JP2019022076A - Fax装置、電子機器の通知方法、電子機器の通知プログラム - Google Patents

Fax装置、電子機器の通知方法、電子機器の通知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】サーバーとの通信負荷を抑制しつつ、サーバーから取得した更新後の通知情報を用いて通知を行う。【解決手段】FAX通信を行うために利用者に通知する情報である通知情報と当該通知情報の更新を示す更新情報とを対応付けて不揮発性のメモリーに記憶させる記憶部と、サーバーと通信を行う通信部と、更新情報に基づいてメモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在するか否かを判定する判定部と、利用者に対する通知を行う通知部であって、判定部がメモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在しないと判定した第1の場合には判定を行う前からメモリーに記憶されている通知情報に基づいて通知を行い、判定部がメモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在すると判定した第2の場合には通信部がサーバーから取得した通知情報に基づいて通知を行う通知部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、FAX装置、電子機器の通知方法、電子機器の通知プログラムに関する。
従来、スキャナーやプリンター等の機能を備えた複合機において、操作ガイダンス情報をネットワーク上のサーバーから取得して表示する手法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2002−016749号公報
特許文献1には、発生頻度の高い事象に関するガイダンス情報を複合機側の記憶部に記憶しておき、発生頻度が高くない事象に関するガイダンス情報をサーバーから取得することが記載されている。しかし、発生頻度が高い事象ほどガイダンスが分かりにくい等のようなユーザーの反応がサポートセンターに届きやすく、それに伴い、製品出荷後にガイダンス情報が更新される可能性も高くなる。この場合、上記構成では更新後のガイダンス情報を利用者に提供できない。
本発明は、サーバーとの通信負荷を抑制しつつ、サーバーにおいて更新された通知情報を取得して利用者に通知を行うことを目的とする。
上記目的を達成するためのFAX装置は、FAX通信を行うために利用者に通知する情報である通知情報と当該通知情報の更新を示す更新情報とを対応付けて不揮発性のメモリーに記憶させる記憶部と、サーバーと通信を行う通信部と、更新情報に基づいて、メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在するか否かを判定する判定部と、利用者に対する通知を行う通知部であって、判定部がメモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在しないと判定した第1の場合には、判定を行う前からメモリーに記憶されている通知情報に基づいて通知を行い、判定部がメモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在すると判定した第2の場合には、通信部がサーバーから取得した通知情報に基づいて通知を行う通知部と、を備える。
この構成によれば、サーバーから通知情報を取得する必要がない第1の場合にはFAX装置はサーバーから通知情報を取得しないため、第1の場合にも通知情報をサーバーから取得する構成と比較するとサーバーとの通信負荷を抑制できる。また、第2の場合には、FAX装置はサーバーから取得した通知情報(更新された新しい通知情報)に基づいて利用者に対する通知を行うことができる。
さらに、上記目的を達成するためのFAX装置において、判定部は、通信部に、サーバーから通知情報を取得させずに、サーバーに存在する当該通知情報に対応する更新情報を取得させ、サーバーから取得した更新情報とメモリーに記憶されている更新情報とを比較してメモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在するか否かを判定し、第1の場合には、通信部にサーバーから通知情報を取得させず、第2の場合には、通信部にサーバーから通知情報を取得させる構成であってもよい。
すなわち、FAX装置は、まず更新情報をサーバーから取得し(この段階では通知情報は取得しない)、取得した更新情報に基づいてサーバーに新しい通知情報が存在するか否かを判定する。そして第2の場合にはサーバーから通知情報を取得し、第1の場合にはサーバーから通知情報は取得しない。したがって、この構成によれば、通知情報をサーバーから取得する必要のない第1の場合においては、通知情報をサーバーから取得しない。そのため、FAX装置とサーバーとの間の通信負荷を抑制できる。
さらに、上記目的を達成するためのFAX装置において、判定部は、通信部に、サーバーに対してメモリーに記憶されている更新情報を送信させ、通信部が、当該更新情報の送信の応答としてサーバーから通知情報の更新指示を受信した場合に第2の場合であると判定し、応答として更新指示を受信しなかった場合に第1の場合であると判定する構成であってもよい。
この構成によれば、サーバーから更新指示を受信した場合に、FAX装置は第2の場合であると判定し、サーバーから取得した通知情報に基づいて通知を行うことができる。またこの構成によれば、サーバーから更新指示を受信しなかった場合は、FAX装置は第1の場合であると判定し、メモリーに記憶されている通知情報に基づいて通知を行うことができる。
さらに、上記目的を達成するためのFAX装置において、通信部は、更新指示とともに通知情報を取得する構成であってもよい。
この構成によれば、更新指示と新しい通知情報とを複数段階に分けて取得する構成と比較すると、サーバーとFAX装置との間の通信頻度を低減できる。
さらに、上記目的を達成するためのFAX装置において、判定部は、メモリーが記憶する更新情報に基づき通知情報の更新から現在までの経過時間が第1閾値以上である場合には、通信部にサーバーと通信を行わせた結果に基づいてサーバーに新しい通知情報が存在するか否かを判定し、経過時間が第1閾値未満である場合には通信部にサーバーと通信を行わせずにサーバーに新しい通知情報が存在しないと判定する構成であってもよい。
すなわち本構成の場合、経過時間が第1閾値未満の場合にはFAX装置はサーバーとは通信を行わない構成である。そのため、経過時間にかかわらずサーバー100と通信を行う構成と比較すると、FAX装置とサーバーとの間の通信頻度を低減できる。
さらに、上記目的を達成するためのFAX装置において、記憶部は、第2の場合には、メモリーに記憶されている通知情報をサーバーから取得した通知情報に更新する構成であってもよい。
仮に第2の場合にFAX装置がメモリーに記憶されている通知情報を更新しない構成である場合、メモリーには初期状態における通知情報(例えばFAX装置の工場出荷時に記憶された通知情報)が記憶された状態が維持される。したがってこの場合、サーバーにおいて通知情報が更新されたとしても、判定部が判定する際には常に第2の場合となり、サーバーから新しい通知情報を取得することとなる。しかし本構成によれば、FAX装置が第2の場合であると判定した際にメモリーの通知情報を更新する構成である。したがって、次にサーバーにおいて通知情報が更新されるまではFAX装置においては第1の場合と判定されるため、FAX装置はサーバーから通知情報を取得しない。そのため、サーバーとFAX装置との間の通信頻度を低減することができる。
さらに、上記目的を達成するためのFAX装置において、通知部は、第2の場合であって、サーバーから通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値未満であると判定された場合には、通知部がサーバーから取得した通知情報に基づいて利用者に対する通知を行い、第2の場合であって、サーバーから通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値以上であると判定された場合には、メモリーに記憶されている通知情報に基づいて利用者に対する通知を行う構成であってもよい。
この構成によれば、通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値以上と判定される場合には、FAX装置は通知情報をサーバーから取得せず(サーバーに対して通知情報の送信を要求せず)にメモリーに記憶された通知情報に基づいて通知を行うため、利用者への通知を、第2閾値を超えて遅延することなく実施可能である。またこの構成によれば、通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値未満であると判定される場合には、FAX装置はサーバーから通知情報を取得し、取得した通知情報に基づいて利用者に対する通知を実施可能である。
上記目的を達成するための電子機器の通知方法は、利用者に通知する情報である通知情報と当該通知情報の更新を示す更新情報とを対応付けて不揮発性のメモリーに記憶し、更新情報に基づいて、メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在するか否かを判定し、メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在しないと判定した第1の場合には、判定を行う前からメモリーに記憶されている通知情報に基づいて利用者に対する通知を行い、メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在すると判定した第2の場合には、サーバーから取得した通知情報に基づいて利用者に対する通知を行う、ことを含む。
この構成によれば、サーバーから通知情報を取得する必要がない第1の場合には電子機器はサーバーから通知情報を取得しないため、第1の場合にも通知情報をサーバーから取得する構成と比較するとサーバーとの通信負荷を抑制できる。また、第2の場合には電子機器は、サーバーから更新された新しい通知情報を取得し、取得した通知情報に基づいて利用者に通知を行うことができる。
上記目的を達成するための電子機器の通知プログラムは、コンピューターを、利用者に通知する情報である通知情報と当該通知情報の更新を示す更新情報とを対応付けて不揮発性のメモリーに記憶する記憶部、更新情報に基づいて、メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在するか否かを判定する判定部、利用者に対する通知を行う通知部であって、判定部がメモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在しないと判定した第1の場合には、判定を行う前からメモリーに記憶されている通知情報に基づいて通知を行い、判定部がメモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在すると判定した第2の場合には、サーバーから取得した通知情報に基づいて通知を行う通知部、として機能させる。
この構成によれば、サーバーから通知情報を取得する必要がない第1の場合には電子機器はサーバーから通知情報を取得しないため、第1の場合にも通知情報をサーバーから取得する構成と比較するとサーバーとの通信負荷を抑制できる。また、第2の場合には電子機器は、サーバーから更新された新しい通知情報を取得し、取得した通知情報に基づいて利用者に通知を行うことができる。
FAX装置のブロック図。 第1実施形態にかかるメッセージ表示処理のフローチャート。 第2実施形態にかかるメッセージ表示処理のフローチャート。 第3実施形態にかかるメッセージ表示処理のフローチャート。 他の実施形態にかかる通知情報テーブルを示す図。 他の実施形態にかかる通知情報テーブルを示す図。 他の実施形態にかかるメッセージ表示処理のフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
1.第1実施形態:
1−1.構成:
図1は、本発明の実施形態にかかるFAX装置1の構成を示すブロック図である。FAX装置1は、コントローラー10と、不揮発性のメモリー(以降、単にメモリーと呼ぶ)20と、UI(User Interface)部30と、通信部40と、印刷部50と、画像読取部60、FAX通信部70とを含む。
UI部30は、タッチパネル式のディスプレイやキー入力部を含む。ディスプレイは、表示パネルと、当該表示パネルに重ねられたタッチ検出パネルとを備える。ディスプレイは、コントローラー10の制御に基づいて様々な情報を表示パネルに表示する。例えばコントローラー10は、後述する通知情報に基づいてディスプレイの表示パネルにメッセージを表示することで利用者に対して様々な通知を行うことができる。
また、ディスプレイはタッチ検出パネルに対する人の指等による接触を検出し、接触座標をコントローラー10に出力する。キー入力部は、電源ボタンやスタートボタン、キャンセルボタン、数字ボタン等のキーに対する操作を検出すると操作されたキーを示すキー操作情報をコントローラー10に出力する。コントローラー10は、UI部30から取得した上記の情報に基づいて利用者の操作内容を取得することができ、当該操作内容に対応する処理を実行することができる。
通信部40は、コントローラー10の制御に従って、有線又は無線でインターネットINに接続し、インターネットINを経由して他の機器と各種の通信プロトコルに従って通信するための通信インターフェース回路を含む。本実施形態においては、インターネットINを介して後述するサーバー100と通信可能である。通信部40は、通信相手との通信においてなんらかのエラーを検知した場合、コントローラー10にエラーの内容を通知する。なお、通信部40は、FAX装置1に装着された各種のリムーバブルメモリーや、有線または無線でFAX装置1に接続された機器と通信するためのインターフェース回路を含んでもよい。
印刷部50は、インクジェット方式や電子写真方式等の周知の印刷方式で種々の印刷媒体に印刷を実行するためのアクチュエーターやセンサーや駆動回路や機械部品を備えている。当該センサーには印刷媒体の詰まりや、印刷媒体の残量や、記録剤の残量、筐体のカバー部の開閉等を含む様々な状態を検知するセンサーが含まれている。印刷部50はこれらのセンサーの出力に基づいて印刷部50で検知されたエラーの内容をコントローラー10に通知する。
画像読取部60は、原稿に発光し原稿からの反射光を受光してスキャンデータとする周知のカラーイメージセンサーや光源や、原稿を搬送するためのアクチュエーターや駆動回路やセンサーや機械部品を備えている。当該センサーには、搬送原稿の詰まり等の様々な状態を検知するためのセンサーが含まれている。画像読取部60は、これらのセンサーの出力に基づいて画像読取部60で検知されたエラーの内容をコントローラー10に通知する。
FAX通信部70は、図示しない公衆交換電話網を経由して原稿を示す画像データのFAX通信を行うためのモデム、当該画像データを送受信するための制御信号を検出したり生成したりするための回路、送信データを符号化したり受信データを復号するための回路等を備えている。FAX通信部70は通信相手の機器とのFAX通信においてなんらかのエラーを検知した場合、コントローラー10にエラーの内容を通知する。なお、FAX装置1は、通信部40を制御してインターネットINを経由して他の機器とインターネットFAX通信を実施する機能を備えていてもよい。
メモリー20には、後述する通知情報テーブル21が記憶されている。通知情報テーブル21は、イベントコード21aごとに各イベントコードに対応する通知情報21bと更新情報21cとを記憶する情報群である。イベントコードは、FAX装置1において検知される様々なイベント(上述したエラーを含む様々な事象)を識別するための識別子である。通知情報21bは、FAX装置1においてFAX通信を行うために利用者に通知する情報であり、本実施形態においてはディスプレイに表示するメッセージを構成する文字を示す情報である。なお通知情報21bは、ディスプレイに表示する静止画像や動画像を示す情報であってもよく、スピーカーを備えている場合にはスピーカーを動作させる音声を示す情報であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。更新情報21cは、対応するイベントコードの通知情報の更新の有無を識別可能な情報であり、本実施形態においては更新された年月日を示す情報である。
インターネットINを介して通信可能なサーバー100は、FAX装置1に対応する通知情報(および当該通知情報に対応する更新情報)を適宜更新し、FAX装置1からの送信要求に応じて更新後の通知情報や更新情報を、インターネットINを介して要求元に配信する役割を果たすサーバーコンピューターとして構成されている。サーバー100は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部110と、インターネットINを介した通信を行うインターフェース回路等を備える通信部140と、記憶装置120とを備えている。
記憶装置120には、FAX装置1向けの通知情報テーブル121が記憶されている。通知情報テーブル121は、イベントコード121aごとに各イベントコードに対応する通知情報121bと更新情報121cとを記憶する情報群である。サーバー100の通知情報テーブル121におけるイベントコード121aと、FAX装置1の通知情報テーブル21のイベントコード21aとは共通の識別子体系を採用している。したがって例えば、FAX装置1の通知情報テーブル21のイベントコード「N0460」と、サーバー100の通知情報テーブル121のイベントコード「N0460」は同じイベントを指している。
サーバー100は、FAX装置1と同種の図示しない複数のFAX装置に対する配信サーバーとしての役割も果たす。例えば、複数のFAX装置の各利用者からFAX装置のサポートセンターに対して類似の問い合わせが複数寄せられた場合に、当該問い合わせに関連するイベントに対応するメッセージをサポートセンターの担当者が作成する。そして、サポート担当者がサーバー100の通知情報テーブル121における該当部分を更新する。より具体的には、通知情報テーブル121において更新対象のイベントコード121aの通知情報121bの内容の更新と、当該イベントコード121aに対応する更新情報121cが示す更新年月日の更新(今回の更新を実行した日に更新)とが行われる。なお、記憶装置120にはもちろんFAX装置1以外の他の製品の通知情報テーブルを記憶し他の製品からの要求に応じて通知情報や更新情報を配信することができてもよい。その場合は、制御部110は、要求元の製品別の通知情報テーブルを参照して要求元に配信する情報を取得するように構成される。
サーバー100の制御部110は、上記の配信機能を実現するためのプログラムを実行することにより、FAX装置1からの要求に応じて、通知情報テーブル121に記憶されている情報をFAX装置1に配信することができる。
FAX装置1の説明に戻る。FAX装置1のコントローラー10は、CPU,RAM,ASIC等を備え、メモリー20に記録された種々のプログラムをCPUが実行しASICやFAX装置1の各部を制御することによって、FAX装置1の各機能を実現する。
コントローラー10が実行する種々のプログラムには、FAX装置1の利用者に対して各種の通知を行う機能をコントローラー10に実現させる通知プログラム11が含まれる。当該機能を実現するため、通知プログラム11は、記憶部11aと、判定部11bと、通知部11cを備えている。
記憶部11aは、FAX通信を行うために利用者に通知する情報である通知情報21bと当該通知情報21bの更新を示す更新情報21cとを対応付けてメモリー20に記憶させる機能をコントローラー10に実現させるプログラムモジュールである。記憶部11aの機能によりメモリー20に、通知情報テーブル21が記憶されている。通知を実施する対象となるイベントが発生した場合に後述する通知部11cの処理によってUI部30のディスプレイに通知情報21bが示すメッセージが表示される。通知を実施する対象となるイベントは、FAX装置1の利用に際して様々な場面で発生しうる。すなわちFAX装置1において利用者に通知を実施する全てのイベントは、FAX通信に直接的または間接的に関連している。
したがって通知情報としては例えば、利用者がUI部30を操作してFAX装置1のヘルプ情報を表示させる場面で利用者に対して案内する情報や、FAX装置1においてエラーが検知された場合に利用者に通知する情報や、エラー検知の有無によらず利用者の操作に応じて利用者に通知する情報等を想定してよい。
判定部11bは、通知を実施する対象のイベントが発生した場合に、当該イベントの更新情報に基づいて、メモリー20に記憶されている通知情報21bよりも新しい通知情報がサーバー100に存在するか否かを判定する機能をコントローラー10に実現させるプログラムモジュールである。なおコントローラー10は、UI部30、通信部40、印刷部50、画像読取部60、FAX通信部70等からエラーを示す情報が通知されたことに応じてイベントの発生を検知することができる。またコントローラー10は、メモリー20に対するアクセスに関するイベントの発生を検知することや、UI部30に対する利用者の操作をトリガーとするイベントの発生を検知することができる。
本実施形態においては判定部11bの機能によりコントローラー10は、利用者に対する通知を実施する対象となるイベントの発生を検知した場合に、まず当該イベントを示すイベントコードをサーバー100に送信する。そしてコントローラー10は、イベントコードの送信に対する応答としてサーバー100から受信した更新情報と、当該イベントコードに対応してメモリー20に記憶されている更新情報と、を比較する。当該比較の結果、サーバー100から取得した更新情報が示す更新年月日の方が、メモリー20に記憶されている更新情報が示す更新年月日より新しければ(第2の場合)、サーバー100から当該イベントコードに対応する通知情報の送信をサーバー100に要求し通知情報をサーバー100から取得する。また、当該比較の結果、サーバー100から取得した更新情報が示す更新年月日の方が新しくなければ(第1の場合)、コントローラー10はサーバー100に通知情報の送信を要求しないためサーバー100から通知情報を取得しない。したがって、本構成によれば、通知情報をサーバー100から取得する必要のない第1の場合においては、通知情報をサーバー100から取得しない。そのため、FAX装置1とサーバー100との間の通信負荷を抑制できる。
通知部11cは、利用者に対する通知を行う機能をコントローラー10に実現させるプログラムモジュールである。具体的にはコントローラー10が通知部11cの処理により、第2の場合には、サーバー100から取得した通知情報に基づくメッセージをディスプレイに表示することで利用者に対する通知を行う。また第1の場合には、コントローラー10は通知部11cの処理により、サーバー100から通知情報を取得することなく、イベントコード21aに対応付けてメモリー20に記憶されている更新情報に基づくメッセージをディスプレイに表示することで利用者に対する通知を行う。
1−2:メッセージ表示処理:
図2は、FAX装置1において実行されるメッセージ表示処理のフローチャートと、当該メッセージ表示処理に対応してサーバー100において実行される配信処理のフローチャートとを示している。メッセージ表示処理は、FAX装置1においてメッセージを表示する対象となるイベントが発生したとコントローラー10が判定した場合に開始される。なおこの際にコントローラー10は当該イベントに対応するイベントコードを特定した状態である。
はじめにコントローラー10は、検知したイベントに対応するイベントコードを、通信部40を介してサーバー100に送信する(ステップS100)。サーバー100の制御部110は、通信部140を介してFAX装置1からイベントコードを受信する(ステップS200)と、当該イベントコードに対応する更新情報を通知情報テーブル121から取得し当該更新情報をFAX装置1に送信する(ステップS205)。
コントローラー10は、イベントコードに対応する更新情報を、通信部40を介してサーバー100から受信する(ステップS105)と、判定部11bの機能によりFAX装置1の通知情報より新しい通知情報がサーバー100に存在するか否かを判定する(ステップS110)。すなわちコントローラー10は、イベントコードに対応する更新情報をメモリー20の通知情報テーブル21から取得し、ステップS105においてサーバー100から取得した更新情報が示す更新年月日が、メモリー20から取得した更新情報が示す更新年月日より新しいか否かを判定する。
ステップS115においてY判定の場合、コントローラー10は、イベントコードに対応する通知情報の送信要求を、通信部40を介してサーバー100に送信する(ステップS115)。サーバー100の制御部110は、通信部140を介してFAX装置1から当該送信要求を受信する(ステップS210)と、イベントコードに対応する通知情報をFAX装置1に送信する(ステップS215)。すなわち制御部110は通知情報テーブル121を検索してイベントコードに対応する通知情報を取得し、取得した通知情報をFAX装置1に返信する。
コントローラー10は、通信部40を介してサーバー100からイベントコードに対応する通知情報を受信する(ステップS120)と、記憶部11aの処理によりメモリー20の通知情報と更新情報を更新する(ステップS125)。すなわちコントローラー10は、イベントコードに対応する通知情報と更新情報であってステップS120で取得した通知情報とステップS105で取得した更新情報で、メモリー20の通知情報テーブル21において該当するイベントコードに対応付けて記憶されている通知情報と更新情報を上書きする。
続いてコントローラー10は通知部11cの処理により、イベントコードに対応付けてメモリー20に記憶されている通知情報をディスプレイに表示する(ステップS130)。なお、ステップS115においてN判定の場合は、コントローラー10は、ステップS115〜S125をスキップしてステップS130を実行する。
以上のメッセージ表示処理を実行することによるメッセージの通知例を説明する。例えば、FAX装置1においてイベントコードがN1051(図1参照)のイベントの発生が検知された場合であって、サーバー100の通知情報テーブル121のイベントコード「N1051」に対応する通知情報の更新年月日がメモリー20の該当の更新年月日より新しい場合、ステップS110においてY判定となるため、コントローラー10はサーバー100から新しい通知情報を取得する。そしてコントローラー10はメモリー20の通知情報と更新情報をサーバー100から取得した通知情報と更新情報で更新し、ステップS135においては更新後の通知情報にて利用者に対する通知が行われることとなる。すなわち「カバーBを閉めて下さい」ではなく更新後の「XXに注意してカバーBを閉めて下さい」というメッセージがディスプレイに表示されることとなる。その結果、FAX装置1は更新された新しい通知情報を利用者に提供することが可能である。
また例えば、FAX装置1においてイベントコードがN0460のイベントの発生が検知された場合であって、サーバー100の通知情報テーブル121においてイベントコード「N0460」に対応する通知情報の更新年月日が図1に示すようにメモリー20の該当の更新年月日と同じである場合、ステップS110ではN判定となりコントローラー10はサーバー100から通知情報を取得することなく(サーバー100に通知情報の送信を要求することなく)、メモリー20に記憶された通知情報にて通知を行う。すなわち「紙を取り除いて下さい」というメッセージがディスプレイに表示されることとなる。したがってFAX装置1が保持する通知情報より新しい通知情報がサーバー100に存在しないと判定される場合S115〜S125は実行されずサーバー100から通知情報を取得しない構成であるため、このような場合にも通知情報をサーバー100から取得する構成と比較するとサーバー100との通信負荷を抑制できる。
なお本実施形態においては、ステップS110においてY判定の場合(第2の場合)にステップS125においてメモリー20に記憶されている通知情報と更新情報を更新する構成であるが、仮にステップS125が省略された場合、メモリー20には初期状態における通知情報(例えばFAX装置の工場出荷時に記憶された通知情報)が記憶された状態が維持されることとなる。その場合、サーバー100において通知情報が更新されたとしても、メッセージ表示処理のステップS110において常にY判定(第2の場合)となり、毎回サーバー100から新しい通知情報を取得する必要が生じる。しかし本実施形態のように、サーバー100から取得した新しい通知情報と更新情報で、FAX装置1のメモリー20の通知情報と更新情報を更新することにより、次に同じイベントが発生した場合にステップS110においてY判定(第2の場合)となるまでFAX装置1はサーバー100から通知情報を取得しない。そのため、サーバー100とFAX装置1との間の通信頻度を低減することができる。
2.第2実施形態:
第2実施形態では、FAX装置1のメモリー20に記憶されている通知情報より新しい通知情報がサーバー100に存在するか否かがサーバー100において判定される点が第1実施形態と相違する。第1実施形態と共通の構成については説明を省略する。図3のフローチャートを参照しながら第2実施形態におけるメッセージ表示処理および配信処理を具体的に説明する。
図3のメッセージ表示処理は、FAX装置1においてメッセージを表示する対象となるイベントが発生したとコントローラー10が判定した場合に開始される。なおこの際にコントローラー10は当該イベントに対応するイベントコードを特定した状態である。メッセージ表示処理が開始されると、コントローラー10は、検知したイベントに対応するイベントコードと更新情報とを、通信部40を介してサーバー100に送信する(ステップS300)。サーバー100の制御部110は、FAX装置1からイベントコードと更新情報を、通信部140を介して受信する(ステップS400)と、制御部110は、FAX装置1の通知情報より新しい通知情報がサーバー100に存在するか否かを判定する(ステップS410)。すなわち制御部110は、受信したイベントコードに対応する更新情報を記憶装置120の通知情報テーブル121から取得し、当該更新情報が示す更新年月日が、ステップS400においてFAX装置1から受信した更新情報が示す更新年月日より新しいか否かを判定する。
ステップS405においてY判定の場合(第2の場合)、制御部110は、イベントコードに対応する更新情報121cと通知情報121bとを含んだ応答を作成し(ステップS410)、通信部140を介してFAX装置1に当該応答を送信する(ステップS420)。この、イベントコードに対応する通知情報121bと更新情報121cを含んだ応答が本実施形態における「更新指示」に相当する。
ステップS405においてN判定の場合(第1の場合)、制御部110は、イベントコードに対応する更新情報121cを含んだ応答(通知情報121bは含まない)を作成し(ステップS415)、通信部140を介して当該応答をFAX装置1に送信する(ステップS420)。なお、ステップS415にて作成される応答(イベントコードに対応する更新情報を含むが通知情報は含まない応答)は、「更新指示」には該当しない。
FAX装置1のコントローラー10は、通信部40を介してサーバー100から応答を受信する(ステップS305)と、判定部11bの機能により、当該応答の内容に基づいてサーバー100に新しい通知情報が存在するか否かを判定する(ステップS310)。具体的にはコントローラー10は、当該応答に更新情報121cだけでなく通知情報121bも含まれている場合に更新指示を受信したとみなし、サーバー100にイベントコードに対応する新しい通知情報が存在すると判定する。コントローラー10は、当該応答に通知情報121bが含まれていない場合は更新指示を受信したとはみなさず、サーバー100にイベントコードに対応する新しい通知情報は存在しないと判定する。
ステップS310においてY判定の場合、コントローラー10は記憶部11aの処理により、メモリー20の通知情報と更新情報を更新する(ステップS315)。すなわちコントローラー10は、イベントコードに対応する通知情報と更新情報であってステップS305で取得した通知情報と更新情報で、メモリー20の通知情報テーブル21において該当するイベントコードに対応付けて記憶されている通知情報と更新情報を上書きする。
続いてコントローラー10は、通知部11cの処理により、イベントコードに対応付けてメモリーに記憶されている通知情報に基づくメッセージをディスプレイに表示する(ステップS320)。したがってステップS310においてY判定の場合は、サーバー100から新しく取得した更新後の通知情報に基づいてコントローラー10は通知を行うことができる。なお、ステップS310においてN判定の場合は、ステップS315をスキップしてステップS320を実行する。すなわち既にメモリー20に記憶されていた通知情報に基づいてコントローラー10は通知を行う。
このように本実施形態の場合、サーバー100から更新指示を受信した場合に、FAX装置1は第2の場合であると判定し、サーバー100から取得した通知情報に基づいて通知を行うことができる。また、第1実施形態の場合は更新情報の取得と通知情報の取得とは2段階に分けられた手続きであったが、第2実施形態の場合は1段階の手続きにてサーバー100から更新情報と通知情報を取得することができる。そのためサーバー100とFAX装置1との間の通信頻度を低減できる。また本実施形態によれば、サーバー100から更新指示を受信しなかった場合は、FAX装置1は第1の場合であると判定し、メモリー20に記憶されている通知情報に基づいて通知を行うことができる。また第1の場合、サーバー100からの応答には通知情報が含まれないため、第1の場合も通知情報をサーバー100から取得する構成と比較するとサーバー100とFAX装置1の間の通信量を低減できる。
3.第3実施形態:
第3実施形態では、通知情報の更新から現在までの経過時間が第1閾値未満である場合には、FAX装置1のメモリー20に記憶されている通知情報より新しい通知情報がサーバー100に存在するか否かの判定を行うことなく、メモリー20に記憶されている通知情報に基づいて通知を行う点が上記実施形態と相違する点である。上記実施形態と共通の構成については説明を省略する。図4のフローチャートを参照しながら第3実施形態のメッセージ表示処理を具体的に説明する。
図4のメッセージ表示処理は、FAX装置1においてメッセージを表示する対象となるイベントが発生したとコントローラー10が判定した場合に開始される。なおこの際にコントローラー10は当該イベントに対応するイベントコードを特定した状態である。メッセージ表示処理が開始されると、コントローラー10は、検知したイベントに対応したイベントコードを取得し(ステップS500)、イベントコードに対応付けてメモリー20に記憶されている更新情報を取得する(ステップS505)。続いてコントローラー10は、更新からの経過時間が第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS510)。具体的には本実施形態においては、コントローラー10は、更新情報に含まれる更新年月日から現在までの経過年月日を算出する。なおコントローラー10は現在の日付を示す情報を、FAX装置1が備える図示しない経時部から取得することが可能である。本実施形態において経過時間の単位は、日単位である。第1閾値は、サーバー100において通知情報が更新される周期に基づいて設定されている。例えば、サーバー100における通知情報の最短更新間隔が第1閾値として設定されてもよい。平均更新間隔が第1閾値として設定されてもよい。
ステップS510においてY判定の場合、コントローラー10はイベントコードに対応する通知情報および更新情報をサーバー100から取得し、取得した情報でメモリー20における通知情報および更新情報を更新する処理を行う。具体的には例えば図4に示すように、第1実施形態の図2のフローチャートで示した処理SS1が実行される。なお、処理SS1の代わりに第2実施形態の図3のフローチャートに示した処理SS2が実行されてもよい。
続いてコントローラー10は、イベントコードに対応付けてメモリー20に記憶されている通知情報に基づくメッセージをディスプレイに表示する(ステップS515)。ステップS510においてN判定の場合は、サーバー100から通知情報を取得する処理(SS1やSS2)を行わずにステップS515を実行する。
このように、本実施形態の場合、イベントコードに対応付けてメモリー20に記憶されている更新情報に基づいて、FAX装置1における当該イベントコードに対応する通知情報の更新から現在までの経過時間を導出し、当該経過時間が第1閾値未満の場合にはFAX装置1はサーバー100とは通信を行わないように構成されている(すなわち、経過時間が第1閾値未満の場合はサーバー100に新しい通知情報が存在しないとみなされ第1の場合と同等と判定される)。そのため、経過時間が第1閾値未満の場合もサーバー100と通信を行う構成と比較すると、FAX装置1とサーバー100との間の通信頻度を低減することが可能である。また、経過時間が第1閾値以上の場合は、サーバー100と通信を行ってサーバー100に新しい通知情報が存在すれば当該新しい通知情報を取得し利用者に取得した新しい通知情報に基づく通知を行うことができる。
4.他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、本発明はFAX装置以外にも様々な電子機器に適用可能である。その場合の通知情報は、エラー発生時のメッセージや、ヘルプ画面におけるメッセージや、利用者の操作に呼応するメッセージ等、電子機器において利用者に対して通知される様々な情報が該当する。また、各実施形態を組み合わせることも可能である。
記憶部は、通知情報と、当該通知情報の更新を示す更新情報とを対応付けて不揮発性のメモリーに記憶させることができればよく、種々の構成を採用可能である。更新情報は、通知情報の更新の有無を識別可能な情報であればよい。上記実施形態の更新年月日以外にも、時刻を含んでいてもよい。あるいは、更新情報は、バージョンを示す情報であってもよい。
通信部40は、FAX通信部70と協働し、公衆交換電話網を介してサーバーと通信を行う構成であってもよい。
なお、FAX装置のメモリーやサーバーの記憶装置においては、イベントコードに対応付けてグループコードが記憶されていてもよい。図5はこの場合のFAX装置のメモリーに記憶されている通知情報テーブル21を示しており、図6はサーバーの記憶装置に記憶されている通知情報テーブル121を示している。図5および図6は、関連する1以上のイベントがグループ分けされ、同じグループに属するイベントを示すイベントコードには同一のグループコードが付されることを示している。この構成において、発生したイベントと同じグループに属する他のイベントに対応する通知情報や更新情報も、発生したイベントに応じた通知を行う際にサーバーから取得するようにしてもよい。
具体的には例えば、FAX装置においてイベントコード「N1051」のイベントが発生した場合であって、サーバーにイベントコード「N1051」に対応する新しい通知情報が存在する場合、FAX装置はイベントコード「N1051」を含むグループ「G002」に属する全てのイベントコードに対応する通知情報と更新情報をサーバーから取得するようにしてもよい。同じグループに属するイベントコードに対応する通知情報は同じタイミングで更新されることが多い。本構成の場合、イベントコード「N1051」のイベントが発生したことに応じてイベントコード「N1051」だけでなくイベントコード「N1050」に対応する通知情報や更新情報もサーバーから取得することができる。その結果、サーバーとFAX装置との通信頻度を低減することが可能である。
判定部は、更新情報に基づいて、メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在するか否かを判定することができればよく種々の構成を採用可能である。例えば第1実施形態のようにメモリーに記憶されている通知情報とサーバーから取得した通知情報とを直接比較することにより判定する構成であってもよいし、第2実施形態で示したサーバーからの更新指示の受信の有無に応じて判定する構成であってもよい。なお、サーバーに新しい通知情報が存在するか否かの判定については、更新情報に基づく判定以外にも、例えば通知情報の内容を比較し内容が異なっている場合に新しい通知情報が存在すると判定する構成が採用されてもよい。
通知部は、利用者に対する通知を行うことができればよく、種々の構成を採用可能である。例えば上記実施形態のようにメッセージがディスプレイに表示されることによって通知が行われてもよいし、メッセージを示す音声によって利用者に対する通知が行われてもよい。また、ディスプレイに表示されるメッセージは、文字のみで構成されていてもよいし、イラストやアイコンや写真等の画像のみで構成されていてもよいし、それらを組み合わせて構成されていてもよい。ディスプレイへの表示と音声とを組み合わせて通知が行われてもよい。したがって、サーバーから取得する通知情報には、メッセージを示す文字データや画像データや音声データが含まれうる。
また、通知部は、第2の場合であって、サーバーから通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値未満であると判定された場合には、通知部がサーバーから取得した通知情報に基づいて利用者に対する通知を行い、第2の場合であって、サーバーから通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値以上であると判定された場合には、メモリーに記憶されている通知情報に基づいて利用者に対する通知を行う構成であってもよい。
具体例を、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。図7に示すフローチャートは、第1実施形態の図2のフローチャートにステップS106とステップS111が追加されたものである。コントローラー10はステップS100の送信処理からステップS105の受信処理までに要した時間(T1)を測定しておく。またコントローラー10は、ステップS105とステップS110の間のステップS106において、ステップS100における送信データ量とステップS105における受信データ量の和(D1)を取得し、通信速度の概算値V1(=D1/T1)を算出する。続いてステップS110においてY判定の場合、ステップS115の前にステップS111の判定が行われる。ステップS111では、ステップS115での送信データ量とステップS120における推定受信データ量との和(D2)と、通信速度の概算値(V1)とから求めた、通知情報を取得するのに要する時間(D2/V1)が第2閾値以上であるか否かが判定される。
ステップS111においてN判定の場合、すなわち通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値未満の場合は、第1実施形態と同様にステップS115以降の処理を実行する。ステップS111においてY判定の場合、すなわち、通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値以上である場合、コントローラー10はステップS115〜S125をスキップしてステップS130を実行する。すなわち、サーバー100から通知情報を取得せず既にメモリー20に記憶されていた通知情報を用いて通知を行うため、利用者への通知を、第2閾値を超える遅延を生じることなく実施可能である。
なお通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値以上の場合、ステップS130を実行後、コントローラー10は待機状態等の空き時間を利用してステップS115〜S125を実行して通知情報をサーバー100から取得してメモリー20の通知情報および更新情報を更新しておいてもよい。その結果、次に同じイベントが発生した場合は、更新後の新しい通知情報を用いて通知を行うことができる。また、通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値以上の場合、コントローラー10はステップS130を実行後にステップS115〜S125を実行してもよい。すなわちコントローラー10は、更新前の通知情報に基づくメッセージを一旦表示しながら、サーバー100から通知情報と更新情報を取得しメモリー20の通知情報と更新情報を更新してもよい。そして、先ほどのステップS130の実行によるメッセージの表示が継続中の場合には、再度ステップS130を実行することで、更新後の通知情報に基づくメッセージに表示を切り換えるようにしてもよい。なお、次に同じイベントコードのイベントが発生した場合であって、通知時間を取得するのに要する時間が第2閾値未満であると判定される場合までサーバー100から通知情報を取得しない構成であってもよい。
なお、通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値以上であるか否かの判定は上記の手法以外にも様々な手法を採用可能である。例えば、サーバー100とFAX装置1との間の通信回線のうちの少なくともいずれかの部分の通信速度が予め決められた基準より遅い場合に、第2閾値以上であると判定する構成であってもよい。例えば、FAX装置1とインターネットINとの間に基準より通信速度が遅い無線通信ネットワークを経由する場合、通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値以上であると判定してもよい。また、当該無線通信ネットワークから、通信速度が基準以上の有線通信ネットワークに切り換えられた場合に、第2閾値未満であると判定してもよい。
また、通知情報を取得するのに要する時間を判定するための通信速度の概算値を取得するタイミングは、上記のように図7のステップS100〜S105の後以外であってもよい。例えばイベント発生とは無関係のタイミングで予め通信速度の概算値を取得しておいてもよい。また例えば、ステップS115で実際に通知情報の送信要求を送信してからの経過時間が第2閾値以上となってもステップS120が完了しない場合に、通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値以上であると判定してもよい。
なお、第2実施形態においては、通知情報と更新情報とが含まれた応答が「更新指示」であったが、通知情報や更新情報とは別に更新指示がサーバーにおいて生成されてもよい。その場合の更新指示は、通知情報および更新情報とは別段階でサーバーからFAX装置に対して送信されてもよいし、更新指示とともに通知情報がサーバーから送信される構成であってもよい。前者として例えば、サーバーから更新指示を受信した後、FAX装置が通知情報の送信要求をサーバーに送信してサーバーから通知情報を取得するようにしてもよい。後者として例えば、更新指示と通知情報と更新情報を含む応答をサーバーから取得するようにしてもよい。後者の場合は、前者と比較すると、サーバーとFAX装置との間の通信頻度を低減できる。
また、第3実施形態においては、ステップS510においてY判定の場合には、第1実施形態のSS1や第2実施形態のSS2が実行される旨を説明したが、必ずしも新しい通知情報がサーバーに存在する場合にのみ通知情報を取得する構成でなくてもよい。例えばステップS510においてY判定の場合には、新しい通知情報がサーバー100に存在するか否かに関わらずサーバー100から通知情報と更新情報を取得しメモリー20の通知情報と更新情報を更新する処理が行われてもよい。
また、第3実施形態において、経過時間の単位は、更新周期等に応じて時間単位、分単位、月単位、年単位等どのような単位であってもよい。時間単位や分単位である場合は、更新情報には更新年月日に加えて更新時刻が含まれてもよい。
なお、上記した実施形態では、イベントの発生を検知したことに応じて、イベントに対応する新しい通知情報がサーバーに存在するか否かが判定され、存在する場合に新しい通知情報をサーバーから取得する構成であったが、それ以外のトリガーで上記の判定や通知情報の取得が行われてもよい。例えばイベント発生とは無関係に一定期間経過ごとに自動的に各イベントコードに対する上記判定が行われ、新しい通知情報が存在するイベントコードに関しては新しい通知情報を取得する構成であってもよい。また例えば、利用者が意図的に通知情報の更新を指示したことに応じて、上記判定と通知情報の取得が行われる構成であってもよい。
さらに、本発明のように、メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在しない場合にはメモリーに記憶されている通知情報に基づいて通知を行い、メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在する場合にはサーバーから取得した通知情報に基づいて通知を行う手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、本発明は、単独の装置として実現される場合もあれば、複数の装置が備える部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、FAX装置を含む電子機器を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
1…FAX装置、10…コントローラー、11…通知プログラム、11a…記憶部、11b…判定部、11c…通知部、20…メモリー、21…通知情報テーブル、21a…イベントコード、21b…通知情報、21c…更新情報、30…UI部、40…通信部、50…印刷部、60…画像読取部、70…FAX通信部、100…サーバー、110…制御部、120…記憶装置、121…通知情報テーブル、121a…イベントコード、121b…通知情報、121c…更新情報、140…通信部、IN…インターネット

Claims (9)

  1. FAX通信を行うために利用者に通知する情報である通知情報と当該通知情報の更新を示す更新情報とを対応付けて不揮発性のメモリーに記憶させる記憶部と、
    サーバーと通信を行う通信部と、
    前記更新情報に基づいて、前記メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報が前記サーバーに存在するか否かを判定する判定部と、
    前記利用者に対する通知を行う通知部であって、
    前記判定部が前記メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報が前記サーバーに存在しないと判定した第1の場合には、当該判定を行う前から前記メモリーに記憶されている通知情報に基づいて通知を行い、
    前記判定部が前記メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報が前記サーバーに存在すると判定した第2の場合には、前記通信部が前記サーバーから取得した通知情報に基づいて通知を行う通知部と、
    を備えるFAX装置。
  2. 前記判定部は、
    前記通信部に、前記サーバーから通知情報を取得させずに、前記サーバーに存在する当該通知情報に対応する更新情報を取得させ、
    前記サーバーから取得した更新情報と前記メモリーに記憶されている更新情報とを比較して前記メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報が前記サーバーに存在するか否かを判定し、
    前記第1の場合には、前記通信部に前記サーバーから通知情報を取得させず、
    前記第2の場合には、前記通信部に前記サーバーから通知情報を取得させる、
    請求項1に記載のFAX装置。
  3. 前記判定部は、
    前記通信部に、前記サーバーに対して前記メモリーに記憶されている更新情報を送信させ、
    前記通信部が、当該更新情報の送信の応答として前記サーバーから通知情報の更新指示を受信した場合に前記第2の場合であると判定し、前記応答として前記更新指示を受信しなかった場合に前記第1の場合であると判定する、
    請求項1に記載のFAX装置。
  4. 前記通信部は、前記更新指示とともに前記通知情報を取得する、
    請求項3に記載のFAX装置。
  5. 前記判定部は、
    前記メモリーが記憶する更新情報に基づき前記通知情報の更新から現在までの経過時間が第1閾値以上である場合には、前記通信部に前記サーバーと通信を行わせた結果に基づいて前記サーバーに新しい通知情報が存在するか否かを判定し、
    前記経過時間が前記第1閾値未満である場合には前記通信部に前記サーバーと通信を行わせずに前記サーバーに新しい通知情報が存在しないと判定する、
    請求項1〜請求項4のいずれかに記載のFAX装置。
  6. 前記記憶部は、前記第2の場合には、前記メモリーに記憶されている通知情報を前記サーバーから取得した通知情報に更新する、
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載のFAX装置。
  7. 前記通知部は、
    前記第2の場合であって、前記サーバーから通知情報を取得するのに要する時間が第2閾値未満であると判定された場合には、前記通知部が前記サーバーから取得した通知情報に基づいて前記利用者に対する通知を行い、
    前記第2の場合であって、前記サーバーから通知情報を取得するのに要する時間が前記第2閾値以上であると判定された場合には、前記メモリーに記憶されている通知情報に基づいて前記利用者に対する通知を行う、
    請求項1〜請求項6のいずれかに記載のFAX装置。
  8. 利用者に通知する情報である通知情報と当該通知情報の更新を示す更新情報とを対応付けて不揮発性のメモリーに記憶し、
    前記更新情報に基づいて、前記メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在するか否かを判定し、
    前記メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報が前記サーバーに存在しないと判定した第1の場合には、当該判定を行う前から前記メモリーに記憶されている通知情報に基づいて前記利用者に対する通知を行い、
    前記メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報が前記サーバーに存在すると判定した第2の場合には、前記サーバーから取得した通知情報に基づいて前記利用者に対する通知を行う、
    ことを含む電子機器の通知方法。
  9. コンピューターを、
    利用者に通知する情報である通知情報と当該通知情報の更新を示す更新情報とを対応付けて不揮発性のメモリーに記憶する記憶部、
    前記更新情報に基づいて、前記メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報がサーバーに存在するか否かを判定する判定部、
    前記利用者に対する通知を行う通知部であって、
    前記判定部が前記メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報が前記サーバーに存在しないと判定した第1の場合には、当該判定を行う前から前記メモリーに記憶されている通知情報に基づいて通知を行い、
    前記判定部が前記メモリーに記憶されている通知情報よりも新しい通知情報が前記サーバーに存在すると判定した第2の場合には、前記サーバーから取得した通知情報に基づいて通知を行う通知部、
    として機能させる電子機器の通知プログラム。
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