JP2019023727A - 粉体収納容器及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
一方で、重力方向における搬送スクリュの回転中心よりも高い位置にノズル開口設ける構成(図12(b)参照)では、トナー受け口へ汲み上げられたトナーが、搬送スクリュの回転に連れ回りするように傾きながら進んでも、搬送ノズルから零れ落ちてしまうことを抑制できる。
しかしながら、重力方向における搬送スクリュの回転中心よりも高い位置にノズル開口設ける構成では、回転中心の高さにトナー受け口を設ける構成に比べて、搬送スクリュ回転軸方向に直交する方向のトナー受け口の幅が狭くなり、トナー受け口も高い位置に設けられることになるため、トナー受け口よりも高い位置までトナーを汲み上げるとともに、狭い開口に対してトナーを落下させる必要がある。
<実施の形態1>
以下、本発明を画像形成装置としての複写機(以下、複写機500という)に適用した、本発明の一実施形態について説明する。
図2は、全ての実施の形態に共通の複写機500の概略構成図である。複写機500は、複写装置本体(以下、プリンタ部100という)、給紙テーブル(以下、給紙部200という)及びプリンタ部100上に取り付けるスキャナ(以下、スキャナ部400という)から構成される。
作像部46Yは、潜像担持体であるドラム状の感光体41Yを備える。さらに、作像部46Yは、帯電手段である帯電ローラ44Y、現像手段である現像装置50Y、感光体クリーニング装置42Y、不図示の除電装置等を感光体41Yの周囲に配設した構成である。そして、感光体41Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われて、感光体41Y上にイエロー画像が形成されることになる。
上述した二次転写ニップに搬送される記録媒体Pは、プリンタ部100の下方に配設された給紙部200の給紙トレイ26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されるものである。詳しくは、給紙トレイ26には記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図2中の反時計回り方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28の二つのローラによって形成されるローラニップに向けて搬送される。
次に、作像部46における現像装置50の構成及び動作について、さらに詳しく説明する。なお、ここではイエローに対応した作像部46Yを例に挙げて説明を行うが、他色の作像部46(M,C,K)においても同様である。
詳しくは、現像装置50Y内の現像剤Gに含まれるトナーの現像による消費量に応じて、トナー容器A032Yに収容されているトナーが、後述するトナー補給装置60Yを介して第二現像剤収容部54Y内に補給される。
第二現像剤収容部54Y内に補給されたトナーは、二つの現像剤搬送スクリュ55Yによって、現像剤Gとともに混合、攪拌されながら、第一現像剤収容部53Yと第二現像剤収容部54Yとの間を循環する。
次に、トナー補給装置60(Y,M,C,K)について説明する。
図4は、トナー補給装置60Yにトナー容器A032Yが設置された状態を示す模式図であり、図5は、トナー容器収容部70に四つのトナー容器A032(Y,M,C,K)が設置された状態を示す概略斜視図である。
トナー容器A032Yが図中矢印Qの方向へ移動してプリンタ部100のトナー容器収容部70に装着されると、その装着動作に連動して、トナー容器A032Yの容器先端側からトナー補給装置60Yの搬送ノズル611Yが挿入される。これにより、トナー容器A032Y内と搬送ノズル611Y内とが連通する。この装着動作に連動して連通する構成についての詳細は後述する。
トナー容器A032(Y,M,C,K)は、それぞれ、寿命に達したとき(収容するトナーTがほとんどすべて消費されて空になったとき)に新品のものに交換される。トナー容器A032の長手方向における容器先端側カバーA034とは反対側の端部に設けられた容器後端蓋A307には把手部A303が形成されており、交換の際には、作業者が把手部A303を握って引き出すことで、装着されたトナー容器A032を取り外すことが出来る。
また、トナー濃度検知センサ56Yがトナー濃度低下を検知して、補給動作を実行し、トナー濃度が回復したか否かの判定を複数回繰り返しても、トナー濃度検知センサ56Yによってトナー濃度が回復したことが検知されない場合がある。この場合も、トナー容器A032Y内にトナーTが無いものとして、複写機500の不図示の表示部にトナー容器A032Yの交換を促す旨の表示を行う。
図7に示すように、トナー補給装置60は、複写機500本体のフレーム602に対して搬送ノズル611を固定するノズルホルダ607を備え、ノズルホルダ607に対して、セットカバー608が固定されている。さらに、ノズルホルダ607には、搬送ノズル611の下方から搬送ノズル611の内部に連通するように配置されたトナー落下搬送経路64が固定されている。
図19は、ノズルシャッタ612の断面説明図である。また、図20は、ノズルシャッタ612をトナー容器A032が取り付けられる側(ノズル先端側)から見た斜視説明図であり、図21は、ノズルシャッタ612をトナー補給装置60側(ノズル根元側)から見た斜視説明図である。図22は、トナー補給装置60の搬送ノズル611近傍の断面説明図である。
シャッタ内周第一リブ612bの内周面における周方向の長さは、ノズルシャッタ612を搬送ノズル611に取り付けた状態でノズル開口610の周方向の幅の中にに嵌ることができる長さである。
次に、実施の形態1のトナー容器A032(Y,M,C,K)及びトナー補給装置60(Y,M,C,K)についてより詳細に説明する。なお、上述したように、トナー容器A032(Y,M,C,K)及びトナー補給装置60(Y,M,C,K)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっている。よって、以下、Y,M,C,Kという使用するトナーの色を示す添字を省略して説明する。
図1は、トナー容器A032を装着する前のトナー補給装置60と、容器先端側のトナー容器A032の端部との断面説明図であり、図8は、トナー容器A032を装着した状態のトナー補給装置60と、容器先端側のトナー容器A032の端部との断面説明図である。
上述したようにトナー容器A032は、容器本体A033と、ノズル受入部材A330と、アジテータA380と、容器先端側カバーA034とから主に構成されている。
図9は、トナー容器A032の構成部材のうち、回転する部材である、容器ギアA301と、ノズル受入部材A330と、アジテータA380とを分解した説明図である。尚、図9の破線はこれらの回転する部材の回転中心軸を示しており、容器ギアA301と、ノズル受入部材A330と、アジテータA380とは、同一の回転中心軸を有するように構成されている。
トナー容器A032は、容器本体A033に対して容器後端蓋A307に形成されたトナー充填孔A307aからトナーTを充填後、キャップA311でトナー充填口A307aを塞いで内部にトナーTを収納するようになっている。
そして、容器先端側カバーA034により回転可能に支持される第1外周面A330cと、第1外周面よりも外径が大きく第1容器カバーA308によって支持される第2外周面A330dと、を有する。第1外周面A330cは、トナー取入口A392と、容器ギアA301を回り止めする凸部A391と、を有する。第2外周面A330dは、トナー容器A032をトナー補給装置60に装着した時に、トナー補給装置の容器セット部615により回転可能に支持されるノズル受入部材A330の外周面である。
また、ノズル受入部材の内周面側は、上述したシャッタ支持部A330aと、シャッタ支持部A330aよりも内径が大きい内周面A330eと、シャッタ支持部A330aと内周面A330eとの間に設けられた段部A330fとから構成されている。容器シールA333は、一方の端面が段部A330fに対して貼り付けられて、ノズル受入部材A330に対して取り付けられている。この容器シールA333の他方の端面と上述した内周面A330eとにより円筒状の空間領域である先端開口A305を形成している。そして、容器シールA333の内周面に容器シャッタA332の外周面を当接させることでノズル受入口A331を封止する。このノズル受入口A331にトナー補給装置の搬送ノズル611が挿入される。トナー容器A032は、ノズル受入部材A330のノズル受入口A331が、搬送ノズル611を挿入可能な開口となっており、先端開口A305の外周面(第2外周面A330d)が容器開口部となっている。
なお、ノズル受入口A331へ搬送ノズル611がスムーズに挿入できるように、シャッタ支持部A330aにテフロン(登録商標)等の摺動性の良い挿入ガイド部材を設けたりしてもよい。
このため、PET(ポリエチレンテレフタラート)等からなる容器本体33からノズル受入部材A330を容易に取り外せることにより、トナー容器32を分解して材料選別して行うマテリアルリサイクルを、容易に行うことができる。
持ち上げ部A382は、トナー取入口A392よりもノズル受入部材A330の回転方向で上流側から延在しており、アジテータA380の回転によってトナーTを下方から上方に持ち上げ、トナー取入口A392へトナーを流し込むことができる。そして、アジテータA380は、持ち上げ部A382がトナー取入口A392の縁部における接線方向に対して所定角度を成すように、ノズル受入部材A330に対して取り付けられている。
そして、トナー容器A032をトナー補給装置60に対して装着している時には、トナー取入口A392とノズル受入部材A330のノズル受入口A331から挿入される搬送ノズル611のノズル開口610とが連通しているため、トナー容器A032からトナー補給装置60へトナーTを供給することができる。
図1及び図8等に示す構成では、アジテータA380は、一対の平板を中心軸を対称軸として螺旋状に捻りを加えた形状であり、持ち上げ部A382は、回転方向に対してパドル羽根形状である。
そして、容器先端カバーA034の下部両側面に設けられた一対のスライドガイドA361は、トナー容器A032をトナー補給装置60に装着する時に、図5の容器受部72上を滑らせて移動させるガイドとして機能する。具体的には、図5に示すように四つのトナー容器A032の直下に容器本体A033の軸方向を長手として、挿入口形成部71から容器カバー受入部73まで続く溝がそれぞれ形成されており、この溝に嵌ってすべり移動を可能にする。詳しく述べると、容器受部72の溝にはその両側面から突き出る一対のスライドレールがあり、この一対のスライドレールをすべり移動する際に上下から挟むように、スライドガイドA361には容器本体A033の中心軸方向と平行なスライド溝A361aが形成されている。
また、容器ロック部A339は、トナー補給装置60に装着する時に、セットカバー608に設けられた補給装置側ロック部材609と係合する。そして、補給装置側ロック部材609との相対的な移動を案内するガイド溝A339bや、トナー容器A032をトナー補給装置60に装着した状態で補給装置側ロック部材609に係止される係止孔A339dを備える。
また、色非互換リブA034bは、収納するトナーの色が異なるトナー容器A032が他の色に対応するセットカバー608に装着されることを防止する。
図9は、トナー容器A032の構成部材のうち、回転する部材である、容器ギアA301と、ノズル受入部材A330と、アジテータA380とから主に構成されるアジテータアッセンブリA390を分解した説明図である。尚、図9の破線はこれらの回転する部材の回転中心軸を示しており、容器ギアA301と、ノズル受入部材A330と、アジテータA380とは、同一の回転中心軸を有するように構成されている。
次に、容器本体A033に対して回転自在に設けられるノズル受入部材A330やアジテータA380等から成るアジテータアッセンブリA390について説明する。
図10は、ノズル受入部材A330やアジテータA380等から成るアジテータアッセンブリA390の分解斜視説明図であり、図11は、アジテータA380の中心軸を設けない構成のノズル受入部材A330とアジテータA380とを横から見た横断面図である。
図10に示す例では、容器ギアA301とノズル受入部材A330とは、ノズル受入部材A330の第1外周面A330cに形成された回り止め用の凸部A391により接合される構成となっているが、この構造に限らず、接着剤等で接着したり、スライドピン等で固定したりしてもよく、トナー補給装置本体からの駆動をノズル受入部材A330に伝達できる構造であれば、どのような構造であってもよい。
これにより、組立工程を減らすことができ、コストダウンが可能となる。
また、中心軸A334はノズル受入部材A330の回転時のセンター振れ(回転ムラ)を抑えるために設けられているが、回転時にセンター振れが生じない程度の十分な強度があれば、図11に示すように、中心軸を設けない構成であってもよい。この構成の場合には、アジテータA380の容器後端側にセンターピンA381を設けて、容器後端蓋A307の中心部で回転可能に支持するように構成してもよい。
さらに、ノズル受入部材A330と容器先端側カバーA034及び第1容器カバーA308との摺動する部分に軸受を設けてもよい。この軸受は、トナーの封止性も兼ね備えたものであると好ましい。
図12(a)に示す構成では、重力方向において搬送スクリュ614の回転中心の高さにノズル開口610及びトナー取入口A392が開口しており、いずれの開口も搬送スクリュ614の直径よりも広い。そして、このノズル開口610及びトナー取入口A392よりも高い位置からトナーTを落下させることで、トナー取入口A392を介して連通するノズル開口610から搬送ノズル611内にトナーを取り入れることができる。しかしながら、搬送スクリュ614が搬送ノズル611によって覆われる領域が下側半分の領域となっており、ノズル開口610を通じて供給されたトナーTは、搬送スクリュ614がトナーTをトナー補給装置60に搬送するために回転すると、その回転に連れ回りするように傾きながら進むため、搬送ノズル611の上側半分の領域から外方に零れ落ちてしまう。そのため、トナー取入口A392及びノズル開口610を介して搬送ノズル611内に供給されたトナー量よりも、搬送スクリュ614によってトナー補給装置60に搬送されるトナー量の方が少なくなってしまう。
これに対し、図12(b)に示す構成では、重力方向において搬送スクリュ614の回転中心よりも高い位置であり、搬送スクリュ614の上端よりも高い位置に、ノズル開口610及びトナー取入口A392が開口している。そして、いずれの開口も搬送スクリュ614の直径よりも狭い。
そして、このノズル開口610及びトナー取入口A392よりも高い位置からトナーTを落下させることで、トナー取入口A392を介して連通するノズル開口610から搬送ノズル611内にトナーを取り入れることができる。この構成では、図12(a)に示した構成よりも上側の領域(搬送スクリュ614の上端近傍)まで、搬送ノズル611によって搬送スクリュ614が覆われる。そのため、ノズル開口610を通じて供給されたトナーTは、搬送スクリュ614がトナーTをトナー補給装置60に搬送するために回転すると、その回転に連れ回りするように傾きながら進むが、搬送ノズル611の内壁面によって外方に零れ落ちないように搬送ノズル611内に保持されるとともに搬送される。従って、図12(b)に示す構成では、トナー取入口A392及びノズル開口610を介して搬送ノズル611内に供給されたトナー量と、搬送スクリュ614によってトナー補給装置60に搬送されるトナー量とが略一致するため、トナー容器A032からトナー補給装置60へ供給されるトナー量を制御し易い。
また、実施の形態1のノズル受入部材A330は、シャッタ支持部A330aによって容器シャッタ332を支持しており、容器シャッタバネA336を保持している。
図13〜図18は、トナー取入口A392にトナーTがスムーズに入るトナー取入口A392とアジテータA380の持ち上げ部A382との回転方向における位置関係を示す説明図である。
アジテータA380により容器本体A033内部で容器先端側に搬送されたトナーTを持ち上げ部A382でスムーズに持ち上げてトナー取入口A392に流し込むためには、持ち上げ部A382の近傍にトナー溜まりができるように構成することが望ましい。そして、ノズル受入部材A330のトナー取入口A392を備える第1外周面A330cに対する持ち上げ部A382の取り付け角度が重要になる。
そして、図13中では代表例としてトナー取入口A392とアジテータA380の持ち上げ部A382とを1組みだけ図示したが、実施の形態1の図8のように回転中心に対して点対称となる位置に、もう1組みのトナー取入口A392とアジテータA380の持ち上げ部A382とが配置してもよい。なお、2組みに限らず複数組を配置することも可能であり、所望のトナー補給速度に応じて組数を決定すると良い。また、トナー取入口A392とアジテータA380の持ち上げ部A382とを複数組配置する場合には、トナー取入口A392が等間隔となるように配置すると、トナーをトナー取入口A392に流し込む時間間隔を一定にできるため好ましい。
トナー容器A032をトナー補給装置60にセットした状態で、駆動モータ603を駆動し、本体側駆動ギア601から容器ギアA301に駆動伝達し、ノズル受入部材A330が図14(a)の矢印B方向に回転すると、持ち上げ部A382の近傍のトナーTが持ち上げられる。さらに、ノズル受入部材A330が図14(a)の矢印B方向に回転すると、図14(b)に示すように持ち上げ部A382は略水平方向に延在する状態となり、持ち上げ部A382上にトナーTが乗っかった状態となる。そして、ノズル受入部材A330が図14(b)の矢印B方向にさらに回転すると、図14(c)に示すように、持ち上げ部A382はトナー取入口A392に対して傾斜面を成す状態(図13に示す状態)となり、持ち上げ部A382上に乗っかったトナーTがさらに持ち上げられ、傾斜面を滑り落ちるようにトナーTがトナー取入口A392に流れ込む。
図15(a)〜(c)において、アジテータA380の持ち上げ部A382は、回転軸方向に垂直な断面における断面形状として、図中矢印Bで示す回転方向に対して凹となる曲げ形状を備える。これらの断面形状によって、持ち上げたトナーTを、持ち上げ部A382上に保持し易くすることができる。そして、持ち上げ部A382が、図13で説明した構成と同様に、トナー取入口A392のノズル受入部材A330の回転方向の上流側縁部における接線方向に対して鈍角θを成すように、ノズル受入部材A330に対してアジテータA380が取り付けられているため、持ち上げ部A382上のトナーTをトナー取入口A392に対して滑り込ませ易くすることができる。
また、図16において、アジテータA380の持ち上げ部A382は、回転軸方向に垂直な断面における断面形状として、取り付け部分の近傍と端部近傍と、2箇所で湾曲しており、滑り台のような断面形状となっている。この断面形状においても、図中矢印Bで示す回転方向に対して凹となる曲げ形状を備えているため、図15(a)〜(c)に示す構成と同様に、持ち上げたトナーTを持ち上げ部A382上に保持し易くすることができる。そして、持ち上げ部A382が、図13で説明した構成と同様に、トナー取入口A392のノズル受入部材A330の回転方向の上流側縁部における接線方向に対して鈍角θを成すように、ノズル受入部材A330に対してアジテータA380が取り付けられているため、持ち上げ部A382上のトナーTをトナー取入口A392に対して滑り込ませ易くすることができる。
なお、図16を用いて説明した落下防止壁A383を、図13や図15(a)〜(c)のアジテータA380の持ち上げ部A382に対して採用することで、図16に示した構成と同様に、持ち上げ部A382上のトナーTが容器先端側に落下してしまうことを効果的に低減することができる。
図17に示す構成は、図13に示す構成と、持ち上げ部A382がトナー取入口A392のノズル受入部材A330の回転方向の上流側縁部における接線方向(図中破線で示した)に対して成す角度θについて鋭角となっている点を除き、同様の構成である。
トナー容器A032をトナー補給装置60にセットした状態で、駆動モータ603を駆動し、本体側駆動ギア601から容器ギアA301に駆動伝達し、ノズル受入部材A330が回転してアジテータA380の持ち上げ部A382が回転する。図18(a)に示すように持ち上げ部A382が略水平方向に延在する状態では、持ち上げ部A382上にトナーTが乗っかった状態となる。図18(a)の矢印B方向に回転すると、図18(b)に示すように、持ち上げ部A382がトナー取入口A392に対して傾斜面を成す状態となる。しかしながら、搬送ノズル611のノズル開口610は重力で落下してくるトナーTを受け入れるべく図中上方に向けて開口しているため、図18(b)に示す状態では、トナー取入口A392とノズル開口610とが連通しておらず、トナーTをトナー取入口A392及びノズル開口610を通過させて搬送ノズル611内に供給することができない。
そして、図18(b)の矢印B方向にさらに回転すると、トナーTはトナー取入口A392とノズル開口610とが連通する前に、持ち上げ部A382上から自重で落下し始めてしまう。そのため、図18(c)に示すトナー取入口A392とノズル開口610とが連通する状態では、持ち上げ部A382で持ち上げたトナーTがトナー取入口A392の近傍に少量しか残っておらず、ノズル開口610からトナー補給装置60内に供給されるトナー量も少量となる。
図18(a)〜(c)を用いて説明したように、持ち上げ部A382がトナー取入口A392のノズル受入部材A330の回転方向の上流側縁部における接線方向(図中破線で示した)に対して成す角度θが鋭角となっていると、角度θが鈍角となっている図13、図14(a)〜(c)、図15(a)〜(c)に示した構成に比べて、ノズル開口610からトナー補給装置60内に供給されるトナー量も少量となる。
しかしながら、トナー取入口A392とアジテータA380の持ち上げ部A382とを、それぞれ複数設けることで、アジテータアッセンブリA390の1回点あたりのトナー供給量を増加させることができる。そして、アジテータアッセンブリA390の回転数とトナー供給量との関係で、十分な供給量が確保できれば、このような構成であってもよい。
図7や図1の図中矢印Qで示すようにトナー補給装置60の方向にトナー容器A032を移動させることで、搬送ノズル611のノズル先端側がノズル受入口A331に挿入され、さらにトナー容器A032を移動させると、搬送ノズル611のノズル先端部611aが容器シャッタA332の容器先端側の端面に接触する。さらに、トナー容器A032をトナー補給装置60の方向に移動させることで、搬送ノズル611が容器シャッタA332の容器先端側の端面を押圧することで、容器シャッタバネA336が縮み、これに伴って容器シャッタA332がトナー容器A032の内部側(容器後端側)に押し込まれる。このとき、ノズルシャッタ612におけるノズルシャッタ鍔部612aよりもノズル先端側のノズルシャッタ筒状部612eも搬送ノズル611とともにノズル受入口A331に挿入される。
さらにトナー容器A032をトナー補給装置60の方向に移動させることで、搬送ノズル611はさらにトナー容器A032の内部側に挿入される。このとき、容器シールA333の容器先端側の端面に接触したノズルシャッタ612は、搬送ノズル611に対してノズル根元側に押し戻される。これにより、ノズルシャッタバネ613が縮み、ノズルシャッタ612の搬送ノズル611に対する相対的位置がノズル根元側に移動する。この相対的位置の移動に伴い、ノズルシャッタ612に覆われていたノズル開口610が容器本体A033内部で露出し、容器本体A033内と搬送ノズル611内とが連通する。
ガイド溝A339bの容器後端側は、係止孔A339dに直接繋がる形状ではなく終端を有し、容器先端側カバーA034の側周面の高さになっている。即ち、ガイド溝A339bと係止孔A339dの間には幅1[mm]程度の容器先端側カバーA034の外周面があり、これが乗り越え部A339cに相当する。補給装置側ロック部材609はこの乗り越え部A339cを乗り越えて係止孔A339dに落ち込み、トナー容器A032とトナー補給装置60との結合が達成される。
なお、実施の形態1のトナー容器A032では、容器先端側カバーA034は第1容器カバーA308を有している。第1容器カバーA308を容器先端側カバーA034に対して容器先端側から取り付ける都合上、第1容器カバーA308が容器先端側カバーA034を外側から覆う形態となっており、容器先端側カバーA034に係止孔A339dを設けるとともに第1容器カバーA308にスリットを設けて、2つが組み合わさった時に、第1容器カバーA308に設けたスリットがガイド溝A339bとして機能するようにしてもよい。
アジテータアッセンブリA390のアジテータA380が回転することで、容器本体A033内のトナーTは容器本体A033の容器先端側に搬送される。この搬送によって持ち上げ部A382に到達したトナーTは、アジテータA380が回転することで、その持ち上げ部A382によってトナー取入口A392の上方まで持ち上げられる。トナー取入口A392の上方まで持ち上げられたトナーTは、トナー取入口A392と連通するノズル開口610内に落下することで、搬送ノズル611内にトナーTが供給される。搬送ノズル611内に供給されたトナーTは、搬送スクリュ614によって搬送され、トナー落下搬送経路64を通って現像装置50に補給される。なお、このときの容器本体A033内からトナー落下搬送経路64までのトナーTの流れを図8中の矢印βで示す。
トナー補給装置60では、ノズル受入部材A330の容器先端側端部から容器シャッタA332及び容器シールA333の容器先端側の端面までの間に円柱状の空間部(先端開口A305)が形成される。この空間部内に、ノズルシャッタ612が開いたときのノズルシャッタ612の退避スペースの全部または一部が納まる様に退避スペースが構成される。また、この退避スペースには、ノズルシャッタ612を閉じるためのノズルシャッタバネ613の全部または一部も納まる。このような構成により、ノズルシャッタ612及びノズルシャッタバネ613の配置スペースの省スペース化ができる。
このように構成することで、トナー容器A032の最先端部である先端開口A305の開口位置からトナー補給装置60のトナー落下部(搬送ノズル611にトナー落下搬送経路64が接続される位置)までの距離を短くすることが可能となる。これにより、装置本体の小型化を図ることができる。
後述するように容器セット部615は、トナー容器A032のセット時に、トナー容器A032のノズル受入部材の第2外周面A330dと嵌合する容器セット部内周面615aを備えおり、この内周面の内径をD1とする。そして、第2外周面A330dの径をd1とする。
搬送ノズル611に設けられたノズルシャッタ612はノズルシャッタ鍔部612aを有し、このノズルシャッタ鍔部612aの外径をD2とする。また、ノズル受入部材の内周面A330eの内径をd2、容器シールA333の外径をd3とする。そして、ノズルシャッタ612の外径(後述するノズルシャッタ筒状部612eの外径)をD3とし、容器シールA333の内径をd4とする。なお、実施の形態1のトナー容器A032では、「d2=d3」となっている。
上述した関係をまとめると、「d4<D3<D2<d2<d1<D1」という径の関係を満たすように、トナー容器A032の各部を設定している。このように設定していることにより、トナー容器A032からのトナー飛散やトナー漏れを生じさせないシール性と、ノズルシャッタ612及びノズルシャッタバネ613を収納する収容性と、を兼ね備えた構成とすることができる。
この後、さらにトナー容器A032が引き出されることで、ノズルシャッタ612は搬送ノズル611とともにトナー容器A032から抜けていく。
次に、実施の形態1のトナー容器A032が備えるICタグ(IDタグ、IDチップ、ICチップ)700の保持機構について説明する。
図25は、トナー補給装置60に固定されたコネクタ800とトナー容器A032の容器先端側端部との斜視説明図である。図25に示すように、トナー容器A032は、容器本体A033と、容器本体A033に保持されノズル受入口A331を設けられたノズル受入部材の先端開口A305を露出するかたちで、容器本体A033に取り付けられた容器先端側カバーA034を備える。さらに、トナー容器A032は、容器先端側カバーA034の先端に取り付けられる情報記憶装置としてのICタグ700と、ICタグ700を保持するICタグ保持機構345とを備えている。
図26は、ICタグ保持機構345を分解した状態のトナー容器A032の容器先端側端部とコネクタ800との斜視説明図である。図26に示すように、ICタグ700には、位置決め用のICタグ穴部701が形成されていて、トナー容器A032をトナー補給装置60に装着すると、このICタグ穴部701には、コネクタ800の、位置決めピン801が挿入される。
保持部材344に備えられた枠352は、台座358の図中Y軸方向の長さ(ICタグ取付面357からの高さ)よりも長めに形成されている。よってICタグ700が台座358に設置された際には、ICタグ700は、容器先端側カバーA034に対して固定されない。さらに、X−Z方向におけるICタグ700の外側を囲むように存在する枠352とは隙間を持った状態で設置される。またICタグ700は、保持部材344が有する保持部材突出部353に対しても若干の隙間を持っているため、容器先端側カバーA034に対して固定はされないが外れることはない。トナー容器A032を軽く振ればICタグ700が保持部材344の中でカタカタと鳴って移動する程度の保持がされている。
実施の形態1のトナー容器A032では、保持部材344を熱カシメ等の加工や締結部材で締め込んで容器先端側カバーA034に固定するものではなく、爪部材による嵌め合い方式で固定する方式である。
図26に示すように、保持部材344は、保持部材上部350、保持部材下部348及び保持部材右側面部349に、保持部材上爪355、保持部材下爪354及び保持部材右側面爪356をそれぞれ備えている。
容器先端側カバーA034側のICタグ取付面357の周りには、保持部材上爪355、保持部材下爪354及び保持部材右側面爪356の三箇所の爪部のそれぞれと対向する位置に、三箇所の引掛り部が形成されている。詳しくは、ICタグ取付面357の周りの保持部材上爪355と対向する位置には、取付面上引掛り部359aが形成されている。また、ICタグ取付面357の周りの保持部材下爪354と対向する位置には、取付面下引掛り部359bが形成され、保持部材右側面爪356と対向する位置には、取付面横引掛り部360が形成されている。
穴形状の取付面上引掛り部359a及び取付面下引掛り部359bに対しては、保持部材上爪355及び保持部材下爪354の二つの爪部先端の傾斜と爪部の弾性を利用してセットする。また、爪形状の取付面横引掛り部360には、保持部材右側面爪356の先端の傾斜と、取付面横引掛り部360の取付面横引掛り部傾斜面360aとを利用してセットする。
なお、図25〜図27を用いて説明した例では、保持部材344の上下二箇所と右一箇所とを、爪部(355、354及び356)と引掛り部(359a、359b及び360)との嵌合い箇所とした。保持部材344の嵌合い箇所としては、上下及び右の組み合わせに限るものではなく、保持部材344の上下のみ、または左右のみ、もしくは上下左右などとしてもよく、嵌合い箇所や個数は本形態に制限するものではない。
図23は、保管時のトナー容器A032の斜視説明図であり、図6で示したトナー容器A032の先端開口A305の開口を封止する封止部材としてのキャップ370を取り付けた状態である。
また、本実施形態のトナー容器A032では、キャップ370のキャップ鍔部371を容器先端側カバーA034や容器本体A033の外径よりも大きくしている。これにより、落下時等にトナー容器A032の破損を防止することができ、トナー容器A032の保護を行うことができる。
なお、先端開口A305によって形成される開口を封止する構成として、キャップ370をネジ方式によって固定するものに限らず、フィルム部材を先端開口A305の容器先端側端部に圧着することで開口を封止してもよい。
次に、実施の形態2として、保管時に乾燥剤等の吸着剤を使用するトナー容器A032について図24を用いて説明する。図24は、キャップB370に吸着剤B2372を設けたトナー容器A032の断面説明図である。なお、実施の形態2以下の説明において、実施の形態1と共通の構成について符号も共通の数字にしてある。
実施の形態2における、吸着剤とは水分に限らず色々なもの(ガス等)を吸着するものである。よって、乾燥剤は吸着剤に含まれる。また、吸着剤としては、シリカゲル、酸化アルミニウム、ゼオライト等が挙げられるが、吸着性能があるものであればよい。
しかし、本発明者らは、粉体であるトナー自身からガスを発生し、凝集や固化までは至らないものの、トナーの小さな塊である凝集体を発生させることを確認した。このような凝集体は白斑点や各色の斑点等、異常画像の発生に繋がるので発生を抑える必要がある。
トナー自身からガスが発生しないものであれば、図23に示すように、吸着剤を設けず密封する構成としてもよいが、トナー自身からガスが発生するトナーを収容するトナー容器32はこのガスを吸着する吸着剤を備えることが望ましい。
また、トナーTを収容する空間(容器本体A033の内部空間)がキャップB370によって略密封することで、トナーTを収容する空間への空気や水分の浸入を防止できる。さらに、略密封状態となる空間の内側に吸着剤B372を設けているので、トナー自身から発生するガスも吸着出来、吸着性能が向上する。
また、キャップB370に吸着剤B372を設ける構成としては、吸着剤B372をキャップB370と一体(キャップB370に固定)に設けても良いし、別体(キャップB370に非固定)に設けても良い。ただし、吸着剤B372をキャップB370に固定して一体で設けた方がキャップB370と吸着剤B372とを一緒に取り出せるので、吸着剤B372の取り出し忘れがなく、また操作性も良好となる。
また、実施の形態3は、次のような発明を含んでいる。なお、実施の形態3では、トナー補給装置60に関し、実施の形態1〜3と共通であるため、符号も共通の数字にしてある。
通常、粉体収納容器としてのトナー容器D032内のトナーTは、トナー充填時には流動化されたトナーTを入れて充填する。充填時のトナーTは空気と混合されて充填されるため、所定時間経過すると脱気し、トナー粉体量は低減する。例えば、容器本体D033内の70〜90[%]程度の量になる。
トナーTを内容する新品のトナー容器D032をトナー補給装置60に装着して使用し始めるときには、トナー取入口D392近傍にトナーTが多くあるので、アジテータD380を回転させて流動化させたり容器先端側に搬送したりしなくても、トナー取入口D392及びノズル開口610を介して搬送ノズル611内にトナーを取り込むことができる。逆に、このようなトナーTが多い状態で、アジテータD380を回転させようとすると、容器本体D033内にトナーTが多く存在するために回転の負荷が大きくなってしまう。
また、容器本体D033内のトナーTが少なくなった状態では、アジテータD380を回転させ、トナーTを容器先端側に向かって搬送するとともに、持ち上げ部D382によってトナー取入口D392まで持ち上げて流し込む必要がある。
そのため、実施の形態3に掛かるトナー容器D032では、アジテータアッセンブリD390と中心軸D334とを、トルクリミッタD900を介して連結する構成とした。これにより、新品のトナー容器D032を使用し始めるときに、トナー取入口D392近傍にトナーTが多くある場合に、アジテータD380の回転を制限するようにした。
上述したように、アジテータアッセンブリD390のノズル受入部材D330の容器後端側端部にはトルクリミッタD900が設けられており、中心軸D334と連結されている。中心軸D334にはアジテータD380が軸と一体で回転するように設けられている。
具体的には、図29に示す、容器本体D033内部のトナーが多い状態の時には、アジテータアッセンブリD390の容器ギアD301に駆動力が付与され、ノズル受入部材D330と持ち上げ部D382とは一体的に回転するが、トルクリミッタD900がスリップして中心軸D334及びアジテータD380は回転しないトルク設定である。そして、図30に示す、容器本体D033内部のトナーが少ない状態の時には、アジテータアッセンブリD390のノズル受入部材D330と中心軸D334とが一体的に回転するようにトルクリミッタD900はトルク設定されている。
そして、図30に示すように、容器本体D033内部のトナーが少ない状態では、トナー補給装置60本体側からトナー供給の命令を受けてアジテータアッセンブリD390が回転する場合、トルクリミッタD900はスリップせずにノズル受入部材D330と中心軸D334とを一体回転可能に駆動接続する。そのため、トナーTが容器後端側から容器先端側に搬送されるとともに、容器先端側に搬送されてきたトナーTが持ち上げ部D382によってトナー取入口D392まで持ち上げられ、トナー取入口D392を介して搬送ノズルのノズル開口610に落下する。これにより、図31(a)(b)に示すように、容器本体D033内のトナーTが持ち上げ部(搬送羽根)D382によって持ち上げられてトナー取入口D392を介して搬送ノズル611内に供給され、容器本体D033内部のトナーTを最後まで使い切ることが可能になる。なお、実施の形態1において図13を用いて説明した構成と同様に、持ち上げ部D382が、トナー取入口D392のノズル受入部材D330の回転方向の上流側縁部における接線方向(図中破線で示した)に対して、角度θを成すようにノズル受入部材A330に対してアジテータA380を取り付けている。図31(a)(b)においても、上述の角度θが鈍角となっており、トナー取入口D392が上方に位置する時に、持ち上げ部D382が傾斜面となるようにトナー取入口D392に対して開かれた構成となっている。この構成では、トナーを重力方向においてトナー受け口よりも高い位置まで持ち上げる持ち上げ部を設けたため、汲み上げたトナーが搬送ノズルから零れ落ちを抑制しつつ、汲み上げたトナーを搬送ノズルのトナー受け口に流し込むことができる。従って、この構成において持ち上げ部D382は、滞留部として機能している。
なお、軸受D905は、ノズル受入部材D330を回転可能に支持するとともに、容器本体D033内からのトナー漏れを防止する機能も併せ持っている。
また、実施の形態4は、次のような発明を含んでいる。 図35は、実施の形態1におけるアジテータアッセンブリA390を第2容器カバーA308bと一体で構成しアジテータアッセンブリE390としたトナー容器E032を示す断面図である。
なお、実施の形態1とは異なり、第1容器カバーE308a(容器先端側カバーE034)は、アジテータアッセンブリE390のノズル受入部E330における第2外周面E330eを回転可能に支持するとともに、その容器後端側を容器本体E033の周面に対して固定されて取り付けられている。
実施の形態5に係るトナー容器E032のアジテータアッセンブリE390は、筒形状のノズル受入部E330と、容器カバー部E308bと、回転ギア部E301と、中心軸部E334とから主に構成されている。このアジテータアッセンブリE390のノズル受入口E331の奥側に容器シャッタバネE336と容器シャッタE332とが配設されている。図示の例は、容器シャッタバネE336の付勢力によって、容器シャッタE332がノズル受入口E331を封止する位置にある状態を示している。また、ノズル受入部E330のトナー取入口E392が設けられた外周面E330cに持ち上げ部材Eが382取り付けられ、中心軸部E334にアジテータE380が取り付けられている。
なお、持ち上げ部E382のアジテータアッセンブリE390に対する取り付け角度は、実施の形態1において、図13を用いて説明した構成と同様に、持ち上げ部E382が、トナー取入口E392のアジテータアッセンブリE390の回転方向の上流側縁部における接線方向に対して、鈍角θを成す。この構成では、トナーを重力方向においてトナー受け口よりも高い位置まで持ち上げる持ち上げ部を設けたため、汲み上げたトナーが搬送ノズルから零れ落ちを抑制しつつ、汲み上げたトナーを搬送ノズルのトナー受け口に流し込むことができる。従って、この構成において持ち上げ部E382は、実施の形態1と同様に滞留部として機能している。
また、実施の形態5は、次のような発明を含んでいる。図36は、実施の形態1における容器先端側カバーの第2容器カバーA308bを容器ギアA301と一体で構成したトナー容器F032を示す断面図である。
実施の形態6に係るトナー容器F032のアジテータアッセンブリF390は、アジテータF380と、支柱F381と、中心軸F334と、持ち上げ部F382と、第2容器カバーF308bと、容器ギアF301とを有する。
第2容器カバーF308bは、容器本体F033に容器後端側を固定された第1容器カバーF308aによって、径方向における外方から覆われており、第1容器カバーF308aと第2容器カバーF308bとによって容器先端側カバーF034を構成している。そして、第2容器カバーF308bの内周面に、回転中心に向かって延在させた持ち上げ部材F382が取り付けられている。容器本体F033と、第2容器カバーF308bとの接続部は回転摺動部F905であり、シールされた構成となっている。この回転摺動部として、シール性を備えた軸受を用いることができる。
そして、図36では、ノズル受入部材F330は容器本体F033に対して回転しない構成であり、固定リングF306によって容器先端側カバーF034の第1容器カバー308aに対して固定されている。そのため、ノズル受入部材F330は、外周面F330dが、トナー容器F032をトナー補給装置60の容器セット部615にセットした状態において容器セット部の内周面615aと係合するが、摺動しない。
そして、ノズル受入口F331を容器先端側に有し、容器シールF333、容器シャッタF332、容器シャッタバネF336を有する点は、実施の形態1のノズル受入部材A330と同様である。
また、容器先端側カバーF034の第1容器カバーF308aは、実施の形態1と同様にICタグ700を保持するとともに、容器ロック部F339やスライドガイドF361などの構成も備えている。
ノズル受入部材F330には第1外周面F330c上に凸部F391が形成されていて、ノズル受入部材F330に対して相対回転する第2容器カバーF308bと一体である容器ギア2F301の内周に形成された凹部F393と嵌合し、シールと抜け防止の機能を有している。なお、回転摺動部F905と同様に、凸部F391と凹部F393からなるシール構成に換えて、シール性を備えた軸受を用いることができる。
また、第2容器カバーF308bの内周面から延在する持ち上げ部材F382には、アジテータF380の容器先端側の端部F380aが連結されている。アジテータF380はスクリュF380bと、支柱F381と、中心軸F334とから構成されており、持ち上げ部材F382を介して第2容器カバー308bとともに回転する。アジテータF380の回転により容器本体F033内のトナーTを容器後端側から容器先端側に移動させる。そして、容器先端側に移動したトナーTは持ち上げ部材F382によってトナー取入口F392まで持ち上げられて、トナー取入口F392に落下し、搬送ノズル611のノズル開口610に供給される。実施の形態5に係る図36に示す構成では、ノズル受入部材F330は搬送ノズル611に対して回転しないため、ノズル受入部材のトナー取入口F392と搬送ノズルのノズル開口610とを常に一致させておくことができる。
なお、持ち上げ部材F382におけるノズル受入部材F330側の端部と、ノズル受入部材の第1外周面F330cとの間の間隙(ギャップ)tは、トナーの漏れ落ちを防止するために2mm以下、好ましくは1mm以下であることが好ましい。本実施例では0.75mmとしており、トナーの漏れ落ちの抑制と持ち上げ部材F382の干渉のない滑らかな回転を両立させている。
持ち上げ部F382は、図中下側に位置するときに、アジテータF380によって容器先端側に搬送されてきたトナーTを、第2容器カバー308bにおける持ち上げ部F382の根元F382aよりも回転方向下流側の内周面との間に保持し、持ち上げる。さらに図中時計回りに回転すると、ノズル受入部材F330に設けたトナー取入口F392へトナーTを落下させ、トナー取入口392と連通している搬送ノズルのノズル開口610からトナーTをトナー補給装置60に供給する。
図37(b)は、図37(a)に示した持ち上げ部の先端F382bを、回転方向下流側に折り曲げ、ノズル受入部材の第1外周面F330cに沿うように湾曲させてある。この折り曲げ形状によって、持ち上げ部F382上に図37(a)よりも多くのトナーTを保持することができる。そして、この折り曲げ形状は、トナー取入口F992にトナーTを流し込む際に橋渡しする傾斜面として機能する。図37(a)の持ち上げ部F382では、持ち上げ部F382が水平方向に延在する位置よりも回転方向下流側へ第2容器カバーF308bが回転すると、持ち上げ部F382上のトナーTがノズル受入部材F330の第1外周面F330cと持ち上げ部の先端F382bとの隙間から落下し始めてしまう。そのため、図37(a)に示す、持ち上げ部の先端F382bがトナー取入口F392の縁部に対向するタイミングでは、持ち上げ部F382上のトナーTはやや少なくなっている。
また、図37(c)に示すように、持ち上げ部F382を第2容器カバーF308bの回転中心に向けて延在させるのではなく、持ち上げ部F382が略水平方向に延在する状態のときに容器先端側カバーF308bの回転中心よりも少し上方の位置に沿って延在するよう、回転方向下流側に少しオフセットした位置から延在させるように構成することもできる。このように構成すると、図37(d)に示すように、持ち上げ部F308のノズル受入部材F330に対向する側の端部よりも第2容器カバーF308の回転方向上流側に持ち上げ部F382の根元が位置する構成とすることができ、図37(a)の構成と比べると根元が上流側に窪んだ断面形状となる。このとき持ち上げ部F382は、実施の形態1において図13などを用いて説明したのと同様に、トナー取入口392よりも高い位置までトナーTを持ち上げる滞留部として機能している。
図38は、実施の形態1から5の全てに共通の容器先端側カバーA034の斜視説明図であり、ギア用開口部A034a側から見た図である。図39は、実施の形態1における容器本体A033の回転軸を含む水平面で破断した断面図であり、トナー容器を装着する前のトナー補給装置とトナー容器との断面説明図である。図40は、図39のトナー容器をトナー補給装置に装着を完了した状態の断面説明図である。
なお、容器先端側カバーA034は説明を簡単にするために一体構成として図示しているが、第1容器カバーA308aと第2容器カバーA308bとを含む構成である。
図38にあるように容器先端側カバーA034の外周面において、容器ロック部A339の上方にギア露出開口部A033aがある。容器ロック部A339は容器先端側から容器ギアA301を超えて容器長手方向(トナー容器をトナー補給装置に装着した状態での水平方向)に延在する。
図39と図40を用いて、トナー容器がトナー補給装置に装着されるまでの状態を説明する。図39の状態にあるように、トナー補給装置60は中央に搬送ノズル611を有し、その両側に一対の補給装置側ロック部材としてのロック部材609を備える。ロック部材609は回転自在にセットカバー608に保持され、バネにより搬送ノズル610側に付勢されている。図39の状態から矢印Qの方向にトナー容器32を進入させると、両側のロック部材609はそれぞれ、まずトナー容器32のロック部A339の容器先端側の構成であるガイド部としてのガイド突起A339aのテーパ面に乗り上げる。さらにトナー容器32を進入させるとロック部材609はガイド溝A339bを滑動し、容器ギアA301に干渉することなく越えていく。その後、ロック部材609は小突起である乗り越え部A339cを越え、図40にあるように係止孔A339dにバネの付勢力により嵌り込む。このロック部材609のロック動作と同時に、容器シャッタA332は、搬送ノズル611に押され、容器シャッタバネA336の圧縮に伴う反力に抗して容器本体A033の内部に退いていく。また、ノズルシャッタ612も先端開口A305内の容器シールA333に当接し、ノズルシャッタバネ613を圧縮させる。一対のロック部材609は、係止孔A339dに係合することで容器シャッタバネA336とノズルシャッタバネ613の復元力を受け止め、トナー容器A032を補給可能な位置に固定することが出来る。
またトナー補給装置60は容器駆動ギア601を備え、図40の装着完了状態においては、容器駆動ギア601は容器ギアA301と係合する。
更に、図40にあるように、トナー容器A032がトナー補給装置60に装着された状態においては、ロック部材が係止される係止孔A339dは、容器長手方向においてノズル受入部材A330に挿入される搬送ノズル611のノズル開口610(図40において斜線でハッチングした領域)が対向する位置にある。言い換えれば、一対の係止孔A339dの中心(実施の形態1のような長方形の孔A339dならば対角線の交点)同士を結ぶ仮想直線がノズル開口610を通過する位置関係になっている。この位置関係においては、搬送ノズル611先端近傍部(ノズル開口610がある箇所)は、容器ギアA301を越えて係止孔A339dに対向する位置まで深くノズル受入部材A330に挿入される状態にある。従って回転するノズル受入部材A330が容器本体A033に対して傾くことを抑制でき、容器ギアA301と容器駆動ギア601の噛み合わせがずれることを防止できる。噛み合わせが大きくずれると駆動負荷が大きくなり、異音やギア磨耗の原因となるが、本発明のトナー容器ではそのような不具合を抑制することができる。
「Note1」
粉体収納容器A032, D032, E032, F032が装着され、
粉体を搬送する搬送管611と、
該搬送管に設けられ、上記粉体収納容器から粉体を受け入れる粉体受入口610と、
該搬送管に設けられ、該粉体受入口から受け入れた粉体を搬送する搬送スクリュ614とを有する粉体補給装置60であって、該搬送スクリュの回転軸に直交する方向における上記粉体受入口の開口幅は、該搬送スクリュの直径よりも狭くなっている粉体補給装置に水平方向を長手にして装着可能な粉体収納容器において、
該粉体補給装置に供給する画像形成用の粉体を収納する容器本体A033, D033, F033と、
該容器本体の内部に配置され、回転することで該容器本体の長手方向の一端側から筒形状の容器開口部が設けられた他端側へ向けて上記粉体を搬送する粉体搬送部材A380, D380, E380, F380と、
該容器開口部に配置され、上記搬送管を管受入口を介して上記容器本体の内部に案内することが可能な管受入部材A330, D330, E330,F330と、
該搬送管に設けられた粉体受入口と上記容器本体の内部とを連通させることが可能な粉体取入口A392, D392, E392, F392と、
上記搬送部材によって一端側に搬送された粉体を持ち上げて上記粉体取入口に流し込む持ち上げ部材A382, D382, E382, F382とを備える
ことを特徴とする粉体収納容器。
「Note2」
Note1に記載の粉体収納容器において、
上記管受入部材は、
上記管受入口を開閉する開閉部材A332, E332, D332,F332と、
該開閉部材が該管受入口を閉じる位置に向けて該開閉部材を付勢する付勢する付勢部材A336, E336, D336,F336とを内包する
ことを特徴とする粉体収納容器。
「Note3」
Note1又は2に記載の粉体収納容器において、
上記持ち上げ部材は、粉体を持ち上げる際に粉体を滞留させることが可能な滞留部を備えることを特徴とする粉体収納容器。
「Note4」
Note1〜3の何れかに記載の粉体収納容器において、
上記管受入部材は、上記粉体補給装置との位置決め部となる外周面を備えることを特徴とする粉体収納容器。
「Note5」
Note3に記載の粉体収納容器において、
上記管受入部材は、上記粉体取入口を有し、且つ、回転することで該粉体取入口が上記粉体受入口上を横切るように構成されており、
上記持ち上げ部材は、上記粉体取入口よりも上記管受入部材の回転方向上流側の上記管受入部材の周面から、上記容器本体の内周面に向けて延在させて構成されることを特徴とする粉体収納容器。
「Note6」
Note5に記載の粉体収納容器において、
上記持ち上げ部の根元は、上記粉体取入口における上記管受入部材の回転方向上流側の縁部における接線方向に対して鈍角を成すよう構成されることを特徴とする粉体収納容器。
「Note7」
Note6に記載の粉体収納容器において、
上記持ち上げ部は、上記粉体取入口の縁部に隣接した上記管受入部材の周面から延在するよう構成されることを特徴とする粉体収納容器。
「Note8」
Note6または7に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、上記管受入部材の粉体取入口と上記搬送管の粉体受入口とが回転方向において一致する連通時に、上記持ち上げ部が該粉体取入口に対して成す傾斜面であることを特徴とする粉体収納容器。
「Note9」
Note6または7に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、上記持ち上げ部における根元と反対側である先端を上記管受入部材の回転方向下流側に折り曲げた上記持ち上げ部における凹部であることを特徴とする粉体収納容器。
「Note10」
Note6または7に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、上記持ち上げ部を上記管受入部材の回転方向下流側に向けて凹となるよう湾曲させた上記持ち上げ部における凹部であることを特徴とする粉体収納容器。
「Note11」
Note9に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、同じ方向に複数回折り曲げて形成された凹部であることを特徴とする粉体収納容器。
「Note12」
Note1〜11の何れかに記載の粉体収納容器において、
上記管受入部材は、上記搬送部材よりも上記長手方向における他端側に配置され、粉体補給装置からの駆動を受ける容器ギアを有し、
上記搬送部材は、該管受入部材の一端側に駆動伝達制御部材を介して接続されることを特徴とする粉体収納容器。
「Note13」
Note12に記載の粉体収納容器において、
上記駆動伝達制御部材は、上記容器本体内に粉体が十分に充填されている時に駆動伝達を制限し、該粉体が消費されて内部の粉体が減ってきた時に駆動を伝達するトルク設定であることを特徴とする粉体収納容器。
「Note14」
Note3に記載の粉体収納容器において、
上記容器本体の他端側に設けられ、該容器本体に対して回転可能な容器カバーを有し、
上記持ち上げ部材は、上記容器カバーの内周面から内部に向けて延在させて構成されることを特徴とする粉体収納容器。
「Note15」
Note14に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、上記持ち上げ部における上記管受入部材側の端部を上記管受入部材の外周面に沿うように回転方向下流側に折り曲げた上記持ち上げ部における凹部であることを特徴とする粉体収納容器。
「Note19」
Note15に記載の粉体収納容器において、
上記持ち上げ部における折り曲げた部分は、上記持ち上げ部における上記容器カバーの内周面から内部に向けて延在させた部分よりも短いことを特徴とする粉体収納容器。
「Note17」
Note14に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、上記容器カバーの回転中心から内周面へ下ろした垂線に対して該容器カバーの回転方向における下流側にオフセットさせて内部に向けて延在させた上記持ち上げ部であることを特徴とする粉体収納容器。
「Note18」
Note13〜17の何れかに記載の粉体収納容器において、
上記持ち上げ部における上記管受入部材側の端部と上記管受入部材との間のギャップは、2mm以下であることを特徴とする粉体収納容器。
「Note19」
画像形成用の粉体を用いて画像を形成する画像形成手段と、
粉体を収納した粉体収納容器を脱着可能に保持し、上記粉体収納容器を装着しているときに該粉体収納容器の内部の粉体を画像形成手段に搬送する粉体補給装置と、を有する画像形成装置において、
上記粉体収納容器として、Note1〜17の何れかに記載の粉体収納容器を用いることを特徴とする画像形成装置。
27 給紙ローラ
28 レジストローラ対
29 排紙ローラ対
30 スタック部
A032,D032,E032,F032 トナー容器(粉体収納容器)
A033,D033,E033,F033 容器本体(粉体収納部材)
A034,D034,E034,F034 容器先端側カバー(収納部カバー部材)
A034a ギア露出開口
A034b 色非互換リブ
41 感光体
42a クリーニングブレード
42 感光体クリーニング装置
44 帯電ローラ
46Y イエロー作像部
46 作像部
47 露光装置
48 中間転写ベルト
49 一次転写バイアスローラ
50 現像装置
51 現像ローラ
52 ドクタブレード
53 第一現像剤収容部
54 現像剤収容部
54 第二現像剤収容部
55 現像剤搬送スクリュ
56 トナー濃度検知センサ
60 トナー補給装置(粉体補給装置)
64 トナー落下搬送経路
70 トナー容器収容部
71 挿入口形成部
72 容器受部
73 キャップ部(容器カバー受入部)
82 二次転写バックアップローラ
85 中間転写ユニット
86 定着装置
89 二次転写ローラ
90 制御部(情報処理手段)
91 アジテータ回転駆動部
100 プリンタ部(トナー像形成手段)
200 給紙部
A301,F301 容器ギア
A303 把手部
A305 先端開口(先端開口形成部)
A306 規制リング(カバー爪引掛け部)
A307 容器後端蓋
A307a トナー充填孔
A308a,F308a 第1容器カバー(容器先端蓋)
A308b,F308b 第2容器カバー
A309 キャップ固定ネジ山
A311 キャップ
A330,D330,F330 ノズル受入部材(管挿入部材)
A330a シャッタ支持部
A330b 容器シャッタバネ支持部
A330c 第1外周面
A330d 第2外周面
A330e 内周面
A330f 段部
A330g ガイドスリット
A331,E331,F331 ノズル受入口(管挿入口)
A332,E332,F332 容器シャッタ(開閉部材)
A333,F333 容器シール
A334,D334,F334 中心軸(回転中心軸)
A336,E336,F336 容器シャッタバネ
A339,F339 容器ロック部(容器ロック爪)
A339a ガイド突起
A339b ガイド溝
A339c 乗り越え部
A339d 係止孔
A340 ピン
342 保持部材左側面部
343 保持部
344 保持部材
345 保持機構
347 保持部材開口部
348 保持部材下部
349 保持部材右側面部
350 保持部材上部
351 内壁リブ
352 枠
353 保持部材突出部
354 保持部材下爪部
355 保持部材上爪部
356 保持部材右側面爪部
357 ICタグ取付面
358 台座
359a 取付面上引掛り部
359b 取付面下引掛り部
360 取付面横引掛り部
360a 取付面横引掛り部傾斜面
A361,F361 スライドガイド
370,B370 キャップ(キャップ部材)
371 キャップ鍔部
A380,D380,E380,F380 アジテータ
A382,D382,E382,F382 持ち上げ部(搬送羽根)
A390,D390,E390,F390 アジテータアッセンブリ(駆動伝達部材)
A391,F391 凸部(キー状凸部)
A392,D392,E392,F392 トナー取入口
400 スキャナ部
500 複写機(画像形成装置)
601 本体側駆動ギア
602 フレーム(本体フレーム)
603 駆動モータ
604 駆動伝達ギア
605 搬送スクリュギア
607 ノズルホルダ
608 セットカバー
609 容器ロック部材
610 ノズル開口部(粉体受入口)
611 搬送ノズル(搬送管)
611a ノズル先端部
612 ノズルシャッタ(粉体受入口開閉部材)
612a ノズルシャッタ鍔部(突き当て部)
612b シャッタ内周第一リブ
612c シャッタ内周第二リブ
612d シャッタ内周第三リブ
612e ノズルシャッタ筒状部
612f ノズルシャッタバネ受け面
612g 内周第一リブ先端部
613 ノズルシャッタバネ(付勢部材)
614 搬送スクリュ
615 容器セット部
700 ICタグ(ICチップ、IDタグ、IDチップ、情報記憶装置)
701 ICタグ穴部(穴部または切欠部)
702 基板
710 金属パッド(容器側端子)
710a 第一金属パッド
710b 第二金属パッド
710c 第三金属パッド
800 コネクタ
801 位置決めピン(突起部)
804 本体側端子
B372 吸着剤
D900 トルクリミッタ
D901 ハウジング
D902 内輪
D903 板バネ
D904 シールド部材
D905 軸受
D912 羽根型搬送部材
D913 コイル型搬送部材
D914 回転部材
D914a カム溝
E301 回転ギア部
E308b 容器カバー部
E330 ノズル受入部
E334 中心軸部
F306 固定リング
F380a 端部
F380b スクリュ
F381 支柱
F382a 根元
F382b 先端
F393 凹部
F905 回転摺動部(軸受)
G 現像剤
L レーザ光
P 記録媒体
T トナー
Claims (19)
- 粉体収納容器が装着され、
粉体を搬送する搬送管と、
該搬送管に設けられ、上記粉体収納容器から粉体を受け入れる粉体受入口と、
該搬送管に設けられ、該粉体受入口から受け入れた粉体を搬送する搬送スクリュとを有する粉体補給装置であって、該搬送スクリュの回転軸に直交する方向における上記粉体受入口の開口幅は、該搬送スクリュの直径よりも狭くなっている粉体補給装置に水平方向を長手にして装着可能な粉体収納容器において、
該粉体補給装置に供給する画像形成用の粉体を収納する容器本体と、
該容器本体の内部に配置され、回転することで該容器本体の長手方向の一端側から筒形状の容器開口部が設けられた他端側へ向けて上記粉体を搬送する粉体搬送部材と、
該容器開口部に配置され、上記搬送管を管受入口を介して上記容器本体の内部に案内することが可能な管受入部材と、
該搬送管に設けられた粉体受入口と上記容器本体の内部とを連通させることが可能な粉体取入口と、
上記搬送部材によって一端側に搬送された粉体を持ち上げて上記粉体取入口に流し込む持ち上げ部材とを備えることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項1に記載の粉体収納容器において、
上記管受入部材は、
上記管受入口を開閉する開閉部材と、
該開閉部材が該管受入口を閉じる位置に向けて該開閉部材を付勢する付勢する付勢部材とを内包することを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項1または2に記載の粉体収納容器において、
上記持ち上げ部材は、粉体を持ち上げる際に粉体を滞留させることが可能な滞留部を備えることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の粉体収納容器において、
上記管受入部材は、上記粉体補給装置との位置決め部となる外周面を備えることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項3に記載の粉体収納容器において、
上記管受入部材は、上記粉体取入口を有し、且つ、回転することで該粉体取入口が上記粉体受入口上を横切るように構成されており、
上記持ち上げ部材は、上記粉体取入口よりも上記管受入部材の回転方向上流側の上記管受入部材の周面から、上記容器本体の内周面に向けて延在させて構成されることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項5に記載の粉体収納容器において、
上記持ち上げ部の根元は、上記粉体取入口における上記管受入部材の回転方向上流側の縁部における接線方向に対して鈍角を成すよう構成されることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項6に記載の粉体収納容器において、
上記持ち上げ部は、上記粉体取入口の縁部に隣接した上記管受入部材の周面から延在するよう構成されることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項6または7に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、上記管受入部材の粉体取入口と上記搬送管の粉体受入口とが回転方向において一致する連通時に、上記持ち上げ部が該粉体取入口に対して成す傾斜面であることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項6または7に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、上記持ち上げ部における根元と反対側である先端を上記管受入部材の回転方向下流側に折り曲げた上記持ち上げ部における凹部であることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項6または7に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、上記持ち上げ部を上記管受入部材の回転方向下流側に向けて凹となるよう湾曲させた上記持ち上げ部における凹部であることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項9に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、同じ方向に複数回折り曲げて形成された凹部であることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項1乃至11の何れかに記載の粉体収納容器において、
上記管受入部材は、上記搬送部材よりも上記長手方向における他端側に配置され、粉体補給装置からの駆動を受ける容器ギアを有し、
上記搬送部材は、該管受入部材の一端側に駆動伝達制御部材を介して接続されることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項12に記載の粉体収納容器において、
上記駆動伝達制御部材は、上記容器本体内に粉体が十分に充填されている時に駆動伝達を制限し、該粉体が消費されて内部の粉体が減ってきた時に駆動を伝達するトルク設定であることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項3に記載の粉体収納容器において、
上記容器本体の他端側に設けられ、該容器本体に対して回転可能な容器カバーを有し、
上記持ち上げ部材は、上記容器カバーの内周面から内部に向けて延在させて構成されることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項14に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、上記持ち上げ部における上記管受入部材側の端部を上記管受入部材の外周面に沿うように回転方向下流側に折り曲げた上記持ち上げ部における凹部であることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項15に記載の粉体収納容器において、
上記持ち上げ部における折り曲げた部分は、上記持ち上げ部における上記容器カバーの内周面から内部に向けて延在させた部分よりも短いことを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項14に記載の粉体収納容器において、
上記滞留部は、上記容器カバーの回転中心から内周面へ下ろした垂線に対して該容器カバーの回転方向における下流側にオフセットさせて内部に向けて延在させた上記持ち上げ部であることを特徴とする粉体収納容器。 - 請求項13乃至17の何れかに記載の粉体収納容器において、
上記持ち上げ部における上記管受入部材側の端部と上記管受入部材との間のギャップは、2mm以下であることを特徴とする粉体収納容器。 - 画像形成用の粉体を用いて画像を形成する画像形成手段と、
粉体を収納した粉体収納容器を脱着可能に保持し、上記粉体収納容器を装着しているときに該粉体収納容器の内部の粉体を画像形成手段に搬送する粉体補給装置と、を有する画像形成装置において、
上記粉体収納容器として、請求項1乃至17の何れかに記載の粉体収納容器を用いることを特徴とする画像形成装置。
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