JP2019009598A - 表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された画像と車両の車内を示す画像とを合成して表示装置に表示する際、合成画像を違和感なく生成することを可能とする表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラムを提供する。【解決手段】表示制御装置は、異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された第1の画像と前記車両の車内を示す第2の画像とを合成する画像合成部と、前記画像合成部が合成した画像の表示を制御する制御部と、を備え、前記第2の画像は、前記周辺画像の合成により前記第1の画像に生じるゆがみに対応したゆがみを有する画像である。【選択図】図6B
Description
本発明は、異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像の表示を制御する表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラムに関する。
近年、車両に搭載された撮像装置で撮影された車両の周辺画像を表示装置に表示して、運転者に注意を促す表示システムが開発されている。
また、周辺画像に含まれる物体の位置を運転者が直感的に理解できるように、周辺画像と車両内部の画像とを合成した合成画像を表示装置に表示させる表示システムも提案されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
しかしながら、上述した従来技術では、周辺画像が異なる撮像装置で撮影された複数の周辺画像の合成画像であり、その合成画像と車両内部の画像との合成画像を表示装置に表示させる場合、複数の周辺画像を合成する際に生じる画像のゆがみにより複数の周辺画像の合成画像と車両内部の画像との間で調和をとることが難しい。
そのため、異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された画像と車両の車内を示す画像とを合成して表示装置に表示する際、合成画像を如何に違和感なく生成できるかが課題となっている。
本発明は、異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された画像と車両の車内を示す画像とを合成して表示装置に表示する際、合成画像を違和感なく生成することを可能とする表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る表示制御装置は、異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された第1の画像と前記車両の車内を示す第2の画像とを合成する画像合成部と、前記画像合成部が合成した画像の表示を制御する制御部と、を備え、前記第2の画像は、前記周辺画像の合成により前記第1の画像に生じるゆがみに対応したゆがみを有する画像である。
また、本発明に係る表示制御方法は、異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された第1の画像と前記車両の車内を示す第2の画像とを合成する画像合成ステップと、前記画像合成ステップにおいて合成された画像の表示を制御するステップと、を含み、前記第2の画像は、前記周辺画像の合成により前記第1の画像に生じるゆがみに対応したゆがみを有する画像である。
また、本発明に係る表示制御プログラムは、異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された第1の画像と前記車両の車内を示す第2の画像とを合成する画像合成手順と、前記画像合成手順において合成された画像の表示を制御する制御手順と、をコンピュータに実行させ、前記第2の画像は、前記周辺画像の合成により前記第1の画像に生じるゆがみに対応したゆがみを有する画像である。
本発明によれば、異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された画像と車両の車内を示す画像とを合成して表示装置に表示する際、合成画像を違和感なく生成することを可能とする表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラムを提供することができる。
まず、本発明に係る表示制御装置が搭載される車両について説明する。
図1は車両10の平面図である。車両10の左側方には、車両10の左側方を撮像する第1撮像装置11が取り付けられている。車両10の右側方には、車両10の右側方を撮像する第2撮像装置12が取り付けられている。車両10の後方には、車両10の後方画像を撮像する第3撮像装置13が取り付けられている。本明細書では、車両10の側方画像及び後方画像を総称して、後側方画像と記載する。第1撮像装置11、第2撮像装置12、及び第3撮像装置13は、例えば、CCD又はCMOS等のイメージセンサを有するカメラである。
車両10の車室内、例えばフロントウィンドウ内側の中央上部には、表示器14(図3参照)が設置されている。表示器14には、第1撮像装置11、第2撮像装置12及び第3撮像装置13によって撮影された画像を合成して生成された画像が表示される。なお、表示器14の設置位置は、運転者が視認しやすい場所であればどこでも良く、例えば、インストゥルメンタルパネルの運転席と助手席の間の部分であっても良い。
車両10は、図2に示される表示制御装置20を搭載している。表示制御装置20は、車両10の後側方画像を表示器14に表示させる。なお、表示制御装置20は、各撮像装置及び表示器14と通信可能であれば、車両10の外部に配置されていても良い。
表示制御装置20は、CPU21、GPU22、記憶装置23、情報の入出力を行うインターフェース(I/F)24、およびこれらを接続するバス25を有する。記憶装置23に記憶されたプログラムをCPU21及びGPU22が実行することにより、表示制御装置20は図3に示される各機能ブロックを構築する。
すなわち、表示制御装置20は、画像合成部31及び制御部32を構築する。
画像合成部31は、第1撮像装置11、第2撮像装置12及び第3撮像装置13によって撮影された車両10の後側方画像のデータを取得する。画像合成部31は、これらの撮像装置によって撮影された画像を合成して原合成画像(本発明の第1の画像)のデータを生成する。
画像合成部31は、重畳画像(本発明の第2の画像)のデータを取得又は生成する。例えば、画像合成部31は、予め記憶装置23に記憶されている重畳画像のデータを読み出し取得することができる。また、画像合成部31は、車両10の車内前方から車内後方を撮影可能に車両10に設置された車内撮像装置16によって撮影された車内風景画像のデータを取得し、当該データを加工して重畳画像のデータを生成することができる。
画像合成部31は、車両10に搭載された車両情報検出装置15から車両情報を取得することができる。車両情報検出装置15は、例えば、車両10に乗車している運転者以外の人(以下、同乗者と記載)が後部座席にいる場合に信号を送信する人感センサである。この場合、車両情報は、後部座席の同乗者の有無に関する情報である。
車両情報検出装置15は、車両10に乗っている人が眠っているか否かを判別することが可能な睡眠検出センサであってもよい。この場合、車両情報は車両10に乗っている人が眠っているか否かに関する情報である。
車両情報検出装置15は、車速情報を出力する車速センサであってもよい。この場合、車両情報は車速情報である。
画像合成部31は、原合成画像に重畳画像を重畳する合成を行い、合成画像のデータを生成する。
制御部32は、画像合成部31によって生成された合成画像のデータの表示器14への出力を制御する。
続いて、画像合成部31における画像処理について詳細に説明する。第1撮像装置11、第2撮像装置12及び第3撮像装置13によって撮影された3つの後側方画像の合成手法には様々なものがある。よって、3つの後側方画像を合成することによって得られる原合成画像にも様々なものがあるが、代表的なものとして、図4Aに示される第1の原合成画像41と、図4Bに示される第2の原合成画像42がある。いずれの原合成画像も、車両10の左側方の風景から右側方の風景までが1枚の画像にパノラマ状に表されている。
図4Aに示される第1の原合成画像41は、3つの撮像装置によって撮影された3つの後側方画像を、それぞれの消失点が一致するように合成することによって得られる画像である。
図4Aに示されるように、第1の原合成画像41においては、車道と歩道の境界X1や歩道と緑地帯の境界X2等、本来、直線道路と平行に直線状に延びる部分が、画像の下方ほど左右に広がるように湾曲してゆがんでいる。例えば、合成前の後側方画像においては第1の仮想線L1のように直線であった車道と歩道の境界X1は、第1の原合成画像41においては、下方ほど第1の仮想線L1から乖離する曲線となっている。
また、図4Bに示される第2の原合成画像42は、3つの撮像装置によって撮影された3つの後側方画像を、それぞれに含まれる車道と歩道の境界X1が一致するように合成することによって得られる画像である。
図4Bに示されるように、第2の原合成画像42においては、ガードレールの支柱X3等、本来、路面と垂直に直線状に延びる部分が、上方ほど左右に広がるように湾曲してゆがんでいる。また、湾曲の程度は、画像の下方に写っているものほど大きい。例えば、合成前の後側方画像においては第2の仮想線L2のように直線であったガードレールの支柱X3は、第2の原合成画像42においては、上方ほど第2の仮想線L2から乖離する曲線となっている。
図4A及び図4Bに例示されるように、車両10の異なる位置に設置された複数の撮像装置によって撮影された複数の後側方画像を合成して得られる原合成画像には、ゆがみが含まれている。このような原合成画像をそのまま表示器14に表示させても、原合成画像中に表示されている他の車両やガードレール等の物体が、車両10の周囲のどこに位置しているのか、運転者は直感的に把握しにくい。
運転者による直感的な周辺把握を補助するために、原合成画像に車両10の車内を撮影した写真等の車内風景画像を重畳させることも考えられる。しかしながら、例えば図5に示されるように、車内風景画像50はゆがみを有していない。そのため、車内風景画像50を原合成画像に重畳させても、原合成画像中に含まれている物体(例えば周辺の車両)と、車内風景画像50に含まれている物体(例えば窓W)との位置にずれが生じる。
すなわち、車内風景画像50を原合成画像(例えば第1の原合成画像41又は第2の原合成画像42)に重畳させても、運転者は違和感を覚える一方、車両10の周囲の状況を直感的に把握することはできない。
そこで、画像合成部31は、原合成画像に生じるゆがみに対応したゆがみを有する画像を重畳画像として使用し、原合成画像と重畳画像を合成する。
重畳画像の一例を図6Aに示す。図6Aに示される第1の重畳画像51は、第1の原合成画像41(図4A)に含まれるゆがみに対応したゆがみを有する。すなわち、第1の重畳画像51は、直線道路と平行に走行する車両10における直線道路と平行な直線部分(例えば、窓枠の下辺W1)に相当する部分が、第1の原合成画像41において直線道路を示す曲線(車道と歩道の境界X1、歩道と緑地帯の境界X2等)と平行となるゆがみを有する。なお、車両10における直線道路と平行な直線部分としては、窓枠の上辺、窓枠の下辺、床とドアとの境界線、ドアにデザインされた水平な直線、又は、前後に並ぶ複数の座席の上部を連結した連結線を例示することができる。
第1の原合成画像41と第1の重畳画像51とを合成して得られる第1の合成画像61を図6Bに示す。なお、画像を合成する際、第1の原合成画像41が第1の重畳画像51を透過して見えるように、第1の重畳画像51は所定の位置が所定の透過率とされている。
図6Bに示されるように、第1の合成画像61においては、車両10の外部を映し出す第1の原合成画像41に含まれる物体(例えば車道と歩道の境界X1及び歩道と緑地帯の境界X2)のひずみと、車両10の内部を映し出す第1の重畳画像51に含まれる物体(例えば窓枠の下辺W1)のひずみが対応している。よって、第1の原合成画像41中ではどの部分が車両10の後方部分に該当し、どの部分が車両10の側方部分に該当するのかわかりにくかったのに対し、第1の合成画像61ではその点が明確に把握できるようになっている。すなわち、車両10の周囲の物体の位置を運転者は違和感なく直感的に把握することができる。
また、重畳画像の他の例を図7Aに示す。図7Aに示される第2の重畳画像52は、第2の原合成画像42(図4B)に含まれるゆがみに対応したゆがみを有する。すなわち、第2の重畳画像52は、車両10における路面と垂直な直線部分(例えば、窓枠の縦辺W2)に相当する部分が、第2の原合成画像42において路面と垂直に設けられた物体を示す曲線(ガードレールの支柱X3)と平行となるゆがみを有する。なお、車両10における路面と垂直な直線部分としては、ピラーの垂直部分、窓枠の縦辺、座席の垂直部分、又は、ピラーとドアの境界線を例示することができる。
第2の原合成画像42と第2の重畳画像52とを合成して得られる第2の合成画像62を図7Bに示す。なお、画像を合成する際、第2の原合成画像42が第2の重畳画像52を透過して見えるように、第2の重畳画像52は所定の位置が所定の透過率とされている。
図7Bに示されるように、第2の合成画像62においては、車両10の外部を映し出す第2の原合成画像42中に含まれる物体(例えばガードレールの支柱X3)のひずみと、車両10の内部を映し出す第2の重畳画像52に含まれる物体(例えば窓枠の縦辺W2)のひずみが対応している。よって、第2の原合成画像42中ではどの部分が車両10の後方部分に該当し、どの部分が車両10の側方部分に該当するのかわかりにくかったのに対し、第2の合成画像62ではその点が明確に把握できるようになっている。すなわち、車両10の周囲の物体の位置を運転者は違和感なく直感的に把握することができる。
次に、図8を参照しながら、表示制御装置20による画像表示のフローを説明する。
まず、画像合成部31は、第1撮像装置11、第2撮像装置12及び第3撮像装置13によって撮像された車両10の後側方画像のデータを取得する(S11)。
次に、画像合成部31は、取得した後側方画像のデータを用いて、原合成画像のデータを生成する(S12)。
次に、画像合成部31は、事前に撮影されて記憶装置23に保管されている車室内映像データ、又は、車内撮像装置16によって撮像された画像を用いて、重畳画像のデータを生成する(S13)。なお、重畳画像データの生成は、画像合成部31とは別の独立した機能部である室内画像生成部によって行われてもよい。
続いて、画像合成部31は、原合成画像に重畳画像(画像合成部31又は室内画像生成部で生成された車室内の画像)を重畳した合成画像のデータを生成する(S14)。
その後、制御部32は、合成画像のデータを表示器14に出力する(S15)。
なお、表示器14への合成画像の出力は、例えば、車両10のエンジン等の動力源が停止されてから所定時間が経過すると終了される。そのような画像出力の終了条件が成立したか否かが制御部32によって判断される(S16)。画像出力の終了条件が成立していない(S16でNO)と判断されると、本フローは繰り返される。画像出力の終了条件が成立した(S16でYES)と判断されると、本フローは終了する。
なお、原合成画像に重畳される重畳画像としては、車両10の内装デザインに対応する予め用意された線図又は写真を使用することができる。この場合、重畳画像は記憶装置23に記憶されている。また、使用される線図又は写真は、原合成画像に対応するひずみを有している。
また、原合成画像に重畳される重畳画像としては、車両10の車室内に設置され、車両10の前方側から後方側を撮影する車内撮像装置16によって撮影された画像を用いることができる。この場合、使用される画像は、原合成画像に対応したひずみを有するように画像合成部31によって加工された上で重畳画像として使用される。
後部座席に同乗者がいる場合は、重畳画像としては、車内撮像装置16によって撮影された画像を用いることが好ましい。そうすることによって、運転者は表示器14に表示される合成画像を通じて、後部座席の同乗者(例えば子供、高齢者、ペット)の様子を知ることができる。
ただし、車内撮像装置16によって撮影された画像を重畳画像として使用する場合、当該画像をひずませる画像処理が必要となる。その分、表示制御装置20の負荷が高くなる。
一方、後部座席に同乗者がいない場合は、重畳画像としては、車両10の内装デザインに対応し、記憶装置23に記憶されている線図又は写真を使用することが好ましい。そうすることによって、合成画像を生成する都度、車内画像をひずませる画像処理が不要となり、表示制御装置20の負荷を低減させることができる。
続いて、他の実施形態について、先に説明した実施形態とは異なる点を中心に説明する。なお、以下、図4Aに示される第1の原合成画像41と同じタイプのひずみが生じた原合成画像を用いる場合のみを説明する。図4Bに示される第2の原合成画像42と同じタイプのひずみが生じた原合成画像を用いる場合の説明は、同様の説明の繰り返しとなるので省略する。
本実施形態に係る表示制御装置20は、図9Aに示される第3の原合成画像43を生成する。第3の原合成画像43は、第1撮像装置11、第2撮像装置12、及び第3撮像装置13によって撮像された画像を合成して得られる。
本実施形態に係る表示制御装置20は、図9Bに示される第3の重畳画像53を生成する。第3の重畳画像53は、表示器14の設置位置に鏡があると仮定した場合に当該鏡に映る車内風景を基礎とした画像であって、前述したひずみを有する画像である。このような画像は、例えば、表示器14の設置位置近傍に配置された車内撮像装置16によって撮影された画像をひずませることで得られる。
また、第3の重畳画像53は、上記鏡と窓Wとの間にある物体(シート71やヘッドレスト72等)の、窓Wと重なる部分が表示されない(くり抜かれた)ように加工された画像である。更に、第3の重畳画像53においては、窓W(つまり窓枠の内側)に相当する部分の透過率は100%とされているとともに、それ以外の部分の透過率は0%とされている。
本実施形態に係る表示制御装置20は、第3の原合成画像43と、第3の重畳画像53とを合成し、図9Cに示される第3の合成画像63を生成し、表示器14に表示させる。
本実施形態に係る表示制御装置20によれば、先の実施形態に係る表示制御装置20によって得られる利点に加え、次のような利点が得られる。すなわち、図9Cに示されるように、表示器14が設置されている位置にあたかもルームミラーがあるかのような感覚で、運転者は車両10の内外の様子を違和感なく直感的に把握することができる。しかも、ヘッドレスト72等に遮られることなく、窓枠の内部に相当する部分の全体を介して車両10の外部が表示されるので、車両10の外部の、より広い範囲を視認することができる。
なお、重畳画像を生成する際、表示器14設置位置にあると仮定された鏡と窓Wとの間にある物体(シート71やヘッドレスト72等)の、窓Wと重なる部分は残しても良い。そのようにすることによって、車内撮像装置16によって撮影された画像を加工して重畳画像を生成する際の、画像合成部31にかかる画像処理の負荷を低減させることができる。なお、必要に応じて、窓Wに相当する部分以外の透過率を0%より大きく100%より小さい値にしても良い。
続いて、更に他の実施形態について、先に説明した実施形態とは異なる点を中心に説明する。
本実施形態における画像合成部31は、車内撮像装置16によって撮影された車内風景画像をひずませた画像を生成し、又は、室内画像生成部で生成された当該画像を取得し、重畳画像として使用する。
また、本実施形態における画像合成部31は、車両情報検出装置15(睡眠検出センサ)から、後部座席の同乗者が眠っているか否かに関する情報を取得する。
画像合成部31は、後部座席の同乗者が眠っているという情報を取得すると、重畳画像の透過率を0%よりも大きく、100%よりも小さい値にした上で、重畳画像と原合成画像とを合成した合成画像のデータを生成する。すなわち、後部座席の同乗者が眠っているときには、重畳画像の透過率を上げることによって、車両10の外部のより広い範囲を視認することが可能となる。なお、重畳画像の透過率が高くなるほど、同乗者の様子を視認することが難しくなるが、同乗者が眠っているときは、運転者は同乗者に注意をそれほど払わなくてもよいので、同乗者周辺領域を含む重畳画像の透過率が高くなっても支障はない。
また、重畳画像のうち透過率を変化させる領域を同乗者周辺領域のみに設定しても良い。例えば、窓枠の内側の領域の透過率は常に100%としてもよいし、窓枠及びその外側の領域であって、同乗者周辺以外の領域の透過率は0%より大きく100%より小さい一定値としても良い。そのようにすれば、同乗者周辺領域以外の領域を通じて、車両10の外部の広い範囲を常に視認することができる。しかも、同乗者が眠って同乗者に注意を払う必要がなくなったときには、同乗者の周辺領域の透過率を上げることで、車両10の外部の更に広い範囲を目視することが可能となる。
次に、他の実施形態について、先に説明した実施形態とは異なる点を中心に説明する。
本実施形態において、画像合成部31は、車両情報検出装置15(車速センサ)から車速情報を取得する。
画像合成部31は、車速が大きい場合には、図10Aに示されるような、重畳画像の透過率を小さくした状態で合成された第4の合成画像64を生成する。このような構成により、情報過多が解消されるとともに必要な情報を制限でき、運転者が思考及び判断を行いやすくなる。また、画像合成部31は、車速が小さい場合には、図10Bに示されるような、重畳画像の透過率を大きくした状態で合成された第5の合成画像65を生成する。低速時は運転者の情報処理に対する時間余裕も生まれることから、なるべく多くの情報を表示する。すなわち、画像合成部31は、車両10の走行速度に応じて、重畳画像の透過率を設定し、合成画像を生成する。透過率は、車速が閾値を上回ったり下回ったりした際に切り替わるようにしても良いし、車速の変化に追従して無段階に変化しても良い。なお、いずれの場合も、窓枠の内側の領域は透過率が100%とされる。
本実施形態に係る表示制御装置20によれば、車両10が高速走行している際は、後続車両等、周囲の車両の位置を、窓枠の内側の領域に表示される画像を介して、明確に把握することができる。しかも、窓枠の内側以外の領域における重畳画像の透過率は低いので、相対的に車両10の後方に高速で移動していく物体の映像が表示されることによる煩わしさを軽減することができる。一方、車両10が低速走行している際は、車両10の周辺のより広い範囲を視認することが可能となる。
以上、本発明に係る表示制御装置の実施形態について詳細に説明したが、本発明に係る表示制御装置が上に説明したものに限られないことは勿論である。例えば、各実施形態で説明した車両10の外部の撮像装置の数は2つ以上あれば良く、3つに限られないし、当該撮像装置の配置位置は図1に示されるものに限られない。また、複数の撮像装置によって撮像された画像の合成手法は、撮像装置の数や位置に応じて公知の合成手法の中から好適なものを適宜選択することができ、本明細書で説明したものには限られない。
本発明によれば、異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された画像と車両の車内を示す画像とを合成して表示装置に表示する際、合成画像を違和感なく生成することを可能とする表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラムを提供することができる。よって、その産業上の利用可能性は多大である。
10 車両
11 第1撮像装置
12 第2撮像装置
13 第3撮像装置
14 表示器
15 車両情報検出装置
16 車内撮像装置
20 表示制御装置
21 CPU
22 GPU
23 記憶装置
24 インターフェース
25 バス
31 画像合成部
32 制御部
41 第1の原合成画像
42 第2の原合成画像
43 第3の原合成画像
50 車内風景画像
51 第1の重畳画像
52 第2の重畳画像
53 第3の重畳画像
61 第1の合成画像
62 第2の合成画像
63 第3の合成画像
64 第4の合成画像
65 第5の合成画像
71 シート
72 ヘッドレスト
X1 車道と歩道の境界
X2 歩道と緑地帯の境界
X3 ガードレールの支柱
L1 第1の仮想線
L2 第2の仮想線
W1 窓枠の下辺
W2 窓枠の縦辺
11 第1撮像装置
12 第2撮像装置
13 第3撮像装置
14 表示器
15 車両情報検出装置
16 車内撮像装置
20 表示制御装置
21 CPU
22 GPU
23 記憶装置
24 インターフェース
25 バス
31 画像合成部
32 制御部
41 第1の原合成画像
42 第2の原合成画像
43 第3の原合成画像
50 車内風景画像
51 第1の重畳画像
52 第2の重畳画像
53 第3の重畳画像
61 第1の合成画像
62 第2の合成画像
63 第3の合成画像
64 第4の合成画像
65 第5の合成画像
71 シート
72 ヘッドレスト
X1 車道と歩道の境界
X2 歩道と緑地帯の境界
X3 ガードレールの支柱
L1 第1の仮想線
L2 第2の仮想線
W1 窓枠の下辺
W2 窓枠の縦辺
Claims (14)
- 異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された第1の画像と前記車両の車内を示す第2の画像とを合成する画像合成部と、
前記画像合成部が合成した画像の表示を制御する制御部と、
を備え、
前記第2の画像は、前記周辺画像の合成により前記第1の画像に生じるゆがみに対応したゆがみを有する画像である
表示制御装置。 - 前記第2の画像は、前記車両における路面と平行な直線部分に相当する部分が、前記第1の画像において直線道路を示す曲線と平行となるゆがみを有する画像である
請求項1に記載の表示制御装置。 - 前記路面と平行な直線部分は、前記車両の窓枠の上辺、前記窓枠の下辺、前記車両の床と前記車両のドアとの境界線、前記ドアにデザインされた水平な直線、又は、前記車両の前後に並ぶ複数の座席の上部を連結した連結線である
請求項2に記載の表示制御装置。 - 前記第2の画像は、前記車両における路面と垂直な直線部分に相当する部分が、前記第1の画像において前記路面と垂直に設けられた物体を示す曲線と平行となるゆがみを有する画像である
請求項1に記載の表示制御装置。 - 前記路面と垂直な直線部分は、前記車両のピラーの垂直部分、前記車両の窓枠の縦辺、前記車両の座席の垂直部分、又は、前記ピラーと前記車両のドアの境界線である
請求項4に記載の表示制御装置。 - 前記画像合成部は、前記車内を撮影する撮像装置により撮影された画像を前記第2の画像として用いる
請求項1乃至5の何れかに記載の表示制御装置。 - 前記画像合成部は、前記車両に運転者以外の人が乗車している場合に前記車内を撮影する撮像装置により撮影された画像を前記第2の画像として用い、前記車両に運転者以外の人が乗車していない場合に予め用意された前記車内を示す画像を前記第2の画像として用いる
請求項6に記載の表示制御装置。 - 前記画像合成部は、前記第2の画像に含まれる前記車両の窓枠の内側に前記第1の画像が表示されるように前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する
請求項1乃至7の何れかに記載の表示制御装置。 - 前記画像合成部は、前記第2の画像に含まれる前記車両の座席の前記窓枠の内側に重なる領域を前記車両の窓の一部とし、前記窓枠の内側に前記第1の画像が表示されるように前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する
請求項8に記載の表示制御装置。 - 前記画像合成部は、前記車両に乗車している運転者以外の人が眠っている場合に、前記第2の画像の透過率を0%より大きく100%より小さい値にして前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する
請求項1乃至9の何れかに記載の表示制御装置。 - 前記画像合成部は、前記第2の画像に含まれる前記車両に乗車している運転者以外の人の周辺領域の透過率を0%より大きく100%より小さい値にして前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する
請求項1乃至10の何れかに記載の表示制御装置。 - 前記画像合成部は、前記車両の走行速度に応じて前記第2の画像の透過率を設定し、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する
請求項1乃至11の何れかに記載の表示制御装置。 - 異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された第1の画像と前記車両の車内を示す第2の画像とを合成する画像合成ステップと、
前記画像合成ステップにおいて合成された画像の表示を制御するステップと、
を含み、
前記第2の画像は、前記周辺画像の合成により前記第1の画像に生じるゆがみに対応したゆがみを有する画像である
表示制御方法。 - 異なる撮像装置で撮影された車両の周辺画像が合成された第1の画像と前記車両の車内を示す第2の画像とを合成する画像合成手順と、
前記画像合成手順において合成された画像の表示を制御する制御手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記第2の画像は、前記周辺画像の合成により前記第1の画像に生じるゆがみに対応したゆがみを有する画像である
表示制御プログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2017
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