する分離手段「SP」は、図22(b)、図23(a)、図24、および、図27(a)(b)にも示されている。
分離手段「SP」の機能である、「隣接した複数の延長プラグ群(または延長コンセント群)の該隣接部位にて延長プラグ群(または延長コンセント群)のコード同士が絡み合わないように分離する手段であることは、これらの図22(b)、図23(a)、図24、および、図27(a)(b)で示されている態様すべてにおいて同様である。
<第二発明の「伸縮手段」「巻取り回転力による巻取り」>
(本項は基本的に第一発明と同様である) 第一発明にて図21(a)(b)を用いて説明したのと同様、リーラプラグ型の延長プラグ「PX」のA0の延長部位「AL」に当接された伸縮手段「B1」が、プラグ収納とプラグ延長で機能する。ここで「AL」は「A0」の一部であって、引き出され離隔部位へ給電する、または、離隔部位にて受電する部位である。
延長プラグ「PX」は、収納状態では、「B1」の縮小力による縮み状態である一方、プラグが引っ張られることによって、伸縮手段「B1」が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される。
このとき、伸縮手段「B1」は伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態である。
また、第一発明と同様、巻取りボビン(ドラム)型の延長プラグ(図示せず)の巻取りボビンと巻取り回転力を付与する手段が、プラグ収納とプラグ延長で機能する。すなわち、収納状態では、巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で給電装置内に収容される収容状態となる一方、プラグを引っ張ることによって、巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が巻取り回転力を付与する手段によって徐々に増されつつ、A0の延長部位「AL(図示せず)」が延長され、かつ、漸次収容力増強の緊張状態となる。
ここで、第一発明と同様、延長コンセントのAL (A0の延長部位であって、引き出され離隔部位へ給電する、または、離隔部位にて受電する部位)、すなわちコードを、「カールコード」(あるいは「コイルドケーブル」)としてもよい(非特許文献5参照)。
この場合、第一発明と同様、カールコードの製法時に高温状態でコードを被覆するプラスチック材/ゴム材に与えられた巻取り(カールもしくはコイルド)テンションが冷却後にも残留して、前記の伸縮手段「B1」あるいは前記の巻取り回転力を付与する手段「B3」と同様に、プラグを引っ張ることによって、巻取り(カールもしくはコイルド)テンションが増し、漸次収容力増強の緊張状態となる。
このことは「コードに伸縮手段が当接されている」ということと同義であって、この場合コード被覆材のプラスチック材/ゴム材自体が伸縮手段となっている。
<第二発明の「防水機能付き自在開閉手段」>
(本項は基本的に第一発明と同様である) 次に、集約装置の防水機能付き自在開閉手段を説明する。図6、図9(b)(c)、図11、図12はコンセント「C0」が描かれているが、これらの「C0」がプラグ「P0」に置換されたものとしてこれらの図群を引用する。
図6は第一発明の給電装置「1」に防水機能付き自在開閉手段(フタ)「Y」が配設されている例である。図6にては、4本の延長コンセントが引き出された状態で開閉手段(フタ)は、やや半開きの開状態「YO」を示している。
図9(b)(c)は防水機能付き自在開閉手段(フタ)の説明図で、図9(b)に「4つすべてが開状態「YO」」を示す。そして図9(c)に、「4つのうち2つが閉状態「YC」」を示す。このように、延長プラグを引き出す際には、開状態としてプラグ「P0」を引き出して所望の位置にプラグ「P0」を移動すれば良い。
図11が、防滴防水機能付き自在開閉手段(フタ)のコード引出部を示したものである。コード引出部には、「yc」「yo」で示される「Y」にてA0を通線する部位をカバーする大きさの、さらに小さな「コード引出部自在開閉手段(子ブタ)」が配設されている。「yc」はその閉状態、「yo」はその開状態である(図11(a)(b)参照)
コード引出部自在開閉手段(子ブタ)には、図11(a)(b)の図中に「yx」で示す、A0を弾力と可塑性ある材料で覆い密着し防滴防水効果を得るための帽子ツバ状構造が配設されるのが好ましい。この帽子ツバ状構造が弾力と可塑性でA0を覆うので、顕著な防滴防水効果が得られる。
すなわち、図12(b)(c)のように、「子ブタ」を開けた状態でコード「A0」を出し入れし、図12(a)のように「子ブタ」を閉じて密閉する。なお、このとき、自在開閉手段(フタ)「Y」は閉状態でもコードA0を出し入れできるので作業しやすく便利である。
図9(b)(c)、および、図11・図12で説明した「Y」「yc」「yo」「yx」によって、延長プラグが避難所などの屋外で展開されるときに良好な防水防滴効果が得られる。このような効果は、従来のマルチコネクタや電工ドラムでは得られないもので、しばしば発生する屋外でのタコ足配線のための短絡事故やコード発火による火災発生を未然に防ぐ効果が得られる。
<第二発明の効果>
第二発明によれば、電源集約ができることで以下のような効果がある。すなわち、小規模で地域的に分散している再生可能エネルギー発電電力をひとつに集約して大電力とし、有効利用できる。
また、激甚災害時において、普段は利用勝手のない小規模で地域的に分散している電源を、緊急に集約するという短期的な電力ニーズも対応できる。たとえば、普段は利用勝手のない小規模ソーラ(太陽光)、小規模風力、小規模水力などの再生可能エネルギー発電機が点在する地域が激甚災害に見舞われた場合、これらを短期的に集約して被災地に給電できる。
また、電気自動車(EV)のもつ二次電池を非常電源として利用する際に活用できる。すなわち、たとえば、津波によって走行不能になった複数の電気自動車が走行不能となったそれぞれの位置に第二発明の集約装置の延長プラグ群を延伸し、それぞれの電気自動車(EV)のコンセントに接続して二次電池に残留している電気エネルギーを集約することができる。
従来は、こういった小規模分散電源を集約する簡便な装置がなかったため、一般的なニーズ対応も、災害向け短期的ニーズ対応もできなかった。第二発明は、とりわけ非常時緊急電源として有効である。
<第二発明:二次電池に対する態様>
(本項は基本的に第一発明と同様である) 第二発明の態様として、次のようなものがある。すなわち(請求項5)、第二発明の電源群の集約装置が、前記の延長プラグ群とともに、ひとつ以上の、一端が前記電源ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にコンセントをもち、かつ、該コードに伸縮手段が当接されている、または、ひとつ以上の、一端が前記給電ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にコンセントをもち、かつ、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られている延長コンセントまたは延長コンセント群を兼備し、該延長コンセントまたは延長コンセント群は、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で収容箱に収容される収容状態となる一方、他端のコンセントを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のコンセントを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力が増強される緊張状態となるものであり、該延長コンセントまたは該延長コンセント群は、電源として放電される二次電池に接続されている態様である。
この態様は、前述の二次電池が負荷でもあり電源でもあるために、第二発明の集約装置が二次電池を電源として集約する際に、二次電池側の端末が「プラグ」である場合に対応した態様である。充電対象の二次電池の端末が「コンセント」であれば、この態様は必要ない。
ここで、電源として集約する二次電池側の端末が「コンセント」である二次電池が1台の場合もあるので、「ひとつ以上の」とするとともに、1台または複数台の二次電池と接続するので「延長プラグまたは延長プラグ群」としている。
その他の態様は第一発明の「コンセント」を「プラグ」に置換したもので、基本的に同様ある。すなわち、プラグを引っ張ることによって伸縮手段で漸次収容力が増強される緊張状態となりながら延長させ、その伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される。これは図21(a)の「コンセント」を「プラグ」に置換したものである。
または、他端のプラグを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される。これは図21(b)の「コンセント」を「プラグ」に置換したものである。「伸縮手段」も「巻取りボビンの繰り出し回転」も、ともに、そのことで漸次収容力が増強される緊張状態となるものである。
<第二発明:「電線ダクト型の電源ライン」による態様>
第二発明の具体的な実施態様としては(請求項6)、給電ライン「FL」が、電線ダクト型の給電ラインであって、該電線ダクトが、集約装置の内部側壁に接続部位を装置内部に向けて配設されるものであり、前記の延長プラグ「PL」の一端が前記電線ダクト型の給電ラインの接続部位に接続され、該延長プラグ「PL」の他端にあるプラグが概ね水平に引き出される、および/または、前記の延長コンセント「CL」の一端が前記電線ダクト型の給電ラインの接続部位に接続され、該延長コンセントの他端にあるコンセントが概ね水平に引き出される実施態様である。
ここで、第一発明同様、給電ライン「FL」が、電線ダクト型の電源ラインとしており、電線ダクト型の電源ラインの例として、さらに具体的に「ファクトライン(登録商標) 「FX」」を用いて説明する。この「ファクトライン(登録商標)」はパナソニック社の電線ダクト型の電源ラインの商品名である。類似商品として、東芝ライテック「ライティングレール(非特許文献7)」、朝日電器「ELPA ライティングバー(非特許文献8)」があり、当該実施態様として、これら類似商品をもちいてもよい。以下、「ファクトライン(登録商標)」をこれらの代表例として説明する。
図10は、延長プラグ「PL」を電線ダクト型の「ファクトライン(登録商標) 「FX」」に接続した実施態様の図である。低圧100‐200Vの商品系列名は「ファクトライン20」であるが、ここでは「ファクトライン(登録商標)」と記載する。
「ファクトライン(登録商標)」に接続する専用接続コネクタを一端にもち、他端にプラグを具備したものを「延長プラグ」と呼ぶことにする。これを「PX」とする。(これに対して、リーラコンセント「CX」の一端にはコンセント、他端にはファクトライン(登録商標)「EX」に接続する接続コネクタが配設されている。「接続コネクタ「Q」」の実物の写真を図21の右側に示す)
前述のように、従来の「ファクトライン(登録商標)」は天井に配設され、天井にて「リーラコンセント「CX」」を「接続コネクタ「Q」」で接続し、「リーラコンセント「CX」」を天井から下部に落とし込むように上下動させて用いるのが一般的であった。これに対して、第一発明の実施態様は、給電装置の内部側壁に接続部位を装置内部に向けて配設され(横向けに配設)、コンセントまたはプラグを概ね水平に引き出すことが特徴である。
このような横向け配設が一般的でない理由は、使用者が「ファクトライン(登録商標)」の荷電部分に接触する恐れがあるためである。(天井下向け配設なら、使用者の手が届かない)
これに対して、第二発明の実施態様でも、「ファクトライン(登録商標)」を給電装置の「内部の」側壁に配設するので、外部の使用者の手が「ファクトライン(登録商標)」荷電部分に触れることはなく安全上問題はない。これは、「ファクトライン(登録商標)」の適切な利用であると考える。
また、従来の「ファクトライン(登録商標)」は天井から下方の任意位置にコンセントを到達させ、かかる下方位置で負荷プラグに接続して負荷に給電する、という利用法であった。これに対して、第二発明の実施態様にては、コンセントまたはプラグを概ね水平に引き出し、水平位置の大きく異なる離隔した位置において、給電対象負荷のプラグまたはコンセントに接続して該負荷に給電する、という利用法である。
<第二発明:「電源ライン」に関する補足>
ここで、複数の負荷が直流負荷であるか、交流負荷であるか、ないしは、それらの混在であるか、という場合に応じて「直流電源ライン」と「交流電源ライン」を選択的に配設するのが好ましい。どの場合にも対応できるように、電源ラインは、「直流電源ライン」と「交流電源ライン」の、少なくとも2つのラインを独立して具備するのが好ましい。いうまでもなく、直流負荷に対しては直流電源ラインに接続された延長コンセントが延伸してこれに接続し、交流負荷に対しては交流電源ラインに接続された延長コンセントが延伸してこれに接続する。
また、直流も交流も、負荷を駆動する適切な電圧レベル(AC100V/110V/200V/220V、および、DC100V/110V/200V/220V、等)に応じて選択的に電源ラインの電圧を設定して固定的に配設する、あるいは、複数の電圧レベルの電源ラインをあらかじめ用意し、これらを負荷によって使い分けられるように電源ラインを構成しておくのが好ましい。
<第二発明:「係止手段」を用いた態様>
(本項は基本的に第一発明と同様である) 第二発明のさらなる実施態様として(請求項7)、電源群の集約装置において、前記のコンセントの周縁、または、前記のプラグの周縁に、漸次収容力が増強される緊張状態となったとき、伸縮手段の縮み力に抗してプラグまたはコンセントを固定したい部位に係止する、または、巻取り回転力の付与手段の巻取り回転力に抗してプラグまたはコンセントを固定したい位置に係止する係止手段を具備しているのが好適である。
この「係止手段」、すなわちC0の周縁に具備された爪状ないしは熊手状の係止部材「D」を図13と図14、および、図15に示す。図14、および、図15中の「DX」はDと同様の係止手段を自らが設置される面に具備した「6」の置台(イス型)である。
図13(a)(b)は係止手段がない比較例である。コンセントまたはプラグを引っ張ることによって、伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、コンセントまたはプラグを引っ張ることによって、巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となるものであるので、引っ張る距離が遠ければ遠いほど、大きな縮小力または巻取り回転力が生じ、これによって、給電装置のほうに引き戻される(図13(b))。
これに対して、図13(c)(d)は係止手段である爪状ないしは熊手状の係止部材「D」がある場合であり、該係止手段で給電装置のほうに引き戻される力に抗して、コンセントまたはプラグを所望の位置に固定できるので好適である。かかる固定は、たとえば図15中の「DX」のような「6」の置台(イス型)を配設して、図示するように「DX」の一部に延長プラグの周縁に配設された爪状ないしは熊手状の係止部材「D」で固定すれば、プラグを「6」と接続しやすくなり好適である。
<第二発明の実施例>
図17、図18、図19に第二発明の集約装置「3」の実施例を示す。図17は、さまざまな電源E1からE5を集約してDC直流出力またはAC交流出力として外部負荷に給電する集約装置[3]の利用例、図18は、図17にて集約装置[3]の負荷が直流(DC)負荷の場合の内部の回路ブロック説明図、図19は、図17にて集約装置[3]の負荷が交流(AC)負荷の場合の内部の回路ブロック説明図である。
図17にて、E1は太陽光発電による電源(直流)、E2はマイクロ水力発電による電源(交流)、E3が風力発電による電源(交流)、E4とE5は「EV」、すなわち、二次電池を有する車両(電気自動車、プラグインハイブリッド車など)の二次電池である。
直流電源と交流電源の混在は後述するとして、E4とE5は二次電池であるので、前述のようにコンセント接続かプラグ接続かが不確定であるので、第二発明の集約装置は延長プラグのみならず、延長コンセントも具備していて、「E5」においてリーラコンセント型の延長コンセント「CX」によってE5の二次電池と接続している。
一方、コンセント接続かプラグ接続かが不確定である問題に対し、図25に示す電気品で対処することもできる。すなわち、図25は、「コンセントコンセント「CC」とプラグプラグ「PP」とそれぞれ仮称する電気品の説明図であって、これらを用いて延長コンセントと延長プラグの末端を簡単に交換することができる。
コンセントコンセント「CC」は、コンセントとコンセント、プラグプラグ「PP」はプラグとプラグを電気的に接続した電気品である。プラグをコンセントコンセント「CC」に接続すれば、末端はコンセントになるし、コンセントをプラグプラグ「PP」に接続すれば、末端はプラグになる。
たとえば図17の「E4」にて、集約装置「3」から「E4」に向かって延伸されたプラグにコンセントコンセント「CC」を接続している。これでプラグはコンセントに変換され、二次電池「E4」の充電用プラグに接続している。
そして、図17において集約装置「3」の電源を集約した給電ライン「FL」が外部に延長され、DC直流出力またはAC交流出力として外部負荷に給電している。前者のDC直流出力例が図18、後者のAC交流出力例が図19である。
図18および図19ともに集約装置[3]の内部に、付随回路である「CONV コンバータ(整流器)」および「DCVR 直流電圧調整器」のブロックを有している。直流電源である太陽光発電の電源「E1」、EVの二次電池である電源「E4」「E5」は、直流電源であるので「DCVR」に接続され、直流電圧を安定化調整されている。
一方、交流電源であるマイクロ水力発電の電源「E2」と風力発電による電源「E3」は「CONV」に接続され直流に整流されてから「DCVR」に接続され、直流電圧を安定化調整されている。
直流電源(たとえば、太陽光発電の電源「E1」、EVの二次電池である電源「E4」「E5」)と、これに対して、交流電源(マイクロ水力発電の電源「E2」と風力発電「E3」)という異種電源を延長プラグで接続するときに取り違える事故が起こりかねない。とくに本集約装置にては、装置から延長され離隔した位置での接続であるので作業監視の眼が届かない確率も高いだろう。
取り違えミス確率を減らすための好ましい態様としての工夫を図26に示す。これには、延長プラグのプラグ部分に図示される「ON‐OFF」スイッチである「p3」が配設されている。(「p3:充電回路オンオフ(接続/遮断)スイッチ」図26(a)参照)
「p3」が「OFF」の状態で電源とプラグは電気的に絶縁されている。その一方、「OFF」状態において、延長プラグが物理的に電源との接続を果たしていれば(検知手段が「FL」に接触していれば)内部の直流交流検知手段が動作する。
該直流交流検知手段は、「p1:直流ポテンシャルありを検知して発光するLED」「p2:交流ポテンシャルありを検知して発光するLED」「p4:高インピーダンス化のための回路ブロック」「p5:コンバータ(整流器)」等からなる。
「p3」が「OFF」の状態で、「p4:高インピーダンス化のための回路ブロック」の作用で極微電流を検知回路に流し、公知の方法で直流か交流かの判定、および、その電圧レベルが延長プラグで集約装置本体に接続されても健全であろうことを判定する。
図26(b)は電源が交流である場合に対応している検知手段で、図26(a)は電源が直流である場合に対応している検知手段であって、両者の差異は、電源が交流である場合には「p5:コンバータ(整流器)」が兼備 (図26(b)参照) されていることである、「p5」によって交流を整流して直流化し、その後段は直流同様の検知手段で直流交流を検知するものである。
図26(a)(b)の検知手段が、LED(発光ダイオード)の点灯消灯によって接続作業作業者に対し電源が直流電源なのか交流電源なのかを接続前、すなわち「p3」がオフ(遮断)状態で案内する。それで前記の取り違えミス確率は減る。つまり、接続作業作業者はLED(発光ダイオード)の点灯と、あらかじめ期待していた直流交流のどちらかという情報とが不一致であれば、「p3」を「OFF」状態に維持したままで安全を確認したり、直流交流の間違いを修正したりできるので、取り違えミス確率は確実に減るので好適である。
<<第三発明>>
第三発明は(請求項8)、複数の電源群を集約する電源群の集約手段、および、複数の負荷群に電源から給電する負荷群への給電手段を具備した、複数電源から複数負荷に電力供給する装置であって、「第二発明の電源群の集約装置」が、複数の電源群を集約する電源群の集約手段で、「第一発明の負荷群への給電装置」が、複数の負荷群に電源から給電する負荷群への給電手段であり、第二発明を構成する(前記電源群の集約手段の電線ダクト型の)給電ライン「FL」と、第一発明を構成する(前記負荷群への給電手段の電線ダクト型の)電源ライン「EL」が電気的に接続された、電源から負荷に電力供給する装置である。
第三発明の装置の例を図20に示す。図20では、第一発明の負荷群への給電装置へ電源を給電する電源ライン「EL」の先端プラグが第二発明の集約装置[3]から引き出された電源を集約した給電ライン「FL」の先端コンセントに差し込まれ電気的に接続されている。
このように第三発明の装置[4]は、電源群の集約手段としての装置[3]と負荷群への給電手段としての装置[1]を電気的に接続したもので、図20の例では、E1〜E5の電源を集約装置[3]で集約し、直流負荷(スマホ群やタブレット群)と接続した複数(図では2台)のクレードル[6]に対し給電装置[1]で直流給電(充電)している。
<第三発明の電源ライン、給電ラインの態様>
第三発明は、第二発明の集約電源を第一発明マルチ負荷供給の電源として電気的に接続合体した単純な発明ではある。しかしながら、合体の主体である「電源ライン「EL」」「給電ライン「FL」」の態様にて以下の工夫を凝らしている。
すなわち(請求項9)、前記電源群の集約手段の給電ラインが電線ダクト型の給電ラインで、かつ、前記負荷群への給電手段の電源ラインが電線ダクト型の電源ラインであって、該給電ライン、および、該電源ラインの配設状態が、以下に記載された「甲」「乙」「丙」のいずれかの態様である、または、該給電ライン、または、該電源ラインが、以下に記載された「丁」の態様である、電源から負荷に電力供給する装置。
ここで、「甲」は、給電ラインと電源ラインの位置関係が背面を合わせたものであって、給電ラインの接続部位を持たない全背面と電源ラインの接続部位を持たない全背面とが接している位置関係を示すものである。「乙」は、給電ラインと電源ラインの位置関係が上下であって、給電ラインの接続部位を持たない側面と電源ラインの接続部位を持たない側面を、一方が上で他方が下となるように接している位置関係を示すものである。「丙」は、給電ラインと電源ラインの位置関係が左右であって、給電ラインの接続部位を持たない側面と電源ラインの接続部位を持たない側面を、一方が上で他方が下となるように接している位置関係である。「丁」は、給電ラインまたは/および電源ラインが屈曲部を有する、という態様であって、「甲」「乙」「丙」「丁」のすべてにおいて、電源ライン「EL」または給電ライン「FL」は、電線ダクト型を採用している。
「甲」の態様は、電線ダクト型の給電ライン「FL」と電線ダクト型の電源ライン「EL」の位置関係が背中合わせであって、この位置関係が背中合わせとは、電線ダクト型給電ラインの接続部位を持たない背面と電線ダクト型の電源ラインの接続部位を持たない背面とが接している位置関係を示すものである。(図22(a)(b)参照)
「乙」の態様は、電線ダクト型の給電ライン「FL」と電線ダクト型の電源ライン「EL」の位置関係が上下であって、この位置関係が上下とは、電線ダクト型給電ライン「FL」と電線ダクト型の電源ライン「EL」とが接続部位を持たない側面を、一方が上で他方が下となるように接している位置関係を示すものである。(図23(a)参照)
「丙」の態様は、電線ダクト型の給電ライン「FL」と電線ダクト型の電源ライン「EL」の位置関係が左右であって、この位置関係が左右とは、電線ダクト型給電ライン「FL」と電線ダクト型の電源ライン「EL」とが接続部位を持たない側面を、一方が左で他方が右となるように接している位置関係を示すものである。(図27(a)参照)
「丁」の態様は、電線ダクト型の給電ラインが屈曲部「W」を有する、または、電線ダクト型の電源ライン「W」が屈曲部を有する態様である。(図24参照)
前記「甲」、すなわち電線ダクトを背中合わせ配置にした態様では、給電ライン「FL」に接続し延長されるコンセントまたはプラグが概ね水平に引き出される方向「FX」と、電源ライン「EL」に接続し延長されるコンセントまたはプラグが概ね水平に引き出される方向「EX」が、逆方向になるのが特徴である。(図22)
図22(a)に対し、図22(b)は裏側を図示していて、図22(c)は逆方向の説明図である。すなわち、図22(c)にて、「EZ」がコンセントまたはプラグが概ね水平に引き出される方向「EX」の方向、「FZ」がコンセントまたはプラグが概ね水平に引き出される方向「FX」の方向で逆方向となっている。
この特徴は、ある程度集中している電源群集合とその集合と離隔した位置の給電対象負荷群集合のほぼ中間位置に第三発明の装置を配置して、電源を集約し、その方向と逆方向にある給電対象負荷群集合に給電するときに有効である。
前記「乙」、すなわち電線ダクトを上下配置した態様では、給電ライン「FL」に接続し延長されるコンセントまたはプラグが概ね水平に引き出される方向「FX」と、電源ライン「EL」に接続し延長されるコンセントまたはプラグが概ね水平に引き出される方向「EX」が同じ方向になっているのが特徴である。(図23)
図23(a)は「乙」の態様を図示していて、図23(b)は「同じ方向」の説明図である。すなわち、図23(b)にて、「EZ」がコンセントまたはプラグが概ね水平に引き出される方向「EX」の方向、「FZ」がコンセントまたはプラグが概ね水平に引き出される方向「FX」の方向で同じ方向(並行方向)となっている。
この特徴は、集約される電源群の集合と給電対象負荷群の集合が同じ地域に集合混在しており、その混在集合から離隔した位置に第三発明の装置を配置して、ある方向に離隔した場所に集合している電源を集約し、その同じ方向に集合している給電対象負荷に給電するときに有効である。
前記「丁」、すなわち電線ダクトを屈曲させた態様では、電線ダクト型の給電ラインが、または、電線ダクト型の電源ラインが必然的に屈曲部を有する。かかる屈曲部は、電線ダクト型の給電ライン、または、電線ダクト型の電源ラインの製造時にベンディングマシン(機械的に屈曲を与える手段、ベンダーとも呼称される)で形成してもよいし、製造した後にベンディングマシンで屈曲加工して屈折部を形成してもよい。
図24にて、「W」が電源ラインの屈曲部、または、給電ラインの屈曲部であり、「W1」が「W」の位置近傍の一方のEZまたはFZの位置で、「W2」が「W」の位置近傍の他方のEZまたはFZを示す方向である。
屈曲部の屈曲角度は自由であって、製造前に現地の電源位置や負荷位置を実態調査する等々であらかじめ決定し、製造時にベンディングマシン(機械的に屈曲を与える手段、ベンダーとも呼称される)で該決定角度を屈曲目標値として屈曲させて形成する、としてもよい。あるいは、屈曲角度として、たとえば、製造時にあらかじめ10度、20度、30度・・・45度・・70度、80度、90度・・等の代表的角度で、前記ベンディングマシンにて形成しておき、利用者がそれらを選択的に採用する、としてもよい。
また、製造時にベンディングマシンにて、屈曲部を移動させながら屈曲して湾曲した電線ダクト型の給電ライン、または、湾曲した電線ダクト型の電源ラインを形成してもよい。この湾曲給電ラインや湾曲電源ラインの場合、コンセントまたはプラグが概ね水平に引き出される方向が放射状、および/または、コンセントまたはプラグが概ね水平に引き出される方向が多様な水平角で放射状となすこともでき、用途によっては好適である。
さらにまた、図24の「W」(電源ラインの屈曲部、または、給電ラインの屈曲部)に屈曲角度を変える手段、すなわち、たとえば、扉のヒンジ(蝶番(ちょうつがい、英: hinge))状の構造をもった屈曲角度の変化手段を配設し、実施先ごとに最適な屈曲角度に調整できるようにするのも好適である。
「丁」の特徴は、電源群または給電対象負荷群がある程度集中している場合、それら集中した集合と離隔した位置に第三発明の装置を配設し、該装置から電源群・負荷群へ延長プラグまたは延長コンセントを延伸しやすく好適である。
また前述の、湾曲した電線ダクト型の給電ラインまたは電源ラインを採用した場合、散在する電源群・負荷群のほぼ中央の位置に第三発明の装置を配設し、該装置から多様な水平角で放射状に、電源群・負荷群へ延長プラグまたは延長コンセントを延伸できるので好適である。
図28は、図23の上下、図24の屈曲部を組み合わせた六角柱型の第三発明の装置の実施例図である。この例では、前述の、湾曲した電線ダクト型の給電ラインまたは電源ラインを採用した場合と同様、六つの水平角で放射状に電源群・負荷群へ延長プラグまたは延長コンセントを延伸できる特徴をもっている。すなわち、図28(b)に示すように、たとえば、東西、南西北東、南東北西の六つの方向に延伸できる。
<第三発明:単一電源から単一負荷に給電>。
単一電源から単一負荷に給電する装置を第三発明の特別の場合として構成できる。
すなわち(請求項10)、ひとつの電源から受電する受電手段、と、ひとつの負荷に電源から給電する給電手段を具備した、電源から負荷に電力供給する装置であって、前記受電手段が、電源から受電する給電ライン、前記給電手段が、電源から受電してなる電源ラインを有するとともに、 前記受電手段および前記給電手段が、一端は前記給電ラインに接続され他端にはプラグをもつコードで、該コードに伸縮手段が当接されている、または、一端は前記給電ラインに接続され他端にはプラグをもつコードで、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られているひとつの延長プラグ、または、一端は前記電源ラインに接続され他端にはコンセントをもつコードで、該コードに伸縮手段が当接されている、または、一端は前記電源ラインに接続され他端にはコンセントをもつコードで、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られているひとつの延長コンセントのいずれかを具備している装置である。(図27参照)
この装置ではさらに(請求項10)、前記延長プラグまたは延長コンセントは、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で装置内に収容される収容状態となる一方、他端のプラグまたはコンセントを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のプラグまたはコンセントを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となるものであり、前記延長プラグ同士、または、前記延長コンセント同士、または、延長プラグと延長コンセントを隣接させ、該隣接部位にて前記延長プラグ同士、または、前記延長コンセント同士、または、延長プラグと延長コンセントのコード同士が絡み合わないように分離する分離手段が配設され、かつ、前記給電ラインと前記電源ラインが電気的に接続されていている、装置である。
前記給電ラインと前記電源ラインは、ともに電線ダクト型であり、かつ、次のような態様である(請求項11)、前記給電ラインと前記電源ラインの配設状態が、以下に記載された「甲」「乙」「丙」のいずれかの態様で、「甲」が、給電ラインと電源ラインの位置関係が背面を合わせたものであって、給電ラインの接続部位を持たない全背面と電源ラインの接続部位を持たない全背面とが接している位置関係を示すものであり、「乙」が、給電ラインと電源ラインの位置関係が上下であって、給電ラインの接続部位を持たない上下側面と電源ラインの接続部位を持たない上下側面を、一方が上で他方が下となるように接している位置関係を示すものであり、「丙」が、給電ラインと電源ラインの位置関係が左右であって、給電ラインの接続部位を持たない左右側面と電源ラインの接続部位を持たない左右側面を、一方が左で他方が右となるように接している位置関係を示すものである。
図27(a)が「乙」の態様の例であって、第三発明の特別な場合:単独電源から単独負荷に給電する装置「7」を例示している。図示されるように下方の延長プラグ「P0」がコンセントコンセント「CC」を介してEVの二次電池に接続している。この電力は「7」の「FX」とそれに接続された「EX」を経由して延長コンセントに送られて負荷に給電される。この図から「乙」の態様が、給電ラインと電源ラインの位置関係が上下であるのがわかる。
一方、図27(b)が「丙」の態様の例であり、電力供給の流れは前記「乙」の例と同様である。ともに「INV」や「CONV」や「DCVR」などの付随回路の格納場所である「J」スペースが確保されている。また、このから「丙」の態様が、給電ラインと電源ラインの位置関係が左右であるのがわかる。
<第一発明の効果>
当明細書段落[0063]−[0066]に記載した。再記は略す。
<第二発明の効果>
当明細書段落[0111]−[0114]に記載した。再記は略す。
<第三発明の効果>
第一発明の効果、および、第二発明の効果はそれぞれ第三発明にても維持される。さらに第三発明にて、比較的小さなスケールのコミュニティのエネルギー利用をコンパクトな装置で実現できるので小規模都市の運営に利用でき有効である。
また特に、災害時の迅速な電気エネルギー確保と電気エネルギー供給を同時にできるので、災害対策として用意する設備として有力な候補となり、実利用されたときに多くの人命を救うものになるだろう。
<第三発明の効果検証実験"a">
第三発明の効果を確認するため以下の実験"a"を行った。すなわち、図20の太陽光発電の電源「E1」、マイクロ水力発電の電源「E2」と風力発電「E3」は外し、2台のEVの二次電池である電源「E4」「E5」と、負荷として、2台の「6」(複数スマホ・複数タブレットを一斉充電するマルチ充電スタンド(クレードル)を用い、避難所にしてされている小学校の校庭で実施した。マルチ充電スタンド(クレードル)は交流電源で用いるものなので、第三発明の集約装置「3」の出力は交流である。
午前10時に検証実験"a"を開始して午前中に終了した。その実験の結果、2台のEVの二次電池によって市販の複数スマホ・複数タブレット合計20台のすべてを、充電されていない状態から満充電の状態に充電できた。マルチ充電スタンド(クレードル)の急速充電機能が全く問題なく働いたとおもわれる。
<第三発明の効果検証実験"b">
第三発明の効果を確認するため以下の実験"b"を行った。すなわち、図29の太陽光発電の電源「E1」「E2」と2台のEVの二次電池である電源「E3」「E4」を集約装置「3」で集約した。そして負荷としては、スマホ8台(図示略す)とした。
該負荷スマホへの接続は、自動車のアクセサリソケットから直流充電できる車載DC充電用接続器を延長コンセント「C0」に接続できるよう改良して用いた。かかる車載DC充電用接続器は市販のもので、USBポートを2口もつ自動車のアクセサリソケットから合計最大2.4A出力でスマホ2台同時に充電可能な製品である。
午前10時に検証実験"b"を開始して午前中に終了した。その実験の結果、太陽光発電の電源「E1」「E2」と2台のEVの二次電池によって市販の複数スマホ合計8台のすべてを、充電されていない状態から満充電の状態に充電できた。
この検証実験"b"の実験系は、直流電源から直流充電するものである。これに対して、検証実験"a"では、第三発明装置内のインバータ、および、マルチ充電スタンド(クレードル)のコンバータによって、直流→交流→直流という変換(DCDC変換)を経た充電である。
非特許文献6に「開発品は変換効率 94 %と従来品比 20 %の小型化を達成・・」とあるように、インバータ・コンバータを経由したDCDC変換は6%程度のロス(主として熱ロス)がある。この変換ロスがある検証実験"a"の系(交流を介した直流充電)よりも、検証実験"b"のような直流→直流ダイレクト充電のほうが電力ロスは少ないと考えられる。
実際、今回の検証実験"a""b"の個別スマホの満充電完了までの時間経過データを解析して比較すると、4〜5%の充電効率差があって検証実験"b"のほうが優位であった。本発明装置では、このようにより高効率の充電系を選択的に構築できるので、たとえば、避難所でのスマホ緊急充電系を構築するときに、直流電源→直流負荷ダイレクト充電系を構築して、わずかながらでもロスを減らして貴重な電力を有効利用できる緊急充電系を構築できるので、非常に有効である。
延長プラグと延長コンセントの分類図:(b)が第二発明、(e)が第一発明 従来の避難所での複数負荷への給電構成図。一次分岐までを示す 従来の避難所での複数負荷への給電構成図。二次分岐までを示す 従来の避難所でのマルチコンセント「5」による分散負荷給電(図7対比図) 従来の避難所の備蓄倉庫に複数のコード長物備蓄の状況説明図 リーラコンセント型の延長コンセントCXによる実施例図 図4に第一発明装置を適用し、(a)コード展開(b)収容状態を示す図 第一発明のコンパクトな積上げ備蓄状態の説明図 (a)分離手段[SP]、(b)開閉自在手段(フタ)開[YO]、(c)閉[YC]開[YO]の図 ファクトライン(登録商標)「EX」、リーラコンセント「CX」実施例図 防滴防水機能付き自在開閉手段(フタ)閉[YC]と開[YO]の説明図 自在開閉手段(フタ)閉[yc]開[yo]、帽子のツバ状構造[yx]の説明図 係止手段「D」説明図:(a‐b)「D」なし、(c‐d)「D」あり 係止手段を自らの設置面に具備した「6」のイス型置台DXの例図 プラグを係止する係止手段Dの説明図 (a‐c)単一延長コンセント第一発明、(d‐f)単一延長プラグ第二発明 電源E1〜5を集約して直流または交流で給電する集約装置[3]の利用例 集約装置[3]が直流で二次電池(Battery)に給電(充電)出力する例図 集約装置[3]が交流で給電出力する場合の例図 第三発明装置[4]説明図:E1〜5集約してスマホ等を直流充電する (a‐b):伸縮手段B1、(c‐d):巻取りボビンB2と巻取り回転力付与手段B3 電源ラインと給電ラインの位置関係が背中合わせである態様の説明図 電源ラインと給電ラインの位置関係が上下である態様の説明図 電源ラインと給電ラインに屈折部「W」を有する態様の説明図 コンセントコンセントとプラグプラグの説明図 電源の直流交流検知手段を組み込んだプラグの説明図 単独電源から単独負荷に給電する第三発明の特別な場合の説明図 位置関係が上下と屈折部を組合せた六角柱型の装置例図 直流電源から直流負荷を充電する実験の図
1 第一発明の給電装置(=e)
2 第一発明のリーラコンセント型の給電装置でリーラコンセントが単数のもの
3 第二発明の集約装置(=b)
3’ 3の比較装置で、延長プラグが単数のもの(公知の掃除機)
4 第三発明の複数電源から複数負荷に電力供給する装置
5 いわゆるマルチコンセント・電工ドラム等(=f)
6 複数スマホ・複数タブレットを一斉充電するマルチ充電スタンド(クレードル)
7 第三発明の特別な場合:単独電源から単独負荷に給電する装置
a ひとつのプラグが延長して電源から受電できるようにする構成
a1 プラグ側のコードを延長する延長コード
a2 プラグ側のコードを延長、収容できるようにした掃除機によく見られるリール構成
ad コンセント側に加え、特にプラグ側が延長/収容できる構成
b 第二発明の集約装置「3」
c 複数プラグが集中する構成[用途・有効性に疑問アリ]
d ひとつのコンセントが延長して負荷へ給電できるようにする構成
d1 コンセント側のコードを延長する延長コード
d2 コンセント側のコードを延長/収容できる構成
da プラグ側&コンセント側も延長/収容できる構成(テモートリール(登録商標))
e 第一発明の給電装置「1」の構成:コンセントが個別に分散負荷に給電。
f 複数コンセントで負荷に給電する「マルチコンセント」「電工ドラム」(=5)
p1 直流かつ接続できる電圧であることを検知して発光するLED
p2 交流かつ接続できる電圧であることを検知して発光するLED
p3 充電回路オンオフ(接続/遮断)スイッチ
p4 高インピーダンス化のための回路ブロック
p5 コンバータ(整流器)
yc コード引出部の自在開閉手段(子ブタ)の閉状態
yo コード引出部の自在開閉手段(子ブタ)の開状態
yx A0を弾力と可塑性ある材料で覆い密着し防滴防水効果を得るための帽子ツバ状構造
A0 コード(絶縁被覆された給電電線)
AL A0の延長部位で、引き出され離隔部位へ給電または離隔部位にて受電する部位
B1 ALに当接された伸縮手段の例
B2 ALを巻き取る巻取りボビン
B3 B2の巻取り回転力を付与する手段
C0 コンセント
CC 「コンセントコンセント」と仮称する器具:プラグをコンセントに変換する器具
CL 延長コンセント
CONV コンバータ(整流器)
CX リーラコンセント型の延長コンセントCL
CZ B2とB3を具備した巻取りボビン(ドラム)型の延長コンセント
D C0の周縁に具備された爪状ないしは熊手状の係止部材
DX Dと同様の係止手段を自らが設置される面に具備した「6」の置台(イス型)
DCVR 直流電圧調整器
E0 電源
E1〜E5 任意の電源群:太陽光発電の電源、風力発電の電源、EVの二次電池等
EL 電源と接続する電源ライン
EV 二次電池を有する車両(電気自動車、プラグインハイブリッド車など)
EX 電線ダクト型のファクトライン(登録商標)を利用したEL
EZ 請求項6のコンセントまたは請求項3のプラグが概ね水平に引き出される方向
FL 電源を集約した給電ライン
FX 電線ダクト型のファクトライン(登録商標)を利用したFL
FZ 請求項3のコンセントまたは請求項6のプラグが概ね水平に引き出される方向
H EL(EX)とFL(FX)とを電気的に接続する部材
INV インバータ(直流交流変換器)
J INVやCONVやDCVRなどの付随回路の格納場所
L0 負荷
P0 プラグ
PL 延長プラグ
PP 「プラグプラグ」と仮称する器具:コンセント末端をプラグに変換する器具
PX リーラコンセント型の延長コンセントのコンセント部にプラグを配設したPL
Q CXまたはPXをEXの電源ラインまたはFXの給電ラインに接続する専用コネクタ
SP コードの延長部位が絡み合わないように分離する分離手段
W 電源ラインの屈曲部、または、給電ラインの屈曲部
W1 W近傍の一方のEZまたはFZ
W2 W近傍の他方のEZまたはFZ
Y 防水機能付き自在開閉手段(フタ)
YC 防水機能付き自在開閉手段(フタ)の閉状態
YO 防水機能付き自在開閉手段(フタ)の開状態
Z 複数のケーブル長物を備蓄する長物ケーブル懸架台
<<第二発明>>
第二発明は(請求項4)、複数の電源群を集約する電源群の集約装置であって、該集約装置が、複数の電源を集約した給電ラインと、複数の、一端が前記給電ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にプラグをもち、かつ、該コードに伸縮手段が当接されている、または、 複数の、一端が前記給電ラインに接続されたコードであって、該コードの他端にプラグをもち、かつ、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られている延長プラグ群を具備し、該延長プラグ群は、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で該集約装置内に収容される収容状態となる一方、他端のプラグを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のプラグを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となるものであり、前記複数の延長プラグ群を隣接させ、該隣接部位にそれぞれのコードの延長部位が絡み合わないように分離する分離手段が配設されている、ことを特徴とした、電源群の集約装置である。
「延長プラグ群」は、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で集約装置内に収容される収容状態となる一方、他端のプラグを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のプラグを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となる。
また、第一発明と同様、巻取りボビン(ドラム)型の延長プラグ(図示せず)の巻取りボビンと巻取り回転力を付与する手段が、プラグ収納とプラグ延長で機能する。すなわち、収納状態では、巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で集約装置内に収容される収容状態となる一方、プラグを引っ張ることによって、巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が巻取り回転力を付与する手段によって徐々に増されつつ、A0の延長部位「AL(図示せず)」が延長され、かつ、漸次収容力増強の緊張状態となる。
これに対して、第二発明の実施態様でも、「ファクトライン(登録商標)」を集約装置の「内部の」側壁に配設するので、外部の使用者の手が「ファクトライン(登録商標)」荷電部分に触れることはなく安全上問題はない。これは、「ファクトライン(登録商標)」の適切な利用であると考える。
この「係止手段」、すなわちC0の周縁に具備された爪状ないしは熊手状の係止部材「D」を図13と図14、および、図15に示す。図14、および、図15中の「DX」はDと同様の係止手段を自らが設置される面に具備した「6」の置台(イス型)である。
図13(a)(b)は係止手段がない比較例である。コンセントまたはプラグを引っ張ることによって、伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、コンセントまたはプラグを引っ張ることによって、巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となるものであるので、引っ張る距離が遠ければ遠いほど、大きな縮小力または巻取り回転力が生じ、これによって、集約装置のほうに引き戻される(図13(b))。
これに対して、図13(c)(d)は係止手段である爪状ないしは熊手状の係止部材「D」がある場合であり、該係止手段で集約装置のほうに引き戻される力に抗して、コンセントまたはプラグを所望の位置に固定できるので好適である。かかる固定は、たとえば図15中の「DX」のような「6」の置台(イス型)を配設して、図示するように「DX」の一部に延長プラグの周縁に配設された爪状ないしは熊手状の係止部材「D」で固定すれば、プラグを「6」と接続しやすくなり好適である。

Claims (2)

  1. 複数の負荷群に電源から給電する負荷群への給電装置であって、
    該給電装置が、電源から受電してなる屈曲部を有する電源ラインと、
    複数の、一端は前記電源ラインに接続され他端にはコンセントをもつコードで、該コードに伸縮手段が当接されている、または、
    複数の、一端は前記電源ラインに接続され他端にはコンセントをもつコードで、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られている延長コンセント群を具備し、
    該延長コンセント群は、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で該給電装置内に収容される収容状態となる一方、
    他端のコンセントを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のコンセントを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となるものであ、負荷群への給電装置。
  2. 複数の電源群を集約する電源群の集約装置であって、
    該集約装置が、複数の電源を集約した屈曲部を有する給電ラインと、
    複数の、一端が前記給電ラインに接続され他端にはプラグをもつコードで、該コードに伸縮手段が当接されている、または、
    複数の、一端が前記給電ラインに接続され他端にはプラグをもつコードで、該コードが巻取り回転力の付与手段をもつ巻取りボビンに巻き取られている延長プラグ群を具備し、
    該延長プラグ群は、前記伸縮手段の縮小力による縮み状態、または、前記巻取りボビンの巻取り回転力による巻取り状態で該給電装置内に収容される収容状態となる一方、
    他端のプラグを引っ張ることによって、前記伸縮手段が伸び状態となり、縮小力が徐々に増されつつ延長される、または、他端のプラグを引っ張ることによって、前記巻取りボビンが繰り出し回転して巻取り回転力が徐々に増されつつ延長される漸次収容力増強の緊張状態となるものであ、電源群の集約装置。
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