JP2018534987A - 履物物品の断熱材 - Google Patents
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Abstract
本発明は、寒い気候においても暖かさを提供するが、典型的な従来の靴またはブーツのスタイル、軽快さ、および通気性を有する、かさの低い断熱材料などの断熱材料を取り込んだ履物物品である。さらに、さらなる態様では、本発明は、また防水性および通気性のある靴またはブーツの特徴を含む。本発明の形態は、暖かさ、スタイル、軽快さおよび通気性の履物物品の属性を最大化するためのかさの低い断熱材の配置またはマッピングを通して達成される。
Description
本特許出願は、2015年10月21日付け出願の米国仮出願第62/244、349号明細書(参照によりそのすべてを本明細書中に取り込む)の優先権を主張する。
本発明は、概して、履物の従来物品に比較してかさが増加しておらず着用者に暖かさを提供する断熱された履物物品に関する。
衣料における詰め綿(batting)、フォーム、ダウンおよびその同類のものからなる従来の材料を有する断熱材の使用は周知である。一例として、履物物品のための断熱材は、皮革、フエルト、羊毛、コルク、フランネル、フォーム、高ロフト(high loft)の詰め綿およびそれらの組み合わせなどの材料を含むことが知られている。従来の断熱材料の不利益は、高レベルの断熱を達成することが比較的大きい厚さの材料の使用を必要とすることである。例えば、氷点下の温度のための従来の履物中の充分な断熱材は、約数センチメートルの厚さになる場合がある。アウトドアで使用される履物のための多くの用途において、大きな厚さの材料の提供は、仕事またはスポーツのための衣料品目において特に実用的でない。これらの活動において、多くの場合、軽快さ、確かな足取り(surefootedness)および足のしっかりとしたグリップ(firm traction for the feet)への要求がある。断熱材の大きすぎる厚さは体と着用されている品目との間の相対的な動きの可能性を導入し、それゆえに地面との不確かな接触となる。物品の美しさはまた加えられた厚さによって影響される場合があり、および魅力的でないまたはファッショナブルでない外観を有する衣料のかさばる品目を使用者が着用するのをいやがる場合がある。さらに、従来の断熱材の加えられたかさは、着用者への履物の快適さおよび剛性に影響する傾向がある。
技術は、特に足指領域において、断熱材を加えて足指の快適さと暖かさを高めることを目標とする履物の構造に関する。従来技術におけるいくつかの例示的な特許を下記で詳細に記載する。
Hsiungの米国特許第4,055,699号明細書は、合っている感じを変えることなく断熱するように充分薄く寒さから足を断熱する履物物品のための多層中敷きを教示する。中敷きは、開放気孔のフォーム層の先にラミネート加工した薄く柔らかい布の層、このフォーム層にラミネート加工した厚い架橋ポリオレフィン層、およびこの架橋ポリオレフィン層の底にラミネート加工したポリマー材料のアルミニウムで被覆したバリアー層を有する多層積層体である。しかし、中敷きは圧縮されることができ、および体の圧力がかわるがわる掛けられるにつれて、開放気孔の層は、空気を送って靴の中の足の側部辺りの温かい空気を循環させる傾向があると教示する。さらに、断熱を増加するために、開放気孔の層の厚さを増加させることを教示する。
衣料および履物に使用される従来の断熱材料の熱伝導度は、25℃において、約25mW/mKの熱伝導度を有する空気の熱伝導度より概して高い。ネオプレンフォームなどの高密度材料の場合、高伝導度は中実構成部分による伝導から生じることができ、または中間密度の材料において、伝導、対流、および放射メカニズムの組み合わせは、より高い効果的な伝導度となることができる。従来は、断熱のレベルを実質的に高めるために、断熱材料の厚さでの実質的な増加が必要であり、物品の合っている感じを変えるなどの上記の不利益を有する。
リスティック−リーマンの米国特許第7,118,801号明細書は、エーロゲル粒子を含む材料を対象にし、およびポリテトラフルオロエチレンバインダーは、大気条件下で25mW/mK以下の熱伝導度を有して形成される。材料は、フィラー粒子をほとんどまたはまったく減らすことなく成型または形成可能であり、および例えば、2つの外側層の間に材料を結合させることによって、テープまたは複合物などの構造に形成されることができる。これらの複合物は、大幅な粉塵または断熱特性の損失なしで曲げられ、伸ばされ、たわまされることができる。
ファーンワースの米国特許第7,752,776号明細書は、低熱伝導度を有する断熱構造を有する断熱構成部分を含む衣料物品を対象にする。断熱構成部分は、ガス不浸透性エンベロープおよびこのエンベロープ内に含まれる多孔質材料を含む断熱構造を有し、この断熱構造は、25mW/mK以下の熱伝導度を有する。
ジョンソン、Jrの米国特許第7,603,796号明細書は、その中に増加した厚さの寒い気候への断熱材料の層が提供されている大きすぎるサイズの先芯を有するハンティングブーツなどのブーツを対象にする。この発明では、ブーツは、従来の先芯を有するブーツより実質的にさらに従来の大きいかさ、寒い気候への断熱が提供されている大きすぎるサイズの先芯を提供されている。そうした大きすぎるサイズの特徴は、足指領域におけるより大きいサイズおよびかさ高さにより着用者のためのブーツの快適さ、軽快さおよび外観に大幅な制限を有する。
ジアコボーンの米国特許出願公開第2007/0128391号明細書は、断熱材料の層およびこの断熱材料の層の周りの密閉されたエンベロープを有する断熱構成部分を対象にし、このエンベロープはエラストマー材料でできている。このエンベロープは、周囲の溶着によって密閉されている。特定の例示的な態様において、この断熱構成部分は、履物の物品の一部であり、この構成部分は裏地の外側層と内側層との間に位置し、そして周囲の溶着に沿った縫目によって上部に取り付けられている。
Pfisterらの欧州特許出願公開第0736267号明細書は、熱遮断履物キャップおよびこのキャップを取り込んだ履物を対象にする。熱遮断キャップは圧縮抵抗性であるので履物の通常使用の間に、空気の貯蔵容量、およびしたがってその熱遮断容量が維持される空気貯蔵材料で裏打ちされているか、またはこの材料からなる。この場合もやはり、足指領域に加えられたかさによりこの履物の構造に大幅な限界がある。
これらの特許は、概して、既に非常に断熱された履物中に取り込まれる追加の断熱材の提供を教示するが、これらは軽快さ、確かな足取りおよびしっかりとしたグリップ、および(例えば、0.18m2℃/W以下の上部熱抵抗値を有する)従来の断熱されていないかまたは最小限に断熱された靴およびブーツの魅力的な美しさおよび快適さを与える履物物品を提供しない。
従来の断熱された履物物品かまたは断熱されていない履物物品かに関わらず、履物物品の合っている感じ、外観および快適さを実質的に変えることなく暖かさを提供する履物へのニーズがある。そうした所望の履物を達成するために履物物品に独自に位置合わせされたかさの低い断熱材料への長年のニーズがあった。
本発明の目的は、寒い気候においても暖かさを提供するが、典型的な従来の靴またはブーツのスタイル、軽快さ、および通気性を有する、かさの低い断熱材などの断熱材を取り込んだ履物物品を提供することであるさらに、さらなる態様では、本発明は、また防水性および通気性のある靴またはブーツのこれらの特徴を含む。下記でさらに詳細に記載するように、本発明の形態は、暖かさ、スタイル、軽快さおよび通気性の履物物品の属性を最大化するためのかさの低い断熱材の配置またはマッピングを通して達成される。
第1の態様において、本発明は、上部領域、足指先領域および足指底領域を含む足指領域、ならびに足底領域を含む履物物品を対象にし、この履物物品は、0.18m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfを有し、およびこの足指先領域において30mW/m℃以下、好ましくは25mW/m℃以下の熱伝導度を有するかさの低い断熱材を含み、この履物物品は、a)0.80以上、好ましくは0.9以上の足底領域に対する足指領域の履物熱抵抗比;および/またはb)1.0以上、好ましくは1.4以上の上部領域に対する足指先領域の履物熱抵抗比を有する。
別の態様では、本発明は、上部領域、足指先領域および足指底領域を含む足指領域、ならびに足底領域を含む断熱された履物物品を対象にし、履物物品は0.18m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfを有し、および足指先領域において、30mW/m℃以下、例えば、25mW/m℃以下の熱伝導度を有するかさの低い断熱材などの断熱材を取り込み、および履物物品は、0.80以上、例えば、0.90以上の足底領域に対する足指領域の履物熱抵抗比を有する。それぞれの領域の履物熱抵抗Rfは、本明細書中に記載されたように履物のために改変されたASTM F1291−10の一般的な教示にしたがって測定されることができる。本発明のさらなる態様では、履物物品は、断熱されていないまたは小さい断熱材で、0.16m2℃/W以下、または0.1m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfを有することができる。さらなるほかの態様において、履物物品は、1.0以上、および代わりに1.2以上の足底領域に対する足指領域の履物熱抵抗比を有することができる。ある態様において、履物物品は防水性であることができ、およびはまた、通気性のあることができる。本発明の別の態様では、履物物品は、250m2Pa/W以下、例えば、150m2Pa/W以下または100m2Pa/W以下の上部領域履物蒸発抵抗を有する。一態様では、かさの低い断熱材は、足指先領域内に存在し、および上部、足指底または足底領域においてないかまたは存在しない。足指先領域中に存在する断熱材は、連続的であることができる。一態様では、かさの低い断熱材は、エーロゲル含有材料を含む。一態様では、かさの低い断熱材は、5mm以下、例えば、3mm以下の厚さを有することができる。
本発明のさらなる態様では、上部領域、足指先領域および足指底領域を含む足指領域、ならびに足底領域を含む断熱された履物物品が提供され、履物物品は、0.18m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfを有し、および足指先領域において30mW/m℃以下、例えば、25mW/m℃以下の熱伝導度を有するかさの低い断熱材を取り込み、およびこのかさの低い断熱材はエーロゲル含有材料を含む。一態様では、かさの低い断熱材は、5mm以下、例えば、3mm以下の厚さを有することができる。
本発明のまたさらなる態様において、上部領域、足指先領域および足指底領域を含む足指領域、ならびに足底領域を含む断熱された履物物品が提供され、履物物品は、0.18m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfを有し、および足指先領域において、約30mW/m℃以下、例えば、25mW/m℃以下の熱伝導度のかさの低い断熱材を取り込み、およびこのかさの低い断熱材は、300kPaの応力で40%歪未満の圧縮抵抗値を有する。他の態様において、断熱材は、2000kPaの応力で55%歪未満の圧縮抵抗値を有する。一態様では、断熱材は、5mm以下、例えば、3mm以下の厚さを有するかさの低い断熱材であることができる。
本発明の別の態様では、足指先領域および上部領域を含む断熱された履物物品が提供され、この履物物品は、足指先領域において、0.18m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfを有し、および足指先領域において、約30mW/m℃以下、例えば、25mW/m℃以下の熱伝導度を有するかさの低い断熱材などの断熱材を取り込み、およびさらにこの履物物品は、1.0以上の上部領域に対する足指先領域の履物熱抵抗比を有する。本発明の他の態様では、履物物品は、0.16m2℃/W以下、および代わりに、0.1m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗を有する。さらなる態様では、履物物品は、ASTM F1291−10の一般的な教示に従って測定して1.4以上、例えば、1.7以上の上部領域に対する足指先領域の履物熱抵抗比を有する。性能への要求により、本発明のある態様において、履物物品は防水性であることができ、通気性のあることができ、または防水性および通気性の両方であることができる。さらなる態様では、履物物品は、250m2Pa/W以下、例えば、150m2Pa/W以下または100m2Pa/W以下の上部領域履物蒸発抵抗を有する。一態様では、かさの低い断熱材は足指先領域内に存在し、および上部、足指底または足底領域にないかまたは存在しない。足指先領域において存在するかさの低い断熱材は、連続的であることができる。一態様では、かさの低い断熱材は、エーロゲル含有材料を含む。一態様では、かさの低い断熱材は、5mm以下、例えば、3mm以下の厚さを有することができる。
本発明のさらなる態様では、足指先領域および上部領域を含む履物物品が提供され、この履物物品は、足指先領域において30mW/m℃以下、例えば、25mW/m℃以下の熱伝導度を有する断熱材を取り込み、および履物物品は、150m2Pa/W以下、例えば100m2Pa/Wの上部領域履物蒸発抵抗を有する。150m2Pa/W未満の蒸発抵抗を有する履物では、通気性は改善される。履物の望ましい快適さおよび性能はまた、通気性を決定する。ほかの態様において、履物物品は、75m2Pa/W以下、および代わりに50m2Pa/W以下さえもの上部領域履物蒸発抵抗を含む。別の態様では、履物物品はまた、0.18m2℃/W以下、および0.16m2℃/W以下さえもの、または0.1m2℃/W以下さえもの上部領域履物熱抵抗Rfを含む。履物物品は、ある態様において、防水性であることもできる。一態様では、かさの低い断熱材は、足指先領域内に存在し、および上部、足指底または足底領域においてないかまたは存在しない。足指先領域内に存在するかさの低い断熱材は、連続的であることができる。一態様では、かさの低い断熱材は、エーロゲル含有材料を含む。一態様では、かさの低い断熱材は、5mm以下、例えば、3mm以下の厚さを有することができる。
さらに別の態様では、上部領域、足指先領域および足指底領域を含む足指領域、ならびに足底領域を含む履物物品を形成する方法が提供され、この方法は、前記履物物品の足指領域の少なくとも一部分において30mW/m℃以下、例えば、25mW/m℃以下の熱伝導度を有するかさの低い断熱材を取り込むことを含み、それによって前記履物物品は、0.18m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfおよび0.80以上、例えば、0.90以上または1.0以上の足底領域に対する足指領域の履物熱抵抗比を有する。
これらおよび他の特徴を下記に詳細に記載する。
定義
定義
「かさの低い断熱材」は、本明細書中で使用されるように、大気条件で30mW/m℃以下、例えば、25mW/m℃以下の熱伝導度を有する断熱材をいうことを意図する。本明細書中で使用されるように、空気は、用語かさの低い断熱材の範囲内に入るとは考えられない。40mW/m℃以上の熱伝導度を有する、伝統的な履物のロフト(loft)断熱材(例えば、Thinsulate(商標)断熱材、Primaloft(商標)断熱材など)に比較すると、かさの低い断熱材は、著しく薄い厚さで当量の熱抵抗(thermal resistance)を有する。ある態様において、かさの低い断熱材は、5mm以下、例えば、3mm以下、2mm以下、1mm以下または0.5mm以下の厚さを有する。範囲に関して、かさの低い断熱材は、0.2〜5mm、例えば0.2〜3mmまたは0.2〜2.5mmの厚さを有する。
「取り込まれる」は、履物中にはり付けられており、別個の挿入物でないことを意味する。
「連続的」は、本明細書中で使用されるように、範囲または領域を被覆することを意味することを意図し、および連続的被覆率は、隣接するかまたは実質的に隣接する単一片または複数片で達成されることができ、および連続的被覆率を提供するように重複している複数片の材料をまた含む。連続的被覆率は、直接の経路に沿って熱が逃げることができる隙間を有さない。ある態様において、かさの低い断熱材は、足指領域において連続的であることができ、および他の態様において、足指先領域において連続的であることができる。
「防水性」とは、履物物品が本明細書中に記載された履物遠心分離防水性試験を満たすことを意味する。
「ガス浸透性」は、試験方法において提供される試験に基づいて測定して、10−3g/m2雰囲気/日超のガス浸透性を有することを意味する。
「通気性」は、多くの異なる方法によって測定できる履物を通した水蒸気の浸透性の尺度である。1つの例として、本明細書中の試験方法に含まれる発汗する人体模型(Sweating Manikin)を使用した衣類の蒸発抵抗を測定するためのASTM F2370標準試験方法は、浸透性(すなわち、蒸発抵抗)の逆数を測定し、より高い浸透性または通気性の履物は、より低い蒸発抵抗値を有するであろうようになっている。
本明細書中で参照される履物物品は、ブーツ、かかとのある靴、平たいもの、バレリーナ、パンプス、ローファーおよびまたソックスを含むがこれらに限られないすべてのサイズおよび構造の靴を含む。用語「靴」および「ブーツ」は、同じように履物物品をいうために本明細書中で使用されることができる。
「先芯(toe puff)」は、本明細書中で使用されるように、履物物品の外側と裏張りとの間の履物物品の足指におけるより硬い材料として挿入された一片の材料をいう。
本発明の利点は、本発明の以下の詳細な開示を考慮することによって、特に添付図面とともに考慮される場合、明らかになるであろう:
図1a〜hは、本発明の履物領域に相当するサイズ42で識別される足の模型の領域を有する足模型試験機器の構成部分の種々の斜視図を具体的に説明する図である。
図2a〜hは、本発明の履物領域に相当するサイズ37の足の模型の領域で識別される足の模型試験機器構成部分の種々の斜視図を記載する具体的な説明の図である。
本発明は、従来の断熱されたまたは断熱されていない履物物品であろうと、履物物品の合っている感じ、外観および快適さを実質的に変えることなく暖かさを提供する履物を対象にする。本発明は、そうした所望の履物を達成する履物物品中で位置合わせされたかさの低い断熱材を取り込む。ほとんどまたはまったく断熱材を有さない典型的な従来の靴およびブーツのスタイル、軽快さ、および通気性を有する履物の温かい物品を提供することが本発明の目的である。履物のそうした物品を製造する方法を提供することが本発明のさらなる目的である。さらに、防水性および通気性もある靴またはブーツにおいてこれらの断熱特徴を提供することが本発明の目的である。
快適さおよび性能のために履物物品の性能を測定することは、概して、制御された条件下で履物物品の性能を測定するための足の模型および1種または2種以上の測定機器を取り込んだ試験装置の使用を通して行われる。試験の人体模型は、典型的には、例えば、図1a〜1hに示されおよび対応する表1中の記載されるような、足の模型101の種々の斜視図に示されるような区間で特定され、本明細書中に記載される試験方法のセクションで提供される。図1gおよび2gは、試験方法のセクションでさらに詳細に記載するように、特定の足の模型での寸法(mm)を有する測定バーを含む。
履物領域は、足の模型101で図1a〜1hに示された足の模型の区間および足の模型102で図2a〜2hに示された区間に概して相互に関連する。領域は、図3に示された従来の履物物品200とまた相互に関連できる。本発明の1つの態様により、履物の上部領域201は、図1a〜1hに示された足の模型101の区間6、7、8および9の少なくとも1つと相互に関連する足の領域を被覆する材料を有して示される。ある態様において、上部領域201は、区間6、7、8、および9のそれぞれを含み、および他の態様において、靴のタイプによってこれらの区間の1つまたは2つ以上の部分的な被覆があることができる。部分的な被覆がある場合でも、上部領域の少なくとも一部分が材料によって覆われている限り、この領域は0.18m2℃/W以下の熱抵抗を有する。当然のことながら、部分的な被覆があるかまたは被覆がない場合、熱抵抗は貧弱であり、および足指領域と上部領域との比はより大きい。ブーツなどのいくつかのタイプの履物では、上部領域201は、区間1、2、3、4、および/または5の1つまたは2つ以上をまた含むことができる。バレリーナフラットまたはローファーなどのほかの履物は、いくつかの区間に置いて部分的な被覆を有することができるが、他の区間では材料を有さないことができる。
本発明の1つの態様による足指先領域は、図1a〜1hに示された足の模型101の区間11と相互に関連する足の領域を被覆する材料を有するように示される。本発明の1つの態様による足指領域は、図1a〜1hに示された足の模型の区間(足指先)11および(足指底)12と相互に関連する足の領域を被覆する材料を有するように示され、ならびに図3中の202および203によって含まれる領域として示される。本発明の1つの態様による足底領域は、図1a〜1hに示された足の模型の区間10と相互に関連する足の領域を被覆する材料を有するように示され、および図3中に204として示される。
画定された履物領域の限界は、特定の履物のスタイル、サイズおよび構造によりわずかに変わることができることが当業者によって認識されるであろう。一態様では、履物上部領域201は、図2a〜2hに示された足の模型102の区間16、17、18、19、および22の少なくとも1つと相互に関連する足の領域を被覆する材料を有するように示される。ある態様において、上部領域201は、区間16、17、18、19、および22のそれぞれを含み、および他の態様において、靴のタイプによってこれらの区間の1つまたは2つ以上における部分的な被覆があることができる。ブーツなどのいくつかのタイプの履物では、上部領域201は、区間13、14、および/または15の1つまたは2つ以上を含むことがまたできる。本発明の1つの態様による足指先領域は、図2a〜2hに示された足の模型102の区間24と相互に関連する足の領域を被覆する材料を有するように示される。本発明の1つの態様による足指領域は、図2a〜2hに示された足の模型の区間(足指先)24および(足指底)25と相互に関連する足の領域を被覆する材料を有するように示され、および図3中の202および203によって含まれる領域として示される。本発明の1つの態様による足底領域は、図2a〜2hに示された足の模型の区間20、21および23と相互に関連する足の領域を被覆する材料を有するように示され、および図3中の204として示される。
一態様では、足指領域の足底領域履物に対する熱抵抗比は0.80以上、例えば、0.90以上または1.0以である。足指領域の足底領域履物に対する熱抵抗比は、いくつかの異なる靴構造に適用できる。1つの例示的な態様において、足指領域履物の熱抵抗は0.07m2℃/W以上、例えば、0.07〜0.3m2℃/Wである。範囲に関して、足底領域履物は、0.09m2℃/W以上、例えば、0.09〜0.24m2℃/Wの熱抵抗を有することができる。
図4を参照すると、靴のための従来の中敷き205の上面図が示されており、領域311は、点線の間の靴の中敷きの足指を画定する。図5は、従来の靴の中敷き205の側断面斜視図を示す。
図6は、本発明の構成部分としての使用のための1つの好適なかさの低い断熱材料構造の断面の図であり、断熱材601は2つの被覆層602aおよび602b中にある。このかさの低い断熱材料と被覆層と組み合わせを、以下、断熱構造物603と呼ぶ。靴またはブーツの履物足指先領域中で使用される断熱構造物603は、上記の様に、「上部断熱構造物」としていくつかの例において呼ばれることができ、および靴またはブーツの足指領域の底中で使用される断熱構造物は、上記の様に、「足底断熱構造物」としていくつかの例において呼ばれることができる。
本発明での使用のための好適なかさの低い断熱材は、エーロゲル含有材料、真空パネル、および30mW/m℃以下、例えば、25mW/m℃以下の熱伝導度を有する他の好適な断熱材を含むことができるがこれらに限られない。ある態様において、かさの低い断熱材は、エーロゲルおよびPTFEなどのポリマーのフィルムバインダーを含むことができる。ある態様において、かさの低い断熱材は、米国特許第7,118,801号明細書(参照によりそのすべての内容および開示を取り込む)に記載されたエーロゲル/フルオロポリマー粒子マトリックスを含むことができる。エーロゲル/フルオロポリマー粒子マトリックスは、50〜600μm粒径を有する40wt%以上のエーロゲル粒子および60wt%以下のポリテトラフルオロエチレン粒子を含む。一態様では、エーロゲル/フルオロポリマー粒子マトリックスは、25mW/m℃以下の熱伝導度を有することができる。
一態様では、断熱材は、履物の上部もしくは裏地もしくはなんらかの他の部分、例えば先芯と接着されることができ、または履物物品内の積層体の一部、例えば、防水性、通気性のある積層体を形成することができる。断熱材は、好適な接着剤で接着されることができ、または履物物品中に縫い込まれることができ、または履物物品の一部に取り付けられたポケットの中に配置されることができる。
ある態様において、好適な断熱材料は、望ましくなくかさを増さないものを含む。好適な断熱材料はまた、靴にならいおよび合っている感じに著しく影響を与えることなく、例えば、しわになること、または平滑性に影響を与えることなく、靴の形にならうことができる。断熱材料は、ある態様において成形されることができ、またはさもなければ、履物物品の輪郭にならうように形づくられることができる。当然のことながら、従来の履物に存在できる空隙は、本発明によってかさの低い断熱材を形成しないであろう。さらに、本発明の履物物品の特定の態様により、かさの低い断熱材は、特定の履物領域の一部のみもしくは(複数の)部分に位置でき、またはかさの低い断熱構造物は、特定の履物領域を完全に覆うことができる。さらに、特定の態様により、1つまたは2つ以上の断熱構造物は、特定の履物領域(例えば、単一片または複数片)に位置して、その領域を覆いおよび本発明により断熱材を提供できる。さらに、ある態様において、かさの低い断熱材がガス浸透性材料を含むことが望ましいことができる。好適な任意選択的被覆材料は、断熱構造物中において被覆層を提供するために使用されることができ、および単層または多層のいずれかとして、履物物品内にかさの低い断熱材を隔離するためのフィルム、織物、膜、皮革、またはその同類のものを含むことができる。本発明の特定の態様で使用されるかさの低い断熱材により、被覆材料は、使用中の断熱材のために(例えば、摩耗などからの)保護を提供でき、断熱材の粉化を最小化でき、真空または断熱材の他の性能、およびその同類のものを維持することを助けることができる。
ある態様において、かさの低い断熱材は、靴を着用することからの通常の使用の間の圧縮および靴の製造または構造と典型的に関連したより高い圧縮に耐えることができる。断熱材が熱特性の損傷または劣化を避けるために圧縮に耐えることが好都合である。一態様では、かさの低い断熱材は、300kPaの応力で40%未満の歪を有する圧縮を有し、これは典型的には通常の使用と関連している。靴の製造または組み立ての間、圧縮はより高くおよびかさの低い断熱材は2000kPaの応力で55%未満の歪を有する。驚くべきことに、かさの低い断熱材は、より低い歪および30mW/m℃以下の熱伝導度を有する。従来の履物ロフト断熱材(例えば、Duratherm(商標)断熱材、Thinsulate(商標)断熱材、Primaloft(商標)断熱材など)は、通常の使用において40%超および靴の製造または組み立てと関連して、55%超の歪の圧縮を有する。歪は製造または組み立ての間でより大きいので、これらの従来のロフト断熱材の熱抵抗はより低いであろうし、および温度比(thermal ratio)は、本発明の態様中で使用されるかさの低い断熱材と同じ厚さではより低いであろうことが期待される。
図7aを参照すると、中敷きの後部区画320に隣接して位置する第1の断熱構造物503があり、2片が共に(図4中に205として示された)元の中敷きの一般的な形を担うようになっている。例えば、断熱構造物のための被覆材料を含む材料などの、織物または他の接続材料630は、位置合わせされ、および断熱構造物503および中敷き後部区画320の上に貼られて、2つの間の接合部分に及ぶようになっている。いくつかの態様において、接続材料630は、中敷きの後部区画320の長さにわたって伸びることができる。生じた構造は、本発明による改変された中敷き650を含む。ある態様において、かさの低い断熱材は、図4中に205として示されるように、元の中敷きの厚さを増加させることなく、改変された中敷き650中に加えられることができる。これは、低いプロファイルを維持する改変された中敷き650を可能にし、およびかさまたは厚さを増加することなく靴の中で使用されることができる。またさらなる態様では、改変された中敷き650は、靴の中敷きであることができ、および断熱構造物は、中敷き中に位置することができる。
図7Bは、本発明の改変された中敷き651の代わりの態様を示し、ここでスペーサー640は、断熱構造物503の下に位置合わせされている。他の態様において、スペーサー640は断熱構造物503の上に位置合わせされることができる。例えば、中敷き材料320が断熱構造物503の厚さより厚い(例えば、少なくとも0.5mm厚い)本発明のある態様において、構造中にそうしたスペーサーを含むことが望ましいことができる。好適なスペーサーは、フォーム、波形の構造、スクリムおよびその同類のものなどの不必要な質量またはかさを加えることなく別の方法でボイドエリアを満たす材料を含むことができる。
図8は、上記の様に、本発明の履物物品701中に位置する、図1a〜1hの足の模型101または図2a〜2hの足の模型102を示す図式の断面図である。中敷きの後部区画320および断熱構造物503を含む改変された中敷き650は、履物物品701内に位置合わせされて示されている。追加の断熱構造物503’は、示されているように、履物物品701内に位置合わせされて示されている。追加の断熱構造物503’の形は、典型的には、履物物品701の点線720の間を伸びる矢印によって記載されているように、足指空洞の上部部分に概して適合するように製造されている。一態様では、単一の断熱構造物は、断熱構造物503および追加の断熱構造物503’を含むことができる。他の態様において、断熱構造物503および追加の断熱構造物503’は別個であり、および靴構造により重複した配置で接続されまたは共に並べられることができる。図9は、ドーム形形状を有する本発明の一態様における好適な断熱構造物503’の上面図を示す。図9に示された上部断熱構造物503’を取り込んだ態様では、カーブした端は履物物品の正面に向かって位置合わせされることができ、(図3を概して参照して)中敷きの足指領域311内の中敷き650の周囲の長さに概して接触することが理解されるであろう。当然のことながら、中敷きの中または中敷きの下の底部断熱構造物の具体的な中敷き構造、断熱構造物の形、位置づけおよび領域の間または領域の下または上部の層などの上部断熱構造物の位置づけにかかわらず、断熱構造物は、足指先領域に対応する靴の少なくともある領域を実質的に覆う。
図10は、本発明の履物物品構造の1つの態様の側断面図を示す。この態様において、断熱構成部分940および940’は、中敷き205および裏地970に対して外側に位置合わせされている。一態様では、裏地970は、フルオロポリマーでできた機能性層であることができる。この態様のための全体的な履物物品はまた、上部材料910、足底920、断熱材940および織物構成部分950の下の中敷き板930、ヒールカウンター960および先芯980を含む。他の態様において、断熱材940は、織物構成部分950に沿って中敷き板930に接着されてほぼ均一の厚さの表面を形成することができる。
一態様では、断熱材は、足指先領域内に存在し、および上部、足指底または足底領域にないかまたは存在しない。図11は、足指先領域において断熱材を有する本発明の履物物品構造の1つの態様の側断面図を示す。この態様において、断熱構成部分940’は、中敷き205および裏地970に対して外側に位置合わせされている。さらなる断熱材は、足指底に提供されておらず、したがって断熱材940および織物構成部分950は含まれていない。
任意選択的な態様において、断熱構成部分940’は、先芯980にラミネート加工されて、製造工程を減少させおよびさらなる接着剤層を避けることができる。
さらなる形態では、断熱構成部分940’は、裏地970に隣接して、連続的な防水性および通気性のある裏地を形成することができる。足指領域中の裏地970の一部分は、除かれおよび断熱構成部分940’と置き換えられる。断熱構成部分940’および裏地970に隣接することは、靴のかさをさらに減少させる。これらの態様において、先芯980は、裏地970および断熱構成部分940’に対して外側に位置合わせされている。
他の態様では、断熱構成部分940’は、上部材料910のポケット中に位置することができる。ポケットは、そこへのアクセスを可能にする1つのスリットを有することができる。ポケットは、断熱構成部分940’の置換または除去を可能にするように再び閉じることができるか、または断熱構成部分940’をポケット内に入れると接着されることができる。別の態様では、断熱構成部分940’は、任意選択的に片側または両側上の織物構成部分に隣接することができる。別の態様では、断熱構造物940’は、任意の取り付け方法により、裏地970、上部910のいずれか、または両方に取り付けられることができる。別の態様では、断熱構造物940’は、裏地970もしくは上部910のいずれかまたは両方に取り付けられることができ、および断熱構造物940’の片側または両側上の織物に隣接することができる。
試験方法
履物の熱抵抗
履物物品の熱抵抗を、詳細を本明細書中に記載するいくつかの変形を有する加熱した人体模型を使用した熱絶縁の測定のための標準試験方法(Standard Test for Measuring the Thermal Insulation of Clothing Using a Heated Manikin)ASTM F1291−10の一般的な教示に従い測定した。
履物の熱抵抗
履物物品の熱抵抗を、詳細を本明細書中に記載するいくつかの変形を有する加熱した人体模型を使用した熱絶縁の測定のための標準試験方法(Standard Test for Measuring the Thermal Insulation of Clothing Using a Heated Manikin)ASTM F1291−10の一般的な教示に従い測定した。
サイズ42の靴で試験を行うのに使用した人体模型は、50位パーセンタイルの男性の左足を表すサイズ(USサイズ9、ヨーロッパサイズ42)のThermetricsの(シアトル、WA)12区間のハイトップ加熱足試験システム(12−Zone High−Top Thermal Foot Test System)であった。人体模型は、分散された温度センサーネットワークを利用した、図1a〜h中に記載された12の独立して制御された、発汗区間を含んでいた。足の模型の12区間は、表1および図1a〜1h中に記載されたようなサイズでありかつ配置されていた。
足指先領域は、表1中の区間11である。
サイズ37の靴で試験を行うのに使用した人体模型は、50位パーセンタイルの男性の左足を表すようなサイズ(USサイズ7、ヨーロッパサイズ37)のThermetrics(シアトル、WA)13−区間ハイトップ加熱足試験システムであった。人体模型は、分散された温度センサーネットワークを利用する図2a〜2h中に記載された13の独立して制御された発汗区間を含んでいた。足の模型の13の区間は、表2および図2a〜2h中に記載されたようなサイズでありかつ配置されていた。
足指先領域は、表2中の区間24である。
気候チャンバーを人体模型の周囲で制御された温度および比較的湿潤性の条件を提供するために使用した。人体模型の周囲にある特注で作った風洞を、制御された、(足指からかかとへの)方向性の、均一な空気の流れを提供するように使用した。足の模型を除いて風洞中で測定した、空気の流れの空間および時間の変化性は、12.5%未満であった。±0.05m/秒の精度および1秒未満の時定数を有する全方向性風力計を、9つの均一に分散された点において空気の流れを測定するために使用した。これらの点は、空気の流れに垂直な平面上で風洞中に中心がある幅8インチかつ高さ9インチおよび足の模型の足指の先端の1.5インチ風上の範囲を覆っていた。少なくとも3分間のそれぞれの場所での測定値を平均した。
23±0.5℃の温度、50%±5%の相対湿度、および1.0±0.05m/秒の気流速度を有する制御された環境中で試験を行った。人体模型(例えば、左靴のサイズUS9、ヨーロッパ42)に適合するようなサイズの試験されるサンプルを、23℃、50%RHで少なくとも12時間放置して調整した。この履物物品サンプルを、裸の人体模型(すなわち、靴下を履いていない)に配置しおよび履物物品に存在する場合には、ひもを縛った。足底圧力板またはなんらかの他の機器の使用により、履物物品に掛けられる外部圧力がないように、人体模型を空中に吊るした。ASTM F1291−10によってデータを収集した。すなわち、それぞれの区間でm2℃/Wの単位の全熱抵抗(Rt)を得るために、30分間の定常状態のデータを平均化することによって、断熱値を決定した。報告した結果は、概してそれぞれの物品の3つの測定の平均を表す。それぞれの区間でm2℃/Wの単位の裸の人体模型(Ra)の表面上での空気層の熱抵抗を得るために、裸の人体模型(すなわち、履物物品なしで)について、同じ手順に従った試験をまた行った。
それぞれの区間でのRtを以下のように計算した。
Rt=(Tスキン−T周囲)/(Q/A)
Tスキン=区間平均温度(℃)
T周囲=周囲温度(℃)
Q/A=熱流束(W/m2)
Rt=(Tスキン−T周囲)/(Q/A)
Tスキン=区間平均温度(℃)
T周囲=周囲温度(℃)
Q/A=熱流束(W/m2)
履物物品なしで行った試験では、Raを同様に計算した。
次にm2℃/Wの単位を有する履物熱抵抗(Rf)を、領域での全熱抵抗(Rt)から領域での裸の人体模型(Ra)の表面上の空気層の熱抵抗を引くことによりいくつかの領域で計算した。履物物品が領域の全てを覆っていたかどうかに関わらず、それぞれの領域中のそれぞれの区間を、計算中に含めた。以下の式において具体的に説明するように、並列方式の計算を複数の区間を含む領域で使用した。表1および表2は、どの区間がそれぞれの人体模型でそれぞれの領域内に含まれるかを示す。
Rf,領域=Rt,領域−Ra,領域
ここで
Rt,領域=ΣA区間/Σ(A区間/Rt,区間)
Ra,領域=ΣA区間/Σ(A区間/Ra,区間)
Rf,領域=Rt,領域−Ra,領域
ここで
Rt,領域=ΣA区間/Σ(A区間/Rt,区間)
Ra,領域=ΣA区間/Σ(A区間/Ra,区間)
例えば、サイズ42の人体模型のRf,上部を表1に基づいて以下のように計算した。
Rf,上部=[(A6+A7+A8+A9)/(A6/Rt,6+A7/Rt,7+A8/Rt,8+A9/Rt,9)]−[(A6+A7+A8+A9)/(A6/Ra,6+A7/Ra,7+A8/Ra,8+A9/Ra,9)]
Rf,上部=[(A6+A7+A8+A9)/(A6/Rt,6+A7/Rt,7+A8/Rt,8+A9/Rt,9)]−[(A6+A7+A8+A9)/(A6/Ra,6+A7/Ra,7+A8/Ra,8+A9/Ra,9)]
サイズ37の人体模型でのRf,上部を、表2に基づいて、以下のように計算した。
Rf,上部=[(A16+A17+A18+A19+A22)/(A16/Rt,16+A17/Rt,17+A18/Rt,18+A19/Rt,19+A22/Rt,22)]−[(A16+A17+A18+A19+A22)/(A16/Ra,16+A17/Ra,17+A18/Ra,18+A19/Ra,19+A22/Ra,22)]
Rf,上部=[(A16+A17+A18+A19+A22)/(A16/Rt,16+A17/Rt,17+A18/Rt,18+A19/Rt,19+A22/Rt,22)]−[(A16+A17+A18+A19+A22)/(A16/Ra,16+A17/Ra,17+A18/Ra,18+A19/Ra,19+A22/Ra,22)]
小さい熱抵抗値の測定における通常の実験誤差は、そうした計算において0および/または負の値となることができる。領域中の計算されたRfが0以下であった場合、下記で規定した履物熱抵抗比を計算する際に、0で割ることのエラーを避けるために0.0001m2K/Wの最小限値で置換した。
単位のない値で表される履物熱抵抗比を、関連する領域での履物の熱抵抗値間の比として以下のように計算した。
足指領域の足底領域に対する履物熱抵抗比=Rf,足指/Rf,足底。3測定の平均を使用したので、平均した足指領域の足底領域に対する履物熱抵抗比=平均Rf,足指/平均Rf,足底。
足指先領域の上部領域に対する履物熱抵抗の比=Rf,足指先/Rf,上部。3測定の平均を使用したので、平均した足指先領域の上部領域に対する履物熱抵抗比=平均Rf,足指先/平均Rf,上部。
履物の蒸発抵抗
履物の蒸発抵抗
履物物品の蒸発抵抗を、詳細を本明細書中に記載するいくつかの変形を有する発汗した人体模型を使用した衣類の蒸発抵抗の測定のための標準試験方法ASTM F2370−10の一般的な教示に従い測定した。試験を行うために2つの人体模型を使用した。それらは、50位パーセンタイルの男性の左足を表すサイズ(USサイズ9、ヨーロッパサイズ42)のThermetricsの(シアトル、WA)12区間のハイトップ加熱足試験システムおよび50位パーセンタイルの男性の左足を表すサイズ(USサイズ7、ヨーロッパサイズ37)のThermetricsの(シアトル、WA)13区間のハイトップ加熱足試験システムであった。人体模型は、分散された温度センサーネットワークを利用した、複数の独立して制御された発汗区間を含んでいた。サイズ42の足の模型の区間は、表1および図1a〜1h中に記載されたようなサイズでありかつ配置されており、およびサイズ37の足の模型の区間は、表2および図2a〜2hに記載されたようなサイズでありかつ配置されていた。気候チャンバーを人体模型の周囲で制御された温度および比較的湿潤性の条件を提供するために使用した。人体模型の周囲にある特注で作った風洞を、制御された、(正面から後ろへの)方向性の、均一な空気の流れを提供するように使用した。空気の流れの空間および時間の変化性は、足の模型を除いた風洞において測定して、12.5%未満であった。±0.05m/秒の精度および1秒未満の時定数を有する全方向性風力計を、9つの均一に分散された点において空気の流れを測定するために使用した。これらの点は、空気の流れに垂直な平面上で風洞中に中心がある幅8インチかつ高さ9インチおよび足の模型の足指の先端の1.5インチ風上の範囲を覆っていた。少なくとも3分間のそれぞれの場所での測定値を平均した。
35±0.5℃の温度、40%±5%の相対湿度、および1.0±0.05m/秒の気流速度を有する制御された環境中で試験を行った。人体模型(例えば、左靴のサイズUS9、ヨーロッパ42)に適合するようなサイズの試験されるサンプルを、23℃、50%RHで少なくとも12時間放置して調整した。この履物物品サンプルを、発汗する人体模型に配置しおよび履物物品に存在する場合には、ひもを縛った。人体模型に履物物品を配置する前に、人体模型表面にわたって水を均一に分配するのに使用される着脱可能な布の発汗スキンでこの発汗する人体模型を覆った。このスキンを、人体模型の靴にマウントする前に予め湿らせた。足底圧力板またはなんらかの他の機器の使用により、履物物品に掛けられる外部圧力がないように、人体模型を空中に吊るした。試験期間にわたってヒーターのワット数(出力)を測定することにより、セクション8.6のオプション1でASTM F2370−10によってデータを収集した。すなわち、それぞれの区間でm2Pa/Wの単位の全蒸発抵抗(Ret)を得るために、30分間の定常状態のデータを平均化した。報告した結果は、それぞれの物品の3つの測定の平均を表す。それぞれの区間でm2Pa/Wの単位の裸の人体模型(Rea)の表面上での空気層の蒸発抵抗を得るために、決まった場所に着脱可能な布発汗スキンのみを有する(すなわち、履物物品なしで)人体模型について、同じ手順に従った試験をまた行った。
それぞれの区間でのRetを以下のように計算した。
Ret=(P飽和−P周囲)/(Q/A)
P飽和=測定されたスキン温度での飽和蒸気圧(Pa)
P周囲=測定された周囲温度での周囲の蒸気圧(Pa)
Q/A=熱流束(W/m2)
Ret=(P飽和−P周囲)/(Q/A)
P飽和=測定されたスキン温度での飽和蒸気圧(Pa)
P周囲=測定された周囲温度での周囲の蒸気圧(Pa)
Q/A=熱流束(W/m2)
蒸気圧を以下のように計算した。
P飽和=133.3×10[8.10765−(1750.29/(235+T スキン ))]
P周囲=RH×0.01×133.3×10[8.10765−(1750.29/(235+T 周囲 ))]
P飽和=飽和蒸気圧(Pa)
P周囲=周囲の蒸気圧(Pa)
Tスキン=スキンの温度(℃)
T周囲=周囲温度(℃)
RH=周囲の相対湿度(%)
P飽和=133.3×10[8.10765−(1750.29/(235+T スキン ))]
P周囲=RH×0.01×133.3×10[8.10765−(1750.29/(235+T 周囲 ))]
P飽和=飽和蒸気圧(Pa)
P周囲=周囲の蒸気圧(Pa)
Tスキン=スキンの温度(℃)
T周囲=周囲温度(℃)
RH=周囲の相対湿度(%)
履物物品を有さない人体模型で試験を行うために、Reaを以下の様式で計算した。
次にm2Pa/Wの単位を有する履物蒸発抵抗(Ref)を、領域での全蒸発抵抗(Ret)から領域での裸の人体模型(Rea)の表面上での空気層の蒸発抵抗を引くことによって、上部領域で計算した。上部領域は、対応する足の模型で表1および表2で「上部」として示された区間を含む。履物物品が、領域の全部を覆うか否かに関わらず上部領域内のそれぞれの区間は計算に含まれた。サイズ42の人体模型を試験するために並列法の計算を上部領域の履物蒸発抵抗を計算するために以下のように使用した:
Ref,上部=[(A6+A7+A8+A9)/(A6/Ret,6+A7/Ret,7+A8/Ret,8+A9/Ret,9)]−[(A6+A7+A8+A9)/(A6/Rea,6+A7/Rea,7+A8/Rea,8+A9/Rea,9)]
Ref,上部=[(A6+A7+A8+A9)/(A6/Ret,6+A7/Ret,7+A8/Ret,8+A9/Ret,9)]−[(A6+A7+A8+A9)/(A6/Rea,6+A7/Rea,7+A8/Rea,8+A9/Rea,9)]
サイズ37の人体模型での試験のための蒸発抵抗を以下のように計算した:
Ref,上部=[(A16+A17+A18+A19+A22)/(A16/Ret,16+A17/Ret,17+A18/Ret,18+A19/Ret,19+A22/Ret,22)]−[(A16+A17+A18+A19+A22)/(A16/Rea,16+A17/Rea,17+A18/Rea,18+A19/Rea,19+A22/Rea,22)]
Ref,上部=[(A16+A17+A18+A19+A22)/(A16/Ret,16+A17/Ret,17+A18/Ret,18+A19/Ret,19+A22/Ret,22)]−[(A16+A17+A18+A19+A22)/(A16/Rea,16+A17/Rea,17+A18/Rea,18+A19/Rea,19+A22/Rea,22)]
熱伝導度
レーザーコンプモデルFox314熱伝導度分析器(Laser Comp Saugus、MA)を用いて、本発明中で使用される断熱材の熱伝導度を測定した。単一測定の結果を記録した。
厚さ
レーザーコンプモデルFox314熱伝導度分析器(Laser Comp Saugus、MA)を用いて、本発明中で使用される断熱材の熱伝導度を測定した。単一測定の結果を記録した。
厚さ
熱伝導度機器(レーザーコンプモデルFox314 Laser Comp Saugus、MA)の積分厚さ測定を用いて、サンプル厚を測定した。単一測定の結果を記録した。
履物遠心分離防水性試験
それぞれの履物サンプルでの防水性はW.L. Gore and Associates、Inc.に割り当てられおよび参照によりその全てを取り込むSugarらの米国特許第5,329,807号明細書に記載された遠心分離試験の使用により決定できる。遠心分離試験を、30分間行った。30分後に漏れが見られなければ、履物サンプルは防水性であると考えた。
それぞれの履物サンプルでの防水性はW.L. Gore and Associates、Inc.に割り当てられおよび参照によりその全てを取り込むSugarらの米国特許第5,329,807号明細書に記載された遠心分離試験の使用により決定できる。遠心分離試験を、30分間行った。30分後に漏れが見られなければ、履物サンプルは防水性であると考えた。
メタン浸透により測定したガス浸透性
メタン試験機は、システム中で背圧のない拡散設定であった。機器の主要部は、2つの半分からなるステンレススチールでできたセルである。試験フィルムを、2つの半分の間に挟んでいる。2つのOリングで密封を保証している。セルは2つの出口および2つの入口を有する。メタンガスは、底の入口から入り、および底の排気出口を通って出て、フィルム上に背圧がないことを確かにする。メタンの流れはニードル弁によって制御される。上では、上部入口からゼロ空気(zero air)が来て、およびサンプルフィルムを通しFID検出器にメタンガスを浸透させる。ゼロ空気は、空気中のあらゆる炭化水素を取り除く触媒床を通した圧縮空気であり、メタンはFID検出器が測定する唯一の炭化水素であるようになっている。実際の機器では、さらなる制御が柔軟な検出範囲および測定の容易さのために必要である。メタン浸透試験機のFID検出器は、公知の濃度を有する空気およびメタンの混合物によって較正される。試験(直径約4’’)のために必要な比較的大きいサンプルのフットプリントおよび限定されたサンプルサイズのために、2つの複製のみがほとんどの場合テストされる。
メタン試験機は、システム中で背圧のない拡散設定であった。機器の主要部は、2つの半分からなるステンレススチールでできたセルである。試験フィルムを、2つの半分の間に挟んでいる。2つのOリングで密封を保証している。セルは2つの出口および2つの入口を有する。メタンガスは、底の入口から入り、および底の排気出口を通って出て、フィルム上に背圧がないことを確かにする。メタンの流れはニードル弁によって制御される。上では、上部入口からゼロ空気(zero air)が来て、およびサンプルフィルムを通しFID検出器にメタンガスを浸透させる。ゼロ空気は、空気中のあらゆる炭化水素を取り除く触媒床を通した圧縮空気であり、メタンはFID検出器が測定する唯一の炭化水素であるようになっている。実際の機器では、さらなる制御が柔軟な検出範囲および測定の容易さのために必要である。メタン浸透試験機のFID検出器は、公知の濃度を有する空気およびメタンの混合物によって較正される。試験(直径約4’’)のために必要な比較的大きいサンプルのフットプリントおよび限定されたサンプルサイズのために、2つの複製のみがほとんどの場合テストされる。
フィルムがセルの2つの半分の間に固定される前に、セルの底はゼロ空気によってパージされる。そしてデータ捕捉ソフトウェアが開始された後でメタンが出される。信号が定常状態に到達することを確かにするために、試験期間は典型的には15分である。データ捕捉周波数は1Hzである。最後の2分間でデータを平均化することによって、FID電圧を計算する。メタン濃度(Cメタン)をFID電圧および較正曲線によって決定する。そこでメタンフラックスは以下の式によって計算できる。
メタンフラックス=Cメタン(ppm)×R(ml/分)/A(cm2)=0.000654×Cメタン×R/A(μg/cm2/分)
(式中、Cメタンはppmでのメタン濃度であり、Rは、ml/分でのゼロ空気の流量であり、およびAは、cm2のセルでのセルの面積である。定数0.000654は、メタンの体積から質量への変換で生じる。
メタンフラックス=Cメタン(ppm)×R(ml/分)/A(cm2)=0.000654×Cメタン×R/A(μg/cm2/分)
(式中、Cメタンはppmでのメタン濃度であり、Rは、ml/分でのゼロ空気の流量であり、およびAは、cm2のセルでのセルの面積である。定数0.000654は、メタンの体積から質量への変換で生じる。
圧縮
圧縮応力から生じる%歪を、圧縮治具および5kN荷重セルを備えたインストロンモデル5965デュアルカラム卓上試験システム(Instron High Wycombe、UK)上で円筒型の圧縮板を使用して測定した。18mm直径サンプルの開始厚を0.05kgfの荷重で測定した。このサンプルを次に0.1mm/秒の速度で圧縮した。器具のコンプライアンスを補正した後に、300kPaおよび2000kPaの応力での歪を測定した。3測定の平均を、圧縮抵抗値を決定するために記録した。
圧縮応力から生じる%歪を、圧縮治具および5kN荷重セルを備えたインストロンモデル5965デュアルカラム卓上試験システム(Instron High Wycombe、UK)上で円筒型の圧縮板を使用して測定した。18mm直径サンプルの開始厚を0.05kgfの荷重で測定した。このサンプルを次に0.1mm/秒の速度で圧縮した。器具のコンプライアンスを補正した後に、300kPaおよび2000kPaの応力での歪を測定した。3測定の平均を、圧縮抵抗値を決定するために記録した。
例
本発明の例1〜3および5に従って履物物品のための挿入物を以下の様式で作った。
本発明の例1〜3および5に従って履物物品のための挿入物を以下の様式で作った。
上記で記載した、靴のための従来の中敷き205の上面図である、図4を参照すると、領域311は点線の間の中敷きの足指を画定する。図5は、従来の中敷き205の側断面斜視図を示す。表2中に示されるそれぞれの例では、中敷き205を靴から最初に除いた。中敷き312の最も正面(frontmost)の点から測定した7cmの距離は中敷きの足指領域311を画定した。中敷きの足指領域311を中敷き205から切り離し、それによって中敷き後部区画320を形成する。除いた中敷きの足指領域311を、断熱材料の実質的に同一のサイズの片を切り離すパターンとして使用した。例1〜3および5で使用した断熱材料は、米国特許第7,118,801号明細書の教示に概して従って作られ、および0.0152W/mK〜0.0246W/mKから熱伝導度および2.0mmの厚さを有するPTFE−エーロゲル複合材料からなっていた。例は、300kPaで40%未満、例えば18.5%の歪および2000kPaで55%未満、例えば39%の歪を有する材料で製造した。この断熱材料は、織物を断熱材料に接着するスプレー接着剤(3Mモデル#77−CC)を使用して、0.08mm厚、30.5g/m2の不織ナイロン織物を含む被覆層で両側上を被覆されていた。織物の約1.5cmの境界が断熱材料を取り囲むように編織物をトリミングした。図6は、この例の編織物502aおよび502bにおいて、断熱材501が2つの外側の被覆層の中にありかつ取り囲まれている断熱材料の図式の断面図を示す。断熱材料および織物のこの組み合わせを、断熱構造物503または503’と呼ぶ。靴の上部部分中で使用される断熱構造物503’は、時々本明細書中において、「上部断熱構造物」と呼ばれることができ、および靴の履物底領域中で使用される断熱構造物は時々「足底断熱構造物」と呼ばれることができる。
例2および3のために靴中に断熱構造物を設置する図7aを参照すると、第1の断熱構造物503は、中敷き後部区画320の正面にレイアウトされており、それによって実質的に元の中敷き205の形を再形成している。被覆層で記載されたのと類似のさらなる1片の不織ナイロン630を中敷き後部区画320および断熱構造物503の上に置き、2片の320および503を共に保持し、および中敷き材料後部区画320および断熱構造物503を両方重複させるように接合部分に広がるようにした。不織布、中敷き材料、および足底断熱構造物を次に、上記のスプレー接着剤を使用してすべて相互に接着し、それによって改変された中敷き650を形成した。
例1および例5の靴、および図7b参照すると、元の中敷き205は断熱構造物503より0.5mm超厚く、1片のポリエチレンフォーム(HIRI−Hildebrand und Richter & Co.によって製造されたRG170)などのスペーサー640が、同じ接着剤を使用して取り付けられて、断熱構造物503とスペーサー640との全厚が中敷き後部区画320の厚さとほぼ等しくなるようになっている。上記図6Aに記載した不織ナイロン織物630を、320、640および503の片を共に保持するために使用した。このように、例1および例5のために改変された中敷き651を作った。
次に改変された中敷き650または651を靴の中に再挿入し、除去された元の、改変されていない中敷きと同じ靴の空洞空間を満たした。
追加の断熱構造物503’は、上記の様におよび図6に記載されたように同一の断熱材、不織材料および集成体技術を使用した靴の足指空洞の上部部分に適合するように作られた。しかしこの断熱構造物の形は、図9に示すように円蓋状形に切断されて、上部足指領域にほぼならい、靴の正面に向かって配置されるように向きをつけられた曲がった端を有し、および改変された中敷き650の正面端311と概して接触している。断熱材片は、図8中の点線720の間を伸びる矢印によって記載されるように靴の上部表面に沿って概して測定した場合に、靴711の最も正面の点から少なくとも7cm後ろに伸びるようなサイズであった。この断熱構造物の上部表面に、次に上記の接着剤をスプレーし、および靴の足指空洞中に挿入して、中敷き中の断熱構造物503と上部の足指領域中の断熱構造物503’との間で最小限の隙間があるようにした。例1〜6の履物物品の試験を行いおよび下記の表3および表4中に報告した。同様に、改変されていない比較例1〜7の試験を行い、および表3および表4中に報告した。2つの他の市販されている靴を、なんら改変または追加の断熱材なしで、比較例6および7として試験した。
例4
下記および図10に図で示したように、女性用のカジュアルスタイルの中くらいの高さのブーツを作った。皮革上部910、およびエチレンビニルアセテート(EVA)920からなる粉砕された足底を使用してブーツを作った。皮革は、1.2mm〜1.4mmの牛皮革フルグレインであった。足底は、足前部で約10mm厚およびかかとで28mm厚であった。セルロースの中敷き板930を、かかとエリア(示されていない)中のすね板(shank board)補強とともに使用した。米国特許第7,118,801号明細書中の教示にほぼ従って製造しおよび0.020W/mKの熱伝導度を有するPTFE−エーロゲル複合材料940を含む1片の約2mm厚の低熱伝導度断熱材を、先芯980とほぼ同じ距離を靴911の正面から後ろに伸びるように、中敷き板930の足指エリアの形に切断した。この1片の断熱材を、ネオプレン接着剤で、中敷き板の足指エリアの先に接着した。1片の不織ポリエステル織物950を中敷き板の残りのエリアの形に切断し、およびネオプレン接着剤で中敷き板の残りのエリアの先に接着して、ほぼ均一の厚さの表面を形成した。
ブーツ上部910のパターンを、先芯980および中敷き板930エリア中の断熱材の追加の厚さに適合するように設計し、一方中敷き板930の底の全周に継続する1.8cmの余白を残した。皮革が上部910の所望の形に縫われた後で、ヒールカウンター960および3つの層織物積層体(ポリアミド−ポリエステルブレンド編織物/ePTFE/ポリアミド編物)の裏地970を取り込んだ。アクリルポリマーで被覆されたポリエステル織物からなる先芯980を、皮革上部の内側にネオプレン接着剤で接着した。約20mW/mKの熱伝導度を有し約2mm厚と測定される別個の1片の上記の低熱伝導度断熱材料940’を、先芯980の寸法とほぼ一致するように切断し、および材料の端においてなんらかの見える移行(visible transition)を減少させるために、先芯の上部側の周り約2cmおよび継続する余白の周り1.5cmの幅ではいだ。次に断熱材をネオプレン接着剤で先芯980の内側に接着した。次に上部に力を掛けたままにし、およびネオプレン接着剤を使用して中敷き板に接着した。最終的に、ポリウレタン接着剤および膜空気圧プレス(membrane pneumatic press)を使用して閉じた上部に足底920を接合した。完成した靴の試験を上記に記載したように行い、および結果を表3および表4中に報告した。
この例は、接合した足底靴構造を有する力が継続した上部(a force lasted upper with a cemented sole shoe construction)と言われるものを記載するが、本発明は、ストローベル(Strobeled)、縫い付け、チューブ状モカシンおよびスリップラスティッド(slip lasted)の上部を有する靴および射出成形の足底、加硫処理した足底、皮革足底、EVA足底、およびその同類のものを有する靴を含むがこれらに限られない他の靴構造技術において達成されることができるであろうことに留意する。
例6
下記および図10に図で示したように、女性用のカジュアルスタイルの中くらいの高さのブーツを作った。皮革上部910および接合した足底920を使用してブーツを作った。米国特許第7,118,801号明細書中の教示にほぼ従って製造しおよび0.020W/mKの熱伝導度を有するPTFE−エーロゲル複合材料940を含む1片の約1.9mm厚の低熱伝導度断熱材を、先芯980とほぼ同じ距離で靴911の正面から後ろに伸びるように、中敷き板930の足指エリアの形に切断した。この1片の断熱材を、中敷き板の足指エリアの先に接着した。スペーサー950を中敷き板の残りのエリアの形に切断し、および中敷き板の残りのエリアの先に接着して、ほぼ均一の厚さの表面を形成した。
下記および図10に図で示したように、女性用のカジュアルスタイルの中くらいの高さのブーツを作った。皮革上部910および接合した足底920を使用してブーツを作った。米国特許第7,118,801号明細書中の教示にほぼ従って製造しおよび0.020W/mKの熱伝導度を有するPTFE−エーロゲル複合材料940を含む1片の約1.9mm厚の低熱伝導度断熱材を、先芯980とほぼ同じ距離で靴911の正面から後ろに伸びるように、中敷き板930の足指エリアの形に切断した。この1片の断熱材を、中敷き板の足指エリアの先に接着した。スペーサー950を中敷き板の残りのエリアの形に切断し、および中敷き板の残りのエリアの先に接着して、ほぼ均一の厚さの表面を形成した。
ブーツ上部910のパターンを、先芯980および中敷き板930エリア中の断熱材の追加の厚さに適合するように設計し、一方中敷き板930の底の全周に継続する余白を残した。皮革が上部910の所望の形に縫われた後で、ヒールカウンター960および裏地970を取り込んだ。先芯980を、皮革上部の内側にネオプレン接着剤で接着した。約0.020mW/mKの熱伝導度を有し約1.9mm厚と測定される別個の1片の上記の低熱伝導度断熱材料940’を、先芯980の寸法とほぼ一致するように切断し、および材料の端においてなんらかの見える移行を減少させるために、先芯の上部側の周りおよび継続する余白の周りをはいだ。次に上部に力を掛けたままにし、および中敷き板に接着した。最終的に、閉じた上部に足底920を接合した。完成した靴の試験を上記に記載したように行い、および結果を表3および表4中に報告した。
この例は、接合した足底靴構造を有する力が継続した上部と言われるものを記載するが、本発明は、ストローベル、縫い付け、チューブ状モカシンおよびスリップラスティッドの上部を有する靴および射出成形の足底、加硫処理した足底、皮革足底、EVA足底、およびその同類のものを有する靴を含むがこれらに限られない他の靴構造技術において達成されることができるであろうことに留意する。
比較例4
Farnworthの米国特許第7,752,776号明細書の例1の教示に実質的に従ってスキーブーツを形成した。具体的には、スキーブーツの足指エリアの断熱値を、2〜3のより小さい例外があるがFarnworthの米国特許第7,752,776号明細書の例1にほぼ従い増加させた。すなわち、断熱材中の真空シーリングを確かにするために外側の真空の密閉されたフィルム(Ziploc(商標)真空シーラーロールフィルム(部品番号ZL211X16PK6))の追加を有するFarnworthに実質的に記載された断熱材料である。足の底正面部を被覆する断熱真空構造の断熱値は0.35m2K/Wであり、および足の先端部の一部分を被覆する断熱構造の断熱値は0.36m2K/Wであった。
Farnworthの米国特許第7,752,776号明細書の例1の教示に実質的に従ってスキーブーツを形成した。具体的には、スキーブーツの足指エリアの断熱値を、2〜3のより小さい例外があるがFarnworthの米国特許第7,752,776号明細書の例1にほぼ従い増加させた。すなわち、断熱材中の真空シーリングを確かにするために外側の真空の密閉されたフィルム(Ziploc(商標)真空シーラーロールフィルム(部品番号ZL211X16PK6))の追加を有するFarnworthに実質的に記載された断熱材料である。足の底正面部を被覆する断熱真空構造の断熱値は0.35m2K/Wであり、および足の先端部の一部分を被覆する断熱構造の断熱値は0.36m2K/Wであった。
完成した靴の試験を、本明細書の上記に記載したように行い、および結果を表3および表4中に報告した。
W/mKの単位は、W/m℃の単位と等しく、および単位m2℃/Wの単位はm2K/Wの単位と等しいことは当業者に理解されるであろう。
この出願の本発明は、一般的におよび特定実施形態の両方に関して上記に記載された。本発明は、ある好ましい態様を含むと考えられるものに記述されているが、当業者に知られた種々の代替は、一般的な開示の中であるように選択されることができる。下記で説明する請求項の記載を除き、本発明はその他の点で制限されない。
Claims (17)
- 上部領域、足指先領域および足指底領域を含む足指領域、ならびに足底領域を含む履物物品であって、
前記履物物品は、0.18m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfを有し、および前記足指先領域中に30mW/m℃以下、好ましくは25mW/m℃以下の熱伝導度を有するかさの低い断熱材を含み、
前記履物物品は、0.80以上、好ましくは0.9以上の足底領域に対する足指領域の履物熱抵抗比;および/または1.0以上、好ましくは1.4以上の上部領域に対する足指先領域の履物熱抵抗比を有する、履物物品。 - 前記履物物品が、0.16m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfを有する、請求項1に記載の履物物品。
- 前記履物物品が、0.1m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfを有する、請求項1に記載の履物物品。
- 前記履物物品が、0.07m2℃/W以上の足指領域履物熱抵抗を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記履物物品が、0.09m2℃/W以上の足底領域履物熱抵抗を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記履物物品が、防水性である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記物品が、250m2Pa/W以下の上部領域履物蒸発抵抗を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記物品が、100m2Pa/W以下の上部領域履物蒸発抵抗を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記上部領域の少なくとも一部分が材料によって覆われている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記かさの低い断熱材が、足指領域において連続的である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記かさの低い断熱材が、エーロゲル含有材料を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記かさの低い断熱材が、5mm以下の厚さを有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記かさの低い断熱材が、300kPaの応力で40%歪未満の圧縮抵抗値を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記かさの低い断熱材が、2000kPaの応力で55%歪未満の圧縮抵抗値を有する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の履物物品。
- 前記かさの低い断熱材が、ガス浸透性である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の履物物品。
- 足指先領域および上部領域を含む履物物品であって、
前記履物物品が、前記足指先領域中に30mW/m℃以下、好ましくは30mW/m℃以下の熱伝導度を有するかさの低い断熱材を取り込み、および
前記履物物品が、150m2Pa/W以下、好ましくは100m2Pa/W以下の上部領域履物蒸発抵抗を有する、履物物品。 - 前記履物物品が、0.18m2℃/W以下、好ましくは0.1m2℃/W以下の上部領域履物熱抵抗Rfを有する、請求項16に記載の履物物品。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190122 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190709 |