JP2019016090A - 確認装置及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本願発明の課題は、現場への工具の置き忘れを検知し、置き忘れた工具を特定できる技術を提供することにある。【解決手段】本発明は、工具を一意に識別する工具識別情報と、前記工具の名称とが互いに対応付けられた工具情報記憶部と、作業開始前及び作業終了後に、前記工具に付されている二次元コードを撮影した画像データから前記二次元コードを検出し、前記検出した二次元コードを構成している複数のセルの配置及び色の組み合わせに基づいて、前記検出した二次元コードが示す工具識別情報を認識する認識手段と、前記作業開始前に認識された工具識別情報と前記作業終了後に認識された工具識別情報とを比較し、この比較結果において一致しなかった工具識別情報を前記工具情報記憶部から検索し、検索した工具識別情報に対応付けられている工具の名称を読み出す検索手段と、前記読み出された工具の名称を、置き忘れた工具として出力する出力手段とを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、確認装置及びそのプログラムに関する。
実働している現場に赴いて行う保守、点検、工事等の作業において多々発生する問題のひとつとして、工具類の置き忘れが挙げられる。工具の置き忘れを防止するため、紙面による工具の入出管理が一般に行われていた。しかしながら、工具の名称、個数等が手書きであるため、紙面での管理が煩雑となり、書き漏れや書き間違えが生じていた。このような人為的なミスを防ぐために、RFID(Radio Frequency Identifier)タグを工具に取り付けて、工具を管理する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の技術は、持ち込まれた工具に取り付けられているRFIDタグの情報を作業開始時に読み込み、更に持ち込まれた工具の総重量を測定する。そして作業終了時にもRFIDタグの情報を読み込み、工具の総重量も測定する。作業開始時と作業終了時とで、RFIDタグの情報及び工具の総重量のどちらかに不一致が生じた場合に、置き忘れがあったことを報知する。
特許文献1に記載されているようなRFIDシステムを導入しようとすると、リーダ/ライタ装置及びホストコンピュータが必要となり、イニシャルコストが高くなる。そのため、RFIDシステムがそもそも導入されないというケースが多かった。また、RFIDシステムを導入したとしても、工具に用いられている金属の種類によってはその金属が影響を及ぼし、RFIDの情報が読み取りにくくなるという現象も起きていた。更に、現場の作業員が工具を工具箱に投げ入れたりすることもあり、工具に取り付けられているRFIDが投げ入れられた時の衝撃で壊れ、RFIDの情報が読み取れないという事態も起きていた。
そこで、工具類の置き忘れを簡易的に報知する技術が開示されている(例えば、特許文献2)。この技術は、作業開始時及び終了時に、秤機能が付いた用具台に工具を載置して重量を比較する。比較の結果、作業開始時及び作業終了時で重量の不一致が生じている場合、警告音を鳴らして、工具類の置き忘れがあることを報知する。
特許文献2に記載されている技術は、作業開始時及び終了時の工具の重量の比較によって置き忘れがあるかを判断している。そのため、工具の置き忘れがあることが判明したとしても、何の工具が置き忘れとなっているかを把握することはできなかった。
そこで、本願発明が解決しようとする課題は、現場への工具の置き忘れを検知し、置き忘れた工具を特定できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、確認装置であって、工具を一意に識別する工具識別情報と、前記工具の名称とが互いに対応付けられた工具情報記憶部と、作業開始前及び作業終了後に、前記工具に付されている二次元コードを撮影した画像データから前記二次元コードを検出し、前記検出した二次元コードを構成している複数のセルの配置及び色の組み合わせに基づいて、前記検出した二次元コードが示す工具識別情報を認識する認識手段と、前記作業開始前に認識された工具識別情報と前記作業終了後に認識された工具識別情報とを比較し、この比較結果において一致しなかった工具識別情報を前記工具情報記憶部から検索し、検索した工具識別情報に対応付けられている工具の名称を読み出す検索手段と、前記読み出された工具の名称を、置き忘れた工具として出力する出力手段とを有する。
上記課題を解決するための本発明は、情報処理装置のプログラムであって、前記プログラムは前記情報処理装置を、作業開始前及び作業終了後に、前記工具に付されている二次元コードを撮影した画像データから前記二次元コードを検出し、前記検出した二次元コードを構成している複数のセルの配置及び色の組み合わせに基づいて、前記検出した二次元コードが示す工具識別情報を認識する認識手段と、前記作業開始前に認識された工具識別情報と前記作業終了後に認識された工具識別情報とを比較し、この比較結果において一致しなかった工具識別情報を、工具識別情報と前記工具の名称とが互いに対応付けられた工具情報記憶部から検索し、検索した工具識別情報に対応付けられている工具の名称を読み出す検索手段と、前記読み出された工具の名称を、置き忘れた工具として出力する出力手段と
して機能させる。
して機能させる。
本発明によれば、現場への工具の置き忘れを検知し、置き忘れた工具を特定できる技術を提供することができる。
本発明は、実働している現場に赴いて行う保守、点検、工事等の作業での工具の置き忘れを検知し、置き忘れた工具を特定する技術に関する。本発明は、医療現場、建設現場、客先等、いかなる作業現場での工具の置き忘れの検知に適用できるが、以下の説明では、鉄道車両が走る線路内への置き忘れの検知を例にして説明する。
本発明では、事前処理として、線路内に持ち込む工具と、工具の名称と、工具識別情報とを予め対応付けておく。更に、工具に対して、該工具に対応付けられている識別情報を示す二次元コードを張り付けておく。
ここで、本発明で用いる二次元コードについて図1を用いて説明する。本発明で用いる二次元コードは、同一の太さの線で囲まれた複数の正方形のセルが、縦(m:自然数)×横(n:自然数)の配列でマトリックス状に配置されて構成される。縦(m:自然数)×横(n:自然数)の夫々の個数(以下、配列の個数と称す)は、予め設定されているものである。図1に示した例は、縦(3)×横(9)の配列で同一の太さの線で囲まれたセルが配置されている二次元コードである。二次元コードを構成している各セルには、二次元コード上での配列の位置情報(以下、配列位置情報と呼ぶ)が付されている。図1の(1)に示した二次元コードの各セル内に記されている数字(1−1、1−2、…3−9)は、二次元コード上での各セルの配列位置情報を示している。
また、二次元コードを構成している各セルは、予め設定されている色のうちいずれか1色で塗りつぶされている。二次元コードは、セルの位置と該セルを塗りつぶしている色の組み合わせによって数値を表している。図1の(2)〜(4)の各二次元コードの左上に記されている数字は、各二次元コードが示す数値を例示している。
図1を参照するとわかる通り、本発明で使用する二次元コードは、同一の太さの線で囲まれたセルがマトリックス状に配列されている。そのため、二次元コードの外周を同一の太さの線で囲んでいるような構成になる。この二次元コードの外周の形状は、二次元コードの配列の個数、及びセルの塗りつぶしに用いられる色同様に予め決められており、二次元コードの特徴情報として端末に記憶されている。セルを囲んでいる線の色及び太さは、予め設定されている必要は無いが、二次元コードであることがわかる特徴的な色及び太さが好ましい。
図1の(2)〜(4)に示した例では、セルの周囲に使用している線の色を黒とし、セルに用いられる所定の色として、シアン(c)、マゼンダ(m)、イエロー(y)を用いた二次元コードである。図1の二次元コード(2)の例では、配列位置情報1−1〜1−9の各セルは順にc,c,c,c,c,c,c,c,m、配列位置情報2−1〜2−9の各セルは順にc,c,c,c,m,c,y,c,m、配列位置情報3−1〜3−9の各セルは順にy,c,c,c,m,y,y,y,yで塗りつぶされ、これらの各セルの色によって“00000001”を示している。
同様に、二次元コード(3)の例では、配列位置情報1−1〜1−9の各セルは順にc,c,c,c,c,c,c,c,m、配列位置情報2−1〜2−9の各セルは順にc,c,c,c,m,c,y,c,m、配列位置情報3−1〜3−9の各セルは順にc,c,c,y,m,m,y,y,cで塗りつぶされ、これらの各セルの色によって“00000010”を示している。
同様に、二次元コード(4)の例では、配列位置情報1−1〜1−9の各セルは順にc,c,c,c,c,c,c,c,m、配列位置情報2−1〜2−9の各セルは順にc,c,c,c,m,c,y,m,y、配列位置情報3−1〜3−9の各セルは順にy,c,c,m,m,c,y,y,mで塗りつぶされ、これらの各セルの色によって“00000011”を示している。
同様に、二次元コード(5)の例では、配列位置情報1−1〜1−9の各セルは順にc,c,c,c,c,c,c,c,m、配列位置情報2−1〜2−9の各セルは順にc,c,c,c,m,c,y,m,y、配列位置情報3−1〜3−9の各セルは順にy,c,c,y,m,m,y,m,yで塗りつぶされ、これらの各セルの色によって“00000012”を示している。
本発明では、このような二次元コードが、識別番号が重複しないようにして、線路に持ち込む工具の夫々に予め貼り付けられている。
工具に貼り付けられている二次元コードを線路内で作業を開始する前及び作業を終了した後の夫々においてカメラ付きの端末で写して、二次元コードが示す工具の識別情報を認識する。作業開始前と作業終了後とのそれぞれで認識した識別情報を比較して、不一致があるか否かを判定する。識別情報の不一致がある場合、線路内への置き忘れがあることをユーザに報知する。また、置き忘れの工具に関する情報をユーザに報知する。これにより、ユーザは線路内での工具の置き忘れがあることに気付くことができる。更に、ユーザは、線路内に置き忘れた工具が何であるかを知ることができる。
〈第1の実施の形態〉
以下に、本発明の詳細について述べる。
以下に、本発明の詳細について述べる。
図2は、本発明の概要図である。作業現場には、端末10、線路内に持ち込む工具20、及び工具に貼り付けられた二次元コード30が存在する。
端末10は、一般的なカメラ付きの携帯端末である。端末10は、図3に示す通り、カメラ機能部11、二次元コード特定部12、記憶部13、検索部14、及び表示制御部15を有する。
カメラ機能部11は、作業開始前及び作業終了後の夫々において二次元コードの認識が開始されると、撮像素子に写る画像を画像データにして二次元コード解析部12及び表示制御部15に出力する。
二次元コード解析部12は、カメラ機能部11からの画像データの中から二次元コードを検出する。二次元コード解析部12は、二次元コードを検出すると、その二次元コードの画像データ上(端末の表示画面上)での位置を示す二次元コード位置情報を表示制御部15に出力する。二次元コード解析部12は、検出した二次元コードの各セルの配列位置情報と各セルの色とを解析する。解析した各セルの配列位置情報及び該セルの色に基づいて、二次元コードが示す工具識別情報を認識する。工具識別情報を認識する方法としては、複数ある。例えば、配列位置情報及び該セルの色と数値とが対応付けられたコード表を用いて認識する方法がある。他には、配列位置情報及び該セルの色を示す数値を変数とする関数を用いて導出する方法等がある。本発明では、いずれの方法であっても良い。
記憶部13には、特徴情報131と、工具情報132と、作業開始前の工具一覧133と、作業終了後の工具一覧134とが記憶されている。
特徴情報131は、二次元コードの外周の形状、セルの配列の個数、及びセルの塗りつぶしに用いられる色が予め設定されて記憶されている。
工具情報132は、図4に示す通り、工具を一意に識別する工具識別情報と、工具名称とが互いに対応付けられた情報である。ユーザは、各工具識別情報を示す二次元コードを、各工具識別情報に対応付けられている工具名称が名づけられている工具に予め貼り付けておく。これにより、工具と工具名称と工具識別情報との対応関係が確立する。
作業開始前の工具一覧133は、作業開始前の工具の工具識別情報と工具名称とが記憶される。
作業終了後の工具一覧134は、作業終了後の工具の工具識別情報と工具名称とが記憶される。
検索部14は、リーダライタ(読み書き)部141及び比較部142を有する。
リーダライタ部141は、作業開始前及び作業終了後の夫々において、二次元コード解析部12が認識した工具識別情報を工具情報132から検索し、対応付けられている工具名称を読み出す。リーダライタ部141は、読み出した工具名称を工具識別情報と対応付けて、重複している工具識別情報は削除し、工具識別情報の重複が無いようにしてテンポラリデータとして一時的に保持する。作業開始前において二次元コードの認識が終了すると、リーダライタ部141は一時的に保持していた工具名称と工具識別情報とを記憶部13の作業開始前の工具一覧133に記憶する。作業終了後において二次元コードの認識が終了すると、リーダライタ部141は一時的に保持していた工具名称と工具識別情報とを記憶部13の作業終了後の工具一覧134に記憶する。リーダライタ部141は、作業開始前の工具一覧133及び作業終了後の工具一覧134への記憶が終了すると、テンポラリデータ内のデータを削除する。
比較部142は、作業開始前の工具一覧133に記されている工具識別情報と、作業終了後の工具一覧134に記されている工具識別情報とを読み出して比較し、不一致がある場合にはその不一致の工具抽出情報を、作業開始前の工具一覧133と作業終了後の工具一覧の情報134と共に比較結果として表示制御部15に出力する。
表示制御部15は、二次元コードの認識が開始されると認識画面を、工具確認が開始されると工具確認画面を、端末10の表示部に各画面のフォーマットに従って表示させる。
認識画面について、図5を用いて説明する。認識画面は、検出画面領域と認識結果画面領域とから構成される。検出画面領域には、カメラ機能部11が表示制御部15に出力した画像データが表示される。更に、表示制御部15は、二次元コード解析部12が二次元コードを検出した際に出力する二次元コード位置情報に基づいて、検出した二次元コードが強調されて認識画面領域に表示されるように制御する。図5には、二次元コードの概形を点線の太枠で囲って強調している一例を示している。また、図5に示されている検出画面領域では、4つある二次元コードのうち3つは二次元コードを検出できたため二次元コードを点線の太枠で囲って強調し、残りの1つは二次元コードの一部が隠れているため検出できなかった例を示している。尚、検出した二次元コードの概形を点線の太枠で囲って強調している例を用いて説明するが、二次元コードが検出されたことが視認できれば他の形状でも良く、例えば緑色の実線で囲っても良い。
認識結果画面領域には、二次元コードを認識した件数(作業開始前/作業終了後)、工具ID一覧、工具名称一覧、及び認識タイミングが表示される。表示制御部15は、作業開始前において、認識した工具識別情報の数を認識結果の件数に表示させ、リーダライタ部141のテンポラリデータの工具識別情報を工具ID一覧に、工具の名称を工具名称一覧に表示させる。表示制御部15は、作業終了後において、認識した工具識別情報の数を認識結果の件数に表示させ、作業開始前の工具一覧133の工具識別情報を工具ID一覧に、工具の名称を工具名称一覧に表示させる。図5に示されている認識結果画面領域には、作業開始前に、二次元コード解析部12が認識した3つの工具識別情報とその工具の名称と認識した個数とが表示されている例を示している。
更に、表示制御部15は、作業開始前及び作業終了後それぞれにおける工具の持ち込みタイミングを示すチェックボックスを表示させる。この工具の持ち込みタイミングは、二次元コードを認識したタイミングが作業開始前であるか、作業終了後であるかが、チェックボックスのONまたはOFFによって表示される。作業開始前の認識結果画面領域では、認識した二次元コードに対応するチェックボックス全てがONになっており、ユーザがタップしても変更できないようになっている。作業終了後の認識結果画面領域のチェックボックスは、認識した二次元コードだけがONになる。そして、OFFのチェックボックスは、ユーザのタップによりONにすることが可能である。これは、作業中に工具に貼り付けられた二次元コードが汚れたり傷ついたりしたことにより、工具は存在するが二次元コードの認識ができない状況が発生するためである。このような場合、ユーザは作業終了後の工具の持ち込みタイミングを示すチェックボックスをONにする。尚、本説明では、認識結果画面領域に工具の持ち込みタイミングを示すチェックボックスを表示させる例を用いて説明するが、別画面に切り替えて表示させても良い。
工具確認画面について、図6を用いて説明する。工具確認画面には、比較部142が出力した比較結果が表示される。工具確認画面には、工具名称に対応付けられて、作業開始前の個数と、作業終了時の個数が表示される。表示制御部15は、作業開始前の個数と作業終了後の個数とに不一致がある場合、比較部142が抽出した工具識別情報と工具情報とを線路に置き忘れている工具として視覚的にわかるように表示させる。以下の説明では、線路に置き忘れている工具の工具名称を白黒反転させて表示させる例を用いて説明する。しかしながら、線路に置き忘れている工具があることをユーザに報知できるのであれば、他の方法でもよい。例えば線路に置き忘れている工具の工具名称を色づけて表示させる、音声にて報知する等であっても良い。
図6に示されている例は、工具名称“A”の工具に貼り付けられている二次元コードを、二次元コード解析部12が作業開始前には2件認識したにも関わらず、作業終了後には1件しか認識しなかった場合の例である。二次元コード解析部12は、工具名称“J”及び“N”の工具に貼り付けられている二次元コードを、作業開始前と作業終了後とで同件数分認識した。そのため、表示制御部15は、工具名称“J”及び“N”の行を、白の背景に黒字で表示させている。一方、工具名称“A”の工具に貼り付けられている二次元コードを、二次元コード解析部12は作業開始前には2件認識したにも関わらず、作業終了後には1件しか認識しなかった。そのため、表示制御部15は、工具名称“A”の行を、黒の背景に白字で表示させて強調している。尚、強調して表示する方法として、行全体を黒の背景に白字で表示しているが、少なくとも工具名称が強調して表示されていればよい。但し、報知の観点から、行全体を強調して表示させる方が好ましい。
続いて、本実施の形態の動作について説明する。まず、二次元コード解析部12が画像データの中から二次元コードを検出する方法について説明する。
二次元コード解析部12は、二次元コードの認識が開始されると、予め設定されている二次元コードの特徴情報131を記憶部13から読み出す。
二次元コード解析部12は、一般的な画像処理の技術を用いて、画像データのエッジ検出を行い、画像データ内のオブジェクトの輪郭を抽出する。
二次元コード解析部12は、特徴情報に記されている二次元コードの外周の形状に近似する形状の輪郭を、抽出した輪郭の中から検索する。
二次元コード解析部12は、特徴情報に記されている二次元コードの外周の形状に近似する形状の輪郭を検索する度に、該輪郭内の各セルの色が特徴情報に記されているセルの塗りつぶしに用いられる色のいずれかであるかを確認する。
二次元コード解析部12は、検索した輪郭内の各セルが特徴情報に記されている色で塗りつぶされていることを確認すると、二次元コードを検出したと判定する。
尚、上記の二次元コードを検出する方法は一例であり、他の方法であっても良い。
続いて、本発明の工具確認の動作にについて説明する。ここでは、図2に示されている工具20−1〜工具20−4及び各工具に二次元コード30−1〜二次元コード30−4が貼り付けられている場合を用いて説明する。また、二次元コードは、3×9の配列で、セルの周囲に使用している線の色が黒、セルに用いられる色がシアン(c)、マゼンダ(m)、イエロー(y)である場合を用いて説明する。また、作業開始前には工具20−1〜工具20−4が存在し、工具20−2が線路に置き忘れられた場合を用いて説明する。
図7及び図8は、動作を説明するためのフロー図である。
まず、作業開始前の動作について、図7を用いて説明する。
ユーザは、準備として、工具識別情報を示す二次元コードを工具に予め貼り付けておく。更に、工具情報132に、工具識別情報と、この工具識別情報を示す二次元コードを張り付けた工具の工具名称とを対応付けて記憶させておく。
作業現場において、ユーザが端末10を用いて二次元コード30の認識を開始すると、二次元コード解析部12は、記憶部13から特徴情報を読み出す(ステップS701)。
カメラ機能部11は、撮像素子に写る画像を画像データにして表示制御部15及び二次元コード解析部12に出力する(ステップS702)。
表示制御部15は、カメラ機能部11からの画像データを認識画面(作業開始前)の認識画面領域に表示させる(ステップS703)
二次元コード解析部12は、読み出した特徴情報に記されている、二次元コードの外周の形状、配列の個数、及びセルの塗りつぶしに用いられる色に基づいて、カメラ機能部11からの画像データの中から二次元コードを検出する(ステップS704)。
二次元コード解析部12は、読み出した特徴情報に記されている、二次元コードの外周の形状、配列の個数、及びセルの塗りつぶしに用いられる色に基づいて、カメラ機能部11からの画像データの中から二次元コードを検出する(ステップS704)。
表示制御部15は、二次元コード解析部12が二次元コードを検出した際に出力する、二次元コード位置情報に基づいて、検出した二次元コードを点線の太枠で囲って表示部に表示させる(ステップS705)。
二次元コード解析部12は、配列位置情報と該セルの色とを解析し、解析したセル配列位置情報及び該セルの色に基づいて、二次元コードが示している工具識別情報を認識する(ステップS706)。
リーダライタ部141は、二次元コード解析部12が認識した工具識別情報を記憶部13の工具情報132から検索する(ステップS707)。
リーダライタ部141は、検索した工具識別情報に対応付けられている工具名を読み出し、工具識別情報と対応付けて、工具識別情報の重複が無いようにテンポラリデータとして一時的に保持する(ステップS708)。
表示制御部15は、認識した工具識別情報の数を認識結果の件数に表示させ、リーダライタ部141のテンポラリデータの工具識別情報を工具ID一覧に表示させ、工具の名称を工具名称一覧に表示させ、認識タイミングの作業開始前のチェックボックスをONにする(ステップS709)。
ユーザが二次元コード30の認識を終了させると、リーダライタ部141は、テンポラリデータの工具識別情報と工具名とを対応付けて、記憶部13の作業開始前の工具一覧133に記憶する(ステップS710)。
続いて、作業終了後の動作について、図8を用いて説明する。
作業終了後にユーザが端末10を用いて二次元コード30の認識を開始すると、二次元コード解析部12は、記憶部13から特徴情報を読み出す(ステップS801)。
カメラ機能部11は、撮像素子に写る画像を画像データにして表示制御部15及び二次元コード解析部12に出力する(ステップS802)。
表示制御部15は、カメラ機能部11からの画像データを認識画面(作業終了後)の認識画面領域に表示させる(ステップS803)
二次元コード解析部12は、読み出した特徴情報に記されている、二次元コードの外周の形状、配列の個数、及びセルの塗りつぶしに用いられる色に基づいて、カメラ機能部11からの画像データの中から二次元コードを検出する(ステップS804)。
二次元コード解析部12は、読み出した特徴情報に記されている、二次元コードの外周の形状、配列の個数、及びセルの塗りつぶしに用いられる色に基づいて、カメラ機能部11からの画像データの中から二次元コードを検出する(ステップS804)。
表示制御部15は、二次元コード解析部12が二次元コードを検出した際に出力する、二次元コード位置情報に基づいて、検出した二次元コードを点線の太枠で囲って表示部に表示させる(ステップS805)。
二次元コード解析部12は、二次元コード上での各セルの配列位置情報と該セルの色とを解析し、解析した配列位置情報及び該セルの色に基づいて、二次元コードが示している工具識別情報を認識する(ステップS806)。
リーダライタ部141は、二次元コード解析部12が認識した工具識別情報を記憶部13の工具情報132から検索する(ステップS807)。
リーダライタ部141は、検索した工具識別情報に対応付けられている工具名を工具識別情報と対応付けて、工具識別情報の重複が無いようにテンポラリデータとして一時的に保持する(ステップS808)。
表示制御部15は、認識した工具識別情報の数を認識結果の件数に表示させ、リーダライタ部141のテンポラリデータの工具識別情報を工具ID一覧に表示させ、工具の名称を工具名称一覧に表示させ、認識タイミングの作業終了後のチェックボックスをONにする(ステップS809)。
ユーザが二次元コード30の認識を終了させると、リーダライタ部141は、テンポラリデータの工具識別情報と工具名とを対応付けて、記憶部13の作業終了後の工具一覧134に記憶する(ステップS810)。
ユーザが端末10を用いて工具確認を開始すると、比較部142は、作業開始前の工具一覧133に記憶されている工具識別情報と、作業終了後の工具一覧134に記憶されている工具識別情報とを比較する(ステップS811)。
表示制御部15は、比較の結果、一致する場合は(ステップS811:YES)、線路に置き忘れている工具が無い旨をユーザに報知する(ステップS813)。
比較の結果、一致しない工具識別情報と工具情報がある場合(ステップS811:NO)、表示制御部15は比較部142が抽出した工具識別情報と工具情報とを線路に置き忘れている工具として表示させる(ステップS812)。
尚、上記説明では、工具確認画面に工具名称と、作業開始前の個数と、作業終了時の個数とが対応付けられて表示される例を用いて説明したが、他の情報を表示させても良い。例えば、工具確認画面に表示されている情報について確認したことを示すチェックボックスを表示させ、ユーザが工具確認画面に表示されている情報を確認するとチェックボックスをONにできるようにしてもよい。但し、作業開始前及び作業終了後で工具の個数が不一致である工具に対しては、チェックボックスをONにすることができないようにする。
本発明によると、短時間で現場への工具の置き忘れを検知し、置き忘れた工具を特定できる。本発明が想定している線路での作業の場合、線路への工具の置き忘れは重大な事故を引き起こす可能性がある。また、線路での作業は夜間に行われ、始発電車の発車前に線路での作業を終了させなければならない。そのため、短時間での工具の置き忘れの検知及び置き忘れ工具の特定は、現場作業員の多大な負担を軽減することが可能となる。
作業中に工具に貼り付けられた二次元コードが汚れたり傷ついたりしたことにより、二次元コードを認識することができないが、工具は存在するという状況にも対応できる。
また、二次元コードの認識において、認識した件数を表示しているため、合計数から置き忘れた工具を把握できる場合がある。
〈第2の実施の形態〉
本実施の形態では、第1の実施の形態に加えて、工具情報132に新規の工具識別情報と工具の名称とを追加する形態について説明する。尚、上記実施の形態と同様の構成については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、第1の実施の形態に加えて、工具情報132に新規の工具識別情報と工具の名称とを追加する形態について説明する。尚、上記実施の形態と同様の構成については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
二次元コード解析部12は、工具情報の追加が開始されると、作業開始前の二次元コード認識中における工具情報の追加であるか否かを判断する。判断の結果、二次元コード解析部12は、作業開始前の二次元コード認識中における工具情報の追加では無いと判断した場合に、記憶部13から特徴情報を読み出す。
二次元コード解析部12が行う、作業開始前の二次元コード認識中における工具情報の追加であるか判断の方法としては、幾つか方法がある。例えば、工具情報の追加が開始されると、二次元コード解析部12は、特徴情報131を既に読み出しているかによって判断する方法がある。他の方法として、二次元コード解析部12は、二次元コードの認識が開始されると、二次元コードの認識が実行中であることを示すフラグを立て、工具情報の追加が開始されるとこのフラグが立っているか否かを確認して判断する方法等がある。本発明の場合、いずれの方法であっても、他の方法であっても良いものとする。
リーダライタ部141は、二次元コード解析部12が二次元コード認識中での工具情報の追加であると判断した場合、二次元コード解析部12が認識した工具識別情報が、テンポラリデータ(以下、第1のテンポラリデータと呼ぶ)に一時的に記憶されている工具識別情報と重複しているか否かの重複判定を行う。
リーダライタ部141は、重複判定の結果、重複していると判定すると、重複している工具識別情報と該工具の名称とを第1のテンポラリデータから読み出して第2のテンポラリデータに一時的に記憶する。
一方、重複判定の結果、重複しないと判定すると、まず工具識別情報を第2のテンポラリデータに一時的に記憶する。リーダライタ部141は、後にユーザによって入力された工具の名称を工具識別情報に対応付けて、第2のテンポラリデータに追加する。
ユーザが二次元コード30の認識を終了させると、リーダライタ部141は、第1及び第2のテンポラリデータの工具識別情報と工具名とを対応付けて、記憶部13の作業開始前の工具一覧133に重複が無いように記憶する。但し、追加の工具識別情報には、追加であることを示す情報、例えばフラグを立てて記憶する。また、第2のテンポラリデータの工具識別情報と工具名とを対応付けて、記憶部13の工具情報132に重複が無いように記憶する。リーダライタ部141は、作業開始前の工具一覧133及び作業終了後の工具一覧134への記憶が終了すると、第1及び第2のテンポラリデータ内のデータを削除する。
比較部142は、作業開始前の工具一覧133において、追加された工具識別情報を確認し、追加された工具識別情報を比較結果に含めて出力する。
表示制御部15は、二次元コードの認識が開始されると認識画面(追加)を表示させる。認識画面(追加)は、上述の認識画面と同様の表示画面であるが、認識結果画面領域の認識タイミングに、作業開始前の二次元コード認識中における工具情報の追加であるかを示す情報が新たに加わる。
表示制御部15は、リーダライタ部141の第2のテンポラリデータの情報を認識結果画面領域に表示させる。この時、表示制御部15は、第2のテンポラリデータにおいて、工具識別情報に対応付けられて工具の名称が記されている場合、工具IDと工具名称とを表示させ、更に認識タイミングの作業開始前のチェックボックスをONにして表示させる。第2のテンポラリデータにおいて、工具識別情報に対応付けられて工具の名称が記されていない場合、工具IDを表示させ、認識タイミングの追加のチェックボックスをONにして表示させる。認識画面(追加)の一例を図9に示す。
図9に示した例は、工具ID“00000001”と“00000010”との2件の二次元コードを認識した例である。工具ID“00000001”は作業開始前において既に認識が終了しているため、認識タイミングの施工前のチェックボックスがONとなっている。工具ID“00000010”は、新規追加であるため、工具名称はブランクになっている上に、認識タイミングの追加のチェックボックスがONとなっている。
表示制御部15は、ユーザによって手入力の指示がされると、重複判定で重複していないと判定された工具の工具名を入力するための追加手入力画面を、フォーマットに従って端末10の表示部に表示させる。追加手入力画面は、図10に示す通り、工具の名称を入力することができる。尚、図10の例では、端末に具備されているキーボードを用いて入力する例を示しているが、工具名一覧から選択して入力する方法であっても良い。
表示制御部15が、本実施の形態において表示させる工具確認画面について、図11を用いて説明する。本実施の形態では、上記実施の形態の工具確認画面に加えて、追加時の個数が表示される。
続いて、本実施の形態の動作について、図12のフロー図を用いて説明する。
作業現場において、ユーザが端末10を用いて工具情報の追加を開始すると、二次元コード解析部12は、作業開始前の二次元コード認識中における工具情報の追加であるか否かを判断する(ステップS1201)。
作業開始前の二次元コード認識中での工具情報の追加と判断した場合(ステップS1201:Yes)、その旨をリーダライタ部141に通知する(ステップS1202)。
作業開始前の二次元コード認識中での工具情報の追加では無いと判断した場合(ステップS1201:NO)、特徴情報131を読み出す(ステップS1203)。
カメラ機能部11は、撮像素子に写る画像を画像データにして表示制御部15及び二次元コード解析部12に出力する(ステップS1204)。
表示制御部15は、カメラ機能部11からの画像データを認識画面(追加)の認識画面領域に表示させる(ステップS1205)。
二次元コード解析部12は、読み出した特徴情報に記されている、二次元コードの外周の形状、配列の個数、及びセルの塗りつぶしに用いられる色に基づいて、カメラ機能部11からの画像データの中から二次元コードを検出する(ステップS1206)。
表示制御部15は、二次元コード解析部12が二次元コードを検出した際に出力する、二次元コード位置情報に基づいて、検出した二次元コードを点線の太枠で囲って表示部に表示させる(ステップS1207)。
二次元コード解析部12は、各セルの配列位置情報と該セルの色とを解析し、解析した配列位置情報及び該セルの色に基づいて、二次元コードが示している工具識別情報を認識する(ステップS1208)。
リーダライタ部141は、二次元コード解析部12が認識した工具識別情報の重複判定を行う(ステップS1209)。
リーダライタ部141は、重複判定で重複していると判定すると(ステップS1209:YES)、重複している工具識別情報と該工具の名称とを第1のテンポラリデータから読み出して第2のテンポラリデータに一時的に記憶する(ステップS1210)。
リーダライタ部141は、重複判定の結果、重複しないと判定すると(ステップS1209:NO)、認識した工具識別情報を第2のテンポラリデータに一時的に記憶する(ステップS1211)。
表示制御部15は、リーダライタ部141の第2のテンポラリデータの情報を認識結果画面領域に表示させる(ステップS1212)。
表示制御部15は、ユーザによって手入力の指示がされると、追加手入力画面を端末10の表示部に表示させる(ステップS1213)。
リーダライタ部141は、ユーザによって入力された工具の名称を工具識別情報に対応付けて追加し、第2のテンポラリデータを更新する(ステップS1214)。
ユーザが二次元コード30の認識を終了させると、リーダライタ部141は、第1及び第2のテンポラリデータの工具識別情報と工具名とを対応付けて、記憶部13の作業開始前の工具一覧133に重複が無いように記憶する(ステップS1215)。
リーダライタ部141は、第2のテンポラリデータの工具識別情報と工具名とを対応付けて、記憶部13の工具情報132に重複が無いように記憶する(ステップS1216)。
作業終了後の動作については、工具確認画面で表示する内容が実施の形態1とは異なるが、動作は同じであるため省略する。
本実施の形態によると、作業途中に追加工具が発生しても追加することが可能であり、作業終了後の紛失工具の確認では、追加工具も含めて確認することが出来る。
〈第3の実施の形態〉
上記第1の実施の形態では、工具確認画面に、工具名称と作業開始前の個数と作業終了後の個数とが表示される場合を用いて説明した。本実施の形態では、工具識別情報、工具の名称が個別に表示され、各工具が作業開始前及び作業終了後にあったか否かが表示される場合を用いて説明する。尚、上記実施の形態と同様の構成については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
上記第1の実施の形態では、工具確認画面に、工具名称と作業開始前の個数と作業終了後の個数とが表示される場合を用いて説明した。本実施の形態では、工具識別情報、工具の名称が個別に表示され、各工具が作業開始前及び作業終了後にあったか否かが表示される場合を用いて説明する。尚、上記実施の形態と同様の構成については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施の形態で表示される工具確認画面を図13に示す。本実施の形態における工具確認画面は、工具識別情報、工具の名称、作業開始前情報、及び作業終了後情報が表示される。図13に示した例では、工具識別情報“00000001”の工具名称“A”と、工具識別情報“00000011”の工具名称“K”と、工具識別情報“00000012”の工具名称“L”は、作業開始前及び作業終了後に工具識別情報が認識されたことを示している。一方、工具識別情報“00000010”の工具名称“A”は、作業開始前に工具識別情報が認識されたが、作業終了後では工具識別情報が認識されなかったことを示している。
尚、上記説明では、第1の実施の形態に対応した例を用いて説明したが、第2の実施の形態に対応させても良い。
また、個別の工具識別情報又は工具の名称を選択すると、工具の画像が表示される構成であっても良い。
本実施の形態では、工具の名称が個別に表示されるため、ユーザは紛失工具の情報の目安が分かり、紛失工具の捜索がし易くなる。
〈第4の実施の形態〉
本実施の形態では、端末10が、確認画面の内容を印字することが出来る構成について説明する。尚、上記実施の形態と同様の構成については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、端末10が、確認画面の内容を印字することが出来る構成について説明する。尚、上記実施の形態と同様の構成については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
図14は、本実施の形態の端末10のブロック図である。上記実施形態に加えて、印字制御部16を有する。
印字制御部16は、印字フォーマットに従って、図15に示すような確認表が印字されるように制御する。確認表には、作業日、作業場所、及び工具確認表が印字される。
作業日は、作業した日時を示す。作業日は、ユーザによって手入力された日時が印字されても、印字する際に取得した、端末10が保持する時計の日時が印字されてもよい。
作業場所は、作業が行われた線路の位置を示す。作業場所は、ユーザによって手入力された位置が印字されても、印字する際に端末10のGPS(Global Positioning System)等の位置取得機能が取得した位置情報が印字されても良い。
工具確認表には、比較部142が出力した比較結果が表示される。工具確認表には、工具名称に対応付けられて、作業開始前の個数と、作業終了時の個数と、最終チェック欄とが表示される。最終チェック欄は、第1の実施の形態で説明した工具確認画面において、表示されている情報をユーザが確認したかを示すものである。ユーザが工具確認画面でチェックボックスをONにした場合、最終チェック欄にチェックが記される。
図15に示されている例は、工具名称“A”の工具に貼り付けられている二次元コードを、二次元コード解析部12が作業開始前には2件認識したにも関わらず、作業終了後には1件しか認識しなかった場合の例である。二次元コード解析部12は、工具名称“L”の工具に貼り付けられている二次元コードを、作業開始前と作業終了後とで同件数分認識した。ユーザは、工具名称“L”は工具の置き忘れが無かった工具であることを確認して、工具確認画面のチェックボックスをONにする。そのため、印字制御部16は、工具名称“L”に対応付けられている最終チェック欄にチェックを記して印字している。一方、工具名称“A”の工具に貼り付けられている二次元コードを、二次元コード解析部12は作業開始前には2件認識したにも関わらず、作業終了後には1件しか認識しなかった。ユーザは、工具名称“A”の工具を確認出来なかったため、工具確認画面のチェックボックスをONにすることができない。そのため、印字制御部16は、工具名称“A”に対応付けられている最終チェック欄にはチェックが記されていない。
尚、上記説明では、第1の実施の形態に対応する例を用いて説明したが、第2の実施の形態及び第3の実施の形態に対応させても良い。
また、端末10にメール機能部を設け、比較部142が出力した比較結果の情報と、印字フォーマットとをメールに添付させて、メール送信させる構成であっても良い。このような構成の場合、宛先は予め固定しても、ユーザに入力させても良い。
本実施の形態によると、送信されたメールをサーバ等に保管することが出来るため、後日の工具管理の確認が可能となる。
〈第5の実施の形態〉
本実施の形態では、二次元コード解析部12が、カメラ機能部11からの画像データの中から二次元コードを検出する機能を用いて、紛失した工具を捜索する構成について説明する。
本実施の形態では、二次元コード解析部12が、カメラ機能部11からの画像データの中から二次元コードを検出する機能を用いて、紛失した工具を捜索する構成について説明する。
ユーザによって、紛失工具捜索が実行されると、二次元コード解析部12は、比較部142から、紛失した工具の工具識別情報を受け取る。そして、二次元コード解析部12は、カメラ機能部11からの画像データの中から二次元コードを検出する。二次元コード解析部12は、二次元コードを検出すると、検出した二次元コードの各セルの配列位置情報と各セルの色とを解析する。解析した各セルの配列位置情報及び該セルの色に基づいて、二次元コードが示す工具識別情報を認識する。二次元コード解析部12は、認識した工具識別情報が、紛失した工具識別情報と一致するかを確認する。一致した場合、表示制御部15は、紛失した工具の工具識別情報を認識したことを表示する。
尚、上記説明では、紛失した工具の工具識別情報を認識したことを表示させる構成を用いて説明したが、音声によって報知してもよい。
本実施の形態によると、目視では発見できなかった紛失工具を見つけることができる。
〈実施例〉
第1の実施の形態において、端末10の表示部に表示される画面の遷移を、図16を用いて説明する。
第1の実施の形態において、端末10の表示部に表示される画面の遷移を、図16を用いて説明する。
ユーザが端末10の表示部に表示されたメニュー画面から、作業開始前の二次元コードの認識を選択して実行する。その時の実行結果は、図16の認識画面(作業開始時)に示された内容が表示される。認識画面(作業開始時)の左下の“終了”を選択すると、メニュー画面に戻る。
ユーザが端末10の表示部に表示されたメニュー画面から、作業終了後の二次元コードの認識を選択して実行する。その時の実行結果は、図16の認識画面(作業終了後)に示された内容が表示される。
ユーザが認識画面(作業終了後)の左下の“工具確認”を選択すると、図16の工具確認画面に示された内容が表示部に表示される。
ユーザが工具確認画面の左下の“終了”を選択すると、メニュー画面に戻る。
続いて、第2の実施の形態において、端末10の表示部に表示される画面の遷移を、図17を用いて説明する。
ユーザが端末10の表示部に表示されたメニュー画面から、作業開始前の二次元コードの認識を選択して実行する。その時の実行結果は、図17の認識画面(作業開始時)に示された内容が表示される。
ユーザが端末10の表示部に表示された認識画面(作業開始時)の左下の“追加”を選択すると、図17の認識画面(追加)に示された内容が表示される。認識画面(追加)の左下の“終了”を選択すると、メニュー画面に戻る。
ユーザが端末10の表示部に表示されたメニュー画面から、作業終了後の二次元コードの認識を選択して実行する。その時の実行結果は、図17の認識画面(作業終了後)に示された内容が表示される。
ユーザが認識画面(作業終了後)の左下の“工具確認”を選択すると、図11の工具確認画面に示された内容が表示部に表示される。
ユーザが工具確認画面の左下の“終了”を選択すると、メニュー画面に戻る。
尚、上述した本発明の端末は、上記説明からも明らかなように、ハードウェアで構成することも可能であるが、コンピュータプログラムにより実現することも可能である。
このような構成の場合、図18に例示する如く、プロセッサ1801、メモリ(ROM,RAM等)1802、及び記憶部(ハードディスク等)1803を有するコンピュータによって実現可能である。この場合、このメモリ1802又は記憶部1803には上述した二次元コード解析部12、リーダライタ部141、比較部142、表示制御部15、及び印字制御部16の少なくとも1つに対応する処理を行うプログラムが格納されている。そして、メモリ1802又は記憶部1803に格納されているプログラムを実行することによって、上述した実施の形態と同様の機能、動作を実現させる。尚、上述した実施の形態の一部の機能のみをコンピュータプログラムにより実現することも可能である。
以上、実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
10 端末
11 カメラ機能部
12 二次元コード解析部
13 記憶部
14 検索部
15 表示制御部
16 印字制御部
11 カメラ機能部
12 二次元コード解析部
13 記憶部
14 検索部
15 表示制御部
16 印字制御部
Claims (6)
- 工具を一意に識別する工具識別情報と、前記工具の名称とが互いに対応付けられた工具情報記憶部と、
作業開始前及び作業終了後に、前記工具に付されている二次元コードを撮影した画像データから前記二次元コードを検出し、前記検出した二次元コードを構成している複数のセルの配置及び色の組み合わせに基づいて、前記検出した二次元コードが示す工具識別情報を認識する認識手段と、
前記作業開始前に認識された工具識別情報と前記作業終了後に認識された工具識別情報とを比較し、この比較結果において一致しなかった工具識別情報を前記工具情報記憶部から検索し、検索した工具識別情報に対応付けられている工具の名称を読み出す検索手段と、
前記読み出された工具の名称を、置き忘れた工具として出力する出力手段と
を有する確認装置。 - 前記検索手段は、前記作業開始前及び前記作業終了後の夫々において、前記認識手段が認識した工具識別情報を重複しないように一時的に保持し、前記一時的に保持している工具識別情報前記工具情報記憶部から検索し、検索した工具識別情報に対応付けられている工具の名称を読み出し、
前記出力手段は、前記読み出された工具の名称を、認識した工具として出力する
請求項1に記載の確認装置。 - 前記出力手段は、画面出力、印字出力、及び音声出力の少なくともいずれかである
請求項1又は請求項2に記載の確認装置。 - 情報処理装置のプログラムであって、前記プログラムは前記情報処理装置を、
作業開始前及び作業終了後に、前記工具に付されている二次元コードを撮影した画像データから前記二次元コードを検出し、前記検出した二次元コードを構成している複数のセルの配置及び色の組み合わせに基づいて、前記検出した二次元コードが示す工具識別情報を認識する認識手段と、
前記作業開始前に認識された工具識別情報と前記作業終了後に認識された工具識別情報とを比較し、この比較結果において一致しなかった工具識別情報を、工具識別情報と前記工具の名称とが互いに対応付けられた工具情報記憶部から検索し、検索した工具識別情報に対応付けられている工具の名称を読み出す検索手段と、
前記読み出された工具の名称を、置き忘れた工具として出力する出力手段と
して機能させるプログラム。 - 前記検索手段は、前記作業開始前及び前記作業終了後の夫々において、前記認識手段が認識した工具識別情報を重複しないように一時的に保持し、前記一時的に保持している工具識別情報前記工具情報記憶部から検索し、検索した工具識別情報に対応付けられている工具の名称を読み出し、
前記出力手段は、前記読み出された工具の名称を、認識した工具として出力する
請求項4に記載のプログラム。 - 前記出力手段は、画面出力、印字出力、及び音声出力の少なくともいずれかを行う手段である請求項4又は請求項5に記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017131895A JP2019016090A (ja) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | 確認装置及びそのプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020146781A (ja) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | 株式会社ディスコ | 監視システム |
-
2017
- 2017-07-05 JP JP2017131895A patent/JP2019016090A/ja active Pending
Cited By (2)
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