JP2019027874A - 鉄道車両の異常診断システム - Google Patents

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【課題】鉄道車両の診断対象範囲を拡げながら異常部位の特定を可能とすると共に、異常診断の精度を高める。【解決手段】異常診断装置は、車両を加振するようにアクチュエータに指令するアクチュエータ指令器と、前記加振された車両の第1部材の振動特性の第1検出値と前記加振された車両の第2部材の振動特性の第2検出値とから、前記第1部材から前記第2部材への振動伝達特性を算出する伝達特性演算器と、前記伝達特性演算器で算出された前記振動伝達特性に基づいて前記車両の異常の有無を判定する異常判定器と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、停止状態で鉄道車両を加振して前記車両の異常診断を行う異常診断装置を備えたシステムに関する。
特許文献1には、鉄道車両が停止している間に、台車と車体との間に介設された車体振動制御系のアクチュエータにより車体を加振し、その加振中における車体振動制御系のセンサ検出値を予め設計した基準値と照合し、基準値内に収まっていれば車体振動制御系の各機器は健全であると判定する診断手法が開示されている。
特許第2783030号公報
しかし、車体振動制御系のセンサ検出値を基準値と照合する手法では、車体振動制御系しか診断対象にできず、車体振動制御系の各機器のうちどれに異常が発生したかを特定することもできない。また、センサ検出値を基準値と照合するだけでは、車体振動制御系が健全な状態で車体振動制御系以外の部位(例えば、台車)に異常があったときに、センサ検出値が基準値から外れ、車体振動制御系に異常が発生したと誤診断する可能性がある。
そこで本発明は、鉄道車両の診断対象範囲を拡げながら異常部位の特定を可能とすると共に、異常診断の精度を高めることを目的とする。
本発明の一態様に係る鉄道車両の異常診断システムは、停止状態で鉄道車両を加振して前記車両の異常診断を行う異常診断装置を備えたシステムであって、前記異常診断装置は、前記車両を加振するようにアクチュエータに指令するアクチュエータ指令器と、前記加振された車両の第1部材の振動特性の第1検出値と前記加振された車両の第2部材の振動特性の第2検出値とから、前記第1部材から前記第2部材への振動伝達特性を算出する伝達特性演算器と、前記伝達特性演算器で算出された前記振動伝達特性に基づいて前記車両の異常の有無を判定する異常判定器と、を備える。
前記構成によれば、加振中における車両の第1部材の振動特性の第1検出値と車両の第2部材の振動特性の第2検出値とに基づいて第1部材から第2部材への振動伝達特性を算出し、当該振動伝達特性に基づいて車両の異常の有無を判定するため、鉄道車両の各部材から第1部材及び第2部材を任意に選ぶことができると共に、互いに近い部材を第1部材及び第2部材に選ぶことで診断対象部位を絞ることができる。また、1つの検出値に基づいて異常診断するのではなく、第1検出値及び第2検出値から得られる振動伝達特性に基づいて異常診断するため、診断対象部位とは異なる要因が診断に影響することを極力防止できる。よって、鉄道車両の診断対象範囲を拡げながら異常部位の特定を可能とすると共に、異常診断の精度を高めることができる。
前記車両において前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方にサスペンションが接続されており、前記異常診断システムは、前記車両の運動モデルに基づいて、質量、バネ係数及び減衰係数を含むように前記第1部材から前記第2部材への振動伝達に関する伝達関数式を設定し、前記振動伝達特性に基づき前記伝達関数式のバネ係数及び前記減衰係数を同定する係数同定演算器を更に備え、前記異常判定器は、前記係数同定演算器で同定された前記バネ係数及び前記減衰係数から前記サスペンションの異常の有無を判定してもよい。
前記構成によれば、診断対象部位をサスペンションに絞って異常診断することができる。
前記異常診断装置は、前記アクチュエータが前記車両に推力を与えたときの前記車両の挙動特性を取得する挙動特性取得器を更に備え、前記異常判定器は、前記挙動特性取得器で取得された前記挙動特性を予め用意された見本値と比較して、前記アクチュエータの異常の有無を仮判定し、前記異常判定器は、前記アクチュエータに異常が有ると仮判定されたとの第1条件と、前記サスペンションに異常が無いと判定されたとの第2条件との両方を含む条件が成立したときに、前記アクチュエータに異常が有ると本判定してもよい。
前記構成によれば、アクチュエータの異常診断の精度を高めることができる。
前記第1部材は、車体の台枠と台車の台車枠との間に介設された前記アクチュエータであり、前記第2部材は、前記台枠であり、前記サスペンションは、前記台枠と前記台車枠との間に介設された二次サスペンションであり、前記第1部材の振動特性は、前記アクチュエータの推力であり、且つ、前記第2部材の振動特性は、前記台枠の変位であり、前記バネ係数及び前記減衰係数は、前記運動モデルにおける台枠要素と台車枠要素との間のバネ要素及びダンパ要素の各係数であってもよい。
前記構成によれば、診断対象部位を二次サスペンションに絞って異常診断することができる。
前記車両は、輪軸とレールとの間に柔軟支持構造を介在させた状態で前記アクチュエータにより加振され、前記第1部材は、台車の台車枠であり、前記第2部材は、前記台車の輪軸であり、前記サスペンションは、前記台車枠と前記輪軸との間に介設された一次サスペンションであり、前記第1部材の振動特性は、前記台車枠の変位であり、且つ、前記第2部材の振動特性は、前記輪軸の変位であり、前記バネ係数及び前記減衰係数は、前記運動モデルにおける台車枠要素と輪軸要素との間のバネ要素及びダンパ要素の各係数であってもよい。
前記構成によれば、診断対象部位を一次サスペンションに絞って異常診断することができる。
前記車両は、輪軸がレールに直接支持された状態で前記アクチュエータにより加振され、前記第1部材は、車体の台枠であり、前記第2部材は、前記台車の台車枠であり、前記サスペンションは、前記台車枠と輪軸との間に介設された一次サスペンションであり、前記第1部材の振動特性は、前記台枠の変位であり、且つ、前記第2部材の振動特性は、前記台車枠の変位であり、前記バネ係数及び前記減衰係数は、前記運動モデルにおける台車枠要素と輪軸要素との間のバネ要素及びダンパ要素の各係数であってもよい。
前記構成によれば、診断対象部位を一次サスペンションに絞って異常診断することができる。
前記異常判定器は、前記伝達特性演算器で算出された前記振動伝達特性を予め用意された見本値と比較して、前記車両の異常の有無を判定してもよい。
前記構成によれば、鉄道車両のうち第1部材と第2部材との間の部位について異常診断できる。
前記第1検出値又は前記第2検出値を検出するセンサを更に備え、前記センサは、前記車両に着脱自在な携帯式であってもよい。
前記構成によれば、センサの配置自由度が高まるため、鉄道車両の診断対象範囲を拡げることと異常部位を具体的に特定することとを好適に実現できる。
前記第1検出値又は前記第2検出器を検出するセンサを更に備え、前記センサは、前記異常診断装置と無線で通信する無線式であってもよい。
前記構成によれば、有線式センサを用いる場合に比べて配線の手間が省け、異常診断の作業時間を短縮できる。
前記第1検出値又は前記第2検出値を検出するセンサと、前記センサを前記車両に設置する自走ロボットとを更に備えてもよい。
前記構成によれば、センサの設置作業を自走ロボットが行うことで、複数の診断対象部位を診断するにあたり、センサの共用化を図るためにセンサを移動させながら順番に診断作業を行う場合にも、作業負担の増大を防止できる。
本発明によれば、鉄道車両の診断対象範囲を拡げながら異常部位の特定を可能とすると共に、異常診断の精度を高めることができる。
第1実施形態に係る鉄道車両の異常診断システムの全体図である。 図1に示す異常診断装置のブロック図である。 図1に示す異常診断装置の診断フローを説明するフローチャートである。 図1に示す異常診断装置が算出する振動伝達特性を説明するグラフである。 図1に示す鉄道車両の運動モデルの模式図である。 第2実施形態に係る異常診断装置のブロック図である。 図6に示す異常診断装置の診断フローを説明するフローチャートである。 第3実施形態に係る異常診断システムの全体図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。なお、以下の説明では、鉄道車両が走行する方向であって車体が延びる方向が車両長手方向(前後方向)であり、それに直交する横方向が車幅方向(左右方向)である。また、互いに共通する構成については同一符号を付すことで説明を省略することがある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る鉄道車両の異常診断システム1の全体図である。図1に示すように、鉄道車両の異常診断システム1は、鉄道車両10に取り付ける各センサ21〜24と、鉄道車両10に設けられたアクチュエータ14に駆動信号を与えながら各センサ21〜24の各検出値を受信して所定の演算を行う異常診断装置30とを備える。異常診断装置30は、鉄道車両10が停止した状態でアクチュエータ14により鉄道車両10を加振し、その加振中における各センサ21〜24の検出値に基づいて鉄道車両10の異常診断を行うものである。
鉄道車両10は、客室を有する車体11と、車体11を支持する台車12と、車体11と台車12との間に介設された二次サスペンション13(例えば、空気バネ)とを備える。台車12は、台車枠12aと、輪軸12bと、輪軸12bを回転自在に支持する軸箱12cと、台車枠12aと軸箱12cとの間に介設された一次サスペンション12d(例えば、コイルバネ)とを有する。
車体11と台車12との間には、直動式で推力を発生するアクチュエータ14が介設されている。即ち、アクチュエータ14の一端部が車体11の台枠11aに接続され、アクチュエータ14の他端部が台車12の台車枠12aに接続されている。アクチュエータ14は、例えば、車幅方向に推力を発生するように配置されている。アクチュエータ14が推力を発生することで、車体11が台車12に対して相対変位する。アクチュエータ14には、例えば、電磁式アクチュエータが用いられるが他の方式のものでもよい。
本実施形態では、振動抑制制御(スカイフック制御)のために鉄道車両10に搭載されたアクチュエータ14が流用されるが、鉄道車両10にそのようなアクチュエータが搭載されていない場合には、車両全体を振動させるために、輪軸を支持するレール台が水平方向又は上下方向に相対変位可能となるように定盤に支持された構成として、外部アクチュエータでレール台を振動させてもよい。
鉄道車両10には、アクチュエータ14の推力発生方向と同方向の加速度(例えば、左右加速度)を検出する第1〜第4センサ21〜24が取り付けられる。本実施形態では、第1センサ21が車体11の台枠11aに取り付けられ、第2センサ22が台車12の台車枠12aに取り付けられ、第3センサ23が台車12の輪軸12bに取り付けられ、第4センサ24が車体11の構体11b(例えば、側構体)に取り付けられる。第1センサ21は、車両走行時にアクチュエータ14により振動抑制制御を行うために搭載されたセンサであり、第2〜第4センサ22〜24は、異常診断時だけ車両10に取り付けられて走行時には取り外される。
なお、後述の数式1を用いる場合には、輪軸12bを振動し易くするために輪軸12bとレールRとの間に柔軟支持構造15(例えば、弾性部材)を介在させた状態でアクチュエータ14により加振を行う。他方、数式2を用いる場合には、輪軸12bとレールRとの間に柔軟支持構造15を介在させずにアクチュエータ14により加振を行う。
図2は、図1に示す異常診断装置30のブロック図である。図2に示すように、異常診断装置30は、ソフトウェア面において、アクチュエータ指令部31、伝達特性演算部32、係数同定演算部33、挙動特性取得部34及び異常判定部35を備える。異常診断装置30は、ハードウェア面において、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ及びI/Oインターフェース等を備える。異常診断装置30の各部31〜35は、前記不揮発性メモリに保存されたプログラムに基づいて前記プロセッサが前記揮発性メモリを用いて演算処理することで実現される。
アクチュエータ指令部31は、ユーザが診断開始操作を行うと、異なる周波数の駆動信号(例えば、正弦波、矩形波又はランダム波)をアクチュエータ14に送信する。それにより、アクチュエータ14は、停車状態の車両10を様々な周波数で加振する。
伝達特性演算部32は、加振された車両10の第1部材の振動特性の第1検出値と第2部材の振動特性の第2検出値とから、第1部材から第2部材への振動伝達特性を算出する。第1部材及び第2部材は、診断対象部位が変わる毎に変わる。詳細は後述する。
係数同定演算部33は、車両10の運動モデル50に基づいて、質量、バネ係数及び減衰係数を含むように前記第1部材と前記第2部材との間の振動伝達に関する伝達関数式を設定し、伝達特性演算部32で算出された振動伝達特性に基づきバネ係数及び減衰係数を同定する。詳細は後述する。
挙動特性取得部34は、アクチュエータ14が車両10に推力を与えたときの車両10の挙動特性を取得する。本実施形態では、挙動特性取得部34は、車体11の台枠11aの左右加速度を検出する第1センサ21の検出値を挙動特性として取得する。なお、挙動特性取得部34は、これに限られない。例えば、挙動特性取得部34は、車体11の台枠11aと台車12の台車枠12aとの間の左右方向変位を取得する構成としてもよいし、アクチュエータ14から台枠11aに付与される推力を検出するロードセルの検出値を取得する構成としてもよい。
異常判定部35は、挙動特性取得部34で取得された挙動特性に基づいてアクチュエータ14の異常の有無を仮判定する。異常判定部35は、伝達特性演算部32で算出された振動伝達特性に基づき同定したバネ係数及び減衰係数に基づいて、一次サスペンション12d及び二次サスペンション13の異常の有無を判定する。異常判定部35は、アクチュエータ14の異常ありの仮判定結果と、一次サスペンション12d及び二次サスペンション13の異常なしの判定結果とに基づいて、アクチュエータ14の異常の本判定を行う。異常判定部35は、伝達特性演算部32で算出された振動伝達特性に基づいて構体11bの異常の有無を判定する。異常判定部35による異常の有無の判定結果は、外部に出力するための出力装置40(例えば、表示装置や送信装置)に送信される。
図3は、図1に示す異常診断装置30の診断フローを説明するフローチャートである。以下、図3の流れに沿って図1,2,4及び5を適宜参照しながら診断の内容を説明する。なお、後述する係数同定等に用いる最適化アルゴリズムは、汎用的なソフトウェア言語(例えば,C言語)などで実装される。
先ず、アクチュエータ14の仮診断のために、アクチュエータ指令部31がアクチュエータ14に所定の推力(例えば、ステップ状の推力)を発生させる(ステップS1)。それと同時に、挙動特性取得部34は、第1センサ21で検出された車体11の台枠11aの加速度の時系列データを取得する(ステップS2)。
そして、異常判定部35は、挙動特性取得部34で取得された加速度の時系列データを予め用意された正常時の加速度または速度または変位の時系列データ(事前取得データ:見本値)と比較し、その誤差を求める(ステップS3)。正常時の加速度または速度または変位(挙動特性)の時系列データは、シミュレーション又は実験により事前に取得しておき、異常診断装置30に予め保存されている。異常判定部35は、当該誤差が所定の許容範囲内にある場合には(ステップS4:NO)、アクチュエータ14が正常であると判定する。他方、異常判定部35は、当該誤差が前記許容範囲を超えている場合には(ステップS4:YES)、アクチュエータ14に異常があると仮判定する。
なお、推力をロードセルで検出する場合には、アクチュエータ14で発生する推力を直接的に検出しているため、仮判定は不要となる。また、アクチュエータ14に異常があると仮判定した場合には、後述の第1部材をアクチュエータ14とした処理において、推力の指令値を実際の推力となるように補正する。補正値の演算方法としては、例えば二次サスペンションのバネ係数が正常と仮定し、ステップ状の推力を与えた際の最終的な変位からアクチュエータ14の推力を推定し、推定した推力と指令値の差から補正値を演算する方法がある。
次に、アクチュエータ指令部31がアクチュエータ14に様々な周波数で鉄道車両10を加振させ(ステップS5)、その際に第1〜第4センサ21〜24で夫々検出される第1〜第4検出値を伝達特性演算部32が取得する(ステップS6)。そして、一次サスペンション12dの診断のために、伝達特性演算部32は、台車枠12aを「第1部材」とし且つ輪軸12bを「第2部材」とし、台車枠12aから輪軸12bへの振動伝達特性を算出する。
具体的には、伝達特性演算部32は、第2センサ22で検出された台車枠12aの加速度を2回積分して台車枠12aの変位X2を求め、第3センサ23で検出された輪軸12bの加速度を2回積分して輪軸12bの変位X3を求め、それらに基づいて、図4に示すような台車枠12aから輪軸12bへの振動伝達のゲインX3/X2(増幅率)を振動伝達特性として算出する(ステップS7)。即ち、本実施形態の振動伝達特性は、横軸に周波数で縦軸がゲインのデータである。なお、本例では変位から変位への振動伝達特性の例を示したが、変位から速度への振動伝達特性や加速度から加速度への振動伝達特性など、任意の組合せの振動伝達特性を用いてもよい。
次いで、係数同定演算部33は、図5に示す車両10の運動モデル50に基づいて、台車枠12aから輪軸12bへの振動伝達に関する伝達関数式を設定する。その伝達関数式を以下の数式1に示す。
Figure 2019027874
なお、各変数は以下の通りである。
X2:台車枠要素の変位
X3:輪軸要素の変位
m2:台車枠要素の質量
c2:一次サスペンション12dの減衰要素の減衰係数
c3:柔軟支持構造15の減衰要素の減衰係数
k2:一次サスペンション12dの弾性要素のバネ係数
k3:柔軟支持構造15の弾性要素のバネ係数
s:ラプラス演算子
係数同定演算部33は、数式1の伝達関数式に対して、台車枠要素の質量m2、柔軟支持構造15の減衰係数c3及びバネ係数k3を既知の値として代入すると共に、伝達特性演算部32で算出したゲインX2/X3に基づき、最適化アルゴリズムで振動伝達特性のゲインの誤差(実測したゲインと伝達関数式から演算したゲインとの誤差)の二乗平均平方根などの評価値が小さくなるように減衰係数及びバネ定数を探索することにより、一次サスペンション12dの減衰係数c2及びバネ係数k2を同定する(ステップS8)。
そして、異常判定部35は、係数同定演算部33で同定された一次サスペンション12dの減衰係数c2及びバネ係数k2を、正常時の一次サスペンション12dの減衰係数及びバネ係数(見本値)と比較して互いの誤差を算出する(ステップS9)。異常判定部35は、当該誤差が所定の許容範囲内にある場合には(ステップS9:NO)、一次サスペンション12dが正常であると判定し、当該誤差が前記許容範囲を超えている場合には(ステップS9:YES)、一次サスペンション12dが異常であると判定する。なお、正常時の一次サスペンション12dの減衰係数及びバネ係数は、異常診断装置30に予め保存されている。
また、輪軸12bとレールRとの間に柔軟支持構造15を介在させずに、輪軸12bがレールRに直接支持された状態でアクチュエータ14により鉄道車両10を加振する場合には、数式1の代わりに以下の数式2を伝達関数式として用いる。即ち、輪軸12bがレールRに直接支持される場合には、輪軸が振動し難いため、台枠11a及び台車枠12aの振動から一次サスペンション12dの減衰係数及びバネ定数を同定する。
Figure 2019027874
なお、各変数は以下の通りである(数式1と同じ変数は説明省略)。
X1:台枠要素の変位
m1:台枠要素の質量
次いで、二次サスペンション13の診断のために、伝達特性演算部32は、アクチュエータ14を「第1部材」とし且つ台枠11aを「第2部材」とし、アクチュエータ14から台枠11aへの振動伝達特性を算出する。具体的には、伝達特性演算部32は、アクチュエータ指令部31の駆動信号からアクチュエータ14の推力Fを求め、第1センサ21で検出された台枠11aの加速度を2回積分して台枠11aの変位X1を求め、それらに基づいて図4に示すようなアクチュエータ14から台枠11aへの振動伝達のゲインX1/Fを振動伝達特性として算出する(ステップS10)。なお、前述のようにアクチュエータ14に異常があると仮判定した場合は、推力Fについては補正を実施した推力を用いて振動伝達特性を算出する。なお、推力Fをロードセルで直接検出する場合には補正を実施する必要はない。
次いで、係数同定演算部33は、図5に示す車両10の運動モデル50に基づいて、アクチュエータ14から台枠11aへの振動伝達に関する伝達関数式を設定する。その伝達関数式を以下の数式3に示す。
Figure 2019027874
なお、各変数は以下の通りである(数式1及び2と同じ変数は説明省略)。
F:アクチュエータ14の推力
m2:台車枠要素の質量
c1:二次サスペンション13の減衰要素の減衰係数
k1:二次サスペンション13の弾性要素のバネ係数
係数同定演算部33は、数式3の伝達関数式に対して、台枠要素の質量m1、台車枠要素の質量m2、ステップS8で同定した減衰係数c2及びバネ係数k2を既知の値として代入すると共に、伝達特性演算部32で算出したゲインX1/Fに基づき、最適化アルゴリズムで振動伝達特性のゲインの誤差(実測したゲインと伝達関数式から演算したゲインとの誤差)の二乗平均平方根などの評価値が小さくなるように減衰係数及びバネ定数を探索することにより、二次サスペンション13の減衰係数c1及びバネ係数k1を同定する(ステップS11)。
そして、異常判定部35は、係数同定演算部33で同定された二次サスペンション13の減衰係数c1及びバネ係数k1を、正常時の二次サスペンション13の減衰係数及びバネ係数(見本値)と比較して互いの誤差を算出する(ステップS12)。異常判定部35は、当該誤差が所定の許容範囲内にある場合には(ステップS12:NO)、二次サスペンション13が正常であると判定し、当該誤差が前記許容範囲を超えている場合には(ステップS12:YES)、二次サスペンション13が異常であると判定する。なお、正常時の二次サスペンション13の減衰係数及びバネ係数は、異常診断装置30に予め保存されている。
次いで、異常判定部35は、アクチュエータ14に異常が有ると仮判定されたとの第1条件(ステップS4:YES)と、一次サスペンション12d及び二次サスペンション13に異常が無いと判定されたとの第2条件(ステップS9,S12:YES)との両方を含む条件が成立したときに、アクチュエータ14に異常が有ると本判定する(ステップS13)。
次いで、構体11bの診断のために、伝達特性演算部32は、台枠11aを「第1部材」とし且つ構体11bを「第2部材」とし、台枠11aから構体11bへの振動伝達特性を算出する。具体的には、伝達特性演算部32は、第1センサ21で検出された台枠11aの加速度を2回積分して台枠11aの変位X1を求め、第4センサ24で検出された構体11bの加速度を2回積分して構体11bの変位X4を求め、それらに基づいて、図4に示すような台枠11aから構体11bへの振動伝達のゲインX4/X1(増幅率)を振動伝達特性として算出する(ステップS14)。
そして、異常判定部35は、伝達特性演算部32で算出されたゲインX4/X1を予め用意された正常時のゲイン(見本値)と比較し、その誤差を求める(ステップS15)。正常時のゲインは、シミュレーション又は実験により事前に取得しておき、異常診断装置30に予め保存されている。異常判定部35は、当該誤差が所定の許容範囲内にある場合には(ステップS16:NO)、構体11bが正常であると判定する。他方、異常判定部35は、当該誤差が前記許容範囲を超えている場合には(ステップS16:YES)、構体11bに異常があると仮判定する。即ち、構体11bには構造的に複数のバネ・減衰要素が含まれ得るため、ゲインX4/X1自体を正常値と比較して計算の簡素化を図る。
以上に説明した構成によれば、鉄道車両10のうち振動伝達特性(X3/X2,X2/X1,X1/F,X4/X1)を算出する部位を任意に選ぶことができると共に、振動伝達特性を算出する診断対象部位を絞ることができる。また、1つの検出値に基づいて異常診断するのではなく、第1〜第4センサ21〜24のうち2つのセンサの検出値から得られる振動伝達特性に基づいて異常診断するため、診断対象部位とは異なる要因が診断に影響することを極力防止できる。よって、鉄道車両10の診断対象範囲を拡げながら異常部位の特定を可能とすると共に、異常診断の精度を高めることができる。
なお、前記実施形態では、振動伝達特性として横軸に周波数で縦軸がゲインのデータを算出したが、横軸に周波数で縦軸が位相差(振動波形の遅れ)のデータを算出してもよい。第1〜第4センサ21〜24は、鉄道車両10に着脱自在な携帯式のセンサでもよい。その場合、センサを2個だけ用意し、診断対象部位が変わる毎にセンサを移動させるようにしてもよい。また、前記実施形態ではセンサ21〜24として加速度センサが用いられたが、これに限られず、振動情報を検出できるセンサであれば他のセンサ(例えば、角加速度センサ、音センサ等)が用いられてもよい。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る異常診断装置130のブロック図である。図7は、図6に示す異常診断装置130の診断フローを説明するフローチャートである。図6に示すように、異常診断装置130では、アクチュエータ指令部31、伝達特性演算部32及び挙動特性取得部34が第1実施形態のものと同じであるが、異常判定部135に人工知能(AI)が用いられている。以下、図7の流れに沿って図6を適宜参照しながら診断の内容を説明する。但し、図7のフローチャートのうちステップS1,S2,S5,S6,S7,S10,S13は第1実施形態のものと同じであるため、同一符号を付して説明を省略する。
ステップS2の後、異常判定部135は、挙動特性取得部34で取得された加速度の時系列データを予め用意された正常時及び異常時の多数の加速度の時系列データ(事前取得データ:見本値)と比較し、人工知能により事前取得データから最も近い時系列データを選び(ステップS23)、その選ばれた最も近い時系列データが正常時データであればアクチュエータ14が正常であると判定し(ステップS24:NO)、その選ばれた最も近い時系列データが異常時データであればアクチュエータ14が異常であると判定する(ステップS24:YES)。
ステップS7の後は、異常判定部135は、伝達特性演算部32で算出された台車枠12aから輪軸12bへの振動伝達のゲインX3/X2を、予め用意された多数の正常時及び異常時の台車枠12aから輪軸12bへの振動伝達のゲインの事前取得データ(見本値)と比較し、人工知能により事前取得データから最も近いデータを選び(ステップS28)、その選ばれた最も近いデータが正常時データであれば一次サスペンション12dが正常であると判定し(ステップS29:NO)、その選ばれた最も近いデータが異常時データであれば一次サスペンション12dが異常であると判定する(ステップS29:YES)。
ステップS7の後は、異常判定部135は、伝達特性演算部32で算出されたアクチュエータ14から台枠11aへの振動伝達のゲインX1/Fを、予め用意された多数の正常時及び異常時のアクチュエータ14から台枠11aへの振動伝達のゲインの事前取得データ(見本値)と比較し、人工知能により事前取得データから最も近いデータを選び(ステップS31)、その選ばれた最も近いデータが正常時データであれば二次サスペンション13が正常であると判定し(ステップS32:NO)、その選ばれた最も近いデータが異常時データであれば二次サスペンション13が異常であると判定する(ステップS32:YES)。
次いで、異常判定部135は、伝達特性演算部32で算出された台枠11aから構体11bへの振動伝達のゲインX4/X1を、予め用意された多数の正常時及び異常時の台枠11aから構体11bへの振動伝達のゲインの事前取得データ(見本値)と比較し、人工知能により事前取得データから最も近いデータを選び(ステップS35)、その選ばれた最も近いデータが正常時データであれば構体11bが正常であると判定し(ステップS36:NO)、その選ばれた最も近いデータが異常時データであれば構体11bが異常であると判定する(ステップS36:YES)。
以上の構成のように、鉄道車両の各要素の正常時及び異常時のデータを人工知能に学習させておき、その学習結果に基づいて異常診断を行うことで、異常箇所の異常の程度(例えば、減衰係数の50%低下等)の診断も可能となり、詳細な異常診断を実現できる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る異常診断システム201の全体図である。図8に示すように、異常診断システム201では、第1実施形態よりもセンサの個数を減らし、例えば2個の携帯式のセンサを用いる。この場合、鉄道車両10を加振するごとにセンサ121を移動させるために、センサ121を鉄道車両10に設置する自走ロボット202が用いられる。自走ロボット202が作業場所を移動し、自走ロボット202のアームにより鉄道車両10の所望の位置にセンサ121を取り付ける。これにより、複数の診断対象部位を診断するにあたり、センサ121の共用化を図るためにセンサ121を移動させながら順番に診断作業を行う場合に、作業負担の増大を防止できる。
センサ121は、磁石や吸盤等により鉄道車両10に着脱自在に取り付けられてもよいし、接着剤や粘着剤により着脱自在に取り付けられてもよい。また、センサ121は、非接触式のセンサでもよい。また、センサ121は、無線送信器が設けられた無線式センサである。センサ121で検出されたセンサ検出値は、無線通信により無線受信装置203で受信され、無線受信装置203から異常診断装置30に送信される。これにより、有線式センサを用いる場合に比べて配線の手間が省け、異常診断の作業時間を短縮できる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
1,201 異常診断システム
10 鉄道車両
11 車体
11a 台枠
12 台車
12a 台車枠
12b 輪軸
12d 一次サスペンション
13 二次サスペンション
14 アクチュエータ
15 柔軟支持構造
21〜24,121 センサ
30,130 異常診断装置
31 アクチュエータ指令部
32 伝達特性演算部
33 係数同定演算部
34 挙動特性取得部
35,135 異常判定部
50 運動モデル
201 異常診断システム
202 自走ロボット

Claims (10)

  1. 停止状態で鉄道車両を加振して前記車両の異常診断を行う異常診断装置を備えたシステムであって、
    前記異常診断装置は、
    前記車両を加振するようにアクチュエータに指令するアクチュエータ指令器と、
    前記加振された車両の第1部材の振動特性の第1検出値と前記加振された車両の第2部材の振動特性の第2検出値とから、前記第1部材から前記第2部材への振動伝達特性を算出する伝達特性演算器と、
    前記伝達特性演算器で算出された前記振動伝達特性に基づいて前記車両の異常の有無を判定する異常判定器と、を備える、鉄道車両の異常診断システム。
  2. 前記車両において前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方にサスペンションが接続されており、
    前記異常診断システムは、前記車両の運動モデルに基づいて、質量、バネ係数及び減衰係数を含むように前記第1部材から前記第2部材への振動伝達に関する伝達関数式を設定し、前記振動伝達特性に基づき前記伝達関数式のバネ係数及び前記減衰係数を同定する係数同定演算器を更に備え、
    前記異常判定器は、前記係数同定演算器で同定された前記バネ係数及び前記減衰係数から前記サスペンションの異常の有無を判定する、請求項1に記載の鉄道車両の異常診断システム。
  3. 前記異常診断装置は、前記アクチュエータが前記車両に推力を与えたときの前記車両の挙動特性を取得する挙動特性取得器を更に備え、
    前記異常判定器は、前記挙動特性取得器で取得された前記挙動特性を予め用意された見本値と比較して、前記アクチュエータの異常の有無を仮判定し、
    前記異常判定器は、前記アクチュエータに異常が有ると仮判定されたとの第1条件と、前記サスペンションに異常が無いと判定されたとの第2条件との両方を含む条件が成立したときに、前記アクチュエータに異常が有ると本判定する、請求項2に記載の鉄道車両の異常診断システム。
  4. 前記第1部材は、車体の台枠と台車の台車枠との間に介設された前記アクチュエータであり、
    前記第2部材は、前記台枠であり、
    前記サスペンションは、前記台枠と前記台車枠との間に介設された二次サスペンションであり、
    前記第1部材の振動特性は、前記アクチュエータの推力であり、且つ、前記第2部材の振動特性は、前記台枠の変位または速度または加速度であり、
    前記バネ係数及び前記減衰係数は、前記運動モデルにおける台枠要素と台車枠要素との間のバネ要素及びダンパ要素の各係数である、請求項2又は3に記載の鉄道車両の異常診断システム。
  5. 前記車両は、輪軸とレールとの間に柔軟支持構造を介在させた状態で前記アクチュエータにより加振され、
    前記第1部材は、台車の台車枠であり、
    前記第2部材は、前記台車の輪軸であり、
    前記サスペンションは、前記台車枠と前記輪軸との間に介設された一次サスペンションであり、
    前記第1部材の振動特性は、前記台車枠の変位または速度または加速度であり、且つ、前記第2部材の振動特性は、前記輪軸の変位または速度または加速度であり、
    前記バネ係数及び前記減衰係数は、前記運動モデルにおける台車枠要素と輪軸要素との間のバネ要素及びダンパ要素の各係数である、請求項2又は3に記載の鉄道車両の異常診断システム。
  6. 前記車両は、輪軸がレールに直接支持された状態で前記アクチュエータにより加振され、
    前記第1部材は、車体の台枠であり、
    前記第2部材は、前記台車の台車枠であり、
    前記サスペンションは、前記台車枠と輪軸との間に介設された一次サスペンションであり、
    前記第1部材の振動特性は、前記台枠の変位または速度または加速度であり、且つ、前記第2部材の振動特性は、前記台車枠の変位または速度または加速度であり、
    前記バネ係数及び前記減衰係数は、前記運動モデルにおける台車枠要素と輪軸要素との間のバネ要素及びダンパ要素の各係数である、請求項2又は3に記載の鉄道車両の異常診断システム。
  7. 前記異常判定器は、前記伝達特性演算器で算出された前記振動伝達特性を予め用意された見本値と比較して、前記車両の異常の有無を判定する、請求項1に記載の鉄道車両の異常診断システム。
  8. 前記第1検出値又は前記第2検出値を検出するセンサを更に備え、
    前記センサは、前記車両に着脱自在な携帯式である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の鉄道車両の異常診断システム。
  9. 前記第1検出値又は前記第2検出器を検出するセンサを更に備え、
    前記センサは、前記異常診断装置と無線で通信する無線式である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の鉄道車両の異常診断システム。
  10. 前記第1検出値又は前記第2検出値を検出するセンサと、前記センサを前記車両に設置する自走ロボットとを更に備える、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の鉄道車両の異常診断システム。
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