JP2019009883A - リニアモータ用磁石板及びリニアモータ - Google Patents

リニアモータ用磁石板及びリニアモータ Download PDF

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Abstract

【課題】電機子と磁石板との隙間を適正な間隔に保つことができるリニアモータ用磁石板を提供すること。【解決手段】リニアモータ用磁石板10は、第1面F1及び第1面F1とは反対側の第2面F2を有し、第2面F2から第1面F1側に向けて拡張するように窪んだ断面形状を少なくとも一部に有する第1嵌合部110が設けられる板材11と、板材11の第1面F1に配置される永久磁石12と、機械の取付部に固定され、板材11の第1嵌合部110と嵌合可能な断面形状を有する第2嵌合部14と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、リニアモータ用磁石板及びこれを備えたリニアモータに関する。
近年、OA機械の磁気ヘッド駆動機構、工作機械の主軸/テーブル送り機構等、各種の産業機械の駆動装置としてリニアモータの使用が提案されている。この種のリニアモータにおいては、界磁磁極として、板状の永久磁石を複数面状に配置した磁石板が多く用いられている。
上述した用途のリニアモータにおいて、磁石板に配置された永久磁石の面方向への位置ずれを防止するために、ピン形状の規制部材により永久磁石を固定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−198278号公報
上述したリニアモータにおいて、磁石板の幅(電機子の移動方向と直交する方向の幅)を広くすると、磁石板の幅方向の曲げ剛性が低くなる。その場合、永久磁石の面方向の位置ずれが規制されていても、電機子との間に発生する磁界の吸引力により磁石板が電機子側に変形し、電機子と磁石板との隙間を適正な間隔に保つことが難しくなる。
本発明の目的は、電機子と磁石板との隙間を適正な間隔に保つことができるリニアモータ用磁石板及びリニアモータを提供することにある。
(1) 本発明は、電機子(例えば、後述する電機子20)と協働して直線運動のための駆動力を発生するリニアモータ用磁石板(例えば、後述する磁石板10)であって、第1面(例えば、後述する第1面F1)及び前記第1面とは反対側の第2面(例えば、後述する第2面F2)を有し、前記第2面から前記第1面側に向けて拡張するように窪んだ断面形状を少なくとも一部に有する第1嵌合部(例えば、後述する溝部110)が設けられる板材(例えば、後述する板材11)と、前記板材の前記第1面に配置される永久磁石(例えば、後述する永久磁石12)と、機械の取付部(例えば、後述する機械の取付部30)に固定され、前記板材の前記第1嵌合部と嵌合可能な断面形状を有する第2嵌合部(例えば、後述するガイドレール14)と、を備えるリニアモータ用磁石板に関する。
(2) (1)のリニアモータ用磁石板において、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、前記電機子の移動方向(X方向)に沿って延在する構成としてもよい。
(3) (2)のリニアモータ用磁石板において、前記第1嵌合部は、延在する方向(X方向)と直交する断面において、前記第2面側の幅(W2)よりも前記第1面側の幅(W1)が広いアリ溝であり、前記第2嵌合部は、延在する方向と直交する断面において、前記アリ溝と略相似形となるアリ型のガイドレールであってもよい。
(4) 本発明は、電機子と、(1)〜(3)までのいずれかのリニアモータ用磁石板と、を備えるリニアモータ(例えば、後述するリニアモータ1)に関する。
本発明によれば、電機子と磁石板との隙間を適正な間隔に保つことができるリニアモータ用磁石板及びリニアモータを提供できる。
第1実施形態のリニアモータ1の概略を示す斜視図である。 リニアモータ1の断面図である。 板材11の配列を示す平面図である。 ガイドレール14の配置を示す平面図である。 磁石板10の組み付け手順を示す図である。 磁石板10の組み付け手順を示す図である。 第2実施形態におけるガイドレール14Aの構成を示す平面図である。 第3実施形態におけるガイドレール14Bの構成を示す平面図である。 第4実施形態におけるガイドレール14Cの構成を示す平面図である。 第5実施形態における溝部110A及びガイドレール14Dの構成を示す断面図である。 第6実施形態における溝部110B及びガイドレール14Eの構成を示す断面図である。 第7実施形態における溝部110C及びガイドレール14Fの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書に添付した図面は、いずれも模式図であり、理解のしやすさ等を考慮して、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更又は誇張している。また、図面においては、部材等の断面を示すハッチングを適宜に省略する。
本明細書等において、形状、幾何学的条件、これらの程度を特定する用語、例えば「平行」、「方向」等の用語については、その用語の厳密な意味に加えて、ほぼ平行とみなせる程度の範囲、概ねその方向とみなせる範囲を含む。
本明細書等においては、リニアモータ1の長手方向に相当する方向をX(X1−X2)方向、幅(短手)方向に相当する方向をY(Y1−Y2)方向、厚み方向に相当する方向をZ(Z1−Z2)方向とする。また、リニアモータ1が取り付けられる機械の取付部30についても同様とする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のリニアモータ1の概略を示す斜視図である。図1に示すリニアモータ1の基本的な構成は、後述する第2〜第7実施形態に共通する。
図2は、リニアモータ1の断面図である。図2は、リニアモータ1のX−Z面と平行な面における断面を示している。なお、図2においては、ボルトを断面でなく外観で示している。
図3Aは、板材11の配列を示す平面図である。図3Aは、5枚の板材11をX方向に沿って配列させた状態を示している。
図3Bは、ガイドレール14の配置を示す平面図である。図3Bは、ガイドレール14を機械の取付部30上に配置した状態を示している。
図1に示すように、リニアモータ1は、複数の磁石板(リニアモータ用磁石板)10と、電機子20と、を備える。
磁石板10は、電機子20の駆動方向(X方向)に沿って、異なる磁性の永久磁石12(後述)が交互に配置された界磁磁極である。磁石板10は、電機子20と協働して、電機子20を直線的に移動させるための駆動力、言い換えると直線運動のための駆動力を発生する。磁石板10は、図2に示すように、板材11、溝部110、永久磁石12、接合層13及びガイドレール14を備える。
板材11は、板状の金属部材である。板材11は、図2に示すように、Z1側の面となる第1面F1と、Z2側の面となる第2面F2と、を有する。第1面F1は、複数の永久磁石12が配置される面である。第2面F2は、機械の取付部30(後述)に固定される面である。
本実施形態のリニアモータ1においては、図1に示すように、長手方向(X方向)に沿って、5枚の板材11(磁石板10)が配列されている。各板材11の第1面F1には、それぞれ8個の永久磁石12が配置されている。
なお、板材11は、磁石板10の長手方向(X方向)に対して、若干スキュー(傾斜)した状態で配列されていてもよい。また、板材11の数、形状等は、本実施形態の例に限らず、リニアモータ1の仕様等に応じて適宜に設定される。
板材11は、図2に示すように、第2面F2側に溝部(第1嵌合部)110を備えている。本実施形態の溝部110は、Y−Z面と平行な断面において、第2面F2側の幅W2よりも第1面F1側の幅W1が広い台形のアリ溝として構成されている。
溝部110は、図3Aに示すように、板材11のY方向の中央部に設けられ、X方向に沿って延在している。すなわち、溝部110は、板材11を図3Aのように配列させたときに、電機子20の移動方向(X方向)に沿って延在するように形成されている。図3Aに示すように、5枚の板材11を配列させると、各板材11に設けられた溝部110は、X方向に連通する。後述するガイドレール14は、配列された板材11の連通した溝部110と嵌合する。
板材11は、図3Aに示すように、Y1方向の端部及びY2方向の端部に、それぞれ段付き穴111を備えている。段付き穴111は、板材11を機械の取付部30に固定する際に、ボルト112(後述)が挿入される穴である。板材11は、例えば、ケイ素鋼板の積層体、炭素鋼、一般構造用圧延鋼材等により形成される。
永久磁石12は、磁界を発生する部材であり、図2に示すように、板材11の第1面F1に接合層13を介して配置される。永久磁石12は、板材11の第1面F1上において、電機子20の駆動方向(X方向)に沿って、N極の永久磁石12とS極用の永久磁石12とが交互に配置されている。接合層13は、板材11と永久磁石12とを接合する層であり、例えば、接着剤により形成される。
本実施形態では、図1に示すように、一つの板材11上に、8個の永久磁石12が4(Y方向)×2(X方向)のパターンで配置されている。なお、板材11上に配置される永久磁石12の個数、配置形態等は、本実施形態の例に限らず、リニアモータ1の仕様等に応じて適宜に設定される。
ガイドレール(第2嵌合部)14は、板材11に設けられた溝部110と嵌合することにより、板材11の変形を抑制する部材である。板材11の変形としては、例えば、リニアモータ1の駆動時において、磁石板10と電機子20との間に発生する磁界の吸引力により、永久磁石12を含む板材11が電機子20側(Z1側)に撓むことが挙げられる。
ガイドレール14は、図3Bに示すように、全体が細長い棒状に形成されている。ガイドレール14は、機械の取付部30において、長手方向がX方向に沿うように配置されている。すなわち、ガイドレール14は、機械の取付部30において、電機子20の移動方向(X方向)に沿って延在している。
ガイドレール14は、図2に示すように、Y−Z面と平行な断面において、溝部110(アリ溝)と略相似形となるアリ型に構成されている。
本実施形態においては、溝部110の断面形状をアリ溝とし、ガイドレール14の断面形状を溝部110のアリ溝と略相似形のアリ型としたので、溝部110をガイドレール14に嵌合させることにより、板材11が電機子20側(Z1側)に撓むことを抑制できる。また、本実施形態の構成によれば、板材11を機械の取付部30により確実に密着させることができると共に、ガイドレール14上において、板材11をX方向によりスムーズに相対移動させることができる。
ガイドレール14には、図3Bに示すように、長手方向(X方向)の5カ所に段付き穴141が設けられている。段付き穴141は、ガイドレール14を機械の取付部30に固定する際に、ボルト142(不図示)が挿入される穴である。図2に示すように、機械の取付部30には、ガイドレール14の段付き穴141と対向する位置にボルト穴301(後述)が設けられている。後述するように、機械の取付部30にガイドレール14を配置した後、ガイドレール14の段付き穴141にボルト142を挿入し、ボルト穴301に螺合させて締結することにより、ガイドレール14を機械の取付部30に固定できる。ガイドレール14は、例えば、炭素鋼、一般構造用圧延鋼材等により形成される。
機械の取付部30は、例えば、OA機械の磁気ヘッド駆動機構、工作機械の主軸/テーブル送り機構等の駆動装置として、リニアモータ1が取り付けられる箇所である。本実施形態では、機械の取付部30を板状の部材として図示しているが、実際には、取り付けられる機械に応じた形状を有する。図2に示すように、機械の取付部30は、ガイドレール14の段付き穴141と対向する位置にボルト穴301を備えている。ボルト穴301は、内周面に、ガイドレール14の段付き穴141に挿入されたボルト142の雄ネジに螺合可能な雌ネジを有する。
また、機械の取付部30には、図3Bに示すように、各板材11の段付き穴111と対向する位置にボルト穴302が設けられている。ボルト穴302は、内周面に、板材11(磁石板10)の段付き穴111に挿入されるボルト112の雄ネジに螺合可能な雌ネジを有する。
電機子20は、磁石板10と協働して、電機子20を直線的に移動させるための駆動力を発生する。電機子20は、鉄心コア、巻線等(不図示)を備える。鉄心コアは、電機子20の本体となる部材であり、例えば、磁性材料からなる板材を複数重ね合わせた構造体として構成されている。巻線は、鉄心コアのスロットに巻き付けられるワイヤである。巻線には、外部の電源装置から交流の電力が供給される。図1では、電機子20の巻線に電力を供給するケーブル等の図示を省略する。
電機子20の巻線に、電力として単相交流又は三相交流を印加すると、巻線に生じた移動磁界と磁石板10の磁界との間に吸引力及び反発力が作用して、その駆動方向(X方向)の成分により電機子20に推力が与えられる。電機子20は、この推力により、図1に示すように、磁石板10において永久磁石12が配列されたX方向に沿って直線的に移動する。
次に、磁石板10の組み付け手順について、各図を参照しながら説明する。
図4A及び図4Bは、磁石板10の組み付け手順を示す図である。図4Aは、機械の取付部30をX2側からX1側へ見たときの側面図である。図4Bは、機械の取付部30及び磁石板10をZ1側からZ2側へ見たときの平面図である。なお、図4A及び図4Bにおいては、段付き穴、ボルト等の図示を適宜に省略する。
まず、図4Aに示すように、機械の取付部30に、ガイドレール14を配置する。より詳細には、ガイドレール14の段付き穴141と、機械の取付部30に設けられたボルト穴301とが一致するようにガイドレール14を配置する。そして、ガイドレール14の段付き穴141にボルト142を挿入し、ボルト穴301に螺合させて締結する。これにより、ガイドレール14は、機械の取付部30に固定される。
次に、磁石板10の溝部110とガイドレール14とを嵌合させ、その状態(図2参照)で、図4Bに示すように、磁石板10をX1方向の所定位置まで移動させる。すなわち、磁石板10の板材11に形成された段付き穴111(図3A参照)と、機械の取付部30に設けられたボルト穴302(図3B参照)とが一致する位置まで、それぞれの磁石板10を移動させる。
本実施形態では、5枚の磁石板10のそれぞれを、ガイドレール14と嵌合させた状態で所定位置まで移動させ、磁石板10の段付き穴111にボルト112を挿入し、ボルト穴302に螺合させて締結する。これにより、図1に示すように、5枚の磁石板10は、ガイドレール14を介して機械の取付部30に固定される。
上述した本実施形態のリニアモータ1によれば、板材11の溝部110とガイドレール14とを嵌合させることにより、板材11の変形を抑制した状態で磁石板10を機械の取付部30に固定できる。そのため、リニアモータ1の駆動時において、磁石板10と電機子20との間に生じる磁界の吸引力により、板材11が電機子20側に撓むことを抑制できる。したがって、本実施形態のリニアモータ1によれば、駆動時において、電機子20と磁石板10との隙間を適正な間隔に保つことができる。
なお、磁石板10において、板材11の厚みを増やすことにより、磁石板10の幅方向(Y方向)の曲げ剛性を高めることもできる。しかし、板材11の厚みを増すと、コストが高くなるだけでなく、磁石板10の質量が増加してリニアモータの性能が低下したり、製造時の作業性が悪くなったりする等の不具合が生じる。
また、板材11の長手方向に沿って、板材11を機械の取付部30に固定するボルトを増やすことも考えられる。しかし、ボルトを設けたところには、永久磁石12を配置できなくなるため、ボルトを増やすと単位面積当たりの推力が低下する。
これに対して、本実施形態のリニアモータ1においては、板材11を機械の取付部30に固定するボルトを増やす必要がないため、単位面積当たりの推力の低下を抑制できる。
また、後述するように、磁石板10を駆動側として構成した場合、板材11の厚みを増したり、ボルトを増やしたりすることで磁石板10の質量が増加して、リニアモータの性能(最大加速度等)が低下することが考えられる。しかし、本実施形態のリニアモータ1では、磁石板10を駆動側として構成した場合でも、磁石板10の質量の増加を抑制できるため、リニアモータとしての性能をより向上させることができる。
本実施形態のリニアモータ1において、磁石板10(板材11)の溝部110とガイドレール14は、電機子20の移動方向(X方向)に沿って延在している。そのため、磁石板10の溝部110とガイドレール14とを嵌合させた状態で、磁石板10をX方向の所定位置まで移動させることにより、磁石板10を所望の位置により正確に且つ簡単に配列させることができる。
本実施形態のリニアモータ1において、溝部110は、アリ溝として構成されている。また、ガイドレール14は、溝部110(アリ溝)と略相似形となるアリ型に構成されている。そのため、溝部110をガイドレール14に嵌合させることにより、板材11と機械の取付部30とをより確実に密着させることができる。また、ガイドレール14上において、板材11をX方向によりスムーズに相対移動させることができる。
(第2〜第4実施形態)
図5A〜図5Cは、ガイドレール14の第2〜第4実施形態をそれぞれ示す図である。
図5Aは、第2実施形態におけるガイドレール14Aの構成を示す平面図である。図5Bは、第3実施形態におけるガイドレール14Bの構成を示す平面図である。図5Cは、第4実施形態におけるガイドレール14Cの構成を示す平面図である。図5A〜図5Cは、図3B(第1実施形態)に対応する。図5A〜図5Cでは、ガイドレール14A〜14Cと嵌合する板材11(磁石板10)の輪郭を、想像線(二点鎖線)で示している。また、図5A〜図5Cでは、段付き穴、ボルト等の図示を適宜に省略する。第2〜第4実施形態の説明及び図面において、第1実施形態と同等の部材等には、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図5Aに示す第2実施形態のガイドレール14Aは、第1実施形態のガイドレール14よりも短く形成され、機械の取付部30のX方向において、板材11と対向する位置にのみ配置されている。第2実施形態に示す各ガイドレール14Aは、X方向に沿って間欠的に配置されているが、全体としてX方向に延在している。
図5Bに示す第3実施形態のガイドレール14Bは、第1実施形態のガイドレール14よりも短く形成され、機械の取付部30のX方向において、隣接する板材11の間を跨ぐように配置されている。第3実施形態のガイドレール14Bは、隣接する2つの板材11とそれぞれ嵌合する長さに形成されている。なお、X1側及びX2側の端に配置されるガイドレール14Bは、それぞれ1つの板材11と嵌合する長さに形成されている。第3実施形態に示す各ガイドレール14Bは、X方向に沿って間欠的に配置されているが、全体としてX方向に延在している。
図5Cに示す第4実施形態のガイドレール14Cは、第1実施形態のガイドレール14よりも更に短く形成され、機械の取付部30のX方向において、板材11と対向する2箇所に配置されている。第4実施形態のガイドレール14Cは、X方向に沿って間欠的に配置されているが、全体としてX方向に延在している。なお、第4実施形態において、ガイドレール14CのX−Y平面における形状は、図5Cに示すような四角形に限らず、例えば円形であってもよい。
(第5実施形態)
図6は、第5実施形態における溝部110A及びガイドレール14Dの構成を示す断面図である。なお、図6では、段付き穴、ボルト等の図示を省略する。第5実施形態の説明及び図面において、第1実施形態と同等の部材等には、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図6に示すように、第5実施形態の溝部110Aは、Y−Z面と平行な断面において、逆凸形に構成されている。また、ガイドレール14Dは、Y−Z面と平行な断面において、溝部110Aと略相似形となる逆凸形に構成されている。このように、溝部110は、板材11の第2面F2から第1面F1に向けて拡張するように窪んだ断面形状を少なくとも一部に有するものであれば、図2に示すようなアリ溝、アリ型の組み合わせに限定されない。例えば、図6に示す溝部110Aにおいて、四角形の部分を、半円形、円形、三角形等の断面形状としてもよい。
(第6、第7実施形態)
図7A、図7Bは、第6、第7実施形態における溝部110及びガイドレール14の構成をそれぞれ示す断面図である。図7Aは、第6実施形態における溝部110及びガイドレール14Eの構成を示す断面図である。図7Bは、第7実施形態における溝部110及びガイドレール14Fの構成を示す断面図である。第6及び第7実施形態の説明及び図面において、第1実施形態と同等の部材等には、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図7Aに示すように、第6実施形態において、機械の取付部30は、取付溝303を備えている。取付溝303は、アリ溝として構成されており、図7Aにおいて、Y−Z面と直交する方向(X方向)に延在している。一方、ガイドレール14Eは、機械の取付部30側の面に嵌合部143を備えている。嵌合部143は、Y−Z面と平行な断面において、取付溝303(機械の取付部30)と略相似形となるアリ型として構成されている。ガイドレール14Eのその他の形状は、第1実施形態と同じである。
本形態の構成によれば、ガイドレール14Eの嵌合部143を、機械の取付部30の取付溝303に嵌合させることにより、ボルト等を用いることなしに、ガイドレール14Eを機械の取付部30に固定することができる。
また、機械の取付部30において、取付溝303の代わりに、円形の取付穴を直線的に複数形成し、ガイドレール14Eの嵌合部143の形状を、取付穴と嵌合可能な円柱形状として複数設けてもよい。この場合、ガイドレール14Eの円柱形状の嵌合部を取付穴に圧入し、冷やし嵌めで嵌合させることにより、ボルト等を用いることなしに、ガイドレール14Eを機械の取付部30に固定することができる。
図7Bに示すように、第7実施形態のガイドレール14Fは、機械の取付部30側の面に、取付溝144を備えている。取付溝144は、アリ溝として構成されており、図7Bにおいて、Y−Z面と直交する方向(X方向)に延在している。ガイドレール14Fのその他の形状は、第1実施形態と同じである。一方、機械の取付部30は、嵌合部304を備えている。嵌合部304は、Y−Z面と平行な断面において、取付溝144(ガイドレール14)と略相似形となるアリ型として構成されている。
本形態の構成によれば、ガイドレール14Fの取付溝144を、機械の取付部30の嵌合部304に嵌合させることにより、ボルト等を用いることなしに、ガイドレール14を機械の取付部30に固定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内に含まれる。また、実施例に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述の実施形態及び後述する変形形態は、適宜に組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
実施形態では、溝部110が板材11と一体に形成される例について説明したが、これに限定されない。溝部110をレール状の部材として構成し、この部材を板材11にボルト等で固定する構成としてもよい。
実施形態では、リニアモータ1において、溝部110とガイドレール14とを1組備えた構成について説明したが、これに限定されない。溝部110とガイドレール14とを、Y方向に複数組配列した構成としてもよい。
実施形態では、ガイドレール14を、機械の取付部30とは別体の部品とし、ボルト142により固定する例について説明したが、これに限定されない。ガイド部は、機械の取付部30と一体に形成されていてもよい。
実施形態では、板材11をX方向から嵌合させる例について説明したが、これに限定されない。ガイドレール14をY方向に沿って延在させ、板材11をY方向から嵌合させるように構成してもよい。
溝部110とガイドレール14を長手方向に沿ってテーパー状に形成してもよい。このような構成とすることにより、ガイドレール14に対する板材11のガタつき、位置ずれ等を抑制できる。また、溝部110とガイドレール14とを、冷やし嵌め等の手法を用いて嵌合させてもよい。このような手法で嵌合させることにより、溝部110とガイドレール14とを、より強固に嵌合させることができるため、ガイドレール14に対する板材11のガタつき、位置ずれ等をより効果的に抑制できる。
実施形態では、磁石板10を固定側とし、電機子20を駆動側とする例について説明したが、これに限定されない。リニアモータ1において、磁石板10を駆動側とし、電機子20を固定側としてもよい。
1:リニアモータ、10:磁石板、11:板材、12:永久磁石、14:ガイドレール、20:電機子、30:機械の取付部、110:溝部

Claims (4)

  1. 電機子と協働して直線運動のための駆動力を発生するリニアモータ用磁石板であって、
    第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を有し、前記第2面から前記第1面側に向けて拡張するように窪んだ断面形状を少なくとも一部に有する第1嵌合部が設けられる板材と、
    前記板材の前記第1面に配置される永久磁石と、
    機械の取付部に固定され、前記板材の前記第1嵌合部と嵌合可能な断面形状を有する第2嵌合部と、
    を備えるリニアモータ用磁石板。
  2. 前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、前記電機子の移動方向に沿って延在する、
    請求項1に記載のリニアモータ用磁石板。
  3. 前記第1嵌合部は、延在する方向と直交する断面において、前記第2面側の幅よりも前記第1面側の幅が広いアリ溝であり、
    前記第2嵌合部は、延在する方向と直交する断面において、前記アリ溝と略相似形となるアリ型のガイドレールである、
    請求項2に記載のリニアモータ用磁石板。
  4. 電機子と、
    請求項1〜請求項3までのいずれか1項に記載のリニアモータ用磁石板と、
    を備えるリニアモータ。
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