JP2018523814A - エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定装置、方法、および関連システム - Google Patents

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Abstract

エネルギ貯蔵セル・インピーダンス検査デバイス、回路、および関連方法について開示する。エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイスは、差動電流源を含む正弦波総和(SOS)電流励起回路を含む。SOS電流励起回路は、差動電流源の接地端子を、エネルギ貯蔵セルの正端子および負端子から分離するように構成される。方法は、正弦波総和電流信号を含むSOS信号をエネルギ貯蔵セルに、SOS電流励起回路によって印加するステップを含む。正弦波電流信号の各々は、複数の異なる周波数の内異なる1つにおいて発振する。また、この方法は、エネルギ貯蔵セルの正端子および負端子において電気信号を測定するステップと、この測定した電気信号を使用して、複数の異なる周波数の各々において、エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算するステップとを含む。【選択図】図7

Description

優先権主張
本願は、2015年7月1日に出願された米国特許出願第14/789,959号、 "ENERGY STORAGE CELL IMPEDANCE MEASURING APPARATUS, METHODS AND RELATED SYSTEMS"( エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定装置、方法、および関連システム)の出願日の権利を主張する。また、本願は、2012年4月3日に出願された米国特許出願第13/438,741号にも関係があり、米国特許出願第13/438,741号は、現在では、2016年1月26日に発行された米国特許第9,244,130号となっている。米国特許出願第13/438,741号は、2008年6月30日に出願された米国特許出願第12/217,013号の継続出願であり、米国特許出願第12/217,013号は、現在では、2012年4月3日に発行された米国特許第8,150,643号となっている。米国特許出願第12/217,013号は、2007年7月5日に出願された米国特許出願第11/825,629号の一部継続出願であり、米国特許出願第11/825,629号は、現在では、2008年7月1日に発行された米国特許第7,395,163号となっている。米国特許出願第11/825,629号は、2005年12月20日に出願され、現在では放棄されている米国特許出願第11/313,546号の継続出願であり、米国特許出願第11/313,546号は、2004年12月20日に出願された米国仮特許出願第60/637,969号および2005年10月7日に出願された第60/724,631号の優先権を主張する。また、本願は、2010年6月11に出願された米国特許出願第12/813,750号にも関係があり、米国特許出願第12/813,750号は、現在では2014年10月21日に発行された米国特許第8,868,363号となっている。米国特許第8,868,363号は、2009年6月11に出願された米国仮特許出願第61/186,358号の優先権を主張する。更に、本願は、2010年5月3日に出願された米国特許出願第12/772,880号にも関係があり、米国特許出願第12/772,880号は、現在では、2010年10月28日に発行された米国特許第8,352,204号となっている。米国特許出願第12/772,880号は、2008年6月30日に出願された米国特許出願第12/217,013号の一部継続出願であり、米国特許出願第12/217,013号は、現在では、2012年4月3日に発行された米国特許第8,150,643号となっている。更に、本願は、2011年5月3日に出願された米国特許出願第13/100,170号にも関係があり、米国特許出願第13/100,170号は、2010年5月3日に出願された米国仮特許出願第61/330,766号の優先権を主張する。更に、本願は、2011年5月3日に出願された米国特許出願第13/100,184号にも関係があり、米国特許出願第13/100,184号は、現在では、2014年6月24日に発行された米国特許第8,762,109号となっている。米国特許出願第13/100,184号は、2010年5月3日に出願された米国仮特許出願第61/330,733号の優先権を主張する。以上の出願および特許の各々の開示内容は、ここで引用したことにより、全ての図、表、および図面を含むその内容全体が本願にも含まれるものとする。
連邦支援研究または開発に関する言明
本発明は、米国エネルギ省によって授与された契約第DE−AC07−05−ID14517号の下で、政府支援によって行われた。政府は、本発明において一定の権利を保有する。
背景技術
本開示は、インピーダンス測定装置および方法に関し、特に、再充電可能サービス(rechargeable service)に採用されるエネルギ貯蔵セル(energy storage cell)、およびこのようなセルを含むシステムにおけるインピーダンス測定に関する。具体的な用途には、比較的高い電圧のエネルギ貯蔵セルのインピーダンス測定が含まれるが、これに限定されるのではない。
再充電可能バッテリにおける電極に対する化学変化は、バッテリの容量、およびその他の機能的パラメータの劣化を起こす原因となるおそれがある。バッテリの劣化は、このバッテリの寿命にわたって蓄積する可能性がある。環境要因(例えば、高い温度)および機能的要因(例えば、不適切な充電および放電)が、バッテリの劣化を加速させる場合もある。再充電可能バッテリ電力を頼りにするシステムの操作員は、彼らが使用するバッテリの劣化を監視したいと望むこともあるであろう。
バッテリ劣化の指標の1つは、バッテリ・インピーダンスの増大である。図1は、新しい(fresh)バッテリのインピーダンス(実および虚)のプロット102(ナイキスト・プロットと同様)、および経年変化したバッテリのインピーダンスのプロット104であり、電子化学インピーダンス測定(EIM)システムを使用して、様々な異なる周波数において測定したものである。図1に示すように、経年変化したバッテリは、新しいバッテリよりも高いインピーダンスを、異なる周波数の各々において示す。再充電可能バッテリを頼りにするシステムの操作員は、障害が発生する前にバッテリ交換が必要であると判断するために、図1のEIMデータのようなインピーダンス・データを使用することができる。このような、先取りした交換によって、バッテリ切れ(battery failure)の場合に発生するおそれがあり費用がかかる遅延や設備損傷を防止することができる。また、バッテリの継続信頼性(continued reliability)について知識があれば、未だかなりの寿命が残っているバッテリを不必要に交換することに伴う出費を防ぐこともできる。
EIMシステムは、電子化学プロセスのインピーダンスを特徴付けるために、ボーデ解析技法(Bode analysis technique)を使用する。ボーデ解析技法は、定着し実証された技法である。EIMシステムでは、評価対象のバッテリを、1つの周波数のAC電流で励起し、応答を測定する。このプロセスは、インピーダンスのスペクトルが得られるまで、対象の周波数範囲にわたって繰り返される。EIM方法は有効であるが、時間がかかる。何故なら、このプロセスは直列である(serial)からである(例えば、異なる対象の周波数の各々についてインピーダンスを別個にそして順次測定する)。
バッテリに対する励起電流として帯域幅制限ノイズを使用する並列手法は、同様のバッテリ・インピーダンス情報を、もっと短時間で得ることができる。ノイズに対するシステム応答を、相関付けおよび高速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムによって処理し、多くのこのような応答の平均を取る。その結果、所望の周波数範囲にわたる応答のスペクトルが得られる。多くの応答の平均を取ることにより、このプロセスはいくらか直列になる(例えば、別個の励起をバッテリに順次印加し、それぞれの応答を測定する)。その結果、このプロセスも、先に論じたEIMシステムと同様、いくらか時間がかかる。他の技法では、各々異なる周波数における正弦波の総和から、電流ノイズ波形を組み立てるものがある。時間記録(time record)としてのシステム応答を取得し、FFTアルゴリズムによって処理する。ノイズを低減するために、複数の波形の時間記録を処理し、それらから得られたスペクトルの平均を取る。このプロセスも同様にいくらか直列的であり、したがって、いくらか時間がかかる。
本明細書において開示する実施形態には、正弦波総和(SOS:sum of sinusoids)電流励起回路と、制御回路とを含むエネルギ貯蔵インピーダンス測定デバイス(energy storage impedance measuring device)がある。SOS電流励起回路は、差動電流源を含み、この差動電流源は、差動電流の接地端子を、エネルギ貯蔵セルの正端子および負端子から分離する(isolate)ように構成される。SOS電流励起回路は、SOS信号をエネルギ貯蔵セルに(through)印加するように構成される。SOS信号は、複数の正弦波電流信号の総和を含む。複数の正弦波電流信号の各々は、複数の異なる周波数の内異なる1つにおいて発振する。制御回路は、SOS電流励起回路、正端子、および負端子に動作可能に結合するように構成される。制御回路は、SOS制御モジュールと、少なくとも1つの信号測定モジュールと、インピーダンス計算モジュールとを含む。SOS制御モジュールは、SOS電流励起回路にSOS信号を生成させるように構成される。少なくとも1つの信号測定モジュールは、バッテリ・セルの正端子および負端子上において電気信号を測定するように構成される。インピーダンス計算モジュールは、少なくとも1つの信号測定モジュールによって測定された電気信号を使用して、SOS信号の周波数毎に、バッテリのインピーダンスを計算するように構成される。
本明細書において開示する実施形態には、エネルギ貯蔵セルのインピーダンス測定方法がある。この方法は、異なる電流源を含むSOS電流励起回路によって、正弦波電流信号の総和を含む正弦波総和(SOS)信号をエネルギ貯蔵セルに印加するステップを含む。正弦波電流信号の各々は、複数の異なる周波数の内異なる1つにおいて発振する。また、この方法は、エネルギ貯蔵セルの正端子および負端子において、電気信号を測定するステップも含む。更に、この方法は、測定した電気信号を使用して、複数の異なる周波数の各々において、エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算するステップも含む。
本明細書において開示する実施形態には、差動電流源と高電圧バッファとを含むエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定回路がある。差動電流源は、エネルギ貯蔵セルの正端子に動作可能に結合するように構成されたプッシュ電流源と、エネルギ貯蔵セルの負端子に動作可能に結合するように構成されたプル電流源と、プッシュ電流源とプル電流源との間に動作可能に結合された、差動電流源の接地端子とを含む。高電圧バッファは、プッシュ電流源およびプル電流源の少なくとも1つに動作可能に結合される。高電圧バッファは、プッシュ電流源およびプル電流源の少なくとも1つを、エネルギ貯蔵セルによって供給される直流電圧から分離するように構成される。差動電流源は、エネルギ貯蔵セルの正端子および負端子を通して正弦波総和(SOS)信号を印加するように構成される。
本明細書において開示する実施形態には、インピーダンス測定システムがある。このインピーダンス測定システムは、1つ以上のエネルギ貯蔵セルと、この1つ以上のエネルギ貯蔵セルに動作可能に結合されたエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システムとを含む。エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システムは、差動電流源を含む正弦波総和(SOS)電流励起回路を含む。SOS電流励起回路は、SOS信号を1つ以上のエネルギ貯蔵セルに印加するように構成される。SOS信号は、複数の正弦波電流信号の総和を含む。複数の正弦波電流信号の各々は、複数の異なる周波数の内異なる1つを含む。また、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システムは、SOS電流励起回路および1つ以上のエネルギ貯蔵セルに動作可能に結合された制御回路も含む。この制御回路は、SOS電流励起回路を制御し、SOS信号に応答する1つ以上のエネルギ貯蔵セルの端子において電気信号を測定し、エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算するように構成される。
図1は、電子化学インピーダンス測定(EIM)システムを使用して、様々な異なる周波数において測定した、新しいバッテリのインピーダンスのプロットおよび経年変化したバッテリのインピーダンスのプロットである。 図2は、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システムの簡略ブロック図である。 図3Aは、図2の制御回路の簡略ブロック図である。 図3Bは、本開示のある実施形態による、図2の制御回路の他の簡略ブロック図である。 図4Aは、図2のSOS電流励起回路の簡略回路模式図である。 図4Bは、図4AのSOS電流励起回路の簡略等価回路模式図である。 図5は、図2の高電圧バッファの単一キャパシタ結合型とした実施形態による、図4BのSOS電流励起回路および図2のエネルギ貯蔵セルに動作可能に結合された高電圧バッファの簡略回路模式図である。 図6は、図2の高電圧バッファの二重キャパシタ結合型とした実施形態による、図4BのSOS電流励起回路および図2のエネルギ貯蔵セルに動作可能に結合された高電圧バッファの簡略回路模式図である。 図7は、エネルギ貯蔵セルのインピーダンス測定方法を示す簡略フローチャートである。 図8は、図2のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システムの制御回路を較正する方法例を示す簡略フローチャートである。 図9は、インピーダンス測定システムの簡略ブロック図である。
以下の詳細な説明では、添付図面を参照する。添付図面は、明細書の一部を形成し、その中には、本開示を実施することができる具体的な実施形態を例示として示す。これらの実施形態は、当業者が本開示を実施することを可能にするために、十分に詳しく記載されている。しかしながら、詳細な説明および具体的な例は、本開示の実施形態の例を示すのではあるが、限定ではなく例示として示されることは理解されてしかるべきである。本開示から、本開示の範囲内に入る種々の置換、変更、追加、再構成、またはその組み合わせも、当業者には行うことができ、当業者には明白であろう。
慣例にしたがって、図面に示す種々の構造(features)は、同じ拡縮率で描かれていない場合ある。本明細書において提示する図は、いずれの特定の装置(例えば、デバイス、システム等)や方法も、その実際の外観(view)であることは意図しておらず、単に、本開示において種々の実施形態を説明するために採用した理想的な表現であるに過ぎない。したがって、種々の構造の寸法は、明確化のために任意に拡大または縮小される場合もある。加えて、図面の一部は、明確化のために簡略化される場合もある。つまり、図面は、所与の装置のコンポーネントの全てを図示するのでも、特定の方法の全ての動作を図示するのでもない。
本明細書において説明する情報および信号は、種々の異なる技術および技法の内任意のものを使用して表現されてもよい。例えば、この説明全体にわたって引用されると考えられるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光場または粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせで表されてもよい。提示および説明の明確化のために、ある図面は信号を1つの信号として例示することもある。尚、信号が信号のバスを表す場合もあることは、当業者には理解されてしかるべきである。この場合、バスは種々のビット幅を有することができ、本開示は、1つのデータ信号を含む任意の数のデータ信号上でも実現することができる。
本明細書において開示する実施形態と関連して説明する種々の例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・アクトは、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、または双方の組み合わせとして実現することができる。このハードウェアおよびソフトウェアの相互交換可能性を明確に図示するために、種々の例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびアクトについては、それらの機能に関して総合的に説明する。このような機能がハードウェアとして実現されるのかまたはソフトウェアとして実現されるのかは、システム全体に課せられる個々の用途および設計制約に依存する。当業者であれば、説明する機能を、特定の用途毎に種々の方法で実現することができようが、このような実現の決定は、本明細書において説明する開示の実施形態の範囲からの逸脱を起こすと解釈してはならない。
加えて、フローチャート、流れ図、構造図、またはブロック図として図示されるプロセスに関して実施形態を説明できることも注記しておく。フローチャートは、動作的アクト(operational acts)を連続プロセスとして説明することもあるが、これらのアクトの多くは、他のシーケンスで実行すること、並列に実行すること、または実質的に同時に実行することができる。加えて、アクトの順序を並び替えてもよい。プロセスは、方法、機能、手順、サブルーチン、サブプログラム等に対応することもできる。更に、本明細書において開示する方法は、ハードウェア、ソフトウェア、または双方で実現することもできる。ソフトウェアで実現される場合、機能は、コンピュータ読み取り可能媒体上において1つ以上のコンピュータ読み取り可能命令(例えば、ソフトウェア・コード)として格納または送信することができる。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の双方を含むことができ、通信媒体は、1つの場所から他の場所へのコンピュータ・プログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む。コンピュータ読み取り可能媒体は、例えば、ハード・ドライブ、ディスク・ドライブ、磁気テープ、CD(コンパクト・ディスク)、DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスクまたはディジタル・ビデオ・ディスク)、ソリッド・ステート記憶デバイス(ソリッド・ステート・ドライブ)、およびその他の同様の記憶デバイスのような、例えば、磁気および光記憶デバイスのような、揮発性および不揮発性メモリを含むことができる。
尚、本明細書において「第1」、「第2」等のような指定を使用してエレメントを引用する場合はいずれも、これらのエレメントの量や順序の限定が明示的に述べられていなければ、そのように限定されないことは、理解されてしかるべきである。逆に、このような指定は、本明細書では、1つ以上のエレメント間、または1つのエレメントのインスタンス間において区別する便利な方法として使用することができる。つまり、第1および第2エレメントに対する引用は、2つのエレメントだけがそこで使用されればよいことも、何らかの理由で第1エレメントが第2エレメントに先立たなければならないことも意味しない。また、特に明記しないかぎり、1組のエレメントは1つ以上のエレメントを含むことができる。
本明細書において説明するエレメントは、同じエレメントの複数のインスタンスを含む場合がある。これらのエレメントは、数値指定(numerical designator)(例えば、500)によって包括的に示すことができ、更に、文字が後に続く数値指示(numerical indicator)(例えば、500A)によって特定的に示すこともできる。説明を続けやすくするために、殆どの場合、エレメントの数値指示(number indicator)は、それらのエレメントが導入された図面、またはそれらのエレメントが最も詳しく論じられている図面の番号から始まる。したがって、例えば、図1におけるエレメントの識別子は、殆どの場合、1xxという数値書式となり、図3におけるエレメントの識別子は、殆どの場合、3xxという数値書式となる。
本明細書において使用する場合、「エネルギ貯蔵セル」(cell)および「複数のエネルギ貯蔵セル」(cells)という用語は、化学エネルギを、エネルギ貯蔵セルの正端子と負端子との間にかかる直流電圧電位に変換する再充電可能な電気化学セルを指す。「バッテリ」、「セル」、および「バッテリ・セル」という用語は、本明細書では、「エネルギ貯蔵セル」という用語と相互交換可能に使用することができる。
本明細書において使用する場合、「正弦波」(sinusoid)および「正弦波状の」(sinusoidal)という用語は、少なくとも実質的に正弦関数または余弦関数にしたがって(例えば、種々の振幅および位相ずれを有する)ときの経過と共に発振する電気信号(例えば、電流および電圧電位)を指す。当業者には容易に分かるであろうが、任意の所与の正弦波信号は、正弦関数または余弦関数のいずれかとして、等価的に表現することができる。何故なら、正弦および余弦は単に互いの位相ずれバージョンに過ぎないからである。正弦波信号は、本明細書では、エネルギ貯蔵セルおよび分路(例えば、較正目的のための既知の抵抗値の抵抗器)に印加されるものとして開示する。場合によっては、これらの正弦波信号は、本明細書ではより具体的に、正弦信号または余弦信号のいずれかと呼ぶこともある。正弦信号および余弦信号に対するこれらの具体的な引用は、正弦波信号が最初に導通線(conductive line)(例えば、バッテリの正または負端子、回路ボード上の導線トレース、ワイヤ等)にアサートされたときに対する、このような信号の位相を示すこともできる。
本明細書において使用する場合、「正弦波の総和」(「SOS」)という用語は、正弦波信号の総和にしたがって発振する電気信号を指す。SOS信号は、正弦信号の総和、余弦信号の総和、またはこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、高調波直交同期変換(HOST:harmonic orthogonal synchronous transform)SOSは、基本正弦波信号と、これに加算された1つ以上の正弦波信号とを含むことができる。1つ以上の正弦波信号は、基本周波数の連続整数高調波周波数を有し、連続する高調波毎に正弦信号と余弦信号(または、その何らかの位相ずれバージョン)との間で交替する。HOST SOSにおいて互いに加算された高調波正弦波信号の直交性が、過度な過渡を低減または排除する役割を果たすことができる。
図2は、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200の簡略ブロック図である。エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200は、SOS電流励起回路400およびエネルギ貯蔵セル210に動作可能に結合された制御回路300を含むことができる。また、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200は、SOS電流励起回路400とエネルギ貯蔵セル210との間に動作可能に結合された高電圧バッファ500も含むことができる。
制御回路300は、SOS電流励起回路400を制御するように構成することができる。非限定的な例として、制御回路300は、SOS電流励起回路400によって出力されるSOS信号404を制御するために、SOS制御信号302をSOS電流励起回路400に印加するように構成することができる。SOS制御信号302は、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを検査するために、対象の複数の異なる周波数を有する複数の異なる電流信号(例えば、HOST SOS信号)の総和を含むSOS信号404を、SOS電流励起回路400に供給させるように、選択することができる。ある実施形態では、SOS制御信号302は、SOS電流励起回路400の出力におけるSOS信号404に対して所望の電流信号に比例する電圧信号を含むのでもよい。したがって、SOS制御信号302はSOS電圧信号を含んでもよい。
また、制御回路300は、エネルギ貯蔵セル210に動作可能に結合し、エネルギ貯蔵セル210の端子に印加されたSOS信号404に応答するエネルギ貯蔵セル210の端子において、電気信号216を測定するように構成することができる。制御回路300は、測定した電気信号216を使用して、SOS信号の周波数においてエネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを計算するように構成することができる。このように、制御回路300は、SOS電流励起回路400と協働して、複数の異なる周波数においてエネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを実質的に同時に検査するように構成することができる。
ある実施形態では、制御回路300は、SOS信号404に対するエネルギ貯蔵セル210の電圧応答および電流応答を測定し、測定した電圧応答を測定した電流応答で除算して、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンス応答を求めるように構成されてもよい。このような実施形態では、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンスは、測定電圧を測定電流で除算することによって判定することができるので、較正を不要にすることができる。
ある実施形態では、制御回路300は、SOS信号404に対するエネルギ貯蔵セル210の電圧応答だけを測定するように構成されてもよい。このような実施形態では、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを判定するために、較正が必要とされることもある。非限定的な一例として、以下で図8を参照して単一分路較正方法(method of single-shunt calibration)について論ずる。ある実施形態では、信号の実部および虚部を考慮するために、多重分路(multiple shunt)(例えば、抵抗性分路)較正を使用することもできる。
制御回路300に関する更なる詳細については、図3Aおよび図3Bを参照して以下で論ずる。
SOS電流励起回路400は、SOS制御信号302を制御回路300から受け取り、SOS信号404を生成するように構成することができる。SOS電流励起回路400は、SOS信号404をエネルギ貯蔵セル210に印加するように構成することができる。ある実施形態では、SOS電流励起回路400は、高電圧バッファ500を介してSOS信号404をエネルギ貯蔵セル210に印加するように構成されてもよい。尚、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンスは、ある実施形態では、高電圧バッファ500を使用せずに判定できることは注記してしかるべきである。非限定的な一例として、2012年4月3日に出願されたMorrison et al,の米国特許出願公開第2012/0262186号は、このような高電圧バッファ500を使用せずに、エネルギ貯蔵デバイスのインピーダンスを測定することを開示している。この特許出願公開をここで引用したことにより、その内容が本願にも含まれるものとする。
SOS信号404は、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンス測定のために、対象の周波数を有する正弦波電流信号の総和を含むことができる。ある実施形態では、SOS電流励起回路400は差動電流源を含むのでもよい。差動電流源は、電流をエネルギ貯蔵セル210に流入させる(push)ように構成されたプッシュ電流源と、エネルギ貯蔵セル210から電流を流出させる(pull)ように構成されたプル電流源とを含む。プッシュ電流源およびプル電流源は、各々、演算増幅器電流源を含み、図6を参照して以下で更に詳しく論ずるように、平衡差動電流源(balanced differential current source)を形成することができる。
高電圧バッファ500は、SOS信号404を供給するSOS電流励起回路400の少なくとも1本の信号線を、エネルギ貯蔵セル210によって生成される(sourced)直流電圧から分離するように構成することができる。したがって、SOS電流励起回路400のアナログ接地を、エネルギ貯蔵セル210の電力端子から電気的に分離することができる。その結果、SOS電流励起回路400に含まれる敏感な電子部品を、エネルギ貯蔵セル210によって生成される直流電圧電位の極値(extremes)に露出させずにおくことができる。また、SOS電流励起回路400が受けるノイズを、アナログ接地をSOS電流励起回路400の外側に延ばした場合よりも、少なくすることができる。
また、高電圧バッファ500は、SOS信号404をエネルギ貯蔵セル210に受け渡すように構成することもできる。ある実施形態では、高電圧バッファ500はハイ・パス・フィルタを含んでもよい。ある実施形態では、高電圧バッファ500は、SOS電流励起回路400とエネルギ貯蔵セル210との間に直列に動作可能に結合された少なくとも1つのキャパシタを含んでもよい。
動作において、制御回路300はSOS制御信号302をSOS電流励起回路400に供給することができる。SOS制御信号302は、SOS電流励起回路400に、SOS信号404(例えば、HOST SOS信号)を出力させることができる。高電圧バッファ500は、SOS信号404をエネルギ貯蔵セル210の端子に受け渡しつつ、SOS電流励起回路400を、エネルギ貯蔵セル210によって生成される直流電圧電位から保護する(buffer)ことができる。SOS信号404に応答したエネルギ貯蔵セル210の端子における電気信号216(例えば、電圧応答、電流応答、またはその組み合わせ)を、制御回路300によって測定することができる。制御回路300は、電気信号216を分析することによって、SOS信号404の複数の周波数の各々において、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを判定することができる。
図3Aは、図2の制御回路300の簡略ブロック図である。制御回路300は、SOS制御モジュール310、ディジタル/アナログ変換器(DAC)320、平滑化フィルタ330、信号測定モジュール340、およびインピーダンス計算モジュール350を含むことができる。SOS制御モジュール310は、ディジタルSOS信号312を生成するように構成することができる。ディジタルSOS信号312は、エネルギ貯蔵セル210(図2)のインピーダンス測定の対象となる(interest for)複数の異なる周波数を有する正弦波の総和を含む。ディジタルSOS信号312は、ディジタルSOS信号312の複数の異なる周波数の内最も高いものの少なくともナイキスト比率でサンプリングすればよい。また、ディジタルSOS信号312は、ディジタルSOS信号312の複数の異なる周波数の内最も低いものの少なくとも1つの周期を表すことができる。SOS制御モジュール310は、ディジタルSOS信号312をDAC320に供給するように構成することができる。
DAC320は、ディジタルSOS信号312をチョッピSOS信号(choppy SOS signal)324に変換するように構成することができる。当業者には理解されるはずであるが、ディジタルSOS信号312のようなディジタル信号は、離散した1組の不連続信号レベルを表す(manifest)ことしかできない。その結果、ディジタル信号がアナログ信号に変換されると、アナログ等価信号(analog equivalent)は、段階的な、即ち、「途切れ途切れの」変動を表す。つまり、DAC320によって供給されるチョッピSOS信号324は、段階的な変動を表すと言って差し支えない。DAC320は、チョッピSOS信号324を平滑化フィルタ330に供給するように構成することができる。
平滑化フィルタ330は、チョッピSOS信号324を平滑化して、平滑SOS制御信号302を供給するように構成することができる。非限定的な一例として、平滑化フィルタ330は、チョッピSOS信号324の段階的な変動を平滑化するように構成されたロー・パス・フィルタを含むのでもよい。SOS制御信号302は、SOS電流励起回路400(図2)に供給することができる。
当業者には認められるはずであろうが、フィルタは、周期的信号の振幅、位相、またはこれらの組み合わせを変化させる場合がある。また、フィルタは、異なる方法で異なる周波数において発振する信号の異なる成分の振幅および位相を変化させる場合もあることも、認められてしかるべきである。したがって、SOS制御信号302の異なる周波数成分の各々は、その振幅、周波数、またはこれらの組み合わせが、少なくとも部分的に平滑化フィルタ330によって、ディジタルSOS信号312の異なる周波数成分の対応する振幅および周波数から変化させられる可能性がある。
ある実施形態では、平滑化フィルタ330のプロパティを求めて(know)、平滑化フィルタ330の周波数応答を分析的に推定することができる。ある実施形態では、平滑化フィルタ330に対する周波数応答を判定するために、較正を使用することもできる。SOS制御モジュール310は、平滑化フィルタ330の周波数応答を使用して、平滑化フィルタ330が制御信号302の異なる周波数成分に生じさせることが予測される、振幅、位相、またはこれらの組み合わせに対して予測される変化を考慮に入れることもできる。SOS制御モジュール310は、ディジタルSOS信号312を生成するときに予測される変化を補償することができる。言い換えると、SOS制御モジュール310は、平滑化フィルタ330の応答を補償するために、ディジタルSOS信号312のプリエンファシスを行うように構成することもできる。非限定的な一例として、平滑化フィルタ330がチョッピSOS信号324の第1周波数成分を既知の量だけ減衰させシフトさせると予測される場合、SOS制御モジュール310は、予測される変化を補償するために、既知の量だけ先行して、ディジタルSOS信号312の対応する第1周波数成分の振幅を増大させ位相をシフトさせることができる。
一旦SOS制御信号302がSOS電流励起回路400に供給され、対応するSOS信号404(図2)がエネルギ貯蔵セル210に印加されたなら、信号測定モジュール340は、エネルギ貯蔵セル210の端子において電気信号216を測定することができる。非限定的な一例として、信号測定モジュール340は、SOS信号404に対するエネルギ貯蔵セル210の電圧応答、SOS信号404に対するエネルギ貯蔵セル210の電流応答、またはこれらの組み合わせを測定するように構成することができる。信号測定モジュール340は、インピーダンス計算モジュール350に、測定信号データ342を供給し、SOS信号404に対して測定されたエネルギ貯蔵セル210の応答を示すように構成することができる。
インピーダンス計算モジュール350は、信号測定モジュール340からの測定信号データ342を使用して、エネルギ貯蔵セル210の判定されたインピーダンスを計算するように構成することができる。非限定的な一例として、測定信号データは、SOS信号404(図2)に対するエネルギ貯蔵セル210の電圧応答および電流応答の双方を含むこともできる。インピーダンス計算モジュール350は、SOS信号404の複数の異なる周波数の各々について、電圧応答を電流応答で除算して、複数の異なる周波数の各々のインピーダンスを判定するように構成することができる。
また、非限定的な一例として、測定信号データ342は、SOS信号404に対するエネルギ貯蔵セル210の電圧応答だけを含むのでもよい。インピーダンス計算モジュール350は、電圧応答、および制御回路300の以前のまたは今後の較正からの較正データを使用して、電流応答を推定するように構成することもできる。SOS信号404を既知のインピーダンスの1つ以上の分路に印加し、SOS信号404に対する1つ以上の分路の応答を含む較正データを測定および格納することによって、既知の較正応答を測定することもできる。例えば、1つの分路を使用して制御回路300を較正する方法について、図8を参照して以下で論ずる。
インピーダンス計算モジュール350は、ディジタルSOS信号312に含まれる周波数(即ち、チョッピSOS信号324、SOS制御信号302、およびSOS信号404に含まれる同じ周波数)の各々において判定されたエネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを含むインピーダンス・データを供給または格納するように構成することができる。ある実施形態では、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200(図2)のユーザに、インピーダンス・データを表示することもできる(例えば、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200の電子ディスプレイ上に、リスト型式、グラフ型式、表型式等で)。ある実施形態では、インピーダンス・データを処理してエネルギ貯蔵セル210を交換すべきか否か自動的に判断することもでき、ユーザに自動判断を知らせることもできる。ある実施形態では、インピーダンス・データを処理してエネルギ貯蔵セル210にどの位の寿命が残っているかという推定値を自動的に判定することもできる。このような自動処理は、制御回路300によってローカルに実行することもでき(例えば、データ記憶デバイス370(図3B)に動作可能に結合された処理エレメント360によって)、制御回路300と通信するように構成されたコンピューティング・デバイス(例えば、パーソナル・コンピュータ、タブレット、スマート・フォン、サーバ、自動車コンピュータ、その他のコンピューティング・デバイス等)によってリモートに実行することもでき、あるいはこれらの組み合わせも可能である。
図3Bは、本開示のある実施形態による、図2の制御回路300の他の簡略ブロック図である。ある実施形態では、制御回路300は、少なくとも1つのデータ記憶デバイス370に動作可能に結合された少なくとも1つの処理エレメント360を含むことができる。データ記憶デバイス370は、少なくとも1つの処理エレメント360に、SOS制御モジュール310、ディジタル/アナログ変換器320、平滑化フィルタ330、信号測定モジュール340、およびインピーダンス計算モジュール350の内少なくとも1つの機能を実行することを命令するように構成されたコンピュータ読み取り可能命令を含むことができる。
少なくとも1つの処理エレメント360は、少なくとも1つのデータ記憶デバイス370に格納されたコンピュータ読み取り可能命令を実行するように構成された電子回路を含むことができる。非限定的な一例として、少なくとも1つの処理エレメント360は、マイクロコントローラ、中央処理ユニット(CPU)、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、その他の処理エレメント、およびこれらの組み合わせを含むことができる。ある実施形態では、少なくとも1つの処理エレメント360は、少なくとも1つのデータ記憶デバイス370と同じ半導体パッケージ内に実装することもできる(例えば、オンボード・メモリを有するマイクロコントローラ等)。ある実施形態では、少なくとも1つの処理エレメント360は、少なくとも1つのデータ記憶デバイス370とは別のパッケージ内に実装することもできる。
少なくとも1つのデータ記憶デバイス370は、揮発性(例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM))または不揮発性(例えば、リード・オンリ・メモリ(ROM))データ・ストレージを含むことができる。非限定的な一例として、少なくとも1つのデータ記憶デバイス370は、フラッシュ・メモリ、ハード・ディスク、ソリッド・ステート・ドライブ、クラウド・ストレージ、電気的プログラマブル・リード・オンリ・メモリ(EPROM)、その他のデータ・ストレージ、およびこれらの組み合わせを含むことができる。
ある実施形態では、制御回路300は1つ以上のハードウェア実装モジュール(hardware implemented modules)を含むこともできる。非限定的な一例として、SOS制御モジュール310、DAC320、平滑化フィルタ330、信号測定モジュール340、およびインピーダンス計算モジュール350の内少なくとも1つは、ハードウェアで実装されてもよい(例えば、システム・オン・チップ(SoC)、特定用途集積回路(ASIC)、ディスクリート回路部品で構築された回路等)。
図4Aは、図2のSOS電流励起回路400の簡略回路模式図である。図4Bは、図4AのSOS電流励起回路400の簡略等価回路模式図である。図4Aおよび図4Bを一緒に参照すると、SOS電流励起回路400は、プッシュ電流源410とプル電流源420と(即ち、プッシュ−プル電流ドライバ、ここでは、「差動電流源」410、420とも呼ぶ)を含むことができる。プッシュ電流源410は、電流IPUSHをエネルギ貯蔵セル210(図2)に流入させる(push)ように構成することができ、プル電流源420は、電流IPULLをエネルギ貯蔵セル210から流出させる(pull)(例えば、高電圧バッファ500を介して)ように構成することができる。図4Bから明らかなように、SOS電流励起回路400のアナログ接地端子GNDは、プッシュ電流源410とプル電流源420との間で浮遊し、アナログ接地端子GNDをエネルギ貯蔵セル210の端子から分離する。プッシュ電流源410およびプル電流源420は、高インピーダンス電流源であってもよい。その結果、SOS電流励起回路400の接地を、完全に高インピーダンス分離することができる。
プッシュ電流源410およびプル電流源420は、SOS制御信号302を受け取り、SOS信号404を高電圧バッファ500に供給するように構成することができる。SOS信号404は、以下で更に詳しく論ずるように、SOS制御信号302の電圧電位に比例する電流信号を含むことができる。
ある実施形態では、プッシュ電流源410は、演算増幅器電流源構成で抵抗器RINA1、RINA2、RFA1、RFA2、およびRSAに動作可能に結合された演算増幅器412を含むことができる。入力抵抗器RINA1およびRINA2は、それぞれ、演算増幅器412の反転入力および非反転入力に動作可能に結合することができる。演算増幅器412の非反転入力は、抵抗器RINA2を介してSOS制御信号302を受け取るように構成することができる。演算増幅器412の反転入力は、抵抗器RINA1を介してアナログ接地GNDに動作可能に結合することができる。抵抗器RINA1およびRINA2は、同じ抵抗値RINAを有するように選択するとよい。
また、演算増幅器412の反転入力は、抵抗器RFA1を介して、演算増幅器412の出力に動作可能に結合することができる。演算増幅器412の非反転入力は、抵抗器RFA2およびRSAを介して、演算増幅器412の出力に動作可能に結合することができる。RFA1およびRFA2の抵抗は、同じ抵抗値RFAを有するように選択するとよい。プッシュ電流源410の出力は、抵抗器RFA2およびRSAの間に位置することができる。したがって、SOS信号404のプッシュ部分を抵抗器RFA2およびRSAの間に供給することができる。このように構成されると、プッシュ電流源410によって供給されるSOS信号404のプッシュ部分は、次のように表すことができる。
Figure 2018523814
ここで、IPUSHは、プッシュ電流源410によって供給される電流であり、VSOSCONTROLは、SOS制御信号302の電圧電位である。この式を調べることによって分かるように、IPUSHはVSOSCONTROLに比例する。
ある実施形態では、プル電流源420は、演算増幅器電流源構成で抵抗器RINB1、RINB2、RFB1、RFB2、およびRSBに動作可能に結合された演算増幅器422を含むことができる。入力抵抗器RINB1およびRINB2は、それぞれ、演算増幅器422の反転入力および非反転入力に動作可能に結合することができる。演算増幅器422の反転入力は、抵抗器RINB1を介して、SOS制御信号302を受け取るように構成することができる。演算増幅器422の非反転入力は、抵抗器RINB2を介して、アナログ接地GNDに動作可能に結合することができる。抵抗器RINB1およびRINB2は、同じ抵抗値RINBを有するように選択するとよい。
また、演算増幅器422の反転入力は、抵抗器RFB1を介して、演算増幅器422の出力に動作可能に結合することができる。演算増幅器412の非反転入力は、抵抗器RFB2およびRSBを介して、演算増幅器422の出力に動作可能に結合することができる。RFB1およびRFB2の抵抗は、同じ抵抗値RFBを有するように選択するとよい。プル電流源420の出力は、抵抗器RFB2およびRSBの間に位置することができる。したがって、SOS信号404のプル部分IPULLは、抵抗器RFB2およびRSBの間にあるノードから(from by)流出させることができる。このように構成すると、プル電流源420によってプルされるSOS信号404のプル部分IPULLは、次のように表すことができる。
Figure 2018523814
ここで、IPULLは、プル電流源420によってプルされる電流であり、VSOSCONTROLは、SOS制御信号302の電圧電位である。この式の調査から明らかなように、IPULLはVSOSCONTROLに比例する。
図4Bから明らかなように、プッシュ電流源410およびプル電流源420は、直列に(即ち、高電圧バッファ500およびエネルギ貯蔵セル210を介して)動作可能に結合されている。尚、プッシュ電流源410およびプル電流源420のように、直列に動作可能に結合された電流源は、双方共同じ量の電流を同じ方向に供給しなければならないことは、当業者には認められよう。したがって、抵抗器の値RINA、RINB、RFA、RFB、RSA、およびRSBは、IPUSHをIPULLに等しくするように選択すればよい。
プッシュ電流源410の構成部品をプル電流源420の構成部品と正確に一致させるのは非常に難しい場合もあることも、当業者には認められよう。この問題を補うために、プッシュ電流源410およびプル電流源420の両端に、それぞれ、追加抵抗器RCAおよびRCBを動作可能に並列に結合することができる。追加抵抗器RCAおよびRCBは、プッシュ電流源410およびプル電流源420間の不一致から生ずる余分な電流を、追加抵抗器RCAおよびRCBを介して接地に消散させることを可能にするように構成することができる。また、抵抗器RSAおよびRSBの値は、IPULLおよびIPUSHについての先の式において計算の要素に入っていないので、プッシュ電流源410とプル電流源420との間に不一致を生じないように、RSAおよびRSBの値を調節することができる。したがって、ある実施形態では、プッシュ電流源410およびプル電流源420が適当な一致を達成するまで、経験的に調節することができるポテンショメータとして、抵抗器RSAおよびRSBを設けることもできる。
プッシュ電流源410およびプル電流源420が十分に平衡していると仮定すると、SOS電流(したがって、SOS電圧)をエネルギ貯蔵セル210に供給する負担は、プッシュ電流源410とプル電流源420との間で、実質的に等しく分担することができる。したがって、差動電流源410、420にかかる応力(stress)を平衡させることができる。
また、先に論じたように、SOS電流励起回路400の接地を、完全に高インピーダンス分離することができる。その結果、アナログ接地端子GNDをエネルギ貯蔵セル210の端子から分離することができ、アナログ接地端子GNDを、エネルギ貯蔵セル210の高直列電源電圧電位から、そしてエネルギ貯蔵セル210の端子に影響を及ぼすおそれがある外部ノイズ源から保護することができる。
図5は、図2の高電圧バッファ500の単一キャパシタ結合型とした実施形態にしたがって、図4BのSOS電流励起回路400および図2のエネルギ貯蔵セル210に動作可能に結合された高電圧バッファ500Aの簡略回路模式図である。高電圧バッファ500Aは、高電圧遮断キャパシタCを含むことができる。高電圧遮断キャパシタCは、SOS電流励起回路400のプッシュ電流源410とエネルギ貯蔵セル210の正端子212との間に動作可能に結合するように構成されている。高電圧遮断キャパシタCは、エネルギ貯蔵セル210からの直流が、差動電流源410、420を循環する(circulating through)のを防止するように構成することができる。また、高電圧遮断キャパシタCは、エネルギ貯蔵セル210によって供給される最大直流供給電圧電位が、差動電流源410、420に印加されるのを防止するように構成することもできる(即ち、差動電流源410、420は、エネルギ貯蔵セル210の端子212、214の内1つだけに直流結合されるからである)。ある実施形態では、高電圧遮断キャパシタCは、代わりに、プル電流源420とエネルギ貯蔵セル210の負端子214との間に動作可能に結合されてもよく、同様の効果が得られる。
差動電流源410、420が既に高インピーダンス接地分離されており、加えて高電圧バッファ500Aによってエネルギ貯蔵セル210の端子212、214の1つから直流が分離されているので、エネルギ貯蔵セル210は、差動電流源410、420に過度な応力をかけることなく、比較的大きな直流電源電圧電位を有することができる。したがって、差動電流源410、420、および高電圧バッファ500Aは、従来のインピーダンス測定システムが測定することができるエネルギ貯蔵セル210よりも大きな直流電源電圧電位を有するエネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを測定するために使用することができる。非限定的な一例として、約60ボルトよりも大きな直流電圧源電圧(voltage source voltage)を有するエネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを測定することができる。また、非限定的な一例として、少なくとも約300ボルトの直流電圧源電圧を有するエネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを測定することもできる。
また、高電圧バッファ500Aは、エネルギ貯蔵セル210の正端子212と負端子214との間に動作可能に結合された抵抗器Rも含むことができる。抵抗器Rは、高電圧遮断キャパシタC上に蓄積された電荷に放電路を設けるように構成することができる。
更に、高電圧バッファ500Aは、高電圧遮断キャパシタCをプリチャージするように構成されたプリチャージ制御回路S2a、S2b、S、RCHGを含むことができる。プリチャージ制御回路S2a、S2b、S、RCHGは、プッシュ電流源410に動作可能に結合されたスイッチS2aと、プル電流源420に動作可能に結合されたスイッチS2b と、プリチャージ抵抗器RCHGと直列に動作可能に結合された制御スイッチSとを含むことができる。プリチャージ抵抗器RCHGは、高電圧遮断キャパシタCとスイッチS2aとの間のノードを、エネルギ貯蔵セル210の負端子214に、プリチャージ抵抗器RCHGを介して選択的に動作可能に結合するように構成されている。
高電圧遮断キャパシタCのプリチャージ動作では、制御スイッチSを閉じることができ、スイッチS2aおよびS2bを開くことができる。その結果、高電圧遮断キャパシタCを遮断電圧で充電することができる。プリチャージ動作が完了すると、制御スイッチSを開くことができ、スイッチS2aおよびS2bを閉じることができ、SOS信号404をエネルギ貯蔵セル210に印加し、測定を実行することが可能になる。測定の完了時に、高電圧遮断キャパシタCの放電動作を実行することができ、スイッチS2aおよびS2bを開くことができる。追加のスイッチ(図示せず)がエネルギ貯蔵セル210を高電圧遮断キャパシタCから切断してもよく、高電圧遮断キャパシタCを放電することができる。
ある実施形態では(例えば、エネルギ貯蔵セル210の電圧応答VCELLおよび電流応答ICELLの双方を測定することが望まれる実施形態では)、高電圧バッファ500Aは、エネルギ貯蔵セル210の正端子212および負端子214の一方に動作可能に結合された電流測定抵抗器RMEASも含むことができる。図5に示す実施形態では、測定抵抗器RMEASは、エネルギ貯蔵セル210の正端子212に動作可能に結合されている。電流測定抵抗器RMEASは、エネルギ貯蔵セル210の端子212、214を通る電流ICELLを測定することを可能にするために、既知の抵抗値を有するとよい。例えば、電流測定抵抗器RMEASの両端間の電圧電位VMEASを測定することができ、この電圧電位VMEASを電流測定抵抗器RMEASの既知の抵抗値で除算することによって、電流ICELLを計算することができる。ある実施形態では、エネルギ貯蔵セル210の端末212、214における電気信号216に対する電流測定抵抗器RMEASの影響を低減するために、電流測定抵抗器RMEASの抵抗値を、他のシステムの抵抗(例えば、エネルギ貯蔵セル210の抵抗成分、差動電流源410、420のソース抵抗、高電圧遮断キャパシタCの寄生抵抗等)と比較して、相対的に小さくなるように選択することもできる。非限定的な一例として、電流測定抵抗器RMEASの抵抗値を約50ミリオーム(mΩ)としてもよい。
図6は、図2の高電圧バッファ500の二重キャパシタ結合型とした実施形態にしたがって、図4BのSOS電流励起回路400および図2のエネルギ貯蔵セル210に動作可能に結合された高電圧バッファ500Bの簡略回路模式図である。高電圧バッファ500Bが追加の高電圧遮断キャパシタCを含むことを除いて、高電圧バッファ500Bは、図5の高電圧バッファ500Aと同様であってもよい。高電圧遮断キャパシタCは、SOS電流励起回路400のプル電流源420と、エネルギ貯蔵セル210の負端子214との間に動作可能に結合されている。
高電圧バッファ500Bの図5の高電圧バッファ500Aを凌ぐ利点には、差動電流源410、420のエネルギ貯蔵セル210からの完全な直流切断(decoupling)が含まれる(即ち、キャパシタCおよびCは、SOS電流励起回路400をエネルギ貯蔵セル210の端子212、214の双方の直流電圧電位から切断するからである)。高電圧バッファ500Bの高電圧遮断キャパシタCおよびCは、しかしながら、事実上互いに直列に動作可能に結合される。その結果、高電圧遮断キャパシタCおよびCの容量値がほぼ同じであると仮定すると、総容量は高電圧遮断キャパシタCおよびCの容量値の半分になる。その結果、高電圧バッファ500Bに動作可能に結合された差動電流源410、420は、図5の高電圧バッファ500Aに動作可能に結合された差動電流源410、420がサポートすることができる電圧電位よりも約2倍も高い電圧電位をサポートすることもあり得る。これらの設計考慮事項は、図6の高電圧バッファ500Bおよび図5の高電圧バッファ500Aのどちらを使用するか選択する際に重視される(weighed)のがよい。
図7は、エネルギ貯蔵セル210(図2)のインピーダンス測定方法を示す簡略フローチャート700である。図2および図7を一緒に参照すると、動作710において、この方法は、SOS信号404をエネルギ貯蔵セル210に印加するステップを含むことができ、SOS電流励起回路400は、差動電流ドライバ410、420(図4Aおよび図4B)を含む。ある実施形態では、SOS信号404を印加するステップは、HOST SOS信号を印加するステップを含んでもよい。ある実施形態では、SOS信号404をエネルギ貯蔵セル210に印加するステップは、高電圧バッファ500、500A、500Bを介してSOS信号404をエネルギ貯蔵セル210に印加するステップを含んでもよい。ある実施形態では、SOS信号404を印加するステップは、SOS制御モジュール310(図3A)によってディジタルSOS信号312(図3A)を生成するステップと、ディジタル/アナログ変換器320(図3A)によってディジタルSOS信号312をチョッピSOS信号324(図3A)に変換するステップと、チョッピSOS信号324を平滑化フィルタ330(図3A)によって平滑化してSOS制御信号302を生成するステップと、SOS制御信号302をSOS電流励起回路400に印加するステップとを含んでもよい。
動作720において、この方法は、エネルギ貯蔵セル210の端子212、214(図5、図6)において、電圧応答VCELLを含む電気信号216を測定するステップを含むことができる。ある実施形態では、電気信号216を測定するステップは、制御回路300の信号測定モジュール340(図3A)によって電気信号216を測定するステップと、測定した信号データ342を制御回路300のインピーダンス計算モジュール350(図3A)に出力するステップとを含んでもよい。
ある実施形態では、動作730において、この方法は、電気信号216を測定するために、制御回路300を較正するステップを含んでもよい(例えば、W.H. Morrison, J.L. Morrison, J.P. Christophersen, P. A. Bald, An Advanced Calibration Procedure for Complex Impedance Spectrum Measurements of Advanced Energy Storage(高度エネルギ貯蔵の複素インピーダンス・スペクトル測定のための高度較正手順)、San Diego: The International Society of Automation, 2012. 58th International Instrumentation Symposiumにおいて論じられているように、多重分路較正(multiple-shunt calibration)を使用し、図8を参照して以下で論ずる制御回路300を較正する単一分路方法を使用して。この文献をここで引用したことにより、その開示内容全体が本願にも含まれるものとする)。このような実施形態では、動作740において、この方法は、電圧応答VCELL、および動作720において実行した較正から得られた較正データから、エネルギ貯蔵セル210の電流応答ICELLを推定するステップを含んでもよい。
ある実施形態では、制御回路300の較正を不要にしてもよい。このような実施形態では、動作750において、この方法は、SOS信号404に対するエネルギ貯蔵セル210の電流応答ICELLを測定するステップを含んでもよい(例えば、図5および図6に示すように、エネルギ貯蔵セル210の端子212、214と直列である既知の抵抗器RMEASの両端間の電圧電位VMEASを測定し、この電圧電位VMEASを抵抗器RMEASの既知の値で除算することによって)。
動作730および740を参照して既に論じたように、電流応答ICELLは、電圧応答VCELLおよび較正データを使用して推定することができ、または、動作750を参照して論じたように、電流応答ICELLを測定してもよい。推定するのであれまたは測定するのであれ、電流応答ICELLが実質的に同じになればよい。ICELLを推定する場合、較正が必要となる場合があるが、1回の測定だけで済ますことができる(VCELLを測定するため)。一方、ICELLを測定する場合、較正は不要になるであろうが、余分な測定が必要となる場合がある(VMEASを測定するため)。この方法を実行する際に動作730および740を通るのか、または動作750を通るのか決めるときに、これらの利点および欠点を考慮するのがよい。
動作760において、この方法は、電圧応答VCELLおよび電流応答ICELLを使用して、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを計算するステップを含む。非限定的な一例として、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンスは、SOS信号404の複数の異なる周波数の各々に対応する電圧応答VCELLの周波数成分を、電流応答ICELLの対応する周波数成分で除算することによって、計算することができる。ある実施形態では、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを計算するステップは、制御回路300のインピーダンス計算モジュール350(図3A)を使用して、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを計算するステップを含む。
図8は、図2のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200の制御回路300の較正する方法例を示す簡略フローチャート800である。図2および図8を一緒に参照すると、動作810において、この方法は、単一分路をエネルギ・セル・インピーダンス測定システム200に動作可能に結合するステップを含むことができる。先に論じたように(図5および図6)、エネルギ貯蔵セル210をプッシュ電流源410およびプル電流源420に(例えば、高電圧バッファ500を介して)動作可能に結合するのと同様に、単一分路をプッシュ電流源410およびプル電流源420に動作可能に結合することができる。単一分路は、既知の抵抗の1つの抵抗性分路を含むのでもよい。
動作820において、この方法は、SOS信号404および直交SOS信号(図示せず)を分路に印加し、平滑化フィルタ330(図3A)の応答を判定するために、分路のSOS信号404および直交SOS信号に対する応答を測定するステップを含むことができる。本明細書において使用する場合、「直交SOS信号」という用語は、SOS信号404の任意の正弦信号を余弦信号に、そしてSOS信号404の任意の余弦信号を正弦信号に変更することによって表すことができるSOS信号404のバージョンを指す。例えば、SOS信号404をISOSSIGNAL=sin(ωt)+cos(2ωt)+sin(3ωt)によって記述することができる場合、対応する直交SOS信号は、IORTHOGONALSOS=cos(ωt)+sin(2ωt)+cos(3ωt)として表すことができる。SOS信号404および直交SOS信号は、双方共、エネルギ貯蔵セル210のインピーダンスを測定する対象となる周波数の各々を含むことができる。
ある実施形態では、SOS信号404はHOST SOS信号を含んでもよく、直交SOS信号は、対応する直交HOST SOS信号であってもよい。ある実施形態では、SOS信号404は正弦の総和を含んでもよく、直交SOS信号は余弦の総和を含んでもよい。ある実施形態では、SOS信号404は余弦の総和を含んでも良く、直交SOS信号は正弦の総和を含んでもよい。また、本開示の範囲内で、他のSOS信号404および直交SOS信号を分路に印加してもよい。
動作830において、この方法は、平滑化フィルタ330の判定された応答を補償するために、プリエンファシス・パラメータを決定し、(例えば、図3AのSOS制御モジュール310)に適用するステップを含むことができる。例えば、制御回路300(図3A)は、SOS信号404および直交SOS信号の周波数成分毎に、振幅および位相応答を判定するように構成することができる。SOS制御モジュール310は、後に続く動作840、850、および860において、SOS信号404および直交SOS信号を印加する際にこれらの振幅および位相応答の各々を補償するように構成することができる。
動作840において、この方法は、双方共第1振幅を有する第1SOS信号および第1直交SOS信号を分路に印加し、第1SOS信号および第1直交SOS信号の双方に対する分路の第1応答を測定するステップを含むことができる。
動作850において、この方法は、双方共第1振幅とは異なる第2振幅を有する第2SOS信号および第2直交SOS信号を分路に印加し、第2SOS信号および第2直交SOS信号の双方に対する分路の第2応答を測定するステップを含む。非限定的な一例として、第2振幅は第1振幅の半分であってもよい。
動作860において、この方法は、双方共第1および第2振幅とは異なる第3振幅を有する第3SOS信号および第3直交SOS信号を分路に印加し、これらのSOS信号および直交SOS信号の双方に対する分路の第3応答を測定するステップを含むことができる。ある実施形態では、第3振幅は第1振幅の2倍であってもよい。
従来の較正技法には、検査エネルギ貯蔵セルの予測インピーダンス値の範囲に及ぶ(cover)異なる抵抗値および無効値を有する複数の異なる分路を利用するものがある。対照的に、図8に示した方法は、単一分路に印加するSOS電流を調節することによって、複数の分路をシミュレートする。図8に示す例では、6つの分路(3つの異なる抵抗性分路および3つの異なる無効性分路)をシミュレートする。具体的には、第1SOS信号の印加(動作840)は第1シミュレート抵抗(simulated resistance)に対応し、第2SOS信号の印加(動作850)は、第1シミュレート抵抗の半分の抵抗である第2シミュレート抵抗に対応し、第3SOS信号の印加(動作860)は、第1シミュレート抵抗の抵抗の2倍である第3シミュレート抵抗に対応する。したがって、第1SOS信号の振幅を調節することによって、分路のシミュレート抵抗値を比例して変化させることができる。
同様に、第1直交SOS信号、第2直交SOS信号、および第3直交SOS信号は、3つの異なるシミュレート・リアクタンス値に対応することができる。比較的低い周波数における比較的低いレベルの容量性リアクタンス(capacitive reactance)は、直交SOS信号を供給することによって、抵抗性分路によってシミュレートすることができ、シミュレート・リアクタンス値は、印加する直交SOS信号の振幅を変化させることによって、変化させることができる。
図8の例は、限定ではなく一例であることは、理解されてしかるべきである。本開示の範囲内において、所与のエネルギ貯蔵セルについて予測される無限数のシミュレート・インピーダンス値の並び替え(permutation)をシミュレートする、無限数のSOS信号および直交SOS信号の異なる並び替え(例えば、第1、第2、および第3SOS信号ならびに直交SOS信号に限定されない)を使用することができる。
図9は、インピーダンス測定システム900の簡略ブロック図である。インピーダンス測定システム900は、1つ以上のエネルギ貯蔵セル910−1、...、910−N(以後全体を通じて、個々に「エネルギ貯蔵セル」(energy storage cell)910、そして纏めて「エネルギ貯蔵セル」(energy storage cells)910と呼ぶこともある)に動作可能に結合されたエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200を含むことができる。エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200は、図2を参照して先に論じたものと同様であってもよい。例えば、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200は、制御回路300、差動電流源410、420(図4Aおよび図4B)を含むSOS電流励起回路400、および高電圧バッファ500を含むのでもよい。エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200は、SOS信号404をエネルギ貯蔵セル910の端子に供給し、端子の電気信号216(例えば、電圧応答、電流応答等)を測定するように構成することができる。エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200は、電気信号216を使用して、エネルギ貯蔵セル910のインピーダンスを判定するように構成することができる。
ある実施形態では、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200は、スイッチング・ネットワーク930を介して、エネルギ貯蔵セル910に動作可能に結合することもできる。スイッチング・ネットワーク930は、エネルギ貯蔵セル910が複数のエネルギ貯蔵セルを含む場合、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200を一度にエネルギ貯蔵セル910の内の1つに動作可能に選択的に(手動でまたは自動的に)結合するように構成することができる。したがって、スイッチング・ネットワーク930は、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200が一度に1つのエネルギ貯蔵セル900のインピーダンスを測定することを可能にするように構成することができる。ある実施形態では、しかしながら、スイッチング・ネットワーク930を使用しなくてもよく、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200がエネルギ貯蔵セル910の各々に(例えば、別個に)動作可能に結合されてもよい。ある実施形態では、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200が複数のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200を含み、各々がエネルギ貯蔵セル910の1つに動作可能に結合されてもよい。ある実施形態では、1つのエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム910が、エネルギ貯蔵セル910の各々に動作可能に結合され、異なる時点においてSOS信号404をエネルギ貯蔵セル910の各々に選択的に印加し、エネルギ貯蔵セル910の各々から結果的に得られる電気信号216を測定するように構成されてもよい。
ある実施形態では、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200は、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200に動作可能に結合されたコンピューティング・デバイス920を含んでもよい。コンピューティング・デバイス920は、外部コンピューティング・デバイス(例えば、パーソナル・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、自動車用中央処理ユニット、タブレット・コンピュータ、スマート・フォン等)を含んでもよい。ある実施形態では、コンピューティング・デバイス920は、制御回路300(図3A)の機能の内少なくとも一部を実行するように構成されてもよい。
例えば、コンピューティング・デバイス920は、測定信号データ342(図3A)を受け取り、この測定信号データ342を使用して、エネルギ貯蔵セル910のインピーダンスを測定するように構成することができる。ある実施形態では、コンピューティング・デバイス920が、更に、制御回路300によって供給されたインピーダンス・データ358を処理するように構成されてもよい。非限定的な一例として、コンピューティング・デバイス920をソフトウェアによって変更し、ユーザが対話的にプロットを見る、報告を作成する、更にエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200の制御回路300によって供給されるインピーダンス・データ358(図3A)に関連する他の動作を行うことを可能にすることもできる。
ある実施形態では、複数のエネルギ貯蔵セル910が望ましい場合もある。非限定的な一例として、一部の電気自動車またはハイブリッド自動車は、複数のエネルギ貯蔵セル910システムによる利点を得ることができる。
ある実施形態では、1つ以上のエネルギ貯蔵セル910によって給電される装置が、エネルギ貯蔵セル910の状態(health)を現場において監視することを可能にするために、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200を含むこともできる。非限定的な一例として、自動車がエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200とエネルギ貯蔵セル910とを含んでもよい。エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システム200が、エネルギ貯蔵セル910の内1つを交換すべきことを検出したときに、警告(例えば、視覚的、可聴、またはこれらの組み合わせ)を出すこともできる。
以上、図に関連付けて特定の例示的な実施形態について説明したが、本開示によって包含される実施形態は、以上で明示的に示し説明した実施形態には限定されないことは、当業者には認識および評価される(recognize and appreciate)であろう。逆に、本明細書において説明した実施形態に対して、以下に特許請求するような、本開示によって包含され法的な均等物を含む実施形態の範囲から逸脱することなく、多くの追加、削除、および変更を行うこともできる。加えて、1つの開示された実施形態からの特徴を、他の開示された実施形態の特徴と組み合わせてもよく、本開示によって包含されることに変わりはない。

Claims (26)

  1. エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイスであって、
    差動電流源を含み、エネルギ貯蔵セルの正端子および負端子から、前記差動電流源の接地端子を分離するように構成された正弦波総和(SOS)電流励起回路であって、前記エネルギ貯蔵セルを介してSOS信号を印加するように構成され、前記SOS信号が複数の正弦波電流信号の総和を含み、前記複数の正弦波電流信号の各々が、複数の異なる周波数の内異なる1つにおいて発振する、SOS電流励起回路と、
    前記SOS電流励起回路、前記正端子、および前記負端子に動作可能に結合するように構成された制御回路と、
    を含み、前記制御回路が、
    前記SOS電流励起回路に前記SOS信号を生成させるように構成されたSOS制御モジュールと、
    前記エネルギ貯蔵セルの前記正端子および負端子上において電気信号を測定するように構成された少なくとも1つの信号測定モジュールと、
    前記少なくとも1つの信号測定モジュールによって測定された電気信号を使用して、前記SOS信号の周波数毎に前記エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算するように構成されたインピーダンス計算モジュールと、
    を含む、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイス。
  2. 請求項1記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイスにおいて、前記複数の異なる周波数が、当該複数の異なる周波数の内最も低い周波数の整数高調波周波数を含む、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイス。
  3. 請求項2記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイスにおいて、前記SOS信号の複数の正弦波電流信号が、前記複数の異なる周波数の連続する周波数毎に、交流正弦および余弦電流信号を含む、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイス。
  4. 請求項1記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイスであって、更に、前記SOS電流励起回路と前記エネルギ貯蔵セルとの間に動作可能に結合された高電圧バッファを含み、前記高電圧バッファが、前記SOS信号の少なくとも一部を搬送する前記SOS電流励起回路の少なくとも1本の信号線を、前記正端子と前記負端子との間における直流電圧電位差から分離するように構成される、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイス。
  5. 請求項4記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイスにおいて、前記高電圧バッファが、前記差動電流源の少なくとも1つと、前記エネルギ貯蔵セルの正端子および負端子の内の少なくとも1つとの間に動作可能に結合された高電圧遮断キャパシタを含む、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイス。
  6. 請求項1記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイスにおいて、前記差動電流源が、前記エネルギ貯蔵セルに電流を流入させるように構成されたプッシュ電流源と、前記エネルギ貯蔵セルから電流をプルするように構成されたプル電流源とを含む、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイス。
  7. 請求項6記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイスにおいて、前記プッシュ電流源が、前記プル電流源と少なくとも実質的に同じ電流を供給するように構成される、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイス。
  8. 請求項1記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイスにおいて、前記差動電流源が、約60ボルト直流よりも大きな直流電圧電位出力を有するエネルギ貯蔵セルを介して、前記SOS信号を供給するように構成される、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイス。
  9. 請求項1記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイスにおいて、前記差動電流源が、少なくとも約300ボルト直流の直流電圧電位出力を有するエネルギ貯蔵セルを介して、前記SOS信号を供給するように構成される、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定デバイス。
  10. エネルギ貯蔵セルのインピーダンス測定方法であって、差動電流源を含む正弦波総和(SOS)電流励起回路によって、正弦波電流信号の総和を含む正弦波総和(SOS)信号をエネルギ貯蔵セルに印加するステップであって、前記正弦波電流信号の各々が、複数の異なる周波数の内異なる1つにおいて発振する、ステップと、
    前記エネルギ貯蔵セルの正端子および負端子において電気信号を測定するステップと、
    前記測定した電気信号を使用して、前記複数の異なる周波数の各々において、前記エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算するステップと、
    を含む、エネルギ貯蔵セルのインピーダンス測定方法。
  11. 請求項10記載の方法において、前記正端子および前記負端子において電気信号を測定するステップが、
    前記エネルギ貯蔵セルの正端子および負端子間にかかる前記SOS信号に対する電圧電位応答を測定するステップと、
    前記エネルギ貯蔵セルを通過する前記SOS信号に対する電流応答を測定するステップと、
    を含む、方法。
  12. 請求項11記載の方法において、前記複数の異なる周波数の各々において、前記エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算するステップが、前記測定した電圧電位応答の内、前記複数の異なる周波数の各々に対応する部分を、前記測定した電流応答の内、前記複数の異なる周波数の同じものに対応する部分で除算するステップを含む、方法。
  13. 請求項12記載の方法において、前記エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算するステップが、前記エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算するように構成された制御回路を較正することなく、前記エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算するステップを含む、方法。
  14. 請求項10記載の方法であって、更に、既知の抵抗の単一分路を使用して、前記エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算するように構成された制御回路を較正するステップを含む、方法。
  15. 請求項14記載の方法において、前記制御回路を較正するステップが、
    第1振幅を有する第1SOS信号を前記単一分路に印加するステップと、
    第1SOS信号に対する前記単一分路の応答を測定するステップと、
    前記第1振幅を有する第1直交SOS信号を前記単一分路に印加するステップと、
    前記第1直交SOS信号に対する前記単一分路の応答を測定するステップと、
    を含む、方法。
  16. 請求項15記載の方法において、前記制御回路を較正するステップが、更に、
    前記第1振幅とは異なる第2振幅を有する第2SOS信号を前記単一分路に印加するステップと、
    前記第2SOS信号に対する前記単一分路の応答を測定するステップと、
    前記第2振幅を有する第2直交SOS信号を前記単一分路に印加するステップと、
    前記第2直交SOS信号に対する前記単一分路の応答を測定するステップと、
    を含む、方法。
  17. 請求項10記載の方法において、前記SOS信号を印加するステップが、前記複数の異なる周波数の内最も低い周波数の1回の周期の間に前記SOS信号を印加するステップを含む、方法。
  18. エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定回路であって、
    差動電流源であって、
    エネルギ貯蔵セルの正端子に動作可能に結合するように構成されたプッシュ電流源と、
    前記エネルギ貯蔵セルの負端子に動作可能に結合するように構成されたプル電流源と、
    前記プッシュ電流源と前記プル電流源との間に動作可能に結合された前記差動電流源の接地端子と、
    を含む、差動電流源と、
    前記プッシュ電流源および前記プル電流源の少なくとも1つに動作可能に結合され、前記プッシュ電流源および前記プル電流源の前記少なくとも1つを、前記エネルギ貯蔵セルによって供給される直流電圧から分離するように構成された高電圧バッファと、
    を含み、
    前記差動電流源が、前記エネルギ貯蔵セルの正端子および負端子を通して正弦波総和(SOS)信号を印加するように構成される、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定回路。
  19. 請求項18記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定回路において、前記プッシュ電流源および前記プル電流源が、各々、演算増幅器電流源を含む、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定回路。
  20. 請求項18記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定回路において、前記高電圧バッファが、
    前記プッシュ電流源と前記正端子との間、および
    前記プル電流源と前記負端子との間、
    の内少なくとも一方において動作可能に結合された少なくとも1つのキャパシタを含む、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定回路。
  21. 請求項20記載のエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定回路において、前記高電圧バッファが、前記少なくとも1つのキャパシタをプリチャージするように構成されたプリチャージ制御回路を含む、エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定回路。
  22. インピーダンス測定システムであって、
    1つ以上のエネルギ貯蔵セルと、
    前記1つ以上のエネルギ貯蔵セルに動作可能に結合されたエネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システムと、
    を含み、
    前記エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システムが、
    差動電流源を含む正弦波総和(SOS)電流励起回路であって、前記1つ以上のエネルギ貯蔵セルにSOS信号を印加するように構成され、前記SOS信号が複数の正弦波電流信号の総和を含み、前記複数の正弦波電流信号の各々が、複数の異なる周波数の内異なる1つを含む、SOS電流励起回路と、
    前記SOS電流励起回路および前記1つ以上のエネルギ貯蔵セルに動作可能に結合された制御回路であって、
    前記SOS電流励起回路を制御し、
    前記SOS信号に応答する前記1つ以上のエネルギ貯蔵セルの端子において電気信号を測定し、
    前記エネルギ貯蔵セルのインピーダンスを計算する、
    ように構成された、制御回路と、
    を含む、インピーダンス測定システム。
  23. 請求項22記載のインピーダンス測定システムにおいて、前記1つ以上のエネルギ貯蔵セルが複数のエネルギ貯蔵セルを含む、インピーダンス測定システム。
  24. 請求項23記載のインピーダンス測定システムであって、更に、前記エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システムを前記複数のエネルギ貯蔵セルに選択的に動作可能に結合するように構成されたスイッチング・ネットワークを含む、インピーダンス測定システム。
  25. 請求項22記載のインピーダンス測定システムであって、更に、前記1つ以上のエネルギ貯蔵セルを含む(include)自動車を含む(comprise)、インピーダンス測定システム。
  26. 請求項25記載のインピーダンス測定システムにおいて、前記自動車が、更に、前記エネルギ貯蔵セル・インピーダンス測定システムを含む、インピーダンス測定システム。
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