JP2018523845A - ユーザの鼻上にレンズを固定しかつユーザの鼻を拡張するためのアイウェアシステム - Google Patents

ユーザの鼻上にレンズを固定しかつユーザの鼻を拡張するためのアイウェアシステム Download PDF

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Abstract

鼻拡張をもたらす鼻あてにアイウェアレンズを固定するためのデバイス。デバイスは、アイウェアレンズに係合可能なベースを含んでなる。第1および第2のピボットユニットがそれぞれの旋回軸周りに旋回可能なベースに対して結合されている。ピボットユニットは集合的にそれらの間に鼻調節角を形成し、鼻調節角によってユーザの鼻に略一致させることが可能である。第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットは、1つ以上の鼻あてと相互作用して、第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットを1つ以上の鼻あてに磁気結合させるように構成されている。第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットと1つ以上の鼻あてとの間の磁気結合は、ユーザの鼻に拡張力を印加し、1つ以上の鼻あてがユーザの鼻に装着されているときに鼻の気道を拡張する。

Description

本開示は大略的には呼吸の改善のための構成部品に関するものであり、より詳細には、レンズをユーザの鼻に固定してユーザの鼻の気道を拡張するための、ユーザの鼻に装着可能な鼻あてと、鼻あてに磁気吸着可能なレンズ保持デバイスとを含んでなるシステムに関するものである。
スポーツを行うまたは身体競技に参加する際、身体による酸素に対する需要が高まるため、呼吸が重要であることは容易に理解される。呼吸は個人の鼻孔および/または個人の口を介して体内に空気を引き込むことによって行うことができる。しかし、いくつかの事例において、口を介した呼吸に対して否定的側面がある可能性があるため、ほぼ鼻孔のみを介して呼吸を行うことが好適である。それによると、口を介した呼吸は早期の水分損失および熱損失をもたらす可能性があり、これらはいずれも運動誘発性のぜんそくの可能性を高める。
また、アイウェアが、多くのスポーツおよび活動に参加する際に一般的に使用されることも理解される。かかるアイウェアには、サングラス、保護めがね、または視力向上(たとえば、処方)めがねが含まれる可能性がある。しかし、少なくとも、ほとんどのアイウェアは装着者の呼吸能力の改善に適合されておらず、いくつかの事例において、ユーザの鼻を圧迫して鼻の気道を圧縮することにより、実際には装着者の呼吸を妨げる可能性がある。
したがって、当該技術分野において、アイウェアレンズを装着している間に装着者の鼻の気道を介した呼吸を行う装着者の能力を向上させるための、アイウェアレンズに使用可能なデバイスに対する需要がある。以下により詳しく述べるように、本発明の様々な態様がこの特定の需要に対応している。
本開示の一実施形態によると、鼻の気道の拡張をもたらすユーザの鼻に装着可能な1つ以上の鼻あてにアイウェアレンズを固定するためのデバイスが与えられる。デバイスはアイウェアレンズに係合可能に構成されたベースを含んでなる。第1のピボットユニットはベースに対して結合され、ベースに対して第1の旋回軸周りに旋回可能である。第2のピボットユニットはベースに対して結合され、ベースに対して第1の旋回軸から間隔を空け、かつ第1の旋回軸に略平行して設けられた第2の旋回軸周りに旋回可能である。第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットは、1つ以上の鼻あてと相互作用して、第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットを1つ以上の鼻あてに磁気結合させるように構成されている。第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットと1つ以上の鼻あてとの間の磁気結合はユーザの鼻に拡張力を印加し、1つ以上の鼻あてがユーザの鼻に装着されているときに鼻の気道を拡張する。
デバイスは、第1のピボットユニットと第2のピボットユニットとに対して結合されたガイド部材をさらに含んでなり得、ガイド部材はベースに対して移動可能であり、ベースに対するガイド部材の移動は、ベースに対する第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットの旋回動をもたらす。
ガイド部材内には一対の溝が形成されていてもよく、第1および第2のピボットユニットはそれぞれ一対の溝のうちの1つに収容されている。ガイド部材は、第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットと接合するカム面を含んでなってもよく、カム面は、ガイド部材の平行移動を第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットの旋回動に変換するような大きさに決められて構成されている。デバイスは、ベースとガイド部材とに対して結合された調節シャフトをさらに含んでなってもよく、ガイド部材は調節シャフトに沿って平行移動可能である。ガイド部材および調節シャフトは、ガイド部材が調節シャフトの回転軸周りの回転に対応して調節シャフトに沿って平行移動可能となるように構成されていてもよい。デバイスは、調節シャフトに対して結合され、調節シャフトの回転軸周りの回転の手動制御を可能とするように適合された調節ノブをさらに含んでなってもよい。
第1のピボットユニットは第1のギヤ部を含んでなってもよく、第2のピボットユニットは第1のピボットユニットの第2のピボットユニットに対する旋回動の連動を促進するように第1のギヤ部に協働的に係合された第2のギヤ部を含んでなってもよい。デバイスは、前方フレーム要素と、前方フレーム要素に旋回可能に結合された一対のアームと、を含んでなり、アイウェアフレームをさらに含んでなってもよく、ベースは前方フレーム要素に対して一体結合されている。
ベースは、アイウェアレンズを収容するように適合されたレンズ収容溝を有するブリッジ要素を含んでなってもよい。ベースは、ブリッジ要素に対して結合されるとともに第1のヒンジ部と第2のヒンジ部とを有するヒンジ要素を含んでなってもよく、第1のピボットユニットは第1のヒンジ部においてこのヒンジ要素に対して結合され、第2のピボットユニットは第2のヒンジ部においてこのヒンジ要素に対して結合されている。
デバイスは、ベースに対して結合され、ユーザの鼻と係合してデバイスをユーザの鼻上に保持するように適合された保持部材を含んでなってもよい。
第1のピボットユニットはベースに旋回可能に結合された第1のピボットアームを含んでなってもよく、第2のピボットユニットはベースに旋回可能に結合された第2のピボットアームを含んでなってもよい。1つ以上の磁石が第1のピボットアームに対して結合されていてもよく、1つ以上の磁石が第2のピボットアームに対して結合されていてもよい。第1の対の磁石が第1のピボットアームに対して結合され、互いに角度オフセット状に配置されていてもよく、第2の対の磁石が第2のピボットアームに対して結合され、互いに角度オフセット状に配置されていてもよい。第1のパッドが第1のピボットアームに対して結合されていてもよく、第2のパッドが第2のピボットアームに対して結合されていてもよい。第1のパッドは第1のピボットアームに沿って平行移動可能であってよく、第2のパッドは第2のピボットアームに沿って平行移動可能であってよい。第1のピボットアームと第2のピボットアームとは、中央軸の対向する側に配置されていてもよい。第1の磁石が第1のピボットアームに対して結合され、中央軸に向いた第1の磁石内側面を有していてもよい。第2の磁石が第2のピボットアームに対して結合され、中央軸に向いた第2の磁石内側面を有していてもよい。第1のパッドは中央軸に向いた第1のパッド内側面を有していてもよく、第2のパッドは中央軸に向いた第2のパッド内側面を有していてもよい。第1の磁石内側面は第1のパッド内側面からオフセットされていてもよく、第2の磁石内側面は第2のパッド内側面からオフセットされていてもよい。第1の磁石内側面は第1のパッド内側面と略平行であってもよく、第2の磁石内側面は第2のパッド内側面と略平行であってもよい。第1のパッドは第1のピボットアームに対して着脱可能に結合されていてもよく、第2のパッドは第2のピボットアームに対して着脱可能に結合されていてもよい。
他の実施形態によると、アイウェアレンズをユーザの鼻に装着してユーザの鼻を拡張するためのシステムが与えられる。システムは、ベース層とベース層に対して結合された金属要素とを含んでなる1つ以上の鼻あてを含んでなり、ベース層はユーザの鼻に装着可能に構成されている。システムは、1つ以上の鼻あてに動作可能に結合可能なアイウェア固定デバイスをさらに含んでなる。アイウェア固定デバイスは、アイウェアレンズに係合可能に構成されたベースを含んでなる。第1のピボットユニットはベースに対して結合され、ベースに対して第1の旋回軸周りに旋回可能である。第2のピボットユニットはベースに対して結合され、ベースに対して第1の旋回軸から間隔を空け、かつ第1の旋回軸に略平行して設けられた第2の旋回軸周りに旋回可能である。第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットは、集合的にそれらの間に鼻調節角を形成し、鼻調節角はユーザの鼻に略一致させることが可能である。第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットは、1つ以上の鼻あてと相互作用して、第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットを1つ以上の鼻あてに磁気結合させるように構成されている。第1のピボットユニットおよび第2のピボットユニットと1つ以上の鼻あてとの間の磁気結合はユーザの鼻に拡張力を印加し、1つ以上の鼻あてがユーザの鼻に装着されているときに鼻の気道を拡張する。
本開示は、以下の詳細な説明を添付図面と併せて参照することにより最良に理解されるであろう。
アイウェアレンズ取り付けデバイスおよび一対の鼻あてを含んでなるシステムの第一実施形態の正面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第一実施形態の側面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第一実施形態の正面上方斜視図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第一実施形態の背面上方斜視図である。 調整ツールを伴うアイウェアレンズ取り付けデバイスの第一実施形態の底面斜視図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第一実施形態の狭めた状態を示す正面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第一実施形態の広げた状態を示す正面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第二実施形態の上方斜視図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第二実施形態の装着者の使用状態を示す上方斜視図である。 アイウェアフレームに一体成形されたアイウェアレンズ取り付けデバイスの第三実施形態の正面上方斜視図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第三実施形態の背面下方斜視図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第三実施形態の側面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第三実施形態の狭めた状態を示す背面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第三実施形態の広げた状態を示す背面図である。 アイウェアフレームに一体成形されたアイウェアレンズ取り付けデバイスの第四実施形態の正面上方斜視図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第四実施形態の背面上方斜視図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第四実施形態の側面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第四実施形態の狭めた状態を示す背面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第四実施形態の広げた状態を示す背面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスおよび一対の鼻あてを含んでなるシステムの第五実施形態の正面図である。 図20に示すシステムの側面図である。 図20〜図21のアイウェアレンズ取り付けデバイスの、アイウェアレンズから外した状態を示す上方斜視図である。 図20〜図22に示すアイウェアレンズ取り付けデバイスの上方分解斜視図である。 図20〜図23のアイウェアレンズ取り付けデバイスの広げた状態を示す正面図である。 図20〜図23のアイウェアレンズ取り付けデバイスの、図24に示す広げた状態に対する狭めた状態を示す正面図である。 鼻保持部材を含んでなるアイウェアレンズ取り付けデバイスの第六実施形態の上方斜視図である。 図28に示すアイウェアレンズ取り付けデバイスを含んでなるシステムの側面図である。 アイウェアフレームに一体成形されたアイウェアレンズ取り付けデバイスの第七実施形態の正面上方斜視図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第七実施形態の背面上方斜視図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第七実施形態の正面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第七実施形態の側面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第八実施形態の正面図である。 アイウェアレンズ取り付けデバイスの第八実施形態の部分断面図である。
本明細書において開示する様々な実施形態のこれらおよび他の特徴および利点は、以下の記載および図面に関してよりよく理解されるであろう。
同じ構成要素を示すため、図面および詳細な説明の全体において、共通する参照番号が使用される。
添付図面に関連して以下に記載する詳細な説明は、アイウェアレンズをユーザの鼻上に配置すると同時にユーザの鼻を拡張してそれを介した気流を促進するためのシステムの特定の実施形態の説明を意図するものであり、開発されるまたは利用される可能性のある形態のみを示すことを意図するものではない。詳細な説明には図示する実施形態に関連する様々な構成および機能、あるいは構成または機能を記載するが、同様または均等の構成および機能、あるいは構成または機能が本開示の範囲内に含まれることを意図する異なる実施形態によっても達成される可能性があることを理解すべきである。また、第1のおよび第2のなどの関連を示す用語が一方の物を他方の物から区別するためにのみ使用され、それらの物の間に必ずしも実際にそのような関連または順序を要求または意味しないことを理解すべきである。
図1を参照し、本開示の一実施形態に従い、アイウェアレンズ12をユーザの鼻14に固定すると同時に鼻の気道16を形成する鼻14の領域に拡張力を印加することによってユーザの鼻14を拡張するためのシステム10が与えられる。以下により詳しく説明するように、システム10はレンズ取り付けデバイス18をユーザの鼻14に密着される1つ以上の鼻あて20に結合するために磁力を利用する。磁力はレンズ取り付けデバイス18をユーザの鼻14上に少なくとも部分的に保持し、レンズ取り付けデバイス18は、アイウェアレンズ12をユーザの目の前方の従来の位置に配置するようにアイウェアレンズ12と係合するように適合されている。磁力はまた、鼻あて20をレンズ取り付けデバイス18に向かって「引く」、すなわち付勢して、鼻の気道16を拡張する。
図1および図2に示すシステム10は一対の鼻あて20を含んでなり、各鼻あて20は一般に可撓体22および可撓体22に対して結合された金属要素24を含んでなる。可撓体22はユーザの鼻14の側部領域に装着されるように構成され、可撓体22はユーザの鼻14の独自の構造に一致するように屈曲/撓曲させることが可能である。一実施形態によると、可撓体22はその外面に配置された粘着剤を含んでなり、鼻あて20の鼻14への選択的な装着を可能にしている。可撓体22に対して剥離層を結合して粘着剤を覆い、鼻あて20を使用するまで粘着剤を保護するようにしてもよい。
一実施形態に従い、図2に示す透視図によると、可撓体22は一般に砂時計または蝶の形状の外周を形成している。この点で、外周は一対の対向する凹形の縁部を有する中央狭部によって分割された一対の拡張端部を含んでなる。外周の一般に砂時計型の形状は、可撓体22がユーザの鼻14の独自の構造に対してより容易に一致することを可能にする可能性がある。たとえば、可撓体22の一端部は「鼻の翼弁」、たとえば、鼻孔の周りに延びる曲面状の隆起部上に延びていてもよく、可撓体22の中央部は翼弁の筋目上に延びていてもよく、可撓体22の残りの端部は鼻14の隣接領域上に延びていてもよい。図2に示す鼻あて20は、鼻14の左側または右側のいずれかに使用するために特に構成されてもよいことが予期されるが、鼻のどちら側にも使用されるように設計されている。その事例において、鼻14の筋目を収容することになる鼻あて20の凹形の縁部によって形成される切り欠き部は、鼻あて20のユーザの頬に最も近く、かつ鼻14の鼻梁から離れた側上に配置されるであろう。
一実施形態によると、可撓体22は、一対の外層と外層間に捕捉された金属要素24とを含んでなる複合構造体である。層は互いに、接着、積層、または当該技術分野において公知のその他手段で固定されてもよい。金属要素24は、磁石が鼻14近傍に遠隔的に配置され、可撓体22が鼻14に装着されているときに、磁石と相互作用するように構成されている。システム10の場合、金属要素24と相互作用する磁石は、以下により詳しく説明するように、レンズ取り付けデバイス18の一部である。金属要素24は、可撓体22の少なくとも一部が金属要素24を越えて径方向外方に延びて可撓性外周部を形成するように配置される。
一実施形態によると、金属要素24は、遠隔的に配置された磁石との磁気係合を強化するために、「ドーム状の」または弧状の構成を形成する凸状面を含んでなる。この点で、磁石と金属要素24との間の平面対平面の取り付けは、ユーザの鼻14に対して不快なトルクを生成する可能性がある。したがって、金属要素24上にドーム状の係合面を設けることによって、かかる不快なトルクを回避してもよい。さらに、凸状面は、その上で磁石が動くことを妨げず、むしろ、磁石が鼻あて20と磁石との間の係合中に動くまたは浮遊することを可能にする、適切な構造を形成する。具体的には、磁石は、金属要素24が磁石と磁気係合している間、金属要素24に対して1つ以上の軸に沿って、より好適には2つ以上の軸に沿って、移動してもよい。
ドーム状のまたは弧状の面は、可撓体22によって形成される可撓体平面に略平行であるなど、可撓体22の大略的に平面状の面に対向するように配置されていてもよい。金属要素24の外周は、円形、楕円形、四角形など、あらゆる形状であってよいことが理解される。金属要素24と対応する磁石との間の凸状係合の利点もまた、弧状またはドーム形状の磁石の使用によって達成される。この点で、金属要素24および磁石、あるいは金属要素24または磁石は弧状または曲面状の面を有していてよい。
一実施形態によると、可撓体22は、鼻あて20の下に汗が溜まるのを防止するために、鼻あて20の下に存在するユーザの皮膚を換気するための可撓体22を貫通する1つ以上の孔(図示せず)を含んでなる。それによると、鼻あて20とユーザの皮膚との間に汗が溜まると、鼻あて20をユーザの鼻14に効果的に固定するための粘着力が低下する可能性がある。したがって、孔を組み込むことによって、汗は蒸発またはユーザの皮膚から流れ去ることができ、鼻あて20とユーザの鼻14との間の粘着をより効果的に維持することができる。
鼻あて20に関するより多くの情報については、参照によりそれぞれの内容が明確に本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/799,192号明細書、米国特許出願第14/622,448号明細書(米国特許出願公開第2015/0173934号明細書)、米国特許出願第14/502,348号明細書(米国特許出願公開第2015/0173933号明細書)を参照されたい。また、例示的な実施形態は一対の鼻あて20を含むが、システム10の他の実施形態は1つの鼻あて20を含んでいてもよく、また他の実施形態において、システム10は一対より多い鼻あて20を含んでなってもよいことが理解される。この点で、本開示の範囲において鼻あて20の数は特定の数に限定されない。
レンズ取り付けデバイス18については、かかるデバイス18は一般にベース26とベース26に旋回可能に結合された一対のピボットユニット28とを含んでなる。レンズ取り付けデバイス18は、以下により詳細に説明するように、ユーザの鼻14の大きさおよび形状に一致させるとともにユーザの鼻に対する拡張力の強さを調節するために、ピボットユニット28を介して調節可能である。
一実施形態によると、ベース26はアイウェアレンズ12を収容するように適合されたブリッジ要素30と、ピボットユニット28に旋回可能に係合するように適合されたヒンジ要素32とから構成されている。例示的な実施形態に示されるブリッジ要素30およびヒンジ要素32は互いに一体成形されているが、ブリッジ要素30およびヒンジ要素32は互いに協働する別々の構成要素であってもよいことが理解される。
要素30は、アイウェアレンズ12を収容するように適合されたレンズ収容溝34を含んでなる。ブリッジ要素30は、ベース26がユーザの鼻14に対して結合されたときに頂点で交差し、かつユーザの鼻14の対向する側面領域に沿って延びるように適合された、一対のブリッジ要素アームを含んでなる。レンズ収容溝34は前方壁部および後方壁部によって形成されており、それらの間に配置されており、レンズ収容溝34は一対のブリッジ要素アームの間をそれらに沿って延びている。レンズ収容溝34の幅(たとえば、前方壁部と後方壁部との間の距離)は、アイウェアレンズ12をその間に堅固に保持するようにアイウェアレンズ12の厚みに大略的に対応している。
ヒンジ要素32は第1および第2のピボットユニット28に旋回可能に結合され、第1の側壁36、第2の側壁38、および第1の側壁36と第2の側壁38との間に延びる主壁40を含んでなる。第1の側壁36、第2の側壁38、および主壁40は、以下により詳しく説明するように、集合的に、ガイド部材44を収容する空洞42(図7参照)を形成してもよい。
各ピボットユニット28は、ヒンジ要素32に旋回可能に結合され、第1端部48および反対側の第2端部50を含んでなるピボットアーム46を含んでなる。例示的な実施形態において、各ピボットアーム28はヒンジ要素32上に形成されたヒンジ穴54と整合するピボット穴52を含んでなり、ピボットピンがピボット穴52およびヒンジ穴54を貫通して延びてピボットアーム46をヒンジ要素32に旋回可能に結合している。ピボットアーム28は、各ピボットアーム46の第1端部48がヒンジ要素32のそれぞれの側壁36、38に隣接する空洞42内へ延びるように配置される。各ピボットアーム28の第1端部48は、以下により詳しく説明するように、ガイド部材44と接合するように特に構成され適合されたアームカム面56を形成する。
各ピボットアーム28の第2端部50は、1つ以上の磁石58、好適には一対の磁石58に対して結合されている。例示的な実施形態において、各ピボットアーム46は磁石保持部60を含んでなり、それによりピボットアーム46が第2端部50において肥大形状となる要因となる可能性がある。各磁石保持部60は1つの、より好適には一対の磁石58と係合するような大きさに決められて構成されている。各磁石58は、対応する磁石保持部60から離れる方に向いた露出面を含んでなる。一実施形態によると、一対の磁石58は各磁石保持部60に対して結合され、磁石58の露出面は互いに角度オフセット状に配置されて浅い「V」形状を形成する。磁石58の角度オフセット状の構成は、鼻あて20の金属要素24との面対面の磁気係合を軽減し、それにより鼻あて20が磁石58に対して動く、または磁石58に対して動くように付勢されるときにユーザの鼻に印加されるトルクを低減する。
ピボットユニット28は、鼻あて20と相互作用して、ピボットユニット28を鼻あて20に磁気結合するように構成されている。ピボットユニット28と鼻あて20との間の磁気結合は、ユーザの鼻14に拡張力を印加し、鼻の気道16を拡張する。この点で、鼻あて20は、レンズ取り付けデバイス18をユーザの鼻14に対して選択的に着脱することにより「ON」状態と「OFF」状態との間の選択的な移行を行うように特に構成され適合される。具体的には、レンズ取り付けデバイス18をユーザの鼻14上に配置して、それにより磁石58をユーザの鼻14上に存在する鼻あて20の近傍に配置すると、金属要素24はそれぞれの磁石58(またはそれぞれの対の磁石58)に向かって引っ張られ、それにより鼻14に拡張力を印加する。それに対して、レンズ取り付けデバイス18をユーザの鼻14から外して、それにより磁石58がユーザの鼻14の近傍から離れると、金属要素24はユーザの鼻14から離れて引っ張られなくなり、それにより鼻あて20によって鼻14に拡張力が印加されなくなる。鼻あて20をユーザから外す必要なくON状態とOFF状態との間の選択的な移行を行う性能は、ユーザが競技の最初に鼻あて20を鼻14に配置して、競技の間中、鼻あて20を鼻14上に保持することを可能にする一方、ユーザが鼻あて20のON状態とOFF状態との間の選択的な移行を行うことを可能にするため、著しい利益である。ON状態とOFF状態との間の移行を行うかかる性能は、ユーザの鼻の気道を開くためにばね付勢された金属ストリップを使用した従来の鼻用「ストリップ」からの重要な新機軸である。従来の鼻用ストリップは、鼻用ストリップが鼻に対して結合されている時間全てにおいて拡張力をユーザの鼻に印加し続ける。この点で、従来の鼻用ストリップは磁石の近接度に基づいてON状態とOFF状態との間の移行を継ぎ目なく行う性能を含んでいない。
一実施形態によると、鼻あて20および磁石58は、鼻あて20が磁石58に磁気結合する間、鼻あて20と磁石58との間の相対移動が可能となるように構成されている。たとえば、金属要素24のドーム状または弧状の構成は、磁石58が金属要素24の表面上を移動することを可能にする。具体的には、磁石58は、磁石58が金属要素24の近傍に磁気的に保持されているとき、1つ以上の軸に沿って、好適には2つ以上の軸に沿って、金属要素24に対して移動してもよい。鼻あて20と磁石58との間のかかる相対移動は、装着者による活動の増加に起因する可能性がある。金属要素24の表面上の磁石58のかかる移動は、ユーザが磁気引力を越えるのに十分な力を印加しさえすれば、磁石58(およびレンズ取り付けデバイス18全体)を鼻あて20から外す、すなわち離脱させることを促進する。この点で、レンズ取り付けデバイス18と鼻あて20との間の結合が磁気結合のみを介して達成され、非磁気結合に一切頼らないようにしてよいため、レンズ取り付けデバイス18の鼻あて20からの離脱は比較的簡単である。
ピボットユニット28の旋回動はガイド部材44を介して制御され、ガイド部材は、ヒンジ要素32によって形成された空洞42内で平行移動し、ガイド部材44の平行移動をピボットユニット28の旋回動に変換する方法でピボットユニット28に対して結合されている。ガイド部材44の外形は空洞42を補足する形状であり、第1の側壁36を補足する第1の側部、および第2の側壁38を補足する第2の側部を含んでなる。ガイド部材44にはさらに、回転軸66周りに回転する調節シャフト64を収容する大きさに決められて構成された中央穴62が形成されている。ガイド部材44および調節シャフト64は、調節シャフト64の回転動をガイド部材44の軸移動に変換するように協働的に構成されている。例示的な実施形態において、ガイド部材44はガイド本体70に対して結合されたナット68を含んでなり、ナット68はガイド本体70内に形成されたスロット内に収容される。ナット68の内側ねじ山は調節シャフト64の外側ねじ山と係合し、それにより調節シャフト64が第1の回転方向に回転するとナット68およびガイド本体70が第1の軸方向に調節シャフト64(および回転軸66)に沿ってベース26に対して移動し、調節シャフト64が逆の第2の回転方向に回転するとナット68およびガイド本体70が逆の第2の軸方向に調節シャフト64に沿って移動するようになっている。したがって、調節シャフト64を回転させることにより、ガイド部材44はベース26に対して移動することができる。他の実施態様において、ガイド部材44が調節シャフト64に直接係合するようにねじ切りされていてもよく、かかる実施態様では、ガイド部材44がナットを含んでなっていなくてもよいことが理解される。ガイド部材44は可塑材、金属、または当該技術分野において公知のその他材料で作成されてよいと考えられる。
ガイド部材44はガイドカム面72を含んでなり、ガイドカム面72は、ピボットユニット28と接合しており、ガイド部材44の平行移動をピボットユニット28の旋回動に変換するような大きさに決められて構成されたガイド部材44の部分である。図示のように、ガイドカム面44は、両方のピボットアーム46のアームカム面56と接合する弧状の面である。ガイドカム面44の弧状の性質により、ピボットアーム46のそれぞれの端部の、ガイド部材平行移動軸74に略垂直な軸に沿った移動が生成される。図6および図7に示す透視図によると、ガイド部材44は、ガイドカム面72が、「U」の開放端部が下向きになって「U」の閉塞端部の下側に来る、逆「U」字形状を形成するように構成される。各アームカム面56は「U」のそれぞれの側に接合するように適合される。アーム46が「U」の開放端部に位置するとき、ピボットユニット28は狭めた構成であり、図6に示すように対向する磁石58の間の距離はD1である。しかし、ガイド部材44が図6に示す位置から図7に示す位置に移行すると、アームカム面56はガイドカム面72に沿って「U」の閉塞端部に向かって移動する。ガイドカム面72の弧状の構成により、ピボットユニット28の端部はガイド平行移動軸74、従って互いに向かって移動し、それによりピボットユニット28は図7に示す広げた構成となり、対向する磁石58の間の距離はD1より大きいD2となる。ピボットユニット28が狭めた構成から広げた構成に移行すると、ピボットアーム46の第2の端部50の間の距離は、対の磁石58の間の距離と同様、大きくなる。逆に、ピボットユニット28が広げた構成から狭めた構成に移行すると、ピボットアーム46の第2の端部50の間の距離は、対の磁石46の間の距離と同様、小さくなる。
ガイドカム面72は、ユーザの鼻に印加される拡張力を調節するために、狭めた構成と広げた構成との間で選択的に移行される。具体的には、ピボットアーム46の第2の端部50が広がると(たとえば、第1と第2の対の磁石58の間の空間が大きくなると)、鼻あて20が磁石58に向かってより大きな距離に「引っ張られる」、すなわち、変位されるため、より大きな拡張力がユーザに印加される。逆に、拡張力の大きさは、ピボットユニット28を狭めた構成に移行して、鼻あて20が変位される距離を小さくすることによって減少させてもよい。
上述のように、ガイド部材44の移動は調節シャフト64の回転と連動する。一実施形態によると、調節シャフト64を回転させるためにツール76を使用する。この点で、調節シャフト64は受け口またはツールを補足する形状の構成を有していてもよい。たとえば、調節シャフト64は、アレンレンチ、ねじ回し、または当該技術分野において公知のその他メカニカルツールと係合するように構成されていてもよい。また、調節シャフト64は、その手動調節を可能にする位置まで延びるように構成されてもよいことが考えられる。
図8および図9を参照すると、図1〜図7に示した実施形態と同様の他の実施形態であるアイウェアレンズ取り付けデバイス18aが示されており、主な違いは保持ストラップ80を含んでなることである。それによると、図1〜図7に示すアイウェアレンズ取り付けデバイス18は、装着者の耳周りに延びるアームまたは装着者の頭周りに延びるストラップなどの固定機構を有するアイウェアに使用するのに特に適している。この点について、かかる固定機構が無ければ、アイウェアデバイス18はユーザの鼻14の正面で鼻あて20周りに旋回するであろう。
図8および図9に示す保持ストラップ80は、従来の固定機構に代わるものとして意図されるものである。この点について、保持ストラップ80はアームまたは他の同様の従来の固定機構無しにアイウェアレンズ取り付けデバイス18aを装着者の鼻14上に保持するように構成されている。例示的な実施形態において、保持ストラップ80はブリッジ部材30の側部31aから反対側の側部31bまで延び、デバイス18aを装着者が装着したときに、保持ストラップ80が装着者の鼻14上を延びてデバイス18aがユーザの鼻14の正面で旋回することを防止するようになっている。この点で、デバイス18aは装着者の鼻14上に3つ以上の接点で支持される、すなわち、鼻あて20を介して装着者の鼻14の各側部で支持されるとともに保持ストラップ80によって支持される。したがって、3点の支持により、デバイス18aが従来の三脚と同様に機能することが可能になる。
保持ストラップ80の取り付けがブリッジ部材30への取り付けに限定されないことが理解される。むしろ、保持ストラップ80はピボットユニットに取り付けてもよく、レンズに直接取り付けてもよく、あるいはアイウェアフレームに取り付けてもよい。
図10〜図14を参照すると、他の実施形態であるアイウェアレンズ取り付けデバイス118が示されている。デバイス118は一般に、ベース120およびベース120に旋回可能に結合された一対のピボットユニット122を含んでなり、ピボットユニット122は鼻あて20と相互作用してピボットユニット122を鼻あて20に磁気結合させるように構成されている。一実施形態によると、ベース120は、アイウェアレンズ12を収容するように適合されたブリッジ要素124およびピボットユニット122と旋回可能に係合するように適合されたヒンジ要素126から構成されている。ブリッジ要素124は上述のブリッジ要素30と同様である。例示的な実施形態に示すブリッジ要素124およびヒンジ要素126は互いに一体に形成されているが、ブリッジ要素124およびヒンジ要素126は互いに協働する別々の構成要素であってもよいことが理解される。
ヒンジ要素126は、各ピボットユニット122のベース120に対する旋回動を可能とするようにピボットユニット122に旋回可能に結合されている。各ピボットユニット122はヒンジ要素126に旋回可能に結合され、第1の端部130および反対側の第2の端部132を含んでなるピボットアーム128を含んでなる。例示的な実施形態において、各ピボットアーム128の第1の端部130は、ピボットアーム128をヒンジ要素126に旋回可能に結合するためにヒンジ要素126上に形成されたそれぞれのヒンジ穴136に収容されるピボットボス134を含んでなる。各ピボットアーム128の第2の端部132は、上述のように、1つ以上の磁石138、好適には一対の磁石138に対して結合されている。それによると、各ピボットアーム128の第2の端部132は、1つの、より好適には一対の磁石138と係合するための大きさに決められて構成された磁石保持部140を形成する。図10〜図14に示す磁石保持部140は図1〜図7に示す磁石保持部60よりも薄型の形状因子を形成している。磁石138は、好適にはオフセット状に、上述の「V」字状に配置される。
ピボットユニット122の旋回動はガイド部材142を介して制御され、ベース120に対して平行移動するように適合される。ガイド部材142はまた、ガイド部材142の平行移動をピボットユニット122の旋回動に変換する方法でピボットユニット122に結合されている。ガイド部材142はベース120に向いた第1の面144およびベース120から離れる方に向いた反対側の第2の面146を含んでなる。ガイド部材142はまた、第1の面144から第2の面146に向かってガイド部材142内に延びる一対の溝148を含んでなる。各溝148はピボットアーム128のうちの1つがそれを貫通して延びるように適合される。
調節穴150がガイド部材142内に形成されており、回転軸154周りに回転する調節シャフト152を収容するように適合されている。ガイド部材142および調節シャフト152は、調節シャフト152の回転動をガイド部材142の軸移動に変換するように協働的に構成されている。調節穴150は調節シャフト152の外側ねじ山と係合する内側ねじ山を含んでなり、それにより調節シャフト152が第1の回転方向に回転するとガイド部材142が第1の軸方向に調節シャフト152(および回転軸154)に沿ってベース120に対して移動し、調節シャフト152が逆の第2の回転方向に回転するとガイド部材142が逆の第2の軸方向に調節シャフト152に沿って移動するようになっている。したがって、調節シャフト152を回転させることにより、ガイド部材142はベース120に対して移動することができる。
各ピボットアーム128の一部は、対応するヒンジ穴136内に収容されたピボットボス134によってヒンジ要素126およびベース120に対してそれぞれの旋回軸156周りに嵌合されている。この点については、ピボットボス134はそれぞれの旋回軸156周りに旋回してもよいが、ピボットボス134間の距離は固定されている。これに対して、ピボットアーム128の第2の端部132間の距離はピボットアーム128の旋回動によって変化してもよい。
ピボットアーム128の旋回動はガイド部材142によって制御される。具体的には、ガイド部材142がベース120に対して平行移動するとガイド部材142がピボットアーム128に沿って摺動し、それによりピボットアーム128がヒンジ要素126に対して旋回し、互いに対して移動するようになっている。図13および図14に示す透視図によると、ガイド部材142が下方へ移動すると、ピボットアーム128の第2の端部132は互いの方向へ動かされて狭めた状態の姿勢になる(図13参照)。逆に、ガイド部材142が上方へ移動すると、ピボットアーム128の第2の端部132は互いから離れる方向へ動かされて、ピボットアーム128は広げた状態の姿勢になる(図14参照)。
ガイド部材142の移動は調節シャフト152の回転と連動する。手動の調節ノブ158が調節シャフト152に対して結合されて調節シャフト152を回転させる。ユーザは調節ノブ158を第1の回転方向に回転させて調節シャフト152の第1の回転方向への回転を実施してもよい。同様に、ユーザは調節ノブ158を第2の回転方向に回転させて調節シャフト152の第2の回転方向への回転を実施してもよい。調節ノブ158はデバイス118の上端近傍に、アイウェアのフレーム160に隣接して配置される。この点で、装着者がデバイス118を装着している間に調節ノブ158の手動のアクセスを可能にするためにレンズを貫通するスロットを設けてもよい。この点については、装着者は単に調節ノブ158を回転することによって、使用中/飛行中に拡張力の程度を迅速かつ容易に調節してもよい。
図10〜図14に示すように、デバイス118はアイウェアフレーム160と一体成形されている。この点で、デバイス118はアイウェアレンズ12の上縁部に沿って延びてもよい前方フレーム要素を伴って成形されてもよい。
図15〜図19を参照すると、他の変更例であるアイウェアレンズ取り付けデバイス218が示されている。デバイス218は一般に、ベース220およびベース220に旋回可能に結合された一対のピボットユニット222を含んでなり、ピボットユニット222は鼻あて20と相互作用してピボットユニット222を鼻あて20に磁気結合させるように構成されている。一実施形態によると、ベース220はアイウェアレンズ12を収容するように適合されたブリッジ要素224を含んでなる。ブリッジ要素224は上述のブリッジ要素と同様である。
ベース220はブリッジ要素224に対して結合された支点要素226(たとえば、ヒンジ要素)をさらに含んでなり、支点要素226はその上でピボットユニット222が旋回する構造をもたらす。各ピボットユニット222は第1の端部230および反対の第2の端部232を有するピボットアーム228を含んでなる。例示的な一実施形態において、各ピボットアームの第1の端部230は取り付けステム234を含んでなる。各ピボットアームの第2の端部232は、図10〜図14に関して上述した第2の端部132と同様であり、1つ以上の磁石236、好適には一対の磁石236に対して結合されている。
ピボットユニット222の旋回動は、ベース220に対して開口部240内を平行移動するガイド部材238を介して制御される。ガイド部材238およびピボットユニット222は、ガイド部材238の平行移動がピボットユニット222の旋回動に変換されるように構成されている。ガイド部材238はガイド部材238内に延びる一対の溝242を含んでなり、溝242はピボットユニット222をガイド部材238に結合するために、特にそれぞれの取り付けステム234を収容する大きさに決められて構成されている。調節穴244がガイド部材238内に形成され、回転軸248周りに回転する調節シャフト246を収容するように適合されている。ガイド部材238および調節シャフト246は、調節シャフト246の回転動をガイド部材238の軸移動に変換するように協働的に構成されている。調節穴244は調節シャフト246の外側ねじ山と係合する内側ねじ山を含んでなり、それにより調節シャフト246が第1の回転方向に回転するとガイド部材238が第1の軸方向に調節シャフト246(および回転軸248)に沿ってベース220に対して移動し、調節シャフト246が逆の第2の回転方向に回転するとガイド部材238が逆の第2の軸方向に調節シャフト246に沿って移動するようになっている。したがって、調節シャフト246を回転させることにより、ガイド部材238はベース220に対して移動することができる。
ピボットアーム222の旋回動はガイド部材238および支点要素226によって制御される。具体的には、ガイド部材238が平行移動すると、ピボットアーム228の第1の端部230が支点要素226に近づくまたは離れる方向に動かされ、それによりピボットアーム222の旋回動がもたらされる。図18および図19に示す透視図によると、ガイド部材238が上方へ移動すると、ピボットアーム228の第2の端部232は互いの方向へ動かされて狭めた状態の姿勢になる(図18参照)。逆に、ガイド部材238が下方へ移動すると、ピボットアーム228の第2の端部232は互いから離れる方向へ動かされて、ピボットアーム228は広げた状態の姿勢になる(図19参照)。
手動の調節ノブ250が調節シャフト246に対して結合されて調節シャフト246を回転させる。ユーザは調節ノブ250を第1の回転方向に回転させて調節シャフト246の第1の回転方向への回転を実施してもよい。同様に、ユーザは調節ノブ250を第2の回転方向に回転させて調節シャフト246の第2の回転方向への回転を実施してもよい。調節ノブ250は調節シャフト246の底部近傍に、ブリッジ部材224に隣接して配置される。この点で、装着者がデバイス218を使用している間に調節ノブ250の手動のアクセスを可能にするために、調節ノブ250をレンズ12の下方に配置してもよく、あるいは、レンズ12を貫通するスロットを設けてもよい。この点については、装着者は単に調節ノブ250を回転することによって、使用中/飛行中に拡張力の程度を迅速かつ容易に調節してもよい。
図20〜図25を参照すると、他の実施形態である、ベース326およびベース320に旋回可能に結合された一対のピボットユニット328を含んでなる、アイウェアレンズ取り付けデバイス318が示されている。例示的な一実施形態において、ヒンジ要素342はブリッジ要素330と一体成形されており、ピボットユニット328は中央軸345の対向する側に配置されている。各ピボットユニット328はユーザの鼻14に拡張力を印加するために1つ以上の鼻あて20と磁気的に相互作用するように適合されている。
ベース326はブリッジ要素330およびヒンジ要素342を含んでなる。ヒンジ要素42は、ブリッジ要素330に対して結合され、第1のピボットユニット328aに旋回可能に結合された第1のヒンジ部344および第2のピボットユニット328bに旋回可能に結合された第2のヒンジ部346を含んでなる。また、ブリッジ要素330はそれぞれブリッジ要素のアーム上に形成された一対の終端部338を含んでなってもよく、終端部338はアイウェアレンズ12をブリッジ要素330に結合するためにアイウェアレンズ12の対応するブリッジ領域上に形成されたそれぞれの突出部41に当接するように構成されている。具体的には、突出部41はブリッジ要素330の終端部338の周りに延びてアイウェアレンズ12がブリッジ要素330から意図せず脱落するのを防止するようにしてもよい。もちろん、アイウェアレンズ12をブリッジ要素330に取り付けるために、他のスナップフィット構成などの他の機構を、本開示の精神および範囲を逸脱することなく使用してもよい。特定の一実施形態において、ブリッジ要素330をアイウェアレンズ12上にオーバーモールドしてそれらの間の結合をより永久的な結合にすることも考えられる。
図22を特に参照すると、第1のヒンジ部344は、間隔を空けて設けられて一対の同軸に整合された開口部を形成する一対のタブ348を含んでなり、タブ348間の間隔は第1のピボットユニット328aの一部を収容するように適合されている。第1のピボットユニット328aを第1のヒンジ部344に旋回可能に結合するために、タブ348および第1のピボットユニット328aに第1のピボットピン350を貫通させ、それにより第1のピボットユニット328aはベース326に対して第1の旋回軸352周りに旋回可能となる。第2のヒンジ部346は第1のヒンジ部344と同様に構成されており、間隔を空けて設けられて一対の同軸に整合された開口部を形成する一対のタブ354を含んでなり、タブ354間の間隔は第2のピボットユニット328bの一部を収容するように適合されている。第2のピボットユニット328bを第2のヒンジ部346に旋回可能に結合するために、タブ354および第2のピボットユニット328bに第2のピボットピン356を貫通させ、それにより第2のピボットユニット328bはベース326に対して第2の旋回軸358周りに旋回可能となる。
一実施形態によると、第1のピボットユニット328aは第1のピボットアーム360と第1のピボットアーム360に対して結合された第1のパッド362とを含んでなり、第1のピボットアーム360はベース326に旋回可能に結合されている。第1のパッド362は、ユーザの鼻上に載置されるように適合され、第1のパッド362は、その周りを第1のピボットアーム360が鼻あて20に対して作用する支点として機能する。第1のパッド362は、第1のピボットアーム360に沿って平行移動可能である。一実施形態によると、第1のピボットアーム360は隆起線、すなわち背部364を含んでなってよく、第1のパッド362は第1のパッド362を第1のピボットアーム360に平行移動可能に結合するために背部364を収容する対応する溝366を含んでなる。第1のパッド362は、第1のピボットアーム360に向いた第1の面367および第1のピボットアーム360から離れる方に向いて、レンズ取り付けデバイス18使用中にユーザの鼻14と係合する係合面を形成する第2の面368を含んでなる。第1のパッド362は、第1の面367と第2の面368との間の距離である、第1のパッド厚みT1を形成する。第1のピボットユニット328aはさらに、第1のピボットアーム360の遠心端部に対して結合された第1の磁石370を含んでなり、第1の磁石370は中央軸345の方に向いた第1の磁石の内側面372を形成する。第1のパッド362の第2の面368および第1の磁石の内側面372は互いに、オフセット距離O1だけオフセットされており、その重要性については以下により詳しく説明する。
第2のピボットユニット328bは第1のピボットユニット328aと同様に構成されており、第2のピボットアーム376と第2のピボットアーム376に対して結合された第2のパッド378とを含んでなり、第2のピボットアーム376はベース326に旋回可能に結合されている。第2のパッド378は、ユーザの鼻上に載置されるように適合され、第2のパッド378は、その周りを第2のピボットアーム376が鼻あて20に対して作用する支点として機能する。第2のパッド378は、第1のピボットアーム376に沿って平行移動可能である。一実施形態によると、第2のピボットアーム376は隆起線、すなわち背部380を含んでなり、第2のパッド378は第2のパッド378を第2のピボットアーム376に平行移動可能に結合するために背部380を収容する対応する溝382を含んでなる。第2のパッド378は、第2のピボットアーム376に向いた第1の面384および第2のピボットアーム376から離れる方に向いてレンズ取り付けデバイス18使用中にユーザの鼻14と係合する係合面を形成する第2の面386を含んでなる。第2のパッド378は、第1の面384と第2の面386との間の距離である、第2のパッド厚みTを形成する。第2のピボットユニット328bはさらに、第2のピボットアーム376の遠心端部に対して結合された第2の磁石388を含んでなり、第2の磁石388は中央軸345の方に向いた第2の磁石の内側面390を形成する。第2のパッド378の第2の面386および第2の磁石の内側面390は互いに、オフセット距離Oだけ、オフセットされている。
図20〜図25に示す実施形態において、磁石370、388はピボットアーム360、376において形成されたそれぞれの空洞内に配置される。具体的には、空洞は、それぞれのピボットアーム360、376内に、その内側面、たとえば、デバイス18が鼻14上に装着されるときに鼻14に向いた面から延びている。例示的な一実施形態において、磁石370、388は円形ディスクであり、したがって、ピボットアーム360、376の遠心端部はディスク形状の磁石370、388を収容するため、拡張された曲面状の端部を含んでなる。多数の磁石を各ピボットアーム360、376に結合して上述のように角度を有する構成にしてもよいことも考えられる。
第1のピボットアーム360および第2のピボットアーム376は中央軸345の対向する側に配置され、それらの間に鼻調節角Θを形成し、鼻調節角Θはユーザの鼻14に略一致させることが可能である。この点で、鼻調節角Θの大きさはユーザの鼻14の大きさに対応するように調節されてもよい。
一実施形態によると、ユーザの鼻に印加される拡張力の強度は、パッド362、378の厚みTおよびTによって形成されるオフセットOおよびOの大きさに直接関連する。具体的には、オフセットOおよびOの大きさが増加すると、それぞれの拡張力の大きさ(たとえば、鼻の側部に印加される拡張力)も増加する。逆に、オフセットOおよびOの大きさが減少すると、それぞれの拡張力の大きさも減少する。したがって、一実施形態によると、拡張力の大きさは、所望の拡張力に対応する厚みTおよびTを有するパッド362、378を選択することによって選択するようにしてもよい。この点で、パッド362、378を対応するピボットアーム360、376から着脱可能として、ユーザが望ましくない厚みを有するパッドをより望ましい厚みを有するパッドに交換することによって拡張力の大きさを変更することを可能にすることが考えられる。
システムの使用は、1つ以上の鼻あて20をユーザの鼻14の側部領域に隣接して配置すること、およびレンズ12およびレンズ取り付けデバイス318の使用の準備をすることを含む。具体的には、レンズ取り付けデバイス318がレンズ12上に成形されていない場合、ユーザは、いずれのレンズ12を使用してレンズ収容溝332に配置するかを選択してもよい。レンズ12の選択ができることは、環境条件に基づいたシステム10のカスタマイズを可能にする可能性がある。たとえば、デバイス318を明るい日照下で使用する場合は、ユーザは着色レンズ12を選択してもよく、デバイス318をより暗い環境下で使用する場合は、ユーザはクリアレンズ12を選択してもよい。レンズ取り付けデバイス318の準備はまた、好適な拡張力を伴う所望の厚みを有するパッド362、378がピボットアーム360、376上に配置されていることを確認することも含む。
鼻あて20が鼻14上に配置されると、レンズがレンズ取り付けデバイス318に対して結合され、レンズ取り付けデバイス318がユーザの鼻上に配置され、レンズ12がユーザの目の前方に配置される。レンズ取り付けデバイス318を鼻14に近づけると、金属要素24が磁石370、388に向かって外方に引っ張られる。また、金属要素24と磁石370、388との間の磁気引力により、ピボットアーム360、376がベース326に対して旋回してユーザの鼻14の大きさに一致する。レンズ保持部材318が最終的にユーザの鼻14上に配置されると、金属要素24と磁石370、388との間の磁気引力がユーザの鼻14に拡張力を印加して、鼻の気道16を開放する。システムの使用中に、ユーザはレンズ12をユーザの鼻14上で昇降させることによりレンズ12の位置を自己調節することができ、それによりユーザの鼻14に印加される拡張力の変更も行ってもよい。
ユーザがレンズ12をユーザの鼻14から外すことを望む場合は、ユーザは単に、レンズ取り付けデバイス18を前方にユーザの鼻14の頂点を越えて摺動させるようにすればよく、それにより磁石370、388が金属要素24の表面を越えて摺動し、金属要素24から離れて、それらの間の磁気引力が効果的に除去され、拡張力を終了させる。
図26および図27を参照すると、他の実施形態であるレンズ取り付けデバイス318aが示されており、主な違いは、第1のピボットアーム360と第2のピボットアーム376との間に結合されて延びる保持部材392を含んでなることであり、保持部材392は、特にレンズ取り付けデバイス318aをユーザの耳の後ろに延びるアーム無しに形成されたレンズに用いる場合に、ユーザの鼻14上にレンズ取り付けデバイス318aを保持するためにユーザの鼻14と係合するように適合されている。保持部材392はピボットアーム360、376間に延びる弾性バンド、ストラップ、または管材片であってもよい。保持部材392は、より詳しく上述したように、ピボットアーム360、376のベース326に対する旋回を可能にするために可撓性または伸縮性を有している。あるいは、異なる鼻を収容するために一端部または両端部で長くしたり短くしたりすることが可能なバンドなど、伸縮性を有さない保持部材392を使用してもよい。
図28〜図31を参照すると、上記の実施形態に関連して上述したピボットユニットと同様の他の実施形態である、一対のピボットユニット422を含んでなるレンズ取り付けデバイス418が示されている。主な違いは、上述した上記の実施形態が互いに独立して旋回可能なピボットユニットを含んでなるのに対して、図28〜図31に示すピボットユニット422は連動しており、一方のピボットユニット422の旋回動が他方のピボットユニット422の旋回動をもたらすようになっていることである。
各ピボットユニット422はベース428に旋回可能に結合され、第1のピボットユニット422aは第1のギヤ部424を有し、第2のピボットユニット422bは第2のギヤ部426を有している。第1のギヤ部424は第2のギヤ部426の対応する一連のギヤ歯と協働的に係合する一連のギヤ歯を含んでなる。第1および第2のギヤ部424、426は、ねじ432または他の当該技術分野において公知の取り付け機構によってベース428に対して固定されてもよいキャップ430で被覆されてもよい。キャップ430は、ごみがギヤ部424、426の操作性に支障をきたすことから保護するためにギヤ部424、426を少なくとも部分的に被覆する。キャップ430はさらに、ピボットユニット422a、422bをベース428に固定してもよい。
上記において、ピボットアームは1つ以上のアイウェアレンズに係合するように適合されたベースに対して結合されると説明したが、デバイスの他の実施形態はレンズに対して直接結合されて図示のようなベースを必要としないピボットアームを含んでいてもよいことが考えられる。具体的には、レンズに1つ以上の孔を開けてもよく、ピボットアームをレンズに孔を使用して取り付けてもよい。この点については、かかる取り付けを実施するために取り付け機器を使用してもよい。
図32および図33を参照すると、他の実施形態である、装着者のレンズ12上に取り付け可能でかつ装着者が装着する1つ以上の鼻あて20と磁気的に相互作用するように適合されているデバイス510が示されている。デバイス510はレンズ12に取り付け可能な本体512を含んでなり、本体512はレンズ12の外周部を収容するように適合された溝を含んでなる。一実施形態によると、本体512は第1の下方レンズ部514および第2の下方レンズ部516を含んでなる。例示的な実施形態において、第1および第2の下方レンズ部514、516は、第1の側部518、頂上部520、および第2の側部522を介して互いに結合されている。しかし、第1および第2の下方レンズ部514、516は、別々のレンズまたは共通のレンズの別々の領域に取り付けられる別々の構成要素であってもよいことも考えられる。第1の磁石ハウジング524aが第1の下方レンズ部514に対して結合され、第2の磁石ハウジング524bが第2の下方レンズ部516に対して結合される。各磁石ハウジング524a、524bは磁石526を収容するように適合された凹部または開口部を含んでなり、各磁石526は磁石調節部528に動作可能に結合されている。磁石526は、装着者がレンズを装着したときに鼻あて20と磁気的に相互作用するように適合されている。例示的な実施形態において、磁石調節部528は対応する磁石526を調節軸532に沿って調節することができる。磁石調節部528は磁石526に動作可能に結合された止めねじであってもよい。本開示はそれに限定されないが、調節軸532は互いに角度オフセットされていてもよいが、調節軸532は互いに同軸に整合されているのが好適である。磁石526は、磁石526の位置をそれぞれの磁石ハウジング524a、524bに対して変更し、次いで装着者の鼻に対する拡張力を調節するために、それらのそれぞれの調節軸に沿って独立して移動可能である。具体的には、磁石526が装着者の鼻から離れると、鼻あて20が磁石526と物理的に相互作用するためにより遠くへ移動することを必要とするため、拡張力が増加する。逆に、磁石526が装着者の鼻の方へ移動すると、鼻あて20が磁石と物理的に相互作用するために遠くへ移動することを必要としないため、拡張力が減少する。
上述のデバイスの実施形態はいずれも、アイウェアフレームとは別体の構成要素として構成されてもよく、あるいは、実施形態のうちのいずれか1つはアイウェアフレームと一体成形されて、デバイスおよびアイウェアフレームが1つのユニットとして動作するようになっていてもよいことが考えられる。この点については、デバイスのいくつかの実施形態は少なくとも部分的にアイウェアレンズに支持を依拠していてもよく、一方で他の実施形態はアイウェアレンズからの構造的支持を必要としないように適合されていてもよい。また、上述の実施形態のうちのいずれか1つは、1つのレンズ、または2つのレンズなど、複数のレンズに使用されるように適合されていてもよい。
本明細書に示す特徴は、説明の目的のみのために実施例によって示されており、本開示の様々な実施形態の原理および概念の態様の最も有用かつ容易に理解されると思われるものを提供するために提示されていない。この点については、様々な実施形態の異なる特徴の根本的な理解のために必要とされる以上の詳細を示そうとはしておらず、これらをどのように実施する可能性があるかが当業者に明らかとなるように図面を用いて説明を行った。

Claims (20)

  1. 1つ以上のアイウェアレンズを、鼻の気道の拡張をもたらすユーザの鼻に装着可能な1つ以上の鼻あてに結合するためのデバイスにおいて、
    前記1つ以上のアイウェアレンズに係合可能に構成されたベースと、
    前記ベースに対して結合され、前記ベースに対して第1の旋回軸周りに旋回可能な、第1のピボットユニットと、
    前記ベースに対して結合され、前記ベースに対して第2の旋回軸周りに旋回可能な、第2のピボットユニットと、を含んでなり、
    前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットは、1つ以上の鼻あてと相互作用して、前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットを前記1つ以上の鼻あてに磁気結合させるように構成され、前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットと前記1つ以上の鼻あてとの間の前記磁気結合は前記ユーザの鼻に拡張力を印加し、前記1つ以上の鼻あてが前記ユーザの鼻に装着されているときに前記鼻の気道を拡張する、デバイス。
  2. 前記第1のピボットユニットと前記第2のピボットユニットとに対して結合されたガイド部材をさらに含んでなり、前記ガイド部材は前記ベースに対して移動可能であり、前記ベースに対する前記ガイド部材の移動は、前記ベースに対する前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットの旋回動をもたらす、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記ガイド部材内には一対の溝が形成されており、前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットはそれぞれ、前記一対の溝のうちの1つに収容されている、請求項2に記載のデバイス。
  4. 前記ガイド部材は、前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットと接合するカム面を含んでなり、前記カム面は、前記ガイド部材の平行移動を前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットの旋回動に変換するような大きさに決められて構成されている、請求項2に記載のデバイス。
  5. 前記ベースと前記ガイド部材とに対して結合された調節シャフトをさらに含んでなり、前記ガイド部材は前記調節シャフトに沿って平行移動可能である、請求項1に記載のデバイス。
  6. 前記ガイド部材および前記調節シャフトは、前記ガイド部材が前記調節シャフトの回転軸周りの回転に対応して前記調節シャフトに沿って平行移動可能となるように構成されている、請求項5に記載のデバイス。
  7. 前記調節シャフトに対して結合され、前記調節シャフトの前記回転軸周りの回転の手動制御を可能とするように適合された調節ノブをさらに含んでなる、請求項6に記載のデバイス。
  8. 前記第1のピボットユニットは第1のギヤ部を含んでなり、前記第2のピボットユニットは前記第1のピボットユニットの前記第2のピボットユニットに対する旋回動の連動を促進するように前記第1のギヤ部に協働的に係合された第2のギヤ部を含んでなる、請求項1に記載のデバイス。
  9. 前方フレーム要素と、前記前方フレーム要素に旋回可能に結合された一対のアームと、を含んでなるアイウェアフレームをさらに含んでなり、前記ベースは前記前方フレーム要素に対して一体結合されている、請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記ベースは、前記1つ以上のアイウェアレンズを収容するように適合されたレンズ収容溝を有するブリッジ要素を含んでなる、請求項1に記載のデバイス。
  11. 前記ベースは、前記ブリッジ要素に対して結合されるとともに第1のヒンジ部と第2のヒンジ部とを有するヒンジ要素を含んでなり、前記第1のピボットユニットは前記第1のヒンジ部において前記ヒンジ要素に対して結合され、前記第2のピボットユニットは前記第2のヒンジ部において前記ヒンジ要素に対して結合されている、請求項1に記載のデバイス。
  12. 前記第1のピボットユニットは第1のピボットアームと前記第1のピボットアームに対して結合された第1のパッドとを含んでなり、前記第1のピボットアームは前記ベースに旋回可能に結合されており、
    前記第2のピボットユニットは第2のピボットアームと前記第2のピボットアームに対して結合された第2のパッドとを含んでなり、前記第2のピボットアームは前記ベースに旋回可能に結合されている、請求項1に記載のデバイス。
  13. 前記第1のパッドは前記第1のピボットアームに沿って平行移動可能であり、前記第2のパッドは前記第2のピボットアームに沿って平行移動可能である、請求項12に記載のデバイス。
  14. 前記第1のピボットユニットは第1のピボットアームと前記第1のピボットアームに対して結合された1つ以上の磁石とを含んでなり、
    前記第2のピボットユニットは第2のピボットアームと前記第2のピボットアームに対して結合された1つ以上の磁石とを含んでなる、請求項1に記載のデバイス。
  15. 前記第1のピボットユニットは第1のピボットアームと前記第1のピボットアームに対して結合された第1の一対の磁石とを含んでなり、前記第1の一対の磁石は角度オフセット状に配置されており、
    前記第2のピボットユニットは第2のピボットアームと前記第2のピボットアームに対して結合された第2の一対の磁石とを含んでなり、前記第2の一対の磁石は角度オフセット状に配置されている、請求項1に記載のデバイス。
  16. 前記ベースに対して結合され、前記ユーザの鼻と係合して前記デバイスを前記ユーザの鼻上に保持するように適合された保持部材をさらに含んでなる、請求項1に記載のデバイス。
  17. 1つ以上のアイウェアレンズをユーザに装着して前記ユーザの鼻を拡張するためのシステムにおいて、
    ベース層と前記ベース層に対して結合された金属要素とを含んでなる1つ以上の鼻あてであって、前記ベース層は前記ユーザの鼻に装着可能に構成されている、鼻あてと、
    前記1つ以上の鼻あてに動作可能に結合可能なアイウェア固定デバイスであって、
    前記1つ以上のアイウェアレンズに係合可能に構成されたベースと、
    前記ベースに対して結合され、前記ベースに対して第1の旋回軸周りに旋回可能な、第1のピボットユニットと、
    前記ベースに対して結合され、前記ベースに対して第2の旋回軸周りに旋回可能な、第2のピボットユニットと、を含んでなり、
    前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットは、1つ以上の鼻あてと相互作用して、前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットを前記1つ以上の鼻あてに磁気結合させるように構成され、前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットと前記1つ以上の鼻あてとの間の前記磁気結合は前記ユーザの鼻に拡張力を印加し、前記1つ以上の鼻あてが前記ユーザの鼻に装着されているときに前記鼻の気道を拡張する、アイウェア固定デバイスと、
    を含んでなる、システム。
  18. 前記第1のピボットユニットと前記第2のピボットユニットとに対して結合されたガイド部材をさらに含んでなり、前記ガイド部材は前記ベースに対して移動可能であり、前記ベースに対する前記ガイド部材の移動は、前記ベースに対する前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットの旋回動をもたらす、請求項1に記載のデバイス。
  19. 前記ガイド部材内には一対の溝が形成されており、前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットはそれぞれ、前記一対の溝のうちの1つに収容されている、請求項2に記載のデバイス。
  20. 前記ガイド部材は、前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットと接合するカム面を含んでなり、前記カム面は、前記ガイド部材の平行移動を前記第1のピボットユニットおよび前記第2のピボットユニットの旋回動に変換するような大きさに決められて構成されている、請求項2に記載のデバイス。
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