JP2019005705A - 光半導体の製造方法、光半導体及び水素製造デバイス - Google Patents

光半導体の製造方法、光半導体及び水素製造デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2019005705A
JP2019005705A JP2017123956A JP2017123956A JP2019005705A JP 2019005705 A JP2019005705 A JP 2019005705A JP 2017123956 A JP2017123956 A JP 2017123956A JP 2017123956 A JP2017123956 A JP 2017123956A JP 2019005705 A JP2019005705 A JP 2019005705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical semiconductor
gas
oxygen
nitrogen
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017123956A
Other languages
English (en)
Inventor
美紗 萬家
Misa Yorozuya
美紗 萬家
英昭 村瀬
Hideaki Murase
英昭 村瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2017123956A priority Critical patent/JP2019005705A/ja
Publication of JP2019005705A publication Critical patent/JP2019005705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

【課題】典型金属、酸素元素及び窒素元素を含む光半導体を、従来の製造方法と比較して、安全かつ簡便に、さらにスループットよく製造できる製造方法を提供する。【解決手段】本開示の光半導体の製造方法は、大気圧よりも低い圧力雰囲気下において、プラズマで少なくとも1種類の典型金属を含有する酸化物を処理して、前記酸化物から前記典型金属、酸素元素及び窒素元素を含有する前記光半導体を得る工程を具備する。ここで、前記プラズマは、第1電極及び第2電極の間で30MHz以上300MHz以下の周波数帯域の高周波電圧をガスに印加することにより発生され、かつ前記ガスは、(i)窒素ガス、(ii)窒素ガス及び酸素ガスからなる混合ガス、(iii)窒素ガス及び希ガスからなる混合ガス、又は(iv)窒素ガス、酸素ガス、及び希ガスからなる混合ガスのうちのいずれか1つである。【選択図】図3

Description

本開示は、光半導体の製造方法、光半導体及び水素製造デバイスに関する。
光半導体に光が照射されることにより、当該光半導体に電子−正孔のペアが発生する。光半導体は、その電子−正孔のペアが再結合する際に発生する光を取り出すLED及びレーザ、前記ペアを空間的に分離して、光起電力を電気エネルギーとして取り出す太陽電池、あるいは、水と太陽光とから直接水素を製造する光触媒等の用途に応用でき、有望である。吸収又は放出する光が紫外〜可視光域である光半導体の一群として、酸化物、酸窒化物及び窒化物がある。特に、光触媒の用途に用いられる光半導体としては、代表的に酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化ガリウム(GaN)が用いられてきた。このような光半導体を備えた従来の半導体電極では、太陽光の照射による水の分解反応における水素生成効率が低いという問題があった。これは、TiO2等の半導体材料が吸収可能な光の波長が短く、概ね400nm以下の波長の光しか吸収できないため、全太陽光に占める利用可能な光の割合が、TiO2の場合で約4.7%と非常に少ないためである。さらに、この太陽光の利用効率は吸収された光のうち、原理的な熱損失によるロスまで考慮すると、約1.7%となる。
したがって、太陽光の照射による水の分解反応における水素生成効率の向上を目的として、全太陽光に占める利用可能な光の割合を高める、すなわち、より長波長の可視光域の光を吸収することが可能な光半導体材料が求められている。
このような要望に対して、より長波長の可視光を吸収し、太陽光の利用効率を向上させることを目的とする光半導体材料が提案されている。例えば非特許文献1では、ペロブスカイト型酸窒化物であるストロンチウムニオブ酸窒化物(化学式:SrNbO2N)が700nm以下の光を吸収することを開示している。このことは、ストロンチウムニオブ酸窒化物が利用可能な光の割合は、全太陽光のうちの49%に相当することを示している。
Kazuhiro Maeda et al., "SrNbO2N as a Water-Splitting Photoanode with a Wide Visible-Light Absorption Band", Journal of the American Chemical Society, 2011, 133, 12334-12337 Moussab Harb et. al., "Tuning the properties of visible-light-responsive tantalum (oxy)nitride photocatalysts by nonstoichiometric compositions: a first-principles viewpoint", Physical Chemistry Chemical Physics, 2014, Volume 16, Issue 38, 20548 - 20560 Roger Marchand et. al., "Nitrides and oxynitrides: Preparation, crystal chemistry and properties", Journal of the European Ceramic Society, Volume 8, Issue 4 (1991), Pages 197 - 213 Francis J DiSalvo et. al. "Ternary nitrides: a rapidly growing class of new materials" Current Opinion in Solid State & Materials Science 1996, 1, 241-249
上述のように水の分解反応における水素生成効率の向上を目的として、全太陽光に占める利用可能な光の割合を高めるためには、酸窒化物又は窒化物の光半導体を利用することが一つの解決策である。具体的には、酸窒化物及び窒化物の光半導体の価電子帯は、N2p軌道の準位で構成されており、N2p軌道の準位はO2p軌道よりも水の酸化準位に近い、すなわち酸化物の光半導体のO2p軌道で構成される価電子帯に比べてエネルギー準位が高い位置に存在する。したがって、酸窒化物及び窒化物の光半導体はバンドギャップの幅を狭める、すなわち光と反応する波長領域を広げることが可能となり、光電流値の向上を行うことが可能となる。
酸窒化物及び窒化物の光半導体は、例えば、金属酸化物を出発原料として製造される。金属酸化物を出発原料とした酸窒化物及び窒化物の従来の製造方法としては、アンモニアガスを用いた還元窒化合成反応が一般的である(非特許文献2)。
しかし、アンモニアガスを用いた還元窒化合成反応によって金属酸化物から酸窒化物及び窒化物の光半導体を製造する従来の方法は、煩雑さ、スループット及び安全性の面で課題を有していた。
そこで、本開示は、典型金属、酸素元素及び窒素元素を含む光半導体を、従来の製造方法と比較して、安全かつ簡便に、さらにスループットよく製造できる、光半導体の製造方法を提供することを目的とする。
本開示は、
光半導体を製造する方法であって、
大気圧よりも低い圧力雰囲気下において、プラズマで少なくとも1種類の典型金属を含有する酸化物を処理して、前記酸化物から前記典型金属、酸素元素及び窒素元素を含有する前記光半導体を得る工程、
を具備し、
ここで、
前記プラズマは、第1電極及び第2電極の間で30MHz以上300MHz以下の周波数帯域の高周波電圧をガスに印加することにより発生され、かつ
前記ガスは、
(i)窒素ガス
(ii)窒素ガス及び酸素ガスからなる混合ガス
(iii)窒素ガス及び希ガスからなる混合ガス、又は
(iv)窒素ガス、酸素ガス、及び希ガスからなる混合ガス
のうちのいずれか1つである、方法を提供する。
本開示の製造方法によれば、典型金属、酸素元素及び窒素元素を含む光半導体を、安全、簡便かつスループットよく製造できる。
図1は、本開示の一実施形態の光半導体の製造方法で用いられる、プラズマ発生装置の構成例を例示した概略図である。 図2は、本開示の一実施形態の光半導体の製造方法における一工程例によって得られた、プラズマ処理前の出発原料層を示す断面図である。 図3は、本開示の一実施形態の光半導体の製造方法における一工程例によって得られた、プラズマ処理後の光半導体層を示す断面図である。 図4は、本開示の一実施形態の水素製造デバイスの一構成例を示す概略図である。 図5は、本開示の実施例1によって得られた、プラズマ処理前の出発原料層及びプラズマ処理後の光半導体層のX線回折結果を示す。 図6は、本開示の実施例1によって得られた、プラズマ処理前の出発原料層及びプラズマ処理後の光半導体層の可視紫外吸収分光測定結果を示す。 図7は、本開示の実施例1によって得られた、基材と光半導体層のラザフォード後方散乱分光測定による深さ方向の元素分析結果を示す。
<本開示に係る一態様を得るに至った経緯>
水の分解反応における水素生成効率を向上させ、さらに全太陽光に占める利用可能な光の割合を高めることが可能な光半導体として、酸窒化物又は窒化物の光半導体が考えられる。具体的には、酸窒化物及び窒化物の光半導体の価電子帯は、N2p軌道の準位で構成されており、N2p軌道の準位はO2p軌道よりも水の酸化準位に近い、すなわち酸化物の光半導体のO2p軌道で構成される価電子帯に比べてエネルギー準位が高い位置に存在する。したがって、酸窒化物及び窒化物の光半導体はバンドギャップの幅を狭める、すなわち光と反応する波長領域を広げることが可能となり、光電流値の向上を行うことが可能となる。
酸窒化物及び窒化物の光半導体は、例えば、金属酸化物を出発原料として製造される。金属酸化物を出発原料とした酸窒化物及び窒化物の従来の製造方法としては、アンモニアガスを用いた還元窒化合成反応が一般的である(非特許文献2)。この還元窒化合成反応では、出発原料である金属酸化物に対して、高温下でアンモニアを供給し、金属酸化物中にて窒素と酸素との置換が生じ、反応が進行する。この反応は、一般にアンモニアガス還元窒化法、又はアンモノリシス反応と呼ばれる。例えば、5価のタンタルの窒化物(Ta35)の合成に関する反応式は、以下の式(A)のとおりである。
3Ta25+10NH3→2Ta35+15H2O↑・・・(A)
具体的には、上記式(A)で表されるアンモニアガス還元窒化法の反応過程は、金属酸化物を用いる場合、反応の過程で熱分解して発生したNH2やNH等の活性種における水素と、金属酸化物中の酸素とが反応して水蒸気として脱離する還元反応と同時に、金属酸化物中に窒素原子が導入されていく窒化反応が起きる。しかし、上記式(A)は理想的な反応を表したにすぎず、実際の反応過程においては以下の競争反応が生じ、反応効率低下が不可避である。
NH3→1/2N2+3/2H2・・・(B)
2Ta35+15H2O→3Ta25+10NH3・・・(C)
具体的には以下のように説明できる。式(B)に示したように、一般にアンモニア(NH3)は500℃以上で窒素(N2)と水素(H2)とに熱分解する。窒素分子は三重結合を形成しているが、その結合エネルギーは941kJ/molであり、これは、例えば二重結合を形成する酸素分子の結合エネルギー500kJ/molと比較しても非常に大きい、すわなち、非常に安定であるため、窒素と金属酸化物間の直接反応には高い活性化エネルギーが必要であり、平衡な条件では通常反応が進行することは困難である。また、非特許文献3には、窒素と水素との混合気体の還元窒化反応により効率的に反応が進行しない、ということも開示されている。さらに、非特許文献4には、酸化物の生成自由エネルギーは窒化物の生成自由エネルギーに比べて比較的安定であることが開示されており、アンモニアガス還元窒化法が適用される高温下においては、式(C)のように副次的に生成した水蒸気との間では再び酸化反応が進行し、反応効率低下を引き起こす。
このような反応効率低下を避けるため、通常のアンモニア還元窒化法では、副次的に生成する水蒸気を速やかに除去すると同時に、金属酸化物(出発原料)表面での反応を促進させるために多量のアンモニアガスが供給される。具体的には、一般にチャンバー内のガスの滞在時間τはτ=PV/Q(P:圧力、V:チャンバー容量、Q:ガス流量)の関係があるため、多量のアンモニアガスを流すことで、水蒸気を含めたすべてのガスの滞留時間が短くなり、熱分解していない新鮮なアンモニアが薄膜表面に供給されることで反応効率の向上が望める。しかしながら、反応には長時間を要するため、その間多量のアンモニアを供給し続ける必要があり、除害装置の設置等が必須であり、非常に煩雑で非経済的である。また、アンモニアは第3類特定化学物質であり、量産時の安全性という面でも課題がある。さらに、上述のように合成時の温度がアンモニアの熱分解温度500℃以上と比較的高温の処理となり、昇降温過程の時間的制約が発生する。具体的には例えば少なくとも合計12時間程度の処理時間は必要になる。その結果、スループットの面でも課題がある。
窒化物及び酸窒化物等の窒素を含む光半導体の製造方法について、上記の課題に到達した本開示者らは、鋭意研究の結果、窒素を含むガスのプラズマを用いた処理を出発原料である酸化物に施すことにより、低温条件下において酸窒化物及び窒化物の合成を安全かつ簡便に、さらにスループットよく製造できる、以下の態様の製造方法に到達した。
<本開示に係る一態様の概要>
本開示の第1の態様に係る光半導体の製造方法は、
光半導体を製造する方法であって、
大気圧よりも低い圧力雰囲気下において、プラズマで少なくとも1種類の典型金属を含有する酸化物を処理して、前記酸化物から前記典型金属、酸素元素及び窒素元素を含有する前記光半導体を得る工程、
を具備し、
ここで、
前記プラズマは、第1電極及び第2電極の間で30MHz以上300MHz以下の周波数帯域の高周波電圧をガスに印加することにより発生され、かつ
前記ガスは、
(i)窒素ガス
(ii)窒素ガス及び酸素ガスからなる混合ガス
(iii)窒素ガス及び希ガスからなる混合ガス、又は
(iv)窒素ガス、酸素ガス、及び希ガスからなる混合ガス
のうちのいずれか1つである、方法を提供する。
第1の態様に係る光半導体の製造方法では、大気圧よりも低い圧力雰囲気下においてVHF帯域(すなわち、30MHz以上300MHz以下)の周波数で発生させた、窒素を含むガスのプラズマによる処理を前記酸化物に施すことによって、その酸化物から、典型金属、酸素元素及び窒素元素を含む光半導体が作製される。このように、VHF帯域の周波数で発生させたプラズマを用いることにより、プラズマ処理におけるプラズマ密度を増大させることが可能、すなわち化学的に非常に活性なラジカルイオン種(励起種)の増大が可能となる。具体的には、プラズマ密度は圧力及び体積が一定の場合、電源周波数の2乗に比例して増大する。また、化学反応速度は単位時間当たりに衝突する粒子の数が多いほど増大する、すなわち反応に寄与する物質濃度が増大するほど反応物同士の衝突確率が高まるため、化学反応速度は増大する。したがって、プラズマ密度の増大は、出発原料である酸化物を窒化する化学反応速度を増加させることを可能とする。ここでプラズマ密度とは、プラズマ中に存在する正の電荷を有したイオン、負の電荷を有した電子及び中性粒子が、励起、電離及び再結合を繰り返して平衡状態に達したイオン密度及び電子密度のことをいう。
また、VHF帯域の周波数で発生したプラズマを用いた場合、プラズマ中での原子及び分子の衝突周波数が高いため、荷電粒子の運動エネルギーが小さくなり、さらに、プラズマ電位と基材表面電位の差、すなわちシース電位が小さくなることにより、自己バイアス電圧を減少させることが可能になる。そのため、イオン衝撃の影響の抑制を可能にし、光半導体の表面の質の低下の抑制、すなわち欠陥の生成を抑制することが可能となる。ここで、自己バイアス電圧とは、以下のことを言う。高周波を用いて発生したプラズマでは、高周波電流が電極に通電されて非常に短い周期で電界の向きが変化する。このとき、プラズマ中に存在する比較的重い質量を有したイオンは電界変動に追従できないが、一方で、プラズマ中の電子は外部電場に追随して高速に電極に到達し、負に帯電する。その結果、電極近傍では直流の負のバイアス電位、すなわち自己バイアス電圧が生じる。電極の自己バイアスによる電場によって、イオンが加速され、負のバイアス電位を有する電極に衝突し、イオン衝撃を与え、欠陥発生の要因の一つとなる。
ガスは、上記の項目(i)〜(iv)のうちのいずれか1つである。当該ガスは水素を含有しないので、アンモニアが発生しない。従って、式(B)の反応も生じないため、反応効率低下の低下が避けられる。さらに、当該ガスは水も含有しないので、式(C)の反応も生じない。従って、反応効率低下の低下が避けられる。上記の項目(ii)及び(iv)に示されるように、当該ガスは、酸素を含有してもよい。酸素は、酸化物及び窒素の反応により得られた酸窒化物を安定化させる。
以上のとおりであるため、第1の態様に係る光半導体の製造方法によれば、アンモニアガス還元窒化法を用いる従来の製造方法と比較して短時間で光半導体を製造することができ、その結果スループットを向上することが可能となる。また、第1の態様に係る光半導体の製造方法はアンモニアガスの使用を必須としないので安全であり、さらに除害装置等の設置も必要ないため簡便性も向上する。また、第1の態様に係る光半導体の製造方法は、スループット及び簡便性の向上等により、光半導体の製造の低コスト化も図ることができる。また、第1の態様に係る製造方法によって得られる光半導体は、結晶構造に少なくとも酸素元素及び窒素元素と、少なくとも1種類の典型金属とを含んでいる。これにより、光と反応する波長領域を広げることが可能な光半導体を得ることができる。具体的には、酸窒化物及び窒化物の光半導体の価電子帯は酸化物の光半導体の価電子帯に比べて高い位置に存在するため、バンドギャップの幅を狭める、すなわち光と反応する波長領域を広げることが可能となり、光電流値の向上を行うことが可能となる。
第2の態様において、例えば、第1の態様に係る製造方法では、前記光半導体が可視光応答型光触媒であってもよい。
第2の態様に係る製造方法によれば、可視光応答型光触媒として機能する光半導体を、安全かつ簡便に、さらにスループットよく製造できる。
第3の態様において、例えば、第1又は第2の態様に係る製造方法では、前記ガスは、(ii)窒素ガス及び酸素ガスからなる混合ガス、又は、(iv)窒素ガス、酸素ガス、及び希ガスの混合ガスのうちのいずれか1つであり、前記酸素ガスは、0.1%以下の分圧を有していてもよい。
第3の態様に係る製造方法によれば、窒化反応速度を制御することが可能になるため、光半導体の作製のスループットが向上する。具体的には、窒素のみを含むガスでプラズマ処理を行う場合には、化合物の構成イオンのうち金属イオンを還元させて安定化する場合がある。一方で、酸素がプラズマガス中に存在する場合、還元反応を抑制することが可能になるが、酸素の量が一定量を超えると、窒素の電気陰性度に比べて酸素の電気陰性度の方が大きいこと、また、酸化物の生成自由エネルギーは窒化物の生成自由エネルギーに比べて比較的安定であるため、酸化反応速度の方が窒化反応速度を上回る、すなわち逆反応の方が優勢的になるため、窒化反応が進行しにくくなることが考えられる。これに対して酸素が全圧の0.1%以下であるガスを用いる場合には、逆反応の速度、すなわち酸化反応速度よりも窒化反応速度が上回り、トータルとしてゆるやかに窒化反応を進行させることが可能になる、すなわち窒化反応をうまく制御することができる。
第4の態様において、例えば、第1〜第3の態様のいずれか1つの態様に係る製造方法では、前記典型金属は第2族元素であってもよい。
例えばTaONやNbONのように、金属元素の酸窒化物である光半導体の中には、伝導帯が水素発生準位よりわずかに卑な位置であり、かつ価電子帯が水の酸化準位に近いN2p軌道の準位で構成されて、水の酸化反応の進行を容易にし得るバンド構造をもつものが存在する。このような酸窒化物に含まれる金属元素が、2族の典型元素のようなイオン半径が大きく価数の低い元素である場合、酸窒化物は安定なペロブスカイト型の結晶構造を有し得る。また、2族の典型元素はバンド構造に影響を及ぼさない。したがって、第4の態様に係る製造方法によって得られる光半導体は、安定的に、水の酸化反応の進行を容易にし得る。
第5の態様において、例えば、第1〜第4の態様のいずれか1つの態様に係る製造方法では、前記酸化物がペロブスカイト型の結晶構造を有し、かつ前記光半導体がペロブスカイト型の結晶構造を有していてもよい。
ペロブスカイト型の結晶構造を有する化合物は、対称性が良いため、電荷を分離させる化合物として優れている。さらに、ペロブスカイト型の結晶構造は立方晶であるため、欠陥が生じにくいという利点も有する。第5の態様に係る製造方法では、前駆体としてペロブスカイト型の結晶構造を有する酸化物を用いることにより、ペロブスカイト型の結晶構造を有する光半導体を容易に製造できる。したがって、第5の態様に係る製造方法によれば、上記のような利点を有するペロブスカイト型の結晶構造の光半導体を、容易に製造し得る。
第6の態様において、例えば、第1〜第5の態様のいずれか1つの態様に係る製造方法では、前記光半導体はストロンチウム含有酸窒化物であってもよい。
例えば、2族の典型元素であるストロンチウムと、5族の遷移金属とが配置された酸窒化物であるSrNbO2Nが反応する光の吸収端波長は、600〜700nmまで延びる。したがって、第6の態様に係る製造方法によって得られる光半導体によれば、例えば太陽光を光源とした場合に、入射した光エネルギーを水の分解反応に有効に利用することができる。なお、SrNbO2Nは本態様における光半導体の一例であり、本態様の製造方法で製造されるストロンチウム含有酸窒化物は、SrNbO2Nに限定されない。
第7の態様において、例えば、第1〜第6の態様のいずれか1つの態様に係る製造方法では、前記各第1電極及び第2電極の表面は金属から形成されていてもよい。
本開示の製造方法では、アンモニアが用いられないので、プラズマ発生装置の電極の材料の選択の幅が拡がる。その結果、金属から形成されている電極が長期間、用いられ得る。
第8の態様において、例えば、第7の態様に係る製造方法では、前記第1電極及び第2電極の表面は、ステンレスから形成されていてもよい。
第8の態様に係る製造方法では、プラズマによる処理に用いられるプラズマ発生装置において、基材を保持する電極(以下、「保持電極」という)が、酸素を取り入れにくい材料であるSUSで形成されている。これにより、保持電極による酸素の取り入れ、さらには取り入れた酸素の放出に起因する、プラズマの組成分布ずれが発生しにくくなる。これによりプラズマによる処理の安定性が向上し、その結果、光半導体の製造の安定性が向上する。
本開示の第9の態様に係る光半導体は、
基板、及び
光半導体層
を具備し、
前記光半導体層は、前記基板の表側の面に形成され、
前記光半導体層は、窒素、酸素、及び少なくとも1種類の典型金属を含有し、かつ前記光半導体層の表側の面における前記窒素に対する酸素の割合は、前記光半導体層の裏側の面における前記窒素に対する酸素の割合よりも小さい。
なお、第9の態様に係る光半導体において、光半導体層の表面とは、光半導体層の2つの主面のうち、より基材側に位置する主面(第1主面)と反対側の主面(第2主面)のことを指す。したがって、第9の態様に係る光半導体が光半導体層上に他の層が設けられていない構成を有する場合は、光半導体層の露出している面が「光半導体層の表面」に相当し、第9の態様に係る光半導体が光半導体層上に他の何らかの層が設けられた構成を有する場合は、光半導体層と他の層との界面が「光半導体層の表面」に相当する。また、第9の態様に係る光半導体の光半導体層において、光半導体層の厚さの中心面に対して基材側の領域を「光半導体層の基材側」、それとは反対側の領域を「光半導体層の表面側」と表している。
第9の態様に係る光半導体では、光半導体層が、表面側と基材側とで、窒素に対する酸素の割合が互いに異なる化合物を含んでいる。すなわち、光半導体層は、表面側と基材側とで互いに異なる半導体材料によって形成されているとみなすことができ、光半導体層自体が電荷を分離しやすい層として機能し得る。したがって、光照射により光半導体層で発生した電子及び正孔は、光半導体層内で再結合しにくく、それぞれが寄与する反応が起こる位置まで移動しやすい。したがって、第9の態様に係る光半導体は、優れた電荷分離特性を有することができる。
本開示の第10の態様に係る水素製造デバイスは、
第9の態様に係る光半導体であって、かつ可視光応答型光触媒である光半導体と、
電解液と、
前記光半導体と前記電解液とを収容する筐体と、を含む。
第10の態様に係る水素製造デバイスは、第9の態様に係る光半導体を光触媒として用いているので、水の分解反応における水素生成効率を向上させることができる。
<実施形態>
(実施形態1)
以下、本開示の一実施形態に係る光半導体の製造方法について、図面を参照しながら説明する。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したもので、形状等については正確な表示ではなく示している。また、以下の実施形態で示される数値、材料、構成要素、構成要素の位置等は、一例であり、本開示の光半導体の製造方法を限定するものではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念である第1の態様に係る製造方法に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
本実施形態の光半導体の製造方法は、
大気圧よりも低い圧力雰囲気下において、プラズマで少なくとも1種類の典型金属を含有する酸化物を処理して、前記酸化物から前記典型金属、酸素元素及び窒素元素を含有する前記光半導体を得る工程、
を具備し、
ここで、
前記プラズマは、第1電極及び第2電極の間で30MHz以上300MHz以下の周波数帯域の高周波電圧をガスに印加することにより発生され、かつ
前記ガスは、
(i)窒素ガス
(ii)窒素ガス及び酸素ガスからなる混合ガス
(iii)窒素ガス及び希ガスからなる混合ガス、又は
(iv)窒素ガス、酸素ガス、及び希ガスからなる混合ガス
のうちのいずれか1つである。
まず、本実施形態の製造方法において、プラズマ処理に用いることができるプラズマ発生装置の一例を、図1を参照しながら説明する。
図1は、プラズマ発生装置の構成例を例示した概略図である。プラズマ発生装置100は、アースに接続された上部電極101と、プラズマ処理対象物をセットするステージ兼下部電極(保持電極)103と、下部電極103の下部に設置されたヒーター104と、ヒーターの下部に設置されたマッチングユニット105と、高周波電源106とで構成されている。図1中、102はプラズマを示している。また、図1には、プラズマ処理対象物としてプラズマ処理前の光半導体200(基材と、当該基材上に形成されている出発原料である酸化物とを含む積層体)が装置100にセットされた状態が示されている。
プラズマの種類は、特には限定されないが、グロー放電によって発生する非熱平衡プラズマを用いることが好ましい。なお、アーク放電による熱平衡プラズマ等を用いてもよい。
プラズマの発生は、例えば、誘導結合プラズマ法、マイクロ波プラズマ法、並びに、平行平板及び同軸型等の電極法等、種々の方法や手段を利用することができる。
プラズマを発生するための電源には、VHF帯域の高周波電源が用いられる。VHF帯域のプラズマを用いることで、高いプラズマ密度を実現することができ、化学反応速度を増加させる、すなわち化学反応を促進させることが可能になる。したがって、図1に示すプラズマ発生装置100における高周波電源106には、VHF電源が用いられる。
高周波電源106は、図1に示すプラズマ発生装置100のように、ヒーター104下部に設置した構成でなく、上部電極101側に設置した構成でもよい。
上部電極101及び下部電極103には、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)、銅(Cu)、シリコン(Si)、金(Au)、白金(Pt)、SUS等様々な金属を利用することができる。上部電極101及び下部電極103は、プラズマに曝されるために腐食性の低い、すなわち反応性の低い金属を用いることが好ましい。これにより、ガスが選択的に上部電極101及び下部電極103側で消費される、すなわちガスと電極との反応が進行することを防ぐことが可能になる。また、消費されたガス成分が処理中において上部電極101及び下部電極103から2次的に揮発発生することを防ぐことが可能になる。これにより、プラズマの組成分布ずれを引き起こすことなく処理の安定性を確保することができる。
プラズマの組成分布ずれの発生を抑えてプラズマ処理の安定性を向上させるために、プラズマ処理対象物を保持する下部電極103には、酸素を取り入れにくい材料を用いることが望ましい。酸素を取り入れにくい材料としては、例えばSUSが挙げられる。これにより、下部電極103による酸素の取り入れ、さらには取り入れた酸素の放出に起因するプラズマの組成分布ずれが発生しにくくなるので処理の安定性が向上し、その結果、光半導体の製造の安定性が向上する。
また、下部電極103に、酸素を取り入れやすい材料(例えばNb等)を用いてもよい。そのような材料を用いる場合、プラズマ処理に用いられるガスの酸素分圧が少し高めであったとしても、電極がガス中の酸素の一部を取り入れてガスの酸素分圧が下がるので、ガス中の酸素分圧の極微量制限条件でのコントロールが必要なくなり、光半導体の製造が容易となる。
また、例えばプラズマエッチング装置にて従来部材の表面に施されているような耐プラズマ性及び耐食性が高い被膜を、上部電極101及び下部電極103に形成してもよい。この被膜としては、イットリウム酸化物(Y23)及びアルミニウム酸化物(Al23)等が知られている。これらの被膜は、電極部材の酸化及び窒化の影響による反応生成物の発生抑制とプラズマによる部材の損傷防止の効果がある。このため、安定したプラズマ処理を実現できる。
次に、上述したプラズマ発生装置を用いた光半導体の製造方法の一例について説明する。
本実施形態において製造される光半導体は、結晶構造中に酸素及び窒素と、1種類以上の典型金属とを含む化合物を含む光半導体である。この化合物に含まれる典型金属は、例えば第2族元素であってよく、さらにペロブスカイト型の結晶構造を有していてもよい。典型金属としては、例えば、ストロンチウム等が例示される。ここでは、一例として、出発原料にストロンチウムニオブ酸化物を用いて、光半導体としてストロンチウムニオブ酸窒化物を製造する例について説明する。ストロンチウムニオブ酸窒化物の組成をSrαNbβγδとすると、本実施形態で製造されるストロンチウムニオブ酸窒化物は、理想的にはα:β:γ:δ=1:1:2:1を満足することが好ましい。ただし、本実施形態で製造されるストロンチウムニオブ酸窒化物は、可視光を吸収し、かつX線回折結果が所望のストロンチウムニオブ酸窒化物の単相であれば、これらよりずれた組成を有していてもよい。
図2及び図3は、本実施形態に係る光半導体の製造方法について、各工程例を示す断面図である。具体的には、図2は、基材上に出発原料層であるストロンチウムニオブ酸化物層が形成されているプラズマ処理前の出発原料層の断面図を示す。図3は、プラズマ処理後の光半導体を示す断面図である。
まず、図2に示すように、基材201上に、出発原料層202が形成される。これにより、プラズマ処理前の光半導体200(基材201と、当該基材201上に形成されている出発原料層202とを含む積層体)が得られる。基材201には、例えばc−サファイヤ基板を用いることができる。また、本実施形態の製造方法によって製造される光半導体をデバイス用の電極として用いる場合は、基材201は導電性を有することが必要となる。したがって、その場合、基材201として、導電性を有する材料で形成された基材、又は、表面に導電層が設けられている基材を用いることができる。中でも、小さい仕事関数を有し、さらにプラズマ処理によって形成される光半導体層302(図3参照)とオーミック接合が形成される基材を用いることが望ましい。光半導体層302と基材201との間の電子移動は、これらの間に形成されるショットキー障壁によって妨げられ得る。しかし、光半導体層302と基材201の間にオーミック接合が形成される場合には、ショットキー障壁が生じないため、光半導体層302から基材201への電子移動が妨げられない。したがって、光半導体層302と基材201の間にオーミック接合が形成される場合は、本実施形態の製造方法によって製造される光半導体を電極として用いる場合に、発生したキャリアを効率よく水分解反応に利用することができる。例えば、ストロンチウム(Sr)の仕事関数は2.0eV以上2.5eV以下であるため、基材201はそれ以下の仕事関数を有するものが特に好ましいが、この限りではない。また、基材201の形状は、板状体(基板)であることに限定されず、3次元構造体(3次元構造基材)であってもよい。基材及び導電膜の光透過性の有無は、本実施形態の光半導体を適用するデバイスの構成等に応じて適宜選択すればよい。基材201上に、出発原料層202として、例えばストロンチウムニオブ酸化物(Sr2Nb27)を例えば80nmの厚さになるように形成する。
出発原料層202は、例えば反応性スパッタリング法を用いて形成される。スパッタリングターゲットには、例えばSr2Nb27を用いることができる。出発原料層202としてSr2Nb27を形成する場合のスパッタリング条件は、例えば、スパッタリングターゲットに、Sr2Nb27用い、ターゲット−基板間距離は100mm、基板温度は750℃とすることが望ましく、アルゴン(5sccm)と酸素(0.5sccm)との混合雰囲気中で、チャンバー内の全圧は0.5Paとすることが好ましい。すなわち、アルゴンと酸素との混合雰囲気中で、チャンバー内の全圧は0.5Pa、アルゴン分圧0.455Pa、酸素分圧0.055Paとすることが好ましい。なお、出発原料層202の成膜手法には、反応性スパッタリング法以外の方法を用いることも可能である。例えば、分子線エピタキシー法、パルスレーザー堆積法、又は有機金属気相成長法のような気相法で出発原料層202を形成してもよいし、ゾルゲル法のような液相法で形成してもよい。出発原料の酸化物は比較的簡単に形成することができるため、前記記載の手法以外の方法であってもよい。
次に、図3に示すように、出発原料層202にプラズマ処理を施し、励起された窒素プラズマガスにより、出発原料層202がすべて窒化して、光半導体層302が形成される。これにより、プラズマ処理後の光半導体300が得られる。
上述したように、本実施形態の製造方法におけるプラズマ処理は、VHF帯域の高周波プラズマによる処理である。なお、VHF帯域の高周波プラズマとは、30〜300MHzの周波数帯域で発生するプラズマのことを指す。
プラズマ処理条件は、例えば、下部電極103(図1参照)の温度は554℃、原料ガスには窒素ガスを用い、全圧はプラズマ着火時5kPa及びプラズマプロセス時10kPa、パワーは250W、電極間ギャップ幅は10mm、処理時間は30分とすることができる。
なお、下部電極103(図1参照)に温度をかけなくてもよい。下部電極103側の温度は窒素の拡散を向上させる効果を期待するものであり、プラズマガス温度のみで十分な窒化力を有している。このとき、下部電極103に温度をかけずに窒化処理を施すことが可能になるため、装置100を簡便化することが可能になる。
プラズマガスに関しては、例えば窒素と酸素との分圧比率に応じて窒化力が異なるため、プラズマ処理条件と窒化程度との関係性は、上述したものに限定されない。例えばプラズマガスにおける窒素と酸素との分圧比率に応じて、好ましいプラズマ処理条件の各範囲を適宜選択可能である。また、電極面積やパワーなどに関しても大きさに応じて窒化力が変化するため、上述した条件に限定されない。
プラズマ処理に用いられるガスは、窒素を含み、かつ酸素分圧が全圧の0.1%以下であるガスを用いて実施されることが好ましい。
プラズマガスは、
(i)窒素ガス
(ii)窒素ガス及び酸素ガスからなる混合ガス
(iii)窒素ガス及び希ガスからなる混合ガス、又は
(iv)窒素ガス、酸素ガス、及び希ガスからなる混合ガス
のうちのいずれか1つである。
なお、プラズマ処理時の面積あたりの電力パワーは例えば88W/cm2〜816W/cm2でもよい。
本実施形態の製造方法によれば、基材上に、結晶構造中に酸素及び窒素と、1種類以上の典型金属(例えばストロンチウム)とを含む化合物を含む光半導体層が設けられた光半導体を製造することができる。本実施形態の製造方法によれば、例えば、上記化合物の結晶構造中の窒素に対する酸素の割合が光半導体層の表面側よりも光半導体層の基材側の方が大きい光半導体層を作製することができる。このような光半導体層はそれ自体が電荷を分離しやすい層として機能し得るので、例えば光照射により光半導体層で発生した電子及び正孔は光半導体層内で再結合しにくい。したがって、このような光半導体層が設けられている光半導体は、優れた電荷分離特性を有することができる。また、本実施形態の製造方法によれば、例えば、光半導体層の表面から基材側に向かって、上記化合物の結晶構造中の窒素に対する酸素の割合が連続的に増加している構成を有する光半導体層を作製することも可能である。このような、結晶構造中の窒素に対する酸素の割合が連続的に増加している構成を有する光半導体層によれば、電荷分離特性が向上した光半導体を実現できる。
(実施形態2)
本開示の実施形態2の水素製造デバイスについて、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態の水素製造デバイスの一構成例を示す概略図である。
図4に示す水素製造デバイス400は、筐体41と、筐体41の内部空間を第1の空間43a及び第2の空間43bに分けるセパレータ42と、第1の空間43a内に配置された水分解用電極44と、第2の空間43b内に配置された対極45と、第1の空間43a内及び第2の空間43b内の水を含む電解液46と、を備えている。水分解用電極44と対極45とは、電気的接続部47によって互いに電気的に接続されている。水素製造デバイス400には、さらに、筐体41を貫通し、かつ第1の空間43a及び第2の空間43bのうち水素発生側となる空間の内部(図4に示す例では第2の空間43bの内部)に連通する水素ガス取出口48が設けられている。また、必要に応じて、筐体41を貫通し、かつ第1の空間43a及び第2の空間43bのうち酸素発生側となる空間の内部(図4に示す例では第1の空間43aの内部)に連通する酸素ガス取出口49が設けられていてもよい。
次に、水素製造デバイス400の各構成について、具体的に説明する。
筐体41は、第1の空間43aに面する透光面41aを有している。この透光面41aが、筐体41の光が照射される面(光照射面)となる。透光面41aは、電解液46に対する耐腐食性及び絶縁性を有し、かつ可視光領域の光を透過させる材料で形成されることが望ましい。より望ましくは、透光面41aが、可視光領域の波長に加えて可視光領域の周辺波長も含めた光を透過させる材料で形成されることである。その材料としては、例えば、ガラス及び樹脂が挙げられる。筐体41の透光面41a以外の部分は、電解液46に対する耐腐食性及び絶縁性を有していればよく、光を透過する性質を持つ必要はない。筐体41の透光面41a以外の部分の材料には、前述のガラス及び樹脂に加えて、表面が耐腐食及び絶縁加工された金属等を用いることができる。
セパレータ42は、上記のとおり、筐体41内を、水分解用電極44を収容する第1の空間43aと、対極45を収容する第2の空間43bとに分けている。セパレータ42は、例えば図4に示されているように、筐体41の光照射面である透光面41aと概略平行になるように配置されることが望ましい。セパレータ42は、第1の空間43a内の電解液46と第2の空間43b内の電解液46との間でイオンのやり取りを行わせる役割を担う。そのため、セパレータ42の少なくとも一部分は、第1の空間43a内及び第2の空間43b内の電解液46と接している。セパレータ42は、電解液46中の電解質を透過させ、かつ、電解液46中の酸素ガス及び水素ガスの透過を抑制する機能を有する材料によって形成されている。セパレータ42の材料としては、例えば、高分子固体電解質等の固体電解質が挙げられる。高分子固体電解質としては、ナフィオン(登録商標)等のイオン交換膜が挙げられる。セパレータ42によって筐体内部における酸素発生側の空間と水素発生側の空間とが分離されるので、生成した酸素と水素とを互いに分離して回収することができる。
水分解用電極44は、実施形態1で説明した製造方法によって得られる光半導体300(図3参照)である。すなわち、水分解用電極44は、基材201と、基材201上に配置された光半導体層302とを含んでいる。本実施形態では光半導体300はデバイス用の電極として用いられているので、実施形態1でも説明したとおり、基材201は導電性を有している。なお、図4に示す例では、水分解用電極44は、光半導体層302の表面が筐体41の透光面41aと対向する向き、すなわち光半導体層302が受光面となる向きで配置されている。しかし、水分解用電極44はこれとは反対側の向きで配置されていてもよい。すなわち、水分解用電極44は、基材201の表面が筐体41の透光面41aと対向する向き、換言すると基材201が受光面となる向きで配置されていてもよい。ただし、基材201が受光面となる場合は、基材201は透光性を有することが必要となる。
また、基材201上に設けられる光半導体層302は、必ずしも単一相の半導体である必要はなく、複数種類の半導体からなる複合体であってもよいし、助触媒として機能する金属等が担持されていてもよい。また、光半導体層302と対極45との間に、バイアス電圧を印加できるような機構が設けてあってもよい。
対極45には、導電性を有し、水分解用電極44の光半導体層302を構成する光半導体がn型半導体である場合には水素生成反応に、p型半導体である場合には酸素生成反応に活性な材料を用いる。例えば対極45の材料としては、水の電気分解用の電極として一般的に用いられるカーボン及び貴金属が挙げられる。具体的には、カーボン、白金、白金担持カーボン、パラジウム、イリジウム、ルテニウム及びニッケル等を採用できる。対極45の形状は特には限定されず、さらにその設置位置も第2の空間43b内であれば特には限定されない。対極45と第2の空間43bの内壁は、互いに接していてもよいし離れていてもよい。
電気的接続部47には、例えば一般的な金属導線を用いることができる。
第1の空間43a内及び第2の空間43b内に収容された電解液46は、水を含み、かつ電解質が溶解した電解液であればよく、酸性であっても中性であっても塩基性であってもよい。電解質としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、塩化カリウム、塩化ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、リン酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム及びリン酸ナトリウム等が挙げられる。電解液46は、上記電解質を複数種類含んでいてもよい。
次に、水素製造デバイス400の動作について、光半導体層302に含まれる光半導体がn型半導体である場合、すなわち水分解用電極44側から酸素が発生する場合に即して説明する。
水素製造デバイス400では、筐体41の透光面41aと、第1の空間43a内の電解液46とを透過した光が、水電解用電極44の光半導体層302に入射する。光半導体層302が光を吸収して電子の光励起が起こり、光半導体層302において伝導帯に電子が、価電子帯に正孔がそれぞれ生じる。光照射によって生じた正孔は、光半導体層302の表面(電解液46との界面)まで移動する。さらに、この正孔が光半導体層302の表面で水分子を酸化して、その結果酸素が生成する(下記反応式(D))。一方、伝導帯に生じた電子は基材201に移動し、基材201の導電性を有する箇所から電気的接続部47を介して対極45側に移動する。対極45の内部を移動して対極45の表面(電解液46との界面)に到達した電子は、対極45の表面でプロトンを還元して、その結果水素が生成する(下記反応式(E))。
4h++2H2O→O2↑+4H+ (D)
4e-+4H+→2H2↑ (E)
第2の空間43b内で生成した水素ガスは、第2の空間43bの内部に連通する水素ガス取出口48を介して採取される。
なお、本実施形態の水素製造デバイス400については、光半導体層302を構成する光半導体がn型半導体である場合を例に挙げて説明したが、光半導体層302を構成する光半導体がp型半導体である場合は、前述のn型半導体で形成されている場合に即した動作の説明において酸素と水素を入れ替えることにより、水素製造デバイス400の動作を説明できる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
以下、実施例により本開示をさらに詳細に説明する。なお、以下の実施例は一例であり、本開示は以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
基材201としてc−サファイヤ基板を用いた。この基材上に、出発原料層202として、ストロンチウムニオブ酸化物(Sr2Nb27)を80nmの厚さになるように成膜した。ストロンチウムニオブ酸化物の成膜は、反応性スパッタリングによって実施した。スパッタリングターゲットにはSr2Nb27用いた。ターゲット−基板間距離は100mm、基板温度は750℃とすることが望ましく、アルゴン(5sccm)と酸素(0.5sccm)との混合雰囲気中で、チャンバー内の全圧は0.5Pa(アルゴン分圧0.455Pa、酸素分圧0.045Pa)として、ストロンチウムニオブ酸化物を成膜した。
次に、図1に示されたプラズマ発生装置100を用いて、ストロンチウムニオブ酸化物にプラズマ処理を施した。本実施例で使用したプラズマ発生装置100の下部電極103には、SUSで形成された電極を用いた。プラズマ処理条件は、下部電極103の温度を554℃、全圧はプラズマ着火時5kPa及びプラズマプロセスは10kPa、原料ガスは窒素ガスを使用し、パワーは300W、電極間ギャップ幅は10.0mm、処理時間は30分とした。本実施例で実施したプラズマ処理は、VHF帯域の周波数で発生させたプラズマによる処理であり、周波数は100MHzであった。このプラズマ処理により、基材201上に光半導体層302が形成された。
図5に、本実施例で得られた出発原料層202及び光半導体層302のX線回折測定結果を示す。出発原料層202の測定結果にはストロンチウムニオブ酸化物に由来するピークのみが観察されるのに対して、光半導体層302の測定結果には、ストロンチウムニオブ酸窒化物(SrNbO2N)に起因するピークのみが観測される。このことから、本実施例ではストロンチウムニオブ酸窒化物(SrNbO2N)が合成できていることがわかる。
また、図6に、本実施例で得られた出発原料層202及び光半導体層302の可視紫外吸収分光測定結果を示す。出発原料層202は波長280nm付近にストロンチウムニオブ酸化物に由来する吸収端が確認されるのに対して、光半導体層302では、波長670nm付近に吸収端が観測される。この可視紫外吸収分光測定からも、本実施例ではストロンチウムニオブ酸窒化物(SrNbO2N)が合成できていることがわかる。この結果と連動して、目視でも出発原料層202と光半導体層302の薄膜の色の変化を確認することができた。具体的には、出発原料層202が形成されたプラズマ処理前の光半導体200では透明色を確認できるが、一方で、光半導体層302が形成されたプラズマ処理後の光半導体300では橙色が確認できた。これは、SrNbO2Nのバンドギャップが1.8eVであり、光学吸収端の波長670nmよりも短波長側の光(光の色:紫、青、緑)が吸収されて、それらの吸収された色の補色が確認できるようになったためである。したがって、目視からもストロンチウムニオブ酸窒化物(SrNbO2N)が合成できていることをサポートしている。
図7に、本実施例で得られた基材201と光半導体層302のラザフォード後方散乱分光測定による深さ方向の元素分析結果を示す。光半導体層302の表面から基材201に向かって、光半導体の結晶構造中の窒素に対する酸素の割合が連続的に増加している構成を有することが確認できた。
本開示の光半導体の製造方法は、可視光応答型光触媒を製造する方法として利用でき、例えば太陽光から水素を製造するデバイス等の光触媒関連技術に有用である。
100 プラズマ装置
101 上部電極
102 プラズマ
103 下部電極(保持電極)
104 ヒーター
105 マッチングユニット
106 高周波電源
200 プラズマ処理前の光半導体
201 基材
202 出発原料層
300 プラズマ処理後の光半導体
302 光半導体層
400 水素製造デバイス
41 筐体
41a 透光面
42 セパレータ
43a 第1の空間
43b 第2の空間
44 水分解用電極
45 対極
46 電解液
47 電気的接続部
48 水素ガス取出口
49 酸素ガス取出口

Claims (10)

  1. 光半導体を製造する方法であって、
    大気圧よりも低い圧力雰囲気下において、プラズマで少なくとも1種類の典型金属を含有する酸化物を処理して、前記酸化物から前記典型金属、酸素元素及び窒素元素を含有する前記光半導体を得る工程、
    を具備し、ここで、
    前記プラズマは、第1電極及び第2電極の間で30MHz以上300MHz以下の周波数帯域の高周波電圧をガスに印加することにより発生され、かつ
    前記ガスは、
    (i)窒素ガス
    (ii)窒素ガス及び酸素ガスからなる混合ガス
    (iii)窒素ガス及び希ガスからなる混合ガス、又は
    (iv)窒素ガス、酸素ガス、及び希ガスからなる混合ガス
    のうちのいずれか1つである、方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記光半導体が可視光応答型光触媒である、方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、
    前記ガスは、
    (ii)窒素ガス及び酸素ガスからなる混合ガス、又は
    (iv)窒素ガス、酸素ガス、及び希ガスの混合ガス
    のうちのいずれか1つであり、
    前記酸素ガスは、0.1%以下の分圧を有する、方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記典型金属は第2族元素である、方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記酸化物は、ペロブスカイト型の結晶構造を有し、かつ
    前記光半導体は、ペロブスカイト型の結晶構造を有する、方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記光半導体は、ストロンチウム含有酸窒化物である、方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記各第1電極及び第2電極の表面は、金属から形成されている、方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、
    前記第1電極及び第2電極の表面は、ステンレスから形成されている、方法。
  9. 光半導体であって、
    基板、及び
    光半導体層
    を具備し、
    前記光半導体層は、前記基板の表側の面に形成され、
    前記光半導体層は、窒素、酸素、及び少なくとも1種類の典型金属を含有し、かつ
    前記光半導体層の表側の面における前記窒素に対する酸素の割合は、前記光半導体層の裏側の面における前記窒素に対する酸素の割合よりも小さい、光半導体。
  10. 請求項9に記載の光半導体であって、かつ可視光応答型光触媒である光半導体と、
    電解液と、
    前記光半導体と前記電解液とを収容する筐体と、
    を含む、水素製造デバイス。
JP2017123956A 2017-06-26 2017-06-26 光半導体の製造方法、光半導体及び水素製造デバイス Pending JP2019005705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017123956A JP2019005705A (ja) 2017-06-26 2017-06-26 光半導体の製造方法、光半導体及び水素製造デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017123956A JP2019005705A (ja) 2017-06-26 2017-06-26 光半導体の製造方法、光半導体及び水素製造デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019005705A true JP2019005705A (ja) 2019-01-17

Family

ID=65027190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017123956A Pending JP2019005705A (ja) 2017-06-26 2017-06-26 光半導体の製造方法、光半導体及び水素製造デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019005705A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9114379B2 (en) Niobium nitride and method for producing same, niobium nitride-containing film and method for producing same, semiconductor, semiconductor device, photocatalyst, hydrogen generation device, and energy system
Gong et al. BiVO4 photoanodes for water splitting with high injection efficiency, deposited by reactive magnetron co-sputtering
US9353449B2 (en) Method for producing NbON film
WO2012157193A1 (ja) 光電極およびその製造方法、光電気化学セルおよびそれを用いたエネルギーシステム、並びに水素生成方法
JP2009274891A (ja) 半導体酸化物膜およびその製造方法、ならびに半導体酸化物膜を用いた水素発生装置
JPWO2011162372A1 (ja) 光触媒材料および光触媒装置
EP2915907B1 (en) Photosemiconductor electrode, photoelectrochemical cell, and energy system
EP2543438B1 (en) Optical semiconductor, optical semiconductor electrode using same, photoelectrochemical cell, and energy system
WO2019172014A1 (ja) 水分解用光触媒電極および水分解装置
US20190040536A1 (en) Method for manufacturing photosemiconductor, photosemiconductor and hydrogen production device
JP5408653B2 (ja) オゾン生成方法及びオゾン生成装置
JP2019005705A (ja) 光半導体の製造方法、光半導体及び水素製造デバイス
US10411144B2 (en) Semiconductor electrode, device comprising the same, and a method for fabricating the same
JP2018023969A (ja) 光半導体の製造方法、光半導体及び水素製造デバイス
US20180216244A1 (en) Photoelectrode, method for producing same and photoelectrochemical cell
JP2010189227A (ja) 光応答性を有する半導体材料、光電極材料及びその製造方法
JP2018023914A (ja) 光半導体の製造方法
US20070235711A1 (en) Methods of reducing the bandgap energy of a metal oxide
JP2008214122A (ja) 半導体酸化物膜およびその製造方法、ならびに半導体酸化物膜を用いた水素発生装置
JP2010228981A (ja) 半導体酸化物膜およびその製造方法、ならびに半導体酸化物膜を用いた水素発生装置
WO2023042476A1 (ja) アノード光電極、アノード光電極の製造方法および水素製造設備
JP2009050827A (ja) 半導体酸化物膜およびその製造方法、ならびに半導体酸化物膜を用いた水素発生装置