JP2019012766A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 凹み部の開口部のエッジ形状に依らず、短時間で、高アスペクト比の凹み部であっても高精度で深さを検査する検査装置を提供すること。【解決手段】 検査対象物の凹み部の深さを検査する検査装置であって、検査対象物の凹み部が含まれた検査対象領域に向けて電子線を照射する電子線照射部と、検査対象領域から放射された2次電子を検出して、当該検査対象領域の検査画像を取得する検査画像取得部と、検査画像における凹み部の基底部の輝度情報を当該凹み部の幅と深さの比率に紐付けられた深さ推定相関情報として予め登録しておく深さ推定相関情報登録部と、検査画像取得部で取得した検査画像内の凹み部の幅と、当該凹み部の基底部の輝度情報と、深さ推定相関情報登録部に登録された深さ推定相関情報とに基づいて、当該凹み部の深さを算出する凹み部深さ演算部を備えたことを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、電子顕微鏡等を用いて検査対象物(例えば、ウエハー,基板等)の凹み部が含まれた検査画像を取得し、取得した検査画像に基づいて、凹み部(穴や溝など)の深さを算出する検査装置に関する。
半導体などの微細な回路パターンやMEMSなどの微細な構造物が所定の寸法や形状で形成されているかどうかについての検査は、電子顕微鏡を用いてSEM画像と呼ばれる画像を取得し、当該画像に含まれる形状に基づいて人手(作業者)により行われてきた。
そして、検査対象物の穴や溝の深さを正確に把握するために、検査対象部位を割断して形状を測定するほか、電子顕微鏡を用いて非破壊で深さを測定する技術が種々提案されている。(例えば、特許文献1〜3)。
特許文献1には、走査型電子顕微鏡像による試料表面溝の深さ測定するために、放出電子と散乱電子の表面形状による遮蔽の効果によって生じる影を観測し、理論値あるいは集積された実測によりあらかじめ求められている影と溝の深さとの関係式にもとづいて、観測した影から溝の深さを測定する技術が開示されている。
特許文献2には、検査対象物の傾斜角を零にして取得したSEM画像から凹み部の底部寸法を算出し、第1,第2の傾斜角で取得したSEM画像から凹み部のテーパ角度と深さを演算する技術が開示されている。
特許文献3には、走査型電子顕微鏡で試料上の凹み部の段差の深さを測定するために、2次電子αの強度に基づいて検出信号プロファイルを検出し、所定深さの段差における検出信号プロファイルと比較する技術が開示されている。
特開昭61−239107号公報 特開平3−233309号公報 特開平11−248442号公報
特許文献1の技術では、SEM画像から半導体表面の穴や溝(つまり、凹み部)の中央部と壁面付近の輝度差から当該凹み部の深さを測定している。そのため、凹み部が開口幅に対して深い(いわゆる、高アスペクト比の)場合、所望の測定精度を得るためには2次電子を検出する検出器に対してより一層の高感度/高分解能特性が求められ、高精度な測定を実現することが難しかった。
特許文献2
一方、特許文献2の技術では、検査対象物を傾けて検査する特性上、基板の可動領域を確保するために真空チャンバの寸法を大きくする必要があり、真空チャンバの容量が大きくなるとSEM画像を取得するために必要な所望の真空度に到達するまで又は大気解放するまでの時間は待機時間となり(つまり、検査ができず)、所定時間当たりの検査処理枚数を増やせないという課題があった。
一方、特許文献3の技術では、凹み部の開口部の幅に比べて段差が浅い場合の計測には有効であるが、開口部の幅に対して比較的深い段差(いわゆる、高アスペクト比の溝や孔など)の計測には適さないという課題があった。なぜなら、検出される輝度強度から当該発明に適合するための信号プロファイルを生成する処理や深さを算出するための比較処理に時間がかかることと、開口部のエッジ部の形状(直角状、テーパ状、ラウンド状など)に依って検出される輝度が異なるため、所望の信号プロファイルが生成できず、正確な段差の深さが算出できなくなるからである。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、凹み部の開口部のエッジ形状に依らず、短時間で、高アスペクト比の凹み部であっても高精度で深さを検査する検査装置を提供することを目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る一態様は、
検査対象物の凹み部の深さを検査する検査装置であって、
前記検査対象物の凹み部が含まれた検査対象領域に向けて電子線を照射する電子線照射部と、
前記検査対象領域から放射された2次電子を検出して、当該検査対象領域の検査画像を取得する検査画像取得部と、
前記検査画像における前記凹み部の基底部の輝度情報を当該凹み部の幅と深さの比率に紐付けられた深さ推定相関情報として予め登録しておく深さ推定相関情報登録部と、
前記検査画像取得部で取得した前記検査画像内の凹み部の幅と、当該凹み部の基底部の輝度情報と、前記深さ推定相関情報登録部に登録された前記深さ推定相関情報とに基づいて、当該凹み部の深さを算出する凹み部深さ演算部を備えたことを特徴とする、検査装置である。
上記態様によれば、SEM画像等の検査画像を取得し、検査画像中の凹み部の開口幅と基底部の輝度情報から当該凹み部の深さを算出できる。さらに、検査画像中に複数の凹み部があっても、一度にこれら凹み部の深さを算出できる。
本発明により、凹み部の開口部のエッジ形状に依らず、短時間で、高アスペクト比の凹み部であっても高精度で深さを検査することができる。
本発明を適用した検査に用いられる検査対象物の一例を示す概略図。 本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図。 本発明に適用される深さ推定相関情報を定義するための一例を示す散布図。 本発明を具現化する形態の変形例の全体構成を示す概略図。 本発明を具現化する形態の別の一例の全体構成を示す概略図。 本発明に適用される深さ推定相関情報を定義するための別の一例を示す散布図。
以下に、本発明を実施するための形態について、図を用いながら説明する。
図1は、本発明を適用した検査に用いられる検査対象物の一例を示す概略図である。図1には、検査対象物の一類型として、半導体デバイスやMEMS、チップ部品等を形成するためのシリコンウエーハ(単に、基板Wと呼ぶ)を例示し、検査対象領域Rを撮像した検査画像IMと、検査対象部位の断面画像DMが組み合わせて示されている。図1には、検査対象部位の一類型として基板W上に形成された成膜に凹み部H(ビアホール、トレンチなどと呼ばれる、孔や溝など)が設けられたものが示されており、凹み部Hの各部(開口部Hm、基底部Hb、幅w、深さd)が断面画像DMを用いて示されている。なお以下の説明では、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、基板Wの表面に沿うXY平面を水平方向と呼び、Z方向を鉛直方向と呼ぶ。また、Z方向は矢印の方向を上、その逆方向を下と呼ぶ。
図2は、本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。図2には、本発明に係る検査装置1の概略図が示されている。
検査装置1は、基板Wの凹み部Hの深さを検査するものであり、電子線照射部2、検査画像取得部3、深さ推定相関情報登録部4、凹み部深さ演算部5を備えている。さらに検査装置1は、真空チャンバ10、基板ホルダ11、コンピュータCN等を備えている。
真空チャンバ10は、検査中の基板Wを所定の真空度の雰囲気に保つものである。真空チャンバ10は、切替弁を介して真空ポンプ(共に不図示)と接続されており、検査終了後は大気解放して基板Wの入れ替えができる構成をしている。
基板ホルダ11は、真空チャンバ10内に収容されており、基板Wを所定の姿勢で保持するものである。具体的には、基板ホルダ11は、上面が平坦な板状の部材と、チャック機構等を備え、基板Wを把持する構成をしている。また、基板ホルダ11は、真空チャンバ10内に配置されたXYステージ機構12に取り付けられており、真空チャンバ10内で所定の位置決め移動ができる構成をしている。
電子線照射部2は、基板Wの凹み部Hが含まれた検査対象領域Rに向けて電子線E1を照射するものである。
具体的には、電子線照射部2は、電子銃20、コイル21等を備えて構成されている。
電子銃20は、検査対象領域Rに向けて電子線E1を照射するものである。電子銃20は、照射される電子線E1の電流量が一定になる様に内部電極に所定の電圧が印加される。
コイル21は、電子線E1の走査方向や焦点を調節するものである。
電子線E1を走査しつつ焦点調節することで、検査対象領域R内全体に亘って均一に電子線E1が照射される。
検査画像取得部3は、検査対象領域Rから放射された2次電子E2を検出して、当該検査対象領域Rの検査画像IMを取得するものである。
具体的には、検査画像取得部3は、検出器30、画像処理部31等を備えて構成されている。
検出器30は、2次電子E2を検出するものである。具体的には、検出器30は、シンチレータおよび光電子倍増管を備えている。
画像処理部31は、検出器30から出力された検出信号を検査画像に変換するものである。具体的には、画像処理部31は、スキャン照射される電子線E1の照射位置(具体的には、走査信号)と、検出器30から出力された検出信号とを同時に取得し、データ処理して検査画像IMを生成し、取得するものである。
より具体的には、画像処理部31は、コンピュータCNに搭載された画像処理ボードと画像処理を行うプログラムで構成されている。
深さ推定相関情報登録部4は、検査画像IMにおける凹み部Hの基底部Hbの輝度情報を当該凹み部Hの幅wと深さdの比率Bに紐付けられた深さ推定相関情報として予め登録しておくものである。なお、凹み部Hの幅wと深さdの比率Bは、深さd÷幅wで定義され、アスペクト比とも言う。
深さ推定相関情報は、検査画像IMにおける凹み部Hの基底部Hbの輝度Iと、当該凹み部Hの幅wと深さdの比率Bとの相関関係を紐付けたものである。
具体的には、深さ推定相関情報は、以下の様な手順で定義し、登録する。
(1)予め検査対象と同じ基板Wを準備し、アスペクト比の異なる凹み部Hを複数設けておく。
(2)当該基板Wの各凹み部Hの検査画像IMを取得し、それぞれの凹み部Hの開口部Hmの幅wと、基底部Hbの輝度Iを測定する。
(3)当該基板Wを割断し、各凹み部Hの断面を観察し、深さdを測定する。
(4)各凹み部Hについて、幅wと深さdの比率Bを算出し、基底部Hbの輝度Iの散布図を作成する(図3参照)。
(5)散布図にプロットされた各点から最小二乗法などを用いて近似式を算出し、幅wと深さdの比率Bに対する基底部Hbの輝度Iの関数:I=f(B)または、この逆関数:B=f−1(I)を定義する。
(6)定義された関数(又は逆関数)を深さ推定相関情報として、深さ推定相関情報登録部4に登録する。
より具体的には、深さ推定相関情報登録部4は、コンピュータCNの記憶部または記憶装置(いわゆる、半導体メモリー、磁気記録媒体など)の一部で構成されている。
凹み部深さ演算部5は、検査画像取得部3で取得した検査画像IM内の凹み部Hの幅wと、当該凹み部Hの基底部Bの輝度情報と、深さ推定相関情報登録部に登録された深さ推定相関情報とに基づいて、当該凹み部Hの深さdを算出するものである。
具体的には、凹み部深さ演算部5は、以下の様な手順で凹み部Hの深さdを算出する。
(1)検査画像IM内の凹み部Hについて、開口部Hmの幅wと、基底部Hbの輝度Iを測定する。
(2)深さ推定相関情報登録部4に登録された深さ推定相関情報に基づいて、基底部Hbの輝度Iから、当該凹み部Hの幅wと深さdの比率Bを算出する。
(3)この比率Bと、上記(1)で測定した開口部Hmの幅wから、凹み部Hの深さbを算出する。
より具体的には、凹み部深さ演算部5は、コンピュータCNの演算処理部と演算処理を行うプログラムで構成されている。
なお上述では、深さ推定相関情報として、関数や逆関数で定義されている例を示したが、本発明を具現化する上ではこれらに限定されず、ルックアップテーブルと呼ばれる変換テーブルで定義しても良い。
なお、上述では説明を簡素に行うために、検査画像IM内の1つの凹み部Hに着目して深さdを算出する手順を説明した。しかし、実際の検査画像IM内に計測対象となる凹み部Hが複数(或いは、多数)ある場合は、それぞれについて同様の処理を行う。そうすることで、検査画像IM内に凹み部Hが複数(多数)存在する場合であっても、それぞれの凹み部Hの深さdを一度に算出することができる。
この様な構成をしているため、本発明に係る検査装置1は、基板Wに設けられた各凹み部HについてSEM画像を取得し、SEM画像から短時間かつ高精度に、凹み部が所定の深さで加工されているかどうかを検査することができる。
[変形例]
なお上述では、基板Wに照射される電子線E1の電流量が一定な場合、或いは、基板Wが帯電していない(又は帯電量が一定な)場合を前提として、詳細な説明をした。基板Wの検査が短時間で済む場合、適宜除電等される場合など、検査時に検査対象領域Rから放出される2次電子の量が、当初に深さ推定相関情報を定義した状態と同じであれば、本発明に係る上述の検査装置1を用いて、凹み部Hの深さdを算出することができる。つまり、所望の検査結果を得ることができる。
しかし、基板Wの検査が長時間にわたる場合や、適宜除電等されない場合など、基板Wに照射される電子線E1の電流量や基板Wの帯電量が変動することがある。この様な変動があると、検査対象領域Rから放出される2次電子の量が、当初に深さ推定相関情報を定義した状態と相違するため、凹み部Hの深さdを正しく算出できない(所望の検査結果を得ることができない)事態が生じ兼ねない。
この様な事態が生じるのを避けるため、以下の様な構成の検査装置1Bを適用して本発明を具現化することが好ましい。
図4は、本発明を具現化する形態の変形例の全体構成を示す概略図である。図4には、本発明に係る検査装置1Bの概略図が示されている。
検査装置1Bは、上述の検査装置1と同様の電子線照射部2、検査画像取得部3、深さ推定相関情報登録部4、凹み部深さ演算部5に加え、輝度補正部6を備えている。
なお、検査装置1Bにおける電子線照射部2、検査画像取得部3、凹み部深さ演算部5は、検査装置1におけるこれらと同様の構成をしているため、詳細な説明は省略する。
さらに、深さ推定相関情報登録部4は、上述の構成に加え、検査対象領域Rの凹み部Hがない領域(例えば、凹み部Hが設けられている最上層の成膜など)の少なくとも一部が輝度基準部Fとしてさらに登録されている(図1参照)。
輝度補正部6は、検査画像取得部3で取得した検査画像IM内の輝度基準部Fの輝度情報に基づいて、当該検査画像IM内にある凹み部Hの基底部Hbの輝度情報を補正するものである。具体的には、輝度補正部6は、検査画像IM内の輝度基準部Fの輝度が予め定めた基準値よりも低い(つまり、暗い)場合は、当該検査画像IM内にある凹み部Hの基底部Hbの輝度情報が高く(明るく)なるように補正する。逆に、検査画像IM内の輝度基準部Fの輝度が予め定めた基準値よりも高い(つまり、明るい)場合、輝度補正部6は、当該検査画像IM内にある凹み部Hの基底部Hbの輝度情報が低く(暗く)なるように補正する。なお、輝度補正部6における、基底部Hbの輝度情報の補正は、検査画像IM内の輝度基準部Fの輝度と予め定めた基準値との差に基づいて行い。補正の程度(オフセットの量、乗率など)は、適宜規定しておく。
検査装置1Bにおいて、凹み部深さ演算部5は、検査画像IM内の凹み部Hの幅wと、輝度補正された検査画像IM内にある凹み部Hの基底部Bの輝度情報と、深さ推定相関情報登録部4に登録された深さ推定相関情報とに基づいて、当該凹み部Hの深さdを算出する。
この様な構成をしているため、本発明に係る検査装置1Bは、基板Wに照射される電子線E1の電流量や基板Wの帯電量が変動しても、検出された輝度情報をオフセット補正して、凹み部Hの深さdを正しく算出すること(つまり、所望の検査結果を得ること)ができる。
[変形例]
上述では、基板Wに設けられた凹み部Hが、ある条件(つまり、1品種)で形成された成膜に加工されている場合を前提として、詳細な説明をした。
しかし、基板Wの品種が変わると、凹み部Hが形成されている成膜の材質や凹み部Hの側壁や基底部Hbの粗度、丙込み部Hのテーパ角度等が異なるため、凹み部Hのアスペクト比(開口部Hmの幅wに対する深さd)は同じでも、検査画像IMにおける基底部Hbの輝度情報が相違する。
そのため、多品種の基板W1〜Wn(nは品種数)を取り扱う場合、これら基板W1〜Wnに対し、適切な深さ推定相関情報を品種毎に定義して登録し、これらを用いて凹み部Hの深さdを算出する構成の(多品種対応が可能な)検査装置1Cを適用して本発明を具現化することが好ましい。
図5は、本発明を具現化する形態の別の一例の全体構成を示す概略図である。図5には、本発明に係る検査装置1Cの概略図が示されている。
検査装置1Cは、電子線照射部2、検査画像取得部3、深さ推定相関情報登録部4B、凹み部深さ演算部5B、輝度補正部6、品種切替部7、コンピュータCN等を備えている。なお、検査装置1Cにおける電子線照射部2、検査画像取得部3は、検査装置1におけるこれらと同様の構成をしているため、詳細な説明は省略する。
深さ推定相関情報登録部4Bは、検査画像IMにおける凹み部Hの基底部Hbの輝度情報を当該凹み部Hの幅wと深さdの比率Bに紐付けられた深さ推定相関情報として予め登録しておくものであり、取り扱う基板W1〜Wnの品種毎に深さ推定相関情報が予め登録されている。なお、各品種に応じた深さ推定相関情報の定義・登録手順については、上述の深さ推定相関情報登録部4における手順と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図6は、本発明に適用される深さ推定相関情報を定義するための別の一例を示す散布図である。図6には、品種A〜Dの凹み部に関する深さ推定相関情報の一例が示されている。
凹み部深さ演算部5Bは、検査画像取得部3で取得した検査画像IM内の凹み部Hの幅wと、当該凹み部Hの基底部Bの輝度情報と、深さ推定相関情報登録部に登録された、検査対象となる品種に対応した深さ推定相関情報とに基づいて、当該凹み部Hの深さdを算出するものである。つまり、凹み部深さ演算部5Bでは、品種に対応した前記深さ推定相関情報を用いて、凹み部Hの深さdを算出する。なお、各品種に応じた凹み部Hの深さdの算出手順については、上述の凹み部深さ演算部5における手順と同様であるため、詳細な説明は省略する。
品種切替部7は、検査対象となる凹み部Hの品種を切り替えるものである。
具体的には、品種切替部7は、作業者からの指示や基板Wの移載装置から送信された信号やデータを受け取り、深さ推定相関情報登録部4Bに登録されている深さ推定相関情報のいずれを用いるかを指示(つまり、切替指示)するものである。より具体的には、品種切替部7は、コンピュータCNの入出力装置や演算処理部と切替処理を行うプログラム等で構成されている。
この様な構成をしているため、本発明に係る検査装置1Cは、多品種の凹み部Hの深さdを正しく算出すること(つまり、所望の検査結果を得ること)ができる。
[変形例]
また、検査装置1Cは、上述の構成に加えて、検査装置1Bと同様に輝度補正部6を備え、深さ推定相関情報登録部4Bに検査対象領域Rの凹み部Hがない領域の少なくとも一部が輝度基準部Fとしてさらに登録する構成としても良い。
そうすることで、検出された輝度情報のオフセット補正をして、多品種凹み部Hの深さdを正しく算出すること(つまり、所望の検査結果を得ること)ができる。
[別の形態]
なお上述では、検査対象物の一類型として、半導体デバイスやMEMS、チップ部品等を形成するためのシリコンウエーハ(基板W)を例示し、検査対象部位の一類型として基板W上に形成された成膜に設けた凹み部H(ビアホール、トレンチなどと呼ばれる、孔や溝など)の深さdを算出する例を示した。
しかし、本発明は、シリコンに限らず、二次電子の一部を遮蔽するような壁面を持つ立体構造体の高さもしくは深さ計測、例えば水晶振動子、マイクロ流路、DNAチップの突起構造体などにも適用することが出来る。
1 検査装置
2 電子線照射部
3 検査画像取得部
4 深さ推定相関情報登録部
4B 深さ推定相関情報登録部
5 凹み部深さ演算部
5B 凹み部深さ演算部
6 輝度補正部
7 品種切替部
10 真空チャンバ
11 基板ホルダ
12 XYステージ機構
20 電子銃
21 コイル(電子線走査、集束レンズ、対物レンズ等)
30 検出器
31 画像処理部
CN コンピュータ部
W ウエーハ(検査対象物の一類型)
R 検査対象領域
E1 電子線(1次電子ビーム)
E2 2次電子(放出電子)
IM 検査画像
DM 断面画像(断面形状)
H 凹み部
Hm 開口部
Hb 基底部
F 輝度基準部
w 幅
d 深さ
B 幅と深さの比率(アスペクト比)
I 基底部の輝度

Claims (3)

  1. 検査対象物の凹み部の深さを検査する検査装置であって、
    前記検査対象物の凹み部が含まれた検査対象領域に向けて電子線を照射する電子線照射部と、
    前記検査対象領域から放射された2次電子を検出して、当該検査対象領域の検査画像を取得する検査画像取得部と、
    前記検査画像における前記凹み部の基底部の輝度情報を当該凹み部の幅と深さの比率に紐付けられた深さ推定相関情報として予め登録しておく深さ推定相関情報登録部と、
    前記検査画像取得部で取得した前記検査画像内の凹み部の幅と、当該凹み部の基底部の輝度情報と、前記深さ推定相関情報登録部に登録された前記深さ推定相関情報とに基づいて、当該凹み部の深さを算出する凹み部深さ演算部を備えたことを特徴とする、検査装置。
  2. 前記深さ推定相関情報登録部には、前記検査対象領域の前記凹み部がない領域の少なくとも一部が輝度基準部としてさらに登録されており、
    前記検査画像取得部で取得した前記検査画像内の前記輝度基準部の輝度情報に基づいて、当該検査画像内にある前記凹み部の基底部の輝度情報を補正する、輝度補正部を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の検査装置。
  3. 検査対象となる前記凹み部の品種を切り替える品種切替部を備え、
    前記深さ推定相関情報登録部には、前記品種に対応した前記深さ推定相関情報が予め登録されており、
    前記凹み部深さ演算部では、前記品種に対応した前記深さ推定相関情報を用いて、前記凹み部の深さを算出することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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