JP2019028396A - 光束制御部材、発光装置、面光源装置、および表示装置 - Google Patents

光束制御部材、発光装置、面光源装置、および表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、側面方向への光の広がりを向上できる、発光素子用レンズ(すなわち、光束制御部材)を提供する。【解決手段】 本発明の光束制御部材は、ドーム型の非球面レンズ本体を有し、前記レンズ本体は、基底面と、ドーム型の曲面と、前記基底面と前記曲面とを連結する側面とを有し、前記基底面は、中心軸を中心とする基底凹部を有し、前記基底凹部の凹面が、発光素子からの出射光を入射する光入射領域を含み、前記側面は、前記曲面側から前記基底面側に向かう方向において、前記中心軸を中心として外方向に突出する、周方向につながる凸部を複数有し、前記凸部は、前記曲面側の第1傾斜面と、前記基底面側の第2傾斜面と、前記両者が交わる稜線を有し、前記中心軸を含む断面において、前記複数の凸部により、鋸歯形状部が形成されることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、LEDに代表される発光素子から出射された光の配光を制御するレンズである光束制御部材、発光装置、面光源装置、および表示装置に関する。
液晶表示装置等の表示装置には、表示パネルに光を照射する面光源装置であるバックライトが配置されている。前記バックライトには、例えば、LED等の発光素子が配置された発光素子基板が使用されている。前記発光素子基板に配置された前記発光素子には、さらに、それを覆うように、前記発光素子からの出射光を拡散させるレンズが配置されている(特許文献1)。
特開2016−127030号公報
前記表示パネルの全体を均一に照明するには、前記レンズによる光の拡散を、さらに広げることが望ましいが、そのためには、前記レンズの径を大きくせざるをえない。しかしながら、前記レンズの径を大きくすると、前記レンズの体積が大きくなり、その結果、例えば、レンズの材料費が向上し、また、所定の大きさの金型における取り数(成形できるレンズ数)が減少し、結果的にコストアップ等の問題がある。
そこで、本発明は、例えば、側面方向への光の広がりを向上できる、発光素子用レンズ、すなわち、光束制御部材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の光束制御部材は、
ドーム型の非球面レンズ本体を有し、
前記レンズ本体は、
基底面と、ドーム型の曲面と、前記基底面と前記曲面とを連結する側面とを有し、
前記基底面は、
中心軸を中心とする基底凹部を有し、
前記基底凹部の凹面が、発光素子からの出射光を入射する光入射領域を含み、
前記側面は、
前記曲面側から前記基底面側に向かう方向において、前記中心軸を中心として外方向に突出する、周方向につながる凸部を複数有し、
前記凸部は、前記曲面側の第1傾斜面と、前記基底面側の第2傾斜面と、前記両者が交わる稜線とを有し、
前記中心軸を含む断面において、前記複数の凸部により、鋸歯形状部が形成されることを特徴とする。
本発明の発光装置は、発光素子と、光束制御部材とを有し、前記光束制御部材は、前記本発明の光束制御部材であり、前記光束制御部材は、前記発光素子を覆うように配置されることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、発光装置と、光拡散部材とを有し、前記発光装置が、前記本発明の発光装置であることを特徴とする。
本発明の表示装置は、面光源装置と、前記面光源装置からの出射光が照射される被照射部材とを有し、前記面光源装置が、前記本発明の面光源装置であることを特徴とする。
本発明の光束制御部材は、前述のように、その側面に前記鋸歯形状部を有することによって、前記側面に到達する入射光が、上方向に向かうのを抑制し、側面方向にさらに光を拡散させることができる。このため、例えば、径を大きくすることなく、側面方向への光の拡散を向上することが可能であるため、本発明によれば、同程度の光学特性を維持した状態で小型化が可能となる。また、例えば、同じ径の光束制御部材よりも、側面方向への光の拡散を向上することが可能であるため、本発明によれば、同程度の大きさの光束制御部材よりも、優れた光学特性を実現できる。
図1(A)は、本発明の光束制御部材10の上面図、(B)は、I−I方向の断面図である。 図2は、図1(B)のW領域の拡大図である。 図3(A)は、図1(B)のW領域の拡大図であり、(B)および(C)は、光線L1の入射角を示す概略図である。 図4(A)は、従来の光束制御部材20の断面図であり、(B)は、本発明の光束制御部材10の断面図である。 図5は、実施例1の結果であり、(A)の上図は、実施例1と参照例1との形状を比較したシミュレーション結果であり、(A)の下図は、実施例1と参照例1との輝度分布を比較したシミュレーション結果であり、(B)の上図は、比較例1と参照例1との形状を比較したシミュレーション結果であり、(B)の下図は、比較例1と参照例1との輝度分布を比較したシミュレーション結果である。
本発明の光束制御部材は、例えば、前記側面の複数の凸部において、前記第1傾斜面が、前記入射光を外部に出射する光出射面であり、前記中心軸を含む断面において、前記第1傾斜面は、前記第1傾斜面への光線の入射角が、前記第1傾斜面へ入射する光線よりも前記基底面側で特定される傾斜面である。
本発明の光束制御部材は、例えば、前記非球面レンズが、その側面にフランジを有し、前記フランジの表面が、前記複数の凸部を有する。
本発明の発光装置は、例えば、さらに、実装基板を有し、前記実装基板上に、前記発光素子が配置され、前記発光素子は、前記光束制御部材により覆われている。
本発明の表示装置は、例えば、前記被照射部材が、表示パネルであり、具体例として、液晶パネル等である。
本発明の光束制御部材は、実装基板上に配置された光学素子からの出射光を入射し、外部に出射するレンズであり、例えば、バックライト用に使用される。このため、本発明の光束制御部材は、例えば、バックライトの光学素子用のレンズということもできる。前記光学素子は、特に制限されず、例えば、LED等があげられる。
以下に、本発明の光束制御部材および発光装置の実施形態について、図を用いて説明する。各図において、同一箇所には同一符号を付している。本発明は、下記の実施形態によって何ら限定および制限されない。各実施形態は、その他の実施形態の記載を援用できる。以下の実施形態において、本発明の光束制御部材を配置する対象の発光素子として、LEDを例示するが、本発明は、この例示には制限されず、LED以外の点状光源である発光素子にも同様に適用できる。
[実施形態1]
図1に、本発明の光束制御部材の一例を示す。図1において、(A)は、光束制御部材10の上方向から見た平面図であり、(B)は、前記(A)をI−I方向から見た断面図である。図1において、前記(A)の中心を通り、X軸とY軸とに垂直である軸が、中心軸Zであり、中心軸Zは、光束制御部材10を、前記発光素子を覆うように配置し、前記発光素子からの光が入射した際、光軸ともいう。
光束制御部材10は、ドーム型の非球面レンズ本体11を有する。光束制御部材10において、レンズ本体11は、基底面13、ドーム型の曲面12、および曲面12と基底面13とを連結する側面14を有する。本発明において、「ドーム型」とは、図1に例示される半球型には限定されない。前記ドーム型は、例えば、レンズ本体の表面の全領域が非球面凸形状でもよいし、前記表面が非球面凸形状を有し、且つ、一部に凹部等が形成されてもよい。後者の具体例としては、例えば、前記表面が、全体として滑らかな非球面凸形状を含み、光を拡げるための凹部が一部に形成されていてもよい。レンズ本体11は、図1(A)に示すように、例えば、その外周部に、外方向に突出する凸部を有してもよい。前記凸部は、例えば、光束制御部材10の測定または配置の際、位置決め等に利用できる。
光束制御部材10は、例えば、レンズ本体11の基底面13に、さらに、脚部15を有してもよい。脚部15は、例えば、基底面13に、曲面12とは反対方向に突出して配置されている。なお、図2以降において、脚部は省略して示す。
レンズ本体11における基底面13は、中心軸Zを中心とする基底凹部131を有する。基底凹部131は、前記発光素子の実装基板に配置する際、前記発光素子を覆う領域となり、前記光学素子から光が出射されると、基底凹部131の凹面(内面)が、主に、前記発光素子からの出射光を入射する光入射領域となる。
レンズ本体11における側面14は、周方向につながる鋸歯形状部(凹凸領域ともいう)14Aを有する。周方向とは、図1(A)の矢印Rで示す方向である。本実施形態の光束制御部材10は、側面14に、鋸歯形状部14Aを形成することによって、側面への入射光を、上方向よりも、側面方向に対して、効率良く出射することができる。
側面14は、例えば、曲面12側から基底面13側に向かう方向の全域に、前記鋸歯形状部を有してもよいし、図1(B)に示すように、曲面12側から基底面13側に向かう方向において、鋸歯形状部14Aと、凹凸を有さない平面部14Bとを有してもよい。鋸歯形状部14Aと平面部14Bとを有する場合、その順序は、特に制限されず、例えば、曲面12側から、鋸歯形状部14Aと平面部14Bとをこの順序で有してもよいし、反対に、平面部14Bと鋸歯形状部14Aとをこの順序で有してもよい。
光束制御部材10は、例えば、少なくともレンズ本体11における曲面12と側面14の鋸歯形状部14Aとが、基底凹部131の前記光入射領域から入射された入射光を外部に出射する光出射領域となる。
レンズ本体11の側面14について、具体的に、図1および図2を用いて説明する。図2は、図1(B)における点線領域Wを拡大した断面図である。図1および図2に示すように、レンズ本体11における側面14は、曲面12側から基底面13側に向かう方向において、中心軸Zを中心として外方向(矢印S方向)に突出する、周方向(矢印R方向)につながる凸部141Aを複数有し、凸部141Aは、曲面12側の第1傾斜面1411と、基底面13側の第2傾斜面1412と、両者1411、1412が交わる稜線とを有し、中心軸Zを含む断面において、複数の凸部141Aにより、鋸歯形状部14Aが形成される。
曲面12側から基底面13側に向かう方向において、側面14の鋸歯形状部14Aにおける凸部141Aの数(段数)は、特に制限されず、例えば、1〜5段である。本実施形態において、鋸歯形状部14Aを、突出した複数の凸部により形成されると説明したが、複数の凹部により形成されるということもできる。
側面14の鋸歯形状部14Aにおいて、例えば、凸部141Aの第1傾斜面1411が、前記入射光を外部に照射する光出射面となる。そして、中心軸Zを含む断面において、第1傾斜面1411は、例えば、第1傾斜面1411への光線の入射角が、第1傾斜面1411へ入射する光線よりも基底面13側で特定される傾斜面である。具体的には、図3(A)を用いて説明する。図3(A)は、図2と同じ断面図である。図3(A)の断面図に示すように、光線(入射光)L1は、発光素子から出射され、レンズ本体11内に入射された後、直接、第1傾斜面1411へ到達した光であり、第1傾斜面1411によって屈折されて出射光Mとなり、外部に出射される。この際、第1傾斜面1411は、第1傾斜面1411への光線L1の入射角Tが、第1傾斜面1411へ入射する光線L1よりも基底面13側で特定されるように、形成されている。そして、凸部141Aの第1傾斜面1411と、隣接する凸部141Aの第1傾斜面1411とをつなぐ、前者の第2傾斜面1412は、例えば、光線L1に対して死角となる傾きになるように形成されている。死角となる傾きとは、例えば、レンズ本体11内に入射された光が、直接到達しない傾きである。
「基底面側で特定」について、図3(B)および(C)を用いて、さらに説明する。図3(B)および(C)は、レンズ本体の側面に形成された傾斜面への、光の入射角を示す概念図であり、それぞれ、傾斜面U1または傾斜面U1への入射光L1と、傾斜面U1からの出射光M、傾斜面U1に対する法線U2を示す。また、これらの図において、下側が、前記レンズ本体における前記基底面側、上側が前記レンズ本体における曲面側であり、傾斜面U1よりも左側が、前記レンズ本体の内部の領域となる。スネルの法則より、2つの媒質の界面に対する光線の入射角は、界面に対する法線と入射角とのなす角で特定される。図3(B)の傾斜面U1は、レンズ本体が形成される材質と空気との界面であり、入射光L1の入射角Tが、入射光L1に対して前記基底面側で特定されるように形成されている。これに対して、図3(C)の傾斜面U1は、入射光L1の入射角T’が、入射光L1に対して前記曲面側で特定されるように形成されている。本実施形態の光束制御部材10は、入射光L1の入射角が、図3(B)に示すような角Tになるように、第1傾斜面1411が形成される。すなわち、中心軸Zを含む断面において、傾斜面U1の傾きが入射光L1に対して垂直に交わる線分L2と一致する場合、入射光L1は、屈折せずに同じ方向へ出射する。これに対して、本実施形態の光束制御部材10では、出射光Mが側面方向へ屈折するように、傾斜面U1は、線分L2に対して傾いて形成される。傾斜面U1の傾斜角度は、入射光L1が側面方向へ屈折して出射するような角度であり、線分L2の曲面側端部を中心軸Zに近づけるように傾けた角度と一致する。傾斜面U1の傾斜角度は、入射光L1の傾斜面U1の入射角が臨界角となる角度未満である。本実施形態の光束制御部材10は、鋸歯形状部14Aをこのように設定することによって、例えば、入射光を、上方向よりも、側面方向に対して、さらに効率良く出射することができる。
レンズ本体11における側面14は、例えば、フランジを有してもよい。側面14において、例えば、前記フランジの表面が、前記鋸歯形状部でもよいし、前記平面部でもよい。前記フランジは、例えば、光束制御部材10を取り扱う際の把持部とすることができる。また、側面14は、例えば、ゲートが残存してもよい。前記ゲートは、例えば、複数の光束制御部材10を同時に成形し、複数の光束制御部材10が連なった成形体から各光束制御部材10を切り出した際、光束制御部材10の側面に残存する凸状の部位である。
レンズ本体11の形状および大きさは、特に制限されない。レンズ本体11の形状は、例えば、円状、角状等があげられる。前記円状は、例えば、円、真円、楕円等があげられる。前記角状は、例えば、正方形、長方形、多角形等があげられ、その角部は、例えば、丸みを有してもよい。レンズ本体11の大きさは、特に制限されず、円状の場合、例えば、中心を通る直径が、10〜20mmであり、角状の場合、例えば、中心を通る長さが、10〜15mmである。
レンズ本体11の全体の高さは、特に制限されず、中心軸Zにおける基底面13から曲面12までの長さは、例えば、2〜9mmである。レンズ本体11において、基底面13に設けられた、前記発光素子を覆う基底凹部131の大きさは、特に制限されず、例えば、前記発光素子の大きさに応じて、適宜決定できる。
レンズ本体11の材質は、特に制限されず、例えば、光を透過させる材質である。前記材質は、例えば、ガラス、透明樹脂等があげられ、前記透明樹脂は、例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂(EP)、シリコーン樹脂等があげられる。光束制御部材10が、さらに脚部15および前記フランジを有する場合、例えば、レンズ本体11と一体成形できることから、これらの材質も、例えば、同様である。
光束制御部材10が、さらに、脚部15を有する場合、例えば、その数、位置等は、特に制限されない。脚部15は、例えば、レンズ本体11の基底面13において、基底凹部131の周りに配置される。脚部15は、例えば、1個でも、複数でもよく、複数の場合、例えば、2個以上、3個以上である。脚部15を複数有する場合、例えば、脚部15は、中心軸を中心として同一円周上に配置され、前記中心に対して、各脚部15が、同様の角度(例えば、3個の場合は、それぞれが120°)で配置されていることが好ましい。
脚部15の形状および大きさは、特に制限されない。脚部15の形状は、例えば、円柱状、角柱状等があげられる。脚部15は、例えば、その断面が、上下方向において同じ大きさでもよいし、上から下方向に向かって狭まっていく形状でもよい。
脚部15は、下方向の先端において、接着剤等により、前記実装基板に配置される。このため、脚部15の下方向の先端は、例えば、相対的に小さい面積であることが好ましい。これによって、本発明の光束制御部材が配置された発光装置において、例えば、前記接着剤等による光学的特性への影響を、より抑制することができる。
[実施形態2]
前述のように、従来、前記光束制御部材による光の拡散性を向上させるためには、光学的機能面である前記光束制御部材の曲面を大きくする必要があり、光束制御部材の外径を大きくしなければならないという問題があった。これに対して、本発明の光束制御部材によれば、前述のように、その側面に、前記鋸歯形状部を形成することによって、側面への入射光を、上方向よりも、側面方向に対して、効率良く出射することができる。このため、本発明によれば、例えば、以下のようなことが可能となる。
(1)光束制御部材の機能向上
例えば、従来の光束制御部材と同じ外径とするならば、本発明の光束制御部材は、前記従来の光束制御部材よりも、側面方向への光の拡散をさらに広げることができる。つまり、本発明の光束制御部材によれば、同じ大きさでも、より優れた光学特性を発揮することができる。
具体例として、側面に、把持部となるフランジを有する光束制御部材について、本発明を適用することが好ましい。前記光束制御部材において、前記フランジは、一般的に、取り扱い性を良くするための把持部として設けられているため、前記フランジの領域は、光を制御する光学的特性は設定されていない。本発明の光束制御部材は、前記側面に前記鋸歯形状部を設けることによって、側面に到達する入射光を、上方向よりも側面方向に効率よく出射できるため、前記フランジに前記鋸歯形状部が設けられていない従来の光束制御部材と比較して、前記フランジに前記鋸歯形状部を設けた本実施形態の光束制御部材は、側面方向への光の拡散がより優れた部材となる。
(2)光束制御部材の機能向上と小型化
例えば、側面方向への光の拡散について、前記従来の光束制御部材と同等の機能とするならば、本発明の光束制御部材は、前記従来の光束制御部材よりも小さい外径で、同等の機能を実現することができる。つまり、本発明の光学制御部材によれば、同等の光学特性を維持して、小型化を実現できる。具体例を図4に示す。図4は、光束制御部材の断面図であり、(A)は、側面24に前記鋸歯形状部が設けられていない従来の光束制御部材20であり、(B)は、側面14に鋸歯形状部14Aが設けられた前記実施形態1の光束制御部材10である。図4(B)に示す光束制御部材10によれば、図4(A)に示す従来の光束制御部材よりも小さな外径であるが、同等の光学特性を得ることができる。
[実施形態3]
本発明の光束制御部材は、本発明の発光装置に使用することができる。本発明の発光装置は、前述のように、発光素子と、光束制御部材とを有し、前記光束制御部材が、本発明の光束制御部材であり、前記発光素子を覆うように配置(実装ともいう)されていることを特徴とする。本発明の発光装置は、前記本発明の光束制御部材を備えることが特徴であって、その他の構成は、何ら制限されない。本発明の発光装置は、例えば、バックライト用の光学素子基板ということもできる。
本発明の発光装置は、例えば、さらに、実装基板を有し、前記実装基板上に、前記発光素子が配置され、前記発光素子は、前記光束制御部材により覆われている。本発明の発光装置において、前記発光素子および前記光束制御部材の数は、特に制限されず、前記発光素子1個あたり1個の前記光束制御部材が、前記発光素子を覆うように配置されていればよい。
前記発光素子は、前述のように、特に制限されず、LED等の点状光源があげられる。
本発明の光束制御部材を備えた本発明の発光装置は、例えば、面光源装置に使用することができる。本発明の面光源装置は、前述のように、本発明の発光装置と、光拡散部材とを有することを特徴とする。本発明の面光源装置は、前記本発明の光束制御部材を備えることが特徴であって、その他の構成は、何ら制限されない。
本発明の面光源装置において、前記光拡散部材は、特に制限されず、例えば、前記発光装置からの出射光を拡散させつつ透過させる部材が好ましい。前記光拡散部材は、例えば、拡散板、光学フィルム等があげられ、これらの組み合わせでもよい。
さらに、本発明の面光源装置は、例えば、表示装置の光源に使用することができる。本発明の表示装置は、前記本発明の面光源装置と、前記面光源装置からの出射光が照射される被照射部材とを有することを特徴とする。
本発明の表示装置において、前記被照射部材の種類は、特に制限されず、例えば、表示パネルがあげられ、具体例として、液晶パネル等があげられる。前記被照射部材が前記液晶パネルの場合、本発明の表示装置は、液晶表示装置ということもできる。
[実施例1]
側面に鋸歯形状部を有さない光束制御部材(参照例1)と、参照例よりも径が小さく且つ前記鋸歯形状部を有さない光束制御部材(比較例1)と、参照例よりも径が小さく且つ前記鋸歯形状部を有する光束制御部材(実施例1)とについて、輝度分布をシミュレーションにより確認した。
以下に、シミュレーションに使用した各光束制御部材の条件を示す。なお、示していない条件は、いずれも同条件とした。
(参照例1)
レンズ本体の上面からみた形状:円形
直径:15.4mm
(比較例1)
レンズ本体の上面からみた形状:円形
直径:14.36mm
(実施例1)
レンズ本体の上面からみた形状:円形
直径:14.36cm
鋸歯形状:
(中心軸Zに直交する仮想線に対する各凸部の第一傾斜面の角度)59°〜65°
(ピッチ)0.3mm〜0.5mm
前記シミュレーションにおける光源は、LEDとした。
これらの結果を、図5(A)および(B)に示す。図5(A)は、実施例1の光束制御部材と、参照例1の光束制御部材の結果であり、図5(B)は、比較例1の光束制御部材と、参照例1の光束制御部材の結果である。図5(A)および(B)において、上図は、それぞれ、中心軸を含む断面図におけるドーム型の非球面である曲面および側面の形状比較の結果であり、X軸は、中心軸からの距離(mm)を示し、Y軸は、基底面からの距離(mm)を示す。図5(A)および(B)において、下図は、それぞれ、面光源装置上の輝度分布の結果であり、X軸は、光軸と面光源装置の発光面との交点を原点とし、その交点から距離(単位:mm)を示し、Y軸は、輝度(単位:cd/m)を示す。
図5(A)の上図に示すように、実施例1は、参照例よりも径を小さくしたが、その側面に鋸歯形状部を設けた結果、図5(B)に示すように、参照例1と同等の輝度分布を得ることができた。他方、図5(B)の上図に示すように、比較例1は、参照例1よりも径を小さくし、実施例1と同じ径としたが、その側面に鋸歯形状部を設けなかった。その結果、比較例1は、参照例と比較して、光軸近傍の輝度が高くなり、光軸から約110mm離れた距離あたりから、輝度の低下が確認された。このように、実施例の光束制御部材によれば、側面に鋸歯形状を設けることによって、径を小さくしても、上方向へ光が向かうのを抑制し、側面方向へ光を拡散できることがわかった。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上のように、本発明の光束制御部材は、その側面に前記鋸歯形状部を有することによって、前記側面へに到達する入射光が、上方向に拡散するのを抑制し、側面方向にさらに光を拡散させることができる。このため、例えば、径を大きくすることなく、側面方向への光の拡散を向上することが可能であるため、本発明によれば、同程度の光学特性を維持した状態で小型化が可能となる。また、例えば、同じ径の光束制御部材よりも、側面方向への光の拡散を向上することが可能であるため、本発明によれば、同程度の大きさの光束制御部材よりも、優れた光学特性を実現できる。
10、20 光束制御部材
11 レンズ本体
12 曲面
123 中心
13 基底面
131 基底凹部
14、24 側面
14A 鋸歯形状部
14B 平面部
141A 凸部
1411 第1傾斜面
1412 第2傾斜面
20 光束制御部材

Claims (7)

  1. ドーム型の非球面レンズ本体を有し、
    前記レンズ本体は、
    基底面と、ドーム型の曲面と、前記基底面と前記曲面とを連結する側面とを有し、
    前記基底面は、
    中心軸を中心とする基底凹部を有し、
    前記基底凹部の凹面が、発光素子からの出射光を入射する光入射領域を含み、
    前記側面は、
    前記曲面側から前記基底面側に向かう方向において、前記中心軸を中心として外方向に突出する、周方向につながる凸部を複数有し、
    前記凸部は、前記曲面側の第1傾斜面と、前記基底面側の第2傾斜面と、前記両者が交わる稜線とを有し、
    前記中心軸を含む断面において、前記複数の凸部により、鋸歯形状部が形成されることを特徴とする光束制御部材。
  2. 前記側面の複数の凸部において、前記第1傾斜面が、前記入射光を外部に出射する光出射面であり、
    前記中心軸を含む断面において、前記第1傾斜面は、前記第1傾斜面への光線の入射角が、前記第1傾斜面へ入射する光線よりも前記基底面側で特定される傾斜面である、請求項1記載の光束制御部材。
  3. 前記非球面レンズが、その側面にフランジを有し、
    前記フランジの表面が、前記複数の凸部を有する、請求項1または2記載の光束制御部材。
  4. 発光素子と、光束制御部材とを有し、
    前記光束制御部材は、請求項1から3のいずれか一項に記載の光束制御部材であり、
    前記光束制御部材は、前記発光素子を覆うように配置されていることを特徴とする発光装置。
  5. さらに、実装基板を有し、
    前記実装基板上に、前記発光素子が配置され、
    前記発光素子は、前記光束制御部材により覆われている、請求項4記載の発光装置。
  6. 発光装置と、前記発光装置からの光を拡散させつつ透過させる光拡散部材とを有し、
    前記発光装置が、請求項4または5記載の発光装置であることを特徴とする面光源装置。
  7. 面光源装置と、前記面光源装置からの出射光が照射される被照射部材とを有し、
    前記面光源が、請求項6記載の面光源装置であることを特徴とする表示装置。



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