JP2019000550A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、近年では、上述の変動演出における大当たりの抽選の結果の報知、予告演出、リーチ発展演出等の実行を示唆する演出であって、所定の開始時点から上述の大当たりの抽選の結果の報知、予告演出、リーチ発展演出等の実行時点まで、時間の経過に応じてタイマ画像によるカウントダウンの表示を行うタイマ演出を実行可能な遊技機も考案されている(特許文献1〜3参照)。このような遊技機によれば、タイマ演出は大当たりに当選した場合に実行されやすいように設定されているとともに、タイマ演出によるカウントダウンの表示が終了すると大当たりの当選の期待度が高い予告演出やリーチ発展演出等が実行されるようになっているため、タイマ演出が実行されるだけで、予告演出やリーチ発展演出等に対する遊技者の期待感、さらには大当たりの当選に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技者の興趣を向上させることができる。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
ここで、予め定められた始動条件としては、遊技球が流下可能な遊技領域に設けられた始動領域に遊技球が進入すること、大当たりの抽選結果を示す図柄の変動表示が終了すること等を定めることができる。
すなわち、本発明に係る遊技機によれば、特別遊技の開始前や特別遊技の実行中から実行された特定演出が、当該特別遊技の終了後まで実行されるため特定演出に対する期待感を持続させることができるのである。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
また、この可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)を流下する遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
そして、大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数の賞球が払い出される。
また、図3に示すように、この大入賞口18へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球はほぼ入球できないようになっている。
このように、第1遊技領域12aを流下する遊技球は第1始動入賞口15への入球が可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球はゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球、大入賞口18への入球が可能となっている。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
なお、演出装置としては、これらに限定されるものではなく、たとえば、種々のタイミングや態様で可動する演出役物装置等を備えてもよい。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9が設けられている。本形態における演出操作装置9は、円形リング状の枠体であって回転操作が可能な操作ダイヤル9aと、操作ダイヤル9aに嵌め込まれており押下操作が可能な操作ボタン9bとから構成されている。そして、演出表示装置21において所定の演出が実行されているときに、操作ダイヤル9aの回転操作や操作ボタン9bの押下操作を行うと、上述の所定の演出が進行したり、異なる演出に切り替わったりするようになっている。
なお、演出操作装置9としては、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等に限定されるものではなく、上下左右方向の入力が可能な十字キー等を設けてもよい。また、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等の演出操作装置9を設けるとともに、上述の十字キーを別途設けてもよい。
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図4に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pが備える各基板には電源基板が接続されている。この電源基板にはバックアップ電源が設けられており、パチンコ機Pに供給される電源の電圧値が所定値以下になった場合に電断と判断し、主制御基板100に電断信号を出力する。
この主制御基板100は、図4に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16や大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、受皿7が満タン状態となることで受皿満タンエラーが発生し、受皿7の満タン状態が解除されることで受皿満タンエラーが解除されるようになっている。
また、図4に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400を介して、価値情報表示装置35と、球貸ボタン36の押下操作を検出する球貸スイッチ36aと、カード返却ボタン37の押下操作を検出するカード返却スイッチ37aと、が接続されている。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
この副制御基板300は、図4に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、通常遊技状態という)、又は、高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確率時短遊技状態という)のいずれかの遊技状態が設定される。
また、非時短遊技状態は、可動片16bが開きにくく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりにくく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しにくい遊技状態である。また、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも可動片16bが開きやすく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりやすく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい遊技状態である。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域12aを流下する遊技球は、第1始動入賞口15への入球が可能となっている。また、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、大入賞口18への入球、ゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球が可能となっている。そして、通常遊技状態中は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、大入賞口18へ遊技球が入球し、或いは遊技球がゲート20を通過及び第2始動入賞口16へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
具体的には、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、通常遊技状態が設定されると、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に用いられる乱数として、大当たりの判定に用いられる大当たり決定乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる当たり図柄乱数、並びに、上述の変動演出のパターン(以下、変動演出パターンという)を決定するための変動モード番号、変動パターン番号の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり決定乱数は、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」ともいい、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」ともいう。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜65535の数値範囲内で1個の大当たり決定乱数が取得される。そして、大当たりの抽選を行う時点の遊技状態に応じて、低確率判定テーブル110a又は高確率判定テーブル110bのいずれかの大当たり決定乱数判定テーブル110が選択され、取得された大当たり決定乱数と選択された大当たり決定乱数判定テーブル110とに基づいて大当たりの抽選が行われる。
すなわち、高確率判定テーブル110bは、低確率判定テーブル110aに比べて、大当たりの当選確率がおよそ10倍となるように設定されている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜199の数値範囲内で1個の当たり図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの当たり図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された当たり図柄乱数と選択された当たり図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111であっても、同一の大当たり図柄が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、各テーブルにおいて異なる大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
すなわち、当たり図柄乱数判定テーブル111は、大当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように大当たりの抽選によって特別図柄が決定されると、当該決定の結果に基づいて変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号が決定されるとともに、決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成される。そして、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の具体的な態様(たとえば、演出表示装置21の表示部21aに表示する画像等)を決定する。変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、変動演出の変動時間及び態様の決定に用いられるコマンドである。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)ごとに複数設けられている。ここでは、図7(a)〜(c)に示すように、遊技状態が非時短遊技状態であってかつ第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112、及び、遊技状態が時短遊技状態であってかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112について説明し、他のリーチグループ決定乱数判定テーブル112については説明を省略する。
また、遊技状態が時短遊技状態でありかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときは、当該抽選時の第2特図保留数が0〜3であった場合に(すなわち、第2特図保留数がいかなる個数であっても)、第3判定テーブル112cが選択される(図7(c)参照)。
また、図7(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
さらに、図7(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0〜7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000〜8999であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
ここで、グループ種別の決定を行うにあたっては、この決定を行う時点の第2保留数にかかわらず、常に、第3判定テーブル112cが参照されるようになっている。したがって、変動開始時の保留数と、上述の事前判定処理を実行する際の保留数とが異なっていたとしても、事前判定処理時及び変動開始時の両時点において、同一の変動モード番号及び変動パターン番号が決定される。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブルと、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に参照される大当たり用判定テーブルと、を備えている。
また、図8(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「00H」の変動モード番号が決定されるとともに、第2変動テーブル114bが選択される。
また、図8(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに、第3変動テーブル114cが選択される。
また、図8(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに、第4変動テーブル114dが選択される。
また、図8(e)に示すように、第5グループ用判定テーブル113eによれば、リーチモード決定乱数が0〜1799であった場合に、「02H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。また、リーチモード決定乱数が1800〜2038であった場合に、「03H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図9(a)及び(b)に示すように、大当たり用判定テーブルとして、非時短遊技状態において特別図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第1大当たり用判定テーブル113f、及び、時短遊技状態において特別図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第2大当たり用判定テーブル113gが設けられている。
また、図9(b)に示すように、第2大当たり用判定テーブル113gによれば、リーチモード決定乱数が0〜699であった場合に、「02H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114gが選択され、リーチモード決定乱数が700〜1399であった場合に、「03H」の変動モード番号が決定されるとともに第32変動テーブル114hが選択され、リーチモード決定乱数が1400〜2038であった場合に、「04H」の変動モード番号が決定されるとともに第33変動テーブル114iが選択される。
ここでは、図10(a)〜(i)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c、第4変動テーブル114d及び第5変動テーブル114e、並びに、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114f、第31変動テーブル114g、第32変動テーブル114h及び第33変動テーブル114iについて説明する。
たとえば、図10(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に(すなわち、変動パターン乱数がいかなる値であっても)「00H」という変動パターン番号が決定される。また、図10(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に「05H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図10参照)。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の各種処理や特別遊技の制御を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特別電動役物作動テーブル116、及び、遊技状態設定テーブル117等を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pは、この変動時間決定テーブル115として、各変動モード番号に対応する変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が定められた第1変動時間決定テーブル115a、及び、各変動パターン番号に対応する変動演出の後半部分の変動時間(以下、後半変動時間という)が定められた第2変動時間決定テーブル115bを備えている(図11(a)及び(b)参照)。
また、決定された変動時間に基づいて、演出表示装置21では変動演出が行われるとともに、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31)では特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15の場合には、決定された変動時間の間、第1特別図柄表示装置30が点滅表示され、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16の場合には、決定された変動時間の間、第2特別図柄表示装置31が点滅表示される。そして、変動時間の経過後、決定された特別図柄が停止表示される。
また、決定された変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「A7H」であった場合には、変動モード番号「03H」に対応して「30秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「A7H」に対応して「120秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「150秒(=30秒+120秒)」が、変動演出の全体の変動時間、すなわち特別図柄の変動表示の時間となる。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
なお、特別遊技中に獲得可能な賞球の期待値は、特別図柄X2が決定された場合よりも、特別図柄X1が決定された場合の方が多い。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図13に示すように、特別図柄X1及び特別図柄X2のいずれが決定された場合であっても、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される。また、高確率遊技状態の継続回数(以下、高確回数という)及び時短遊技状態の継続回数(以下、時短回数という)はいずれも、100回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が100回導出されるまで、高確率時短遊技状態が継続する。また、この遊技状態の継続中に大当たりに当選した場合には、再度、高確回数及び時短回数が設定されるようになっている。したがって、特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態が設定され、この遊技状態の継続中に大当たりに当選することなく、100回の抽選の結果がすべてハズレとなると、遊技状態が通常遊技状態に変更されることとなる。
なお、特別遊技の終了後の遊技状態としては、いずれの特別図柄が決定された場合にも同一の遊技状態を設定するのではなく、大当たりの抽選によって決定された特別図柄の種別に基づいて異なる遊技状態(たとえば、低確率遊技状態と時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態、高確率遊技状態と非時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態等)を設定するようにしてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル118に基づいて、行われる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されることを「普図保留」ともいう。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0〜65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル118aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル118aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル118bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル118bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
また、時短判定テーブル118bによれば、当たり決定乱数が1〜65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル118bにおいて当たりとなる確率は65000/65536、すなわち、およそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図15に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が3秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が0.6秒に決定される。そして、普通図柄の変動時間が決定されると、この決定された普通図柄の変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル120に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが2.4秒(=1.2秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計2.4秒開放される。
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行に伴って主制御基板100で実行される処理の概要について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図17のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ101において、メインCPU101は、当たり図柄乱数を更新する際に参照される当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、当たり図柄乱数は、更新を開始する時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、当たり図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図18のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、当たり図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技及び特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。たとえば、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドを主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、扉開放エラーコマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンドを主制御基板100が受信した場合(すなわち、受皿満タンエラーが発生した場合)に、メインCPU101は、受皿満タンエラーコマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。これに対して、扉開放コマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、扉開放エラー解除コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。また、受皿満タンコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合(すなわち、受皿満タンエラーが解除された場合)に、メインCPU101は、受皿満タンエラー解除コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、メインCPU101は、遊技球が第2始動入賞口16に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第2始動入賞口検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
ステップ609において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が時短遊技状態(すなわち、高確率時短遊技状態)であるか否かを判定する。そして、時短遊技状態でない(すなわち、非時短遊技状態である)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ610に進む。
ステップ650において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれか(ここでは、高確率判定テーブル110b)を取得し、取得したテーブルと、上述のステップ603で第2保留記憶領域の記憶部に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を判定する大当たり判定処理を実行する。その後、当該判定の結果(大当たり又はハズレ)に係るデータをメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ651に進む。
ステップ653において、メインCPU101は、上述のステップ652で判定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ654に進む。
また、上述のステップ652で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ655において、メインCPU101は、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ656に進む。
ステップ657において、メインCPU101は、上述のステップ605で第2保留記憶領域の記憶部に記憶されたリーチグループ決定乱数と、上述のステップ656で取得されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を判定し、当該グループの種別をメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ658に進む。
ステップ659において、メインCPU101は、上述のステップ654で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ658で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ606で第2保留記憶領域の記憶部に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を判定する変動モード番号判定処理を実行する。そして、次のステップ660に進む。
ステップ661において、メインCPU101は、上述のステップ660で取得された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ607で第2保留記憶領域の記憶部に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を判定する変動パターン番号判定処理を実行する。そして、次のステップ662に進む。
なお、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pは事前判定コマンドテーブルを有しており、この事前判定コマンドテーブルには、上述の判定結果(大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、変動モード番号及び変動パターン番号)に対応付けられて事前判定コマンドが定められている。そして、メインCPU101は、この事前判定コマンドテーブルを参照して上述の判定結果に対応する事前判定コマンドを取得できるようになっている。そして、事前判定処理を終了する。
以上の処理により、新たに記憶された第2特図乱数(保留)について、特別図柄の変動開始時に決定される大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、変動モード番号及び変動パターン番号が、事前判定コマンドによって、当該保留が記憶された時点で事前に(すなわち、変動開始前に)副制御基板300に伝達される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の事前判定処理において、保留記憶領域(第2保留記憶領域)に記憶された乱数(第2特図乱数)を判定するようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、事前判定処理においては、保留記憶領域に記憶された乱数を直接判定するのではなく、他の記憶領域(たとえば、レジスタ等)に記憶された乱数を判定するようにしてもよい。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)又は特別遊技終了処理(ステップ705)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを選択し、選択したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ806に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ808において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンの決定に係る変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ809に進む。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ810に進む。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ811において、メインCPU101は、特別図柄の変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、特別図柄の変動表示が行われることなく所定のデモ開始時間(たとえば、30秒)が経過した場合に、演出表示装置21にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ902に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認するとともに、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ906で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を決定し、この決定された変動モード番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で選択された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、所定の一時記憶領域に記憶された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、時短遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、時短遊技フラグをオフにする処理も実行する。また、時短遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1104に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1111に進む。一方、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1106に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、現時点の遊技状態をリセットする。そして、次のステップ1108に進む。
ステップ1109において、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄の種別に基づいて、メインRAM103にラウンド数をセットする。具体的には、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X1であれば、ラウンド数として「16」をセットし、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X2であれば、ラウンド数として「4」をセットする。そして、次のステップ1110に進む。
また、上述のステップ1105で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1111において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、当該遊技状態を示す遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1112に進む。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1108でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過しているか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過していると判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、停止表示された大当たり図柄の種別に応じた特別電動役物作動テーブル116に基づいて、大入賞口18の開閉を行う大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1207において、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されているラウンド数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の記憶領域に記憶)を確認するとともに、上述の大当たり図柄に応じた遊技状態設定テーブル117に基づいて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する。具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、時短遊技フラグ、高確回数、時短回数を設定する。本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり図柄が特別図柄X1及びX2のいずれの場合であっても、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオンとするとともに、高確回数及び時短回数のいずれにも「100」をセットする。そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、次のステップ1504に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。一方、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでないと判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、上述のステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する普図停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた普図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該普図停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該普図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル120を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
上述の如く、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技及び普図遊技、並びに、特別遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300において、遊技の進行に伴う演出の制御が行われる。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され大当たりの抽選の結果を報知する変動演出、所定の開始時点から変動演出中において所定の報知や示唆が実行される時点まで行われ、当該所定の報知や示唆が実行される旨を示唆する特定演出について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、特別図柄の変動表示中に、演出図柄50の表示態様により大当たりの抽選の結果を報知する変動演出が実行される。この変動演出では、演出表示装置21の表示部21aに表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図36(c)〜(e)、図37(c)〜(e)参照)。
そして、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示される(図37(e)参照)。すなわち、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果が大当たりであることが報知される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号が「00H」であった場合にリーチなし変動パターンにより変動演出の前半部分が実行され、「00H」以外であった場合にリーチ変動パターンにより変動演出の前半部分が実行される。
なお、発展あり変動パターンにおいては、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるリーチ表示を行わず、当該リーチ表示を行う代わりにリーチが発生した旨を所定の画像を表示することにより報知するようにしてもよい。
また、変動演出の前半部分の態様がリーチなし変動パターンであった場合における変動演出の後半部分の態様としては、後半変動時間の経過後に大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知されるハズレ変動パターン(図36参照)が設けられている。
また、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号が「00H」、「01H」又は「02H」であった場合にハズレ変動パターンにより変動演出の後半部分が実行される。
具体的には、変動パターン番号が「06H」、「07H」、「A6H」又は「A7H」であった場合に実行可能な発展ありパターンとして、発展ありパターンA及び発展ありパターンBが設けられている。また、変動パターン番号が「A6H」又は「A7H」であった場合に実行可能な発展ありパターンとして、発展ありパターンCが設けられている。
そして、変動パターン番号が「07H」又は「A7H」(いずれも後半変動時間が120秒)であった場合に、変動演出の後半部分として発展ありパターンAが決定されたときには、発展演出画像の表示開始から90秒後にリーチアップ演出が行われ、発展演出画像の表示開始から120秒後にハズレ又は大当たりの報知が行われるようになっている(図39(a)参照)。
そして、変動パターン番号が「07H」又は「A7H」であった場合に、変動演出の後半部分として発展ありパターンBが決定されたときには、発展演出画像の表示開始から110秒後にカットイン演出が行われ、発展演出画像の表示開始から120秒後にハズレ又は大当たりの報知が行われるようになっている(図39(b)参照)。
そして、変動パターン番号が「A7H」であった場合に、変動演出の後半部分として発展ありパターンCが決定されたときには、発展演出画像の表示開始から115秒後にハズレの報知が行われ、発展演出画像の表示開始から120秒後に大当たりの報知に切り替わるようになっている(図39(c)参照)。
また、発展ありパターンは、上述の態様に限定されるものではない。たとえば、同一種類の演出や異なる種類の演出が複数回実行される態様(複数回のリーチアップ演出が実行される態様、複数回のカットイン演出が実行される態様、1回又は複数回のリーチアップ演出及び1回又は複数回のカットイン演出が実行される態様等)を設けてもよい。また、リーチアップ演出やカットイン演出と異なる態様の演出(操作ボタン9bが押下操作されることにより所定の示唆や報知を行うボタン操作演出、役物演出装置が所定態様で作動する役物作動演出等)が実行される態様を設けてもよい。
また、変動演出中において所定の示唆や報知を行うタイミング(すなわち、リーチアップ演出、カットイン演出、大当たりの報知への切り替えを行うタイミング)は、上述の内容に限定されるものではなく、種々の時点を設定することができる。
また、上述の演出においては、画像の表示のみならず、画像の表示に併せて、音声出力装置10(スピーカ)から所定のBGMや音声等を出力してもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図40に示すように、副制御基板300のサブROM302に、変動演出の態様を決定するための変動演出決定テーブル121が記憶されている。この変動演出決定テーブル121は、変動演出の前半部分の態様を決定するための前半態様決定テーブル121a(図40(a)参照)と、変動演出の後半部分の態様を決定するための後半態様決定テーブル121b(図40(b)参照)と、を備えている。
そして、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動モード番号が「00H」であった場合には必ず、リーチなし変動パターンが決定され、変動パターン番号が「01H」、「02H」又は「03H」であった場合には必ず、リーチ変動パターンが決定される。
また、変動パターン番号が「00H」、「01H」又は「02H」であった場合には必ず、ハズレ変動パターンが決定され、変動パターン番号が「05H」であった場合には必ず、発展なしパターンが決定される。
また、変動パターン番号が「A6H」又は「A7H」であった場合(すなわち、大当たりの抽選の結果が大当たりの場合)は、変動パターン番号が「06H」又は「07H」であった場合(すなわち、大当たりの抽選の結果がハズレの場合)と比較して、発展ありパターンBよりも発展ありパターンAが選択されやすいように設定されている。したがって、発展ありパターンAにより変動演出の後半部分が実行された場合には、発展ありパターンBにより変動演出の後半部分が実行された場合よりも、大当たりの当選に対する期待度が高いこととなる。また、発展ありパターンCは、変動パターン番号が「A6H」又は「A7H」であった場合にのみ選択されるように設定されているため、発展ありパターンCにより変動演出の後半部分が実行された場合には、大当たりの当選が確定することとなる。
また、保留記憶がなされた場合や保留記憶が読み出された場合には、演出表示装置21において、所定の表示態様で保留表示が行われる。ここでは、第2特図乱数の保留記憶に基づく保留表示についてのみ説明するものとし、第1特図乱数の保留記憶に基づく保留表示については説明を省略する。
図41等に示すように、演出表示装置21における表示部21aの右下部には、第2特図乱数の保留表示領域52が設けられている。そして、第2特図乱数について保留記憶がなされると、この保留表示領域52に、保留記憶がなされた旨を示す保留表示が行われ、この保留表示により保留数が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、保留表示領域52の最左部に、読み出された保留(すなわち、現時点における特別図柄の変動表示の対象である保留)を表示する読み出し保留表示部が設けられているとともに、読み出し保留表示部の右側に、記憶された保留を記憶順に表示する第1保留表示部、第2保留表示部、第3保留表示部、第4保留表示部が設けられている。そして、第1保留表示部、第2保留表示部、第3保留表示部、第4保留表示部の4つの保留表示部により第2特図保留数が示されるようになっている。
このサブRAM303に設けられる第2保留記憶領域には、第1記憶部〜第4記憶部の計4つの記憶部から構成されており、第1記憶部が第1保留表示部に対応し、以下、第2記憶部〜第4記憶部が、それぞれ第2保留表示部〜第4保留表示部に対応している。そして、事前判定コマンドを受信すると、対応する記憶部に、事前判定コマンドに含まれる事前判定情報が記憶されるとともに、対応する保留表示部において保留表示が行われる。また、変動モードコマンドを受信すると、第2保留記憶領域のシフト処理が実行される。具体的には、第1記憶部に記憶された事前判定情報が読み出され、当該事前判定情報がサブRAM303の所定の処理記憶部に記憶されるとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている事前判定情報が1つ番号の小さい記憶部にシフトさせられる。これに伴って、各保留表示のシフトが行われるとともに、変動演出が開始する。
特定演出は、変動演出や特別遊技中の演出等と別個独立に実行され、変動演出中において所定の報知や示唆が行われる旨を示唆する演出であって、所定時点から上述の所定の報知や示唆(すなわち、リーチアップ演出、カットイン演出、大当たりの報知への切り替え、ハズレ又は大当たりの報知等)が実行される時点までの残り時間に関するカウントダウン表示(変動表示)を実行可能なものである。
また、当該変動演出を対象とした特定演出の実行が決定されたときにおいて、当該時点で記憶されている第2特図乱数の保留に所定の変動パターンコマンドが含まれていた場合に、当該保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行を決定可能となっている。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、当該変動演出を対象とした特定演出の実行のみが決定される場合と、当該変動演出を対象とした特定演出、及び、記憶されているいずれかの第2特図乱数の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の両方の実行が決定される場合とがある。
一方、上側に配置されたタイマ画像においては、所定のカウントダウン開始時点(本形態では、特定演出の実行が決定された第2特図乱数の保留に基づく変動演出の開始時点)まで継続して非変動表示が行われる(図42(c)〜(e)参照)。そして、このカウントダウン開始時点に至ると、特定演出の実行対象として決定された第2特図乱数の保留に基づく変動演出中における示唆や報知が実行されるまでの残り時間のカウントダウン表示が開始される(図42(f)参照)。そして、上述の第2特図乱数の保留に基づく変動演出中の示唆や報知の実行タイミングに至るまで継続してカウントダウン表示が行われ、この実行タイミングに至ると、タイマ画像において残り時間が0秒となった旨の表示が行われ、この時点において、上述の示唆や報知が実行されるようになっている(図42(g)参照)。
したがって、たとえば、当該変動演出が大当たりの当選を報知するものであった場合(すなわち、当該変動演出が大当たりの当選時に実行されるものであった場合)には、大当たりの当選に基づく特別遊技が実行される前から、当該特別遊技の終了後に実行される変動演出を対象とした特定演出が開始される。この特定演出は、特別遊技中及び当該特別遊技の終了後に実行される変動演出中まで実行される。
(具体例1)
当該変動演出が大当たりの当選を報知するものであり(すなわち、大当たりの当選時に実行される変動演出であり)、「03H」の変動モード番号(30秒の前半変動時間)及び「A7H」の変動パターン番号(120秒の後半変動時間)が決定されたものとする。また、当該変動演出を対象とした特定演出の実行のみが決定されるとともに、特定演出の実行対象として、当該変動演出中における大当たりの報知への切り替えが決定されたものとする。なお、当該大当たりの報知への切り替えの実行タイミングは、リーチ発展演出の開始から120秒後である(図39(c)参照)。
この場合には、特定演出を開始するタイミング(当該変動演出の開始時点)から、当該変動演出中における大当たりの報知への切り替えの実行タイミング(リーチ発展演出の開始から120秒後)までの時間は150秒となる。したがって、当該変動演出が開始されると、タイマ画像において、「150」からのカウントダウン表示が開始される(図41(b)参照)。このカウントダウン表示は、残り時間が0秒になるまで、当該変動演出の実行中も継続して行われる(図41(c)〜(f)参照)。そして、残り時間が0秒となると、タイマ画像においてその旨を示す表示(「0」の表示)が行われて、当該変動演出において、大当たりの報知への切り替えが実行される(図41(g)参照)。その後、特別遊技が実行される旨の表示(本形態では「BONUS!!」という表示)が行われ(図41(h)参照)、特別遊技が開始される。
当該変動演出が大当たりの当選を報知するものであり(すなわち、大当たりの当選時に実行される変動演出であり)、「03H」の変動モード番号及び「A7H」の変動パターン番号が決定されたものとする。また、当該変動演出を対象とした特定演出、及び、第1記憶部に記憶されている第2特図乱数の保留(最先に記憶された保留)に基づく変動演出を対象とした特定演出の両方の実行が決定されたものとする。また、当該変動演出を対象とした特定演出の実行対象として、当該変動演出中における大当たりの報知への切り替えが決定されたものとする。さらに、第1記憶部に記憶されている第2特図乱数の保留(最先に記憶された保留)に基づく変動演出について、「02H」の変動モード番号(15秒の前半後半時間)及び「07H」の変動パターン番号(120秒の後半変動時間)が決定され、当該保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行対象として、当該保留に基づく変動演出中におけるカットイン演出が決定されたものとする。なお、当該カットイン演出の実行タイミングは、リーチ発展演出の開始から110秒後である(図39(b)参照)。
下側に配置されたタイマ画像におけるカウントダウン表示は、残り時間が0秒になるまで、当該変動演出の実行中も継続して行われる。そして、残り時間が0秒となると、下側に配置されたタイマ画像においてその旨を示す表示が行われて、当該変動演出において、大当たりの報知への切り替えが実行される(図42(c)参照)。その後、特別遊技が実行される旨の表示が行われ(図42(d)参照)、特別遊技が開始される。
そして、所定のカウントダウン開始時点(第1記憶部に記憶されている第2特図乱数の保留に基づく変動演出の開始時点)に至ると、上側に配置されたタイマ画像において、当該カウントダウン開始時点から、この変動演出におけるカットイン演出の実行タイミングまでの残り時間のカウントダウン表示が開始される。ここで、この変動演出の開始時点からカットイン演出の実行タイミング(リーチ発展演出の開始から110秒)までの時間は125秒となる。したがって、この変動演出が開始されると、上側に配置されたタイマ画像において、「125」からのカウントダウン表示が開始される(図42(f)参照)。このカウントダウン表示は、残り時間が0秒になるまで、当該変動演出の実行中も継続して行われ、残り時間が0秒となると、上側に配置されたタイマ画像においてその旨を示す表示が行われて、当該変動演出において、カットイン演出が実行される(図42(g)参照)。
本形態における副制御基板300のサブROM302には、図43〜図45に示すように、特定演出の実行に関するテーブルとして、特定演出実行決定テーブル122、実行対象決定テーブル123及びカウントダウン時間データテーブル124が記憶されている。
図43に示すように、この特定演出実行決定テーブル122には、主制御基板100のメインCPU101から受信する変動パターンコマンド又は事前判定コマンドに対応する変動パターン番号、及び、所定の数値範囲(本形態では0〜249)内で取得される特定演出実行決定乱数ごとに対応付けられて、特定演出の実行の可否が定められている。
具体的には、サブCPU301は、当該変動演出を対象とした特定演出の実行が決定されると、当該時点において記憶されている第2特図乱数の保留のうち最先に記憶された保留(第1記憶部に記憶された保留)について、対応する変動パターン番号が「07H」又は「A7H」であるか否かを判定する。
そして、変動パターン番号が「07H」又は「A7H」であった場合、上述と同様に、所定の数値範囲(0〜249)から1の特定演出決定乱数を取得するとともに、変動パターン番号、取得した特定演出決定乱数及び特定演出実行決定テーブル122に基づいて、上述の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行の可否を決定する。これに対して、変動パターン番号が「07H」及び「A7H」以外であった場合には、当該時点において記憶されている第2特図乱数の保留のうち、上述の判定がなされた保留の次に記憶された保留(第2記憶部に記憶された保留)について、上述と同様の判定及び特定演出の実行可否の決定に関する処理が行われる。
ここで、変動パターン番号が「A7H」であった場合(すなわち、大当たりの抽選の結果が大当たりの場合)には、変動パターン番号が「07H」であった場合(すなわち、大当たりの抽選の結果がハズレの場合)よりも、特定演出の非実行が選択されにくいように設定されている。したがって、特定演出が実行された場合には、特定演出が実行されない場合よりも、大当たりの当選に対する期待度が高いこととなる。
この実行対象決定テーブル123には、変動パターン番号、変動演出の開始時に決定された発展ありパターンの種別、及び、所定の数値範囲(本形態では0〜249)内で取得される対象決定乱数ごとに対応付けられて、特定演出の実行対象が定められている。
また、サブCPU301は、記憶されている保留のいずれかについて特定演出の実行が決定された場合には、当該保留に基づく変動演出が開始される時点(変動パターンコマンドを受信した時点)において、発展ありパターンの種別が決定された後、所定の数値範囲(0〜249)から1の対象決定乱数を取得するとともに、変動パターン番号、決定された発展ありパターンの種別、取得した対象決定乱数及び実行対象決定テーブル123に基づいて、特定演出の実行対象(すなわち、当該保留に基づく変動演出における示唆又は報知)を決定する。
また、変動パターン番号が「07H」の場合において、発展ありパターンAが決定されたときには、特定演出の実行対象としてリーチアップ演出が決定され、発展ありパターンBが決定されたときには、特定演出の実行対象としてカットイン演出が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、当該変動演出を開始する時点で、サブCPU301が受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号、当該変動演出を対象とした特定演出の実行対象(報知又は示唆)、及び、カウントダウン表示開始時間データテーブル124に基づき、カウントダウン表示を開始する時間が決定される。
また、特定演出の実行が決定された保留(記憶されているいずれかの第2特図乱数の保留)に基づく変動演出を開始する時点で、サブCPU301が受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号、当該保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行対象(報知又は示唆)、及び、カウントダウン表示開始時間データテーブル124に基づき、カウントダウン表示を開始する時間が決定される。
また、特定演出の実行が決定された保留に基づく変動演出を開始する時点で受信した変動モード番号が「03H」であって、当該保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行対象として大当たりの報知への切り替えが決定された場合には、カウントダウン表示を開始する時間として「150秒」が決定される。すなわち、この場合には、当該保留に基づく変動演出が開始されると、非変動表示が行われていた上側に配置されたタイマ画像において、150秒からのカウントダウン表示が開始される。
これにより、特別遊技の開始前から、特別遊技の終了後に実行される変動演出中に上述の示唆や報知が実行されることを遊技者に把握させることができるとともに、上述の示唆や報知に対する期待感を抱かせることができ、ひいては、遊技者の興趣を高めることができるのである。
また、特別遊技の開始前から実行された特定演出が、当該特別遊技の終了後まで実行されるため特定演出に対する期待感を持続させることができるのである。
これにより、遊技者の遊技状況等に応じて開始から終了までの時間が変化する特別遊技を跨いで特定演出を実行する場合であっても、簡易な制御により、当該特定演出の実行対象として決定された示唆や報知の実行タイミングまでの残り時間の正確なカウントダウン表示を実行することができるのである。
まず、副制御基板300のメイン処理について、図46に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ2000において、電源投入に応じて、サブROM302からメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM303に記憶されるフラグなどの初期化、設定処理を実行する。そして、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、サブCPU301は、各演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数、特定演出決定乱数、対象決定乱数)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込処理が行われるまでステップ2001の処理を繰り返し実行する。ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
副制御基板300には、所定の周期(4ミリ秒)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(特に図示しておらず)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU301はタイマ割込処理プログラムを読み込んで、図47に示すタイマ割込処理を開始する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、副制御基板300のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ2101において、サブCPU301は、サブRAM303の受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を実行する。具体的には、副制御基板300においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。そして、サブCPU301は、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析する。そして、次のステップ2102に進む。
ステップ2103において、サブCPU301は、実行中の変動演出等の進行状況に応じて、演出操作装置9の操作の受け付け可否を判定するとともに、回転操作検出センサ9c及び押下操作検出センサ9dからの操作信号が入力されたか否かを判定する。そして、回転操作検出センサ9c又は押下操作検出センサ9dから操作信号が入力されたときに、演出操作装置9の操作受け付け中であった場合には、演出操作装装置9が操作されたことを画像制御基板(特に図示しておらず)、音声制御基板(特に図示しておらず)、電飾制御基板(特に図示しておらず)等の各種制御基板に送信すべく、送信バッファにコマンドを格納する。そして、次のステップ2104に進む。
ステップ2151において、サブCPU301は、事前判定情報が記憶された記憶部に対応する保留表示領域52(第1保留表示部、第2保留表示部、第3保留表示部又は第4保留表示部のいずれか)で保留表示を行うための保留表示コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた保留表示コマンドは、上述のステップ2104において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において保留表示を行うための処理が実行されることとなる。そして、事前判定コマンド受信処理を終了する。
ステップ2200において、サブCPU301は、第2保留記憶領域に記憶された第2特図保留数が1減少するのに伴って、対応する保留表示部の保留表示をシフトする保留シフト処理を実行する。具体的には、サブCPU301は、変動モードコマンドを受信すると、第2保留記憶領域の各記憶部のシフト処理を行う。ここでは、第1記憶部に記憶されている情報(事前判定情報、後述する特定演出決定情報等)をサブRAM303に設けられた所定の処理記憶部にシフトするとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている情報を1つ番号の小さい記憶部にシフトする。併せて、保留表示もシフトする。そして、次のステップ2201に進む。
ステップ2201において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された前半変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2202に進む。
ステップ2203において、サブCPU301は、上述のステップ2202で決定した変動演出の前半部分の態様に対応する前半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた前半変動演出実行コマンドは、上述のステップ2104において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した前半変動演出実行コマンドに基づいて変動演出の前半部分を実行する制御が行われることとなる。そして、変動モードコマンド受信処理を終了する。
ステップ2301において、サブCPU301は、上述のステップ2300で取得した後半変動演出乱数、後半態様決定テーブル121b及び受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の後半部分の態様を決定する。そして、次のステップ2302に進む。
ステップ2303において、サブCPU301は、特定演出の実行に係る処理を行う特定演出設定処理を実行する。そして、変動パターンコマンド受信処理を終了する。
ステップ2400において、サブCPU301は、サブRAM303の処理記憶部に特定演出の実行が決定された旨を示す特定演出決定情報が記憶されているか否かを判定する。ここで、特定演出決定情報は、後述するように、記憶されている第2特図乱数の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行が決定された場合に、当該保留が記憶されている記憶部に記憶されるようになっている。そして、特定演出決定情報が記憶されていないと判定した場合、ステップ2405に進む。一方、特定演出決定情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2401に進む。
ステップ2401において、サブCPU301は、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号が「07H」又は「A7H」であるか否かを判定する。そして、「07H」及び「A7H」のいずれでもないと判定した場合、特定演出設定処理を終了する。一方、「07H」又は「A7H」であると判定した場合、次のステップ2402に進む。
ステップ2403において、サブCPU301は、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号、上述のステップ2402で取得した特定演出決定乱数、及び、特定演出実行決定テーブル122に基づいて、当該変動演出を対象とした特定演出の実行の可否を決定する。そして、次のステップ2404に進む。
ステップ2405において、サブCPU301は、記憶されている第2特図乱数の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の決定に係る処理である保留特定演出決定処理を実行する。そして、次のステップ2406に進む。
ステップ2407において、サブCPU301は、決定された発展ありパターンの種別(変動演出の後半部分の態様)の種別を確認する。そして、次のステップ2408に進む。
ステップ2409において、サブCPU301は、特定演出の実行を制御する特定演出実行制御処理を実行する。そして、特定演出設定処理を終了する。
ステップ2450において、サブCPU301は、後述の処理に用いられる変数であるNに1をセットする。そして、次のステップ2451に進む。
ステップ2451において、サブCPU301は、第2保留記憶領域の第N記憶部に事前判定情報が記憶されているか否か、すなわち、第1記憶部に事前判定情報が記憶されているか否かを判定する。そして、事前判定情報が記憶されていないと判定した場合、保留特定演出決定処理を終了する。一方、事前判定情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2452に進む。
ステップ2453において、サブCPU301は、上述のステップ2452で確認した変動パターン番号が「07H」又は「A7H」であるか否かを判定する。そして、「07H」及び「A7H」のいずれでもないと判定した場合、ステップ2458に進む。一方、「07H」又は「A7H」であると判定した場合、次のステップ2454に進む。
ステップ2455において、サブCPU301は、上述のステップ2452で確認した変動パターン番号、上述のステップ2454で取得した特定演出決定乱数、及び、特定演出実行決定テーブル122に基づいて、第N記憶部の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行の可否を決定する。そして、次のステップ2456に進む。
ステップ2457において、サブCPU301は、第N記憶部に特定演出決定情報を記憶する。そして、保留特定演出決定処理を終了する。
ステップ2459において、サブCPU301は、変数Nが4(すなわち、第2特図保留数の上限値)よりも大きいか否かを判定する。そして、変数Nが4よりも大きくない(すなわち、4以下である)と判定した場合、ステップ2452に戻る。一方、変数Nが4よりも大きいと判定した場合、保留特定演出決定処理を終了する。
ステップ2500において、サブCPU301は、サブRAM303の処理記憶部に特定演出決定情報が記憶されているか否かを判定する。そして、特定演出決定情報が記憶されていると判定した場合、ステップ2507に進む。一方、特定演出決定情報が記憶されていないと判定した場合、次のステップ2501に進む。
ステップ2501において、サブCPU301は、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号を確認した上で、当該変動モード番号、上述のステップ2408で決定された特定演出の実行対象、及び、カウントダウン表示開始時間データテーブル124に基づいて、カウントダウン表示開始時間を決定する。そして、次のステップ2502に進む。
ステップ2503において、サブCPU301は、特定演出を開始するための特定演出開始コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた特定演出開始コマンドは、上述のステップ2104において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した特定演出開始コマンドに基づいて特定演出を開始する制御(タイマ画像の表示等)が行われることとなる。そして、次のステップ2504に進む。
ステップ2505において、サブCPU301は、第2保留記憶領域のいずれかの記憶部に特定演出決定情報が記憶されているか否かを判定する。そして、特定演出決定情報が記憶されていないと判定した場合、特定演出実行制御処理を終了する。一方、特定演出決定情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2506に進む。
また、上述のステップ2500で特定演出決定情報が記憶されていないと判定した場合に進むステップ2507において、サブCPU301は、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号を確認した上で、当該変動モード番号、上述のステップ2408で決定された特定演出の実行対象、及び、カウントダウン表示開始時間データテーブル124に基づいて、カウントダウン表示開始時間を決定する。そして、次のステップ2508に進む。
ステップ2509において、サブCPU301は、上側に配置されたタイマ画像において行われている準備中表示をカウントダウン表示に切り替えるための準備中表示切り替えコマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた準備中表示切り替えコマンドは、上述のステップ2104において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した準備中表示切り替えコマンドに基づいて、上側に配置されたタイマ画像においてカウントダウン表示に切り替える制御が行われることとなる。そして、特定演出実行制御処理を終了する。
ステップ2600において、サブCPU301は、計時が行われている残り時間タイマカウンタが0となったか否かを判定する。そして、0となっていない(すなわち、0よりも大きい)と判定した場合、カウントダウン表示制御処理を終了する。一方、0となったと判定した場合、次のステップ2601に進む。
ステップ2601において、サブCPU301は、タイマ画像において行われているカウントダウン表示を終了し、当該タイマ画像を消去するためのカウントダウン表示終了コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされたカウントダウン表示終了コマンドは、上述のステップ2104において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信したカウントダウン表示終了コマンドに基づいて、カウントダウン表示を終了する制御が行われることとなる。そして、カウントダウン表示制御処理を終了する。
上述の実施の形態における特定演出では、タイマ画像において非変動表示又はカウントダウン表示のいずれかが実行されるようになっていたが、特定演出の態様はこれに限定されるものではない。
たとえば、記憶されている保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行が決定された場合、当該変動演出が開始されると所定のキャラクターが表示され、上述の保留に基づく変動演出が開始されるまでは当該キャラクターの表示がそのまま維持されるものの、上述の保留に基づく変動演出が開始されると、時間が経過することに当該キャラクターのサイズや色が次第に変化するような表示を実行するようにしてもよい。
たとえば、遊技状態が通常遊技状態であって特定演出が実行されていないときにおいて、所定の変動パターンコマンドを受信した場合にも、当該変動演出を対象とした特定演出の実行可否を決定できるようにしてもよいし、また、当該変動演出を対象とした特定演出の実行を決定した場合には、この時点で記憶されている第1特図乱数や第2特図乱数の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行可否を決定できるようにしてもよい。
また、当該変動演出を対象とした特定演出の実行が決定されなかった場合であっても、この時点で記憶されている第1特図乱数や第2特図乱数の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行可否を決定できるようにしてもよい。すなわち、この場合において、保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行が決定されたときには、当該変動演出を対象とした特定演出は実行されないものの、当該変動演出の開始時点から保留に基づく変動演出を対象とした特定演出が実行されることとなる。
また、当該変動演出が大当たりの当選を報知するものであり、当該変動演出を対象とした特定演出の実行は決定されず、当該時点で記憶されている第2特図乱数の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行が決定された場合には、当該変動演出の実行中や当該変動演出の終了後に特別遊技の実行中から、上述の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出を開始するようにしてもよい。また、この特定演出では、タイマ画像において非変動表示及びカウントダウン表示の両方を行ってもよいし、非変動表示を省略してカウントダウン表示のみを行ってもよい。
たとえば、特定演出の実行が決定された時点では、当該特定演出に関する実行内容を決定せず、タイマ画像において非変動表示が行われている間のいずれかの時点で特定演出に関する実行内容を決定してもよいし、タイマ画像においてカウントダウン表示が開始される時点で特定演出に関する実行内容を決定してもよい。
たとえば、最も遅く記憶された第2特図乱数の保留から順に特定演出の実行可否の決定を行ってもよい。
また、いずれかの保留について特定演出の実行可否の決定が行われた場合であっても、この保留よりも後に記憶された保留についても特定演出の実行可否の決定を行ってもよい。すなわち、この場合には、2以上の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出を実行可能となる。
たとえば、当該変動演出の開始時点から、特定演出の実行が決定された変動演出中における示唆や報知の実行タイミングに至るまでのいずれかの時点において、当該特定演出を開始するようにしてもよい。
また、たとえば、当該変動演出が大当たりの当選を報知するものであり、当該変動演出の終了後に特別遊技が実行される場合であって、第2特図乱数の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出の実行が決定された場合には、特別遊技の開始から終了までのいずれかの時点において、上述の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出を開始するようにしてもよい。
たとえば、当該保留に基づく変動演出が開始されてから所定時間が経過すると、カウントダウン表示を開始するようにしてもよい。
また、たとえば、パチンコ機Pにおいて、特別遊技における各ラウンド遊技の時間が、大入賞口18へ上限個数の遊技球が入球可能となる時間よりも短い時間(たとえば、1.5秒等)に設定されており、特別遊技の実行時間を正確に把握可能となっているような場合には、特別遊技の実行中における所定のタイミングから、上述のカウントダウン表示を開始してもよい。
また、たとえば、記憶されている第2特図乱数の保留について、当該保留に基づく変動演出が開始される前に当該保留に基づく変動演出の変動時間を把握可能となっている場合には、当該変動時間を把握可能となったタイミングから、上述のカウントダウン表示を開始してもよい。
たとえば、記憶されている第2特図乱数の保留に基づく変動演出を対象とした特定演出が開始された場合、当該変動演出における所定のタイミング(たとえば、特定のリーチ発展演出の実行中等)や特別遊技中の所定のタイミング(たとえば、エンディング処理中等)においては、一時的に上述の特定演出におけるタイマ画像を消去するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、特定演出の実行対象は、変動演出中に実行されるリーチアップ演出、カットイン演出、及び、大当たりの報知への切り替えのいずれかとなっていたが、これらに限定されるものではない。
たとえば、保留記憶がなされた場合に所定の表示態様で行われた保留表示が、より大当たりの期待度の高い他の表示態様に切り替わる保留変化演出、変動中の演出図柄50が、より大当たりの期待度の高い異なる演出図柄50に切り替わる図柄変化演出、役物演出装置が所定の態様で可動する役物可能演出、操作ボタン9bの押下操作を行わせるボタン操作演出等を設け、これらの演出を特定演出の実行対象としてもよい。
たとえば、変動演出の前半部分におけるリーチ変動パターンの態様として、演出図柄50が所定の停止表示態様で仮停止した後に変動表示を再開するという態様の表示を所定回数行う擬似連リーチ変動パターン等を設け、当該擬似連リーチ変動パターンが実行される場合には、当該擬似連リーチ変動パターンにおける変動表示の再開を特定演出の実行対象としてもよい。すなわち、当該変動表示の再開を特定演出の実行対象とした場合には、特定演出においてカウントダウン表示が終了すると、擬似連リーチ変動パターンにおける変動表示の再開が実行されることとなる。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
21 演出表示装置
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
300 副制御基板
301 サブCPU
302 サブROM
303 サブRAM
Claims (2)
- 予め定められた始動条件の成立を契機として、遊技者に有利な特別遊技の実行の可否を抽選により決定する特別遊技実行決定手段と、
前記特別遊技実行決定手段による特別遊技の実行の可否の決定結果を報知する変動演出を実行する変動演出実行手段と、
前記変動演出実行手段による変動演出の実行中に行われる演出であって、所定の実行タイミングにおいて所定の示唆や報知を行う変動中演出を実行する変動中演出実行手段と、
所定の開始時点から前記実行タイミングに至るまで行われる演出であって、変動中演出が実行される旨を示唆する特定演出を実行する特定演出実行手段と、
前記特別遊技実行決定手段により特別遊技の実行が決定された場合に、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、を備え、
前記特定演出実行手段は、
前記特別遊技実行手段により特別遊技の実行が開始される前又は当該特別遊技の実行中におけるいずれかの開始時点から、当該特別遊技の終了後に実行される変動中演出の前記実行タイミングに至るまで前記特定演出を実行可能であることを特徴とする遊技機。 - 前記特定演出は、
変動中演出の前記実行タイミングを示唆しない第1の演出と、当該変動中演出の前記実行タイミングを示唆する第2の演出とを有しており、
前記特定演出実行手段は、
前記開始時点から前記第1の演出を実行し、当該開始時点から前記実行タイミングに至るまでの間における所定の切り替え時点において前記第1の演出を切り替えて前記第2の演出を実行することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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