JP2019003238A - 異常検出装置及び異常検出システム - Google Patents

異常検出装置及び異常検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】異常を検出するための計算コストを小さくすることを目的とする。【解決手段】正常な状態で得られる複数の正常データを入力する第1入力部と、複数の正常データから、クラスタリングの対象とする正常データを選択して第1データ集合を決定する第1データ集合決定部と、第1データ集合を所定数のクラスタにする第1クラスタリング部と、クラスタごとに、それぞれの第1重心を計算する第1重心計算部と、第1重心に基づいて、正常と判定する正常範囲を設定する設定部と、診断対象における複数の診断データを入力する第2入力部と、複数の診断データから、クラスタリングの対象とする診断データを選択して第2データ集合を決定する第2データ集合決定部と、第2データ集合を所定数の診断クラスタにする第2クラスタリング部と、診断クラスタごとに、第2重心を計算する第2重心計算部と、第2重心及び前記正常範囲に基づいて診断を行う診断部とを含む。【選択図】図37

Description

本発明は、異常検出装置及び異常検出システムに関する。
従来、製品を製造するプラント等において、製造工程等のプロセスをセンサ等で監視する方法が知られている。そして、センサによってセンシングしたデータを用いて、プロセス上の異常を検知する方法が知られている。
例えば、設備状態監視装置が、まず、学習データをクラスタリングする。次に、設備状態監視装置が、新しく観測された観測データに近いクラスタを選択する。そして、選択されたクラスタに基づいて、設備状態監視装置は、正常モデルを生成する。続いて、設備状態監視装置は、正常モデルに基づいて閾値を決定する。このようにして決定される閾値と、新しく観測するデータ及び正常モデルから生成される異常測度とを比較して、設備状態監視装置は、設備の異常を検出する。このように、データ検索時間を短縮させて短時間で設備の異常を検出できる方法が知られている(例えば、特許文献1等)。
他にも、例えば、クラスタリングの際に、k−means法のような非階層的なクラスタリング法を用いる方法がある。このような方法では、初期設定の仕方によって、クラスタリングの結果が、大きくばらつく場合が多い。そこで、初期設定において、独立成分分析等を行う方法が知られている(例えば、非特許文献1等)。
しかしながら、従来の方法では、正常モデルの生成又は独立成分分析等の複雑な計算を行わないと、装置等の異常が検出できないため、異常を検出するための計算コストが大きくなるという課題がある。
本発明の1つの側面は、このような問題に鑑みてなされたものであり、異常を検出するための計算コストを小さくすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一実施形態における、異常検出装置は、
装置又はプロセスについての変数を示す複数のデータであって、装置又はプロセスが正常な状態で得られる複数の正常データを入力する第1入力部と、
前記複数の正常データから、クラスタリングの対象とする前記正常データを選択して第1データ集合を決定する第1データ集合決定部と、
前記第1データ集合を所定数のクラスタにする第1クラスタリング部と、
前記クラスタごとに、それぞれの第1重心を計算する第1重心計算部と、
前記第1重心に基づいて、正常と判定する正常範囲を設定する設定部と、
診断対象となる装置又はプロセスにおける前記変数を示す複数の診断データを入力する第2入力部と、
前記複数の診断データから、クラスタリングの対象とする前記診断データを選択して第2データ集合を決定する第2データ集合決定部と、
前記第2データ集合を前記所定数の診断クラスタにする第2クラスタリング部と、
前記診断クラスタごとに、それぞれの第2重心を計算する第2重心計算部と、
前記第2重心及び前記正常範囲に基づいて診断を行う診断部と
を含む。
本発明によれば、異常を検出するための計算コストを小さくできる。
本発明の一実施形態に係る異常検出を行うための全体構成例を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置に入力されるデータの集まりの一例を示す表である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置によるオフライン処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置が移動窓によってデータ集合を決定する例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置によるオフライン処理でのクラスタリング及び重心の計算の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による重心を対応付けする例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置によって重心が対応付けされた結果の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による正常範囲の設定例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理でのクラスタリング及び重心の計算の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による診断例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理の処理結果例を示す図である。 比較例におけるクラスタリング及び重心の計算の一例を示す図である。 比較例における正常範囲の設定例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による表示画面の第1例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による表示画面の第2例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による表示画面の切り替え例を示す図である。 比較例におけるトレンドグラフを示す図である。 比較例における散布図を示す図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理の処理結果(その1)を示す図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理の処理結果(その2)を示す図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理の処理結果(その3)を示す図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理の処理結果(その4)を示す図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理の処理結果(その5)を示す図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理の処理結果(その1)を示す図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理の処理結果(その2)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その1)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その2)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その3)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その4)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その5)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その6)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付し、重複した説明を省く。
(第1実施形態)
≪ 全体構成例 ≫
例えば、製品等を製造するプラントでは、様々なプロセスが実行され、プロセスに応じて装置が稼動する。そして、プロセスに用いられる装置には、センサが設置され、様々な変数がセンサによって、定期的又は不定期的にセンシングされる。このようなセンシングによって得られるデータに基づいて、装置又はプロセスが所定の仕様通りに正常に稼動しているか異常が発生しているかが例えば以下のような構成で判断される。
図1は、本発明の一実施形態に係る異常検出を行うための全体構成例を示す概略図である。例えば、図示するように、製品の組み立て工程又はバッチ工程等のプロセスを行うプラントPLにおいて、装置等にセンサSENが設置されるとする。なお、センサSENが計測する対象は、プラントPL等の工場で稼動する装置又はプロセスに限らず、ビル、住宅又は店舗等で稼動する装置が含まれてもよい。以下、図示するように、プラントPLにおける装置又はプロセスでセンサSENがセンシングを行う場合を例に説明する。
なお、プラントPLは、規模を問わない。すなわち、プラントPLは、図示するような工場等で稼動する大規模な装置でもよいし、1メートル程度の大きさの小規模な装置でもよい。
したがって、センサSENは、例えば、製造される製品ごとに、所定の物理量等を計測して、サンプリングした値を示すデータDSENを異常検出装置の例となるサーバ10に送信する。例えば、サーバ10は、以下のようなハードウェア構成の装置である。
≪ 異常検出装置のハードウェア構成例 ≫
図2は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。例えば、サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)HW1と、記憶装置HW2と、入力装置HW3と、出力装置HW4と、インタフェースHW5とを有するハードウェア構成である。
CPUHW1は、演算装置及び制御装置の例である。すなわち、CPUHW1は、各処理を実行するための演算及びハードウェア資源の制御等を行う装置である。
記憶装置HW2は、メモリ等の主記憶装置である。また、記憶装置HW2は、ハードディスク又はSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置を有する構成でもよい。
入力装置HW3は、オペレータの操作を入力する装置である。例えば、入力装置HW3は、キーボード、マウス又はこれらの組み合わせ等である。
出力装置HW4は、処理結果等を出力する装置である。例えば、出力装置HW4は、ディスプレイ等である。
インタフェースHW5は、外部装置とデータを無線又は有線によって入出力する装置である。例えば、インタフェースHW5は、コネクタ及び電子回路等である。
なお、ハードウェア構成は、図示する構成に限られない。例えば、サーバ10は、演算装置又は記憶装置等を更に外部又は内部に有するハードウェア構成でもよい。
≪ データ例 ≫
図1に示す構成によって、サーバ10に集められたデータDSENは、例えば、以下のように示せる。
図3は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置に入力されるデータの集まりの一例を示す表である。図示する例では、列方向を変数とし、行方向をサンプルとする例である。以下、図示するように、センサSEN(図1参照)が所定の間隔ごとにセンシングを行うとする。具体的には、図示する例では、データは、1秒ごとに生成される。そして、図は、列方向に、同一の時刻において、センサSENによって計測された変数のそれぞれの値を示す。なお、変数は、図示するような種類の物理量に限られず、センサSENが計測できる値であれば、変数の種類は、限定されない。
また、図示する例は、データDSENの集まりをサーバ10が時系列にソートした例である。つまり、図示する例は、行方向に、データが時系列順に並ぶ例である。以下、図示するように、時系列順にソートされたデータの集まりを例に説明するが、ソートは、時系列に基づく順序に限られず、例えば、製品順等でもよい。
また、以下の説明は、センサSENが等間隔、すなわち、所定の周期ごとにセンシングする例で説明する。ただし、本発明の一実施形態に係る異常検出装置は、等間隔でなく、離散的にセンシングされたデータを対象としてもよい。
≪ 全体処理例 ≫
図4は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理例を示すフローチャートである。まず、サーバ10は、装置又はプロセスが所定の仕様通り稼動している状態、いわゆる正常な状態においてセンシングされたデータ(以下「正常データD1」という。)に基づいて、診断の準備となる処理(以下「オフライン処理」という。)を行う。すなわち、正常データD1は、装置又はプロセスが所定の仕様通り稼動しているのが確認された上でサンプリングされ、あらかじめ準備されるデータである。
そして、オフライン処理後、サーバ10は、オフライン処理による処理結果を用いて、装置又はプロセスが稼動中にセンシングされるデータ(以下「診断データD2」という。)に基づいて、装置又はプロセスを診断して異常を検出する処理(以下「オンライン処理」という。)を行う。
≪ オフライン処理例 ≫(ステップS10)
ステップS10では、サーバ10は、例えば、以下のようなオフライン処理を行う。
図5は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置によるオフライン処理例を示すフローチャートである。
< 正常データの入力例 >(ステップS101)
ステップS101では、サーバ10は、正常データD1を入力する。以下、正常データD1が入力され、図3に示すようなデータの集まりが生成される例で説明する。また、以下の説明では、図3に示す1行が、1つの正常データであるとする。
< データ集合の決定例 >(ステップS102)
ステップS102では、サーバ10は、データ集合を決定する。以下、後段でクラスタリングの対象とするデータの集まりを「データ集合」とし、正常データD1の集まりを「第1データ集合」という。具体的には、データ集合は、例えば、以下のような「移動窓WIN」で決定される。
図6は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置が移動窓によってデータ集合を決定する例を示す図である。以下、図では、クラスタリングの対象に選択されたデータ集合を移動窓WINで示す。
例えば、入力された正常データD1のうち、クラスタリングの対象とするデータ数Nを「10」とすると、図示するように、それぞれの移動窓WINには、正常データD1が10個ずつ属するようになる。そして、図示するように、移動窓WINを1個(図では1行に相当する。)ずらして、複数の移動窓WINを生成し、各移動窓WINによって、異なるデータ集合を決定する。つまり、図示する例では、移動窓WINは、1つ前の移動窓WINと比較すると、データ集合に属する正常データD1が1個入れ替わるように生成される。
また、任意の移動窓WIN(以下「i」番目の移動窓WINとする。)に属する「n」番目の要素(以下「ベクトル」という。)を「Xin(n=1,2,・・・,N)」とすると、Xinは、下記(1)式のように示せる。

in=[xin,1in,2 ・・・ xin,r (1)

上記(1)式では、「T」は、行列及びベクトルの転置を示し、縦ベクトルを示す。また、上記(1)式では、「r」は、列方向における変数の数を示す。
なお、サーバ10は、図6に示すような形式以外のデータを処理対象としてもよい。例えば、離散的なデータを対象とする場合には、図6における「時間」は、「サンプル番号」又は「製造番号」等でもよい。
< クラスタリング例 >(ステップS103)
ステップS103では、サーバ10は、データ集合をクラスタリングする。具体的には、サーバ10は、「i」番目の移動窓WINに属するXin(n=1,2,・・・,N)の正常データD1をクラスタ数K、すなわち、K個のクラスタにクラスタリングする。なお、クラスタ数Kは、あらかじめ設定される所定数である。
以下、説明では、各クラスタにクラスタ番号kを付けて説明する。すなわち、クラスタ番号kは、(k=1,2,・・・,K)となる値である。また、クラスタ番号kのクラスタに属するデータは、「Nk」と示す。そして、各データは、データ番号「n 」で示す。
例えば、クラスタリングは、所定数に基づいて、k−means法等によって実現される。なお、k−means法によるクラスタリングでは、初期値は、異なる移動窓間で共通した値であるのが望ましい。具体的には、初期値は、前回の移動窓WINにおける重心が用いられるのが望ましい。前回の移動窓WINは、「i+1」番目の場合には、「i」番目の移動窓となる。そして、重心は、ステップS104による計算結果である。
k−means法によるクラスタリングは、初期値に依存してクラスタリングの精度が変動しやすい。そのため、初期値を移動窓ごとにランダムに設定すると、正常データD1が示す値が安定した状態であっても、クラスタリングによる処理結果が安定しなくなる場合がある。ゆえに、正常データD1が示す値が安定した状態であっても、後段で計算される重心が位置する範囲が安定せず、正常範囲が安定しないため、異常及び正常を診断する精度が悪くなってしまう場合がある。
一方で、前回の移動窓WINの結果が用いられると、クラスタリングによる処理結果が安定しやすい。そのため、サーバ10は、診断の精度を向上させることができる。
なお、クラスタは、例えば、図示するように、時系列において所定の間隔で移動窓WINが定められてクラスタリングされるのが望ましい。すなわち、サーバ10は、各クラスタに属するデータが等サンプリング周期となるようにクラスタリングするのが望ましい。このようにすると、サーバ10は、クラスタリングを安定させることができる。
< 重心の計算例 >(ステップS104)
図5に戻り、ステップS104では、サーバ10は、第1重心を計算する。まず、重心は、例えば、クラスタごとの各データが示す変数の値を平均して計算される平均値等である。なお、重心は、クラスタごとのメジアン(中央値、median)でもよい。
また、重心は、データ集合、すなわち、移動窓ごとに、計算される。具体的には、「i」番目の移動窓WINにおける「k」番目のクラスタの重心を「Xmik」とすると、「Xmik」は、下記(2)式のように計算される。

Xmik=(1/Nk)Σj=1・・・Nk{n } (2)

以上のように、クラスタリング及び重心の計算が行われると、例えば、以下のような処理結果となる。
図7は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置によるクラスタリング及び重心の計算の一例を示す図である。図示する例は、横軸を変数の例である温度とし、一方で、縦軸を変数の例である圧力とする。
図7(A)は、「i」番目の移動窓WIN(図6参照)のデータ集合をクラスタリングした例である。そして、図7(B)は、「i+1」番目の移動窓WIN(図6参照)のデータ集合をクラスタリングした例である。また、これらの例は、所定数、すなわち、クラスタ数Kを「3」とする例である。したがって、クラスタ番号kが「1」乃至「3」となるクラスタCLが、クラスタリングによってデータ集合ごとに生成される(ステップS103)。
次に、サーバ10は、クラスタCLごとに、重心を計算する(ステップS104)。具体的には、クラスタ番号kが「1」のクラスタに属する正常データD1の平均値を計算すると、サーバ10は、重心G1を計算できる。同様に、「i」番目の移動窓WINでは、サーバ10は、重心G2及び重心G3を計算する。このような第1重心の計算が、データ集合ごとに行われる。したがって、図7(B)に示すように、「i+1」番目の移動窓WINでも、サーバ10は、重心G1、重心G2及び重心G3を同様に計算する。以下、図示するクラスタ等を用いて説明する。
< 重心を対応付けする例 >(ステップS105)
図5に戻り、ステップS105では、サーバ10は、移動窓WINごとにある重心を対応付けする。例えば、サーバ10は、「i」番目の移動窓WINにおける重心と、「i+1」番目の移動窓WINにおける重心とを対応付けするため、以下のような処理を行う。
図8は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による重心を対応付けする例を示す図である。まず、図8(A)は、「i」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号kを行方向とし、「i+1」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号kを列方向とする行列(以下「距離行列」という。)である。したがって、距離行列は、クラスタ数Kの正方行列となる。また、距離行列が示すように、「i」番目の移動窓WINにおけるクラスタと、「i+1」番目の移動窓WINにおけるクラスタとは、組み合わせ数は、「K」個となる。この組み合わせのうち、組み合わせるクラスタが逆になっても、対応付けは、同一であるため、図8(A)に示すように、距離行列における右上半分HUとなる組み合わせが、以降の処理の対象となる。
距離行列は、各クラスタの重心間の距離dを示す。距離dは、例えば、ユークリッド距離等である。具体的には、「i」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号が「1」のクラスタの重心と、「i+1」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号が「2」のクラスタの重心との距離dが、図示する例では、「d12」となる。そして、サーバ10は、距離dを計算する。
次に、サーバ10は、右上半分HUにある距離dを値が小さい順に並べる。例えば、図8(B)のような並べ替え結果であるとする。図示するように、計算された距離dのうち、最も値が小さい距離を「dp1q1」とする。この例では、まず、「dp1q1」に基づいて、「i」番目の移動窓WINから、「p1」と「q1」の組み合わせが抽出される。これによって、「i」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号が「p1」のクラスタの重心と、「i+1」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号が「q1」のクラスタの重心とが対応付けされる。以下、このような対応付けを(p1,q1)と示す。
続いて、サーバ10は、「dp1q1」以外の距離dのうち、「i」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号が「p1」以外のクラスタ番号で最も小さい値を検索する。さらに、サーバ10は、「i+1」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号が「q1」以外のクラスタ番号となる組み合わせを検索する。すなわち、サーバ10は、「dp1q1」以外の距離dであって、「p1」及び「q1」が含まれない組み合わせのうち、最も小さい距離となる組み合わせを検索する。このようにして検索される距離を「dp2q2」とする。これによって、「i」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号が「p2」のクラスタの重心と、「i+1」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号が「q2」のクラスタの重心とが対応付けされる。以下、このような対応付けを(p2,q2)と示す。
以上のように、対応付けを繰り返し行うと、(p1,q1)、(p2,q2)、・・・(pK,qK)のように、サーバ10は、「i」番目の移動窓WINにおけるクラスタの重心と、「i+1」番目の移動窓WINにおけるクラスタの重心とをすべて対応付けすることができる。また、このような対応付けとすると、p1、p2、・・・pKは、異なるクラスタの重心となる。同様に、q1、q2、・・・qKも、異なるクラスタの重心となる。したがって、「i」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号が「p1」のクラスタの重心と、「i+1」番目の移動窓WINにおけるクラスタ番号が「q1」のクラスタの重心とが、重複なく対応付けされる。
そして、サーバ10は、移動窓WINごとに繰り返す。すなわち、i=1、2、・・・と繰り返し上記のような対応付けを行う。このようにして、サーバ10は、移動窓WIN間において、すべてのクラスタの重心を対応付けする。
以上のような対応付けがされると、例えば、図7に示す重心G1、G2及びG3は、以下のように対応付けされる。
図9は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置によって重心が対応付けされた結果の一例を示す図である。例えば、図7(A)に示す「i」番目の移動窓WINにおけるクラスタの重心と、図7(B)に示す「i+1」番目の移動窓WINにおけるクラスタの重心とを対応付けすると、図示するように、重心G1、G2及びG3が(p1,q1)、(p2,q2)及び(p3,q3)と対応付けされる。
以上のような対応付けを行うと、各重心は、移動窓WINがi=1、2、・・・と移動すると、前の移動窓WINにおける重心から位置が変化する。そして、サーバ10は、重心が変化していく位置を繋いで線にすると、移動窓間における重心の軌跡を生成できる。
< 正常範囲の設定例 >(ステップS106)
図5に戻り、ステップS106では、サーバ10は、正常範囲を設定する。以下、オンライン処理にて、サーバ10に正常と判定させる範囲を「正常範囲」という。例えば、以下のように、正常範囲を設定する。
図10は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による正常範囲の設定例を示す図である。まず、ステップS105までの処理を行うと、図10(A)に示すように、それぞれの重心の軌跡を生成できる。そして、各重心の正常範囲をそれぞれの軌跡に基づいて生成する。
具体的には、まず、サーバ10は、図10(A)に示す重心G1の軌跡に基づいて、重心G1が位置する範囲(以下「存在範囲E1」という。)を算出できる。同様に、サーバ10は、重心G2の軌跡に基づいて、重心G2が位置する存在範囲E2を算出できる。さらに、サーバ10は、重心G3の軌跡に基づいて、重心G3が位置する存在範囲E3を算出できる。
そして、サーバ10は、各存在範囲に基づいて正常範囲を設定する。図10(B)に示す例では、正常範囲S1、S2及びS3は、存在範囲E1、E2及びE3に基づいて、設定される。具体的には、重心の軌跡の平均、分散又は共分散行列等を計算すると、サーバ10は、それぞれの正常範囲S1、S2及びS3を設定できる。他にも、存在範囲E1、E2及びE3を球等で近似すると、それぞれの正常範囲S1、S2及びS3を設定できる。
さらに、正常範囲S1、S2及びS3は、存在範囲E1、E2及びE3に基づいて、いわゆる安全率又は余裕等を考慮して設定されてもよい。例えば、オンライン処理にて、「正常」と判断する範囲を狭くする場合には、正常範囲S1、S2及びS3は、安全率等に基づいて、存在範囲E1、E2及びE3より範囲が狭くなるように設定される。一方で、オンライン処理にて、「正常」と判断する範囲を広くする場合には、正常範囲S1、S2及びS3は、安全率等に基づいて、存在範囲E1、E2及びE3より範囲が広くなるように設定される。
≪ オンライン処理例 ≫(ステップS20)
図4に戻り、ステップS20では、サーバ10は、オンライン処理を行う。すなわち、あらかじめ行われるオフライン処理が行われた後、装置又はプロセスが稼動して診断対象となるデータ(以下「診断データ」という。)が送られてくると、サーバ10は、オンライン処理を行う。オンライン処理は、例えば、以下のような処理である。
図11は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理例を示すフローチャートである。なお、図11では、図5と同様の処理(ただし、図11では、図5における「正常データ」を「診断データ」と読み替える。)を同一の符号を付し、説明を省略する。
< 診断データの入力例 >(ステップS201)
ステップS201では、サーバ10は、診断データD2を入力する。すなわち、装置又はプロセスが稼動中に所定の変数がセンシングされた結果を示すデータが、サーバ10に入力される。この時点では、装置又はプロセスが異常であるか正常であるか不明であるため、診断データに基づいて、装置又はプロセスが診断される。
次に、サーバ10は、診断データに対して、正常データと同様に、ステップS102乃至ステップS104を行う。なお、診断データに対するステップS102によって定まるデータ集合を「第2データ集合」という。
図12は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理でのクラスタリング及び重心の計算の一例を示す図である。例えば、診断データD2に対して、クラスタリング及び重心の計算が行われると、図示するような処理結果が得られる。
具体的には、図12(A)は、「i」番目の移動窓で定まる診断データD2が3つのクラスタCLにクラスタリングされ(K=3)、重心G10、G20及びG30が計算される例を示す。同様に、図12(B)は、「i+1」番目の移動窓で定まる診断データD2に対しての処理結果であり、重心G11、G21及びG31が計算される例を示す。さらに、図12(C)は、「i+2」番目の移動窓で定まる診断データD2に対しての処理結果であり、重心G12、G22及びG32が計算される例を示す。
< 正常範囲の範囲内か否かの判断例 >(ステップS202)
図11に戻り、ステップS202では、サーバ10は、重心が正常範囲の範囲内か否かを判断する。すなわち、オフライン処理にて設定される正常範囲に、オンライン処理におけるステップS102乃至ステップS104で計算される各重心が含まれるか否かを判断する。
次に、重心が正常範囲の範囲内にあると判断すると(ステップS202でYES)、サーバ10は、ステップS203に進む。一方で、重心が正常範囲の範囲内にないと判断すると(ステップS202でNO)、サーバ10は、ステップS204に進む。
< 正常と診断する例 >(ステップS203)
ステップS203では、サーバ10は、正常と診断する。
< 異常と診断する例 >(ステップS204)
ステップS204では、サーバ10は、異常と診断する。
以上のようなステップS202乃至ステップS204は、具体的には、以下のような診断処理である。
図13は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による診断例を示す図である。まず、オフライン処理によって、あらかじめ正常範囲S1、S2及びS3が設定されるとする。そして、オンライン処理におけるステップS102乃至ステップS104によって、診断データに基づいて、重心G10、G20、G30、G11、G21、G31、G12、G22及びG32が図示するように計算される。したがって、サーバ10は、正常範囲S1、S2及びS3の位置と、重心G10、G20、G30、G11、G21、G31、G12、G22及びG32の位置とを比較することによって、各重心が正常範囲S1、S2及びS3の範囲内か否かを判断できる。例えば、図示するように、正常範囲S1、S2及びS3の範囲に、重心G10、G20、G30、G11、G21、G31、G12、G22及びG32が含まれる場合には、サーバ10は、正常と診断する(ステップS203)。
以上のようなオンライン処理が行われると、例えば、以下のような処理結果となる。
図14は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理の処理結果例を示す図である。以下、図14(A)に示す診断データD2を例に説明する。オンライン処理では、まず、診断データD2が入力される(図11 ステップS201)。
次に、診断データD2は、例えば、図14(B)に示すように、データ集合が決定され(図11 ステップS102)、3つのクラスタCLにクラスタリングされる(図11 ステップS103)。そして、クラスタCLごとに、例えば、図14(C)に示すように、重心G1、G2及びG3を計算する(図11 ステップS104)。このようにすると、例えば、図14(D)に示すように、重心G1、G2及びG3が得られる。
したがって、重心G1、G2及びG3が得られると、サーバ10は、正常範囲S1、S2及びS3に、重心G1、G2及びG3が含まれるかが判断できる(図11 ステップS202)。具体的には、図14(E)における重心G1のように、重心が正常範囲S1の範囲内である場合には、サーバ10は、正常と診断する(図11 ステップS203)。一方で、重心G2及びG3のように、重心が正常範囲S2及びS3の範囲外である場合には、サーバ10は、異常と診断する(図11 ステップS204)。
以上のように、サーバ10は、精度良く診断を行うことができる。
<比較例>
図15は、比較例におけるクラスタリング及び重心の計算の一例を示す図である。図示する比較例は、各移動窓「i」、「i+1」及び「i+2」において、ランダムな初期値を設定し、k−means法によりクラスタリングが行われる例である。
図15に示すように、初期値がランダムに設定されると、各移動窓において生成されるクラスタが不安定となる。図示する例では、「k=1」のクラスタCLが図15(A)から、図15(B)及び図15(C)と横方向に、クラスタが生成される範囲が広がってしまう例である。このように、初期値がランダムに設定されると、クラスタCLが生成される範囲又は位置の一貫性がなくなる場合がある。このようなクラスタリングであると、例えば、以下のように、正常範囲が広く設定される場合が多い。
図16は、比較例における正常範囲の設定例を示す図である。オンライン処理が行われると、例えば、図16(A)乃至図16(C)に示すように、重心G10、G20、G30、G11、G21、G31、G12、G22及びG32が計算される。そして、図16(D)に示すように、診断が行われる。
図16(D)に示すように、クラスタが不安定であると、正常範囲S1、S2及びS3が広く設定される。そのため、異常を見落とす可能性が高くなる場合がある。
また、比較例では、正常範囲S1、S2及びS3のバラツキが大きくなりやすい。
<表示画面例>
なお、サーバ10は、例えば、以下のような表示画面を出力するのが望ましい。
図17は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による表示画面の第1例を示す図である。
図示するように、サーバ10は、例えば、各重心のそれぞれの軌跡L1、L2及びL3を表示する。まず、オフライン処理が行われると、正常範囲S1、S2及びS3が設定されるので、サーバ10は、表示画面DIS上に、正常範囲S1、S2及びS3を表示する。
次に、正常範囲S1、S2及びS3に重ねて、重心の計算結果の軌跡L1、L2及びL3を表示画面DIS上に表示する。このようにすると、プラントが持つ特性及び状態等がどのように変化しているかをオペレータに表示することができる。
また、図示するように、サーバ10は、正常範囲S2から重心が範囲外となる異常EMが発生しているのをわかりやすく表示できる。図示するような表示画面DISであると、複数の運転状態のうち、いずれかに異常EMが発生したかをわかりやすく表示でき、異常EMを起こした原因の特定に有益な情報を出力することができる。
なお、サーバ10は、例えば、以下のような表示画面を出力してもよい。
図18は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による表示画面の第2例を示す図である。図示するように、サーバ10は、いわゆるトレンドグラフ上で、重心の軌跡を表示してもよい。なお、トレンドグラフ上で正常範囲を表示する場合には、例えば、上限値及び下限値等で正常範囲を表示する。また、以下のようないわゆる散布図を表示してもよい。
図19は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による表示画面の切り替え例を示す図である。なお、散布図FIG上で正常範囲を表示する場合には、例えば、楕円等で正常範囲を表示する。
以上のようなトレンドグラフ又は散布図は、例えば、図17に示す表示画面DIS上等で、切り替えて表示される。
<比較例>
図20は、比較例におけるトレンドグラフを示す図である。圧力及び温度を監視するためのトレンドグラフGR1は、例えば、図示するようなグラフである。
図21は、比較例における散布図を示す図である。圧力及び温度を監視するための散布図GR2は、例えば、図示するようなグラフである。
図示するようなトレンドグラフGR1又は散布図GR2では、オペレータは、プラントにおける装置又はプロセスが、複数の特性又は運転状態に分かれていることがわかりにくい場合が多い。
(第2実施形態)
第2実施形態は、例えば、第1実施形態と同様の全体構成及びハードウェア構成によって実現できる。以下、第1実施形態と同様の全体構成及びハードウェア構成である場合を例に説明する。したがって、以下の説明では、同一の構成には、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態では、オフライン処理にて、例えば、以下のような学習処理が行われる点が異なる。
図22は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理例を示すフローチャートである。まず、サーバ10は、例えば、第1実施形態と同様に、ステップS101乃至ステップS105を行う。したがって、サーバ10は、正常データD1をクラスタリングし、各クラスタの重心を移動窓間で対応付けできる。
< 固有値及び固有ベクトルの計算例 >(ステップS301)
ステップS301では、サーバ10は、固有値及び固有ベクトルを計算する。例えば、ステップS301では、クラスタごとに、それぞれの固有値及びそれぞれの固有ベクトルを計算し、移動窓WINを移動させる。すなわち、i=1、2、・・・と、それぞれの移動窓WINにおいて、各クラスタのそれぞれの固有値及びそれぞれの固有ベクトルを計算する。
< 平均固有値及び平均固有ベクトルの計算例 >(ステップS302)
ステップS302では、サーバ10は、平均固有値及び平均固有ベクトルを計算する。すなわち、ステップS301で移動窓WINごとに計算される固有値を平均してクラスタごとに平均固有値を計算する。同様に、ステップS301で移動窓ごとに計算される固有ベクトルを平均してクラスタごとに平均固有ベクトルを計算する。
< 平均固有値及び平均固有ベクトルとの距離の計算例 >(ステップS303)
ステップS303では、サーバ10は、平均固有値及び平均固有ベクトルとの距離を計算する。すなわち、ステップS303では、サーバ10は、ステップS302で計算される平均固有値及び平均固有ベクトルと、ステップS301で計算される固有値及び固有ベクトルとの距離を計算する。なお、距離は、ユークリッド距離等である。
< 閾値の設定例 >(ステップS304)
ステップS304では、サーバ10は、閾値を設定する。例えば、ステップS303で計算される距離のうち、値の大きい距離を閾値に採用する。
具体的には、ステップS303で計算された距離に対して、あらかじめ設定された値、例えば、上位「5パーセント」となる距離を閾値として採用する。なお、閾値は、上位「5パーセント」に限られず、他の値が設定されてもよい。
そして、オンライン処理では、サーバ10は、以下のような処理を行う。
図23は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理例を示すフローチャートである。まず、第2実施形態におけるオンライン処理では、サーバ10は、第1実施形態と同様に、診断データD2に対して、ステップS201、ステップS102及びステップS103を行う。
< 平均固有値及び平均固有ベクトルとの距離の計算例 >(ステップS401)
ステップS401では、サーバ10は、平均固有値及び平均固有ベクトルとの距離を計算する。例えば、ステップS303と同様に距離を計算する。
< 平均固有値及び平均固有ベクトルとの距離が閾値以下か否かの判断例 >(ステップS402)
ステップS402では、サーバ10は、平均固有値及び平均固有ベクトルとの距離が閾値以下か否かを判断する。すなわち、ステップS401で計算される距離が、オフライン処理で設定される閾値以下であるか否かを判断する。
次に、平均固有値及び平均固有ベクトルとの距離が閾値以下であると判断すると(ステップS402でYES)、ステップS203に進む。一方で、平均固有値及び平均固有ベクトルとの距離が閾値以下でないと判断すると(ステップS402でNO)、ステップS204に進む。
以下、第1実施形態と同様に、サーバ10は、正常である、又は、異常であると診断する。以上のように、第2実施形態では、固有値及び固有ベクトルを計算し、平均固有値及び平均固有ベクトルとの距離を計算する。そして、距離が閾値以下であれば、正常であると診断し、一方で、距離が閾値以下でなければ、異常であると診断する。
したがって、以上のような処理を行うと、例えば、以下のような処理結果となる。
図24は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理の処理結果(その1)を示す図である。まず、図24(A)に示すような正常データD1があるとする。図24(A)は、温度及び圧力の2変数を時系列で示すトレンドグラフである。この例では、移動窓がi=1、2、・・・、Iと設定される。そして、移動窓が設定されると、例えば、移動窓ごとに、図24(B)乃至図24(D)に示すようなデータ集合が決定される(図22 ステップS102)。次に、データ集合ごとに、正常データD1は、クラスタリングされる(図22 ステップS103)。続いて、クラスタリングによって生成されるクラスタに対して、クラスタごとに、例えば、以下のような処理を行う。
図25は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理の処理結果(その2)を示す図である。以下、図25(A)に示すクラスタCLを例に説明する。このクラスタCLの正常データが、例えば、図25(B)のようなデータ(図では、正常データを「X」とする。)であるとする。このような場合には、まず、図25(C)のように、クラスタCLに含まれる「X」を平均して平均値「Xm」を計算する。
次に、図25(D)に示すように、各「X」から平均値「Xm」を減算して平均値を除去して「X」を計算する。続いて、図25(E)に示すように、「X」を用いて、共分散行列Sを計算する。なお、図25(E)における「N」は、サンプル数を示す。
さらに、図25(F)に示すように、固有値分解を行うと、図25(G)に示すような固有値の対角行列及び図25(H)に示すような固有ベクトルを並べた行列を生成できる。また、固有値の対角行列から、図25(I)に示すような固有値を並べたベクトルを生成できる。
以上のように計算すると、サーバ10は、移動窓及びクラスタごとに、固有値及び固有ベクトルを計算できる。以下、固有値を「c」、かつ、固有ベクトルを「V」とする。
図26は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理の処理結果(その3)を示す図である。ステップS301、すなわち、図25に示す処理を行うと、サーバ10は、図示するように、各移動窓及び各クラスタの固有値「c」と、固有ベクトル「V」が計算できる。
次に、各固有値「c」を平均すると、平均固有値を計算できる。具体的には、図示するように、クラスタ番号が「k=1」の平均固有値は、「c1A」となる。同様に、クラスタ番号が「k=1」の平均固有ベクトルは、「V1A」となる(図22 ステップS302)。
続いて、各固有値と、ステップS302、すなわち、図26に示す処理を行うと計算できる平均固有値との距離を計算する。固有値及び平均固有値は、いずれもベクトルで表現されるため、距離は、両ベクトルのユークリッド距離等によって算出される(図22 ステップS303)。
一方で、固有ベクトル及び平均固有ベクトルは、いずれも行列で表現されるため、距離は、行列の要素を一列に並べたベクトル同士のユークリッド距離等である。なお、固有ベクトルは、長さが「1」の単位ベクトルであるため、例えば、"Clustering of Multivariate Time−Series Data, Seborg and Singhal, American Control Conference, 2002"等に記載される方法によって、まず、「0」乃至「1」の値となる類似度を計算する。次に、「1−類似度」又は類似度の逆数を計算して、両ベクトルの距離とする(図22 ステップS303)。
図27は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理の処理結果(その4)を示す図である。次に、サーバ10は、固有値と、平均固有値との距離から、閾値TH1を計算する。例えば、ステップS303で計算される距離の分布のうち、上位「5パーセント」が含まれるような閾値TH1を計算する(図22 ステップS304)。
図28は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置による学習処理の処理結果(その5)を示す図である。次に、サーバ10は、固有ベクトルと、平均固有ベクトルとの距離から、閾値TH2を計算する。例えば、ステップS303で計算される距離の分布のうち、上位「5パーセント」が含まれるような閾値TH2を計算する(図22 ステップS304)。
以上のように設定される閾値TH1又は閾値TH2以下となる距離が、正常と診断とされる。
そして、オンライン処理によって、ステップS201、ステップS102、ステップS103及びステップS401が行われると、サーバ10は、正常データと同様に、診断データD2に基づいて、固有値及び固有ベクトルを計算できる。そして、オフライン処理によって設定される閾値と、診断データD2に基づいて計算される固有値及び固有ベクトルとを比較すると、以下のように診断できる。
図29は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理の処理結果(その1)を示す図である。例えば、データの分布J1が、図示するような分布である場合が正常であるとする。
したがって、固有値及び固有ベクトルに基づいて、診断データD2が分布J1ような分布であると判断すると(図23 ステップS402でYES)、サーバ10は、正常であると診断する(図23 ステップS203)。
図30は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る異常検出装置によるオンライン処理の処理結果(その2)を示す図である。固有値及び固有ベクトルに基づいて、診断データD2が図示するような分布J2である判断すると(図23 ステップS402でNO)、サーバ10は、異常であると診断する(図23 ステップS204)。
図示するように、固有値及び固有ベクトルを用いると、サーバ10は、クラスタの分布の変化を検出できる。重心が一定であっても、クラスタ内のデータが分布する位置及び傾向が異常な場合がある。例えば、図29に示す例では、温度と、圧力とが、いわゆる正の相関となる関係である。一方で、図30に示す例では、温度と、圧力とが、いわゆる負の相関となる関係である。このような傾向は、重心に基づく監視では、正常と診断される場合がある。
そこで、固有値及び固有ベクトルに基づいて診断を行うと、サーバ10は、傾向の異変等を精度良く検出できる。
<シミュレーション結果>
以下、シミュレーションにより発生させたデータに対して全体処理を行った実験結果を示す。まず、オフライン処理に用いたデータ及びオフライン処理による処理結果は、以下のようになった。
図31は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その1)を示す図である。まず、実験では、図31(A)に示すような正常データD1を用いた。図31(A)は、正常データD1を変数ごとに、時系列で示す。そして、正常データD1を散布図にすると、図31(B)のように示せる。
図32は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その2)を示す図である。次に、図31(B)に示す正常データD1を移動窓ごとに3つのクラスタCLにクラスタリングすると、図32に示すような結果となった。
図33は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その3)を示す図である。図32に示すクラスタCLごとに、重心を計算し、重心に基づいて正常範囲を設定すると、図示するような結果となった。また、図33は、重心の計算結果をプロットした図である。
次に、オンライン処理に用いたデータ及びオンライン処理による処理結果は、以下のようになった。
図34は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その4)を示す図である。実験では、図34(A)に示すような診断データD2を用いた。図34(A)は、診断データD2を変数ごとに、時系列で示す。そして、診断データD2を散布図にすると、図34(B)のように示せる。
図35は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その5)を示す図である。図34(B)に示す診断データD2を3つのクラスタCLにクラスタリングすると、図35に示すような結果となった。
図36は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置による全体処理の処理結果(その6)を示す図である。図では、異常と診断された重心、すなわち、図33に示す処理結果に基づいて設定される正常範囲の範囲外と判断された重心が、画面上に表示された例である。図示するような画面が表示されると、オペレータは、異常と診断された結果があるかを把握できる。
<機能構成例>
図37は、本発明の一実施形態に係る異常検出装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。図示するように、サーバ10は、第1入力部FN1と、第1データ集合決定部FN2と、第1クラスタリング部FN3と、第1重心計算部FN4と、設定部FN5と、第2入力部FN6と、第2データ集合決定部FN7と、第2クラスタリング部FN8と、第2重心計算部FN9と、診断部FN10とを含む機能構成である。また、サーバ10は、図示するように、表示部FN11を更に含む機能構成であるのが望ましい。
第1入力部FN1は、複数の正常データD1を入力する。例えば、第1入力部FN1は、インタフェースHW5(図2参照)等で実現される。
第1データ集合決定部FN2は、複数の正常データD1から、クラスタリングの対象とする正常データを選択して第1データ集合を決定する。例えば、第1データ集合決定部FN2は、CPUHW1(図2参照)等で実現される。
第1クラスタリング部FN3は、データ集合を所定数のクラスタにする。例えば、第1クラスタリング部FN3は、CPUHW1(図2参照)等で実現される。
第1重心計算部FN4は、データ集合ごと、かつ、クラスタごとに、それぞれの第1重心を計算する。例えば、第1重心計算部FN4は、CPUHW1(図2参照)等で実現される。
設定部FN5は、第1重心に基づいて、正常と判定する正常範囲を設定する。例えば、設定部FN5は、CPUHW1(図2参照)等で実現される。
第2入力部FN6は、診断対象となる装置又はプロセスにおける変数を示す複数の診断データD2を入力する。例えば、第2入力部FN6は、インタフェースHW5(図2参照)等で実現される。
第2データ集合決定部FN7は、複数の診断データD2から、クラスタリングの対象とする診断データD2を選択して第2データ集合を決定する。例えば、第2データ集合決定部FN7は、CPUHW1(図2参照)等で実現される。
第2クラスタリング部FN8は、第2データ集合を所定数の診断クラスタにする。例えば、第2クラスタリング部FN8は、CPUHW1(図2参照)等で実現される。
第2重心計算部FN9は、診断クラスタの重心となる第2重心を計算する。例えば、第2重心計算部FN9は、CPUHW1(図2参照)等で実現される。
診断部FN10は、第2重心及び正常範囲に基づいて診断を行う。例えば、診断部FN10は、CPUHW1(図2参照)等で実現される。
表示部FN11は、正常範囲及び第2重心の軌跡を表示する。例えば、表示部FN11は、出力装置HW4(図2参照)等で実現される。
以上のような機能構成であると、サーバ10は、単純な方法で正常範囲を設定できるため、正常範囲を少ない計算コストで設定できる。したがって、サーバ10は、異常を単純な方法で検出できるため、異常を検出するための計算コストを小さくすることができる。このような機能構成であると、サーバ10は、精度良く異常を検出することができる。
また、サーバ10は、表示部FN11によって、例えば、図17に示すような表示画面DISを表示するのが望ましい。このような表示画面DISを表示すると、正常範囲及び第2重心の軌跡を重ねてオペレータに見せることができるため、オペレータに異常が発生している状態等をわかりやすく知らせることができる。
≪ その他の実施形態 ≫
なお、本発明に係る各処理の全部又は一部は、アセンブラ等の低水準言語又はオブジェクト指向言語等の高水準言語で記述され、コンピュータに異常検出方法を実行させるためのプログラムによって実現されてもよい。すなわち、プログラムは、異常検出装置等の情報処理装置又は1以上の情報処理装置を含む異常検出システム等のコンピュータに各処理を実行させるためのコンピュータプログラムである。
したがって、プログラムに基づいて異常検出方法が実行されると、コンピュータが有する演算装置及び制御装置は、各処理を実行するため、プログラムに基づいて演算及び制御を行う。また、コンピュータが有する記憶装置は、各処理を実行するため、プログラムに基づいて、処理に用いられるデータを記憶する。
また、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されて頒布することができる。なお、記録媒体は、磁気テープ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク又は磁気ディスク等のメディアである。さらに、プログラムは、電気通信回線を通じて頒布することができる。
なお、本発明に係る実施形態は、1以上の情報処理装置を有する異常検出システムによって実現されてもよい。また、複数の情報処理装置を有する情報処理システムは、各処理を冗長、分散、並列、仮想化又はこれらを組み合わせて実行してもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
10 サーバ
D1 正常データ
D2 診断データ
FN1 第1入力部
FN2 第1データ集合決定部
FN3 第1クラスタリング部
FN4 第1重心計算部
FN5 設定部
FN6 第2入力部
FN7 第2データ集合決定部
FN8 第2クラスタリング部
FN9 第2重心計算部
FN10 診断部
FN11 表示部

Claims (8)

  1. 装置又はプロセスについての変数を示すデータであって、装置又はプロセスが正常な状態で得られる複数の正常データを入力する第1入力部と、
    前記複数の正常データから、クラスタリングの対象とする前記正常データを選択して第1データ集合を決定する第1データ集合決定部と、
    前記第1データ集合を所定数のクラスタにする第1クラスタリング部と、
    前記クラスタごとに、それぞれの第1重心を計算する第1重心計算部と、
    前記第1重心に基づいて、正常と判定する正常範囲を設定する設定部と、
    診断対象となる装置又はプロセスにおける前記変数を示す複数の診断データを入力する第2入力部と、
    前記複数の診断データから、クラスタリングの対象とする前記診断データを選択して第2データ集合を決定する第2データ集合決定部と、
    前記第2データ集合を前記所定数の診断クラスタにする第2クラスタリング部と、
    前記診断クラスタごとに、それぞれの第2重心を計算する第2重心計算部と、
    前記第2重心及び前記正常範囲に基づいて診断を行う診断部と
    を含む異常検出装置。
  2. 前記第1データ集合決定部は、前記正常データを移動窓によって選択し、
    前記第2データ集合決定部は、前記診断データを移動窓によって選択する請求項1に記載の異常検出装置。
  3. 前記第1クラスタリング部及び前記第2クラスタリング部は、k−means法によってデータ集合をクラスタリングする請求項1又は2に記載の異常検出装置。
  4. 異なるデータ集合で初期値が共通した値である請求項3に記載の異常検出装置。
  5. 前記第2重心の軌跡及び前記正常範囲を表示する表示部を更に含む請求項1乃至4のいずれか1項に記載の異常検出装置。
  6. 前記設定部は、前記第1データ集合ごとの前記第1重心を対応付けして前記正常範囲を設定する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の異常検出装置。
  7. 装置又はプロセスについての変数を示す複数のデータであって、装置又はプロセスが正常な状態で得られる複数の正常データを入力する第1入力部と、
    前記複数の正常データから、クラスタリングの対象とする前記正常データを選択して第1データ集合を決定する第1データ集合決定部と、
    前記第1データ集合を所定数のクラスタにする第1クラスタリング部と、
    診断対象となる装置又はプロセスにおける前記変数を示す複数の診断データを入力する第2入力部と、
    前記複数の診断データから、クラスタリングの対象とする前記診断データを選択して第2データ集合を決定する第2データ集合決定部と、
    前記第2データ集合を前記所定数の診断クラスタにする第2クラスタリング部と、
    前記第1データ集合に基づいて、平均固有値及び平均固有ベクトルを計算し、
    前記平均固有値及び前記平均固有ベクトルに基づく閾値を設定し、
    前記第2データ集合に基づいて、固有値及び固有ベクトルを計算し、
    前記固有値、前記固有ベクトル及び前記閾値に基づいて診断を行う診断部と
    を含む異常検出装置。
  8. 1以上の情報処理装置を含む異常検出システムであって、
    装置又はプロセスについての変数を示す複数のデータであって、装置又はプロセスが正常な状態で得られる複数の正常データを入力する第1入力部と、
    前記複数の正常データから、クラスタリングの対象とする前記正常データを選択して第1データ集合を決定する第1データ集合決定部と、
    前記第1データ集合を所定数のクラスタにする第1クラスタリング部と、
    前記クラスタごとに、それぞれの第1重心を計算する第1重心計算部と、
    前記第1重心に基づいて、正常と判定する正常範囲を設定する設定部と、
    診断対象となる装置又はプロセスにおける前記変数を示す複数の診断データを入力する第2入力部と、
    前記複数の診断データから、クラスタリングの対象とする前記診断データを選択して第2データ集合を決定する第2データ集合決定部と、
    前記第2データ集合を前記所定数の診断クラスタにする第2クラスタリング部と、
    前記診断クラスタごとに、それぞれの第2重心を計算する第2重心計算部と、
    前記第2重心及び前記正常範囲に基づいて診断を行う診断部と
    を含む異常検出システム。
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