JP2019013059A - 多巻線交流電動機駆動装置 - Google Patents

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道雄 岩堀
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Abstract

【課題】低速運転時の騒音やノイズ・振動を抑制し、高速運転時に所望の電動機トルクを発生させて推進性能を向上させた多巻線交流電動機駆動装置を提供する【解決手段】n(n:3以上の整数)台の単相インバータによってそれぞれ構成された第1インバータ群及び第2インバータ群を備え、各インバータ群のn台の単相インバータの正側直流入力端子、負側直流入力端子をそれぞれ一括接続し、全ての単相インバータの出力端子を、多巻線交流電動機Mの互いに絶縁された2n個の巻線にそれぞれ接続した駆動装置において、電動機Mの高速運転時には全ての正側直流入力端子、負側直流入力端子を直流電源の正極、負極に接続し、低速運転時には、第1,第2インバータ群の直流入力側を直列に接続して各インバータ群の直流入力電圧をバランスさせる。【選択図】図1

Description

本発明は、複数台の単相インバータにより複数の巻線にそれぞれ給電する多巻線交流電動機(多相電動機)の駆動装置に関する。
この種の多巻線交流電動機駆動装置として、特許文献1に記載された装置が知られている。図12は、この従来技術の概略的な説明図である。
図12に示す駆動装置は、1台の直流電源1と、直流入力側が互いに並列接続された2n(n:3以上の整数)台の単相インバータINV〜INV2nとによって構成されている。この駆動装置は、単相インバータINV〜INV2nにより2n個の絶縁された巻線を有する多巻線交流電動機Mに給電することにより、例えば、船舶を推進させるスクリューを駆動するために使用される。
なお、図12において、Q〜Qは半導体スイッチング素子、Cは直流コンデンサ、Pは直流電源1の正極、Nは負極、P〜P2n,N〜N2nは正、負の直流入力端子を示す。
ここで、直流電源1には、ハイブリッド車等と同様に、エンジンにより発電機を回転させてその出力電力により充電される蓄電池を用いることがある。
また、図13に示すように、単相インバータINV(INV〜INV2nは何れも同一構成であるため、図13ではINVを例示する)には、直流コンデンサCへの突入電流を防止するため、通常、充電抵抗R100とスイッチS100とからなる初期充電回路が設けられている。
このような駆動装置においては、例えば、海底探査を行うために音波をセンシングしながら船舶を推進させる用途がある。その場合、エンジンが発生する振動やノイズがセンシング信号に悪影響を与えることを避けるために、直流電源1としての蓄電池を予め充電しておき、探査中はエンジンを停止することが行われる。なお、蓄電池の充電は、探査地点までの移動中や停泊中など、探査を行わない期間にエンジン及び発電機を運転して行っている。
また、探査以外の移動時には高速で船舶を推進させ、探査期間中には、船舶の低速運転を長時間継続して行うことが多い。
更に、他の従来技術として、図14に示す駆動装置が知られている。この駆動装置は、直流入力側が互いに並列接続されたn台の単相インバータINV11〜INV1nにより第1インバータ群を構成すると共に、同じくn台の単相インバータINV21〜INV2nにより第2インバータ群を構成し、これら第1,第2インバータ群の直流入力側を直列に接続して構成される。そして、全ての単相インバータINV11〜INV2nの出力端子を1台の多巻線交流電動機Mの互いに絶縁された2n個の巻線にそれぞれ接続して電動機Mを駆動するものである。
なお、特許文献2には、多相交流電動機の同一相の巻線を複数に分割して分割巻線を形成すると共に、単相インバータの直列数をその分割巻線の分割数と等しくし、直列接続された各単相インバータから、同一相内の分割巻線に同一電流を供給する可変速駆動装置が開示されている。
図15(a)は、この可変速駆動装置の構成図、図15(b)は駆動対象である多相(三相)交流電動機Mの固定子巻線の説明図である。これらの図において、INVは単相インバータ、P〜Pは正側入力端子、N〜Nは負側入力端子、MDは中点、A,Bは交流出力端子、U〜U,V〜V,W〜Wは電動機Mの各相の分割巻線の端子を示す。
前述した図14の従来技術では、例えば6相交流電動機を駆動する際には、6相のうちの3相の巻線にそれぞれ接続した3台(n=3)の単相インバータにより1つのインバータ群を構成し、第1,第2インバータ群の直流入力端子を直列接続して駆動装置が構成される。この場合、各単相インバータの出力電流は、振幅は同じであっても位相が異なる個別の電流とする等の制御方法を採っている。
これに対し、図15(a),(b)に示した特許文献2では、電動機Mの各相巻線をそれぞれ分割し、同一相内の分割巻線には同一電流を流すという制約を設けている点が、図14とは異なっている。
特開2012―257456号公報(段落[0029]〜[0033]、図1等) 特開2003−324990号公報(段落[0022]〜[0028]、図1等)
前述した図12の駆動装置において、船舶等がゆっくり航行するために電動機Mを低速で駆動する場合には、高速駆動時と比べて、各単相インバータの交流出力基本波電圧、言い換えれば電動機Mの交流入力基本波電圧を低くする必要がある。このため、通常は単相インバータの交流出力基本波電圧を指令通りに発生させるPWM制御であっても、低速運転時には、単相インバータの制御率(変調度)を低くして運転を継続することが行われている。
ここで、図16は、単相PWMインバータの出力電圧スペクトラムを解析した結果(出典:電気学会編「半導体電力変換回路」第5版,1990年4月発行,P.118)であり、図16(a)は制御率a=0.6のインバータ出力電圧スペクトラムの実測例、図16(b)は、制御率a=1.0,0.8,0.5,0の場合のインバータ出力電圧高調波振幅の解析結果を示している。
図16(b)において、k=1,n=0の場合の基本波振幅は、制御率aの減少に比例して低下していく。なお、ωは基本波角周波数である。
一方、図16(b)において、角周波数(nω+kω)は、k=0,n=1の時にω(搬送波角周波数)となり、交流出力電圧に含まれる高調波成分のうち最も支配的である搬送波成分の振幅は、制御率aが小さくなるほど大きくなることが判る。
例えば、図16(b)においてk=0,n=1の場合、制御率a=0.5では高調波振幅は1.1程度となり、制御率a=1.0における0.6の2倍以上に増加している。このように制御率が小さい時に交流出力電圧に含まれる高調波成分(搬送波成分)は、振動やノイズ、騒音の大きな要因となり、電動機Mの低速運転時に大きな問題となっていた。
また、船舶を低速で推進させながら海底探査を行う場合には、センシングする音波等への悪影響を小さくするために、単相インバータのスイッチング周波数を10[kHz]程度と比較的高い周波数で動作させることが多い。従って、単相インバータ内のスイッチング素子で発生する損失は比較的大きい。この損失は、インバータの直流入力電圧、出力電流、及び力率が一定である場合、制御率a、すなわちインバータの交流出力基本波電圧が変わったとしてもほとんど変化しない。
このため、図12の駆動装置では、電動機Mの低速運転時に制御率aを低下させて単相インバータの交流出力基本波電圧を下げ、単相インバータの出力電力を小さくして運転したとしても、素子のスイッチング損失はほとんど低減されないので、高速運転時に比べてインバータの効率が低下してしまう。また、低速運転時で制御率aが低い場合、各単相インバータの出力電圧に含まれる搬送波成分が増加するため、電動機Mの各巻線の電流に含まれる搬送波成分が高速運転時より増加し、これに伴って、電動機Mの高調波損失が増加して電動機効率も低下することとなる。
このように、図12に示した従来技術では、低速運転を長時間継続する場合に、単相インバータ及び電動機Mの効率が共に低下する。このため、直流電源1の損失を無視すれば、単相インバータの効率と電動機Mの効率との乗算によって得られる装置効率が大幅に悪化することになり、特に直流電源1として蓄電池を用いる場合には航続距離の短縮を招く原因となっていた。
更に、図14に示した駆動装置において、直流電源1の出力電圧をEとした時、2つのインバータ群の直流入力電圧がバランスしているとすれば、その各群の直流入力電圧はE/2となる。これにより、図12に示したように全ての単相インバータの直流入力端子を並列接続した駆動装置と同じ定格の直流電源1や電動機Mを用いた場合を想定すると、低速運転時には、図12の駆動装置に比べて各単相インバータの制御率を2倍にすることができる。よって、単相インバータの交流出力電圧に含まれる搬送波成分を、図16(b)に示したように低減することができ、図12の駆動装置に比べて振動やノイズ、騒音を一層低減できるという利点がある。
しかし、図14の駆動装置では、各単相インバータの直流入力電圧がE/2になるため、最大の交流出力基本波電圧も、図12の駆動装置に比べて1/2になってしまう。従って、高速運転時に、電動機Mに所望の交流基本波電圧を入力することができず、それに伴って所望の電動機トルクが出力できなくなり、高速運転時の推進性能が低下するという問題があった。
次に、図15に示した特許文献2の従来技術において、理想的には、直列接続された各単相インバータINVの直流入力電圧が初期状態でバランスしていれば、そのバランス状態を保ったままで運転することが可能である。しかし、実際には、構造上の微妙な相違や製造誤差等から、各分割巻線のインピーダンス(他相などから影響を受ける相互インダクタンス分を含む)を全く同一にすることができない。これにより、たとえ各分割巻線に同一電流を流しても、それらの巻線電圧がインピーダンスの相違に相当する分だけ異なり、各単相インバータからの出力有効電力にも誤差が生じるので、当然、その直流入力電力も異なってくる。
この直流入力電力の誤差の要因には、上記の他に、電流を制御する際の電流検出器の検出誤差等もある。この直流入力電力の誤差はそれほど大きくないものの、各単相インバータを運転していれば、誤差が積算されていくために、徐々に各単相インバータの直流入力電圧がアンバランスになり、やがて直流入力電圧が上昇していったインバータにおける過電圧検知等により、装置を保護停止させなければならなくなる。
なお、図15では、最も単純な例として、直列接続された2台の単相インバータにより同一相の2分割巻線に給電する例を説明したが、このような制約のない図14の従来技術においても同様の問題が生じる。
これに対して、図15(a)における単相インバータINVの直列回路の中点MDを直流電源1の中間電位点に接続し、各単相インバータINVの直流入力電圧を安定化させることも考えられる。
しかし、直流電源1として蓄電池を用いている場合には、上述したような各単相インバータの直流入力電力の誤差により、中点MDにより2分割された上下の蓄電池の放電電力にも誤差を生じ、この誤差が積算されて蓄電池の残存容量にも誤差が発生する。これにより、上側または下側の蓄電池は未だ電力供給が可能であるにもかかわらず、他側の蓄電池は電力供給不能な状態に至り、駆動装置の運転を継続できなくなるという問題もあった。
そこで、本発明の解決課題は、低速運転時における騒音やノイズ・振動を抑制し、また、高速運転時に所望の電動機トルクを発生させて推進性能を向上させた多巻線交流電動機駆動装置を提供することにある。
本発明は、図12に示したような駆動装置において、電動機の低速運転時には高速運転時よりも振動やノイズ、騒音が増加すると共に、装置効率が低下するという新たな課題に着目し、これらを解決するためになされたものである。
すなわち、請求項1に係る発明は、直流電源から給電されるn(n:3以上の整数)台の単相インバータによってそれぞれ構成された第1インバータ群及び第2インバータ群を備え、
前記第1インバータ群のn台の単相インバータの正側直流入力端子を互いに接続し、かつ、負側直流入力端子を互いに接続すると共に、前記第2インバータ群のn台の単相インバータの正側直流入力端子を互いに接続し、かつ、負側直流入力端子を互いに接続し、
前記第1,第2インバータ群を構成する2n台の単相インバータの出力端子を、多巻線交流電動機の互いに絶縁された2n個の巻線にそれぞれ接続して当該電動機を駆動する駆動装置において、
前記電動機の高速運転時には、全ての前記正側直流入力端子を前記直流電源の正極に接続すると共に全ての前記負側直流入力端子を前記直流電源の負極に接続して動作させ、
前記電動機の低速運転時には、前記第1,第2インバータ群の直流入力側を直列に接続して前記第1インバータ群の直流入力電圧と前記第2インバータ群の直流入力電圧とをバランスさせるように制御することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、直流電源から給電されるn(n:3以上の整数)台の単相インバータによってそれぞれ構成された第1インバータ群及び第2インバータ群を備え、
前記第1インバータ群のn台の単相インバータの正側直流入力端子を互いに接続し、かつ、負側直流入力端子を互いに接続すると共に、前記第2インバータ群のn台の単相インバータの正側直流入力端子を互いに接続し、かつ、負側直流入力端子を互いに接続し、
前記第1,第2インバータ群を構成する2n台の単相インバータの出力端子を、多巻線交流電動機の互いに絶縁された2n個の巻線にそれぞれ接続して当該電動機を駆動する駆動装置において、
前記直流電源の正極と負極との間の中間電位点に中間端子を設け、
前記電動機の高速運転時には、全ての前記正側直流入力端子を前記直流電源の正極に接続すると共に全ての前記負側直流入力端子を前記直流電源の負極に接続して動作させ、
前記電動機の低速運転時には、前記第1,第2インバータ群の直流入力側を直列に接続してその直列回路の両端を前記直流電源の正極と負極とにそれぞれ接続し、
前記直列回路の直列接続点を前記中間端子に接続したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、前記第1,第2インバータ群の直流入力側と前記直流電源の正極及び負極との間に複数のスイッチを設け、これらのスイッチのON/OFFにより、前記電動機の高速運転時と低速運転時とを切り替えることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、前記電動機の低速運転時に、前記第1,第2インバータ群の直流入力電流または直流入力電力をバランスさせるように制御することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載した多巻線交流電動機の駆動装置において、前記電動機の低速運転時に、前記第2インバータ群の負側直流入力端子に前記第1インバータ群の正側直流入力端子を接続したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1に記載した多巻線交流電動機の駆動装置において、
前記第1インバータ群の正側直流入力端子を第1のスイッチを介して前記直流電源の正極に接続すると共に負側直流入力端子を前記直流電源の負極に接続し、
前記第2インバータ群の正側直流入力端子を前記直流電源の正極に接続すると共に負側直流入力端子を第2のスイッチを介して前記直流電源の負極に接続し、
前記第1インバータ群の正側直流入力端子と前記第2インバータ群の負側直流入力端子とを、第3のスイッチを介して接続したことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項2に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、
前記第1インバータ群の正側直流入力端子を第1のスイッチを介して前記直流電源の正極に接続すると共に第3のスイッチを介して前記中間端子に接続し、かつ、負側直流入力端子を前記直流電源の負極に接続し、
前記第2インバータ群の正側直流入力端子を前記直流電源の正極に接続し、かつ、負側直流入力端子を第2のスイッチを介して前記直流電源の負極に接続すると共に第4のスイッチを介して前記中間端子に接続したことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、前記電動機の低速運転と高速運転とを切り替える切替期間に、前記第1,第2インバータ群のうち少なくとも一方のインバータ群による電動機トルクが発生するように制御することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1〜8の何れか1項に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、前記電動機を2n/p(n/p:3以上の整数、p:偶数)相交流電動機として各相巻線をp分割して構成し、前記第1インバータ群のn台の単相インバータにより、各相のp分割されたうちの半分の巻線にそれぞれ給電し、前記第2のインバータ群のn台の単相インバータにより、各相のp分割されたうちの残り半分の巻線にそれぞれ給電することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1〜8の何れか1項に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、多巻線交流電動機が、2n相交流電動機であることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項2に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、前記直流電源を、直列に接続された2個の蓄電池により構成してこれらの直列接続点を前記中間端子に接続し、前記2個の蓄電池の残存容量をバランスさせるように制御することを特徴とする。
本発明によれば、以下のような効果がある
(1)低速運転時に、直列接続する2つのインバータ群の直流入力電圧を制御によってバランスさせるので、各インバータ群の直流入力電圧を高速運転時の1/2に低減できる。これにより、PWM制御の制御率を2倍にしたインバータ運転が可能になるので、インバータ出力電圧に含まれる搬送波成分を低減でき、騒音、ノイズ・振動の増加や装置効率の低下を抑制することができる。また、高速運転時には、各インバータの直流入力電圧を低下させないため、所望の電動機トルクを発生でき、推進性能を図12の従来例と同等に保持することができる。
(2)直流電源に設けた中間端子を利用して第1,第2のインバータ群に給電すれば、各インバータ群の直流入力電圧が直流電源の正負極及び中間端子によって固定されるため、バランス制御も不要になる。
(3)前述した特許文献2の図5に開示されているように、直流電源として、三相整流器を出力側で直列接続した12相整流電源を構成し、直列接続された第1,第2インバータ群に上記の12相整流電源から給電する場合、直流入力電力に誤差があると、12相整流電源の交流入力側に接続された三相交流電源に流れる電流の5次,7次の高調波成分をキャンセルすることができなくなる。
これに対して、第1,第2インバータ群の直流入力電力や直流入力電流をバランスさせる制御を行えば、5次,7次の高調波電流の発生を抑制することが可能である。
(4)なお、低速運転時に直列接続される第1,第2のインバータ群の上下位置(例えば、直流電源の正極(負極)にはどちらのインバータ群の正側直流入力端子(負側直流入力端子)を接続するか)を固定しておくことにより、低速運転と高速運転とを切り替えるためにON/OFFされるスイッチの数を少なくすることができる。
例えば、第1インバータ群の正側直流入力端子と第2インバータ群の負側直流入力端子との接続点を直流電源の中間端子に接続しない場合には、少なくとも3個のスイッチを設ければ低速運転と高速運転との切り替えが可能である。また、第1インバータ群の正側直流入力端子と第2インバータ群の負側直流入力端子との接続点を直流電源の中間端子に接続する場合には、少なくとも4個のスイッチを設ければ低速運転と高速運転との切り替えが可能である。
(5)低速運転時と高速運転時とでは、各単相インバータの直流入力電圧が大きく異なり、運転移行時には、直流電源と単相インバータの入力側に設けられた直流コンデンサとの間に、大きな充電電流または放電電流が流れると共に、配線インダクタンスと直流コンデンサとによる共振作用により、直流コンデンサの電圧等が大きく振動する可能性もある。
このため、低速運転と高速運転との切り替え前に、切り替えるべきスイッチに接続された単相インバータの運転を停止すると共に、切り替え時には、図13に示した初期充電回路を用いて、単相インバータの直流コンデンサの電圧をゆっくりと変化させ、その電圧変化がおさまってから、単相インバータを再起動する必要がある。
この際、第1,第2インバータ群で一斉に低速運転と高速運転との切り替えを実施すると、全ての単相インバータを一斉に停止している期間があり、その間は電動機トルクが0になって推進力も0になってしまう。従って、切り替えのタイミングをずらすことにより、一方の群の単相インバータが停止している間も、他方の群の単相インバータにより電動機を駆動し続けることができ、切替期間中も電動機トルクを0にすることなく、例えば船舶等の推進を継続することができる。
従って、本発明によれば、例えば、船舶の推進用電動機に適用した場合に、低速運転時にセンシングする音波等への悪影響を小さくでき、より高精度な海底等の探査が可能になる。更に、低速運転時の高効率化も図れるため、直流電源として蓄電池を用いる場合には、より長い航続距離にわたってセンシングが可能になり、1回の連続運転により探索可能な範囲も拡大する。
本発明の第1実施形態に係る駆動装置の構成図である。 図1における多巻線交流電動機の巻線の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る駆動装置の制御ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る駆動装置の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る駆動装置の制御ブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る駆動装置の構成図である。 本発明の第4実施形態に係る駆動装置の構成図である。 本発明の第5実施形態に係る駆動装置の構成図である。 本発明の第6実施形態に係る多相電動機駆動装置の動作を示すタイムチャートである。 本発明の第7実施形態に係る駆動装置の構成図である。 本発明の第7実施形態に係る駆動装置の制御ブロック図である。 特許文献1に記載された従来技術を示す構成図である。 図12における単相インバータの主回路構成図である。 多巻線交流電動機駆動装置の従来技術を示す構成図である。 特許文献2に記載された従来技術を示す構成図である。 単相インバータの出力電圧スペクトラムを示す図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る駆動装置の構成図であり、図12と同一の部分については同一の参照符号を付して説明を省略し、以下では図12と異なる部分を中心に説明する。
図1において、第1インバータ群を構成するn(n:3以上の整数)台の単相インバータINV11〜INV1nの正側入力端子P11〜P1nは一括接続され、スイッチSを介して直流電源1の正極Pに接続されている。また、単相インバータINV11〜INV1nの負側入力端子N11〜N1nは一括接続され、スイッチSを介して直流電源1の負極Nに接続されている。
同様に、第2インバータ群を構成するn台の単相インバータINV21〜INV2nの正側入力端子P21〜P2nは一括接続され、スイッチSを介して直流電源1の正極Pに接続されている。また、単相インバータINV21〜INV2nの負側入力端子N21〜N2nは一括接続され、スイッチSを介して直流電源1の負極Nに接続されている。
更に、正側入力端子P11〜P1nの接続点と負側入力端子N21〜N2nの接続点との間にはスイッチSが接続され、正側入力端子P21〜P2nの接続点と負側入力端子N11〜N1nの接続点との間にはスイッチSが接続されている。
なお、図1において、Eは直流電源1の電圧、Vは第1インバータ群の直流入力電圧、Vは第2インバータ群の直流入力電圧である。
この実施形態では、上記構成において、
・電動機Mの高速運転時
スイッチS,S,S,S:ON、かつ、スイッチS,S:OFF
・電動機Mの低速運転時
「スイッチS,S,S:ON、かつ、スイッチS,S,S:OFF」、または、「スイッチS,S,S:ON、かつ、スイッチS,S,S:OFF」
というように、各スイッチS〜SのON/OFF状態を電動機Mの運転速度に応じて切り替える。
これにより、高速運転時には、第1,第2インバータ群の全ての単相インバータの直流入力電圧を直流電源1の電圧Eとし、低速運転時には、直列接続された第1,第2インバータ群の直流入力電圧をバランスさせて何れもE/2にすることができる。
図2は、本実施形態により駆動される多巻線交流電動機Mの巻線の説明図である。
図2(a)に示す電動機MAは、n相の各相巻線を2分割して2n個の分割巻線を有する場合であり、図1の単相インバータINV11の出力端子に巻線m11、単相インバータINV12の出力端子に巻線m12,・・・,単相インバータINV2nの出力端子に巻線m2nを接続して駆動装置を構成する。
例えば、電動機MAが2n/p(n/p:3以上の整数、p:偶数)相交流電動機である場合に、各相巻線をp分割して構成し、第1インバータ群のn台の単相インバータにより、各相のp分割されたうちの半分(n個)の巻線にそれぞれ給電し、第2のインバータ群のn台の単相インバータにより、各相のp分割されたうちの残り半分(n個)の巻線にそれぞれ給電する。
また、図2(b)に示す電動機MBは6個の巻線を有する6相交流電動機、言い換えれば2n相交流電動機のn=3の場合であり、図1の単相インバータINV11の出力端子に巻線m11、単相インバータINV12の出力端子に巻線m12,・・・,単相インバータINV23の出力端子に巻線m23をそれぞれ接続して駆動装置を構成する。
次に、図3は、電動機Mの低速運転時に図1の駆動装置を制御するための制御ブロック図である。
なお、低速運転時には、前述したように「スイッチS,S,S:ON、かつ、スイッチS,S,S:OFF」、または、「スイッチS,S,S:ON、かつ、スイッチS,S,S:OFF」として、第1,第2インバータ群の直流入力側を直列に接続する。
図3において、第1インバータ群の直流入力電圧Vと第2インバータ群の直流入力電圧Vとの差を加減算器301により演算し、その結果に乗算器302にてゲイン「G」を乗算する。
第1インバータ群に対しては、乗算器302の出力を加減算器303にて「1」から減算し、その結果を、乗算器304により各単相インバータの交流出力電流指令i11 〜i1n にそれぞれ乗算する。第2インバータ群に対しては、乗算器302の出力に加減算器305にて「1」を加算し、その結果を、乗算器306により各単相インバータの交流出力電流指令i21 〜i2n にそれぞれ乗算する。
これにより、例えば第1インバータ群の直流入力電圧Vが第2インバータ群の直流入力電圧Vより大きい場合には、第1インバータ群の出力電流を減少させると共に第2インバータ群の出力電流を増加させるような制御が行われるため、V,Vをバランスさせることが可能になる。
なお、電動機Mの高速運転時には、全ての単相インバータの直流入力電圧が直流電源1の電圧Eに等しくなる。
次に、図4は、本発明の第2実施形態に係る駆動装置の構成図であり、図1と同一の部分については同一の参照符号を付して説明を省略し、以下では図1と異なる部分を中心に説明する。
この実施形態では、直流電源1に中間端子MPが設けられ、図1のスイッチS〜Sの代わりにスイッチS11〜S18が設けられている。
すなわち、図4において、第1インバータ群の正側入力端子P11〜P1nの接続点は、スイッチS11を介して直流電源1の正極Pに接続されると共に、スイッチS13を介して中間端子MPに接続される。また、第1インバータ群の負側入力端子N11〜N1nの接続点は、スイッチS15を介して直流電源1の負極Nに接続されると共に、スイッチS17を介して中間端子MPに接続される。
同様に、第2インバータ群の正側入力端子P21〜P2nの接続点は、スイッチS16を介して直流電源1の正極Pに接続されると共に、スイッチS18を介して中間端子MPに接続される。また、第2インバータ群の負側入力端子N21〜N2nの接続点は、スイッチS12を介して直流電源1の負極Nに接続されると共に、スイッチS14を介して中間端子MPに接続される。
この実施形態では、
・電動機Mの高速運転時
スイッチS11,S15,S12,S16:ON、かつ、スイッチS13,S17,S14,S18:OFF
・電動機Mの低速運転時
「スイッチS13,S15,S14,S16:ON、かつ、スイッチS11,S17,S12,S18:OFF」、または、「スイッチS11,S17,S12,S18:ON、かつ、スイッチS13,S17,S14,S18:OFF」
というように、各スイッチS11〜S18のON/OFF状態を電動機Mの運転速度に応じて切り替える。
これにより、高速運転時には第1,第2インバータ群の直流入力電圧をEとし、低速運転時には上記直流入力電圧を何れもE/2にすることができる。なお、この駆動装置では、直流電源1の中間端子MPを利用して第1,第2インバータ群に給電することで、図3の制御ブロックにおける加減算器301,303,305及び乗算器302,304,306のように、低速運転時に各インバータ群の直流入力電圧をバランスさせるための構成は不要になる。
次いで、図5は、本発明の第2実施形態に係る駆動装置の制御ブロック図である。この制御ブロックは、図4の駆動装置において、低速運転時に「スイッチS13,S15,S14,S16:ON、かつ、スイッチS11,S17,S12,S18:OFF」として動作させる場合のものである。
図4における第1インバータ群の直流入力電流をI,第2インバータ群の直流入力電流をIとすると、図5の制御ブロックでは、直流入力電流I,Iを加減算器301に入力して図3と同様の制御を行う。なお、加減算器301から出力される直流入力電流の偏差(I−I)は、直流電源1の中間端子MPから流出する電流に相当しており、図5においては、最終的に上記偏差(I−I)を0にすることができる。
なお、直流電源1の正極Pと中間端子MPとの間の電圧、中間端子MPと負極Nとの間の電圧も検出し、これらの電圧をI,Iにそれぞれ乗算して得た電力を加減算器301の2つの入力にして入力電力の偏差を0にすることも可能である。
次に、図6は、本発明の第3実施形態に係る駆動装置の構成図であり、図1と同一の部分については同一の参照符号を付して説明を省略し、以下では図1と異なる部分を中心に説明する。
この実施形態は、図1の回路において、スイッチS,Sの両端を常に短絡すると共に、スイッチSを常に開放した状態に相当する。
この実施形態では、
・電動機Mの高速運転時
スイッチS,S:ON、かつ、スイッチS:OFF
・電動機Mの低速運転時
スイッチS,S:OFF、かつ、スイッチS:ON
とすればよい。
この第3実施形態を図3の制御ブロックによって制御すれば、第1実施形態と同様に、第1,第2インバータ群の直流入力電圧を、高速運転時には直流電源1の電圧Eとし、低速運転時にはE/2としてバランスさせることができる。
図7は、本発明の第4実施形態に係る駆動装置の構成図であり、図4と同一の部分については同一の参照符号を付して説明を省略し、以下では図4と異なる部分を中心に説明する。
この実施形態は、図4の回路において、スイッチS15,S16の両端を常に短絡すると共に、スイッチS17,S18を常に開放した状態に相当する。
この実施形態では、
・電動機Mの高速運転時
スイッチS11,S12:ON、かつ、スイッチS13,S14:OFF
・電動機Mの低速運転時
スイッチS11,S12:OFF、かつ、スイッチS13,S14:ON
とすればよい。
これにより、第2実施形態と同様に、第1,第2インバータ群の直流入力電圧を、高速運転時には直流電源1の電圧Eとし、低速運転時にはE/2とすることができる。
なお、制御ブロックとしては、図3における加減算器301,303,305及び乗算器302,304,306を除去したものを使用することができ、また、第1,第2インバータ群の直流入力電流の偏差を0にする場合には、図5の制御ブロックを使用すれば良い。
次いで、図8は、本発明の第5実施形態に係る駆動装置の構成図であり、図4と同一の部分については同一の参照符号を付して説明を省略し、以下では図1と異なる部分を中心に説明する。
この実施形態は、図4の回路において、スイッチS11,S12の両端を常に短絡すると共にスイッチS13,S14を常に開放した状態に相当する。
この実施形態では、
・電動機Mの高速運転時
スイッチS15,S16:ON、かつ、スイッチS17,S18:OFF
・電動機Mの低速運転時
スイッチS15,S16:OFF、かつ、スイッチS17,S18:ON
とすればよい。
これにより、第2実施形態、第4実施形態と同様に、第1,第2インバータ群の直流入力電圧を、高速運転時には直流電源1の電圧Eとし、低速運転時にはE/2とすることができる。
制御ブロックとしては、図3における加減算器301,303,305及び乗算器302,304,306を除去したものを使用することができ、また、第1,第2インバータ群の直流入力電流の偏差を0にする場合には、図5の制御ブロックを使用すれば良い。
次に、図9は、本発明の第6実施形態に係る多巻線交流電動機駆動装置の動作を示すタイムチャートであり、図7に示した駆動装置におけるスイッチS11〜S14及び第1,第2インバータ群の動作、並びにこれらの発生トルクを示している。
ここでは、時刻t以前の低速運転(スイッチS11,S12:OFF、かつ、スイッチS13,S14:ON)から、切替期間Tchを経て、時刻t以後の高速運転(スイッチS11,S12:ON、かつ、スイッチS13,S14:OFF)に切り替える場合を例示してある。
時刻t以後、時刻tで第1インバータ群の運転を停止し、その直後の時刻tでスイッチS13をOFFし、更に時刻tでスイッチS11をONする。その後、時刻tで第1インバータ群の運転を再開するまでの期間は、第1インバータ群の直流入力電圧が直流電源1の電圧Eとなり、前述した図13の初期充電回路によって直流コンデンサCが充電される。
なお、切替期間Tchにおいて、第2インバータ群の運転を停止してその後に再開する場合も、前記同様に、初期充電回路によって第2インバータ群の直流コンデンサCに対する充電動作が行われる。
図9に示すようなタイムチャートに従って駆動装置を動作させることにより、切替前後にわたって電動機トルクを0にすることなく、低速運転から高速運転への切り替えをスムーズに行うことができる。
図10は、本発明の第7実施形態に係る駆動装置の構成図であり、図7と同一の部分については同一の参照符号を付して説明を省略し、以下では図7と異なる部分を中心に説明する。
この実施形態は、直流電源1Aを、直列接続された2個の蓄電池11,12により構成すると共に、各蓄電池11,12の残存容量検出器21,22を設けている。
図11は、この駆動装置の制御ブロック図であり、残存容量検出器12,13の出力である残存容量SOC,SOCを加減算器301の入力として、図5と同様に制御すれば良い。
これにより、残存容量の偏差(SOC−SOC)を0にするような制御を行うことができる。
本発明は、特に、直流電源として蓄電池を用い、低速運転、高速運転を切り替えて駆動する多巻線交流電動機の駆動装置に利用することができる。
1,1A:直流電源
11,12:蓄電池
21,22:残存容量検出器
101,201:出力電流制御部
102,202:PWM信号発生部
301,303,305:加減算器
304,306:乗算器
〜Q:半導体スイッチング素子
100:充電抵抗
100:スイッチ
C:直流コンデンサ
P:正極
N:負極
MP:中間端子
11〜P1n,P21〜P2n:正側入力端子
11〜N1n,N21〜N2n:負側入力端子
INV11〜INV1n,INV21〜INV2n:単相インバータ
M,MA,MB:多巻線交流電動機
〜S,S11〜S18:スイッチ
101,201:出力電流制御部
102,202:PWM信号発生部

Claims (11)

  1. 直流電源から給電されるn(n:3以上の整数)台の単相インバータによってそれぞれ構成された第1インバータ群及び第2インバータ群を備え、
    前記第1インバータ群のn台の単相インバータの正側直流入力端子を互いに接続し、かつ、負側直流入力端子を互いに接続すると共に、前記第2インバータ群のn台の単相インバータの正側直流入力端子を互いに接続し、かつ、負側直流入力端子を互いに接続し、
    前記第1,第2インバータ群を構成する2n台の単相インバータの出力端子を、多巻線交流電動機の互いに絶縁された2n個の巻線にそれぞれ接続して当該電動機を駆動する駆動装置において、
    前記電動機の高速運転時には、全ての前記正側直流入力端子を前記直流電源の正極に接続すると共に全ての前記負側直流入力端子を前記直流電源の負極に接続して動作させ、
    前記電動機の低速運転時には、前記第1,第2インバータ群の直流入力側を直列に接続して前記第1インバータ群の直流入力電圧と前記第2インバータ群の直流入力電圧とをバランスさせるように制御することを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
  2. 直流電源から給電されるn(n:3以上の整数)台の単相インバータによってそれぞれ構成された第1インバータ群及び第2インバータ群を備え、
    前記第1インバータ群のn台の単相インバータの正側直流入力端子を互いに接続し、かつ、負側直流入力端子を互いに接続すると共に、前記第2インバータ群のn台の単相インバータの正側直流入力端子を互いに接続し、かつ、負側直流入力端子を互いに接続し、
    前記第1,第2インバータ群を構成する2n台の単相インバータの出力端子を、多巻線交流電動機の互いに絶縁された2n個の巻線にそれぞれ接続して当該電動機を駆動する駆動装置において、
    前記直流電源の正極と負極との間の中間電位点に中間端子を設け、
    前記電動機の高速運転時には、全ての前記正側直流入力端子を前記直流電源の正極に接続すると共に全ての前記負側直流入力端子を前記直流電源の負極に接続して動作させ、
    前記電動機の低速運転時には、前記第1,第2インバータ群の直流入力側を直列に接続してその直列回路の両端を前記直流電源の正極と負極とにそれぞれ接続し、
    前記直列回路の直列接続点を前記中間端子に接続したことを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、
    前記第1,第2インバータ群の直流入力側と前記直流電源の正極及び負極との間に複数のスイッチを設け、これらのスイッチのON/OFFにより、前記電動機の高速運転時と低速運転時とを切り替えることを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
  4. 請求項2に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、
    前記電動機の低速運転時に、前記第1,第2インバータ群の直流入力電流または直流入力電力をバランスさせるように制御することを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した多巻線交流電動機の駆動装置において、
    前記電動機の低速運転時に、前記第2インバータ群の負側直流入力端子に前記第1インバータ群の正側直流入力端子を接続したことを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
  6. 請求項1に記載した多巻線交流電動機の駆動装置において、
    前記第1インバータ群の正側直流入力端子を第1のスイッチを介して前記直流電源の正極に接続すると共に負側直流入力端子を前記直流電源の負極に接続し、
    前記第2インバータ群の正側直流入力端子を前記直流電源の正極に接続すると共に負側直流入力端子を第2のスイッチを介して前記直流電源の負極に接続し、
    前記第1インバータ群の正側直流入力端子と前記第2インバータ群の負側直流入力端子とを、第3のスイッチを介して接続したことを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
  7. 請求項2に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、
    前記第1インバータ群の正側直流入力端子を第1のスイッチを介して前記直流電源の正極に接続すると共に第3のスイッチを介して前記中間端子に接続し、かつ、負側直流入力端子を前記直流電源の負極に接続し、
    前記第2インバータ群の正側直流入力端子を前記直流電源の正極に接続し、かつ、負側直流入力端子を第2のスイッチを介して前記直流電源の負極に接続すると共に第4のスイッチを介して前記中間端子に接続したことを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、
    前記電動機の低速運転と高速運転とを切り替える切替期間に、前記第1,第2インバータ群のうち少なくとも一方のインバータ群による電動機トルクが発生するように制御することを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、
    前記電動機を2n/p(n/p:3以上の整数、p:偶数)相交流電動機として各相巻線をp分割して構成し、
    前記第1インバータ群のn台の単相インバータにより、各相のp分割されたうちの半分の巻線にそれぞれ給電し、前記第2のインバータ群のn台の単相インバータにより、各相のp分割されたうちの残り半分の巻線にそれぞれ給電することを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
  10. 請求項1〜8の何れか1項に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、
    多巻線交流電動機が、2n相交流電動機であることを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
  11. 請求項2に記載した多巻線交流電動機駆動装置において、
    前記直流電源を、直列に接続された2個の蓄電池により構成してこれらの直列接続点を前記中間端子に接続し、前記2個の蓄電池の残存容量をバランスさせるように制御することを特徴とする多巻線交流電動機駆動装置。
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