JP2019024177A - シート型メタマテリアル - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のメタマテリアルとは異なる構成のテラヘルツ波帯において屈折率が負となるシート型メタマテリアルを提供すること。【解決手段】 本発明のシート型メタマテリアルは、単位セル13を誘電体基板12上にy軸方向にピッチpyでx軸方向にピッチpxで複数配列して構成されている。この場合、誘電体基板12の一面に略正方形の金属製の第1カットワイヤー10が複数形成され、誘電体基板12の他面に略正方形の金属製の第2カットワイヤー11が複数形成される。第2カットワイヤー11は、y軸方向で隣接する第1カットワイヤー10の間の第1カットワイヤー10が形成されていない領域に重なるように、第1カットワイヤー10とずれて形成されている。この構成のシート型メタマテリアルは、テラヘルツ波帯において負の屈折率を呈する。【選択図】 図5

Description

この発明は、金属性のカットワイヤーが誘電体基板の両面に装荷されたメタマテリアルとして機能するシート型メタマテリアルに関する。
誘電率・透磁率がともに負の媒質に光が入射すると、負の屈折が起こることがベセラゴにより示され、透磁率および誘電率が負になる人工的な構造が提案された。この透磁率および誘電率が負になる人工的な構造は、原子より十分大きく光波長のスケールより小さい構造物の集合体からなり、メタマテリアルといわれている。負屈折媒質であるメタマテリアルを用いると、平面構造とされた完全レンズを作成することができる。完全レンズでは、回折限界を超えた微細なものまで観察することが可能であり、近接場(エバネッセント波)まで忠実に再現することができる。
メタマテリアルは、最近注目されているテラヘルツ波用のレンズに適用することができる。テラヘルツ波は、周波数が0.1〜10THz(波長が30μm〜3000μm)の電磁波とされており、波長が遠赤外〜ミリ波領域とほぼ一致し、「光」と「ミリ波」に挟まれた周波数領域に存在している。このため、テラヘルツ波は、光と同様に高い空間分解能でものを見分ける能力と、ミリ波と同様の物質を透過する能力を併せ持っている。テラヘルツ波帯はこれまで未開拓電磁波であったが、この周波数帯の電磁波の特徴を生かした時間領域分光、イメージング及びトモグラフィーによる材料のキャラクタリゼーションへの応用などが検討されてきている。テラヘルツ波の発生は、物質透過性と直進性を兼ね備えるためX線に替わる安全かつ革新的なイメージングや、数100Gbps級の超高速無線通信を可能とすることができる。
特に、テラヘルツイメージングは、X線に代わる安全、安心かつ高精度な可視化技術の1つとして大きな魅力を有している。回折限界を突破した近接場によるテラヘルツナノイメージングや、1.4THzで分解能400nm(1波長/540)が得られることが報告されている。また、共鳴トンネルダイオードを用いた0.3THzでのイメージングも報告されている。メタマテリアルは負の屈折率に設計することができ、エバネッセント成分となる近接場光を離れた場所で復元し、回折限界を超えた平板完全レンズを実現できる可能性がある。
負の屈折率を得られるメタマテリアルが提案されている(特許文献1参照)。この負の屈折率が得られる従来のメタマテリアル100の構成を図12および図13に示す。図12は従来のメタマテリアル100の構成を示す斜視図であり、図13は従来のメタマテリアル100の1周期分の構成である単位セルの詳細を示す斜視図である。
これらの図に示す従来のメタマテリアル100は、x−y平面に置かれた矩形の誘電体基板110の表面に細長い矩形の表面カットワイヤー111が互いに平行にy方向に多数本形成され、裏面に細長い矩形の裏面カットワイヤー112が表面カットワイヤー111にそれぞれ重なるように多数本形成されている。この場合、裏面カットワイヤー112は、表面カットワイヤー111に対して長軸方向(y方向)に、約1/2だけずらして形成されている。
表面カットワイヤー111は、細長い矩形状の長さlのカットワイヤーを間隔gを空けて、その中心軸上に多数本並べて配設されて形成されている。この表面カットワイヤー111を互いにほぼ平行になるように、誘電体基板110の表面に複数本形成することにより第1カットワイヤー群が構成されている。裏面カットワイヤー112は、表面カットワイヤー111と同様の構成とされ、細長い矩形状の長さlのカットワイヤーを間隔gを空けて、その中心軸上に多数本並べて配設されて形成されている。この裏面カットワイヤー112を互いにほぼ平行になると共に、それぞれが表面カットワイヤー111に対して長さlの約1/2だけずれて重なるように、誘電体基板110の裏面に複数本形成することにより第2カットワイヤー群が構成されている。
上記した構成の従来のメタマテリアル100は、図13に示す単位セルAを縦横に多数配列した構造と等価となる。この単位セルAは、幅がpで長さlより間隔gだけ長い長さに単位化された厚さhの矩形の誘電体基板110を有し、誘電体基板110の表面に、約l/2の長さに2分割された表面カットワイヤー111が間隔gを空けて形成されており、表面カットワイヤー111に対して長さlの約1/2だけずれて重なるように形成された、長さlの裏面カットワイヤー112とを備えている。
周期境界壁115で囲まれた単位セルAをx−y平面に配置して、y方向に表面カットワイヤー111と裏面カットワイヤー112とを配設し、y方向に偏波されたテラヘルツ波帯の入射波Inを入射させる。入射波Inは、その電界成分Eがy方向となり、その磁界成分Hがx方向となって、進行方向kはz方向となる。すると、鎖交する磁界により誘電体基板110の表面カットワイヤー111と裏面カットワイヤー112との間に逆方向に電流が流れ磁性体粒子として働くようになる。特に、表面カットワイヤー111と裏面カットワイヤー112の長さlに基づく共振周波数以上では等価透磁率が負を呈する周波数帯域が生じるようになる。また、y方向の電界Eにより表面カットワイヤー111と裏面カットワイヤー112上で分極が起こり、誘電体粒子としても働くようになる。特に、表面カットワイヤー111と裏面カットワイヤー112の長さlに基づく共振周波数以上では等価誘電率が負を呈する周波数帯域が生じるようになる。この場合、従来のメタマテリアル100においては、誘電率および透磁率が共に負となる所定範囲の周波数領域が得られるようになる。
特開2016−143921号公報
本発明は、金属性のカットワイヤーが誘電体基板の両面に装荷された構造であって、従来のメタマテリアルとは異なる構成のテラヘルツ波帯において屈折率が負となるシート型メタマテリアルを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のシート型メタマテリアルは、シート状の誘電体基板と、間隔gを空けて前記誘電体基板のy軸方向にピッチpyで配列されると共に、y軸と直交するx軸方向に間隔sを空けてピッチpxで配列されて、前記誘電体基板の一面に複数形成された幅wで長さlの矩形状とされた金属製の第1カットワイヤーと、間隔gを空けて前記誘電体基板のy軸方向にピッチpyで配列されると共に、y軸と直交するx軸方向に間隔sを空けてピッチpxで配列されて、前記誘電体基板の他面に複数形成された前記幅wで前記長さlの矩形状とされた金属製の第2カットワイヤーとを備え、前記第2カットワイヤーは、y軸方向で隣接する前記第1カットワイヤーの間の前記第1カットワイヤーが形成されていない領域に重なるように、前記第1カットワイヤーとずれて形成されており、テラヘルツ波帯において負の屈折率を呈することを最も主要な特徴としている。
また、上記本発明のシート型メタマテリアルにおいて、前記第1カットワイヤーおよび前記第2カットワイヤーにおける前記幅wと前記長さlとの比が1:0.9ないし1:1.1としてもよい。
さらに、上記本発明のシート型メタマテリアルにおいて、前記誘電体基板の素材が、シクロオレフィンポリマーとされていてもよい。
さらにまた、上記本発明のシート型メタマテリアルにおいて、前記第1カットワイヤーは、前記誘電体基板の一面に形成された金属インクによる成膜をエッチング加工することにより形成され、前記第2カットワイヤーは、前記誘電体基板の他面に形成された金属インクによる成膜をエッチング加工することにより形成されていてもよい。
さらにまた、上記本発明のシート型メタマテリアルにおいて、前記金属インクがナノインクとされていてもよい。
本発明のシート型メタマテリアルは、間隔gを空けて前記誘電体基板のy軸方向にピッチpyで配列されると共に、y軸と直交するx軸方向に間隔sを空けてピッチpxで配列されて、誘電体基板の一面に形成された幅wで長さlの矩形状とされた第1カットワイヤーと、誘電体基板の他面に第1カットワイヤーと同形状に形成された第2カットワイヤーとを備え、第2カットワイヤーを、y軸方向で隣接する第1カットワイヤーの間の第1カットワイヤーが形成されていない領域に重なるように、第1カットワイヤーとずれて形成することにより、テラヘルツ波帯において屈折率が負となるシート型メタマテリアルを得ることができる。
さらに、本発明のシート型メタマテリアルにおいて、入射波の偏光方向を電界成分Eの方向がy軸方向となる垂直偏波とすると、負の屈折率を発現する。また、入射波の偏光方向を電界成分Eの方向がx軸方向となる水平偏波とすると、本発明のシート型メタマテリアルは、負の屈折率を呈することに替わり高屈折率を呈することが確かめられた。これにより、本発明のシート型メタマテリアルは、テラヘルツ波帯において偏波(偏光)方向に応じた制御にも利用することができる。
本発明の実施例のシート型メタマテリアルの構成を示す正面図および一部拡大図である。 本発明の実施例のシート型メタマテリアルの構成を示す側面図である。 本発明の実施例のシート型メタマテリアルの構成を示す背面図である。 本発明の実施例のシート型メタマテリアルの構成を示す上面図である。 本発明の実施例のシート型メタマテリアルの周期境界壁を示した単位セルの構成を示す斜視図である。 本発明の実施例のシート型メタマテリアルにおける寸法の一例を示す図表である。 本発明の実施例のシート型メタマテリアルにおける屈折率の周波数特性を示すグラフである。 本発明にかかるシート型メタマテリアルにおける比誘電率の周波数特性を示すグラフである。 本発明にかかるシート型メタマテリアルにおける比透磁率の周波数特性を示すグラフである。 本発明にかかるシート型メタマテリアルにおける透過電力と反射電力の周波数特性を示すグラフである。 本発明にかかるシート型メタマテリアルにおける比インピーダンスの周波数特性を示すグラフである。 負の屈折率が得られる従来のシート型メタマテリアルの構成を示す斜視図である。 従来のシート型メタマテリアルの周期境界壁を示した単位セルの構成を示す斜視図である。
本発明の実施例のシート型メタマテリアル1の構成を図1ないし図5に示す。図1(a)は本発明の実施例のシート型メタマテリアル1の構成を示す正面図、図1(b)はその一部拡大図、図2は本発明の実施例のシート型メタマテリアル1の構成を示す側面図、図3は本発明の実施例のシート型メタマテリアル1の構成を示す背面図、図4は本発明の実施例のシート型メタマテリアル1の構成を示す上面図、図5は本発明の実施例のシート型メタマテリアル1の1周期分の構成である周期境界壁を示した単位セル13の構成を示す斜視図である。
これらの図に示す本発明の実施例にかかるシート型メタマテリアル1は、テラヘルツ波帯において屈折率が負を示すシート型メタマテリアルとして動作する。このシート型メタマテリアル1は、図1ないし図5に示すようにx−y平面に置かれた柔軟なシート状の誘電体基板12の表面に略正方形の第1カットワイヤー10が、図1(b)に示すようにy軸方向に間隔gを空けてピッチpyで配列されると共に、y軸と直交するx軸方向に間隔sを空けてピッチpxで配列されて多数形成されている。また、誘電体基板12の裏面には、第1カットワイヤー10とほぼ同形状で同様に形成された第2カットワイヤー11が多数形成されている。すなわち、図2,図3に示すようにx−y平面に置かれた柔軟なシート状の誘電体基板12の裏面に略正方形の第2カットワイヤー11がy軸方向に間隔gを空けてピッチpyで配列されると共に、y軸と直交するx軸方向に間隔sを空けてピッチpxで配列されて多数形成されている。この場合、第2カットワイヤー11は、y軸方向で隣接する第1カットワイヤー10の間の第1カットワイヤー10が形成されていない領域に重なるように、第1カットワイヤー10とy軸方向に間隔gの長さだけずれて配置されて多数並べて形成されている。
なお、y軸方向に1列に配列されている第1カットワイヤー10のy軸方向の中心軸と第2カットワイヤー11のy軸方向の中心軸とは重なっており、x軸方向に1行に配列されている第1カットワイヤー10のx軸方向の中心軸と第2カットワイヤー11のx軸方向の中心軸とは間隔gで平行となっている。誘電体基板12は、単体でテラヘルツ波帯での吸収がないのが好適であり、その素材としては、例えばシクロオレフィンポリマーやシクロオレフィンコポリマーとすることが好ましく、特に水素添加されたシクロオレフィンポリマーが好ましい。
上記した構成の本発明にかかるシート型メタマテリアル1は、図5に示す単位セル13をx軸方向にピッチpxでy軸方向にピッチpyで多数配列した構造と等価となる。図1(b)および図5に示すように、第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11の幅はw、長さはlとされる。また、単位セル13における矩形の誘電体基板12の横幅はピッチpxの寸法となり、幅wに間隔sを加えた寸法とされ、その縦の長さはピッチpyの寸法となり、長さlに間隔gを加えた寸法とされ、その厚さはdとされる。第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11は、誘電体基板12上に金属インクを塗布したり、金属を蒸着して厚さtになるよう成膜し、所望の形状になるようエッチング加工することにより形成されている。ただし、第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11の形成方法は、上記形成方法に限定されるものではなく、他の形成方法を採用してもよい。
この単位セル13はx−y平面に配置され、その周囲が図5に示すように周期境界壁14で囲われており、y軸方向に偏波されたテラヘルツ波帯の入射波Inが入射される。入射波Inにおいて反射された成分は反射波Reとなり、透過した成分は透過波Trとなる。入射波Inは、その電界成分Eがy軸方向となり、その磁界成分Hがx軸方向とされて、進行方向kはz軸方向となる。すると、鎖交する磁界により誘電体基板12の第1カットワイヤー10と第2カットワイヤー11との間に逆方向に電流が流れ磁性体粒子として働くようになる。特に、第1カットワイヤー10と第2カットワイヤー11の長さlに基づく共振周波数の近傍では等価透磁率が負を呈する周波数帯域が生じるようになる。また、y軸方向の電界Eにより第1カットワイヤー10と第2カットワイヤー11上で分極が起こり、誘電体粒子としても働くようになる。特に、第1カットワイヤー10と第2カットワイヤー11の長さlに基づく共振周波数の近傍では等価誘電率が負となる周波数帯域が生じるようになる。
本発明にかかるシート型メタマテリアル1では、磁性の共振周波数が、誘電性の共振周波数より若干高い共振周波数となる。これは、誘電体基板12を介して第1カットワイヤー10と第2カットワイヤー11との間の容量が増えるため、誘電性の共振周波数が下がることも原因の一つと考えられる。第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11を形成する金属材料としては、金、銀、銅、アルミニウム等の良好な導電率を示す金属が用いられる。
設計周波数を2THzとした時の単位セル13の寸法の一例を図6に示す。図6に示す寸法の例では、単位セル13は、第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11の長さlが約55μm、第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11のy軸方向の間隔gが約55μm、第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11の幅wが約50μm、第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11のx軸方向の間隔sが約50μm、誘電体基板12の厚さdが約23μm、第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11の厚さtが約0.5μmとされている。なお、第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11のx軸方向のピッチpxは、w+s=約100μmとなり、y軸方向のピッチpyは、l+g=約110μmとなる。また、本発明にかかるシート型メタマテリアル1においては、誘電体基板12の厚さdを含む寸法が、実用の範囲の寸法とされている。この場合、フレキシブルなシクロオレフィンポリマーフィルムとされた誘電体基板12の比誘電率は約2.34となっており、誘電体基板12における波長短縮率は約0.654となる。このため、設計周波数の2THzの周波数の1波長(λ)は約150μmであるが、誘電体基板12上においては約98.1μm(λ’)に短縮され、第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11の物理的な長さlは約λ’/2とされて、電気長がλ/2の共振する長さとなり、これにより、単位セル13はテラヘルツ波帯において負の屈折率を呈する。
本発明にかかるシート型メタマテリアル1において、図6に示す寸法とした単位セル13の電気的特性の解析結果を図7ないし図11に示す。なお、解析は高周波3次元電磁界シミュレータHFSSにより行い、解析においては第1カットワイヤー10および第2カットワイヤー11は完全導体で構成されているものとしている。
図7は、0.5THz〜2.5THzの周波数帯域における複素屈折率neffの周波数特性の解析結果を示している。図7を参照すると、複素屈折率の実部Re(neff)の解析結果では0.5THzにおいて約2.3となり、約1.8THzまでは周波数の上昇に伴い次第に上昇し、約1.8THzを超えると、約3.2から−3.3の負の屈折率に急激に反転する。そして、周波数が約1.9THzを超えると急激に上昇して約2.15THzにおいてほぼ0となる。また、複素屈折率の虚部Im(neff)の解析結果では0.5THzから約1.7THzまではほぼ0となり、その後は周波数の上昇に伴い緩やかに上昇し約1.8THzにおいて約0.4となり、さらに周波数が上昇すると緩やかに下降して約1.9THzにおいてほぼ0となる。さらに周波数が上昇すると約2.15THzまではほぼ0となるが、その後は周波数の上昇に伴い上昇して約2.3THzにおいて約1.0のピーク値となり、その後は下降して2.5THzにおいて約0.6になる。
設計周波数2THzにおいて、解析結果では、約−2.3+j0の実効屈折率neffが得られている。このように、図6に示す寸法とすることにより、設計周波数2THzにおいて負の屈折率を呈するシート型メタマテリアル1とすることができる。
図8は、単位セル13の0.5THz〜2.5THzの周波数帯域における比誘電率εrの周波数特性の解析結果を示している。図8を参照すると、比誘電率εrの実部Re(εr)の解析結果では、0.5THzにおいて約6となり、周波数の上昇に伴い緩やかに上昇していき約1.6THzを超えると急激に上昇し、約1.75THzにおいて約32のピーク値となる。約1.75THzを超えると急激に下降して約1.8THzにおいてほぼ0となり、約2THzにおいて−2まで下降するが、その後は緩やかに上昇して2.5THzにおいて約2となる。
また、図8を参照すると比誘電率εrの虚部Im(εr)の解析結果では、0.5THz〜約1.7THzにおいてほぼ0となり、約1.7THzを超えると急激に上昇して約1.75THzにおいて約30のピーク値となる。約1.75THzを超えると急激に下降して約1.85THzにおいて正から負へ反転して約−4となり、その後は上昇して約1.9THzにおいてほぼ0となり、2.5THzまではほぼ0となる。
設計周波数2THzにおいて、解析結果では、−2+j0の比誘電率εrが得られている。
図9は、単位セル13の0.5THz〜2.5THzの周波数帯域における比透磁率μrの周波数特性の解析結果を示している。図9を参照すると、比透磁率μrの実部Re(μr)の解析結果では、0.5THz〜約1.6THzまでは約1となり、約1.6THzを超えると周波数の上昇に伴い緩やかに下降し約1.7THzにおいて約0.1となる。1.7THzを超えると若干上昇して下降するが約1.9THzにおいて急激に下降して約−10となる。約1.9THzを超えると急激に上昇していき2.5THzにおいてほぼ0となる。
また、図9を参照すると比透磁率μrの虚部Im(μr)の解析結果では、0.5THz〜約1.7THzまではほぼ0となり、約1.7THzを超えると周波数の上昇に伴い下降し約1.85THzにおいて約−2.5となるが、約1.85THzを超えると負から正へ急激に反転して約1.9THzにおいて約10のピーク値が得られる。そして、約1.9THzを超えると急激にほぼ0まで下降して、2.5THzまでほぼ0が維持される。
設計周波数2THzにおいて、解析結果では、−3+j0の比透磁率μrが得られている。
上記したように単位セル13の比誘電率εrおよび比透磁率μrが設計周波数2THzにおいて共に負の値となり、設計周波数2THzにおいてシート型メタマテリアル1の実効屈折率neffが負となることが分かる。
図10は、0.5THz〜2.5THzの周波数帯域における透過電力|S212と反射電力|S112の周波数特性の解析結果および実験結果を示している。図10を参照すると、透過電力|S212の解析結果では0.5THzにおいて約78%となり、周波数の上昇に伴い下降して約1.25THzにおいて約50%まで低下するが、その後に上昇し約2THzにおいて約92%のピーク値が得られる。その後、周波数が上昇すると急激に下降して2.5THzにおいて約20%となる。
また、図10を参照すると、反射電力|S112の解析結果では透過電力|S212の解析結果とほぼ逆の周波数特性を示していることが分かる。すなわち、0.5THzにおいて約22%となり、周波数の上昇に伴い上昇して約1.25THzにおいて約50%まで上昇するが、その後に下降し約2THzにおいて約3%の最小値が得られる。その後、周波数が上昇すると急激に上昇して2.5THzにおいて約80%となる。
設計周波数2THzにおいて、解析結果では、約92%の透過電力と約3%の反射電力が得られている。このように、図6に示す寸法とすることにより、設計周波数2THzにおいて負の屈折率を呈すると共に良好な透過電力特性のシート型メタマテリアル1とすることができる。
図11は、単位セル13の0.5THz〜2.5THzの周波数帯域における複素比インピーダンスZrの周波数特性の解析結果を示している。図11を参照すると、複素比インピーダンスZrの実部Re(Zr)の解析結果では、0.5THz〜約1.6THzまでは約0.4となり、約1.6THzを超えると周波数の上昇に伴い僅かに下降し約1.75THzにおいてほぼ0となり約1.9THzまで維持される。約1.9THzを超えると急激に上昇していき約1.9THzを超えた周波数で最大の約3.9となり、その後急激に下降して約2THzにおいて約1.2になるが、約2THzを超えると上昇に転じて約2.18THzで約3.5となる。約2.18THzを超えると急激に下降してほぼ0となり2.5THzまでほぼ0が維持される。
また、図11を参照すると複素比インピーダンスZrの虚部Im(Zr)の解析結果では、約0.5THz〜約1.6THzまではほぼ0となり、約1.6THzを超えると周波数の上昇に伴い急激に下降して約1.9THzにおいて最小の約−3.7となる。約1.9THzを超えると急激に上昇してほぼ0となり約2.18THzまで維持される。約2.18THzを超えると急激に上昇して、約2.18THzを超えた周波数で最大の約4.0となるが、その後は急激に下降して2.5THzにおいて約0.2となる。
設計周波数2THzにおいて、解析結果では、1.2+j0の比インピーダンスZrが得られている。
以上説明した本発明のシート型メタマテリアルでは、誘電体基板は単体でテラヘルツ波帯での吸収がないのが好適であり、その素材としては、例えばシクロオレフィンポリマーやシクロオレフィンコポリマーとすることが好ましく、特に水素添加されたシクロオレフィンポリマーが好ましい。ただし、素材は、シクロオレフィンポリマーに限られるものではなく、他の低損失の誘電体材料を採用してもよい。この場合、誘電体基板の比誘電率が変わると、誘電体基板における波長短縮率が変わるため、同じ電気長が得られるように第1カットワイヤーおよび第2カットワイヤーの長さlを波長短縮率に応じた長さとする。なお、誘電体基板としてシクロオレフィンポリマーフィルムを使用した場合は、比誘電率が約2.34であることから、その波長短縮率は約0.654となる。また、第1カットワイヤーおよび第2カットワイヤーを形成する金属材は、金、銀、銅、アルミニウム等が用いられるが、抵抗損の少ない金属材であればどのような金属材でも用いることができる。
本発明のシート型メタマテリアルは、略正方形とされた金属製の第1カットワイヤーを、厚さdの誘電体基板の表面においてy軸方向に、間隔sを空けてy軸と直交するx軸方向に並べて配列し、第1カットワイヤーと同形状の第2カットワイヤーを、誘電体基板の裏面において、第1カットワイヤーとy軸方向で重ならないようにずらせて配列して構成されている。
また、本発明のシート型メタマテリアルでは、第1カットワイヤーと第2カットワイヤーとの幅wと長さlとを等しくするのが理想的であるが、幅wと長さlとの縦横比を1:0.9ないし1:1.1としても、図6ないし図11に示す電気的特性とほぼ同様の電気的特性を得ることができる。
さらに、本発明のシート型メタマテリアルでは、第1カットワイヤーと第2カットワイヤーとがy軸方向で重ならないと共に隙間なく配置されるのが理想的とされるが、±10%以内の面積であれば、第1カットワイヤーと第2カットワイヤーとがy軸方向で重なっていても、図6ないし図11に示す電気的特性とほぼ同様の電気的特性を得ることができる。
さらにまた、本発明のシート型メタマテリアルでは0.3THzないし3THzのテラヘルツ波帯において、第1カットワイヤーと第2カットワイヤーとの長さ等を使用周波数に共振する長さに調整することにより、図6ないし図11に示す電気的特性とほぼ同様の電気的特性を得ることができる。
さらにまた、本発明のシート型メタマテリアルにおいて、入射波の偏光方向を電界成分Eの方向がy軸方向となる垂直偏波とすると、負の屈折率を発現する。また、入射波の偏光方向を電界成分Eの方向がx軸方向となる水平偏波とすると、本発明のシート型メタマテリアルは、負の屈折率を呈することに替わり高屈折率を呈することが確かめられた。これにより、本発明のシート型メタマテリアルは、テラヘルツ波帯において偏波(偏光)方向に応じた制御にも利用することができるようになる。
さらにまた、本発明のシート型メタマテリアルにおいて、Agナノインク等の金属インクを誘電体基板上に塗布して、低温焼結することにより低抵抗導体とされた第1カットワイヤーと第2カットワイヤーとを形成することができる。
具体的には、AgナノインクとしてはC-INK社製ドライキュアAg-JB、誘電体基板として日本ゼオン社製Zeonor Film ZF16が使用できる。誘電体基板上に所定の開口部を設けたメタルマスクを設置し、Agナノインクをスクリーン印刷したのち、ホットプレートに設置して120℃60分の焼成を行うと、第1カットワイヤーを形成することができる。このように形成した第1のカットワイヤーにおける焼結されたAgパターンの抵抗率を測定したところ3.0×10-5Ω・mであった。次いで、誘電体基板の反対面にメタルマスクを設置し、第1カットワイヤーと同様の方法でAgナノインクを印刷し、第1カットワイヤーと同様の条件で焼成を行うことにより、第2カットワイヤーを形成することができる。なお、Zeonor film ZF16は透明であり、第2カットワイヤーを形成するためのメタルマスクの設置位置は、すでに形成した第1カットワイヤーに対して所定の位置に容易に設置することができる。
また、別の方法としては、ベタパターンになるようナノインクを誘電体基板上に塗布したのち焼結し、次いでエッチングすることにより第1カットワイヤーおよび第2カットワイヤーのパターンを形成する方法も可能である。具体的には、C-INK社製ドライキュアAg-JBをインクジェット印刷機で誘電体基板の一方の面にベタパターンになるよう塗布し、ホットプレート上に設置して焼結したのち、所定のパターンに開口したレジストを形成し、Agエッチング液を用いてエッチングすることにより、第1カットワイヤーを形成する。次いで、誘電体基板の反対面に同様の方法で第2カットワイヤーを形成する。
さらに、Agナノインクの他、スパッタ法やメッキ法で金属導体を形成する方法もある。この方法では、誘電体基板上にTi/Cuスパッタしたのち、電解メッキまたは無電解メッキでCuを約1μmくらいの厚さで形成し、エッチングすることにより抵抗が低く高周波特性のよい第1カットワイヤーと第2カットワイヤーとを形成することができる。
1 シート型メタマテリアル
10 第1カットワイヤー
11 第2カットワイヤー
12 誘電体基板
13 単位セル
14 周期境界壁
100 シート型メタマテリアル
110 誘電体基板
111 表面カットワイヤー
112 裏面カットワイヤー
115 周期境界壁

Claims (5)

  1. シート状の誘電体基板と、
    間隔gを空けて前記誘電体基板のy軸方向にピッチpyで配列されると共に、y軸と直交するx軸方向に間隔sを空けてピッチpxで配列されて、前記誘電体基板の一面に複数形成された幅wで長さlの矩形状とされた金属製の第1カットワイヤーと、
    間隔gを空けて前記誘電体基板のy軸方向にピッチpyで配列されると共に、y軸と直交するx軸方向に間隔sを空けてピッチpxで配列されて、前記誘電体基板の他面に複数形成された前記幅wで前記長さlの矩形状とされた金属製の第2カットワイヤーとを備え、
    前記第2カットワイヤーは、y軸方向で隣接する前記第1カットワイヤーの間の前記第1カットワイヤーが形成されていない領域にほぼ重なるように、前記第1カットワイヤーとずれて形成されており、テラヘルツ波帯において負の屈折率を呈することを特徴とするシート型メタマテリアル。
  2. 前記第1カットワイヤーおよび前記第2カットワイヤーにおける前記幅wと前記長さlとの比が1:0.9ないし1:1.1とされていることを特徴とする請求項1に記載のシート型メタマテリアル。
  3. 前記誘電体基板の素材が、シクロオレフィンポリマーとされていることを特徴とする請求項1または2に記載のシート型メタマテリアル。
  4. 前記第1カットワイヤーは、前記誘電体基板の一面に形成された金属インクによる成膜をエッチング加工することにより形成され、前記第2カットワイヤーは、前記誘電体基板の他面に形成された金属インクによる成膜をエッチング加工することにより形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のシート型メタマテリアル。
  5. 前記金属インクがナノインクであることを特徴とする請求項4に記載のシート型メタマテリアル。
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