JP2019023476A - 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ - Google Patents

電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2019023476A
JP2019023476A JP2018215171A JP2018215171A JP2019023476A JP 2019023476 A JP2019023476 A JP 2019023476A JP 2018215171 A JP2018215171 A JP 2018215171A JP 2018215171 A JP2018215171 A JP 2018215171A JP 2019023476 A JP2019023476 A JP 2019023476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
spring
fuel supply
supply pump
pressure fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018215171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6663971B2 (ja
Inventor
早谷 政彦
Masahiko Hayatani
政彦 早谷
悟史 臼井
Satoshi Usui
悟史 臼井
町村 英紀
Hidenori Machimura
英紀 町村
達夫 河野
Tatsuo Kono
達夫 河野
俊亮 有冨
Toshiaki Aritomi
俊亮 有冨
真悟 田村
Shingo Tamura
真悟 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2018215171A priority Critical patent/JP6663971B2/ja
Publication of JP2019023476A publication Critical patent/JP2019023476A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6663971B2 publication Critical patent/JP6663971B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】本発明の目的は、バルブストッパとバルブとの間に設けられたバルブを閉方向に付勢するばねの入ったばね収容空間に加圧室の圧力を導入するに当たり、導入圧力によってばねやバルブが不安定な挙動をしないようにすることにある。
【解決手段】上記目的を達成するために本発明は、プランジャロッドによって開弁方向に付勢される吸入弁と、前記吸入弁が全開位置にストロークした状態で接触するバルブストッパと、前記バルブストッパに形成され、前記吸入弁の軸方向へのストロークをガイドするガイド部と、前記ガイド部によりガイドされる前記吸入弁の被ガイド面よりも内周側に配置され、前記吸入弁を閉弁方向に付勢するばねと、を備え、前記吸入弁が全開位置にストロークした状態で、前記バルブストッパと前記吸入弁とで形成され、前記ばねが配置された空間と、加圧室とを連通する連通路が形成され、前記ばねの中心軸を基準として前記ばねの径方向外側には、前記吸入弁が隣接するよう配置される
【選択図】 図3(A)

Description

本発明は、電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプに関し、特に電磁駆動型の吸入弁がバルブシートの加圧室側にバルブを備える所謂外開きタイプの弁で構成されるものに関する。
従来この種のタイプの高圧燃料供給ポンプは、例えば特開2009−203987号公報や特開2006−291838号公報に記載されるように、バルブが筒状の部材で形成され、当該バルブはバルブシートより加圧室側(バルブシートの下流側)に配置され、加圧室とバルブの間にバルブの開弁位置を規制するバルブストッパが設けられ、このバルブストッパとバルブの間にバルブを閉方向に付勢するばねを設けていた。そしてこのような構成にした場合に、バルブとストッパの間に形成される。ばねの入った空間は、周囲の流体から封鎖された密閉空間になるのでバルブの応答性に影響を与える。このため、密閉空間を周囲の流体通路に連通する連通路を設けていた。
特開2009−203987号公報 特開2006−291838号公報
しかし、高圧ポンプの吸入弁においては、非常に軽いバルブの周囲を非常に早い流速の燃料が吸入時とスピル時で逆方向に流れる。このため吸入弁のバルブは燃料の流れの中で前後方向だけでなく左右あるいは周方向に暴れている。このような周囲の状況において、バルブ周囲の燃料圧力を密閉空間に導くに当たり、従来は、ばねを横切ってバルブの横方向から密閉空間に周囲の燃料圧力を導いていたため、軽量のバルブが予測のできない不安定な動作を繰り返し、その結果燃料の吐出流量変化が激しかった。その結果、従来技術のポンプを用いた場合のコモンレールの圧力変化を測定すると図7(A)に示すよう圧力変動が大きくインジェクタの燃料噴射に悪影響を与えていた。
本発明の目的は、バルブの動作を安定させ結果的に燃料の意図しない吐出流量変動を安定させて、コモンレールの圧力変動を小さくすることにある。
上記目的を達成するために本発明は、プランジャロッドによって開弁方向に付勢される吸入弁と、前記吸入弁が全開位置にストロークした状態で接触するバルブストッパと、前記バルブストッパに形成され、前記吸入弁の軸方向へのストロークをガイドするガイド部と、前記ガイド部によりガイドされる前記吸入弁の被ガイド面よりも内周側に配置され、前記吸入弁を閉弁方向に付勢するばねと、を備え、前記吸入弁が全開位置にストロークした状態で、前記バルブストッパと前記吸入弁とで形成され、前記ばねが配置された空間と、加圧室とを連通する連通路が形成され、前記ばねの中心軸を基準として前記ばねの径方向外側には、前記吸入弁が隣接するよう配置される。
好適には均圧孔の中心軸線がばねの内側においてばねに交差しないように設ける。
好適には均圧孔がばねの中心軸線に沿ったストレートの貫通孔である。
好適にはバルブストッパはバルブガイドを有し、均圧孔はバルブガイドに貫通する。
好適には均圧孔はバルブシート位置を越えてばね収納室に開口する。
好適には均圧孔はバルブの中心軸線上に位置する。
好適には均圧孔は燃料導入孔の中心線軸上に位置する。
好適には均圧孔はプランジャロッドの中心線軸上に位置する。
上記のように構成した本発明によれば、ばねを横切らないで、ばねの内側に加圧室の圧力を導入できるので、導入圧力によるばねやバルブの不安定な挙動を解消でき、バルブが閉じる際にバルブにかかる力が安定化するため、バルブの閉弁タイミングを安定させることができる。その結果、意図しない吐出量の変動が生じにくくなる。
本発明が実施された第1実施例になる電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプの全体縦断面図である。 本発明が実施された高圧燃料供給ポンプを用いた燃料供給システムの一例を示すシステム構成図である。 本発明が実施された第1実施例になる電磁駆動型の吸入弁の拡大断面図で、開弁時(燃料吸入時およびスピル時)の状態を示す。 本発明が実施された第1実施例になる電磁駆動型の吸入弁のストッパとバルブの関係を示す、図3(A)のP矢視図。 本発明が実施された第1実施例になる電磁駆動型の吸入弁のバルブの図3(A)のP矢視図。 本発明が実施された第1実施例になる電磁駆動型の吸入弁の拡大断面図で、燃料吐出時(閉弁時)の状態を示す。 本発明が実施された第1実施例になる電磁駆動型の吸入弁の拡大断面図で、開弁時(燃料吸入時およびスピル時)の状態を示す。 本発明が実施された第2実施例になる電磁駆動型の吸入弁を示す断面図。 本発明が実施された第2実施例になる電磁駆動型の吸入弁のバルブストッパの図5(A)のP矢視図。 本発明が実施された第3実施例になる電磁駆動型の吸入弁を示す断面図。 本発明が実施された第3実施例になる電磁駆動型の吸入弁のバルブストッパの図6(A)のP矢視図。 従来のコモンレールの圧力変動を示すグラフ。 発明が実施された高圧燃料供給ポンプを用いた場合のコモンレールの圧力変動を示すグラフ。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
〔第1実施例〕
図1乃至図4に基づき本発明が実施される高圧燃料供給ポンプの第1実施例を説明する。図1は細部に符号を付すことができないので、説明中の符号で図1にその符号がないものは後述の拡大図にその符号が記載されている。
ポンプハウジング1には、一端が開放された有底の筒状空間を形成する窪み部12Aが設けられ、当該窪み部12Aには開放端側からシリンダ20が挿入されている。シリンダ20の外周とポンプハウジング1の間は圧接部20Aによってシールされている。またシリンダ20にはピストンプランジャ2が滑合しているので、シリンダ20の内周面とピストンプランジャ2の外周面との間は滑合面間に侵入する燃料でシールされる。その結果、ピストンプランジャ2の先端と窪み部12Aの内壁面およびシリンダ20の外周面の間に加圧室12が画成されている。
ポンプハウジング1の周壁から加圧室12に向けて筒状の孔200Hが形成されており、この筒状の孔200Hには電磁駆動型吸入弁機構200の吸入弁部INVおよび電磁駆動機構部EMDの一部が挿入されている。電磁駆動型吸入弁機構200の外周面と筒状の孔200Hとの接合面200Rがガスケット300にて接合されることで、ポンプハウジング1の内部が大気から密閉されている。電磁駆動型吸入弁機構200が取付けられることによって密封された筒状の孔200Hは低圧燃料室10aとして機能する。
加圧室12を挟んで筒状の孔200Hと対向する位置にはポンプハウジング1の周壁から加圧室12に向けて筒状の孔60Hが設けられている。この筒状の孔60Hには吐出弁ユニット60が装着されている。吐出弁ユニット60は先端にバルブシート61が形成され、中心に吐出通路となる通孔11Aを備えたバルブシート部材61Bを備える。バルブシート部材61Bの外周にはバルブシート61側周囲を包囲するバルブホルダー62が固定されている。バルブホルダー62内にはバルブ63とこのバルブ63をバルブシート61に押し付ける方向に付勢するばね64が設けられている。筒状の孔60Hの反加圧室側開口部はポンプハウジング1にねじ締結で固定された吐出ジョイント11が設けられている。
電磁駆動型吸入弁機構200は電磁的に駆動されるプランジャロッド201を備える。プランジャロッド201の先端にはバルブ203が設けられ、電磁駆動型吸入弁機構200の端部に設けられたバルブハウジング214に形成されたバルブシート214Sと対面している。
プランジャロッド201の他端には、プランジャロッド付勢ばね202が設けられており、バルブ203がバルブシート214Sから離れる方向にプランジャロッドを付勢している。バルブハウジング214の先端内周部にはバルブストッパS0が固定されている。バルブ203はバルブシート214SとバルブストッパS0との間に往復動可能に保持されている。バルブ203はとバルブストッパS0との間にはバルブ付勢ばねS4が配置されており、バルブ203はバルブ付勢ばねS4によってバルブストッパS0から離れる方向に付勢されている。
バルブ203とプランジャロッド201の先端とは互いに反対方向にそれぞれのばねで付勢されているが、プランジャロッド付勢ばね202の方が強いばねで構成してあるので、プランジャロッド201がバルブ付勢ばねS4の力に抗してバルブ203がバルブシート214Sから離れる方向(図面右方向)に押し、結果的にバルブ203をバルブストッパS0に押し付けている。
このため、プランジャロッド201は、電磁駆動型吸入弁機構200がOFF時(電磁コイル204に通電されていないとき)には、プランジャロッド付勢ばね202によってプランジャロッド201を介して、バルブ203を開弁する方向に付勢している。従って電磁駆動型吸入弁機構200がOFF時には、図1、図2、図3(A)のように、プランジャロッド201、バルブ203は開弁位置に維持される(詳細構成は後述する)。
図2に示すように、燃料は、燃料タンク50から低圧ポンプ51によってポンプハウジング1の燃料導入口としての吸入ジョイント10へ導かれている。
コモンレール53には、複数のインジェクタ54、圧力センサ56が装着されている。インジェクタ54は、エンジンの気筒数にあわせて装着されており、エンジンコントロールユニット(ECU)600の信号に応じてコモンレール53に送られてきた高圧燃料を各気筒に噴射する。また、ポンプハウジング1に内蔵されたリリーフ弁機構(図示しない)は、コモンレール53内の圧力が所定値を超えたとき開弁して余剰高圧燃料を吐出弁60の上流側に戻す。
ピストンプランジャ2の下端に設けられたリフタ3は、ばね4にてカム7に圧接されている。ピストンプランジャ2はシリンダ20に摺動可能に保持されており、エンジンカムシャフト等により回転されるカム7により、往復運動して加圧室12内の容積を変化させる。シリンダ20はその下端部外周がシリンダホルダ21で保持され、シリンダホルダ21をポンプハウジング1に固定することによってポンプハウジング1にメタルシール部20Aで圧接される。
シリンダホルダ21にはピストンプランジャ2の下端部側に形成された小径部2Aの外周をシールするプランジャシール5が装着されている。加圧室内にシリンダ20とピストンプランジャ2の組体を挿入し、シリンダホルダ21の外周に形成した雄ねじ部21Aをポンプハウジング1の窪み12Aの開放側端部内周に形成した雌ねじ部のねじ部1Aにねじ込む。シリンダホルダ21の段部21Dがシリンダ20の反加圧室側端部周縁に係止した状態でシリンダホルダ21がシリンダ20を加圧室側に押すことで、シリンダ20のシール用段部20Aをポンプハウジング1に押し付けて、メタル接触によるシール部を形成する。
Oリング21BはエンジンブロックENBに形成された取付け孔EHの内周面とシリンダホルダ21の外周面との間をシールする。Oリング21Cはポンプハウジング1の窪み12Aの反加圧室側端部内周面とシリンダホルダ21の外周面との間をねじ部21A(1A)の反加圧室側の位置でシールする。
ポンプは、ポンプハウジング1のフランジ(詳細は省略)でエンジンブロックにねじ止めされ、これによってエンジンブロックに固定される。
吸入ジョイント10から低圧燃料室10aまでの通路の途中にはダンパ室10bが形成されており、この中に二枚金属ダイアフラム式ダンパ80がダンパホルダ30とダンパカバー40に挟持された状態で収納されている。二枚式金属ダイヤフラムダンパ80は、上下一対の金属ダイアフラム80Aと80Bとを突合せその外周部を全周に亘って溶接して内部をシールしている。
二枚式金属ダイアフラム80Aと80Bによって形成された中空部にはアルゴンのような不活性ガスが封入されており、外部の圧力変化に応じてこの中空部が体積変化をすることによって、脈動減衰機能を奏する。
具体的には、ダンパカバー40の内周に段部を形成しこの段部に環状溝を設け、この溝に二枚金属ダイアフラム式ダンパ80の外周溶接部がすっぽりはまり込んで、周辺の壁面から外力が伝わらないようにして、段部で二枚金属ダイアフラム式ダンパ80の片側の面(ダンパカバーの吸入ジョイント10がついている側の面)の外周溶接部より内側の面を保持するように配置する。ダンパホルダ30は底のないカップ状部材(中心に孔が開いていて孔の周囲に断面が内側に屈曲する曲面を有する部材)で、外周がダンパカバー40の内周面に圧入されている。屈曲部の端面部が全周に亘って二枚金属ダイアフラム式ダンパ80の外周の溶接部より内側の環状面に当接している。この当接部位と先に説明した段部との間に二枚金属ダイアフラム式ダンパ80のフランジ部が挟持された状態で、二枚金属ダイアフラム式ダンパ80がダンパホルダ30とダンパカバー40と共に一つの組体(ユニット)として形成されている。かくしてダンパ室10bはポンプハウジング1とダンパカバー40をねじ接合することで形成される。この実施例では吸入ジョイント10はダンパカバー40の上面の中心部に垂直に、ダンパカバー40と一体成型により構成されている。このためダンパカバー40の外周に形成したねじ部をポンプハウジング1の内壁に刻設したねじ部に螺合しても吸入ジョイント10の姿勢が回転方向のどの位置でも同じ姿勢になり、ダンパカバーのねじ込み位置が制限されることがないのでダンパカバー40の組み立て性が向上する。
二枚式金属ダイヤフラムダンパ80の片側のダイアフラム80Aとダンパカバー40との間の燃料通路80Uはダンパカバー40の内周壁に設けられた溝通路80Cを介して燃料通路としてのダンパ室10b(二枚式金属ダイヤフラムダンパ80の片側のダイアフラム80Bが面する燃料通路)と繋がっている。ダンパ室10bはダンパ室10bの底壁を構成するポンプハウジング1に形成した連通孔10cによって電磁駆動型の吸入弁20が位置する低圧燃料室10aと連通されている。かくしてフィードポンプ50から送られてきた燃料は吸入ジョイント10からポンプのダンパ室10bに流入し、二枚式金属ダイヤフラムダンパ80の両ダイアフラム80A,80Bに作用しながら連通孔10cを通り低圧燃料室10aへと流れる。
ピストンプランジャ2の小径部2Aとシリンダ21と滑合する大径部2Bとのつながり部は円錐面2Kで繋がっている。円錐面の周囲にはプランジャシール5とシリンダ21の下端面との間に燃料副室250が形成されている。燃料副室250はシリンダ20とピストンプランジャ2との滑合面から漏れてくる燃料を捕獲する。ポンプハウジング1の内周面とシリンダ21の外周面とシリンダホルダ21の上端面との間に区画形成された環状通路21Gは、ポンプハウジング1に貫通形成された縦通路250Bによって一端がダンパ室10bに接続され、シリンダホルダ21に形成された燃料通路250Aを介して燃料副室250に繋がっている。かくして、ダンパ室10Aと燃料副室250とは縦通路250B、環状通路21G、燃料通路250Aによって連通されている。
ピストンプランジャ2が上下(往復動)するとテーパー面2Kが燃料副室の中で往復動するので燃料副室250の容積が変化する。燃料副室250の容積が増加するとき、縦通路250B、環状通路21G、燃料通路250Aを介してダンパ室10bから燃料副室250に燃料が流れ込む。燃料副室250の容積が減少するとき、縦通路250B、環状通路21G、燃料通路250Aを介して燃料副室250からダンパ室10bへ燃料が流れ込む。バルブ203が開弁位置に維持された状態(コイル204が無通電状態)でピストンプランジャ2が下死点から上昇すると、加圧室内に吸入された燃料は開弁中の吸入弁203から低圧燃料室10aに溢流(スピル)し、連通孔10cを介してダンパ室10bに流れる。かくしてダンパ室10bでは吸入ジョイント10からの燃料、燃料副室250からの燃料、加圧室12からの溢流燃料、さらにはリリーフ弁(図示しない)からの燃料が合流するように構成されている。その結果それぞれの燃料が有する燃料脈動がダンパ室10bで合流し、二枚式金属ダイヤフラムダンパ80によって吸収される。
図2において、破線で囲んだ部分が図1のポンプ本体部分を示す。電磁駆動型吸入弁200は環状に形成されたコイル204の内周側に、電磁駆動機構部EMDのボディを兼ねたヨーク205を備える。ヨーク205は内周部に固定コア206、とアンカー207がプランジャロッド付勢ばね202を挟んで収納されている。
図3(A)に詳細に示されるようにこの実施例ではヨーク205は、サイドヨーク205Aとアッパヨーク205Bに分割されて、圧入にて接合されている。また、固定コア206はアウターコア206Aとインナーコア206Bに分割され、圧入にて接合されている。アンカー207はプランジャロッド201の反バルブ側端部に溶接により固定され、インナーコア206Bとの間に磁気空隙GPを介して対面している。コイル204はヨーク205の中に収納されており、サイドヨーク205Aの開放端部の外周に設けたねじ部をポンプハウジング1のねじ部1SRと螺合締結することで両者が固定されている。この固定作業によって、サイドヨーク205Aの開放端部がアウターコア206Aの外周に形成されたフランジ部206Fをポンプハウジングに向かって押し込み、アウターコア206Aの開放側端部筒状部206Gの外周がポンプハウジング1のガイドホール1GHの内周面に挿入される。また、ポンプハウジング1のガイドホール1GHの開口側周囲に形成された環状面部1GSにアウターコア206Aの開放側端部筒状部206Gの外周に段付部として形成された環状拡径部206GSが圧接する。このとき形成されたポンプハウジング1のガイドホール1GHの開口側周囲に形成された環状面部1GSとアウターコア206Aの外周に形成されたフランジ部206Fとの間に配置したシールリング206SRが圧縮され、これにより、固定コア206の内周部の空間と低圧燃料室10aとを含む低圧側の空間が大気に対して密封される。
サイドヨーク205Aとアッパヨーク205B、アウターコア206Aとインナーコア206B、アンカー207によって磁気空隙GPを横切る閉磁路CMPがコイル204の周囲に形成されている。アウターコア206Aの磁気空隙GPの周囲に対面する部分は肉厚が薄く形成されており(外周か見ると溝が形成されている)、この溝の部分が閉磁路CMPの磁気絞り206S(磁気抵抗の機能を有する)を形成している。これにより、アウターコア206Aを通って漏洩する磁束を少なくすることができ、結果的に磁気空隙GPを通る磁束を増加することができる。
図3(A)〜図3(C)、図4(A)および図4(B)に示すようにアウターコア206Aの開放側端部に形成された筒状部206Gの内周部にはバルブハウジング214の一端に形成された軸受部214Bが圧入により固定されており、プランジャロッド201はこの軸受214Bを貫通してバルブハウジング214内の低圧燃料室10aまで延びている。一方、バルブハウジング214の他端側に形成された中心孔214C(燃料導入孔として機能する)内に収納されたバルブ203の図面左側端部はバルブハウジング214の加圧室12側の端面部に形成されたバルブシート214Sの位置から中心孔214Cの中を通って低圧燃料室10aまで延びている。結果的にプランジャロッド201の先端は低圧燃料室10aの中でバルブ203の平面部203Fと対面している。
プランジャロッド201の中心には貫通孔201Hが形成されている。貫通孔201Hの一端はインナーコア206Bとアンカー207との間に形成されたプランジャロッド付勢ばね202の収納空間に連通している。貫通孔201Hの他端はバルブハウジングの内部の低圧室10aに接続されている。電磁駆動装置EMDが通電されて電磁弁機構200アンカー207が固定コア206のインナーコア206Bに吸引されてバルブ203がバルブシート214Sに圧接して閉弁状態にあるとき、プランジャロッド201の先端はバルブ203の平面部203Fから離れる。このとき低圧燃料室10aとプランジャロッド付勢ばね202の収納空間とが貫通孔201によって連通し、その結果プランジャロッド付勢ばね202の収納空間内の燃料は貫通孔201を通して低圧燃料室に排出される。これによりアンカー207、プランジャロッド201の動きがスムースになる。また、プランジャロッド201の先端を平らな面にしても、プランジャロッド201の先端面とバルブ203の平面部203Fの張付き現象が解消でき、電磁駆動装置EMDのコイル204の供給電力を小さくできる。さらに、プランジャロッド201を中空にすることによってプランジャロッド201の重量が軽くなり、駆動電力を小さくできる。
バルブストッパS0はバルブ203側端部の筒状部S1(図3(A)に示す)の内周面をバルブハウジング214の加圧室側端部外周面214Dの外周に圧入することでバルブハウジング214に固定されている。さらにバルブストッパS0の筒状部S1(図3(A)に示す)の外周面はポンプハウジング1のガイドホール1GH(直径D4)の内周に圧入嵌合されている。プランジャロッド201の先端部とバルブストッパS0の間にはバルブ203がバルブ付勢ばねS4を挟んで往復動可能に装着されている。バルブ203は一側の面がバルブハウジング214の加圧室側端面(バルブシート214S)に対面し、他側の面がバルブストッパS0に対面する環状面部203Rを備える。環状面部203Rの中心部にはプランジャロッド201の先端まで延びる有底の筒状部を有し、有底の筒状部は円筒部203Hと底部に設けられた平面部203Fとから構成されている。円筒部203Hはバルブハウジング214の中心孔214Cに収納され、低圧燃料室10a内まで突出している。円筒部203Hの外周とバルブハウジング214の中心孔214Cの内周面の間には筒状の燃料導入通路10Pが形成される。なお、図3(B)において外周のハッチング部は、ポンプハウジング1の一部が便宜的に環部で記載されている。切り欠きSn1〜Sn3の部分にバルブハウジング214とバルブストッパS0の筒状部S1が見えている。
プランジャロッド201の先端は低圧燃料室10aでバルブ203のプランジャロッド側端部の平面部203Fの表面に当接することができるよう寸法が設定されているがバルブ203の閉弁時(図4(A)の状態)には一時的に(電磁コイル通電中の一時期)バルブ203からΔSだけ離れることができるよう寸法が規定されている。バルブハウジング214の軸受214Bとバルブハウジング214の中心孔214Cとの間の筒状部には周方向に4つの燃料通孔214Qが等間隔に設けられている。この4つの燃料通孔214Qはバルブハウジング214の内側と外側の低圧燃料室10aを連通している。バルブ203の円筒部203Hの外周面とバルブハウジング214の中心孔214Cの内周面との間に形成された筒状の燃料導入通路10Pは一端が低圧燃料室10aに接続されており、他端がバルブシート214Sとバルブ203の環状面部203Rとの間に形成される環状(円盤状)燃料通路10Sに繋がっている。
バルブストッパS0は中心部にバルブ203の有底筒状部側に突出する円筒面部SGを備えた突出部STを有し、当該円筒面部SGがバルブ203の軸方向へのストロークをガイドするガイド部として機能する。バルブ付勢ばねS4はバルブストッパS0の突出部STのバルブ側端面SHとバルブ203の有底筒状部の底面との間に保持されている。バルブ203がバルブストッパS0の円筒面部SGでガイドされて全開位置にストロークすると、バルブ203の環状面部203Rの中心部に形成された環状突起部203SがバルブストッパS0の底面部受け面S2(幅HS2)に接触する。このとき環状突起部203Sの周囲には環状空隙SGPが形成される。この環状空隙SGPはバルブ203が閉弁方向に移動を始める際に加圧室側の燃料の圧力P4をバルブ203に作用させて、バルブ203が素早くバルブストッパS0から離れるようにする早離れ機能を奏する。
図3(B)に示すようにバルブストッパS0は特定の間隔を置いて3箇所に形成された切り欠きSn1−Sn3を備える。この切り欠きSn1−Sn3は、バルブシート214Sとバルブ203の環状面部203Rとの間に形成される環状燃料通路10Sより総通路断面積が大きくなるよう構成されている。その結果、加圧室への燃料の流入や、加圧室からの燃料のスピルに対して通路抵抗にならないので、燃料の流れがスムースになる。
図3(C)においてバルブ203の外周面の直径D1はバルブストッパS0の切り欠き部の直径D3(図3(B)参照)よりわずかに小さく構成されている。その結果図3(A)および図4(B)において、燃料が燃料流R5(FF)に沿って加圧室12から低圧燃料室10通ってダンパ室10bに流れるスピル状態のとき、バルブ203の環状面部203Rに矢印P4で示す加圧室12側の燃料の静的および動的流体力が作用しにくい。
バルブ環状突起部203Sの内側に配置されたバルブストッパS0の突出部STには、バルブ203とバルブストッパS0との間に設けられたバルブ付勢ばねS4収納空間SPと加圧室とを連通する均圧孔S5と、均圧孔S5より大径穴S6を設けた。
これにより、バルブ203が閉じる際に均圧孔S5を通じてバルブ付勢ばねS4を収納するばね収納空間SPへ燃料が供給されるため、ばね収納空間SPの圧力が一定になり、バルブ203が閉じる際にかかる力が安定化するため、バルブ203の閉弁タイミングを安定させることができる。
さらに、均圧孔S5は、バルブストッパS0、突出部ST、バルブ203、環状突起部203S、ばね収納空間SP、バルブ付勢ばねS4、バルブシート中心孔214C、プランジャ201、および筒状の燃料導入通路10Pすべての中心軸上に配置されている。
これにより、バルブ203が閉じる際に均圧孔S5を通じてばね収納空間SPへ燃料が供給される際に、ばねに燃料の圧力が作用することがないので、ばねが振動したり、ばね収容空間SPに入ってくる燃料の作用でばねが部分的に変形したりしない。ばねの力は300グラム程度しかないので、燃料が均圧孔S5から入る際にばねを直撃すると燃料の流体力や圧力で簡単にばねが変位してしまい、極端な場合はばねが振動してバルブ203が傾いた状態になったり、動かなくなったりする。本実施例ではばねに接触することなくばね収容空間SP内に加圧室12側からバルブ203の内周方向に対して均一に燃料圧力が導入されるため、バルブ203の閉弁タイミングを安定させることができる。また、均圧孔S5をバルブストッパS0の中心に設けたことで、バルブストッパS0組立時に均圧孔S5の位置を製品毎に位置合わせしながら組み立てる必要がないので、組立が複雑になることがない。
また、均圧孔S5は、穴径が小さい方が望ましい。これは、矢印P4で示す加圧室12側の燃料の静的あるいは動的流体力が作用しにくく、スピルする燃料によって発生する流体力により、予期しないタイミングで吸入弁(バルブ203)が閉弁してしまうことを防ぐためである。動的な成分がばね収容空間SPに入らないようにし、必要な静的圧力だけが導入されるようにすることが好ましいが、燃料がばね収納室SPに流れ込むことを否定するものではない。バルブ203の開閉によってばね収容空間SP内の燃料がスムースに導入排出される量であれば許容しうる。
均圧孔S5は一つだけでなくばねの中心軸の周りに等間隔で、複数個形成しても良い。その際各均圧孔S5から導入される燃料の圧力作用軸線(各均圧孔S5の中心軸線)がばねを直撃しないようにばねの中心軸線に平行もしくはバルブ付勢ばねS4の中心軸に向かってバルブ203の平面部203Fの裏面に向かって導入するように構成すると良い。そしてバルブ203から見たときに各均圧孔S5から導入される燃料の圧力の作用が周方向に均一になるよう配慮すべきである。最適な実施例はバルブ付勢ばねS4の中心軸線上にバルブ203の中心軸線が重なるように構成し、さらにバルブストッパS0に受けた突起重なるようにしてバルブ203をガイドし、バルブガイドSGの中心軸線に均圧孔S5の中心軸線が重なるよう構成すると良い。さらに、このとき、均圧孔S5の先端がバルブシート214Sの位置を越えてバルブ203の平面部203F側の位置に開口するようにすると均圧孔S5から導入される燃料の圧力流体の圧力線にバルブ203が支持された状態で、いわゆるやじろべーのような自動調芯作用が期待できる。
実施例ではバルブ203の重量は数ミリグラムで、その直径は環状面部203R(図3(C)のD1)部で10.8(mm)、筒状部203H外周が6.1(mm)軸方向長さがバルブ203の環状突起部203Sのストッパ側端面からバルブ203の平面部203Fのプランジャロッド201側端面までが7.4(mm)である。そして導入通路10Pの通路断面積を求めると、ガイドホール1GHの内径は8.0(mm)でバルブの筒状部外径は6.1mmなので、2.1×10の5乗(平方メートル)となる。エンジンの回転を毎分6000回転とすると、カムの回転周期は50(Hz)で回転速度は314.2(rad/秒)となる。このことからカムが4葉カムであればスピル時と吸入時のプランジャ2の最高速度は約7.6(rad/mm)、即ち2383(mm/秒)となり、最大流速は約8.9(m/秒)、その時の流量は1.9×10の4乗(立方メートル)となる。3葉カムであればスピル時と吸入時のピストンプランジャ2の最高速度は約8.1(rad/mm)、即ち2553m(m/秒)となり、最大流速は約9.5(m/秒)、その時の流量は1.9×10の4乗(立方メートル)となる。バルブ付勢ばねS4の力は約3(Nm)である。
このように、非常に軽いバルブ203の周囲を非常に早い流速の燃料が吸入時とスピル時で逆方向に流れる。このためバルブ203は流体の中で前後方向だけでなく左右周方向に暴れている。その結果燃料の吐出流量変化が激しかった。従来技術のポンプを用いた場合のコモンレールの圧力変化を測定すると図7(A)に示すよう圧力変動が大きかった。具体的には20Mpaに制御しようとした場合、最大23Mpa−最小18Mpaの間で大きく圧力変動が発生した。これに対し本発明を採用した高圧燃料供給ポンプを用いた場合のコモンレールの圧力変化を測定すると図7(B)に示すように20Mpaに制御しようとした場合の圧力変動は微小変動に抑制できた。
図1、図2、図3(A)、図3(B)、および図4(A)、図4(B)に基づき第一実施例の動作を説明する。
≪燃料吸入状態≫
まず、図1、図2、図3(A)、図4(B)により燃料吸入状態を説明する。ピストンプランジャ2が図2の破線で示す上死点位置から矢印Q2に示す方向に下降する吸入工程では、コイル204は非通電状態である。プランジャロッド付勢ばね202の付勢力SP1は矢印に示すようにバルブ203に向かってプランジャロッド201を付勢する。一方バルブ付勢ばねS4の付勢力SP2はバルブ203を矢印に示す方向へ付勢する。プランジャロッド付勢ばね202の付勢力SP1がバルブ付勢ばねS4の付勢力SP2の付勢力より大きく設定されているので両ばねの付勢力はこのときバルブ203を開弁方向に付勢する。また低圧燃料室10a内に位置するバルブ203の平面部203Fに代表されるバルブ203の外表面に作用する燃料の静圧P1と加圧室内の燃料の圧力P12との圧力差によってバルブ203は開弁方向の力を受ける。さらに燃料導入通路10Pを通って矢印R4に沿って加圧室12に流入する燃料流とバルブ203の円筒部203Hの周面との間に発生する流体摩擦力P2はバルブ203を開弁方向に付勢する。さらに、バルブシート214とバルブ203の環状面部203Rとの間に形成される環状燃料通路10Sを通る燃料流の動圧P3はバルブ203の環状面部203Rに作用してバルブ203を開弁方向に付勢する。重量が数ミリグラムのバルブ203はこれらの付勢力によって、ピストンプランジャ2が下降し始めると素早く開弁し、ストッパS0に衝突するまでストロークする。
バルブシート214は、バルブ203の円筒部203Hおよび燃料導入通路10Pよりも直径方向で外側に形成されている。これによりP1,P2,P3が作用する面積を大きくすることが可能となり、バルブ203の開弁速度を速くすることができる。このときプランジャロッド201およびアンカー207の周囲は滞留した燃料で満たされていること、および軸受214Bとの摩擦力が作用することによって、プランジャロッド201およびアンカー207はバルブ203の開弁速度よりわずかに図面右方向へのストロークが遅れる。その結果プランジャロッド201の先端面とバルブ203の平面部203Fとの間にわずかな隙間ができる。このためプランジャロッド201から付与される開弁力が一瞬低下する。しかし、この隙間には低圧燃料室10a内の燃料の圧力P1が遅れなく作用するので、プランジャロッド201(プランジャロッド付勢ばね202)から付与される開弁力の低下をこのバルブ203を開弁する方向の流体力が補う。かくして、バルブ203の開弁時にはバルブ203の低圧燃料室10a側の全表面に流体の静圧および動圧が作用するので、開弁速度が速くなる。
バルブ203の開弁時は、バルブ203の円筒部203Hの内周面をバルブストッパS0の突出部STの円筒面SGによって形成されるバルブガイドでガイドされ、バルブ203は径方向に変位することなくスムースにストロークする。バルブガイドを形成する円筒面SGはバルブシート214Sが形成された面を挟んでその上流側および下流側にまたがって形成されており、バルブ203のストロークを十分に支持できるだけでなく、バルブ203の内周側のデッドスペースを有効に利用できるので、吸入弁部INVの軸方向の寸法を短くできる。また、バルブ付勢ばねS4はバルブストッパS0の端面SHとバルブ203の平面部203FのバルブストッパS0側底面部との間に設置されているので、開口部214Pとバルブ203の円筒部203Hとの間に形成される燃料導入通路10pの通路面積を十分確保しながら開口部214Pの内側にバルブ203とバルブ付勢ばねS4を配置できる。また燃料導入通路10pを形成する開口部214Pの内側に位置するバルブ203の内周側のデッドスペースを有効に利用してバルブ付勢ばねS4を配置できるので、吸入弁部INVの軸方向の寸法を短くできる。
バルブ203はその中心部にバルブガイド(SG)を有し、バルブガイド(SG)のすぐ外周でバルブストッパS0の環状面部S3の受け面S2に接触する環状突起部203Sを有する。さらにその径方向外側の位置にバルブシート214Sが形成されており、環状空隙SGPはさらにその半径方向外側まで広がっており、環状空隙SGPの外側(つまり、バルブ203、ストッパS0の外周側)にバルブハウジングの内周面で形成される燃料通路S6が順次形成されている。燃料通路S6がバルブシート214の径方向外側に形成されているので、燃料通路S6を十分に大きく取れる利点がある。
また、環状空隙SGPの内側でバルブシート214の内側にストッパS0の受け面S2に接触する環状突起部203Sを設けたので、後述する閉弁動作時に環状空隙SGPへ加圧室側の流体圧力P4を速やかに作用させてバルブ203をバルブシート214に押し付ける際の閉弁速度を上げることができる。
≪燃料スピル状態≫
燃料スピル状態を図1、図2、図3(A)および図4(B)により説明する。ピストンプランジャ2が下死点位置から転じて矢印Q1方向に上昇し始めるが、コイル204は非通電状態であるので、一端加圧室12内に吸入された燃料の一部が燃料通路Sn1〜Sn3、環状燃料通路10Sおよび燃料導入通路10Pを通して低圧燃料室10aにスピル(溢流)される。燃料通路S6における燃料の流れが矢印R4方向からR5方向へ切り替わる際、一瞬燃料の流れが止り、環状空隙SGPの圧力が上がるがこのときはプランジャロッド付勢ばね202がバルブ203をストッパS0に押し付ける。むしろ、バルブシート214の環状燃料通路10Sに流れ込む燃料の動圧によってバルブ203をストッパS0側に押し付ける流体力と環状空隙SGPの外周を流れる燃料流の吸出し効果でバルブ203とストッパS0とを引き付けるように作用する流体力とによってバルブ203はしっかりとストッパS0に押し付けられる。
燃料流がR5方向に切り替わった瞬間から加圧室12内の燃料は、燃料通路S6、環状燃料通路10Sおよび燃料導入通路10Pの順で低圧燃料室10aに流れる。ここで、燃料通路10Sの燃料流路断面積は燃料通路S6、および燃料導入通路10Pの燃料流路断面積よりも小さく設定されている。すなわち、環状燃料通路10Sで最も燃料流路断面積が小さく設定されている。そのため、環状燃料通路10Sで圧力損失が発生し加圧室12内の圧力が上昇し始めるが、その流体圧力P4はストッパS0の加圧室側の環状面で受けて、バルブ203には作用しにくい。また、均圧孔S5は、穴径が小さいため、矢印P4で示す加圧室12側の燃料の動的流体力がバルブ203には作用しにくい。
環状空隙SGPにはスピル状態では低圧燃料室10aから、4つの燃料通孔214Qを介してダンパ室10bへ流れる。一方ピストンプランジャ2が上昇することで、副燃料室250の容積が増加するので、縦通路250B、環状通路21Gおよび燃料通路250Aを矢印R8の下方矢印方向への燃料流により、ダンパ室10bから燃料副室250へ燃料の一部が導入される。かくして燃料副室に冷たい燃料が供給されるので、ピストンプランジャ2とシリンダ20との摺動部が冷却される。
≪燃料吐出状態≫
燃料吐出状態を図4(A)を用いて説明する。前述の燃料スピル状態においてエンジン制御装置ECUからの指令に基づきコイル204に通電されると、閉磁路CMPが図3(A)に示すごとく生起される。閉磁路CMPが形成されると磁気空隙GPにおいて、インナーコア206Bとアンカー207の対抗面間に磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力はプランジャロッド付勢ばね202の付勢力に打勝ってアンカー207とこれに固定されているプランジャロッド201をインナーコア206Bに引き付ける。このとき、磁気空隙GP、プランジャロッド付勢ばね202の収納室206K内の燃料は貫通孔201Hおよびアンカー207の周囲を通して燃料通路214Kから低圧通路に排出される。これにより、アンカー207とプランジャロッド201はスムースにインナーコア206B側に変位する。アンカー207がインナーコア206Bに接触すると、アンカー207とプラ
ンジャロッド201は運動を停止する。
プランジャロッド201がインナーコア206Bに引き寄せられて、バルブ203をストッパS0側に押し付けていた付勢力がなくなるので、バルブ203はバルブ付勢ばねS4の付勢力によってストッパS0から離れる方向に付勢されバルブ203は閉弁運動を開始する。このとき、環状突起部203Sの外周側に位置する環状空隙SGP内の圧力は、燃料加圧室12内の圧力上昇に伴って低圧燃料10a側の圧力よりも高くなり、かくしてバルブ203の閉弁運動を助ける。バルブ203がシート214に接触し、閉弁状態となる。この状態が図4(A)に示されている。ピストンプランジャ2が引き続いて上昇するので加圧室12の容積が減少し、加圧室12内の圧力が上昇すると図1および図2に示すように、吐出バルブユニット60の吐出バルブ63が吐出バルブ付勢ばね64の力に打勝ってバルブシート61から離れ吐出通路11Aから吐出ジョイント11を通して、矢印R6、矢印R7に沿った方向に燃料が吐出する。
このように、環状空隙SGPはバルブ203の閉弁運動を助ける効果が有る。バルブ付勢ばねS4のみでは、吸入弁の閉弁力が小さすぎるので閉弁運動が安定しないと言う問題があった。
また、バルブ203が閉じる際に均圧孔S5を通じてばね収納空間SPへ燃料が供給されるため、ばね収納空間SPの圧力が一定になり、バルブ203が閉じる際にかかる力が安定化するため、バルブ203の閉弁タイミングを安定させることができる。
かくして、本発明により、バルブの開弁・閉弁の両方の応答性を改善しつつ、さらに閉弁タイミングばらつきを低減することが可能である。
〔第2実施例〕
第2の実施例を図5(A)、図5(B)に基づき説明する。第1の実施例と機能が同じ部分には同じ符号が付してある。図5(A)、図5(B)に示される第2実施例の電磁駆動型の吸入弁はバルブシート214Sの加圧室12側にバルブ203を備える所謂外開きタイプの弁で構成されている。バルブ203はバルブシート214Sより加圧室側(バルブシートの下流側)に配置され、加圧室12とバルブ203との間にバルブ203の開弁位置を規制するバルブストッパS0が設けてある。バルブストッパS0にはバルブ203の周方向外側に燃料通路を形成する貫通孔SN1−SN6(第1実施例の切り欠きSn1−Sn3に該当する)が設けてある。筒状の燃料導入通路10Pは一端が低圧燃料室10aに接続されており、他端がバルブシート214Sとバルブ203の平面部203Fとの間に形成される環状(円盤状)燃料通路10Sに繋がっている。貫通孔SN1−SN6は加圧室12と環状(円盤状)燃料通路10Sとを連通する通路を構成している。バルブストッパS0とバルブ203の間にバルブ203を閉方向に付勢するバルブ付勢ばねS4が設けられている。バルブ203とバルブストッパS0との間にはバルブ付勢ばねS4の入ったばね収容空間SPが形成されている。このばね収容空間SPと加圧室12とを連通する連通路としての均圧孔S5をバルブストッパS0の中心に設けた。
加圧室12内のプランジャが圧縮工程に入って、閉弁タイミングで、コイルへ通電されるとプランジャロッド201がプランジャロッド付勢ばね202の力に抗して図面左方に引かれ、プランジャロッド201の先端がバルブ203の平面部203Fから離れる。このときバルブ203はバルブ付勢ばねS4によって閉弁方向に付勢される。加圧室の圧力が均圧孔S5を通してバルブ付勢ばねS4の内側、特に中心にばねを横切らないで導入される。導入された圧力はバルブ203の内周面に均等に分布しバルブ203の閉弁動作に悪影響を与えることなくバルブ203の閉弁動作を助ける。圧縮工程が終了してピストンプランジャ2が吸入工程に入るとバルブ203がプランジャロッド付勢ばね202の力および環状(円盤状)燃料通路10Sの上下流の圧力差でバルブ付勢ばねS4の力に抗して図面右方に押され開弁状態に移行する。このときバルブ203の動きによってばね収納空間SP内の燃料は均圧孔S5から排出される。この実施例ではバルブ203の外周面がバルブストッパS0の内周面によってガイドされるが、均圧孔S5の機能は第1の実施例と基本的に同じである。
〔第3実施例〕
第3の実施例を図6(A)、図6(B)に基づき説明する。第1の実施例と機能が同じ部分には同じ符号が付してある。図6(A)、図6(B)に示される第3実施例の電磁駆動型の吸入弁はバルブシート214Sの加圧室12側にバルブ203を備える所謂外開きタイプの弁で構成されている。バルブ203はバルブシート214Sより加圧室側(バルブシートの下流側)に配置され、加圧室12とバルブ203との間にバルブ203の開弁位置を規制するバルブストッパS0が設けてある。バルブストッパS0の加圧室側の端面から斜め外方にバルブストッパS0を貫通する貫通孔SN1−SN6(第1実施例の切り欠きSn1−Sn3に該当、第2実施例の貫通孔SN1−SN6に該当する)が設けてある。第3実施例ではバルブハウジング214の先端内周にバルブストッパS0の外周が圧入されて固定されている。バルブストッパS0のバルブ203側の外周にはバルブ203の内周面をガイドするガイドSGVが設けられている。バルブ203の外周とバルブハウジングの内周との間には筒状の燃料通路12Vが形成されている。筒状の燃料導入通路10Pは一端が低圧燃料室10aに接続されており、他端がバルブシート214Sとバルブ203の平面部203Fから突出する環状突面部203Mとの間に形成される環状(リング状)燃料通路10Sに繋がっている。貫通孔SN1−SN6は加圧室12と筒状燃料通路12Vを連通する通路を構成しており、環状(リング状)燃料通路10Sは筒状通路12Vと連通している。バルブストッパS0とバルブ203の間にバルブ203を閉方向に付勢するバルブ付勢ばねS4が設けられている。バルブ203とバルブストッパS0との間にはバルブ付勢ばねS4の入ったばね収容空間SPが形成されている。このばね収容空間SPと加圧室12とを連通する連通路としての均圧孔S5をバルブストッパS0の中心に設けた。均圧孔S5の加圧室12側には均圧孔S5より直径の大きい孔S6が設けてあり、均圧孔S5はこの孔S6の底からばね収納室SPに貫通している。このように径の異なる孔によって均圧孔S5を構成することは第1実施例の場合と同じである。この実施例では、バルブハウジング214の一端外周がポンプハウジング1に設けたガイドホール1GHの内周に圧入され、他端がポンプハウジング1に係止されるC型リングCRによって軸方向に固定されている。
加圧室12内のプランジャが圧縮工程に入って、閉弁タイミングで、コイルへ通電されるとプランジャロッド201が図示しないばねの力に抗して図面左方に引かれ、プランジャロッド201の先端がバルブ203の環状突面部203Mから離れる。このときバルブ203はバルブ付勢ばねS4によって閉弁方向に付勢される。加圧室の圧力が均圧孔S5を通してバルブ付勢ばねS4の内側、特に中心部にバルブ付勢ばねS4を横切らないで導入される。ばね収容空間SPに導入された圧力はバルブ203の内周面に均等に分布しバルブ203の閉弁動作に悪影響を与えることなくバルブ203の閉弁動作を助ける。圧縮工程が終了してピストンプランジャ2が吸入工程に入るとバルブ203が電磁駆動装置のばね(図示しない)の力および環状(リング状)燃料通路10Sの上下流の圧力差でバルブ付勢ばねS4の力に抗して図面右方に押され開弁状態に移行する。このときバルブ203の動きによってばね収納室SP内の燃料は均圧孔S5から排出される。この実施例ではバルブ203の内周面がバルブストッパS0の外周に形成したガイドSGVによってガイドされるが、均圧孔S5の機能は第1の実施例と基本的に同じである。
1 ポンプハウジング
2 ピストンプランジャ
3 リフタ
4 ばね
5 プランジャシール
6 吐出弁
7 カム
10 吸入ジョイント
10a 低圧燃料室
10b ダンパ室
10p 燃料導入通路
10S 環状燃料通路
11 吐出ジョイント
12 加圧室
20 シリンダ
21 シリンダホルダ
22 シールホルダ
30 ダンパホルダ
40 ダンパカバー
50 燃料タンク
51 低圧ポンプ
53 コモンレール
54 インジェクタ
56 圧力センサ
80 金属ダイヤフラムダンパ(組体)
200 電磁駆動型吸入弁機構
201 プランジャロッド
203 バルブ
203H 筒状部
214 バルブハウジング
214P 開口部
214S バルブシート
250 燃料副室
600 エンジンコントロールユニット(ECU)
EMD 電磁駆動機構部
INV 吸入弁部
S0 バルブストッパ
SG バルブガイド

Claims (13)

  1. プランジャロッドによって開弁方向に付勢される吸入弁と、
    前記吸入弁が全開位置にストロークした状態で接触するバルブストッパと、
    前記バルブストッパに形成され、前記吸入弁の軸方向へのストロークをガイドするガイド部と、
    前記ガイド部によりガイドされる前記吸入弁の被ガイド面よりも内周側に配置され、前記吸入弁を閉弁方向に付勢するばねと、を備え、
    前記吸入弁が全開位置にストロークした状態で、前記バルブストッパと前記吸入弁とで形成され、前記ばねが配置された空間と、加圧室とを連通する連通路が形成され、
    前記ばねの中心軸を基準として前記ばねの径方向外側には、前記吸入弁が隣接するよう配置されることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記吸入弁の少なくとも一部分は、前記連通路との間に前記ばねを構成する部材を介在することなく、前記連通路に面する高圧燃料供給ポンプ。
  3. 請求項2に記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記吸入弁の少なくとも一部分は、前記連通路との間に前記ばねを構成する部材を介在することなく、前記連通路の反加圧室側の開口に面する高圧燃料供給ポンプ。
  4. プランジャロッドによって開弁方向に付勢される吸入弁と、
    前記吸入弁が全開位置にストロークした状態で接触するバルブストッパと、
    前記バルブストッパに形成され、前記吸入弁の軸方向へのストロークをガイドするガイド部と、
    前記ガイド部によりガイドされる前記吸入弁の被ガイド面よりも内周側に配置され、前記吸入弁を閉弁方向に付勢するばねと、を備え、
    前記吸入弁が全開位置にストロークした状態で、前記バルブストッパと前記吸入弁とで形成され、前記ばねが配置された空間と、加圧室とを連通する連通路が形成され、
    前記吸入弁は、前記バルブストッパとの接触部が形成される環状面部を有し、前記環状面部は、前記吸入弁が前記バルブストッパと接触した状態において、前記バルブストッパとの間に空隙が形成されるように構成された高圧燃料供給ポンプ。
  5. 請求項4に記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記環状面部は、前記吸入弁の前記被ガイド面よりも外周側に形成された高圧燃料供給ポンプ。
  6. 請求項4又は5に記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記吸入弁の前記環状面部は、該吸入弁の閉弁方向と略垂直な面を有する高圧燃料供給ポンプ。
  7. 請求項4乃至6のいずれかに記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記バルブストッパには、前記吸入弁の前記環状面部とバルブシートとの間の空間と加圧室とを連通する燃料通路が形成され、該燃料通路に対して前記吸入弁の全てが内周側に配置された高圧燃料供給ポンプ。
  8. 請求項1に記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記連通路は、前記ばねの中心軸の周りに等間隔で複数個、形成された高圧燃料供給ポンプ。
  9. 請求項1に記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記吸入弁の中心軸線は、前記バルブストッパの前記ガイド部の中心軸線と重なるように形成された高圧燃料供給ポンプ。
  10. 請求項1に記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記連通路の中心軸線は、前記バルブストッパの前記ガイド部の中心軸線と重なるように形成された高圧燃料供給ポンプ。
  11. 請求項1に記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記吸入弁は、底面を有する筒状部が形成され、
    前記ばねは前記筒状部の前記底面と前記バルブストッパとの間に保持され、
    前記筒状部の前記底面は前記吸入弁の前記被ガイド面よりも内周側に形成された高圧燃料供給ポンプ。
  12. 請求項4乃至11のいずれかに記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記ばねの中心軸を基準として前記ばねの径方向外側には、前記吸入弁が隣接するよう配置される高圧燃料供給ポンプ。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記バルブストッパには、前記ばねを受けるための段差を有する高圧燃料供給ポンプ。
JP2018215171A 2018-11-16 2018-11-16 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ Active JP6663971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018215171A JP6663971B2 (ja) 2018-11-16 2018-11-16 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018215171A JP6663971B2 (ja) 2018-11-16 2018-11-16 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016156072A Division JP6438920B2 (ja) 2016-08-09 2016-08-09 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019023476A true JP2019023476A (ja) 2019-02-14
JP6663971B2 JP6663971B2 (ja) 2020-03-13

Family

ID=65368409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018215171A Active JP6663971B2 (ja) 2018-11-16 2018-11-16 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6663971B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114127409A (zh) * 2019-09-19 2022-03-01 日立安斯泰莫株式会社 电磁吸入阀及高压燃料供给泵

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114127409A (zh) * 2019-09-19 2022-03-01 日立安斯泰莫株式会社 电磁吸入阀及高压燃料供给泵
CN114127409B (zh) * 2019-09-19 2023-12-15 日立安斯泰莫株式会社 电磁吸入阀及高压燃料供给泵

Also Published As

Publication number Publication date
JP6663971B2 (ja) 2020-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5677329B2 (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
US9797357B2 (en) High-pressure fuel supply pump having electromagnetically-driven intake valve
JP5702984B2 (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP5975672B2 (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP5798799B2 (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP6235518B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ及び高圧燃料供給ポンプの組立て方法
JP5909502B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JP6224415B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JP5989075B2 (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP6438920B2 (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP6219672B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JP6663971B2 (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP6533454B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JP6324282B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JP6453374B2 (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP6118790B2 (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP6527995B2 (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP2019015290A (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JP2019148262A (ja) 電磁駆動型の吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP2019196745A (ja) 高圧燃料供給ポンプ及びその組立方法
JP2017160913A (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JP2016118211A (ja) 高圧燃料供給ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190730

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6663971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250