JP2018525686A - 楽器のマウスピースに単一の振動リードを取り付けるためのリガチャー - Google Patents

楽器のマウスピースに単一の振動リードを取り付けるためのリガチャー Download PDF

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Abstract

本発明は、楽器のマウスピース(2)に対して単一の振動リード(3)を取付けるためのリガチャー(1)に関し、リガチャー(1)は、前述のマウスピースに固定されるメイン本体と、リード(3)を固定する押圧力をリード(3)に及ぼす押圧位置とリード(3)の移動を許容するために前述の押圧力を解除する少なくとも1つの解放位置との間で動くことが可能に設けられたリード(3)の保持部材と、前述の保持部材がその押圧位置にあるように保持部材と協働する休止位置と保持部材にその解放位置で力を加える少なくとも1つの作動位置との間で旋回可能に設けられた操作レバーと、弾性の戻し部材と、を含み、管楽器に関する。

Description

技術分野
本発明は、概して、単一の振動リードを備える管楽器の分野に関連し、より詳細には、例えばクラリネットまたはサキソホンのような楽器のマウスピースに単一の振動リードを留める器具の技術分野に関連する。
本発明は、より詳細には、単一の振動リードを楽器のマウスピースに取り付けるためのリガチャーに関し、前述のリガチャーは、前述のマウスピースに固定されるように意図されたメイン本体を含む。
本発明は、また、リガチャーによって、単一の振動リードを楽器のマウスピースに取り付ける方法に関し、前述のリガチャーは、前述のマウスピースに固定されるように意図されたメイン本体を含む。
従来技術
例えばクラリネットまたはサキソホンのような、単一の振動リードを備える管楽器の音は、唇の間にマウスピースを咥えたミュージシャンの息の影響下で、リードの振動によって生み出される。トウ、金属、またはプラスチックから作製され、単一の振動リードは、ヒールおよびテーブルである、遠位端から近位端へ、構成され、前述のテーブルは、リードの振動部を構成する。最も近位の端部では、テーブルは、マウスピースとの接触またはリードの組み立ておよびセッティングの間の取り扱いに特に起因した、調整および詰りに特に繊細であるように、極めて薄い厚さを有する。
次に、マウスピースは、主として、テーブル、ビーク、およびパイプという、3つの機能領域から構成される。テーブル、またはリードの受け面は、リードのヒールまたは固定部を受ける平面、およびマウスピースの開口部を描く曲面の集合にある。マウスピースのテーブルの平面と同一平面で延びて、ビークは、リードがマウスピースに留められる表面である。最後に、パイプは、楽器の胴体に向かって延びるボアと、今度はミュージシャンの口に向かって延び、リードのテーブルの下でマウスピースから外に出る、チェンバーと、の集合である。
例えばクラリネットまたはサキソホンのタイプの管楽器のマウスピースにおけるリードの相対位置は、音および楽器の演奏特性に大きな影響を及ぼす可能性がある。それ故、マウスピースにおけるリードの位置の非常に高い正確性が、ミュージシャンによって求められる。慣例的に、リードのヒールをマウスピースに固定する一方でリードのテーブルの振動を許容する、一種のリングまたは環状部材である、リガチャーと称される部材を使用して、リードは、ビークで、マウスピースの適切な位置に保持される。このようなリガチャーは、柔軟であってもよく、例えば皮によって作製される、あるいは、反対に本質的に硬く、例えば金属またはプラスチックによって作製されてもよい。
このよく知られた解決策によれば、ミュージシャンは、楽器のマウスピースにリードを配置し、それから、それをリガチャーによって留める。これは、望みの最適な音が得られるリードの位置が得られるまで、リードとリガチャーとのそれぞれの位置を、互いに対し、またマウスピースに対し、繰り返しセッティングするという結果を招く。留めてセッティングするというこの手順は、リードが取り換えられるたびにリガチャーが再度体系的に調整されるべきであるため、比較的、労力を要し、実行が難しく、あまり正確でないことが分かるかもしれない。特に、マウスピースの先端に対しリードを良好にセッティングすることは、特に困難である。従って、そのことは、不確かな結果のために、時間のロス、リードのテーブルへのダメージのリスクを招く。この課題は、初心者のミュージシャンまたは学生ミュージシャンに関する限り、より強くなる。実際、生徒が楽器にリードを適切に留めるのを手伝うのに先生が授業時間の一部を充てることは、珍しくない。
そのような問題を是正するため、解決策が探し求められてきたが、不運にも、それらは、非常に頻繁に、実施するにはとても複雑なままであり、特に、器用さが限られている初心者のミュージシャンにとって、非人間工学的であり、時々、例えばヒールで、リードの事前の特有の準備、あるいはその他に、対応するリガチャーと使用するために特別に開発されたリードの使用を要する。
本発明の概要
従って、本発明は、前に挙げられた異なる問題を解決し、特に簡単で、実用的で、使用者にとって人間工学的であり、また、マウスピースにおけるリードの適切な保持を可能にする、新しいリガチャーを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、特に簡単に速く、リードの交換を進めるのを可能にする、新しいリガチャーを提供することを目指す。
本発明の他の目的は、使用者の片手の使用を要するだけの特に人間工学的なやり方で、マウスピースに対してリードを適切な位置に固定する/その固定を解除するのを可能にする、新しいリガチャーを提供することを目指す。
本発明の他の目的は、さらに、楽器のマウスピースに対するリードの位置の、特に簡単で、速く、正確な手動のセッティングを可能にする、新しいリガチャーを提供することを目指す。
本発明の他の目的は、楽器のマウスピースに対するリードの位置の、特に簡単で、速く、正確な手動のセッティングを可能にする一方で、リードの本体の変形または調整を必要とすることなく、一般的なリードとともに使用できる、新しいリガチャーを提供することを目指す。
本発明の他の目的は、セッティングまたは位置決めの間の特に摩擦によるリードの損傷のリスクを大きく抑制するように設計された、単一の振動リードを備える管楽器である楽器のマウスピースにおけるリードの新しい留め具を提供することを目指す。
本発明の他の目的は、実装するのに、特に簡単で、実用的で、速い、最低限の手動操作だけを必要とする、楽器のマウスピースへの単一の振動リードの新しい取り付け方法を提供することを目指す。
本発明の他の目的は、楽器のマウスピースに対し、リードを、特に簡単に、速く、正確に、手動で位置決めするのを可能にする、楽器のマウスピースへの単一の振動リードの新しい取り付け方法を提供することを目指す。
単一の振動リードを楽器のマウスピースに取り付けるための、前記マウスピースに固定されるよう意図されたメイン本体を含む、リガチャーであって、前記マウスピースに対し前記リードを固定する押圧力を、前記リードに及ぼすように設計されている押圧位置と、前記マウスピースに対する前記リードの移動を許容するために、前記押圧力を解除するように設計されている少なくとも1つの解放位置と、の間で、前記メイン本体に対して動くことが可能に取り付けられている、前記リードの保持部材と、前記保持部材が前記押圧位置にあるように前記保持部材と協働する休止位置と、前記保持部材に前記解放位置で力を加える少なくとも1つの作動位置と、の間で、手動で動作させることが可能で、前記メイン本体に対して旋回可能に取り付けられている、操作レバーと、前記保持部材および操作レバーを、それぞれ、前記押圧位置および前記休止位置へ弾性的に戻す弾性の戻し部材と、を、さらに含むことを特徴とする、取り付けリガチャーを使用して、本発明の目的は達成される。
また、楽器のマウスピースに固定されるように意図されたメイン本体を含むリガチャーによって、単一の振動リードを前記マウスピースに取り付ける、取り付け方法であって、前記リガチャーは、また、前記リードの保持部材を含み、前記保持部材は、前記マウスピースに対し前記リードを固定する押圧力を、前記リードに及ぼすように設計されている、弾性的戻り位置である押圧位置と、前記マウスピースに対する前記リードの移動を許容するために、前記押圧力を解除するように設計されている少なくとも1つの解放位置と、の間で、動くことが可能に、前記メイン本体に対して取り付けられており、前記取り付け方法は、時系列で、以下のステップ、(i)前記マウスピースへ前記メイン本体を固定すること、(ii)前記メイン本体に対して旋回可能に取り付けられた操作レバーを手動で動かし、前記操作レバーを、弾性的戻り位置である休止位置から、前記操作レバーが前記保持部材に前記解放位置で力を加える作動位置へ、旋回させること、(iii)前記保持部材が前記解放位置で力を加えられている間に、前記マウスピースと前記保持部材との間に、前記リードを挿入すること、(iv)前記操作レバーの手動動作をやめ、前記操作レバーの前記休止位置への戻り、および、前記保持部材の前記押圧位置への戻りを生じさせること、を含む、ことを特徴とする、取り付け方法を使用して、本発明の目的は達成される。
図面の概要説明
本発明の他の目的および利点は、単なる説明の目的であり限定する目的で提供されている訳ではない添付の図面を使用しつつ、以下の説明を参照して、より詳細に明らかになるであろう。
図1は、クラリネットまたはサキソホンのタイプの管楽器のマウスピースにおける単一の振動リードの一般的なアセンブリを、側面図で、高度に図解して示し、前述のリードは、本発明によるリガチャーによって、適切な位置に保持されている。 図2は、上面図、単一の振動リードを示す。 図3は、本発明のリガチャーが単一の振動リードを内部に収容できる第1の解放形態で、遠近法によって、発明の好ましい実施形態を示す。 図4は、リガチャーが単一の振動リードを支持する第2の押圧形態で、遠近法によって、発明の好ましい実施形態を示す。 図5は、本発明に係るリガチャーの図3および図4の好ましい実施形態を、正面図で示し、下部のパーツが見えるようにするために操作レバーが隠されている。 図6は、楽器(不図示)のマウスピースに対し、リードの長手方向の位置決め機能、本発明に係るリガチャーを確かにする、所定の数の異なる構成要素および構成要素のサブセットの好ましい実施形態を、遠近法によって、上面図で示す。特に、本発明のリガチャーを好ましくは含むセッティングデバイスの実施形態を示す。 図7は、楽器(不図示)のマウスピースに対し、リードの長手方向の位置決め機能、本発明に係るリガチャーを確かにする、所定の数の異なる構成要素および構成要素のサブセットの好ましい実施形態を、遠近法によって、下面図で示す。特に、本発明のリガチャーを好ましくは含むセッティングデバイスの実施形態を示す。 図8は、図6および図7で示された異なる構成要素および構成要素のサブセットの間の相互作用を、リガチャーの操作レバーとともに、背面斜視図で示す。 図9は、また、本発明のリガチャーの適切な位置に単一の振動リードがある形態において、楽器(不図示)のマウスピースに対するリードの長手方向の位置決め機能を確かにするサブシステムおよび部材のいくつかを、長手方向断面で示す。 図10は、また、本発明のリガチャーの適切な位置に単一の振動リードがある形態において、楽器(不図示)のマウスピースに対するリードの長手方向の位置決め機能を確かにするサブシステムおよび部材のいくつかを、横方向断面で示す。 図11は、リードの長手方向位置のセッティングデバイスの動きの伝達システムの好ましい実施形態を、より具体的に、長手方向断面で示す。この図においてリガチャーは単一の振動リードを支持し、操作レバーは、楽器(不図示)のマウスピースに対する長手方向の移動が妨害される休止位置にある。 図12は、楽器(不図示)のマウスピースに対するリードの長手方向の位置決め機能を確かにするサブシステムおよび部材のいくつかの第1の好ましい実施形態、特に動きの伝達システムの活性化部材を、立体分解図で示す。 図13は、楽器(不図示)のマウスピースに対するリードの長手方向の位置決め機能を確かにするサブシステムおよび部材のいくつかの第1の好ましい実施形態、特に動きの伝達システムの活性化部材を、横断面図で示す。 図14は、図3および図4のリガチャーを含むセッティングデバイスの他の実施形態を、上面図で示す。 図15は、動きの伝達システムの手動活性化部材の他の実施形態を、部分拡大図で示す。 図16は、動きの伝達システムの手動活性化部材の他の実施形態を、立体分解図で示す。
本発明を実施するための最良の実施形態
図1は、クラリネットまたはサキソホンのタイプの管楽器のマウスピース2における、単一の振動リード3を前述のマウスピース2に留めるのを可能にする、本発明に係るリガチャー1のアセンブリの概観を図式的に示す。以下では、方向「トップ」および「ボトム」は、関係する管楽器の長手方向に延びる方向(直線的または曲線をなしている)を考慮して規定され、楽器は、マウスピースからベルに向かって下方に延び、ベルからマウスピースに向かって上方に延びるというように、楽器のトップはマウスピースに対応し、一方、ボトムはベルに対応する。
さらに、図2に単独で示されているリード3は、縁5からもう一方へと僅かに盛り上がった形の上面4と、実質的に平坦な下面6とを有し、この下面6は、マウスピース2のテーブル7に接するように意図されている。チェンバー11の反対側のリード3のテーブル10の振動を許容しつつ、リード3のヒール9をマウスピース2に固定するリガチャー1を使用して、前述のリード3は、ビーク8で、マウスピース2における適切な位置に保持される。マウスピース2のチェンバー11の反対側のリード3のその振動は、使用者の息の影響下で、楽器の音の先陣を切り、前述のマウスピース2が有するボア12を通じて、チェンバー11から楽器の本体へと伝わり、ここで、前述のボア12は、ボア平均中心軸X−X’に沿って長手方向に延びている。
図3〜13は、本発明に係るリガチャー1の好ましい実施形態を示す。リガチャー1は、例えば、クラリネットもしくはサキソホン、またはクラリネットもしくはサキソホンの各々と同系である楽器のマウスピース2に、例えば手動で、単一の振動リード3を取り付けるためのリガチャー1を形作る。しかしながら、本発明は、クラリネットまたはサキソホンのリガチャーに限定されず、いかなる種類の取り外し可能な単一の振動リード管楽器に関してもよい。
本発明によれば、リガチャー1は、楽器のマウスピース2に固定されるように意図されたメイン本体13を含む。「固定される」という用語は、メイン本体13が、前述のマウスピースに一旦位置合わせされて留められると、ミュージシャンが意図してもしくは意図せず触れることによって、または単純に楽器本体の振動によって、マウスピース2に対して動かされることができないように、マウスピース2に対しその長さの少なくとも一部分に、しっかり留められることを意味する。好ましくは、メイン本体13は、例えば同じリガチャー1が異なるマウスピースと使用してもよいように、楽器の前述のマウスピース2に取り外し可能に固定される。その代わりに、本発明から逸脱することなく、メイン本体13がマウスピース2に対し取り外し不能に固定される、すなわち、メイン本体13が前述のマウスピース2に恒久的に留められることが、十分可能である。楽器のマウスピース2へのメイン本体13のそのような固定を可能にするため、前述のメイン本体13は、好ましくは、例えば前述のマウスピース2のビーク8でマウスピース2を取り囲むように意図された環状部14を含み、前述の環状部14には、マウスピース2へ環状部14を取り外し可能に留めるのを可能にする取り付け部材15が備えられている。
本発明の好ましい実施形態によれば、図2〜4に示されているように、環状部14は、メイン本体と一体となった一部を形成するため、好ましくはメイン本体13と一体となった環状形状の留め手段を形作る。しかしながら、前述の環状部14は、代わりに、前述のメイン本体13に直接取り付けられた、硬いあるいは柔軟でさえある、メイン本体13の明確に異なる部分からなる、と考えることが可能である。さらに、環状部14が硬い実施形態において、より特に、リガチャー1の環状部14の内面は、有利に、リガチャー1の起こり得る寄生的な振動を少なくとも部分的に吸収し得る特定の材料によって、覆われる、またはコーティングされてもよい。そのような材料は、また、マウスピース2の材料の引っ掻きまたは締め付け痕の類のダメージを避けつつ、マウスピース2に対し環状部14がスライドするのを容易にするのを可能にしてもよい。
前述の取り付け部材15は、例えばサムホイールタイプの、手動で動作させることが可能な締め付け/締め付け解除ヘッドが備えられた、少なくとも1つの締め付けネジ(不図示)を含む。図に示された好ましい実施形態において、締め付けネジは、有利に、ネジの締め付け/ネジの締め付け解除によって、顎部16を環状部14に近接させるのを可能にする補足手段を構成する。しかしながら、前述の取り付け部材15が少なくとも1つのネジを含み、前述のネジが締め付けネジではなく、例えば位置決めネジである、前述の取り付け部材15の代わりの形態を想像可能であるのは、もちろんである。
本発明の重要な特徴によれば、リガチャー1は、リード3の保持部材17をさらに含み、保持部材17は、マウスピース2に対しリード3を固定する押圧力を、前述のリード3の例えば上面4においてヒール9でリード3に対して及ぼすように設計されている押圧位置と、マウスピース2に対するリード3の移動を許容するために、前述の押圧力を解除するように設計されている少なくとも1つの解放位置と、の間で、メイン本体13に対して、動くことが可能に、好ましくは第1の旋回軸A−A’に従って旋回可能に、取り付けられている。図3および図4で詳しく示されているように、保持部材17は、例えば、長方形の板の形をなし、その面がリード3のヒール9の上面4に接するように意図されており、リード3の前述のヒール9の凸形状を有利に補足する凹形状を有する。前述の保持部材17がその押圧位置にあるとき、従って、リード3の上面4に押圧力が作用し、それによって、前述のマウスピース2のテーブル7に前述のリード3が平板固定される。
保持部材17は、さらに、好ましくは、圧迫された状態において変形可能な材料から構成され、リード3のヒール9で生じ得る振動を少なくとも部分的に吸収でき、かつ、前述の保持部材17が押圧位置にあるとき、リード3のヒール9の表面4における、保持部材の表面17の単独の摩擦力によって、マウスピース2に対するリード3の移動に抗し得る。このような保持部材17を作製するのに適した材料は、例えば、限定されることなく、フェルト、ゴム、または、一群のエラストマーのより一般的な材料である。好ましくは、保持部材17は、前に述べた取り付け部材15とはっきり異なり独立している。従って、有利に、使用者は、前述のマウスピース2に対するリガチャー1自身の位置決めの変更がうっかり行われることなく、また、マウスピース2のリガチャー1を分離するまたは締め付けを解除することなく、マウスピース2に対してリード3を留めたり位置決めしたりできる。
本発明によれば、リガチャー1は、さらに、操作レバー18を含み、操作レバー18は、前述の保持部材がその押圧位置にあるように前述のレバー18が保持部材17と協働する休止位置と、前述のレバー18が保持部材17にその解放位置で力を加える少なくとも1つの作動位置と、の間で、手動で動作させることが可能で、メイン本体13に対し、好ましくは第2の旋回軸B−B’に従って、旋回可能に取り付けられている。
好ましくは、前述のリガチャーは、メイン本体13がマウスピース2に固定されたとき、前述の第2の旋回軸B−B’が、ボア平均中心軸X−X’が延びる長手方向に対して略直角な横方向に延びるように、設計される。
好ましくは、メイン本体13に対する保持部材17の第1の旋回軸A−A’、およびメイン本体13に対する操作レバー18の第2の旋回軸B−B’は、一致する。
図3および図4で詳しく示されているように、この操作レバー18は、有利に、2つの自由端で、細長部19の形をしており、細長部19は、保持部材17と協働する上部20と、手動で動作され第1の旋回軸A−A’に従った操作レバー18の旋回を制御するように意図されたハンドル22を形作る、例えばヘラ形状の下部21と、の間で長手方向に延びており、前述の第1の旋回軸A−A’は、前述の上部20と下部21との間に位置する前述の細長部19の中間部を貫通している。好ましくは、操作レバー18は、ハンドル22における直接的な使用者の手によって及ぼされる力によって、動作可能である。前述のハンドル22は、図3〜図5で詳しく示されているように、特に人間工学的で、使用者によって動作し、従って、使用者が保持部材17を容易に操作するのを可能にする。
リガチャー1は、好ましくは、メイン本体13がマウスピース2に固定されるとき、前述の下部21が、作動位置よりも休止位置で、ボア平均中心軸X−X’からより遠くなるように設計され、操作レバー18は、前述の下部21に作用する力に応じて、その休止位置から、その作動位置へと切り替わり、好ましくは、前述のハンドル22を、前述のボア平均中心軸X−X’の方向に整列させるように、設計される。好ましくは、図に示されているように、前述の操作レバー18は、前述のメイン本体13から突き出し、使用者によって演奏位置に操作されたとき、楽器のボトムに向いている。レバー18のこの空間的形状は、また、前述のリガチャー1の使用を特に実用的にし、使用者は、同じ手で、楽器の本体を保持し、操作レバーに触れることができる。有利に、操作レバー18の前述の上部20は、好ましくはその自由端で前述の保持部材17を支持する。言い換えると、保持部材17は、有利に、操作レバー18の上部20に機械的に接続している。
図に示された好ましい実施形態では、保持部材17および操作レバー18が同一のユニット部品のパーツであるように、前述の保持部材17は、その面のうちの1つによって、操作レバー18の前述の上部20の端に固定され、保持部材17の反対側の面は、今度は、リード3に向かい合う。
さらに、本発明の重要な特徴によれば、リガチャー1は、前述保持部材17および操作レバー18のそれぞれを、押圧位置および休止位置へ、意図して弾性的に戻す弾性の戻し部材23をさらに含む。言い換えると、弾性の戻し部材23は、前述の保持部材17および操作レバー18を、それぞれ、押圧位置および休止位置へ弾性的に戻すように設計されている。特に図5に示されているように、有利に、弾性の戻し部材23は、好ましくは、メイン本体に対し、操作レバー18の第2の旋回軸B−B’に配置されている。この配置は、有利に、リガチャー1の容積を低減させるのを可能にし、また、使用者が、操作レバー18を、前述の保持部材がリード3の押圧位置にあるように前述のレバー18が保持部材17と協働する、その休止位置から、前述のレバー18が保持部材17にその解放位置で力を加える少なくとも1つの作動位置へと、旋回させるためにハンドル22に加えるべき力を最適化させるのを可能にする。特に有利には、前述の弾性の戻し部材23は、少なくとも1つまたは2つのねじりバネ24から構成される。弾性の戻し部材23のこの好ましい形態、および上記の保持部材17は、レバー18を介して保持部材17によって加えられるマウスピース2のテーブル7にリード3を平板固定する圧力が、例えば装着に関わるリード3の厚みのいくつかのバリエーションを自動的に補うことを可能にし、従って、楽器のマウスピース2に使用者が息を吹き込む際、望まない空気漏れを制限する、または避けるのを可能にする、という意味では、特に有利である。
リード3をマウスピース2と合わせて保持するよう設計される一方で、保持部材17がその解放位置にあるとき、マウスピース2に沿ったリード3の長手方向のスライドを許容する、メイン本体13に固定された側方ガイド具25を、好ましくは、リガチャー1は含む。図5に示すように、メイン本体13は、この目的のため、有利に、側方ガイド具25の一部である側面26の間にしっかり調整されて前述のリードを収容可能にするために、互いに反対側に配置され、リード3の幅よりも大きい、この場合、それよりも僅かに大きい距離を空けて互いに離間した2つの側面26を形成するよう形作られている。一旦、リード3が、リガチャー1のメイン本体13の側面26の間に配置され、メイン本体13が、楽器のマウスピース2に固定されると、リード3の側方変位は、従って、有利に押さえられ、その結果、マウスピース2に対するリード3の長手方向の移動だけが許される。
図5に示されるように、側方ガイド具25は、メイン本体13と一体である。本発明の範囲から逸脱することなく、この側方ガイド具25が、専用の留め手段を用いて固定される、メイン本体13とは明確に異なるパーツまたは一組のパーツを構成することを予期可能であるのは、もちろんである。
特に有利には、リガチャー1は、セッティングデバイス27を含み、セッティングデバイス27は、好ましくはリード3が側方ガイド具25内に一旦置かれた状態で、使用者の制御操作に応じて、マウスピース2に対するリード3の長手方向の位置決めを調整するよう設計されている。このデバイスは、好ましくは、楽器のマウスピース2におけるリガチャー1の、環状部14および取り付け部材15によって形成される、留めシステムとは明確に異なる。これは、大きな利点を有し、多くの既存のリガチャーの解決策と異なり、前述のマウスピース2に対するリガチャー1の相対的な位置決めから独立するだけでなく、メイン本体13に固定される側方ガイド具25によって押えられるリード3の側方の位置決めからも独立して、使用者に、マウスピース2に対するリード3の長手方向の位置決めを可能にさせる。
図6および図7に示されるように、セッティングデバイス27は、好ましくは、移動台28を含み、移動台28は、台28の移動が、リード3の長手方向の移動を生じさせ、前述のリードの長手方向の位置決めの調整を可能にするように、リード3と協働するように設計されている。移動台の使用は、しかしながら、単なる好ましい可能性であり、例えばリード3と接するフリクションローラーシステムを含むセッティングデバイス27のような、いずれかの他の適した手段を代わりに用いることが検討されてもよい。
図7で詳しく示されている実施形態によれば、前述の台28は、下表面30によって境界を定められる下側ハウジング29、側端部31、および遠位端32を有する。図7で詳しく示されているこの実施形態では、台28の下表面30および側端部31に、さらに、好ましくは、こぶ33が備えられ、前述の側端部31には、さらにまた、スパッド34が備えられる。このように、適切に規定された下側ハウジング29は、リード3のヒール9を適切な位置に、しっかりと、しかし取り外し可能に、受けて保持できる。前述のヒール9は、下側ハウジング29にしっかりと確実に挿入される。リード3の下面6はスパッド34にのしかかり、リード3のヒール9の縁5は、リード3のヒール9の遠位端が台28の遠位端32に隣接するまで、台28の側端部31に沿ってスライドしていく。側端部31のこぶ33、および台28の下表面30は、リード3を抜く力に抗し、リード3の下表面30は、リード3のヒール9の縁5の近くで、スパッド34に当接する。
図14で詳しく示されている他の実施形態によれば、台28は、有利に、側端部の近くに配置された2つの曲がった板バネ65を含むリード3の側方ブロック手段が備えられ、それらの板バネ65の各々の凸面は、下側ハウジング29の内側へ向いている。それらの板バネ65は、例えば、それらが取り付けられている台28とは明確に異なるパーツでもよく、あるいは、一方で、前述の台28と一体で、前述の台とともに単独の一体のパーツを形作る。それらの板バネ65は、異なる幅のリード3のヒール9を、前述のリード3の縁5の傍で、前述のバネ65のそれぞれの簡単な押圧によって、適切な場所で、取り外し可能に、しっかり受けて保持するのを可能にする。
さらに、前述のセッティングデバイス27は、好ましくは、台ガイド35を含み、これに対し、前述の移動台28は、スライド可能に取り付けられる。有利に側方ガイド具25の側面26の間に収容され、前述の台ガイド35は、前述のメイン本体13に対して自身動くことが可能に取り付けられている。図6および図7で詳しく示されている本発明の好ましい実施形態によれば、台ガイド35は、主に、矩形形状のフレームからなる。このフレームは、側壁37、遠位壁38、および近位壁39によって規定され、側壁37のそれぞれの基部は、局部的に少なくとも1つのスロープ40を有する形状を有している。前述の側壁37の各基部の前述のスロープ40は、互いに向かい合って対称的に位置する。さらに、近位壁39は、図7に詳しく示されているように、有利に、凹状の隙間42を有し、リード3の上側の盛り上がった面4を、それの挿入の間、台28の下側ハウジング29内に通過させる。図6〜8に示されているように、台ガイド35に対する台28の取り付けは、例えば、台28と一体のスライダ36を使用して行われ、それは、台ガイド35内に台28が配置された状態で、前述の台ガイド35に対する移動台28のスライドを可能にするため、前述の台ガイド35の側壁37の縁41に当接する。
前述の台ガイド35は、前述の台ガイド35の移動が前述のレバー18の手動動作によって制御されるように、有利に、前述の操作レバー18に機械的に接続している。言い換えると、前述の台ガイド35は、有利に、メイン本体13に対し、動くことが可能に取り付けられており、前述の操作レバー18に機械的に接続されており、前述のレバー18の手動動作によって前述の台ガイド35の移動が制御されるように構成されている。前述の台ガイド35は、従って、有利に、二つの専門的機能を果たすように設計されている。実際には、第1の機能において、マウスピース2に対する台28の長手方向への移動を制限する。移動台28は、台ガイド35に対しスライド可能に取り付けられ、前述の台28が台ガイド35の遠位壁38に隣接する位置Pminと、前述の台28が今度は台ガイド35の近位壁39に隣接する位置Pmaxとの間だけで、実際には動くことができる。
特に好ましくは、台28のその位置Pminと位置Pmaxとの間での最大の移動は、実質的に4mmに等しく、それによって、楽器のマウスピース2に対するリード3の長手方向の最適なセッティング範囲を使用者に提供できる。
さらに、図8および図9に示されている特に有利な実施形態によれば、操作レバー18は、前述の操作レバー18の一般的拡張平面に垂直な軸に沿った2つのエクステンションアーム43を含み、それらは、平行で、台ガイド35の幅と等しい距離を空けて互いに離間している。それらのアーム43は、台ガイド35が操作レバー18に機械的に接続し、従って前述の台ガイド35の移動が前述のレバー18の手動動作によって制御されるように、台ガイド35の対応する側壁37に形成された切欠き44とそれぞれ協働するよう意図されている。
特に有利には、弾性の戻し部材23を好ましくは構成する前述の少なくとも1つのねじりバネ24の第1の脚45は、操作レバー18の下部21の下側にもたれ、一方、第2の脚46は、少なくとも1つの、好ましくは2つの、台28の上面48に形成された対応する長手方向の隙間47にもたれる。この構成は図8〜図11で詳しく参照される。
台28、台ガイド35、操作レバー18、およびメイン本体13の間の協働は、従って、操作レバー18のハンドル22が動作され、その前述の操作レバーが、その休止位置のメイン本体13に対し、少なくとも1つの作動位置へ旋回するときだけ、生じ、アーム43が、バランスをとる動きに似た、その動きにおいて、マウスピース2の開口部へと向かう、マウスピース2に対する台ガイド35の長手方向の移動を、生じさせることができる。
ガイド具25の側面26の各々は、上述され図5に示されるように、さらに好ましくは、互いに対称的に反対側に配置された少なくとも2つの傾斜台49を含む。操作レバー18のハンドル22が動作され、その前述の操作レバーが、メイン本体13に対し、その休止位置から、少なくとも1つの作動位置へ旋回するとき、台ガイド35に、マウスピース2に対する前述の台ガイド35の前述の長手方向の移動と同時に、マウスピース2のボア平均中心軸X−X’に対して直角な並進運動を描かせるため、アーム43は、その動きにおいて、マウスピース2の開口部の方向で、マウスピース2に対し、台ガイド35の前述の長手方向の移動を生じさせ、台ガイド35の基部のスロープ40は、有利に、ガイド具25の側面26の傾斜台49と協働する。前述の移動台28がスライド可能に取り付けられている台ガイド35は、従って、その第2の技術的機能を果たし、その第2の技術的機能は、操作レバー18のその休止位置からその作動位置への切り替えが、ボア平均中心軸X−X’に対する台28の離間を生じさせるのを可能にするということにある。
しかしながら、少なくとも1つのねじりバネ24の前述の第2の対応する脚46によって台28に作用する力は、台ガイド35との恒久的な接触において、前述の台28を保持し、台28の少なくとも1つの長手方向の隙間47の溝における前述の第2の脚46の単独の摩擦力によって、台ガイド35の経路によって誘導されるマウスピース2に対する台28の長手方向の移動に抗する。その結果、台ガイド35は、操作レバー18のハンドル22の動作の影響下で、曲線の軌道を描くが、今度は、台28は、マウスピース2のボア平均中心軸X−X’に対して直角な並進運動のみで実質的に動かされる。このように、台28は、好ましくは、操作レバー18と機械的に接続し、リガチャー1は、メイン本体13がマウスピース2に固定されたとき、操作レバー18のその休止位置から作動位置への切り替えが、ボア平均中心軸X−X’に対する台28の離間を生じさせるというように、有利に設計されている。特に有利には、台28に収まるリード3と、リガチャー1のメイン本体13が固定される楽器のマウスピース2のテーブル7との間に結果的に形成される最大の隙間は、実質的に1mmに等しい。リガチャー1が固定される楽器のマウスピース2に対する台28の、操作レバー18のハンドル22の動作によって生じる、その相対的な隙間は、一方で、使用者が、リード3を台28の下側ハウジング29内に容易に挿入するのを可能にし、また、一方で、前述の下側ハウジング29に一旦収まる前述のリード3が、前述のマウスピース2における前述のリード3の潜在的に有害な摩擦を生じさせることなく、セッティングデバイス27の動作を通じて、マウスピース2に対するリード3の長手方向の位置決めをすることを可能にする。
代わりとして、セッティングデバイス27は、反対に、前述の操作レバーのその休止位置から作動位置への切り替えが、この場合、ボア平均中心軸X−X’に対する台28の離間を生じさせないような、操作レバー18に機械的に接続されていない台28を含んでも良い。そして、この実施形態では、リガチャー1は、好ましくは、台ガイド35を含まず、ガイド具25の側面26は、好ましくは、傾斜台を有さない。
有利に、保持部材17は、その押圧位置にあるとき、前述のセッティングデバイス27の動作を妨害するよう設計されており、反対に、その解放位置にあるとき、前述のセッティングデバイス27の動作を促すよう設計されている。「妨害」なる用語は、保持部材17が、完全にではなく、部分的に、前述のセッティングデバイス27の適切な動作に抵抗することを意味する。実際には、もし、保持部材17が、その押圧位置にあるとき、例えば保持部材17がリード3に加える単独の摩擦力によって、前述のセッティングデバイス27の動作を妨害するよう設計されているとすると、しかしながら好ましくは、それにもかかわらず、前述の保持部材17が、リード3を押圧しマウスピース2のテーブル7にそれを平板固定するその押圧位置にあるものの、使用者が、依然としてセッティングデバイス27を操作できるように、それは、前述のセッティングデバイス27の動作を完全には阻止しない。このため、使用者は、リード3のヒール9の上面における保持部材17の上面の摩擦力に対抗する十分な力を、セッティングデバイス27に加えれば十分である。その結果として、そのことは、有利に、使用者が、マウスピース2に対するリード3の長手方向の位置の特に良好なセッティングを実行するのを可能にする。逆に、保持部材17がその解放位置にあるとき、それは、有利に、もはやリード3と接触せず、その結果、セッティングデバイス27の動作が促される。本発明の範囲から逸脱することなく、保持部材17が劣化するのを完全に禁止することなく許容する、または、セッティングデバイス27の動作を促すことが可能であるのは、もちろんである。例えば、保持部材17は、その押圧位置にあるときセッティングデバイス27の適切な動作を邪魔するために、摩擦によってセッティングデバイス27と緩衝するカムまたは指状の物が備えられることが検討されてもよい。
好ましくは、セッティングデバイス27は、手動で動作させることができる制御部材50を含む。この制御部材50は、同時の操作を可能にするために、有利に、操作レバー18と明確に異なり、両者の細かな実使用において、使用者の一の手はレバー18を操作し、一方、他方の手は、セッティングデバイス27の制御部材50を操作する。また、より好ましくは、この制御部材50は、回転式セッティングサムホイール51、および、前述のサムホイール51の回転運動をマウスピース2に沿ったリード3の長手方向のスライド運動にする変換システム52の両方を含む。
好ましくは、前述の変換システム52は、例えば、図5、6、7に詳しく示されている実施形態による歯車セクター53、歯車54を含む。この歯車セクター53は前述のセッティングサムホイール51の監視下で回転するよう設けられ、前述のセッティングサムホイール51の回転運動を前述の台28に伝えるために、前述の台28の一部は、前述の歯車セクター53と接するように形作られている。ネジ/ナットまたはロッド/クランクタイプの、ベルト式のように、前述のサムホイール51の回転運動をリード3の長手方向のスライド運動に変える変換システムのような他のデザインが、本発明の範囲から逸脱することなく、当然、好ましくは検討できる。
本発明の好ましい実施形態によれば、図6および図7に示されるように、変換システム52は、歯車54が取り付けられる前述のセッティングサムホイール51の回転軸と一致する軸に沿って、セッティングサムホイール51を延長するロッド55を含む。ロッド55は、好ましくは、メイン本体13の上部に互いに反対側に配置された第1の突出部56と第2の突出部57との間に延び、図5で詳しく分かるように、前述のロッド55が、より有利に、メイン本体13に対する操作レバー18の軸A−A’に沿う旋回シャフトを構成するように、前述の突出部56、57のそれぞれにおいて、貫通穴の両側における開口部がそれぞれ形成される。
さらに、移動台28は、図に示された好ましい実施形態によれば、歯車54と接するラック58を形成する形状部を有し、前述のラック58は、前述の台とともに単独の一体のパーツを形成するために、有利に、台28と一体となっている。
セッティングデバイス27は、好ましくは、制御部材50と変換部材52との間に設けられた伝達システム59を含み、伝達システム59がセッティングサムホイール51の回転運動を変換システム52に伝達する活性形態と、伝達システム59がセッティングサムホイール51の回転運動を運動変換システム52に伝達しないか、あるいは、伝達システム59がサムホイール51のどんな回転運動をも妨げるかの、いずれかである抑止形態と、の間で動くように、伝達システム59は設計されている。
図に示されている好ましい実施形態によれば、前述の伝達システム59は、制御部材50のサムホイール51および変換システム52のロッド55によって形成されるアセンブリと同じである。
好ましくは、制御部材50は、前述の伝達システム59のその抑止形態からその活性形態への切り替えを可能にするため、伝達システム59の手動活性化部材60を、さらに含む。従って、伝達システム59は、活性化部材60が操作されていないとき好ましくは抑止され、そのことによって、リード3の位置決めのミュージシャンによる何らかの意図しない変更を避けることができる。
第1の特に有利な実施形態によれば、図12および図13に示されているように、伝達システム59の手動活性化部材60は、有利に、ロッド55の胴体から突出した少なくとも1つの第1の長手方向キー61、および、歯車54のハブに設けられた少なくとも1つの第1のキー溝62によって形成され、前述の少なくとも1つの第1のキー溝62は、ロッド55の前述の少なくとも1つの第1の長手方向キー61との協働によって、歯車54におけるロッド55の噛み合いを可能にすることができ、一方、歯車54の前述の少なくとも1つの第1のキー溝62が、ロッド55の前述の少なくとも1つの第1の長手方向キー61との協働をやめたとき、歯車54は、ロッド55の軸に関し、自由である。
活性化部材60を操作するとき、サムホイール51の軸方向の動きの台28への伝達を可能にするため、ロッド55は、歯車54(図13)と噛み合う。逆に、活性化部材60の操作をやめるとき、ロッド55は、もはや歯車54と噛み合わず、前述の歯車は、結果的に、ロッド55に対して自由である。サムホイール51の軸方向の動きの台28への伝達は、それからはもはや保証されることはない。
さらに、この第1の実施形態によれば、活性化部材60は、第2の弾性の戻し部材63を含んでもよく、これは、例えば圧縮バネ64であり、サムホイール51とメイン本体13との間に設けられ、保持部材17および操作レバー18の弾性の戻し部材23と明確に異なり、活性化部材60が操作されていないとき、弾性的に伝達システム59をその抑止形態にするよう意図されている。
図13に詳しく示された好ましい実施形態によれば、活性化部材60の動作は、圧縮バネ64の力に対抗し、歯車54においてロッド55と噛み合わせるため、第1の旋回軸A−A’と一致する前述のサムホイール51の回転軸に従って、セッティングサムホイール51に力を加えることによって得られる。
第2の実施形態によれば、図15および図16に示されるように、伝達システム59の手動活性化部材60は、歯車54の胴体から径方向に突出した少なくとも1つの第2の長手方向キー66、および、メイン本体13の第1の突出部56の貫通穴の表面に形成され、歯車54の前述の第2の長手方向キー66と協働し得る少なくとも1つの第2のキー溝67によって、有利に形成される。この第2の実施形態においては、歯車54は、例えば同様のキー/キー溝システム(図16)のおかげで、ロッド55について軸方向にスライドし得るために、有利に、単純な移動でロッド55に対して取り付けられる。
歯車54の第2のキー66が、第1の突出部56の貫通穴の表面に形成されたキー溝67と協働するとき、活性化部材60は、伝達システム59をその抑止形態に保持し、そして、その状態では、それは、サムホイール51のどんな回転運動をも妨げる。反対に、歯車54が、ロッド55に沿ってスライドすることによって、第1の突出部56から外れ、歯車54の第2のキー66が第2のキー溝67ともはや協働しないとき、活性化部材60は、伝達システム59がその活性形態にあることを可能にし、そして、その状態では、それは、サムホイール51の回転運動およびこの運動の伝達を許容する。
前の実施形態と同様、活性化部材60はまた、有利に、第2の弾性の戻し部材63’を含んでもよく、これは、好ましくは、サムホイール51とメイン本体13との間に設けられ、活性化部材60が操作されていないとき、弾性的に伝達システム59をその抑止形態にするよう意図されている。
しかしながら、特に有利には、図15および図16に示されているように、第2の戻し部材63’は、任意に、保持部材17および操作レバー18の第1の弾性の戻し部材23からはもはや明確に異なっていなくてもよく、反対に、前述の操作レバーによって形成される。従って、前述の第1の弾性の戻し部材23、および第2の弾性の戻し部材63’は、例えば、全く同一のバネ24’から構成されてもよく、これは、保持部材17および操作レバー18のそれぞれの押圧位置および休止位置への弾性的戻りを保証する捻じれと、伝達システム59がその活性形態にあるとき伝達システム59の抑止形態への弾性的戻りを保証する圧縮/伸張と、の両方で機能するよう設計されている。
従って、活性化部材60の動作は、それ故、バネ24’の力に抵抗し、歯車54をロッド55に沿ってスライドさせることによって胴体13の第1の突出部56から外すために、第1の旋回軸A−A’と一致する前述のサムホイール51の回転軸に従って、セッティングサムホイール51に力を加えることによって得られる。このような特有のバネ24’の実装は、従って、有利に、リガチャー1のデザインおよび作製を簡単にし、一方で、関連するコストのより良好な管理を保証する。
コストの管理、作製の容易さおよび軽さ、より特に、学生ミュージシャンおよびアマチュアミュージシャン向けのリガチャー1のバリエーションの目的のため、リガチャー1を構成する要素の全てまたは一部は、前述のリガチャーが、十分な剛性および頑健性を有しており、前述の要素が適切な機能を発揮するのを可能にすることから、プラスチックによって作られてもよい。
しかしながら、反対に経験のあるミュージシャンおよびプロフェッショナル向けのバリエーションにおいては、本発明による特徴、頑健性、および美的感覚を組み合わせたリガチャーを探求し、リガチャー1を構成する要素の全てまたは一部は、長い時間より良い機械的強度を提供するため、例えばアルミニウムまたはチタンのような金属または金属合金から作製されることが、好ましくは、考えられ得る。例えば、操作レバー18、メイン本体13、およびサムホイール51のような、目に見えるパーツは、また、洗練された外観を提供するために、純金でメッキされてもよい。
また、本発明は、楽器のマウスピース2に固定されるように意図されたメイン本体13を含むリガチャー1によって、単一の振動リード3をマウスピース2に取り付ける、取り付け方法であって、リガチャー1は、また、リード3の保持部材17を含み、保持部材17は、マウスピース2に対しリード3を固定する押圧力を、リード3に及ぼすように設計されている、弾性的戻り位置である押圧位置と、マウスピース2に対するリード3の移動を許容するために、押圧力を解除するように設計されている少なくとも1つの解放位置と、の間で、動くことが可能に、メイン本体13に対して取り付けられており、取り付け方法は、時系列で、以下のステップ、(i)マウスピース2へメイン本体13を固定すること、(ii)メイン本体13に対して旋回可能に取り付けられた操作レバー18を手動で動かし、好ましくはハンドル22に加わる力を通じて、操作レバー18を、弾性的戻り位置である休止位置から、操作レバー18が保持部材17に解放位置で力を加える作動位置へ、旋回させること、(iii)保持部材が解放位置で力を加えられている間に、マウスピース2と保持部材17との間に、リード3を挿入すること、(iv)操作レバー18の手動動作をやめ、操作レバー18の休止位置への戻り、および、保持部材17の押圧位置への戻りを生じさせること、を含む、ことを特徴とする、取り付け方法に関する。
図に示された好ましい実施形態によれば、リガチャー1のメイン本体13は、使用者によって、マウスピース2に固定され、使用者によって演奏位置で取り扱われる際には操作レバー18が楽器のボトムへ突出しており、環状部14の取り付け部材15の締め付けネジ(不図示)によって、そこへしっかり留められて保持される。
楽器を保持している手の自由な指を使用し、例えば親指で、操作レバー18を操作し、それを、その休止位置から、前述の操作レバー18が保持部材17に解放位置で力を加えるその作動位置へ旋回させ、台28へのリード3の導入を可能にするために、使用者は、有利に、ハンドル22を押す。
保持部材17が解放位置で力を加えられた状態で、使用者は、台28の下側ハウジング29において、有利に、リード3のヒール9の遠位端が台28の遠位端32に対し隣接するまで、スパッド34上で台28の側端部31に沿ってリード3のヒール9の縁5をスライドさせることによって、自由な手を使って、慎重に、マウスピース2と保持部材17との間で力を入れてリード3を挿入する。
リード3が、台28の下側ハウジング29内にしっかり位置決めされると、使用者は、操作レバー18のハンドル22にかけていた力を徐々に弱めていき、それによって、同時に操作レバー18がその休止位置へ向かって戻っていく効果が得られ、リード3のヒール9の平坦な下面6がマウスピース2のテーブル7と接するまで、台ガイド35および台28が、ボア平均中心軸X−X’へ近づけられ、保持部材17が押圧位置に戻る。
リガチャー1の実装方法は、さらに、特に有利には、前記リード3の長手方向の位置を調整するステップ(V)を含み、前記ステップ(V)が、時系列で、以下の操作、手動で前記操作レバー18を動作させ、好ましくはハンドル22に加わる力を通じて、前記操作レバー18が前記保持部材17に前記解放位置で力を加える前記作動位置に、前記操作レバー18をすること、前記操作レバー18が前記作動位置に保持されている間に、前記リード3の長手方向の位置のセッティングデバイス27を手動で動作させること、を含む。
好ましくは、リード3の長手方向の位置決めのセッティングデバイス27の手動作動操作は、以下のサブ操作、つまり、伝達システム59の手動活性化デバイス60を、伝達システム59がセッティングサムホイール51の回転運動を運動変換システム52に伝達しないか、あるいは、伝達システム59がサムホイール51のどんな回転運動をも妨げるかの、いずれかである、その抑止形態から、伝達システム59がセッティングサムホイール51の回転運動を変換システム52に伝達する、その活性化形態へと動作させること、を含む。
図面、特に図11に示された好ましい実施形態によれば、活性化部材60の動作は、圧縮バネ64の力に対抗し、ロッド55を歯車54と噛み合わせるために、第1の旋回軸A−A’と一致する前述のサムホイール51の回転軸に従って、セッティングサムホイール51に力を加えることによって得られる。
そして、活性化位置に保持された活性化部材60は、楽器のボトム、またはマウスピース2のそれぞれに向かう所望のリード3の長手方向の移動を得るため、サムホイール51をその軸について時計回りにまたは反時計回りに回転させることによって、回転式セッティングサムホイール51および制御部材50を動作させる。
そして、一端、最適なセッティング、つまり、前述の活性化部材60をその抑止位置へ戻すため、サムホイール51へ加わる力を単純に解放することによる、活性化部材60の動作の停止、リード3の長手方向位置のセッティングデバイス27の手動動作の停止、前述の操作レバー8が保持部材7に押圧位置で力を加えている解放位置に前述の操作レバー8をする、操作レバー18の手動動作の停止、がなされる。
本発明の範囲を逸脱することなく、リガチャー1の実装方法は、操作レバー18が完全に動作されない、すなわち、レバー18の下部21を好ましくは形成しているハンドル22へ加わる力が、前述のハンドル22をメイン本体13と接触させるのに十分でない、または、その動作が完全には停止されない、すなわち、前述のハンドル22に加わっている力は、リード3がマウスピース2のテーブル7に完全には押し付けられないように、完全には停止されない、いくつかの操作の実施を含んでもよいことを理解すべきである。
操作レバー18のそのような中間の使用は、リード3のヒール9の上面4と、その反対側に配置された保持部材17の表面との間で作用する摩擦力を、うまく利用することによって、マウスピース2に対するリード3の位置の特に良好で正確なセッティングの可能性を、有利に、使用者に提供する。
産業上の利用可能性
本発明は、管楽器のリガチャーのデザイン、製造、および使用に、その産業的応用を見出す。

Claims (25)

  1. 単一の振動リード(3)を楽器のマウスピース(2)に取り付けるための、前記マウスピース(2)に固定されるよう意図されたメイン本体(13)を含む、リガチャー(1)であって、
    前記マウスピース(2)に対し前記リード(3)を固定する押圧力を、前記リード(3)に及ぼすように設計されている押圧位置と、前記マウスピース(2)に対する前記リード(3)の移動を許容するために、前記押圧力を解除するように設計されている少なくとも1つの解放位置と、の間で、前記メイン本体(13)に対して動くことが可能に取り付けられている、前記リード(3)の保持部材(17)と、
    前記保持部材(17)が前記押圧位置にあるように前記保持部材(17)と協働する休止位置と、前記保持部材(17)に前記解放位置で力を加える少なくとも1つの作動位置と、の間で、手動で動作させることが可能で、前記メイン本体(13)に対して旋回可能に取り付けられている、操作レバー(18)と、
    前記保持部材(17)および操作レバー(18)を、それぞれ、前記押圧位置および前記休止位置へ弾性的に戻す弾性の戻し部材(23)と、を、
    さらに含むことを特徴とする、リガチャー(1)。
  2. 前記メイン本体(13)は、前記マウスピース(2)を取り囲むように意図された環状部(14)を含み、当該環状部(14)には、前記マウスピース(2)へ前記環状部(14)を取り外し可能に留めるのを可能にする取り付け部材(15)が備えられている、ことを特徴とする、請求項1に記載のリガチャー(1)。
  3. 前記取り付け部材(15)は、前記保持部材(17)と明確に異なり独立している、ことを特徴とする、請求項2に記載のリガチャー(1)。
  4. 前記取り付け部材(15)は、手動で動作させることが可能な締め付け/締め付け解除ヘッドが備えられた、少なくとも1つの締め付けネジを含む、ことを特徴とする、請求項2または請求項3に記載のリガチャー(1)。
  5. 前記リード(3)を前記マウスピース(2)と合わせて保持するよう設計される一方で、前記保持部材(17)が前記解放位置にあるとき、前記マウスピース(2)に沿った前記リード(3)の長手方向のスライドを許容する、前記メイン本体(13)に固定された側方ガイド具(25)を含む、ことを特徴とする、請求項1〜請求項4のうちのいずれか1つに記載のリガチャー(1)。
  6. 前記メイン本体(13)は、前記側方ガイド具(25)の一部である側面(26)の間にしっかり調整されて前記リードを収容可能にするために、互いに反対側に配置され、前記リード(3)の幅よりも大きい距離を空けて互いに離間した2つの前記側面(26)を形成するよう形作られている、ことを特徴とする、請求項5に記載のリガチャー(1)。
  7. 前記保持部材(17)は、前記メイン本体(13)に対し旋回可能に取り付けられている、ことを特徴とするとともに、前記保持部材(17)は前記メイン本体(13)に対し第1の旋回軸(A−A’)に従って旋回可能に取り付けられている一方で、前記操作レバー(18)は前記メイン本体(13)に対し第2の旋回軸(B−B’)に従って旋回可能に取り付けられており、前記第1(A−A’)および第2(B−B’)の旋回軸は一致する、ことを特徴とする、請求項1〜請求項6のうちのいずれか1つに記載のリガチャー(1)。
  8. 前記保持部材(17)および前記操作レバー(18)は、1つの単一のユニット部品に属する、ことを特徴とする、請求項1〜請求項7のうちのいずれか1つに記載のリガチャー(1)。
  9. 前記操作レバー(18)は、前記保持部材(17)と協働する上部(20)と、手動で動作され第2の旋回軸(B−B’)に従った前記操作レバー(18)の旋回を制御するように意図されたハンドル(22)を形作る下部(21)と、の間で長手方向に延びる細長部(19)の形をしており、前記第2の旋回軸(B−B’)は、前記上部(20)と下部(21)との間に位置する前記細長部(19)の中間部を貫通している、ことを特徴とする、請求項1〜請求項8のうちのいずれか1つに記載のリガチャー(1)。
  10. 前記上部(20)は、前記保持部材(17)を支持する、ことを特徴とする、請求項9に記載のリガチャー(1)。
  11. ボア平均中心軸(X−X’)に沿って長手方向に延びるボア(12)を有する前記マウスピース(2)に対し、前記メイン本体(13)が固定されるとき、前記下部(21)は、前記作動位置よりも前記休止位置で、前記ボア平均中心軸(X−X’)からより離れるように設計され、前記操作レバー(18)は、前記ボア平均中心軸(X−X’)の方向に、前記下部(21)に作用する力に応じて、前記休止位置から前記作動位置へと切り替わるように設計される、ことを特徴とする、請求項9または請求項10に記載のリガチャー(1)。
  12. 前記操作レバー(18)は、前記メイン本体(13)から下方に突き出している、ことを特徴とする、請求項1〜請求項11のうちのいずれか1つに記載のリガチャー(1)。
  13. 前記操作レバー(18)は、前記メイン本体(13)に対し第2の旋回軸(B−B’)に従って旋回可能に取り付けられており、前記リガチャー(1)は、前記メイン本体(13)が、ボア平均中心軸(X−X’)に沿って長手方向に延びるボア(12)を有する前記マウスピース(2)に対して固定されるとき、前記第2の旋回軸(B−B’)が、前記ボア平均中心軸(X−X’)が延びる長手方向に対して略直角な横方向に沿って延びるように、設計される、ことを特徴とする、請求項1〜請求項12のうちのいずれか1つに記載のリガチャー(1)。
  14. 使用者の制御操作に応じて、前記マウスピース(2)に対する前記リード(3)の長手方向の位置決めを調整するよう設計されている、セッティングデバイス(27)を含む、ことを特徴とする、請求項1〜請求項13のうちのいずれか1つに記載のリガチャー(1)。
  15. 前記保持部材(17)は、前記押圧位置にあるとき、前記セッティングデバイス(27)の動作を妨害するよう設計されており、反対に、前記解放位置にあるとき、前記セッティングデバイス(27)の動作を促すよう設計されている、ことを特徴とする、請求項14に記載のリガチャー(1)。
  16. 前記セッティングデバイス(27)は、移動台(28)の移動が、前記リード(3)の長手方向の移動を生じさせ、前記リードの長手方向の位置決めの調整を可能にするように、前記リード(3)と協働するように設計された前記移動台(28)を含む、ことを特徴とする、請求項14または請求項15に記載のリガチャー(1)。
  17. 前記台(28)は、前記操作レバー(18)と機械的に接続し、前記リガチャー(1)は、ボア平均中心軸(X−X’)に沿って長手方向に延びるボア(12)を有する前記マウスピース(2)に前記メイン本体(13)が固定されたとき、前記操作レバー(18)の前記休止位置から前記作動位置への切り替えが、前記ボア平均中心軸(X−X’)に対する前記台(28)の離間を生じさせるというように、設計されている、ことを特徴とする、請求項16に記載のリガチャー(1)。
  18. 前記セッティングデバイス(27)は、さらに、前記移動台(28)がスライド可能に取り付けられる台ガイド(35)を含み、前記台ガイド(35)は、前記台ガイド(35)の移動が前記レバー(18)の手動動作によって制御されるように、前記メイン本体(13)に対して自身動くことが可能に取り付けられているとともに、前記操作レバー(18)に機械的に接続している、ことを特徴とする、請求項17に記載のリガチャー(1)。
  19. 前記セッティングデバイス(27)は、手動で動作させることができる制御部材(50)を含む、ことを特徴とする、請求項14〜請求項18のうちのいずれか1つに記載のリガチャー(1)。
  20. 前記制御部材(50)は、回転式セッティングサムホイール(51)、および、前記サムホイール(51)の回転運動を前記マウスピース(2)に沿った前記リード(3)の長手方向のスライド運動に変換するための変換システム(52)を含む、ことを特徴とする、請求項19に記載のリガチャー(1)。
  21. 前記セッティングデバイス(27)は、前記制御部材(50)と前記変換部材(52)との間に設けられた伝達システム(59)を含み、前記伝達システム(59)は、
    前記伝達システム(59)が前記セッティングサムホイール(51)の回転運動を前記変換システム(52)に伝達する活性形態と、
    前記伝達システム(59)が前記セッティングサムホイール(51)の回転運動を前記運動変換システム(52)に伝達しないか、あるいは、前記伝達システム(59)が前記サムホイール(51)のどんな回転運動をも妨げるかの、いずれかである抑止形態と、の間で動くように、設計されている、
    ことを特徴とする、請求項20に記載のリガチャー(1)。
  22. 前記制御部材(50)は、前記伝達システム(59)の前記抑止形態から前記活性形態への切り替えを可能にするため、前記伝達システム(59)の手動活性化部材(60)を含む、ことを特徴とする、請求項21に記載のリガチャー(1)。
  23. 前記運動変換システム(52)は、前記セッティングサムホイール(51)の監視下で回転可能に設けられた歯付きセクター(53)を含み、前記セッティングサムホイール(51)の回転運動を前記台(28)に伝えるために、前記台(28)の一部は、前記歯付きセクター(53)と接するように形作られている、ことを特徴とする、請求項16および請求項20に記載のリガチャー(1)。
  24. 楽器のマウスピース(2)に固定されるように意図されたメイン本体(13)を含むリガチャー(1)によって、単一の振動リード(3)を前記マウスピース(2)に取り付ける、取り付け方法であって、前記リガチャー(1)は、また、前記リード(3)の保持部材(17)を含み、前記保持部材(17)は、前記マウスピース(2)に対し前記リード(3)を固定する押圧力を、前記リード(3)に及ぼすように設計されている、弾性的戻り位置である押圧位置と、前記マウスピース(2)に対する前記リード(3)の移動を許容するために、前記押圧力を解除するように設計されている少なくとも1つの解放位置と、の間で、動くことが可能に、前記メイン本体(13)に対して取り付けられており、前記取り付け方法は、時系列で、以下のステップ、
    (i)前記マウスピース(2)へ前記メイン本体(13)を固定すること、
    (ii)前記メイン本体(13)に対して旋回可能に取り付けられた操作レバー(18)を手動で動かし、前記操作レバー(18)を、弾性的戻り位置である休止位置から、前記操作レバー(18)が前記保持部材(17)に前記解放位置で力を加える作動位置へ、旋回させること、
    (iii)前記保持部材が前記解放位置で力を加えられている間に、前記マウスピース(2)と前記保持部材(17)との間に、前記リード(3)を挿入すること、
    (iv)前記操作レバー(18)の手動動作をやめ、前記操作レバー(18)の前記休止位置への戻り、および、前記保持部材(17)の前記押圧位置への戻りを生じさせること、を含む、ことを特徴とする、取り付け方法。
  25. 前記リード(3)の長手方向の位置を調整するステップ(V)を含み、前記ステップ(V)が、時系列で、以下の操作、
    手動で前記操作レバー(18)を動作させ、前記操作レバー(18)が前記保持部材(17)に前記解放位置で力を加える前記作動位置に、前記操作レバー(18)をすること、
    前記操作レバー(18)が前記作動位置に保持されている間に、前記リード(3)の長手方向の位置のセッティングデバイス(27)を手動で動作させること、を含む、ことを特徴とする、請求項24に記載の方法。
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