JP2018532511A - 製剤の欠乏を測定するための手段を含む、イオン導入法によってユーザの皮膚上に分配される製剤を塗布するためのデバイス、および、対応する方法 - Google Patents

製剤の欠乏を測定するための手段を含む、イオン導入法によってユーザの皮膚上に分配される製剤を塗布するためのデバイス、および、対応する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、イオン導入法によってユーザの皮膚上に分配される製剤を塗布するためのデバイス(1)に関は、デバイス(1)は、分配される製剤を貯蔵するための少なくとも1つの手段(84)と;分配される製剤を受け入れることができる少なくとも1つの分配キャビティ(92)と;少なくとも1つの第1のイオン導入法電極(17)と;電子制御回路と;物理的または物理化学的なパラメータを測定するための手段であって、電子制御回路に接続されており、また、パラメータの測定を示す信号(E1)を送るように構成されている、手段;を含む。本発明によれば、第1のイオン導入法電極(17)および測定するための手段は、分配キャビティ中に据え付けられており、電子制御回路は、キャビティの中で測定される物理的または物理化学的なパラメータの値と基準閾値とを比較して、製剤がキャビティから欠乏しているかどうかを検出するように構成されている。

Description

本発明は、ユーザの皮膚上に分配されることとなる美容的または治療的な製剤の塗布を可能にするデバイスの分野に関する。とりわけ、それは、イオン導入法の原理を使用するデバイスに対処し、製剤の有効成分の種々の皮膚層を通した送達を改善する。
製剤の有効成分の皮膚を通した送達を改善することが意図された、イオン導入法によって皮膚上に分配される製剤を塗布するためのデバイスが知られている。特許文献1から、我々はそのようなデバイスについて知っており、それは、塗布されることとなる製剤のための貯蔵部と、製剤の有効成分が皮膚を浸透することを可能にするように電界を発生させることができる少なくとも1つの第1の電極と、電子制御回路と、該制御回路に接続されている測定手段を含む。これらの測定手段は、皮膚上への製剤の自動的な分配を発生させるために、皮膚もしくは物質のパラメータ、貯蔵部内に残っている製剤の量、または、経過時間のパラメータを測定することが可能である。
分配される製剤を塗布するためのこのデバイスに関連する問題の1つは、これがすべてのタイプの測定手段を必要とする複雑なシステムであるということである。皮膚はユーザごとに異なって反応するので、皮膚において行われる測定は精密ではない。たとえば、インピーダンス測定に関して、皮膚インピーダンスは、特に、皮膚の水和にしたがって変化する。それに加えて、時間遅延回路は、分配される製剤の精密な管理、および、分配される製剤の消費の精密な管理を可能にしない。最後に、製剤分配に関するこれらの様々なパラメータを管理する方式についてのインストラクションは存在していない。
国際公開第2013/118114号パンフレット
本発明は、とりわけ先行技術の欠点の全部または一部を是正することを目的とする。
本発明の1つの目的は、トリートメントを中断せずにユーザの皮膚を保護するように、製剤が存在しないときを知ることを可能にする、イオン導入法によって分配される製剤を塗布するためのデバイスを提供することである。
これらの目的は、イオン導入法によってユーザの皮膚上に分配される製剤を塗布するためのデバイスであって、デバイスは、
- 分配される製剤を貯蔵するための少なくとも1つの手段と、
- 分配される製剤を受け入れることができる少なくとも1つの分配キャビティと、
- イオン導入法のための少なくとも1つの第1の電極と、
- 電子制御回路と、
- 物理的または物理化学的なパラメータを測定するための手段であって、電子制御回路に接続されており、また、パラメータ測定を示す信号を送るように構成されている、手段とを含み、
イオン導入法のための第1の電極および測定手段は、分配キャビティの中に据え付けられており、電子制御回路は、キャビティ中の物理的または物理化学的なパラメータの測定値と閾値基準値とを比較して、キャビティ中の製剤の欠乏を検出するように構成されている、デバイスを通して実現される。
この解決策は、上述の課題を解決することを可能にする。したがって、製剤塗布デバイスは、分配キャビティ中の製剤の欠乏についての情報、ひいては、ユーザの皮膚についての情報を常に有することを可能にする。この情報の知識を有するデバイスまたはユーザは、ユーザの皮膚に向けての製剤の分配をトリガする。それ以上分配キャビティの中に製剤が存在しないことを知ることは、長期にわたる電流の印加の間に、および/または、製剤なしの状態での、ひいては、可能なトリートメントなしの状態での、皮膚とのデバイスの摩擦の間に、微小病変が生じることを回避する。また、分配キャビティ中の物理的または物理化学的なパラメータを測定するための手段は、ユーザの皮膚上で直接的に実施される測定よりも精密な測定を可能にする。
本発明の性質によれば、デバイスは、分配キャビティの中に配置されている、イオン導入法のための少なくとも1つの第2の電極を含む。したがって、電流の流れは、トリートメントされることとなるゾーン内で、第1の電極と第2の電極の間に位置付けされたままになり、一方、モノポーラとして説明されているデバイスでは、電流は、身体の大きいパーツ(たとえば、手のひらと接触しているデバイスの本体部の上に対電極がある場合には、手、顔、および脳)を横断する。
本発明の性質によれば、電子制御回路は、それが分配キャビティ中の製剤の欠乏を検出する場合に、分配キャビティ中の製剤の分配をトリガすることができるコマンドシグナルを発生させるように構成されている。そのため、製剤は自動的に分配され、ユーザは、デバイスの他の制御を心配することなく、皮膚の種々のゾーンを治療し続けることが可能である。
本発明のさらに別の性質によれば、電子制御回路はイオン導入法のための第1および第2の電極に接続されており、また、イオン導入法のための第1の電極と第2の電極の間で皮膚側を流れることができる電流を発生させるように構成されている。したがって、一方で、測定手段を妨害しないように、および、他方で、塗布デバイスのエネルギ/電気の消費を管理するように、イオン導入法電極内の電流の流れを管理することが可能である。
本発明の別の性質によれば、デバイスは、電子制御回路に接続されている警告手段を含み、電子制御回路は、それが分配キャビティ中の製剤の欠乏を検出する場合には、キャビティ中の製剤の欠乏をユーザに警告することができるコマンドシグナルを発生させるように構成されている。したがって、ユーザは、キャビティ中の製剤の欠乏を警告され、皮膚トリートメントゾーンのトリートメントまたはケアを継続するかどうかについて自分自身で決めることが可能である。
本発明の別の性質によれば、デバイスは、貯蔵手段から分配される製剤を抽出するための少なくとも1つの手段を含む。とりわけ、この抽出手段は、手動で、または、モータによって、動作させられ得る。したがって、ユーザが製剤の欠如を警告されるときに、ユーザは、貯蔵手段から製剤を抽出するために抽出手段をアクチベートすることが可能であり、そうでなければ、貯蔵手段からの製剤の抽出は自動化されている。
本発明の第1の実施形態によれば、測定手段は、製剤のインピーダンスを測定する手段を含む。インピーダンスを測定するそのような手段は、検出閾値と分配される製剤のタイプを関連付けることを可能にし、それは、その組成に応じて、より導電性であってもよく、または、より導電性でなくてもよい。
この実施形態の性質によれば、インピーダンス測定手段は、インピーダンス測定のための少なくとも一対の電極を含み、少なくとも一対の電極は、分配キャビティの中に配置されており、少なくとも一対の電極の間を電流が流れる。
本発明の第2の実施形態によれば、測定手段は、光学的な測定手段を含む。そのような光学的な測定手段は、たとえば、それが酸化製剤または腐食性製剤と接触して使用されている場合には、とりわけ、先行する実施形態において説明されている測定電極の酸化に伴う問題を回避することを可能にする。
この第2の実施形態の性質によれば、光学的な測定手段は、分配キャビティのうちの少なくとも1つを通して光を拡散させる少なくとも1つの光送信器と、送信器の反対側に設置されている少なくとも1つの光受信器とを含む。
本発明の性質によれば、イオン導入法のための第1の電極および第2の電極は、電極間ゾーンによって分離されており、電極間ゾーンは、皮膚上への製剤の塗布の表面を含む。そうであるので、イオン導入法のための第1および第2の電極は、互いから所定の距離に維持されている。それに加えて、これは、安全対策のために、これらの電極の中により低い強度の電流を発生させること可能にする。
本発明のさらに別の性質によれば、イオン導入法のための第1および第2の電極、同一平面の中に位置している。この構成は、トリートメントまたはケアゾーンと接触した状態になることができる、イオン導入法のための1つの電極と、デバイスのハンドルの上のイオン導入法のための第2の電極とを含むデバイスと比較して、イオン導入法のための第1の電極と第2の電極の間の電流が進行する距離を低減させることを可能にする。それに加えて、ユーザの皮膚を通る有効成分の浸透が制御される。そうであるので、トリートメントされることとなる皮膚ゾーンを目標とし、漏洩電流を制限することが可能である。
本発明の性質によれば、塗布表面は第1および第2の電極の前記平面に対して平行な平面内に位置しており、イオン導入法のための第1および第2の電極の平面、ならびに、電極間ゾーンの平面は、所定の距離に位置している。このように、電極間ゾーンから後退させられて第1および第2の電極を配置することは、電極とユーザの皮膚の直接的な接触を回避し、それは、刺激または電気的な疼きを防止する。またこれは、第1および第2の電極の平面と電極間ゾーンの平面の間に残る/蓄積することができる製剤の量を低減することが可能である。それに加えて、この構成は、イオン導入法のための第1および第2の電極の平面の上に位置しているフォーミュラ(formula)を通してではなく、皮膚内の電流の通路を推進する。
本発明の性質によれば、デバイスは、貯蔵手段を含有する本体部と、本体部の上に装着される塗布用ヘッドとを含む。この構成は、塗布デバイスのコンパクトさ、ならびに、使用およびハンドリングの簡単さを推進する。
本発明のさらに別の性質によれば、イオン導入法のための第1の電極および第2の電極は、塗布用ヘッド内に配置されており、コンパクトなデバイスを提供し、漏洩電流を回避するようになっている。
本発明のさらに別の性質によれば、イオン導入法のための第1および第2の電極、ならびに、インピーダンス測定のための1対の電極は、それらの動作において干渉を生成させないように独立している。
分配される製剤の迅速な供給を可能にするために、および、メインテナンスおよびハンドリングのしやすいコンパクトなデバイスを提供するために、分配される製剤を貯蔵する手段は、塗布デバイスの本体部に取り外し可能に接続されているカートリッジを含む。
また、本発明は、上記性質のいずれか1つに記載の製剤塗布デバイスの分配キャビティ中の分配される製剤の欠乏を検出するためのプロセスに関する。プロセスは、以下のステップ、すなわち、
- 分配キャビティ中の物理的または物理化学的なパラメータの値の、測定手段を介した測定と、
- 電子制御回路へのこの測定値の送信と、
- 電子制御回路による、物理的または物理化学的なパラメータのこの測定値と閾値基準値との比較と、
- 電子制御回路による、分配キャビティ中の製剤の欠乏の検出と
を含む。
他の革新的な性質および利点は、以下の説明において見られることとなり、説明は、添付の図面を参照して、参照のために提供されており、決して限定するものではない。
本発明による、イオン導入法によってユーザの皮膚上に分配される製剤を塗布するためのデバイスの斜視図である。 図1における切断平面A−Aによる、製剤塗布デバイスの縦断面図である。 本発明による製剤塗布デバイスの塗布用ヘッドの例の上面斜視図である。 図3に図示されている塗布用ヘッドの例の底面図である。 本発明による塗布デバイスの塗布用ヘッドの例の分解斜視図である。 本発明による、塗布用ヘッドの例の断面図を概略的にかつより詳細に図示する図である。 本発明による、塗布用ヘッドの例の断面図を概略的にかつより詳細に図示する図である。 塗布用ヘッドにおける第1および第2の電極の配置の実施形態を概略的に表す図である。 塗布用ヘッドにおける第1および第2の電極の配置の実施形態を概略的に表す図である。 塗布用ヘッドにおける第1および第2の電極の配置の実施形態を概略的に表す図である。 第1の電極と第2の電極の間に置かれることとなる電気的絶縁手段の例を表す図である。 第1の電極と第2の電極の間に置かれることとなる電気的絶縁手段の例を表す図である。 第1の電極と第2の電極の間に置かれることとなる電気的絶縁手段の例を表す図である。 本発明による、カートリッジを含む塗布デバイス本体部の上に装着および接続されている塗布用ヘッドの例の部分的な詳細断面図である。 電子制御回路、電流発生器、ならびに、第1および第2の電極の間の電気的な通信を表す簡単化された例示のブロック図である。 測定手段を備えた塗布用ヘッドの例示的な実施形態が分解図で表されている、本発明の実施形態を表す図である。 図16に図示されている実施形態の塗布用ヘッドの断面図である。 例示的な実施形態による測定手段を含む、本発明による塗布用ヘッドの部分的な斜視図である。 別の例示的な実施形態による測定手段を備えた、本発明による塗布用ヘッドの部分的な斜視図である。 本発明による塗布用ヘッドと接続することが意図されたデバイス本体部の接続部分の上面斜視図である。 分配キャビティ中の物理的または物理化学的なパラメータを測定するための手段、警告手段、電流発生器、および、分配される製剤を抽出するための手段の間の電子制御回路の種々の通信を表す、簡単化された例示のブロック図である。
図1を参照すると、本発明によるイオン導入法によってユーザの皮膚上に分配される製剤を塗布するためのデバイス1は、ユーザの皮膚の美容的および/または治療的なトリートメントを意図している。ここで、デバイス1は、イオン導入法の原理、電気泳動原理を使用し、ユーザの皮膚を通した製剤およびその有効成分の浸透を推進および促進する。ここで、イオン導入法は皮膚を通した電界の印加であり、製剤のイオンの変位を可能にする駆動力として作用する。皮膚は非侵襲性様式でトリートメントされる。
デバイスは、デバイス1の把持デバイスを形成する本体部2と、本体部2の上に装着される塗布用ヘッド3を含む。図2に見られるように、デバイスは、皮膚上に分配される製剤を貯蔵するための少なくとも1つの手段84を含む。有利には、しかし、限定的ではなく、本体部2は、分配される製剤を貯蔵するための手段84を含む。塗布用ヘッド3に関して、それは、ユーザの皮膚上に分配される製剤の分配のための少なくとも1つの手段11を含む。
本発明の意味の中での「製剤」という用語は、液体および/または水性組成物などのような流体の形態の製剤を表している。製剤は、皮膚を介してケアまたはトリートメントを提供することができる有効成分を含む。
図2から図7を参照すると、塗布用ヘッド3は本体部2の上に取り外し可能に装着され、劣化および/または損傷の場合にヘッドの交換が可能になっており、したがって、その洗浄を促進する。図3および図4に図示されているような塗布用ヘッド3は、ユーザの皮膚に向けて配向されることが意図される上側インターフェースと、製剤塗布デバイスの本体部2に接続されることが意図される反対側の下側インターフェースを含む。
本発明の理解の促進のために、塗布用ヘッド3が垂直方向の長手方向軸線Zに沿って延在していることを考える。また、水平方向の軸線Xが表わされており、軸線Xは、垂直方向の長手方向軸線Zに対して、および、横断方向の軸線Yに対して垂直であり、これらの3つの軸線X、Y、Zが、たとえば図2および図3に図示されているような右手座標系を形成するようになっている。「下側」、「上側」、「高い」、「低い」、「上部」、および「底部」という用語は、垂直方向の長手方向軸線Zを基準にして定義されており、また、「横方向の」という用語は水平方向の軸線Xを基準にして定義されている。
図5、図6、および図7により正確に図示されているように、塗布用ヘッド3はベース4を含み、ベース4は、壁部7によって接続されている上側表面5および下側表面6を含む。この壁部7はサイドスカート8によって拡張されており、サイドスカート8は、軸線Zにしたがって、壁部7の周囲部から底部に向けて延在している。サイドスカート8は、その長さに沿って、内側表面9および反対側の外側表面10を有している。ベース4は略三角形の断面を有している。当然ながら、ベース4は、塗布デバイス1の本体部と適合するときには円形または他の断面を有することが可能である。
また、図6および図7において、ベース4は、上側表面5と下側表面6の間に配置されている、分配される製剤の分配のための分配回路12を含む。とりわけ、分配回路12は、ベース4の下側表面6において、バッファ貯蔵部13を含み、バッファ貯蔵部13は、塗布デバイス1の本体部2から製剤を受け入れるかまたは収集することが意図されている。バッファ貯蔵部13は、本体部2から分配される製剤を受け入れる入口部14と、皮膚上への製剤の分配のための手段11に向けて製剤が流れることを可能にする出口部15とを有している。製剤が分配のための手段11に向けて流れることを可能にするために、分配回路12は、分配チャネル16を含み、分配チャネル16は、製剤の分配のための手段11とバッファ貯蔵部13とを接続している。分配チャネル16は、ベース4の壁部7の中に形成されている。分配チャネルは、ベース4の上側表面5において分配開口部91によって終了し、とりわけ、それらは、バッファ貯蔵部13の出口部15をこれらの分配開口部91と接続することを可能にする。有利には、しかし、限定的ではないが、それぞれの分配開口部91は、分配回路12の分配チャネル16と流体連通している。
塗布デバイスは少なくとも1つの第1の電極17を含み、少なくとも1つの第1の電極17は、製剤の有効成分が皮膚を浸透することを可能にするように電流を発生させることが可能である。本発明の文脈において、デバイスはイオン導入法のための少なくとも1つの第2の電極18を含む。これら第1および第2の電極17、18は、塗布デバイス1によって含有されている少なくとも1つの分配キャビティ92中にそれぞれ据え付けられており、分配される製剤を受け入れることが可能である。とりわけ、分配キャビティ92は塗布用ヘッド3の中に形成されており、少なくとも1つの分配開口部91と流体連通している。図6および図7において、第1の電極17および第2の電極18は、ベース4の上側表面5の上に配置されていることが、より厳密に観察される。第1の電極17および第2の電極18は、電流発生器(本説明において後に説明される)に接続されており、電流を生成するようになっており、皮膚の中に分配される製剤の浸透を電流が引き起こすことが意図されている。イオン導入法のための第1の電極17および第2の電極18は、電極間ゾーン19によって互いから分離されており、電極間ゾーン19は、第1の電極17と第2の電極18の間に一定のスペースを確保している。電極間ゾーン19は塗布表面20を含み、塗布表面20は、分配される製剤を塗布するために皮膚と接触した状態になることが意図されている。換言すれば、第1および第2の電極17、18は電極間ゾーン19から後退させられており、第1および第2の電極がユーザの皮膚と接触する状態にならないようになっている。より正確には、電極間ゾーン19は、有利には、しかし、限定的ではないがアセンブリ部材によって形成されており、アセンブリ部材は、ベース21を有しており、側壁部22がユーザの皮膚に向けて配向されている第1の表面23と第2の表面24とを接続しており、第1の表面23は、したがって、塗布表面20を画定しており、第2の表面24は、それの反対側にある。ここで、アセンブリ部材は、2つのピン25を有しており、2つのピン25は第2の表面24から延在しており、また、2つのピン25はベース4の2つの対応する孔部26の中へフィットすることが意図されており、アセンブリ部材がベース4の中へフィットすることを可能にするようになっている。孔部26は、ベース4の上側表面5から下側表面6へ、ベース4を横断している(図4を参照)。側壁部22は特定の厚さを有しているので、塗布表面20はベース4の上側表面5から所定の距離に位置している。とりわけ、ベース4の上側表面5は平面Aにおいて画定されており、一方、第1および第2の電極17、18は上側表面5の上方に配置されており、平面Aに対して平行な平面Bにおいて画定されている。電極間ゾーン19に関して、および、とりわけ、塗布表面20に関して、これは、平面Cにおいて画定されており、平面Cは、第1および第2の電極17、18の平面Bに対して平行になっている。第1および第2の電極17、18の平面B、ならびに、電極間ゾーン19の平面Cは互いから所定の距離に位置している。所定の距離は0.3から1.3ミリメートル(mm)の間にある。本発明の特定の性質によれば、電極間ゾーン19は、第1の電極17と第2の電極18の間に所定の最小距離dminを有している。この所定の最小距離dminは、有利には、5mmから20mmの間にある。好ましくは、しかし、限定的ではないが、この距離dminは10mmである。したがって、第1および第2の電極17、18からの平面B、ならびに、電極間ゾーン19からの平面Cを分離する距離に起因して、分配キャビティ92が得られる。したがって、後者は、ベース4の上側表面5によって形成される少なくとも1つの底部、および、アセンブリ部材(電極間ゾーン19)の側壁部22によって形成される側壁部を有している。また、キャビティ92の側壁部は、下記に説明されている塗布用ヘッド3によって含有されるキャップ37のカラー38の内側壁部から形成され得る。塗布用ヘッド3のキャビティ92は、このキャビティ92中に分配される製剤の薄膜の形成を可能にする。換言すれば、塗布用ヘッドの上側インターフェースの上において製剤の蓄積が回避される。
有利には、しかし、限定的ではないが、分配のための手段11は、ユーザの皮膚に向けて1つまたは複数の製剤出口開口部を含み、1つまたは複数の製剤出口開口部は、塗布用ヘッド3の上側インターフェースにおいて終了している。
本発明の性質によれば、第1の電極17および第2の電極18は、穿孔28を備えた壁部27をそれぞれ有している。
図6に図示されている第1の実施形態によれば、1つまたは複数の穿孔28は、ユーザの皮膚に向けて製剤を分配する。換言すれば、穿孔28は、皮膚に向けて1つまたは複数の製剤出口開口部を構成している。したがって、製剤は、ベース4の分配開口部91を通って、それぞれの第1および第2の電極17、18の穿孔28に向けて流れる。この実施形態では、第1および第2の電極は、導電性の材料から作製されている。この導電性の材料は、金属材料もしくはポリマー、または、このポリマー材料を含有する複合材料を含むことが可能である。ポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であることが可能である。金属材料は、ステンレス鋼であることが可能である。
図7に図示されている第2の実施形態、および、図16に図示されている別の実施形態によれば、穿孔31を備えた壁部を提供する少なくとも1つのプレート29が塗布デバイス1の塗布用ヘッド3の中に配置されている。より正確には、プレート29はそれぞれの第1および第2の電極17、18の上方に配置されている。このケースでは、製剤は1つまたは複数の分配開口部91を通って、第1および第2の電極17、18の1つまたは複数の穿孔28を通って、プレート29の穿孔31に向けて流れ、穿孔31はユーザの皮膚に向けて製剤を分配する。有利には、このプレート29は、ユーザの皮膚に対する刺激または疼きを回避するために導電性ではない。プレート29はポリマー材料から作製され得る。好ましくは、しかし、限定的ではないが、ポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはポリオキシメチレン(POM)などの、熱可塑性のものである。この実施形態では、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18は、複合材料から作製されている。有利には、複合材料は、カーボン充填ポリマーであることが可能である。
第1および第2の電極17、18は、ベース4の上側表面5の上方に、様々な方式で配置され得る。一実施形態では、図1、図3、図6、および図7に図示されているように、第1の電極17は、ベース4の中央に配置されている。第2の電極18に関して、それは、塗布用ヘッド3の周囲部に、より正確には、電極間ゾーン19の外周の周りに配置されている。図示されている第1の電極17は、略三角形形状を有している。この実施形態では、第2の電極18は、概して三角形形状を有する閉じた輪郭を有している。図8に図示されている別の実施形態では、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18は、長方形形状を有している。これらは、互いに平行に配置されており、電極間ゾーン19によって分離されている。図9に図示されている別の実施形態によれば、第1および第2の電極17、18は、形状が長方形になっている。電極の数は4つであり、それらは、互いから所定の距離に配置されている。電極間ゾーン19は、塗布用ヘッド3の中央に配置されており、たとえば、電極間ゾーン19の左側に2つの第1の電極17が存在し、また、電極間ゾーン19の右側に2つの第2の電極18が存在する。図10に図示されているさらに別の実施形態によれば、第1の電極17は、4つの縁部32を形成する2つの垂直なブランチを備えた概して十字の形状を有している。第1の電極17は、ヘッド3の中央に、および、とりわけ、ベース4の上側表面5の中央に配置されている。いくつかの第2の電極18(このケースでは、そのうちの4つ)は、第1の電極17から所定の距離に、後者の周りに配置されている。それぞれの第2の電極18は、第1の電極17の縁部32の延伸部に対し平行に配置されている。電極間ゾーン19は、第1および第2の電極17、18を分離している。当然ながら、第1および第2の電極17、18の他の構成も可能である。
説明されている様々な実施形態では、塗布用ヘッド3は少なくとも1つの電気的絶縁手段33を含み、少なくとも1つの電気的絶縁手段33は第1の電極17と第2の電極18の間に流体的に置かれている。この電気的絶縁手段33は、塗布用ヘッド3を介した第1の電極17と第2の電極18の間の電流の通路を許容するかもしくは制限し、または、さらに防止するように構成されている。図6および図7を参照すると、絶縁手段33は分配チャネル16のうちの1つの上に配置されている。第1の電極17と第2の電極18の間の電流の流れを制御可能とするために、電気的絶縁手段33は、分配開口部91とバッファ貯蔵部13の出口部15との間で、第1の電極17につながる分配チャネル16の上に配置されている。実際に、図6および図7において、イオン導入法のための第1の電極17は塗布用ヘッド3の中央に位置しており、一方、イオン導入法のための第2の電極18は第1の電極17の周囲部を取り囲み、とりわけ、電極間ゾーン19を取り囲んでいる。
有利には、しかし、限定的ではないが、電気的絶縁手段33は、第1の電極1につながる分配チャネル16の分配開口部91の近くに位置しており、第2の電極18に向かう塗布用ヘッド3を介した漏洩電流を可能な限り制限するようになっている。
塗布用ヘッド3を介した第1の電極17と第2の電極18の間の電流の通路を許容または制限するために、電気的絶縁手段33は開位置または閉位置になることが可能である。閉位置では、電流は第1の電極17と第2の電極18の間だけを流れる。開位置では、電流は、塗布用ヘッド3および本体部2の中を制限された様式で流れる。電気的絶縁手段33はクリアランスエリアを有しており、クリアランスエリアは、電気的絶縁手段33が開位置になっているときに、第1の電極17と第2の電極18の間の、および、塗布用ヘッド3の分配チャネル16内の電流の流れを可能にする。それにもかかわらず、このクリアランスエリアは非常に小さいので、進行する経路のインピーダンスは、このクリアランスエリアを介した電流の流れを選ぶには大き過ぎるようになっている。したがって、電流は、塗布用ヘッド3および本体部2の内部に向けてというよりもむしろ、上側インターフェース(皮膚側)の中をほとんど独占的に流れる。
開位置では、分配される製剤は本体部2から第1および第2の電極17、18に向けて流れるが、閉位置では、製剤はもはや第1の電極17に向けて流れることができない。製剤が貯蔵するための手段84からバッファ貯蔵部13に向けて再び抽出されると、製剤の圧力は、電気的絶縁手段33が開くことを引き起こし、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18が製剤を供給される。電気的絶縁手段33の開口圧力は、第2の電極18に供給する分配チャネル16および関連の圧力損失に関連して、適当に選択される。理想的には、絶縁手段33の通路の中に分配される製剤によって受ける圧力損失は、第2の電極18に供給する、より長い分配チャネル16の圧力損失に等しい。または、電気的絶縁手段33は、イオン導入法のための第2の電極18につながる分配チャネル16の上に配置されてもよい。これは、有利には、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18に向けての製剤の流れをバランスさせることを可能にし、したがって、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18への製剤の等しい供給を最適化することを可能にする。
それに加えて、絶縁手段33の内側の圧力が所定の閾値に到達するときに、絶縁手段33は開位置になっている。有利には、しかし、限定的ではないが、絶縁手段33は弁であり、好ましくは、図11から図13に図示されているような逆止弁である。しかし、絶縁手段33は別の形態をとることも可能である。弁は、第1の端部および反対側の第2の端部を備えた本体部を含み、第1の端部には進入口34が形成されており、第2の端部には出口部35が形成されている。出口部35は、弾性的に変形可能な2つの対向するリップ36から形成されたダックビルの形態になっている。2つのリップ36は、弁の内側の圧力値が少なくとも所定の圧力閾値に等しい場合に開き、また、それらは弁の内側の圧力値が所定の圧力閾値よりも低いときには閉じる。所定の圧力閾値は、5から200ミリバール(mbar)の間にある。好ましくは、しかし、限定的ではないが、所定の閾値圧力値はおおよそ50mbarである。開位置では、出口部35に形成されているリップ36のクリアランスエリアは非常に低くなっており、結果的にインピーダンスが高くなることが留意されるべきである。リップ36の(開口部の)最大クリアランスエリアは、0.2mm2から2.5mm2の間にある。したがって、分配される製剤の流れが可能であるが、電流の流れは、塗布用ヘッド3を介したイオン導入法のための第1の電極17と第2の電極18の間で制限される。
弁は、シリコンなどのようなポリマー材料から作製されている。
塗布用ヘッド3は、キャップ37またはカバーを含み、キャップ37またはカバーは、ベース4に固定され、第1および第2の電極17、18を塗布用ヘッド3における適切な位置に保持する。キャップ37は、カラー38を含み、カラー38は、中央開口部39を有しており、中央開口部39を通して、ベース4が受け入れられる。第1および第2の電極17、18、および、アセンブリ部材(塗布表面20)は、この中央開口部39を通して見ることができる。カラー38は、上側表面101を有しており、上側表面101は、平面Dにおいて画定されている。この上側表面101は、支持リングを形成しており、支持リングの目的は、皮膚上に薄い厚みを有する体積を生成させることである。この平面Dは、電極間ゾーン19の塗布表面20の平面Cに対して略平行である。また、平面Dは、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18の平面Bに対して平行である。キャップ37のカラー38は、その周囲部において、サイドスカート40を含み、サイドスカート40は、ベース4の壁部7と協働することが意図されている。とりわけ、ベース4のサイドスカート8と壁部7の間に、フランジ41が設けられており、サイドスカート40の自由端部42が、フランジ41の上に置かれる。ベース4の壁部7は、非貫通スロット43(図5および図16を参照)を有しており、非貫通スロット43のそれぞれの中に、サイドスカート40の内側壁部45の上のレッジ部44が装着され、キャップ37をベース4に取り付ける。ベース4のカバー37の分解を促進するために、ベースは、壁部7の上に切り欠き部99を含む。切り欠き部は、それぞれの非貫通スロット43の近くに位置しており、また、ユーザの指がカバー37の自由端部42にアクセスすることを可能にする。
キャップ37のサイドスカート40の内側壁部45とベース4の壁部7との間に、第1のガスケット46が配置されている。第1のガスケット46が適切な位置に保持されるために、ベース4の壁部7は、壁部7の外周の方向に延在する溝部47を含む。第1のガスケット46は、リング形状の本体部を有している。有利には、第1のガスケット46は、弾性的に変形可能な材料から作製されている。この変形可能な材料は、好ましくは、以下のもの、すなわち、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)、フッ化炭素ゴム(FPM)、ポリアクリルエラストマー(ACM)、エチレンアクリルコポリマー(AEM)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、VITON(登録商標)、またはブチルのうちの1つから選択される、ポリマーまたはコポリマーである。
塗布用ヘッド3は、塗布用ヘッド3および本体部2を取り外し可能に接続するために、接続部材48をさらに含む(図5および図16を参照)。この接続部材48は支持部49を含み、支持部49は、壁部52によって接続されている上側面50および下側面51を含む。支持部49は、両側に壁部52を通り抜ける開口部54を有している。この開口部54は、バッファ貯蔵部13の入口部14と連通している。支持部49は固定ブラケット55(ここでは、そのうちの3つ)を装備しており、固定ブラケット55は支持部49の内面51から延在している。支持部49は、ベース4のサイドスカート8の内側表面9と圧力嵌めの状態になっている。固定ブラケット55は、それらの自由端部56のそれぞれに向けて、略V字形状を有している。これらの固定ブラケット55は、本体部2の第1の部分59の近位端部58に設けられている隆起部57と協働する。隆起部57は、本体部2の内側表面60上に配置されている。壁部52には壁部52の外周に沿って延在する溝部53が設けられており、溝部53の中に第2のガスケット61が据え付けられる。ガスケット61は、サイドスカート8の内側表面9と接触している。
有利には、分配される製剤は、カートリッジ63の中に含有されており、カートリッジ63は、デバイスの本体部2に取り外し可能に接続されている。したがって、製剤が使い尽くされたとき、カートリッジ63を容易に交換または補充し得る。
図14および図20を参照すると、カートリッジ63は、取り付けヘッド67を受け入れるハウジング66を含む。取り付けヘッド67は、接続部材48の開口部54を通して挿入されており、取り付けヘッドの一部分は、バッファ貯蔵部13の中に延在している。取り付けヘッド67は、塗布用ヘッド3に関連して取り付けられている。また、ガスケット70が、接続部材48の支持部49の溝部69の中に収容されている。ガスケット70は、ストップ30によって溝部69の中に固定されており、分配される製剤が、カートリッジ63の取り付けヘッド67と交差しないようになっている。
本体部2は、貯蔵するための手段84の中の製剤を本体部2から抽出することを可能にするために、少なくとも1つの抽出手段78を含む。この抽出手段78は、手動であってもよく、または、電動化されていてもよい。手動モードでは、デバイスは、駆動手段82を含むことが可能であり、駆動手段82は、一部分83(図1を参照)を含み、一部分83は、デバイス1の本体部2の開口部77を通って延在しており、ユーザがそれを容易にアクチベートすることができるようになっている。有利には、しかし、限定的ではないが、この駆動手段82はホイール85を含む。
変形例として、電動化された抽出手段78はモータ(不図示)を含み、モータは、分配メカニズムを回転させることを可能にするための手段をアクチベートする。モータは、塗布デバイス1の本体部2の上のアクセス可能なボタン(不図示)を介してアクチベートされ得る。このボタンは電子制御回路72に接続されており、モータをアクチベートする。
また、塗布用ヘッド3の中に配置されている第1および第2の電極17、18に低強度の電流を流すことを可能にするために、電流発生器71が本体部2の中に配置されている。電流は、50マイクロアンペア(μA)から6000μAの間である。好ましくは、しかし、限定的ではないが、電流はおおよそ800μAである。電流は、交流でも、また直流でもよい。電流発生器71は、製剤塗布デバイス1の本体部2の中に据え付けられる電子制御回路72によって制御され、電流を出力する。電子制御回路72は、電源90によって電力を与えられ、電源90は、バッテリ、または、家庭用電源グリッド上で再充電可能なバッテリであってよい。これは、図15におけるブロック図に図示されている。あるいは、デバイス1は、電力コード(不図示)を含むことが可能であり、電力コードは、家庭用電源グリッドに接続され、電子制御回路72に電力を与えることが意図されている。電流発生器71と第1および第2の電極17、18の間の電気的な接続を確保するために、これらの電極は、ピン73、73’をそれぞれ装備している(図5、図14、および図16を参照)。ピン73、73’ならびに第1および第2の電極17、18は、ここでは、単一のピースから(ワンピースで)形成されている。それぞれのピン73、73’(図14および図16を参照)は、塗布用ヘッド3の下側インターフェースからアクセス可能な自由端部74を有している。換言すれば、それぞれのピン73、73’は、両側において、電極間ゾーン19、ベース4、および接続部材48を、後者によって含有されているスリット75、75’、75”を介して横断している。したがって、ピン73、73’は、塗布用ヘッド3の接続部材48の下側面51からアクセス可能である。それぞれのピン73、73’は、電極間ゾーン、ベース4、および接続部材48の長さを上回る長さを有している。ここで、ピン73、73’のそれぞれは、倒立L形状のセクションを有している。デバイスの本体部2は接続エレメント76を含み、接続エレメント76は電流発生器71に接続されている。1つの接続エレメント76は電流発生器71のアノードに接続されており、別の接続エレメント76は電流発生器71のカソードに接続されている。そのたるめに、塗布用ヘッド3がデバイス1の本体部2に接続されているときに、それぞれのピン73、73’は、接続エレメント76と協働して電流を供給される。
本発明の性質によれば、製剤が分配されるときに、ユーザの皮膚、イオン導入法のための第1の電極17、および、イオン導入法のための第2の電極18とともに、閉じた回路が形成される。強い強度または長い期間の場合に、不快感もしくはさらなる痛みの感覚を生成させる皮膚の微小病変を回避するために、または、機能または耐性に伴う問題を検出するために、デバイスは、温度プローブを含むことが可能である。有利には、この温度プローブは、塗布デバイス1の塗布用ヘッド3の中に一体化されており、電子制御回路72に接続されている。
図16から図19および図21に図示されている別の実施形態では、塗布デバイス1は、電子制御回路72に接続されている、物理的または物理化学的なパラメータを測定するための測定手段93を含む。これら測定手段93は、パラメータ測定信号E1を電子制御回路72に送るように構成されている。この実施形態では、電子制御回路72は、物理的または物理化学的なパラメータの測定値を閾値基準値と比較して、分配キャビティ92中の製剤の欠乏を検出するように構成されている。有利には、しかし、限定的ではないが、電子制御回路72はメモリ102を含み、メモリ102中に閾値基準値が記憶されている。また、電子制御回路72はコンパレータ(不図示)を含み、コンパレータは、測定手段93によって測定される値を閾値と比較することが意図されている。
図16から図18に図示され第1の実施形態によれば、測定手段93は、分配キャビティ92中のインピーダンスを測定するための手段を含む。このインピーダンス測定手段は、少なくとも1つの分配キャビティ92内に位置付けされている。ここで、このインピーダンス測定手段は1対の電極を含み、1対の電極はそれぞれの分配キャビティ92内に配置されており、また、1対の電極の間で電流が流れることが可能である。それぞれの対の電極は、電流I1を放出することができる第1の送信電極94と、第1の送信電極94によって送信される電流I1を受信することができる第2の受信電極95とを含む。第1の送信電極94および第2の受信電極95は、電圧発生器(不図示)に接続されている。第1の送信電極94および第2の受信電極95のそれぞれは、これらの電極の装着を促進するために、アセンブリ部材19および/またはキャップ37の製造の間にオーバーモールドによって現実化される。当然、スクリーンプリンティングプロセスまたは他の同様の方法を使用して電極を作製することが可能である。有利には、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18、ならびに、インピーダンス測定のための電極94、95は独立している。インピーダンス測定のための電極94、95は、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18と同じ材料から作製されている。第1の送信電極94は、第2の受信電極95に面して配置されている。電流I1は、第1の送信電極94によって第2の受信電極95に送信される。次いで、この電流I1の強度値は、対応する測定されたインピーダンス値に変換される。ここで、分配キャビティ92の内側のこのインピーダンス値は、測定信号E1の値に対応している。信号E1は電子制御回路72に送信され、電子制御回路72は、測定信号E1の値と所定のインピーダンス閾値E2を比較する。有利には、電子制御回路72は、測定信号E1にしたがって、少なくとも1つのコマンドシグナルS1、S2、S3を発生させることが意図されている。
有利には、しかし、限定的ではないが、測定される測定信号Elの値が、所定のインピーダンス閾値E2以下のときには、電子制御回路72はコマンドシグナルS1、S2、S3を発生させる。逆に、測定される測定信号E1の値が所定のインピーダンス閾値E2よりも大きいときには、制御回路72はコマンドシグナルを送らない。とりわけ、電子制御回路72は、分配キャビティ92中に製剤が存在しないときに、コマンドシグナルS1、S2、S3を送る。電子制御回路72がコマンドシグナルを送らないときに、キャビティ92中に製剤は存在していない。当然ながら、電子制御回路72は、製剤がキャビティ92中に存在する場合に、コマンドシグナルを発生させるように構成され得る。たとえば、後者がコマンドシグナルS2を放出し、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18の電源を再びアクチベートすることが可能である。
したがって、分配キャビティ92中に製剤が存在していないときに、電子制御回路72は、以下のコマンドシグナルを送る:
- 分配キャビティ92中の製剤の分配をトリガすることができるコマンドシグナルS1;
- イオン導入法のための第1および第2の電極17、18の中を流れることができる電流を発生させることが意図されたコマンドシグナルS2;または、
- 分配キャビティ92中の製剤の欠乏をユーザに警告することができるコマンドシグナルS3。
コマンドシグナルS1のケースにおいて、後者はモータをアクチベートし、モータはデバイスの本体部2の中のカートリッジ63の駆動手段をアクチベートする。
コマンドシグナルS2のケースにおいて、後者は電流発生器71を再びアクチベートし、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18の中に電流を発生させる。実際に、それぞれの対のインピーダンス測定電極によって、測定が分配キャビティ92の中で行われるときに、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18はアクティブでない。これに関して、電子制御回路72はコマンドシグナルS4を送るように構成されており、測定の間に、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18の電力をカットする。
コマンドシグナルS3のケースにおいて、塗布デバイス1は警告手段96を含み、警告手段96は電子制御回路72に接続されており、分配キャビティ92中の製剤の欠乏をユーザに警告する。警告手段96は、視覚的および/または聴覚的な手段であることが可能である。したがって、警告されたユーザは、皮膚のトリートメントまたはケアが終了されたかどうかを結果的に決定することとなり、その場合に、ユーザは、分配される製剤を抽出する抽出手段78をアクチベートすることにはならない。代替例では、ユーザは、抽出手段78をアクチベートすることとなる。
図19に図示されている第2の実施形態によれば、測定手段93は光学的な測定手段を含む。この光学的な測定手段は、理想的には、分配される製剤を分配するためにキャビティ92内に位置付けされている。製剤の測定手段は、分配キャビティ92の内側の光強度を表す情報を送信することを可能にする。光学的な測定手段は電子制御回路72に接続されており、電子制御回路72は分配キャビティ92の内側の光強度を表す情報を与え処理することができる。これに関して、光学的な測定手段は、少なくとも1つの光ビーム送信器97、および、少なくとも1つの光ビーム受信器98を含み、少なくとも1つの光ビーム受信器98は、光ビーム送信器97に面して配置されている。送信器97は光源を有しており、光源は光ビームLlを送信することができ、分配キャビティ92の一方の側に配置されている。この光源は、たとえば、発光ダイオード(LEDと短縮される)を含み、発光ダイオードは500nmから1500nmの間の波長を送信する。受信器98は光受信器を有しており、光受信器は光源によって送信される光ビームL1を受信することができ、分配キャビティ92の他方の側に設置されている。光ビームの受信器98はフォトセルを含み、フォトセルはLEDによって送信される波長を受信し、それまたはそれらを電流に変換する。この実施形態では、光学的な測定手段は、デバイスがユーザの皮膚と接触しているかどうかを検出するために、第1の測定を行う。この第1の測定の文脈において、光ビームL1は、送信器97によって受信器98に送信される。次いで、光ビームL1は、受信された光強度を表す電流に変換される。ここで、分配キャビティ92の内側のこの光強度値は、測定信号E11の値に対応している。測定信号E11は電子制御回路72に送信され、電子制御回路72は測定信号E11の値と所定の光強度閾値E21を比較する。有利には、電子制御回路72は、測定信号E11にしたがって第1または第2のコマンドシグナルを発生させることが意図されている。
有利には、しかし、限定的ではないが、測定される測定信号E11の値が、所定の光強度閾値E21よりも小さいときに、電子制御回路72は、第1のコマンドシグナルを発生させる。逆に、測定される測定信号E11の値が所定の光強度閾値E21の値以上のときに、制御回路72は第2のコマンドシグナルを送る。とりわけ、電子制御回路72は、デバイスがユーザの皮膚と接触しているときに第1のコマンドシグナルを送り、また、デバイスが皮膚と接触していないときに第2のコマンドシグナルを送る。
デバイス1が皮膚と接触していることを電子制御回路72が検出すると、電子制御回路は第2の測定をトリガすることができる第1のコマンドシグナルを光学的な測定手段に送る。この第2の測定は、分配キャビティ92中に製剤が存在しているかどうかを検出することを可能にする。これに関して、測定信号E12は分配キャビティ92の内側の光強度の値を表している。測定信号E12は電子制御回路72に送信され、電子制御回路72は測定信号E12の値と所定の光強度閾値E22を比較する。有利には、電子制御回路72は、測定信号E12にしたがって、コマンドシグナルS1、S2、S3を発生させることが意図されている。測定される測定信号E12の値が所定の光強度閾値E22以下のときに、電子制御回路72はコマンドシグナルを発生させない。逆に、測定される測定信号E12の値が所定の光強度閾値E22よりも大きいときに、制御回路72はコマンドシグナルS1、S2、S3を発生させる。とりわけ、電子制御回路72は、分配キャビティ92中に製剤が存在しないときにコマンドシグナルS1、S2、S3を送信する。電子制御回路72がコマンドシグナルを送信しないときに、製剤はキャビティ92中に存在している。当然ながら、電子制御回路72は、製剤がキャビティ92中に存在する場合にコマンドシグナルを発生させるように構成され得る。したがって、分配キャビティ92中に製剤が存在しないときには、電子制御回路72は、以下のコマンドシグナルを送る。これらのコマンドシグナルは、インピーダンス測定の間に発生されるコマンドシグナルと同一である。
- 分配キャビティ92中の製剤の分配をトリガすることができるコマンドシグナルS1;
- イオン導入法のための第1および第2の電極17、18の中を流れることができる電流を発生させることが意図されたコマンドシグナルS2;または、
- 分配キャビティ92中の製剤の欠乏をユーザに警告することができるコマンドシグナルS3。
ここで、イオン導入法によってユーザの皮膚上に分配される製剤を塗布するためのデバイス1の機能が説明される。塗布デバイス1が電力を与えられると、電子制御回路72は電流発生器71に命令を送り、電流発生器71はイオン導入法のための第1および第2の電極17、18において電流Iを発生させる。ユーザは、第1のステップとして、製剤がカートリッジ63から抽出され、バッファ貯蔵部13の中に収集されるまで、抽出手段78をアクチベートする。第2のステップとして、圧力下の製剤は、弁の内側の圧力が所定の値に到達するときに弁の開放をトリガし、それは、ベース4の中に形成されている分配チャネル16の中へ製剤が通ることを可能にする。次いで、製剤は、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18に向けて、分配開口部91を介して分配キャビティ92の中へ流れ込む。生成される電界の右に、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18の穿孔28を通り抜ける製剤は、半円形のアーチを形成する力線にしたがって皮膚の中へ深く輸送される。皮膚下で到達される距離は、深さ2mmから10mmの間にある。
本発明の実施形態によれば、デバイス1の分配キャビティ92中に製剤が存在しているかどうかを判定するために、デバイスは、分配キャビティ92中の物理的または物理化学的なパラメータの測定を行う。これらの測定は、デバイス1の動作の間の所定の期間の後に起こるようにスケジュールされ得る。第1に、電子制御回路72はコマンドシグナルS4を送り、イオン導入法のための第1および第2の電極17、18の電力をカットする。次いで、電子制御回路72は検出プロセスをトリガし、検出プロセスは以下のステップを有する。
- 分配キャビティ92中の物理的または物理化学的なパラメータの値の測定手段93を介した測定;
- 電子制御回路72へのこの測定値の送信;
- 電子制御回路72による、物理的または物理化学的なパラメータのこの測定値と閾値E2、E21、E22との比較;および、
- 電子制御回路72による、分配キャビティ92中の製剤の欠乏の検出。
分配キャビティ92中に製剤が存在していないことが検出されるとき、電子制御回路72は、コマンドシグナルS3を発生させ、分配キャビティ中の製剤の欠乏をユーザに警告する。ユーザは、抽出手段78をアクチベートするかどうかについて決定する。
あるいは、分配キャビティ92中に製剤が存在していないことが検出されるとき、電子制御回路72は、以下のようなコマンドシグナルを送る:
- 分配キャビティ92中の製剤の分配をトリガすることができるコマンドシグナルS1;および/または、
- イオン導入法のための第1および第2の電極17、18の中を流れることができる電流を発生させることが意図されたコマンドシグナルS2。
本発明は、例として上記に説明されている。当業者は、たとえば、本発明の文脈から逸脱することなく、単独でまたは組み合わせて取り込まれる様々な上記の性質を組み合わせることによって、本発明の種々実施形態の変形例を実施することができることが理解される。

Claims (13)

  1. イオン導入法によってユーザの皮膚上に分配される製剤を塗布するためのデバイス(1)であって、
    - 前記分配される製剤を貯蔵するための少なくとも1つの手段(84)と、
    - 前記分配される製剤を受け入れることができる少なくとも1つの分配キャビティ(92)と、
    - イオン導入法のための少なくとも1つの第1の電極(17)と、
    - 電子制御回路(72)と、
    - 物理的または物理化学的なパラメータを測定するための手段(93)であって、前記電子制御回路(72)に接続されており、また、前記パラメータの測定を示す信号(E1、E11、E12)を送るように構成されている手段(93)と
    含む、デバイス(1)において、
    イオン導入法のための前記第1の電極(17)および前記測定するための手段は、前記分配キャビティ(92)の中に据え付けられており、前記電子制御回路(72)は、前記キャビティ中の前記物理的または物理化学的なパラメータの測定値と閾値(E2、E21、E22)を比較して、前記キャビティ(92)中の製剤の欠乏を検出するように構成されていることを特徴とするデバイス(1)。
  2. イオン導入法のための少なくとも1つの第2の電極(18)を、前記分配キャビティ(92)の中に配置されて含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス(1)。
  3. 前記電子制御回路(72)は、該回路が前記分配キャビティ中の製剤の前記欠乏を検出する場合には、前記分配キャビティ(92)中の製剤の分配をトリガすることができるコマンドシグナル(S1)を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のデバイス(1)。
  4. 前記電子制御回路(72)に接続されている警告手段(96)を含み、前記電子制御回路(72)は、該回路が前記分配キャビティ(92)中の製剤の前記欠乏を検出する場合には、前記キャビティ(92)中の製剤の前記欠乏を前記ユーザに警告することができるコマンドシグナル(S3)を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のデバイス(1)。
  5. 前記貯蔵するための手段(84)から前記分配される製剤を抽出するための少なくとも1つの手段(78)を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
  6. 前記測定するための手段(93)は、インピーダンスを測定するための手段を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
  7. 前記インピーダンスを測定するための手段は、インピーダンスの測定のための少なくとも一対の電極を含み、前記少なくとも一対の電極は、前記分配キャビティ(92)の中に配置されており、前記少なくとも一対の電極の間を電流(I1)が流れることを特徴とする請求項6に記載のデバイス(1)。
  8. 前記測定するための手段(93)は、光学的な測定するための手段を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
  9. 前記光学的な測定するための手段は、前記分配キャビティ(92)のうちの少なくとも1つを通して光を拡散させる少なくとも1つの光ビーム送信器(97)と、前記送信器(97)の反対側に設置されている少なくとも1つの光受信器(98)を含むことを特徴とする請求項8に記載のデバイス(1)。
  10. イオン導入法のための前記第1および第2の電極(17、18)は、電極間ゾーン(19)によって分離されており、前記電極間ゾーン(19)は、前記皮膚上への前記製剤の塗布の表面(20)を含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
  11. イオン導入法のための前記第1の電極(17)および前記第2の電極(18)は、同一平面(B)の中に位置していることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
  12. 前記電極間ゾーン(19)は、前記第1の電極(17)および前記第2の電極(18)の前記平面(B)に対して平行な平面(C)の中に位置しており、イオン導入法のための前記第1および前記第2の電極の前記平面(B)、ならびに、前記電極間ゾーン(19)の前記平面(C)は、所定の距離に位置していることを特徴とする請求項10に従属する場合の請求項11のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の製剤を塗布するためのデバイス(1)の分配キャビティ(92)中の分配される製剤の前記欠乏を検出するためのプロセスであって、以下のステップ、すなわち、
    - 前記分配キャビティ(92)中の物理的または物理化学的なパラメータの値の、前記測定するための手段(93)を介した測定と、
    - 前記電子制御回路(72)へのこの測定値の送信と、
    - 前記電子制御回路72による、前記物理的または物理化学的なパラメータのこの測定値と閾値基準値(E2、E21、E22)との比較と、
    - 前記電子制御回路72による、前記分配キャビティ(92)中の製剤の前記欠乏の検出
    を含むことを特徴とするプロセス。
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