JP2019017954A - 生体情報処理装置及び生体情報処理プログラム - Google Patents

生体情報処理装置及び生体情報処理プログラム Download PDF

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昭宏 金澤
龍 大橋
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Abstract

【課題】測定した冠血流予備量比に誤りがある場合に、容易に、冠血流予備量比を補正できる生体情報処理装置を提供する。【解決手段】血管内に配置された2つの圧力測定部の測定値に基づいて冠血流予備量比を算出する生体情報処理装置であって、2つの圧力測定部を血管内の狭窄病変部位の近位部及び遠位部に離間配置して測定される2つの測定値間の比を冠血流予備量比として算出する算出部と、冠血流予備量比の算出後に2つの圧力測定部を血管内の同位置に配置して測定される2つの測定値間の誤差を判定する判定部145と、判定した冠血流予備量比を、算出した誤差に基づいて補正する補正部とを具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、生体情報処理装置に関し、特に、観血血圧、心内心電図を含む複数の生体情報を入力して表示可能な生体情報処理装置及び生体情報処理プログラムに関する。
近年増加傾向にある狭心症、心筋梗塞、不整脈等の心臓疾患の検査として、最も確定的な診断をつけることができる心臓カテーテル検査が知られている。心臓カテーテル検査は、柔らかい細い管(カテーテル)を経皮的に心血管に挿入し、心臓内腔の圧力、酸素飽和度を測定し血行動態を把握したり、造影剤による形態学的異常を検出したりする。
この心臓カテーテル検査では、ポリグラフを用いて、血圧、心電図(心内心電図)等の取得した生体情報をモニタに波形、数値等で表示し、表示された生体情報に基づいて、心臓内部のいろいろな部位の電気活動を把握する。
また、ポリグラフでは、虚血性心疾患の検査として、冠動脈内の狭窄病変による血流の阻害等を推測するために、冠血流予備量比(Fractional Flow Reserve:以下、「FFR」と称することがある)を測定することができる。
冠血流予備量比(FFR)は、冠動脈内に、近位側圧力測定ポイントと遠位側圧力測定ポイントとを配し、冠動脈内部または静脈中に薬剤を投与することで冠動脈を最大充血(冠動脈を最大限に拡張させる)の状態で、遠位側圧力測定ポイントで得られた遠位部圧力Pdを近位側圧力測定ポイントで得られた近位部圧力Paで割ることで算出される。
なお、近位側圧力測定ポイントと遠位側圧力測定ポイントとの間に狭窄病変が存在して、血流が阻害されると、冠血流予備量比(FFR)が小さくなる。よって、医師は、FFRを狭窄病変の指標として用い、例えばFFRが、0.80以下の場合に、経皮的冠動脈インターベンションなどの治療を行うことがある。冠血流予備量比については、例えば、特許文献1に記載されている。
FFRを測定する際には、一般的に、管腔部を有するガイディングカテーテルと、管腔部に挿通されるプレッシャーワイヤーと、が用いられる。ガイディングカテーテルは、被検者の大腿動脈などから挿入されて、その先端部が検査対象の冠動脈の入口まで挿入される。次いで、ガイディングカテーテルの管腔部にプレッシャーワイヤーが挿通される。プレッシャーワイヤーの先端部はガイディングカテーテルの先端から突き出て、冠動脈内へと挿入される。ここで、ガイディングカテーテルの管腔部は、例えば、生理食塩水などの液体で満たされている。血管内に挿入されたガイディングカテーテル先端開口部付近の圧力がこの液体によりガイディングカテーテルの他端開口部まで伝達され、ガイディングカテーテルの他端開口部に設けられた圧力センサ(「近位部圧力センサ」とも称する)によって近位部圧力(近位部の測定値)Paが測定される。一方、遠位部圧力(遠位部の測定値)Pdは、プレッシャーワイヤーの先端部に設けられた圧力センサ(「遠位部圧力センサ」と称することがある)によって測定される。
特開2014−128649号公報
FFR測定では、まず、近位部圧力センサの測定値Paと遠位部圧力センサの測定値Pdをイコライズする。具体的には、ガイディングカテーテルの先端部が配置された冠動脈の入口にプレッシャーワイヤーの先端部を配置して、その位置で測定される近位部圧力センサの測定値Paと遠位部圧力センサの測定値Pdに差があれば校正して同じ値となるように修正する。その後、ガイディングカテーテルの先端部を検査対象の冠動脈の入口に配置し、プレッシャーワイヤーの先端部を冠動脈内で狭窄病変部位よりも奥側に配置する。そして、薬剤(ATP)を投与することで冠動脈を最大充血させた状態で測定した近位部圧力(近位部の測定値)Paで遠位部圧力(遠位部の測定値)Pdを除算することによりPd/Paを測定、つまり、FFRを測定する。なお、最大充血していない状態の血管におけるPd/Paは、FFRとはならない。こうしてFFRを測定した後、医師は、プレッシャーワイヤーの先端部を、近位部圧力である近位部の計測値Paの測定対象位置である冠動脈の入口まで引き戻す。そして、イコライズした位置で、近位部圧力センサと遠位部圧力センサで圧力を測定し、近位部圧力センサの測定値Paと遠位部圧力センサの測定値Pdの誤差が無いことを確認して、手技を終了する。この誤差は、例えば、近位部圧力センサ及び遠位部圧力センサの温度特性の個体差等により生じると考えられる。
ここで、イコライズした位置に引き戻した後で測定した近位部圧力センサの測定値Paと遠位部圧力センサの測定値Pdに誤差がある場合、FFR測定時の近位部圧力(近位部の測定値Pa)と遠位部圧力(遠位部の測定値Pd)は正しく測定されてない可能性がある。
この場合、Pd/Pa値の差分を手動で補正するか、或いは、再FFR測定を行うことで対応している。
しかしながら、手動でPd/Pa値の差分を補正する場合、差分値がわかるように測定後のFFRのデータを編集する作業が必要となり手間が掛かるという問題がある。
また、再FFR測定は、Pd/Pa値の差分が無くなるように、近位部圧力センサと遠位部圧力センサとを同じ位置で同じ値が測定されるように調整した後、再びプレッシャーワイヤーの先端部をガイディングカテーテルの先端部から突き出して冠動脈内に配置する必要がある。そして、再び近位部圧力と遠位部圧力とを測定してFFRを再測定するため、手技に手間がかかるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、測定した圧力値に誤差があることに起因して、測定した冠血流予備量比に誤りがある場合に、容易に、冠血流予備量比を補正できる生体情報処理装置及び生体情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の生体情報処理装置の一つの態様は、
血管内に配置された2つの圧力測定部の測定値に基づいて冠血流予備量比を算出する生体情報処理装置であって、
前記2つの圧力測定部を前記血管内の狭窄病変部位の近位部及び遠位部に離間配置して測定される2つの測定値間の比を前記冠血流予備量比として算出する算出部と、
前記冠血流予備量比の算出後に前記2つの圧力測定部を前記血管内の同位置に配置して測定される2つの測定値間の誤差を判定する判定部と、
算出した前記冠血流予備量比を、判定した前記誤差に基づいて補正する補正部と、
を具備する。
本発明の生体情報処理プログラムの一つの態様は、
血管内に配置された2つの圧力測定部の測定値に基づいて冠血流予備量比を算出する生体情報処理装置のコンピュータに、
前記2つの圧力測定部を前記血管内の狭窄病変部位の近位部及び遠位部に離間配置して測定される2つの測定値間の比を前記冠血流予備量比として算出する算出工程と、
前記冠血流予備量比の算出後に前記2つの圧力測定部を前記血管内の同位置に配置して測定される2つの測定値間の誤差を判定する判定工程と、
算出した前記冠血流予備量比を、判定した前記誤差に基づいて補正する補正工程とを、
実行させる。
本発明によれば、測定した圧力値に誤差があること起因して測定した冠血流予備量比に誤りがある場合に、容易に、冠血流予備量比を補正できる。
実施の形態に係る生体情報処理装置の概略構成を示す図 センサの先端付近の様子を示す図 生体情報処理装置が表示する画面の一例を示す図 実施の形態に係る生体情報処理装置の動作を説明するためのフローチャート 冠血流予備量比補正処理の動作を示すフローチャート 図5おける冠血流予備量比補正イベントを模式的に示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[生体情報処理装置の概略構成]
図1は、本実施の形態による生体情報処理装置100の概略構成を示す図である。
生体情報処理装置100は、血管内に配置された2つの圧力測定部の測定値に基づいて冠血流予備量比(FFR)を算出することにより測定する装置であり、例えば、心臓カテーテル検査装置に適用される。生体情報処理装置100は、観血血圧測定部110、装置本体140、ディスプレイ150を有する。
観血血圧測定部110は、例えば、被検者の大腿動脈などから被検者の大動脈内へと挿入されて、心臓の冠動脈へと達する位置まで挿入される。
図2は、観血血圧測定部110の先端付近の様子を示すものである。観血血圧測定部110は、ガイディングカテーテル(以下、「カテーテル」という)120と、プレッシャーワイヤー130と、第1の圧力測定部である第1圧力センサ121と、第2の圧力測定部である第2圧力センサ131と、を有する。
カテーテル120は、管腔部120aを有し、被検者の大腿動脈などから挿入されて、その先端部が検査対象の冠動脈20の入口付近の大動脈21内位置まで挿入される。
プレッシャーワイヤー130は、カテーテル120の管腔部120aに挿通され、プレッシャーワイヤー130の先端部をカテーテル120の先端から突き出して、冠動脈20内へと挿入され、第2圧力センサ131が冠動脈20の狭窄病変部位23より遠位に位置するように留置される。
第1圧力センサ121は、血管内で配置された位置の圧力を測定する。第1圧力センサ121は、FFR測定時では、カテーテル120の先端開口部近傍に配置され、血管内に挿入されたカテーテル120の先端開口部付近の圧力、つまり、狭窄病変部位23の近位部圧力として近位部の測定値Paを測定する。本実施の形態の近位部の測定値Paは、大動脈圧の測定値である。
第2圧力センサ131は、血管内で配置された位置の圧力を測定する。第2圧力センサ131は、プレッシャーワイヤー130の先端部に設けられ、プレッシャーワイヤー130の移動に伴い移動する。第2圧力センサ131は、FFR測定時では、狭窄病変部位23の遠位部に配置されて、遠位部圧力として遠位部の測定値Pdを測定するものである。これら第1圧力センサ121、第2圧力センサ131は、観血血圧測定部110を介して装置本体140に接続される。
なお、第1圧力センサ121の測定値Pa及び第2圧力センサ131の測定値Pdは、装置本体140の備える図示しない信号処理部により、アナログディジタル変換や増幅などの所定の信号処理が施されて、装置本体140の各部(判定部145、Pd/Pa算出部144、Pd/Pa補正部146等)に出力される。
[装置本体140]
装置本体140は、観血血圧測定部110、ディスプレイ150が接続される。装置本体140は、信号処理回路(CPU)及びメモリを有し、メモリには、特に、後で詳しく説明するFFR測定時及びFFR補正時における表示画面の表示制御及び表示手順をCPUに実行させるための生体情報制御プログラム及びデータベースが予め記憶されている。
なお、図1では、図及び説明を簡単化するために、FFR測定及びFFR補正に関する部分の構成のみを示している。実際には、装置本体140は、図示しないインターフェースユニットを介して入力した各生体情報に対してプログラムに従った演算処理や解析処理を施すことにより、表示処理部142を介して、各生体情報を所望の表示形態でディスプレイ150に表示する。例えば、生体情報処理装置100は、心電波形、SpOなどを入力及び又は測定する。生体情報処理装置100は、表示処理部142により、血圧、心電図(心内心電図)、SpOなどを波形、数値等でディスプレイ150に表示する。
装置本体140は、主に、表示処理部142、Pd/Pa算出部144、Pd/Pa補正部146、判定部145を有する。
表示処理部142は、薬剤投入後に、近位部に配置した第1圧力センサ121の測定値Pa及び遠位部に配置した第2圧力センサ131で測定した測定値Pdに基づいて算出される冠血流予備量比(FFR)をディスプレイ150に表示する。表示処理部142は、測定値Pa及び測定値Pdに基づいて算出されたPd/Paをディスプレイ150に表示する。表示処理部142は、本実施の形態では、FFRあるいはPd/Paとともに、観血血圧測定部110の第1圧力センサ121及び第2圧力センサ131で測定した測定値Pa、Pdをディスプレイ150に表示する。さらに、表示処理部142は、心内心電図等の各部から入力される情報をディスプレイ150に表示する。
表示処理部142は、補正指示入力のユーザ操作を可能にする操作部をディスプレイ150に表示させる。操作部は、本実施の形態では、ディスプレイ150が備えるタッチパネルまたはマウス操作等により補正指示入力可能な補正ボタンB2である。
補正ボタンB2は、算出したFFRを含むPd/Paを補正する際に押圧されるボタンであり、図3では、「補正」ボタンで示す。
また、表示処理部142は、FFR測定開始、及び、Pd/Paの表示等のFFR測定に関連し、且つタッチパネルまたはマウス操作等により指示入力可能なFFRボタン群B1を表示画面155に表示する。
FFRボタン群B1は、FFR測定期間内において、マークして登録して残しておきたいPa、Pd、Pd/Paの設定を行うボタンであり、図3では、「FFRイベント1」〜「FFRイベント6」ボタン、「FFR測定開始」ボタン)等で示される。なお、図3に示す各ボタンについての詳細は後述する。
FFRボタン群B1、補正ボタンB2のボタンが適宜押下されることにより、装置本体140では、FFR補正、FFR測定開始、Pd/Pa測定値の記録及び、FFR補正等の指示を受けて対応する処理を実行し、その旨を表示処理部142が表示する。
表示処理部142は、FFRボタン群B1、補正ボタンB2等により指示入力された際に、指示された処理結果を対応するイベントとしてイベントリスト157として表示画面155に表示する。また、表示処理部142は、補正ボタンB2が押圧された際に、FFR補正イベントを表示画面155の波形上に、FFR補正を行ったタイミングを示す線L1を表示する。
Pd/Pa算出部144は、測定値Pdを測定値Paで除算することでPd/Paを算出する。Pd/Pa算出部144によって算出されたPd/Paは、表示処理部142を介してディスプレイ150に表示可能である。
また、Pd/Pa算出部144は、測定対象となる血管(例えば、冠血脈)を最大充血させた状態で、遠位部の測定値Pdを近位部の測定値Paで除算することで、冠血流予備量比(FFR)を算出する。Pd/Pa算出部144によって算出された冠血流予備量比(FFR)は、表示処理部142を介してディスプレイ150に表示される。
判定部145は、Pd/Pa(FFRを含む)の測定後或いは測定中に第1圧力センサ121及び第2圧力センサ131を血管内の同位置に配置して測定される2つの測定値Pa、Pd間の誤差を判定する。同位置は、例えば、狭窄病変部位23の近位部側の位置であり、本実施の形態では、FFR測定時に第1圧力センサ121が配置される近位部としている。
判定部145で判定する誤差は、例えば、第1圧力センサ121の近位部の測定値Paを基準とする、第2圧力センサ131の同位置の測定値の増減を示す値である。
また、判定部145は、冠血流予備量比(FFR)を算出する前に、第1圧力センサ121と第2圧力センサ131とを同じ位置に配置し、第1圧力センサ121により測定する測定値Paの値と第2圧力センサ131により測定される測定値Pdとの値の平準化{イコライズ処理)を行う。
例えば、イコライズ処理は、カテーテル120の先端部が検査対象の冠動脈20の入口まで挿入された後、カテーテル120の管腔部120aに挿通されたプレッシャーワイヤー130の先端部の第2圧力センサ131を、カテーテル120の先端付近の第1圧力センサ121に並ぶように配置する。判定部145は、その同位置で第1圧力センサ121及び第2圧力センサ131が測定した測定値Pa、Pdをイコライズする。判定部145は、例えば、同じ位置に配置した第1圧力センサ121と第2圧力センサ131の測定値Pa、PdによりPd/Paを算出し、Pd/Pa=1.00となるように、測定値Pa、Pdをイコライズする。
Pd/Pa補正部146は、算出されたPd/Pa(冠血流予備量比(FFR)を含む)を、判定部145により判定した誤差に基づいて補正する。Pd/Pa補正部146は、例えば、測定値Pdを、測定値Paを基準にした誤差を用いて補正して、補正した測定値Pdを、測定値Paで除すことにより、冠血流予備量比(FFR)を補正する。
冠血流予備量比(FFR)を補正する場合、Pd/Pa補正部146は、冠血流予備量比算出後に、狭窄病変部位23よりも近位部側、ここでは、同じ位置として近位部に配置した第1圧力センサ121と第2圧力センサ131が測定した測定値Pa、Pdに基づいて算出したPd/Paが1.00でない場合、その差分を、先に算出した遠位部の測定値Pdに加算して、再度冠血流予備量比を計算し、補正後の冠血流予備量比として表示処理部142を介してディスプレイ150に表示する。
Pd/Pa補正部146は、ユーザからの補正指示入力を受け付けたときに、冠血流予備量比(FFR)を補正する。ユーザからの補正指示入力は、本実施の形態では、「補正」ボタンB2の押圧により、Pd/Pa補正部146に受け付けられる。
その際、Pd/Pa補正部146は、FFR補正処理を行う。また、「補正」ボタンB2による指示入力は表示処理部142が受け付けて、Pd/Pa補正部146で算出した補正値、FFR測定開始から測定したFFRまでの経過時間、補正前の測定値Pa、補正前の測定値Pd、補正値等の項目でFFR補正イベントを表示する(図6参照)。
ディスプレイ150は、表示処理部142により表示制御され、装置本体140に入力される各生体情報が表示処理部142を介して所望の表示形態で表示される。
ディスプレイ150は、例えば、図3に示すように、表示処理部142により表示画面155を表示する。なお、ディスプレイ150は、補正入力部(具体的には、「補正」ボタンB2)を選択させるためのタッチパネルを有してもよく、補正入力部(具体的には、「補正」ボタンB2)をマウス或いはキーボード等により操作可能としてもよい。
表示画面155は、心電波形、Pa、Pd、Pd/Pa(=FFR)と、イベントリスト157を表示する。また、表示面155は、入力部160を介して押下することにより選択可能な各ボタン、平準化ボタン「Equalize」ボタン、「EQ Reset」ボタン、FFRボタンB1である「FFRイベント1」〜「FFRイベント6」ボタン及び「FFR測定開始」ボタン、「補正」ボタンB2等を表示する。なお、表示画面155には、Pd/Paを示す波形上にFFR補正を行ったタイミングを示す線L1が表示される。
「FFR測定開始」ボタンは、FFRを測定する範囲を設定するものであり、測定したPa、Pdに基づいて測定するFFRを含むPd/Paの記録を開始するボタンである。このボタンの押圧より、FFR測定開始が装置本体140に入力される。これを受けて装置本体140は、第1圧力センサ121及び第2圧力センサ131による圧力の測定を開始する。
「FFRイベント1」〜「FFRイベント6」ボタンは、FFR計測期間中において、それぞれ押下されたときに、装置本体140に、第1圧力センサ121が測定した測定値Paと第2圧力センサ131が測定した測定値Pdとを用いて算出されたPd/Paをメモリに記録させるとともに、ディスプレイ150のイベントリスト157に、Pd/Pa測定値を示すイベントとして表示させる。すなわち、これら「FFRイベント1」〜「FFRイベント6」ボタンの押下により、FFRそのもののイベントではなく、FFR測定期間中においてマークしておきたいPd/Pa及び測定値Pa、Pdがイベントとして登録される。
<FFR測定処理>
次に、本実施の形態の生体情報処理装置100によるFFR測定処理について説明する。FFR測定処理は、装置本体140において実行される。
本実施の形態の生体情報計測装置100では、駆動状態において、装置本体140に観血血圧測定部110が接続されていれば、常に、装置本体140に、観血血圧測定部110(第1圧力センサ121及び第2圧力センサ131)から常に測定信号が入力される。すなわち、装置本体140に、観血血圧測定部110における2つの測定部(第1圧力センサ121及び第2圧力センサ131)が接続された装置本体140の駆動状態では、第1圧力センサ121の測定値Pa及び第2圧力センサ131の測定値Pdの測定をリアルタイムで実行している。
この状態の装置本体140は、図4に示すように、ステップS10において、FFR測定開始及びイコライズ処理を行う。
ステップS10では、入力部160を介したFFR測定開始の信号の入力の有無により、FFR測定開始するか否かを判定し、FFR測定開始の信号の入力が有れば、FFR測定開始として、第1圧力センサ121による測定値Paと、第2圧力センサ131による測定値Pdの記録を開始する。測定値Pa、Pdの記録は、例えば、メモリ等により記録される。
また、ステップS10では、判定部145は、第1圧力センサ121により測定する測定値Paと第2圧力センサ131により測定する測定値Pdの平準化(イコライズ処理)を行う。判定部145によるイコライズ処理は、FFRを算出する前、つまり、対象となる血管(冠血脈、肺動脈等)への薬剤の投入前で、且つ、カテーテル120の先端からプレッシャーワイヤー130を突出させて、第2圧力センサ131を狭窄病変部位23の遠位部に配する前に実行する。
判定部145は、第1圧力センサ121と第2圧力センサ131とが並ぶ同じ位置に位置(本実施の形態では近位部に位置)するときの双方の測定値(Pa、Pd)を測定してイコライズする。イコライズは、第1圧力センサ121の測定値Paを基準に行う。例えば、判定部145は、Pd/Pa=1.00となるように、第1圧力センサ121の出力値である第1測定値Paを基準に第2圧力センサ131の出力値である測定値Pdのずれを校正する。具体的には、測定値Paが120、Pdが130である場合は、Pdが100となるように第2圧力センサ131の測定値Pdを校正する。
このように、同位置に配置された第1圧力センサ121及び第2圧力センサ131の測定値Pa、Pdをイコライズすることにより、第1圧力センサ121、第2圧力センサ131及びこれらが設けられるカテーテル120、プレッシャーワイヤー130の個体差或いは製品特性の差等によりそれぞれの測定値が異なる場合でも、同様の箇所で同じ値を出力させることができる。
なお、このステップS10のイコライズ処理は、FFR測定開始の前に行っても良い。
また、イコライズ処理の後、Pd/Pa算出部144は、第1圧力センサ121及び第2圧力センサ131から常に入力される測定値Pa、Pdに基づいてPd/Paを測定する。Pd/Pa算出部144は、測定したPd/Paのうち最小値のPd/Paを常にFFRとし、この最小値の測定に用いられる測定値Pa、Pdとともに、ディスプレイ150に表示する。例えば、図3に示すように、FFRの測定結果を示すFFR測定結果イベントとして、表示処理部142によりディスプレイ150に表示される。図3では、FFR測定結果イベントは、例えば、イベントリスト157にイベント名「FFR Result」、詳細「FFR Result」として表示されている。
Pd/Pa算出部144は、常に算出されているPd/Paが最小値であれば、FFRとする。これにより、測定値Pa、Pdに基づいて算出されるPd/Paは、新たに最小値のPd/Paが算出されれば、その最小値のPd/PaをFFRとし、FFRは常に更新される。
最小値のPd/Paが算出される場合、測定値Paは、近位部に配置された第1圧力センサ121により測定される。また、測定値Pdは、プレッシャーワイヤー130が延出されることにより、狭窄病変部位23(図2参照)の遠位部に配された第2圧力センサ131により測定されたものである。
また、測定値Pa、Pdの記録の開始は、表示処理部142を介してディスプレイ150の表示画面155中のイベントリストにイベントとして表示されてもよい。FFR測定開始の信号の入力がなければ、第1圧力センサ121による測定値Paと、第2圧力センサ131による測定値Pdとは記録されない状態で測定は続けられる。
また、FFR測定開始の前或いは、FFR測定開始後でステップS12の前に、冠血脈に薬剤(ATP)が投入される。
ステップS12では、装置本体140は、測定される第1圧力センサ121及び第2圧力センサ131の測定値Pa、Pd及び測定値Pa、Pdを用いて算出されるPd/Paの測定値を記録するか否かを判定する。
具体的には、ステップS12では、Pd/Pa算出部144が、表示画面155で表示されるFFRボタン(「FFRイベント1〜6」ボタン)の押下により入力されるPd/Pa登録指示入力があるか否かを判定する。なお、FFRは、測定対象である冠血脈が最大充血しており、近位部の測定値Paと遠位部の測定値Pdに基づいて測定されるものであり、測定したPd/Paの最小値が常にFFRとなるようにリアルタイムで更新される。このため、FFRボタン群B1のFFRボタンを介したPd/Pa登録指示は、ボタンが押圧されたときに測定される測定値Pa、Pdを用いたPd/Paの登録の指示であり、FFR以外の登録指示となることが多い。
FFRボタンによるPd/Pa登録の指示を示すPd/Pa登録指示入力(特に、FFRの記録指示入力)があれば、ステップS14に移行する。
ステップS14では、Pd/Pa算出部144は、入力されるPd/Pa記録指示に基づいて、押下された時点のPa、Pdを用いてPd/Paを算出して、表示処理部142に表示させる。
具体的には、Pd/Pa算出部144は、Pd/Pa登録指示を受けて、第1圧力センサ121により測定される測定値Paとして、Paの最大値、最小値、平均値(Pa−Mean)の三種の測定値を、メモリに記憶するとともに表示処理部142を介してディスプレイ150に表示する。
加えて、Pd/Pa算出部144は、Pd/Pa登録指示を受けて、第2圧力センサ131により測定される測定値Pdとして、Pdの最大値、最小値、平均値(Pd−Mean)の三種の測定値を、メモリに記録するとともに表示処理部142を介してディスプレイ150に表示する。
例えば、図3の表示画面155では、表示処理部142により、Pd/Pa登録指示は、イベントリスト157中のFFRイベントとして「時刻[11:36:53]、イベント(名)[FFR Result]、詳細[FFR Result]、コメント[無]、項目1[00:13]、項目2[Pa(120/80/95)]、項目3[Pd(40/33/36)]、項目4[Pd/Pa:0.37]」等として表示されている。
ここで、項目1〜4は、それぞれ順に、FFRボタンを押下した時刻(Pd/Pa(FFR)記録の指示を受けた時刻)、測定値Pa(最大値、最小値、平均値)、測定値Pd(最大値、最小値、平均値)、Pd/Paである。
ステップS16では、装置本体140は、補正ボタン(「補正」ボタン)B2が押下されて補正指示入力の信号が入力されたか否かを判定し、補正指示入力の信号が入力されると、ステップS18に移行する。
ステップS16までは、FFRを測定した後、医師等の使用者が、プレシャーワイヤー130を引き戻して、第2圧力センサ131を第1圧力センサ121に並ぶような位置、つまり、イコライズした位置に移動させることが想定される。第2圧力センサ131を第1圧力センサ121とイコライズした位置に位置させた後、補正ボタンB2は必要に応じて押下されることになる。
ステップS18では、装置本体140は、FFRの測定(FFRとしてのPd/Paの測定)中或いはFFRの測定後(ここでは、FFR測定後)、測定したFFR(FFRとしてのPd/Pa)を補正するか否かを判定する。
ステップS18では、Pd/Pa補正部146は、補正指示入力の信号を受けたタイミングで測定される測定値Pa、Pdに基づいて算出したPd/Paを用いてPa、Pdの誤差を判定し、Pd/Pa(ここでは、FFR計測期間中に算出されたFFRとしてのPd/Paと、FFRイベントとして記録されたPd/Pa)を補正する。例えば、Pd/Pa補正部146は、ステップS18において、補正指示入力の信号を受けたタイミングで測定される測定値Pa、PdによりPd/Paを算出し、測定値Paを基準とした測定値Pdの誤差を判定して補正する。その誤差を補正値として、FFR測定範囲内においてイベントリスト157にイベントとして記録した全Pd/PaのPdを補正して、全Pd/Paの各々で対応するPaで除して補正後のPd/Paを算出する。以下、ステップS18におけるFFR補正処理の一例について詳細に説明する。
<FFRの補正処理>
ステップS18(図4参照)における測定したFFRの補正処理では、装置本体140は、図5に示す処理を行い、測定したFFRを補正し、その旨を示す補正イベント生成してディスプレイ150に表示する。
具体的には、補正ボタン(例えば、図3に示す「補正」ボタン)B2が押圧されると(図4のステップS16参照)、ステップS30において、装置本体140は、表示処理部142により、ディスプレイ150に、補正指示により測定したPd/Pa(ここではFFR)を補正したことを示すFFR補正イベントを生成する。
補正イベントは、例えば、上述した「FFRイベント1」〜「FFRイベント6」ボタンを押圧した際に表示するFFRイベントと同様のものである。
図6に示すように、補正イベントは、「時刻、イベント(名)[FFR Correction]、詳細[FFR 補正値]、コメント、項目1[経過時間]、項目2[Pa測定値(補正前)]、項目3[Pd測定値(補正前)]、項目4[補正値]、項目5、項目6等を有する。なお、項目1〜5は、それぞれ順に、FFRボタンを押下した時刻(Pd/Pa(FFR)記録の指示を受けた時刻)、測定値Pa(最大値、最小値、平均値)、測定値Pd(最大値、最小値、平均値)、Pd/Pa、Diff(差分)である。項目6は、既存のFFRイベント及びFFR補正イベントでは、補正した補正値が表示され、補正がおこなわれていない(FFR測定中に補正イベントが登録されていない場合)では、空欄となる。
ステップS31では、判定部145は、補正ボタン(「補正」ボタン)が押圧された時刻での第1圧力センサ121により測定される測定値Paと、第2圧力センサ131により算出される測定値PdとによりPd/Paを算出し、測定値Paと測定値Pdとの誤差を判定する。
ステップS32では、判定部145は、補正ボタン(「補正」ボタン)B2が押圧された時刻での第1圧力センサ121により測定される測定値Paと、第2圧力センサ131により測定される測定値Pdとの誤差を補正値として算出する。例えば、補正値は、補正ボタンが押圧された時刻でのPdの平均値(Pd−Mean)を基準にして、Pdの平均値(Pd−Mean)と、補正ボタンB2が押圧された時刻でのPaの平均値(Pa−Mean)との差とする。このときの補正可能な範囲は予め設定されており、例えば、整数2桁の範囲とする。この範囲外の補正値が算出された場合は「補正範囲外エラー」等のエラー表示を行うとともに、補正イベントは生成されない。
例えば、図3に示すイベントリスト157の補正イベントでは、補正ボタン(「補正」ボタン)B2が押圧された時刻は、「11:37:11」であり、この時刻での測定値Paは「Pa:(120/80/95)」であり、測定値Pdは、「Pd:(117/80/94)」である。
このときのPd/Paは、「0.98」であり、補正値は、測定値Paの平均値「95」−「94」=1であり、項目6に表示されている。また、補正イベント生成時におけるDiffは、補正前の測定値Pa、Pdの差であるので、ここでは、Diff=1であり、補正イベントの項目5に表示されている。
ステップS33では、Pd/Pa補正部146は、FFR測定時間内の全てのPd/Pa関連イベント(FFRイベント及びFFR補正イベント等)の全測定値Pdに補正値で増減して補正し、補正結果から各Pd/Pa関連イベントのPd/Pa(FFRも含む)、Diff値を再計算する。ここで再計算されるDiff値は、算出した補正後のPaと補正後のPdの差分を示す値である。
具体的には、Pd/Pa補正部146は、FFR測定時間内の全てのPd/Pa関連イベントの全遠位部の測定値Pdを補正値で増減した値を、FFR測定時間内の全てのPd/Pa関連イベントで対応する全近位部の測定値Paでそれぞれ除して補正後のPd/Pa(FFRも含む)をそれぞれ算出する。また、補正後のPa(平均値)と補正後のPd(平均値)との差であるDiff値を算出する。
ステップS34では、Pd/Pa補正部146は、再計算したPd/PaとDiff値を用いて、各FFRイベントを更新する。
ステップS36では、Pd/Pa補正部146は、表示処理部142を介して再計算したPd/PaとDiff値を反映して更新した情報(各FFRイベント)をディスプレイ150の表示画面155(詳細には、表示画面155中のイベントリスト157)に表示する。
すなわち、Pd/Pa補正部146は、再計算したPd/PaとDiff値に基づいて各FFRイベントのPdを補正し、補正したPdに基づいて各FFRイベントのPd/Pa(FFRを含む)とDiff値を再計算する。そして、Pd/Pa補正部146は、再計算した結果を、更新情報として記録し、更新情報を、表示処理部142を介してディスプレイ150に表示する。このときの更新情報は、表示画面155において、FFR測定画面としての表示画面155のイベントリスト157のFFRイベントのイベント内容に反映される。また、表示されるPd/Pa波形に反映して表示してもよい。
例えば、図3では、既存の各FFRイベント及びFFR補正イベントの各項目6に、「補正値:1」が表示され、それぞれのPdは、補正値で補正された補正後のPdであり、それぞれの項目4のPd/Paとして、補正後のPdを用いて算出された値が表示されている。イベント「FFR Result」では、項目3[Pd(40/33/36)]、項目4[Pd/Pa:0.37]等として補正前のPdの平均値35を補正値1で補正した補正後の測定値Pdの平均値36とし、Paで除してPd/Pa(36/95)=0.37とした補正した値で登録されている。また、再計算したDiffは、95(元のPa)−36(補正後のPd)=59となる。
なお、イベントリスト157中のFFR補正イベントを選択(例えば、マウスによるダブルクリック)すると、選択したFFR補正イベントに対応するイベント時刻の波形を表示するとともに、選択したFFR補正イベントで表示される補正値を編集する子画面を表示し、その補正値を編集可能とする。なお、補正値を修正後、予め設定されたキー押下でウィンドウを閉じることによって、修正された補正値を適用し、再計算を行ったり、また、修正は反映せず、再計算も行わないものとする。
[実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、狭窄病変部位23の近位部と遠位部とで測定した近位部の測定値Paと遠位部の測定値Pdとに基づいて冠血流予備量比を測定した後、近位部の測定値Pa及び遠位部の測定値Pdを測定した圧力センサの測定値に誤差がある場合、この誤差を反映して冠血流予備量比を補正し、冠血流予備量比を容易に正しく算出することができる。
よって、冠血流予備量比を測定した後で、近位部の測定値Pa及び遠位部の測定値Pdを測定した圧力センサの測定値に誤差があり、この誤差に起因して、測定した冠血流予備量比に誤りがある場合に、容易に、冠血流予備量比を補正できる。
なお、ここでは、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明をソフトウェアで実現することも可能である。例えば、本発明に係る再送方法のアルゴリズムをプログラム言語によって記述し、このプログラムをメモリに記憶しておいて情報処理手段によって実行させることにより、本発明に係る装置と同様の機能を実現することができる。例えば、血管内に配置された2つの圧力測定部の測定値に基づいて冠血流予備量比を算出する生体情報処理装置のコンピュータに、2つの圧力測定部を血管内の狭窄病変部位の近位部及び遠位部に離間配置して測定される2つの測定値間の比を冠血流予備量比として算出する算出工程と、冠血流予備量比の算出後に2つの圧力測定部を血管内の同位置に配置して測定される2つの測定値間の誤差を判定する判定工程と、算出した冠血流予備量比を、算出した前記誤差に基づいて補正する補正工程とを実行させる生体情報処理プログラムとしてもよい。
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することの無い範囲で、様々な形で実施することができる。
本発明は、冠血流予備量比を測定可能な心臓カテーテル検査装置に好適である。
20 冠動脈(血管)
21 大動脈(血管)
23 狭窄病変部位
100 生体情報処理装置
110 観血血圧測定部
120 カテーテル
120a 管腔部
121 第1圧力センサ
130 プレッシャーワイヤー
131 第2圧力センサ
140 装置本体
142 表示処理部
144 Pd/Pa算出部
146 Pd/Pa補正部
145 判定部
150 ディスプレイ(表示部)
155 表示画面
157 イベントリスト

Claims (6)

  1. 血管内に配置された2つの圧力測定部の測定値に基づいて冠血流予備量比を算出する生体情報処理装置であって、
    前記2つの圧力測定部を前記血管内の狭窄病変部位の近位部及び遠位部に離間配置して測定される2つの測定値間の比を前記冠血流予備量比として算出する算出部と、
    前記冠血流予備量比の算出後に前記2つの圧力測定部を前記血管内の同位置に配置して測定される2つの測定値間の誤差を判定する判定部と、
    算出した前記冠血流予備量比を、判定した前記誤差に基づいて補正する補正部と、
    を具備する、
    生体情報処理装置。
  2. 一方の圧力測定部は、前記冠血流予備量比の算出時に前記近位部の測定値を測定し、他方の圧力測定部は、前記冠血流予備量比の算出時に前記遠位部の測定値を測定し、
    前記誤差は、前記一方の圧力測定部の前記同位置の測定値を基準とする、前記他方の圧力測定部の前記同位置の測定値の増減を示す値であり、
    前記補正部は、前記遠位部の測定値を、前記誤差を用いて補正して、補正した前記遠位部の測定値を、前記近位部の測定値で除すことにより、前記冠血流予備量比を補正する、
    請求項1に記載の生体情報処理装置。
  3. 前記判定部は、前記冠血流予備量比の算出前に、前記2つの圧力測定部を前記同位置に配置して測定される2つの測定値をイコライズする、
    請求項1または2に記載の生体情報処理装置。
  4. 前記補正部は、ユーザからの補正指示入力を受け付けたときに、前記冠血流予備量比を補正する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の生体情報処理装置。
  5. 前記冠血流予備量比を表示部に表示させる表示処理部を有し、
    前記表示処理部は、前記補正指示入力のユーザ操作を可能にする操作部を前記表示部に表示させる、
    請求項4に記載の生体情報処理装置。
  6. 血管内に配置された2つの圧力測定部の測定値に基づいて冠血流予備量比を算出する生体情報処理装置のコンピュータに、
    前記2つの圧力測定部を前記血管内の狭窄病変部位の近位部及び遠位部に離間配置して測定される2つの測定値間の比を前記冠血流予備量比として算出する算出工程と、
    前記冠血流予備量比の算出後に前記2つの圧力測定部を前記血管内の同位置に配置して測定される2つの測定値間の誤差を判定する判定工程と、
    算出した前記冠血流予備量比を、判定した前記誤差に基づいて補正する補正工程とを、
    実行させる、
    生体情報処理プログラム。
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