JP2019004840A - 食品加熱装置及び食品冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱空間の温度を簡単且つ正確に計測することができる食品加熱装置を提供する。また冷却空間の温度を簡単且つ正確に計測することができる食品冷却装置を提供する。【解決手段】食品加熱装置10は、食品支持部21、複数の加熱部24、25、及び光ファイバー温度センサを備える。複数の加熱部24、25は、食品支持部21の周囲を含む加熱空間11の温度を調整する。光ファイバー温度センサは、加熱空間11において延在する光ファイバー50を有し、当該光ファイバー50が存在する複数の位置での温度を計測する。したがって、加熱空間11のうち光ファイバー50が存在する複数の位置で温度を簡単且つ正確に計測することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、食品加熱装置及び食品冷却装置に関する。
クッキーや米菓などの菓子類やその他の食品の加熱処理を行う場合、原材料が小分けにされた状態でコンベアにより運ばれつつ加熱されることで、大量の食品群を連続的に製造することができる。
例えば特許文献1は、被焼成物が載置される載置領域を含む無端ベルトと、当該無端ベルトの載置領域の上方及び下方に配置される上火加熱部及び下火加熱部と、を備えるオーブンを開示する。このオーブンには、炉内の温度を検知する温度センサが設けられており、この温度センサの検知結果に基づいて上火加熱部及び下火加熱部のヒータ温度が調整されている。
国際公開第2014/109046号
上述のように、菓子類等の食品の加熱処理を行う場合、温度センサの検知結果に応じて加熱温度が調整されることがある。そのような加熱装置は、一般に、数メートル〜数十メートルにわたって食品の原材料を搬送し、搬送中に適切な温度で原材料が加熱されるように、バーナー等の加熱部の温度調整が行われる。そのため、搬送路の周囲の温度を計測する複数の温度センサが搬送路に沿って離散的に設置され、それらの温度センサの検知結果に応じて加熱部の温度が調整される。
このような一般的な食品加熱装置では、加熱エリアを複数のゾーンに区画し、ゾーン毎に温度センサを設置し、ゾーン単位で加熱温度の調整を行うことで、食品の加熱処理の最適化が図られている。なお加熱エリアの区画態様には種々の形態が考えられ、典型的には、加熱エリアがコンベア搬送方向に沿って複数のゾーンに区画される。またコンベアの上側及び下側の各々にバーナー等の加熱部が設置される場合には、コンベアの上側のエリア及び下側のエリアを別ゾーンとして区画することも可能である。このようにゾーン単位で加熱温度を調整する場合、各ゾーンに割り当てられた温度センサの検知結果に基づいて、各ゾーンに割り当てられた加熱装置の温度調整が行われる。通常は、コンベア搬送方向に関して数メートル以上(例えば5〜15メートル)の単位で加熱エリアが複数ゾーンに区画され、ゾーン毎に計測される温度に基づいてバーナー等の加熱部の温度が調整されている。
しかしながらゾーン単位で加熱温度を調整する上述の手法は、食品に対する加熱温度を必ずしも正確には計測することができず、食品を最適な温度で加熱することができていない場合もある。すなわち、1つのゾーン内においても温度分布(すなわち温度勾配)が存在し、特に外気の影響が大きい端部ゾーンでは比較的大きな温度差が存在しうる。その一方で、各ゾーンにおいて計測される温度は、温度センサが設置されている特定位置の温度によって代表され、温度センサの設置位置に依存して決められる。したがって温度センサの計測温度が実際の温度から乖離していることもあり、そのような温度の乖離は、食品の加熱処理の質に大きく影響しうる。従来は、装置の操作者が勘や経験に基づいてバーナー等の加熱部の温度を微調整することにより、そのような温度の乖離によってもたらされうる悪影響を抑制していた。
このように従来の食品加熱装置で用いられていた温度センサは、必ずしも正確には、加熱雰囲気の温度を計測することができていなかった。したがって、これまでの食品加熱装置では、必ずしも最適な温度で加熱処理が行われておらず、特に、温度変化が激しい環境下では加熱処理にムラが存在しうる状況であった。例えば、昼間に加熱処理が行われた食品と、朝や夜に加熱処理が行われた食品との間には、加熱温度に起因する品質の相違が見られることがある。また夏に加熱処理が行われた食品と、冬に加熱処理が行われた食品との間にも、加熱温度に起因する品質の相違が見られることがある。
したがって、より高度に最適化された加熱処理を実現するため、また加熱処理された食品の品質を安定化及び均一化するため、より短い距離間隔毎に(好ましくは食品の搬送経路の任意位置に関して)、加熱雰囲気の温度を簡単且つ正確に計測することができる食品加熱装置の提案が強く望まれている。また、食品を冷却する冷却装置においても、より高度に最適化された冷却処理を実現するため、また冷却処理された食品の品質を安定化及び均一化するため、より短い距離間隔毎に(好ましくは食品の搬送経路の任意位置に関して)、冷却雰囲気の温度を簡単且つ正確に計測することができる食品冷却装置の提案が強く望まれている。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、加熱空間の温度を簡単且つ正確に計測することができる食品加熱装置を提供することを目的とする。また、冷却空間の温度を簡単且つ正確に計測することができる食品冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、食品支持部と、食品支持部の周囲を含む加熱空間の温度を調整する複数の加熱部と、加熱空間において延在する光ファイバーを有し、当該光ファイバーが存在する複数の位置での温度を計測する光ファイバー温度センサと、を備える食品加熱装置に関する。
本態様によれば、光ファイバー温度センサによって加熱空間の温度を簡単且つ正確に計測することができ、光ファイバーが延在する複数の位置における温度の分布を高精度に取得できる。
食品支持部は、移動可能に設けられており、光ファイバーは、食品支持部の移動方向に延在してもよい。
本態様によれば、食品支持部の移動方向に関する加熱空間の温度分布を簡単に取得できる。
食品加熱装置は、光ファイバー温度センサの計測結果に基づいて複数の加熱部を制御する温調コントローラを更に備えてもよい。
本態様によれば、加熱空間の温度の計測結果に基づいて複数の加熱部が制御され、加熱空間の温度を精度良く調整することができる。
温調コントローラは、光ファイバーが存在する複数の位置で計測された温度から導き出される加熱空間の計測温度分布データに基づいて、複数の加熱部を制御してもよい。
本態様によれば、加熱空間の計測温度分布データに基づいて複数の加熱部が制御され、加熱空間の温度を精度良く調整することができる。
温調コントローラは、予め定められた目標温度分布データと計測温度分布データとを比較し、計測温度分布データが目標温度分布データに近づくように複数の加熱部を制御してもよい。
本態様によれば、目標温度分布データを基準に加熱空間の温度を調整することができ、均一的な加熱処理を行うことができる。
食品支持部は、食品が載せられる載置面を含み、光ファイバーは、載置面の上方に配置される上方光ファイバーと、載置面の下方に配置される下方光ファイバーと、を含んでもよい。
本態様によれば、食品が載せられる食品支持部の載置面の上方及び下方の各々のエリアに関して、温度を簡単且つ正確に計測することができる。
光ファイバーは、水平方向のうち第1水平方向へそれぞれ延在する右方光ファイバー及び左方光ファイバーであって、水平方向のうち第1水平方向と垂直を成す第2水平方向へ互いに離間して配置される右方光ファイバー及び左方光ファイバーを含んでもよい。
本態様によれば、右方光ファイバー及び左方光ファイバーが延在する方向(すなわち第1水平方向)と垂直を成す水平方向(すなわち第2水平方向)の異なるエリアに関して、温度を簡単且つ正確に計測することができる。
光ファイバーの少なくとも一部は、食品支持部から15センチメートル以内に配置されてもよい。
本態様によれば、食品支持部の近傍エリアの温度を簡単且つ正確に計測できる。
光ファイバーの少なくとも一部は、複数の加熱部から20センチメートル以内に配置されてもよい。
本態様によれば、複数の加熱部の近傍エリアの温度を簡単且つ正確に計測できる。
複数の加熱部は、異なる部分において異なる温度で発熱可能な部分可変加熱部を含んでもよい。
本態様によれば、光ファイバー温度センサの計測結果に基づいて、部分可変加熱部の異なる部分を異なる温度で発熱させることができ、加熱空間の温度を柔軟に調整することが可能である。
本発明の他の態様は、食品支持部と、食品支持部の周囲を含む冷却空間の温度を調整する複数の冷却部と、冷却空間において延在する光ファイバーを有し、当該光ファイバーが存在する複数の位置での温度を計測する光ファイバー温度センサと、を備える食品冷却装置に関する。
本態様によれば、光ファイバー温度センサによって冷却空間の温度を簡単且つ正確に計測することができ、光ファイバーが延在する複数の位置における温度の分布を高精度に取得できる。
食品支持部は、移動可能に設けられており、光ファイバーは、食品支持部の移動方向に延在してもよい。
本態様によれば、食品支持部の移動方向に関する冷却空間の温度分布を簡単に取得できる。
食品冷却装置は、光ファイバー温度センサの計測結果に基づいて複数の冷却部を制御する温調コントローラを更に備えてもよい。
本態様によれば、冷却空間の温度の計測結果に基づいて複数の冷却部が制御され、冷却空間の温度を精度良く調整することができる。
温調コントローラは、光ファイバーが存在する複数の位置で計測された温度から導き出される冷却空間の計測温度分布データに基づいて、複数の冷却部を制御してもよい。
本態様によれば、冷却空間の計測温度分布データに基づいて複数の冷却部が制御され、冷却空間の温度を精度良く調整することができる。
温調コントローラは、予め定められた目標温度分布データと計測温度分布データとを比較し、計測温度分布データが目標温度分布データに近づくように複数の冷却部を制御してもよい。
本態様によれば、目標温度分布データを基準に冷却空間の温度を調整することができ、均一的な冷却処理を行うことができる。
食品支持部は、食品が載せられる載置面を含み、光ファイバーは、載置面の上方に配置される上方光ファイバーと、載置面の下方に配置される下方光ファイバーと、を含んでもよい。
本態様によれば、食品が載せられる食品支持部の載置面の上方及び下方の各々のエリアに関して、温度を簡単且つ正確に計測することができる。
光ファイバーは、水平方向のうち第1水平方向へそれぞれ延在する右方光ファイバー及び左方光ファイバーであって、水平方向のうち第1水平方向と垂直を成す第2水平方向へ互いに離間して配置される右方光ファイバー及び左方光ファイバーを含んでもよい。
本態様によれば、右方光ファイバー及び左方光ファイバーが延在する方向(すなわち第1水平方向)と垂直を成す水平方向(すなわち第2水平方向)の異なるエリアに関して、温度を簡単且つ正確に計測することができる。
光ファイバーの少なくとも一部は、食品支持部から15センチメートル以内に配置されてもよい。
本態様によれば、食品支持部の近傍エリアの温度を簡単且つ正確に計測できる。
光ファイバーの少なくとも一部は、複数の冷却部から20センチメートル以内に配置されてもよい。
本態様によれば、複数の冷却部の近傍エリアの温度を簡単且つ正確に計測できる。
複数の冷却部は、異なる部分において異なる温度の冷気を発することが可能な部分可変冷却部を含んでもよい。
本態様によれば、光ファイバー温度センサの計測結果に基づいて、部分可変冷却部の異なる部分から異なる温度の冷気を発することができ、冷却空間の温度を柔軟に調整することが可能である。
本発明によれば、光ファイバー温度センサによって、加熱空間又は冷却空間の温度を簡単且つ正確に計測することができる。
図1は、食品加熱装置の正面方向(図2の矢印「B」参照)に関する断面状態を概略的に示す図である。 図2は、食品加熱装置の側面方向(図1の矢印「A」参照)に関する断面状態を概略的に示す図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る食品加熱装置を示す図である。 図4は、部分可変加熱部の一例を示す概略平面図である。 図5は、光ファイバー温度センサの概略を示す図である。 図6は、温調コントローラを示すブロック図である。 図7は、図8〜図10に示すグラフの測定位置を説明するための図であって、食品加熱装置(特に炉体内の加熱空間)を上方から見た状態を概略的に示す図である。 図8は、図7の第1センサ位置に設置された従来型の温度センサの計測結果、及び炉体の入口開口部から搬送方向へ4m離れた位置(図7の符合「F4」参照)の温度を上右方光ファイバー及び上左方光ファイバーによって計測した結果を示す。 図9は、図7の第2センサ位置に設置された従来型の温度センサの計測結果、及び炉体の入口開口部から搬送方向へ10m離れた位置(図7の符合「F10」参照)の温度を上右方光ファイバー及び上左方光ファイバーによって計測した結果を示す。 図10は、図7の第3センサ位置に設置された従来型の温度センサの計測結果、及び炉体の入口開口部から搬送方向へ17m離れた位置(図7の符合「F17」参照)の温度を上右方光ファイバー及び上左方光ファイバーによって計測した結果を示す。 図11は、上右方光ファイバー及び上左方光ファイバーによって計測した温度の結果を示すグラフであり、午前8時における計測結果を示す。 図12は、上右方光ファイバー及び上左方光ファイバーによって計測した温度の結果を示すグラフであり、午前9時における計測結果を示す。 図13は、上右方光ファイバー及び上左方光ファイバーによって計測した温度の結果を示すグラフであり、午前10時における計測結果を示す。 図14は、上右方光ファイバー及び上左方光ファイバーによって計測した温度の結果を示すグラフであり、午前11時における計測結果を示す。 図15は、上右方光ファイバー及び上左方光ファイバーによって計測した温度の結果を示すグラフであり、12時(正午)における計測結果を示す。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る食品加熱装置10を示す図である。図1は、食品加熱装置10の正面方向(図2の矢印「B」参照)に関する断面状態を概略的に示す図である。図2は、食品加熱装置10の側面方向(図1の矢印「A」参照)に関する断面状態を概略的に示す図である。図3は、食品加熱装置10の下方向(図1及び図2の矢印「C」参照)に関する断面状態を示す図である。なお理解を容易にするため、図1〜図3に示す要素のうちの一部は断面状態ではなく概略的な外観状態が示されている。例えば図1の支持部13、上方加熱部24及び下方加熱部25は正面方向から見た外観状態が示され、図2の食品100は側方から見た外観状態が示され、及び図3のコンベアベルト21(特に載置面22)は上方から見た外観状態が示されている。また図3では、食品100の図示が省略されている。
食品加熱装置10は、複数の支持部13を介して設置面14上に設けられた箱型の炉体12と、搬送方向D1へ移動可能に設けられ食品100が載せられる載置面22を含むコンベアベルト(すなわち食品支持部)21と、コンベアベルト21の周囲を含む加熱空間11の温度を調整する複数の上方加熱部24及び下方加熱部25と、を備える。
炉体12は、内部空間(すなわち加熱空間11)と外部空間との間を断熱する構造を有し、外部の環境温度から炉体12内部の加熱空間11の温度に与えられる影響が低減されている。炉体12は、加熱処理前の食品100を加熱空間11に導き入れるための入口開口部12aと、加熱処理された食品100を加熱空間11から導き出すための出口開口部12bと、を有する。
コンベアベルト21は、無端状のベルト構造を有し、典型的には耐熱性に優れるスチールベルト等によって構成され、図示しないモータ等の駆動装置によって駆動され、連続的に又は間欠的に移動する。コンベアベルト21のうち順方向(図2及び図3の矢印「F」参照)へ移動する上側部分は、入口開口部12aから炉体12内に進入し、炉体12内の加熱空間11を搬送方向D1へ走行し、出口開口部12bを介して炉体12の内部から外部へ出る搬送ベルト部21aを構成する。一方、コンベアベルト21のうち戻り方向(図2の矢印「R」参照)へ移動する下側部分は、炉体12の外側を走行するリターンベルト部21bを構成する。図示は省略するが、搬送ベルト部21aの走行経路のうち炉体12よりも上流側において、機械や人手を介し、搬送ベルト部21a上(すなわち載置面22上)に複数の食品100が載せられる。一方、搬送ベルト部21aの走行経路のうち炉体12よりも下流側において、機械や人手を介し、搬送ベルト部21aから食品100が取り除かれ、後段に設けられた他の処理装置や籠等の保管部に当該食品100が送られる。
上方加熱部24及び下方加熱部25は、バーナー等の任意の加熱手段によって構成され、炉体12内の加熱空間11に配置されている。搬送ベルト部21aよりも上側には複数の上方加熱部24が配置されている。これらの上方加熱部24は、搬送ベルト部21aの走行経路に沿って、搬送方向D1へ互いに離間して配置されている。また搬送ベルト部21aよりも下側には複数の下方加熱部25が配置されている。これらの下方加熱部25は、搬送ベルト部21aの走行経路に沿って、搬送方向D1へ互いに離間して配置されている。上方加熱部24及び下方加熱部25の各々は、水平方向のうち搬送方向D1と垂直を成す方向(すなわち幅方向D2)に延在し、搬送ベルト部21a上の複数の食品100のうち幅方向D2に並べられた食品100の全てを覆うように設けられている。
なお、上方加熱部24及び下方加熱部25の具体的な配置態様は特に限定されず、搬送方向D1、幅方向D2及び鉛直方向D3の各々に関し、上方加熱部24及び下方加熱部25は様々な配置形態をとりうる。例えば、相互に隣接する上方加熱部24の搬送方向D1に関する間隔及び相互に隣接する下方加熱部25の搬送方向D1に関する間隔は、一定であってもよいし、一定でなくてもよい。また、図2に示すように搬送方向D1に関する上方加熱部24の位置と下方加熱部25の位置とが互いにずれていてもよいし、互いに同じであってもよい。また鉛直方向D3に関し、複数の上方加熱部24のうちのいくつかが、他の上方加熱部24とは異なる位置に配置されていてもよい。同様に鉛直方向D3に関し、複数の下方加熱部25のうちのいくつかが、他の下方加熱部25とは異なる位置に配置されていてもよい。
また上方加熱部24及び下方加熱部25の発熱態様も、特に限定されない。例えば、全体にわたってほぼ同じ温度で発熱する発熱器、搬送方向D1及び/又は幅方向D2の異なる部分において異なる温度で発熱可能な発熱器(すなわち部分可変加熱部)、或いはこれらの発熱器の組み合わせによって、複数の上方加熱部24及び複数の下方加熱部25が構成されていてもよい。
図4は、部分可変加熱部27の一例を示す概略平面図である。部分可変加熱部27は、複数の加熱部分(図4では3つの加熱部分(すなわち第1〜第3加熱部分27a、27b、27c))を含み、これらの加熱部分の発熱温度を相互に独立して変えることができる。例えば、図4に示す部分可変加熱部27を加熱空間11において幅方向D2へ延在させる場合、両端部の第1加熱部分27a及び第3加熱部分27cの発熱温度を、中央の第2加熱部分27bの発熱温度よりも高く又は低く設定することによって、加熱空間11における幅方向D2の温度分布を均一化することも可能である。
上述の本実施形態の食品加熱装置10は、さらに、加熱空間11の温度を計測するセンサとして、光ファイバー温度センサを備える。本実施形態の光ファイバー温度センサは、加熱空間11においてコンベアベルト21の移動方向(すなわち搬送方向D1)に延在する光ファイバー50を有し、当該光ファイバー50が存在する複数位置での温度を計測することができる。
光ファイバー温度センサは、光ファイバーを使って温度を検出可能なセンサ全般を指し、様々な原理に基づいて温度を検出することができる。例えば光ファイバーにおけるラマン散乱光を利用して光ファイバーの長手方向の温度分布を計測するROTDR、光ファイバーにおけるブリルアン散乱光を利用して光ファイバーの長手方向の温度分布を計測するBOTDR、光ファイバーに形成された回折格子の反射光を利用して光ファイバーの長手方向の温度を計測するFBG、光ファイバーに形成されたバンドバスフィルタの反射スペクトルシフト量から温度を計測するBOF、及び光ファイバーにおける2つの波の干渉現象を検出することで温度を計測する方法等を、光ファイバー温度センサを採用することができる。本実施形態の食品加熱装置10で用いられる光ファイバー温度センサとしては、特に加熱空間11における連続的な温度分布を計測可能な光ファイバー温度センサが好ましく、例えば散乱光を利用して温度計測を行う方法(例えばROTDR、BOTDR等)が好適である。
一般に、光パルスが光ファイバーの中を進行する際に、光ファイバー内の各位置において散乱光が発生し、当該散乱光の一部は後方散乱光として光パルスの進行方向とは逆方向に戻るように進行する。この逆方向に進行する後方散乱光を時系列信号として受信することにより、光ファイバーの温度分布を取得することができる。例えば、ラマン散乱光のアンチストークス光はストークス光よりも温度感受性が高いため、ストークス光及びアンチストークス光の強度比から温度情報を求めることができる。一方、光パルスを光ファイバー内に向けて発してから散乱光の受信までの往復時間に基づいて、散乱光の散乱位置(すなわち位置情報)を取得することができる。光ファイバー温度センサは、これらの温度情報及び位置情報を組み合わせることによって、光ファイバーの延在する複数の位置における温度を簡単且つ高精度に計測することができる。
またその他にも、光ファイバーに対して一方の端部からのみ光パルスを入射させる片方向測定方式(シングルエンド方式)及び光ファイバーに対して両方の端部から光パルスを入射させる双方向測定方式(ダブルエンド方式)等、様々な方式が光ファイバー温度センサには存在する。食品加熱装置10は、必要に応じた任意の方式を採用する光ファイバー温度センサを用いることができる。
なお上述の光ファイバー温度センサによる温度計測の原理については、本明細書では詳細な説明を省略するが、当業者には公知の内容である。例えば、「光ファイバセンサ入門」(光ファイバセンシング協会;監修:保立和夫、村山英晶;2012年4月24日)等の文献や、インターネット上で公開されている光ファイバセンシング協会や各メーカーのホームページ等において、光ファイバー温度センサを使った温度計測の原理が説明されている。したがって通常の知識を有する当業者であれば、光ファイバー温度センサを使った温度計測を簡単に実施可能であり、本明細書の記載によれば本実施形態の「光ファイバー温度センサを備える食品加熱装置10」を実施することができることは明らかである。
図5は、光ファイバー温度センサ52の概略を示す図である。本実施形態の光ファイバー温度センサ52は、加熱空間11における温度計測エリアに配置される光ファイバー50と、光ファイバー50に接続される温度計測モジュール51と、を有する。温度計測モジュール51は、光ファイバー50を使った温度計測に必要な各種の作動及び処理等を行い、例えば光ファイバー50に対する光パルスの入射、散乱光の受光、及び温度情報や位置情報の演算等を行う。したがって温度計測モジュール51は、光パルスの発生器、散乱光の受光器、演算処理器、メモリ、及びその他の必要な機器類を具備する。
本実施形態の光ファイバー50は、図1等に示すように、水平方向のうちの搬送方向D1(すなわち第1水平方向)へそれぞれ延在する上右方光ファイバー50a、上左方光ファイバー50b、下右方光ファイバー50c及び下左方光ファイバー50dを含む。載置面22の上方に配置される上方光ファイバーは上右方光ファイバー50a及び上左方光ファイバー50bによって構成され、載置面22の下方に配置される下方光ファイバーは下右方光ファイバー50c及び下左方光ファイバー50dによって構成される。また右方光ファイバーは上右方光ファイバー50a及び下右方光ファイバー50cによって構成され、左方光ファイバーは上左方光ファイバー50b及び下左方光ファイバー50dによって構成されている。これらの右方光ファイバー及び左方光ファイバーは、水平方向のうち搬送方向D1と垂直を成す幅方向D2(すなわち第2水平方向)へ互いに離間して配置される。
本実施形態におけるこれらの光ファイバー50a、50b、50c、50dは、別体として設けられており、それぞれが温度計測モジュール51に接続され、温度計測モジュール51の制御下で互いに独立して温度計測を行うことができる。なお図5に示す光ファイバー温度センサ52では、光ファイバー50a、50b、50c、50dの一方の端部のみが温度計測モジュール51に接続されているが、各光ファイバーが双方向測定方式を採用する場合には、光ファイバー50a、50b、50c、50dの各々の両端部が温度計測モジュール51に接続されていてもよい。また、本実施形態の光ファイバー50a、50b、50c、50dのうちの2以上の光ファイバーが1本の光ファイバーによって構成されていてもよい。例えば、1本の光ファイバーを複数のエリアに区画し、それぞれのエリアを、光ファイバー50a、50b、50c、50dのうちの2以上の光ファイバーとして活用することも可能である。
光ファイバー50は、加熱空間11における温度計測を望む位置に配置される。例えば、加熱部24、25の発熱温度を計測する場合には加熱部24、25の近傍に光ファイバー50が配置される。また、コンベアベルト21上の食品100が受ける熱を計測する場合には、コンベアベルト21の載置面22の近傍(すなわちコンベアベルト21の走行経路の近傍)に光ファイバー50が配置される。実際には、食品100が受ける熱を計測する場合には、コンベアベルト21(特に搬送ベルト部21aの載置面22)から15センチメートル以内に光ファイバー50の少なくとも一部が配置されることが好ましい。また加熱部24、25の発熱温度を計測する場合には、加熱部24、25から20センチメートル以内に光ファイバー50の少なくとも一部が配置されることが好ましい。なお1つの光ファイバー50を、コンベアベルト21の載置面22の近傍及び加熱部24、25の近傍の両方に配置してもよく、その場合には、コンベアベルト21上の食品100が受ける熱及び加熱部24、25の発熱温度を同時的に計測することが可能である。
そして食品加熱装置10は、光ファイバー温度センサ52の計測結果に基づいて複数の加熱部24、25を制御する温調コントローラを更に備える。
図6は、温調コントローラ60を示すブロック図である。本実施形態の温調コントローラ60は、光ファイバー温度センサ52の温度計測モジュール51から温度計測データを取得し、光ファイバー50が存在する複数の位置で計測された温度から導き出される加熱空間11の計測温度分布データに基づいて、複数の加熱部24、25を制御する。なお温調コントローラ60は、温度計測データや計測温度分布データを、操作者等の人手を介することなく温度計測モジュール51から自動的に取得してもよいし、人手を介して温度計測モジュール51から取得してもよい。また温調コントローラ60は、複数の加熱部24、25の各々に搭載された発熱コントローラに制御信号を送って、各加熱部の発熱量を制御することができる。
温調コントローラ60は、さらに、予め定められた目標温度分布データと温度計測モジュール51から取得した上述の計測温度分布データとを比較し、計測温度分布データが目標温度分布データに近づくように複数の加熱部24、25を制御してもよい。この場合、複数の加熱部24、25の具体的な制御方法は特に限定されず、計測温度分布データを目標温度分布データに近づけるための任意の方法に従って、温調コントローラ60は複数の加熱部24、25の発熱温度を調整することが可能である。なお目標温度分布データは、操作者によって適宜設定されてもよいし、メモリに予め記憶されている目標温度分布データが温調コントローラ60によって読み出されることによって取得されてもよい。
次に、加熱空間11における温度分布例について説明する。
図7は、図8〜図10に示すグラフの測定位置を説明するための図であって、食品加熱装置10(特に炉体12内の加熱空間11)を上方から見た状態を概略的に示す図である。なお理解を容易にするため、炉体12内の要素としては光ファイバー50(特に上右方光ファイバー50a及び上左方光ファイバー50b)のみが図示されている。
図7に示す食品加熱装置10では、搬送方向D1に関して全長20mにわたり炉体12及び加熱空間11が設けられている。この加熱空間11は、搬送方向D1に関して相互にほぼ均等な長さを有する3つのゾーン(すなわち第1加熱ゾーンZ1、第2加熱ゾーンZ2及び第3加熱ゾーンZ3)に区画されている。各ゾーンにおける搬送方向D1の略中央位置(すなわち第1センサ位置P1、第2センサ位置P2及び第3センサ位置P3)には、コンベアベルト21の上方及び下方の各々に従来型の温度センサを設置し、それぞれのゾーンZ1、Z2、Z3の上方空間及び下方空間(すなわちコンベアベルト21(特に載置面22)よりも上方の空間及び下方の空間)の温度を当該従来型の温度センサによって計測した。一方、搬送方向D1へ延在する2つの光ファイバー50(すなわち上右方光ファイバー50a及び上左方光ファイバー50b)を、幅方向D2に離間する位置(すなわちコンベアベルト21の幅方向D2に関する両端部に近い位置)に配設し、これらの光ファイバー50を使った光ファイバー温度センサ52により温度計測を行った。なお、鉛直方向D3に関し、光ファイバー50(すなわち上右方光ファイバー50a及び上左方光ファイバー50b)の配設位置と上方空間に設置された従来型の温度センサの温度計測位置とは、お互いにほぼ同じ位置とした。
図8は、図7の第1センサ位置P1に設置された従来型の温度センサの計測結果、及び炉体12の入口開口部12aから搬送方向D1へ4m離れた位置(図7の符合「F4」参照)の温度を上右方光ファイバー50a及び上左方光ファイバー50bによって計測した結果を示す。また図9は、図7の第2センサ位置P2に設置された従来型の温度センサの計測結果、及び炉体12の入口開口部12aから搬送方向D1へ10m離れた位置(図7の符合「F10」参照)の温度を上右方光ファイバー50a及び上左方光ファイバー50bによって計測した結果を示す。また図10は、図7の第3センサ位置P3に設置された従来型の温度センサの計測結果、及び炉体12の入口開口部12aから搬送方向D1へ17m離れた位置(図7の符合「F17」参照)の温度を上右方光ファイバー50a及び上左方光ファイバー50bによって計測した結果を示す。
図8〜図10において、横軸は時間を示し、縦軸は計測温度を示す。また図8〜図10において、コンベアベルト21の上方に配置された従来型の温度センサの計測結果は「Pu」で示され、コンベアベルト21の下方に配置された従来型の温度センサの計測結果は「Pd」で示され、上右方光ファイバー50aを使った光ファイバー温度センサ52の計測結果は「Qr」で示され、上左方光ファイバー50bを使った光ファイバー温度センサ52の計測結果は「Ql」で示されている。
図8〜図10のグラフにおいて明らかなように、従来型の温度センサの計測結果Pu、Pdと、光ファイバー温度センサ52による計測結果Qr、Qlとの間には、差異が存在する。特に、入口開口部12aの近くに配置された第1加熱ゾーンZ1に関しては、図8に示すように、従来型の温度センサの計測結果Pu、Pdと、光ファイバー温度センサ52による計測結果Qr、Qlとの差が大きかった。このように、従来型の温度センサの計測結果Pu、Pdは、必ずしも正確な温度を計測できておらず、各ゾーン内の個別の位置に関する実際の温度と比べて誤差があることが分かる。
図11〜図15は、上右方光ファイバー50a及び上左方光ファイバー50bによって計測した温度の結果を示すグラフであり、それぞれ午前8時(図11)、午前9時(図12)、午前10時(図13)、午前11時(図14)及び12時(正午;図15)における計測結果を示す。図11〜図15において、横軸が炉体12の入口開口部12aからの距離(すなわち計測位置)を示し、縦軸が計測温度を示し、上右方光ファイバー50aを使った光ファイバー温度センサ52の計測結果は「Qr」で示され、上左方光ファイバー50bを使った光ファイバー温度センサ52の計測結果は「Ql」で示されている。したがって図11〜図15には、炉体12の入口開口部12aからの距離が1m、2m・・・19m及び20mの位置(すなわち1m刻みの位置)において計測された加熱空間11の温度が示されている。なお図11〜図15に示す計測温度は、横軸の各指標の値を中心にプラス側及びマイナス側に10cm刻みで離れた複数位置(具体的には10点)で計測された温度の平均値によって表されている。例えば、図11〜図15において「1m」で表されている位置の計測温度は、加熱空間11において入口開口部12aから搬送方向D1へ60cm、70cm、80cm、90cm、100cm、110cm、120cm、130cm、140cm及び150cmのそれぞれの位置において計測された温度の平均値によって表されている。
図11〜図15において明らかなように、炉体12内の加熱空間11の温度分布は、時間の経過に応じても変動していることが分かる。温調コントローラ60によって、加熱空間11内の温度を光ファイバー温度センサ52により常に監視し且つ上方加熱部24及び下方加熱部25の発熱量を制御することによって、時間の経過にかかわらず、加熱空間11の温度分布を常にほぼ一定に保つことができる。
以上説明したように本実施形態の食品加熱装置10は、加熱空間11において光ファイバー50が延在するライン上の複数位置で温度を計測し、加熱空間11の温度分布を簡単且つ正確に把握することができる。そのようにして計測された温度分布に応じて加熱部24、25の発熱温度を調整することにより、コンベアベルト21上の各食品100に対し、高度に最適化された加熱処理を行うことができ、加熱処理後の各食品100の質を向上させることができる。また、例えば一日を通じて及び一年間を通じて、環境温度の変化にかかわらず、常に最適な温度で加熱処理を行うことができ、加熱処理された各食品100の品質を安定化及び均一化することができる。そのため、操作者の勘や経験に基づくバーナー等の加熱部の微調整が不要になり、経験の浅い操作者であっても本実施形態の食品加熱装置10によって食品100に対して適切な加熱処理を行うことができる。
このように本実施形態の食品加熱装置10によれば、従来のようなゾーン単位での温度管理が不要になり、より詳細な位置単位での温度管理を行うことができる。また各加熱部24、25の発熱温度の調整についても、ゾーン単位で加熱部24、25の発熱温度を調整することは必要とされず、個々の加熱部24、25を互いに独立して制御することも可能である。
また特に、点単位(ポイント単位)でしか温度を計測することができなかった従来型の温度センサを用いる装置に比べ、本実施形態の食品加熱装置10は、光ファイバー50が配設されるエリア(すなわちライン状のエリア)における温度分布を、簡単且つ高精度に取得することができる。そのため、従来の装置では把握が難しかった加熱空間11内の温度分布(すなわち温度カーブ)を、本実施形態の食品加熱装置10は簡単に把握することができる。また従来の装置では把握が難しかった加熱空間11内(特に各ゾーン内)における温度ムラを、本実施形態の食品加熱装置10は簡単且つ正確に把握することが可能である。また、このような温度分布に基づいて加熱部24、25の発熱温度を調整することにより、所望の加熱処理を柔軟且つ高精度に行うことが可能である。例えば最適な加熱温度が食品100の搬送位置に応じて異なる場合であっても、そのような最適な加熱温度を実現するための加熱空間11内の温度分布を導き出し、導き出された最適な温度分布を目標温度分布データとして設定してもよい。この場合、目標温度分布データに基づいて個々の加熱部24、25の発熱温度を調整することにより、搬送位置に応じた最適な熱量を各食品100に与える加熱処理を簡単に行うことができる。
また光ファイバー温度センサ52が「光ファイバー50における散乱光に基づいて温度を計測する方式」を採用する場合には、光ファイバー50の任意の位置において温度を計測したり、或いは非常に短い距離間隔(例えば10cm以下の間隔)で温度を計測したりすることも可能である。このように本実施形態の食品加熱装置10は、ゾーン単位でしか温度を計測することができなかった従来型の温度センサを用いる装置とは異なり、個々の位置単位で正確に温度を計測することができる。したがって、例えば食品100の搬送経路に沿って光ファイバー50を連続的に延在させることにより、食品100の搬送経路の任意位置における温度を取得することも可能である。また、加熱空間11において数十センチ〜数メートルのゾーン毎(例えば1メートルのゾーン毎)に温度を計測することが求められている場合には、各ゾーン内の複数位置において計測される温度(例えばこれらの複数位置の温度の平均値)に基づいて各ゾーンの温度を導き出すことにより、ゾーン毎の計測温度の正確さを向上させることも可能である。
また「光ファイバー50における散乱光に基づいて温度を計測する方式」等を採用する光ファイバー温度センサ52は、光ファイバー50の配置を変えることなく、温度計測モジュール51において実行される計測及び計算等の各種のアルゴリズムを変更するだけで、加熱空間11において温度を計測する実際の位置を変えることが可能である。したがって、加熱空間11において温度計測が望まれる可能性のある複数の位置を通過するようにライン状の光ファイバー50を予め配設しておくことにより、温度計測モジュール51におけるアルゴリズムの設定を調整するだけで、温度を計測する位置を簡単に変えることができ、操作者等の要望に柔軟に対応することが可能である。これに対し、ポイント単位でしか温度計測ができない従来型の温度センサを用いる装置において、温度を計測する位置を変える場合には、温度センサの設置位置を変える作業が必要になり、非常に手間がかかる。したがって、従来型の温度センサを用いる装置において、温度を計測する位置を変えることは実際には非常に難しい。
[その他]
なお上述の食品100は、典型的にはクッキーや米菓などの菓子類であるが、その具体的な種類及び内容は特に限定されない。したがって、食品加熱装置10で加熱処理される食品100は、最終的な出荷製品であってもよいし、最終的な出荷製品には至らない中間的な食材であってもよい。また食品100は、コンベアベルト21上に直接的に載せられてもよいし、個々の食品100が別個の容器に入れられた状態でコンベアベルト21に載せられてもよいし、複数の食品100が単一の容器に入れられた状態でコンベアベルト21に載せられてもよい。
また上述の実施形態では、4つの光ファイバー(すなわち上右方光ファイバー50a、上左方光ファイバー50b、下右方光ファイバー50c及び下左方光ファイバー50d)が設けられる場合について説明したが、食品加熱装置10に設置する光ファイバー50の数は4つよりも少なくてもよいし、4つよりも多くてもよい。また図1及び図3に示すように、上述の4つの光ファイバー50a、50b、50c、50dは、それぞれコンベアベルト21(すなわち載置面22)の幅方向D2の端部において搬送方向D1に沿って設けられているが、これらの位置に加えて或いはこれらの位置の代わりに、他の位置(例えば幅方向D2に関してコンベアベルト21の中央部及び/又は当該中央部と端部との間の位置)に光ファイバー50が設けられてもよい。加熱空間11における光ファイバー50の設置位置は、食品100の特性、加熱部24、25の配置、加熱空間11における温度分布特性、食品加熱装置10の使用者のニーズ及び/又はその他の事情に応じて決めることができる。
また上述の実施形態では食品100を搬送する手段としてコンベアベルト21を例示したが、他の搬送手段によって食品支持部が構成されていてもよい。また、食品支持部は移動せずに停止していてもよい。また加熱部24、25の設置態様も特に限定されず、例えば、食品加熱装置10の搬送方向と平行に各加熱部24、25が延在していてもよい。また、上述の実施形態では上方加熱部24及び下方加熱部25が設けられているが、上方加熱部24及び下方加熱部25の一方のみが設けられていてもよい。
[食品冷却装置]
上述の実施形態及び変形例は食品加熱装置10に関するが、上述の構成、作用及び効果に関する特徴は、食品の冷却処理(例えば食品を凍結させる凍結処理、食品を半凍結状態或いは微凍結状態にするパーシャル処理、食品を凍結寸前の温度まで冷却するチルド処理、或いは食品を凍結させることなく冷却する通常の冷却処理等)を行う食品冷却装置に対しても同様に適用することができる。
すなわち上述の加熱部24、25の代わりに複数の冷却部24’、25’(図1及び図2参照)を設けて、加熱空間11を冷却空間11’(図1〜図3参照)として活用する食品冷却装置10’(図1〜図3参照)は、冷却空間11’の温度を計測するセンサとして光ファイバー温度センサを好適に使用することができる。
このように食品冷却装置10’は、コンベアベルト(食品支持部)21と、コンベアベルト21の周囲を含む冷却空間11’の温度を調整する複数の冷却部24’、25’と、冷却空間11’において延在する光ファイバー50を有し、当該光ファイバー50が存在する複数の位置での温度を計測する光ファイバー温度センサ52と、を備えることができる。このような構成を有する食品冷却装置10’によれば、光ファイバー温度センサ52によって冷却空間11’の温度を簡単且つ正確に計測することができ、光ファイバー50が延在する複数の位置における温度の分布を高精度に取得できる。特に、食品100の冷却処理の経時的な温度調整及び冷却時間は、冷却処理後の食品100の品質に大きな影響を及ぼす。例えば凍結処理やパーシャル処理において、冷却温度及び冷却時間が適切でないと、解凍後の食品100の味だけでなく、食感や保存可能期間等にも悪影響がもたらされうる。したがって、本実施形態の食品冷却装置10’のように光ファイバー温度センサ52により冷却空間11’の温度を正確に計測して、複数の冷却部24’、25’を使った冷却処理を適切に行うことにより、冷却処理が食品100の品質に与える悪影響を簡単且つ効果的に抑えることができる。
また、コンベアベルト21を移動可能に設けて、光ファイバー50をコンベアベルト21の移動方向に延在させることによって、コンベアベルト21の移動方向に関する冷却空間11’の温度分布を簡単に取得できる。
また食品冷却装置10’は、光ファイバー温度センサ52の計測結果に基づいて複数の冷却部24’、25’を制御する温調コントローラ60を更に備えてもよい。この場合、冷却空間11’の温度の計測結果に基づいて複数の冷却部24’、25’を制御することができ、冷却空間11’の温度を精度良く調整することができる。
また温調コントローラ60は、光ファイバー50が存在する複数の位置で計測された温度から導き出される冷却空間11’の計測温度分布データに基づいて、複数の冷却部24’、25’を制御してもよい。この場合、冷却空間11’の計測温度分布データに基づいて複数の冷却部24’、25’が制御され、冷却空間11’の温度を精度良く調整することができる。
また特に、温調コントローラ60は、予め定められた目標温度分布データと計測温度分布データとを比較し、計測温度分布データが目標温度分布データに近づくように複数の冷却部24’、25’を制御してもよい。この場合、目標温度分布データを基準に冷却空間11’の温度を調整することができ、均一的な冷却処理を行うことができる。
なお上述の食品加熱装置10と同様の理由により、光ファイバー50は、コンベアベルト21の載置面22の上方に配置される上方光ファイバー50a、50bと、載置面22の下方に配置される下方光ファイバー50c、50dと、を含んでもよい。また光ファイバー50は、水平方向のうち搬送方向D1へそれぞれ延在する右方光ファイバー50a、50c及び左方光ファイバー50b、50dであって、幅方向D2へ互いに離間して配置される右方光ファイバー50a、50c及び左方光ファイバー50b、50dを含んでもよい。また光ファイバー50の少なくとも一部は、コンベアベルト21から15センチメートル以内に配置されてもよいし、複数の冷却部24’、25’から20センチメートル以内に配置されてもよい。
さらに複数の冷却部24’、25’は、異なる部分27a’、27b’、27c’において異なる温度の冷気を発することが可能な部分可変冷却部27’を含んでいてもよい。この場合、光ファイバー温度センサ52の計測結果に基づいて、部分可変冷却部27’の異なる部分から異なる温度の冷気を発せさせて、冷却空間11’の温度を柔軟に調整することが可能である。
食品加熱装置10に関して記述したその他の事項も、同様にして、食品冷却装置10’に適用可能である。
本発明は、上述の実施形態及び変形例には限定されない。例えば、上述の実施形態及び変形例の各要素に各種の変形が加えられてもよい。また、上述の構成要素以外の構成要素を含む形態も、本発明の実施形態に含まれうる。また、上述の構成要素のうちの一部の要素が含まれない形態も、本発明の実施形態に含まれうる。また、本発明のある実施形態に含まれる一部の構成要素と、本発明の他の実施形態に含まれる一部の構成要素とを含む形態も、本発明の実施形態に含まれうる。したがって、上述の実施形態及び変形例、及び上述以外の本発明の実施形態の各々に含まれる構成要素同士が組み合わされてもよく、そのような組み合わせに係る形態も本発明の実施形態に含まれうる。また、本発明によって奏される効果も上述の効果に限定されず、各実施形態の具体的な構成に応じた特有の効果も発揮されうる。このように、本発明の技術的思想及び趣旨を逸脱しない範囲で、特許請求の範囲、明細書、要約書及び図面に記載される各要素に対して種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
10 食品加熱装置
10’ 食品冷却装置
11 加熱空間
11’ 冷却空間
12 炉体
12a 入口開口部
12b 出口開口部
13 支持部
14 設置面
21 コンベアベルト
21a 搬送ベルト部
21b リターンベルト部
22 載置面
24 上方加熱部
24’ 上方冷却部
25 下方加熱部
25’ 下方冷却部
27 部分可変加熱部
27’ 部分可変冷却部
27a 第1加熱部分
27b 第2加熱部分
27c 第3加熱部分
50 光ファイバー
50a 上右方光ファイバー
50b 上左方光ファイバー
50c 下右方光ファイバー
50d 下左方光ファイバー
51 温度計測モジュール
52 光ファイバー温度センサ
60 温調コントローラ
100 食品
D1 搬送方向
D2 幅方向
D3 鉛直方向
P1 第1センサ位置
P2 第2センサ位置
P3 第3センサ位置
Z1 第1加熱ゾーン
Z2 第2加熱ゾーン
Z3 第3加熱ゾーン

Claims (20)

  1. 食品支持部と、
    前記食品支持部の周囲を含む加熱空間の温度を調整する複数の加熱部と、
    前記加熱空間において延在する光ファイバーを有し、当該光ファイバーが存在する複数の位置での温度を計測する光ファイバー温度センサと、を備える食品加熱装置。
  2. 前記食品支持部は、移動可能に設けられており、
    前記光ファイバーは、前記食品支持部の移動方向に延在する請求項1に記載の食品加熱装置。
  3. 前記光ファイバー温度センサの計測結果に基づいて前記複数の加熱部を制御する温調コントローラを更に備える請求項1又は2に記載の食品加熱装置。
  4. 前記温調コントローラは、前記光ファイバーが存在する複数の位置で計測された温度から導き出される前記加熱空間の計測温度分布データに基づいて、前記複数の加熱部を制御する請求項3に記載の食品加熱装置。
  5. 前記温調コントローラは、予め定められた目標温度分布データと前記計測温度分布データとを比較し、前記計測温度分布データが前記目標温度分布データに近づくように前記複数の加熱部を制御する請求項4に記載の食品加熱装置。
  6. 前記食品支持部は、食品が載せられる載置面を含み、
    前記光ファイバーは、前記載置面の上方に配置される上方光ファイバーと、前記載置面の下方に配置される下方光ファイバーと、を含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  7. 前記光ファイバーは、水平方向のうち第1水平方向へそれぞれ延在する右方光ファイバー及び左方光ファイバーであって、水平方向のうち第1水平方向と垂直を成す第2水平方向へ互いに離間して配置される右方光ファイバー及び左方光ファイバーを含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  8. 前記光ファイバーの少なくとも一部は、前記食品支持部から15センチメートル以内に配置される請求項1〜7のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  9. 前記光ファイバーの少なくとも一部は、前記複数の加熱部から20センチメートル以内に配置される請求項1〜8のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  10. 前記複数の加熱部は、異なる部分において異なる温度で発熱可能な部分可変加熱部を含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  11. 食品支持部と、
    前記食品支持部の周囲を含む冷却空間の温度を調整する複数の冷却部と、
    前記冷却空間において延在する光ファイバーを有し、当該光ファイバーが存在する複数の位置での温度を計測する光ファイバー温度センサと、を備える食品冷却装置。
  12. 前記食品支持部は、移動可能に設けられており、
    前記光ファイバーは、前記食品支持部の移動方向に延在する請求項11に記載の食品冷却装置。
  13. 前記光ファイバー温度センサの計測結果に基づいて前記複数の冷却部を制御する温調コントローラを更に備える請求項11又は12に記載の食品冷却装置。
  14. 前記温調コントローラは、前記光ファイバーが存在する複数の位置で計測された温度から導き出される前記冷却空間の計測温度分布データに基づいて、前記複数の冷却部を制御する請求項13に記載の食品冷却装置。
  15. 前記温調コントローラは、予め定められた目標温度分布データと前記計測温度分布データとを比較し、前記計測温度分布データが前記目標温度分布データに近づくように前記複数の冷却部を制御する請求項14に記載の食品冷却装置。
  16. 前記食品支持部は、食品が載せられる載置面を含み、
    前記光ファイバーは、前記載置面の上方に配置される上方光ファイバーと、前記載置面の下方に配置される下方光ファイバーと、を含む請求項11〜15のいずれか一項に記載の食品冷却装置。
  17. 前記光ファイバーは、水平方向のうち第1水平方向へそれぞれ延在する右方光ファイバー及び左方光ファイバーであって、水平方向のうち第1水平方向と垂直を成す第2水平方向へ互いに離間して配置される右方光ファイバー及び左方光ファイバーを含む請求項11〜16のいずれか一項に記載の食品冷却装置。
  18. 前記光ファイバーの少なくとも一部は、前記食品支持部から15センチメートル以内に配置される請求項11〜17のいずれか一項に記載の食品冷却装置。
  19. 前記光ファイバーの少なくとも一部は、前記複数の冷却部から20センチメートル以内に配置される請求項11〜18のいずれか一項に記載の食品冷却装置。
  20. 前記複数の冷却部は、異なる部分において異なる温度の冷気を発することが可能な部分可変冷却部を含む請求項11〜19のいずれか一項に記載の食品冷却装置。
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