以下、遊技機の一種であるスロットマシンの実施形態について説明する。本明細書において、上、下、左、右、前(正面)、後の各方向は、スロットマシンで遊技を行う遊技者から見たときの各方向を指すものとする。
図1に示すように、スロットマシン10は、四角箱状の本体キャビネット11を備えている。本体キャビネット11は、前面に、図示されていない開口部を備えている。スロットマシン10は、本体キャビネット11の開口部を覆っている前面扉12を備えている。前面扉12は、本体キャビネット11に対して開閉可能に支持されている。
スロットマシン10は、前面扉12に、遊技に伴う演出(以下、遊技演出と示す)の1つとして、例えば、発光体を点灯、消灯又は点滅させる演出を実行できる装飾ランプ13を備えている。スロットマシン10は、前面扉12に、遊技演出の1つとして、例えば、効果音や楽曲、音声などの音を出力する演出を実行できるスピーカ14を備えている。
スロットマシン10は、前面扉12に、遊技演出の1つとして、例えば、キャラクタや文字などを模した画像を表示する演出を実行できる演出表示装置15を備えている。演出表示装置15としては、例えば、液晶ディスプレイ及び有機ELディスプレイなどを採用できる。スロットマシン10は、前面扉12の前面であって且つ演出表示装置15の下方に、遊技者が機内部を透視できる略四角形の表示窓12aを備えている。
スロットマシン10は、リールユニット16を備えている。リールユニット16は、表示窓12aを介して遊技者が視認できるように、機内部に配設されている。リールユニット16は、左リール16a(第1リール)と、中リール16b(第2リール)と、右リール16c(第3リール)と、を備えている。リール16a〜16cは、ドラムとも称される回胴である。
リール16a〜16cは、その外周面に沿って、複数の図柄が識別可能に配列されている図柄列をそれぞれ備えている。図柄列は、複数の図柄を長手方向に沿って印刷した帯状の透光性フィルムを、リール16a〜16cの外側に巻き付けることにより設けられている。リール16a〜16cの図柄列には、それぞれ図柄番号00から図柄番号20までの全21個の図柄が含まれている。図柄には、複数種類の図柄がある。例えば、複数種類の図柄には、チェリーを模したチェリー図柄や、スイカを模したスイカ図柄、ベルを模したベル図柄、「7」を模したセブン図柄及び「REPLAY」の文字を模したリプレイ図柄が含まれている。
リールユニット16は、左リール16aを回転及び停止させるアクチュエータと、中リール16bを回転及び停止させるアクチュエータと、右リール16cを回転及び停止させるアクチュエータと、を備えている(何れも図示していない)。リール16a〜16cを駆動させるアクチュエータとしては、例えば、ステッピングモータを採用できる。リール16a〜16cは、それぞれに対応して設けられたアクチュエータによって、相互に独立して、縦方向に回転及び停止が可能である。スロットマシン10では、リール16a〜16cが回転すると、表示窓12aを介して視認可能な図柄列(複数種類の図柄)が変動され、これにより変動ゲームが実行される。例えば、図柄列の変動は、図柄列が上方から下方に向かって縦方向にスクロール表示される態様により行われる。このように、スロットマシン10は、複数の図柄が配列されたリールを動作(回転)させて変動ゲームを実行可能に構成されている。また、リールユニット16は、左リール16aの回転位置を検出するための左リールセンサSE1と、中リール16bの回転位置を検出するための中リールセンサSE2と、右リール16cの回転位置を検出するための右リールセンサSE3と、を備えている(図5に示す)。
表示窓12aは、リール16a〜16cにおいて周方向に連続している3つの図柄を表示可能な大きさである。表示窓12aには、リール16a〜16c毎に、上段停止位置、中段停止位置及び下段停止位置が設定されている。スロットマシン10では、リール16a〜16c毎に設定された3つの停止位置の中から1つずつ選択された停止位置の組み合わせによって、停止された図柄組み合わせを入賞と判定し得る有効な停止位置の組み合わせが設定されている。以下の説明では、有効な停止位置の組み合わせを構成する複数の停止位置を結んだラインを単に有効ラインNLと示す。本実施形態では、リール16a〜16cの各中段停止位置によって、有効ラインNL(有効な停止位置の組み合わせ)が構成されている。有効ラインは、入賞ラインともいわれる。
ここで、図柄について「停止」とは、図柄が表示窓12a内、すなわち上段停止位置、中段停止位置及び下段停止位置の何れかに停止され、遊技者に視認可能に表示されることを意味する。また、「入賞」とは、賞が定められた図柄組み合わせが有効ラインNL上に表示されることを意味している。スロットマシン10では、入賞が発生すると、該入賞した図柄組み合わせに定められた賞が付与される。
なお、有効な停止位置の組み合わせ以外の組み合わせは、表示された図柄組み合わせを入賞と判定し得ない無効な停止位置の組み合わせ(所謂、無効ライン)となる。本明細書において「変動ゲームにて導出されるゲーム結果」とは、変動ゲームにおいて有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせに相当する。
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、遊技媒体としてのメダルを投入するメダル投入口17を備えている。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、ベットボタン18を備えている。ベットボタン18は、スロットマシン10において内部的に記憶しているクレジットからメダルを賭ける(以下、ベットと示す)手段である。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、精算ボタン19を備えている。精算ボタン19は、ベットされたメダルやスロットマシン10において内部的に記憶しているクレジットを払い戻すときに操作する手段である。
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、開始操作部としてのスタートレバー20を備えている。スタートレバー20は、リール16a〜16cの回転を開始させる開始操作をするための手段である。すなわち、開始操作の受付は、変動ゲームを開始させる契機となる。また、リールの動作(回転)を開始させる(変動ゲームを開始させる)スタートレバー20の操作が開始操作に相当し、スロットマシン10では、開始操作に基づき変動ゲームが開始される。
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、左ストップボタン21a(第1ストップボタン)を備えている。左ストップボタン21aは、左リール16aと対応しており、左リール16aの回転を停止させる停止操作をするための手段である。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、中ストップボタン21b(第2ストップボタン)を備えている。中ストップボタン21bは、中リール16bと対応しており、中リール16bの回転を停止させる停止操作をするための手段である。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、右ストップボタン21c(第3ストップボタン)を備えている。右ストップボタン21cは、右リール16cと対応しており、右リール16cの回転を停止させる停止操作をするための手段である。このように、ストップボタン21a〜21cは、複数の図柄列と各別に対応している。また、対応している図柄列の変動を停止させることは、対応しているリールの回転を停止させることに相当する。
本実施形態において、ストップボタン21a〜21cが、それぞれ停止操作部に相当する。このように、スロットマシン10は、停止操作部としてのストップボタンが操作されたことを契機としてリールの動作(回転)を停止させることが可能に構成されている。また、動作中(回転中)のリールを停止させるためのストップボタンの操作が停止操作に相当し、スロットマシン10では、停止操作に基づきリールの回転が停止する。
スロットマシン10は、前面扉12の前面における下部に、メダル払出し口22を備えている。スロットマシン10は、メダル払出し口22から払出されたメダルを受ける受皿23を備えている。スロットマシン10は、機内部に、メダルセレクタを備えている(図示していない)。メダルセレクタは、メダル投入口17から投入されたメダルを検出する投入センサSE4を備えている(図5に示す)。スロットマシン10は、機内部に、メダル払出し口22からメダルを払出す払出し動作が可能なホッパーユニットを備えている(図示していない)。
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、予め定めた情報を表示できる情報パネル30を備えている。
情報パネル30は、投入可能表示部を備えている(図示していない)。投入可能表示部は、例えば、発光体の点灯状態によって、スロットマシン10がメダルを投入可能な状態であるか否かを表示する。情報パネル30は、リプレイ表示部を備えている(図示していない)。リプレイ表示部は、例えば、発光体の点灯状態によって、再遊技(リプレイ)であるか否かを表示する。なお、再遊技については後述する。
情報パネル30は、ウェイト表示部を備えている(図示していない)。ウェイト表示部は、例えば、発光体の点灯状態によって、ウェイトタイム中であるか否かを表示する。ウェイトタイムは、単位時間当りの変動ゲームの実行回数が予め定めた回数を超えないように設定された最短の遊技時間(最短遊技時間)である。情報パネル30は、状態表示部を備えている(図示していない)。状態表示部は、例えば、スロットマシン10において発生したエラーを特定できるように、エラーコードなどを表示する。
情報パネル30は、1ベット表示部、2ベット表示部及び3ベット表示部を備えている(図示していない)。以下の説明では、1ベット表示部〜3ベット表示部を纏めてベット表示部と示す場合がある。ベット表示部は、例えば、ベット表示部を構成する3つの表示部の点灯状態によって、賭数(ベット数)を表示する。また、情報パネル30は、クレジット表示部を備えている(図示していない)。クレジット表示部は、機内部においてクレジットとして記憶されているメダルの枚数を表示する。
また、情報パネル30は、払出表示部を備えている(図示していない)。払出表示部としては、例えば、並ぶように配置された2つの7セグメント表示器を採用できる。この場合、払出表示部は、2つの7セグメント表示器により、00〜99の十進法による二桁の数字を表示できるように構成できる。また、払出表示部は、変動ゲームにおける入賞の発生によって払出されるメダルの枚数に関する情報の表示を行う。なお、変動ゲームにおける入賞の発生によって払出されるメダルの枚数とは、実際にメダル払出し口22から払出されるメダルの枚数ではなく、クレジットに加算されるメダルの枚数でもあることから、変動ゲームにおける入賞の発生によって付与されるメダルの枚数ともいえる。
次に、賞が定められた図柄組み合わせについて説明する。なお、賞が定められた図柄組み合わせとは、「役」ともいわれる。
賞が定められた図柄組み合わせ(役)には、賞としてメダルの払出しを定めた図柄組み合わせ(払出し役)、賞としてボーナスを定めた図柄組み合わせ(ボーナス役)及び賞として再遊技を定めた図柄組み合わせ(再遊技役)がある。再遊技は、メダルを賭ける必要がなく次の変動ゲームを開始できることである。
払出し役には、例えば、チェリー役、スイカ役、ベル役及び一枚役がある。
チェリー役には、賞として所定枚数(例えば、2枚)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、チェリー役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「チェリー停止目」という。本実施形態においてチェリー役には、通常チェリー役と、特殊チェリー役と、がある。そして、通常チェリー役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせ(以下、通常チェリー停止目という)は、特殊チェリー役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせ(以下、特殊チェリー停止目という)と異なる。因みに、通常チェリー役が入賞した場合に払出されるメダルの枚数と特殊チェリー役が入賞した場合に払出されるメダルの枚数は、異なってもよいし、同一であってもよい。
スイカ役には、賞として所定枚数(例えば、6枚)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、スイカ役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「スイカ停止目」という。
ベル役には、賞として所定枚数(例えば、8枚)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、ベル役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「ベル停止目」という。
一枚役には、賞として所定枚数(例えば、1枚)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、1枚役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「ベルこぼし停止目」という。本実施形態におけるスロットマシンでは、変動ゲームを行うにあたって1枚以上のメダルを賭ける必要があるため、一枚役が入賞したとしても、一枚役が入賞する前のメダルの枚数よりも増加することはない。
なお、本実施形態において、払出されるメダルの枚数とは、メダル払出し口22から実際に払出されたメダルの枚数ではなく、クレジットとして加算されたメダルの枚数を含み、遊技者に付与されたメダルの枚数に相当する。
ボーナス役には、賞としてボーナス(ボーナス遊技状態)の付与が定められている。一方、ボーナス役には、賞としてメダルの払出しや再遊技が定められていない。以下の説明において、ボーナス役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「ボーナス停止目」という。
再遊技役は、リプレイ役ともいわれる。再遊技役には、賞として再遊技が定められている。以下の説明において、再遊技役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「再遊技停止目」という。本実施形態において再遊技役には、通常再遊技役と、昇格再遊技役と、がある。そして、通常再遊技役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせ(以下、通常再遊技停止目という)は、昇格再遊技役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせ(以下、昇格再遊技停止目という)と異なる。
図2に示すように、スロットマシン10における遊技状態には、第1遊技状態、第2遊技状態、第3遊技状態及びボーナス遊技状態がある。
スロットマシン10では、後述する役抽選において、ボーナス役の入賞が許容される場合がある。そして、スロットマシン10では、役抽選にてボーナス役の入賞が許容された変動ゲームにおいて、ボーナス役が入賞しなかった場合、ボーナス役の入賞を許容すること(ボーナス役の当選)が持ち越される。本実施形態では、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された後、ボーナス役が入賞するまでの間、ボーナス役の入賞が許容され続ける。スロットマシン10では、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された後、次の変動ゲームからも継続してボーナス役の入賞が許容され続ける遊技状態が、第3遊技状態となる。
なお、一般的に、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されることは、ボーナス役に当選するともいわれる。また、ボーナス役の入賞が許容され続けることは、ボーナス役の当選が持ち越されるともいわれる。また、第3遊技状態は、「内部中」ともいわれる。これに対し、第1遊技状態及び第2遊技状態は、「非内部中」ともいわれる。また、ボーナス遊技状態以外の遊技状態において、ボーナス役の入賞が許容され続ける第3遊技状態を持越遊技状態とする場合、ボーナス役の入賞が許容され続けていない第1遊技状態及び第2遊技状態は非持越遊技状態ともいえる。
スロットマシン10では、ボーナス役の入賞が許容されているとき、ボーナス役以外の役の入賞が許容された場合、ボーナス役以外の役の入賞が優先される。因みに、ボーナス遊技状態は「役物中」ともいわれ、ボーナス遊技状態以外の遊技状態は「非役物中」ともいわれる。
以下、図2に基づき、各遊技状態及び遊技状態の移行態様について説明する。
スロットマシン10では、第1遊技状態において昇格再遊技役が入賞すると、第1遊技状態から第2遊技状態へ移行する。また、スロットマシン10では、第2遊技状態において一枚役が入賞すると、第2遊技状態から第1遊技状態へ移行する。
スロットマシン10では、第1遊技状態であるとき、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された変動ゲームにおいてボーナス役が入賞しなかった場合(図面では、「ボーナス役の持越」と示す)、第1遊技状態から第3遊技状態へ移行する。同様に、スロットマシン10では、第2遊技状態であるとき、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された変動ゲームにおいてボーナス役が入賞しなかった場合(図面では、「ボーナス役の持越」と示す)、第2遊技状態から第3遊技状態へ移行する。
また、第2遊技状態では、第1遊技状態に比して、再遊技役の入賞が許容され易い遊技状態である。このため、第2遊技状態では、第1遊技状態に比して、メダルの消費が抑制される。したがって、第2遊技状態は、第1遊技状態に比して、有利であるといえる。第2遊技状態は、所謂、「リプレイタイム(RT)」となる。
スロットマシン10では、ボーナス遊技状態以外の遊技状態(第1遊技状態、第2遊技状態、第3遊技状態)においてボーナス役が入賞したことを契機に、ボーナス遊技状態以外の遊技状態からボーナス遊技状態へ移行する。ボーナス遊技状態以外の遊技状態からボーナス遊技状態へ移行することにより、ボーナス遊技状態が生起(付与)される。このように、スロットマシン10では、変動ゲームにてボーナス停止目が導出されたことを契機にボーナス遊技状態が生起される。
ボーナス遊技状態では、ボーナス遊技状態以外の遊技状態に比して、役抽選における払出役の当選確率が向上される。なお、払出役の当選確率は、払出役の入賞が許容される確率をいう。このように、ボーナス遊技状態では、ボーナス遊技状態以外の遊技状態に比して、メダルを獲得する頻度が向上する。したがって、ボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態以外の遊技状態に比して、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
スロットマシン10では、ボーナス遊技状態においてボーナス終了条件が成立したことを契機に、ボーナス遊技状態から第1遊技状態へ移行する。このように、ボーナス遊技状態においてボーナス終了条件が成立したことを契機に、ボーナス遊技状態が終了する。本実施形態においてボーナス終了条件は、ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数が規定枚数を超えることで成立する。なお、ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数とは、メダル払出し口22から実際に払出されたメダルの枚数ではなく、クレジットとして加算されたメダルの枚数を含み、ボーナス遊技状態において遊技者に付与されたメダルの枚数に相当する。
次に、スロットマシン10において遊技演出の1つとして実行可能な演出状態と、演出状態の移行態様と、について説明する。演出状態には、複数種類ある。そして、スロットマシン10では、複数種類の演出状態のうち何れかの演出状態が実行される。
図3及び図4に示すように、本実施形態における演出状態には、通常演出状態と、準備演出状態と、第1の有利演出状態、第2の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態を含む有利演出状態と、ボーナス演出状態と、がある。すなわち、本実施形態における演出状態には、通常演出状態、準備演出状態、第1の有利演出状態、第2の有利演出状態、第3の有利演出状態、第4の有利演出状態及びボーナス演出状態がある。本実施形態において、第1の有利演出状態、第2の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態が、有利状態に相当する。また、本実施形態において、第2の有利演出状態は、第1の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態へ分岐する有利演出状態に相当する。そして、本実施形態において、第1の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態の有利度は、第3の有利演出状態の有利度が最も高く、第1の有利演出状態の有利度が最も低い。
各演出状態では、滞在中の演出状態(制御されている演出状態)を識別可能な演出状態識別情報が報知される。スロットマシン10では、例えば、演出状態の種類毎に異なる背景画像を演出表示装置15に表示させたり、演出状態の種類毎に異なる発光色で装飾ランプ13を発光させたり、演出状態の種類毎に異なる楽曲をスピーカ14に出力させたりして、演出状態識別情報を報知する。したがって、遊技者は、演出表示装置15に表示される背景画像や、装飾ランプ13の発光色、スピーカ14から出力される楽曲などから、滞在中の演出状態を認識できる。
通常演出状態は、主に、第1遊技状態であるときに滞在する演出状態である。また、準備演出状態は、主に、第1遊技状態であるときに滞在する演出状態である。有利演出状態は、主に、第2遊技状態であるときに滞在する演出状態である。また、ボーナス演出状態は、ボーナス遊技状態であるときに滞在する演出状態である。
スロットマシン10では、例えば、賞が定められた図柄組み合わせを有効ラインNL上に停止させるためのストップボタンの操作態様(操作タイミングや操作順序)を報知する操作関連演出(以下、ナビ演出と示す)が実行される。ナビ演出は、操作ナビゲーション演出(操作ナビ)や、押し順ナビゲーション演出(押し順ナビ)ともいわれる。そして、スロットマシン10では、有利演出状態であるとき、通常演出状態であるときに比して、遊技者にとって有利な内容でナビ演出が実行される割合が高い。このため、有利演出状態は、通常演出状態よりも有利な演出状態といえる。有利演出状態は、所謂、「アシストタイム(AT)」となる。
図3に示すように、通常演出状態に滞在中、有利許容条件が成立すると、準備演出状態へ移行する。更に、準備演出状態に滞在中、有利開始条件が成立すると、有利演出状態へ移行する。また、有利演出状態に滞在中、有利終了条件が成立すると、通常演出状態へ移行する。
また、ボーナス演出状態以外の演出状態においてボーナス役が入賞したことを契機に、ボーナス演出状態へ移行する。そして、ボーナス演出状態においてボーナス終了条件が成立すると、ボーナス演出状態以外の演出状態へ移行する。具体的に、ボーナス演出状態へ移行する前の演出状態が通常演出状態であった場合、ボーナス演出状態においてボーナス終了条件が成立すると、通常演出状態へと移行する。また、ボーナス演出状態へ移行する前の演出状態が、準備演出状態又は有利演出状態であった場合、ボーナス演出状態においてボーナス終了条件が成立すると、準備演出状態へ移行する。
図4に示すように、第1の有利演出状態からは、通常演出状態、第2の有利演出状態及び第3の有利演出状態のうち何れかの演出状態へ移行する。第1の有利演出状態は、第1期間、第2期間及び第3期間を含む複数の期間に区分けされ、第1期間の後に第2期間となって、当該第2期間の後に第3期間となる。なお、第1の有利演出状態における第1期間、第2期間及び第3期間については、後ほど説明する。
また、第2の有利演出状態からは、第1の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態のうち何れかの演出状態へ移行する。このように、第2の有利演出状態の後は、第2の有利演出状態とは異なる演出状態に制御される。
また、第3の有利演出状態からは、第1の有利演出状態へ移行する。このように、第3の有利演出状態の後は第1の有利演出状態に制御される。また、第4の有利演出状態からは、第1の有利演出状態へ移行する。このように、第4の有利演出状態の後は第1の有利演出状態に制御される。なお、第1の有利演出状態、第2の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態における具体的な移行態様については、後ほど説明する。
次に、スロットマシン10の電気的構成を説明する。
図5に示すように、スロットマシン10は、機内部に、主制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、遊技の進行に関する処理を行うとともに、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)を出力する。本実施形態における主基板40は、第1制御部に相当する。スロットマシン10は、機内部に、副制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40から入力する制御信号に基づいて処理を行う。副基板41は、演出表示装置15による表示演出、装飾ランプ13による演出及びスピーカ14による演出を制御する。本実施形態における副基板41は、主基板40の処理結果に基づく処理を実行できる第2制御部に相当する。
まず、主基板40について詳しく説明する。
主基板40は、主制御用CPU40aと、主制御用ROM40bと、主制御用RAM40cと、を備えている。主制御用CPU40aは、主制御用プログラムに基づいて、主に遊技の進行に関する処理を実行する。
主基板40は、センサSE1〜SE4と接続されている。主制御用CPU40aは、センサSE1〜SE4が出力する信号を入力可能に構成されている。主基板40は、リール16a〜16cの各アクチュエータと接続されている。主制御用CPU40aは、リール16a〜16cの各アクチュエータに対する制御信号の出力態様を制御することにより、リール16a〜16cの各アクチュエータの動作を各別に制御可能に構成されている。
主基板40は、ベットボタン18、精算ボタン19、スタートレバー20及びストップボタン21a〜21cと接続されている。主制御用CPU40aは、ベットボタン18、精算ボタン19、スタートレバー20及びストップボタン21a〜21cが操作されたときに出力する操作信号を入力可能に構成されている。主基板40は、情報パネル30と接続されている。主制御用CPU40aは、情報パネル30の表示内容を制御可能に構成されている。
主制御用ROM40bは、主制御用プログラムや、主制御用CPU40aによって行われる抽選処理に用いられる抽選テーブルなどを記憶している。また、主制御用RAM40cは、上述したクレジットなどのように、スロットマシン10の動作中に書き換えられる様々な情報を記憶できる。主制御用RAM40cが記憶する情報は、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどである。
主基板40は、所定の抽選処理に用いる乱数を生成可能に構成されている。乱数は、例えば、クロック信号を入力する毎に値を更新する乱数生成回路を備えることにより、ハードウェア乱数として生成してもよい。これに加えて又は代えて、乱数は、例えば、主制御用CPU40aが所定の制御周期毎に値を更新する乱数更新処理を実行することにより、ソフトウェア乱数として生成してもよい。
ここで、主制御用ROM40bに記憶されている抽選テーブルのうち、複数ある当選番号の中から当選番号を決定するための内部抽選に用いられる役抽選テーブルと上記当選番号について説明する。
なお、当選番号を決定するための内部抽選は、「役抽選」に相当する。役抽選において決定される当選番号は、条件装置組み合わせともいわれる。このため、役抽選は、「条件装置組み合わせ抽選」ともいえる。また、以下の説明では、「役抽選にて所定の当選番号が決定される」ことを、「役抽選にて所定の当選番号に当選する」と示したり、「役抽選にて決定される当選番号」を「当選した当選番号」と示したりする場合がある。
当選番号は、変動ゲームにおいて導出(表示)可能な図柄組み合わせとして、1つ又は複数の図柄組み合わせが定められた制御情報である。すなわち、当選番号は、変動ゲームにおいて入賞が可能な役として、1つ又は複数の役が定められた条件装置識別子である。
当選番号には、例えば、通常チェリー役の入賞が許容される当選番号や、特殊チェリー役の入賞が許容される当選番号、スイカ役の入賞が許容される当選番号、ベル役の入賞が許容される当選番号、ボーナス役の入賞が許容される当選番号、再遊技役の入賞が許容される当選番号が含まれている。
スロットマシン10における当選番号のうちベル役の入賞が許容される当選番号の中には、ベル役に加えて一枚役の入賞が許容される当選番号がある。ベル役及び一枚役の入賞が許容される当選番号には、ベル役を入賞させるためのストップボタンの操作順序と、一枚役を入賞させるためのストップボタンの操作順序と、が異なる当選番号が含まれている。例えば、ベル役及び一枚役の入賞が許容される当選番号の中には、所定の操作順序でストップボタンが操作された場合にはベル役が入賞する一方、所定の操作順序とは異なる操作順序でストップボタンが操作された場合には一枚役が入賞する当選番号が含まれている。
スロットマシン10における当選番号のうち再遊技役の入賞が許容される当選番号の中には、通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容される当選番号がある。このような通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容される当選番号には、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序と、昇格再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序と、が異なる当選番号が含まれている。例えば、通常再遊技役及び昇格再遊技役の入賞が許容される当選番号の中には、所定の操作順序でストップボタンが操作された場合には昇格再遊技役が入賞する一方、所定の操作順序とは異なる操作順序でストップボタンが操作された場合には通常再遊技役が入賞する当選番号が含まれている。
因みに、ボーナス役の入賞が許容される当選番号は、複数の役のうちボーナス役のみの入賞が許容される当選番号でなくてもよく、例えば、チェリー役とボーナス役の入賞が許容される当選番号や再遊技役とボーナス役の入賞が許容される当選番号であってもよい。スロットマシン10では、ボーナス役の入賞が許容されているときに、他の払出役や再遊技役の入賞が許容される場合、当該他の払出役や再遊技役の入賞が優先され、ボーナス役の入賞は次回以降の変動ゲームへと持ち越される。
以下の説明において、役抽選にて通常チェリー役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「通常チェリー役の入賞が許容された場合」と示し、役抽選の抽選結果が「通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果」であることに相当する。また、役抽選にて特殊チェリー役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「特殊チェリー役の入賞が許容された場合」と示し、役抽選の抽選結果が「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」であることに相当する。また、役抽選にてスイカ役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「スイカ役の入賞が許容された場合」と示し、役抽選の抽選結果が「スイカ役の入賞を許容する抽選結果」であることに相当する。
同様に、役抽選にてベル役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「ベル役の入賞が許容された場合」と示し、役抽選の抽選結果が「ベル役の入賞を許容する抽選結果」であることに相当する。また、役抽選にてボーナス役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「ボーナス役の入賞が許容された場合」と示し、役抽選の抽選結果が「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」であることに相当する。また、役抽選にて再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「再遊技役の入賞が許容された場合」と示し、役抽選の抽選結果が「再遊技役の入賞を許容する抽選結果」であることに相当する。
スロットマシン10において、役抽選テーブルには、第1役抽選テーブル〜第4役抽選テーブルがある。第1役抽選テーブルは、第1遊技状態に制御されているとき、役抽選において用いられる。第2役抽選テーブルは、第2遊技状態に制御されているとき、役抽選において用いられる。第3役抽選テーブルは、第3遊技状態に制御されているとき、役抽選において用いられる。第4役抽選テーブルは、ボーナス遊技状態に制御されているとき、役抽選において用いられる。
役抽選テーブルには、決定可能とする当選番号に対して、役抽選に用いられる乱数(以下、役抽選用乱数と示す)の値が、当該役抽選用乱数の値として取り得る範囲内の数値の中から所定個数ずつ振り分けられている。
第4役抽選テーブルでは、第1役抽選テーブル〜第3役抽選テーブルに比して、ベル役の入賞が許容される当選番号の決定率を合算した確率が高まるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。これにより、ボーナス遊技状態では、ボーナス遊技状態以外の遊技状態に比して、ベル役の入賞が許容され易くなる。
また、本実施形態では、第1役抽選テーブル〜第4役抽選テーブルのうち何れの役抽選テーブルが用いられる場合であっても、役抽選において通常チェリー役の入賞が許容される当選番号に当選する確率は、役抽選においてスイカ役の入賞が許容される当選確率よりも低い。また、本実施形態では、第1役抽選テーブル〜第4役抽選テーブルのうち何れの役抽選テーブルが用いられる場合であっても、役抽選において特殊チェリー役の入賞が許容される当選番号に当選する確率は、役抽選において通常チェリー役の入賞が許容される当選確率よりも低い。
本実施形態のスロットマシン10では、役抽選において何れの当選番号にも当選しなかった場合、つまり、役の入賞が許容されなかった場合、役抽選の抽選結果が「はずれ」となる。そして、役抽選の抽選結果がはずれの場合には、役抽選の抽選結果に基づいて、賞が定められた図柄組み合わせが導出されることはない。但し、ボーナス役の入賞が許容されているとき(ボーナス停止目を導出させることが許容されているとき)であって、役抽選の抽選結果がはずれの場合には、ボーナス停止目を導出可能となる(ボーナス役の入賞が可能となる)。
スロットマシン10では、ボーナス停止目を導出させることが許容されているときに役抽選の抽選結果がはずれの場合、ボーナス停止目を導出させることが可能な停止操作位置(以下、ボーナス停止位置と示す)でストップボタン21a〜21cが操作されると、ボーナス停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。一方、スロットマシン10では、ボーナス停止目を導出させることが許容されているときに役抽選の抽選結果がはずれの場合、ボーナス停止位置とは異なる停止操作位置(以下、非ボーナス停止位置と示す)でストップボタン21a〜21cが操作されると、賞が定められていないはずれ停止目が導出されるように、リール16a〜16cが停止される。
次に、副基板41について詳しく説明する。
副基板41は、副制御用CPU41aと、副制御用ROM41bと、副制御用RAM41cと、を備えている。副制御用CPU41aは、副制御用プログラムに基づいて、演出に関する処理を実行する。
副基板41は、演出表示装置15と接続されている。副制御用CPU41aは、演出表示装置15の表示態様を制御可能に構成されている。副基板41は、装飾ランプ13と接続されている。副制御用CPU41aは、装飾ランプ13の点灯態様(発光態様)を制御可能に構成されている。副基板41は、スピーカ14と接続されている。副制御用CPU41aは、スピーカ14の出力態様を制御可能に構成されている。
また、副制御用ROM41bは、副制御用プログラムや、副制御用CPU41aによって行われる抽選処理に用いられる抽選テーブルなどを記憶している。副制御用ROM41bは、演出表示装置15における演出の態様(内容)を特定可能な表示演出パターンや、演出表示装置15における演出の実行に用いる表示演出データを記憶している。副制御用ROM41bは、装飾ランプ13における演出の態様(内容)を特定可能な発光演出パターンや、装飾ランプ13における演出の実行に用いる発光演出データを記憶している。副制御用ROM41bは、スピーカ14における演出の態様(内容)を特定可能な音演出パターンや、スピーカ14における演出の実行に用いる音演出データを記憶している。
また、副制御用RAM41cは、スロットマシン10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶できる。副制御用RAM41cが記憶する情報は、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどである。副基板41は、主基板40と同様に、所定の抽選処理に用いる乱数を、ハードウェア乱数やソフトウェア乱数として生成可能に構成されている。
以下、主基板40の主制御用CPU40aが主制御用プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について、説明する。
主制御用CPU40aは、各種ボタンなどから操作されたことを示す操作信号を入力すると、当該操作信号に定める所定の制御を実行する。そして、主制御用CPU40aは、各種操作信号の入力や各種制御により、情報パネル30の表示制御をその都度実行する。また、主制御用CPU40aは、メダルの払い出しを行う場合、クレジット上限数を超える際には、メダルを排出するようにホッパーユニットを制御する。なお、主制御用CPU40aは、クレジット精算時、クレジット分のメダルを排出するようにホッパーユニットを制御する。
そして、主制御用CPU40aは、メダル投入口17よりメダルが投入される、又はベットボタン18からの操作信号を入力すると、賭数を設定する。主制御用CPU40aは、賭数を設定すると、賭数を設定したことを特定可能な制御情報(以下、賭数設定コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用CPU40aは、ベットボタン18の操作に応じてクレジットの数を更新する。また、主制御用CPU40aは、メダルの投入によりクレジットの数を増加させる場合、クレジットの数を更新する。そして、変動ゲームを開始可能な賭数が設定されることで、変動ゲームを開始可能とする変動ゲーム開始可能条件が成立する。
続いて、主制御用CPU40aは、ゲーム開始可能な状態において、スタートレバー20からの操作信号を入力すると、役抽選を行う。主制御用CPU40aは、役抽選用乱数の値を取得し、当該役抽選用乱数の値を基に、遊技状態に応じた役抽選テーブルを参照して、役抽選を行う。このように、役抽選は、開始操作を契機に行われる。本実施形態では、主制御用CPU40aによって役抽選が行われることにより、役抽選を行う役抽選手段としての機能が実現される。
そして、主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号に当選した場合、当選した当選番号を特定可能な当選情報を主制御用RAM40cに記憶する。また、主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号に当選した場合、当選した当選番号を特定可能な制御情報(以下、当選コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用RAM40cにボーナスフラグが設定されていない場合、主制御用CPU40aは、ボーナス役の入賞を許容する当選番号に当選したことを契機に、主制御用RAM40cにボーナスフラグを設定する。一方、既に主制御用RAM40cにボーナスフラグが設定されている場合、主制御用CPU40aは、ボーナス役の入賞を許容する当選番号に当選したとしても、新たに主制御用RAM40cにボーナスフラグを設定しない。
主制御用CPU40aは、変動ゲームの終了を契機に、主制御用RAM40cに記憶した当選情報を消去する。因みに、ボーナスフラグが設定されているとき、主制御用CPU40aは、変動ゲームの終了を契機としてボーナスフラグを消去せず、ボーナス遊技状態への移行を契機にボーナスフラグを消去する。
また、主制御用CPU40aは、スタートレバー20からの操作信号を入力したことを契機に、各リール16a〜16cの回転を開始させるように制御し、変動ゲームを開始させる。更に、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果を示す変動ゲーム開始コマンドを副制御用CPU41aに出力する。なお、主制御用CPU40aは、最短遊技時間が経過している状況において、各リール16a〜16cの回転を開始させるように制御する。
続いて、主制御用CPU40aは、ストップボタンからの操作信号を入力すると、当該操作信号に対応するリールの回転を停止させるための制御(停止制御)を行う。主制御用CPU40aは、各リール16a〜16cに対応するリールセンサからの位置信号により、各リールの回転位置や停止位置の情報を把握する。すなわち、各リールセンサからの位置信号は、回転中の各リールの回転状況を主制御用CPU40aに特定させる一方、停止中の各リールの停止状況を主制御用CPU40aに特定させる。
次に、主制御用CPU40aが行う停止制御について説明する。
主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果に基づき各ストップボタンが操作されたタイミングから所定の範囲内(例えば、最大4図柄分)で各リールの回転を停止させて、図柄組み合わせを停止させる(ゲーム結果を導出させる)。主制御用CPU40aは、回転中の各リールを停止させる場合、役抽選の抽選結果と、ストップボタンの操作順序や操作タイミングに応じて、主制御用ROM40bに記憶されている停止制御用の制御データに基づき、リールの回転を停止させて、図柄組み合わせを停止させる。主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が同じ状況であっても、ストップボタンの操作順序や操作タイミングによって、異なる停止制御用の制御データを用いて停止制御を行う場合がある。
主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにボーナスフラグが設定されているときであって、役抽選の抽選結果がはずれの場合、ボーナス停止位置でストップボタンが操作された際には有効ラインNL上にボーナス停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。一方、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにボーナスフラグが設定されているときであって、役抽選の抽選結果がはずれの場合、非ボーナス停止位置でストップボタンが操作された際には有効ラインNL上にはずれ停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。なお、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにボーナスフラグが設定されていないときであって、役抽選の抽選結果がはずれの場合、ストップボタンの操作タイミングに関係なく、有効ラインNL上にはずれ停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。
続いて、全てのリール16a〜16cの回転が停止すると、主制御用CPU40aは、入賞判定を行う。入賞判定において主制御用CPU40aは、有効ラインNL上に停止した図柄組み合わせが、有効ラインNL上に停止させることが許容されている図柄組み合わせである場合、当該図柄組み合わせの入賞を判定する。一方、入賞判定において主制御用CPU40aは、有効ラインNL上に停止させることが許容されている図柄組み合わせ(役)の入賞を判定する場合、当該図柄組み合わせに定めた賞を付与する制御を行う。
例えば、主制御用CPU40aは、払出役の入賞を判定する場合、賞メダルを付与する制御を行う。また、主制御用CPU40aは、再遊技役の入賞を判定する場合、再遊技を付与する制御を行う。再遊技を付与する制御として、主制御用CPU40aは、入賞を判定した変動ゲームと同一の賭数を設定する。また、主制御用CPU40aは、図柄組み合わせ(役)の入賞を判定する場合、入賞と判定した図柄組み合わせを指示する制御情報(以下、入賞指示コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
本実施形態において主制御用CPU40aは、遊技状態の移行を制御する。
主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている遊技状態情報を更新することで、遊技状態を移行させる。例えば、第1遊技状態を特定可能な遊技状態情報が主制御用RAM40cに記憶されている場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている遊技状態情報を、第2遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新することで、第1遊技状態から第2遊技状態へ移行させる。
主制御用CPU40aは、第1遊技状態において昇格再遊技役が入賞した場合、第2遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第2遊技状態に制御する。これにより、遊技状態は、第1遊技状態から第2遊技状態へ移行する。また、主制御用CPU40aは、第2遊技状態において一枚役が入賞した場合、第1遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第1遊技状態に制御する。これにより、遊技状態は、第2遊技状態から第1遊技状態へ移行する。
主制御用CPU40aは、第1遊技状態又は第2遊技状態においてボーナスフラグを設定した変動ゲームにおいてボーナス役が入賞しなかった場合、第3遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第3遊技状態に制御する。これにより、遊技状態は、第1遊技状態又は第2遊技状態から第3遊技状態へ移行する。一方、主制御用CPU40aは、第1遊技状態又は第2遊技状態においてボーナスフラグを設定した変動ゲームにおいてボーナス役が入賞した場合、ボーナス遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、ボーナス遊技状態に制御する。これにより、第1遊技状態又は第2遊技状態からボーナス遊技状態へ移行し、ボーナス遊技状態が生起される。また、主制御用CPU40aは、第3遊技状態においてボーナス役が入賞した場合、ボーナス遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、ボーナス遊技状態に制御する。これにより、遊技状態は、第3遊技状態からボーナス遊技状態へ移行し、ボーナス遊技状態が生起される。
主制御用CPU40aは、ボーナス遊技状態においてボーナス終了条件が成立すると、第1遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第1遊技状態に制御する。これにより、遊技状態は、ボーナス遊技状態から第1遊技状態へ移行し、ボーナス遊技状態が終了する。
また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの遊技状態情報を更新すると、更新後の遊技状態を指示可能な制御情報(以下、遊技状態コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
本実施形態において主制御用CPU40aは、演出状態の移行を制御する。
主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を更新することで、演出状態を移行させる。例えば、通常演出状態を特定可能な演出状態情報が主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、準備演出状態を特定可能な演出状態情報に更新することで、準備演出状態に制御し、通常演出状態から準備演出状態へ移行させる。なお、演出状態の移行態様に係る具体的な説明については、後ほど説明する。
また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの演出状態情報を更新すると、更新後の演出状態を指示可能な制御情報(以下、演出状態コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
また、有利演出状態であるとき、主制御用CPU40aは、複数通りのストップボタンの操作順序のうち一部の操作順序がベル役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として規定されている当選番号に当選した場合、当該ベル役を入賞させるためのストップボタンの操作順序を報知する。具体的に、主制御用CPU40aは、払出表示部にベル役を入賞させるためのストップボタンの操作順序を特定可能な情報を表示させる。
また、有利演出状態であるとき、主制御用CPU40aは、通常再遊技役と昇格再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選した場合、昇格再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序を報知する。ストップボタンの操作順序を報知する場合、主制御用CPU40aは、報知するストップボタンの操作順序(操作態様)を特定可能な制御情報(以下、操作態様コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
主制御用CPU40aが副制御用CPU41aに出力する制御情報(制御コマンドや制御信号)は、主基板40内の出力バッファに設定される。その後、所定の制御周期で主制御用CPU40aにより行われる出力処理にて、出力バッファに設定された制御情報が主基板40内の出力ポートから出力される。当該出力ポートから出力された制御情報は、副基板41内の入力ポートから入力されて、副基板41内の記憶部に格納される。そして、副制御用CPU41aが所定の制御周期で行う読出処理において、副基板41内の記憶部に設定された制御情報を読み出すことにより、当該制御情報が副制御用CPU41aに入力される。したがって、本明細書において、「主制御用CPU40aが、制御情報を副制御用CPU41aに出力する」とは、主制御用CPU40aとしては主基板40内の出力バッファに制御情報を設定し、当該出力バッファに設定された制御情報を出力処理によって出力ポートから出力することをいう。同様に、「副制御用CPU41aが制御情報を入力する」とは、副基板41内の記憶部に設定されている制御情報を読出処理によって読み出し、制御情報を入力することをいう。なお、副基板41内の記憶部は、副制御用RAM41cであってもよいし、副制御用RAM41cとは異なるレジスタなどの記憶部であってもよい。
次に、副制御用CPU41aが副制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
副制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドや、入賞指示コマンドの各種制御情報を入力すると、当該制御情報に指示される内容に基づいて各種演出を実行させるように演出表示装置15の表示態様、装飾ランプ13の発光態様、スピーカ14の出力態様を制御する。なお、副制御用CPU41aは、入賞指示コマンドを入力しない場合、賞が定められていない図柄組み合わせが有効ラインNL上に停止したことを把握する。
副制御用CPU41aは、遊技状態コマンドを入力すると、主制御用CPU40aが制御中の遊技状態を示す副用遊技状態情報を副制御用RAM41cに記憶する。また、副制御用CPU41aは、演出状態コマンドを入力すると、主制御用CPU40aが制御中の演出状態を示す副用演出状態情報を副制御用RAM41cに記憶する。そして、副制御用CPU41aは、副用演出状態情報から特定可能な演出状態に制御する。
副制御用CPU41aは、操作態様コマンドを入力すると、当該操作態様コマンドから特定可能なストップボタンの操作態様を報知するナビ演出を実行させる。具体的に、準備演出状態に制御されているとき、副制御用CPU41aは、演出表示装置15に操作態様コマンドから特定可能なストップボタンの操作態様を特定可能な情報を表示させ、ナビ演出を実行させる。また、有利演出状態に制御されているとき、副制御用CPU41aは、演出表示装置15に操作態様コマンドから特定可能なストップボタンの操作態様を特定可能な情報を表示させ、ナビ演出を実行させる。
スロットマシン10では、有利演出状態に制御することが許容された場合、有利演出状態に制御することが可能となっている。また、スロットマシン10では、有利演出状態に制御することが許容されたことを蓄積(以下、「ストック」と示す)することが可能に構成されている。
スロットマシン10において、主制御用CPU40aは、ストック抽選を行い、有利演出状態に制御することを許容するか否かを決定する。なお、本実施形態では、ストック抽選に当選することにより有利演出状態に制御することを許容すると決定される一方、ストック抽選に非当選することにより有利演出状態に制御することを許容しないと決定される。したがって、本実施形態においてストック抽選に当選することが、制御抽選の抽選結果のうち、有利状態に制御することを決定することを特定可能な抽選結果に相当する。一方、本実施形態においてストック抽選に非当選することが、制御抽選の抽選結果のうち、有利状態に制御することを決定しないことを特定可能な抽選結果に相当する。
また、ストック抽選において有利演出状態に制御することを許容すると決定された場合には、後に有利演出状態に制御される。このため、ストック抽選において有利演出状態に制御することを許容すると決定することは、有利演出状態に制御することを決定することに相当する。したがって、本実施形態におけるストック抽選の当選確率は、有利演出状態に制御することが許容される確率や、有利演出状態に制御することが決定される確率に相当する。また、本実施形態では、ストック抽選が、有利状態に制御することを決定する制御抽選に相当する。そして、本実施形態では、主制御用CPU40aによってストック抽選が行われることにより、制御抽選手段としての機能が実現される。
なお、本実施形態のスロットマシン10では、全ての演出状態においてストック抽選を行うことが可能に構成されており、演出状態及び役抽選の抽選結果のうち少なくとも一方に基づき、ストック抽選が行われる。
また、ストック抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、ストックの種類抽選を行う。詳しくは後述するが、本実施形態では、ストックの種類抽選の抽選結果に応じた種類の有利演出状態に制御されることから、ストックの種類抽選は、有利演出状態の種類を決定する抽選ともいえる。本実施形態では、ストックの種類抽選が、有利状態の種類を決定する種類抽選に相当する。そして、本実施形態では、主制御用CPU40aによってストックの種類抽選が行われることにより、種類抽選手段としての機能が実現される。また、本実施形態では、ストック抽選に当選した場合にストックの種類抽選が行われることから、主制御用CPU40aは、制御抽選の抽選結果が有利状態に制御することを決定することを特定可能な抽選結果である場合に種類抽選を行うことがわかる。
また、ストックの種類抽選では、複数種類の有利演出状態のうち制御する有利演出状態の種類が決定されるが、本実施形態において、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様は、複数種類の有利演出状態のうち一部の有利演出状態の決定率ともいえる。また、本実施形態において、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様は、複数種類の有利演出状態のうち所定の有利演出状態の決定率ともいえる。
主制御用CPU40aは、ストックの種類抽選の抽選結果を特定可能なストック情報を主制御用RAM40cに記憶する。また、主制御用RAM40cには、複数のストック情報を記憶可能に構成されている。また、主制御用RAM40cにおいてストック情報は、記憶順序を特定可能に記憶される。
スロットマシン10において、ストックの種類抽選の抽選結果には、第1結果、第2結果及び第3結果がある。また、スロットマシン10において、ストック情報には、第1ストック情報、第2ストック情報及び第3ストック情報がある。そして、ストックの種類抽選の抽選結果が第1結果である場合、主制御用RAM40cには、第1ストック情報が記憶される。また、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果である場合、主制御用RAM40cには、第2ストック情報が記憶される。また、ストックの種類抽選の抽選結果が第3結果である場合、主制御用RAM40cには、第3ストック情報が記憶される。本実施形態において、ストックの種類抽選の抽選結果を特定可能なストック情報が、種類抽選の抽選結果を特定可能な有利情報に相当する。そして、本実施形態では、有利情報に相当するストック情報を記憶可能な主制御用RAM40cによって、情報記憶手段としての機能が実現される。
なお、スロットマシン10では、役抽選において特殊チェリー役の入賞が許容された場合、何れの演出状態であっても、ストック抽選は行われることなく、有利演出状態に制御することを許容すると決定される。つまり、スロットマシン10では、役抽選において特殊チェリー役の入賞が許容された場合、何れの演出状態であっても、ストック抽選は行われることなく、有利演出状態に制御することが決定される。そして、本実施形態において主制御用CPU40aは、役抽選において特殊チェリー役の入賞が許容された場合、ストック抽選を行うことなく、ストックの種類抽選を行う。
まず、図6(a)〜(h)に基づき、ストック抽選の当選確率について説明する。
図6(a)に示すように、役抽選の抽選結果がボーナス役の入賞を許容する抽選結果である場合、主制御用CPU40aは、当選確率が4%のストック抽選を行う。このように、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された場合、演出状態に関係なく(図面では、全演出状態共通と示す)、4%の確率でストック抽選に当選する。
図6(b)に示すように、通常演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、当選確率が10%のストック抽選を行う。また、通常演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合、当選確率が0.1%のストック抽選を行う。このように、通常演出状態に滞在中、役抽選において通常チェリー役の入賞が許容された場合に10%の確率でストック抽選に当選し、役抽選においてスイカ役の入賞が許容された場合に0.1%の確率でストック抽選に当選する。
図6(c)に示すように、準備演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、当選確率が10%のストック抽選を行う。また、準備演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合、当選確率が0.1%のストック抽選を行う。このように、準備演出状態に滞在中、役抽選において通常チェリー役の入賞が許容された場合に10%の確率でストック抽選に当選し、役抽選においてスイカ役の入賞が許容された場合に0.1%の確率でストック抽選に当選する。
図6(d)に示すように、第1の有利演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、当選確率が25%のストック抽選を行う。また、第1の有利演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合、当選確率が1%のストック抽選を行う。このように、第1の有利演出状態に滞在中、役抽選において通常チェリー役の入賞が許容された場合に25%の確率でストック抽選に当選し、役抽選においてスイカ役の入賞が許容された場合に1%の確率でストック抽選に当選する。
図6(e)に示すように、第2の有利演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、当選確率が50%のストック抽選を行う。また、第2の有利演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合、当選確率が34%のストック抽選を行う。このように、第2の有利演出状態に滞在中、役抽選において通常チェリー役の入賞が許容された場合に50%の確率でストック抽選に当選し、役抽選においてスイカ役の入賞が許容された場合に34%の確率でストック抽選に当選する。
図6(f)に示すように、第3の有利演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」と「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」の何れの抽選結果でもない(図面では、ボーナス役、特殊チェリー役以外と示す)場合、当選確率が20%のストック抽選を行う。このように、第3の有利演出状態に滞在中、役抽選の抽選結果が「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」と「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」の何れの抽選結果でもない場合に20%の確率でストック抽選に当選する。
図6(g)に示すように、第4の有利演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」と「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」の何れの抽選結果でもない場合、当選確率が5%のストック抽選を行う。このように、第4の有利演出状態に滞在中、役抽選の抽選結果が「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」と「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」の何れの抽選結果でもない場合に5%の確率でストック抽選に当選する。
図6(h)に示すように、ボーナス演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、当選確率が20%のストック抽選を行う。また、ボーナス演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合、当選確率が50%のストック抽選を行う。このように、ボーナス演出状態に滞在中、役抽選において通常チェリー役の入賞が許容された場合に20%の確率でストック抽選に当選し、役抽選においてスイカ役の入賞が許容された場合に50%の確率でストック抽選に当選する。
図6(b)〜(e)に示すように、通常演出状態、準備演出状態、第1の有利演出状態及び第2の有利演出状態のうち何れかの演出状態に滞在中、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合に比して、ストック抽選に当選し易い。しかし、図6(h)に示すように、ボーナス演出状態に滞在中、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合に比して、ストック抽選に当選し易い。このように、ボーナス演出状態では、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果であるときの方が、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果であるときに比して、有利となっている。
次に、図7(a)〜(g)に基づき、ストックの種類抽選について説明する。前述したように、主制御用CPU40aは、有利演出状態に制御することを許容すると決定された場合、ストックの種類抽選を行う。
図7(a)に示すように、役抽選において特殊チェリー役の入賞が許容された場合、主制御用CPU40aは、50%の確率で第2結果、50%の確率で第3結果となるストックの種類抽選を行う。このように、役抽選において特殊チェリー役の入賞が許容された場合、演出状態に関係なく(図面では、全演出状態共通と示す)、ストックの種類抽選が行われると、50%の確率で第2ストック情報、50%の確率で第3ストック情報が、主制御用RAM40cに記憶される。
図7(b)に示すように、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された場合、主制御用CPU40aは、89.6%の確率で第1結果、10%の確率で第2結果、0.4%の確率で第3結果となるストックの種類抽選を行う。このように、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された場合、演出状態に関係なく、ストックの種類抽選が行われると、89.6%の確率で第1ストック情報、10%の確率で第2ストック情報、0.4%の確率で第3ストック情報が、主制御用RAM40cに記憶される。
図7(c)に示すように、通常演出状態又は第2の有利演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、94.9%の確率で第1結果、5%の確率で第2結果、0.1%の確率で第3結果となるストックの種類抽選を行う。このように、通常演出状態又は第2の有利演出状態に滞在中、ストックの種類抽選が行われると、94.9%の確率で第1ストック情報、5%の確率で第2ストック情報、0.1%の確率で第3ストック情報が、主制御用RAM40cに記憶される。
図7(d)に示すように、準備演出状態、第1の有利演出状態における第1期間及び第1の有利演出状態における第3期間のうち何れかに滞在中、主制御用CPU40aは、89.6%の確率で第1結果、10%の確率で第2結果、0.4%の確率で第3結果となるストックの種類抽選を行う。このように、準備演出状態、第1の有利演出状態における第1期間及び第1の有利演出状態における第3期間のうち何れかに滞在中、ストックの種類抽選が行われると、89.6%の確率で第1ストック情報、10%の確率で第2ストック情報、0.4%の確率で第3ストック情報が、主制御用RAM40cに記憶される。
図7(e)に示すように、第1の有利演出状態における第2期間に滞在中、主制御用CPU40aは、79.8%の確率で第1結果、20%の確率で第2結果、0.2%の確率で第3結果となるストックの種類抽選を行う。このように、第1の有利演出状態における第2期間の滞在中、ストックの種類抽選が行われると、79.8%の確率で第1ストック情報、20%の確率で第2ストック情報、0.2%の確率で第3ストック情報が、主制御用RAM40cに記憶される。
図7(f)に示すように、ボーナス演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、88.6%の確率で第1結果、10.2%の確率で第2結果、1.2%の確率で第3結果となるストックの種類抽選を行う。このように、ボーナス演出状態に滞在中、ストックの種類抽選が行われると、88.6%の確率で第1ストック情報、10.2%の確率で第2ストック情報、1.2%の確率で第3ストック情報が、主制御用RAM40cに記憶される。
図7(g)に示すように、第3の有利演出状態又は第4の有利演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選において通常チェリー役の入賞が許容された場合、97.3%の確率で第1結果、2.7%の確率で第2結果となるストックの種類抽選を行う。また、第3の有利演出状態又は第4の有利演出状態に滞在中、主制御用CPU40aは、役抽選においてスイカ役の入賞が許容された場合、98.8%の確率で第1結果、1.1%の確率で第2結果となるストックの種類抽選を行う。このように、第3の有利演出状態又は第4の有利演出状態に滞在中、役抽選において通常チェリー役の入賞が許容された場合、ストックの種類抽選が行われると、97.3%の確率で第1ストック情報、2.7%の確率で第2ストック情報が、主制御用RAM40cに記憶される。また、第3の有利演出状態又は第4の有利演出状態に滞在中、役抽選においてスイカ役の入賞が許容された場合、ストックの種類抽選が行われると、98.8%の確率で第1ストック情報、1.2%の確率で第2ストック情報が、主制御用RAM40cに記憶される。このように、第3の有利演出状態に滞在中と第4の有利演出状態に滞在中では、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が同じである。
本実施形態では、役抽選の抽選結果が「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」の何れかであるときが、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果であるときに相当する。したがって、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果でないときとは、役抽選の抽選結果が「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」の何れでもないときに相当する。以下の説明において、役抽選の抽選結果が「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」の何れかであるときを、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果であるときと示す場合がある。同様に、役抽選の抽選結果が「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」の何れでもないときを、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果でないときと示す場合がある。
図7(a),(b)に示すように、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果である場合には、ストックの種類抽選を行うときの状態(演出状態の種類や、第1の有利演出状態では第1期間、第2期間、第3期間の何れであるか)の種類が異なるときもストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が同一となる。また、図7(c)〜(g)に示すように、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果でない場合には、ストックの種類抽選を行うときの状態(演出状態の種類や、第1の有利演出状態では第1期間、第2期間、第3期間の何れであるか)の種類に応じて、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。
図7(g)に示すように、第3の有利演出状態又は第4の有利演出状態に滞在中は、役抽選において通常チェリー役の入賞が許容された場合とスイカ役の入賞が許容された場合で、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。すなわち、第3の有利演出状態又は第4の有利演出状態に滞在中は、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果でない場合に、役抽選の抽選結果に応じて有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。このため、第3の有利演出状態に滞在中及び第4の有利演出状態に滞在中は、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果でない場合に、種類抽選において有利状態の種類を決定する決定態様が役抽選の抽選結果に応じて異なる第1の状態に相当する。
一方、図7(c)〜(f)に示すように、通常演出状態、第1の有利演出状態(第1期間、第2期間、第3期間)、第2の有利演出状態及びボーナス演出状態のうち何れかの状態では、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果でない場合に、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が役抽選の抽選結果が異なる場合でも同一となる。このため、通常演出状態に滞在中、第1の有利演出状態(第1期間、第2期間、第3期間)に滞在中、第2の有利演出状態に滞在中及びボーナス演出状態に滞在中は、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果でない場合に、種類抽選において有利状態の種類を決定する決定態様が役抽選の抽選結果が異なる場合でも同一となる第2の状態に相当する。
図7(a),(b),(g)に示すように、本実施形態におけるストックの種類抽選において有利演出状態(有利状態)の種類を決定する決定態様は、役抽選の抽選結果によって異なる。また、図7(c)〜(g)に示すように、本実施形態におけるストックの種類抽選において有利演出状態(有利状態)の種類を決定する決定態様は、ストックの種類抽選を行うときの状態(演出状態の種類や、第1の有利演出状態では第1期間、第2期間、第3期間の何れであるか)によって異なる。
また、図7(d),(e)に示すように、特定有利状態に相当する第1の有利演出状態において、第1期間であるときと第2期間であるときでは、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。同様に、第1の有利演出状態において、第2期間であるときと第3期間であるときでは、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。また、第1の有利演出状態において、第1期間であるときと第3期間であるときでは、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が同じである。
ここで、通常演出状態、準備演出状態、ボーナス演出状態及び有利演出状態(第1の有利演出状態、第2の有利演出状態、第3の有利演出状態、第4の有利演出状態)の移行態様と、通常演出状態、準備演出状態、ボーナス演出状態及び有利演出状態において主制御用CPU40aや副制御用CPU41aが行う制御と、について説明する。
まず、通常演出状態において主制御用CPU40aや副制御用CPU41aが行う制御と、通常演出状態から他の演出状態へ移行する移行態様と、について説明する。
通常演出状態において主制御用CPU40aは、ストック情報が記憶されていないときにストック情報を主制御用RAM40cに記憶する場合、前兆回数を決定する。すなわち、主制御用CPU40aは、ストック抽選に当選したことを契機に、前兆回数を決定する。本実施形態において主制御用CPU40aは、「1〜32回」の中から抽選で前兆回数を決定する。そして、主制御用CPU40aは、前兆回数を決定した場合、当該前兆回数を特定可能な情報(以下、前兆回数情報という)を主制御用RAM40cに記憶する。
また、通常演出状態において、主制御用RAM40cに記憶された前兆回数情報から特定可能な回数が1以上である場合、主制御用CPU40aは、変動ゲームが実行されたことを契機に、前兆回数情報から特定可能な回数から1減算し、減算後の回数を特定可能な前兆回数情報に更新する。
そして、更新後の前兆回数情報から特定可能な回数が「0」に達したことを契機に、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、準備演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、通常演出状態から準備演出状態へ移行させる。
なお、前兆回数情報から特定可能な回数が1以上となる場合、ストック抽選に当選しており、主制御用RAM40cにはストック情報が記憶されている。したがって、更新後の前兆回数情報から特定可能な回数が「0」に達する状況とは、主制御用RAM40cにストック情報が記憶されており(ストック抽選に当選しており)、且つ、前兆回数情報から特定可能な回数が「0」のときということもできる。したがって、本実施形態のスロットマシン10において、有利許容条件は、主制御用RAM40cにストック情報が記憶されている場合であって、前兆回数情報から特定可能な回数が「0」である場合に成立する。
また、通常演出状態においてボーナス役が入賞したことを契機に、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、ボーナス演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、通常演出状態からボーナス演出状態へ移行させる。なお、ボーナス演出状態へ移行するとき、主制御用RAM40cに前兆回数情報が記憶されている場合、主制御用CPU40a、前兆回数情報を消去する。
また、通常演出状態において主制御用CPU40aは、図6(a),(b)に示すストック抽選を行う。また、通常演出状態において主制御用CPU40aは、図7(a),(b),(c)に示すストックの種類抽選を行う。
また、通常演出状態において副制御用CPU41aは、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたことを特定した場合、所定回数の変動ゲームが行われた後、ボーナス役の入賞が許容されていることを告知(報知)する告知演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。なお、通常演出状態においてボーナス役の入賞が許容されてから告知演出が実行されるまでの変動ゲームの回数は、予め決められた回数(固定的な回数)であってもよいし、主制御用CPU40a又は副制御用CPU41aによって行われる抽選で決められる回数(変化し得る回数)であってもよい。
次に、準備演出状態において主制御用CPU40aや副制御用CPU41aが行う制御と、準備演出状態から他の演出状態へ移行する移行態様と、について説明する。
準備演出状態において昇格再遊技役が入賞したことを契機に、準備演出状態から有利演出状態へ移行する。
本実施形態において、有利演出状態に制御されているときにボーナス演出状態へ移行する場合、主制御用RAM40cには、有利演出状態を中断したことを特定可能な情報(以下、中断情報という)が記憶される。本実施形態における中断情報には、第1中断情報、第2中断情報、第3中断情報及び第4中断情報がある。第1中断情報は、第1の有利演出状態を中断したことを特定可能な中断情報である。第2中断情報は、第2の有利演出状態を中断したことを特定可能な中断情報である。第3中断情報は、第3の有利演出状態を中断したことを特定可能な中断情報である。第4中断情報は、第4の有利演出状態を中断したことを特定可能な中断情報である。
そして、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに第1中断情報が記憶されている場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第1の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、準備演出状態から第1の有利演出状態へ移行する。また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1中断情報を消去する。なお、主制御用RAM40cに第1中断情報が記憶されているときに第1の有利演出状態に制御する場合、主制御用CPU40aは、中断前の第1の有利演出状態に制御し、第1の有利演出状態を再開させる。
また、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに第2中断情報が記憶されている場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第2の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、準備演出状態から第2の有利演出状態へ移行する。また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第2中断情報を消去する。なお、主制御用RAM40cに第2中断情報が記憶されているときに第2の有利演出状態に制御する場合、主制御用CPU40aは、中断前の第2の有利演出状態に制御し、第2の有利演出状態を再開させる。
また、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに第3中断情報が記憶されている場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第3の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、準備演出状態から第3の有利演出状態へ移行する。また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第3中断情報を消去する。なお、主制御用RAM40cに第3中断情報が記憶されているときに第3の有利演出状態に制御する場合、主制御用CPU40aは、中断前の第3の有利演出状態に制御し、第3の有利演出状態を再開させる。
また、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに第4中断情報が記憶されている場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第4の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、準備演出状態から第4の有利演出状態へ移行する。また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第4中断情報を消去する。なお、主制御用RAM40cに第4中断情報が記憶されているときに第4の有利演出状態に制御する場合、主制御用CPU40aは、中断前の第4の有利演出状態に制御し、第4の有利演出状態を再開させる。
また、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに中断情報が記憶されていない場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、主制御用RAM40cに記憶されているストック情報のうち最も記憶順序が古いストック情報に基づき、有利演出状態に制御する。このように、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに有利情報に相当するストック情報が記憶されている場合、当該ストック情報に基づき有利演出状態(有利状態)に制御する。本実施形態では、準備演出状態の終了に伴いストック情報に基づき有利演出状態に制御される場合がある。以下の説明では、「主制御用RAM40cに記憶されているストック情報のうち最も記憶順序が古いストック情報」を「最先に記憶されたストック情報」という。
図8(a)に示すように、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに中断情報が記憶されていない場合であって、最先に記憶されたストック情報が第1ストック情報である場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、主制御用RAM40cに記憶された演出状態情報を、第1の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、準備演出状態から第1の有利演出状態へ移行する。このように、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに中断情報が記憶されていない場合であって、最先に記憶されたストック情報が第1ストック情報である場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、第1の有利演出状態に制御する。
図8(b)に示すように、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに中断情報が記憶されていない場合であって、最先に記憶されたストック情報が第2ストック情報である場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、主制御用RAM40cに記憶された演出状態情報を、第4の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、準備演出状態から第4の有利演出状態へ移行する。因みに、本実施形態のスロットマシン10では、第4の有利演出状態の終了後、第1の有利演出状態に制御される。このように、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに中断情報が記憶されていない場合であって、最先に記憶されたストック情報が第2ストック情報である場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、第4の有利演出状態に制御する。
図8(c)に示すように、詳しくは後述するが、第2ストック情報が主制御用RAM40cに記憶されている場合であっても、第4の有利演出状態ではなく、第2の有利演出状態に制御されることがある。因みに、本実施形態のスロットマシン10では、第2の有利演出状態の終了後、第1の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態のうち何れかの有利演出状態に制御される。また、スロットマシン10では、第3の有利演出状態の終了後、第1の有利演出状態に制御される。また、前述したように、スロットマシン10では、第4の有利演出状態の終了後、第1の有利演出状態に制御される。
因みに、準備演出状態において主制御用RAM40cに中断情報が記憶されていない場合とは、通常演出状態からボーナス演出状態を経由して準備演出状態へ移行した場合と、通常演出状態から準備演出状態へ移行した場合と、の何れかである。したがって、準備演出状態においてストック情報に基づき有利演出状態に制御される状況とは、当該ストック情報が有利演出状態ではない演出状態において記憶されたものと想定される。
このため、図8(b)に示すように、通常演出状態において行われたストックの種類抽選が第2結果であることを契機に制御される有利演出状態は、第4の有利演出状態である。一方、図8(c)に示すように、有利演出状態において行われたストックの種類抽選が第2結果であることを契機に制御される有利演出状態は、第2の有利演出状態である。このように、本実施形態では、第1状態に相当する通常演出状態において行われたストックの種類抽選の抽選結果が第2結果であることを契機に制御される有利演出状態の種類と、第2状態に相当する有利演出状態において行われたストックの種類抽選の抽選結果が第2結果であることを契機に制御される有利演出状態の種類と、が異なる。本実施形態では、ストックの種類抽選が、役抽選とは異なる特定抽選に相当し、主制御用CPU40aにより特定抽選に相当するストックの種類抽選が行われることにより、特定抽選手段としての機能が実現される。なお、前述したように、本実施形態におけるストックの種類抽選の抽選結果には、第1結果、第2結果及び第3結果がある。このようなことから、特定抽選に相当するストックの種類抽選の抽選結果には、特定の抽選結果に相当する第2結果を含む3種類以上の抽選結果があることがわかる。
また、前述したように、第2の有利演出状態の終了後は、第4の有利演出状態に制御される場合がある。したがって、有利演出状態において行われたストックの種類抽選が第2結果であることを契機に制御される第2の有利演出状態の終了後は、通常演出状態において行われたストックの種類抽選が第2結果であることを契機に制御される第4の有利演出状態に制御されることがわかる。この場合、第2の有利演出状態が第1種の第2状態に相当し、第2の有利演出状態が第2種の第2状態に相当する。また、第1の有利演出状態、第2の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態がそれぞれ第2状態に相当する。そして、第4の有利演出状態が第1種の第2状態、第2の有利演出状態が第2種の有利演出状態、第1の有利演出状態が第3種の有利演出状態、第3の有利演出状態が第4種の有利演出状態にそれぞれ相当する。また、第2状態に相当する第1の有利演出状態、第2の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態は、第1状態に相当する通常演出状態に比して、有利な状態であることがわかる。
図8(d)に示すように、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに中断情報が記憶されていない場合であって、最先に記憶されたストック情報が第3ストック情報である場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、主制御用RAM40cに記憶された演出状態情報を、第3の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、準備演出状態から第3の有利演出状態へ移行する。因みに、前述したように、スロットマシン10では、第3の有利演出状態の終了後、第1の有利演出状態に制御される。このように、準備演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに中断情報が記憶されていない場合であって、最先に記憶されたストック情報が第3ストック情報である場合、昇格再遊技役の入賞を契機に、第3の有利演出状態に制御する。
図8(a),(d)に示すように、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果とは異なる第1結果又は第3結果である場合には、当該ストックの種類抽選が行われた演出状態が通常演出状態と有利演出状態の何れであっても、ストックの種類抽選の抽選結果に応じて制御される有利演出状態の種類は、同一である。すなわち、第1状態に相当する通常演出状態において行われたストックの種類抽選の抽選結果が第1結果又は第3結果であることを契機に制御される有利演出状態の種類と、第2状態に相当する有利演出状態において行われたストックの種類抽選の抽選結果が第1結果又は第3結果であることを契機に制御される有利演出状態の種類と、が同一である。本実施形態では、特定抽選に相当するストックの種類抽選の抽選結果のうち、第2結果が特定の抽選結果に相当し、第1結果及び第3結果がそれぞれ非特定の抽選結果に相当する。
また、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果とは異なる第1結果又は第3結果である場合には、ストックの種類抽選が第2結果であるときとは異なる種類の有利演出状態に制御される。例えば、図8(a),(b),(d)に示すように、ストックの種類抽選の抽選結果が第1結果又は第3結果であることを契機に制御される有利演出状態の種類と、通常演出状態において行われたストックの種類抽選の抽選結果が第2結果であることを契機に制御される有利演出状態の種類と、が異なる。また、図8(a),(c),(d)に示すように、ストックの種類抽選の抽選結果が第1結果又は第3結果であることを契機に制御される有利演出状態の種類と、有利演出状態において行われたストックの種類抽選の抽選結果が第2結果であることを契機に制御される有利演出状態の種類と、が異なる。
以上のように、本実施形態のスロットマシン10では、準備演出状態において昇格再遊技役が入賞したことを契機に有利演出状態へ移行する。したがって、本実施形態のスロットマシン10において、有利開始条件は、準備演出状態において昇格再遊技役が入賞した場合に成立することがわかる。
また、準備演出状態においてボーナス役が入賞したことを契機に、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、ボーナス演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、準備演出状態からボーナス演出状態へ移行させる。
また、準備演出状態において主制御用CPU40aは、図6(a),(c)に示すストック抽選を行う。また、準備演出状態において主制御用CPU40aは、図7(a),(b),(d)に示すストックの種類抽選を行う。
また、準備演出状態において副制御用CPU41aは、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたことを特定した場合、ボーナス役の入賞が許容されていることを告知(報知)する告知演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。
次に、ボーナス演出状態において主制御用CPU40aや副制御用CPU41aが行う制御と、ボーナス演出状態から他の演出状態へ移行する移行態様と、について説明する。
ボーナス演出状態においてボーナス終了条件が成立すると、通常演出状態又は準備演出状態へ移行する。
ボーナス演出状態において主制御用CPU40aは、ボーナス演出状態となってから払出されたメダルの枚数を計数する。そして、ボーナス演出状態となってから払出されたメダルの枚数がボーナス終了条件を成立させる枚数を超えた場合、主制御用CPU40aは、ボーナス終了条件が成立したことを特定できる。
ボーナス演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに中断情報が記憶されている場合、ボーナス終了条件が成立したことを契機に、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、準備演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、ボーナス演出状態から準備演出状態へ移行する。
また、ボーナス演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにストック情報が記憶されている場合、ボーナス終了条件が成立したことを契機に、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、準備演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、ボーナス演出状態から準備演出状態へ移行する。
また、ボーナス演出状態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに中断情報とストック情報の何れも記憶されていない場合、ボーナス終了条件が成立したことを契機に、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、通常演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、ボーナス演出状態から通常演出状態へ移行する。
また、ボーナス演出状態において主制御用CPU40aは、図6(h)に示すストック抽選を行う。また、ボーナス演出状態において主制御用CPU40aは、図7(a),(f)に示すストックの種類抽選を行う。
また、ボーナス演出状態において副制御用CPU41aは、ボーナス演出状態となってから払い出されたメダルの枚数、若しくは、ボーナス演出状態となってからのメダルの増減枚数を報知する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。
次に、第1の有利演出状態と、第1の有利演出状態において主制御用CPU40aが行う制御及び副制御用CPU41aが行う制御と、第1の有利演出状態から他の演出状態へ移行する移行態様と、について説明する。
図9(a)に示すように、特定有利状態に相当する第1の有利演出状態は、第1期間、第2期間及び第3期間を含む複数の期間に区分けされる。そして、第1の有利演出状態では、第1期間の後に第2期間となって、当該第2期間の後に第3期間となる。
第1の有利演出状態となってから、第1期間の最低滞在回数となる「3回」の変動ゲームが実行されるまでは、少なくとも第1期間となる。第1の有利演出状態において主制御用CPU40aは、第1期間となったことを契機に、第1期間となったことを特定可能な制御情報(以下、第1期間開始コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
また、第1期間において最低滞在回数の変動ゲームが実行された後、主制御用CPU40aは、変動ゲームが実行されたことを契機に、第1期間の継続抽選を行う。そして、第1期間の継続抽選に当選した場合、第1期間が継続する。一方、第1期間の継続抽選に非当選した場合、第1期間は終了する。そして、第1期間が終了すると、第2期間となる。
図9(b)に示すように、第1期間の継続抽選に当選した場合には第1期間が継続することから、第1期間の継続抽選に当選することにより第1期間が延長される。すなわち、第1期間の継続抽選に当選することにより、第1期間となる期間が長くなる。本実施形態では、主制御用CPU40aにより第1期間の継続抽選が行われることにより、第1期間継続抽選手段としての機能が実現される。なお、本実施形態において、第1期間の継続抽選に当選する抽選結果が「第1期間を継続することを示す抽選結果」に相当し、第1期間の継続抽選に非当選する抽選結果が「第1期間を継続しないことを示す抽選結果」に相当する。
また、第1期間において主制御用CPU40aは、変動ゲームが実行されたことを契機に、初期の第2期間抽選を行う。初期の第2期間抽選では、役抽選の抽選結果に応じて回数が決定される。本実施形態では、第1期間において変動ゲームが実行される毎に行われる初期の第2期間抽選にて決定された回数の合計回数が、少なくとも第2期間となる変動ゲームの回数となる。
本実施形態では、例えば、第1の有利演出状態の第1期間において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がはずれの場合、78%の確率で10回、20%の確率で20回、1%の確率で30回、1%の確率で50回を決定する初期の第2期間抽選を行う。また、本実施形態では、例えば、第1の有利演出状態の第1期間において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、88.9%の確率で30回、10%の確率で50回、1%の確率で100回、0.1%の確率で200回を決定する初期の第2期間抽選を行う。
主制御用RAM40cには、第2期間とする変動ゲームの回数を特定可能な情報(以下、第1の滞在回数情報という)が記憶される。主制御用CPU40aは、初期の第2期間抽選を行うと、当該初期の第2期間抽選にて決定した回数を主制御用RAM40cに記憶されている第1の滞在回数情報から特定可能な回数に加算し、当該加算後の回数を特定可能な第1の滞在回数情報に更新する。第1の有利演出状態において主制御用CPU40aは、初期の第2期間抽選を行うと、当該初期の第2期間抽選の抽選結果を特定可能な制御情報(以下、初期の第2期間コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
本実施形態では、第1期間において行われる初期の第2期間抽選の抽選結果により、初期の第2期間が決められる。したがって、初期の第2期間抽選は、初期の第2期間を決める第1処理に相当する。そして、本実施形態では、主制御用CPU40aが初期の第2期間抽選を行うことにより、第1処理手段としての機能が実現される。また、初期の第2期間抽選において回数が決定されると、第1の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することから、初期の第2期間抽選によって回数が決定されることは第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることに相当するといえる。
そして、第1期間の継続抽選に非当選した場合、主制御用CPU40aは、第2期間とする。このように、第1の有利演出状態において、第1期間の継続抽選に非当選したことを契機に、第1期間は終了して、第2期間となる。第1の有利演出状態において主制御用CPU40aは、第2期間となったことを契機に、第2期間となったことを特定可能な制御情報(以下、第2期間開始コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。本実施形態では第1期間の終了後に第2期間となることから、第2期間開始コマンドは、第1期間が終了したことを特定可能な制御情報ともいえる。主制御用CPU40aは、第1期間から第2期間へと移行させる制御を行う。
第2期間において主制御用CPU40aは、変動ゲームが実行されたことを契機に、主制御用RAM40cに記憶されている第1の滞在回数情報より特定可能な回数から1減算し、当該減算後の回数を特定可能な第1の滞在回数情報を更新する。そして、更新後の第1の滞在回数情報から特定可能な回数が「0(零)」に達した場合、主制御用CPU40aは、第3期間とする。このように、第1の有利演出状態では、更新後の第1の滞在回数情報から特定可能な回数が「0(零)」に達したこと、つまり、主制御用CPU40aにより決定された回数の変動ゲームが第2期間にて行われたことを契機に、第2期間が終了し、第3期間となる。
また、第2期間において主制御用CPU40aは、第2期間の上乗せ抽選を行うことが可能に構成されている。第2期間の上乗せ抽選では、役抽選の抽選結果に応じて回数が決定される。また、第2期間の上乗せ抽選は、役抽選の抽選結果が複数種類の抽選結果のうち一部の抽選結果である場合に行われる。具体的に、第2期間において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」、「通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果」、「スイカ役の入賞を許容する抽選結果」及び「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」のうち何れかの抽選結果である場合、第2期間の上乗せ抽選を行う。
本実施形態では、例えば、第2期間において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合、87.9%の確率で0回、4%の確率で10回、4%の確率で20回、3%の確率で30回、1%の確率で50回、0.1%の確率で100回を決定する第2期間の上乗せ抽選を行う。また、本実施形態では、例えば、第2期間において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、50%の確率で10回、39.9%の確率で20回、5%の確率で30回、5%の確率で50回、0.1%の確率で100回を決定する第2期間の上乗せ抽選を行う。
そして、第2期間の上乗せ抽選において1回以上の回数を決定した場合、主制御用CPU40aは、第2期間の上乗せ抽選において決定した回数を主制御用RAM40cに記憶されている第1の滞在回数情報から特定可能な回数に加算し、当該加算後の回数を特定可能な第1の滞在回数情報に更新する。第1の有利演出状態において主制御用CPU40aは、第2期間の上乗せ抽選を行うと、当該第2期間の上乗せ抽選の抽選結果を特定可能な制御情報(以下、第2期間中上乗せコマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
図9(c)に示すように、第2期間の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定された場合には第1の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することから、第2期間が延長される。すなわち、第2期間の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定されることにより、第2期間となる期間が長くなる。また、第1の有利演出状態における第2期間が延長されることは、第1の有利演出状態に制御される期間が延長されることに相当する。すなわち、第1の有利演出状態における第2期間となる期間が長くなることは、第1の有利演出状態に制御される期間が長くなることに相当する。
本実施形態では、第2期間において行われる第2期間の上乗せ抽選において決定された1回以上の回数が、第1の滞在回数情報から特定可能な回数に加算されることにより、第2期間が延長される。したがって、第2期間の上乗せ抽選を行い、当該第2期間の上乗せ抽選において決められた回数を第1の滞在回数情報から特定可能な回数に加算することで第2期間を延長する処理が、第2期間を延長する第2処理に相当する。そして、本実施形態では、主制御用CPU40aにより第2期間の上乗せ抽選を行い、当該第2期間の上乗せ抽選において決められた回数を第1の滞在回数情報から特定可能な回数に加算することで第2期間を延長する処理が行われることにより、第2処理手段としての機能が実現される。
以上のように、第1期間の継続抽選に当選する場合に第1期間が延長されることから、結果的に、第1有利状態に相当する第1の有利演出状態に制御可能な期間(第1有利期間)が延長される。また、初期の第2期間抽選が行われる場合に第2期間が延長されることから、結果的に、第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。また、第2期間の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定される場合に第2期間が延長されることから、結果的に、第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。すなわち、本実施形態では、第1期間の継続抽選に当選することや、初期の第2期間抽選において回数が決定されること、第2期間の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定されることにより、第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することを決定される。このため、本実施形態では、第1の有利演出状態に制御されているとき、第1期間の継続抽選や初期の第2期間抽選、第2期間の上乗せ抽選を主制御用CPU40aが行うことにより、第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することを決定可能な延長決定手段としての機能が実現される。このように、延長決定手段としての機能を実現する主制御用CPU40aは、第1有利状態に相当する第1の有利演出状態に制御されているとき、当該第1の有利演出状態に制御可能な期間(第1有利期間)を延長することが決定可能である。
また、第1期間の継続抽選に当選したことを契機に第1期間を継続させることや、初期の第2期間抽選や第2期間の上乗せ抽選の抽選結果に応じて第1の滞在回数情報を更新する処理を主制御用CPU40aが行うことにより、第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長され、第1有利期間を延長することが可能な延長手段としての機能が実現される。
前述したように、更新後の第1の滞在回数情報から特定可能な回数が「0(零)」に達した場合、第2期間は終了し、第3期間となる。第1の有利演出状態において主制御用CPU40aは、第3期間となったことを契機に、第3期間となったことを特定可能な制御情報(以下、第3期間開始コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。本実施形態では第2期間の終了後に第3期間となることから、第3期間開始コマンドは、第2期間が終了したことを特定可能な制御情報ともいえる。主制御用CPU40aは、第2期間から第3期間へと移行させる制御を行う。
本実施形態では、予め決められた回数(本実施形態では、5回)の変動ゲームが実行されるまで、第3期間となる。このように、本実施形態では、第3期間となってから予め決められた回数の変動ゲームが行われたことを契機に、第3期間が終了する。前述したように、第1期間及び第2期間となる期間は各種抽選の抽選結果に応じて変化する一方、第3期間となる期間は固定されている。そして、第3期間において予め決められた回数の変動ゲームが実行されると、第3期間は終了し、1回分の第1の有利演出状態が終了する。本実施形態では、第1の有利演出状態における第2期間は、第1の有利演出状態における第1期間及び第3期間よりも長くなり易い。換言すると、本実施形態では、第1の有利演出状態における第1期間及び第3期間は、第1の有利演出状態における第2期間よりも短くなり易い。このため、第1の有利演出状態に制御される期間のうち、第2期間が占める割合が最も大きくなり易い。
第3期間となった場合、ストック情報が主制御用RAM40cに記憶されていないとき、主制御用CPU40aは、第1の有利演出状態の継続抽選を行う。第1の有利演出状態の継続抽選では、再び第1の有利演出状態に制御するかについて決定される。具体的に、第1の有利演出状態の継続抽選に当選した場合、再び第1の有利演出状態に制御することが決定される。一方、第1の有利演出状態の継続抽選に非当選した場合、再び第1の有利演出状態に制御することが決定されない。
第3期間となった場合、ストック情報が主制御用RAM40cに記憶されているとき、主制御用CPU40aは、最先に記憶されたストック情報に基づき、滞在中の第1の有利演出状態終了後に制御する有利演出状態の種類を特定する。
このとき、主制御用CPU40aは、最先に記憶されたストック情報が第1ストック情報である場合、滞在中の第1の有利演出状態終了後に再び第1の有利演出状態に制御されることを特定する。また、主制御用CPU40aは、最先に記憶されたストック情報が第2ストック情報である場合、滞在中の第1の有利演出状態終了後に第2の有利演出状態に制御されることを特定する。主制御用CPU40aは、最先に記憶されたストック情報が第3ストック情報である場合、滞在中の第1の有利演出状態終了後に第3の有利演出状態に制御されることを特定する。
そして、第1の有利演出状態において主制御用CPU40aは、第1の有利演出状態の終了後に制御する演出状態を特定可能な制御情報(以下、第1継続結果コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。具体的に、主制御用CPU40aは、第1の有利演出状態の継続抽選に非当選した場合、第1の有利演出状態の終了後に通常演出状態に制御されることを特定可能な第1継続結果コマンドを副制御用CPU41aに出力する。また、主制御用CPU40aは、第1の有利演出状態の継続抽選に当選した場合、第1の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態に制御されることを特定可能な第1継続結果コマンドを副制御用CPU41aに出力する。また、主制御用CPU40aは、第1ストック情報が主制御用RAM40cに記憶されている場合、第1の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態に制御されることを特定可能な第1継続結果コマンドを副制御用CPU41aに出力する。また、主制御用CPU40aは、第2ストック情報が主制御用RAM40cに記憶されている場合、第1の有利演出状態の終了後に第2の有利演出状態に制御されることを特定可能な第1継続結果コマンドを副制御用CPU41aに出力する。また、主制御用CPU40aは、第3ストック情報が主制御用RAM40cに記憶されている場合、第1の有利演出状態の終了後に第3の有利演出状態に制御されることを特定可能な第1継続結果コマンドを副制御用CPU41aに出力する。
また、第1の有利演出状態の継続抽選に当選した場合、第1の有利演出状態の終了後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第1の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。この結果、主制御用CPU40aは、再び第1の有利演出状態に制御する。
本実施形態では、第1の有利演出状態の終了後も再び第1の有利演出状態に制御されるときに、演出状態情報を更新したが、更新前と更新後の演出状態情報が同一のため、更新する演出状態情報が既に記憶されている場合には演出状態情報を更新しなくてもよい。このように、主制御用CPU40aは、第1の有利演出状態の継続抽選に当選した場合、再び第1期間から第1の有利演出状態に制御する。
一方、第1の有利演出状態の継続抽選に非当選した場合、第1の有利演出状態の終了後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、通常演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。このように、主制御用CPU40aは、第1の有利演出状態の継続抽選に非当選した場合、通常演出状態に制御する。したがって、本実施形態では、ストック情報が主制御用RAM40cに記憶されていない場合であって、第1の有利演出状態の継続抽選に非当選した場合、有利終了条件が成立する。
本実施形態では、第1の有利演出状態の継続抽選が、特定有利状態の継続抽選に相当する。そして、本実施形態では、主制御用CPU40aによって第1の有利演出状態の継続抽選が行われることにより、特定有利継続抽選手段としての機能が実現される。なお、本実施形態において、第1の有利演出状態の継続抽選に当選する抽選結果が「特定有利状態を継続することを示す抽選結果」に相当し、第1の有利演出状態の継続抽選に非当選する抽選結果が「特定有利状態を継続しないことを示す抽選結果」に相当する。
また、第3期間となったときに主制御用RAM40cにストック情報が記憶されている場合であって、最先に記憶されたストック情報が第1ストック情報である場合、第1の有利演出状態の終了後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第1の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。この結果、主制御用CPU40aは、再び第1の有利演出状態に制御する。
また、第3期間となったときに主制御用RAM40cにストック情報が記憶されている場合であって、最先に記憶されたストック情報が第2ストック情報である場合、第1の有利演出状態の終了後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第2の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。この結果、主制御用CPU40aは、第2の有利演出状態に制御する。
図8(c)に示すように、第1の有利演出状態において最先に記憶されているストック情報が第2ストック情報である場合には、第4の有利演出状態ではなく、第2の有利演出状態に制御される。
また、第3期間となったときに主制御用RAM40cにストック情報が記憶されている場合であって、最先に記憶されたストック情報が第3ストック情報である場合、第1の有利演出状態の終了後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第3の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。この結果、主制御用CPU40aは、第3の有利演出状態に制御する。
このように、本実施形態において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに有利情報に相当するストック情報が記憶されている場合、当該ストック情報に基づき有利演出状態(有利状態)に制御する。本実施形態では、第1の有利演出状態の終了に伴いストック情報に基づき有利演出状態に制御される場合がある。このように、本実施形態では、第1の有利演出状態の継続抽選とストック情報のうちストック情報が優先される。
また、第1の有利演出状態においてボーナス役が入賞したことを契機に、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、ボーナス演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、第1の有利演出状態からボーナス演出状態へ移行させる。このとき、主制御用CPU40aは、第1中断情報を主制御用RAM40cに記憶する。
また、第1の有利演出状態において主制御用CPU40aは、図6(a),(d)に示すストック抽選を行う。また、第1の有利演出状態において主制御用CPU40aは、第1期間であるとき及び第3期間であるときに図7(a),(b),(d)に示すストックの種類抽選を行い、第2期間であるときに図7(a),(b),(e)に示すストックの種類抽選を行う。図7(a),(b),(d),(e)に示すように、第1の有利演出状態において行われるストックの種類抽選では、抽選結果が第3結果となる場合がある。また、本実施形態では、ストックの種類抽選の抽選結果が第3結果である場合に記憶される第3ストック情報に基づき、第3の有利演出状態に制御される。したがって、本実施形態のスロットマシン10では、第1有利状態に相当する第1の有利演出状態に制御されているとき、第2有利状態に相当する第3の有利演出状態に制御することを決定可能である。そして、本実施形態では、ストックの種類抽選を主制御用CPU40aが行うことにより、第2有利状態に制御することを決定する制御決定手段としての機能が実現される。
また、ストックの種類抽選の抽選結果が第3結果であるときには、第3ストック情報が主制御用RAM40cに記憶される。そして、第1の有利演出状態に制御されているときに行われたストックの種類抽選の抽選結果が第3結果であって、当該第3結果に基づき記憶される第3ストック情報が最先のストック情報である場合、第1の有利演出状態の終了後、第3ストック情報に基づき、第3の有利演出状態に制御される。また、前述したように、第3の有利演出状態の終了後は、第1の有利演出状態に制御される。このように、本実施形態では、第1の有利演出状態に制御されているときにストックの種類抽選にて第3の有利演出状態に制御することが決定した場合、主制御用CPU40aは、制御されている第1の有利演出状態の終了後に第3の有利演出状態に制御し、当該第3の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態に制御可能となっている。
また、第1の有利演出状態において副制御用CPU41aは、以下のような制御を行う。
第1の有利演出状態の第1期間において副制御用CPU41aは、初期の第2期間が長くなることに応じた演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。具体的に副制御用CPU41aは、入力した初期の第2期間コマンドから特定可能な初期の第2期間抽選の抽選結果に基づき、初期の第2期間が長くなることに応じた演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。
第1の有利演出状態の第2期間において副制御用CPU41aは、第2期間の上乗せ抽選において決定された1回以上の回数を報知する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。具体的に副制御用CPU41aは、入力した第2期間中上乗せコマンドから特定可能な回数を報知する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。
第1の有利演出状態の第3期間において副制御用CPU41aは、継続結果演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。継続結果演出は、第3期間に相当する予め決められた回数の変動ゲームに亘って継続結果演出を実行され、第3期間における最終回の変動ゲームにおいて、結果が導出される。
継続結果演出において導出される結果には、第1の有利遊技状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御されることを特定可能な結果が含まれている。また、継続結果演出において導出される結果には、第1の有利演出状態が終了して通常演出状態へ移行すること、つまり、有利演出状態が終了することを特定可能な結果が含まれている。また、継続結果演出において導出される結果には、第1の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態とは異なる有利演出状態に制御されることを特定可能な結果が含まれている。
そして、副制御用CPU41aは、入力した第1継続結果コマンドから、第1の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態に制御されることを特定できる場合、第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御されることを特定可能な結果を継続結果演出において導出させるように演出表示装置15の表示内容を制御する。本実施形態では、第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御されることを特定可能な結果を導出させる制御が、制御されている特定有利状態の終了後も継続して特定有利状態に制御されることを特定可能な結果を導出させる第3処理に相当する。そして、本実施形態では、主制御用CPU40aにより、第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御されることを特定可能な結果を導出させる制御が行われることにより、第3処理手段としての機能が実現される。
また、副制御用CPU41aは、入力した第1継続結果コマンドから、第1の有利演出状態の終了後に通常演出状態に制御されることを特定できる場合、有利演出状態が終了することを特定可能な結果を継続結果演出において導出させるように演出表示装置15の表示内容を制御する。本実施形態では、有利演出状態が終了することを特定可能な結果が、有利状態が終了することを特定可能な結果に相当する。
また、副制御用CPU41aは、入力した第1継続結果コマンドから、第1の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態とは異なる有利演出状態に制御されることを特定できる場合、第1の有利演出状態の終了後に制御される有利演出状態を特定可能な結果を継続結果演出において導出させるように演出表示装置15の表示内容を制御する。例えば、副制御用CPU41aは、入力した第1継続結果コマンドから、第1の有利演出状態の終了後に第2の有利演出状態に制御されることを特定できる場合、第1の有利演出状態の終了後に第2の有利演出状態に制御されることを特定可能な結果を継続結果演出において導出させるように演出表示装置15の表示内容を制御する。本実施形態では、有利演出状態が終了することを特定可能な結果と、第1の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態とは異なる有利演出状態に制御されることを特定可能な結果が、制御されている特定有利状態の終了後に特定有利状態以外の有利状態に制御されることを特定可能な結果に相当する。
本実施形態では、有利演出状態が終了することを特定可能な結果と、第1の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態とは異なる有利演出状態に制御されることを特定可能な結果と、が、制御されている特定有利状態の終了後に継続して特定有利状態に制御されないことを特定可能な結果に相当する。すなわち、制御されている特定有利状態の終了後に継続して特定有利状態に制御されないことを特定可能な結果には、有利状態が終了することを特定可能な結果と、制御されている特定有利状態の終了後に特定有利状態以外の有利状態に制御されることを特定可能な結果と、が含まれることがわかる。
また、第3期間において、第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御されない場合に、有利演出状態が終了することを特定可能な結果や、第1の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態とは異なる有利演出状態に制御されることを特定可能な結果を導出させる制御が、第4処理に相当する。そして、本実施形態では、副制御用CPU41aにより、有利演出状態が終了することを特定可能な結果や、第1の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態とは異なる有利演出状態に制御されることを特定可能な結果を導出させる制御が行われることにより、第4処理手段としての機能が実現される。
また、第1の有利演出状態において副制御用CPU41aは、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたことを特定した場合、ボーナス役の入賞が許容されていることを告知(報知)する告知演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。
次に、第2の有利演出状態と、第2の有利演出状態において主制御用CPU40aが行う制御及び副制御用CPU41aが行う制御と、第2の有利演出状態から他の演出状態へ移行する移行態様と、について説明する。
特定状態に相当する第2の有利演出状態に制御されているとき、第1段階としての第1モード、第2段階としての第2モード及び第3段階としての第3モードのうち何れかのモードとなる。本実施形態では、第1モード、第2モード及び第3モードが、それぞれ特定状態における段階に相当する。
本実施形態では、第2の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に基づき第2の有利演出状態に制御する主制御用CPU40aにより、特定状態に制御する特定状態制御手段としての機能が実現される。また、本実施形態では、特定状態に相当する第2の有利演出状態の終了後に制御される第2の有利演出状態とは異なる有利演出状態を特定可能な演出状態情報に基づき有利演出状態に制御する主制御用CPU40aにより、非特定状態に制御する非特定状態制御手段としての機能が実現される。なお、本実施形態では、第1の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態が、第2の有利演出状態の終了後に制御される第2の有利演出状態とは異なる有利演出状態にそれぞれ相当し、非特定状態には、複数種類の非特定状態がある。
図10(a)〜(c)に示すように、本実施形態では、第2の有利演出状態におけるモード毎に、第2の有利演出状態に制御される期間が異なる。具体的に、図10(a)に示すように、第1モードであるときには、第2の有利演出状態において10回の変動ゲームが実行されるまでの期間、第2の有利演出状態に制御される。また、図10(b)に示すように、第2モードであるときには、第2の有利演出状態において20回の変動ゲームが実行されるまでの間、第2の有利演出状態に制御される。また、図10(c)に示すように、第3モードであるときには、第2の有利演出状態において34回の変動ゲームが実行されるまでの間、第2の有利演出状態に制御される。このように、本実施形態において、複数の段階のうち一部の段階であるときに特定状態に制御される期間は、他の段階であるときに特定状態に制御される期間と異なる。本実施形態では、特定状態における段階毎に、特定状態に制御される期間が異なる。また、本実施形態において特定状態に制御される期間は、変動ゲームの回数により定められている。
また、第2の有利演出状態の終了後は、第2の有利演出状態とは異なる演出状態に制御される。本実施形態では、第2の有利演出状態の終了後に制御される演出状態の種類は、第2の有利演出状態が終了するときのモード(段階)毎に異なる。具体的には、第2の有利演出状態が終了するときのモードが第1モードであるときには、第2の有利演出状態の終了後、第1の有利演出状態に制御される。また、第2の有利演出状態が終了するときのモードが第2モードであるときには、第2の有利演出状態の終了後、第4の有利演出状態に制御される。また、第2の有利演出状態が終了するときのモードが第3モードであるときには、第2の有利演出状態の終了後、第3の有利演出状態に制御される。このように、本実施形態において、複数の段階のうち一部の段階であるときに制御される演出状態の種類は、他の段階であるときに制御される演出状態の種類と異なる。
本実施形態では、特定状態に相当する第2の有利演出状態の終了後に制御される有利演出状態として、第1の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態があり、それぞれ有利度が異なる。そして、本実施形態では、第2の有利演出状態の終了後に制御される有利演出状態の有利度が高くなるモード(段階)であるときほど、特定状態に相当する第2の有利演出状態に制御される期間が長い。
また、第2の有利演出状態に制御されているとき、第2の有利演出状態におけるモードが切り替わる場合がある。なお、本実施形態では、第1モードであるときには、第2モード又は第3モードに切り替わる場合がある。また、第2モードであるときには、第3モードに切り替わる場合がある一方、第1モードへは切り替わらない。また、第3モードであるときには、モードは切り替わらず、第1モード又は第2モードに切り替わらない。
他の演出状態から第2の有利演出状態に移行したことを契機に、主制御用CPU40aは、初期のモードを決定する。具体的に、主制御用CPU40aは、第1モード、第2モード及び第3モードの中から初期のモードを決定する抽選を行い、初期のモードを決定する。
なお、主制御用RAM40cには、第2の有利演出状態におけるモードを特定可能な情報(以下、モード情報と示す)が記憶される。本実施形態では、第2の有利演出状態におけるモードを特定可能なモード情報が、特定状態における段階を特定可能な段階情報に相当する。そして、主制御用RAM40cがモード情報を記憶することにより、特定状態における段階を特定可能な段階情報を記憶する記憶手段としての機能が実現される。
そして、初期のモードを決定すると、主制御用CPU40aは、決定したモードを特定可能なモード情報を主制御用RAM40cに記憶する。
また、役抽選の抽選結果がモードを切り替え可能とする抽選結果である場合、主制御用CPU40aは、モードの切り替えを決定可能な切替抽選を行う。具体的に、第1モードであって、役抽選の抽選結果がモードを切り替え可能とする抽選結果である場合、主制御用CPU40aは、第1モード、第2モード及び第3モードの中からモードを決定する切替抽選を行う。このような第1モードであるときに行われる切替抽選において第1モードが決定された場合、モードは切り替わらない。一方、第1モードであるときに行われる切替抽選において第1モード以外のモード(本実施形態では、第2モード又は第3モード)が決定された場合、モードは切り替わる。
また、第2モードであって、役抽選の抽選結果がモードを切り替え可能とする抽選結果である場合、主制御用CPU40aは、第2モード及び第3モードの中からモードを決定する切替抽選を行う。このような第2モードであるときに行われる切替抽選において第2モードが決定された場合、モードは切り替わらない。一方、第2モードであるときに行われる切替抽選において第2モード以外のモード(本実施形態では、第3モード)が決定された場合、モードは切り替わる。
なお、第3モードであるとき、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がモードを切り替え可能とする抽選結果であっても、切替抽選は行わない。このため、第2の有利演出状態におけるモードが第3モードであるとき、モードは切り替わらない。因みに、第3モードであって、役抽選の抽選結果がモードを切り替え可能とする抽選結果である場合、主制御用CPU40aは、第3モードを決定する切替抽選を行うようにしてもよい。このような場合であっても、第2の有利演出状態におけるモードが第3モードであるとき、モードは切り替わらないように構成できる。
そして、切替抽選を行った場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されているモード情報を、切替抽選にて決定したモードを特定可能なモード情報に更新する。これにより、例えば、第1モードを特定可能なモード情報が主制御用RAM40cに記憶されているとき、切替抽選にて第2モードが決定された場合、モード情報は第2モードを特定可能なモード情報に更新され、第1モードから第2モードへと切り替わる。本実施形態では、特定状態に相当する第2の有利演出状態に制御されているとき、主制御用CPU40aにより切替抽選及びモード情報の更新が行われることで、段階を切り替える段階切替手段としての機能が実現される。
また、主制御用RAM40cには第2の有利演出状態となってから実行された変動ゲームの回数を特定可能な第2の滞在回数情報が記憶される。そして、第2の有利演出状態において主制御用CPU40aは、変動ゲームが実行されたことを契機に、主制御用RAM40cに記憶されている第2の滞在回数情報から特定可能な変動ゲームの回数に1加算し、加算後の変動ゲームの回数を特定可能な第2の滞在回数情報に更新する。
そして、第2の有利演出状態において主制御用CPU40aは、更新後の第2の滞在回数情報から特定可能な変動ゲームの回数が、モード情報から特定可能なモードにおける滞在回数に達したか否かを判定する。そして、更新後の第2の滞在回数情報から特定可能な変動ゲームの回数が、モード情報から特定可能なモードにおける滞在回数に達した場合、主制御用CPU40aは、第2の有利演出状態を終了し、第2の有利演出状態とは異なる有利演出状態に制御する。
具体的に、第1モードをモード情報から特定可能な場合、主制御用CPU40aは、更新後の第2の滞在回数情報から特定可能な変動ゲームの回数が第1モードにおける滞在回数に相当する「10回」に達したか否かを判定する。そして、更新後の第2の滞在回数情報から特定可能な変動ゲームの回数が「10回」に達している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第1の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、演出状態は、第2の有利演出状態から第1の有利演出状態へ移行し、第2の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態に制御される。
また、第2モードをモード情報から特定可能な場合、主制御用CPU40aは、更新後の第2の滞在回数情報から特定可能な変動ゲームの回数が第2モードにおける滞在回数に相当する「20回」に達したか否かを判定する。そして、更新後の第2の滞在回数情報から特定可能な変動ゲームの回数が「20回」に達している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第4の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、演出状態は、第2の有利演出状態から第4の有利演出状態へ移行し、第2の有利演出状態の終了後に第4の有利演出状態に制御される。
また、第3モードをモード情報から特定可能な場合、主制御用CPU40aは、更新後の第2の滞在回数情報から特定可能な変動ゲームの回数が第3モードにおける滞在回数に相当する「34回」に達したか否かを判定する。そして、更新後の第2の滞在回数情報から特定可能な変動ゲームの回数が「34回」に達している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第3の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、演出状態は、第2の有利演出状態から第3の有利演出状態へ移行し、第2の有利演出状態の終了後に第3の有利演出状態に制御される。
また、第2の有利演出状態においてボーナス役が入賞したことを契機に、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、ボーナス演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、第2の有利演出状態からボーナス演出状態へ移行させる。このとき、主制御用CPU40aは、第2中断情報を主制御用RAM40cに記憶する。
また、第2の有利演出状態において主制御用CPU40aは、図6(a),(e)に示すストック抽選を行う。また、第2の有利演出状態において主制御用CPU40aは、図7(a),(b),(c)に示すストックの種類抽選を行う。
また、第2の有利演出状態において副制御用CPU41aは、以下のような制御を行う。
図10(a)〜(c)に示すように、第2の有利演出状態におけるモードに関係なく、第2の有利演出状態であるとき、副制御用CPU41aは、第2の有利演出状態となってから「10回」の変動ゲームが実行されるまで、第1段階演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。この「10回」は、第1モードにおける滞在回数に相当する。
また、第2の有利演出状態におけるモードに関係なく、第2の有利演出状態であるとき、副制御用CPU41aは、第2有利演出状態となってから「10回」の変動ゲームが実行された後、第2有利演出状態となってから「20回」の変動ゲームが実行されるまで、第2段階演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。この「10回」は、第1モードにおける滞在回数に相当し、「20回」は、第2モードにおける滞在回数に相当する。
また、第2の有利演出状態におけるモードに関係なく、第2の有利演出状態であるとき、副制御用CPU41aは、第2有利演出状態となってから「20回」の変動ゲームが実行された後、第2有利演出状態となってから「34回」の変動ゲームが実行されるまで、第3段階演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。この「20回」は、第2モードにおける滞在回数に相当し、「34回」は、第3モードにおける滞在回数に相当する。
以上のように、第1モード、第2モード及び第3モードの何れにおいても、第2の有利演出状態における1回目〜10回目の変動ゲームでは、第1段階演出が演出表示装置15にて実行されることから、当該第1段階演出から第1モード、第2モード及び第3モードの何れであるかを特定できない。また、第2モード及び第3モードの何れにおいても、第2の有利演出状態における11回目〜20回目の変動ゲームでは、第2段階演出が演出表示装置15にて実行されることから、当該第2段階演出から第2モード及び第3モードの何れであるかを特定できない。
また、第2の有利演出状態において副制御用CPU41aは、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたことを特定した場合、第2の有利演出状態の終了に伴って、ボーナス役の入賞が許容されていることを告知(報知)する告知演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。このように、特定状態に相当する第2の有利演出状態に制御されているときに役抽選においてボーナス役の入賞が許容された場合、第2の有利演出状態の終了に伴って、告知演出が実行される。
本実施形態では、第2の有利演出状態に制御されているときには、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたとしても、第2の有利演出状態が終了するまでの間、ボーナス役の入賞が許容されていることが告知されない。このため、第2の有利演出状態に制御されているときには、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたとしても告知演出を実行せずに、第2の有利演出状態を楽しませることができる。本実施形態における告知演出は、ボーナス役の入賞が許容されていることを告知する告知演出に相当し、ボーナス役の入賞が許容されていること(ボーナス役に当選していること)を報知する演出ともいえる。そして、本実施形態では、演出表示装置15が告知演出を実行することにより、告知演出を実行する告知演出実行手段としての機能が実現される。
次に、第3の有利演出状態と、第3の有利演出状態において主制御用CPU40aが行う制御及び副制御用CPU41aが行う制御と、第3の有利演出状態から他の演出状態へ移行する移行態様と、について説明する。
図11(a)に示すように、第3の有利演出状態の終了後には、第1の有利演出状態に制御される。また、第3の有利演出状態では、第3の有利演出状態の上乗せ抽選と、第1の有利演出状態の上乗せ抽選と、が行われる。第3の有利演出状態の上乗せ抽選では、第3の有利演出状態に制御される期間を延長することを決定可能となっている。また、第1の有利演出状態の上乗せ抽選では、第3の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御される期間を延長することを決定可能となっている。
主制御用RAM40cには、第3の有利演出状態とする変動ゲームの回数を特定可能な情報(以下、第3の滞在回数情報という)が記憶されている。第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、変動ゲームが実行されたことを契機に、第3の滞在回数情報から特定可能な回数から1減算し、減算後の回数を特定可能な第3の滞在回数情報に更新する。そして、第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、更新後の第3の滞在回数情報から特定可能な回数が「0(零)」に達したか否かを判定する。そして、更新後の第3の滞在回数情報から特定可能な回数が「0」に達している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第1の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、第3の有利演出状態の終了後、第1の有利演出状態に制御される。このように、第2有利状態に相当する第3の有利演出状態の終了後、第1有利状態に相当する第1の有利演出状態に制御される。なお、第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、変動ゲームが実行される毎に第3の滞在回数情報から特定可能な回数、つまり、第3の有利演出状態に制御される残りの変動ゲームの回数を特定可能な制御情報(以下、第3残り回数コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
第3の有利演出状態以外の演出状態から第3の有利演出状態へ移行した場合、主制御用CPU40aは、第3の有利演出状態に制御する変動ゲームの初期回数を特定可能な第3の滞在回数情報を主制御用RAM40cに記憶する。本実施形態において、第3の有利演出状態に制御する変動ゲームの初期回数は、予め決められた回数であって、「10回」としている。
第3の有利演出状態において役抽選の抽選結果が第3の有利演出状態の上乗せ抽選の契機となる抽選結果である場合、主制御用CPU40aは、第3の有利演出状態を行う。本実施形態では、役抽選の抽選結果の中でもボーナス役の入賞を許容する抽選結果を、第3の有利演出状態の上乗せ抽選の契機となる抽選結果としている。第3の有利演出状態の上乗せ抽選では、第3の有利演出状態に制御する変動ゲームの回数として増加させる回数が決定される。
図12(a)に示すように、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がボーナス役の入賞を許容する抽選結果である場合、97.6%の確率で10回、0.8%の確率で20回、0.4%の確率で30回、0.4%の確率で50回、0.4%の確率で100回、0.4%の確率で300回を決定する第3の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。
そして、第3の有利演出状態の上乗せ抽選において回数を決定した場合、主制御用CPU40aは、第3の有利演出状態の上乗せ抽選において決定した回数を主制御用RAM40cに記憶されている第3の滞在回数情報から特定可能な回数に加算し、当該加算後の回数を特定可能な第3の滞在回数情報に更新する。第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、第3の有利演出状態の上乗せ抽選を行うと、当該第3の有利演出状態の上乗せ抽選の抽選結果を特定可能な制御情報(以下、第3の上乗せコマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
図11(b)に示すように、第3の有利演出状態の上乗せ抽選が行われて、第3の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することにより、第3の有利演出状態に制御される期間が延長される。すなわち、第3の有利演出状態の上乗せ抽選が行われて第3の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することにより、第3の有利演出状態となる期間が長くなる。
また、第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果に応じて、第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。第3の有利演出状態において、第1の有利演出状態の上乗せ抽選では、第3の有利演出状態の終了後に制御される第1有利演出状態に制御する変動ゲームの回数として増加させる回数が決定される。
図12(b)に示すように、第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、34%の確率で100回、66%の確率で300回を決定する第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。また、第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、50%の確率で30回、25%の確率で50回、20%の確率で100回、5%の確率で300回を決定する第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。また、第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合、50%の確率で20回、25%の確率で30回、12.5%の確率で50回、10%の確率で100回、2.5%の確率で300回を決定する第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。
また、第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が、特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果、通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果及びスイカ役の入賞を許容する抽選結果のうち何れの抽選結果でもない場合(図面では、「その他」と示す)であっても、第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。このとき、主制御用CPU40aは、93.3%の確率で10回、3.1%の確率で20回、1.2%の確率で30回、1.2%の確率で50回、0.8%の確率で100回、0.4%の確率で300回を決定する第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。
そして、第3の有利演出状態に滞在中、第1の有利演出状態の上乗せ抽選において回数を決定した場合、主制御用CPU40aは、第1の有利演出状態の上乗せ抽選において決定した回数を主制御用RAM40cに記憶されている第1の滞在回数情報から特定可能な回数に加算し、当該加算後の回数を特定可能な第1の滞在回数情報に更新する。第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行うと、当該第1の有利演出状態の抽選結果を特定可能な制御情報(以下、第3有利中の上乗せコマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
図11(c)に示すように、第3の有利演出状態に滞在しているときに第1の有利演出状態の上乗せ抽選が行われて、第1の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することにより、第1の有利演出状態に制御される期間が延長される。すなわち、第3の有利演出状態に滞在中に第1の有利演出状態の上乗せ抽選が行われて第1の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することにより、第1の有利演出状態となる期間が長くなる。特に、本実施形態では、第3の有利演出状態に滞在しているときに第1の有利演出状態の上乗せ抽選が行われると、第1の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することから、第1の有利演出状態の中でも第2期間となる期間が延長され、第2期間となる期間が長くなる。
以上のように、第2有利状態に相当する第3の有利演出状態に制御されているときに、第3の有利演出状態の上乗せ抽選において決定された回数が、第3の滞在回数情報から特定可能な回数に加算されることにより、第3の有利演出状態に制御可能な期間(第2有利期間)が延長される。すなわち、第3の有利演出状態に制御されているときに、第3の有利演出状態の上乗せ抽選において回数が決定されることにより、第2有利状態に相当する第3の有利演出状態に制御可能な第2有利期間を延長することが決定される。このため、本実施形態では、第3の有利演出状態の上乗せ抽選を主制御用CPU40aが行うことにより、第2有利状態に制御可能な第2有利期間を延長することを決定可能な延長決定手段としての機能が実現される。また、第3の有利演出状態の上乗せ抽選の抽選結果に応じて第3の滞在回数情報を更新する処理を主制御用CPU40aが行うことにより、第3の有利演出状態に制御可能な期間が延長され、第2有利期間を延長することが可能な延長手段としての機能が実現される。
また、第3の有利演出状態に制御されているときに、第1の有利演出状態の上乗せ抽選において決定された回数が第1の滞在回数情報から特定可能な回数に加算されることにより、第3の有利演出状態の終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間(第1有利期間)が延長される。すなわち、第3の有利演出状態に制御されているときに、第1の有利演出状態の上乗せ抽選において回数が決定されることにより、第1状態に相当する第1の有利演出状態に制御可能な第1有利期間を延長することが決定される。このため、本実施形態では、第1の有利演出状態の上乗せ抽選を主制御用CPU40aが行うことにより、第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することを決定可能な延長決定手段としての機能が実現される。また、第1有利演出状態の上乗せ抽選の抽選結果に応じて第1の滞在回数情報を更新する処理を主制御用CPU40aが行うことにより、第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長され、第1有利期間を延長することが可能な延長手段としての機能が実現される。
以上のように、延長決定手段としての機能を実現する主制御用CPU40aは、第2有利状態に相当する第3の有利演出状態に制御されているとき、当該第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長すること及び第3の有利演出状態の終了後に制御される第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長すること、を決定可能である。
また、第3の有利演出状態においてボーナス役が入賞したことを契機に、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、ボーナス演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、第3の有利演出状態からボーナス演出状態へ移行させる。このとき、主制御用CPU40aは、第3中断情報を主制御用RAM40cに記憶する。
また、第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、図6(a),(f)に示すストック抽選を行う。また、第3の有利演出状態において主制御用CPU40aは、図7(a),(b),(g)に示すストックの種類抽選を行う。
また、第3の有利演出状態において副制御用CPU41aは、以下のような制御を行う。
第3の有利演出状態において副制御用CPU41aは、第3の有利演出状態に制御される残りの変動ゲームの回数を報知する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。第3の有利演出状態において副制御用CPU41aは、第3残り回数コマンドに基づき、第3の有利演出状態に制御される残りの変動ゲームの回数を特定する。このように、第3の有利演出状態に制御されているときには、当該第3の有利演出状態に制御可能な期間が報知される。
第3の有利演出状態において副制御用CPU41aは、第3の上乗せコマンドを入力すると、当該第3の上乗せコマンドから特定可能な第3の有利演出状態の上乗せ抽選の抽選結果を報知する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。
第3の有利演出状態において副制御用CPU41aは、第3有利中の上乗せコマンドを入力すると、当該第3有利中の上乗せコマンドから特定可能な第1の有利演出状態の上乗せ抽選の抽選結果を報知する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。
第3の有利演出状態において副制御用CPU41aは、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたことを特定した場合、ボーナス役の入賞が許容されていることを告知(報知)する告知演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。
なお、第3の有利演出状態では、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された場合に第3の有利演出状態の上乗せ抽選が行われて第3の上乗せコマンドが出力される。このため、第3の有利演出状態に制御されているとき副制御用CPU41aは、第3の上乗せコマンドを入力したことを契機に役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたことを特定することが可能であって、入力した当選コマンドから役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたことを特定するも可能である。
次に、第4の有利演出状態と、第4の有利演出状態において主制御用CPU40aが行う制御及び副制御用CPU41aが行う制御と、第4の有利演出状態から他の演出状態へ移行する移行態様と、について説明する。
図13(a)に示すように、第4の有利演出状態の終了後には、第1の有利演出状態に制御される。また、第4の有利演出状態では、第4の有利演出状態の上乗せ抽選と、第1の有利演出状態の上乗せ抽選と、が行われる。第4の有利演出状態の上乗せ抽選では、第4の有利演出状態に制御される期間を延長することを決定可能となっている。また、第4の有利演出状態の上乗せ抽選では、第4の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御される期間を延長することを決定可能となっている。
主制御用RAM40cには、第4の有利演出状態とする変動ゲームの回数を特定可能な情報(以下、第4の滞在回数情報という)が記憶されている。第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、変動ゲームが実行されたことを契機に、第4の滞在回数情報から特定可能な回数から1減算し、減算後の回数を特定可能な第4の滞在回数情報に更新する。そして、第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、更新後の第4の滞在回数情報から特定可能な回数が「0(零)」に達したか否かを判定する。そして、更新後の第4の滞在回数情報から特定可能な回数が「0」に達している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、第1の有利演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、第4の有利演出状態の終了後、第1の有利演出状態に制御される。このように、第3有利状態に相当する第4の有利演出状態の終了後、第1有利状態に相当する第1の有利演出状態に制御される。なお、第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、変動ゲームが実行される毎に第4の滞在回数情報から特定可能な回数、つまり、第4の有利演出状態に制御される残りの変動ゲームの回数を特定可能な制御情報(以下、第4残り回数コマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
第4の有利演出状態以外の演出状態から第4の有利演出状態へ移行した場合、主制御用CPU40aは、第4の有利演出状態に制御する変動ゲームの初期回数を特定可能な第4の滞在回数情報を主制御用RAM40cに記憶する。本実施形態において、第4の有利演出状態に制御する変動ゲームの初期回数は、予め決められた回数であって、「10回」としている。
本実施形態では、第3の有利演出状態に制御する変動ゲームの初期回数と、第4の有利演出状態に制御する変動ゲームの初期回数と、を同一回数としたが、異なる回数であってもよい。例えば、第3の有利演出状態に制御する変動ゲームの初期回数は、第4の有利演出状態に制御する変動ゲームの初期回数よりも多い回数であってもよい。
第4の有利演出状態において役抽選の抽選結果が第4の有利演出状態の上乗せ抽選の契機となる抽選結果である場合、主制御用CPU40aは、第4の有利演出状態を行う。本実施形態では、役抽選の抽選結果の中でもボーナス役の入賞を許容する抽選結果を、第4の有利演出状態の上乗せ抽選の契機となる抽選結果としている。第4の有利演出状態の上乗せ抽選では、第4の有利演出状態に制御する変動ゲームの回数として増加させる回数が決定される。
図14(a)に示すように、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がボーナス役の入賞を許容する抽選結果である場合、97.6%の確率で10回、0.8%の確率で20回、0.4%の確率で30回、0.4%の確率で50回、0.4%の確率で100回、0.4%の確率で300回を決定する第4の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。
そして、第4の有利演出状態の上乗せ抽選において回数を決定した場合、主制御用CPU40aは、第4の有利演出状態の上乗せ抽選において決定した回数を主制御用RAM40cに記憶されている第4の滞在回数情報から特定可能な回数に加算し、当該加算後の回数を特定可能な第4の滞在回数情報に更新する。第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、第4の有利演出状態の上乗せ抽選を行うと、当該第4の有利演出状態の上乗せ抽選の抽選結果を特定可能な制御情報(以下、第4の上乗せコマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
図13(b)に示すように、第4の有利演出状態の上乗せ抽選が行われて、第4の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することにより、第4の有利演出状態に制御される期間が延長される。すなわち、第4の有利演出状態の上乗せ抽選が行われて第4の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することにより、第4の有利演出状態となる期間が長くなる。
また、第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果に応じて、第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。第4の有利演出状態において、第1の有利演出状態の上乗せ抽選では、第4の有利演出状態の終了後に制御される第1有利演出状態に制御する変動ゲームの回数として増加させる回数が決定される。
図14(b)に示すように、第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、88%の確率で30回、9.7%の確率で50回、1.2%の確率で100回、1.1%の確率で300回を決定する第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。また、第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、50%の確率で20回、47%の確率で30回、1.5%の確率で50回、1.5%の確率で100回を決定する第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。また、第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合、88%の確率で20回、9%の確率で30回、1.5%の確率で50回、1.5%の確率で100回を決定する第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。
また、第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が、特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果、通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果及びスイカ役の入賞を許容する抽選結果のうち何れの抽選結果でもない場合(図面では、「その他」と示す)であっても、第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。このとき、主制御用CPU40aは、80.8%の確率で10回、12.5%の確率で20回、6.3%の確率で30回、0.4%の確率で50回を決定する第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行う。
そして、第4の有利演出状態に滞在中、第1の有利演出状態の上乗せ抽選において回数を決定した場合、主制御用CPU40aは、第1の有利演出状態の上乗せ抽選において決定した回数を主制御用RAM40cに記憶されている第1の滞在回数情報から特定可能な回数に加算し、当該加算後の回数を特定可能な第1の滞在回数情報に更新する。第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、第1の有利演出状態の上乗せ抽選を行うと、当該第1の有利演出状態の抽選結果を特定可能な制御情報(以下、第4有利中の上乗せコマンドと示す)を副制御用CPU41aに出力する。
図13(c)に示すように、第4の有利演出状態に滞在しているときに第1の有利演出状態の上乗せ抽選が行われて、第1の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することにより、第1の有利演出状態に制御される期間が延長される。すなわち、第4の有利演出状態に滞在中に第1の有利演出状態の上乗せ抽選が行われて第1の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することにより、第1の有利演出状態となる期間が長くなる。特に、本実施形態では、第4の有利演出状態に滞在しているときに第1の有利演出状態の上乗せ抽選が行われると、第1の滞在回数情報から特定可能な回数が増加することから、第1の有利演出状態の中でも第2期間となる期間が延長され、第2期間となる期間が長くなる。
以上のように、第3有利状態に相当する第4の有利演出状態に制御されているときに、第4の有利演出状態の上乗せ抽選において決定された回数が、第4の滞在回数情報から特定可能な回数に加算されることにより、第4の有利演出状態に制御可能な期間(第3有利期間)が延長される。すなわち、第4の有利演出状態に制御されているときに、第4の有利演出状態の上乗せ抽選において回数が決定されることにより、第3有利状態に相当する第4の有利演出状態に制御可能な第3有利期間を延長することが決定される。このため、本実施形態では、第4の有利演出状態の上乗せ抽選を主制御用CPU40aが行うことにより、第3有利状態に制御可能な第3有利期間を延長することを決定可能な延長決定手段としての機能が実現される。また、第4の有利演出状態の上乗せ抽選の抽選結果に応じて第4の滞在回数情報を更新する処理を主制御用CPU40aが行うことにより、第4の有利演出状態に制御可能な期間が延長され、第3有利期間を延長することが可能な延長手段としての機能が実現される。
また、第4の有利演出状態に制御されているときに、第1の有利演出状態の上乗せ抽選において決定された回数が第1の滞在回数情報から特定可能な回数に加算されることにより、第4の有利演出状態の終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間(第1有利期間)が延長される。すなわち、第4の有利演出状態に制御されているときに、第1の有利演出状態の上乗せ抽選において回数が決定されることにより、第1状態に相当する第1の有利演出状態に制御可能な第1有利期間を延長することが決定される。このため、本実施形態では、第1の有利演出状態の上乗せ抽選を主制御用CPU40aが行うことにより、第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することを決定可能な延長決定手段としての機能が実現される。また、第1有利演出状態の上乗せ抽選の抽選結果に応じて第1の滞在回数情報を更新する処理を主制御用CPU40aが行うことにより、第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長され、第1有利期間を延長することが可能な延長手段としての機能が実現される。
以上のように、延長決定手段としての機能を実現する主制御用CPU40aは、第3有利状態に相当する第4の有利演出状態に制御されているとき、当該第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長すること及び第4の有利演出状態の終了後に制御される第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長すること、を決定可能である。
このように、本実施形態では、第3の有利演出状態と第4の有利演出状態の何れに制御されているときであっても、制御中の有利演出状態の後の第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。本実施形態において、第3の有利演出状態に制御されているときには、図12(b)に示す確率で第1の有利演出状態の上乗せ抽選が行われ、第3の有利演出状態の後の第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。一方、本実施形態において、第4の有利演出状態に制御されているときには、図14(b)に示す確率で第1の有利演出状態の上乗せ抽選が行われ、第4の有利演出状態の後の第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。図12(b)及び図14(b)に示すように、第3の有利演出状態に制御されているときに第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関する有利度と、第4の有利演出状態に制御されているときに第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関する有利度と、は異なる。具体的には、第3の有利演出状態に制御されているときには、第4の有利演出状態に制御されているときに比して、第1の有利演出状態の上乗せ抽選において決定される回数が多くなり易く、第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度が高い。すなわち、本実施形態では、第2有利状態に相当する第3の有利演出状態に制御されているときと第3有利状態に相当する第4の有利演出状態に制御されているときでは、第1有利状態に相当する第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度が異なる。このように、第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度から、第3の有利演出状態は、第4の有利演出状態に比して、有利である(有利度が高い)といえる。
また、本実施形態では、第3の有利演出状態と第4の有利演出状態の何れに制御されているときであっても、制御中の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。具体的には、第3の有利演出状態に制御されているときであれば、当該第3の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。また、第4の有利演出状態に制御されているときであれば、当該第4の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。本実施形態において、第3の有利演出状態に制御されているときには、図12(a)に示す確率で第3の有利演出状態の上乗せ抽選が行われ、第3の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。また、本実施形態において、第4の有利演出状態に制御されているときには、図14(a)に示す確率で第4の有利演出状態の上乗せ抽選が行われ、第4の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。図12(a)及び図14(a)に示すように、第3の有利演出状態に制御されているときに当該第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関する有利度と、第4の有利演出状態に制御されているときに当該第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関する有利度と、は同じである。
また、第4の有利演出状態においてボーナス役が入賞したことを契機に、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を、ボーナス演出状態を特定可能な演出状態情報に更新する。これにより、第4の有利演出状態からボーナス演出状態へ移行させる。このとき、主制御用CPU40aは、第4中断情報を主制御用RAM40cに記憶する。
また、第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、図6(a),(g)に示すストック抽選を行う。また、第4の有利演出状態において主制御用CPU40aは、図7(a),(b),(g)に示すストックの種類抽選を行う。
また、第4の有利演出状態において副制御用CPU41aは、以下のような制御を行う。
図13(b)に示すように、第4の有利演出状態は、報知許容期間と、報知禁止期間と、に区別される。本実施形態において報知許容期間は、第4の有利演出状態となってから、第4の有利演出状態に制御する変動ゲームの初期回数(本実施形態では、10回)の変動ゲームが実行されるまでの期間としている。一方、本実施形態において報知禁止期間は、第4の有利演出状態となって第4の有利演出状態に制御する初期回数の変動ゲームが実行されてから、第4の有利演出状態が終了するまでの期間としている。このため、報知禁止期間は、第4の有利演出状態において行われる第4の有利演出状態の上乗せ抽選によって延長された期間となる。したがって、第4の有利演出状態において第4の有利演出状態の上乗せ抽選が行われない場合、第4の有利演出状態において、報知許容期間は存在する一方、報知禁止期間は存在しない。
第4の有利演出状態以外の演出状態から第4の有利演出状態へ移行した場合、副制御用CPU41aは、第4の有利演出状態に制御する変動ゲームの初期回数を示す内容の演出(以下、第4の有利演出状態の残り滞在演出という)を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。その後、第4の有利演出状態における報知許容期間において副制御用CPU41aは、変動ゲームが実行される毎に、第4の有利演出状態の残り滞在演出の内容を変更して実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。具体的に、副制御用CPU41aは、第4の有利演出状態の残り滞在演出において示す回数を変動ゲームが実行される毎に減らすように、報知許容期間における第4の有利演出状態の残り滞在演出の実行を制御する。
一方、第4の有利演出状態における報知禁止期間において副制御用CPU41aは、第4の有利演出状態に制御される変動ゲームの回数を秘匿する内容で第4の有利演出状態の残り滞在演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。具体的に、副制御用CPU41aは、第4の有利演出状態に制御される変動ゲームの回数を疑問符で示す内容で第4の有利演出状態の残り滞在演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。このように、第4の有利演出状態に制御されているときには、当該第4の有利演出状態に制御可能な期間が秘匿される場合がある。
このように、第3の有利演出状態に制御されているときには当該第3の有利演出状態に制御可能な期間が報知される一方、第4の有利演出状態に制御されているときには、当該第4の有利演出状態に制御可能な期間が秘匿される場合がある。このように、第3の有利演出状態に制御されているときには当該第3の有利演出状態に制御可能な期間を把握できるメリットがある一方、第4の有利演出状態に制御されているときには当該第4の有利演出状態に制御可能な期間を把握できない場合があるといったデメリットがある。このように、制御中の有利演出状態に制御可能な期間を把握できるか否かという観点から、第3の有利演出状態は、第4の有利演出状態に比して、有利である(有利度が高い)といえる。
第4の有利演出状態において副制御用CPU41aは、第4有利中の上乗せコマンドを入力すると、当該第4有利中の上乗せコマンドから特定可能な第1の有利演出状態の上乗せ抽選の抽選結果を報知する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。
第4の有利演出状態において副制御用CPU41aは、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたことを特定した場合、ボーナス役の入賞が許容されていることを告知(報知)する告知演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御する。
なお、第4の有利演出状態では、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された場合に第4の有利演出状態の上乗せ抽選が行われて第4の上乗せコマンドが出力される。このため、第4の有利演出状態に制御されているとき副制御用CPU41aは、第4の上乗せコマンドを入力したことを契機に役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたことを特定することが可能であって、入力した当選コマンドから役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたことを特定するも可能である。
以上のように、本実施形態において、通常状態に相当する通常演出状態に比して有利な有利状態に相当する有利演出状態には、特定状態に相当する第2の有利演出状態を含む複数の有利演出状態(本実施形態では、第1の有利演出状態、第2の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態)がある。また、有利状態には、第1有利状態に相当する第1の有利演出状態と、第2有利状態に相当する第3の有利演出状態と、第3有利状態に相当する第4の有利演出状態と、が含まれる。
また、主制御用CPU40aは、演出状態を特定可能な演出状態情報に基づき演出状態に制御する。このように、本実施形態では、主制御用CPU40aが演出状態情報に基づき演出状態に制御することにより、複数の状態のうち1つの状態に制御する状態制御手段としての機能が実現される。また、本実施形態では、有利状態に相当する有利演出状態(第1の有利演出状態、第2の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態)を特定可能な演出状態情報に基づき有利演出状態に制御する主制御用CPU40aにより、有利状態制御手段としての機能が実現される。
ここで、図15(a)〜(c)に基づき、第1の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態を比較して、各有利演出状態において延長が決定される期間について、説明する。
図15(a)に示すように、第1の有利演出状態では、第1期間の継続抽選や初期の第2期間抽選、第2期間の上乗せ抽選が行われる。
第1期間の継続抽選に当選した場合、第1期間が終了せず、第1期間が継続することになる。つまり、第1期間の継続抽選に当選した場合、第1の有利演出状態における第1期間となる期間が延長されることになるため、結果的に第1の有利演出状態に制御される期間が延長される。したがって、第1期間の継続抽選に当選する場合、第1の有利演出状態に制御する期間を延長することが決定されることに相当する。
また、初期の第2期間抽選では、第1の滞在回数情報から特定可能な回数を増加させることを決定できる。つまり、初期の第2期間抽選において1回以上の回数が決定された場合、第1の有利演出状態における第2期間となる期間が延長されることになるため、結果的に第1の有利演出状態に制御される期間が延長される。したがって、初期の第2期間抽選において1回以上の回数が決定される場合、第1の有利演出状態に制御する期間を延長することが決定されることに相当する。
また、第2期間の上乗せ抽選では、第1の滞在回数情報から特定可能な回数を増加させることを決定できる。つまり、第2期間の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定された場合、第1の有利演出状態における第2期間となる期間が延長されることになるため、結果的に第1の有利演出状態に制御される期間が延長される。したがって、第2期間の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定される場合、第1の有利演出状態に制御する期間を延長することが決定されることに相当する。
以上のように、第1の有利演出状態に制御されているときには、当該第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することを決定可能に構成されている。一方、第1の有利演出状態に制御されているときには、第1の有利演出状態とは異なる有利演出状態に制御される期間を延長することは決定されない。
図15(b)に示すように、第3の有利演出状態では、第3の有利演出状態の上乗せ抽選や第1の有利演出状態の上乗せ抽選が行われる。
第3の有利演出状態の上乗せ抽選では、第3の滞在回数情報から特定可能な回数を増加させることを決定できる。つまり、第3の有利演出状態の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定された場合、第3の有利演出状態に制御される期間が延長される。したがって、第3の有利演出状態の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定される場合、第3の有利演出状態に制御する期間を延長することが決定されることに相当する。
また、第3の有利演出状態において行われる第1の有利演出状態の上乗せ抽選では、第1の滞在回数情報から特定可能な回数を増加させることを決定できる。つまり、第3の有利演出状態における第1の有利演出状態の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定された場合、第3の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態に制御される期間が延長される。したがって、第3の有利演出状態における第1の有利演出状態の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定される場合、第3の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御される期間を延長することが決定されることに相当する。
以上のように、第3の有利演出状態に制御されているときには、当該第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長することを決定可能に構成されている。更に、第3の有利演出状態に制御されているときには、当該第3の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することを決定可能に構成されている。
同様に、図15(c)に示すように、第4の有利演出状態では、第4の有利演出状態の上乗せ抽選や第1の有利演出状態の上乗せ抽選が行われる。
第4の有利演出状態の上乗せ抽選では、第4の滞在回数情報から特定可能な回数を増加させることを決定できる。つまり、第4の有利演出状態の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定された場合、第4の有利演出状態に制御される期間が延長される。したがって、第4の有利演出状態の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定される場合、第4の有利演出状態に制御する期間を延長することが決定されることに相当する。
また、第4の有利演出状態において行われる第1の有利演出状態の上乗せ抽選では、第1の滞在回数情報から特定可能な回数を増加させることを決定できる。つまり、第4の有利演出状態における第1の有利演出状態の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定された場合、第4の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長される。したがって、第4の有利演出状態における第1の有利演出状態の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定される場合、第4の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることに相当する。
以上のように、第4の有利演出状態に制御されているときには、当該第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長することを決定可能に構成されている。更に、第4の有利演出状態に制御されているときには、当該第4の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することを決定可能に構成されている。
次に、図16(a)〜(i)に基づき、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果となった場合、つまり、ストック情報として第2ストック情報が主制御用RAM40cに記憶された場合に制御される演出状態について説明する。
図16(a)に示すように、通常演出状態において行われたストックの種類抽選の抽選結果が第2結果である場合、第2ストック情報が主制御用RAM40cに記憶される。図16(b)に示すように、その後、通常演出状態から準備演出状態へ移行する。
そして、図16(b),(c)に示すように、最先に記憶されたストック情報が第2ストック情報である場合、準備演出状態において昇格再遊技役が入賞したことを契機に、第4の有利演出状態に制御される。因みに、図16(d)に示すように、第4の有利演出状態の終了後は、第1の有利演出状態に制御される。
また、図16(e)に示すように、第1の有利演出状態において行われたストックの種類抽選の抽選結果が第2結果である場合、第2ストック情報が主制御用RAM40cに記憶される。
そして、図16(f)に示すように、最先に記憶されたストック情報が第2ストック情報である場合、第1の有利演出状態が終了したことを契機に、第2の有利演出状態に制御される。因みに、図16(g),(h),(i)に示すように、第2の有利演出状態の終了後は、第1の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態のうち何れかの有利演出状態に制御される。
次に、図17に基づき、第2の有利演出状態の終了後に制御される有利演出状態について説明する。
図17に示すように、第2の有利演出状態が終了するときのモードが第1モードである場合、第2の有利演出状態の終了後は第1の有利演出状態に制御される。このとき、第2の有利演出状態に制御された期間は、第2の有利演出状態となってから10回の変動ゲームが実行されるまでの期間となる。
また、第2の有利演出状態が終了するときのモードが第2モードである場合、第2の有利演出状態の終了後は第4の有利演出状態に制御される。このとき、第2の有利演出状態に制御された期間は、第2の有利演出状態となってから20回の変動ゲームが実行されるまでの期間となる。因みに、第4の有利演出状態の終了後には、第1の有利演出状態に制御される。
また、第2の有利演出状態が終了するときのモードが第3モードである場合、第2の有利演出状態の終了後は第3の有利演出状態に制御される。このとき、第2の有利演出状態に制御された期間は、第2の有利演出状態となってから34回の変動ゲームが実行されるまでの期間となる。因みに、第3の有利演出状態の終了後には、第1の有利演出状態に制御される。
次に、図18に基づき、第1の有利演出状態における第1期間、第2期間及び第3期間の流れについて説明する。
図18に示すように、第1の有利演出状態における第1期間では、第1期間の継続抽選が行われる。そして、第1期間は、第1期間の継続抽選に当選する度に延長される一方、第1期間の継続抽選に非当選すると終了する。また、第1の有利演出状態において、第1期間が終了すると、第2期間となる。第1期間の継続抽選に当選することにより第1期間が延長されると、第1期間を含んで構成される第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長されることになる。
第1の有利演出状態における第1期間では、初期の第2期間抽選が行われる。初期の第2期間抽選において回数が決定される度に、第1期間の後の第2期間が延長される。また、第1期間の継続抽選に当選することで第1期間が延長されると、初期の第2期間抽選が行われる回数も増加することから、結果的に、第2期間が長くなり易くなる。
また、第1有利演出状態における第2期間では、第2期間の上乗せ抽選が行われる。第2期間の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定されると、第2期間が延長される。また、第2の上乗せ抽選において1回以上の回数が決定されることにより第2期間が延長されると、第2期間を含んで構成される第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長されることになる。
第2期間に制御可能な回数の変動ゲームが実行される(図面では、第1の滞在回数情報=0と示す)と、第2期間が終了する。また、第1の有利演出状態において、第2期間が終了すると、第3期間となる。
第3期間は、予め決められた回数の変動ゲームが実行されることによって終了する。第3期間では、継続結果演出が行われる。継続結果演出では、第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御される場合、制御されている第1の有利演出状態の終了後も継続して第2の有利演出状態に制御されることを特定可能な結果が導出される。因みに、継続結果演出では、第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御されない場合、制御されている第1の有利演出状態の終了後に継続して第2の有利演出状態に制御されないことを特定可能な結果が導出される。
次に、図19(a)〜(c)に基づき、ストックの種類抽選について説明する。図19(a)〜(c)では、第2の有利演出状態におけるストックの種類抽選と、第3の有利演出状態におけるストックの種類抽選と、を例示し、説明する。
図19(a)に示すように、役抽選の抽選結果が特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、第2の有利演出状態と第3の有利演出状態の何れの演出状態に制御されているときであっても、ストックの種類抽選において各結果が導出される確率は同じである。本実施形態において、ストックの種類抽選では、制御する有利演出状態(有利状態)の種類が決定されることに相当する。このため、役抽選の抽選結果が特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、第2の有利演出状態と第3の有利演出状態の何れの演出状態に制御されているときであっても、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様は、同一である。
また、役抽選の抽選結果がボーナス役の入賞を許容する抽選結果である場合、第2の有利演出状態と第3の有利演出状態の何れの演出状態に制御されているときであっても、ストックの種類抽選において各結果が導出される確率は同じである。すなわち、役抽選の抽選結果がボーナス役の入賞を許容する抽選結果である場合、第2の有利演出状態と第3の有利演出状態の何れの演出状態に制御されているときであっても、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様は、同一である。
また、図19(b),(c)に示すように、役抽選の抽選結果が通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果である場合、第2の有利演出状態に制御されているときと第3の有利演出状態に制御されているときでストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。同様に、役抽選の抽選結果がスイカ役の入賞を許容する抽選結果である場合、第2の有利演出状態に制御されているときのストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様と、第3の有利演出状態に制御されているときのストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様と、が異なる。
このように、役抽選の抽選結果が「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」とは異なる抽選結果であるとき、第2の有利演出状態と第3の有利演出状態の何れに制御されているかによって(状態によって)、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。
また、図19(b)に示すように、第2の有利演出状態であるときには、役抽選の抽選結果が「通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「スイカ役の入賞を許容する抽選結果」のうち何れの抽選結果であっても、ストックの種類抽選において各結果が導出される確率は同じである。すなわち、第2の有利演出状態である場合、役抽選の抽選結果が「通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「スイカ役の入賞を許容する抽選結果」のうち何れの抽選結果であっても、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様は、同一である。
一方、図19(c)に示すように、第3の有利演出状態であるときには、役抽選の抽選結果が「通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「スイカ役の入賞を許容する抽選結果」のうち何れであるかによって、ストックの種類抽選において各結果が導出される確率が異なる。すなわち、第3の有利演出状態である場合、役抽選の抽選結果が「通常チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「スイカ役の入賞を許容する抽選結果」のうち何れの抽選結果であるかによって、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。
このように、第2の有利演出状態に制御されているときには、役抽選の抽選結果が「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」とは異なる抽選結果であるときでも、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様は同一である。一方、第3の有利演出状態に制御されているときには、役抽選の抽選結果が「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」とは異なる抽選結果であるとき、役抽選の抽選結果によって、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。
本実施形態のスロットマシン10は、次のような効果を有する。
(1)第1有利状態に相当する第1の有利演出状態に制御されているとき、当該第1の有利演出状態に制御可能な期間(第1有利期間)を延長することが第1期間の継続抽選や初期の第2期間抽選、第2期間の上乗せ抽選にて決定される。このため、第1の有利演出状態に制御されているときは、当該第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることについて注目させ、興趣の向上を図ることができる。
また、第2有利状態に相当する第3の有利演出状態の終了後には、第1の有利演出状態に制御される。このような第3の有利演出状態に制御されているとき、当該第3の有利演出状態に制御可能な期間(第2有利期間)を延長することが第3の有利演出状態の上乗せ抽選にて決定されることに加えて、第3の有利演出状態の終了後に制御される第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが第1の有利演出状態の上乗せ抽選にて決定される。このため、第3の有利演出状態に制御されているときは、当該第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることに加えて、第3の有利演出状態終了後に制御される第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることについても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
以上のように、第1の有利演出状態と第3の有利演出状態の何れの有利演出状態(有利状態)においても制御中の有利演出状態に制御可能な期間が延長されることを期待させ、第3の有利演出状態に制御されているときはその後に制御される第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長されることも期待させることができる。このように、第1の有利演出状態と第3の有利演出状態の各有利演出状態で異なる期待感を創出して、興趣の向上を図ることができる。
(2)第1有利状態に相当する第1の有利演出状態に制御されているとき、主制御用CPU40aが行うストック抽選及びストックの種類抽選により第2有利状態に相当する第3の有利演出状態に制御することが決定される場合がある。したがって、第1の有利演出状態に制御されているときは、当該第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることへ注目させることができ、加えて、第3の有利演出状態に制御することが決定されることへ注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(3)第1有利状態に相当する第1の有利演出状態が終了した後に第2有利状態に相当する第3の有利演出状態に制御され、その後、第3の有利演出状態が終了した後に再び第1の有利演出状態に制御される。このような有利演出状態(有利状態)の移行態様により、更なる興趣の向上を図ることができる。
また、第1の有利演出状態に滞在中、第3の有利演出状態に制御することが決定された際、制御中の第1の有利演出状態を中止して第3の有利演出状態に制御される場合には、第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長されていても当該延長が無駄になり、興趣を低下させてしまう虞がある。しかし、第1の有利演出状態に滞在中、第3の有利演出状態に制御することが決定された場合、第1の有利演出状態が終了してから第3の有利演出状態に制御され、その後、第3の有利演出状態の終了後に再び第1の有利演出状態が制御される。これにより、第1の有利演出状態に制御可能な期間が延長されたことが無駄になってしまい興趣を低下させてしまうことを抑制し、効果的に興趣の向上を図ることができる。
(4)第3有利状態に相当する第4の有利演出状態の終了後には、第1有利状態に相当する第1の有利演出状態に制御される。このような第4の有利演出状態に制御されているとき、当該第4の有利演出状態に制御可能な期間(第3有利期間)を延長することが第4の有利演出状態の上乗せ抽選にて決定される。加えて、第4の有利演出状態に制御されているとき、当該第4の有利演出状態の終了後に制御される第1の有利演出状態に制御可能な期間(第1有利期間)を延長することが第1の有利演出状態の上乗せ抽選にて決定される。このため、第4の有利演出状態に制御されているときは、当該第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることに加えて、第4の有利演出状態終了後に制御される第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることについても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
また、第1の有利演出状態、第2有利状態に相当する第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態の何れの有利演出状態(有利状態)においても、制御中の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることを期待させることができる。また、第3の有利演出状態や第4の有利演出状態が制御されているときには、その後に制御される第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることも期待させることができ、第1の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態の各有利演出状態で異なる期待感を創出して興趣の向上を図ることができる。
また、有利演出状態は異なる一方で、制御中の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることに加えて、制御中の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定されることを期待できる有利演出状態が複数種類あることから、演出のバリエーションが増え、効果的に興趣の向上を図ることができる。
(5)第3の有利演出状態(第2有利状態)において当該第3の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度は、第4の有利演出状態(第3有利状態)において当該第4の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度と異なる。これにより、第3の有利演出状態と第4の有利演出状態のうち何れの有利演出状態に制御されるかについても注目度を高めることができ、効果的に興趣の向上を図ることができる。
(6)第3の有利演出状態(第2有利状態)において当該第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度と、第4の有利演出状態(第3有利状態)において当該第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度と、が同じである。これにより、第3の有利演出状態と第4の有利演出状態の何れの有利演出状態においても、同様に、制御中の有利演出状態に制御可能な期間が延長されることを期待させることができる。
更に、制御中の有利演出状態の終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度を、第3の有利演出状態と第4の有利演出状態で異ならせることで、第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度の違いへの意識を高めることができる。この結果、未だ制御されていない第1の有利演出状態への注目度を高めることができ、更なる興趣の向上を図ることができる。
(7)ストックの種類抽選(特定抽選)の抽選結果が同じ特定の抽選結果に相当する第2結果である場合であっても、当該第2結果が導出された状態が通常演出状態(第1状態)と有利演出状態(第2状態)の何れであるかによって、制御される有利演出状態の種類が異なる。このため、ストックの種類抽選の抽選結果に限らず、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果となるときの状態についても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(8)ストックの種類抽選(特定抽選)の抽選結果には、第1結果、第2結果及び第3結果がある。このように、ストックの種類抽選では、単に「当選又は非当選」の2通りの抽選結果が導出されるわけではなく、3種類以上の抽選結果が導出される。このため、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果(特定の抽選結果)でない場合でも、第2結果以外のどのような抽選結果であるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(9)ストックの種類抽選(特定抽選)の抽選結果が第2結果(特定の抽選結果)である場合、当該第2結果が導出された状態が通常演出状態(第1状態)と有利演出状態(第2状態)の何れであるかによって、制御される有利演出状態の種類が異なる。一方、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果とは異なる結果(第1結果又は第3結果)である場合には、当該第1結果又は第3結果が導出された状態が通常演出状態と有利演出状態の何れであっても、同一種類の有利演出状態に制御される。
これにより、通常演出状態と有利演出状態のそれぞれにおいて、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果となるか否か、又は、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果とは異なる結果(非特定の抽選結果)となるか否かについての注目度を高め、興趣の向上を図ることができる。
(10)第2状態に相当する有利演出状態においてストックの種類抽選(特定抽選)の抽選結果が第2結果(特定の抽選結果)となって第2の有利演出状態に制御されたとしても、その後、通常演出状態(第1状態)においてストックの種類抽選の抽選結果が第2結果となったことを契機に制御される第4の有利演出状態に制御可能である。このように、有利演出状態においてストックの種類抽選の抽選結果が第2結果となったとしても、通常演出状態においてストックの種類抽選の抽選結果が第2結果となった場合と同様の状態に制御され得ることから、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果となった状態によって興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(11)特定状態に相当する第2の有利演出状態が終了するときのモード(段階)毎に、第2の有利演出状態の終了後に制御される第2有利演出状態とは異なる有利演出状態(非特定状態)の種類が異なる。このため、第2の有利演出状態が終了するときの段階がどのような段階であるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(12)特定状態に相当する第2の有利演出状態に制御されているときにモード(段階)が切り替わることから、第2の有利演出状態へ移行した後にモードがどのように切り替わるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。また、第2の有利演出状態におけるモードは、役抽選の抽選結果に応じて切り替わる。このため、第2の有利演出状態に制御されているとき、役抽選の抽選結果への注目度を高め、興趣の向上を図ることができる。
(13)モード(段階)毎に、第2の有利演出状態(特定状態)に制御される期間が異なることから、第2の有利演出状態に制御される期間について注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(14)特定状態に相当する第2の有利演出状態の終了後に制御される第2の有利演出状態以外の有利演出状態(非特定状態)の有利度が高くなるモード(段階)であるときほど、第2の有利演出状態に制御される期間が長い。これにより、第2の有利演出状態に制御される期間が長いほど、当該第2の有利演出状態終了後に制御される有利演出状態の有利度が高くなるため、どれだけ継続して第2の有利演出状態に制御されるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。また、有利度の高いモードであるときほど、第2の有利演出状態に制御される期間が長くなるというメリットがあることから、有利度の高いモードであることに対する興趣の向上に加えて、第2の有利演出状態に制御される期間が長いことに対する興趣の向上を図ることができる。
(15)特定状態に相当する第2の有利演出状態に制御されているときに役抽選においてボーナス役の入賞が許容された場合、第2の有利演出状態の終了に伴って、ボーナス役の入賞が許容されていることを告知(報知)する告知演出が実行される。このため、第2の有利演出状態に制御されているときには、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されたとしても告知演出を実行せずに、制御中の第2の有利演出状態を楽しませることができる。
(16)特定有利状態に相当する第1の有利演出状態における第1期間では、初期の第2期間を決める第1処理が行われるため、初期の第2期間がどれくらいとなるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。また、第1の有利演出状態における第2期間では、当該第2期間を延長する第2処理が行われるため、第2期間が延長されることについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。また、第1の有利演出状態における第3期間では、第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御される場合、制御されている第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御されることを特定可能な結果を導出させる第3処理が行われる。このため、第3期間では、当該結果が導出されるか否かについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
以上のように、第1の有利演出状態を第1期間、第2期間及び第3期間に区分けし、各期間においてそれぞれ注目する内容を異ならせることで、同じ第1の有利演出状態である期間内において飽きを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(17)特定有利状態に相当する第1の有利演出状態における第1期間は、第1期間の継続抽選の抽選結果が第1期間を継続しないことを示す抽選結果である場合に終了する。このため、第1の有利演出状態における第1期間では、初期の第2期間がどれくらいとなるかについて注目させつつ、第1期間が継続されるか否かについても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(18)特定有利状態に相当する第1の有利演出状態における第3期間は、予め決められた回数の変動ゲームが行われることを契機に終了する。このように、第3期間として予め決められた回数の変動ゲームが行われるまでの期間が確保されることにより、第3期間では、第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御されることを特定可能な結果が導出されるまでの演出を実行させる期間を確保できる。このため、第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御されることを特定可能な結果が導出されるまでの演出を第3期間で確実に実行することが可能となり、第3期間において効果的に興趣の向上を図ることができる。
(19)特定有利状態に相当する第1の有利演出状態の終了後も継続して第1の有利演出状態に制御される場合には、再び第1期間から第1の有利演出状態に制御されるため、繰り返し第1の有利演出状態に制御される場合であっても、第1期間において初期の第2期間がどれくらいになるかについて繰り返し注目させて興趣の向上を図ることができる。
(20)特定有利状態に相当する第1の有利演出状態における第1期間であるときと第2期間であるときで、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。このため、第1期間の後に第2期間となると、制御することを許容する有利演出状態(有利状態)の種類がどの種類の有利演出状態となるかについての期待感を変化させることができ、興趣の向上を図ることができる。
(21)特定有利状態に相当する第1の有利演出状態における第2期間であるときと第3期間であるときで、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が異なる。このため、第2期間の後に第3期間となると、制御することを許容する有利演出状態(有利状態)の種類がどの種類の有利演出状態となるかについての期待感を変化させることができ、興趣の向上を図ることができる。
(22)ストックの種類抽選において有利演出状態(有利状態)の種類を決定する決定態様が、ストックの種類抽選を行うときの演出状態の種類によって異なる。このため、演出状態の種類によって、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様を変化させ、遊技に対する飽きを抑制しつつ、各演出状態における興趣の向上を図ることができる。
(23)役抽選の抽選結果が所定の抽選結果(上記実施形態では、「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」)でない場合、第1の状態に相当する第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態では、有利演出状態(有利状態)の種類を決定する決定態様が役抽選の抽選結果に応じて異なる。一方、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果でない場合、第2の状態に相当する通常演出状態、第1の有利演出状態及び第2の有利演出状態では、有利演出状態の種類を決定する決定態様が役抽選の抽選結果が異なる場合でも同一となる。このように、演出状態によって、有利演出状態の種類が決定されるにあたって役抽選の抽選結果に注目すべきか否かを異ならせることによって、飽きを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(24)ストックの種類抽選において有利演出状態(有利状態)の種類を決定する決定態様が、役抽選の抽選結果によって異なる。このため、役抽選の抽選結果への注目度を高めることができ、興趣の向上を図ることができる。
(25)役抽選の抽選結果が所定の抽選結果(上記実施形態では、「特殊チェリー役の入賞を許容する抽選結果」及び「ボーナス役の入賞を許容する抽選結果」)でない場合には、ストックの種類抽選を行うときの演出状態の種類に応じて、有利演出状態(有利状態)の種類を決定する決定態様が異なる。このため、演出状態の種類によって有利演出状態の種類を決定する決定態様を変化させて、遊技に対する飽きを抑制しつつ、各演出状態における興趣の向上を図ることができる。
(26)有利演出状態(有利状態)に制御することを決定するストック抽選(制御抽選)と、有利演出状態の種類を決定するストックの種類抽選(種類抽選)と、が別々の抽選で行われる。これにより、有利演出状態の種類を決定するストックの種類抽選では、有利演出状態に制御することを決定しない確率を調整する必要がなくなるため、単純に、有利演出状態の種類毎に決定率を設定することができ、当該種類毎の決定率の調整が容易になる。
上述した実施形態は、例えば、次のような別の実施形態に変更してもよい。
・図20(a),(b)に示すように、第1の有利演出状態における第1期間又は第3期間であるときには、第1の有利演出状態における第2期間であるときに比して、ストックの種類抽選の抽選結果が第2結果又は第3結果となる確率を高くしてもよい。このように構成する場合、第1期間、第2期間及び第3期間のうち第2期間よりも短くなり易い第1期間及び第3期間では、第1期間及び第3期間よりも長くなり易い第2期間であるときよりも、ストックの種類抽選において有利度の高い種類の有利演出状態が決定される確率が高くなる。以上のように、第1期間及び第3期間であるときは、第2期間であるときに比して、種類抽選において有利度の高い種類の有利状態が決定される確率を高くしてもよい。このように構成する場合、第2期間に比して短くなり易い第1期間や第3期間は、有利度の高い有利演出状態がストックの種類抽選にて決定され易いというメリットがあるため、期間が短いことで興趣を低下させてしまうことを抑制でき、効果的に興趣の向上を図ることができる。また、第1期間であるときと第3期間であるときでは、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様を異ならせてもよい。このとき、第1期間と第3期間のうち一方の期間であるときには、第2期間であるときに比して、ストックの種類抽選において有利度の高い種類の有利演出状態が決定される確率を高くしてもよい。
・上記実施形態において、有利演出状態に制御されているときのストックの種類抽選にて第4の有利演出状態に制御することを決定可能に構成してもよい。すなわち、第1有利状態に相当する第1の有利演出状態に制御されているとき、第3有利状態に相当する第4の有利演出状態に制御することを決定可能に構成してもよい。このとき、有利演出状態に制御されているときのストックの種類抽選において、第2の有利演出状態に制御することを決定可能とするとともに、第4の有利演出状態に制御すること決定可能に構成してもよい。このように構成する場合、第1の有利演出状態の終了後に第4の有利演出状態に制御される場合もあるため、演出のバリエーションが増え、興趣の向上を図ることができる。
・上記実施形態において主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果に応じて切替抽選を行うように構成してもよい。例えば、役抽選の抽選結果に基づく確率で段階が切り替わるようにしてもよい。このように構成する場合、第2の有利演出状態に制御されているときの役抽選の抽選結果への注目度を更に向上させ、興趣の向上を図ることができる。
・上記実施形態において、第1の有利演出状態において、第1期間であるときと第2期間であるときでは、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が同じであってもよい。同様に、第1の有利演出状態において、第2期間であるときと第3期間であるときでは、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が同じであってもよい。また、第1の有利演出状態においては、第1期間〜第3期間のうち何れの期間においても、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が同じであってもよい。
・上記実施形態において、第3の有利演出状態に滞在中と第4の有利演出状態に滞在中では、ストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様を異ならせてもよい。例えば、第3の有利演出状態の滞在中は、第4の有利演出状態に滞在中に比して、ストックの種類抽選において有利度の高い有利演出状態が決定される確率を高くしてもよい。このように構成することにより、第3の有利演出状態の有利度を、第4の有利演出状態の有利度よりも高くしてもよい。
・上記実施形態では、ストック抽選及びストックの種類抽選に別けて、有利演出状態に制御すること及び制御することを許容する有利演出状態の種類を決定することを決定したが、1つの抽選において、有利演出状態に制御すること及び制御することを許容する有利演出状態の種類を決定することを決定してもよい。このように構成する場合、上記1つの抽選が、種類抽選に相当する。また、1つの抽選において有利演出状態に制御すること及び制御することを許容する有利演出状態の種類を決定することを決定する場合であっても、有利演出状態の種類を決定することは、有利演出状態に制御することを決定する場合に有利演出状態の種類を決定することに相当する。
・上記実施形態の役抽選において特殊チェリー役の入賞が許容された場合であっても、ストック抽選を行うようにしてもよい。このとき、ストック抽選の当選確率を100%として上記実施形態と同様、役抽選において特殊チェリー役の入賞が許容された場合、何れの演出状態であっても、有利演出状態に制御することを許容すると決定されるようにしてもよいし、100%未満の当選確率としてもよい。
・上記実施形態において、第3の有利演出状態と第4の有利演出状態のうち少なくとも一方の有利演出状態において、制御中の有利演出状態を制御可能な期間を延長することに加えて、当該有利演出状態の終了後に制御される第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することを決定可能に構成してもよい。このように構成する場合、第3の有利演出状態と第4の有利演出状態のうち、上記のように、制御中の有利演出状態を制御可能な期間を延長することに加えて、当該有利演出状態の終了後に制御される第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することを決定可能な有利演出状態が、第2有利状態に相当する。そして、その第2有利状態に制御可能な期間が、第2有利期間に相当する。また、上記実施形態において、第3の有利演出状態と第4の有利演出の何れにおいても、制御中の有利演出状態を制御可能な期間を延長することを決定可能に構成しなくてもよい。また、上記実施形態において、上記実施形態において、第3の有利演出状態と第4の有利演出の何れにおいても、制御中の有利演出状態の終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することを決定可能に構成しなくてもよい。また、第3の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態が制御されるように構成しなくてもよいし、第4の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態が制御されるように構成しなくてもよい。なお、第3の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態が制御されるように構成しない場合、第3の有利演出状態の終了後、ストック情報が記憶されている場合には当該ストック情報に基づき有利演出状態に制御されるように構成してもよく、ストック情報が記憶されていない場合には通常演出状態に制御されるように構成してもよい。同様に、第4の有利演出状態の終了後に第1の有利演出状態が制御されるように構成しない場合、第4の有利演出状態の終了後、ストック情報が記憶されている場合には当該ストック情報に基づき有利演出状態に制御されるように構成してもよく、ストック情報が記憶されていない場合には通常演出状態に制御されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、第1の有利演出状態に制御されているとき、第3の有利演出状態に制御することを決定可能に構成しなくてもよく、例えば、第1の有利演出状態におけるストックの種類抽選では、当該ストックの種類抽選の抽選結果が第1結果又は第2結果となるように構成してもよい。このように構成する場合、第1の有利演出状態の終了後は、第1の有利演出状態又は第2の有利演出状態に制御される。
・上記実施形態において、第1の有利演出状態に制御されているときに第3の有利演出状態に制御することが決定された場合、制御中の第1の有利演出状態を中止し、第3の有利演出状態に制御されるように構成してもよい。同様に、第1の有利演出状態に制御されているときに第2の有利演出状態に制御することが決定された場合、制御中の第1の有利演出状態を中止し、第2の有利演出状態に制御されるように構成してもよい。また、第1の有利演出状態に制御されているときに第4の有利演出状態に制御することを決定可能に構成するときには、第1の有利演出状態に制御されているときに第4の有利演出状態に制御することが決定された場合、制御中の第1の有利演出状態を中止し、第4の有利演出状態に制御されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、第3の有利演出状態に制御されているときに当該第3の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度は、第4の有利演出状態に制御されているときに当該第4の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度と同じでもよい。なお、第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度とは、第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長する際に第1の滞在回数情報から特定可能な回数に加算される回数の多少に限らず、第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定される確率の高低であってもよい。例えば、第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定される確率が高いことを、第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度が高いとしてもよい。また、第4の有利演出状態に制御されているときに当該第4の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度を、第3の有利演出状態に制御されているときに当該第3の有利演出状態終了後の第1の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度より高くしてもよい。
・上記実施形態において、第3の有利演出状態に制御されているときに当該第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度と、第4の有利演出状態に制御されているときに当該第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度と、が異なってもよい。例えば、第3の有利演出状態に制御されているときに当該第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度を、第4の有利演出状態に制御されているときに当該第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度より高くしてもよい。同様に、第4の有利演出状態に制御されているときに当該第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度を、第3の有利演出状態に制御されているときに当該第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度より高くしてもよい。また、第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度とは、第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長する際に第3の滞在回数情報から特定可能な回数に加算される回数の多少に限らず、第3の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定される確率の高低であってもよい。同様に、第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長することに関連する有利度とは、第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長する際に第4の滞在回数情報から特定可能な回数に加算される回数の多少に限らず、第4の有利演出状態に制御可能な期間を延長することが決定される確率の高低であってもよい。
・上記実施形態において第2ストック情報に基づき、第2の有利演出状態に制御される場合と、第4の有利演出状態に制御される場合と、があったが、第2の有利演出状態に制御されるストック情報と第4の有利演出状態に制御されるストック情報を異なるストック情報としてもよい。例えば、通常演出状態に制御されているときのストックの種類抽選の抽選結果が第2結果である場合には、有利演出状態に制御されているときのストックの種類抽選の抽選結果が第2結果である場合に記憶されるストック情報とは異なるストック情報が記憶されるようにしてもよい。また、ストックの種類抽選の抽選結果の種類は、3種類でなくてもよく、例えば、2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。また、上記実施形態において、ストックの種類抽選の抽選結果が同じ抽選結果である場合、当該第2結果が導出された状態が通常演出状態と有利演出状態の何れであっても、同じ種類の有利演出状態に制御されるように構成してもよい。すなわち、準備演出状態の終了に伴いストック情報に基づき有利演出状態に制御される場合と、第1の有利演出状態の終了に伴いストック情報に基づき有利演出状態に制御される場合において、ストック情報が同一であれば、制御される有利演出状態の種類も同一であってもよい。
・上記実施形態において、第2の有利演出状態の終了後には、第4の有利演出状態に制御されず、第1の有利演出状態又は第3の有利演出状態に制御されるように構成してもよい。すなわち、有利演出状態においてストックの種類抽選の抽選結果が第2結果となって第2の有利演出状態に制御された場合、その後、通常演出状態においてストックの種類抽選の抽選結果が第2結果となったことを契機に制御される第4の有利演出状態に制御不可能に構成してもよい。
・上記実施形態において、第2の有利演出状態に制御されているとき、モード(段階)が切り替わらないように構成してもよい。また、第2の有利演出状態において、役抽選の抽選結果に関係なく、変動ゲームが実行されることを契機に切替抽選が行われるように構成してもよい。
・上記実施形態において、第2の有利演出状態のモードが切り替わったことを契機に、第1段階演出、第2段階演出及び第3段階演出の実行を切り替えてもよい。例えば、第1モードから第2モードに切り替わったことを契機に、第1段階演出の実行が終了し、第2段階演出の実行が開始されるようにしてもよい。このように構成される場合、第2の有利演出状態において実行される第1段階演出や第2段階演出、第3段階演出への注目度を高め、興趣の向上を図ることができる。また、上記実施形態において、第1段階演出、第2段階演出及び第3段階演出を実行しないように構成し、第2の有利演出状態におけるモード(段階)がどのようなモードであっても、演出表示装置15の表示内容からはモードを特定できないように構成してもよい。このように構成する場合、第2の有利演出状態におけるモードを推測する楽しさを提供でき、興趣の向上を図ることができる。
・上記実施形態において、第2の有利演出状態におけるモード(段階)がどのようなモードであっても、第2の有利演出状態に制御される期間を同一としてもよい。また、全てのモードにおいて第2の有利演出状態に制御される期間を同一としなくてもよく、複数のモードのうち一部のモードにおいて第2の有利演出状態に制御される期間を同一としてもよい。このように構成する場合には、第2の有利演出状態に制御される期間からモードを推測することが困難となり、モードを推測する難易度を高めることができ、モードを推測することへの注目度を更に高めて興趣の向上を図ることができる。
・上記実施形態において、第2の有利演出状態の終了後に制御される第2の有利演出状態以外の有利演出状態の有利度が低くなるモード(段階)であるときほど、第2の有利演出状態に制御される期間を長くしてもよい。このように構成する場合、第2の有利演出状態におけるモードの有利度が低い場合でも、第2の有利演出状態に制御される期間が長いというメリットがあるため、モードの有利度が低いことに対する興趣の低下を抑制することができる。
・上記実施形態の第2の有利演出状態において、ボーナス役の入賞が許容されたことを特定された場合、第2の有利演出状態が終了するよりも前に告知演出が実行されるようにしてもよい。また、第1の有利演出状態、第3の有利演出状態及び第4の有利演出状態において、上記実施形態における第2の有利演出状態と同様、有利演出状態の制御中に役抽選においてボーナス役の入賞が許容された場合、当該有利演出状態の終了に伴って告知演出が実行されるように構成してもよい。また、告知演出は、演出表示装置15で実行しなくてもよく、例えば、装飾ランプ13やスピーカ14において実行されるように構成してもよいし、主制御用CPU40aが制御する演出装置(例えば、払出表示部)において告知演出を実行するように構成してもよい。このように構成する場合、告知演出を実行する装置が告知演出実行手段としての機能を実現する。
・上記実施形態の第1の有利演出状態において、第1期間の後、所定回数の変動ゲームが行われてから第2期間となるように構成してもよい。同様に、第1の有利演出状態において、第2期間の後、所定回数の変動ゲームが行われてから第3期間となるように構成してもよい。また、上記実施形態の第1の有利演出状態は、第1期間、第2期間及び第3期間に区分けしたが、3つの期間よりも多い期間(例えば、5つ)に区分けしてもよい。また、第3期間は、予め決められた回数の変動ゲームが行われたことを契機に終了させなくても、例えば、抽選によって第3期間とする変動ゲームの回数を決定してもよいし、第1期間のように継続抽選を行うことで第3期間の終了を決定するようにしてもよい。
・上記実施形態の第1の有利演出状態における第1期間において、最低滞在回数を設定しなくてもよく、例えば、第1期間における1回目の変動ゲームから当該変動ゲームが行われたことを契機に第1期間の継続抽選を行うように構成してもよい。また、第1期間において、第1期間の継続抽選を行わなくてもよく、例えば、第3期間と同様、第1期間は予め決められた回数の変動ゲームが行われたことを契機に終了するように構成してもよい。
・上記実施形態のストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が、ストックの種類抽選を行うときの演出状態の種類によって異ならせなくてもよく、例えば、一部又は全ての種類の演出状態ではストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が同一であってもよい。
・上記実施形態のストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様が、役抽選の抽選結果によって異ならせなくてもよく、例えば、役抽選の抽選結果が異なる場合であってもストックの種類抽選において有利演出状態の種類を決定する決定態様は同一であってもよい。
・上記実施形態において、役抽選の抽選結果が所定の抽選結果であっても、ストックの種類抽選を行うときの演出状態の種類によって有利演出状態の種類を決定する決定態様を異ならせてもよい。
・上記実施形態において各演出状態に制御可能な期間は、複数回の変動ゲームが実行される期間でなくてもよく、1回の変動ゲームであってもよい。すなわち、第1の有利演出状態に制御可能な期間(例えば、最短期間、下限期間)は1回の変動ゲームが行われるまでの期間であってもよい。同様に、第2の有利演出状態に制御可能な期間(例えば、最短期間、下限期間)は1回の変動ゲームが行われるまでの期間であってもよいし、第3の有利演出状態に制御可能な期間(例えば、最短期間、下限期間)は1回の変動ゲームが行われるまでの期間であってもよい。また、第4の有利演出状態に制御可能な期間(例えば、最短期間、下限期間)は1回の変動ゲームが行われるまでの期間であってもよい。また、第1の有利演出状態における第1期間となる変動ゲームの回数は複数回でなくても、1回であってもよい。同様に、第2期間となる変動ゲームの回数や、第3期間となる変動ゲームの回数についても、複数回でなくても、1回であってもよい。
・上記実施形態において、主制御用CPU40aは、前兆回数を決定した場合、当該前兆回数を特定可能な情報を副制御用CPU41aに出力するように構成してもよい。そして、副制御用CPU41aは、主制御用CPU40aから出力された情報から前兆回数を特定し、当該前兆回数が「0(零)」となるまでの間、有利演出状態へ移行する可能性があることを示唆する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御するように構成してもよい。更に、副制御用CPU41aは、前兆回数が「0(零)」となる変動ゲームにおいて、有利演出状態へ移行することを報知する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御するように構成してもよい。これに伴い、有利演出状態への移行が許容されていない場合であっても、副制御用CPU41aは、1回又は複数回の変動ゲームに亘って、有利演出状態へ移行する可能性があることを示唆する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御するように構成してもよい。この場合、副制御用CPU41aは、最終的に、有利演出状態へ移行しないことを報知する演出を実行するように演出表示装置15の表示内容を制御するように構成してもよい。
・上記実施形態において、全ての演出状態においてストック抽選を行わなくてもよく、一部の演出状態においてストック抽選を行うように構成してもよい。例えば、ボーナス演出状態以外の演出状態においてストック抽選を行うように構成してもよい。また、所定の条件が成立しているときにストック抽選を制限するように構成してもよい。例えば、通常演出状態において既にストック情報が主制御用RAM40cに記憶されている場合にはストック抽選を行わないように制限してもよいし、主制御用RAM40cにストック情報が記憶されているか否かやストック情報の数に応じてストック抽選に当選する確率を低くするなどしてストック抽選を制限してもよい。
・上記実施形態において、主制御用RAM40cにストック情報が記憶されている場合であっても、第1の有利演出状態の継続抽選が行われるように構成してもよい。例えば、第1の有利演出状態の継続抽選を行い、当該第1の有利演出状態の継続抽選に非当選した場合、主制御用RAM40cにストック情報が記憶されているときには最先のストック情報に基づき有利演出状態に制御するように構成してもよい。すなわち、上記実施形態では第1の有利演出状態の継続抽選とストック情報のうちストック情報を優先したが、本別例のように第1の有利演出状態の継続抽選を優先してもよい。
・上記実施形態において、ストック抽選の当選確率や、ストックの種類抽選において各結果となる確率などの各種抽選における当選確率などは、一例であって、適宜変更してもよい。また、第1モードとなる期間(変動ゲームの回数)や第3期間となる変動ゲームの回数なども適宜変更してもよい。
・上記実施形態において、有利演出状態に制御される期間は変動ゲームの回数で定めたが、有利演出状態における遊技媒体の差枚数(例えば、払出したメダルの枚数)や、時間、所定の役が入賞した回数、所定の役の入賞が許容した回数などで定めてもよい。
・上記実施形態において、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がはずれの場合、役抽選の抽選結果がはずれであることを特定可能な当選コマンドを副制御用CPU41aに出力するように構成してもよい。この場合、当選コマンドは、はずれを含む役抽選の抽選結果を特定可能な情報に相当する。
・上記実施形態において、役抽選用乱数の値が、賞が定められた図柄組み合わせの入賞を許容する当選番号に振り分けられていない場合でも、はずれに限らず、例えば、ストック抽選が行われるなどの利益が生じ得る図柄組み合わせ(所謂、チャンス目)が導出され得るように構成することもできる。
・上記実施形態を、遊技者に不利益を生じさせるペナルティを付与し得る遊技機に適用してもよい。なお、ペナルティの付与は、1回の変動ゲームを対象としてもよいし、複数回の変動ゲームを対象としてもよい。
・スロットマシン10は、メダルとは異なる遊技媒体を用いる遊技機であってもよい。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いる遊技機として具体化してもよい。
・スロットマシン10は、ボーナス遊技状態が制御されない遊技機であってもよい。また、スロットマシン10は、有利演出状態が制御されない遊技機であってもよい。
・上記実施形態における主基板40の機能は、複数の基板に分割して実現されていてもよい。また、主制御用CPU40aは、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
・上記実施形態において、主基板40からの制御信号に基づき遊技媒体としてのメダルの払出しを制御する払出基板を設け、上記実施形態におけるメダルの払出しに関する制御を払出基板で行うように構成してもよい。このように構成する場合、主基板40及び払出基板を主制御部や第1制御部としてもよい。
・上記実施形態における副基板41の機能は、複数の基板に分割して実現されていてもよい。例えば、演出表示装置15を専門に制御する表示基板、スピーカ14を専門に制御する音基板及び装飾ランプ13を専門に制御するランプ基板を設けてもよく、これらの基板群を統括的に制御する統括基板をさらに設けてもよい。また、副制御用CPU41aは、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記第3期間において、制御されている前記特定有利状態の終了後も継続して前記特定有利状態に制御されない場合、制御されている前記特定有利状態の終了後に継続して前記特定有利状態に制御されないことを特定可能な結果を導出させる第4処理を行う第4処理手段を備えた。
(ロ)制御されている前記特定有利状態の終了後に継続して前記特定有利状態に制御されないことを特定可能な結果には、前記有利状態が終了することを特定可能な結果と、制御されている前記特定有利状態の終了後に前記特定有利状態以外の有利状態に制御されることを特定可能な結果と、が含まれる。
(ハ)有利状態に制御する有利状態制御手段を備え、前記有利状態には第1有利状態と第2有利状態が含まれ、前記第2有利状態の終了後に前記第1有利状態に制御される遊技機において、前記第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することを決定可能であって、前記第2有利状態に制御可能な第2有利期間を延長することを決定可能な延長決定手段と、前記延長決定手段の決定内容に基づき、前記第1有利期間を延長することが可能であって、前記第2有利期間を延長することが可能な延長手段と、を備え、前記延長決定手段は、前記第2有利状態に制御されているとき、当該第2有利状態に制御可能な第2有利期間を延長すること及び前記第2有利状態の終了後に制御される前記第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することを決定可能であって、前記第1有利状態に制御されているとき、当該第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することを決定可能であることを特徴とする遊技機。
今日においては、遊技機での興趣を向上させるために、有利状態に制御されているときの興趣を向上させることが望まれている。上記技術的思想(ハ)に記載された発明によれば、第1有利状態に制御されているとき、当該第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することが決定される。このため、第1有利状態に制御されているときは、当該第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することが決定されることについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。また、第2有利状態の終了後には、第1有利状態に制御される。このような第2有利状態に制御されているとき、当該第2有利状態に制御可能な第2有利期間を延長することが決定されることに加え、第2有利状態の終了後に制御される第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することが決定される。このため、第2有利状態に制御されているときは、当該第2有利状態に制御可能な第2有利期間を延長することが決定されることに加えて、第2有利状態終了後に制御される第1有利状態に制御可能な第1有利期間を延長することが決定されることについても注目させて、興趣の向上を図ることができる。以上のように、第1有利状態と第2有利状態の何れの有利状態においても、制御中の有利状態に制御可能な期間が延長されることを期待させ、第2有利状態に制御されているときはその後に制御される第1有利状態に制御可能な第1有利期間が延長されることも期待させることができ、各有利状態で異なる期待感を創出して興趣の向上を図ることができる。
(ニ)役抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選とは異なる特定抽選を行う特定抽選手段と、複数の状態のうち1つの状態に制御する状態制御手段と、を備え、複数の状態には、第1状態と、第2状態と、が含まれ、前記第2状態は、複数種類あり、前記第1状態において行われた前記特定抽選の抽選結果が特定の抽選結果であることを契機に制御される前記第2状態の種類と、前記第2状態において行われた前記特定抽選の抽選結果が前記特定の抽選結果であることを契機に制御される前記第2状態の種類と、が異なることを特徴とする遊技機。
今日においては、遊技機での興趣を向上させるために、制御される状態に関連して興趣を向上させることが望まれている。上記技術的思想(ニ)に記載された発明によれば、特定抽選の抽選結果が同じ特定の抽選結果である場合であっても、当該特定の抽選結果が導出された状態が第1状態と第2状態の何れであるかによって、制御される第2状態の種類が異なる。このため、特定抽選の抽選結果に限らず、特定抽選の抽選結果が特定の抽選結果となるときの状態(第1状態と第2状態の何れであるか)についても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(ホ)特定状態に制御する特定状態制御手段と、特定状態における段階を特定可能な段階情報を記憶する記憶手段と、前記特定状態の終了後、当該特定状態とは異なる非特定状態に制御する非特定状態制御手段と、を備え、前記非特定状態には、複数種類の非特定状態があり、前記特定状態の終了後に制御される前記非特定状態の種類は、前記特定状態が終了するときの前記段階毎に異なることを特徴とする遊技機。
今日においては、遊技機での興趣を向上させるために、制御される状態に関連して興趣を向上させることが望まれている。上記技術的思想(ホ)に記載された発明によれば、特定状態が終了するときの段階毎に、特定状態の終了後に制御される非特定状態の種類が異なる。このため、特定状態が終了するときの段階がどのような段階であるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(ヘ)通常状態に比して有利な特定有利状態に制御可能に構成されており、前記特定有利状態は第1期間、第2期間及び第3期間を含む複数の期間に区分けされ、前記特定有利状態では前記第1期間の後に第2期間となって当該第2期間の後に前記第3期間となる遊技機において、前記第1期間において、初期の前記第2期間を決める第1処理を行う第1処理手段と、前記第2期間において、当該第2期間を延長する第2処理を行う第2処理手段と、前記第3期間において、制御されている前記特定有利状態の終了後も継続して前記特定有利状態に制御される場合、制御されている前記特定有利状態の終了後も継続して前記特定有利状態に制御されることを特定可能な結果を導出させる第3処理を行う第3処理手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
今日においては、遊技機での興趣を向上させるために、同じ状態においても興趣を向上させることが望まれている。上記技術的思想(へ)に記載された発明によれば、特定有利状態における第1期間では、初期の第2期間を決める第1処理が行われるため、初期の第2期間がどれくらいとなるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。また、特定有利状態における第2期間では、その第2期間が延長されるため、第2期間が延長されることについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。また、特定有利状態における第3期間では、制御されている特定有利状態の終了後も継続して特定有利状態に制御される場合、制御されている特定有利状態の終了後も継続して特定有利状態に制御されることを特定可能な結果が導出されるため、当該結果が導出されることについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。以上のように、特定有利状態を第1期間、第2期間及び第3期間に区分けし、各期間においてそれぞれ注目することを異ならせることで、同じ特定有利状態である期間内において飽きを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(ト)通常状態及び前記通常状態に比して有利な有利状態を含む複数の状態のうち1つの状態に制御する状態制御手段と、前記有利状態に制御することを決定する場合に、複数種類の有利状態のうち制御する有利状態の種類を決定する種類抽選を行う種類抽選手段と、を備え、前記種類抽選において前記有利状態の種類を決定する態様は、前記種類抽選を行うときの状態の種類によって異なることを特徴とする遊技機。
今日においては、遊技機での興趣を向上させるために、有利状態に制御するにあたって興趣を向上させることが望まれている。上記技術的思想(ト)に記載された発明によれば、種類抽選において有利状態の種類を決定する態様が、種類抽選を行うときの状態の種類によって異なる。このため、状態の種類によって、種類抽選において有利状態の種類を決定する態様を変化させ、遊技に対する飽きを抑制しつつ、各状態における興趣の向上を図ることができる。
(チ)役抽選を行う役抽選手段と、通常状態及び前記通常状態に比して有利な有利状態を含む複数の状態のうち1つの状態に制御する状態制御手段と、前記有利状態に制御することを決定する場合に、複数種類の有利状態のうち制御する有利状態の種類を決定する種類抽選を行う種類抽選手段と、を備え、前記種類抽選において前記有利状態の種類を決定する態様は、前記役抽選の抽選結果によって異なることを特徴とする遊技機。
今日においては、遊技機での興趣を向上させるために、有利状態に制御するにあたって興趣を向上させることが望まれている。上記技術的思想(チ)に記載された発明によれば、種類抽選において有利状態の種類を決定する態様が、役抽選の抽選結果によって異なる。このため、役抽選の抽選結果への注目度を高めることができ、興趣の向上を図ることができる。