JP2018522599A - 垂直風洞スカイダイビングシミュレータ - Google Patents

垂直風洞スカイダイビングシミュレータ Download PDF

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Abstract

垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、待機空間内に延びる湾曲した気流偏向器を有する飛行空間入口を含み、飛行空間入口では、湾曲した気流偏向器の凸面が飛行空間入口を挟んで向き合うもしくは飛行空間入口を向くか、または飛行空間の内側を向き、待機空間に入る乱流の流れを大幅に低減するのに十分な距離ほど待機空間内に延びる。湾曲面は入口の最上部にあり、両側にあってもよい。湾曲面の範囲及び厳密な形状は様々な要素によるが、主な原則として、待機空間に入る乱流の流れを最小化するのに十分でなければならず、待機エリアにいる人にとってより快適であり騒音が少ない効果を有する。さらに湾曲面は、たとえ乱流ではない空気の層流が飛行空間入口を越えたとしても、飛行空間に保つよう促す。これにより、飛行はより快適で予測可能になる。【選択図】図5

Description

本発明は、空気循環式の垂直風洞スカイダイビングシミュレータに関する。
垂直風洞(VWT)は垂直柱で空気を上方に移動させる風洞である。垂直風洞は空気力学の研究用に構築されてきたが、最も注目を集めているのは「屋内スカイダイビング」または「人体飛行」として宣伝されることが多い、娯楽用として使用される風洞である。これらはスカイダイバーに人気の練習ツールにもなっている。娯楽用風洞では、人間は、垂直に発生する風力により、飛行機またはパラシュートを用いることなく、飛行感覚を体験することが可能である。上方向を移動する空気は約毎時195km(毎時120マイルつまり毎秒55m)であり、これは人体が俯せの体勢で落下したときの終端速度である(初心者にはより低速、上級者にはより高速を使用可能)。垂直風洞はスカイダイバーに人気があるため、「屋内スカイダイビング」と呼ばれることが多く、スカイダイバーによると、その感覚はスカイダイビングと非常に似ている。人体は垂直風洞の中空に「浮遊し」、落下時に体験する「人体飛行」の物理現象を繰り返す。
屋外垂直風洞は可搬式または固定式のいずれかの場合がある。可搬式垂直風洞は、しばしば映画及びデモンストレーションで使用され、コンベンション及びステート・フェアなどの大規模なイベントにしばしば貸し出される。可搬式ユニットは、飛行エリアの周辺に壁がないため、飛行者及び観衆に演出効果を与える。これらの垂直風洞により、人は完全または部分的な屋外/空の景色を見ながら飛行することができる。屋外垂直風洞は、初心者の風洞飛行者が風洞の外に転落しないよう、風柱の周辺に壁またはネットをさらに有してよい。
固定式の屋内垂直風洞には、循環式及び非循環式タイプがある。非循環式垂直風洞では、通常、空気は建物の底部付近の吸入口を通って吸い込まれ、人体飛行エリアを流れ、建物の最上部を通って排出される。循環式風洞は、科学的な風洞と同様に、方向転換羽根により空気力ループを形成するが、ループの垂直部分の内部で人体飛行空間に垂直ループを使用する。循環式風洞は、通常、非循環式風洞には適さない寒冷な気候で構築される。屋内垂直風洞の気流は、通常、屋外ユニットの気流よりもスムーズであり、より一層制御される。屋内風洞は温度をより一層制御可能であるため、寒冷な気候でも一年中作動する。
垂直風洞を通って空気を移動させるメカニズムとして、様々なタイプのプロペラ及びファンが使用できる。モーターはディーゼル式または電気式のいずれであってもよく、典型的には、6〜16フィート幅の垂直の気柱を提供する。制御ユニットでは、飛行者を常に見ながら、制御装置による風速の調整が可能である。多くの垂直風洞では、通常、毎時130〜300km(毎時80〜185マイルつまり毎秒35〜80m)の範囲で風速を調整することが可能であり、個人の能力に適応させ、高度な曲技の最中に変化する身体の抗力を補正する。
本分野には多数の特許文献が存在し、1981年に出願されたUS4,457,509には、現代の循環式垂直風洞の特徴の多くを有する「空中浮遊施設」が記載されている。JP2013−121536Aが開示するスカイダイビングシミュレータでは、循環式円形風洞の飛行空間516で空気の上方気流が形成される。図6に示されるスカイダイビングシミュレータ500は、2つの大型ループを伴う循環式風洞510であり、各ループは空気を上方に押し上げて飛行空間516に流し、一対の大型軸流ファンを使用して循環させる。大型軸流ファンは空気を大型ループの周りに押し戻し、飛行空間516を通して上方に流す。循環式風洞510は、空気を上方向に供給して飛行空間516に流す第1の垂直ダクト512、第1の垂直ダクト512に平行に配置され空気を下方向に運ぶ一対の第2の垂直ダクト513、513、風洞の最上部にあり、第1の垂直ダクト512を左側及び右側の垂直ダクト513に接続する左側及び右側の水平ダクト514、風洞の下部ループを形成する左側及び右側の水平ダクト515、を含む。
循環式風洞510の最上部に位置する第1の水平ダクト514には、軸流ファン空気送風機520、空気ARを第2の垂直ダクト513、513にそれぞれ送出するように、520が配置される。循環式の空気経路511が形成される。
飛行者Mが飛行する飛行空間516は、第1の垂直ダクト512のセクションに位置する。飛行空間516では、送風機520、520からの空気ARが、床面516a(典型的には金属格子)の下方から天井516bまで移動するように適合される。1人以上の熟練した飛行者Mは、高速で移動する空気ARの上を浮遊し、曲技を行うことができる。
飛行者Mが飛行空間516を出入りする出入口516cは、第1の垂直ダクト512の側面に含まれる。しかし、出入口516cは、飛行空間516の床面516a側から天井516b側に移動する空気ARの流れに、例えば、乱流を引き起こすなどの影響を及ぼす場合があり、これにより、飛行空間516内で飛行する飛行者は、自身の身体に感じる気流に不快感を覚える可能性がある。US2006/025227をさらに参照してよく、US2006/025227には、飛行空間の入口の待機空間に向かう側に、小型で平らな気流偏向器バー(部材1196)が示されている。飛行空間の入口周辺に置かれる気流偏向器または衝撃保護には他の設計もあるが、これらには待機空間内の乱流を低減する効果がほとんどない。
特に、垂直風洞は、楽しい娯楽体験を求める一般客の関心を引く必要があるため、待機空間内の乱流による不快感を低減または最小化することが非常に望ましい。
本発明は、待機空間内に延びる湾曲した気流偏向器を有する飛行空間入口を含む垂直風洞スカイダイビングシミュレータであり、飛行空間入口では、湾曲した気流偏向器の凸面が飛行空間入口を挟んで向き合うもしくは飛行空間入口を向くか、または飛行空間の内側を向き、待機空間に入る乱流の流れを大幅に低減するのに十分な距離ほど待機空間内に延びる。
ここで、本発明が使用する垂直風洞スカイダイビングシミュレータに実装される主要な機能を要約する。これらの1つ以上の任意の機能は、1つ以上の他の機能と組み合わせることができる。
主要な実装の機能は以下の6つのカテゴリーに分類される。
A.乱流を最小化する機能
B.建物の建設機能
C.冷却機能
D.騒音低減機能
E.娯楽機能
F.顧客の整理
A.乱流を最小化する機能
上記の通り、垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、待機空間内に延びる湾曲した気流偏向器を有する飛行空間入口を含み、飛行空間入口では、湾曲した気流偏向器の凸面が飛行空間入口を挟んで向き合うもしくは飛行空間入口を向くか、または飛行空間の内側を向き、待機空間に入る乱流の流れを大幅に低減するのに十分な距離ほど待機空間内に延びる。
湾曲面は入口の最上部にあり、両側にあってもよい。湾曲面の範囲及び厳密な形状は様々な要素によるが、主な原則として、待機空間に入る乱流の流れを大幅に低減または最小化するのに十分でなければならず、待機エリアにいる人にとってより快適であり騒音が少ない効果を有する。さらに湾曲面は、たとえ乱流ではない空気の層流が飛行空間入口を越えたとしても、飛行空間に保つよう促す。これにより、飛行はより快適で予測可能になる。
湾曲面は垂直面に沿って1次元で、例えば、筒状に湾曲してよく、凸面は、飛行空間の入口の開口部を挟んで向き合うか、飛行空間の内側を向く。湾曲面は、入口の最上部を越えて、より複雑な様式、例えば、2次元または3次元で湾曲することがあり、その凸面は下方向を向くか、または飛行空間の内側を向く。湾曲面は、入口の壁及び入口周辺のあらゆる防御パッドの幅を実質的に越える分だけ待機空間内に延びる。湾曲面の範囲及び幅は、この湾曲面に衝突する乱流と少なくとも同じ広さ、つまり、入口の正面を越えて上方に通過する全ての乱流が湾曲面(複数可)により捕捉される広さである。曲率の度合は、凸面に衝突する乱流が凸面から著しく分離されないように選択される。その結果、飛行空間に移動する乱流の量は、これまでの手法に比べると著しく低減する。
飛行空間の入口の両側をこの方法で確実に湾曲させると、さらにスカイダイバーが入口に衝突したときの負傷の危険性が確実に大幅に低減する。これは、スカイダイバーが尖った隅部または縁部ではなく、滑らかな表面に衝突するためである。滑らかな表面では、特にスカイダイバーが湾曲面を越えて容易に滑走できるため、あらゆる衝撃力をはるかに低減することができる。
湾曲面は、柔軟かつ衝撃を吸収する材料、例えば、ゴム、FRP及び金属からなるいくつかの層などで作製される。実際の形状は複雑なスプラインにより決められる。良好に機能する他の形状及び寸法もあり、単純な半径でも良好に機能できるが、空気力学の観点から見て完璧な形状は、通常、スプラインにより決められる。寸法は乱流の大きさに相当するものとし、構造に適合しなければならない。
要約すると、飛行空間入口の下縁部に気流の分離が発生し、気流の分離は飛行空間入口の正面を越えて上方に通過する乱流を引き起こし、本発明でなければ、普通、この乱流は待機エリアに入り、さらに飛行空間入口の上縁部に衝突する。これにより、より多くの乱流が待機エリア、さらには飛行空間の両方に入り、飛行空間の乱流は飛行体験に悪影響を及ぼすことがある。本発明では、待機エリア及びさらには飛行空間の両方への乱流の流れは著しく低減される。
湾曲面により、飛行空間入口の下に位置する飛行空間の気流偏向器がさらに不要になる。飛行空間入口の下にある気流偏向器は気密の飛行空間には一般的だが、飛行空間に何らかの望ましくない乱流を引き起こす。待機エリア内に延びる飛行空間入口の周辺に湾曲面を追加することにより、飛行空間入口の下にある気流偏向器が不要になるため、飛行空間への乱流の一因となる物体が不要になる。これだけでなく、たとえ乱流ではない空気の層流が飛行空間入口を越えたとしても、飛行空間に保つことにも寄与する。
乱流を低減する別の機能は、空気ダクト内に位置する方向転換羽根であり、方向転換羽根は、気流方向を変えるときの効率性を大きく上げるために、例えば、500mmコード長などの特大サイズであってよい。従来の方向転換羽根ははるかに小型であり、例えば、200〜300mmコード長であるが、乱流を引き起こすことなく気流方向をスムーズに変えるには効果が低い。大型の方向転換羽根は羽根の前後の圧力降下を低減するため、小型の方向転換羽根より効率性が高い。
方向転換羽根は押出しアルミニウムから作製されるため軽量かつ頑丈であり、厳密に規定された形状に製造される。隣接する羽根の間には15cmの隙間があるため小さい乱流/渦しか通過できない。これは、特大サイズのコード長と併せて、乱流ではない空気の層流がダクトを流れ、最終的に飛行空間に流れるように保つのに役立つ。
飛行空間の下に位置する整流器はステンレス鋼で作製され、例えば、セルがハニカム構造で形成される薄壁セルである。セル幅は様々なサイズであってよく、例えば、約129mmであり、六角形の各面の長さは75mmであり、各セルの奥行は約500mmである。しかしながら、はるかに小型の寸法を含む、他のセル寸法も可能である。セル壁は厚さが0.3mmであるが、特に小型のセルが使用される場合には、0.05mmなどのはるかに薄いセル壁も使用することができる。典型的なこれまでの整流器はプラスチックで作製されていたため、セル壁を著しく厚くする必要があり、高い抗力(及びこれによる望ましくない熱)ならびに乱流を引き起こしていた。
B.建物の建設機能
飛行空間の上方空間は、例えば、繊維ガラスなどの繊維強化プラスチック(FRP)から形成され、飛行空間の円形のX断面から矩形のX断面への円滑な移行を可能にする形状である。FRPは複雑な形状に成形できるため、理想的な材料である。これにより、円形のX断面から正方形のX断面への円滑な移行が可能になるため、乱流が最小化される。FRPはさらに、複雑な形状であっても比較的安価に製造でき、軽量であるため、建設が容易である。
FRPはさらに吸音性に優れ、騒音及び振動を低減する。使用する具体的なFRPは厚さ約90mmの2層構造のFRPであり、FRPのハニカムが滑らかなFRPからなる2つの外層に結合している。異なる寸法も可能である。
本システムの軸流ファンは垂直ダクトに位置し、軸流ファンまたはその各々の上方空間はさらに繊維ガラスFRPから形成され、ファン上方のダクトの矩形のX断面からファン空間の円形のX断面への円滑な移行を可能にする形状である。この円滑な移行により乱流が最小化される。
飛行空間は大気圧より圧力が低く、常時開いている入口を通って待機エリアから入る。待機エリアは減圧空間により建物の主要部から分離され、減圧空間と待機エリアとの間には気密ドアがあり、減圧空間と建物の主要部との間には別の気密ドアがある。圧縮弁は各ドアに隣接している(またはドアに埋め込まれるか、もしくは各ドアと同じ壁にある)。よって、一方の弁は外側エリアと減圧空間との間に配置され、他方の弁は待機空間と減圧空間との間に配置される。減圧空間の両方の密封ドアが閉じられると、次に開けられるドアに対応する弁が開き、圧力をスムーズに均一化し、聴力が損なわれるのを回避する。
左側の垂直柱には2つの軸流ファンがあり、右側の垂直柱には2つの軸流ファンがあるが、各軸流ファンはそれ自体のダクト内に位置する。この手法にはいくつかの利点がある。まず、より一般的な水平設置と比べると、軸流ファンを垂直柱に設置することにより、軸受への圧迫が少なくなる。各ファンをそれ自体のダクト内に含むことにより、軸流ファンを事前にオフサイトで作製して完成品ダクト内に入れ、建設現場では、一対の個別ダクトを互いに隣り合うように適所に組み立てるだけであるため、迅速かつ効率良く建設することができる。
圧力センサは飛行空間の外側及び飛行空間の内側に配置され、センサは気圧を継続的に監視し、飛行空間の気圧が規定レベルを上回る場合には、システム全体を迅速にシャットダウンすることができる。飛行空間の気圧が何らかの理由により外気圧と均一化し始めると、他の全てのダクトの圧力が急上昇することがある。さらに、この気圧の上昇は、通常、建物全体の内部に突発的な風を発生させ、一部の内部付属物、内部ドア、ウィンドウ等を破損させることがある。したがって、この場合、ダクトはもはや高速な気流を運ぶことができないため、ファンを含むシステム全体をシャットダウンする方が安全である。軸流ファンをシャットダウンすることにより速度は低減し、圧力差及び潜在的な影響も同様に低下する。ここでは、動圧ではなく静圧を考慮していることに留意されたい。ファンがオフになると、いずれの場所においても圧力は大気と等しくなる。速度が速くなるほど、飛行空間内の圧力は大気に比べて低くなる。これは、吸入口及び吸出口を伴うダクトが気密ではないため、建物の最上部にかかる圧力が大気と均一化するためである。残りのループは気密であるため、内部の圧力は風速により異なる(ベルヌーイの式を参照)。風洞の風速はいずれの場所においても異なる。飛行空間の中が最大であり、その後は徐々に低下する。最も低速なのは空気ジェットの下である。飛行空間で何かが起こった場合、飛行空間は気密ではないため空気を吸い込み、圧力は大気と均一化する。風洞の他のダクトの状況は多数の要素(飛行空間に吸い込まれた空気の量、吸入口及び吸出口の開き具合等)によるため、一般的には予測不可能である。しかしながら、結果として建物内に発生する強風は室内、ドア及びウィンドウを破損させることがある。
飛行空間のCO2センサは、CO2レベルが高くなりすぎると自動的に換気装置を開く。
光ファイバー線は各周波数制御装置をファンに接続し、全ての制御線は二重化されている。
ガラス張りの床は、2階建ての飛行空間の周辺の略中間に構築される。ガラス張りの床では利用可能な床面積が最大化できる。合計サイズ、例えば、建物の面積は、区画法または計画法により規制され得る。よって、ガラス張りの床は、非常に高い空間の美観を損なうことなく床面積を増やすのに効果的な方法である。飛行空間の下部は高さ4m及び半径4.5mの円形であり、飛行空間の上部も高さ4mであり基部の半径4.5mから拡張する。ガラス張りの床は飛行空間の下部の最上部に構築され、見学者は飛行空間の下部及び上部の飛行者を立って見ることができる。
C.冷却機能
方向転換羽根は内部冷却導管を有する。方向転換羽根は、例えば、500mmコード長の非常に大型であるため、冷却導管は大型になることがあり、したがって、大量の冷却材を保持する。方向転換羽根の表面積も広いため、これらの要素が組み合わさって、方向転換羽根を通過する空気を非常に効率的に冷却する。羽根の冷却導管は高圧に耐えられるように設計される(例えば、10ATMの高圧フレオン)。冷却羽根に隣接する漏洩検出器は冷却材の漏洩を検出し、冷却羽根の影響を受けたセクションを自動的にシャットダウンする。
D.騒音低減機能
最上部の水平ダクトにある大型の換気装置は、最上部の水平ダクトの上面にある大型で水平方向に開くパネルにより形成された排気システムを含む。この構成では、ファンの騒音及び移動する空気の排出が上方向に向けられるため、騒音公害が最小化される。従来の循環式垂直風洞は、側面つまり垂直ダクトに排気口があることが多く、風洞周辺の人々に騒音が向けられていた。
最上部ダクトの換気装置はさらに、最上部ダクトの側面(つまり垂直面)にある垂直方向に開くパネルにより形成される吸気システムを含む。
垂直及び水平ダクトを全て振動ダンパー上に設置する(ガラス張りの壁及び風洞の底部ダクトを除く全てのダクトは、こうして振動が減衰される)。
特大サイズの軸流ファンが使用される。各ファンの直径は約3.5mである。通常のファンの直径は、典型的には2m〜3mである。風洞の軸流ファンの一般要件は、毎分X立方メートルなど、必要な量の気流を送り込むことである。これらの要件は同じ直径の飛行空間を有する風洞全てにあてはまる。しかし、軸流ファンの直径が大きいほど、同じ質量流量を提供するのに必要な速度は低速になる。低速の空気ほど発生する騒音は少ない。大型の軸流ファンが大型のブレードを使うほど、効率性が高まり、必要となるRPMは低速になる。非効率的なブレードから出る余分なエネルギーは、通常、騒音に変わる。ブレードの縁部は、通常、マッハ1に非常に近い速度で回転し、著しい騒音量を発生させる。軸のRPMが低速であれば、ブレードの縁部の速度は結果的に低速になり、したがって騒音が減少する。同様に回転体の平衡技術により、回転体が低速で回転するため、振動レベルは結果的に低下する。つまり、これらはより低速で回転し、よってモーターの騒音及び振動が減少する。本発明のファンは最大負荷時に600〜850rpmで回転しており、一方通常のファンでは800〜1000rpmで回転している。低速の回転速度は乱流の減少につながり、よって乱流による騒音が減少する。
施設の内側及び外側の騒音センサは、法令規則を遵守するため継続的に騒音レベルを監視し、システムは必要に応じて騒音を低減するよう動作することができる(例えば、吸出口を開く必要がある場合には電力を自動的に削減し、電力を維持する必要がある場合には吸出口を自動的に閉じる)。
E.娯楽機能
飛行空間を照射するためにUV光を使用する。特殊な照明効果のために全ての常光の輝度を下げる/オフにするときに、飛行者はUVを反射する衣類または器具を使用してUV光を反射する。
特殊な照明効果のために飛行空間の上方の拡張空間に、マトリックス状のRGBのLEDを使用する。RGBのLEDは飛行空間内にいるスポーツマンに方角を与えるために使用したり(例えば、北側/東側/南側/西側は異なる色で着色されてよく、これにより飛行者は複雑な軽業のパフォーマンス中に自身の位置を常に認識する)、パフォーマンスにテンポを設定するために使用したり(複数の飛行者が練習するときに役立つ)、「赤いスポットを触れ」などの練習用ゲームのために使用したりすることができる。
方向転換羽根を照射するために光を使用する。
飛行空間を囲むガラスパネルの間の継目または接合部には、埋め込み式照明装置(例えば、LEDストリップ)が含まれる。照明装置がガラスパネルの外側にあるときに発生する反射は、照明装置を継目に埋め込むことで回避される。
複数のカメラで飛行空間を撮影し、各飛行者の形状及び動作の3D復元が可能である。
1つ以上のデプスセンサ(例えば、Kinect)は飛行空間の物体を検出及び具現化し、各飛行者の形状及び動作の3D復元が可能である。
飛行者が着用するヘルメットは拡張現実ディスプレイを含む。情報(例えば、規定の透明バイザー上に投影される)は残りの飛行時間、指示(例えば、姿勢の変え方を示す図であり、グループまたはチームでシンクロする曲芸を練習するとき等に、特に役立つ)、飛行者が自身の間違いや修正を把握することができるよう、飛行者のリアルタイムビデオを含むことがある。飛行者は、これにより、自身の周囲の飛行空間を明瞭に見ることができるだけでなく、拡張現実ディスプレイ上で情報を見ることができる。ヘルメットは飛行者が着用するRFIDタグにリンクし、リアルタイム情報をヘルメットベースの拡張現実ディスプレイに提供するシステムに対して飛行者を一意に識別できる。
飛行者が着用するヘルメットは、Oculus Riftなどの統合型の高解像度ディスプレイ上に没入型3D現実を提供する。没入型現実は、カメラ及びデプスセンサにより生成された飛行者のリアルタイムビデオ画像、指導者のリアルタイムビデオ画像、仮想場面のビデオ画像(例えば、飛行機からジャンプする、他の飛行者の近くを通過する、スカイダイビングチームの他の飛行者との曲芸、パラシュート展開等)を提供できる。よって、飛行者は自身の周囲の飛行空間をもはや見ることなく(飛行空間のリアルタイムビデオはヘルメットに設置されたカメラからストリーミング配信できる)、代わりに、没入型現実システムにより生成される場面のみを見る。ヘルメットは飛行者が着用するRFIDタグにリンクし、リアルタイム情報をヘルメットベースの拡張現実ディスプレイに提供するシステムに対して飛行者を一意に識別できる。
F.顧客の整理
飛行者はRFIDタグを(例えば、ヘルメットまたは衣服上に)着用する。コンピュータに実装されたシステムは、RFIDタグにより、誰が建物のどこ(例えば、減圧空間、待機エリア、飛行空間、他の場所)にいるかを把握することができる。これにより、以下が可能となる。
o減圧空間、待機エリア、飛行空間で過ごす時間の制御
o各セッションの開始時間、飛行者が減圧空間に入る時間、その後の待機エリアに入る時間、その後の飛行空間に入る時間の制御
o適切な風速及び照明の自動設定
o飛行者の写真/ビデオを正しい送付先に自動的に送信すること(電子メール、FBアカウント等)
o異なる顧客及び顧客タイプ(例えば、初心者、中級者、熟練したスポーツマン等)に合わせた電力消費を把握することによって、各顧客タイプに請求する料金を最適化できる
何人かの飛行者が空間にいるときにもRFIDタグは役立つ。この場合、コンピュータに実装された請求システムは、飛行者1人にセッションの料金を請求するか、飛行者全員に均等に料金を負担させるか、または何らかの他の置換を自動的に行うことができる。中央のディスプレイ画面には、全てのイベントのタイムテーブル及びタイムラインも示されることになる。
それぞれの飛行者は、振動アラート装置(例えば、手首装着型の振動装置または振動機能を備えたスマートウォッチ上で動くアプリケーション)を着用する。これにより、飛行者は、減圧エリアへの移動、飛行空間に入る準備、飛行空間を出る等の必要があるときに、振動アラートで通知される。高い騒音レベル及び/または飛行者が使用する耳栓により、飛行者は口頭による指示を聞くことが難しい場合がある。
飛行セッションの動的な価格設定が可能である。価格設定は、荷重、時間、セッションの前にマーケティングが計画されているか、及び人気に影響を及ぼす他のイベントなどの様々なパラメータに基づく。
IPテレフォニーインテグレーションが提供される。これにより、顧客からの着信の担当者が発信者IDを使用して自動的に顧客を識別し、その顧客の経歴、履歴及び特殊ニーズを提供する記録を自動的かつ迅速に電話応対者に表示させることが可能になる。
実施形態によるスカイダイビングシミュレータの構造を図示する。 実施形態による方向転換羽根の構成を図示する。 実施形態による方向転換羽根の構成を図示する。 実施形態による整流器の構造を図示する。 実施形態による整流器の構造を図示する。 実施形態による整流器の構造を図示する。 実施形態による整流器の構造を図示する。 図5(a)〜図5(c)は、実施形態による待機空間及び減圧空間の構造を図示し、飛行空間入口が待機空間内に延びる湾曲面を有することを示し、この湾曲面は待機空間内に入る乱流の流れを最小化するよう設計される。 従来技術のスカイダイビングシミュレータを図示する概略断面図である。 ロープにより固定されているセーフティメッシュを図示する概略断面図であり、それぞれのロープが飛行空間の壁にある小幅の垂直スロットを通り抜け、その後、長ストロークのばねで外壁に固定される。
ここで、実施形態によるスカイダイビングシミュレータ1を説明する。
図1は、スカイダイビングシミュレータ1の構造を図示する概略断面図である。
概要
図1に示す通り、スカイダイビングシミュレータ1は、ガラス張りの壁の飛行空間20を含む第1の垂直ダクト12から構成され、この第1の垂直ダクト12では空気が上方向に移動する。シミュレータは一対の右側及び左側の第2の垂直ダクト13a、13bを含み、空気はそこから下方向に通過し、第2の垂直ダクト13a、13bは第1の垂直ダクト12と平行である。第1の水平ダクト14aは構造物の最上部にあり、左側及び右側を有し、第1の垂直ダクト12を右側及び左側の第2の垂直ダクト13a、13bに接続する。第2の水平ダクト14bは構造物の底部にあり、右側及び左側の第2の垂直ダクト13a、13bと中央垂直ダクト12を接続する。
第1の垂直ダクト12、第2の垂直ダクト13a、13b、第1の水平ダクト14a及び第2の水平ダクト14bにより、概ね正方形または矩形の形状を有する循環式風洞10が形成される。したがって、空気ARは循環式風洞10の循環路11内を移動できる。
ガラス張りの壁を有する第1の垂直ダクト12のセクションには、飛行者Mが飛行する飛行空間20がある。
飛行空間20は、円筒の周壁21により画成された領域であり、床201に、メッシュ部材(セーフティネット)が設けられる。高速で移動する空気はメッシュ床201を通って上方に通過する。
飛行空間20の側壁は、第1の垂直ダクト12の上部まで垂直に延びる。その後、ダクトは飛行空間20の上部セクション202に形成されるセクション203に達し、このセクションの幅は、内部の風速が飛行者を支えるのに必要な風速を下回って下降するよう、大幅に拡径されている。よって、飛行者はセクション203の最上部まで上昇することはできない。セクション203の形状は、円形断面から矩形断面に円滑に変化する。
よって、飛行空間20内を上方に流れる空気ARの速度は、拡径セクション203を通過するときに減速する。空気を90°に方向転換させる方向転換羽根44、45の近傍における拡径セクション203の径方向の断面積は、飛行空間20内を飛行する飛行者Mを方向転換羽根44、45に衝突させない程度まで空気ARの速度を低減させるのに十分な大きさに設定されている。
第2の垂直ダクト13a及び13bは下方向の空気を取り込み、第1の垂直ダクト12に対して平行であり、第1の垂直ダクト12を挟んで同じ距離にある。
第2の垂直ダクト13a、13bのそれぞれの長手方向のセクションには、空気ARを送出するための送風機30a、30bが、それぞれ吐出口31a、31bを第2の垂直ダクト13a、13bの下方向に向けた状態で配置される。
送風機30a、30bは、それぞれ吸入口32a、32b及び吐出口31a、31bを、それぞれの共通の中心軸の周りに有する軸流送風機の形状である。
空気ARを供給するための送風機30a、30bは第2の垂直ダクト13a、13bの略中央(つまり、各ダクトの上から半分または下から半分)に設けられる。
上記の構成によって、送風機30a、30bから送出された空気ARは、循環式風洞10に形成される循環路11に沿って流れ、その後、第1の垂直ダクト12に設けられる飛行空間20に入る。
循環路11において、送風機30aから飛行空間20まで空気ARが通流する長さと、送風機30bから飛行空間20まで空気ARが通流する長さとは等しくなるように設定されている。
したがって、送風機30aから送出された空気ARの量と、送風機30bから送出された空気ARの量との差異は、2つの気流が第1の垂直ダクト12に配置されるセクション48で合流するときに最小となり、乱流は低減し、したがって、飛行空間20の幅を越える気流の大部分が均一になる。
方向転換羽根
図1に示す通り、循環式風洞10には、循環路11の各隅部で空気ARの方向をスムーズに90°に変えるための複数の方向転換羽根40〜47がある。
方向転換羽根41及び43は、第2の垂直ダクト13a、13bの下部セクションと第2の水平ダクト14bとの接続部分にそれぞれ配置されている。方向転換羽根46、47は、第2の水平ダクト14bと第1の垂直ダクト12の下部セクションとの接続部分に配置されている。
さらに、方向転換羽根40、42は、第2の垂直ダクト13a、13bの上部セクションと第1の水平ダクト14aとの接続部分にそれぞれ配置されている。方向転換羽根44、45は、第1の水平ダクト14aと第1の垂直ダクト12の上部セクションとの接続部分に配置されている。
方向転換羽根40及び41は、第2の垂直ダクト13aの空気ARの方向を変更し、一方、方向転換羽根42及び43は、第2の垂直ダクト13bの空気ARの方向を変更する。
方向転換羽根44及び45は、第1の水平ダクト14aの空気ARの方向を変更し、一方、方向転換羽根46及び47は、第2の水平ダクト14bの空気ARの方向を変更する。
方向転換羽根40〜47の基本的な形状及び構造は実質的には同じである。したがって、以下の説明においては、第2の垂直ダクト13aの下部セクションと第2の水平ダクト14bとの接続部分に配置されている方向転換羽根41について説明し、一方で他の方向転換羽根40、42〜47は必要に応じて適宜説明する。
図2(a)及び(b)は、方向転換羽根41を図示し、図2(a)は、方向転換羽根41の概略斜視図であり、図2(b)は、図2(a)における領域Aの拡大断面図である。
図2(a)に示す通り、方向転換羽根41では、複数の羽根部材41aが互いに平行となり厚み方向に等間隔に配置されている。
図2(b)に示す通り、個々の羽根部材41aは湾曲形状を有し、湾曲形状では、中央部分41a3が羽根の縁部より厚く、羽根の前縁は流入する気流に対して抗力の低い急勾配の面を向ける。
この構成により、送風機30aから送出されて、第2の垂直ダクト13aを下方に流れる空気ARは、第2の垂直ダクト13aを通る空気ARの流れを横切るように配置される複数の案内羽根部材41aの基部41a1の曲率に沿って方向を変え、第2の水平ダクト14b内を第1の垂直ダクト12側に向かって流れる(図1の流路A1、図2(b)の矢印を参照)。このように、方向転換羽根は空気の方向を90°に効率的に変える。
羽根部材41aの基部41a1の中央部分41a3は、羽根部材41aの前縁及び後縁41a4、41a4より厚く、羽根部材41aの長手方向に、一対の導管41a2を含む。導管は羽根に剛性を与えるスパーにより分離される。
導管41a2は、冷却液が通過する通路として機能し、羽根部材41aの全体を冷却する効果がある。
実施形態では、送風機30a、30bから送出された空気ARは、循環式風洞10内を循環路11に沿って循環し、循環する空気ARと循環式風洞10の内壁面との間に摩擦が生じる。
その結果、空気ARの温度は、空気ARが循環式風洞10の中を循環する間に、空気ARと循環式風洞10の内壁面との間に生成した摩擦熱により徐々に上昇する。循環式風洞10の中の空気の温度が高くなりすぎると、飛行空間20内の飛行者Mの飛行が困難になってしまう。
上述の構成では、空気ARが方向転換羽根を通過して方向を変えるときに、空気ARと冷却された基部41a1との間で熱交換が行われ、これにより空気ARの温度が飛行に適した温度まで低下する。
冷却液は、フロンガス(CFC)、ロングライフクーラント(LLC)などの場合がある。「フレオン」はDuPont(米国)の登録商標であるため、本明細書では総称のフロンガスを使用する。
整流器
次に、飛行空間20の真下にある、第1の垂直ダクト12の拡径セクション48に配置されている整流器481を説明する。
図3(a)及び図3(b)は、整流器481を図示する。図3(a)は、整流器481の一部分の概略斜視図であり、図3(b)は、整流器481を構成する筒状部材482の概略斜視図である。
図3(a)及び(b)に示す通り、整流器481では、各々が断面視において略六角形の開口を有する複数の筒状部材482が、側面482bと側面482bを互いに隙間を形成しないよう密着させている。換言すると、整流器481は、いわゆる「ハニカム」構造であるため、長手方向(軸方向)の圧縮応力に対して耐性を示す。
整流器481は、第1の垂直ダクト12の流路断面を横切って配置され、筒状部材482は、筒状部材482の開口482aが気流ARの方向に整列するような向きにある(図1を参照)。
空気が筒状部材482のハミカム格子から構成される整流器481を上方に通過するときに、乱流は大幅に低減する。
この種のスカイダイビングシミュレータで飛行する飛行者は、航空機から降下するスカイダイバーとは異なる特定の感覚(違和感や不快感)を覚える場合があることに留意すべできある。本発明者らは、その原因を解明するために調査を行い、飛行空間20の気流に乱流が存在するときに、飛行者が違和感や不快感を覚えることを見出した。
上述の通り、実施形態では、飛行空間20の下方に整流器481を設けて、整流器481を通じて乱流の空気ARを整流した後、飛行空間20に送出する。このようにすると、整流された乱流のない空気ARが飛行者Mに当たることになり、飛行空間20内の飛行者Mが覚え得る違和感や不快感を低減させる。
縮径セクション
図1に示す通り、第1の垂直ダクト12における飛行空間20と整流器481との間には、第1の垂直ダクト12の流路断面が気流方向に狭くなる縮径セクション49がある。縮径セクション49は、整流器481の上方にある。
実施形態では、空気ARの流れの方向(図1の矢印方向)において、縮径セクション49の直後に飛行空間20がある構成になっている。空気ARは、縮径セクション49を通過するときに大幅に速度を速める。速度が速められた空気ARは縮径セクション49の直後にある飛行空間20に送出されるため、空気ARは飛行空間20の飛行者Mを支えるのに十分な風速(例えば、毎時120マイル)を有し、これはスカイダイバーが俯せの体勢で自由降下するときに体験する終端速度と概して同じである。
飛行空間20では、空気ARの流れによる飛行者Mを上方へ持ち上げる力と、飛行者Mの重さにより飛行者Mを下に引っ張る力との均衡が保たれる。スカイダイバーは自身の形状を変えることにより均衡を変更でき、これにより、熟練したスカイダイバーは飛行空間で複雑な曲技を行うことができる。
待機空間
ここで、飛行空間20の外側に設けられる待機空間50を説明する。
図4(a)〜図4(c)は、待機空間50及び減圧空間57を図示し、図4(a)は、待機空間50、減圧空間57及び飛行空間20の周辺の概略斜視図であり、図4(b)は、上方から見た待機空間50、減圧空間57及び飛行空間20の周辺の概略平面図であり、図4(c)は、図4(a)の平面Aに沿ったLED装置211の周辺の周壁21の断面図である。
図5(a)〜図5(c)は、出入口22を囲む枠部材23を図示し、図5(a)は、飛行空間20から見た出入口22の周辺の正面図であり、図5(b)は、図5(a)の線A−Aに沿った断面図であり、図5(c)は枠部材23の上枠部231の従来の実施形態を図示する。
図4(c)は、LED装置(発光装置)を説明するために含まれる。図5(a)〜図5(c)は、出入口22の構造を説明するために含まれる。
図4(a)及び図4(b)に示す通り、飛行空間20の外側には、飛行空間20を囲む待機空間50がある。
待機空間50は、第1の垂直ダクト12の上部セクションから見た飛行空間20を囲む周壁21、及び周壁21から所定の距離だけ外側に離れた外壁52により分離される。
周壁21には、飛行空間20の入口22が設けられている。この出入口22により待機空間50と飛行空間20との連通が可能になり、飛行者Mの飛行空間20への出入りが可能になる。
飛行空間20の内部から見ると、出入口22は矩形形状を有し、垂直方向では、円筒の周壁21の直径線Xに対して左右対称となる(図4(b)及び図5(a)を参照)。
出入口22の4つの縁部にある空気の分離により、乱流が発生する。
乱流を低減するために、出入口22を囲む枠部23の形状は、出入口22で発生する乱流の影響を低減するよう工夫されている。
具体的には、出入口22の上縁に沿う上枠部231と、上枠部231の両端から下枠部232に向かい下方に延びる側枠部233、233を、それぞれ、飛行空間20の外側に(つまり、待機空間50に向けて)湾曲させて、枠部23が形成されている。前に記載した通り、待機空間内に延びる湾曲した気流偏向器を有する飛行空間入口では、湾曲した気流偏向器の凸面が下方向を向くか飛行空間の内側を向き、待機空間に入る乱流の流れを大幅に低減するのに十分な距離ほど待機空間内に延びる。
ここで、下枠部232で発生する乱流を説明する。
図5(b)に示す通り、飛行空間20を上方に移動して出入口22の下枠部232を通過する空気ARの層流は、空気が下枠部232を通過するときに拡散するため、その結果、下枠部232の下縁部232aに乱流が発生する。
このように発生した乱流は、上枠部231に向かって移動する。
ここで、図5(c)に示す通り、上枠部231が湾曲した凸形状に形成されていない場合、上枠部231の先端231Aに衝突した乱流は、飛行空間20と待機空間50の両方に流入する。飛行空間20に流入した乱流は、飛行空間20内の飛行者が覚える感覚に影響を与えて、飛行者に違和感を引き起こすことがある。待機空間50に流入する乱流は、待機空間の空気に微細な振動を与えて、待機空間50で待機している次の飛行者に違和感を引き起こすことがある。
実施形態では、図5(b)に示す通り、上枠部231と下枠部232との間の距離D1を上枠部231の先端231aに向けて狭くするような方向で上枠部231を湾曲させて、これにより先端231aを待機空間50の内側に配置する。湾曲した凸面231bは下枠部232を向く。
このように、下枠部232で発生した乱流が、上枠部231に向かって移動して湾曲面231bに到達すると、乱流は待機空間50ではなく飛行空間20に向かって移動する。
上枠部231に到達した乱流のほぼ全てが、湾曲面231bに沿って、待機空間50に移動することなく、飛行空間20を上方に移動することになる。
湾曲面231bの曲率半径Rは、湾曲面231bに沿って移動する乱流が湾曲面231bから著しく分離しないように設定される。
さらに、下枠部232に衝突して乱流となった気流は、上枠部231に向かって移動するにつれて待機空間50に向かって移動する傾向にあるので、周壁21の内壁面21aから湾曲面の先端231aまでを測定した湾曲面231bの距離H1は、上枠部231に到達する乱流の幅H2より大きくなるように設定される。
その結果、下枠部232に衝突して乱流となった空気の多くは、上枠部231の湾曲面231bに到達したのち、湾曲面231bに沿って、さらに飛行空間20内の周壁21の内壁面21aに沿って、上方に移動する。
ゆえに、下枠部232に衝突して乱流となった空気ARは待機空間50に向かって移動せず、乱流が待機空間50に流入すると発生する違和感や不快感を、待機空間50で待機する飛行者が覚えることを防止する。
さらに、図4(b)に示す通り、飛行空間の出入口22の両側233、233は、側枠部の間の距離D2が開口部の先端233a、233aに向かって狭くなる方向にさらに湾曲しており、これにより、先端233a、233aは待機空間50の内側に位置し、湾曲した凸状部分233b、233bはそれぞれ側枠部を向く。
その結果、飛行空間20を上方に移動する空気ARが、側枠部233、233の湾曲部分233b、233bに衝突した場合、空気ARは、湾曲部分233b、233bの表面に沿ってスムーズに流れることができ、乱流の発生を好適に防止する。
さらに、飛行者Mが出入りする枠部23の上枠部231及び側枠部233は、それぞれの先端231a、233aを待機空間50に位置させて湾曲しているので(図5(b)の湾曲面231b、図4(b)の湾曲部233bを参照)、飛行者Mが、飛行中に湾曲面に衝突しても、衝撃が低減される。
図4(a)に示す通り、待機空間50は、飛行空間20の床面高さ201で飛行空間20の下部セクション側の狭いエリアに設けられている。飛行空間20を囲む周壁21及び待機空間50の天井56は、透明部材(例えば、FRPまたはアクリル樹脂)で形成されている。
その結果、待機空間50で自身の順番を待つ次の飛行者は、透明部材で形成された周壁21及び天井56を通じて飛行空間20を飛行する飛行者Mの様子を容易に見ることができる。
実施形態では、待機空間50の天井56は、スカイダイビングシミュレータ1の2階の床としても機能し、見学者は、待機空間50の天井56の上に立つことができる。ゆえに、見学者は、透明部材で形成された天井56を通じて飛行空間20内を飛行している飛行者Mの様子を上方から見ることができる。
図4(a)及び図4(c)に示す通り、飛行空間20を囲う周壁21には、複数の照明装置(LED装置211)が、円周に沿って設けられている。LED装置211は、発光面211aを飛行空間20の内部に向けた状態で、周壁21の厚み方向に埋め込まれている。
LED装置211は、周壁21を完全に貫通して飛行空間20に入るわけではなく、LED装置211と飛行空間20との間には、周壁21の厚さH3が保たれていることに留意されたい(図4(c)を参照)。
LED装置211が、周壁21の内壁面21aから飛行空間20の内部に突出している場合、周壁21の内壁面21aの近傍を上方に移動する空気ARの流れが、LED装置211により妨げられる。一方、LED装置211が、周壁21の外壁面21bに配置されている場合、それぞれのLED装置211の発光面211aから発光された光は透明部材で形成された周壁21の厚み方向で乱反射し、その結果、LED装置211は、飛行空間20内を適切に照射することができない。
したがって、実施形態では、それぞれのLED装置211の発光面211aと飛行空間20との間に所定の厚みH3が保たれるよう、LED装置211が周壁21の厚み方向に埋め込まれる。このようにして、LED装置211が飛行空間20の内部に突出せず、ゆえにLED装置211は内壁面21aの近傍を移動する空気ARの流れを妨げることはない。
LED装置211が配置されている周壁21の厚みH3は、周壁21の他の部分の厚みH4よりも薄くなっている(H3<H4)。したがって、それぞれのLED装置211の発光面211aから発光された光は、厚みH3を有する周壁21を容易に透過して飛行空間20の内部を適切に照射することができる。
減圧空間
減圧空間57は待機空間50に隣接している。
図1に示す通り、第1の垂直ダクト12の直径は飛行空間20で最も細くなる。その結果、空気ARの速度は飛行空間20に入るときに最大となり、飛行空間20内及び飛行空間20に連通する待機空間50内の気圧は、第1の垂直ダクト12の外側の圧力(つまり、大気圧)よりも低くなる。したがって、飛行者Mは、飛行空間20または待機空間50から第1の垂直ダクト12の外側(つまり、大気圧環境下)に突然出ると、圧力差により違和感を覚え得る。
図4(a)及び図4(b)に示す通り、スカイダイビングシミュレータ1では、飛行者Mが待機空間50(飛行空間20)を出入りするときに関連する圧力差を低減するために、待機空間50と第1の垂直ダクト12の外側との間に減圧空間57を設けている。
減圧空間57は、待機空間50の外壁52と内壁53とにより気密に画定されている。
内壁53は、減圧空間57と待機空間50とを分離し、減圧空間57と待機空間50とを連通及び非連通にすることが可能な耐圧ドア54が設けられている。外壁52は、減圧空間57と第1の垂直ダクト12の外側の空間とを分離し、減圧空間57と第1の垂直ダクト12の外側の空間とを連通及び非連通にすることが可能な耐圧ドア55が設けられている。
ゆえに、減圧空間57は、気密の耐圧ドア54、55によって、待機空間50及び第1の垂直ダクト12の外側の空間から分離され、したがって、両方の耐圧ドア54、55が閉じられているときには、減圧空間57の圧力は一定に保たれる。
スカイダイビングシミュレータ1では、待機空間50の空気が、減圧空間57を介して第1の垂直ダクト12の外側に漏れ出さないように、耐圧ドア54、55を同時に開くことができないように制御されている。
例えば、飛行を終えた飛行者が、待機空間50を出て第1の垂直ダクト12の外側に行くとき、飛行者は、耐圧ドア55、つまり2つの耐圧ドアのうち第1のドアが閉じられている状態で、耐圧ドア54、つまり2つの耐圧ドアのうち第2のドアを開けて減圧空間57に入る。その後、第2の耐圧ドア54を閉じ、減圧空間57の圧力を第1の垂直ダクト12の外側の圧力(つまり、大気圧)まで徐々に上げる。最終的に、第2の耐圧ドア54が閉じられた状態で、飛行者Mは、第1の耐圧ドア55を開けて第1の垂直ダクト12の外側に行く。
このようにして、飛行者Mは、待機空間50(飛行空間20)の圧力と大気圧との圧力差に慣らされたのち、第1の垂直ダクト12の外側に行くことになるので、急激な圧力変化による違和感が緩和される。
上述の通り、スカイダイビングシミュレータ1では、第2の耐圧ドア54が開けられている間、第1の耐圧ドア55は常に閉じられている。
このようにして、飛行を終えた飛行者が待機空間50を出て第1の垂直ダクト12の外側に行きたいとき、待機空間50と第1の垂直ダクト12の外側とが互いに直接連通することはないので、待機空間50の空気が第1の垂直ダクト12の外側に漏れ出すことはない。
その結果、自身の順番を待つ次の飛行者は、ここで、最初の飛行者が待機空間50から出ることに影響されることなく、飛行を行うことができる。
さらに、減圧空間57を画成する外壁52及び内壁53は、複数(実施形態では3つ以上)の圧力調整器571を含み、減圧空間57の圧力が所定値を超えるときには、調整器571の作動により設定値まで下げられる。これにより、減圧空間57が加圧されすぎることを防止する。
次に、自身の順番を待つ次の飛行者が第1の垂直ダクト12の外側から待機空間50に入りたいときに、飛行者は、第2の耐圧ドア54が閉じられている状態で、第1の耐圧ドア55を開けて減圧空間57に入る。その後、飛行者は第1の耐圧ドア55を閉じ、減圧空間57内の圧力を、大気圧から飛行空間20内の圧力と実質的に同じ圧力まで徐々に低下させる。最終的に、第1の耐圧ドア55が閉じられた状態で、飛行者Mは、第2の耐圧ドア54を開けて待機空間50に入る。
このようにして、飛行者Mは、待機空間50の圧力と第1の垂直ダクト12の外側の圧力との圧力差に慣らされた後、待機空間50に入るので、飛行者が急激な圧力の変化による違和感を覚えなくなる。
上述の通り、スカイダイビングシミュレータ1では、第1の耐圧ドア55が開けられている間、第2の耐圧ドア54は常に閉じられている。
このようにして、待機空間50と第1の垂直ダクト12の外側とが互いに直接連通することはないので、待機空間50の空気が第1の垂直ダクト12の外側に漏れ出すことはない。
その結果、現在飛行している飛行者Mは、次の飛行者が待機空間50に入ることに影響されることなく、飛行を続けることができる。
冷却換気装置
冷却換気装置60は、循環式風洞10を流れる空気ARと循環式風洞10の外側の新鮮な空気とを入れ替え、さらに空気ARが循環式風洞10を循環する間に空気ARと循環式風洞10の内壁面との間に生成する摩擦熱により暖められた空気ARを冷却する装置である。
図1に示す通り、換気装置60は、第1の水平ダクト14aの上壁14a1に設けられている。換気装置60は、上壁14a1の一部分が開閉可能に構成されており、これにより、風洞10内の古い空気ARを大気に放出する(図1の矢印Aを参照)のと同時に、新鮮な大気を風洞10に取り入れる(図1の矢印Bを参照)。
上述の通り、冷却換気装置60は、循環式風洞10を流れる空気ARを大気に放出すると共に、大気から新鮮な空気を循環式風洞10内に取り入れることにより、循環式風洞10内の循環中に暖まった空気ARの温度を冷却するよう動作する。
冷却換気装置60による循環式風洞10内の換気は、飛行者Mが飛行している間だけでなく、飛行者Mが飛行していないときにも行われることに留意すべきである。後者の条件では、送風機30a、30bは、飛行空間20を飛行するために必要な速度の空気ARを送出する必要がないので、送風機30a、30bは低速の回転速度で作動し、送風機の騒音を低減できる。
セーフティメッシュ
従来のセーフティメッシュは飛行空間の壁に直接固定されているため、スカイダイバーが飛行空間の壁の近くで高速に激しく衝突しても、衝撃吸収形状をほとんど取らず、実際に負傷の危険性を招く。図7は、飛行空間の基部にあるセーフティメッシュからのロープ703が、飛行空間の壁701にある小幅の垂直スロット702を通り抜けることを示す改良設計の断面図である。飛行空間の壁701は、したがって、セーフティメッシュの高さに一連の小幅垂直スロットを有し、全ての支持ロープはそこを通り抜ける。各ロープは長ストロークの螺旋ばねを使用して外壁706に固定され、このばねは非拡張時には小型プレートを形成するが、セーフティメッシュに衝撃が加わると大幅に拡張し、たとえ飛行空間に非常に近い場合であっても、長ストロークのばねが拡張することにより、セーフティメッシュへの衝撃の大部分を確実に吸収する。ケーブルまたはロープ703の垂直スロットまたは隙間を通り抜ける部分にはバリア704が取り付けられ、バリア704は人の指が誤ってスロットまたは隙間に挟まれる危険性を低減するために、少なくとも部分的にスロットまたは隙間を塞ぐ。
スカイダイビングシミュレータの動作
次に、スカイダイビングシミュレータ1の動作を、送風機30から送出された空気ARの移動と関連して説明する。
図1に示す通り、初めに、スカイダイビングシミュレータ1は、第2の垂直ダクト13a、13bの送風機30a、30bからの空気ARを、それぞれ循環式風洞10に形成された循環路11に沿って循環させるように構成される。
送風機30a、30bのエンジン(または電気モーター)が起動すると、送風機30a、30bのそれぞれのファン30a1、30b1がそれぞれの回転軸の周りに回転し、このファンの回転によって、送風機30a、30bの一方の吸入口32a、32bからそれぞれ空気ARが吸い込まれ、吸い込んだ空気ARは吸い込みより高い圧力で他方の吐出口31a、31bから放出される。
送風機30a、30bから送出された後、それぞれの空気ARは、第2の垂直ダクト13a、13bを下方に流れる。空気ARは、第2の垂直ダクト13a、13bの下部において空気ARの流れを横切るように設置されている方向転換羽根41、43により方向を変え(実施形態では、方向が約90°変わる)、第2の水平ダクト14b内を第1の垂直ダクト12側に向かって流れる(図1の流路A1、A2を参照)。
次に、第2の垂直ダクト13a及び13bから第2の水平ダクト14b内を第1の垂直ダクト12に向かってそれぞれ流れる空気ARは、方向転換羽根46、47により合流して第1の垂直ダクト12を上方に流れるよう方向を変える。
第1の垂直ダクト12を上方に流れる空気ARは、整流器481を通過すると整流される。整流器481により速度は低下する。
空気ARは、整流器481で整流されたのち、縮径セクション49に送出される。縮径セクション49に送出された空気ARの速度は、空気ARが縮径セクション49を通過すると上昇し、その結果、飛行空間20を上方に流れる強力かつ高速な気流となる。
飛行空間20内の飛行者Mは、飛行空間20を下部から上部に流れる気流上に浮遊することができる。
飛行空間20は上部セクション202に拡径セクション203を有するため、空気ARが飛行空間20の上部に向かって上方に流れるにつれ、空気ARの速度は低下する。
ゆえに、飛行者Mが飛行空間20の上部セクション202まで上昇しても、空気ARの速度は飛行者Mを方向転換羽根44、45に衝突させない程度に減少するため、飛行者Mの方向転換羽根44、45への衝突を防止する。
拡径セクション203を通って飛行空間20内を上方に流れる空気ARは、さらに第1の垂直ダクト12の上部セクションで空気ARの流路断面を横切るように配置される方向転換羽根44、45により、第1の水平ダクト14a内を第2の垂直ダクト13a側に向かう方向と、第1の水平ダクト14a内を第2の垂直ダクト13b側に向かう方向との2つの方向に分流される。
第1の水平ダクト14a内を第2の垂直ダクト13a側に向かって流れる空気ARは、方向転換羽根40により、第2の垂直ダクト13aを下方に流れるよう方向を変え、その後、第2の垂直ダクト13aに配置される送風機30aの吸入口32aに吸い込まれる。
第1の水平ダクト14a内を第2の垂直ダクト13b側に向かって流れる空気ARは、方向転換羽根42により、第2の垂直ダクト13bを下方に流れるよう方向を変え、その後、第2の垂直ダクト13bに配置される送風機30bの吸入口32bに吸い込まれる。
上記の通り、送風機30a、30bからのそれぞれの空気ARは、循環式風洞10の循環路11に沿って循環するようになっている。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その技術的原則の範囲内でなし得る様々な変更及び改良が含まれることが意図される。
主要概念の概要
主な概念を以下のA〜Uで表す21の個別の概念に分類する。各概念は他の1つ以上の概念に組み合わせることができることに留意されたい。
A.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、待機空間内に延びる湾曲した気流偏向器を有する飛行空間入口を含み、飛行空間入口では、湾曲した気流偏向器の凸面が飛行空間入口を挟んで向き合うもしくは飛行空間入口を向くか、または飛行空間の内側を向き、待機空間に入る乱流の流れを大幅に低減するのに十分な距離ほど待機空間内に延びる。
・湾曲面は入口の最上部にあり、湾曲面の凸側は下方向を向き、飛行空間入口を挟んで向き合うか、または飛行空間の内側を向く。
o湾曲面は、2次元以上で湾曲する。
o湾曲面の曲率は、スプラインにより決められる。
・湾曲面は入口の両側にあり、湾曲面の凸側は内側を向くか入口の開口を挟んで向き合う、または飛行空間の内側を向く。
o湾曲面は、円筒が1次元で湾曲するように、1次元で湾曲する。
・湾曲面は、入口の側壁及び入口周辺のあらゆる防御パッドの幅または厚さを実質的に越える分だけ待機空間内に延びる。
・湾曲面は、入口の側壁及び入口周辺のあらゆる防御パッドの幅または厚さを実質的に越える分だけ待機空間内に延び、湾曲面の範囲及び幅は、この湾曲面に衝突する乱流と少なくとも同じ広さ、つまり、入口の正面を越えて上方に通過する全ての乱流が湾曲面(複数可)により捕捉される広さである。
・凸面(複数可)の曲率の度合は、凸面に衝突する乱流が凸面から著しく分離されないように選択される。
・湾曲面の範囲及び厳密な形状は、たとえ乱流ではない空気の層流が飛行空間入口を越えたとしても、飛行空間に保つように設計される。
・湾曲面は、柔軟かつ衝撃を吸収する材料で作製される。
・湾曲面は、ゴム、さらにはFRP及び金属からなるいくつかの層を含む。
・湾曲面により、入口の下にある気流偏向器が不要になる。
B.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、空気ダクト内に位置する方向転換羽根を含み、方向転換羽根は気流方向を変えるときの効率性を大きく上げるために、例えば、350mmを超えるコード長、理想的には500mmコード長の特大サイズである。
・方向転換羽根は押出しアルミニウムから作製される。
・隣接する羽根の間には約15cmの隙間があるため小さい乱流/渦しか通過できない。この効果を達成するために、異なる寸法も可能である。
C.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、飛行空間の下に位置する整流器を含み、整流器はステンレス鋼などの金属で作製され、0.5mm未満の厚さの薄壁セル、例えば、0.05mmの薄壁セルを使用してよい。
・薄壁セルの厚さは0.3mm〜0.05mmである。
・セルはハニカム構造で形成される。
・セル幅は約129mmであり、六角形の各面の長さは75mmであり、各セルの奥行は約500mmである。しかしながら、例えば、セルをはるかに小型にするなど、他のサイズも可能である。
D.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、繊維ガラスなどの繊維強化プラスチック(FRP)から形成されるダクトを含み、ダクトは、円形のX断面から矩形のX断面または矩形のX断面から円形のX断面などの1つの形状からの円滑な移行を可能にする形状である。
・成形されたダクトは飛行空間の上方空間であり、飛行空間の円形のX断面から矩形のX断面への円滑な移行を可能にする形状である。
・成形されたダクトは軸流ファンまたはその各々の上方空間であり、ファン上方のダクトの矩形のX断面からファン空間の円形のX断面への円滑な移行を可能にする形状である。
・FRPは2層構造のFRPであり、FRPのハニカムが滑らかなFRPからなる2つの外層に結合している。
・FRPは厚さ約90mmであり、異なる寸法も可能である。
E.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、待機エリアを含み、待機エリアは減圧空間により建物の主要部から分離され、減圧空間と待機エリアとの間には気密ドアがあり、減圧空間と建物の主要部との間には別の気密ドアがある。
圧縮弁は各ドアに隣接しており(またはドアに埋め込まれる)、減圧空間の両方の密封ドアが閉じられると、次に開けられるドアに対応する弁が開き、圧力をスムーズに均一化し、聴力が損なわれるのを回避する。
F.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、左側の垂直柱に2つ以上の軸流ファン、右側の垂直柱に2つ以上の軸流ファンを含み、各軸流ファンはそれ自体のダクト内に位置する。
・軸流ファンは事前にオフサイトで作製して完成品ダクト内に入れ、建設現場では、一対の個別ダクトを互いに隣り合うように適所に組み立てる。
G.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、圧力センサを含み、圧力センサは飛行空間の外側及び飛行空間の内側に配置され、センサは気圧を継続的に監視し、飛行空間の気圧が規定レベルを上回る場合には、システム全体を迅速にシャットダウンすることができる。
H.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、飛行空間内にCO2センサを含み、CO2センサはCO2レベルが高くなりすぎると自動的に換気装置を開く。
I.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、ガラス張りの床を含み、ガラス張りの床は2階建ての飛行空間の周辺の略中間に構築される。
J.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、内部冷却導管を有する方向転換羽根を含む。
・方向転換羽根は、気流方向を変えるときの効率性を大きく上げるために、例えば、350mmを超えるコード長、理想的には500mmコード長の特大サイズである。
・方向転換羽根は押出しアルミニウムから作製される。
・羽根の冷却導管は高圧に耐えられるように設計される(例えば、10ATMの高圧フレオン)。
・冷却羽根に隣接する漏洩検出器は冷却材の漏洩を検出し、冷却羽根の影響を受けたセクションを自動的にシャットダウンする。
K.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、最上部の水平ダクトにある大型の換気装置を含み、大型の換気装置は最上部の水平ダクトの上面にある大型で水平方向に開くパネルにより形成される排気システムを含む。
・最上部ダクトの換気装置はさらに、最上部ダクトの側面(つまり垂直面)にある垂直方向に開くパネルにより形成される吸気システムを含む。
L.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、直径が3.2mを超える軸流ファンを含む。
・軸流ファンの直径は約3.5mである。
・軸流ファンは最大負荷時に600〜850rpmで回転する。
M.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、施設の内側及び外側の騒音センサを含み、騒音センサは法令規則を遵守するため継続的に騒音レベルを監視し、必要に応じて騒音を低減するよう動作することができるシステムにデータを提供する。
・システムは、吸出口を開く必要がある場合には電力を自動的に削減することができる。
・システムは、電力を維持する必要がある場合には吸出口を自動的に閉じることができる。
N.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、UV光を含み、UV光は飛行空間を照射するために使用され、特殊な照明効果のために全ての常光の輝度を下げる/オフにするときに、飛行者はUVを反射する衣類または器具を使用してUV光を反射する。
O.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、複数のカメラを含み、複数のカメラは飛行空間を撮影し、各飛行者の形状及び動作の3D復元が可能である。
P.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、1つ以上のデプスセンサを含み、1つ以上のデプスセンサは飛行空間の物体を検出及び具現化することができ、各飛行者の形状及び動作の3D復元が可能である。
Q.垂直風洞スカイダイビングシミュレータで飛行者が着用するヘルメットは拡張現実ディスプレイを含む。
・情報(例えば、ヘルメットの規定の透明バイザー上に投影される)は残りの飛行時間、指示(例えば、姿勢の変え方を示す図であり、グループまたはチームでシンクロする曲芸を練習するとき等に特に役立つ)、飛行者が自身のパフォーマンス、間違いまたは修正を把握することができる飛行者を含むことがある。
・飛行者は、これにより、自身の周囲の飛行空間を明瞭に見ることができるだけでなく、拡張現実ディスプレイ上で情報を見ることができる。
・ヘルメットは飛行者が着用するRFIDタグにリンクし、リアルタイム情報をヘルメットベースの拡張現実ディスプレイに提供するシステムに対して飛行者を一意に識別する。
R.垂直風洞スカイダイビングシミュレータで飛行者が着用するヘルメットは、Oculus Riftなどの統合型の高解像度ディスプレイ上に没入型3D現実を提供する。
・没入型現実は、カメラ及びデプスセンサにより生成された飛行者のリアルタイムビデオ画像、指導者のリアルタイムビデオ画像、仮想場面のビデオ画像(例えば、飛行機からジャンプする、他の飛行者の近くを通過する、スカイダイビングチームの他の飛行者との曲芸、パラシュート展開等)のうちのいずれかを提供できる。
・ヘルメットはカメラを含み、飛行空間の場面のリアルタイムビデオを提供する。
・ヘルメットは飛行者が着用するRFIDタグにリンクし、リアルタイム情報をヘルメットベースの拡張現実ディスプレイに提供するシステムに対して飛行者を一意に識別する。
S.RFIDタグは、垂直風洞スカイダイビングシミュレータで飛行者が(例えば、ヘルメットまたは衣服上に)着用するように適合され、ここで、RFIDタグは、コンピュータに実装されたシステムと通信し、誰が建物のどこ(例えば、減圧空間、待機エリア、飛行空間、他の場所)にいるかをシステムに把握させることができる。
・RFIDタグにより、システムは、減圧空間、待機エリア、飛行空間で過ごす時間の把握及び制御が可能となる。
・RFIDタグにより、システムは、各セッションの開始時間、飛行者が減圧空間に入る時間、その後の待機エリアに入る時間、その後の飛行空間に入る時間の把握及び制御が可能となる。
・RFIDタグにより、システムは、適切な風速及び/または照明を飛行者に対して自動設定することが可能となる。
・RFIDタグにより、システムは、飛行者の写真/ビデオを正しい送付先(電子メール、ソーシャルメディアアカウント等)に自動的に送信することが可能となる。
・RFIDタグにより、システムは、異なる顧客及び顧客タイプ(例えば、初心者、中級者、熟練したスポーツマン等)に合わせた電力消費を把握及び制御することが可能となる。
・RFIDタグにより、システムは、各顧客または顧客タイプに請求する料金を制御することが可能となる。
・それぞれの飛行者は振動アラート装置(例えば、手首装着型の振動装置または振動機能を備えたスマートウォッチ上で動くアプリケーション)を着用し、減圧エリアへの移動、飛行空間に入る準備、飛行空間を出る等の必要があるときに、飛行者に振動アラートで通知することが可能となる。
T.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、マトリックス状のRGBのLEDを含み、マトリックス状のRGBのLEDは特殊な照明効果のために飛行空間の上方の拡張空間で使用される。
oRGBのLEDは、飛行空間内にいるスポーツマンに方角を与えるために使用される。
o北側/東側/南側/西側は異なる色で着色されてよく、これにより飛行者は複雑な軽業のパフォーマンス中に自身の位置を常に認識する
oRGBのLEDは、パフォーマンスにテンポを設定するために使用される(複数の飛行者が練習するときに役立つ)。
oRGBのLEDは、「赤いスポットを触れ」などの練習用ゲームのために使用される。
U.垂直風洞スカイダイビングシミュレータは、飛行空間の基部にセーフティメッシュまたはネットを含み、セーフティメッシュまたはネットは周壁または表面に取り付けられるケーブルまたはロープを含み、ケーブルまたはロープは飛行空間の壁にある垂直スロットまたは隙間を通り抜け、これにより、セーフティメッシュまたはネットは飛行空間の壁の近くで衝撃を受けたときに屈曲することができる。
oケーブルまたはロープの垂直スロットまたは隙間を通り抜ける部分にはバリアが取り付けられ、バリアは人の指が誤ってスロットまたは隙間に挟まれる危険性を低減するために、少なくとも部分的にスロットまたは隙間を塞ぐ。
oケーブルもしくはロープまたはその各々は、ばねまたはばね金具を使用して周壁または表面に取り付けられる。
oばねは圧縮時に小型プレートを形成する、長ストロークの螺旋ばねである。
oよって、メッシュは飛行空間セクションの略全幅にわたり柔らかく変形可能な表面を提供し、したがって、従来の設計ではスカイダイバーが従来のメッシュの縁部に激しく衝突すると負傷することがあったが、これに比べてはるかに安全である。
追加機能
・方向転換羽根を照射するために光を使用する。
・飛行空間を囲むガラスパネルの間の継目または接合部には、埋め込み式照明装置(例えば、LEDストリップ)が含まれる。
・飛行セッションの動的な価格設定:価格設定は、荷重、時間、セッションの前にマーケティングが計画されているか、及び人気に影響を及ぼす他のイベントなどの様々なパラメータに基づく。
・IPテレフォニーインテグレーションにより、顧客からの着信の担当者が発信者IDを使用して自動的に顧客を識別し、その顧客の経歴、履歴及び特殊ニーズを提供する記録を自動的かつ迅速に電話応対者に表示させることが可能になる。
1 スカイダイビングシミュレータ
10 循環空間
11 循環路
12 第1垂直ダクト
13a、13b 第2垂直ダクト
14a 第1の水平ダクト
14b 第2の水平ダクト
20 飛行空間
201 床面
21 周壁
211 LED装置
22 上部セクション
23 枠部
231 上枠部
231a 先端
231b 湾曲面
232 下枠部
232a 先端
232b 湾曲面
233 側枠部
233a 先端
233b 湾曲面
30a、30b 送風機
31a、31b 吐出口
32a、32b 吸入口
40〜47 方向転換羽根
40a〜47a 案内羽根
41a1 基部
41a2 穴
41a3 中間部分
41a4 両側
50 待機空間
52 外壁
53 内壁
54、55 ドア
56 天井
57 減圧空間
AR 空気
M 飛行者

Claims (75)

  1. 待機空間内に延びる湾曲した気流偏向器を有する飛行空間入口を含み、前記飛行空間入口では、前記湾曲した気流偏向器の凸面が前記飛行空間入口を挟んで向き合うもしくは前記飛行空間入口を向くか、または前記飛行空間の内側を向き、前記待機空間に入る乱流の流れを大幅に低減するのに十分な距離ほど前記待機空間内に延びる、垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  2. 前記湾曲面は前記入口の最上部にあり、前記面の前記凸側は下方向を向き、前記飛行空間入口を挟んで向き合うか、または前記飛行空間の内側を向く、請求項1に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  3. 前記湾曲面は2次元以上で湾曲する、請求項2に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  4. 前記湾曲面の曲率はスプラインにより決められる、請求項3に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  5. 前記湾曲面は前記入口の両側にあり、前記湾曲面の前記凸側は内側を向くか前記入口の前記開口を挟んで向き合う、または前記飛行空間の内側を向く、請求項1に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  6. 円筒が1次元で湾曲するように、前記湾曲面は1次元で湾曲する、請求項5に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  7. 前記湾曲面は、前記入口の側壁及び前記入口周辺のあらゆる防御パッドの幅または厚さを実質的に越える分だけ前記待機空間内に延びる、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  8. 前記湾曲面は、前記入口の側壁及び前記入口周辺のあらゆる防御パッドの幅または厚さを実質的に越える分だけ前記待機空間内に延び、前記湾曲面の範囲または幅は、この面に衝突する前記乱流と少なくとも同じ広さ、つまり、前記入口の正面を越えて上方に通過する全ての乱流が、前記湾曲面(複数可)により捕捉される広さである、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  9. 前記凸面(複数可)の曲率の度合は、前記凸面に衝突する前記乱流が前記凸面から著しく分離されないように選択される、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  10. 前記湾曲面の範囲及び厳密な形状は、乱流ではない空気の前記層流がたとえ前記飛行空間入口を越えたとしても、前記飛行空間に保つように設計される。
  11. 前記湾曲面は、柔軟かつ衝撃を吸収する材料で作製される、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  12. 前記湾曲面は、ゴム、さらにはFRP及び金属からなるいくつかの層を含む、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  13. 前記湾曲面は、前記入口の下にある気流偏向器を不要にする、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  14. 空気ダクト内に位置する方向転換羽根を含み、前記方向転換羽根は、気流方向を変えるときの効率性を大きく上げるために、350mmを超えるコード長の特大サイズである、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  15. 前記コード長は約500mmである、請求項14に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  16. 前記方向転換羽根は、押出しアルミニウムから作製される、先行請求項14〜15のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  17. 隣接する羽根の間には約15cmの隙間があるため小さい乱流/渦だけが通過できる、先行請求項14〜16のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  18. 前記飛行空間の下に位置する整流器を含み、前記整流器はステンレス鋼などの金属で作製され、薄壁セルは0.5mm未満の厚さである、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  19. 前記薄壁セルは約0.3mm〜0.05mmの範囲の厚さを有する、請求項18に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  20. 前記セルはハニカム構造で形成される、先行請求項18〜19のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  21. 前記セル幅は約129mmであり、六角形の各面の長さは75mmであり、各セルの奥行は約500mmである、請求項20に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  22. 繊維ガラスなどの繊維強化プラスチック(FRP)から形成されるダクトを含み、前記ダクトは、円形のX断面から矩形のX断面、または矩形のX断面から円形のX断面などの1つの形状からの円滑な移行を可能にする形状である、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  23. 前記形成されたダクトは前記飛行空間の上方空間であり、前記飛行空間の前記円形のX断面から矩形のX断面への円滑な移行を可能にするように形成される、請求項22に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  24. 前記形成されたダクトは前記軸流ファンまたはその各々の上方空間であり、前記ファン上方の前記ダクトの前記矩形のX断面から前記ファン空間の前記円形のX断面への円滑な移行を可能にするように形成される、請求項22に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  25. 前記FRPは2層構造のFRPであり、FRPのハニカムが滑らかなFRPの2つの外層に結合している、請求項22〜24に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  26. 前記FRPは厚さ約90mmである、請求項25に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  27. 減圧空間により建物の主要部から分離される待機エリアであり、前記減圧空間と前記待機エリアとの間には気密ドアがあり、前記減圧空間と前記建物の前記主要部との間には別の気密ドアがある、前記待機エリアと、
    各ドアに隣接している(またはドアに埋め込まれるか、もしくは各ドアと同じ壁にある)圧縮弁であり、前記減圧空間の両方の密封ドアが閉じられると、次に開けられる前記ドアに対応する前記弁が開き、圧力をスムーズに均一化し、聴力が損なわれるのを回避する前記圧縮弁と、
    を含む、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  28. 左側の垂直柱に2つ以上の軸流ファン、右側の垂直柱に2つ以上の軸流ファンを含み、各軸流ファンはそれ自体のダクト内に位置する、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  29. 前記軸流ファンは事前にオフサイトで作製して完成品ダクト内に入れ、建設現場では、一対の個別ダクトを互いに隣り合うように適所に組み立てる、請求項28に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  30. 前記飛行空間の外側及び前記飛行空間の内側に配置される圧力センサを含み、前記センサは気圧を継続的に監視し、前記飛行空間の気圧が規定レベルを上回る場合には、システム全体を迅速にシャットダウンすることができる、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  31. 前記飛行空間内にCO2センサを含み、前記CO2センサはCO2レベルが高くなりすぎると自動的に換気装置を開く、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  32. ガラス張りの床を含み、前記ガラス張りの床は2階建ての飛行空間の周辺の略中間に構築される、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  33. 内部冷却導管を有する方向転換羽根を含む、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  34. 前記方向転換羽根は、前記気流方向を変えるときの効率性を大きく上げるために、350mmを超えるコード長の特大サイズである、請求項33に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  35. 前記コード長は約500mmである、請求項34に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  36. 前記方向転換羽根は押出しアルミニウムから作製される、請求項33〜35に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  37. 前記羽根の前記冷却導管は高圧に耐えられるように設計される(例えば、10ATMの高圧フレオン)、請求項33〜36に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  38. 前記冷却羽根に隣接する漏洩検出器は冷却材の漏洩を検出し、前記冷却羽根の影響を受けたセクションを自動的にシャットダウンする、請求項33〜37に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  39. 最上部の水平ダクトにある大型の換気装置を含み、前記大型の換気装置は、最上部の水平ダクトの上面にある大型で水平方向に開くパネルにより形成される排気システムを含む、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  40. 前記最上部ダクトの前記換気装置はさらに、前記最上部ダクトの側面(つまり垂直面)にある垂直方向に開くパネルにより形成される吸気システムを含む、請求項39に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  41. 直径が3.2mを超える軸流ファンを含む、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  42. 前記軸流ファンの直径は約3.5mである、請求項41に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  43. 前記軸流ファンは最大負荷時に600〜850rpmで回転する、請求項42に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  44. 施設の内側及び外側の騒音センサを含み、前記騒音センサは、法令規則を遵守するため継続的に騒音レベルを監視し、必要に応じて騒音を低減するよう動作することができるシステムにデータを提供する、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  45. 前記システムは、吸出口を開く必要がある場合には電力を自動的に削減することができる、請求項44に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  46. 前記システムは、電力を維持する必要がある場合には吸出口を自動的に閉じることができる、請求項44または45に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  47. 前記飛行空間を照射するために使用されるUV光を含み、特殊な照明効果のために全ての常光の輝度を下げる/オフにするときに、飛行者は前記UVを反射する衣類または器具を使用して前記UV光を反射する、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  48. 前記飛行空間を撮影する複数のカメラを含み、前記複数のカメラは各飛行者の形状及び動作の3D復元が可能である、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  49. 前記飛行空間の物体を検出及び具現化することができる1つ以上のデプスセンサを含み、前記1つ以上のデプスセンサは各飛行者の前記形状及び動作の3D復元が可能である、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  50. 先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータで飛行者が着用し、拡張現実ディスプレイを含む、ヘルメット。
  51. 前記ヘルメットの規定の透明バイザー上に投影される情報は、残りの飛行時間、姿勢の変え方を示す図などの指示、前記飛行者が自身のパフォーマンス、間違いまたは修正を把握することができる前記飛行者のリアルタイムビデオのうちいずれか1つ以上を含み得る、請求項50に記載のヘルメット。
  52. 前記飛行者が着用するRFIDタグにリンクし、前記リアルタイム情報を前記ヘルメットベースの拡張現実ディスプレイに提供する前記システムに対して前記飛行者を一意に識別する、請求項50または51に記載のヘルメット。
  53. 先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータで飛行者が着用し、Oculus Riftなどの統合型の高解像度ディスプレイ上に没入型3D現実を提供する、ヘルメット。
  54. 前記没入型現実は、カメラ及びデプスセンサにより生成された前記飛行者のリアルタイムビデオ画像、指導者のリアルタイムビデオ画像、仮想場面のビデオ画像(例えば、飛行機からジャンプする、他の飛行者の近くを通過する、スカイダイビングチームの他の飛行者との曲芸、パラシュート展開等)のうち1つ以上を提供する、請求項53に記載のヘルメット。
  55. 前記飛行空間の場面のリアルタイムビデオを提供するカメラを含む、請求項53または54に記載のヘルメット。
  56. 前記飛行者が着用するRFIDタグにリンクし、前記リアルタイム情報を前記ヘルメットベースの拡張現実ディスプレイに提供する前記システムに対して前記飛行者を一意に識別する、請求項53または55に記載のヘルメット。
  57. 垂直風洞スカイダイビングシミュレータで飛行者が(例えば、ヘルメットまたは衣服上に)着用するように適合されるRFIDタグであって、コンピュータに実装されたシステムと通信し、誰が前記建物のどこ(例えば、減圧空間、待機エリア、飛行空間、他の場所)にいるかを前記システムに把握させることができる、先行請求項のいずれかに記載のRFIDタグ。
  58. 前記システムが、前記減圧空間、前記待機エリア、前記飛行空間で過ごす時間の把握すること及び制御することを可能とする、請求項57に記載のRFIDタグ。
  59. 前記システムが、各セッションの開始時間、前記飛行者が前記減圧空間に入る時間、その後の前記待機エリアに入る時間、その後の前記飛行空間に入る時間を把握すること及び制御することを可能とする、請求項57または58に記載のRFIDタグ。
  60. 前記システムが、適切な風速及び/または照明を前記飛行者に対して自動設定することを可能とする、請求項57〜59に記載のRFIDタグ。
  61. 前記システムが、前記飛行者の写真/ビデオを正しい送付先(電子メール、ソーシャルメディアアカウント等)に自動的に送信することを可能とする、請求項57〜60に記載のRFIDタグ。
  62. 前記システムが、異なる顧客及び顧客タイプ(例えば、初心者、中級者、熟練したスポーツマン等)に合わせた電力消費を把握及び制御することを可能とする、請求項57〜61に記載のRFID。
  63. 前記システムが、各顧客または顧客タイプに請求する料金を制御することを可能とする、請求項57〜62に記載のRFIDタグ。
  64. 前記飛行者が着用する振動アラート装置と連動し、前記減圧エリアへの移動、前記飛行空間に入る準備、前記飛行空間を出る等の必要があるときに、前記飛行者に前記振動アラートで通知することを可能とする、請求項57〜63に記載のRFIDタグ。
  65. 特殊な照明効果のために前記飛行空間の上方の前記拡張空間に使用する、マトリックス状のRGBのLEDを含む、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  66. 前記RGBのLEDは、前記飛行空間内にいるスポーツマンに方角を与えるために使用される、請求項65に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  67. 北側/東側/南側/西側は異なる色で着色され、これにより飛行者は複雑な軽業のパフォーマンス中に自身の位置を常に認識する、請求項66に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  68. 前記RGBのLEDは、パフォーマンスにテンポを設定するために使用される、請求項65〜67に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  69. 前記RGBのLEDは、練習用ゲームのために使用される、請求項65〜68に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  70. 前記飛行空間の基部にセーフティメッシュまたはネットを含み、前記セーフティメッシュまたはネットは、周壁または表面に取り付けられるケーブルまたはロープを含み、前記ケーブルまたはロープは、前記飛行空間の前記壁にある垂直スロットまたは隙間を通り抜け、これにより、前記セーフティメッシュまたはネットは、前記飛行空間の前記壁の近くで衝撃を受けたときに屈曲することができる、先行請求項のいずれかに記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  71. 前記ケーブルもしくはロープまたはその各々は、ばねまたはばね金具を使用して前記周壁または表面に取り付けられる、請求項70に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  72. 前記ばねは長ストロークの螺旋ばねである、請求項71に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  73. 前記長ストロークの螺旋ばねは圧縮時に小型プレートを形成する、請求項72に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  74. 前記垂直スロットまたは隙間を通り抜ける前記ケーブルまたはロープは、バリアに取り付けられ、前記バリアは、人の指が誤って前記スロットまたは隙間に挟まれる危険性を低減するために、少なくとも部分的に前記スロットまたは隙間を塞ぐ、請求項71〜73に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
  75. 前記メッシュは、前記飛行空間セクションの略全幅にわたり、柔らかく変形可能な表面を提供する、請求項70〜74に記載の垂直風洞スカイダイビングシミュレータ。
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