JP2019029281A - 電解液注液装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】真空引きによる液漏れを有効に防止できて、注液量を高精度に適量に保つことが可能な電解液注液装置を提供する。【解決手段】シリンダチューブに電解液を供給する際には、第2逆止弁と、切替機構の筒体の胴部とで、液流出口からの電解液の流入を規制し、切替機構の筒体の胴部にて電解液の外部への流出を防止する。シリンダチューブに電解液を流出する際には、第1逆止弁と、切替機構の筒体の胴部とで、液流入口からの電解液の流出を規制し、切替機構の筒体の胴部にて電解液の外部への流出を防止する。【選択図】図1
Description
本発明は、電解液注液装置に関し、特に、リチウムイオン電池における電解液を注液するための電解液注液装置に関するものである。
リチウムイオン電池は、コバルト酸リチウム(LiCoO2)などの金属酸化物からなる正極と、黒鉛などの炭素材料からなる負極と、これら二つの電極を隔てる多孔質の絶縁フィルム(セパレータ)と、これらの間を満たす六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)などを有機溶媒に溶かした電解液等で構成される。
Liイオンが電気エネルギーの担い手となるため、正極、負極、電解液のいずれもがLiイオンに対して高い伝導性をもっている。さらに、正極、負極材料とも積層構造をもっており、これらの層間の隙間にLiイオンが侵入することができる。充電により正極のLiCoO2の層間からLiイオンが引き抜かれ、負極の黒鉛層へ挿入される。逆に、放電時には、Liイオンが黒鉛層から放出されて、正極の酸化物に取り込まれる。このように、充放電によって起こる反応は基本的にLiイオンの移動のみで、二つの電極の構造は全く変化しない。このため優れたサイクル特性を示し、充放電を繰り返しても、顕著な特性の劣化はない。
リチウムイオン電池等においては、全体的に多孔性であり、電解液を注入する際には、注液前に容器内を減圧し、容器の内側と外側との差圧を注液する技術が種々提案(特許文献1〜特許文献3)されている。
特許文献1には、真空チャンバーに定量吐出ポンプと真空ポンプとを接続して真空引きした電池容器内の電解液を滴下する構成の電解液注入装置が記載されている。また、定量吐出ポンプには、真空チャンバー内に貫通する注液管が接続され、この注液管に、真空チャンバー内に配置されるチェック弁が設けられている。このため、この特許文献1に記載のものでは、精密な定量吐出による高精度な注液速度制御を安定的に行えるというものである。
特許文献2に記載の注液機構は、チャンバーに保持された各電池容器の開口部に装着される特殊ノズル(閉塞部)を備え、この閉塞部に電解液注入ラインが取付られている。電解液注入ラインは、注液バルブ、貯溜タンク、供給バルブ等を備えたものである。また、この装置では、減圧ライン、加圧ライン、及び大気開放ライン等を備えている。
このため、電池容器内の減圧を行った後、注液バルブを開け、大気開放ラインの絞りを徐々に開けながら貯溜タンク内の電解液を大気圧により電池容器内に移動させる。続いて、大気開放バルブ、および絞りを閉じ、加圧ラインの加圧バルブを開ける。さらに加圧ラインの絞りを徐々に開け、電池容器内の電解液を加圧し、電解液を電極に含浸させる。次に加圧ラインの加圧バルブを閉じ、大気開放ラインの大気開放バルブを開け、電解液注入ラインの絞りを徐々に開けながら貯溜タンク内を徐々に大気圧に戻し、注液作業を終了する。なお、特殊ノズル(閉塞部)は、内部に二股部を有する流路を有するブロック体からなり、上下動機構にてこの特殊ノズルを電池容器の開口部に当接させることによって、電池容器を気密閉塞するものである。
特許文献3の注液装置は、電池(二次電池)を収容するデシケータ(容器)と、電解液が収容される液タンクと、デシケータ(容器)を加圧・減圧するポンプ等を備えたものである。また、液タンクに収容された電解液は、流量計、バルブ、及びノズルを経て、二次電池に注液される。
この場合、ポンプによって、デシケータ内を減圧する。次いで、バルブを開として液タンク内の電解液をノズルを介して二次電池内に注液する。液タンク内の電解液は自重だけでは落下せず、ポンプによって容器を減圧して大気との間で圧力差を生じさせ、該圧力差を用いて前記液タンク中の電解液を前記ノズルから滴下させることで、注液が行われるようになっている。
前記特許文献1に記載されているものでは、注液停止時にチェック弁(逆止弁)が閉となり、引き込み負圧を阻止するので、定量吐出ポンプが負圧の影響を受けることなく、大気圧下と同じ精度の定量吐出を可能とするものである。
しかしながら、チェック弁(逆止弁)には、流体の流れを速く迅速正確に開閉させることができない欠点があり、また、漏れの不安もあった。このため、定量吐出ポンプからの注液量を高精度に適量に保つことが困難である。
前記特許文献2に記載されているものでは、注液バルブ、貯溜タンク、及び供給バルブ等を備えた電解液注入ラインを必要とし、しかも、大気開放ラインの絞りや加圧ラインの絞りを徐々に開けたりする必要がある。
このため、装置として大掛かりとなるとともに、制御性に劣るものとなっており、注液量を高精度に適量に保つことが困難である。
また、特許文献3に記載されているものでは、バルブを開として液タンク内の電解液をノズルを介して二次電池内に注液する。このため、この特許文献2に記載のもの制御性に劣るものとなっており、安定した注液を行えないおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みて、真空引きによる液漏れを有効に防止できて、注液量を高精度に適量に保つことが可能な電解液注液装置を提供する。
本発明の電解液注液装置は、真空雰囲気内に収容された電池容器内に電解液を注入する電解液注液装置であって、液流入口を介して電解液がシリンダチューブ内に流入し、液流出口を介して電解液がシリンダチューブから流出するシリンダ機構と、シリンダチューブに外嵌される筒体を有し、この筒体の胴部に第1・第2貫通孔が開設され、第1貫通孔と液流入口とが連通するとともに第2貫通孔と液流出口とが非連通となる第1姿勢と、第2貫通孔と液流出口とが連通するとともに第1貫通孔と液流入口とが非連通となる第2姿勢とに切替が可能である切替機構と、シリンダチューブの外周側に配設されて、第1貫通孔を介した液流入口への電解液の流入を許容するとともに、液流入口を介した第1貫通孔からの電解液の流出を規制する第1逆止弁と、シリンダチューブの外周側に配設されて、液流出口を介した第2貫通孔からの電解液の流出を許容するとともに、第2貫通孔を介した液流出口からの電解液の流入を規制する第2逆止弁とを備えたものである。
本発明の電解液注液装置によれば、筒体の第1姿勢において、シリンダ機構によって、液流入口を介して電解液をシリンダチューブから流入する状態とすれば、電解液を第1貫通孔22を介して液流入口9から流入させることができ、かつ、第2貫通孔と液流出口とが非連通となっているので、液流出口からの電解液の流出及び流入を規制している。しかも、この状態では、第1逆止弁にて、電解液のシリンダチューブ内への流入が許容されるとともに、電解液のシリンダチューブ内からの流出が規制されている。
また、筒体の第2姿勢において、シリンダ機構によって、液流出口を介して電解液をシリンダチューブから流出する状態とすれば、液流出口を介して第2貫通孔から電解液を流出させることができ、かつ、第1貫通孔と液流入口とが非連通となっているので、液流入口からの電解液の流出及び流入を規制している。しかも、この状態では、第2逆止弁にて、電解液のシリンダチューブからの流出が許容されるとともに、電解液のシリンダチューブへの流入が規制されている。
このため、本発明の電解液注液装置によれば、シリンダ機構のシリンダ室内への電解液の供給量及びシリンダ室からの電解液の吐出量をそれぞれ一定量とすることができる。すなわち、真空雰囲気内に収容された電池容器内に電解液を注入する際において、液漏れを有効に防止しつつ電池容器への注液量を高精度に適量に保つことが可能となる。
前記切替機構は、筒体をその軸心廻りに回動させる回動機構を備え、前記筒体の軸心廻りの回動にて、第1姿勢と第2姿勢との切替を行うようにできる。このように設定すれば、回動機構にて筒体をその軸心廻りに回動させれば、第1姿勢と第2姿勢とを正確にかつ確実に切替えることができる。しかも、回動機構としては、筒体をその軸心廻りに回動させるようにできればよいので、構成として複雑化しない。
前記切替機構は、筒体をその軸線方向に沿ってスライドさせるスライド機構を備え、前記筒体の軸線方向に沿ったスライドにて、第1姿勢と第2姿勢との切替を行うものであってもよい。このように設定すれば、スライド機構にて、筒体をその軸線方向に沿ってスライドさせれば、第1姿勢と第2姿勢とを正確にかつ確実に切替えることができる。しかも、スライド機構としては、筒体をその軸線方向に沿ってスライドせるようにできればよいので、構成として複雑化しない。
前記真空雰囲気は、少なくとも電池容器を収容するチャンバー内部であるようにできる。このように構成することによって、チャンバーとして容量が小さいものでよい。このため、真空引装置の小型化を図ることができ、さらには、密封する部位が小さくて済み、装置の生産性に優れる。
前記チャンバーは、電池容器およびシリンダ機構を収容するものであってもよい。このように、電池容器およびシリンダ機構を収容するものであれば、シリンダ機構から電池容器までの真空配管を短く設定でき、その分、電池容器への注液量をより高精度に適量に保つことが可能となる。
電解液を収容する注液タンクを備え、この注液タンクは前記チャンバー外に配設されているものであってもよい。このように構成することによって、チャンバーの大型化を防止できる。
前記シリンダ機構は、サーボモータと、シリンダチューブ内を往復動して、シリンダチューブ内への電解液の注入とシリンダチューブ外への電解液の流出とを行うプランジャとを備え、サーボモータの駆動にてプランジャを往復動させるものが好ましい。サーボモータは、俊敏で高精度な動作を実現することができ、安定した注液量を供給することができる。
本発明の電解液注液装置は、真空雰囲気内に収容された電池容器内に電解液を注入する際において、液漏れを有効に防止しつつ電池容器への注液量を高精度に適量に保つことが可能となる。これによって、高品質の電池を安定して供給することができる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図6は電解液注液装置の参考例を示す。この電解液注液装置は、電解液Sを電池容器Bに注液するためのシリンダ機構1と、電解液Sを収容している注液タンク2と、電池容器Bとを収容するチャンバー3とを備える。電池容器Bは、例えば、リチウムイオン電池の電池容器であり、コバルト酸リチウム(LiCoO2)などの金属酸化物からなる正極と、黒鉛などの炭素材料からなる負極と、これら二つの電極を隔てる多孔質の絶縁フィルム(セパレータ)とを収納し、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)などを有機溶媒に溶かした電解液Sが注液される。
シリンダ機構1は、シリンダチューブ5と、このシリンダチューブ5内を往復動するプランジャ6と、このプランジャ6を往復駆動するためのモータ(サーボモータ)7とを備える。プランジャ6は、大径の頭部6aと、この頭部6aに連設されたロッド6bからなる。このため、シリンダチューブ5は、頭部6aよりも反ロッド側が電解液Sが供給されるシリンダ室8を構成する。
ここで、サーボモータは、モータ軸の回転角度/回転速度を回転検出器(エンコーダ)で検出し、モータドライバへフィードバックするものであり、このフィードバックと先にモータドライバ入力される制御用の情報の差が0になるようにする。このため、ステッピングモータに比べ細かな制御が行え、高速回転時にも高いトルクを維持できる。
チャンバー3には、例えば、図示省略の真空吸引口や大気開放口等が設けられている。真空吸引口には、配管を介して真空弁や真空ポンプが接続されている。一方、大気開放口は、電磁弁や流量調整弁が設けられた配管を介して大気に連通されている。このような真空弁、真空ポンプ、電磁弁および流量調整弁等は、制御手段(コントローラ)が予め設定されたソフトプログラムを実行することにより作動制御される。制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を中心としてROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等がバスを介して相互に接続されたマイクロコンピューターである。
また、シリンダチューブ5のシリンダ室8には、軸心に関して180°反対位置に液流入口9と液流出口10が設けられている。液流入口9には第1逆止弁11が付設され、液流出口10には第2逆止弁12が付設されている。第1逆止弁11には配管13が接続され、第2逆止弁12には配管14が接続されている。配管13は注液タンク2に接続され、配管14はチャンバー3を介して電池容器Bの開口部に連通されている。
第1逆止弁11は、配管13からの液流入口9への電解液Sの流入を許容し、液流入口9からの配管13への電解液Sの流出を規制する。また、第2逆止弁12は、液流出口10から配管14への電解液Sの流出を許容し、配管14からの液流出口10への電解液Sの流入を規制する。
このように構成された電解液注液装置では、プランジャ6が後退することによって、シリンダ室8内に負圧が生じ、配管13から第1逆止弁11を介してシリンダ室8に電解液Sが矢印のように吸引される。この際、第2逆止弁12にて液流出口10からの配管14への電解液Sの流入が規制されている。また、プランジャ6が前進すれば、シリンダ室8の電解液Sが第2逆止弁12を介して配管14へ矢印のように流出される。この際、第1逆止弁11にて液流入口9からの配管13への電解液Sの流出が規制されている。
すなわち、プランジャ6の後退量及び前進量を設定することによって、このシリンダ機構1から一定の流出量でもって流出させることができることになる。
従って、電池容器B(正極と、負極と、これら二つの電極を隔てるセパレータが収容された電池容器)をチャンバー3内に配置し、このチャンバー3を真空雰囲気とした状態で、プランジャ6を前進させれば、シリンダ室8の電解液Sが第2逆止弁12を介して配管14へ流出され、これによって、電池容器Bに一定量の電解液Sが供給され、この電池容器Bに電解液Sが注液されることになる。
ところで、チェック弁(逆止弁)には、流体の流れを速く迅速正確に開閉させることができない欠点があり、また、漏れの不安もあった。そのため、チャンバー3内を真空圧(真空雰囲気)とすることによって、液漏れが生じ注液量が変動するおそれがあった。そこで、図1に示すような電解液注液装置を提案することになった。図1に示す電解液注液装置の構成については、前記図6に示す電解液注液装置と相違する構成についてのみ説明する。
シリンダ機構1には、切替機構20が付設されているとともに、チャンバー3に、シリンダ機構1及び電池容器Bが収納されるものとなっている。なお、チャンバー3には、注液タンク2は収納されない。
切替機構20は、シリンダチューブ5の先端部に外嵌される筒体21と、この筒体21を駆動する駆動手段(図示省略)とを備える。筒体21は、短円筒体からなる胴部21aと、この胴部21aの一方の開口部(前方開口部)を塞ぐ前面壁21bとから成る。
そして、この筒体21には、液流入口9に対応する第1貫通孔22が設けられ、液流出口10に対応する第2貫通孔22が設けられている。この際、筒体21はその軸心廻りに回動可能とされ、図2(a)に示すように、第1貫通孔22が液流入口9に対応する状態では、第2貫通孔23が液流出口10に対応しない状態となる。また、図2(b)に示すように、第2貫通孔23が液流出口10に対応する状態では、第1貫通孔22が液流入口9に対応しない状態となる。図2(a)に示す状態を第1姿勢と呼び、図2(b)に示す状態を第2姿勢と呼ぶ。
そして、回動機構としては、例えば、モータと、モータの動力を減速して伝達する減速機等を備えたもので構成できる。なお、第1貫通孔22のシリンダチューブ側の開口部の外周側には、図示省略のシール部材が配設され、及び第2貫通孔23のシリンダチューブ側の開口部の外周側には、図示省略のシール部材が配設される。
従って、図2(a)に示すように、第1貫通孔22が液流入口9に対応する状態とするとともに、第2貫通孔23が液流出口10に対応しない状態として、プランジャ6が後退することによって、シリンダ室8内に負圧が生じ、矢印で示すように、配管13から第1逆止弁11、第1貫通孔22、及び液流入口9を介してシリンダ室8に電解液Sが吸引される。この際、液流出口10が第2貫通孔23に連通していないので、すなわち、液流出口10が筒体21の胴部21aに塞がれた状態となっているので、電解液Sの液流出口10を介した流入・流出がない。
また、図2(b)に示す状態において、プランジャ6が前進すれば、シリンダ室8の電解液Sが、矢印のように、液流出口10、第2貫通孔23、及び第2逆止弁12を介して配管14に流出して、矢印のように、電池容器Bに電解液Sを注液することができる。この際、液流入口9と第1貫通孔22とが連通していないので、すなわち、液流入口9が筒体21の胴部21aで塞がれた状態となっているので、電解液Sの液流入口9を介した流入・流出がない。
この実施形態では、配管13に設けられる逆止弁11が筒体21に付設され、配管14に設けられる逆止弁12が筒体21に付設されているので、逆止弁11,12は、この筒体21の軸線廻りに一体的に回動することになる。このため、各配管13,14は、その回動に追従するために、その一部乃至全体を可撓部乃至伸縮可能部とするのが好ましい。これによって、各配管13,14は、筒体21のその軸線廻りの回動を許容する。
なお、筒体21としては、シリンダチューブ5に対して、図2(a)の矢印方向、すなわち、反時計廻りに回動(回転)させることができ、また、図2(B)の矢印方向、すなわち、時計廻りに回動(回転)させることができように設定できる。このため、第1姿勢と第2姿勢との切り替えを行う場合、筒体21をシリンダチューブ5に対して、時計廻りで回動(回転)させても、反時計廻りに回動(回転)させてもよい。
この電解液注液装置では、筒体21の第1姿勢において、シリンダ機構1によって、液流入口9を介して電解液Sをシリンダチューブ5から流入する状態とすれば、電解液Sを第1貫通孔22を介して液流入口9から流入させることができ、かつ、第2貫通孔23と液流出口10とが非連通となっているので、液流出口10からの電解液Sの流出及び流入を規制している。しかも、この状態では、第1逆止弁11にて、電解液Sのシリンダチューブ5内への流入が許容されるとともに、電解液Sのシリンダチューブ5内からの流出が規制されている。
また、筒体21の第2姿勢において、シリンダ機構1によって、液流出口10を介して電解液Sをシリンダチューブ5から流出する状態とすれば、液流出口10を介して第2貫通孔23から電解液Sを流出させることができ、かつ、第1貫通孔22と液流入口9とが非連通となっているので、液流入口9からの電解液Sの流出及び流入を規制している。しかも、この状態では、第2逆止弁12にて、電解液Sのシリンダチューブ5からの流出が許容されるとともに、電解液Sのシリンダチューブ5への流入が規制されている。
このため、本発明の電解液注液装置によれば、空雰囲気内に収容された電池容器B内に電解液Sを注入する際において、液漏れを有効に防止しつつ電池容器Bへの注液量を高精度に適量に保つことが可能となる。これによって、高品質の電池を安定して供給することができる。回動機構にて筒体21をその軸心廻りに回動させれば、第1姿勢と第2姿勢とを正確にかつ確実に切替えることができる。しかも、回動機構としては、筒体21をその軸心廻りに回動させるようにできればよいので、構成として複雑化しない。
前記チャンバー3は、電池容器Bおよびシリンダ機構1を収容するものであるので、シリンダ機構1から電池容器Bまでの真空配管14を短く設定でき、その分、電池容器Bへの注液量をより高精度に適量に保つことが可能となる。また、注液タンク2はチャンバー3外に配設されているので、チャンバー3の大型化を防止できる。
前記シリンダ機構1は、サーボモータ7と、シリンダチューブ5内を往復動して、シリンダチューブ5内への電解液Sの注入とシリンダチューブ5外への電解液の流出とを行うプランジャ6とを備えたものである。このような場合、サーボモータ7は、俊敏で高精度な動作を実現することができので、安定した注液量を供給することができる。
次に、図3と図4に示す電解液注液装置では、筒体21を回動させることなく、軸線方向に往復動させることによって、第1姿勢と第2姿勢とに変位させることができる。この場合の第1姿勢は、図3に示すように、第1貫通孔22と液流入口9とが相対向し、第2貫通孔23と液流出口10とが軸方向にずれていて重ならない状態である。また、第2姿勢は、図4に示すように、第2貫通孔23と液流出口10とが相対向し、第1貫通孔22と液流入口9とが軸方向にずれていて重ならない状態である。このため、第1貫通孔22と第2貫通孔23とが軸線方向にずれている。
図3と図4に示す電解液注液装置では、配管13に設けられる第1逆止弁11を筒体21側に取付け、配管14に設けられる第2逆止弁12の筒体21側に取付けている。このため、各配管13,14は、筒体21のその軸線方向の往復動に追従するために、その一部乃至全体を可撓部乃至伸縮可能部とするのが好ましい。これによって、各配管13,14は、筒体21のその軸線廻りの往復動を許容する。
図3と図4に示す電解液注液装置であっても、図1に示す電解液注液装置と同様の作用効果を奏することができる。なお、これらの電解液注液装置におけるスライド機構として、ボールねじ機構やシリンダ機構等で構成できる。スライド機構としては、筒体をその軸線方向に沿ってスライドせるようにできればよいので、構成として複雑化しない。
図5に示す電解液注液装置では、図1に示す電解液注液装置において、チャンバー3を、電池容器Bが収納される程度の小型化を図っている。このように小型化を図れば、チャンバーとして容量の小さいものでよい。このため、真空引き装置の小型化を図ることができ、さらには、密封する部位が小さくて済み、装置の生産性に優れる。
本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、逆止弁としては、リフト式逆止弁、ディスク式逆止弁、ダイヤフラム式逆止弁、ボール式逆止弁、インライン式逆止弁、及びスイング式逆止弁等種々の逆止弁から任意に選択して使用できる。また、図3及び図4に示す電解液注液装置においても、チャンバー3として、電池容器Bのみを収納するものを用いてもよい。また、シリンダ機構1のモータとして、サーボモータに限らず、他のモータ、例えばステッピングモータ等であってもよい。なお、電池として、リチウムイオン電池が好ましいが、電解液を注液する種々の電池に対応することができる。
B 電池容器
S 電解液
1 シリンダ機構
3 チャンバー
5 シリンダチューブ
6 プランジャ
9 液流入口
10 液流出口
11 第1逆止弁
12 第2逆止弁
20 切替機構
21 筒体
21a 胴部
22 第1貫通孔
23 第2貫通孔
S 電解液
1 シリンダ機構
3 チャンバー
5 シリンダチューブ
6 プランジャ
9 液流入口
10 液流出口
11 第1逆止弁
12 第2逆止弁
20 切替機構
21 筒体
21a 胴部
22 第1貫通孔
23 第2貫通孔
Claims (8)
- 真空雰囲気内に収容された電池容器内に電解液を注入する電解液注液装置であって、
液流入口を介して電解液がシリンダチューブ内に流入し、液流出口を介して電解液がシリンダチューブから流出するシリンダ機構と、
シリンダチューブに外嵌される筒体を有し、この筒体の胴部に第1・第2貫通孔が開設され、第1貫通孔と液流入口とが連通するとともに第2貫通孔と液流出口とが非連通となる第1姿勢と、第2貫通孔と液流出口とが連通するとともに第1貫通孔と液流入口とが非連通となる第2姿勢とに切替が可能である切替機構と、
シリンダチューブの外周側に配設されて、第1貫通孔を介した液流入口への電解液の流入を許容するとともに、液流入口を介した第1貫通孔からの電解液の流出を規制する第1逆止弁と、
シリンダチューブの外周側に配設されて、液流出口を介した第2貫通孔からの電解液の流出を許容するとともに、第2貫通孔を介した液流出口からの電解液の流入を規制する第2逆止弁とを備えたことを特徴とする電解液注液装置。 - 前記切替機構は、筒体をその軸心廻りに回動させる回動機構を備え、前記筒体の軸心廻りの回動にて、第1姿勢と第2姿勢との切替を行うことを特徴とする請求項1に記載の電解液注液装置。
- 前記切替機構は、筒体をその軸線方向に沿ってスライドさせるスライド機構を備え、前記筒体の軸線方向に沿ったスライドにて、第1姿勢と第2姿勢との切替を行うことを特徴とする請求項1に記載の電解液注液装置。
- 前記真空雰囲気は、少なくとも電池容器を収容するチャンバー内部であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電解液注液装置。
- 前記チャンバーは、電池容器およびシリンダ機構を収容することを特徴とする請求項4に記載の電解液注液装置。
- 電解液を収容する注液タンクを備え、この注液タンクは前記チャンバー外に配設されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電解液注液装置。
- 前記シリンダ機構は、サーボモータと、シリンダチューブ内を往復動して、シリンダチューブ内への電解液の注入とシリンダチューブ外への電解液の流出とを行うプランジャとを備え、サーボモータの駆動にてプランジャを往復動させることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の電解液注液装置。
- 前記電池容器は、リチウムイオン電池における電池容器であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電解液注液装置。
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