JP2019024571A - 視線検出装置及び視線検出方法 - Google Patents

視線検出装置及び視線検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検出光による被験者の眼に対する影響を抑制する視線検出装置及び視線検出方法を提供する。【解決手段】視線検出装置100は、視線検出用の検出光を照射する検出光照射部103A、103Bと、被験者までの距離を検出する距離検出部105と、距離検出部105が検出した被験者までの距離が、所定の下限距離より短い場合に、検出光照射部103A、103Bに検出光の照射を停止させる照射制御部220と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、視線検出装置及び視線検出方法に関する。
被験者がモニタ画面などで注視している位置を検出する、視線検出装置が提案されている。このような視線計測装置は、被験者を撮像するカメラと、被験者の眼球に赤外線などの検出光を照射する光源とを備える。例えば特許文献1には、カメラで撮影した被験者の眼部の瞳孔中心座標と、眼部に向けて照射した検出光により生じる角膜反射点の中心座標との位置関係から、視線を検出する技術が記載されている。このような視線計測装置において、被験者が遠くにいる場合や、外光の影響を受けずに視線検出を行う場合には、検出光の照射パワーを高くする必要がある。
特開2005−198743号公報
しかし、検出光は、被験者の眼部に向けて照射されるため、照射パワーを高くすると、被験者の眼の疲れなど、眼に影響を及ぼすおそれがある。特に、眼部と光源との距離が近い場合は、眼に対する影響が強くなる。従って、視線検出装置において、検出光による被験者の眼に対する影響を抑制する技術が求められている。
本発明は、上記課題を鑑み、検出光による被験者の眼に対する影響を抑制する視線検出装置及び視線検出方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる視線検出装置は、視線検出用の検出光を照射する検出光照射部と、被験者までの距離を検出する距離検出部と、前記距離検出部が検出した前記被験者までの距離が、所定の下限距離より短い場合に、前記検出光照射部に前記検出光の照射を停止させる照射制御部と、を有する。
本発明の一態様にかかる視線検出方法は、視線検出用の検出光を照射する検出光照射ステップと、被験者までの距離を検出する距離検出ステップと、前記距離検出ステップにおいて検出した前記被験者までの距離が、所定の下限距離より短い場合に、前記検出光の照射を停止する照射制御ステップと、を有する。
本発明によれば、検出光による被験者の眼に対する影響を抑制することができる。
図1は、本実施形態に係る視線検出装置の一例を模式的に示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係る表示装置と撮像装置と照明装置と距離検出部と被験者の眼球との位置関係を模式的に示す図である。 図3は、本実施形態に係る距離検出部による距離検出の原理の一例を示す模式図である。 図4は、本実施形態に係る視線検出装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、本実施形態に係る視線検出装置の一例を示す機能ブロック図である。 図6は、本実施形態に係る角膜曲率中心の位置データの算出方法を説明するための模式図である。 図7は、本実施形態に係る角膜曲率中心の位置データの算出方法を説明するための模式図である。 図8は、許容距離範囲の一例を説明するグラフである。 図9は、本実施形態に係る照射制御部による検出光の照射制御フローを説明する説明図である。 図10は、本実施形態に係る検出光及び距離検出光の照射タイミングと撮像タイミングとのタイミングチャートの一例である。 図11は、本実施形態に係る検出光及び距離検出光の照射タイミングと撮像タイミングとのタイミングチャートの他の例である。 図12は、本実施形態に係る検出光及び距離検出光の照射タイミングと撮像タイミングとのタイミングチャートの他の例である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
以下の説明においては、三次元グローバル座標系を設定して各部の位置関係について説明する。所定面の第1軸と平行な方向をX軸方向とし、第1軸と直交する所定面の第2軸と平行な方向をY軸方向とし、第1軸及び第2軸のそれぞれと直交する第3軸と平行な方向をZ軸方向とする。所定面はXY平面を含む。
図1は、本実施形態に係る視線検出装置の一例を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る表示装置と撮像装置と照明装置と距離検出部と被験者の眼球との位置関係を模式的に示す図である。本実施形態において、視線検出装置100は、被験者Hの視線を検出する装置であり、被験者Hの関心対象を評価する評価装置としても用いられる。
(視線検出装置の全体構成)
図1に示すように、視線検出装置100は、表示装置101と、撮像装置102と、照明装置103と、距離検出部105と、を備える。視線検出装置100は、位置が固定されている。
表示装置101は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display:LCD)又は有機ELディスプレイ(organic electroluminescence display:OLED)のようなフラットパネルディスプレイを含む。表示装置101は、表示部として機能する。
本実施形態において、表示装置101の表示画面101Sは、XY平面と実質的に平行である。X軸方向は表示画面101Sの左右方向であり、Y軸方向は表示画面101Sの上下方向であり、Z軸方向は表示画面101Sと直交する奥行方向である。また、表示画面101Sに向かって右方向が+X方向、左方向が−X方向であり、上方向が+Y方向、下方向が−Y方向であり、手前方向が+Z方向、奥方向が−Z方向である。
撮像装置102は、撮像部102A及び撮像部102Bを有する。撮像装置102は、表示装置101の表示画面101Sよりも下方に配置される。撮像部102Aと撮像部102BとはX軸方向に配置される。撮像部102Aは、撮像部102Bよりも−X方向に配置される。撮像部102A及び撮像部102Bは、表示画面101Sに+Z方向に対向する空間R(図2を参照)を撮像することで、空間Rに位置している被験者Hの画像を撮像する。撮像部102A及び撮像部102Bはそれぞれ、赤外線カメラを含み、例えば波長850[nm]の近赤外光を透過可能な光学系と、その近赤外光を受光可能な撮像素子とを有する。このように、撮像装置102は、カメラである撮像部を2つ有するステレオカメラ装置であるが、例えば撮像部を1つだけ有するものであってもよい。
照明装置103は、検出光照射部103A及び検出光照射部103Bを有する。照明装置103は、表示装置101の表示画面101Sよりも下方に配置される。検出光照射部103Aと検出光照射部103BとはX軸方向に配置される。検出光照射部103Aは、撮像部102Aよりも−X方向に配置される。検出光照射部103Bは、撮像部102Bよりも+X方向に配置される。検出光照射部103A及び検出光照射部103Bは、表示画面101Sに+Z方向に対向する空間Rに、視線検出用の検出光L1を照射することで、空間Rに位置する被験者Hの眼球111に、視線検出用の検出光L1を照射する。より詳しくは、検出光照射部103A及び検出光照射部103Bはそれぞれ、LED(light emitting diode)光源を含み、検出光L1として、例えば波長850[nm]の近赤外光を射出可能である。なお、検出光照射部103A及び検出光照射部103Bは、表示画面101Sに+Z方向に対向する空間に検出光L1を照射するものであれば位置は限定されず、例えば、撮像部102Aと撮像部102Bとの間に配置されてもよい。撮像装置102が撮像部を1つだけ有している場合、照明装置103も、検出光照射部を1つだけ有していてもよい。
距離検出部105は、表示装置101の表示画面101Sよりも下方に配置される。距離検出部105は、撮像部102Aと撮像部102Bとの間に配置されている。距離検出部105は、視線検出装置100(距離検出部105)から空間Rに位置している対象物までの距離を検出することで、視線検出装置100(距離検出部105)から空間Rに位置している被験者Hまでの距離を検出する。本実施形態では、距離検出部105は、距離を検出するための距離検出光L2を空間Rに向けて照射することで、空間Rに位置している対象物(被験者H)に距離検出光L2を当てて、対象物(被験者H)までの距離を検出する。なお、ここでの対象物は、空間Rに位置して、距離検出部105により検出光L1が照射可能な(距離検出が可能な)物体を指し、例えば被験者Hである。視線検出装置100(距離検出部105)は、位置が固定されているが、被験者Hなどの対象物が移動することで、対象物までの距離は変化する。距離検出部105は、対象物までの距離を逐次検出する。また、距離検出部105は、照明装置103の近傍に配置されているため、距離検出部105から対象物までの距離は、照明装置103から対象物までの距離とみなすことができる。
本実施形態では、距離検出光L2は、検出光L1と同波長の近赤外光であるが、光の強度が検出光L1よりも小さい。例えば、距離検出光L2の強度は、検出光L1の強度の約1/10以下である。なお、本実施の形態では、別の光源である照明装置103及び距離検出部105から検出光L1及び距離検出光L2をそれぞれ照射するものであるが、同じ光源、例えば照明装置103から検出光L1及び距離検出光L2を照射するものであってもよい。この場合、例えば光源に印加する電流を変えることで、光の強度を検出光L1用と距離検出光L2用とで切り替えることができる。また、距離検出部105が距離検出可能な下限距離は、撮像装置102のピント(焦点)が合う距離より短い。従って、被験者Hがステレオカメラ装置である撮像装置102の画像から距離を検出できない位置にいる場合にも、距離検出部105は、被験者Hまでの距離を適切に検出することができる。
図3は、本実施形態に係る距離検出部による距離検出の原理の一例を示す模式図である。距離検出部105は、距離検出するための対象物(例えば被験者H)に距離検出光L2を照射することで、その対象物までの距離を検出する。図3の例では、距離検出部105は、光源部105Aと、受光部105Bとを有する。光源部105Aは、例えばLED光源であり、距離検出光L2を出射する光源である。光源部105Aから出射された距離検出光L2は、対象物に照射され、対象物から反射される。受光部105Bは、例えば受光素子を有し、対象物から反射された距離検出光L2を受光する。図3の例に示すように、受光部105Bは、対象物の位置により、異なる位置で距離検出光L2を受光する。例えば、対象物F1から反射された距離検出光L2は、受光部105B内の位置105B1で受光される。また、対象物F1と異なる位置の対象物F2から反射された距離検出光L2は、位置105B1とは異なる位置105B2で受光される。距離検出部105は、距離検出光L2の受光位置に応じて、出力電流の出力値を変化させる。これにより、出力値が、距離検出光L2の受光位置、すなわち対象物までの距離に応じて異なる値となる。従って、距離検出部105は、距離検出光L2により対象物までの距離検出が可能となる。ただし、この距離検出の方法は一例であり、任意の方法で対象物までの距離検出を行ってよい。
次に、図2に基づき、表示装置101と撮像装置102と照明装置103と距離検出部105と被験者Hの眼球111との位置関係を説明する。
照明装置103は、検出光L1である近赤外光を、空間Rに射出して、被験者Hの眼球111を照明する。また、距離検出部105は、距離検出光L2である近赤外光を、空間Rに射出して、被験者Hに距離検出光L2を照射する。図2の例では、距離検出光L2は、スポット位置R1に照射されている。図2の例では、スポット位置R1は、被験者Hの顔Fであって、眼球111以外の位置となっている。撮像装置102は、検出光照射部103Aから射出された検出光L1が眼球111に照射されたときに撮像部102Bで眼球111を撮影し、検出光照射部103Bから射出された検出光L1が眼球111に照射されたときに撮像部102Aで眼球111を撮影する。また、撮像装置102は、距離検出光L2が照射された空間R内の対象物を撮像する。従って、撮像装置102は、空間R内に被験者Hが位置しており、その被験者Hに対して距離検出光L2が照射されている場合は、距離検出光L2が照射された被験者Hを撮像し、その画像データを取得する。
撮像部102A及び撮像部102Bの少なくとも一方からフレーム同期信号が出力される。検出光照射部103A及び検出光照射部103Bは、フレーム同期信号に基づいて検出光を射出する。撮像部102Aは、検出光照射部103Bから射出された検出光が眼球111に照射されたときに、眼球111の画像データを取得する。撮像部102Bは、検出光照射部103Aから射出された検出光が眼球111に照射されたときに、眼球111の画像データを取得する。
眼球111に検出光が照射されると、その検出光の一部は瞳孔112で反射し、その瞳孔112からの光が撮像装置102に入射する。また、眼球111に検出光が照射されると、角膜の虚像である角膜反射像113が眼球111に形成され、その角膜反射像113からの光が撮像装置102に入射する。
撮像部102A及び撮像部102Bと検出光照射部103A及び検出光照射部103Bとの相対位置が適切に設定されることにより、瞳孔112から撮像装置102に入射する光の強度は低くなり、角膜反射像113から撮像装置102に入射する光の強度は高くなる。すなわち、撮像装置102で取得される瞳孔112の画像は低輝度となり、角膜反射像113の画像は高輝度となる。撮像装置102は、取得される画像の輝度に基づいて、瞳孔112の位置及び角膜反射像113の位置を検出することができる。
図4は、本実施形態に係る視線検出装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、視線検出装置100は、表示装置101と、撮像装置102と、照明装置103と、距離検出部105と、コンピュータシステム20と、入出力インターフェース装置30と、駆動回路40と、出力装置50と、入力装置60と、音声出力装置70とを備える。コンピュータシステム20は、演算処理装置20A及び記憶装置20Bを含む。
コンピュータシステム20と、駆動回路40と、出力装置50と、入力装置60と、音声出力装置70とは、入出力インターフェース装置30を介してデータ通信する。
演算処理装置20Aは、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを含む。記憶装置20Bは、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)のようなメモリ又はストレージを含む。演算処理装置20Aは、記憶装置20Bに記憶されているコンピュータプログラム20Cに従って演算処理を実施する。
駆動回路40は、駆動信号を生成して、表示装置101、撮像装置102、照明装置103、及び距離検出部105に出力する。また、駆動回路40は、撮像装置102で取得された眼球111の画像データを、入出力インターフェース装置30を介してコンピュータシステム20に供給する。
出力装置50は、フラットパネルディスプレイのような表示装置を含む。なお、出力装置50は、印刷装置を含んでもよい。入力装置60は、操作されることにより入力データを生成する。入力装置60は、コンピュータシステム用のキーボード又はマウスを含む。なお、入力装置60が表示装置である出力装置50の表示画面に設けられたタッチセンサを含んでもよい。音声出力装置70は、スピーカを含み、例えば被験者に注意を促すための音声を出力する。
本実施形態においては、表示装置101とコンピュータシステム20とは別々の装置である。なお、表示装置101とコンピュータシステム20とが一体でもよい。例えば視線検出装置100がタブレット型パーソナルコンピュータを含む場合、そのタブレット型パーソナルコンピュータに、コンピュータシステム20、入出力インターフェース装置30、駆動回路40、及び表示装置101が搭載されてもよい。
図5は、本実施形態に係る視線検出装置の一例を示す機能ブロック図である。図5に示すように、入出力インターフェース装置30は、入出力部302を有する。駆動回路40は、表示装置駆動部402と、撮像入出力部404A、404Bと、光源駆動部406、407とを有する。表示装置駆動部402は、表示装置101を駆動するための駆動信号を生成して表示装置101に出力する。撮像入出力部404Aは、撮像部102Aを駆動するための駆動信号を生成して撮像部102Aに出力する。また、撮像入出力部404Aは、撮像部102Aで取得された眼球111の画像データと、撮像部102Bで取得されて距離検出光L2が照射された対象物(例えば空間R内の被験者H)の画像データとを、入出力部302を介してコンピュータシステム20に供給する。撮像入出力部404Bは、撮像部102Bを駆動するための駆動信号を生成して撮像部102Bに出力する。また、撮像入出力部404Bは、撮像部102Bで取得された眼球111の画像データと、撮像部102Bで取得されて距離検出光L2が照射された対象物(例えば空間R内の被験者H)の画像データとを、入出力部302を介してコンピュータシステム20に供給する。光源駆動部406は、検出光照射部103A及び検出光照射部103Bを駆動するための駆動信号を生成して検出光照射部103A及び検出光照射部103Bに出力する。光源駆動部407は、距離検出部105を駆動するための駆動信号を生成して距離検出部105に出力する。
コンピュータシステム20は、制御部として機能して、視線検出装置100を制御する。コンピュータシステム20は、視線検出制御部200と、照射制御部220とを有する。視線検出制御部200は、被験者Hの視線を検出する処理を制御する。照射制御部220は、対象物(被験者H)までの距離検出結果に基づき照明装置103による検出光L1の照射を制御する。視線検出制御部200及び照射制御部220の処理プログラムや、視線検出制御部200及び照射制御部220が取得及び生成した各種データなどは、記憶装置20Bに記憶される。コンピュータシステム20の機能は、演算処理装置20A及び記憶装置20Bによって発揮される。
(視線検出制御部)
視線検出制御部200は、表示制御部202と、光源制御部204と、画像データ取得部206と、入力データ取得部208と、位置検出部210と、曲率中心算出部212と、注視点検出部214と、出力制御部216とを有する。
表示制御部202は、被験者Hに見せるための画像を表示装置101の表示画面101Sに表示させる。表示制御部202は、例えば表示画面101Sの1点に画像を表示可能である。
光源制御部204は、光源駆動部406を制御して、検出光照射部103A及び検出光照射部103Bの作動状態を制御する。光源制御部204は、検出光照射部103Aと検出光照射部103Bとが異なるタイミングで検出光L1を射出するように検出光照射部103A及び検出光照射部103Bを制御する。
画像データ取得部206は、撮像装置102によって取得された被験者の眼球111の画像データと、撮像装置102によって取得された距離検出光L2が照射された対象物(例えば空間R内の被験者H)の画像データとを、撮像入出力部404A、404B、入出力部302を介して撮像装置102から取得する。
入力データ取得部208は、入力装置60が操作されることにより生成された入力データを、入出力部302を介して入力装置60から取得する。
位置検出部210は、画像データ取得部206で取得された眼球111の画像データに基づいて、瞳孔中心の位置データを検出する。また、位置検出部210は、画像データ取得部206で取得された眼球111の画像データに基づいて、角膜反射中心の位置データを検出する。瞳孔中心は、瞳孔112の中心である。角膜反射中心は、角膜反射像113の中心である。位置検出部210は、被験者の左右それぞれの眼球111について、瞳孔中心の位置データ及び角膜反射中心の位置データを検出する。
曲率中心算出部212は、画像データ取得部206で取得された眼球111の画像データに基づいて、眼球111の角膜曲率中心の位置データを算出する。
注視点検出部214は、画像データ取得部206で取得された眼球111の画像データに基づいて、被験者の注視点の位置データを検出する。本実施形態において、注視点の位置データとは、三次元グローバル座標系で規定される被験者の視線ベクトルと表示装置101の表示画面101Sとの交点の位置データをいう。注視点検出部214は、眼球111の画像データから取得された瞳孔中心の位置データ及び角膜曲率中心の位置データに基づいて、被験者の左右それぞれの眼球111の視線ベクトルを検出する。視線ベクトルが検出された後、注視点検出部214は、視線ベクトルと表示画面101Sとの交点を示す注視点の位置データを検出する。
出力制御部216は、表示装置101、出力装置50、及び音声出力装置70の少なくとも一つにデータを出力する。本実施形態において、出力制御部216は、被験者Hの左右それぞれの眼球111の注視点の位置データを表示装置101又は出力装置50に表示させる。
視線検出制御部200は、以上のような構成となっている。次に、視線検出制御部200による被験者Hの視線を検出する処理について説明する。最初に、本実施形態に係る曲率中心算出部212の処理の概要について説明する。曲率中心算出部212は、眼球111の画像データに基づいて、眼球111の角膜曲率中心の位置データを算出する。
図6及び図7は、本実施形態に係る角膜曲率中心の位置データの算出方法を説明するための模式図である。図6は、1つの検出光照射部103Cで眼球111が照明される例を示す。図7は、検出光照射部103A及び検出光照射部103Bで眼球111が照明される例を示す。
まず、図6に示す例について説明する。検出光照射部103Cは、撮像部102Aと撮像部102Bとの間に配置される。瞳孔中心112Cは、瞳孔112の中心である。角膜反射中心113Cは、角膜反射像113の中心である。図6において、瞳孔中心112Cは、眼球111が1つの検出光照射部103Cで照明されたときの瞳孔中心を示す。角膜反射中心113Cは、眼球111が1つの検出光照射部103Cで照明されたときの角膜反射中心を示す。
角膜反射中心113Cは、検出光照射部103Cと角膜曲率中心110とを結ぶ直線上に存在する。角膜反射中心113Cは、角膜表面と角膜曲率中心110との中間点に位置付けられる。角膜曲率半径109は、角膜表面と角膜曲率中心110との距離である。
角膜反射中心113Cの位置データは、撮像装置102によって検出される。角膜曲率中心110は、検出光照射部103Cと角膜反射中心113Cとを結ぶ直線上に存在する。曲率中心算出部212は、その直線上において角膜反射中心113Cからの距離が所定値となる位置データを、角膜曲率中心110の位置データとして算出する。所定値は、一般的な角膜の曲率半径値などから事前に定められた値であり、例えば記憶装置20Bに記憶されている。
次に、図7に示す例について説明する。本実施形態においては、撮像部102A及び検出光照射部103Bと、撮像部102B及び検出光照射部103Aとは、撮像部102Aと撮像部102Bとの中間位置を通る直線に対して左右対称の位置に配置される。撮像部102Aと撮像部102Bとの中間位置に仮想光源103Vが存在するとみなすことができる。
角膜反射中心121は、撮像部102Bで眼球111を撮影した画像における角膜反射中心を示す。角膜反射中心122は、撮像部102Aで眼球111を撮影した画像における角膜反射中心を示す。角膜反射中心124は、仮想光源103Vに対応する角膜反射中心を示す。
角膜反射中心124の位置データは、撮像装置102で取得された角膜反射中心121の位置データ及び角膜反射中心122の位置データに基づいて算出される。撮像装置102は、撮像装置102に規定される三次元ローカル座標系において角膜反射中心121の位置データ及び角膜反射中心122の位置データを検出する。撮像装置102について、事前にステレオ較正法によるカメラ較正が実施され、撮像装置102の三次元ローカル座標系を三次元グローバル座標系に変換する変換パラメータが算出される。その変換パラメータは、例えば記憶装置20Bに記憶されている。
曲率中心算出部212は、撮像装置102で取得された角膜反射中心121の位置データ及び角膜反射中心122の位置データを、変換パラメータを使って、三次元グローバル座標系における位置データに変換する。曲率中心算出部212は、三次元グローバル座標系で規定される角膜反射中心121の位置データ及び角膜反射中心122の位置データに基づいて、三次元グローバル座標系における角膜反射中心124の位置データを算出する。
角膜曲率中心110は、仮想光源103Vと角膜反射中心124とを結ぶ直線123上に存在する。曲率中心算出部212は、直線123上において角膜反射中心124からの距離が所定値となる位置データを、角膜曲率中心110の位置データとして算出する。所定値は、一般的な角膜の曲率半径値などから事前に定められた値であり、例えば記憶装置20Bに記憶されている。
このように、光源が2つある場合でも、光源が1つである場合の方法と同様の方法で、角膜曲率中心110が算出される。
角膜曲率半径109は、角膜表面と角膜曲率中心110との距離である。したがって、角膜表面の位置データ及び角膜曲率中心110の位置データが算出されることにより、角膜曲率半径109が算出される。
視線検出制御部200は、以上のような原理で角膜曲率中心110を算出することで、被験者Hの視点を検出する。より詳しくは、視線検出制御部200は、被験者Hの視線を検出する処理として、キャリブレーション処理と、視線検出処理とを実行する。最初に、視線検出制御部200は、キャリブレーション処理を実行して、角膜曲率中心110の位置データと、瞳孔中心112Cと角膜曲率中心110との距離データと、を算出する。視線検出制御部200は、キャリブレーション処理において、表示制御部202によって表示装置101に目標画像を表示させ、光源駆動部406によって照明装置103から検出光L1を射出させる。そして、視線検出制御部200は、撮像装置102に、被験者Hの眼を撮影させる。視線検出制御部200は、位置検出部210により、取得される画像の輝度に基づいて、瞳孔112の位置データ及び角膜反射像113の位置データを検出し、瞳孔中心112Cの位置データ及び角膜反射中心113Cの位置データを算出する。そして、視線検出制御部200は、曲率中心算出部212により、角膜反射中心113Cと仮想光源とを結ぶ直線と、表示画面101Sに規定される目標位置と瞳孔中心112Cとを結ぶ直線と、を算出し、これらの直線の交点を、角膜曲率中心110として算出する。これにより、キャリブレーション処理は終了する。
視線検出制御部200は、キャリブレーション処理が終了したら、視線検出処理を実行する。視線検出制御部200は、視線検出処理において、眼球111の画像データに基づいて、被験者Hの視線ベクトル及び注視点の位置データを算出する。視線検出制御部200は、注視点検出部214により、瞳孔中心112Cと角膜曲率中心110とを結ぶ視線ベクトル(被験者が見ている視線方向)を算出して、この視線ベクトルと表示装置101の表示画面101Sとの交点の位置データを算出する。注視点検出部214は、視線ベクトルと表示装置101の表示画面101Sとの交点の位置データが、三次元グローバル座標系で規定される表示画面101Sにおける被験者の注視点の位置データとして算出する。注視点検出部214は、三次元グローバル座標系で規定される注視点の位置データを、2次元座標系で規定される表示装置101の表示画面101Sにおける位置データに変換して、表示画面101S上の注視点の位置データを算出する。これにより、視線検出処理は終了する。
視線検出制御部200は、以上のようにキャリブレーション処理及び視線検出処理を実行することで、被験者Hの視線を検出する。ただし、視線検出制御部200は、照明装置103による検出光L1が照射された眼球111の画像データに基づき、被験者Hの視線を検出するものであれば、被験者Hの視線の検出方法は、上記に限られない。
(照射制御部)
次に、図5に戻り、照射制御部220について説明する。照射制御部220は、対象物までの距離の検出結果に基づき、照明装置103の検出光L1の照射を制御する。照射制御部220は、光源制御部221と、距離データ取得部222と、距離算出部224と、距離判定部226と、画像データ取得部228と、照射対象判定部230と、光照射制御部232と、を有する。
光源制御部221は、光源駆動部407を制御して、距離検出部105の作動状態を制御する。すなわち、光源制御部221は、距離検出部105に距離検出光L2を照射させて、距離検出部105に対象物までの距離を検出させる。光源制御部221は、照明装置103が検出光L1を照射しているタイミングでは、距離検出部105に距離検出光L2の照射を停止させる。なお、視線検出制御部200の光源制御部204は、距離検出部105が距離検出光L2を照射しているタイミングでは、検出光照射部103A及び検出光照射部103Bに検出光L1の照射を停止させる。
距離データ取得部222は、距離検出部105から距離データを取得する。距離データとは、距離検出部105が検出した、距離検出部105から対象物までの距離の検出データである。上述のように、本実施形態では、距離検出部105は、対象物までの距離に応じて異なる出力値を出力する。距離データ取得部222は、この出力値を、距離データとして取得する。
距離算出部224は、距離データに基づき、距離検出部105から対象物までの距離を算出する。距離データは、対象物までの距離に応じて異なる値となるため、距離算出部224は、距離データに基づき、対象物までの距離を算出することができる。例えば、距離算出部224は、距離データの値と距離との関係を示すテーブルを記憶装置20Bから読み出し、距離データ取得部222が取得した距離データの値をこのテーブルに当てはめることで、距離検出部105から対象物までの距離を算出する。
距離判定部226は、距離算出部224から、距離算出部224が算出した対象物までの距離の情報を取得し、記憶装置20Bから、許容距離範囲Dの情報を取得する。距離判定部226は、距離算出部224が算出した対象物までの距離が、許容距離範囲Dの範囲内にあるかを判定する。許容距離範囲Dは、予め定められた数値範囲であり、下限距離以上上限距離以下の範囲となる。従って、言い換えれば、距離判定部226は、距離算出部224が算出した対象物までの距離が、下限距離より短いかを判定し、距離算出部224が算出した対象物までの距離が、上限距離より長いかを判定する。下限距離は、例えば40cmであり、上限距離は、例えば80cmであるが、下限距離及び上限距離は、これらに限られず、予め設定された値であればよい。
図8は、許容距離範囲の一例を説明するグラフである。図8の横軸は、対象物までの距離であり、縦軸は、距離データの値である。図8の曲線Aは、距離データの値と距離との関係の例を示す曲線であり、例えば距離算出部224により記憶装置20Bから読み出されたテーブルに対応する。曲線Aに示すように、距離データの値が値G1である場合、距離算出部224は、距離検出部105から対象物までの距離を、距離D1として算出する。また、距離算出部224は、距離データの値が値G2である場合、距離検出部105から対象物までの距離を、距離D2として算出する。図8の例では、値G2は値G1より小さく、距離D2は距離D1より長い。ただし、曲線Aは一例であり、距離データの値と距離との関係は、距離検出部105の検出方法に応じる。
図8の例では、許容距離範囲Dは、距離D1以上距離D2以下である。すなわち、距離D1が下限距離であり、距離D2が上限距離である。距離判定部226は、距離算出部224が算出した対象物までの距離が、距離D1以上距離D2以下である場合、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内にあると判定する。また、距離判定部226は、距離算出部224が算出した対象物までの距離が、距離D1より短い場合、又は距離D2より長い場合に、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内に無い(許容距離範囲Dの範囲外である)と判定する。ただし、距離判定部226は、少なくとも、距離算出部224が算出した対象物までの距離が、下限距離より短いか否かを判定すればよい。
図5に戻り、画像データ取得部228は、撮像装置102が撮像した対象物の画像データを取得する。本実施形態では、画像データ取得部228は、距離検出部105により距離検出光L2が照射された対象物の画像データを、撮像装置102から取得する。
照射対象判定部230は、撮像部102A、102Bが撮像した画像から、距離検出光L2が被験者Hに照射されているかを検出することで、距離検出部105が被験者Hまでの距離を検出しているかを判定する。照射対象判定部230は、画像データ取得部228が取得した対象物の画像データを取得し、その画像データ内で距離検出光L2が照射されている対象物が、被験者Hであるかを判定する。照射対象判定部230は、例えば、画像データから顔認識を行い、画像データに被験者Hが写っているかを判定する。そして、照射対象判定部230は、例えば、画像データの輝度に基づき、対象物に距離検出光L2が照射されているかを判定する。照射対象判定部230は、例えば対象物上に輝度が高いスポットがある場合に、対象物に距離検出光L2が照射されていると判定する。これにより、照射対象判定部230は、距離検出光L2が照射されて距離検出された対象物が、被験者Hであるかを判定する。距離検出部105は、空間Rに向けて距離検出光L2を照射するため、空間R内にある物体に距離検出光L2が当たれば、被験者Hでなくても、その物体までの距離を検出する。しかし、被験者Hに距離検出光L2が照射されているかを照射対象判定部230が判定することで、照射制御部220は、被験者Hに距離検出光L2が照射されており、距離検出部105が被験者Hまでの距離を検出しているかを、より確実に認識することができる。
光照射制御部232は、距離判定部226の判定結果を取得する。光照射制御部232は、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲外である場合、検出光L1の照射を停止させる。より具体的には、光照射制御部232は、距離算出部224が算出した対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲外である場合、照明装置103を、照射停止状態にする。照射停止状態とは、照明装置103、すなわち検出光照射部103A及び検出光照射部103Bの両方の検出光L1の照射を停止させる状態である。また、光照射制御部232は、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内である場合、検出光L1を照射可能な状態とする(照射を許可する)。より具体的には、光照射制御部232は、距離算出部224が算出した対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内である場合は、照明装置103を、照射可能状態にする。照射可能状態とは、照明装置103が検出光L1の照射を可能とする状態である。すなわち、照射停止状態である場合、視線検出制御部200の光源制御部204の制御状態によらず、照明装置103は、検出光L1の照射を停止する。照射可能状態である場合、光源制御部204の制御により、照明装置103は、検出光L1を照射する。
光照射制御部232は、例えば、視線検出制御部200による処理(キャリブレーション処理又は視線検出処理)の開始前に、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲外であると判定した場合、例えば入力装置60に視線検出制御部200の処理を始める旨の命令が入力された場合でも、照明装置103による検出光L1の照射を停止させたままとし、視線検出制御部200に処理を開始させない。また、光照射制御部232は、視線検出制御部200による処理の実行中に、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲外であると判定した場合は、照明装置103による検出光L1の照射を停止させ、視線検出制御部200の処理を停止させる。一方、光照射制御部232は、視線検出制御部200による処理の開始前に、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内であると判定した場合は、照明装置103による検出光L1の照射を許可し、視線検出制御部200に処理を開始させる。そして、光照射制御部232は、視線検出制御部200による処理の開始中に、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内であると判定した場合も、照明装置103による検出光L1の照射を停止させず、視線検出制御部200の処理を停止させない(処理を続けさせる)。ただし、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲外である場合であっても、光照射制御部232は、視線検出制御部200の処理のうち、検出光L1の照射以外の処理は、実行を続けさせてもよい。
このように、光照射制御部232は、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲外にある場合は、照射停止状態とすることで、照明装置103に検出光L1を照射させない。ただし、光照射制御部232は、少なくとも、対象物までの距離が下限値より短い場合に、照明装置103に検出光L1の照射を停止させればよい。従って、光照射制御部232は、対象物までの距離が上限値より長い場合は、照明装置103に検出光L1の照射を停止させず、検出光L1を照射させてもよい。
また、光照射制御部232は、距離判定部226の判定結果に加え、照射対象判定部230の判定結果にも基づき、検出光L1の照射を制御してもよい。すなわち、光照射制御部232は、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内であり、かつ、照射対象判定部230が被験者Hに距離検出光L2が照射されていると判断した場合に、照射可能状態としてもよい。また、光照射制御部232は、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲外であり、かつ、照射対象判定部230が被験者Hに距離検出光L2が照射されていると判断した場合に、照射停止状態としてもよい。
ただし、光照射制御部232は、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲外である場合は、照射対象判定部230の判断結果に関わらず、照射停止状態とすることが好ましい。また、光照射制御部232は、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内である場合であっても、照射対象判定部230が被験者Hに距離検出光L2が照射されてないと判断した場合、照射停止状態とすることが好ましい。これにより、被験者Hが許容距離範囲Dの範囲外にある場合に、被験者Hに検出光L1が照射されてしまうことをより好適に抑制することができる。
照射制御部220は、以上のような構成となっている。次に、照射制御部220による検出光L1の照射制御フローを説明する。図9は、本実施形態に係る照射制御部による検出光の照射制御フローを説明する説明図である。図9に示すように、最初に、照射制御部220は、光源制御部221により、距離検出部105に距離検出光L2を照射させて、距離算出部224により、距離検出部105から対象物までの距離を算出する(ステップS10)。照射制御部220は、例えば入力装置60に視線を検出する処理を実行するとの命令が入力された場合に、視線検出制御部200による処理(キャリブレーション処理及び視線検出処理)の前にステップS10を始めて、対象物までの距離検出を始める。対象物までの距離を算出した後、照射制御部220は、距離判定部226により、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内であるかを判定する(ステップS12)。
対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内である場合(ステップS12;Yes)、照射制御部220は、照明装置103を照射可能状態とする(ステップS14)。照射可能状態である場合、視線検出制御部200の光源制御部204は、照明装置103に検出光L1を照射させることが可能となり、視線検出制御部200がキャリブレーション処理及び視線検出処理を実行可能となる。
一方、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内に無い場合(ステップS12;No)、すなわち対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲外である場合、照射制御部220は、照明装置103を照射停止状態とする(ステップS16)。照射停止状態である場合、視線検出制御部200の光源制御部204は、照明装置103に検出光L1を照射させず、視線検出制御部200がキャリブレーション処理及び視線検出処理を実行しない。ただし、上述のように、この場合であっても、視線検出制御部200は、検出光L1の照射以外の処理は行ってもよい。また、上述のように、ステップS12においては、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内にあるかの判断に加え、照射対象判定部230が被験者Hに距離検出光L2が照射されているかの判断にも基づき、照射停止状態と照射可能状態とを切り替えてもよい。
ステップS14及びステップS16の後は、ステップS18に移行し、処理を終了する場合(ステップS18;Yes)は、この処理を終了し、処理を終了しない場合(ステップS18;No)は、ステップS10に戻り、対象物までの距離の検出を続ける。そして、距離検出部105の最新の検出結果に基づき、対象物までの距離が許容距離範囲Dの範囲内であるかを判断し、判断結果が直前の判断結果から変わった場合は、照射可能状態と照射停止状態とを切り替える。照射制御部220は、被験者Hまでの距離検出を続けることで、キャリブレーション処理及び視線検出処理中に被験者Hが移動して許容距離範囲Dの範囲外に入った場合に、検出光L1の照射を停止させることができる。
次に、検出光L1及び距離検出光L2の照射タイミングと、撮像装置102の撮像タイミングとのタイミングについて説明する。図10は、本実施形態に係る検出光及び距離検出光の照射タイミングと撮像タイミングとのタイミングチャートの一例である。図10は、視線検出装置100から対象物(被験者H)までの距離が、時間経過に伴い一定の速度で短くなっていく場合を一例として示したものである。図10の線分X1は、時間経過に従った視線検出装置100から対象物(被験者H)までの距離を表している。線分X2は、対象物(被験者H)までの距離が線分X1のように変化した場合における、時間経過に応じた照射可能状態であるか照射停止状態であるかの検出光照射制御状態を示している。線分X3は、検出光照射制御状態が線分X2のように変化した場合における、時間経過に応じた検出光L1の出力タイミング(検出光出力)を示している。線分X4は、検出光照射制御状態が線分X2のように変化した場合における、時間経過に応じた距離検出光L2の出力タイミング(距離検出光出力)を示している。線分X5は、検出光照射制御状態が線分X2のように変化した場合における、時間経過に応じた視線検出用の撮像装置102の撮像タイミング(視線検出用撮像出力)を示している。線分X6は、検出光照射制御状態が線分X2のように変化した場合における、時間経過に応じた距離検出用の撮像装置102の撮像タイミング(距離検出用撮像出力)を示している。
線分X1に示すように、図10の例では、視線検出装置100から被験者Hまでの距離は、タイミングt0から、時間経過に伴い線形的に短くなっている。被験者Hまでの距離は、タイミングt1において、距離D2(上限距離)となり、タイミングt1以降でさらに短くなる。そして、被験者Hまでの距離は、タイミングt1の後のタイミングt11において、距離D1(下限距離)となり、タイミングt11以降でさらに短くなる。すなわち、図10の例では、タイミングt1からタイミングt11までにおいて、被験者Hまでの距離が許容距離範囲Dの範囲内となり、タイミングt1以前及びタイミングt11以降においては、被験者Hまでの距離が許容距離範囲Dの範囲外となる。
線分X2に示すように、タイミングt1からタイミングt11までにおいて、照射可能状態となり、タイミングt1以前及びタイミングt11以降においては、照射停止状態となる。ただし、上述のように、この照射可能状態及び照射停止状態のタイミングは、被験者までの距離が線分X1のように変化した場合の例であり、照射可能状態及び照射停止状態のタイミングは、被験者Hまでの距離に依存する。従って、例えば、被験者Hまでの距離がタイミングt1から変化しない場合は、タイミングt1以降で、照射可能状態が続く。
線分X3に示すように、視線検出制御部200の光源制御部204は、タイミングt0からタイミングt1と、タイミングt11以降とにおいては、照射停止状態であるため、照明装置103に検出光L1を照射させない。光源制御部204は、タイミングt0からタイミングt1と、タイミングt11以降との照射停止状態においては、常に検出光L1の出力をOFFにして、検出光L1を常に停止させている。一方、光源制御部204は、タイミングt1からタイミングt11までの照射可能状態においては、所定のタイミング毎に照明装置103に検出光L1を照射させている。図10の例では、光源制御部204は、タイミングt1で検出光L1をOFFからONに切り替え、タイミングt2までON状態を続けて、タイミングt1からタイミングt2までの間、検出光L1を照射している。また、光源制御部204は、タイミングt2からタイミングt5まで検出光L1のOFF状態を続け、タイミングt5でON状態に切り替えている。光源制御部204は、タイミングt5からタイミングt6までON状態を続けて、タイミングt6でOFF状態に切り替えている。また、光源制御部204は、タイミングt6からタイミングt9まで検出光L1のOFF状態を続け、タイミングt9でON状態に切り替えている。光源制御部204は、タイミングt9からタイミングt10までON状態を続けて、タイミングt10でOFF状態に切り替えている。そして、タイミングt10からタイミングt11までOFF状態を続け、タイミングt11以降は照射停止状態に切り替わるので、更にOFF状態が続く。
タイミングt1からタイミングt2までの長さ、タイミングt5からタイミングt6までの長さ、及びタイミングt9からタイミングt10までの長さは、同じである。すなわち周期毎のON状態とする長さ、言い換えれば、照射可能状態における検出光L1のパルス幅は、一定である。また、タイミングt2からタイミングt5までの長さ、タイミングt6からタイミングt9までの長さ(パルスの間隔)は、一定である。すなわち、図10の例では、光源制御部204は、照射可能状態において、一定の周期で、検出光L1をOFF状態からON状態に切り替えている。ただし、照射可能状態における検出光L1の照射タイミングは、視線を検出する処理の内容に応じたものであり、一定のパルス幅、一定の周期に限られない。
このように、光源制御部204は、照射停止状態において、検出光L1を常に停止させ、照射可能状態において、所定のパルス幅でパルス状に検出光L1を照射している。
線分X4に示すように、照射制御部220の光源制御部221は、照射停止状態であっても、照射可能状態であっても、距離検出部105に距離検出光L2を照射させ、被験者Hまでの距離を検出している。ただし、より詳しくは、光源制御部221は、照射停止状態においては、常に距離検出光L2をON状態とし、常に距離検出光L2を照射させ続けている。一方、光源制御部221は、照射可能状態においては、距離検出光L2をON状態とOFF状態とで切り替えて、所定のパルス幅でパルス状に距離検出光L2を照射させている。具体的には光源制御部221は、照射可能状態において、検出光L1が照射されているタイミング、すなわち検出光L1がON状態のタイミングでは、距離検出光L2の照射を停止(距離検出光L2をOFF状態)する。そして、光源制御部221は、照射可能状態において、検出光L1の照射が停止されているタイミング、すなわち検出光L1がOFF状態のタイミングでは、距離検出光L2を照射する(距離検出光L2をON状態にする)。同じタイミングで検出光L1と距離検出光L2とが照射されることを防止することで、視線検出用の画像に距離検出光L2が写り込むことを抑制して、視線検出精度の低下を抑制することができる。なお、図10の例では、検出光L1のONとOFFとが切り替わるタイミングと、距離検出光L2のOFFとONとが切り替わるタイミングは、同じであったが、両方がONとなるタイミングが無いように設定されていれば、切り替わるタイミングは同じでなくてもよい。
ここで、検出光L1の強度を強度O1とし、距離検出光L2の強度を強度O2とする。上述のように、強度O1は、強度O2より高くなっている。
線分X5に示すように、撮像装置102は、所定のタイミングで、視線検出用の画像(検出光L1が照射された状態の眼球111の画像)を撮像している。具体的には、撮像装置102は、タイミングt0からタイミングt1と、タイミングt11以降との照射停止状態においては、視線検出用の画像の撮像は常に停止している。一方、撮像装置102は、タイミングt1からタイミングt11までの照射可能状態においては、検出光L1の照射タイミングに合わせて、視線検出用の画像を撮像している。すなわち、撮像装置102は、検出光L1と同タイミングで、視線検出用撮像出力のON状態とOFF状態とを切り替えている。ただし、撮像装置102は、検出光L1が照射された状態の眼球111の画像を撮像可能であれば、撮像タイミングは検出光L1の照射タイミングと一致していなくてもよい。
線分X6に示すように、撮像装置102は、所定のタイミングで、距離検出用の画像(距離検出光L2が照射された対象物の画像)を撮像している。図10の例では、撮像装置102は、照射停止状態においては、距離検出用の画像の撮像を常に停止している。一方、撮像装置102は、タイミングt1からタイミングt11までの照射可能状態においては、視線検出用の画像の撮像タイミングと重複しないタイミングであって、距離検出光L2が照射されているタイミングで、距離検出用の画像を撮像している。図10の例では、撮像装置102は、タイミングt2からタイミングt3においては、距離検出用撮像出力をOFF状態として、距離検出用の画像の撮像を停止している。タイミングt3は、タイミングt2とタイミングt5との間のタイミングである。そして、撮像装置102は、タイミングt3からタイミングt4においては、距離検出用撮像出力をON状態として、距離検出用の画像を撮像している。タイミングt4は、タイミングt3とタイミングt5との間のタイミングである。そして、撮像装置102は、タイミングt4からタイミングt7においては、距離検出用撮像出力をOFF状態として、距離検出用の画像の撮像を停止している。タイミングt7は、タイミングt6とタイミングt9との間のタイミングである。そして、撮像装置102は、タイミングt7からタイミングt8においては、距離検出用撮像出力をON状態として、距離検出用の画像を撮像している。タイミングt8は、タイミングt7とタイミングt9との間のタイミングである。
このように、撮像装置102は、照射可能状態においては、視線検出用の画像の撮像タイミングと重複しないタイミングであって、距離検出光L2が照射されているタイミングで、距離検出用の画像を撮像している。このようなタイミングで距離検出用の画像を撮像することで、距離検出用の画像に検出光L1が写り込むことを抑制して、距離検出精度の低下を抑制することができる。なお、図10の例では、距離検出用撮像出力のON状態とOFF状態とを切り替えるタイミングは、検出光L1、距離検出光L2及び視線検出用撮像出力の切り替えタイミングとずれているが、これらと同タイミングであってもよい。
本実施形態における検出光L1及び距離検出光L2の照射タイミングと、撮像装置102の撮像タイミングとは、以上のようになっている。以下、このタイミングの他の例について説明する。図11及び図12は、本実施形態に係る検出光及び距離検出光の照射タイミングと撮像タイミングとのタイミングチャートの他の例である。
図11は、距離検出用撮像出力、すなわち距離検出用の画像の撮像のタイミングが、図10と異なる。図11の線分X6Aに示すように、撮像装置102は、照射停止状態においても、距離検出用の画像の撮像を行ってもよい。図11の例では、照射停止状態において、照射可能状態と同じ周期で、距離検出用撮像出力のON状態とOFF状態との切り替えを行っているが、照射可能状態と異なる周期で距離検出用撮像出力のON状態とOFF状態との切り替えを行ってもよい。このように照射停止状態においても距離検出用の画像を撮像することで、対象物が許容距離範囲Dの範囲外である場合でも、距離を測定した対象物が被験者Hであるかを認識することができる。これにより、被験者Hまでの距離をより正確に把握することができる。
図12は、検出光L1のパルス幅を、被験者H(対象物)までの距離に応じて変化させている点で、図10と異なる。図12の線分X3Aに示すように、視線検出制御部200の光源制御部204は、照射可能状態において、被験者H(対象物)までの距離が短くなるに従って、検出光L1の強度は一定に保ったまま、検出光L1のパルス幅を短くしている。これにより、視線検出装置100と被験者Hまでの距離が短くなるに従って、検出光L1が眼球111に照射されている時間を短くすることができ、検出光L1の眼球111への積算照射量を低減することができる。これにより、検出光による被験者の眼に対する影響を、さらに好適に抑制することができる。なお、光源制御部204は、照射可能状態において、被験者H(対象物)までの距離が短くなるに従って、検出光L1の眼球111への積算照射量を低減するものであれば、パルス幅を短くすることに限られない。例えば、光源制御部204は、照射可能状態において、被験者H(対象物)までの距離が短くなるに従って、検出光L1のパルス幅を一定に保ったまま、検出光L1の強度を低減させてもよい。光源制御部204は、被験者H(対象物)までの距離が短くなるに従って、検出光L1の強度及びパルス幅の両方を低減させてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る視線検出装置100は、検出光照射部103A、103Bと、距離検出部105と、照射制御部220とを有する。検出光照射部103A、103Bは、被験者Hの眼球111に、視線検出用の検出光L1を照射する。なお、上述のように、視線検出用の検出光L1を照射する検出光照射部は、少なくとも1つあればよい。距離検出部105は、被験者Hまでの距離を検出する。照射制御部220は、距離検出部105が検出した被験者Hまでの距離が、予め定めた所定の下限距離より短い場合に、検出光照射部103A、103Bに検出光L1の照射を停止させる。
検出光L1は、視線検出のために被験者Hの眼球111に照射される。しかし、眼球111に照射される検出光L1の照射パワーが高すぎると、被験者Hの眼の疲れなど、眼に影響を及ぼすおそれがある。特に、被験者Hと検出光照射部103A、103Bとの距離が近い場合は、眼に対する影響が強くなる。それに対し、本実施形態に係る視線検出装置100は、距離検出部105によって被験者Hまでの距離を検出している。そして、被験者Hまでの距離が下限距離より短い場合に、検出光L1の照射を停止させる。すなわち、本実施形態に係る視線検出装置100は、被験者Hが下限距離より近くまで近づくと、検出光L1の照射を停止させることで、検出光L1による被験者Hの眼に対する影響を抑制することができる。
照射制御部220は、距離検出部105が検出した被験者Hまでの距離が、下限距離から上限距離までの許容距離範囲Dの範囲内にある場合に、検出光L1を照射可能な状態である照射可能状態とする。また、照射制御部220は、距離検出部105が検出した被験者Hまでの距離が許容距離範囲Dの範囲外にある場合に、検出光L1の照射を停止させた状態である照射停止状態とする。この視線検出装置100は、許容距離範囲Dの範囲外にある場合に検出光L1の照射を停止させる照射停止状態とする。被験者Hが視線検出装置100から遠くにいすぎると、視線検出を適切に行う事が出来ない場合がある。この視線検出装置100は、許容距離範囲Dの範囲外にある場合に検出光L1の照射を停止させることで、被験者Hが遠すぎて視線検出を適切に行えない場合において検出光L1を適切に停止させる。これにより、視線検出装置100は、不要なタイミングでの検出光L1の照射を抑制して、エネルギー消費を削減することができる。
視線検出装置100は、被験者Hの画像を撮像する撮像部102A、102Bを更に有する。この視線検出装置100は、撮像部102A、102Bを有することで、視線検出を適切に行うことができる。また、視線検出装置100は、距離検出部105で距離を検出するため、撮像装置102をステレオカメラとすることなく、1つの撮像部のみ有する構成とすることができ、撮像装置102の製造コストやサイズを削減することができる。
また、距離検出部105による、被験者Hまでの距離検出は、撮像部102A、102Bを用いたステレオカメラによる距離検出よりも近距離での距離検出が可能である。撮像部102A、102Bが撮像した被験者Hの画像により、被験者Hまでの距離検出は可能である。ただし、画像による距離検出は、被験者Hが撮像部の被写界深度の範囲から外れた距離にある場合、被験者Hにピント(焦点)が合わず、距離検出の精度が低下する。また、視線検出装置100は、遠距離で視線検出を行う場合には、撮像部のレンズは明るいレンズ(F値の小さなもの)および焦点距離の長いレンズが求められるため、被写界深度は浅くなり、ピント(焦点)の合う範囲は狭くなり、ステレオカメラによる距離検出では距離検出範囲は小さくなる。それに対し、本実施形態に係る視線検出装置100は、距離検出が可能な被験者Hまでの距離の範囲が大きい距離検出部105により距離検出を行うため、例えば被験者Hが大きく移動した場合でも、被験者Hまでの距離検出を高精度に行うことができる。
また、距離検出部105は、距離検出光L2を被験者Hに照射することで被験者Hまでの距離を検出する。そして、照射制御部220は、撮像部102A、102Bが撮像した画像から、距離検出光L2が被験者H2に照射されているかを検出することで、距離検出部105が被験者Hまでの距離を検出しているかを判定する。これにより、照射制御部220は、被験者Hまでの距離を検出しているかをより高精度に判断することができ、その高精度での判断に基づき検出光L1の照射を制御することで、検出光L1による被験者Hの眼に対する影響をより好適に抑制することができる。
また、距離検出部105は、距離検出光L2を被験者Hに照射することで被験者Hまでの距離を検出する。視線検出装置100は、距離検出光L2の照射により被験者Hまでの距離を検出することで、被験者Hまでの距離検出を高精度に行うことができる。
また、照射制御部220は、検出光照射部103A、103Bに検出光L1を照射させている際に、距離検出部105による距離検出光L2の照射を停止させる。これにより、照射制御部220は、視線検出用の画像に距離検出光L2が写り込むことを抑制して、視線検出精度の低下を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
100 視線検出装置
101 表示装置
102 撮像装置
102A、102B 撮像部
103 照明装置
103A、103B 検出光照射部
105 距離検出部
200 視線検出制御部
220 照射制御部
221 光源制御部
222 距離データ取得部
224 距離算出部
226 距離判定部
228 画像データ取得部
230 照射対象判定部
232 光照射制御部
D 許容距離範囲
H 被験者
L1 検出光
L2 距離検出光

Claims (4)

  1. 視線検出用の検出光を照射する検出光照射部と、
    被験者までの距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部が検出した前記被験者までの距離が、所定の下限距離より短い場合に、前記検出光照射部に前記検出光の照射を停止させる照射制御部と、
    を有する、視線検出装置。
  2. 前記照射制御部は、前記距離検出部が検出した前記被験者までの距離が、前記下限距離から上限距離までの許容距離範囲内にある場合に、前記検出光を照射可能な状態である照射可能状態とし、前記許容距離範囲外にある場合に、前記検出光の照射を停止させた状態である照射停止状態とする、請求項1に記載の視線検出装置。
  3. 前記被験者の画像を撮像する撮像部を更に有し、
    前記距離検出部は、距離検出光を前記被験者に照射することで前記被験者までの距離を検出し、
    前記照射制御部は、前記撮像部が撮像した画像から、前記距離検出光が前記被験者に照射されているかを検出することで、前記距離検出部が前記被験者までの距離を検出しているかを判定する、請求項1又は請求項2に記載の視線検出装置。
  4. 視線検出用の検出光を照射する検出光照射ステップと、
    被験者までの距離を検出する距離検出ステップと、
    前記距離検出ステップにおいて検出した前記被験者までの距離が、所定の下限距離より短い場合に、前記検出光の照射を停止する照射制御ステップと、
    を有する、視線検出方法。
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