JP2019028959A - 画像登録装置、画像登録システムおよび画像登録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】顔認証に適する顔画像を取得するために、様々なバリエーションの顔画像データを保存する必要があり、多量の記憶領域を要する。【解決手段】画像登録装置100は、取得部4と、出力部5と、判定部6と、記憶部7とを有する。取得部4は、少なくとも車両の後方を視認するための電子ミラーの上方で、かつ電子ミラーの長手方向の幅内に設置された撮像装置であるカメラ1により撮像された乗員の顔画像を含む画像を取得する。出力部5は、電子ミラーに含まれるディスプレイ3に表示させるために、取得部4が取得した画像を出力する。判定部6は、顔画像が所定の条件を満たすか否かを判定する。記憶部7は、顔画像が所定の条件を満たすと判定部6が判定した場合に、顔画像を含む画像を記憶する。【選択図】図2
Description
本発明は、車両における顔認証に必要な顔画像データを登録する技術に関する。
近年、車両において顔認証により運転者等の乗員の認証を行うことが検討されている。今後、様々なシステムにおいて、乗員を特定し、乗員ごとに最適化されたサービスが提供されると思われ、その乗員特定を実現できる技術として顔認証が挙げられる。
顔認証を行うために、認証対象となる乗員の顔画像を予め登録しておく必要がある。顔画像を登録するための技術の一例として、運転者が向いている方向が限定できる状況において、運転者の顔を撮影した画像データを認証用顔画像データの候補として登録する画像登録装置が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、顔認証に適する顔画像を取得するために、様々なバリエーションの顔画像データを保存する必要があり、多量の記憶領域を要する。
本開示の画像登録装置は、取得部と、出力部と、判定部と、記憶部とを有する。取得部は、少なくとも車両の後方を視認するための電子ミラーの上方で、かつ電子ミラーの長手方向の幅内に設置された撮像装置により撮像された乗員の顔画像を含む画像を取得する。出力部は、電子ミラーに含まれるディスプレイに表示させるために、取得部が取得した画像を出力する。判定部は、顔画像が所定の条件を満たすか否かを判定する。記憶部は、顔画像が所定の条件を満たすと判定部が判定した場合に、顔画像を含む画像を記憶する。
本開示の画像登録装置は、多量の記憶領域を必要とせずに、顔認証に適する顔画像データを登録(保存)することができる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される構成要素、構成要素の位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
図1は、画像登録システムの撮像装置と電子ミラーとの配置を示す図である。撮像装置は、乗員の顔認証を行うための顔画像を含む画像を撮像する。本実施の形態において、撮像装置には一例としてカメラ1を使用する。図1のようにカメラ1は、車両の乗員を含む(言い換えれば、車室内における全ての座席を少なくとも含む)車室内全体を撮像できるように、車室内の電子ミラー2の上方に配置される。さらに、カメラ1は、電子ミラー2の長手方向の幅内に設置されるとより好適である。
図1は、画像登録システムの撮像装置と電子ミラーとの配置を示す図である。撮像装置は、乗員の顔認証を行うための顔画像を含む画像を撮像する。本実施の形態において、撮像装置には一例としてカメラ1を使用する。図1のようにカメラ1は、車両の乗員を含む(言い換えれば、車室内における全ての座席を少なくとも含む)車室内全体を撮像できるように、車室内の電子ミラー2の上方に配置される。さらに、カメラ1は、電子ミラー2の長手方向の幅内に設置されるとより好適である。
電子ミラー2は、少なくともカメラ1で撮像された画像を表示するディスプレイ3を含む。電子ミラー2の構成は、ディスプレイ3と車両後方を視認するためのミラーとを用途に応じて切り替え可能な構成にしても良い。また、電子ミラー2の構成は、電子ミラー2に設置されたハーフミラーの背面にディスプレイ3を配置して、さらにディスプレイ3の背面に設置されたLEDの輝度を調整することでハーフミラーの透過率を調整するような構成にしても良い。
図2は本実施の形態における画像登録装置100を含む画像登録システムの構成を示す機能ブロック図である。画像登録装置100は図2に示すように、取得部4と、出力部5と判定部6と、記憶部7から構成される。
取得部4は、カメラ1により撮像された車両の乗員の顔画像を含む画像を取得する。出力部5は、取得部4が取得した乗員の顔画像を含む画像をディスプレイ3に出力する。判定部6は、取得部4によって取得された画像に含まれる乗員の顔画像が所定の条件を満たすか否かを判定する。なお、所定の条件については後で詳述する。記憶部7は、判定部6が判定した結果について取得部4を介して得る。記憶部7は、顔画像が所定の条件を満たすと判定部6が判定した場合に、当該顔画像を含む画像を記憶する。
図3は実施の形態1における画像登録方法を示すフローチャートである。フローチャートに沿って画像登録方法を説明する。
画像登録装置100は、画像登録装置100が搭載された自動車のエンジンが点火された、もしくは電源がオンになった場合に、起動する(スタート)。画像登録装置100が起動すると処理はステップS01へ移行する。
ステップS01では、乗員もしくは画像登録装置100の取得部4は顔画像を登録する必要があるか否かを判断する。乗員が過去に顔画像の登録を行っていない、または、乗員が予め設定した特定の動作を行った場合、画像登録装置100は顔画像の登録が必要である(ステップS01でYes)と判断して、処理はステップS02へ移行する。乗員が過去に顔画像の登録を行っているか否かの判断は、乗員が行ってもよいし、乗員の顔画像撮像後に撮像画像と記憶部7に記憶されているデータとを照合することで判断してもよい。
一方、乗員が過去に顔画像の登録を行った、かつ、乗員が予め設定した特定の動作を行わなかった場合、画像登録装置100は顔画像の登録が必要ではない(ステップS01でNo)と判断して、処理はステップS01に移行して次の登録のために待機する。ここで、乗員が予め設定した特定の動作とは、例えば、所定のボタンを押す動作、電子ミラー2に触れる動作または特定のジェスチャーにより登録を指示する動作などが考えられる。
ステップS02では、カメラ1は乗員の顔画像を含む画像を撮像し、取得部4は撮像された画像をカメラ1から取得する。取得部4が乗員の顔画像を含む画像を取得すると、処理はステップS03へ移行する。このとき、カメラ1は乗員の顔画像を含む画像を一枚撮像しても良いし複数枚撮像してもよい。複数枚撮像した場合も、それぞれの画像は取得部4へ送られる。複数枚の画像を撮像することで異なるシーンの顔画像を登録することができる。
ステップS03では、出力部5は顔画像を含む画像をディスプレイ3に出力し、処理はステップS04へ移行する。なお、画像の出力処理はこのタイミングには限定されない。ステップS04からステップS06までの判定処理が終わった後に画像を出力するようにしてもよい。
ステップS04では、判定部6はカメラ1から取得した画像に含まれる顔画像が所定の条件を満たすか否かを判定する。言い換えれば、判定部6は取得された顔画像が顔認証するために用いる顔画像として適当であるか否かを判定する。本実施の形態においては、顔画像における乗員の顔の輪郭がディスプレイ3に表示された所定の範囲に所定の大きさ以上で含まれている場合に、判定部6は顔画像が所定の条件を満たし、顔位置が適当であると判定する(ステップS04でYes)。この場合、顔認証する際に基準となる乗員の眼、鼻、および口が確実に検出できる顔画像が得られることになる。顔画像が所定の条件を満たすと判定されると、処理はステップS05へ移行する。なお、乗員の眼、鼻、および口の位置を検出する検出方法については公知(特開平11−110568号公報など)であるため詳しい説明は省略する。
一方、顔画像における乗員の顔の輪郭がディスプレイ3に表示された所定の範囲に所定の大きさで含まれていない場合に、判定部6は顔画像が所定の条件を満たさず、顔位置が不適当であると判定する(ステップS04でNo)。この場合、当該顔画像から顔認証する際に基準となる乗員の眼、鼻、および口の位置が検出できない可能性がある。顔画像が所定の条件を満たさないと判定されると、処理はステップS01に移行する。なお、乗員の眼、鼻、および口の位置が検出できない原因として、顔位置が不適当である以外に、例えば、乗員が帽子を被っている、サングラスをしている、などが考えられる。
ステップS05では、判定部6は画像に含まれる顔画像における乗員の顔向き角度が適当であるか否かを判定する。すなわち、まず、判定部6は、乗員の顔向きの角度を測定する。顔向きの角度とは、カメラ1のレンズの中心を向く(言い換えればカメラ1に対して正面視している)顔向きの角度を基準(顔向きの角度0度)として、水平方向に傾く角度のことである。検出された乗員の顔向き角度が所定角度の範囲内であれば、乗員の顔向きの角度が適当であると判定する(ステップS05でYes)。乗員の顔向きの角度が適当であると判定されると、処理はステップS06へ移行する。一方、検出された乗員の顔向き角度が所定角度の範囲外であると判定される(ステップS05でNo)と、処理はステップS01の手前に移行する。なお、顔向きの所定角度の範囲は±20度以内であることが好ましい。
図4は、特定の顔向き角度における顔画像を含む画像の一例を示す図である。図4(a)、(b)、(c)はそれぞれ顔向き角度が20度、10度、0度における顔画像を含む画像を示している。図4(a)に示すとおり顔向き角度が±20度の範囲を超えると目、鼻、口などの人物の特徴を表す部位が画像上で観測できなくなるため顔認証に適した画像を取得しづらくなる。
ステップS06では、判定部6は所定の階調以上となる画素が所定数以上顔画像に含まれていないかどうかを判定する。ある画素において所定の階調よりも大きい場合には、判定部6は当該画素において画像の白飛びが発生していると判断する。なお白飛び(blown out hilight)とは、カメラが再現できる階調の範囲を超えたときに、明るい部分の階調の情報が得られず、ディスプレイ等に表示した際に当該部分が白一色に塗りつぶされた状態となることである。晴れた日に逆光で撮影したり、至近距離でフラッシュ撮影をしたり、露出オーバーな状態で撮影したりした場合に、白飛びが発生しやすい。また、光がメガネのレンズやフレーム等に反射するため乗員が眼鏡を着用している場合にも白飛びが発生しやすい。
なお階調とは、例えば輝度を0から255までの256通りで表現したものであり、明るさの表現力の単位として使われる。階調0は黒の状態を表し、階調255は白の状態を表す。例えば、所定の階調を240とした場合、判定部6は240以上の階調となる画素を白飛びが発生した画素であると判断する。
階調の算出は、画素毎に階調を求めてもよいし、特定の部位周辺の階調の平均値を算出するようにしてもよい。例えば、眼位置座標を中心として所定半径の円の内部領域の階調を算出してもよい。このように階調を算出することで、眼鏡反射等による眼周囲の白飛びを容易に判定することができる。
なお所定数とは、1以上の数である。所定数が1の場合、顔画像に白飛びの画素が1つでも存在しないという厳しい判定基準となる。そこで、顔認証に適した顔画像として許容できる白飛びの画素数(例えば、画素数=50)を所定数として設定するのが好ましい。
ステップS06で所定の階調以上となる画像が所定数以上顔画像に含まれていないと判定された(ステップS06でYes)場合、処理はステップS07へ移行する。一方、所定の階調以上となる画素が所定数以上顔画像に含まれていると判定された(ステップS06でNo)場合、処理はステップS01に移行する。なお、ステップS04からステップS06については判定の順序は問わない。判定部6は顔向きの角度について判定した後に顔位置について判定してもよい。
また、ステップS04からステップS06は必須の構成ではなく、ステップS4からステップS06のうち少なくとも一つのステップを設ければよい。
ステップS07では、記憶部7は取得部4によって取得された画像を記憶する。記憶された画像は、顔認証の画像として登録され、顔認証の際に用いられる。記憶部7による画像の登録が完了すると、処理は終了する(エンド)。
以上の処理のように、顔画像が所定の条件を満たすか否かを判定部6が判定し、顔画像が所定の条件を満たすと判定部6が判定した場合のみ、記憶部7が顔画像を含む画像を記憶するため、画像登録装置100は必要最低限の記憶領域で、顔認証に適する顔画像を登録することができる。また、乗員がディスプレイ3を見ながら顔認証に適した画像となるように、顔位置および顔向き等を調整することができ、顔認証に適した顔画像を確実に取得することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態における、画像登録装置200について説明する。但し、実施の形態1と重複する説明は省略し、同一の要素については同一の符号を付する。実施の形態2では、画像に含まれる顔画像における顔の位置、顔の向きおよび顔の大きさの少なくとも1つの変更を指示する指示情報(信号)を生成する生成部8が設けられている点が実施の形態1とは異なる。
本実施の形態における、画像登録装置200について説明する。但し、実施の形態1と重複する説明は省略し、同一の要素については同一の符号を付する。実施の形態2では、画像に含まれる顔画像における顔の位置、顔の向きおよび顔の大きさの少なくとも1つの変更を指示する指示情報(信号)を生成する生成部8が設けられている点が実施の形態1とは異なる。
図5は、実施の形態2における画像登録装置200を含む画像登録システムの構成を示す機能ブロック図である。生成部8は、顔画像が所定の条件を満たさないと判定部6が判定した場合に、顔画像における顔の位置、顔の向きおよび顔の大きさの少なくとも1つの変更を指示する指示情報を生成する。所定の条件を満たさない場合とは、例えば、顔の位置(座標)、顔向きの角度、および顔の大きさが所定の範囲外である場合などである。このとき、生成部8は所定の範囲からどの程度ずれているのかの情報(例えば座標のずれ、角度差、面積の差など)を指示情報として生成する。生成された指示情報は、出力部5へ出力される。出力部5は、取得部4が取得した乗員の顔を含む画像と合わせて指示情報を、例えば、ディスプレイ3に出力する。本実施の形態における画像登録装置200のその他の構成およびカメラ1、電子ミラー2については実施の形態1の図2と同じであるためその説明は省略する。
図6は、実施の形態2における画像登録方法を示すフローチャートである。フローチャートに沿って登録方法を説明する。図6のフローチャートは、実施の形態1の図3のフローチャートに加え、ステップS08とステップS09の処理をさらに有する。それ以外の処理は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
ステップS04で判定部6が乗員の顔位置が不適当である(ステップS04でNo)と判定した場合、処理はステップS08へ移行する。このとき、ステップS08では、生成部8は顔画像における顔の位置および顔の大きさの少なくとも1つの変更を指示する指示情報を生成する。生成部8の指示情報を生成する方法については後述する。
指示情報は、画像情報でもよいし音声情報でもよい。顔認証に適した顔画像を登録するために、指示情報は、乗員に対して顔の位置を誘導するような情報であればよい。生成部8が指示情報を生成すると、処理はステップS09へ移行する。
ステップS09では、乗員に指示情報を報知する。指示情報が画像情報であれば、生成部8は出力部5を介して指示情報をディスプレイ3に表示させる。表示の仕方は、顔認証に適した理想の顔の位置を示す顔輪郭のガイドを表示するようにしてもよいし、顔の位置を誘導したい方向を矢印で表示するようにしてもよい。指示情報が音声情報であれば、指示情報の内容として、例えば「顔の位置をもっと左側に移動してください」、「ディスプレイに近づいてください」等の音声をスピーカから報知する。すなわち、指示情報が音声情報の場合、出力部5はスピーカを含んでもよい。あるいは出力部5に接続された図示しないスピーカを設けてもよい。これによれば、乗員の顔位置をより適切な位置に誘導することで、顔認証に適切な顔画像を含む画像を登録することができる。これらの画像情報および音声情報は予め生成部8のメモリ(図示せず)等に格納され、それらの中から適切に選択することができる。
ステップS05で判定部6が乗員の顔向き角度が所定角度の範囲外である(ステップS05でNo)と判定した場合も、処理はステップS08へ移行する。このとき、ステップS08では、生成部8は顔画像おける顔向き角度の変更を指示する指示情報を生成する。生成部8が指示情報を生成すると、処理はステップS09へ移行する。
ステップS09では、出力部5が生成部8によって生成された指示情報を出力することにより、乗員に指示情報の内容を報知する。指示情報が画像情報であれば、生成部8は出力部5を介して指示情報の内容をディスプレイ3に表示する。表示の仕方は、顔向きの角度を数値で表示してもよいし、誘導したい顔向きの方向を矢印で表示するようにしてもよい。顔向きの角度は、正面視からの角度を表示してもよいし、所定の角度範囲から外れた角度を表示してもよい。指示情報が音声情報であれば、指示情報の内容として、例えば「5度右を向いてください」等の音声をスピーカから報知する。これによれば、乗員の顔向き角度をより適切な角度に誘導することで、顔認証に適切な顔画像を含む画像を登録することができる。
ステップS06で所定の階調以上となる画素が所定数以上顔画像に含まれていると判定部6が判定した場合も、処理はステップS08へ移行する。このとき、ステップS08では、所定の階調以上となる画素が所定数以上顔画像に含まれていない顔位置および顔向き角度の少なくとも一方の変更を指示する指示情報を生成する。生成部8が指示情報を生成すると、処理はステップS09へ移行する。
ステップS09の処理は上述した処理と重複するので省略する。このように乗員の顔位置、顔向き角度を適切な角度に誘導することで、所定の階調以上となる画素が所定数以上顔画像に含まれないようにすることができるため、顔認証に適切な顔画像を含む画像を登録することができる。
ステップS09で指示情報の内容を乗員に報知すると、処理はステップS02に移行する。以上の処理を繰り返して、生成部8が顔画像における乗員の顔の位置、顔の向き、顔の大きさをより適切な位置または向きに誘導(指示)する指示信号を生成することで、顔認証に適切な顔画像を含む画像を登録することができる。
図7は生成部8の指示情報を生成する方法を示すフローチャートである。生成部8は、判定部6が所定の条件を満たさないと判定した場合に起動(スタート)する。ステップS11では、生成部8は、乗員の顔情報を取得する。顔情報は、顔位置(座標)情報および顔向き角度情報および階調情報を含んでいる。ステップS12では、生成部8は認証に適した顔画像を登録するための理想的な顔位置および顔向き角度を算出する。理想的な顔位置および顔向き角度とは、図6のステップS04、ステップS05およびステップS06を満たすような顔位置および顔向き角度のことである。図6のステップS04、ステップS05およびステップS06を満たすような顔位置および顔向き角度が複数存在し一意に定まらない場合は、それら複数の画像の平均(平均座標および平均角度)を理想的な顔位置および顔向き角度とする。
ステップS13では、乗員の顔位置および顔向き角度と理想的な顔位置および顔向き角度とを比較して、座標および角度の差を算出する。ステップS14では、乗員の顔位置および顔向き角度が理想的な顔位置および顔向き角度に近づくように誘導するような指示情報を生成する。生成された指示情報は出力部5へ出力された後に乗員に報知される。指示情報を生成すると生成部8の動作は終了する(エンド)。
実施の形態1および実施の形態2では撮像装置としてカメラ1を使用したが、本開示はこれに限定されない。画像を撮像できるセンシングデバイスであれば良い。また、カメラ1は可視光カメラ、あるいは赤外線カメラであっても良い。赤外線カメラを用いると、太陽光の影響を受けて画像が白飛びする可能性を低減することができる。また、赤外線カメラを用いると、夜間および暗所においても、顔画像を含む画像を登録することができる。また、カメラ1はTOF(Time Of flight)カメラであっても良い。TOFカメラはパルス発光されせた光を被写体に照射したときの被写体からの反射時間より奥行き距離を画素毎に計測できる距離画像センシングカメラである。TOFカメラを用いることで、被写体までの距離情報を得ることができる。
また、カメラ1に、魚眼レンズもしくは広角レンズを用いることにより車室内全体を撮像できる。言い換えれば、車室内の全ての座席が画角内に収まるようにカメラ1を設置することが好ましい。すなわち、撮像装置により撮像される画像は、車室内における全ての座席の画像を含むことが好ましい。これにより、乗員がディスプレイ3を見ている際も、顔の向きが所定角度の範囲内におさまるため、乗員が自身の顔画像を確認しながら登録することが可能になる。
また、この場合、別の用途で車室内全体を撮像する魚眼レンズもしくは広角レンズを兼用して顔認証に用いるための画像を登録することができ、新たに画像登録専用カメラを設けるためのコストアップを抑えることができる。
画像登録装置100、200は、公知のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、および出力ポートなどを有する(図示せず)。CPUは、例えばROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開する。そして、CPUは、展開したプログラムと協働して、画像登録装置100、200の各機能ブロックの動作を集中制御する。また、顔画像および画像は、画像データとしてRAM、HDD(Hard Disk Drive)、あるいはSD(Secure Digital)カードなどの不揮発性メモリなどに保存される。
<本開示のまとめ>
本開示の画像登録装置は、取得部と、出力部と、判定部と、記憶部とを有する。取得部は、少なくとも車両の後方を視認するための電子ミラーの上方で、かつ電子ミラーの長手方向の幅内に設置された撮像装置により撮像された乗員の顔画像を含む画像を取得する。出力部は、電子ミラーに含まれるディスプレイに表示させるために、取得部が取得した画像を出力する。判定部は、顔画像が所定の条件を満たすか否かを判定する。記憶部は、顔画像が所定の条件を満たすと判定部が判定した場合に、顔画像を含む画像を記憶する。これによれば、多量の記憶領域を必要とせず、顔認証に適する顔画像を含む画像を登録することができる。
本開示の画像登録装置は、取得部と、出力部と、判定部と、記憶部とを有する。取得部は、少なくとも車両の後方を視認するための電子ミラーの上方で、かつ電子ミラーの長手方向の幅内に設置された撮像装置により撮像された乗員の顔画像を含む画像を取得する。出力部は、電子ミラーに含まれるディスプレイに表示させるために、取得部が取得した画像を出力する。判定部は、顔画像が所定の条件を満たすか否かを判定する。記憶部は、顔画像が所定の条件を満たすと判定部が判定した場合に、顔画像を含む画像を記憶する。これによれば、多量の記憶領域を必要とせず、顔認証に適する顔画像を含む画像を登録することができる。
また、所定の条件を、顔画像における顔の輪郭が所定の大きさ以上で、かつ所定の範囲内であるように設定してもよい。これによれば、顔認証を行う上で必要な大きさの顔画像を含む画像が得られるようになり、顔認証に適した顔画像を登録することができる。
また、所定の条件を、画像に含まれる乗員の顔向きの角度が、撮像装置のレンズ中心を向く顔向きの角度から所定角度の範囲内であるように設定してもよい。これによれば、正面視に近い顔画像を含む画像が得られるようになり、認証精度がより高い画像を登録することができる。
また、所定の条件を、所定の閾値以上の階調となる画素が所定数以上顔画像に含有されないように設定してもよい。これによれば、光が眼鏡のレンズ等に反射した場合に撮像される白飛びした画像の登録を防止することができる。
また、画像に含まれる顔の位置、顔の向きおよび顔の大きさの少なくとも1つの変更を指示するための指示情報を生成する生成部をさらに備えるようにしてもよい。これによれば、乗員に対して適切な顔の位置、顔の向きおよび顔の大きさとなるように指示することができ、顔認証に適切な画像を含む画像を登録することができる。
また、撮像装置は、車室内における全ての座席を少なくとも含む画像を画角内に収まるように撮像できるように設置することが好ましい。これによれば、別の目的で設置された車室内全体を撮像するためのカメラを画像登録用としても利用することができ、新たに画像登録専用の撮像装置を設けずに済むため、コスト削減が可能になる。
また、撮像装置は、赤外線カメラであることが好ましい。これによれば、太陽光の影響を受けて画像が白とびする影響を除くことができる。また、夜間または暗所においても、顔画像を含む画像を登録することができる。
以上、本開示に係る画像登録装置について説明したが、上記の構成に限らず、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。例えば、上記説明では、カメラ1が撮像した画像は、電子ミラー2のディスプレイ3に表示されるが、例えば、カメラ1の近傍に設けられた他のディスプレイに表示されてもよい。このようにカメラによる適切な撮像範囲を向きながら、表示される画像を乗員が確認できる位置に配置されたディスプレイであれば、本開示の効果を奏することができる。例えば、運転席のヘッドレストの中心からディスプレイの中心を向く方向に対して、所定の角度(例えば20度)以内となる位置に、撮像装置のレンズ中心が配置されていればよい。
本開示における画像登録装置は、顔画像が所定の条件を満たす場合に当該顔画像を含む画像を登録することにより、多量の記憶領域を必要とせずに、顔認証に適する顔画像を登録することができる。
1 カメラ
2 電子ミラー
3 ディスプレイ
4 取得部
5 出力部
6 判定部
7 記憶部
8 生成部
2 電子ミラー
3 ディスプレイ
4 取得部
5 出力部
6 判定部
7 記憶部
8 生成部
Claims (9)
- 少なくとも車両の後方を視認するための電子ミラーの上方で、かつ前記電子ミラーの長手方向の幅内に設置された撮像装置により撮像された乗員の顔画像を含む画像を取得する取得部と、
前記電子ミラーに含まれるディスプレイに表示させるために、前記取得部が取得した前記画像を出力する出力部と、
前記顔画像が所定の条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記顔画像が前記所定の条件を満たすと前記判定部が判定した場合に、前記顔画像を含む画像を記憶する記憶部と、
を備える画像登録装置。 - 前記所定の条件は、前記顔画像における顔の輪郭が所定の大きさ以上でかつ所定の範囲内であることを含む、請求項1に記載の画像登録装置。
- 前記所定の条件は、前記顔画像における顔向きの角度が、前記撮像装置のレンズ中心を向く顔向きの角度から所定角度の範囲内であることを含む、請求項1または2に記載の画像登録装置。
- 前記所定の条件は、所定の閾値以上の階調となる画素が所定数以上前記顔画像に含有されないことを含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像登録装置。
- 前記顔画像における顔の位置、顔の向きおよび顔の大きさの少なくとも1つの変更を指示するための指示情報を生成する生成部、をさらに備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像登録装置。
- ディスプレイを含み、少なくとも車両の後方を視認するための電子ミラーと、
前記電子ミラーの上方で、かつ前記電子ミラーの長手方向の幅内に設置される撮像装置と、
前記撮像装置により撮像された乗員の顔画像を含む画像を取得する取得部と、
前記ディスプレイに表示させるために、前記取得部が取得した前記画像を出力する出力部と、
前記顔画像が所定の条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記顔画像が前記所定の条件を満たすと前記判定部が判定した場合に、前記顔画像を含む画像を記憶する記憶部と、
を備える画像登録システム。 - 前記撮像装置は、車室内における全ての座席を少なくとも含む画像を画角内に収まるように撮像できる、請求項6に記載の画像登録システム。
- 前記撮像装置は、赤外線カメラである、請求項6または7に記載の画像登録システム。
- 少なくとも車両の後方を視認するための電子ミラーの上方で、かつ前記電子ミラーの長手方向の幅内に設置された撮像装置により撮像された乗員の顔画像を含む画像を登録する画像登録装置における画像登録方法であって、
前記撮像装置により撮像された乗員の顔画像を含む画像を取得するステップと、
取得した前記画像を、前記電子ミラーに含まれるディスプレイに表示させるステップと、
前記顔画像が所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、
前記顔画像が前記所定の条件を満たすと判定した場合に、前記顔画像を含む画像を記憶するステップと、
を備える画像登録方法。
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2017
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