JP2019015288A - ピストンの製造方法 - Google Patents

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クリストフ ガイスラー
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Abstract

【課題】いわゆる「ゼロギャップ」に関連する欠点を克服する。【解決手段】本発明は、ピストン(1)の製造方法に関する。この方法は、内側接合面(7,7’)を含む内側支持要素(4)をそれぞれ有しかつ外側接合面(8,8’)を含む外側支持要素(5)をそれぞれ有するピストン上側部および下側部(2,3)を製造する一方、接合面(7,7’,8,8’)にろう材保持部(10)を設けるステップと、ろう材保持部(10)にろう材(12)を導入するステップと、各内側接合面(7,7’)間と各外側接合面(8,8’)間に環状かつ線状の接触部(13)が作られるようにピストン上側部および下側部(2,3)を組み立ててピストン(1)を形成する一方、ギャップ幅wを20〜150μmとするステップと、ピストン(1)をろう付け炉に入れて加熱するステップと、ろう付けされたピストン(1)をろう材(12)が凝固するまで冷却するステップとを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の前提部に係る、それぞれが内側支持要素および外側支持要素を有するピストン上側部およびピストン下側部を備えたピストンを製造するための方法に関する。本発明は、また、そのような方法によって製造されたピストンと、そのようなピストンを備えた内燃エンジンとに関する。
内燃エンジン用のマルチパーツ型ピストンを製造するための一般的な方法として、次の方法ステップを含むものが特許文献1から知られている。その方法ステップとは、接合面を含む内側支持要素および接合面を含む外側支持要素をそれぞれ有するピストン上側部およびピストン下側部を製造するステップと、少なくとも1つの接合面の領域に高温ろう材を塗布するステップと、接合面同士を接触させることでピストン上側部とピストン下側部とを組み立ててピストン本体を形成するステップと、ピストン本体を真空炉に入れて当該真空炉を真空にするステップと、最高10-2ミリバールの圧力下で最高1300℃のろう付け温度までピストン本体を加熱するステップと、ろう付けされたピストンを高温ろう材が完全に凝固するまで冷却するステップとである。公知のろう付け方法の目的は、ピストン上側部とピストン下側部との間の信頼性の高いろう付け接合を、できるだけ低コストに実現することにある。
独国特許出願公開第102009032941号明細書
従来技術から公知のろう付け方法では、ろう材が接合面に塗布されるところ、当該接合面は、互いに対して平行に向けられていて、よって接続状態において互いに対してフラットに当接する。しかしながら、この場合、いわゆる「ゼロギャップ」の問題が生じる。ゼロギャップは、2つの予備加工された接合面が正確に平行に、よって互いに対してフラットに当接する場合に生じ、その結果として、ろう材が均一に広がることができず、また最悪な場合には全く広がることができない。それにより、2つの部品間に欠陥やろう材不足の接合が生じる。
したがって、本発明の目的は、一般的なタイプの方法に関して、従来技術から公知の欠点、特にいわゆる「ゼロギャップ」に関連する欠点を克服する、改善されたまたは少なくとも従来のものに代わる実施形態を提示することである。
本発明によると、上記の目的は、独立請求項1の主題によって達成される。有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
本発明は、接合される2つの構成要素の間に所定のろう付けギャップを設けるという基本思想に基づく。当該ろう付けギャップによると、信頼性が高く、安定したプロセスによるろう付けが実現される。本発明に係る方法では、内側接合面を含む内側支持要素と、外側接合面を含む外側支持要素とを有するピストン上側部が、まず製造されるかまたは利用可能とされる。同様に、内側接合面を含む内側支持要素と、外側接合面を含む外側支持要素とを有するピストン下側部も利用可能とされる。ここで、少なくとも1つのろう材保持部が、少なくとも1つの内側接合面および/または少なくとも1つの外側接合面に設けられる。そして、高温ろう材が、少なくとも1つのろう材保持部に導入される。この後、ピストン上側部およびピストン下側部の組立てが行われてピストン本体が形成され、ここで、各内側接合面と各外側接合面との間に、それぞれ環状の接触部が形成される。2つのピストン部品は、したがって、環状線を介して接触する。この結果、例えば従来技術から公知の接合面間のフラットな接触を回避することができる。ここで、2つの対向配置された接合面間のギャップ幅は、20〜150μmであり、その結果、従来は生じていたゼロギャップのリスクや、瑕疵あるろう付け接合のリスクを回避することができる。このようにするために、ピストン上側部および/またはピストン下側部の各接合面は、これらが接続状態において互いに対してフラットに接触してゼロギャップを形成することがないように予備加工される。したがって、ピストン上側部またはピストン下側部の少なくとも1つの内側接合面および/または少なくとも1つの外側接合面は、ピストン下側部またはピストン上側部の対応する接合面に対して傾斜している。2つの対応する接合面間に存在するギャップは、したがって、例えばくさび状である。次に、ピストン本体は、ろう付け炉に入れられ、そこで最高で1300℃の温度でろう付けされ、その結果、高温ろう材が溶けてピストン上側部およびピストン下側部の接合面間に材料的な接続が作り出される。ろう付けされたピストン本体またはピストンは、その後、高温ろう材が完全に凝固するまで冷却される。このピストン本体またはピストンは、続けて追加的に、後加工、すなわち切削または研削プロセスに供されてもよい。所定の接合面の設計によって所定のろう付けギャップを設けることにより、毛細管効果を調節的に利用すること、および接合面の全体を完全にぬらすことを実現でき、その結果、「ゼロギャップ」接合面において頻繁に生じ得る欠陥を確実に回避することができる。ろう付けギャップの形状に応じて、所望または所定のろう付け継目の形状をプロセスにおいて作り出すことができ、その結果、例えば、ろう付けギャップのうちより広い部分を、ピストンにかかる負荷がより低い箇所に配置することができる。また、ろう材保持部の構成に応じて、流れ方向をまたは特定の方向における毛細管効果の利用を調節することができる。本発明に係る方法によると、例えば、マルチパーツ型ピストン、すなわち少なくともろう付けによって接合された1つのピストン上側部および1つのピストン下側部を備えたピストンを、安定したプロセスで高品質に製造することができる。20〜150μmの間からギャップ幅wを選択することにより、接合面の全体において特に良好かつ均一なぬれを実現することができ、それにより、最適なろう付け接合および高品質なピストンが実現される。
本発明に係る解決策の有利な態様では、上述したピストン本体またはピストンを形成するためのピストン上側部およびピストン下側部の組立ては、各内側接合面間および各外側接合面間に線状かつ特に環状の接触部を作るように実行され、ここで、ギャップ幅wは20〜80μmとされる。これは、前段落におけるギャップ幅をわずかに限定するものであり、ギャップ幅wを最大で80μmに制限することによって特に耐負荷性能に優れたろう付け接合を実現できることが試験によって実証されている。
好適には、ろう付けプロセスにおいて、すなわち上記の加熱ステップにおいて、ろう付け炉内に最高で10-2ミリバールの圧力が作られる。このことは、負圧を作り出すことにより、ガス成分などのろう付けプロセスを妨げる物質が取り除かれ、それによりろう付け接合に対するネガティブな影響を排除できるという優れた利点をもたらす。
また、本発明は、上記の方法によって製造されたピストンを導入するという基本思想に基づく。当該ピストンは、本発明にしたがって設計されるろう付けギャップのために、特に信頼性が高く、耐負荷性能に優れ、かつ安全なプロセスによるろう付け接合を可能とする。本発明に係るピストンの有利な態様では、2つのろう材保持部が、1つの接合面に設けられる。ここで、もちろん、所望のろう材の量に応じて、特にろう材の流れを良好にコントロールできるように、1つまたはそれ以上のろう材保持部が1つまたはそれ以上の接合面に設けられていてもよい。純粋に理論的に、ろう材保持部は、接合面内に設けられずに、例えば拡張された下側の接合面に設けられていることも当然に考えられ、後者における突出部は切削によって除去される。
本発明に係る解決策の有利な態様では、一方の接合面は、ピストン軸に対して垂直にまたは径方向に取り囲む態様でピストン軸に対して垂直に延びており、他方の対向配置された接合面は、ピストン軸に対して傾斜して延びている。これにより、ろう付け継目のくさび形状が形成され、ここで、ろう付け継目の他の形状も当然に考えられる。例えば、一方の接合面が、ピストン軸に対して垂直に延び、他方の接合面が、折れた設計を有して、すなわち、例えば溝状の構成を有していてもよい。ここで、折れ部にろう材保持部が設けられていることが好ましく、そのような接合面に、径方向に大きさが異なりかつ径方向に離間した複数の溝であって、それぞれがろう材保持部を有した溝が設けられていてもよい。これにより、ピストン上側部とピストン下側部との間に複数の環状または円形状のろう付け継目が作り出され、したがってピストン上側部とピストン下側部との間において特に耐負荷性能に優れたろう付け接合が作り出されるという優れた利点が得られる。
本発明に係る解決策の別の有利な実施形態では、一方の接合面は、ピストン軸に対して垂直に延びており、他方の接合面は、凹状または凸状の設計を有する。これにより、初期状態で円形の接触部が2つのピストン部品の間に作り出され、ここで、凹状設計の接合面の場合には2つの線状接触リングが形成される。このことは、凸状設計の接合面において、接触領域にろう材保持部が設けられている場合にも同様である。凹形状によると、接合面間の特にきれいな移行が実現され、また2つの接合面の接触領域の間に好ましいろう材メニスカスが形成されるという利点がもたらされる。凸形状によると、高い負荷のかかる支持要素の端部領域において狭く好ましいろう付け継目が形成される。
本発明は、また、上述の方法によって製造された少なくとも1つのピストンを内燃エンジンに設けるという基本思想に基づく。その結果、重量的に最適化されかつ耐負荷性能に優れた内燃エンジンを構成することができる。
本発明の別の重要な特徴および利点は、従属請求項から、図面から、および図面を参照した関連する図の説明から明らかになるだろう。
上述したまたは後述する特徴は、それぞれに示す組合せにおいてのみでなく、本発明の範囲を逸脱することなく、他の組合せにおいてまたは単独でも利用可能であることを理解されたい。
図1は、本発明に係るピストンの断面図である。 図2は、2つの対向して配置された接合面の領域における図1の細部図であり、一方の接合面はピストン軸に対して垂直に延び、他方の接合面はピストン軸に対して傾斜して延びている。 図3は、図2と同様の図であるが、傾斜した接合面に2つのろう材保持部が存在している。 図4は、ピストン軸に対して垂直に延びる1つの接合面と、これに対向配置された1つの凹状の接合面とを示す図である。 図5は、図4と同様の図であるが、1つの凸状の接合面が存在している。 図6は、図1の細部図であり、ピストン軸に対して垂直に延びる1つの接合面と、これに対向配置されかつろう材保持部を有する1つの溝状の接合面とが存在している。 図7は、図6と同様の図であるが、2つの溝状の接合面が存在している。 図8は、図6の変形例を示す図である。 図9は、ピストン軸に対して平行に延びる接合面を示す図であり、局所的な突起が存在している。 図10は、図9から90°だけ回転させたような図であり、局所的な突起を有して径方向に延びる接合面が存在している。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいはその用途を制限することを意図するものでは全くない。なお、同一の参照符号は、同一のもしくは類似のまたは機能的に同一の構成要素を示す。
図1は、本発明に係るピストン1を示している。ピストン1は、ピストン上側部2と、ピストン下側部3とを備える。ここで、ピストン上側部2およびピストン下側部3は、それぞれ、内側支持要素4および外側支持要素5を有する。ここで、ピストン上側部2は、その内側支持要素4を介してピストン下側部3の内側支持要素4に対して支持され、その外側支持要素5を介してピストン下側部3の外側支持要素5に対して支持されている。ここで、2つの内側支持要素4と2つの外側支持要素5との間には、クーリングチャンネル6が区画されている。本発明によると、ピストン上側部2は、その内側支持要素4により、内側接合面7を介して、これに対応するピストン下側部3の内側支持要素4の内側接合面7’に対して支持されている。同様に、ピストン上側部2は、その外側支持要素5により、外側接合面8を介して、これに対応するピストン下側部3の外側支持要素5の外側接合面8’に対して支持されている。ここで、それぞれに対向して配置された内側接合面7,7’間および外側接合面8,8’間には、ろう付けギャップ9(図2〜図10を参照)が形成されている。
ここで、ピストン上側部2および/またはピストン下側部3の各接合面7,7’,8,8’は、一体的に接続された状態でこれらが互いに対してフラットに当接しないように、すなわちゼロギャップを生じないように、特に角度をつけて、作られている。したがって、ろう付けギャップ9は、例えばくさび状である。
上記のピストン上側部2およびピストン下側部3は、もちろん、第1および第2ピストン部として言及されてもよい。第1ピストン部は、例えばピストン本体に相当し、第2ピストン部は、例えばリングベルトに相当する。
本発明に係るピストン1は、次の方法ステップに分けられる本発明に係る方法によって製造される。まず、内側接合面7,7’を含む内側支持要素4と、外側接合面8,8’を含む外側支持要素5とをそれぞれ有するピストン上側部2およびピストン下側部3を製造し、ここで、少なくとも1つの内側接合面7,7’および/または少なくとも1つの外側接合面8,8’に少なくとも1つのろう材保持部10(図2〜図10を参照)を設ける。純粋に理論的に、図2〜図10に係るろう材保持部10は、常に各接合面7,7’,8,8’の領域に設けられており、ここで、当該接合面7,7’,8,8’の1つが径方向に、すなわちピストン軸11に対して垂直に突出して延び、そこにろう材保持部10が設けられていることも当然に考えられる。ここで、径方向に延びる接合面7,7’,8,8’の突出部は、例えば金属切削プロセスによって、ろう付け後に取り除かれてもよい。
次に、少なくとも1つのろう材保持部10に、高温ろう材12を導入する。そして、ピストン上側部2をピストン下側部3と共に組み立ててピストン本体またはピストン1を形成し、この過程で各内側接合面7,7’間および各外側接合面8,8’間に少なくとも1つの環状かつ線状の接触部13が形成され、ここで、ギャップ幅wは、20〜150μmであり、好ましくは20〜80μmである。ここで、ピストン上側部2および/またはピストン下側部3の少なくとも1つの内側接合面7,7’および/または少なくとも1つの外側接合面8,8’は、ピストン下側部3またはピストン上側部2の対応する接合面7’,7,8’,8に対して傾斜している。したがって、2つの関連付いた接合面7,7’,8,8’間に存在するろう付けギャップ9は、少なくとも断面視においてくさび状である。次に、ピストン1を、ろう付け炉に入れ、最高で1300℃のろう付け温度まで、通常は1010〜1180℃のろう付け温度まで加熱し、それにより高温ろう材12を溶かす。ろう材12は、溶けることでろう付けギャップ9内に分散し、また毛細管効果によってギャップの最小部まで進入する。2つの対向配置された接合面7,7’,8,8’間における線状または環状の接触部13により、従来はよく生じていたゼロギャップが回避され、その結果、接合品質が著しく向上する。
ろう付け炉内でのろう付けプロセスの間、例えば最高で10-2ミリバールの圧力が作り出され、ここで、排気することによって、ろう付けプロセスにネガティブな影響を及ぼし得るろう付け炉ガスを特に取り除くことができ、その結果、ろう付け接合の品質を高めることができる。
図2〜図10では、接合面に符号7,7’または8,8’が付されており、ここで、当該接合面がそれぞれに対応する内側または外側支持要素4,5に関連付けられていることは明らかである。
個々のろう付けギャップ9について検討する。図2によると、2つの対向配置された接合面7,7’,8,8’によって形成されたろう付けギャップ9を確認することができ、ここで、一方の接合面7’,8’は、ピストン軸11に対して垂直にまたは径方向に取り囲む態様でピストン軸に対して垂直に延びており、他方の接合面7,8は、ピストン軸11に対して傾斜して延びている。この例では、ピストン軸11に対して傾斜して延びる接合面7,8に1つのろう材保持部10が設けられている。ここで、ろう付けギャップ9は、内側支持要素4間のろう付けギャップであってもよいし、または外側支持要素5間のろう付けギャップであってもよい。図3に係るろう付けギャップ9について検討すると、当該ギャップ9は、図2に係るろう付けギャップ9と概ね同様に設計されているが、ピストン軸11に対して傾斜して延びる接合面7,8に2つのろう材保持部10が設けられている。
図4および図5に係るろう付けギャップ9について検討すると、接合面7’,8’は、ピストン軸11に対して垂直に延びている一方、対向配置された接合面7,8は、図4では凹状に設計され、図5では凸状に設計されている。しかしながら、両方の場合において、2つの接合面7,7’および8,8’の間には線状接触部13が形成されている。
図6には、ピストン軸11に対して垂直に延びる一方の接合面7’,8’と、折れた設計を有する他方の接合面7,8とによって形成されたろう付けギャップ9が示されている(図7も同様)。他方の接合面7,8は、図6において破線のみで示された折れ部14の領域にろう材保持部10を有する。図7に係るろう付けギャップ9も同様に設計されているが、こちらの場合、2つの折れ状の接合面7,8が設けられている。
図8について検討すると、これに示されているろう付けギャップ9では、接合面7,8がピストン軸11に対して垂直に向いている一方、対向配置された接合面7’,8’は折れた設計を有している。しかしながら、この場合、ろう材保持部10は、折れ部14に対向する径方向に向いた接合面7,8の領域に設けられている。
図9について検討すると、ピストン軸11に対して平行に延びるろう付けギャップ9が、局所的な突起の突端面を含む環状の接触部13(図10も同様)を有するものとして示されている。しかしながら、図10に係るろう付けギャップ9は、ピストン軸11に対して垂直に向いている。
ピストン上側部2およびピストン下側部3の基礎材料として、例えば、DIN EN10267において材料番号1.1303が付されたAFP鋼38MNVS6が選択されてもよい一方、高温ろう材12に対しては、例えば、EN1044またはDIN8513におけるニッケルベースろう材L−BN12が選択されてもよい。
ここで、本発明に係るピストン1および本発明に係る製造方法の全ての実施形態は、従来技術から公知の平行かつフラットな当接面の結果として生じるゼロギャップを完全に回避することができるという共通因子をそれぞれ有しており、その結果、接合品質が著しく向上する。
本発明に係るピストン1は、例えば、内燃エンジン15のシリンダにおいて使用される。
1 ピストン
2 ピストン上側部
3 ピストン下側部
4 内側支持要素
5 外側支持要素
7,7’ 内側接合面
8,8’ 外側接合面
10 ろう材保持部
11 ピストン軸
12 ろう材
13 接触部
15 内燃エンジン

Claims (10)

  1. 内側支持要素(4)および外側支持要素(5)をそれぞれ有するピストン上側部(2)およびピストン下側部(3)を備えたピストン(1)を製造するための方法であって、
    内側接合面(7,7’)を含む上記内側支持要素(4)をそれぞれ有し、かつ外側接合面(8,8’)を含む上記外側支持要素(5)をそれぞれ有する上記ピストン上側部(2)および上記ピストン下側部(3)を製造するステップであって、少なくとも1つの上記内側接合面(7,7’)および/または少なくとも1つの上記外側接合面(8,8’)にろう材保持部(10)を設けるステップと、
    上記ピストン上側部(2)および/または上記ピストン下側部(3)の各上記接合面(7,7’,8,8’)を、これらの接合面(7,7’,8,8’)が接続状態で互いに対してフラットに当接してゼロギャップを形成することがないよう予備加工するステップと、
    少なくとも1つの上記ろう材保持部(10)にろう材(12)を導入するステップと、
    各上記内側接合面(7,7’)間および各上記外側接合面(8,8’)間に少なくとも1つの環状かつ線状の接触部(13)を作り出すように上記ピストン上側部(2)および上記ピストン下側部(3)を組み立てて上記ピストン(1)を形成する一方、ギャップ幅wを20〜150μmとするステップと、
    上記ピストン(1)を、ろう付け炉に入れるステップと、
    上記ピストン(1)を、最高で1300℃のろう付け温度まで加熱するステップと、
    ろう付けされた上記ピストン(1)を、上記ろう材(12)が凝固するまで冷却するステップとを含む
    ことを特徴とする方法。
  2. 請求項1において、
    上記ピストン上側部(2)および上記ピストン下側部(3)を組み立てて上記ピストン(1)を形成するステップにおいて、上記ギャップ幅wを20〜80μmとする
    ことを特徴とする方法。
  3. 請求項1または2において、
    上記加熱するステップにおいて、上記ろう付け炉内に最高で10-2ミリバールの圧力を作る
    ことを特徴とする方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法で製造されたピストン(1)。
  5. 請求項4において、
    1つの上記接合面(7,7’,8,8’)に、2つの上記ろう材保持部(10)が設けられている
    ことを特徴とするピストン。
  6. 請求項4または5において、
    互いに対向する上記接合面(7,7’,8,8’)は、一方がピストン軸(11)に対して垂直に延びている一方、他方が上記ピストン軸(11)に対して傾斜して延びている
    ことを特徴とするピストン。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項において、
    互いに対向する上記接合面(7,7’,8,8’)は、一方がピストン軸(11)に対して垂直に延びている一方、他方が折れた設計を有する
    ことを特徴とするピストン。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項において、
    互いに対向する上記接合面(7,7’,8,8’)は、一方がピストン軸(11)に対して垂直に延びている一方、他方が凹状または凸状の設計を有する
    ことを特徴とするピストン。
  9. 請求項4〜8のいずれか1項において、
    少なくとも1つの上記接合面(7,7’,8,8’)は、ピストン軸(11)に対して平行に延びていて、局所的な突起を有する
    ことを特徴とするピストン。
  10. 少なくとも1つのシリンダと、
    上記シリンダ内に設けられた請求項4〜9のいずれか1項に記載のピストンとを備える
    ことを特徴とする内燃エンジン(15)。

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