JP2019002856A - 水分検知装置及びこの装置に用いる水分検知用の共振回路タグ - Google Patents

水分検知装置及びこの装置に用いる水分検知用の共振回路タグ Download PDF

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Abstract

【課題】共振回路タグの共振、非共振状態の遷移を利用して共振回路タグ内に浸水する水分を確実に素早く検知することを可能とする水分検知装置を提供する。【解決手段】本発明の水分検知装置は、誘電体からなる基板2を表電極4a、裏電極4bで挟持して構成されたコンデンサ4と、該コンデンサの表電極、裏電極と接続されたコイル3とを具備し、コンデンサ、コイルの共振状態又は非共振状態の出力信号又は水分浸入に伴うコンデンサの電極短絡に伴うキャパシタンス変化による共振状態、非共振状態の遷移時に対応した出力信号を出力する共振回路タグ1と、共振回路タグのコイルと電磁誘導により結合し、共振回路タグからの出力信号に対応したアンテナ出力信号を送出するアンテナ50と、共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移時に対応したアンテナからのアンテナ出力信号に応じて水分検知信号を出力するコントローラ51と、を有する構成とする。【選択図】図6

Description

本発明は、パッシブタイプの電磁誘導方式を利用した水分検知装置、及びこの装置に用いる水分検知用の共振回路タグに関するものであり、詳しくは、共振回路タグの共振、非共振状態の遷移を利用して共振回路タグ内に浸水する水分を確実に素早く検知できるようにした水分検知装置、及びこの装置に用いる水分検知用の共振回路タグに関するものである。
従来からRFID(Radio Frequency Identification Device)技術を利用した水分検知装置及び水分検知用タグは、成人用或いは幼児用のおむつの排尿検知、自動車、飛行機等の液体漏れ検知、土壌、地下の水分検知、点滴漏れ、等に広く応用され、工業、産業、医療、介護・福祉を含む多方面の分野で実用化されている。
特に、おむつへの排尿検知応用は、排尿検知機能として高齢化、介護者の増大により需要が拡大し、一層利便性が高く、軽量、小型の製品が求められている。
おむつへ排尿検知を適用することで、排尿を検知し、適切におむつの取替・交換時期を通報することが可能となる。
これにより、おむつ利用者や介護される側は不快感を軽減することができ、利用者の不快感を取り除くだけでなく、排泄物の刺激から肌を守り、肌トラブルを防止することができると共に定期的におむつ交換チェックを行う必要がなくなり介護する側の負担軽減に役立ち、衛生的環境を維持することが可能となる
このようなRFID技術による水分検知技術としては、LC共振回路を形成するタグ部分とアンテナとの間を電磁誘導により共振結合し、共振周波数の変化を検知する方式が種々提案されている。
水分検知方式をおむつに応用した例としては、水分や排尿成分によりインピーダンス変化を電極構造を用いて検知する方式(特許文献1:特表2002−515975号:ノックス)や、キャパシタンス容量の変化を検知する方式(特許文献2:特開2001−1161732号:松下電工)等が提案されている。
すなわち、特許文献1には、おむつ内に2本の電極を配設し、湿気による電極間の抵抗値(インピーダンス)低下に応答してアラーム音を発する構成が提案されている。
しかし、このようなインピーダンスの変化を電極で検知する方式においては、装置が比較的大型となり、非接触タイプとして用いるには別途発信装置や共振装置が必要となるため、小型、軽量で、利便性を求められるおむつ等への適用には課題が多く存在する。
特許文献2には、電磁誘導を利用してLC共振回路を検知タグで形成し、水分吸収により共振回路のキャパシタンス変化及び共振周波数の変化を利用して、水分検知を行う方式が提案されている。
このような電磁誘導方式によれば、LC共振回路によるタグと近くに配設されたアンテナとの間を電磁誘導により信号伝達できるため、非接触、非拘束タイプとすることが可能となり、かつ、小型、軽量のタグを構成することができるため、おむつ等の排尿検知に適している。
しかし、特許文献2におけるLC共振回路の構成においては、排尿成分によりキャパシタンス又は共振周波数を急激に変化させることは困難であり、そのため排尿が生じても直ちに検知できなかったり、利用者の体動により検知スピードが異なったりして、確実な排尿検知が出来ないという課題があった。
特表2002−515975号公報 特開2001−161732号公報
本発明は、前記特許文献2の水分検知装置の改良に関するものであり、パッシブ型共振LC回路で構成された共振回路タグにおける共振状態、非共振状態の遷移時を捉えて水分検知を行い、共振回路タグとアンテナとの間で、電磁誘導による信号伝達を行い水分検知信号を出力する水分検知装置を構成し、この構成により、水分(排尿)を確実に素早く検知することを可能とする水分検知装置を提供するものである。
また、本発明は、出力される水分検知信号(排尿信号)を介護者が認識し、おむつ交換を行うまでの一定時間保持する機能を有する前記水分検知装置に用いる共振回路タグを提供するものである。
本発明に係る水分検知装置は、誘電体を一対の電極で挟持して構成されたコンデンサと、該コンデンサの一対の電極と接続されたコイルとを具備し、前記コンデンサ、コイルの共振状態又は非共振状態の出力信号又は水分浸入に伴う前記コンデンサの電極短絡に伴うキャパシタンス変化による共振状態、非共振状態の遷移時に対応した出力信号を出力する共振回路タグと、前記共振回路タグのコイルと電磁誘導により結合し、前記共振回路タグからの出力信号に対応したアンテナ出力信号を送出するアンテナコイルを具備するアンテナと、前記共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移時に対応した前記アンテナからのアンテナ出力信号に応じて水分検知信号を出力する制御手段と、を有することを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、共振回路タグへの水分浸水に伴うコンデンサの電極短絡に応じた前記共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移時に対応した出力信号を電磁誘導により取得し、水分検知信号を出力することができ、水分を確実に素早く検知することが可能でおむつ等に利用して好適な斬新な水分検知装置を実現し提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、共振回路タグへの水分浸水に伴うコンデンサの表電極、裏電極の短絡に応じた前記共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移時に対応した出力信号を電磁誘導により取得し、水分検知信号を出力することができ、水分を確実に素早く検知することが可能でおむつ等に利用して好適な斬新な水分検知装置を実現し提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、誘電体を表電極と裏電極とで挟持して構成されたコンデンサと、該コンデンサの表電極、裏電極と接続されたコイルとを具備する構成の基に、水分浸入に伴う前記コンデンサの表電極、裏電極の短絡に伴うキャパシタンス変化を利用して前記コンデンサ、コイルによる共振状態、非共振状態の遷移時に対応した水分検知を示す出力信号を得ることができ、おむつ用として好適な斬新な水分検知用の共振回路タグを実現し提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明において、前記コンデンサの表電極を、複数の表電極により構成し、水分の浸水に応じて前記コンデンサの複数の表電極を短絡することで前記コンデンサのキャパシタンスを実質的に変化させて共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移を行う構成の基に、水分検知を示す出力信号を得ることができ、おむつ用として好適な斬新な水分検知用の共振回路タグを実現し提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項3記載の発明において、水分が前記共振回路タグのコンデンサ近傍に設けられた貫通孔により前記誘電体を貫通して誘導され前記コンデンサの表電極、裏電極を短絡させ前記コンデンサのキャパシタンスを実質的に変化させて共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移を行う構成の基に、水分検知を示す出力信号を得ることができ、おむつ用として好適な斬新な水分検知用の共振回路タグを実現し提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項3記載の発明において、前記コイルの一端部を前記コンデンサの表電極に接続し、前記コイルの他端部には前記コンデンサの裏電極に接続するための導電材を用いた貫通孔部が設けられ、前記貫通孔部分で前記コイルの他端部と前記コンデンサの裏電極とを電気的に接続するとともに、水分が浸水されると前記貫通孔を介して当該水分が裏電極に達し、前記コンデンサの表電極と裏電極とを短絡状態にして前記コンデンサのキャパシタンスを実質的に変化させて共振状態、非共振状態の遷移を行う構成の基に、水分検知を示す出力信号を得ることができ、おむつ用として好適な斬新な水分検知用の共振回路タグを実現し提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の発明において、前記コンデンサの表電極側には離散状態に散布した接着剤により水分吸収体が接着形成され、この水分吸収体に対して人肌側に接触させる不織布を積層している構成のもとに、水分検知を示す出力信号を得ることができるとともに、水分の吸収、保持機能に優れ、吸汗性も有し、水分検知(排尿)を例えば介護者が認識し、おむつ交換を行うまでの一定時間保持する機能をも有するおむつ用として好適な斬新な水分検知用の共振回路タグを実現し提供することができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の発明において、前記コンデンサの裏電極側には離散状態に散布した接着剤によりおむつ側の水分吸収体が接着形成される構成の基に、水分検知を示す出力信号を得ることができるとともに、特に貫通孔を備える構成の場合には表電極から裏電極への水分誘導を良好に行う機能をも発揮し、おむつ用として好適な斬新な水分検知用の共振回路タグを実現し提供することができる。
図1は本発明の実施例に係る水分検知装置を構成する水分検知用の共振回路タグの構成を示す概略構成図である。 図2は図1のA−A線拡大断面図である。 図3は図1のB−B線拡大断面及び水分の浸入状態を示す概略図である。 図4は本実施例に係る水分検知用の共振回路タグにおいてコンデンサの表電極及び裏電極が水分により短絡された状態を示す概略説明図である。 図5は本実施例に係る水分検知装置の全体構成を示す概略説明図である。 図6は本実施例に係る水分検知装置の概略回路構成図である。 図7は本実施例に係る水分検知用の共振回路タグの第1変形例の概略構成図である。 図8は本実施例に係る水分検知用の共振回路タグの第2変形例の概略構成図である。 図9は水分検知用の共振回路タグの第2変形例を採用した場合の水分検知装置の概略回路構成図である。 図10は本実施例による水分検知用の共振回路タグの第3変形例の概略構成図である。
本発明は、電磁誘導を利用したパッシブ型の共振回路タグにより水分を検知し、近くに配置されたアンテナを介して共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移を検知することで水分検知信号を出力する水分検知装置であって、水分検知を一層確実に実現できるようにしたものである。
多くのRFID技術に基づくタグ部分は、測定対象を特定し、対象物や人の識別情報や個人情報信号と結びつけて、信号の授受を記録したり、演算処理するためのICタグを保有しているが、本発明に係る共振回路タグは、ICタグを保有しておらず、コイル及びコンデンサからなる小型、軽量、バッテリーレスの簡略構成としている。
また、本発明に係る共振回路タグは、誘電体基板上にコンデンサ用の電極、及び、コイルをエッチング等により薄膜状に形成するだけで構成できるため、極めて安価に小型、軽量の共振回路タグを得ることができる。
本発明の共振回路タグの構成では、コイルとコンデンサにより構成された共振回路タグに水分が浸水するとコンデンサを構成している電極部分が水分により短絡され、コンデンサの容量性リアクタンスを変化させ、その共振状態の遷移時の共振回路タグの出力信号を電磁誘導により共振回路タグの近傍に配置されたアンテナに伝達し、更にアンテナに接続された制御手段である送受信コントローラにより共振状態の遷移時に対応する出力信号に応じた水分検知信号を出力する。
また、一層効果的、かつ、確実に水分を検知するために誘電体からなる基板に貫通孔が設けられており、この貫通孔を介して浸水する水分がコンデンサを構成している両電極を短絡状態とし、共振状態、非共振状態の遷移を実現する。
このような構成により、共振回路タグとアンテナとの電磁誘導結合を利用して非拘束状態で水分検知できるため、例えば、成人用おむつや幼児用おむつ等での排尿検知用途に好適に応用できる。
おむつ等への応用にあたっては、おむつ側に共振回路タグを取り付け、ベッド等のおむつの近傍領域にアンテナを配置することで、排尿検知用の水分検知装置を構成することができる。
また、本発明では、コンデンサの両電極面に水分を浸水させる貫通孔の両側に水分吸収体が配置されていることにより、本発明のおむつへの用においては、共振回路タグが上下左右のいかなる配置状態にあっても確実に水分(排尿)検知を実現でき、更におむつの交換が行われるか、介護者が水分検知信号(おむつ交換信号)を認識するまで一定時間水分検知信号の出力を維持し続けるように構成することができる。
以下に、本発明の実施例に係る水分検知装置及びこの装置に用いる水分検知用の共振回路タグについて、図面を参照して詳細に説明する。
なお、いずれの図面も本発明の説明用に概略的な模式図として描かれており、実際の寸法や形状、構成は特に限定するものではない。
図1乃至図3は、本発明の実施例に係る水分検知装置11を構成する水分検知用の共振回路タグ1の構成を示すものである。
本実施例に係る水分検知用の共振回路タグ1は、平坦な誘電体基板(以下「基板」という)2の両面(表面、裏面)に各々表電極4a、裏電極4bを対向配置に設けて容量性リアクタンスを有するコンデンサ4を構成するとともに、前記基板2の表面に前記コンデンサ4の表電極4aと一端部が接続された矩形巻回パターン状の誘導性リアクタンスを有するコイル3を具備している。
また、前記コイル3の他端部はその他端部の領域に設けたLC接合点部5を介して前記基板2の裏面に配置された裏電極4bに接続しLC共振回路を形成している。
詳述すると、前記コンデンサ4の表電極4a及び裏電極4bは、前記基板2を挟持して、相対向した位置に配置されてコンデンサ4を形成し、前記コイル3とコンデンサ4とにより、共振回路タグ1を形成し、この共振回路タグ1の近傍に配置されたアンテナ50との間で電磁誘導結合を行うように構成している。
前記コイル3、コンデンサ4の表電極4a、裏電極4bの作成態様は、アルミニウム、銅、チタン、銀、金等の導電性金属を用いた薄膜加工(エッチング処理等)のような加工がし易く、かつ、柔軟性を発揮するようなものが好ましい。
前記LC接合点部5は、導電材からなる円筒状ハトメ状部材や中空リベット材などを使用しても良く、また、コイル3端部の導電性金属薄膜及び裏電極4b端部の導電性金属薄膜を、前記基板2の表面から裏面へかけてかしめ工法等により形成することで、この基板2と一体化されている。
前記LC接合点部5は、図3に示すように、前記基板2の表面側で前記コイル3の他端部と接合し、前記基板2を貫き、前記基板2の裏面側で前記裏電極4bと接合している。
また、前記LC接合点部5は、図3に示すように、前記コイル3の表面側から基板2の肉厚部を貫き前記裏電極4bの裏面側に至る水分浸水用の貫通孔5aを具備している。
また、前記LC接合点部5は、前記コイル3の他端部とコンデンサ4の裏電極4aとを接続することと、貫通孔5aを形成することの両方の機能を備えることが肝要となる。
前記貫通孔5aは、例えば直径0.1mmから0.5mm程度のサイズが好ましく、また、この貫通孔5aは、電気的接続を確実とし、水分誘導を行い易くするためにLC接合点部5の領域で複数個形成する構成としても良い。
図1に示す共振回路タグ1をおむつ等の水分検知用として用いる場合、おむつの排尿部分に共振タグ1を添着して使用する。
図2は、図1に示すコンデンサ4における矢印A−A線の断面を拡大したものであり、この共振回路タグ1をおむつへ装着した場合のおむつ側の表面材である吸水材(水分吸収材)24も併せて示している。
また、図2において、同図の上部側は人肌側で、下部側はおむつ側である。人肌に接触する側にはポリオレフィンやポリエステル不織布等の素材からなる不織布21、吸水材21aが積層状態で接着層23aを用いて添着されて前記共振回路タグ1を保護しており、また、おむつ側は、おむつ側のポリオレフィンやポリエステル不織布等の素材からなる表面材24を接着層23bを用いて前記共振回路タグ1に添着して使用する。
前記不織布21は、吸水性と吸汗性を有し、その下部にある吸水材21aへ水を誘導する役割を有する。
上述したように、本実施例の共振回路タグ1は、基板2を挟んでコンデンサ4の表電極4a及び裏電極4bが薄膜形成され、表電極4aの上部(人肌側)には吸水材21aが接着層23aを介して添接着されている。
この吸水材21aは、ポリオレフィン吸水材、高分子吸水材又は紙(吸水紙)等の素材で構成され水分を吸収し、保持する役割を有する。
前記不織布21は、吸水性だけでなく人肌に接するため吸水材21aへ水分を吸収させたあとは水分が逆戻りせず、速乾性をもたせるような素材で構成するため、不織布21と吸水材21aとはそれぞれ別の素材を用いるのが好ましいが、吸水性素材で構成すれば必ずしも別体にする必要もない。
前記裏電極4bは、接着層23bによりおむつ側の表面材24に接着される。前述の接着層23a及び23bは、コンデンサ4の表電極4a、裏電極4bに水分を誘導する必要があるため全面に接着剤を塗布するのでなく離散させた状態で各電極面に撒布し吸水材21a、吸水材24と接着させ、水分が吸収されるとこの水分を表電極4aから裏電極4bへと誘導する。
図3は図1のB−B線の断面を拡大して示すものである。
図3においては本実施例の共振回路タグ1をおむつ側へ添着させた状態を示しており、上部が人肌側で下部がおむつ側を示している。
前記不織布21の下部には吸水材21aが配置されており、LC接合点部5はコイル3の端部と裏面電極4bとを接続すると共に、水分を表電極4aから裏電極4bへ誘導できるように基板2を貫通して貫通孔5aが設けられている。
前記吸水材21aとおむつ側の吸水材24とは離散状態に散布された接着層23a及び23bにより各々表電極4a及び裏電極4bへそれぞれ密着状態で添着している。
また、コイル3の上部には水分調整層である絶縁層25が設けられている。
この絶縁層25は、コンデンサ4の表電極4a及びLC接合点部(貫通孔5a)5以外の主としてコイル3を覆っている。
この絶縁層25は、水分(排尿成分)が導電性成分を含むため共振周波数が意図しない変化を起こすのを防止する。この絶縁層25はポリエチレン等の薄膜絶縁材で形成している。また、この絶縁層25は、前記吸水材21aとともに誘導した水分を一定時間保持する機能も有している。
図3に示す共振回路タグ1において、排尿がおこなわれると同図に矢印で示す水分(排尿成分)は、不織布21から吸水材21aへ吸収され、表電極4aへ接触すると共に、貫通孔5aを介して下部にある吸水材24へと浸水する。
そして、前記吸水材24へ誘導される水分は裏電極4bへ達し、前記コンデンサ4の表電極4aと裏電極4bとは短絡状態となり、この結果、前記共振回路タグ1のコイル3、コンデンサ4からなるLC共振回路は共振状態から非共振状態へ、又は、非共振状態から共振状態へて遷移する。
図4は、本実施例に係る共振回路タグ1において、コンデンサ4の表電極4a及び裏電極4bが水分により短絡された状態を示す説明図である。
前記貫通孔5aの周辺領域では、水分40が基板2の表面と裏面とを覆っているが、コイル3の上面に設けた絶縁層25により水分がコイル3のリアクタンスには影響を及ぼさないように構成している。
前記貫通孔5aは、1mm以下の微小穴で形成されるため通常の状態では表面張力により水分が貫通孔5aを経て裏電極4b側に誘導されることは困難であるが、貫通孔5aの両側に前記吸水材21a及びおむつ側の吸水材24が存在することで、容易に水分は貫通孔5を経て裏電極4b側に誘導することができる。
なお、本実施例では、おむつ側の吸水材24を利用する構成としているが、これに替えて本実施例に係る共振回路タグ1自体に吸水材を別途付加する構成とすることも勿論可能である。
図5は、本実施例に係る水分検知装置11の全体構成を示すものである。本実施例における共振回路タグ1は対象者のおむつ等の水分(排尿)検知箇所に添着されて使用され、また、共振回路タグ1の周辺領域にはアンテナ50が配置され、更に制御手段であるコントローラ51がアンテナ50に接続されて水分検知装置11が構成される。
そして、共振回路タグ1、アンテナ50間は電磁誘導により非接触、非拘束状態で信号伝達を行う構成としている。
前記アンテナ50は共振回路タグ1の共振周波数の如何にもよるが、例えば、共振周波数13.56MHzの場合は、細い銅線等で小型化が可能となるために、フィルム状または線状に構成し、対象者が使用しているベッド等のシーツやマット類等の寝具内に配設されて前記共振回路タグ1の近傍や下部に配置され、おむつに添着された共振回路タグ1の出力信号を検知する。
また、前記コントローラ51は、アンテナ50により検出された共振回路タグ1からの共振状態の遷移をアンテナ50を介して捉え水分(排尿)検知信号を出力する。
図6は、本実施例に係る水分検知装置11の全体構成、動作を示すものである。
図6ではコントローラ51に接続したアンテナ50と前記共振回路タグ1とが電磁誘導結合する状態を示している。
前記コントローラ51は、送受信制御部61,符号化部62,複合化部63,発振器64を含み、アンテナ50の発信アンテナ部22aへアンテナ駆動信号を送り込み、共振回路タグ1における水分検知による共振状態の遷移時の出力信号をアンテナ50のアンテナコイルからなる受信アンテナ22bにより受信し対応するアンテナ出力信号を送受信制御部61に伝送し、これに応じて、送受信制御部61に設けた通信手段68により水分検知信号を発信するように構成している。
前記送受信制御部61は、操作の初期化、共振周波数の制御、水分検知レベルの調整、記録等を行うための制御プログラム、マイクロコンピュータ、メモリー、操作部を備えている。
また、水分検知信号を介護者の携帯やコンピュータへ発信する通信手段68を備えている。
本実施例における水分検知装置11について更に詳述する。
本実施例における水分検知装置11の操作は、利用者(介護者等)が監視開始すると、発振器64のスイッチ65が入り、発信アンテナ部22aに共振周波数(例えば13.56MHz)を中心周波数として発信する発振器(VCO(Voltage Controlled Oscillator))64より共振周波数からなる駆動信号が発信される。
共振回路タグ1におけるLC共振回路は、共振周波数が発振器64の発信周波数と共振状態となるように設計されている。この状態で共振回路タグ1が水分(排尿)を検知すると、LC共振回路におけるコンデンサ4の表電極4a、裏電極4bは短絡された形となり、共振状態は外れて、非共振状態に急激に遷移する。
この共振周波数の変化に伴うLC共振回路の出力信号を前記受信アンテナ部22bにより検知し、復号化部63を介して送受信制御部61へ送り込む。
送受信制御部61では、前記受信アンテナ部22bからの出力信号が設定されたプログラムによりある一定値を超過すれば、これに即応して水分(排尿)検知信号を音声、光点滅等いずれかのアラート信号として発信する。
この水分(排尿)検知信号は、電話回線等の通信手段68により、更には図示しないネットワーク網により、介護者や関係者へ通知される。
上述した実施例において、共振回路タグ1はアンテナ50と常に電磁誘導により特定の周波数(例えば13.56MHz)を中心とした電磁誘導結合状態を維持しており、水分が共振回路タグ1で検知されるとコンデンサ4の両電極が短絡され共振状態が外れ非共振状態となる変化をアンテナ50で検知して、送受信制御部61により水分検知信号を発信する構成となっている。
このような実施例の構成では、常に共振回路タグ1がアンテナ50と電磁誘導により共振状態を維持していれば、水分検知信号が発信されないが、水分(排尿)がなくても何らかの理由により、例えば利用者がアンテナ50が配設されたベッドや寝具から離床したりした場合でも、共振回路タグ1が非共振状態となり、水分検知信号が誤発信される可能性がある。
このため、本実施例において、通常は共振タグ1を非共振状態とし、水分検知時点で共振状態に遷移させ、これに対応して水分検知信号を発信する構成とすることも可能である。通常は共振タグ1を非共振状態とし、水分検知時点で共振状態に遷移させるか、また、それとは逆に、通常は共振タグ1を共振状態とし、水分検知時点で非共振状態に遷移させるかは、利用目的や設計仕様に合わせて決定する。
(共振回路タグ1の第1変形例)
図7は、本実施例に係る共振回路タグ1の第1変形例である共振回路タグ70を示すものであり、図1に示す共振回路タグ1の場合と同一の要素には同一の符号を付して示す。
図7に示す共振回路タグ70は、図1に示す共振回路タグ1におけるLC接合点部5における貫通孔5aに代えて、又はそれに追加して基板2に複数の貫通孔71又は複数の貫通孔72を設けたことが特徴である。
前記貫通孔71は、コイル3で囲まれる内部領域に複数の貫通孔71を前記基板2を貫通してこの基板2の表面から裏面にかけて水分が誘導されるように設けている。
勿論、この場合コイル3の上部に存在する絶縁層25は各貫通孔71を覆うことなく水分を各貫通孔71へ誘導するようにしている。
また、前記各貫通孔72は、コンデンサ4の近傍に設けられて水分がコンデンサ4の表電極4a側から裏電極4b側へ誘導されるよう構成している。
これらの各貫通孔71、72は、LC接合点部5の貫通孔5aと同じく0.1mmから0.5mm程度の穴を形成しているが、形状はいずれの形状でもかまわない。
これら各貫通孔71、72が微小な大きさであるため前述した通り水分の表面張力により水分が表面から裏面へ浸透しないため、これらの各貫通孔71,72の表面及び裏面に吸水材21a及びおむつ側の吸水材24が添着され水分を誘導することが肝要となる。
前記LC接合点部5に貫通孔5aを設ける場合は、前記コイル3の他端部とコンデンサ4の裏電極4aとを電気的に接続することと、貫通孔5aを形成することの両方の機能を備えることが必要となるが、LC接合点部5以外にも各貫通孔71又は72を設ける場合は、水分を誘導する機能のみが達成できれば、各貫通孔71又は72の穴の数、大きさ、形状等に制限はない。
第1変形例である共振回路タグ70では、LC接合点部5に貫通孔5aを設け、更に追加的に別の場所に各貫通孔71、72を設けているが、LC接合点部5に貫通孔5aを設けずに、別の場所に各貫通孔71、72だけを設けることでも前記コイル3の他端部と裏電極4bとを電気的に接続さえしておけば既述した実施例の場合と同様な作用、効果を発揮させることができる。
(共振回路タグ1の第2変形例)
前記共振回路タグ1の第2変形例である共振回路タグ80について図8、図9を参照して説明する。
なお、図1、図7に示す共振回路タグ1、70の場合と同一の要素には同一の符号を付して示す。
前記共振回路タグ80が通常は非共振状態を維持し、水分(排尿)を検知した際にコンデンサ4の表電極4a、裏電極4bを短絡させることにより共振状態とするには、その一例として、水分検知により短絡されるコンデンサ4に加えて、図8に示し、図9に等価的に示すように、追加的にコンデンサ4Aをこの共振回路タグ80の一部、例えばコイル3により囲まれる領域に付設し、コイル3とコンデンサ4AとでLC共振回路を形成する構成とする。
なお、この場合には、前記コイル3の他端部をコンデンサ4Aの表電極4cに、コンデンサ4Aの裏電極4dを前記コンデンサ4の裏電極4bに各々電気的に接続する。
更に詳述すると、図8、図9において、水分のない通常状態では、コイル3とコンデンサ4及び4Aとがアンテナ50との間で非共振状態を維持しており、水分(排尿)が共振回路タグ80により検知されるとコンデンサ4が短絡されて、実質的にコイル3とコンデンサ4AとでLC共振回路を形成する。
つまり、このコイル3とコンデンサ4Aとで形成されるLC共振回路の出力信号をアンテナ50により検知することで、通常では非共振状態であるが水分検知時のみ共振状態であることを検知することが可能となる。
このように共振回路タグ80が通常は非共振状態で、水分検知時に共振状態に遷移するように構成するためには、前記コンデンサ4及び4Aからなる2個のコンデンサを基板2上に構成することで、コンデンサ4が水分により短絡されていない状態では、タグ80におけるキャパシタンス容量はコンデンサ4および4Aにより形成される状態を非共振状態に設定し、コンデンサ4が短絡され4Aのみで形成される状態を共振状態にすることができる。
図8においては、コンデンサを2個形成することでタグ80を非共振状態にする一例を示したが、コンデンサは複数個形成しても良い。
複数のコンデンサを形成することで、タグを通常非共振状態に保ち、水分検知によりいずれかのコンデンサを短絡させることで、タグを共振状態にして水分検知を行うことも可能である。
また、上記実施例では、タグ80が通常非共振状態から水分検知により共振状態へ遷移する例を示したが、複数のコンデンサによりタグ80が通常共振状態を形成し、水分検知により非共振状態と遷移させて水分検知を行うことも可能である。
図8は、これらを実現するために基板2上に2個のコンデンサ4及び4Aをパターンとして形成した例を示している。
図8において、基板2の表面側にはコイル3、コンデンサ4の表電極4a、及びコンデンサ4Aの表電極4cがエッチング等の処理により薄膜成形されており、コイル3の一端部はコンデンサ4の表電極4aに接続され、コイル3の他端部はコンデンサ4Aの表電極4cに接続されてパターンを形成している。
また、前記基板2の裏面側には、前記表電極4a、表電極4cに基板2を挟んで各々対向する位置にコンデンサ4の裏電極4b及びコンデンサ4Aの裏電極4dがそれぞれパターンにて形成している。
そして、それぞれの裏電極4b及び4dは電気的に接続されてパターンを形成している。
また、共振回路タグ80のコイル3及びコンデンサ4Aの表電極4cは水分により誘導性リアクタンス及びキャパシタンスが変化しないようにこれらコイル3及びコンデンサ4aの表電極4cを覆うように絶縁層(水分調整層)81が施されており、更に基板2の裏面にもコンデンサ4Aの裏電極4dを覆うように絶縁層(水分調整層)が施されている。したがって、水分(排尿)は共振回路タグ80のコンデンサ4の部分のみに誘導される。
前記コンデンサ4の近傍には貫通孔72が設けられており、コンデンサ4へ水分(排尿)が誘導されるとその水分(排尿)は前記貫通孔72を経てこのコンデンサ4の表電極4aから裏電極4bへと浸水し前記表電極4a、裏電極4b間を短絡し、従って、コンデンサ4が短絡された状態となる。
これにより、前記共振回路タグ80は、コイル3とコンデンサ4AとでLC共振回路を形成する。
この時の共振周波数を特定周波数(例えば13.56MHz)に設定しておけば、アンテナ50で前記共振回路タグ80の共振状態への遷移を検知し、この結果、水分(排尿)検知信号を取り出すことが可能となる。
(共振回路タグ1の第3変形例)
前記共振回路タグ1の第3変形例である共振回路タグ90について図10を参照して説明する。
なお、図1に示す共振回路タグ1、図8に示す共振回路タグ80の場合と同一の要素には同一の符号を付して示す。
図10に示す第3変形例である共振回路タグ90は、図1に示す共振回路タグ1、図8に示す共振回路タグ80の改良版であり、前記基板2の上に形成されたコンデンサ4の表電極4aに替えて分離配置の2個の表電極4a1、4a2で構成したこと、及び、同じく基板2の上に形成されたコンデンサ4Aの表電極4cに替えて分離配置の2個の表電極4c1、4c2で構成したこと主な特徴である。
図10において、前記共振回路タグ90の基板2上にはコイル3、コンデンサ4の表電極4a1、4a2、及び、コンデンサ4Aの表電極4c1、4c2を形成している。
前記コイル3の一端部は、コンデンサ4の表電極4a2に接続し、コイル3の他端部は、コンデンサ4Aの表電極4c1にそれぞれ接続している。
前記基板2の裏面においては、コンデンサ4の表電極4a1、4a2に対向する箇所に当該コンデンサ4の裏電極4bを、また、コンデンサ4Aの表電極4c1、4c2に対向する箇所に当該コンデンサ4Aの裏電極4dを形成している。
前記コンデンサ4の裏電極4bは、コンデンサ4Aの裏電極4dと前記基板2の裏側で接続している。
すなわち、前記コンデンサ4の表電極は、隣接する2個の表電極4a1、4a2で構成し、また、前記コンデンサ4Aの表電極は、隣接する2つの表電極4c1、4c2で構成している。
前記表電極4a1、4a2、前記表電極4c1、4c2は、それぞれ互いに隣接はしているが電気的には離間している。
この図10に示す共振回路タグ90においては、コンデンサ4及びコンデンサ4Aの両方の表電極を各々2個構成としているが、いずれか一方のみを複数の電極で構成しても良いし、複数の電極は3つ以上の更に多数の電極で構成しても良い。
また、各々のコンデンサ4及び4Aの表面には絶縁層(水分調整層)を形成しておらず水分が直接誘導されるような構成となっている。
第3変形例である共振回路タグ90において、通常状態(非浸水状態)にある場合は、前記コンデンサ4は、表電極4a2と裏電極4bとの間で基板2を挟んで容量性リアクタンスを形成し、また、前記コンデンサ4Aは、表電極4c1と裏電極4dとの間で基板2を挟んで容量性リアクタンスを形成している。
そして、一旦水分が共振回路タグ90の表面上へ浸水すると、前記コンデンサ4の表電極4a1、4a2は水分により短絡され、また、前記コンデンサ4Aの表電極4c1、4c2は水分により短絡される。
これにより、コンデンサ4の容量リアクタンスは表電極4a1及び4a2と裏電極4bとの間で定まり、また、コンデンサ4Aの容量リアクタンスは表電極4c1及び4c2と裏電極4dとの間で定まる。
すなわち、共振回路タグ90における通常状態と水分浸水状態とで容量リアクタンスは実質的に変化することになる。
このように共振回路タグ90を構成することにより、特に基板2に対して貫通孔を形成しなくても共振回路タグ90の表面における表電極の面積変化を利用した容量リアクタンスの変動によって、共振回路タグ90における共振状態、非共振状態の遷移を実現し既述した場合と同様にして水分検知信号を得ることが可能となる。
上述した本実施例においては、主としておむつ等の排尿検知を行う場合を例として説明したが、水分に限らず共振回路タグ90の浮遊静電容量やリアクタンスを変化させるような、排尿、油等の各種液体、その他の液体を含む流体の検知にも適用できるものである。
従って、本発明は、上記実施例の態様そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化したり、上記実施例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせたりすることにより種々の発明を完成できる。
例えば、実施例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の態様に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明に係る水分検知装置及び水分検知用の共振回路タグは、主として介護用及び病人用おむつへ適用することで素早く、確実に排尿を検知することができ、各種病院、医院等の医療施設や、各種介護施設等におけるおむつ装用者に関する水分検知システムとして広範に適用可能である。
また、水分検知用共振回路タグは、小型、軽量で薄膜シート状に形成することが出来るため点滴漏れ検知、自動車、飛行機等の液体漏れ検知等の水分検知用として広く応用ができるものである。
1 水分検知用の共振回路タグ
2 基板
3 コイル
4 コンデンサ
4A コンデンサ
4a 表電極
4a1 表電極
4a2 表電極
4b 裏電極
4c 表電極
4c1 表電極
4c2 表電極
4d 裏電極
5 LC接合点部
5a 貫通孔
11 水分検知装置
21 不織布
21a 吸水材
22a 送信アンテナ部
22b 受信アンテナ部
23a 接着層
23b 接着層
24 吸水材(おむつ側の表面材)
25 絶縁層(水分調整層)
40 水分
50 アンテナ
51 コントローラ
61 送受信制御部
62 符号化部
63 復号化部
64 発振器
65 スイッチ
68 通信手段
70 共振回路タグ
71 貫通孔
72 貫通孔
80 共振回路タグ
81 絶縁層
90 共振回路タグ

Claims (8)

  1. 誘電体を一対の電極で挟持して構成されたコンデンサと、該コンデンサの一対の電極と接続されたコイルとを具備し、前記コンデンサ、コイルの共振状態又は非共振状態の出力信号又は水分浸入に伴う前記コンデンサの電極短絡に伴うキャパシタンス変化による共振状態、非共振状態の遷移時に対応した出力信号を出力する共振回路タグと、
    前記共振回路タグのコイルと電磁誘導により結合し、前記共振回路タグからの出力信号に対応したアンテナ出力信号を送出するアンテナコイルを具備するアンテナと、
    前記共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移時に対応した前記アンテナからのアンテナ出力信号に応じて水分検知信号を出力する制御手段と、
    を有することを特徴とする水分検知装置。
  2. 誘電体を表電極、裏電極で挟持して構成されたコンデンサと、該コンデンサの表電極、裏電極と接続された矩形巻回パターン状のコイルとを具備し、前記コンデンサ、コイルの共振状態又は非共振状態の出力信号又は水分浸入に伴う前記コンデンサの表電極、裏電極の短絡に伴うキャパシタンス変化による共振状態、非共振状態の遷移時に対応した出力信号を出力する共振回路タグと、
    前記共振回路タグのコイルと電磁誘導により結合し、前記共振回路タグからの出力信号に対応したアンテナ出力信号を送出するアンテナコイルを具備するアンテナと、
    前記共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移時に対応した前記アンテナからのアンテナ出力信号に応じて水分検知信号を出力する制御手段と、
    を有することを特徴とする水分検知装置。
  3. 誘電体を表電極、裏電極で挟持して構成されたコンデンサと、該コンデンサの表電極、裏電極と接続されたコイルとを具備し、前記コンデンサ、コイルの共振状態又は非共振状態の出力信号又は水分浸入に伴う前記コンデンサの表電極、裏電極の短絡に伴うキャパシタンス変化による共振状態、非共振状態の遷移時に対応した出力信号を出力することを特徴とする水分検知用の共振回路タグ。
  4. 前記コンデンサの表電極は、複数の表電極により構成され、水分が前記コンデンサの複数の表電極を短絡することで前記コンデンサのキャパシタンスを実質的に変化させて共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移を行うことを特徴とする請求項3に記載の水分検知用の共振回路タグ。
  5. 水分が前記共振回路タグのコンデンサ近傍に設けられた貫通孔により前記誘電体を貫通して誘導され前記コンデンサの表電極、裏電極を短絡させ前記コンデンサのキャパシタンスを実質的に変化させて共振回路タグの共振状態、非共振状態の遷移を行うことを特徴とする請求項3に記載の水分検知用の共振回路タグ。
  6. 前記コイルの一端部を前記コンデンサの表電極に接続し、前記コイルの他端部には前記コンデンサの裏電極に接続するための導電材を用いた貫通孔部が設けられ、前記貫通孔部分で前記コイルの他端部と前記コンデンサの裏電極とを電気的に接続するとともに、水分が浸水されると前記貫通孔を介して当該水分が裏電極に達し、前記コンデンサの表電極と裏電極とを短絡状態にして前記コンデンサのキャパシタンスを実質的に変化させて共振状態、非共振状態の遷移を行うことを特徴とする請求項3に記載の水分検知用の共振回路タグ。
  7. 前記コンデンサの表電極側には、離散状態に散布した接着剤により水分吸収体が接着形成されて、この水分吸収体に対して人肌側に接触させる不織布を積層していることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の水分検知用の共振回路タグ。
  8. 前記コンデンサの裏電極側には、離散状態に散布した接着剤によりおむつ側の水分吸収体が接着形成されることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の水分検知用の共振回路タグ。
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