JP2019017977A - 通気孔を有する靴底及び該靴底を備えた靴 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通気孔111c1〜141c1を有し、一体成形された靴底100であって、前記通気孔111c1〜141c1は、前記靴底100の内側及び外側の両側面をそれぞれ貫通するように前記靴底100の踏付け部付近及び踵部付近に複数の対となるように設けられ、前記対となる、前記内側の側面に設けられた通気孔と前記外側の側面に設けられた通気孔とに連通され、かつ、上面開放となった通気凹部111〜123がさらに設けられたことを特徴とする靴底100。
【選択図】図3
Description
気孔と通気溝とを有する靴底及び該靴底を備えた靴に関する。
きる足むれの生じない靴が提案されている(特許文献1)。
けた第一連通孔を介して外部と連通していることを特徴とする足むれの生じない靴が開示
されている。
成され、該横溝は、前記靴底の側面に形成された通気孔と連通され、前記凹部に、弾力性
を有するブロック体が嵌め込まれ、該ブロック体の上部が、前記靴底の上面よりも上方に
突出し、前記ブロック体に縦孔が形成され、前記凹部の底面上に、荷重がかかったときに
前記ブロック体が前記横溝に入り込むことを防ぐための支持シートが配され、該支持シー
トは通気性を有し、前記縦孔および支持シートを通じて靴内部と前記横溝とが連通され、
前記ブロック体に荷重がかかったときに前記縦孔が変形して、前記通気孔と靴内部との間
で空気の流出入が生じることを特徴とする通気靴が開示されている。
し得る靴が提案されている(特許文献3)。
つの通気孔を開口し、この通気孔を靴底の靴内部に形成した条溝に接続すると共に、通気
孔の入り口に狭窄部を形成することを特徴とする靴が開示されている。
た場合の通気性には改善の余地があった。この場合、単に通気孔や通気口の径を大きくす
るだけではなく、通気孔や通気口の径や通気路の形状に変化をもたせることにより、空気
の流出入をいっそう活発にさせることが望ましい。
含む運動性に富み、加えてファッショナブルな印象を与えるものであれば、一層好ましい
といえる。
前記靴底の内側及び外側の両側面をそれぞれ貫通するように前記靴底の踏付け部付近及び
踵部付近に複数の対となるように設けられ、前記対となる、前記内側の側面に設けられた
通気孔と前記外側の側面に設けられた通気孔とに連通され、かつ、上面開放となった通気
凹部がさらに設けられたことを特徴とする。
及びファッション性にも富む靴底や該靴底を備えた靴を提供することができる。
照しながら説明する。
なお、本発明に係る靴底及び該靴底を備えた靴については、便宜上、右足側について説
明をすることとし、左足側については右足側と同様であるため説明を省略する。
また、本明細書において、靴底をソール、靴をシューズということもある。
る。加えて、図1A〜図2Cに、本発明の一実施形態に係る靴底の上面図、断面図、側面
図、底面図等のそれぞれについて、詳細に示されている。以下では、まず、図1Aを参照
して本発明の一実施形態に係る靴底を説明する。
0には、その上面の踏付け部側に通気凹部111〜114が図中左右方向に形成され、同
じく上面の踵部側にも通気凹部121〜123が図中左右方向に形成されている。
図1Aには表れていないが、通気凹部111〜114、121〜123のそれぞれ左右
両端部は、通気孔に連通されている(通気孔については、図1C、図1F等を参照して後
述する)。
つまり、通気凹部111〜114、121〜123のそれぞれ左右両端部に連通される
ように設けられた通気孔は対をなす。
する連通溝130が形成されている。しかも、この連通溝130は、つま先部で連結し、
全体としては、U字形(馬蹄形)をなすように形成されている。
けられた複数の通気凹部のうち土踏まず部に最も近い通気凹部(114)の内側から始ま
り、踏付け部側の各通気凹部(113→111)とそれぞれの内側で交わるように形成さ
れつつ、つま先部に最も近い通気凹部(111)を通過するとなだらかに折り返し、再び
踏付け部側の各通気凹部(111→113)とそれぞれの外側で交わるように形成され、
土踏まず部に最も近い通気凹部(114)の外側と連結して終了する。
らを連通する連通溝は設けられていないが、本発明がこれに制限されることはなく、踵部
側の通気凹部121〜123にも連通溝130と同様の連通溝を設けても良い。
。同図Bに示されるように、ソール上面には、連通溝130の溝部、踏付け部側通気凹部
111〜114の各溝部、ならびに、踵部側通気凹部121〜123の各溝部が形成され
ている。
〜123の各溝部の深さよりも浅く形成されていることに留意されたい。踵部側通気凹部
121〜123の各溝部の深さを浅めに形成しても、上述の連通溝130による空気の通
路を別途設けることで、空気の流出入は十分に活発化されるため、踏付け部に対して複数
の通気凹部を形成することによる強度や耐久性の低下を防ぐことができる。
通気凹部111が確認できる。さらに、通気凹部111の両端には、通気孔111c1及
び111c2が確認できる。これらの通気孔は対をなしている。
溝130の溝部が確認できる。
通気凹部123が確認できる。さらに、通気凹部123の両端には、通気孔123c1及
び123c2が確認できる。これらの通気孔は対をなしている。
ならびに通気孔の様子を示す。同図G(A)には、靴底の踏付け部周辺に図中左右方向に
形成された通気凹部111〜114が確認でき、それぞれ上面開放されている(斜線部)
。さらに、同図G(B)には、通気凹部111〜114に対して図中上下方向に連通する
連通溝130が形成されている様子が示されている(斜線部)。
を結ぶ方向に通気凹部が複数設けられ、それぞれの通気凹部の両端には、外部との通気を
行う通気孔がそれぞれ連結形成されている。
少なくともかかる構成により、空気の流出入をいっそう活発にさせて高い通気性を実現
することができる。
連通する連通溝130を設けたことにより、靴底の踏付け部の強度を保持するために通気
凹部の溝を比較的浅く形成したとしても空気の流出入の活性化は妨げられず、依然高い通
気性を実現することができる。
部の一例として、同図G(C)に示されるように、通気凹部112の中央部の幅W1より
もその両端の幅W2の方が広くなるように形成されていることがわかるであろう。さらに
、同図G(C)には表れていないが靴底両端部に形成された通気孔112c1(や112
c2)の幅W3は、W2よりもさらに広くなるように形成されている。
P2と、それら両端部に連通するように形成された通気孔の孔面積P3との関係も、P1
<P2<P3となる。
に形成することにより、(1)中央部の靴底の踏付け部や踵部における実際に足の加重が
かかる面積を広くとって十分な強度を確保できるとともに、(2)歩行時の足の加重によ
る連続的な靴底(及び通気凹部や連通溝の断面)の変形に伴う空気の流動性を増大させる
という効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る靴底は、これらに限定されるものではないが、図示しない上
下の金型による一体成形によって製作することができる(ここまでの説明で本発明の一実
施形態に係る靴底を成形するための金型については、従来の金型技術を使って製作可能で
あることがわかるであろう)。形成材料としては、これに限定されるものではないが一例
としてウレタン樹脂を注入し、所定時間放置することにより、金型内部で発泡させて所定
の形状に形成させることができる。
えずに行われても良い。あるいは、材料によっては射出成形のように加圧注入する成形方
法によっても十分に製作可能である。
を許容するとともに、柔軟に復元する特性を備えたものとなる。
0の底面部には、151及び152等の縦溝と、161及び162等の横溝とが形成され
、これらの縦溝と横溝とで囲まれた略矩形領域171等がグリップ力を発揮する凸部を形
成する。
もちろん、これら底面部の実施態様は本発明の趣旨に制限を加えるものではない。
ものを正面図とした場合の右側面である。以下、同様)。同図Bにおいて、靴底100の
右側面部には、通気孔111c1〜114c1、及び121c1〜123c1が確認でき
る。図に示されるとおり、通気孔111c1〜114c1の孔の広さは、通気孔121c
1〜123c1の孔の広さよりも狭くなっている。これは、図1Bにも示されているよう
に、通気孔111c1〜114c1に連結する通気凹部111〜114の溝部の深さが通
気凹部121〜123の溝部の深さよりも浅く形成されていることに影響を受けている。
しかしながら、こうした構造的な特徴は、図2Bにも表れているように見た目の美しさ
(機能美)にも寄与しており、本発明の一実施形態に係る靴底及び該靴底を備えた靴のフ
ァッション性をも高めている。
く中実部分である。本発明の一実施形態に係る靴底においては、踵部分の強度及び耐久性
を確保するためにこのような設計としたが本発明の趣旨に影響を与えるものではない。
00の左側面部には、通気孔111c2〜114c2、及び121c2〜123c2が確
認できる。図に示されるとおり、通気孔111c2〜114c2の孔の広さは、通気孔1
21c2〜123c2の孔の広さよりも狭くなっている。これは、図1Bにも示されてい
るように、通気孔111c2〜114c2に連結する通気凹部111〜114の溝部の深
さが通気凹部121〜123の溝部の深さよりも浅く形成されていることに影響を受けて
いる。これらの構造的特徴は、図2Bを参照して際にも説明したように、本発明の一実施
形態に係る靴底及び該靴底を備えた靴のファッション性をも高めている。
はなく中実部分である。
は、これまでに説明した部材に対する部材番号にそれぞれ対応しており、同図中に番号が
付された全ての部材について、既に説明済みである。
同図を参照すれば、各部材の関係がより明確に理解できるであろう。
靴400は、これまで説明した趣旨に沿って製作された本発明の一実施形態に係る靴底4
10にアッパー420が取り付けられている。この取り付け方については種々の製法を採
用することができ、一例として、靴底410と通気性ミドルソール(不図示)とアッパー
420とを糸で縫い付けないで接着剤で貼り合わせるいわゆるセメンテッド式製法を採用
することができる。
同図に示された靴400を見れば明らかなように、十分な通気性が確保された靴底41
0により、アッパー部には通気機構を不要とするか、あるいは最小限のメッシュ部を設け
るだけで済むので、アッパー部(特に甲部)の強度を十分に保ったまま十分な通気性を備
える靴を提供することが可能である。
なお、通気性ミドルソールの具体例については、図5〜6を参照して後述する。
500は、本発明の一実施形態に係る靴510のうえにメッシュ状のミドルソール520
が取り付けられ、最上部にアッパー530が取り付けられている。
ミドルソール520には、これに限定されるものではないが、ミッドソールとしての強
度をある程度持たせたポリエチレンやEVA(Ethylene−Vinyl Acetate Copolymer)、
その他、天然又は人工の繊維素材のものを採用することができる。
採用することもでき、大き目のメッシュ構造を採用した場合には、靴底510で実施され
る通気がダイレクトにミッドソール520を通過してアッパー部に及ぶため、靴全体とし
ても非常に高い通気性能が発揮される。
ば明らかなように、大き目のメッシュ構造を備えたものとして実装されたミドルソール5
20を介して、靴底の通気凹部を確認することができる。
本発明の一実施形態に係る靴底は、これらに限定されるものではないが、ナースシュー
ズ、アウトドアサンダル、水陸両用シューズといった、病院等の過酷な環境での長時間の
連続使用や、常に水に濡れることが前提とされているような水辺環境等での使用に好適で
ある。
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件については
、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることが
できる。
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々(例えば
、通気溝が通気凹部に対して上下に貫通するように設けられるか、或いは斜めに貫通する
ように設けられるか等)は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、また
は類似する目的のために作用する代替の特徴に置換することができる。したがって、明示
的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特
徴の一例にすぎない。
111〜114 通気凹部(踏付け部側)
121〜123 通気凹部(踵部側)
111c1〜114c1、111c2〜114c2 通気孔(踏付け部側)
121c1〜123c1、121c2〜123c2 通気孔(踵部側)
130 連通溝
520 ミドルソール
420、530 アッパー
Claims (6)
- 通気孔を有し、一体成形された靴底であって、
前記通気孔は、前記靴底の内側及び外側の両側面をそれぞれ貫通するように前記靴底の
踏付け部付近及び踵部付近に複数の対となるように設けられ、
前記対となる、前記内側の側面に設けられた通気孔と前記外側の側面に設けられた通気
孔とに連通され、かつ、上面開放となった通気凹部がさらに設けられた
ことを特徴とする靴底。 - 前記通気凹部のうち、前記踏付け部付近に設けられた複数の通気凹部を連通する連通溝
がさらに設けられたことを特徴とする請求項1に記載の靴底。 - 前記連通溝は、前記靴底を上面からみたときにU字形をなすことを特徴とする請求項2
に記載の靴底。 - 前記通気凹部のそれぞれについて、前記通気凹部の中央部の溝幅をW1、前記通気凹部
の両端の溝幅をW2、前記通気凹部の両端と連通する通気孔の幅をW3としたとき、
W1<W2<W3
の関係となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の靴底。 - 前記請求項1〜4のいずれか1項に記載された靴底とアッパーとを備えた靴。
- 前記靴底と前記アッパーとの間にメッシュ状のミドルソールを装着したことを特徴とす
る請求項5に記載の靴。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018034094A JP2019017977A (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 通気孔を有する靴底及び該靴底を備えた靴 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019017977A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2018
- 2018-02-28 JP JP2018034094A patent/JP2019017977A/ja active Pending
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