本発明は、皮膚(スキン)をトリートメント(処置)するデバイスに関する。本発明は、更に、そのようなデバイスを提供するハウジング及び/又はスキントリートメントヘッド(皮膚処置ヘッド)に関する。
皮膚をトリートメントするブラシは当該技術分野で知られている。例えば、米国特許出願公開第2006/0058714号は、人の手によって操作することができるハンドルと、ヘッド部分を移動させる運動生成器(motion generator)によって及び/又はユーザがハンドルを操作することによって身体部分及び/又は皮膚の領域上を移動させられてよい様々な種類のトリートメントアタッチメント(処置トリートメントアタッチメント)に結合する1つ又はそれよりも多くのヘッド部分とを含む、デバイスを記載している。様々な適切なアタッチメントは、研磨面を有するアプリケータアタッチメント、酸素が移動することがある細孔を有する酸素注入(oxygenation)アタッチメント、洗浄及び艶出しのためのブラシアタッチメント、加熱及び冷却のための熱アタッチメント、並びに光放射アタッチメントを含む。運動生成器は、ヘッド部分を振動させること、回転させること、往復動させること、又はヘッド部分を通じて音波を伝搬させることによって、アタッチメントを移動させてよい。よって、アタッチメントは、研磨、洗浄、艶出し、照明、又は酸素注入によって皮膚及び/又は身体部分をトリートメントするために、ヘッド部分に取り付けられ且つヘッド部分から取り外される。その上、素子中、研磨組成物、洗浄溶液、及び/又は艶出し溶液が、皮膚及び/又は身体部分に塗布されてよい。
米国特許第7,695,207B1号は、環状ブラシ、ディスク形状ブラシ、複数の円周方向に離間したディスク形状ブラシ、一対の直線ブラシ、単一の直線ブラシ等を含む、異なる実施形態を含む、シェービングゲルアプリケータを記載している。ブラシの一部は、回転運動のために取り付けられ、一部は、直線運動における往復運動のために取り付けられる。ブラシに熱を加えて、ブラシ上に堆積させられたシェービングゲルを加熱する。シェービングゲルは、アプリケータに解放可能に係合させられるカートリッジから計量分配(ディスペンス)される。検出器が使用中のカートリッジの種類を検出し、適用されるべき熱の量及びそのカートリッジ内のシェービングゲルの性能を最適化するブラシ回転又は往復運動速度を調整する。代替的な実施形態では、ゲルがブラシ上に計量分配される前に、ゲルはゲルパック内で加熱される。
中国特許出願公開第203169845号は、光子美容器具(photonic beauty instrument)及びその充電シートを記載している。光子美容器具は、ハウジングと、ハウジングの上端に配置された機能的ヘッドとを含む。電源アセンブリ及びPCBプレートがハウジング内に配置されている。電源アセンブリはPCBプレートと電気的に接続される。IPLアセンブリが機能的ヘッド内に配置され、PCBプレート及び電源アセンブリとそれぞれ電気的に接続される。光若返りデバイスを用いるならば、良好な皺除去、染み除去、皮膚の若返り、皮膚の引締め、及び美白効果が皮膚のために提供されるよう、バイオ刺激光分解熱がIPLアセンブリによって生成される強力なパルス光を通じて人間の皮膚に提供される。充電回路板が充電シートに配置される。光若返りデバイスを収容する空洞が充電シートに設けられる。充電接点プレートに対応する充電接点が空洞内に配置される。USBインターフェースが充電シートの一方の側に配置される。USBインターフェース、充電回路板、及び充電接点は、順次式に電気的に接続される。充電シートは光若返りデバイスを充電することができ、光若返りデバイスがブラシ上での殺菌及び消毒を行うのを助けることができる。
米国特許出願公開第2009/177125号は、ブラシヘッド部材を含む皮膚状態の素子のための装置及び対応する方法を記載しており、ブラシヘッド部材は、剛毛房の複数のリングを含み、選択的な周波数で選択的な角度を通じる動きで往復動する、第1の部分と、第1の部分と同心状の剛毛房の複数のリングを同様に含み、動作中に静止したままである、第2の部分とを含む。少なくとも1つの単色光源が含められ、往復動するブラシヘッドが作用するユーザの皮膚の領域に光が当たるように、ブラシヘッドから方向付けられる光を剛毛房と実質的に同じ方向に提供する。
皮脂腺は、皮脂と呼ばれる油性物質又は蝋質物質を分泌して、哺乳類の皮膚及び毛に潤滑させ且つ防水する、皮膚内の顕微鏡的な外分泌腺である。人間において、それらは特に顔及び頭皮に見出され、手のひらや足裏を除く皮膚の全ての部分でも見出される。
化粧(cosmetic)目的のために皮膚から皮脂を除去すること又は油性皮膚の原因のうちの1つ又はそれよりも多くを標的とすることを目的とする消費者製品は、機械的又は化学的な機能性に基づいている。これらの方法は、皮脂が高粘度の物質であり、従って、標準状態で移動度が低い物質であるという事実に悩まされている。これは、人間の皮膚が適用される圧力又は化学濃度の量に上限を有するという事実と相まって、容認可能なトリートメント時間(約2分)及びコードレスデバイスのような他の消費者要求に準拠しながら皮脂を効果的に除去することを困難にする。
故に、好ましくは上述の欠点の1つ又はそれよりも多くを更に少なくとも部分的に除去する代替的なスキントリートメントデバイスを提供することが本発明の態様であり、そのデバイスは、ユーザの皮膚を洗浄すること、剥離すること及び/又はマッサージすることに関して皮膚をトリートメントするために、より一層具体的には、皮膚から皮脂を除去することのために、特に用いられることがある。
皮脂流出は、最外側の皮膚層と濾胞貯槽(follicular reservoir)との間の毛管力によって影響される。皮膚洗浄中に濾胞貯槽を部分的に空にすることによって、皮膚は表面洗浄のみと比較してより長い時間に亘って実質的に油分のないままであることができる。
本発明では、皮膚温度を39.2℃の皮脂融解温度よりも上に上昇させて、より高い皮脂流出をもたらすることが提案されており、それは洗浄中の皮脂の移動性及び浸透性を増加させる。本発明では、皮脂を一時的に凝固させるために洗浄後に皮膚を任意的に冷却して、手作業の洗浄と比較してより長く持続する油分のない皮膚への組み合わせ効果をもたらすことも提案されている。本発明は、例えば、液体がデバイスと皮膚との間の媒体として使用される、機械的応力及び熱送達システムに関する。本システムは、とりわけ、例えば、脂漏(油っぽい皮膚)及び尋常性座瘡のような、皮脂及び/又は皮脂濾胞に関連する皮膚の問題のトリートメントを意図している。本発明は、皮膚に適用される液体媒体に含めることができる化粧物質又は治療物質の有効性及び/又は皮脂除去の有効性を高めることを目的とする。
故に、第1の態様において、本発明は、ハウジングと、ハウジングと関連付けられて回転可能な(本明細書では「トリートメントヘッド」又は「ヘッド」とも示す)スキントリートメントヘッドとを含み、ハウジングは、スキントリートメントヘッドを(ハウジングに対して)回転させるように構成されるアクチュエータを取り囲み、スキントリートメントヘッドは、(同様にトリートメントヘッドによって構成される)支持要素と関連付けられる1つ又はそれよりも多くのブラシを含む、皮膚をトリートメントするデバイス(「スキントリートメントデバイス」)であって、デバイスは、第1の熱伝導性要素を更に含み、具体的には、第1の熱伝導性要素は、具体的には0〜40mmの範囲から選択される1つ又はそれよりも多くのブラシまでの最短距離(d1)で構成され、デバイスは、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を加熱するように構成される熱電要素(具体的には「ペルチエ素子」)を含む、デバイスを提供する。
そのようなデバイスを用いるならば、ユーザの皮膚を洗浄すること、剥離すること、及びマッサージすることのうちの1つ又はそれよりも多くに晒すことができながら、加熱の故に、皮脂をより良く除去することができる。これはより良いスキントリートメント結果をもたらすことがある。任意的な冷却を用いるならば、皮膚洗浄、剥離、及び/又はマッサージ後、皮膚は、デバイスの冷温部分との接触の故に、更に回復し且つリラックスすることができる。冷却は、皮膚の油分がより少ないと知覚される時間を増加させることがある。
本明細書に記載するデバイスは、ユーザの皮膚を、洗浄すること、剥離すること、及び/又はマッサージすることのうちの1つ又はそれよりも多くのために構成される。本デバイスは、特に液体と組み合わせにおいて使用されてよい。液体を1つ又はそれよりも多くのブラシ及び/又は皮膚に塗布することができる。液体は、具体的には、石鹸を含むような、洗浄液であってよい。任意的に、液体は、(a)化粧又はスキンケア材料及び(b)医薬材料のうちの1つ又はそれよりも多くのような、添加剤を含んでもよい。
上述のように、本デバイスを用いるならば、ユーザの皮膚を、洗浄すること、剥離すること、及びマッサージすることのうちの1つ又はそれよりも多くに晒すことができる。具体的には、これらの作用は、液体との組み合わせにおける、皮膚に対する(1つ又はそれよりも多くのブラシを備える)回転するスキントリートメントヘッドの適用、及びトリートメントヘッドを皮膚の上で移動させることの故に起こる。故に、本発明は、特に液体と組み合わせにおいて、回転するスキントリートメントヘッドを皮膚に適用すること、そして、任意的に、トリートメントヘッドを皮膚の上で移動させることを含む、皮膚をトリートメントする方法も提供する。本方法は、具体的には、化粧方法であってよい。故に、皮膚をトリートメントすることは、特に化粧目的のためにだけ行われる。具体的には、本方法は、ヘッドを皮膚に適用する間に、デバイスと共に加熱することを含んでよい。更に、本方法は、回転するトリートメントヘッドを皮膚に適用した後に、デバイスの低温面を皮膚に適用することを含んでよい。
本デバイスは、本質的に、少なくとも2つの部分、即ち、ハウジングと、スキントリートメントヘッドとを含む。しかしながら、デバイスは、更なる部品、例えば、安全又は保護キャップ、電気ワイヤ等を含んでよい。
ハウジングは、スキントリートメントヘッドを回転させるように構成されたアクチュエータ、具体的には、電気モータを含む。更に、ハウジングは、具体的には、充電可能なバッテリを含んでよい。更に、ハウジングは、具体的には、アクチュエータを制御するように構成され、任意的に熱電要素も制御するように構成される、制御システムを含んでよい。よって、具体的には、ハウジングは、アクチュエータを取り囲んでよく、例えば、充電可能なバッテリ、制御システム等を取り囲んでよい。更に、ハウジングは、(制御システムと機能的に連結される)ユーザインターフェース、LEDインジケータ等のような慣例的な素子を含んでよい。更に、ハウジングは、任意的に、冷却することができる熱伝導性要素を任意的に含むこともできる(以下も更に参照のこと)。よって、具体的には、ハウジング自体又はハウジングの外側部分は、ユーザインターフェース、(複数の)LEDインジケータ、及び冷却することができる熱伝導性要素のうちの1つ又はそれよりも多くを少なくとも部分的に含んでよい。
デバイスは、少なくとも有線式又は(誘導を介したような)無線式にアクチュエータに電力を供給するための(ハウジングによって取り囲まれたような)充電可能なバッテリを充電するように構成されてよい。故に、この目的を達成するために、デバイスは、充電可能なバッテリの無線充電のための受信コイルを含んでもよい。
トリートメントヘッドは、ハウジングと回転可能に関連付けられる。これは、具体的には、トリートメントヘッドがハウジングと物理的に接続されるが、ハウジングに対して回転できることを暗示する。ハウジングによって構成されるアクチュエータは、デバイスの使用中、トリートメントヘッドを回転させる。実施形態において、トリートメントヘッドは、固定的な方法においてハウジングに関連付けられ、即ち、その寿命の間に取り外されることは意図されていない。しかしながら、他の実施形態において、トリートメントヘッドは、ハウジングと解放可能に関連付けられてよい。これは、例えば、トリートメントヘッドを新しいトリートメントヘッド又は他の種類のトリートメントヘッドと交換するために用いられてよい。例えば、異なるトリートメントのために、例えば、頬のトリートメントのためのより柔らかいブラシ及び足のトリートメントのためのより硬いブラシ等のような、強度に関して及び/又は身体部分に関して、異なるトリートメントヘッドが使用されてよい。任意的に、トリートメントヘッドの部分は、トリートメントヘッドの残部、例えば、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える部分と解放可能に関連付けられてよい(以下も参照)。
スキントリートメントヘッドは、具体的には、複数の剛毛(bristles)を含む。剛毛は、本明細書において、フィラメントとしても示される。そのような剛毛は、具体的には、単一のフィラメントであってよく、或いは、そのような剛毛は、例えば、房に基づいてよく、房は、支持要素から延びる2本のフィラメントを提供してよい。フィラメント又は剛毛は、一般的には、群(「ブラシ」)で成される。故に、スキントリートメントヘッドは、具体的には、複数のブラシを含む。時には、当該技術分野では、剛毛のサブセットの構成全体がブラシとして示される。
故に、スキントリートメントヘッドは、支持要素と関連付けられる1つ又はそれよりも多くのブラシを含む。1つ又はそれよりも多くのブラシは、支持要素によって定められる支持平面に対してブラシの高さを有する。1つ又はそれよりも多くのブラシは、具体的には、(支持体から計算された)約1.5〜10mmのような、1〜15mmの長さ(即ち、高さ)で、約0.1〜1mmの厚さの、(ナイロンのような)ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリオレフィン、及び天然の(動物の)毛のような、高分子材料からなることがおおい、剛毛、ワイヤ又は他のフィラメントである。1つ又はそれよりも多くのブラシ又は剛毛は直立しているが、1つ又はそれよりも多くのブラシを皮膚の上で移動させるときのような、圧力の影響下で曲がることがある。トリートメントヘッドは、5〜100個のブラシのような、少なくとも2個のブラシのような、1つ又はそれよりも多くのブラシを含んでよいが、より多くのブラシも可能である。具体的には、トリートメントヘッドは、100〜10,000の範囲内のような、少なくとも約20本の剛毛(フィラメント)、より一層具体的には、少なくとも50本の剛毛を含んでよいが、より多くの剛毛も可能である。剛毛(フィラメント)は、トリートメントヘッドによって構成される支持体内に固着されてよい。剛毛は支持体から延びる。これにより、支持体は剛毛が延びる支持平面を定める。故に、1つ又はそれよりも多くのブラシ(よって、剛毛)は、支持要素によって定められる支持平面(P)に対してブラシ高さ(h1)(具体的には、1.5〜10mmの高さ)を有する(上記も参照)。必ずしも全てのブラシが同じ高さを有する必要はない。高さは支持体に亘って異なってよい。例えば、剛毛の部分はより長くてよく、他の部分はより短くてよい。ブラシ内の剛毛さえも、異なる高さを有してよい。
支持体は、実施形態において、1つ又は2つの方向に湾曲させられてよい。実施形態において、支持体は平坦であり、他の実施形態において、支持体は球体のセグメントの形状を有してよい。支持体(平面)の面積は、例えば、約1.5〜10cm2のような、約1〜15cm2の範囲内にあってよい。
上述のように、(1つ又はそれよりも多くのブラシを備える)トリートメントヘッドを用いた皮膚のトリートメントの間に、皮膚は有利に加熱されてよい(或いは任意的に冷却されてよい)。故に、デバイスは、第1の熱伝導性要素を更に含んでよい。熱伝導性要素は、直接的に加熱されてよく(例えば、本体内に1つ又はそれよりも多くの電気ワイヤを備える、セラミックのような、金属体又は非金属体)、或いは、間接的に加熱されてよい(例えば、第1の熱伝導性要素に熱を移転する本体)。具体的には、(第1の)熱伝導材料は、少なくとも10W/(mK)、特に少なくとも100W/(mK)のような、少なくとも5W/(mK)の熱伝導率を有してよい。適切な材料の例は、鋼、アルミニウム、銅、AIN、BN、SiC等を含む。(第1の)熱伝導性要素の部分には、コーティングが提供されてよい。そのようなコーティングは、具体的には、皮膚と接触するように構成される(第1の)熱伝導性要素の部分に塗布されてよい。そのようなコーティングは、洗浄液から第1の熱伝導性要素内へのような、物質の移動を防止するように及び/又は滑動を向上させるように構成されてもよい。
具体的には、第1の熱伝導性要素は、スキントリートメントヘッドを皮膚に適用するときに、第1の熱伝導性要素も皮膚と物理的に接触することができるように構成される。故に、具体的には、第1の熱伝導性要素は、トリートメントヘッドによって構成されてよく、或いは、トリートメントヘッドの部分内に構成されてよく、或いは、トリートメントヘッドに隣接して構成されてよい。上述のように、具体的には、第1の熱伝導性要素は、約0〜40mmの範囲から選択される、より一層具体的には、少なくとも0.5mmのような、約0〜20mmの範囲から選択される、1つ又はそれよりも多くのブラシまでの最短距離(d1)で構成される。この最短距離は、具体的には、第1の熱伝導性要素に最も近い剛毛(フィラメント)間の最短距離として定められてよい。
ある実施形態において、第1の熱伝導性要素は、支持平面(P)よりも高い要素高さ(h2)を有する。故に、支持平面に対して、第1の熱伝導性要素(又は少なくともその部分)も突出する。従って、実施形態において、第1の熱伝導性要素は、支持平面(P)よりも高い要素高さ(h2)を有する。更に、具体的には、要素高さは、ブラシ高さ(h1)以下であり、具体的には、ブラシ高さの30〜80%の範囲内のように、ブラシ高さ(h1)より低い。
特定の実施形態において、第1の熱伝導性要素は、スキントリートメントヘッドに隣接して構成される。例えば、第1の熱伝導性要素は、トリートメントヘッドを少なくとも部分的に周囲的に取り囲んでよい。そのような実施形態において、第1の熱伝導性要素は、支持平面を越えて延びてよいが、任意的に、同じ高さでもよく或いはより低くてもよい。しかしながら、第1の熱伝導性要素は、具体的には、第1の熱伝導性要素に最も近接して構成される(複数の)剛毛から、少なくとも約0.5mmのような、少なくとも約0〜40mm内にあってよい
具体的には、スキントリートメントヘッドは、軸要素について回転するように構成される。実施形態において、第1の熱伝導性要素は、軸要素によって構成され、或いは、第1の熱伝導性要素は、軸要素と関連付けられる。例えば、軸要素は、実施形態において、第1の熱伝導性要素であってよく、或いは、軸要素は、第1の熱伝導性要素を含む端を含んでよい。具体的には、第1の熱伝導性要素は、静止的に構成される。
第1の熱伝導性要素の加熱のために、デバイスは、熱電要素を含む。故に、この熱電要素は、(第1のモードにおいて)第1の熱伝導性要素を加熱するように構成される。「第1のモードにおいて」という成句は、具体的には、デバイスが、デバイスが第1の熱伝導性要素を加熱する、単一の設定又はモードを少なくとも含むことを示す。デバイス、即ち、熱電要素は、具体的には、処理ヘッドを回転させる間に、及び/又は、任意的に、処理ヘッドを回転させない間に、第1の熱伝導性要素を加熱してよい。しかしながら、実施形態において、デバイスは、加熱温度のうちの1つ又はそれよりも多くに関連するような更なる設定、又は第1の熱伝導性要素が冷却されるモードさえも含んでよい。熱電要素を使用する利点は、そのような加熱デバイスが標準的な加熱デバイスよりも多用途であることである。熱電要素を用いるならば、必要とされるならば、人は加熱するのみならず、冷却してもよい。故に、デバイスは、熱電要素を用いて熱伝導性要素を(それぞれ)加熱及び/又は冷却し或いは熱伝導性要素(同時に及び/又は順次的に))加熱及び/又は冷却するように特に構成される。以下も参照のこと。
具体的には、熱電要素は、2つの異なる導体又は半導体を含むペルチエ素子を含む。上述のように、半導体の一方又は両方は、第1の熱伝導性要素又は第2の熱伝導性要素と熱的に接触してもよい。典型的なペルチエヒートポンプデバイスは、電流を駆動させる多数の接合器(junctions)を直列に含む。接合器の一部は、ペルチエ効果の故に熱を失うのに対し、他の接合器は、熱を得る。熱電ヒートポンプは、冷蔵庫に見出される熱電冷却デバイスと同様に、この現象を利用する。具体的には、熱電要素は、セラミックプレートのような、(本明細書では熱伝導体としても示す)2つの熱伝導性要素を含み、一方は冷却のために使用され、他方は加熱のために使用される(或いは逆もまた同様である)。熱電要素のこれらの熱伝導性要素は、そのようなものとして使用されてよく、或いは、第1の熱伝導性要素及び第2の熱伝導性要素とそれぞれ熱的に接触してよい。「熱的に接触(して)」という用語は、熱又は冷たさの移動を可能にする構成要素(コンポーネント)の配置を意味する。よって、具体的には、熱電要素の熱伝導性要素は、そのようなものとして使用されてよく、或いは、第1の熱伝導性要素及び第2の熱伝導性要素とそれぞれ物理的に接触してよい。
上記のように、デバイスは、第1のモードにおいて加熱するように構成される。「第1のモードにおいて」という成句は、デバイスが少なくとも「オン」のような(デバイスの使用中の)単一のモードを可能にすることを示す。しかし、本明細書において記載するように、デバイスは、第2のモードにおいて冷却するように構成されてもよい。更に、デバイスは、異なる加熱温度のような、複数の(第1の)モードを提供するように構成されてよい。同様に、デバイスは、異なる冷却温度のような、複数の(第2の)モードを提供するように構成されてもよい。(複数の)第1のモードは、トリートメントヘッドの1つ又はそれよりも多くの回転速度と関連付けられてよい。(複数の)第2のモードは、任意的に、トリートメントヘッドの1つ又はそれよりも多くの回転速度と関連付けられてもよい。
熱電要素は、一方の側で、ヒートシンクと熱的に接触して構成されてよい。故に、デバイスは、ヒートシンクを更に含んでよい。例えば、第1の熱伝導性要素として用いられていない或いは第1の熱伝導性要素と熱的に接触していない熱電要素の熱伝導性要素は、ヒートシンクと熱的に接触してよく、具体的には、物理的に接触してよい。第2のモードでは、ヒートシンクを介して熱電要素の他の熱伝導性要素から熱を放散することができるよりも、第1の熱伝導性要素が冷却されるであろう。実施形態において、第2の熱伝導性要素は、ヒートシンクとして構成される。更なる実施形態において、デバイスハウジングは、(第2のモード中に)ヒートシンク及び/又は第2の熱伝導性要素を冷却するように構成される(小型)ファンを更に含んでよい。
(第1の)熱伝導性要素は、具体的には、25〜50℃、特に34〜50℃の範囲から選択される温度まで加熱されてよい。そのような温度で、皮脂は、皮膚から少なくとも部分的に除去されるのに十分な程に流動的になることがある。故に、(第1の)熱伝導性要素を加熱するとき、加熱は、具体的には、34〜43℃のような、34〜45℃のような、25〜50℃の範囲、特に34〜50℃の範囲から選択される温度で行われてよい。更に、(第1の)熱伝導性要素は、具体的には、10〜20℃のような、5〜25℃のような、5〜30℃の範囲から選択される温度まで冷却されてよい。そのような温度で、トリートメントされたばかりの皮膚は、より冷たい素子から利益を得ることがある。故に、(第1の)熱伝導性要素を冷却するとき、冷却は、具体的には、10〜20℃のような、10〜25のような5〜25℃のような、5〜30℃の範囲から選択される温度で行われてよい。よって、(第1の)熱伝導性要素を加熱するとき、第2の熱伝導性要素及び/又はヒートシンクは冷却されてよい。よって、同様に、(第1の)熱伝導性要素を冷却するとき、第2の熱伝導性要素及び/又はヒートシンクは加熱されてよい。加熱及び/又は冷却は、それぞれ、加熱又は冷却時間中の異なる温度での加熱又は冷却を含んでもよい。例えば、「加熱」という用語は、(上記の範囲から選択される)異なる温度での加熱スキームを指すこともある。同様に、「冷却」という用語は、(上述の範囲から選択される)異なる温度での冷却スキームを指すこともある。
任意的に、加熱温度は、制御システムによって制御されてよい。更に、任意的に、加熱及び/又は冷却は、トリートメントヘッドの回転速度の関数として制御されてよい。
任意的に、熱電要素による加熱及び/又は冷却は、(第1の)熱伝導性要素の温度を検出するように構成されたセンサの温度センサ信号に応答して行われてよい。
冷却は、第1の熱伝導性要素を用いて又は第2の熱伝導性要素を用いて行われてよい。両方の実施形態が本明細書において記載される。
特定の実施形態において、熱電要素は、第1のモードにおいて、第1の熱伝導性要素を25℃より上の範囲まで、具体的には34〜45℃の範囲の温度まで加熱するように構成され、熱電要素は、第2のモードにおいて、第1の熱伝導性要素を10〜25℃の範囲から具体的に選択される温度まで冷却するように(も)構成される。第2のモードは、具体的には、トリートメントヘッドが回転しないモードであってよい。例えば、回転するトリートメントヘッドを皮膚に適用することによるトリートメント(第1のモード)の後に、皮膚の同じ部分が冷却されてよい(第2のモード)。しかしながら、任意的に、(回転する)(複数の)ブラシを用いた皮膚のトリートメントの一部の間に、冷却が適用されてもよい。故に、任意的に、第2のモードの間にも、トリートメントヘッドが回転してよい。
熱電要素は、具体的には、電圧差がその間に印加される異なる電気的(半)導電性素子を含んでよく、それによって2つの異なる素子は異なる温度を得る。この原理は加熱又は冷却のために使用されてよい。極性を変えることによって、同じ(第1の)熱伝導性要素が加熱又は冷却されることがある。上述のように、実施形態において、熱電要素の熱伝導性要素のうちの1つは、(第1の)熱伝導性要素と熱的に接触してよい。他の実施形態において、熱電要素の(電気的)伝導性素子のうちの1つは、本質的に(第1の)熱伝導性要素である。故に、熱電要素は、(第1の)熱伝導性要素を加熱又は冷却するために使用されてよいが、熱電要素は、第1の熱伝導性要素を加熱するために並びに第2の熱伝導性要素を冷却するために使用されてもよい。
本明細書及び請求項における第1、第2、第3等の用語は、類似の要素を区別するために使用されており、必ずしも順次的又は時間的な順序を記述するために使用されていない。そのように使用される用語は適切な状況の下で交換可能であること及び本明細書に記載する本発明の実施形態は本明細書に記載し或いは例示する以外の順序で作動し得ることが理解されるべきである。「熱電要素」という用語は、複数の(異なる)熱電要素を指すことがあり、任意的に、積層させられた熱電要素を提供するよう積み重ねられる。積み重ねられた熱電要素は、より大きな温度差をもたらし得ることがある。
第2の熱伝導性要素は、ハウジング内に構成されてよい。実施形態において、冷たさは(例えば、ヒートシンクを用いて)(単純に)消散させられてよい。しかしながら、具体的には、冷却効果は、例えば、皮膚を冷却するために用いられてもよい。
故に、実施形態において、ハウジングは、第2の熱伝導性要素を含み、熱電要素は、第1のモードにおいて、第2の熱伝導性要素を、具体的には5〜25℃の範囲から選択される温度まで冷却するように構成される。例えば、皮膚をトリートメントしている間に、皮膚はトリートメントヘッドと接触し、第1の熱伝導性要素によって加熱される。然る後、皮膚を第2の熱伝導性要素と接触させて冷却することができる。
第2の熱伝導性要素は、第1のモードの間に(積極的に)冷却される(温度が下げられる)。しかしながら、実施態様では、治療ヘッドが非回転であってよく、冷却作用のみが皮膚に加えられてよい、第2のモードの間にも、(第2の)熱伝導性要素は、熱電要素によって冷却されたままにされてよい。そのような実施形態では、具体的には、(第2の)熱伝導性要素は、皮膚の冷却のために、皮膚に接近可能であるように構成されてよい。本明細書では、第2の熱伝導性要素の幾つかの可能な構成が記載される(以下も参照)。
任意的に、熱電要素による冷却は、(第2の)熱伝導性要素の温度を感知するように構成されたセンサの温度センサ信号に応答して行われてよい。よって、当然のことながら、これらの実施形態は、第1の熱伝導性要素が冷却素子として使用されるときにも、同様に当て嵌まる(上記も参照)。
第2の熱伝導性要素は、ハウジングで異なる位置に構成されてよい。ハウジングは、スキントリートメントヘッドに最も近い第1の端と、スキントリートメントヘッドから最も離れた第2の端とを含む。特定の実施形態において、第2の熱伝導性要素は、第1の端と第2の端との間に構成される。例えば、トリートメントヘッドに近い部分が冷却スポットとして使用されてよい。皮膚のトリートメント後、デバイスのその部分は、(トリートメントされた)皮膚と接触してよい。代替的に又は追加的に、第2の熱伝導性要素は、第2の端に構成される。そのような実施形態において、デバイスは皮膚のブラッシング後に逆さまにされてよく、そして、デバイスの他の側面の冷却スポットと接触させられてよい。
特定の実施形態において、第2の熱伝導性要素は、トリートメントヘッドのすぐ下にある。(第1のモードにおいて皮膚をトリートメントした後に)(取り外し可能な)トリートメントヘッドを取り外すとき、皮膚は、トリートメントヘッドの取外しによって皮膚にアクセス可能になる第2の熱伝導性要素によって提供される冷却スポットと接触させられてよい。故に、実施形態において、第2の熱伝導性要素は、第1の端に構成され、スキントリートメントヘッドは、スキントリートメントヘッドがハウジングと関連付けられるときに、スキントリートメントヘッドが第2の熱伝導性要素を少なくとも部分的に遮蔽するように構成されるよう、ハウジングと解放可能に関連付けられる。故に、トリートメントヘッドが取り外されるとき、第2の熱伝導性要素はもはや遮蔽されず、皮膚への適用のためにアクセス可能になる。
第2の熱伝導性要素は、第2の端と第1の端との間で第2の端に構成されてよく、よって、第1の端に構成されてもよい。更に他の実施形態において、第2の熱伝導性要素は、トリートメントヘッドによって構成される。任意的に、トリートメントヘッドの第2の熱伝導性要素によって提供されるこの冷却スポットは、皮膚を冷却するために使用されてよい。これは、例えば、この第2の熱伝導性要素が第1のモードにおいて皮膚に実質的にアクセス可能でないが、トリートメントヘッドがハウジングから取り外されたときにアクセス可能となるときに、達成されてよい。例えば、第2の熱伝導性要素は、1つ又はそれよりも多くのブラシに対向して構成される並びにトリートメントヘッドがハウジングと関連付けられるときにハウジングに最も近く構成されるトリートメントヘッドの側面に構成されてよい。故に、実施形態において、スキントリートメントヘッドは、第2の熱伝導性要素を含み、熱電要素は、第1のモードにおいて第2の熱伝導性要素を冷却するように構成され、スキントリートメントヘッドは、スキントリートメントヘッドがハウジングと関連付けられるときに、ハウジングが第2の熱伝導性要素を少なくとも部分的に遮蔽するように構成されるよう、ハウジングと解放可能に関連付けられる。
更なる実施形態において、スキントリートメントヘッドは、具体的には、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える支持体をハウジング内に取り除いた後に、逆さまに構成されてよい。このようにして、第2の熱伝導性要素の冷却は、逆さまの位置にあるスキントリートメントヘッドをハウジングに関連付けた後に続けられてよい。故に、ハウジング(及びアクチュエータ)は、スキントリートメントヘッドを受けて、トリートメントヘッドと回転可能に(機能的に)関連するように、構成されてよく、さらに他の実施形態では、ハウジング(及びアクチュエータ)は、逆さまの位置にあるスキントリートメントヘッドを受けて、第2の熱伝導性要素の更なる冷却のために(機能的に)関連付けるように、構成されてよい。
第2の熱伝導性要素は、第1の熱伝導性要素に関して特に上述したのと同じ材料又は同じ種類の材料を含んでよい。故に、第1の熱伝導性要素に関する特性は、しばしば、「(第1の)熱伝導性要素」という成句を使用することによって、より一般的に記載される。更に、第2の熱伝導性要素の少なくとも部分は、コーティングを備えてよい。そのようなコーティングは、具体的には、皮膚と接触するように構成される(第2の)熱伝導性要素の部分に適用されてよい。そのようなコーティングは、滑動を向上させるように構成されてよく、且つ/或いは、洗浄液から(第2)の熱伝導性要素へのような、物質の移動を防止するように構成されてよく、或いは他の目的のために構成されてよい。
任意的に、熱電要素の電力供給は、熱電要素がアクチュエータのために使用される電力源と実質的に無関係であるように構成されてよい。実施形態において、スキントリートメントヘッドは、(トリートメントヘッドによって構成される)熱電要素に電力を提供するように構成された(充電可能な)バッテリを含む。ここで、「アクチュエータに使用される電力源に実質的に無関係である」(“substantially independent of the source of power used for the actuator”)という成句は、トリートメントヘッドによって構成されるバッテリが、アクチュエータに電力供給するために充電可能なバッテリを充電するのと実質的に同じ機構を介して充電することができる充電可能なバッテリであることを排除しない。トリートメントヘッドは、トリートメントヘッド内の充電可能なバッテリを無線充電するための受信コイルを含んでもよい。しかしながら、熱電要素に電力を提供するための滑動接点(sliding contacts)も適用されてよい。
トリートメントヘッドが第1の熱伝導性要素又は第2の熱伝導性要素を含むとき、具体的には、第1の熱伝導性要素又は第2の熱伝導性要素は、トリートメントヘッドと解放可能に関連付けられる。このようにして、1つ又はそれよりも多くのブラシが交換されなければならないときに、これらは再使用されてよい。故に、実施形態において、スキントリートメントヘッドは、軸要素について回転するように構成され、第1の熱伝導性要素は軸要素と解放可能に関連付けられ、具体的には(a)第1の熱伝導性要素は、スキントリートメントヘッドと関連付けられ、第2の熱伝導性要素は、スキントリートメントヘッドと解放可能に関連付けられ、或いは、(b)第2の熱伝導性要素及び第1の熱伝導性要素は、スキントリートメントヘッドと解放可能に関連付けられる。代替的な構成において、トリートメントヘッドは、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える支持要素を含み、(1つ又はそれよりも多くのブラシを備える)支持要素は、トリートメントヘッドの残部と解放可能に関連付けられる。故に、他のブラシが望まれるときには、(1つ又はそれよりも多くのブラシを備える)支持要素のみが交換されればよいことがある。従って、更なる態様において、本発明は、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える支持要素も提供し、そのような支持要素は、トリートメントヘッドのために使用されるように構成され、支持要素は、トリートメントヘッドと解放可能に関連付けられ、支持要素は、本明細書に記載するようなデバイスのために使用されるように特に構成される。
本発明は、本明細書自体に記載するようなハウジング自体も提供する。そのようなハウジングは、具体的には、第1及び第2の熱伝導性要素の一方又は両方を含んでよい。更に、そのようなハウジングは、具体的には、熱電要素を含む。故に、更なる態様において、本発明は、(ハウジングと回転可能に関連付けられるスキントリートメントヘッドと共に使用するための)ハウジングも提供し、ハウジングは、(スキントリートメントヘッドを回転させるように構成あれる)アクチュエータを取り囲み、(スキントリートメントヘッドは、支持要素と関連付けられる1つ又はそれよりも多くのブラシを含み、1つ又はそれよりも多くのブラシは、支持要素によって定められる支持平面(P)に対してブラシ高さ(h1)を有し)、(a)ハウジングは、第1の熱伝導性要素を含み、(そして、スキントリートメントヘッドは、第2の熱伝導性要素を含み)、或いは、(b)ハウジングは、第1の熱伝導性要素及び第2の熱伝導性要素を含み、ハウジングは、電力源を更に含み、第1の熱伝導性要素及び第2の熱伝導性要素は、熱電要素と(即ち、熱電要素によって構成されるそれぞれの熱伝導体と)熱的に接触して構成可能である。電力源は、具体的には、アクチュエータに電力を供給するように構成され、そして、任意的に、熱電要素に電力を供給するようにも構成される。
本発明は、本明細書自体に記載のスキントリートメントヘッド自体も提供する。そのようなトリートメントヘッドは、具体的には、第1の熱伝導性要素を含んでよく、任意的に、第2の熱伝導性要素も含んでよい。故に、任意的に、スキントリートメントヘッドは、熱電要素を含んでよく、更なる実施形態では、充電可能なバッテリさえも含んでよい。故に、実施形態において、本発明は、(ハウジングと共にするための並びにハウジングと回転可能に関連付けられる)スキントリートメントヘッドも提供し、(ハウジングは、スキントリートメントヘッドを回転させるように構成されるアクチュエータを取り囲み)、スキントリートメントヘッドは、支持要素と関連付けられる1つ又はそれよりも多くのブラシを含み、1つ又はそれよりも多くのブラシは、支持要素によって定められる支持平面(P)に対するブラシ高さ(h1)を有し、(a)スキントリートメントヘッドは、第1の熱伝導性要素を含み、(そして、ハウジングは、第2の熱伝導性要素を含み)、或いは、(b)スキントリートメントヘッドは、第1の熱伝導性要素と、第2の熱伝導性要素とを含み、(ハウジング及び)スキントリートメントヘッド(のうちの1つ又はそれよりも多くの)は、電力源を更に含み、第1の熱伝導性要素及び第2の熱伝導性要素は、熱電要素と(即ち、熱電要素によって構成されるそれぞれの熱伝導体と)熱的に接触して構成可能である。電力源は、具体的には、アクチュエータに電力を提供するように構成され、任意的に、熱電要素に電力を提供するようにも構成される。
更に、本発明は、ハウジングと、1つ又はそれよりも多くのトリートメントヘッドとを含む、部品のキットも提供する。更に、本発明は、ハウジングと、トリートメントヘッドと、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える1つ又はそれよりも多くの支持体とを含む、部品のキットも提供し、具体的には、トリートメントヘッドは、(それぞれの)(複数の)支持体を1つ又はそれよりも多くのブラシと関連付けるように構成される。更に、本発明は、トリートメントヘッドと、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える1つ又はそれよりも多くの支持体とを含む、部品のきっとも提供し、具体的には、トリートメントヘッドは、(それぞれの)(複数の)支持体を1つ又はそれよりも多くのブラシと解放可能に関連付けるように構成される。
故に、実施形態において、熱電要素は、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を加熱するように構成される。
更なる実施形態において、熱電要素は、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を冷却するように構成されてよい。
更なる実施形態において、熱電要素は、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を加熱し、第2のモードにおいて第1の熱伝導性要素を冷却するように構成されてよい。
更なる実施形態において、デバイスは、第2の熱伝導性要素を含む。この第2の熱伝導性要素は、追加的な手段を用いずに、デバイスのユーザにアクセス可能であることができ、或いは、スキントリートメントヘッドの取外し又はスキントリートメントヘッドを逆さまにハウジングに配置することのような追加的な手段を用いて、デバイスのユーザにアクセス可能であってよい。
(そのような更なる)実施形態では、特に熱電要素が第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を加熱するように構成されるときに、熱電要素は第1のモードにおいて第2の熱伝導性要素を冷却するように構成される。
(そのような更なる)実施形態では、特に熱電要素が第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を冷却するように構成されるときに、熱電要素は第1のモードにおいて第2の熱伝導性要素を加熱するように構成される。
デバイスは、具体的には、手持ち式デバイスである。故に、デバイスは、片手で保持しながら使用されるように設計されてよい。故に、デバイスの重量は、具体的には、200〜700グラムの範囲内のような、1Kg以下のような、1.75Kg以下である。
次に、添付の概略図を参照して、本発明の実施形態を一例として記載する。図面中、対応する参照記号は、対応する部分を含む。
デバイスの実施形態を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
概略図は、必ずしも原寸通りでない。
図1は、特に皮膚からの皮脂の剥離及び/又は除去における使用のための参照番号1で示すデバイスの実施形態を概略的に描いている。ここで、特に皮膚(スキン)をトリートメント(処置)するためのデバイスは、ハウジング100と、ハウジング100と回転可能に関連付けられたスキントリートメントヘッド200(皮膚処置ヘッド)とを含む。ハウジング100は、スキントリートメントヘッド200を回転させるように構成されたアクチュエータ110を取り囲む。更に、ハウジング100は、この実施形態において、充電可能なバッテリ21(電池)を含む。更に、ハウジング100は、1つ又はそれよりも多くのLEDインジケータ23と、ユーザインターフェース24とを含んでよい。更に、ハウジング100は、当該技術分野において知られているソケットのような、バッテリを充電する電力を受け取る手段22を含んでよい。ハウジング100は、スキントリートメントヘッド200に最も近い第1の端101と、スキントリートメントヘッド200から最も離れた第2の端102とを含む。
スキントリートメントヘッド200は、支持要素220と関連付けられた1つ又はそれよりも多くのブラシ210を含み、剛毛211を備える1つ又はそれよりも多くのブラシ210は、支持要素220によって定められる支持平面Pに対してブラシ高さh1を有する。この概略的な実施形態では、一例として、剛毛211は、異なる高さを有する。
更に、デバイス1は、この実施形態では、支持平面Pよりも高い要素高さh2を有する、第1の熱伝導性要素310(第1の伝導性素子)を更に含む。デバイス1は、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を加熱するように構成された、熱電要素300(熱電素子)も含む。更に、この熱電要素300は、第2の熱伝導性要素320(第2の伝導性素子)を冷却してよい。充電可能なバッテリ21は、熱電要素300に電力を供給してよい。熱電要素300は、具体的には、異なる材料の2つの(半)導体を有する、ペルチエ素子を含んでよい。これらの(半)導体は、それぞれ、しばしばセラミックである熱伝導材料と接触し、それぞれ第1及び第2の熱伝導性要素310,320であってよく、或いは、それらと熱的に結合させられてよい。加熱されることがある第1の熱伝導性要素310の表面又はスポットは、参照番号311で示されている。デバイスは、軸要素500を含み、スキントリートメントヘッドは、軸要素500の周りを回転し、軸要素は、実施形態において、第1の熱伝導性要素を含んでよく、或いは第1の熱伝導性要素310として構成されてよい。具体的には、(第1の)熱伝導性要素310は、少なくとも10W/(mK)、特に少なくとも100W/(mK)のような、少なくとも5W/(mK)の熱伝導率を有してよい。適切な材料の例は、鋼、アルミニウム、銅、AIN、BN、SiC等を含む。
図2A乃至図2Dは、スキントリートメントヘッド200が軸要素500の周りで回転するように構成され、第1の熱伝導性要素310が軸要素500に含められるか或いは第1の熱伝導性要素310が軸要素500と関連付けられる、実施形態を概略的に描いている。図から分かるように、要素高さh2は、ブラシ高さh1以下である。第1の熱伝導性要素310の上には、より柔らかい感触を提供するために、コーティングが任意的に塗布されてよい。このコーティングは特に薄くなければならず、或いは比較的高い熱伝導性を有さなければならない。図2Aは、第2の熱伝導性要素がハウジング100内に収容され、スキントリートメントに関する機能を有さない、実施形態を概略的に示している。そのような実施形態において、第2の熱伝導性要素は、ヒートシンクとして構成されてよい。逆極性(reversing polarity)を備えるならば、第1の熱伝導性要素を冷却することができることに留意のこと。
故に、図2Aは、ハウジング100と、ハウジング100と回転可能に関連付けられた(軸要素500の周りの)スキントリートメントヘッド200とを含む、皮膚をトリートメントするデバイス1の実施形態を示しており、ハウジング100は、スキントリートメントヘッド200を回転させるように構成されるアクチュエータを取り囲み、スキントリートメントヘッド200は、支持要素220と関連付けられた1つ又はそれよりも多くのブラシ210を含み、デバイス1は、第1の熱伝導性要素310を更に含み、第1の熱伝導性要素310は、0〜40mmの範囲から選択される1つ又はそれよりも多くのブラシ210までの最短距離d1で構成され、デバイス1は、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素310を加熱して、熱い表面311(hot surface)を提供するように構成される、熱電要素300を含む。
図2B乃至図2Dは、ユーザが利用することができる第2の熱伝導性要素320を備える実施形態を概略的に描いており、熱電要素300は、例えば、5〜25℃の範囲から選択される温度まで、第2の熱伝導性要素320を(第1のモードにおいて)冷却するように構成される。図2Bにおいて、第2の熱伝導性要素320は、第1の端101と第2の端102との間に構成されている。(同じ実施形態の断面図及び側面図であり得る)図2C及び図2Dにおいて、第2の熱伝導性要素320は、第1の端101と第2の端102との間に構成されている。スキントリートメントヘッドを用いたトリートメント後、冷たい第2の熱伝導性要素320を皮膚と接触させることができる。そのような実施形態において、第2の熱伝導性要素320は、ヒートシンクとして構成されてよい。
図2Eは、第1の熱伝導性要素310がスキントリートメントヘッド200に隣接して構成された実施形態を概略的に描いている。第1の熱伝導性要素310は、スキントリートメントヘッド200を少なくとも部分的に円周方向に取り囲んでよい。更に、第2の熱伝導性要素320は、第2の端102に構成されている。
図2Fは、第1の熱伝導性要素310がスキントリートメントヘッド200によって構成される実施形態を概略的に描いている。スキントリートメントヘッド200は、第2の熱伝導性要素320を含む。また、熱電要素300は、トリートメントヘッドによって構成されてよい。電力供給(electrical powering)は、トリートメントヘッド内のバッテリ(下記を参照)によって、或いは、例えば、電気スライド接点によって行われてよい。代替的に又は追加的に、電力供給は、誘導電力供給を介して行われてよい。熱電要素300は、第1のモードにおいて第2の熱伝導性要素320を冷却するように構成されてよい。スキントリートメントヘッド200がハウジングと関連付けられるときに、ハウジング100が第2の熱伝導性要素320を少なくとも部分的に遮蔽(シールド)するように構成されるように、スキントリートメントヘッド200は、具体的には、ハウジング100と解放可能に関連付けられる。トリートメントヘッド200を取ることによって、低温側、即ち、第2の熱伝導性要素320を皮膚と接触させて、皮膚を冷却することができる。
図2G乃至図2Iは、第1の熱伝導性要素の幾つかの構成を概略的に描いている。図2Gにおいて、熱伝導性要素は、支持面Pと実質的に同じ高さで構成されている。ここで、熱伝導性要素310は、トリートメントヘッド200によって構成されている。距離dは、第1の熱伝導性要素310と(複数の)ブラシ、即ち、第1の熱伝導性要素310に最も近接して構成された剛毛との間の最短距離を示している。図2Hにおいて、熱伝導性要素は、(複数の)ブラシと実質的に同じ高さで構成されている。ここで、第1の熱伝導性要素310は、トリートメントヘッド200によって構成されておらず、トリートメントヘッドに近接して構成されている。第1の熱伝導性要素は、ブラシ210よりも低く構成されてよく、或いは、支持体よりも低く構成されてさえよい。図2Hに概略的に描かれた構成とは異なる構成の例が、図2Iに概略的に描かれている。
図3Aは、図2Fに関連も記載した実施形態をより詳細に概略的に描いている。しかしながら、トリートメントヘッド200の部分を切り離すこと、即ち、解放可能な第1の熱伝導性要素310及び解放可能な支持要素を取り外すことも可能なことがあり、それにより、ユーザは、皮膚を冷却するために、第2の熱伝導性要素320を利用することができる。
図3Bは、(充電可能な)バッテリ1330が熱電要素300に電力供給するためにトリートメントヘッド内に構成されている実施形態を概略的に描いている。
図3Cは、デバイス1の部分の実施形態を概略的に描いている。参照番号61は、シールインターフェースを示しており、参照番号62は、シールインターフェースを示している。参照番号63は、ギヤを示している(より多くのギヤが利用可能である)。更に、参照番号68は、ギヤボックスを示している。参照番号d1は、熱伝導性要素310の直径である。参照番号69は、要素上のブラシクリック(brush-click)を示している。
図3Dは、構成熱電要素300及び熱伝導性要素310,320の2つの実施形態を概略的に描いている。熱電要素300は、ここでは熱電要素300の熱伝導体として示される参照番号1310及び1320でそれぞれ示す、「高温側」(高温側セラミック)及び「低温側」(低温側セラミック)を含む。これらは、第1及び第2の熱伝導体310,320としてそれぞれ構成されてよい。そのような実施形態において、第1及び第2の熱伝導体のうちの1つ又はそれよりも多くの第1及び第2の熱伝導体の形状は異なってよいことに留意のこと。故に、左側の実施形態では、図3D−1において、熱電要素300の熱伝導体1310,1320は、そぞれ、第1の熱伝導性要素310及び第2の熱伝導性要素320である(第1の熱伝導性要素310及び第2の熱伝導性要素320として構成されている)。右側の実施形態において、熱電要素300の熱伝導体1310,1320は、第1の熱伝導性要素310及び第2の熱伝導性要素320と熱的に接触(ここでは物理的に接触)している。
図3Eは、コーティング312が加熱のために使用される熱伝導性要素に塗布される実施形態を概略的に描いている。これはよりフレキシブルな及び/又はより柔らかい表面をもたらすことがある。
図3Fは、任意的な別個の電源510がブラシで熱伝導性要素を加熱して高温面311を提供し、熱電要素300がハンドル内に構成される、他の構成を概略的に描いている。ここで、ハンドルは、例えば、所望のときに皮膚を加熱するための、第1の熱伝導性要素310と、例えば、皮膚を冷却するための、第2の熱伝導性要素とを含む。抵抗加熱の比較的簡単な構成を備えることで、高温面が、図3Fに概略的に示すようにヘッドによって或いはヘッドに隣接して(例えば、図2E、2H、及び2Iを参照)含められて、ヘッドに設けられてよい。抵抗加熱に適した材料の例は、温度が上昇するに応じて電気抵抗を変化させるPTC材料である。これは加熱を本質的に安全にすることもある。加熱される熱伝導性要素の温度の制御は、任意的に温度センサと共に、制御ユニットを介して行われてよい。代替的に又は追加的に、温度制御は、例えば、正温度係数(PTC)材料のような、本質的に電流を減少させ、電流を遮断し、或いは電流回路を開くことがある材料を使用することによって行われてよい。温度の上昇に伴って素子(開放電流回路)を減結合するように構成されてよい材料、例えば、バイメタル、又はニチノール等のような他の材料が使用されてもよい。他の選択肢は、温度センサを備えるスマートNFCタグを含んでよい。
「実質的になる」におけるような本明細書中の「実質的に」(“substantially”)という用語は、当業者によって理解されるであろう。「実質的に」という用語は、「全体的に」(“entirely”)、「完全に」(“completely”)、「全て」(“all”)等を伴う実施形態も含むことがある。故に、実施形態において、「実質的に」という形容詞を削除されてもよい。適用可能である場合、「実質的に」という用語は、例えば、95%以上、具体的には、99%以上、更に一層具体的には、100%を含む、99.5%以上のような、90%以上に関連してもよい。「含む」(“comprise”)という用語は、「含む」(“comprises”)という用語が「からなる」(“consists of”)を意味する実施形態も含む。「及び/又は」(“and/or”)という用語は、具体的には、「及び/又は」の前後に記載される品目のうちの1つ又はそれよりも多くに関連する。例えば、「品目1及び/又は品目2」(“item 1 and/or item 2”)という成句及び類似の成句は、品目1及び品目2のうちの1つ又はそれよりも多くに関連してもよい。「含む」(“comprising”)という用語は、ある実施形態では、「からなる」を指すが、他の実施形態では、「少なくとも所定の種及び任意的に1つ又はそれよりも多くの他の種を含む」(“containing at least the defined species and optionally one or more other species”)も指す。
本明細書中のデバイスは、とりわけ、動作中に記載されている。当業者に明らかなように、本発明は動作の方法又は動作中のデバイスに限定されない。
上述の実施形態は本発明を限定するよりもむしろ例示すること及び当業者は添付の請求項から逸脱することなく多くの代替的な実施形態を設計できることが留意されなければならない。請求項において、括弧内に置かれる参照符号は請求項を限定するものとして解釈されてならない。「含む」(“to comprise”)という動詞及びその活用形の使用は、請求項に記載する要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を排除しない。ある要素に先行する冠詞「a」又は「an」(単数形の表現)は、そのような要素が複数存在することを排除しない。本発明は、幾つかの別個の要素を含むハードウェアによって及び適切にプログラムされたコンピュータによって実施されてよい。幾つかの手段を列挙するデバイスの請求項において、これらの手段のうちの幾つかは、ハードウェアの同じ品目によって具現されてよい。特定の手段が相互に異なる従属項において列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせを有利に使用し得ないことを示さない。
本発明は、更に、明細書に記載した且つ/或いは添付の図面に示した特徴的な構成の1つ又はそれよりも多くを含むデバイスに当て嵌まる。本発明は、更に、明細書に記載した且つ/或いは添付の図面に示した特徴的な構成の1つ又はそれよりも多くを含む方法又はプロセスに関する。
追加的な利点を提供するために、この特許において議論する様々な態様を組み合わせることができる。更に、当業者は、実施形態を組み合わせることができること、及び2つよりも多くの実施形態を組み合わせることができることを理解するであろう。更に、構成の一部は、1つ又はそれよりも多くの分割出願の基礎を形成し得る。
本発明は、皮膚(スキン)をトリートメント(処置)するデバイスに関する。本発明は、更に、そのようなデバイスを提供するハウジング及び/又はスキントリートメントヘッド(皮膚処置ヘッド)に関する。
皮膚をトリートメントするブラシは当該技術分野で知られている。例えば、米国特許出願公開第2006/0058714号は、人の手によって操作することができるハンドルと、ヘッド部分を移動させる運動生成器(motion generator)によって及び/又はユーザがハンドルを操作することによって身体部分及び/又は皮膚の領域上を移動させられてよい様々な種類のトリートメントアタッチメント(処置トリートメントアタッチメント)に結合する1つ又はそれよりも多くのヘッド部分とを含む、デバイスを記載している。様々な適切なアタッチメントは、研磨面を有するアプリケータアタッチメント、酸素が移動することがある細孔を有する酸素注入(oxygenation)アタッチメント、洗浄及び艶出しのためのブラシアタッチメント、加熱及び冷却のための熱アタッチメント、並びに光放射アタッチメントを含む。運動生成器は、ヘッド部分を振動させること、回転させること、往復動させること、又はヘッド部分を通じて音波を伝搬させることによって、アタッチメントを移動させてよい。よって、アタッチメントは、研磨、洗浄、艶出し、照明、又は酸素注入によって皮膚及び/又は身体部分をトリートメントするために、ヘッド部分に取り付けられ且つヘッド部分から取り外される。その上、素子中、研磨組成物、洗浄溶液、及び/又は艶出し溶液が、皮膚及び/又は身体部分に塗布されてよい。
米国特許第7,695,207B1号は、環状ブラシ、ディスク形状ブラシ、複数の円周方向に離間したディスク形状ブラシ、一対の直線ブラシ、単一の直線ブラシ等を含む、異なる実施形態を含む、シェービングゲルアプリケータを記載している。ブラシの一部は、回転運動のために取り付けられ、一部は、直線運動における往復運動のために取り付けられる。ブラシに熱を加えて、ブラシ上に堆積させられたシェービングゲルを加熱する。シェービングゲルは、アプリケータに解放可能に係合させられるカートリッジから計量分配(ディスペンス)される。検出器が使用中のカートリッジの種類を検出し、適用されるべき熱の量及びそのカートリッジ内のシェービングゲルの性能を最適化するブラシ回転又は往復運動速度を調整する。代替的な実施形態では、ゲルがブラシ上に計量分配される前に、ゲルはゲルパック内で加熱される。
中国特許出願公開第203169845号は、光子美容器具(photonic beauty instrument)及びその充電シートを記載している。光子美容器具は、ハウジングと、ハウジングの上端に配置された機能的ヘッドとを含む。電源アセンブリ及びPCBプレートがハウジング内に配置されている。電源アセンブリはPCBプレートと電気的に接続される。IPLアセンブリが機能的ヘッド内に配置され、PCBプレート及び電源アセンブリとそれぞれ電気的に接続される。光若返りデバイスを用いるならば、良好な皺除去、染み除去、皮膚の若返り、皮膚の引締め、及び美白効果が皮膚のために提供されるよう、バイオ刺激光分解熱がIPLアセンブリによって生成される強力なパルス光を通じて人間の皮膚に提供される。充電回路板が充電シートに配置される。光若返りデバイスを収容する空洞が充電シートに設けられる。充電接点プレートに対応する充電接点が空洞内に配置される。USBインターフェースが充電シートの一方の側に配置される。USBインターフェース、充電回路板、及び充電接点は、順次式に電気的に接続される。充電シートは光若返りデバイスを充電することができ、光若返りデバイスがブラシ上での殺菌及び消毒を行うのを助けることができる。
米国特許出願公開第2009/177125号は、ブラシヘッド部材を含む皮膚状態の素子のための装置及び対応する方法を記載しており、ブラシヘッド部材は、剛毛房の複数のリングを含み、選択的な周波数で選択的な角度を通じる動きで往復動する、第1の部分と、第1の部分と同心状の剛毛房の複数のリングを同様に含み、動作中に静止したままである、第2の部分とを含む。少なくとも1つの単色光源が含められ、往復動するブラシヘッドが作用するユーザの皮膚の領域に光が当たるように、ブラシヘッドから方向付けられる光を剛毛房と実質的に同じ方向に提供する。
韓国特許出願公開第20130062788号は、顔の皮膚の分泌物及び体外排出物を排出し且つ顔の皮膚を擦ることによって化粧品を皮膚上で深く浸透させる、顔蒸気マッサージ装置を記載している。顔蒸気マッサージデバイスは、電源モジュールを備える支持体と、加熱法又は超音波法において蒸気を生成する蒸気生成区画と、蒸気の経路として作用するハンドル区画と、蒸気を顔の皮膚に噴霧する蒸気噴霧区画とを含む。蒸気噴霧区画は、ハンドル区画を通じてユーザの顔の上に移転される蒸気毎に噴霧する噴霧領域を制限する蒸気噴霧ガイドと、回転運動で顔の皮膚を擦るシリコンブラシと、冷温マッサージバーとで構成される。
皮脂腺は、皮脂と呼ばれる油性物質又は蝋質物質を分泌して、哺乳類の皮膚及び毛に潤滑させ且つ防水する、皮膚内の顕微鏡的な外分泌腺である。人間において、それらは特に顔及び頭皮に見出され、手のひらや足裏を除く皮膚の全ての部分でも見出される。
化粧(cosmetic)目的のために皮膚から皮脂を除去すること又は油性皮膚の原因のうちの1つ又はそれよりも多くを標的とすることを目的とする消費者製品は、機械的又は化学的な機能性に基づいている。これらの方法は、皮脂が高粘度の物質であり、従って、標準状態で移動度が低い物質であるという事実に悩まされている。これは、人間の皮膚が適用される圧力又は化学濃度の量に上限を有するという事実と相まって、容認可能なトリートメント時間(約2分)及びコードレスデバイスのような他の消費者要求に準拠しながら皮脂を効果的に除去することを困難にする。
故に、好ましくは上述の欠点の1つ又はそれよりも多くを更に少なくとも部分的に除去する代替的なスキントリートメントデバイスを提供することが本発明の態様であり、そのデバイスは、ユーザの皮膚を洗浄すること、剥離すること及び/又はマッサージすることに関して皮膚をトリートメントするために、より一層具体的には、皮膚から皮脂を除去することのために、特に用いられることがある。
皮脂流出は、最外側の皮膚層と濾胞貯槽(follicular reservoir)との間の毛管力によって影響される。皮膚洗浄中に濾胞貯槽を部分的に空にすることによって、皮膚は表面洗浄のみと比較してより長い時間に亘って実質的に油分のないままであることができる。
本発明では、皮膚温度を39.2℃の皮脂融解温度よりも上に上昇させて、より高い皮脂流出をもたらすることが提案されており、それは洗浄中の皮脂の移動性及び浸透性を増加させる。本発明では、皮脂を一時的に凝固させるために洗浄後に皮膚を任意的に冷却して、手作業の洗浄と比較してより長く持続する油分のない皮膚への組み合わせ効果をもたらすことも提案されている。本発明は、例えば、液体がデバイスと皮膚との間の媒体として使用される、機械的応力及び熱送達システムに関する。本システムは、とりわけ、例えば、脂漏(油っぽい皮膚)及び尋常性座瘡のような、皮脂及び/又は皮脂濾胞に関連する皮膚の問題のトリートメントを意図している。本発明は、皮膚に適用される液体媒体に含めることができる化粧物質又は治療物質の有効性及び/又は皮脂除去の有効性を高めることを目的とする。
故に、第1の態様において、本発明は、添付の請求項において更に定められるように、ハウジングと、ハウジングと関連付けられて回転可能な(本明細書では「トリートメントヘッド」又は「ヘッド」とも示す)スキントリートメントヘッドとを含み、ハウジングは、スキントリートメントヘッドを(ハウジングに対して)回転させるように構成されるアクチュエータを取り囲み、スキントリートメントヘッドは、(同様にトリートメントヘッドによって構成される)支持要素と関連付けられる1つ又はそれよりも多くのブラシを含む、皮膚をトリートメントするデバイス(「スキントリートメントデバイス」)であって、デバイスは、第1の熱伝導性要素を更に含み、具体的には、第1の熱伝導性要素は、具体的には0〜40mmの範囲から選択される1つ又はそれよりも多くのブラシまでの最短距離(d1)で構成され、デバイスは、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を加熱するように構成される熱電要素(具体的には「ペルチエ素子」)を含む、デバイスを提供する。
そのようなデバイスを用いるならば、ユーザの皮膚を洗浄すること、剥離すること、及びマッサージすることのうちの1つ又はそれよりも多くに晒すことができながら、加熱の故に、皮脂をより良く除去することができる。これはより良いスキントリートメント結果をもたらすことがある。任意的な冷却を用いるならば、皮膚洗浄、剥離、及び/又はマッサージ後、皮膚は、デバイスの冷温部分との接触の故に、更に回復し且つリラックスすることができる。冷却は、皮膚の油分がより少ないと知覚される時間を増加させることがある。
本明細書に記載するデバイスは、ユーザの皮膚を、洗浄すること、剥離すること、及び/又はマッサージすることのうちの1つ又はそれよりも多くのために構成される。本デバイスは、特に液体と組み合わせにおいて使用されてよい。液体を1つ又はそれよりも多くのブラシ及び/又は皮膚に塗布することができる。液体は、具体的には、石鹸を含むような、洗浄液であってよい。任意的に、液体は、(a)化粧又はスキンケア材料及び(b)医薬材料のうちの1つ又はそれよりも多くのような、添加剤を含んでもよい。
上述のように、本デバイスを用いるならば、ユーザの皮膚を、洗浄すること、剥離すること、及びマッサージすることのうちの1つ又はそれよりも多くに晒すことができる。具体的には、これらの作用は、液体との組み合わせにおける、皮膚に対する(1つ又はそれよりも多くのブラシを備える)回転するスキントリートメントヘッドの適用、及びトリートメントヘッドを皮膚の上で移動させることの故に起こる。故に、本発明は、特に液体と組み合わせにおいて、回転するスキントリートメントヘッドを皮膚に適用すること、そして、任意的に、トリートメントヘッドを皮膚の上で移動させることを含む、皮膚をトリートメントする方法も提供する。本方法は、具体的には、化粧方法であってよい。故に、皮膚をトリートメントすることは、特に化粧目的のためにだけ行われる。具体的には、本方法は、ヘッドを皮膚に適用する間に、デバイスと共に加熱することを含んでよい。更に、本方法は、回転するトリートメントヘッドを皮膚に適用した後に、デバイスの低温面を皮膚に適用することを含んでよい。
本デバイスは、本質的に、少なくとも2つの部分、即ち、ハウジングと、スキントリートメントヘッドとを含む。しかしながら、デバイスは、更なる部品、例えば、安全又は保護キャップ、電気ワイヤ等を含んでよい。
ハウジングは、スキントリートメントヘッドを回転させるように構成されたアクチュエータ、具体的には、電気モータを含む。更に、ハウジングは、具体的には、充電可能なバッテリを含んでよい。更に、ハウジングは、具体的には、アクチュエータを制御するように構成され、任意的に熱電要素も制御するように構成される、制御システムを含んでよい。よって、具体的には、ハウジングは、アクチュエータを取り囲んでよく、例えば、充電可能なバッテリ、制御システム等を取り囲んでよい。更に、ハウジングは、(制御システムと機能的に連結される)ユーザインターフェース、LEDインジケータ等のような慣例的な素子を含んでよい。更に、ハウジングは、任意的に、冷却することができる熱伝導性要素を任意的に含むこともできる(以下も更に参照のこと)。よって、具体的には、ハウジング自体又はハウジングの外側部分は、ユーザインターフェース、(複数の)LEDインジケータ、及び冷却することができる熱伝導性要素のうちの1つ又はそれよりも多くを少なくとも部分的に含んでよい。
デバイスは、少なくとも有線式又は(誘導を介したような)無線式にアクチュエータに電力を供給するための(ハウジングによって取り囲まれたような)充電可能なバッテリを充電するように構成されてよい。故に、この目的を達成するために、デバイスは、充電可能なバッテリの無線充電のための受信コイルを含んでもよい。
トリートメントヘッドは、ハウジングと回転可能に関連付けられる。これは、具体的には、トリートメントヘッドがハウジングと物理的に接続されるが、ハウジングに対して回転できることを暗示する。ハウジングによって構成されるアクチュエータは、デバイスの使用中、トリートメントヘッドを回転させる。実施形態において、トリートメントヘッドは、固定的な方法においてハウジングに関連付けられ、即ち、その寿命の間に取り外されることは意図されていない。しかしながら、他の実施形態において、トリートメントヘッドは、ハウジングと解放可能に関連付けられてよい。これは、例えば、トリートメントヘッドを新しいトリートメントヘッド又は他の種類のトリートメントヘッドと交換するために用いられてよい。例えば、異なるトリートメントのために、例えば、頬のトリートメントのためのより柔らかいブラシ及び足のトリートメントのためのより硬いブラシ等のような、強度に関して及び/又は身体部分に関して、異なるトリートメントヘッドが使用されてよい。任意的に、トリートメントヘッドの部分は、トリートメントヘッドの残部、例えば、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える部分と解放可能に関連付けられてよい(以下も参照)。
スキントリートメントヘッドは、具体的には、複数の剛毛(bristles)を含む。剛毛は、本明細書において、フィラメントとしても示される。そのような剛毛は、具体的には、単一のフィラメントであってよく、或いは、そのような剛毛は、例えば、房に基づいてよく、房は、支持要素から延びる2本のフィラメントを提供してよい。フィラメント又は剛毛は、一般的には、群(「ブラシ」)で成される。故に、スキントリートメントヘッドは、具体的には、複数のブラシを含む。時には、当該技術分野では、剛毛のサブセットの構成全体がブラシとして示される。
故に、スキントリートメントヘッドは、支持要素と関連付けられる1つ又はそれよりも多くのブラシを含む。1つ又はそれよりも多くのブラシは、支持要素によって定められる支持平面に対してブラシの高さを有する。1つ又はそれよりも多くのブラシは、具体的には、(支持体から計算された)約1.5〜10mmのような、1〜15mmの長さ(即ち、高さ)で、約0.1〜1mmの厚さの、(ナイロンのような)ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリオレフィン、及び天然の(動物の)毛のような、高分子材料からなることがおおい、剛毛、ワイヤ又は他のフィラメントである。1つ又はそれよりも多くのブラシ又は剛毛は直立しているが、1つ又はそれよりも多くのブラシを皮膚の上で移動させるときのような、圧力の影響下で曲がることがある。トリートメントヘッドは、5〜100個のブラシのような、少なくとも2個のブラシのような、1つ又はそれよりも多くのブラシを含んでよいが、より多くのブラシも可能である。具体的には、トリートメントヘッドは、100〜10,000の範囲内のような、少なくとも約20本の剛毛(フィラメント)、より一層具体的には、少なくとも50本の剛毛を含んでよいが、より多くの剛毛も可能である。剛毛(フィラメント)は、トリートメントヘッドによって構成される支持体内に固着されてよい。剛毛は支持体から延びる。これにより、支持体は剛毛が延びる支持平面を定める。故に、1つ又はそれよりも多くのブラシ(よって、剛毛)は、支持要素によって定められる支持平面(P)に対してブラシ高さ(h1)(具体的には、1.5〜10mmの高さ)を有する(上記も参照)。必ずしも全てのブラシが同じ高さを有する必要はない。高さは支持体に亘って異なってよい。例えば、剛毛の部分はより長くてよく、他の部分はより短くてよい。ブラシ内の剛毛さえも、異なる高さを有してよい。
支持体は、実施形態において、1つ又は2つの方向に湾曲させられてよい。実施形態において、支持体は平坦であり、他の実施形態において、支持体は球体のセグメントの形状を有してよい。支持体(平面)の面積は、例えば、約1.5〜10cm2のような、約1〜15cm2の範囲内にあってよい。
上述のように、(1つ又はそれよりも多くのブラシを備える)トリートメントヘッドを用いた皮膚のトリートメントの間に、皮膚は有利に加熱されてよい(或いは任意的に冷却されてよい)。故に、デバイスは、第1の熱伝導性要素を更に含んでよい。熱伝導性要素は、直接的に加熱されてよく(例えば、本体内に1つ又はそれよりも多くの電気ワイヤを備える、セラミックのような、金属体又は非金属体)、或いは、間接的に加熱されてよい(例えば、第1の熱伝導性要素に熱を移転する本体)。具体的には、(第1の)熱伝導材料は、少なくとも10W/(mK)、特に少なくとも100W/(mK)のような、少なくとも5W/(mK)の熱伝導率を有してよい。適切な材料の例は、鋼、アルミニウム、銅、AIN、BN、SiC等を含む。(第1の)熱伝導性要素の部分には、コーティングが提供されてよい。そのようなコーティングは、具体的には、皮膚と接触するように構成される(第1の)熱伝導性要素の部分に塗布されてよい。そのようなコーティングは、洗浄液から第1の熱伝導性要素内へのような、物質の移動を防止するように及び/又は滑動を向上させるように構成されてもよい。
具体的には、第1の熱伝導性要素は、スキントリートメントヘッドを皮膚に適用するときに、第1の熱伝導性要素も皮膚と物理的に接触することができるように構成される。故に、具体的には、第1の熱伝導性要素は、トリートメントヘッドによって構成されてよく、或いは、トリートメントヘッドの部分内に構成されてよく、或いは、トリートメントヘッドに隣接して構成されてよい。上述のように、具体的には、第1の熱伝導性要素は、約0〜40mmの範囲から選択される、より一層具体的には、少なくとも0.5mmのような、約0〜20mmの範囲から選択される、1つ又はそれよりも多くのブラシまでの最短距離(d1)で構成される。この最短距離は、具体的には、第1の熱伝導性要素に最も近い剛毛(フィラメント)間の最短距離として定められてよい。
ある実施形態において、第1の熱伝導性要素は、支持平面(P)よりも高い要素高さ(h2)を有する。故に、支持平面に対して、第1の熱伝導性要素(又は少なくともその部分)も突出する。従って、実施形態において、第1の熱伝導性要素は、支持平面(P)よりも高い要素高さ(h2)を有する。更に、具体的には、要素高さは、ブラシ高さ(h1)以下であり、具体的には、ブラシ高さの30〜80%の範囲内のように、ブラシ高さ(h1)より低い。
特定の実施形態において、第1の熱伝導性要素は、スキントリートメントヘッドに隣接して構成される。例えば、第1の熱伝導性要素は、トリートメントヘッドを少なくとも部分的に周囲的に取り囲んでよい。そのような実施形態において、第1の熱伝導性要素は、支持平面を越えて延びてよいが、任意的に、同じ高さでもよく或いはより低くてもよい。しかしながら、第1の熱伝導性要素は、具体的には、第1の熱伝導性要素に最も近接して構成される(複数の)剛毛から、少なくとも約0.5mmのような、少なくとも約0〜40mm内にあってよい
具体的には、スキントリートメントヘッドは、軸要素について回転するように構成される。実施形態において、第1の熱伝導性要素は、軸要素によって構成され、或いは、第1の熱伝導性要素は、軸要素と関連付けられる。例えば、軸要素は、実施形態において、第1の熱伝導性要素であってよく、或いは、軸要素は、第1の熱伝導性要素を含む端を含んでよい。具体的には、第1の熱伝導性要素は、静止的に構成される。
第1の熱伝導性要素の加熱のために、デバイスは、熱電要素を含む。故に、この熱電要素は、(第1のモードにおいて)第1の熱伝導性要素を加熱するように構成される。「第1のモードにおいて」という成句は、具体的には、デバイスが、デバイスが第1の熱伝導性要素を加熱する、単一の設定又はモードを少なくとも含むことを示す。デバイス、即ち、熱電要素は、具体的には、処理ヘッドを回転させる間に、及び/又は、任意的に、処理ヘッドを回転させない間に、第1の熱伝導性要素を加熱してよい。しかしながら、実施形態において、デバイスは、加熱温度のうちの1つ又はそれよりも多くに関連するような更なる設定、又は第1の熱伝導性要素が冷却されるモードさえも含んでよい。熱電要素を使用する利点は、そのような加熱デバイスが標準的な加熱デバイスよりも多用途であることである。熱電要素を用いるならば、必要とされるならば、人は加熱するのみならず、冷却してもよい。故に、デバイスは、熱電要素を用いて熱伝導性要素を(それぞれ)加熱及び/又は冷却し或いは熱伝導性要素(同時に及び/又は順次的に))加熱及び/又は冷却するように特に構成される。以下も参照のこと。
具体的には、熱電要素は、2つの異なる導体又は半導体を含むペルチエ素子を含む。上述のように、半導体の一方又は両方は、第1の熱伝導性要素又は第2の熱伝導性要素と熱的に接触してもよい。典型的なペルチエヒートポンプデバイスは、電流を駆動させる多数の接合器(junctions)を直列に含む。接合器の一部は、ペルチエ効果の故に熱を失うのに対し、他の接合器は、熱を得る。熱電ヒートポンプは、冷蔵庫に見出される熱電冷却デバイスと同様に、この現象を利用する。具体的には、熱電要素は、セラミックプレートのような、(本明細書では熱伝導体としても示す)2つの熱伝導性要素を含み、一方は冷却のために使用され、他方は加熱のために使用される(或いは逆もまた同様である)。熱電要素のこれらの熱伝導性要素は、そのようなものとして使用されてよく、或いは、第1の熱伝導性要素及び第2の熱伝導性要素とそれぞれ熱的に接触してよい。「熱的に接触(して)」という用語は、熱又は冷たさの移動を可能にする構成要素(コンポーネント)の配置を意味する。よって、具体的には、熱電要素の熱伝導性要素は、そのようなものとして使用されてよく、或いは、第1の熱伝導性要素及び第2の熱伝導性要素とそれぞれ物理的に接触してよい。
上記のように、デバイスは、第1のモードにおいて加熱するように構成される。「第1のモードにおいて」という成句は、デバイスが少なくとも「オン」のような(デバイスの使用中の)単一のモードを可能にすることを示す。しかし、本明細書において記載するように、デバイスは、第2のモードにおいて冷却するように構成されてもよい。更に、デバイスは、異なる加熱温度のような、複数の(第1の)モードを提供するように構成されてよい。同様に、デバイスは、異なる冷却温度のような、複数の(第2の)モードを提供するように構成されてもよい。(複数の)第1のモードは、トリートメントヘッドの1つ又はそれよりも多くの回転速度と関連付けられてよい。(複数の)第2のモードは、任意的に、トリートメントヘッドの1つ又はそれよりも多くの回転速度と関連付けられてもよい。
熱電要素は、一方の側で、ヒートシンクと熱的に接触して構成されてよい。故に、デバイスは、ヒートシンクを更に含んでよい。例えば、第1の熱伝導性要素として用いられていない或いは第1の熱伝導性要素と熱的に接触していない熱電要素の熱伝導性要素は、ヒートシンクと熱的に接触してよく、具体的には、物理的に接触してよい。第2のモードでは、ヒートシンクを介して熱電要素の他の熱伝導性要素から熱を放散することができるよりも、第1の熱伝導性要素が冷却されるであろう。実施形態において、第2の熱伝導性要素は、ヒートシンクとして構成される。更なる実施形態において、デバイスハウジングは、(第2のモード中に)ヒートシンク及び/又は第2の熱伝導性要素を冷却するように構成される(小型)ファンを更に含んでよい。
(第1の)熱伝導性要素は、具体的には、25〜50℃、特に34〜50℃の範囲から選択される温度まで加熱されてよい。そのような温度で、皮脂は、皮膚から少なくとも部分的に除去されるのに十分な程に流動的になることがある。故に、(第1の)熱伝導性要素を加熱するとき、加熱は、具体的には、34〜43℃のような、34〜45℃のような、25〜50℃の範囲、特に34〜50℃の範囲から選択される温度で行われてよい。更に、(第1の)熱伝導性要素は、具体的には、10〜20℃のような、5〜25℃のような、5〜30℃の範囲から選択される温度まで冷却されてよい。そのような温度で、トリートメントされたばかりの皮膚は、より冷たい素子から利益を得ることがある。故に、(第1の)熱伝導性要素を冷却するとき、冷却は、具体的には、10〜20℃のような、10〜25のような5〜25℃のような、5〜30℃の範囲から選択される温度で行われてよい。よって、(第1の)熱伝導性要素を加熱するとき、第2の熱伝導性要素及び/又はヒートシンクは冷却されてよい。よって、同様に、(第1の)熱伝導性要素を冷却するとき、第2の熱伝導性要素及び/又はヒートシンクは加熱されてよい。加熱及び/又は冷却は、それぞれ、加熱又は冷却時間中の異なる温度での加熱又は冷却を含んでもよい。例えば、「加熱」という用語は、(上記の範囲から選択される)異なる温度での加熱スキームを指すこともある。同様に、「冷却」という用語は、(上述の範囲から選択される)異なる温度での冷却スキームを指すこともある。
任意的に、加熱温度は、制御システムによって制御されてよい。更に、任意的に、加熱及び/又は冷却は、トリートメントヘッドの回転速度の関数として制御されてよい。
任意的に、熱電要素による加熱及び/又は冷却は、(第1の)熱伝導性要素の温度を検出するように構成されたセンサの温度センサ信号に応答して行われてよい。
冷却は、第1の熱伝導性要素を用いて又は第2の熱伝導性要素を用いて行われてよい。両方の実施形態が本明細書において記載される。
特定の実施形態において、熱電要素は、第1のモードにおいて、第1の熱伝導性要素を25℃より上の範囲まで、具体的には34〜45℃の範囲の温度まで加熱するように構成され、熱電要素は、第2のモードにおいて、第1の熱伝導性要素を10〜25℃の範囲から具体的に選択される温度まで冷却するように(も)構成される。第2のモードは、具体的には、トリートメントヘッドが回転しないモードであってよい。例えば、回転するトリートメントヘッドを皮膚に適用することによるトリートメント(第1のモード)の後に、皮膚の同じ部分が冷却されてよい(第2のモード)。しかしながら、任意的に、(回転する)(複数の)ブラシを用いた皮膚のトリートメントの一部の間に、冷却が適用されてもよい。故に、任意的に、第2のモードの間にも、トリートメントヘッドが回転してよい。
熱電要素は、具体的には、電圧差がその間に印加される異なる電気的(半)導電性素子を含んでよく、それによって2つの異なる素子は異なる温度を得る。この原理は加熱又は冷却のために使用されてよい。極性を変えることによって、同じ(第1の)熱伝導性要素が加熱又は冷却されることがある。上述のように、実施形態において、熱電要素の熱伝導性要素のうちの1つは、(第1の)熱伝導性要素と熱的に接触してよい。他の実施形態において、熱電要素の(電気的)伝導性素子のうちの1つは、本質的に(第1の)熱伝導性要素である。故に、熱電要素は、(第1の)熱伝導性要素を加熱又は冷却するために使用されてよいが、熱電要素は、第1の熱伝導性要素を加熱するために並びに第2の熱伝導性要素を冷却するために使用されてもよい。
本明細書及び請求項における第1、第2、第3等の用語は、類似の要素を区別するために使用されており、必ずしも順次的又は時間的な順序を記述するために使用されていない。そのように使用される用語は適切な状況の下で交換可能であること及び本明細書に記載する本発明の実施形態は本明細書に記載し或いは例示する以外の順序で作動し得ることが理解されるべきである。「熱電要素」という用語は、複数の(異なる)熱電要素を指すことがあり、任意的に、積層させられた熱電要素を提供するよう積み重ねられる。積み重ねられた熱電要素は、より大きな温度差をもたらし得ることがある。
第2の熱伝導性要素は、ハウジング内に構成されてよい。実施形態において、冷たさは(例えば、ヒートシンクを用いて)(単純に)消散させられてよい。しかしながら、具体的には、冷却効果は、例えば、皮膚を冷却するために用いられてもよい。
故に、実施形態において、ハウジングは、第2の熱伝導性要素を含み、熱電要素は、第1のモードにおいて、第2の熱伝導性要素を、具体的には5〜25℃の範囲から選択される温度まで冷却するように構成される。例えば、皮膚をトリートメントしている間に、皮膚はトリートメントヘッドと接触し、第1の熱伝導性要素によって加熱される。然る後、皮膚を第2の熱伝導性要素と接触させて冷却することができる。
第2の熱伝導性要素は、第1のモードの間に(積極的に)冷却される(温度が下げられる)。しかしながら、実施態様では、治療ヘッドが非回転であってよく、冷却作用のみが皮膚に加えられてよい、第2のモードの間にも、(第2の)熱伝導性要素は、熱電要素によって冷却されたままにされてよい。そのような実施形態では、具体的には、(第2の)熱伝導性要素は、皮膚の冷却のために、皮膚に接近可能であるように構成されてよい。本明細書では、第2の熱伝導性要素の幾つかの可能な構成が記載される(以下も参照)。
任意的に、熱電要素による冷却は、(第2の)熱伝導性要素の温度を感知するように構成されたセンサの温度センサ信号に応答して行われてよい。よって、当然のことながら、これらの実施形態は、第1の熱伝導性要素が冷却素子として使用されるときにも、同様に当て嵌まる(上記も参照)。
第2の熱伝導性要素は、ハウジングで異なる位置に構成されてよい。ハウジングは、スキントリートメントヘッドに最も近い第1の端と、スキントリートメントヘッドから最も離れた第2の端とを含む。特定の実施形態において、第2の熱伝導性要素は、第1の端と第2の端との間に構成される。例えば、トリートメントヘッドに近い部分が冷却スポットとして使用されてよい。皮膚のトリートメント後、デバイスのその部分は、(トリートメントされた)皮膚と接触してよい。代替的に又は追加的に、第2の熱伝導性要素は、第2の端に構成される。そのような実施形態において、デバイスは皮膚のブラッシング後に逆さまにされてよく、そして、デバイスの他の側面の冷却スポットと接触させられてよい。
特定の実施形態において、第2の熱伝導性要素は、トリートメントヘッドのすぐ下にある。(第1のモードにおいて皮膚をトリートメントした後に)(取り外し可能な)トリートメントヘッドを取り外すとき、皮膚は、トリートメントヘッドの取外しによって皮膚にアクセス可能になる第2の熱伝導性要素によって提供される冷却スポットと接触させられてよい。故に、実施形態において、第2の熱伝導性要素は、第1の端に構成され、スキントリートメントヘッドは、スキントリートメントヘッドがハウジングと関連付けられるときに、スキントリートメントヘッドが第2の熱伝導性要素を少なくとも部分的に遮蔽するように構成されるよう、ハウジングと解放可能に関連付けられる。故に、トリートメントヘッドが取り外されるとき、第2の熱伝導性要素はもはや遮蔽されず、皮膚への適用のためにアクセス可能になる。
第2の熱伝導性要素は、第2の端と第1の端との間で第2の端に構成されてよく、よって、第1の端に構成されてもよい。更に他の実施形態において、第2の熱伝導性要素は、トリートメントヘッドによって構成される。任意的に、トリートメントヘッドの第2の熱伝導性要素によって提供されるこの冷却スポットは、皮膚を冷却するために使用されてよい。これは、例えば、この第2の熱伝導性要素が第1のモードにおいて皮膚に実質的にアクセス可能でないが、トリートメントヘッドがハウジングから取り外されたときにアクセス可能となるときに、達成されてよい。例えば、第2の熱伝導性要素は、1つ又はそれよりも多くのブラシに対向して構成される並びにトリートメントヘッドがハウジングと関連付けられるときにハウジングに最も近く構成されるトリートメントヘッドの側面に構成されてよい。故に、実施形態において、スキントリートメントヘッドは、第2の熱伝導性要素を含み、熱電要素は、第1のモードにおいて第2の熱伝導性要素を冷却するように構成され、スキントリートメントヘッドは、スキントリートメントヘッドがハウジングと関連付けられるときに、ハウジングが第2の熱伝導性要素を少なくとも部分的に遮蔽するように構成されるよう、ハウジングと解放可能に関連付けられる。
更なる実施形態において、スキントリートメントヘッドは、具体的には、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える支持体をハウジング内に取り除いた後に、逆さまに構成されてよい。このようにして、第2の熱伝導性要素の冷却は、逆さまの位置にあるスキントリートメントヘッドをハウジングに関連付けた後に続けられてよい。故に、ハウジング(及びアクチュエータ)は、スキントリートメントヘッドを受けて、トリートメントヘッドと回転可能に(機能的に)関連するように、構成されてよく、さらに他の実施形態では、ハウジング(及びアクチュエータ)は、逆さまの位置にあるスキントリートメントヘッドを受けて、第2の熱伝導性要素の更なる冷却のために(機能的に)関連付けるように、構成されてよい。
第2の熱伝導性要素は、第1の熱伝導性要素に関して特に上述したのと同じ材料又は同じ種類の材料を含んでよい。故に、第1の熱伝導性要素に関する特性は、しばしば、「(第1の)熱伝導性要素」という成句を使用することによって、より一般的に記載される。更に、第2の熱伝導性要素の少なくとも部分は、コーティングを備えてよい。そのようなコーティングは、具体的には、皮膚と接触するように構成される(第2の)熱伝導性要素の部分に適用されてよい。そのようなコーティングは、滑動を向上させるように構成されてよく、且つ/或いは、洗浄液から(第2)の熱伝導性要素へのような、物質の移動を防止するように構成されてよく、或いは他の目的のために構成されてよい。
任意的に、熱電要素の電力供給は、熱電要素がアクチュエータのために使用される電力源と実質的に無関係であるように構成されてよい。実施形態において、スキントリートメントヘッドは、(トリートメントヘッドによって構成される)熱電要素に電力を提供するように構成された(充電可能な)バッテリを含む。ここで、「アクチュエータに使用される電力源に実質的に無関係である」(“substantially independent of the source of power used for the actuator”)という成句は、トリートメントヘッドによって構成されるバッテリが、アクチュエータに電力供給するために充電可能なバッテリを充電するのと実質的に同じ機構を介して充電することができる充電可能なバッテリであることを排除しない。トリートメントヘッドは、トリートメントヘッド内の充電可能なバッテリを無線充電するための受信コイルを含んでもよい。しかしながら、熱電要素に電力を提供するための滑動接点(sliding contacts)も適用されてよい。
トリートメントヘッドが第1の熱伝導性要素又は第2の熱伝導性要素を含むとき、具体的には、第1の熱伝導性要素又は第2の熱伝導性要素は、トリートメントヘッドと解放可能に関連付けられる。このようにして、1つ又はそれよりも多くのブラシが交換されなければならないときに、これらは再使用されてよい。故に、実施形態において、スキントリートメントヘッドは、軸要素について回転するように構成され、第1の熱伝導性要素は軸要素と解放可能に関連付けられ、具体的には(a)第1の熱伝導性要素は、スキントリートメントヘッドと関連付けられ、第2の熱伝導性要素は、スキントリートメントヘッドと解放可能に関連付けられ、或いは、(b)第2の熱伝導性要素及び第1の熱伝導性要素は、スキントリートメントヘッドと解放可能に関連付けられる。代替的な構成において、トリートメントヘッドは、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える支持要素を含み、(1つ又はそれよりも多くのブラシを備える)支持要素は、トリートメントヘッドの残部と解放可能に関連付けられる。故に、他のブラシが望まれるときには、(1つ又はそれよりも多くのブラシを備える)支持要素のみが交換されればよいことがある。従って、更なる態様において、本発明は、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える支持要素も提供し、そのような支持要素は、トリートメントヘッドのために使用されるように構成され、支持要素は、トリートメントヘッドと解放可能に関連付けられ、支持要素は、本明細書に記載するようなデバイスのために使用されるように特に構成される。
本発明は、本明細書自体に記載するようなハウジング自体も提供する。そのようなハウジングは、具体的には、第1及び第2の熱伝導性要素の一方又は両方を含んでよい。更に、そのようなハウジングは、具体的には、熱電要素を含む。故に、更なる態様において、本発明は、(ハウジングと回転可能に関連付けられるスキントリートメントヘッドと共に使用するための)ハウジングも提供し、ハウジングは、(スキントリートメントヘッドを回転させるように構成あれる)アクチュエータを取り囲み、(スキントリートメントヘッドは、支持要素と関連付けられる1つ又はそれよりも多くのブラシを含み、1つ又はそれよりも多くのブラシは、支持要素によって定められる支持平面(P)に対してブラシ高さ(h1)を有し)、(a)ハウジングは、第1の熱伝導性要素を含み、(そして、スキントリートメントヘッドは、第2の熱伝導性要素を含み)、或いは、(b)ハウジングは、第1の熱伝導性要素及び第2の熱伝導性要素を含み、ハウジングは、電力源を更に含み、第1の熱伝導性要素及び第2の熱伝導性要素は、熱電要素と(即ち、熱電要素によって構成されるそれぞれの熱伝導体と)熱的に接触して構成可能である。電力源は、具体的には、アクチュエータに電力を供給するように構成され、そして、任意的に、熱電要素に電力を供給するようにも構成される。
本発明は、本明細書自体に記載のスキントリートメントヘッド自体も提供する。そのようなトリートメントヘッドは、具体的には、第1の熱伝導性要素を含んでよく、任意的に、第2の熱伝導性要素も含んでよい。故に、任意的に、スキントリートメントヘッドは、熱電要素を含んでよく、更なる実施形態では、充電可能なバッテリさえも含んでよい。故に、実施形態において、本発明は、(ハウジングと共にするための並びにハウジングと回転可能に関連付けられる)スキントリートメントヘッドも提供し、(ハウジングは、スキントリートメントヘッドを回転させるように構成されるアクチュエータを取り囲み)、スキントリートメントヘッドは、支持要素と関連付けられる1つ又はそれよりも多くのブラシを含み、1つ又はそれよりも多くのブラシは、支持要素によって定められる支持平面(P)に対するブラシ高さ(h1)を有し、(a)スキントリートメントヘッドは、第1の熱伝導性要素を含み、(そして、ハウジングは、第2の熱伝導性要素を含み)、或いは、(b)スキントリートメントヘッドは、第1の熱伝導性要素と、第2の熱伝導性要素とを含み、(ハウジング及び)スキントリートメントヘッド(のうちの1つ又はそれよりも多くの)は、電力源を更に含み、第1の熱伝導性要素及び第2の熱伝導性要素は、熱電要素と(即ち、熱電要素によって構成されるそれぞれの熱伝導体と)熱的に接触して構成可能である。電力源は、具体的には、アクチュエータに電力を提供するように構成され、任意的に、熱電要素に電力を提供するようにも構成される。
更に、本発明は、ハウジングと、1つ又はそれよりも多くのトリートメントヘッドとを含む、部品のキットも提供する。更に、本発明は、ハウジングと、トリートメントヘッドと、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える1つ又はそれよりも多くの支持体とを含む、部品のキットも提供し、具体的には、トリートメントヘッドは、(それぞれの)(複数の)支持体を1つ又はそれよりも多くのブラシと関連付けるように構成される。更に、本発明は、トリートメントヘッドと、1つ又はそれよりも多くのブラシを備える1つ又はそれよりも多くの支持体とを含む、部品のきっとも提供し、具体的には、トリートメントヘッドは、(それぞれの)(複数の)支持体を1つ又はそれよりも多くのブラシと解放可能に関連付けるように構成される。
故に、実施形態において、熱電要素は、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を加熱するように構成される。
更なる実施形態において、熱電要素は、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を冷却するように構成されてよい。
更なる実施形態において、熱電要素は、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を加熱し、第2のモードにおいて第1の熱伝導性要素を冷却するように構成されてよい。
更なる実施形態において、デバイスは、第2の熱伝導性要素を含む。この第2の熱伝導性要素は、追加的な手段を用いずに、デバイスのユーザにアクセス可能であることができ、或いは、スキントリートメントヘッドの取外し又はスキントリートメントヘッドを逆さまにハウジングに配置することのような追加的な手段を用いて、デバイスのユーザにアクセス可能であってよい。
(そのような更なる)実施形態では、特に熱電要素が第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を加熱するように構成されるときに、熱電要素は第1のモードにおいて第2の熱伝導性要素を冷却するように構成される。
(そのような更なる)実施形態では、特に熱電要素が第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を冷却するように構成されるときに、熱電要素は第1のモードにおいて第2の熱伝導性要素を加熱するように構成される。
デバイスは、具体的には、手持ち式デバイスである。故に、デバイスは、片手で保持しながら使用されるように設計されてよい。故に、デバイスの重量は、具体的には、200〜700グラムの範囲内のような、1Kg以下のような、1.75Kg以下である。
次に、添付の概略図を参照して、本発明の実施形態を一例として記載する。図面中、対応する参照記号は、対応する部分を含む。
デバイスの実施形態を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
デバイスの幾つかの特定の実施形態及び変形を概略的に示している。
概略図は、必ずしも原寸通りでない。
図1は、特に皮膚からの皮脂の剥離及び/又は除去における使用のための参照番号1で示すデバイスの実施形態を概略的に描いている。ここで、特に皮膚(スキン)をトリートメント(処置)するためのデバイスは、ハウジング100と、ハウジング100と回転可能に関連付けられたスキントリートメントヘッド200(皮膚処置ヘッド)とを含む。ハウジング100は、スキントリートメントヘッド200を回転させるように構成されたアクチュエータ110を取り囲む。更に、ハウジング100は、この実施形態において、充電可能なバッテリ21(電池)を含む。更に、ハウジング100は、1つ又はそれよりも多くのLEDインジケータ23と、ユーザインターフェース24とを含んでよい。更に、ハウジング100は、当該技術分野において知られているソケットのような、バッテリを充電する電力を受け取る手段22を含んでよい。ハウジング100は、スキントリートメントヘッド200に最も近い第1の端101と、スキントリートメントヘッド200から最も離れた第2の端102とを含む。
スキントリートメントヘッド200は、支持要素220と関連付けられた1つ又はそれよりも多くのブラシ210を含み、剛毛211を備える1つ又はそれよりも多くのブラシ210は、支持要素220によって定められる支持平面Pに対してブラシ高さh1を有する。この概略的な実施形態では、一例として、剛毛211は、異なる高さを有する。
更に、デバイス1は、この実施形態では、支持平面Pよりも高い要素高さh2を有する、第1の熱伝導性要素310(第1の伝導性素子)を更に含む。デバイス1は、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素を加熱するように構成された、熱電要素300(熱電素子)も含む。更に、この熱電要素300は、第2の熱伝導性要素320(第2の伝導性素子)を冷却してよい。充電可能なバッテリ21は、熱電要素300に電力を供給してよい。熱電要素300は、具体的には、異なる材料の2つの(半)導体を有する、ペルチエ素子を含んでよい。これらの(半)導体は、それぞれ、しばしばセラミックである熱伝導材料と接触し、それぞれ第1及び第2の熱伝導性要素310,320であってよく、或いは、それらと熱的に結合させられてよい。加熱されることがある第1の熱伝導性要素310の表面又はスポットは、参照番号311で示されている。デバイスは、軸要素500を含み、スキントリートメントヘッドは、軸要素500の周りを回転し、軸要素は、実施形態において、第1の熱伝導性要素を含んでよく、或いは第1の熱伝導性要素310として構成されてよい。具体的には、(第1の)熱伝導性要素310は、少なくとも10W/(mK)、特に少なくとも100W/(mK)のような、少なくとも5W/(mK)の熱伝導率を有してよい。適切な材料の例は、鋼、アルミニウム、銅、AIN、BN、SiC等を含む。
図2A乃至図2Dは、スキントリートメントヘッド200が軸要素500の周りで回転するように構成され、第1の熱伝導性要素310が軸要素500に含められるか或いは第1の熱伝導性要素310が軸要素500と関連付けられる、実施形態を概略的に描いている。図から分かるように、要素高さh2は、ブラシ高さh1以下である。第1の熱伝導性要素310の上には、より柔らかい感触を提供するために、コーティングが任意的に塗布されてよい。このコーティングは特に薄くなければならず、或いは比較的高い熱伝導性を有さなければならない。図2Aは、第2の熱伝導性要素がハウジング100内に収容され、スキントリートメントに関する機能を有さない、実施形態を概略的に示している。そのような実施形態において、第2の熱伝導性要素は、ヒートシンクとして構成されてよい。逆極性(reversing polarity)を備えるならば、第1の熱伝導性要素を冷却することができることに留意のこと。
故に、図2Aは、ハウジング100と、ハウジング100と回転可能に関連付けられた(軸要素500の周りの)スキントリートメントヘッド200とを含む、皮膚をトリートメントするデバイス1の実施形態を示しており、ハウジング100は、スキントリートメントヘッド200を回転させるように構成されるアクチュエータを取り囲み、スキントリートメントヘッド200は、支持要素220と関連付けられた1つ又はそれよりも多くのブラシ210を含み、デバイス1は、第1の熱伝導性要素310を更に含み、第1の熱伝導性要素310は、0〜40mmの範囲から選択される1つ又はそれよりも多くのブラシ210までの最短距離d1で構成され、デバイス1は、第1のモードにおいて第1の熱伝導性要素310を加熱して、熱い表面311(hot surface)を提供するように構成される、熱電要素300を含む。
図2B乃至図2Dは、ユーザが利用することができる第2の熱伝導性要素320を備える実施形態を概略的に描いており、熱電要素300は、例えば、5〜25℃の範囲から選択される温度まで、第2の熱伝導性要素320を(第1のモードにおいて)冷却するように構成される。図2Bにおいて、第2の熱伝導性要素320は、第1の端101と第2の端102との間に構成されている。(同じ実施形態の断面図及び側面図であり得る)図2C及び図2Dにおいて、第2の熱伝導性要素320は、第1の端101と第2の端102との間に構成されている。スキントリートメントヘッドを用いたトリートメント後、冷たい第2の熱伝導性要素320を皮膚と接触させることができる。そのような実施形態において、第2の熱伝導性要素320は、ヒートシンクとして構成されてよい。
図2Eは、第1の熱伝導性要素310がスキントリートメントヘッド200に隣接して構成された実施形態を概略的に描いている。第1の熱伝導性要素310は、スキントリートメントヘッド200を少なくとも部分的に円周方向に取り囲んでよい。更に、第2の熱伝導性要素320は、第2の端102に構成されている。
図2Fは、第1の熱伝導性要素310がスキントリートメントヘッド200によって構成される実施形態を概略的に描いている。スキントリートメントヘッド200は、第2の熱伝導性要素320を含む。また、熱電要素300は、トリートメントヘッドによって構成されてよい。電力供給(electrical powering)は、トリートメントヘッド内のバッテリ(下記を参照)によって、或いは、例えば、電気スライド接点によって行われてよい。代替的に又は追加的に、電力供給は、誘導電力供給を介して行われてよい。熱電要素300は、第1のモードにおいて第2の熱伝導性要素320を冷却するように構成されてよい。スキントリートメントヘッド200がハウジングと関連付けられるときに、ハウジング100が第2の熱伝導性要素320を少なくとも部分的に遮蔽(シールド)するように構成されるように、スキントリートメントヘッド200は、具体的には、ハウジング100と解放可能に関連付けられる。トリートメントヘッド200を取ることによって、低温側、即ち、第2の熱伝導性要素320を皮膚と接触させて、皮膚を冷却することができる。
図2G乃至図2Iは、第1の熱伝導性要素の幾つかの構成を概略的に描いている。図2Gにおいて、熱伝導性要素は、支持面Pと実質的に同じ高さで構成されている。ここで、熱伝導性要素310は、トリートメントヘッド200によって構成されている。距離dは、第1の熱伝導性要素310と(複数の)ブラシ、即ち、第1の熱伝導性要素310に最も近接して構成された剛毛との間の最短距離を示している。図2Hにおいて、熱伝導性要素は、(複数の)ブラシと実質的に同じ高さで構成されている。ここで、第1の熱伝導性要素310は、トリートメントヘッド200によって構成されておらず、トリートメントヘッドに近接して構成されている。第1の熱伝導性要素は、ブラシ210よりも低く構成されてよく、或いは、支持体よりも低く構成されてさえよい。図2Hに概略的に描かれた構成とは異なる構成の例が、図2Iに概略的に描かれている。
図3Aは、図2Fに関連も記載した実施形態をより詳細に概略的に描いている。しかしながら、トリートメントヘッド200の部分を切り離すこと、即ち、解放可能な第1の熱伝導性要素310及び解放可能な支持要素を取り外すことも可能なことがあり、それにより、ユーザは、皮膚を冷却するために、第2の熱伝導性要素320を利用することができる。
図3Bは、(充電可能な)バッテリ1330が熱電要素300に電力供給するためにトリートメントヘッド内に構成されている実施形態を概略的に描いている。
図3Cは、デバイス1の部分の実施形態を概略的に描いている。参照番号61は、シールインターフェースを示しており、参照番号62は、シールインターフェースを示している。参照番号63は、ギヤを示している(より多くのギヤが利用可能である)。更に、参照番号68は、ギヤボックスを示している。参照番号d1は、熱伝導性要素310の直径である。参照番号69は、要素上のブラシクリック(brush-click)を示している。
図3Dは、構成熱電要素300及び熱伝導性要素310,320の2つの実施形態を概略的に描いている。熱電要素300は、ここでは熱電要素300の熱伝導体として示される参照番号1310及び1320でそれぞれ示す、「高温側」(高温側セラミック)及び「低温側」(低温側セラミック)を含む。これらは、第1及び第2の熱伝導体310,320としてそれぞれ構成されてよい。そのような実施形態において、第1及び第2の熱伝導体のうちの1つ又はそれよりも多くの第1及び第2の熱伝導体の形状は異なってよいことに留意のこと。故に、左側の実施形態では、図3D−1において、熱電要素300の熱伝導体1310,1320は、そぞれ、第1の熱伝導性要素310及び第2の熱伝導性要素320である(第1の熱伝導性要素310及び第2の熱伝導性要素320として構成されている)。右側の実施形態において、熱電要素300の熱伝導体1310,1320は、第1の熱伝導性要素310及び第2の熱伝導性要素320と熱的に接触(ここでは物理的に接触)している。
図3Eは、コーティング312が加熱のために使用される熱伝導性要素に塗布される実施形態を概略的に描いている。これはよりフレキシブルな及び/又はより柔らかい表面をもたらすことがある。
図3Fは、任意的な別個の電源510がブラシで熱伝導性要素を加熱して高温面311を提供し、熱電要素300がハンドル内に構成される、他の構成を概略的に描いている。ここで、ハンドルは、例えば、所望のときに皮膚を加熱するための、第1の熱伝導性要素310と、例えば、皮膚を冷却するための、第2の熱伝導性要素とを含む。抵抗加熱の比較的簡単な構成を備えることで、高温面が、図3Fに概略的に示すようにヘッドによって或いはヘッドに隣接して(例えば、図2E、2H、及び2Iを参照)含められて、ヘッドに設けられてよい。抵抗加熱に適した材料の例は、温度が上昇するに応じて電気抵抗を変化させるPTC材料である。これは加熱を本質的に安全にすることもある。加熱される熱伝導性要素の温度の制御は、任意的に温度センサと共に、制御ユニットを介して行われてよい。代替的に又は追加的に、温度制御は、例えば、正温度係数(PTC)材料のような、本質的に電流を減少させ、電流を遮断し、或いは電流回路を開くことがある材料を使用することによって行われてよい。温度の上昇に伴って素子(開放電流回路)を減結合するように構成されてよい材料、例えば、バイメタル、又はニチノール等のような他の材料が使用されてもよい。他の選択肢は、温度センサを備えるスマートNFCタグを含んでよい。
「実質的になる」におけるような本明細書中の「実質的に」(“substantially”)という用語は、当業者によって理解されるであろう。「実質的に」という用語は、「全体的に」(“entirely”)、「完全に」(“completely”)、「全て」(“all”)等を伴う実施形態も含むことがある。故に、実施形態において、「実質的に」という形容詞を削除されてもよい。適用可能である場合、「実質的に」という用語は、例えば、95%以上、具体的には、99%以上、更に一層具体的には、100%を含む、99.5%以上のような、90%以上に関連してもよい。「含む」(“comprise”)という用語は、「含む」(“comprises”)という用語が「からなる」(“consists of”)を意味する実施形態も含む。「及び/又は」(“and/or”)という用語は、具体的には、「及び/又は」の前後に記載される品目のうちの1つ又はそれよりも多くに関連する。例えば、「品目1及び/又は品目2」(“item 1 and/or item 2”)という成句及び類似の成句は、品目1及び品目2のうちの1つ又はそれよりも多くに関連してもよい。「含む」(“comprising”)という用語は、ある実施形態では、「からなる」を指すが、他の実施形態では、「少なくとも所定の種及び任意的に1つ又はそれよりも多くの他の種を含む」(“containing at least the defined species and optionally one or more other species”)も指す。
本明細書中のデバイスは、とりわけ、動作中に記載されている。当業者に明らかなように、本発明は動作の方法又は動作中のデバイスに限定されない。
上述の実施形態は本発明を限定するよりもむしろ例示すること及び当業者は添付の請求項から逸脱することなく多くの代替的な実施形態を設計できることが留意されなければならない。請求項において、括弧内に置かれる参照符号は請求項を限定するものとして解釈されてならない。「含む」(“to comprise”)という動詞及びその活用形の使用は、請求項に記載する要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を排除しない。ある要素に先行する冠詞「a」又は「an」(単数形の表現)は、そのような要素が複数存在することを排除しない。本発明は、幾つかの別個の要素を含むハードウェアによって及び適切にプログラムされたコンピュータによって実施されてよい。幾つかの手段を列挙するデバイスの請求項において、これらの手段のうちの幾つかは、ハードウェアの同じ品目によって具現されてよい。特定の手段が相互に異なる従属項において列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせを有利に使用し得ないことを示さない。
本発明は、更に、明細書に記載した且つ/或いは添付の図面に示した特徴的な構成の1つ又はそれよりも多くを含むデバイスに当て嵌まる。本発明は、更に、明細書に記載した且つ/或いは添付の図面に示した特徴的な構成の1つ又はそれよりも多くを含む方法又はプロセスに関する。
追加的な利点を提供するために、この特許において議論する様々な態様を組み合わせることができる。更に、当業者は、実施形態を組み合わせることができること、及び2つよりも多くの実施形態を組み合わせることができることを理解するであろう。更に、構成の一部は、1つ又はそれよりも多くの分割出願の基礎を形成し得る。