JP2019007645A - ストーブ - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼効率が高く、ススや未燃焼ガスの排気の少ないストーブを提供する。
【解決手段】燃料が載置される燃料載置部21と、外部から一次燃焼用空気を前記燃焼室内に取り入れる一次燃焼用空気取入口53とを有する燃焼室と、燃焼室に連通し、上下に延び、上部に複数の二次燃焼用空気導入孔31を有するヒートライザー3と、少なくともヒートライザー3の下端から二次燃焼用空気導入孔31までを周方向に渡って覆い、外部から二次燃焼用空気を取り入れる二次燃焼用空気取入口を下方に有するカバーと、を備えるストーブである。カバー内で暖められた二次燃焼用空気が前記二次燃焼用空気導入孔から前記ヒートライザー内へ流入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、薪などの燃料を燃焼させ、調理台や暖房装置として用いるストーブに関するものである。
従来、薪等の木質系材料の燃焼を暖房装置や調理に用いるものとして、ロケットストーブや薪ストーブがある。薪ストーブは比較的大きな燃焼室において燃料を燃焼させ、燃焼室の上部に設けられた煙突が暖められ、煙突効果(ドラフト)により空気を燃焼室に取り込む構造である。それに対し、ロケットストーブは薪が入れられ空気が導入される燃焼室の他に、燃焼筒(ヒートライザー)を有し、薪等の燃焼により生ずる炎および未燃焼ガスを含む流体がヒートライザー内に導入され、ヒートライザー内で2次燃焼を起こす構造である。ヒートライザーが高温になることにより空気が膨張し、強い上昇気流により噴射するように燃焼する。薪ストーブは、比較的低温で長時間の燃焼が可能であるため、主に屋内で使用されることが多く、ロケットストーブは、高温で短時間の燃焼であることを特徴とし、主に災害時やレジャーなど屋外の調理に使用されることが多い。しかしながら、どちらにおいても、二次燃焼は十分に行われておらず、燃焼効率は高くなかった。
そこで、従来、薪ストーブやロケットストーブにおいて、二次燃焼を促進し、燃焼効率を向上させる技術が検討されてきた。特許文献1は、一次燃焼用空気流入孔を有しかつ二次燃焼用空気誘導板を設けた仕切板を燃焼室内部に設置し、効率的な燃焼を行い煙の発生を防いだロケットストーブを開示している。特許文献2は、調理プレートとスターリングエンジンを備えたロケットストーブを開示している。ヒートライザーで生じる高速高温の燃焼ガスをスターリングエンジン発電機の熱源として利用するとともに、廃熱を調理プレート内の高温空間に導き、調理ができる。特許文献3は、燃焼部の底裏面を空気流路とし、暖められた空気を薪等の燃焼に用いることにより燃焼効率を高めたストーブを開示している。
特許文献4および特許文献5は、筒状部内に空気を導入する空気導入孔を筒状部側部に設け、空気導入孔から導入された空気が炎および可燃性ガスを含む流体に渦状の旋回が発生させ、燃焼効率を高めたストーブを開示している。また、調理用テーブルを装着したストーブも開示している。特許文献6は、傾斜空気供給管を燃料載置部に向けて設けたストーブを開示している。特許文献7は、一次燃焼室と二次燃焼室を隔壁で仕切って区画形成し、隔壁を加熱する加熱室を設けたストーブである。特許文献8は、二次燃焼筒に滞留抑止板を設け、二次燃焼室を構成したストーブを開示している。特許文献9は、二次燃焼・三次燃焼システムを備えたストーブを開示している。
特開2014−115068号公報 特開2017−78553号公報 特開2017−32182号公報 特開2017−9175号公報 特開2017−3230号公報 特開2004−77060号公報 特開2013−127338号公報 特開2007−285660号公報 特開2011−69522号公報
しかしながら、特許文献1のロケットストーブでは、二次燃焼筒へ多量の二次燃焼用空気が吸引されてしまうので、空気が十分に暖めれないままに二次燃焼筒へ流入するために、二次燃焼が十分に行われていなかった。
特許文献2のロケットストーブでは、燃焼用の空気口が一つしかなく、二次燃焼用に用いるべき酸素が不十分になり、完全燃焼させることはできなかった。
特許文献3のストーブでは、暖められた空気を一次燃焼用として用いており、高温が必要な二次燃焼のための空気を暖めていないため、ニ次燃焼が十分に行われていなかった。
特許文献4〜9のストーブにおいても、二次、三次燃焼用の空気が十分に暖められずにヒートライザー内や燃焼室内に流入するため、燃焼効率の向上が十分とはいえなかった。
上述のように、従来のストーブは、二次燃焼が十分に行われておらず、完全燃焼とはいえなかったため、排気中に未燃焼ガスやススが含まれていた。そのため、直火でストーブ上に鍋やヤカン等を置き調理に用いると、鍋底に大量のススが付着し、それを洗浄するのに苦労していた。また、ストーブ上に調理用テーブルを有した場合であっても、スス等を含む煙が排気されてしまうという問題があり、また、効率的な燃焼ではないために高温が得られず、調理に時間がかかるという問題があった。
さらに、特許文献2、4、5に記載されるような、従来の調理用テーブルを有したストーブは、調理用テーブルの温度調節ができず、また高温高速調理ができないため、調理が限られてしまうという問題があった。
そこで、本発明では、ヒートライザー内で十分に二次燃焼をおこし、燃焼効率を向上させるとともに、ススや未燃焼ガスの排出を抑えるストーブを提供することを目的とする。さらに、加熱調理台としてのホットテーブルを有し、ホットテーブルの温度調節が可能で、高温調理も可能なストーブを提供する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1に記載の発明は、燃料を燃焼させるストーブであって、燃料が載置される燃料載置部と、外部から一次燃焼用空気を取り入れる一次燃焼用空気取入口とを有する燃焼室と、前記燃焼室に連通し、上下に延び、上部に複数の二次燃焼用空気導入孔を有するヒートライザーと、少なくとも前記ヒートライザーの下端から二次燃焼用空気導入孔までを周方向に渡って覆い、外部から二次燃焼用空気を取り入れる二次燃焼用空気取入口を下方に有するカバーと、を備え、前記カバー内で暖められた二次燃焼用空気が前記二次燃焼用空気導入孔から前記ヒートライザー内へ流入することを特徴とする、ストーブである。
ここでいう「燃料」とは、薪の他、竹や木質ペレット等を含む。
この構成によれば、カバー内に流入した二次燃焼用空気がヒートライザー全周に沿って、燃焼熱によって暖められながら上昇し、ヒートライザーの上部に設けられた二次燃焼用空気導入孔から、カバー内で十分に予熱された空気が入り込み、ヒートライザー内で未燃焼ガスの二次燃焼が効果的に促進され、その結果、燃焼効率を高くすることができる。また、カバー内の空気がヒートライザーの保温することによっても、燃焼効率が向上される。二次燃焼で未燃焼ガスを十分に反応させることにより、完全燃焼に近くなるため、排気中に含まれるススや未燃焼ガスを少なくできる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のストーブにおいて、前記ヒートライザーは前記燃焼室の上方に設けられ、前記カバーは、少なくとも燃焼室下端から、前記ヒートライザーの前記二次燃焼用空気導入孔までを覆うことを特徴とする。
この構成によれば、カバー内に流入した二次燃焼用空気が、燃焼室全体およびヒートライザーにより長距離に渡り暖められるので、二次燃焼に必要な高温の空気が得られる。また、カバー内の空気は、燃焼室の保温も行うことによって、燃焼効率がさらに向上される。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれか1項に記載のストーブにおいて、さらに前記燃料載置部はロストルにより構成され、前記燃料載置部の面積は、前記ヒートライザーの断面積よりも大きいことを特徴とする。
この構成によれば、ロストルの開口が熾火や灰によって塞がれ、一次燃焼用の空気の流入量が少なくなることによる火の立消えを防ぐことができ、燃焼を安定させることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のストーブにおいて、前記ヒートライザーの上部には、加熱調理台となるホットテーブルを有し、前記ホットテーブルの内部空間は、前記ヒートライザーの内部空間と連通しており、前記ホットテーブルは、前記ホットテーブルの本体に対して回転可能でかつ火屏風を有するテーブル蓋が備えられることを特徴とする。
この構成によれば、ホットテーブルの一部を局所的に高温にすることや、温度調節が可能になるため、色々な調理を行うことが可能になる。前記テーブル蓋は、ヒートライザーの上方に設けられるのが好ましい。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のストーブにおいて、前記ヒートライザーは、前記燃焼室から脱着可能であることを特徴とする。
この構成によれば、高温で消耗したヒートライザーを、容易に交換することができる。
本発明のストーブによれば、ストーブ内での燃焼が完全燃焼に近くなるため、ススや未燃焼ガスを含まないクリーンな排気を実現でき、また、燃焼効率が高いので燃料を効率的に利用できるし、温度を高くすることができる。また、ホットテーブルに回転可能でかつ火屏風を有するテーブル蓋が備えられているため、加熱調理の際に温度調整や高温調理が可能になるため、色々な調理を行うことができる。
本発明の実施形態のストーブの外観の正面図である。 同じく左側面図である。 同じく背面図である。 本発明の実施形態のストーブのホットテーブルの平面図である。(a)は火屏風を排気筒の反対方向に配置した平面図、(b)は火屏風を排気筒側に配置した平面図である。 図4(b)のA―A線のストーブの断面図である。 図4(b)のB−B線のストーブの断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係るストーブ1の概略構成について説明する。本実施形態のストーブ1はロケットストーブと呼ばれるものである。ロケットストーブとは、燃料が入れられ空気が導入される燃焼室と、燃焼筒(ヒートライザー)とを有し、燃焼室において燃料の一次燃焼をおこし、発生した未燃焼ガスがヒートライザー内へ導入され、ヒートライザー内で二次燃焼を起こす構造のストーブである。図1〜6に示すように、本実施形態のストーブ1は、全体が耐熱鋼板製であるストーブ本体と、前記ストーブ本体の上部に配置され、天板が加熱調理台として使用でき、更にオーブン66を備える、全体が耐熱鋼板製のホットテーブル6とから構成される。ストーブ本体の前面下部には、薪等の燃料を投入するための燃料投入口が設けられている。なお、燃料は、薪の他、竹や木質ペレットなども使用できる。
ストーブ本体は、燃料が載置される燃料載置部となるロストル21を有する燃焼室2と、燃焼室の上部に着脱可能に配置され燃焼筒である略垂直なヒートライザー3と、前記燃焼室2および前記ヒートライザー3の周囲を覆うようにして設けられるカバー4と、ストーブ本体の外部から燃焼室に連通する燃料投入筒5を有する。燃料投入筒5は燃焼室側壁部22の一部からストーブ外部へ向けて上方向に傾斜し、その仰角は45〜65度である。燃料投入筒5はカバー4に設けられた孔を貫通し、最外部である燃料投入口51には、複数の孔53を有する燃料投入扉52が燃料投入口51の上部の蝶番により開閉可能に設けられている。図2は、燃料投入扉52が開く様子を表している。
燃焼室側壁部22の背面側の最下部には灰出口24が設けられ、灰出口24は燃焼室側壁部22よりも外側へ突出している。(図6参照)後述するカバー4下部には、灰出口24外周と同形状の穴があいており、その穴に灰出口24が嵌ることによって、灰出口24は燃焼室2と連通する。すなわち、灰出口24は、カバー4とヒートライザー3の間の空間には連通していない。燃料投入扉52に設けられた複数の孔53および灰出口24は、一次燃焼用の空気取入口にもなっている。
灰出口24の上部には、着火扉26によって開閉可能な着火口25が設けられ、使用者は着火扉26を開いて着火口25からバーナー等を用いて燃料を着火させることができる。着火口25も、灰出口と同様に、燃焼室2と連通する構造になっている。
燃焼室側壁部22の内面は、部分的に断面積が下方に向けて広がる角筒であり、ロストル21が燃料載置部として一体的に構成されている。また、燃焼室床部27は、側壁部22の下端より水平方向に広がり、カバー載置部28を形成する。前記側壁部22は、ロストル21の下方にも延び、ロストル21下部と燃焼室床部27の間で灰溜空間を形成し、灰になった燃料がロストル21の孔を下方へ通過して灰溜空間へ落ちるようになっている。灰溜空間に溜まった灰は、前記灰出口24から、取り出すことができる。燃焼室の上部には、断面積を絞った挿入部29を有し、ヒートライザー3の下端が前記挿入部29(図6参照)に差し込まれる形で着脱可能に備えられる。
ヒートライザー3は、断面積が一定の、略垂直に伸びる角筒であり、燃焼室の上部に配置されている。ヒートライザー3は、角筒に限らず、丸筒等の他の形状でもよい。ヒートライザー3の上部には、4面全てにおいて、複数の二次燃焼用空気導入孔31が設けられている。4面すべても設けなくてもよい。後述するように、ヒートライザー3内では燃焼熱によって強い上昇気流が発生しているため、前記複数の二次燃焼用空気導入孔31からカバー内(カバー内壁部とヒートライザー3外壁部の間)の空気をヒートライザー3内へ吸引する。
カバー4は、ヒートライザー3および燃焼室2の側面全周を間隔をあけて周方向に囲う、断面四角形のカバー壁部41と、カバー壁部41の上部を覆い、ヒートライザー3が貫通する孔を有するカバー上部42を有する。カバー壁部41の下端は、燃焼室のカバー載置部28上に設けられる。ヒートライザー3はカバー上部42を貫通して、一部突きだした形で備えられる。ヒートライザー3上部に設けられた複数の二次燃焼用空気導入孔31はカバー上部42よりも下方に配置されており、カバー4は、燃焼室2下端からヒートライザー3上部の二次燃焼用空気導入孔31まで、燃焼室2とヒートライザー3の全周を覆っている。
カバー4は、上方に向けて断面積が小さくなる形状であり(図2参照)、ヒートライザー3の断面積に対するカバー4の断面積の面積比は、上方に向けて小さくなる。ヒートライザー3の断面積に対するカバー4の断面積の面積比は、ヒートライザー3上端においては3〜5倍、ヒートライザー3下端においては、4〜6倍が例示される。
カバー上部42はヒートライザー3に設けられた鍔32と、カバー壁部41によって支えられている。カバー壁部41の下部には、二次燃焼用空気取入口43が設けられ、ストーブ1の外部からカバー内へ二次燃焼用空気を取り入れられる構造になっている。前記カバー壁部41は、図示はしていないが、縦方向に中央で二分割されており、ボルトにより一体化されている。カバーの上部には、火傷防止用のバー44が備えられている。
空気の流れと、燃焼の進み方について説明する。
まず、燃焼室2へ、燃料投入口51から燃料が供給され、着火口25からバーナー等で燃料を着火させる。燃焼室2には、灰出口24および燃料投入口51の複数の孔53から、一次燃焼用空気が供給される(図6の矢印方向)。燃焼室2では、一次燃焼が起こり、燃料が燃焼し、発生した木ガスの一部と一次燃焼用空気中の酸素が反応している。灰出口24から流入した一次燃焼用の空気は、燃焼室の底面を構成するロストル21に設けられた孔を通って燃焼室2に流入し、燃料投入口51から流入した空気は、燃料投入筒5を通って燃焼室2に流入する。一次燃焼では燃えなかった木ガス成分は燃焼炎とともにヒートライザー3内に流入する。ヒートライザー3においては、未反応木ガス成分と酸素が反応する二次燃焼がおこる。
二次燃焼が起こるためには、600度程度の温度と反応に必要な酸素が必要である。二次燃焼用空気は、カバー壁部下方に設けられた二次燃焼用空気取入口43から流入し、燃焼室2およびヒートライザー3の全周に沿って上昇する(図5の矢印方向)。その際、二次燃焼用空気は、ヒートライザー3や燃焼室2の燃焼熱によって、カバー4内で徐々に暖められ、ヒートライザー3上部に達するころには、600度以上になっている。一方、ヒートライザー3に流れ込んだ未反応木ガス成分と燃焼炎は熱膨張して、ヒートライザー3内で上昇気流を発生させ、負圧になっているため、ヒートライザー3上部の二次燃焼用空気導入孔31からカバー内で暖められた600度以上の空気を吸引し、二次燃焼を促進させる。
このように、一次燃焼用空気と二次燃焼用空気の流れは、互いに独立している。二次燃焼用空気導入孔31は、ヒートライザー3上部に設けられているので、二次燃焼用空気は、十分に暖められてから、ヒートライザー3内に流入することができる。
本発明のストーブにおいては、二次燃焼を促進することによって、完全燃焼に近くなり、効率的に燃焼ができ、ススや不燃ガスを含まないクリーンな排気をすることができる。また、完全燃焼に近いので、燃焼後の灰も少なくすることができるため、灰を捨てる手間が少なくなる。さらに、600度以上の高温の二次燃焼が起きるため、ダイオキシンなどの有害物質の発生の可能性が低いという利点がある。
カバー4は燃焼室2およびヒートライザー3の全周を覆っており、2重構造になっているので、カバー4内の空気は、ヒートライザー3や燃焼室2の保温にも役立っている。本発明のストーブにおいては、二次燃焼用空気の加熱と、ヒートライザー3の保温を同時に実現している。
前記複数の二次燃焼用空気導入孔31は、ヒートライザー3上部の全周に渡って、少なくとも水平方向に複数個の孔を有しており、好ましくは、複数の水平方向の孔を、複数列有する孔群である。本実施形態において、前記ヒートライザー3上部に設けられた複数の二次燃焼用空気導入孔31は、径4mmの孔の群が1列中に5〜6個、垂直方向に3列、一面につき16個設けられ、ヒートライザー3の4面全てに設けられている。
二次燃焼用空気導入孔31の孔径は2〜6mmが好ましく、孔面積の和(開口面積)はヒートライザー3の断面積に対して10〜30%が好ましい。孔径が2mmより小さい場合や開口面積が10%より小さい場合は孔からヒートライザー3に流入する二次燃焼用空気の流量が小さくなり、二次燃焼が十分におこらない。孔径が6mmより大きい場合や、開口面積が30%よりも大きい場合は、二次燃焼用空気導入孔31から流入する空気の流量が大きくなるため、二次燃焼用空気がカバー4内で十分に暖められずにヒートライザー3に流入してしまい、その結果、ヒートライザー3内の温度を下げ、二次燃焼が十分におこらない。
ヒートライザー3下端から前記複数の二次燃焼用空気導入孔31の孔群の中心までの高さをH2とし、ヒートライザー3下端から上端までの高さをH1とすると、H2/H1=0.6〜0.8の割合が好ましい。
ロストル21である燃料載置部の面積は、ヒートライザー3の断面積よりも大きいことが好ましい。ロストル21である燃料載置部の面積は、ヒートライザー3の断面積の2〜5倍であることが好ましく、2.5〜4.5倍がさらに好ましく、2.8〜4.2倍が特に好ましい。ただし、その面積比に限定されるものではない。燃料載置部の面積を広くすることにより、ロストル21の開口が熾火や灰によって塞がれ、一次燃焼用の空気の流入量が少なくなることによる火の立消えを防ぐことができ、燃焼を安定させることができる。
本実施形態ではロストル21は水平に配置されているが、ロストル21は燃料投入口方向が低くなるように傾斜することもでき、そうすることでロストル21の燃料投入口付付近に熾を溜めることができる。
ロストル21は、開口率40〜60%、孔径が8〜12mmのパンチングメタルで構成される。開口率が40%より小さいと、一次燃焼用の空気が十分に燃焼室へ入らないという欠点があり、60%より大きいと火力が弱くなってしまうという欠点がある。孔径が8mmより小さいと一次燃焼用の空気が十分に燃焼室へ入らないという欠点があり、12mmより大きいと火力が弱くなってしまうという欠点がある。本実施形態においては、ヒートライザー3の約3倍の面積で、40〜60%の開口率を有するロストル21を用いているため、一次燃焼用の空気を十分に取り入れることができる。本実施形態では、ロストル21にはパンチングメタルを用いているが、これに限定することはなく、金網等でも代用可能である。
ホットテーブル6は、矩形の箱型であり、調理台となるテーブル天板61と、テーブル底部62と、テーブル壁部63と、テーブル天板61に設けられ、テーブル内部と連通する排気筒64から構成される。ホットテーブル6内部かつ排気筒64の下方には、テーブル壁部63の一面から開閉可能な引き出し形状のオーブン板65を備えるオーブン66が設けられている。ホットテーブル6は、テーブル底部62の四角形の孔67にヒートライザー3上端が差し込まれるようにして接続されている。ヒートライザー3内とホットテーブル6内の空間が連通しており、二次燃焼により高温になったガスまたは炎がホットテーブル6内の空間に広がり、ホットテーブル6およびオーブン内空間を暖める。また、ホットテーブル6内でも二次燃焼がおこる場合もある。ホットテーブル6は平面視で長方形であり、排気筒は正面図の右側でテーブル天板61に設けられ、ヒートライザー3は正面図の左側でテーブル底部62に接続されている。ホットテーブル6全体が暖められるので、複数の調理器具をホットテーブル天板61の上に置き、一度に複数の調理器具を用いて調理することができる。
ホットテーブル6内のオーブン66は、ホットテーブル6の底板を共通に用い、オーブン側板661、オーブン上板662によってオーブン用空間が形成され、その空間に扉を有する引き出し形状のオーブン板65が備えられる。ホットテーブル6の中にオーブンが設けられていることにより、使用者はピザやグラタン等のオーブン料理も可能となる。
ホットテーブル6には、接触防止のバー68が備えられており、使用者が触って火傷をすることを防いでいる。
ホットテーブル6は、二本の支持脚69を有し、固定用ステイによって支持脚と垂直に固定される。ホットテーブル6はストーブ本体と支持脚69によって水平に支えられている。前記排気筒64には、図示しない排気パイプを繋ぐことにより、離れた場所へ排気することができるので、屋内での使用も可能である。
ヒートライザー3の上方には、テーブル天板61の一部を構成する円形のテーブル蓋7が設けられる。テーブル蓋7の下方には、テーブル蓋7に対して略垂直方向にのびる3つの邪魔板71A、71B、71Cから成る火屏風71が設けられている。隣り合う71Aと71B、71Bと71Cは互いに鈍角を形成し、火屏風全体としてはテーブル蓋7を中心として180度に渡って設けられる。テーブル蓋7は、テーブル天板61に設けられた蓋穴の段部へテーブル蓋7の段部を嵌め合わせることによって回転可能に備えられ、火屏風71はテーブル内の空間に回転可能に配置されることによって、調理台の温度を調整することができる。
例えば、図4(a)のように火屏風71を排気筒から離れた方向で設けると、ヒートライザー3から流れ込んだガスおよび炎は排気筒64へとスムーズに流れ、ホットテーブル6の天板全体の温度は略均一になり、約300℃となる。一方、図4(b)のように火屏風71を排気筒64側に設けると、ヒートライザー3からのガスや炎の流れを遮り、熱を滞留させることになるため、テーブル蓋7付近の温度は局所的に例えば350℃の高温となり、テーブル蓋7から離れた領域の温度は中温となり温度分布ができる。例えば350℃もの高温になれば、短時間でお湯を沸かす等の高速調理や、高温が必要な料理が可能になる。オーブンを使用するときは、図4(a)のように設けることによって、オーブンを十分に暖めることができる。
このように、火屏風を回転させることによって、テーブル天板61を必要な温度に調整できるため、幅広い料理が可能となる。図4(a)と図4(b)はテーブル蓋7および火屏風が180度回転しているが、90度回転させる等、回転角度は自由に変更できる。テーブル蓋7は、テーブル蓋7に設けられた横長の孔72に断熱板等を入れて回転できるようになっている。
本実施形態では火屏風71は邪魔板71A、71B、71Cから構成されるが、半円を描く一枚の邪魔板としてもよい。本実施形態においては、テーブル蓋7の直径R1に対する火屏風の直径R2(71A、71B、71Cから成る火屏風の場合は、半円とみなして計算)は、R2/R1=8/20である。該数値の寸法範囲は適宜に設定が可能である。
ところで、本実施形態のヒートライザー3においては、600度以上の高温の二次燃焼がおきているため、寿命が短い。例えば、本実施形態では、ヒートライザー3の寿命は例えば3800時間であり、通常の使用方法であれば、例えば、約3年間で交換が必要になる。従来のストーブでは、ヒートライザー3が燃焼室と溶接されていたため、ヒートライザー3の交換が困難であった。そこで、本実施形態のストーブは、ヒートライザー3は、燃焼室上部の挿入部29に嵌められているだけなので、ヒートライザー3が容易に脱着でき、交換が可能な構成になっている。
ヒートライザー3の交換方法について説明する。まず、ホットテーブル6をストーブ本体から外す。ホットテーブル6を持ち上げることにより、ホットテーブル6底部に設けられた孔67からヒートライザー3が抜ける。その後、カバー上部42を取り外し、ヒートライザー3を持ち上げ燃焼室の挿入部29から外して取り外し、新しいヒートライザー3に交換する。
本実施形態においては、ホットテーブル6はヒートライザー3から容易に脱着できるため、持ち運びも容易である。
本実施形態では、ホットテーブル6にオーブンを設けたが、オーブンを設けない形態も可能であるし、オーブンに代えて又は追加して、グリル等の調理装置を設けても良い。
本実施形態ではホットテーブル6を設けたが、ホットテーブル6を設けずに、ヒートライザー3上部に直接、コンロを設けた形態も可能である。
本実施形態では、ストーブとしてロケットストーブを用いているが、ロケットストーブではなく薪ストーブとしてもよい。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、上記実施形態が調理台としてホットテーブル6を備えているが、ホットテーブル6のない実施形態も可能である。また、発明の目的の範囲内で、各部材の寸法の範囲、材質等も適宜変更が可能である。
本発明のストーブは、レジャーや災害時など屋外や避難所等での調理や暖房装置として利用可能である。煙突を設ければ、屋内で用いることもできる。
1 ストーブ
2 燃焼室
21 ロストル (燃料載置部)
22 燃焼室側壁部
23 灰溜空間
24 灰出口(一次燃焼用空気取入口)
25 着火口
26 着火扉
27 燃焼室床部
28 カバー載置部
29 挿入部
3 ヒートライザー
31 二次燃焼用空気導入孔
32 鍔
4 カバー
41 カバー壁部
42 カバー上部
43 二次燃焼用空気取入口
44 火傷防止バー
5 燃料投入筒
51 燃料投入口
52 燃料投入扉
53 複数の孔(一次燃焼用空気取入口)
6 ホットテーブル
61 テーブル天板
62 テーブル壁部
63 テーブル床部
64 排気筒
65 オーブン板
66 オーブン
661 オーブン側板
662 オーブン上板
67 孔
68 接触防止のバー
69 支持脚
7 テーブル蓋
71 火屏風

Claims (5)

  1. 燃料を燃焼させるストーブであって、
    燃料が載置される燃料載置部と、外部から一次燃焼用空気を取り入れる一次燃焼用空気取入口とを有する燃焼室と、
    前記燃焼室に連通し、上下に延び、上部に複数の二次燃焼用空気導入孔を有するヒートライザーと、
    少なくとも前記ヒートライザーの下端から前記二次燃焼用空気導入孔までを周方向に渡って覆い、外部から二次燃焼用空気を取り入れる二次燃焼用空気取入口を下方に有するカバーと、を備え、
    前記カバー内で暖められた二次燃焼用空気が前記二次燃焼用空気導入孔から前記ヒートライザー内へ流入することを特徴とする、ストーブ。
  2. 前記ヒートライザーは前記燃焼室の上方に設けられ、前記カバーは、少なくとも燃焼室下端から、前記ヒートライザーの前記二次燃焼用空気導入孔までを覆うことを特徴とする、請求項1に記載のストーブ。
  3. 前記燃料載置部はロストルにより構成され、前記燃料載置部の面積は、前記ヒートライザーの断面積よりも大きいことを特徴とする、請求項1または2のいずれか1項に記載のストーブ。
  4. 前記ヒートライザーの上部には、加熱調理台となるホットテーブルを有し、
    前記ホットテーブルの内部空間は、前記ヒートライザーの内部空間と連通しており、
    前記ホットテーブルは、前記ホットテーブルの本体に対して回転可能でかつ火屏風を有するテーブル蓋が備えられることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のストーブ。
  5. 前記ヒートライザーは、前記燃焼室から脱着可能であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のストーブ。
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