JP2018527243A - スタックを形成するための柱を備える宇宙船、発射装置に設置される少なくとも2つのこのような宇宙船を備えるスタック、および宇宙船を降ろすための方法 - Google Patents

スタックを形成するための柱を備える宇宙船、発射装置に設置される少なくとも2つのこのような宇宙船を備えるスタック、および宇宙船を降ろすための方法 Download PDF

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Abstract

衛星等の宇宙船(1、100)であって、宇宙船(1)の機器を支持するための少なくとも1つの機器搬送モジュール(2)と、同一の長手方向(A)、および機器搬送モジュール(2)の周辺に少なくとも部分的に延びる少なくとも3つの柱(12)であって、各柱(12)には、少なくとも1つの解放可能なロック装置(15)が設けられる、少なくとも3つの柱(12)と、各柱(12)を少なくとも2つの他の柱(12)に横方向に強固に接続する補強構造(16)と、を備えている。

Description

本発明は、宇宙船の分野に関する。より具体的には地球の周囲の軌道に乗せられるように設計される衛星の分野に関するが、これに限定されない。
従来、衛星は、発射装置を用いて軌道に乗せられる。当該発射装置は、宇宙船を宇宙に搬送し、対象とする軌道に従って降ろす。
衛星の発射コストを削減するために、1度の発射において、降ろされる数基の衛星を1つの発射装置に設置することが周知である。これは、衛星クラスタ打ち上げと称される。より多くの衛星を発射すると、より著しくコストが削減される。
数基の衛星が1つの発射装置に設置される場合における問題は、発射時の応力への対処である。実際、発射段階においては、加速による推進力が生成されるとともに、振動および衝撃が生じる。したがって、1つの衛星の上に他の衛星を積み重ねる単純なスタックは、特に1つ以上の衛星の下に配置される衛星に対して(重力、および/または加速の方向について)、この衛星によって搬送される機器に損傷を与える得る応力を生む。
しかしながら、最新の傾向では、複数の機器と、当該機器を冷却するために大きな表面積を有する放射壁とを備えるより強力な衛星の発射が意図される。数トンの重量を有し得る衛星もある。
したがって、1つの発射装置に複数の衛星を当該衛星への応力を最小限にするための適切な方法で設置するための手段を提供する必要がある。
周知の1つの方法は、発射装置に「ディスペンサ」として知られる構造を据え付ける方法である。米国特許第8,939,409号は、ディスペンサの例を記載している。ディスペンサは、一般的に、一方では、発射装置に取り付けられる部材と、任意で、他方では、衛星に取り付けられる部材とを備える。すなわち、一方の部材は、衛星を降ろした後、発射装置に固定されたままであり、他方の部材は、降ろされた衛星に付随する。このため、衛星は、棚のような働きをするディスペンサによって支持されており、互いに支持し合わない。
しかしながら、ディスペンサには、降ろす衛星の種類に特定的に適合されるという不利点がある。したがって、ディスペンサの設計は、ディスペンサの用途による。異なる設計の数基の衛星が1つの発射装置から降ろされるということも起こり得、このことは、発射装置におけるディスペンサの構造をより複雑にする。さらに、ディスペンサは、発射装置に不可欠な部材を備える。これらの部材は、発射装置の重量を増し、最終的に、任務に悪影響を及ぼす。また、発射装置における重量配分は、特に降ろされている間は、監視されなければならない。実際、発射時の発射装置のバランスを維持するために、衛星を降ろす順序は、発射装置内における適切な重量配分に常に従わなければならない。したがって、降ろす作業は、より複雑である。
ディスペンサの別の不利点は、衛星の形状および大きさが、ディスペンサによってもたらされる空間によって制限されることである。
各衛星構造に積み重ね専用の接合部分を設けることにより、衛星が直接重なり合うようにし、それにより衛星本体は互いに接触しないが、専用の接合部分を介して接触させることも周知である。
米国特許第8,915,472号は、2つの衛星を共に取り付けるためのシステムの例を示す。このために、衛星の各々は、衛星の全長にわたって延びるコア構造を備える。当該コア構造には、負荷支持パネルが設置される。第1衛星のコア構造は、プレテンション解放バンドを用いて第2衛星のコア構造に接続される。このとき、2つの衛星間の応力は、それらのコア構造を通して伝達される。
このシステムの不利点は、当該システムが、衛星に機器を取り付けるために使用可能な空間を縮小することである。特に、通信衛星のアンテナは、衛星本体の地球面に設置される。米国特許第8,915,472号において、2つの衛星の2つのコア構造が他の部材と接触することなくお互い接触することを可能にするために、コア構造は、衛星本体の少なくとも1つの面によってアクセス可能でなければならない。このとき、当該面は、当該面上に衛星機器(特にアンテナ)を設置するためには利用できない。
他の不利点は、前述の不利点の結果として、衛星は、発射装置の内部の空間(フェアリングの下の空間と称される)を最適化するように配置され得ないことである。実際、コア構造の存在により、積み重ねられた衛星がすべて同一の向きである必要がある。
また、米国特許第8,511,617号は、専用の接合部分構造体を示す衛星のスタックを提供する。この文献において、専用の構造は、衛星本体の外側において円筒形状をなしている。また、このとき、当該円筒体は、衛星が積み重ねられる際に支持体として用いられる。
また、この解決法の不利点は、衛星の外側にある円筒体が、衛星によって搬送される機器のために利用可能な空間を制限することである。さらにまた、外側の円筒体の存在により、衛星の本体と円筒体との間の利用可能な空間に機器を設置することが必要であるため、衛星をどの方向にも配置できない。フェアリングの下の空間もまだ最適化されていない。
最後に、米国特許第8,915,472号に記載されるコア構造、および米国特許第8,511,617号に記載される外側の円筒体はともに、衛星の重量を増加させる、比較的巨大かつ壮大な構造である。
したがって、特に前述の不利点を克服するために、発射装置において数基の衛星を積み重ねるための解決法、またはより一般的に、数基の宇宙船を積み重ねるための解決法、が必要である。
本発明の第1の目的は、応力の伝達によって引き起こされる宇宙船への損傷を与えることなく、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船を提供することにある。
本発明の第2の目的は、衛星の全重量または発射装置の重量を全く増加させないまたは少ししか増加させない、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船を提供することにある。
本発明の第3の目的は、発射装置に設置される宇宙船の向きに柔軟性を持たせてフェアリングの下の空間を最適化する、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船を提供することにある。
本発明の第4の目的は、積み重ねられた宇宙船のそれぞれの形状および大きさに柔軟性を持たせる、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船を提供することにある。
本発明の第5の目的は、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船であって、当該2つの宇宙船間の接合部分構造体が衛星に設置され得る機器に適合され得る宇宙船を提供することにある。
本発明の第6の目的は、宇宙船が1つずつまたは群を成して降ろされ得る、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船を提供することにある。
したがって、第1の態様によれば、本発明は、惑星の周囲の軌道に乗せられることを目的とした衛星等の宇宙船であって、
少なくとも1つの機器搬送モジュールと、
少なくとも3つの柱と、
補強構造と、
を備え、
上記少なくとも1つの機器搬送モジュールは、上記宇宙船の機器を支持するための少なくとも1つの機器搬送モジュール、であって、
上記少なくとも3つの柱は、同一の長手方向、および上記機器搬送モジュールの周辺に少なくとも部分的に延びる少なくとも3つの柱であって、
各柱には、下記2つの状態を有し得る少なくとも1つの解放可能なロック装置が設けられ、当該2つの状態とは、
上記ロック装置がさらなるロック装置に取り付けられるロック状態、および
上記ロック装置が他のロック装置から解放されるロック解除状態であって、
上記補強構造は、各柱を少なくとも2つの他の柱に横方向に強固に接続する補強構造である、宇宙船を提供する。
上記補強構造は、脚の形状の補強部材を備えてもよく、上記脚の数は、少なくとも柱の数と対応し、各脚は、2つの柱間に取り付けられる。このとき、上記脚は、上記機器搬送モジュールの壁部と結合されてもよく、上記壁部は、上記宇宙船の機器の支持部を形成する。
上記補強構造は、代案として脚の形状の補強部材を備えてもよく、上記脚の数は、少なくとも柱の数に対応し、各脚は、一方が柱に、他方が1つの取り付け中心に取り付けられる。
有利な点として、上記補強脚は、剪断強化部材によって2つ一組で接続される。
実施形態によれば、3つの柱があり、それらは正三角形の頂点に分布される。
別の実施形態によれば、4つの柱があり、それらは平行四辺形の頂点に分布される。
各解放可能なロック装置は、例えば磁気部材、または火工部材を備えてもよい。
各柱は、上記衛星を別の衛星または接合部分構造体に積み重ねるとともに別の衛星を上記衛星に積み重ねるための、2つの解放可能なロック装置を設けられることが有利であり得る。
好ましくは、必須ではないが、各柱は、2つの端部間に長手方向に延び、各端部にはロック装置が設けられる。ことのき、衛星の積み重ねは、柱の端部から長手方向に行われる。このとき、当該柱によって収容される歪みは主に剪断歪であり、当該柱は、これらの歪みを収容するように(形状および大きさが)設計され得る。
第2の態様によれば、本発明は、上述の、少なくとも2つの宇宙船の組立方法を提供する。当該方法は、
第1宇宙船の上記柱が、第2宇宙船の上記柱と同一の長手方向に少なくとも部分的に延びるように、上記少なくとも2つの上記宇宙船を配置する工程と、
上記第1宇宙船の各ロック装置を、上記第2宇宙船のロック装置と連携する工程と、
上記第2宇宙船の上記ロック装置上にある上記第1宇宙船の上記ロック装置を上記ロック状態に切り替える工程と、
を含む。
第3の態様によれば、本発明は、上述の宇宙船のスタックを提供する。当該宇宙船のスタックは、一緒に固定される少なくとも2つの宇宙船を備えており、該少なくとも2つの宇宙船のうち、第1宇宙船の各柱の上記少なくとも1つの上記解放可能なロック装置は、第2宇宙船の柱のロック装置によってロック位置にあり、各宇宙船用の上記柱は、同一の長手方向に延び、上記スタックは上記ロック装置の状態を制御するための装置をさらに備える、宇宙船のスタックを提供する。
上記スタックの中の上記宇宙船は、特に、上記柱の上記長手方向の方へ、または上記柱の横方向へ向けられ得る地球面と、反地球面とを備える衛星である。
第4の態様によれば、本発明は、宇宙船の発射装置であって、上記発射装置は、宇宙船接合部分構造体と、上述の宇宙船の少なくとも1つの第1スタックとを備える発射装置を提供する。上記スタックの少なくとも上記第1宇宙船は、各柱の上に2つの解放可能なロック装置を備える宇宙船であって、上記第1宇宙船の各柱用の第1ロック装置は、上記第2宇宙船のロック装置上において上記ロック状態にあり、上記第1宇宙船の各柱の第2ロック装置は、上記宇宙船接合部分構造体上において上記ロック状態にある、宇宙船である。
第5の態様によれば、本発明は、上述の発射装置を用いて宇宙船を降ろすための方法であって、降ろされる宇宙船と上記発射装置に残留することを意図される宇宙船とを、1つの宇宙船を解放するために、上記2つの宇宙船の間の上記ロック装置を上記ロック解除状態にすることによって分離する工程を含む方法を提供する。代案として、または組み合わせとして、降ろすための方法は、宇宙船群を降ろすために、降ろされる上記宇宙船群の中の宇宙船と上記発射装置に残留することを意図される上記宇宙船との間の上記ロック装置を上記ロック解除状態にすることによって、上記降ろされる宇宙船群と上記発射装置に残留するように意図される1つの宇宙船とを分離する工程を含む。
本発明の他の特徴および利益は、添付図面を参照して、具体的な諸実施形態の以下の説明に照らして、明らかになるであろう。
機器が設置される本体と、配置される位置に実線で、かつ折り畳まれた位置に点線で示されている太陽電池パネルと、を備える衛星の第1の例の三次元概略図である。 本体を透視した、図1の衛星の三次元図である。 図2の衛星の平面図である。 図1〜図3の衛星の柱、および第1実施形態に係る補強構造の平面概略図である。 図4の柱、および補強構造の三次元図である。 図1〜図3の衛星の柱、および第2実施形態に係る補強構造の平面概略図である。 図6の柱、および補強構造の三次元図である。 図1〜図3の衛星のスタックの実施形態の三次元図である。 図8のスタックの側面図である。 透けて見える発射装置に設置される図1〜図3の衛星のスタックの三次元図である。 図10の発射装置の平面図である。 互いに反対側に設置される2つの柱の端部に設置される2つの解放可能なロック装置の実施形態の概略図である。 衛星の第2の例のスタックの別の実施形態の三次元図である。 図13のスタックの中の衛星の平面概略図である。 発射装置に設置された、図13のスタックの描写である。 発射装置における衛星の積み重ね方法の例を示す図である。
図1〜図11は、宇宙船の第1の例を示し、特に、地球の周囲の軌道に乗ることが意図される通信衛星1の例である。
本明細書中における「宇宙船」という用語は、機器を運搬するであろう機器搬送モジュールを備えるいかなる部材も意味する。当該部材には宇宙船自体の推進手段が設けられてもよく、または当該部材は、宇宙のある地点に単に降ろされて他の宇宙手段によって拾得されるのを待つように設計されてもよい。
衛星1の機器搬送モジュールは、一般に衛星1の本体2と称される。また、当該衛星1の機器搬送モジュールは、全体が平行六面体の形状を有し、地球の基本方位に関連する西面3、東面4、北面5、および南面6と称される4つの面、ならびに地球に対面する向きに関連する地球面7および反地球面8と称される2つの面を有する。1つ以上のアンテナ9(図面において概略的に示す)は、一般に、地球側を向くように地球面7に設置されている。衛星1には、任務により、多様な機器が装備される。一般的に、衛星1は、最大限の太陽光を受けるように北面5および南面6に備え付けられるソーラーパネル10を備えてもよい。図1において、ソーラーパネル10の展開された位置が実線で示される。北面5に備え付けられるソーラーパネル10のこの面に対して折り畳まれた位置が点線で示される。また、衛星1は、軌道に乗った衛星1の軌道を修正するために複数のスラスターを搭載できる。衛星は、通常、恒星センサ等の光学センサ11を用いて好ましい方向に調整される。
図2および図3において、南面6に備え付けられたソーラーパネル10の、面6に対して折り畳まれた位置が示され、また、衛星本体2の構造を示すために(ここでは概略的に示す)、ソーラーパネル10および南面6は点線で示される。このとき、衛星1は、示される例に係る北面および南面に垂直な同一の長手方向Aに延びる柱12を備えていることが分かる。
以下では、用語「長手方向の(longitudinal)」、「長手方向に(longitudinally)」、およびその変形は、長手方向Aに平行であることを意味する。そして、「横方向の(transverse)」、「横方向に(transversally)」という用語およびその変形は、長手方向Aに垂直であることを意味する。
柱12の数は、少なくとも3に等しく、平行六面体の本体2の場合においては、好ましくは4に等しい。柱12は、一列に並べられてはおらず、3つの柱の場合、例えば三角形の頂点に、または4つの柱12の場合、四角形の頂点に配置される。
柱12は、本体2の周辺に設置される。すなわち、柱12は、本体2の幾何学的中心Cから距離を置いて配置される。
柱12は、図1〜図11に示すように、本体2の内周に(すなわち、衛星1の本体2の面3〜面8を保持する壁部が柱12間を囲むとともに柱12間に延びるように)に設置されてもよい。言い換えれば、柱12は、本体2の実際の輪郭を具現化する。
または、柱12は、本体2の外周に設置されてもよい。すなわち、柱は、本体2の実質上の輪郭、およびこの実質上の輪郭の内側に広がる、衛星1本体2の面3〜面8を保持する壁部を規定する。
本体2の幾何学的中心Cは、例えば本体2の重心である。4つの柱12は、好ましくは、北面5および南面6の寸法に応じて長方形または正方形の頂点に、幾何学的中心Cから等距離に、配置される。
したがって、図2および図3に示すように、衛星1の西面3、東面4、および地球面7、反地球面8を具現化する本体2の壁部の各々は、2つの柱12間に取り付けられる。したがって、衛星本体2によって規定される容積は、柱12を超えない。
各柱12は、2つの端部、すなわち、いわゆる遠位端部13、およびいわゆる近接端部14を備える。本明細書中における「遠位の(distal)」および「近接の(proximal)」という形容詞は、宇宙船の発射装置の接合部分構造体からの距離に関連して用いられる。後程説明するように、近接端部14は遠位端部13よりも宇宙船接合部分構造体に近い。衛星1の柱12の遠位端部13は、好ましくは1つの横平面にある。同様に、柱12の近接端部14も、1つの横平面に配置される。ただし、衛星1のすべての柱12が、衛星1の構成に適合するために異なる大きさを有することを妨げるものは何もない。端部13および端部14のうち少なくとも1つには、解放可能なロック装置15が設けられる。実際には、衛星1の柱12の端部13および端部14のそれぞれに、解放可能なロック装置15が設けられる。
柱12は、少なくとも2つの衛星1を、1つの衛星1の上にもう1つの衛星1を積み重ねることができるように設計されている。具体的には、2つの積み重ねられた衛星1間の応力は、主に柱12を通して、好ましくは柱12のみを通して、伝達されるように設計されている。したがって、有利な点として、柱12の長手寸法は本体2の長手寸法よりも大きく、よりいっそう好ましくは、折り畳まれる際のソーラーパネル10等の機器を考慮した本体2の長手寸法よりも大きい。より詳細には、示される例によれば、遠位端部13および近接端部14は、折り畳まれるソーラーパネル10と少なくとも同じ高さで接触するとともに、遠位端部13および近接端部14が、折り畳まれるソーラーパネル10を超え得る。
このため、各衛星1の各ロック装置15は、2つの状態を有してもよい。当該2つの状態とは、
‐衛星1が共に固定されるように、ある衛星1のロック装置15が別の衛星1のためのロック装置15等の別の相補的なロック装置に取り付けられるロック状態、および
‐衛星1が他のいずれの衛星1からも物理的に独立するように、ロック装置15がいかなる他のロック装置からも解放されるロック解除状態、である。
このようにして、2つの衛星1は、例えば第1衛星1の柱12の遠位端部13を第2衛星の柱12の近接端部14に接合する。これにより、当該2つの衛星1はそれぞれの柱12を互いに対向しかつ互いの上方に同一の長手方向Aに従って設置して、積み重ねられる。このとき、第1衛星のロック装置15は、第2衛星のロック装置15と連携し、ロック装置15はそれぞれロック状態に置かれる。このようにして、2つの衛星1は、共に固定される。
後述するように、複数の衛星を宇宙に降ろすために衛星の各スタックは、当該スタックの衛星1を該スタックから分離するための、ロック装置15用の制御装置を備える。
柱12は、衛星1の本体2の環境における過密を考慮しながら、衛星1間の応力をより確実に回収するように、本体2の周辺に分布される。実際、柱12が本体2の幾何学的中心Cから、ひいては互いから離れるほど、2つの衛星1のスタックの安定性は増加するとともに、積み重ねられた柱12における剪断歪は小さくなる。このため、柱12と好ましい幾何学的中心Cとの距離は、衛星本体2の周囲および発射装置内の両方の空間において、可能な限り大きい。これにより、衛星の機械的強度を最大化しながら、柱に必要な物量を最小化する。
また、このような柱12の配置により、一方では、衛星1を収容するために使用できる空間を最大化することができる。また、他方では、上部または底部の衛星を部分的に衛星1の内部に延ばせるようにすることによって、発射装置のフェアリングの下の衛星のスタックの空間的要件を全体的に最小化することができる。積み重ねられた衛星が応力を受ける際の柱12の剪断変形を制限するために、衛星1は、それ補強構造16をさらに備える。当該補強構造16は、衛星1の柱12をそれぞれ衛星1の少なくとも2つの他の柱12に横方向に強固に接続する。
補強構造16は、柱12を互いに接続する脚17の形状の補強部材を備える。このとき、脚17の数は、柱12の数に等しい。図2および図3の例によれば、4つの脚17があり、4つの脚17は、柱12によって形成される正方形または長方形の対角線に沿って配置される。より詳細には、各脚17は一方は柱12に、他方は本体2の1つの結合中心部に強固に取り付けられる。当該1つの結合中心部は、本明細書に提示する例においては、本体2の幾何学的中心Cと結合される。補強構造16の脚17は、それぞれ、脚17が取り付けられる柱12の長手寸法に略等しい長手寸法を有してもよい。
このようにして、補強構造16の脚17は、柱12を横方向に、特に剪断変形に変形する傾向にある応力にさらされる柱12を強固にする。
補強構造16の脚17は、本体2の内部に格子を形成し、衛星1の本体2の内部の空間的要件をわずかに増大させる。実際、脚17の厚さ、すなわち、横平面における脚17の大きさは、本体2の内部に空間を収容するように適合され得る。例えば、図2および図3に示すように、本体1の内部の空間は、4つのタンク18を設置するために依然として使用可能であり、1対の脚17は、区画を規定する。
または、補強構造16は、本体2の壁部によって形成されてもよく、示した例の場合、衛星1の西面3および東面4、ならびに地球面7および反地球面8を具現化する壁部は、柱12に取り付けられており、対で接続され、剛性も提供する。この場合、補強構造16は、衛星1の本体2の空間的要件を全く増加させない。
補強構造16は、剪断応力に対する柱の剛性をさらに向上させ、また脚17を対で接続するための剪断強化部材19をさらに備えてもよい。
柱12、脚17、および剪断強化部材19は、発射装置において予期される応力のみならず、衛星1の大きさおよび重量に従って成形される。特に、柱12は、中空であるとともに、衛星1の機器用の導管またはケーブルを通すために用いられてもよいが、大きな歪みに対応するように充填されていてもよい。また、柱12の断面は、対象である歪みにより、円形、長方形、T字型等の断面であってもよい。断面の形状を長さによって変えてもよい。柱12の材料は、例えば、アルミニウム、チタニウム、複合材料、または他の材料等の、いかなる種類であってもよい。
図4〜図7は、正方形の頂点に配置され、上述したように脚17によって接続される4つの柱12、および2つの実施形態に係る剪断強化部材19の概略図である。第1実施形態(図4および図5)によれば、強化部材19は、2つの脚17間に横方向に配置される。例えば、強化部材19は、2つの隣接する脚17間に形成される区画に延びる、長手方向の一連の三角形の板の形状である。第2実施形態(図6および図7)によれば、強化部材19は、2つの隣接する脚17間に長手方向に配置されており、長方形の板の形状である。この場合、衛星1の西面3および東面4、ならびに地球面7および反地球面8を具現化する本体2の壁部は、剪断強化部材19として機能することができる。
明細書における衛星の構造により、衛星1間の応力が主に柱12によって、または柱12のみによって伝達するように、衛星1を発射装置20に積み重ねる。積み重ねられた衛星1は、従来的に宇宙船接合部分構造体21を備える発射装置に設置される。宇宙船接合部分構造体21は、衛星と発射装置との間の接合を可能にする当業者に周知の構造体であり、また、衛星と発射装置とを共に固定する。任意で、発射装置に応じて、宇宙船接合部分構造体21は、2つの部分に分解され得る。上記2つの部分とは、発射装置に直接取り付けられるとともに従来の発射装置の接合部分に対応する下方円錐21a、および下方円錐21aと衛星1のスタックとの間に配置されるアダプタ21bである。アダプタ21bは、衛星1のスタックによってもたらされる応力の分布を、選択された発射装置の規格および当該発射装置の標準的な下方円錐21aに合わせた応力分布へ変化させる。アダプタ21bには、衛星1のスタックが設けられているとする。
図8および図9は、下方円錐21aおよびアダプタ21bを用いる宇宙船接合部分構造体21上の6つの衛星1のスタックの例を示す。衛星の柱12はすべて、接合部分構造体21から同一の長手方向Aに従って置かれている。具体的には、第1衛星1の柱12の遠位端部13は、第2衛星の柱12の近接端部14に対向しており、第2衛星1の柱12の遠位端部13は、第3衛星の柱12の近接端部14に対向しており、第6衛星1および最後の衛星1に至るまで同様である。言い換えれば、本明細書に示される例によれば、衛星1の北面5は、スタックにおいて隣接する衛星1の南面6に対向している。
好ましくは、柱12の長手方向の寸法は、2つの隣接する衛星1のソーラーパネル10が接触しないようになっている。一般的には、スタックの2つの隣接する衛星1は、柱12を通してのみ接触している。
解放可能なロック装置15は、すべて、好ましくは同一であり、衛星1の製造および管理を容易にする。
発射装置におけるフェアリングの下の空間を最大限に利用するために、特に2つの隣接する衛星の機器が干渉しないように衛星1の向きを互い違いにして衛星を積み重ねることによって、柱12は衛星の積み重ねを可能にする。例えば、スタックの衛星1はすべて、当該衛星1の地球面7および反地球面8を、示したような横方向に向けるように、または長手方向に沿うようにしてもよい。長手方向の周囲の向きは、積み重ねられた衛星1間でも互い違いにされてもよい。例えば、図8および図9にそれぞれ示すように、衛星1の西面3および地球面7は、2つの隣接する衛星1のアンテナ9が互いに干渉しないように、それぞれ、隣接する衛星1の西面3および地球面7とは反対の方へ向けられていてもよい。より一般的には、発射装置に積み重ねられた衛星1の向きは、本体2の異なる面3〜面8における空間的要件に直接左右される。
宇宙船構造体の接合部分21を設けられた発射装置20に衛星1を設置するために、衛星1のスタックは、初めに、上述したように形成される。このとき、第1衛星1の柱12の近接端部14は、発射装置20のフェアリング22下における接合部分構造体21に対向するように設置される。このとき、接合部分21の構造は、第1衛星1の解放可能なロック装置15に連携するように適合される。他の衛星1については、スタックの第1衛星1は、接合部分構造体21に取り付けられており、好ましくは第1衛星1の柱12を介してのみ、構造21と接触する。任意で、スタックの第1衛星1は、第1衛星1の各柱12の近接端部14とすでに連結されているアダプタ21bを備えてもよく、その場合は、発射装置に既に実装されている下方円錐21aと連結される。または、衛星1は、発射装置20に1つずつ実装されてもよい。発射装置20のフェアリング22と衛星1との間に、中間構造は必要ではない。その結果、空間および重量が増加する。また、衛星1の数を、発射装置20の収容能力に応じて適合することができる。
積み重ねられた衛星1の数は、衛星の柱12および補強構造16の設計に影響を与えない。実際、衛星を積み重ねるためには、柱12の配置に関連する要件のみが、2つの衛星1の柱12の端部13および端部14の連携を可能にするために必要であることが知られている。このため、同一の衛星1を連続して製造できる。また、柱12、脚17、および剪断強化部材19の大きさを、スタックにおける衛星1の位置に応じて決定することができる。実際、第1衛星1は、宇宙船接合部分構造体21に最も近いので、通常は他の積み重ねられた衛星1すべての重量による最大の応力に対応する。したがって、第1衛星の柱12および補強構造16は、スタックの他の衛星1に対して大きくてもよい。同様に、スタックの最後の衛星1の柱12および補強構造16は、通常より小さくてもよい。
図12は、第1衛星の柱12aの遠位端部13aと第2衛星の柱12bの近接端部14bとの間の、解放可能なロック装置15の実施形態を示す。この例によれば、解放可能なロック装置15は一方的である。すなわち、ロック状態からロック解除状態への移行のみであり、ロック状態へは戻らない。このため、解放可能なロック装置15は低コストである。ただし、解放可能なロック装置15をロック解除後に再度ロックすることを可能にすることでこれらの装置の地上での試験段階を可能にする別の代替の実施形態を排除するものではない。
この例において、柱12aおよび柱12bは、少なくとも端部から中空になっている。
第1衛星の柱12aにおける解放可能なロック装置15は、雄部23を備える。当該雄部23は、柱12aの遠位端部13aに挿入されるとともに、当該遠位端部13aに、例えばネジ25によって強固に取り付けられる。第2衛星の柱12bにおける解放可能なロック装置15は、第1衛星のロック装置15に対して付加的なものであるとともに、雌部24を備える。当該雌部24は、柱12bの近接端部14bに挿入されるとともに、当該近接端部14bに、ネジ25によって同様に強固に取り付けられる。解放可能なロック装置15をロック状態に切り替えるために、雄部23は雌部24に挿入されるとともに、例えばネジであるロック手段26は、2つの部分23、および部分24を接続する。好ましくは、2つの柱12aと12bとの間の長手方向の変位を可能にするために、2つの部分23と部分24との間に隙間が設けられる。制動手段27は、図12においてバネを用いて概略的に示されている。制動手段27は雄部23に備え付けられてもよく、これにより、第2衛星の柱12bが第1衛星の柱12aに近づくとき、例えば衝撃および/または振動の結果、2つの柱12aと柱12bとの間の接触は少なくなる。ロック手段26は、ロック解除手段(図12には図示されていない)に連結される。これらのロック解除手段により、雄部23と雌部24との間の接触をなくすことができ、その結果、ロック装置15はロック解除状態となる。これらは、例えばネジ型ロック手段26を解放するための点火手段であってもよい。または、ロック手段26は、電磁石等の磁気部材を備える。当該磁気部材は、2つの部分23と部分24とを接続可能にする電流を供給し、ロック装置15をロック状態にする。その場合、ロック装置15をロック解除状態にするための電源を切ればよい。または、ロック手段26は、各柱の端部の周囲に配置されてもよい。
また、衛星を降ろす段階中、制動手段27があらかじめ積み重ねられた2つの衛星の分離を容易にすることによって、ロック手段26のロック解除状態への切り替えに続いて衛星がそれぞれ離れていくことを可能にする。
衛星100の第2の例を、図13〜図15に示す。
第2の例に係る衛星100も、北面105、南面106、東面107、および西面108と称される、地球の基本方位に関連する4つの面と、地球面104、および反地球面103と称される、地球に対面する向きに関連する2つの面を有する本体102を備える。アンテナ109、北面105および南面106上に折り畳まれているように示されるソーラーパネル110等の機器は、本体102上に組み立てられる。また、アンテナ111は、地球面104に設けられてもよい。衛星100は、例えば、通信衛星である。
また、衛星100は、柱112を備える。第2の例によれば、柱112は、衛星100の本体102の外周に設置されるとともに、北面105および南面106に垂直な同一の長手方向Aに、前述したように延びている。より詳細には、この第2の例によれば、2つの柱112は、地球面104に接して配置されるとともに、他の2つの柱は、反地球面103に接して配置される。
柱112は、衛星100の本体102の周りの空間的要件と衛星100のスタックに対する機械的強度要件との間のバランスを取っての配置される。
実際、上記に概要を説明したのと同様に、各柱112には、少なくとも1つ、実際には2つの解放可能なロック装置15が提供される。解放可能なロック装置15は柱12の一端13および一端14にそれぞれ配置されて、衛星100を共に組み立てることを可能にする。また、任意で発射装置120の衛星接合部分構造121と共に組み立てることを可能にする。上記に概要を説明した様式と同様に、衛星接合部分構造121は、発射装置側の下方円錐、および衛星側のアダプタという図示しない2つの部材を備えてもよい。解放可能なロック装置115は、既に説明したロック装置と略同一である。補強構造116は、第1の例の補強構造と略同一であるとともに、格子状の脚117を備える。当該脚117は、衛星本体102の幾何学的中心Cを介して柱112を共に接続する。北面105、南面106、地球面104、および半地球面103を保持する壁部は、脚117に代わって壁部自体で補強構造116を形成するか、剪断強化部材として柱112の剪断抵抗に関与してもよい。
第2の例に係る衛星100のスタックは、第1実施形態を参照して既に説明されたスタックと略同一である。したがって、積み重ねられた衛星100は、それらの北面105および南面106から互いに対向するとともに、発射装置120のフェアリング122下の空間的要件、および利用可能な空間に応じて、長手方向の周囲に互いに異なる方へ向けられてもよい。
本明細書における衛星1および衛星100は、異種のスタック、すなわち、2種類以上の衛星を有するスタックの作成を可能にする。したがって、発射装置220に設置される1つのスタックについて、数基の衛星1、衛星100、ならびに図16に係る本例の場合における、PROD1、PROD2、PROD3、およびPROD4と命名された互いに異なる様々な生産拠点によってもたらされる、S1、S2、S3、S4、およびS5と命名された5つの衛星が考えられ、また、発射場においてスタックを形成することが可能である。例えば、衛星S1および衛星S2は、同一の生産拠点PROD1からもたらされる。衛星S2は、部材E1および部材E2を組み立てることによって形成される。当該部材E1および部材E2は、後に、および別々に、宇宙に降ろされることを意図されていてもよい。このとき、生産拠点PROD1は、衛星S2の上に積み重ねられた衛星S1、ならびに2つの衛星S1および衛星S2との間のロック装置15およびロック装置115(このとき、ロック状態にある)、を備える群を提供する。衛星S3は、生産拠点PROD2からもたらされる。衛星S4は、生産拠点PROD3からもたらされる。衛星S5は、生産拠点PROD4からもたらされる3つの部材E3、部材E4、部材E5で構成される。したがって、発射場には、衛星S1およびS2、衛星S3、衛星S4、ならびに衛星S5を備える群がある。5つの衛星S1〜衛星S5の柱12および柱112は、互いに異なっていてもよいが、スタックを可能にするために配置される。
衛星S4は、発射装置220の衛星接合部分構造221に初めにロックされる。任意で、衛星S4は、あらかじめアダプタと連結されていてもよく、その後、発射装置にすでに据え付けられた下方円錐を用いて発射装置に連結される。次に、衛星S1および衛星S2で構成される群の下のロック衛星S5によって、発射装置220の外側に新たな群が形成される。次に、当該新たな衛星群であるS5、S2、およびS1は、発射装置220における衛星S4の上に積み重ねられ、衛星S4と衛星S5との間のロック装置15を、ロック状態にする。最後に、衛星S3が、当該新たな衛星群であるS5、S2、およびS1の衛星S1の上にロックされる。ロック装置の状態のための制御装置は、発射装置に搭載されるか、または衛星S1〜衛星S5、もしくは群の中の衛星のうちそれぞれ1つに搭載される数基のモジュールを備えてもよい。命令は、制御装置にプログラムされるか、または地上から発信されてもよい。衛星S3および衛星S4は、柱を備える本発明に係る構造を必ずしも有していないが、それにもかかわらず、発射中に働く応力を、相互に連結される衛星のスタックによって収容する能力だけでなく、互換性のあるロック手段/ロック解除手段も有する。
発射装置220における積み重ねおよび組み立ての順序は、生産拠点によって提供されるもの、および衛星S1〜衛星S5が宇宙に降ろされる順番、に従って調整されてもよい。
発射装置220が宇宙に出ると、衛星S1〜衛星S5は、ロック装置の状態のための制御装置を通して降ろされてもよい。例えば、衛星S3は、衛星S3と衛星S1との間のロック装置15をロック解除状態にすることによって、初めに降ろされる。次に、衛星S5、S2およびS1の群は、すべて降ろされてもよく、衛星S4と衛星S5との間のロック装置15をロック解除状態にする。このとき、衛星S5、S2、およびS1は、宇宙に降ろされた時点で互いから分離されてもよい。最後に、衛星S4が衛星接合部分構造221から分離される。ロック装置の状態のための制御装置は、前もって衛星を降ろす順序をプログラムしてもよい。
当該降ろす順序は、発射装置内の潜在的なバランス問題を考慮しなくてもよい。
本発明にかかる宇宙船は、当該宇宙船の軌道(LEO、GEO、MEO、HEO)に関わらず、いかなる種類の宇宙での任務(通信、ナビゲーション、地球観測宇宙船、科学、および宇宙探査)にも適している。
さらに、この構造によって1つの機器が宇宙に降ろされてもよい。
また、衛星の一群は、(例えば、衛生の軌道面に応じて)群で降ろされてもよいし、1つずつ降ろされてもよい。
本発明に係る宇宙船は、一般的に1トン以上の重量の衛星に好適であるが、一般性を喪失することなく、数キログラムのより小さな衛星にも適用され得、この場合、発射装置のフェアリングの下に「並んで」位置付けられる1つ以上のスタックも可能とする。
本発明は、宇宙船の分野に関する。より具体的には地球の周囲の軌道に乗せられるように設計される衛星の分野に関するが、これに限定されない。
従来、衛星は、発射装置を用いて軌道に乗せられる。当該発射装置は、宇宙船を宇宙に搬送し、対象とする軌道に従って降ろす。
衛星の発射コストを削減するために、1度の発射において、降ろされる数基の衛星を1つの発射装置に設置することが周知である。これは、衛星クラスタ打ち上げと称される。より多くの衛星を発射すると、より著しくコストが削減される。
数基の衛星が1つの発射装置に設置される場合における問題は、発射時の応力への対処である。実際、発射段階においては、加速による推進力が生成されるとともに、振動および衝撃が生じる。したがって、1つの衛星の上に他の衛星を積み重ねる単純なスタックは、特に1つ以上の衛星の下に配置される衛星に対して(重力、および/または加速の方向について)、この衛星によって搬送される機器に損傷を与える得る応力を生む。
しかしながら、最新の傾向では、複数の機器と、当該機器を冷却するために大きな表面積を有する放射壁とを備えるより強力な衛星の発射が意図される。数トンの重量を有し得る衛星もある。
したがって、1つの発射装置に複数の衛星を当該衛星への応力を最小限にするための適切な方法で設置するための手段を提供する必要がある。
周知の1つの方法は、発射装置に「ディスペンサ」として知られる構造を据え付ける方法である。米国特許第8,939,409号は、ディスペンサの例を記載している。ディスペンサは、一般的に、一方では、発射装置に取り付けられる部材と、任意で、他方では、衛星に取り付けられる部材とを備える。すなわち、一方の部材は、衛星を降ろした後、発射装置に固定されたままであり、他方の部材は、降ろされた衛星に付随する。このため、衛星は、棚のような働きをするディスペンサによって支持されており、互いに支持し合わない。
しかしながら、ディスペンサには、降ろす衛星の種類に特定的に適合されるという不利点がある。したがって、ディスペンサの設計は、ディスペンサの用途による。異なる設計の数基の衛星が1つの発射装置から降ろされるということも起こり得、このことは、発射装置におけるディスペンサの構造をより複雑にする。さらに、ディスペンサは、発射装置に不可欠な部材を備える。これらの部材は、発射装置の重量を増し、最終的に、任務に悪影響を及ぼす。また、発射装置における重量配分は、特に降ろされている間は、監視されなければならない。実際、発射時の発射装置のバランスを維持するために、衛星を降ろす順序は、発射装置内における適切な重量配分に常に従わなければならない。したがって、降ろす作業は、より複雑である。
ディスペンサの別の不利点は、衛星の形状および大きさが、ディスペンサによってもたらされる空間によって制限されることである。
各衛星構造に積み重ね専用の接合部分を設けることにより、衛星が直接重なり合うようにし、それにより衛星本体は互いに接触しないが、専用の接合部分を介して接触させることも周知である。
米国特許第8,915,472号は、2つの衛星を共に取り付けるためのシステムの例を示す。このために、衛星の各々は、衛星の全長にわたって延びるコア構造を備える。当該コア構造には、負荷支持パネルが設置される。第1衛星のコア構造は、プレテンション解放バンドを用いて第2衛星のコア構造に接続される。このとき、2つの衛星間の応力は、それらのコア構造を通して伝達される。
このシステムの不利点は、当該システムが、衛星に機器を取り付けるために使用可能な空間を縮小することである。特に、通信衛星のアンテナは、衛星本体の地球面に設置される。米国特許第8,915,472号において、2つの衛星の2つのコア構造が他の部材と接触することなくお互い接触することを可能にするために、コア構造は、衛星本体の少なくとも1つの面によってアクセス可能でなければならない。このとき、当該面は、当該面上に衛星機器(特にアンテナ)を設置するためには利用できない。
他の不利点は、前述の不利点の結果として、衛星は、発射装置の内部の空間(フェアリングの下の空間と称される)を最適化するように配置され得ないことである。実際、コア構造の存在により、積み重ねられた衛星がすべて同一の向きである必要がある。
また、米国特許第8,511,617号は、専用の接合部分構造体を示す衛星のスタックを提供する。この文献において、専用の構造は、衛星本体の外側において円筒形状をなしている。また、このとき、当該円筒体は、衛星が積み重ねられる際に支持体として用いられる。
また、この解決法の不利点は、衛星の外側にある円筒体が、衛星によって搬送される機器のために利用可能な空間を制限することである。さらにまた、外側の円筒体の存在により、衛星の本体と円筒体との間の利用可能な空間に機器を設置することが必要であるため、衛星をどの方向にも配置できない。フェアリングの下の空間もまだ最適化されていない。
最後に、米国特許第8,915,472号に記載されるコア構造、および米国特許第8,511,617号に記載される外側の円筒体はともに、衛星の重量を増加させる、比較的巨大かつ壮大な構造である。
また、米国特許出願第2008/078886号は、補強構造を備える宇宙船構造を開示する。
したがって、特に前述の不利点を克服するために、発射装置において数基の衛星を積み重ねるための解決法、またはより一般的に、数基の宇宙船を積み重ねるための解決法、が必要である。
本発明の第1の目的は、応力の伝達によって引き起こされる宇宙船への損傷を与えることなく、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船を提供することにある。
本発明の第2の目的は、衛星の全重量または発射装置の重量を全く増加させないまたは少ししか増加させない、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船を提供することにある。
本発明の第3の目的は、発射装置に設置される宇宙船の向きに柔軟性を持たせてフェアリングの下の空間を最適化する、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船を提供することにある。
本発明の第4の目的は、積み重ねられた宇宙船のそれぞれの形状および大きさに柔軟性を持たせる、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船を提供することにある。
本発明の第5の目的は、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船であって、当該2つの宇宙船間の接合部分構造体が衛星に設置され得る機器に適合され得る宇宙船を提供することにある。
本発明の第6の目的は、宇宙船が1つずつまたは群を成して降ろされ得る、少なくとも1つの他の宇宙船と共に発射装置に設置され得る宇宙船を提供することにある。
したがって、第1の態様によれば、本発明は、惑星の周囲の軌道に乗せられることを目的とした衛星等の宇宙船であって、
少なくとも1つの機器搬送モジュールと、
少なくとも3つの柱と、
補強構造と、
を備え、
上記少なくとも1つの機器搬送モジュールは、上記宇宙船の機器を支持するための少なくとも1つの機器搬送モジュール、であって、
上記少なくとも3つの柱は、同一の長手方向、および上記機器搬送モジュールの周辺に少なくとも部分的に延びる少なくとも3つの柱であって、
各柱には、下記2つの状態を有し得る少なくとも1つの解放可能なロック装置が設けられ、当該2つの状態とは、
上記ロック装置がさらなるロック装置に取り付けられるロック状態、および
上記ロック装置が他のロック装置から解放されるロック解除状態であって、
上記補強構造は、各柱を少なくとも2つの他の柱に横方向に強固に接続する補強構造である、宇宙船を提供する。
上記補強構造は、脚の形状の補強部材を備えてもよく、上記脚の数は、少なくとも柱の数と対応し、各脚は、2つの柱間に取り付けられる。このとき、上記脚は、上記機器搬送モジュールの壁部と結合されてもよく、上記壁部は、上記宇宙船の機器の支持部を形成する。
上記補強構造は、代案として脚の形状の補強部材を備えてもよく、上記脚の数は、少なくとも柱の数に対応し、各脚は、一方が柱に、他方が1つの取り付け中心に取り付けられる。
有利な点として、上記補強脚は、剪断強化部材によって2つ一組で接続される。
実施形態によれば、3つの柱があり、それらは正三角形の頂点に分布される。
別の実施形態によれば、4つの柱があり、それらは平行四辺形の頂点に分布される。
各解放可能なロック装置は、例えば磁気部材、または火工部材を備えてもよい。
各柱は、上記衛星を別の衛星または接合部分構造体に積み重ねるとともに別の衛星を上記衛星に積み重ねるための、2つの解放可能なロック装置を設けられることが有利であり得る。
好ましくは、必須ではないが、各柱は、2つの端部間に長手方向に延び、各端部にはロック装置が設けられる。ことのき、衛星の積み重ねは、柱の端部から長手方向に行われる。このとき、当該柱によって収容される歪みは主に剪断歪であり、当該柱は、これらの歪みを収容するように(形状および大きさが)設計され得る。
第2の態様によれば、本発明は、上述の、少なくとも2つの宇宙船の組立方法を提供する。当該方法は、
第1宇宙船の上記柱が、第2宇宙船の上記柱と同一の長手方向に少なくとも部分的に延びるように、上記少なくとも2つの上記宇宙船を配置する工程と、
上記第1宇宙船の各ロック装置を、上記第2宇宙船のロック装置と連携する工程と、
上記第2宇宙船の上記ロック装置上にある上記第1宇宙船の上記ロック装置を上記ロック状態に切り替える工程と、
を含む。
第3の態様によれば、本発明は、上述の宇宙船のスタックを提供する。当該宇宙船のスタックは、一緒に固定される少なくとも2つの宇宙船を備えており、該少なくとも2つの宇宙船のうち、第1宇宙船の各柱の上記少なくとも1つの上記解放可能なロック装置は、第2宇宙船の柱のロック装置によってロック位置にあり、各宇宙船用の上記柱は、同一の長手方向に延び、上記スタックは上記ロック装置の状態を制御するための装置をさらに備える、宇宙船のスタックを提供する。
上記スタックの中の上記宇宙船は、特に、上記柱の上記長手方向の方へ、または上記柱の横方向へ向けられ得る地球面と、反地球面とを備える衛星である。
第4の態様によれば、本発明は、宇宙船の発射装置であって、上記発射装置は、宇宙船接合部分構造体と、上述の宇宙船の少なくとも1つの第1スタックとを備える発射装置を提供する。上記スタックの少なくとも上記第1宇宙船は、各柱の上に2つの解放可能なロック装置を備える宇宙船であって、上記第1宇宙船の各柱用の第1ロック装置は、上記第2宇宙船のロック装置上において上記ロック状態にあり、上記第1宇宙船の各柱の第2ロック装置は、上記宇宙船接合部分構造体上において上記ロック状態にある、宇宙船である。
第5の態様によれば、本発明は、上述の発射装置を用いて宇宙船を降ろすための方法であって、降ろされる宇宙船と上記発射装置に残留することを意図される宇宙船とを、1つの宇宙船を解放するために、上記2つの宇宙船の間の上記ロック装置を上記ロック解除状態にすることによって分離する工程を含む方法を提供する。代案として、または組み合わせとして、降ろすための方法は、宇宙船群を降ろすために、降ろされる上記宇宙船群の中の宇宙船と上記発射装置に残留することを意図される上記宇宙船との間の上記ロック装置を上記ロック解除状態にすることによって、上記降ろされる宇宙船群と上記発射装置に残留するように意図される1つの宇宙船とを分離する工程を含む。
本発明の他の特徴および利益は、添付図面を参照して、具体的な諸実施形態の以下の説明に照らして、明らかになるであろう。
機器が設置される本体と、配置される位置に実線で、かつ折り畳まれた位置に点線で示されている太陽電池パネルと、を備える衛星の第1の例の三次元概略図である。 本体を透視した、図1の衛星の三次元図である。 図2の衛星の平面図である。 図1〜図3の衛星の柱、および第1実施形態に係る補強構造の平面概略図である。 図4の柱、および補強構造の三次元図である。 図1〜図3の衛星の柱、および第2実施形態に係る補強構造の平面概略図である。 図6の柱、および補強構造の三次元図である。 図1〜図3の衛星のスタックの実施形態の三次元図である。 図8のスタックの側面図である。 透けて見える発射装置に設置される図1〜図3の衛星のスタックの三次元図である。 図10の発射装置の平面図である。 互いに反対側に設置される2つの柱の端部に設置される2つの解放可能なロック装置の実施形態の概略図である。 衛星の第2の例のスタックの別の実施形態の三次元図である。 図13のスタックの中の衛星の平面概略図である。 発射装置に設置された、図13のスタックの描写である。 発射装置における衛星の積み重ね方法の例を示す図である。
図1〜図11は、宇宙船の第1の例を示し、特に、地球の周囲の軌道に乗ることが意図される通信衛星1の例である。
本明細書中における「宇宙船」という用語は、機器を運搬するであろう機器搬送モジュールを備えるいかなる部材も意味する。当該部材には宇宙船自体の推進手段が設けられてもよく、または当該部材は、宇宙のある地点に単に降ろされて他の宇宙手段によって拾得されるのを待つように設計されてもよい。
衛星1の機器搬送モジュールは、一般に衛星1の本体2と称される。また、当該衛星1の機器搬送モジュールは、全体が平行六面体の形状を有し、地球の基本方位に関連する西面3、東面4、北面5、および南面6と称される4つの面、ならびに地球に対面する向きに関連する地球面7および反地球面8と称される2つの面を有する。1つ以上のアンテナ9(図面において概略的に示す)は、一般に、地球側を向くように地球面7に設置されている。衛星1には、任務により、多様な機器が装備される。一般的に、衛星1は、最大限の太陽光を受けるように北面5および南面6に備え付けられるソーラーパネル10を備えてもよい。図1において、ソーラーパネル10の展開された位置が実線で示される。北面5に備え付けられるソーラーパネル10のこの面に対して折り畳まれた位置が点線で示される。また、衛星1は、軌道に乗った衛星1の軌道を修正するために複数のスラスターを搭載できる。衛星は、通常、恒星センサ等の光学センサ11を用いて好ましい方向に調整される。
図2および図3において、南面6に備え付けられたソーラーパネル10の、面6に対して折り畳まれた位置が示され、また、衛星本体2の構造を示すために(ここでは概略的に示す)、ソーラーパネル10および南面6は点線で示される。このとき、衛星1は、示される例に係る北面および南面に垂直な同一の長手方向Aに延びる柱12を備えていることが分かる。
以下では、用語「長手方向の(longitudinal)」、「長手方向に(longitudinally)」、およびその変形は、長手方向Aに平行であることを意味する。そして、「横方向の(transverse)」、「横方向に(transversally)」という用語およびその変形は、長手方向Aに垂直であることを意味する。
柱12の数は、少なくとも3に等しく、平行六面体の本体2の場合においては、好ましくは4に等しい。柱12は、一列に並べられてはおらず、3つの柱の場合、例えば三角形の頂点に、または4つの柱12の場合、四角形の頂点に配置される。
柱12は、本体2の周辺に設置される。すなわち、柱12は、本体2の幾何学的中心Cから距離を置いて配置される。
柱12は、図1〜図11に示すように、本体2の内周に(すなわち、衛星1の本体2の面3〜面8を保持する壁部が柱12間を囲むとともに柱12間に延びるように)に設置されてもよい。言い換えれば、柱12は、本体2の実際の輪郭を具現化する。
または、柱12は、本体2の外周に設置されてもよい。すなわち、柱は、本体2の実質上の輪郭、およびこの実質上の輪郭の内側に広がる、衛星1本体2の面3〜面8を保持する壁部を規定する。
本体2の幾何学的中心Cは、例えば本体2の重心である。4つの柱12は、好ましくは、北面5および南面6の寸法に応じて長方形または正方形の頂点に、幾何学的中心Cから等距離に、配置される。
したがって、図2および図3に示すように、衛星1の西面3、東面4、および地球面7、反地球面8を具現化する本体2の壁部の各々は、2つの柱12間に取り付けられる。したがって、衛星本体2によって規定される容積は、柱12を超えない。
各柱12は、2つの端部、すなわち、いわゆる遠位端部13、およびいわゆる近接端部14を備える。本明細書中における「遠位の(distal)」および「近接の(proximal)」という形容詞は、宇宙船の発射装置の接合部分構造体からの距離に関連して用いられる。後程説明するように、近接端部14は遠位端部13よりも宇宙船接合部分構造体に近い。衛星1の柱12の遠位端部13は、好ましくは1つの横平面にある。同様に、柱12の近接端部14も、1つの横平面に配置される。ただし、衛星1のすべての柱12が、衛星1の構成に適合するために異なる大きさを有することを妨げるものは何もない。端部13および端部14のうち少なくとも1つには、解放可能なロック装置15が設けられる。実際には、衛星1の柱12の端部13および端部14のそれぞれに、解放可能なロック装置15が設けられる。
柱12は、少なくとも2つの衛星1を、1つの衛星1の上にもう1つの衛星1を積み重ねることができるように設計されている。具体的には、2つの積み重ねられた衛星1間の応力は、主に柱12を通して、好ましくは柱12のみを通して、伝達されるように設計されている。したがって、有利な点として、柱12の長手寸法は本体2の長手寸法よりも大きく、よりいっそう好ましくは、折り畳まれる際のソーラーパネル10等の機器を考慮した本体2の長手寸法よりも大きい。より詳細には、示される例によれば、遠位端部13および近接端部14は、折り畳まれるソーラーパネル10と少なくとも同じ高さで接触するとともに、遠位端部13および近接端部14が、折り畳まれるソーラーパネル10を超え得る。
このため、各衛星1の各ロック装置15は、2つの状態を有してもよい。当該2つの状態とは、
‐衛星1が共に固定されるように、ある衛星1のロック装置15が別の衛星1のためのロック装置15等の別の相補的なロック装置に取り付けられるロック状態、および
‐衛星1が他のいずれの衛星1からも物理的に独立するように、ロック装置15がいかなる他のロック装置からも解放されるロック解除状態、である。
このようにして、2つの衛星1は、例えば第1衛星1の柱12の遠位端部13を第2衛星の柱12の近接端部14に接合する。これにより、当該2つの衛星1はそれぞれの柱12を互いに対向しかつ互いの上方に同一の長手方向Aに従って設置して、積み重ねられる。このとき、第1衛星のロック装置15は、第2衛星のロック装置15と連携し、ロック装置15はそれぞれロック状態に置かれる。このようにして、2つの衛星1は、共に固定される。
後述するように、複数の衛星を宇宙に降ろすために衛星の各スタックは、当該スタックの衛星1を該スタックから分離するための、ロック装置15用の制御装置を備える。
柱12は、衛星1の本体2の環境における過密を考慮しながら、衛星1間の応力をより確実に回収するように、本体2の周辺に分布される。実際、柱12が本体2の幾何学的中心Cから、ひいては互いから離れるほど、2つの衛星1のスタックの安定性は増加するとともに、積み重ねられた柱12における剪断歪は小さくなる。このため、柱12と好ましい幾何学的中心Cとの距離は、衛星本体2の周囲および発射装置内の両方の空間において、可能な限り大きい。これにより、衛星の機械的強度を最大化しながら、柱に必要な物量を最小化する。
また、このような柱12の配置により、一方では、衛星1を収容するために使用できる空間を最大化することができる。また、他方では、上部または底部の衛星を部分的に衛星1の内部に延ばせるようにすることによって、発射装置のフェアリングの下の衛星のスタックの空間的要件を全体的に最小化することができる。積み重ねられた衛星が応力を受ける際の柱12の剪断変形を制限するために、衛星1は、それ補強構造16をさらに備える。当該補強構造16は、衛星1の柱12をそれぞれ衛星1の少なくとも2つの他の柱12に横方向に強固に接続する。
補強構造16は、柱12を互いに接続する脚17の形状の補強部材を備える。このとき、脚17の数は、柱12の数に等しい。図2および図3の例によれば、4つの脚17があり、4つの脚17は、柱12によって形成される正方形または長方形の対角線に沿って配置される。より詳細には、各脚17は一方は柱12に、他方は本体2の1つの結合中心部に強固に取り付けられる。当該1つの結合中心部は、本明細書に提示する例においては、本体2の幾何学的中心Cと結合される。補強構造16の脚17は、それぞれ、脚17が取り付けられる柱12の長手寸法に略等しい長手寸法を有してもよい。
このようにして、補強構造16の脚17は、柱12を横方向に、特に剪断変形に変形する傾向にある応力にさらされる柱12を強固にする。
補強構造16の脚17は、本体2の内部に格子を形成し、衛星1の本体2の内部の空間的要件をわずかに増大させる。実際、脚17の厚さ、すなわち、横平面における脚17の大きさは、本体2の内部に空間を収容するように適合され得る。例えば、図2および図3に示すように、本体1の内部の空間は、4つのタンク18を設置するために依然として使用可能であり、1対の脚17は、区画を規定する。
または、補強構造16は、本体2の壁部によって形成されてもよく、示した例の場合、衛星1の西面3および東面4、ならびに地球面7および反地球面8を具現化する壁部は、柱12に取り付けられており、対で接続され、剛性も提供する。この場合、補強構造16は、衛星1の本体2の空間的要件を全く増加させない。
補強構造16は、剪断応力に対する柱の剛性をさらに向上させ、また脚17を対で接続するための剪断強化部材19をさらに備えてもよい。
柱12、脚17、および剪断強化部材19は、発射装置において予期される応力のみならず、衛星1の大きさおよび重量に従って成形される。特に、柱12は、中空であるとともに、衛星1の機器用の導管またはケーブルを通すために用いられてもよいが、大きな歪みに対応するように充填されていてもよい。また、柱12の断面は、対象である歪みにより、円形、長方形、T字型等の断面であってもよい。断面の形状を長さによって変えてもよい。柱12の材料は、例えば、アルミニウム、チタニウム、複合材料、または他の材料等の、いかなる種類であってもよい。
図4〜図7は、正方形の頂点に配置され、上述したように脚17によって接続される4つの柱12、および2つの実施形態に係る剪断強化部材19の概略図である。第1実施形態(図4および図5)によれば、強化部材19は、2つの脚17間に横方向に配置される。例えば、強化部材19は、2つの隣接する脚17間に形成される区画に延びる、長手方向の一連の三角形の板の形状である。第2実施形態(図6および図7)によれば、強化部材19は、2つの隣接する脚17間に長手方向に配置されており、長方形の板の形状である。この場合、衛星1の西面3および東面4、ならびに地球面7および反地球面8を具現化する本体2の壁部は、剪断強化部材19として機能することができる。
明細書における衛星の構造により、衛星1間の応力が主に柱12によって、または柱12のみによって伝達するように、衛星1を発射装置20に積み重ねる。積み重ねられた衛星1は、従来的に宇宙船接合部分構造体21を備える発射装置に設置される。宇宙船接合部分構造体21は、衛星と発射装置との間の接合を可能にする当業者に周知の構造体であり、また、衛星と発射装置とを共に固定する。任意で、発射装置に応じて、宇宙船接合部分構造体21は、2つの部分に分解され得る。上記2つの部分とは、発射装置に直接取り付けられるとともに従来の発射装置の接合部分に対応する下方円錐21a、および下方円錐21aと衛星1のスタックとの間に配置されるアダプタ21bである。アダプタ21bは、衛星1のスタックによってもたらされる応力の分布を、選択された発射装置の規格および当該発射装置の標準的な下方円錐21aに合わせた応力分布へ変化させる。アダプタ21bには、衛星1のスタックが設けられているとする。
図8および図9は、下方円錐21aおよびアダプタ21bを用いる宇宙船接合部分構造体21上の6つの衛星1のスタックの例を示す。衛星の柱12はすべて、接合部分構造体21から同一の長手方向Aに従って置かれている。具体的には、第1衛星1の柱12の遠位端部13は、第2衛星の柱12の近接端部14に対向しており、第2衛星1の柱12の遠位端部13は、第3衛星の柱12の近接端部14に対向しており、第6衛星1および最後の衛星1に至るまで同様である。言い換えれば、本明細書に示される例によれば、衛星1の北面5は、スタックにおいて隣接する衛星1の南面6に対向している。
好ましくは、柱12の長手方向の寸法は、2つの隣接する衛星1のソーラーパネル10が接触しないようになっている。一般的には、スタックの2つの隣接する衛星1は、柱12を通してのみ接触している。
解放可能なロック装置15は、すべて、好ましくは同一であり、衛星1の製造および管理を容易にする。
発射装置におけるフェアリングの下の空間を最大限に利用するために、特に2つの隣接する衛星の機器が干渉しないように衛星1の向きを互い違いにして衛星を積み重ねることによって、柱12は衛星の積み重ねを可能にする。例えば、スタックの衛星1はすべて、当該衛星1の地球面7および反地球面8を、示したような横方向に向けるように、または長手方向に沿うようにしてもよい。長手方向の周囲の向きは、積み重ねられた衛星1間でも互い違いにされてもよい。例えば、図8および図9にそれぞれ示すように、衛星1の西面3および地球面7は、2つの隣接する衛星1のアンテナ9が互いに干渉しないように、それぞれ、隣接する衛星1の西面3および地球面7とは反対の方へ向けられていてもよい。より一般的には、発射装置に積み重ねられた衛星1の向きは、本体2の異なる面3〜面8における空間的要件に直接左右される。
宇宙船構造体の接合部分21を設けられた発射装置20に衛星1を設置するために、衛星1のスタックは、初めに、上述したように形成される。このとき、第1衛星1の柱12の近接端部14は、発射装置20のフェアリング22下における接合部分構造体21に対向するように設置される。このとき、接合部分21の構造は、第1衛星1の解放可能なロック装置15に連携するように適合される。他の衛星1については、スタックの第1衛星1は、接合部分構造体21に取り付けられており、好ましくは第1衛星1の柱12を介してのみ、構造21と接触する。任意で、スタックの第1衛星1は、第1衛星1の各柱12の近接端部14とすでに連結されているアダプタ21bを備えてもよく、その場合は、発射装置に既に実装されている下方円錐21aと連結される。または、衛星1は、発射装置20に1つずつ実装されてもよい。発射装置20のフェアリング22と衛星1との間に、中間構造は必要ではない。その結果、空間および重量が増加する。また、衛星1の数を、発射装置20の収容能力に応じて適合することができる。
積み重ねられた衛星1の数は、衛星の柱12および補強構造16の設計に影響を与えない。実際、衛星を積み重ねるためには、柱12の配置に関連する要件のみが、2つの衛星1の柱12の端部13および端部14の連携を可能にするために必要であることが知られている。このため、同一の衛星1を連続して製造できる。また、柱12、脚17、および剪断強化部材19の大きさを、スタックにおける衛星1の位置に応じて決定することができる。実際、第1衛星1は、宇宙船接合部分構造体21に最も近いので、通常は他の積み重ねられた衛星1すべての重量による最大の応力に対応する。したがって、第1衛星の柱12および補強構造16は、スタックの他の衛星1に対して大きくてもよい。同様に、スタックの最後の衛星1の柱12および補強構造16は、通常より小さくてもよい。
図12は、第1衛星の柱12aの遠位端部13aと第2衛星の柱12bの近接端部14bとの間の、解放可能なロック装置15の実施形態を示す。この例によれば、解放可能なロック装置15は一方的である。すなわち、ロック状態からロック解除状態への移行のみであり、ロック状態へは戻らない。このため、解放可能なロック装置15は低コストである。ただし、解放可能なロック装置15をロック解除後に再度ロックすることを可能にすることでこれらの装置の地上での試験段階を可能にする別の代替の実施形態を排除するものではない。
この例において、柱12aおよび柱12bは、少なくとも端部から中空になっている。
第1衛星の柱12aにおける解放可能なロック装置15は、雄部23を備える。当該雄部23は、柱12aの遠位端部13aに挿入されるとともに、当該遠位端部13aに、例えばネジ25によって強固に取り付けられる。第2衛星の柱12bにおける解放可能なロック装置15は、第1衛星のロック装置15に対して付加的なものであるとともに、雌部24を備える。当該雌部24は、柱12bの近接端部14bに挿入されるとともに、当該近接端部14bに、ネジ25によって同様に強固に取り付けられる。解放可能なロック装置15をロック状態に切り替えるために、雄部23は雌部24に挿入されるとともに、例えばネジであるロック手段26は、2つの部分23、および部分24を接続する。好ましくは、2つの柱12aと12bとの間の長手方向の変位を可能にするために、2つの部分23と部分24との間に隙間が設けられる。制動手段27は、図12においてバネを用いて概略的に示されている。制動手段27は雄部23に備え付けられてもよく、これにより、第2衛星の柱12bが第1衛星の柱12aに近づくとき、例えば衝撃および/または振動の結果、2つの柱12aと柱12bとの間の接触は少なくなる。ロック手段26は、ロック解除手段(図12には図示されていない)に連結される。これらのロック解除手段により、雄部23と雌部24との間の接触をなくすことができ、その結果、ロック装置15はロック解除状態となる。これらは、例えばネジ型ロック手段26を解放するための点火手段であってもよい。または、ロック手段26は、電磁石等の磁気部材を備える。当該磁気部材は、2つの部分23と部分24とを接続可能にする電流を供給し、ロック装置15をロック状態にする。その場合、ロック装置15をロック解除状態にするための電源を切ればよい。または、ロック手段26は、各柱の端部の周囲に配置されてもよい。
また、衛星を降ろす段階中、制動手段27があらかじめ積み重ねられた2つの衛星の分離を容易にすることによって、ロック手段26のロック解除状態への切り替えに続いて衛星がそれぞれ離れていくことを可能にする。
衛星100の第2の例を、図13〜図15に示す。
第2の例に係る衛星100も、北面105、南面106、東面107、および西面108と称される、地球の基本方位に関連する4つの面と、地球面104、および反地球面103と称される、地球に対面する向きに関連する2つの面を有する本体102を備える。アンテナ109、北面105および南面106上に折り畳まれているように示されるソーラーパネル110等の機器は、本体102上に組み立てられる。また、アンテナ111は、地球面104に設けられてもよい。衛星100は、例えば、通信衛星である。
また、衛星100は、柱112を備える。第2の例によれば、柱112は、衛星100の本体102の外周に設置されるとともに、北面105および南面106に垂直な同一の長手方向Aに、前述したように延びている。より詳細には、この第2の例によれば、2つの柱112は、地球面104に接して配置されるとともに、他の2つの柱は、反地球面103に接して配置される。
柱112は、衛星100の本体102の周りの空間的要件と衛星100のスタックに対する機械的強度要件との間のバランスを取っての配置される。
実際、上記に概要を説明したのと同様に、各柱112には、少なくとも1つ、実際には2つの解放可能なロック装置15が提供される。解放可能なロック装置15は柱12の一端13および一端14にそれぞれ配置されて、衛星100を共に組み立てることを可能にする。また、任意で発射装置120の衛星接合部分構造121と共に組み立てることを可能にする。上記に概要を説明した様式と同様に、衛星接合部分構造121は、発射装置側の下方円錐、および衛星側のアダプタという図示しない2つの部材を備えてもよい。解放可能なロック装置115は、既に説明したロック装置と略同一である。補強構造116は、第1の例の補強構造と略同一であるとともに、格子状の脚117を備える。当該脚117は、衛星本体102の幾何学的中心Cを介して柱112を共に接続する。北面105、南面106、地球面104、および半地球面103を保持する壁部は、脚117に代わって壁部自体で補強構造116を形成するか、剪断強化部材として柱112の剪断抵抗に関与してもよい。
第2の例に係る衛星100のスタックは、第1実施形態を参照して既に説明されたスタックと略同一である。したがって、積み重ねられた衛星100は、それらの北面105および南面106から互いに対向するとともに、発射装置120のフェアリング122下の空間的要件、および利用可能な空間に応じて、長手方向の周囲に互いに異なる方へ向けられてもよい。
本明細書における衛星1および衛星100は、異種のスタック、すなわち、2種類以上の衛星を有するスタックの作成を可能にする。したがって、発射装置220に設置される1つのスタックについて、数基の衛星1、衛星100、ならびに図16に係る本例の場合における、PROD1、PROD2、PROD3、およびPROD4と命名された互いに異なる様々な生産拠点によってもたらされる、S1、S2、S3、S4、およびS5と命名された5つの衛星が考えられ、また、発射場においてスタックを形成することが可能である。例えば、衛星S1および衛星S2は、同一の生産拠点PROD1からもたらされる。衛星S2は、部材E1および部材E2を組み立てることによって形成される。当該部材E1および部材E2は、後に、および別々に、宇宙に降ろされることを意図されていてもよい。このとき、生産拠点PROD1は、衛星S2の上に積み重ねられた衛星S1、ならびに2つの衛星S1および衛星S2との間のロック装置15およびロック装置115(このとき、ロック状態にある)、を備える群を提供する。衛星S3は、生産拠点PROD2からもたらされる。衛星S4は、生産拠点PROD3からもたらされる。衛星S5は、生産拠点PROD4からもたらされる3つの部材E3、部材E4、部材E5で構成される。したがって、発射場には、衛星S1およびS2、衛星S3、衛星S4、ならびに衛星S5を備える群がある。5つの衛星S1〜衛星S5の柱12および柱112は、互いに異なっていてもよいが、スタックを可能にするために配置される。
衛星S4は、発射装置220の衛星接合部分構造221に初めにロックされる。任意で、衛星S4は、あらかじめアダプタと連結されていてもよく、その後、発射装置にすでに据え付けられた下方円錐を用いて発射装置に連結される。次に、衛星S1および衛星S2で構成される群の下のロック衛星S5によって、発射装置220の外側に新たな群が形成される。次に、当該新たな衛星群であるS5、S2、およびS1は、発射装置220における衛星S4の上に積み重ねられ、衛星S4と衛星S5との間のロック装置15を、ロック状態にする。最後に、衛星S3が、当該新たな衛星群であるS5、S2、およびS1の衛星S1の上にロックされる。ロック装置の状態のための制御装置は、発射装置に搭載されるか、または衛星S1〜衛星S5、もしくは群の中の衛星のうちそれぞれ1つに搭載される数基のモジュールを備えてもよい。命令は、制御装置にプログラムされるか、または地上から発信されてもよい。衛星S3および衛星S4は、柱を備える本発明に係る構造を必ずしも有していないが、それにもかかわらず、発射中に働く応力を、相互に連結される衛星のスタックによって収容する能力だけでなく、互換性のあるロック手段/ロック解除手段も有する。
発射装置220における積み重ねおよび組み立ての順序は、生産拠点によって提供されるもの、および衛星S1〜衛星S5が宇宙に降ろされる順番、に従って調整されてもよい。
発射装置220が宇宙に出ると、衛星S1〜衛星S5は、ロック装置の状態のための制御装置を通して降ろされてもよい。例えば、衛星S3は、衛星S3と衛星S1との間のロック装置15をロック解除状態にすることによって、初めに降ろされる。次に、衛星S5、S2およびS1の群は、すべて降ろされてもよく、衛星S4と衛星S5との間のロック装置15をロック解除状態にする。このとき、衛星S5、S2、およびS1は、宇宙に降ろされた時点で互いから分離されてもよい。最後に、衛星S4が衛星接合部分構造221から分離される。ロック装置の状態のための制御装置は、前もって衛星を降ろす順序をプログラムしてもよい。
当該降ろす順序は、発射装置内の潜在的なバランス問題を考慮しなくてもよい。
本発明にかかる宇宙船は、当該宇宙船の軌道(LEO、GEO、MEO、HEO)に関わらず、いかなる種類の宇宙での任務(通信、ナビゲーション、地球観測宇宙船、科学、および宇宙探査)にも適している。
さらに、この構造によって1つの機器が宇宙に降ろされてもよい。
また、衛星の一群は、(例えば、衛生の軌道面に応じて)群で降ろされてもよいし、1つずつ降ろされてもよい。
本発明に係る宇宙船は、一般的に1トン以上の重量の衛星に好適であるが、一般性を喪失することなく、数キログラムのより小さな衛星にも適用され得、この場合、発射装置のフェアリングの下に「並んで」位置付けられる1つ以上のスタックも可能とする。

Claims (18)

  1. 惑星の周囲の軌道に乗せられることを目的とした衛星等の宇宙船(1、100)であって、
    少なくとも1つの機器搬送モジュール(2、102)と、
    少なくとも3つの柱(12、112)と、
    補強構造(16、116)と、
    を備え、
    上記少なくとも1つの機器搬送モジュール(2、102)は、上記宇宙船(1、100)の機器を支持するための少なくとも1つの機器搬送モジュール(2、102)、であって、
    上記少なくとも3つの柱(12、112)は、同一の長手方向(A)、および上記機器搬送モジュール(2、102)の周辺に少なくとも部分的に延びる少なくとも3つの柱(12、112)であって、
    各柱(12、112)には、下記2つの状態を有し得る少なくとも1つの解放可能なロック装置(15、115)が設けられ、当該2つの状態とは、
    上記ロック装置(15、115)がさらなるロック装置(15、115)に取り付けられるロック状態、および
    上記ロック装置(15、115)が他のロック装置(15、115)から解放されるロック解除状態であって、
    上記補強構造(16、116)は、各柱(12、112)を少なくとも2つの他の柱(12、112)に横方向に強固に接続する補強構造(16、116)である、宇宙船(1、100)。
  2. 上記補強構造(16、116)は、脚(17、117)の形状の補強部材を備え、上記脚(17、117)の数は、少なくとも柱(12、112)の数と対応し、各脚(17、117)は、2つの柱(12、112)間に取り付けられる、請求項1に記載の宇宙船(1、100)。
  3. 上記脚(17、117)は、上記機器搬送モジュール(2、102)の壁部と結合され、上記壁部は、上記宇宙船(1、100)の機器の支持部を形成する、請求項2に記載の宇宙船(1、100)。
  4. 上記補強構造(16、116)は、脚(17、117)の形状の補強部材を備え、上記脚(17、117)の数は、少なくとも柱(12、112)の数に対応し、各脚(17、117)は、一方が柱(12、112)に、他方が1つの取り付け中心(C)に取り付けられる、請求項1に記載の宇宙船(1、100)。
  5. 上記補強脚(17、117)は、剪断強化部材(19)によって2つ一組で接続される、請求項2から4のいずれか1項に記載の宇宙船(1、100)。
  6. 3つの柱(12、112)があり、それらは正三角形の頂点に分布される、請求項1から5のいずれか1項に記載の宇宙船(1、100)。
  7. 4つの柱(12、112)があり、それらは平行四辺形の頂点に分布される、請求項1から5のいずれか1項に記載の宇宙船(1、100)。
  8. 各解放可能なロック装置(15、115)は、磁気部材を備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の宇宙船(1、100)。
  9. 各解放可能なロック装置(15、115)は、火工部材を備える、請求項1から8のいずれか1項に記載の宇宙船(1、100)。
  10. 各柱(12、112)には、2つの解放可能なロック装置(15、115)が設けられる、請求項1から9のいずれか1項に記載の宇宙船(1、100)。
  11. 各柱は2つの端部(13、14)間に長手方向に延び、各端部(13、14)にはロック装置(15、115)が設けられる、請求項1から10のいずれか1項に記載の宇宙船(1、100)。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の少なくとも2つの宇宙船(1、100)の組立方法であって、
    第1宇宙船(1、100)の上記柱(12、112)が、第2宇宙船(1、100)の上記柱(12、112)と同一の長手方向に少なくとも部分的に延びるように、上記少なくとも2つの上記宇宙船(1、100)を配置する工程と、
    上記第1宇宙船(1、100)の各ロック装置(15、115)を、上記第2宇宙船(1、100)のロック装置(15、115)と連携する工程と、
    上記第2宇宙船(1、100)の上記ロック装置(15、115)上にある上記第1宇宙船(1、100)の上記ロック装置(15、115)を上記ロック状態に切り替える工程と、
    を含む、組立方法。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載の宇宙船(1、100)のスタックであって、一緒に固定される少なくとも2つの宇宙船(1、100)を備えており、該少なくとも2つの宇宙船(1、100)のうち、第1宇宙船(1、100)の各柱(12、112)の上記少なくとも1つの上記解放可能なロック装置(15、115)は、第2宇宙船(1、100)の柱(12、112)のロック装置(15、115)とのロック位置にあり、各宇宙船用の上記柱(12、112)は、同一の長手方向(A)に延びており、
    上記ロック装置(15、115)の状態を制御するための装置をさらに備える、宇宙船(1、100)のスタック。
  14. 上記宇宙船(1、100)は、上記柱(12、112)の上記長手方向(A)の方へ向けられている地球面(7、104)と、反地球面(8、103)とを備える衛星である、請求項13に記載の宇宙船(1、100)のスタック。
  15. 上記宇宙船(1、100)は、上記柱(12、112)の横方向へ向けられている地球面(7、104)と反地球面(8、103)とを備える衛星である、請求項13に記載の宇宙船(1、100)のスタック。
  16. 宇宙船(1、100)の発射装置(20、120、220)であって、上記発射装置は、
    宇宙船接合部分構造体(21、121、221)と、
    請求項13から15のいずれか1項に記載の宇宙船(1、100)の少なくとも1つの第1スタックとを備え、
    上記スタックの少なくとも上記第1宇宙船(1、100)は、請求項10または請求項11に記載の宇宙船(1、100)であって、上記第1宇宙船(1、100)の各柱(12、112)用の第1ロック装置(15、115)は上記第2宇宙船(1、100)のロック装置(15、115)上において上記ロック状態にあり、上記第1宇宙船(1、100)の各柱(12、112)の第2ロック装置(15、115)は、上記宇宙船接合部分構造体(21、121、221)上において上記ロック状態にある、発射装置(20、120、220)。
  17. 請求項16に記載の発射装置(21、121、221)を用いて宇宙船(1、100)を降ろすための方法であって、
    降ろされる宇宙船(1、100)と上記発射装置に残留することを意図される宇宙船(1、100)とを、1つの宇宙船(1、100)を解放するために、上記2つの宇宙船(1、100)の間の上記ロック装置(15、115)を上記ロック解除状態にすることによって分離する工程を含む、方法。
  18. 請求項16に記載の発射装置(21、121、221)を用いて宇宙船(1、100)を降ろすための方法であって、宇宙船(1、100)群を降ろすために、降ろされる宇宙船群の中の宇宙船(1、100)と発射装置(20、120、220)に残留することを意図される上記宇宙船(1、100)との間の上記ロック装置(15、115)を上記ロック解除状態にすることによって、上記降ろされる宇宙船(1、100)群と上記発射装置に残留するように意図される1つの宇宙船(1、100)とを分離する工程を含む、方法。
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