JP2018521668A - 新規の無限型ヘリアンツス植物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む種間ヘリアンツス(Helianthus)植物を提供する。前記植物を作る方法も提供される。

Description

本発明は、ヘリアンツス・アンヌウス(Helianthus annuus)×ヘリアンツス・アルゴフィルス(Helianthus argophyllus)から作られる植物に関する。特に、H.アンヌウス(H.annuus)×H.アルゴフィルス(H.argophyllus)から作られる無限型の(indeterminate)表現型を含む種間ハイブリッドヒマワリ植物に関する。
序論
ヘリアンツス(Helianthus)はキク科(Asteraceae)の約70種を含む植物の属であり、これらは、南アメリカ原産の3種を除く全てが北アメリカを原産とする。一般的なヒマワリである人気のある一年生種ヘリアンツス・アンヌウス(Helianthus annuus)には慣用名「ヒマワリ」も適用される。この種及び他の種、特にキクイモ(Jerusalem artichoke)(H.ツベロスス(H.tuberosus))は、食用作物及び観賞植物として温帯地域で栽培される。
鉢植えタイプのヒマワリの市場は、北アメリカ及び世界の他の地域において急速に成長している。しかしながら、現在の市販の鉢植えヒマワリにはいくつかの不都合がある。これらは、多くの場合、丈が高すぎて出荷用ラックに収めることが容易でなく、十分に枝分かれしておらず、開花期が短い。
本出願は、これらの不都合に予想外に対処する、ヘリアンツス・アンヌウス(Helianthus annuus)×ヘリアンツス・アルゴフィルス(Helianthus argophyllus)植物から作られる新しい無限型種間植物種について記載する。
従来のヘリアンツス(Helianthus)植物とは違って、本発明の植物は、新しい枝、シュート及び花を成長させ続ける。
この新しい無限型種は、鉢植え花及び切り花の使用を超えて、大型ミックスコンテナ(mix container)及びランドスケープを含むように、観賞用ヒマワリの使用を拡大する可能性を有し、それにより、観賞用ヒマワリの市場が全体的に拡大される。
本発明の発明者らは、従来のヘリアンツス(Helianthus)植物の枝分かれ及び開花の特徴と比較して驚くほど高レベルの枝分かれ、高レベルの連続的開花、及び無限型の表現型を有する種間ハイブリッドヒマワリ植物を開発した。
本発明は、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む種間ヘリアンツス(Helianthus)植物に関する。
一実施形態では、本発明の種間ヘリアンツス(Helianthus)植物は、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含むヘリアンツス(Helianthus)植物との交雑によって得ることができ、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む前記植物の代表的な種子のサンプルは、NCIMB受入番号42200で寄託されている。
本発明は無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含むヘリアンツス(Helianthus)植物を提供し、無限型の表現型の原因となる前記遺伝的決定因子は、NCIMB受入番号42200で寄託された種子から成長させた植物において見出すことができる。
また本発明は無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含むヘリアンツス(Helianthus)種子も提供し、前記種子は、NCIMB受入番号42200で寄託された種子から成長させた植物又はその子孫から得ることができる。
本発明は、本発明の植物からのヘリアンツス(Helianthus)種子を提供する。
本発明は、本発明の植物からの種子を成長させることによって生産されるヘリアンツス(Helianthus)植物を提供する。
一実施形態では、本発明の植物は、H.アンヌウス(H.annuus)及びH.アルゴフィルス(H.argophyllus)から得ることができる種間植物である。
本発明は、第1の親ヘリアンツス(Helianthus)植物と、第2の親ヘリアンツス(Helianthus)植物とを交雑させる工程と、得られたF1ハイブリッドヘリアンツス(Helianthus)種子を収穫する工程とを含む、本発明の植物のF1ハイブリッドヘリアンツス(Helianthus)種子の生産方法を提供する。
一実施形態では、第1のヘリアンツス(Helianthus)植物はH.アンヌウス(H.annuus)であり、第2のヘリアンツス(Helianthus)植物はH.アルゴフィルス(H.argophyllus)である。
本発明は、本発明の方法によって生産される植物の種子を提供する。
本発明は、本発明の前記ハイブリッド種子を成長させることによって生産されるハイブリッド植物又はその部位を提供する。
本発明は、本発明のハイブリッド植物から生産される、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む種子を提供する。
本発明は、NCIMB受入番号42200で寄託された生存可能なヘリアンツス(Helianthus)種子及び前記寄託された種子から成長させた植物及びその子孫を提供する。
本発明の典型的な植物を示す。
本発明は、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含むヘリアンツス(Helianthus)植物を提供する。
本発明の典型的な植物は図1に示される。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物は、ヘリアンツス(Helianthus)植物と、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む別のヘリアンツス(Helianthus)植物とを交雑させることによって得ることができる種間植物であり、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む前記植物の代表的な種子のサンプルは、NCIMB受入番号42200で寄託されている。一実施形態では、無限型の表現型は優性である。
一実施形態では、本発明の植物は、H.アンヌウス(H.annuus)及びH.アルゴフィルス(H.argophyllus)から作られる種間植物である。
一実施形態では、本発明の植物は、ヘリアンツス・デビリス(Helianthus debilis)及び別のヘリアンツス(Helianthus)植物から作られる種間植物である。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物は、高さが90cm未満、より好ましくは80cm未満であり、より好ましくは高さが70cm未満である。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物は、高さが60cmを超える。
一実施形態では、本発明の植物を作るために使用される対応する種子親系統の高さは、35cm〜45cmの間である。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物は、少なくとも80個の花、より好ましくは少なくとも90個の花、より好ましくは少なくとも100個の花、より好ましくは少なくとも110個の花を有する。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物は、80個〜120個の間の花を有する。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物は、140cm〜160cmの間の幅を有する。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物は、第2の花の直径が少なくとも14cm、より好ましくは少なくとも15cm、最も好ましくは少なくとも16cmである。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物は、第2の花の直径が15cm〜17cmの間である。
一実施形態では、植物の高さ、花の数、植物の幅、及び花の直径は、本明細書に記載される典型的な環境条件下で測定される。一実施形態では、これらの測定は、最終植物から得られる。
本発明の植物は、本明細書で定義されるように、十分に枝分かれしており、かつ早期に開花する。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物は、無花粉の花を有する。無花粉の花は、ストレスの多い条件(例えば、水が少ない、及び/又は肥料が少ないか全くない、など)の不在下で成長させたときに、目に見える花粉を有さない。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物は、中日性の開花反応を有する。
一実施形態では、本発明に従うヘリアンツス(Helianthus)植物は、一年生植物である。
本発明は無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含むヘリアンツス(Helianthus)植物を提供し、無限型の表現型の原因となる前記遺伝的決定因子は、NCIMB受入番号42200で寄託された種子から成長させた植物において見出すことができる。
本発明は無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含むヘリアンツス(Helianthus)種子を提供し、前記種子は、NCIMB受入番号42200で寄託された種子から成長させた植物又はその子孫から得ることができる。
本発明は無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含むヘリアンツス(Helianthus)種子を提供し、前記種子は、植物ヘリアンツス(Helianthus)種間ハイブリッドYellow Dark Centre 70052828(SUO22=SUL1)を含む系統を有し、前記植物の代表的な種子は、NCIMB受入番号42200で寄託されている。
本発明は無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含むヘリアンツス(Helianthus)種子を提供し、前記遺伝的決定因子は、受入番号NCIMB42200でNCIMBに寄託されている種子の代表的なサンプルであるヘリアンツス(Helianthus)種間ハイブリッドYellow Dark Centre 70052828(SUO22=SUL1)において、又は無限型の表現型の原因となる前記遺伝的決定因子を含むその子孫もしくは祖先において存在する。
一実施形態では、本発明の植物は、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む優良(elite)ヘリアンツス(Helianthus)植物である。
一実施形態では、本発明の植物からのヘリアンツス(Helianthus)種子は、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む。
本発明は、本発明の種子を成長させることによって生産されるヘリアンツス(Helianthus)植物を提供する。
一実施形態では、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物はハイブリッドである。一実施形態では、本発明のハイブリッドヘリアンツス(Helianthus)植物は雄性不稔性である。
本発明は、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物から生産される細胞の組織培養物を提供し、前記組織培養物の細胞は、種子、葉、花粉、胚、子葉、胚軸、分裂組織細胞、根、根端、雌しべ、葯、花、茎、及び葉柄からなる群から選択される植物部位から生産される。
本発明は、組織培養物から再生される本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物を提供する。
本発明は、本発明のヘリアンツス(Helianthus)植物の胚珠を提供する。
本発明は、第1の親ヘリアンツス(Helianthus)植物と、第2の親ヘリアンツス(Helianthus)植物とを交雑させる工程と、得られたF1ハイブリッドヘリアンツス(Helianthus)種子を収穫する工程とを含む、F1ハイブリッドヘリアンツス(Helianthus)種子の生産方法を提供する。
一実施形態では、第1の親植物は小型植物であり、第2の親植物は、無限型の表現型の原因となる遺伝因子を含む種ヘリアンツス・アルゴフィルス(Helianthus argophyllus)の植物である。一実施形態では、小型植物はCMS雌親である。一実施形態では、雌親は、黄色及び赤色の二色の小型植物である。一実施形態では、小型植物は雄親である。小型植物は、典型的な環境条件下、温室内の鉢で成長させると、通常約38cmの高さである。
本発明はさらに、本発明の植物と、別のヘリアンツス(Helianthus)植物とを交雑させることによる、前記ヘリアンツス(Helianthus)植物及び種子の生産方法に関する。また本発明は、ヘリアンツス(Helianthus)以外の属への遺伝的決定因子の伝達又は遺伝子移入にも関する。
遺伝的決定因子を別の植物に伝達するために、戻し交雑育種を使用することができる。このために望ましいホモ接合性栽培品種又は近交系は反復親である。伝達すべき形質の供給源は、ドナー親と呼ばれる。得られた植物は、反復親(例えば、栽培品種)の特性と、ドナー親から伝達された望ましい形質とを有することが予想される。最初の交雑の後、ドナー親の表現型を有する個体が選択され、反復親に対して繰り返し交雑(戻し交雑)される。得られた植物は、反復親(例えば、栽培品種)の特性と、ドナー親から伝達された望ましい形質とを有することが予想される。
本発明に従う無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子のための適切なドナー親はヘリアンツス(Helianthus)植物ヘリアンツス(Helianthus)種間ハイブリッドYellow Dark Centre 70052828(SUO22=SUL1)でよく、その代表的な種子は、2014年1月10日にNCIMB42200でNCIMB(Ferguson Building,Craibstone Estate,Bucksburn,Aberdeen AB219YA,Scotland)に寄託されている。
従って、ヘリアンツス(Helianthus)育種の当業者は、本発明の説明に基づいて、そしてヘリアンツス(Helianthus)植物ヘリアンツス(Helianthus)種間ハイブリッドYellow Dark Centre 70052828(SUO22=SUL1)(その代表的な種子は受入番号NCIMB42200で寄託されている)を所有していれば、当該技術分野において周知の任意の育種技術を用いて、本発明に従う無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を任意の他のヘリアンツス(Helianthus)植物に伝達するのに何の困難もない。
本発明は、本発明の方法によって生産されるハイブリッド種子を提供する。
本発明は、本発明の種子を成長させることによって生産される本発明の植物又はその部位(切り花を含む)を提供する。一実施形態では、本発明の植物は、コンビネーションミックスコンテナ(combination mix container)において使用される。
一実施形態では、本発明の植物は、栄養手段によって繁殖させることができる。
本発明は、本発明のハイブリッド植物から生産される無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む種子を提供する。
本発明は、NCIMB受入番号42200で寄託された生存可能なヘリアンツス(Helianthus)種子、ならびに前記寄託種子から成長させた植物及びその子孫を提供し、子孫は無限型の表現型の遺伝的決定因子を含有する。
定義
本出願の範囲内で使用される技術用語及び表現は、一般的に、本明細書において以下で他に指示されない限り、植物育種及び栽培の関連技術においてそれらに普通に適用される意味が与えられるべきである。
本明細書及び特許請求の範囲において使用される場合、文脈が他に明白に指示しない限り、単数形「a」、「an」、及び「the」は、複数の指示対照を含む。従って、例えば、「植物(単数)」への言及は、1つ又は複数の植物を含む。
本明細書で使用される場合、「育種」という用語及び文法的なその変化形は、子孫の個体を発生させる任意のプロセスを指す。育種は有性もしくは無性生殖的、又はこれらの任意の組み合わせであり得る。例示的な非限定的な種類の育種には、交雑、自殖、倍加半数体の派生的生成(doubled haploid derivative generation)、倍数体化、及びこれらの組み合わせが含まれる。本発明の花の表現型は、育種によって容易かつ安定的に子孫に伝達され得る。
本明細書で使用される場合、植物の育種との関連での「ハイブリッド」という用語は、2つの近交系間の交雑を含むがこれに限定されない、異なる系統又は品種又は種の植物を交雑させることによって生産された、遺伝的に異なる親の子孫である植物を指す。
「栽培品種ヘリアンツス(Helianthus)植物」又は「優良ヘリアンツス(Helianthus)植物」は、本発明の範囲内では、もはや天然状態ではないが人の世話により、そして人の使用及び/又は消費のために発育された植物を指すと理解される。栽培品種植物又は優良植物の一例はヘリアンツス(Helianthus)種間ハイブリッドYellow Dark Centre 70052828(SUO22=SUL1)であり、その代表的な種子は、受入番号NCIMB42200で寄託されている。
「最終植物」は、開花し始めたばかりの植物であると定義される。通常開花は、本明細書に記載される典型的な環境条件下で成長させると、播種から約85〜90日(12〜13週間)で始まる。
「十分に枝分かれした植物」は、開花期に鉢内の植物1本につき6〜8本の枝を有する植物であると定義される。従来の鉢植えタイプのヘリアンツス(Helianthus)植物は、鉢内の植物1本につき1本の主茎を有するだけである。
早期に開花する植物は、本明細書に記載される典型的な環境条件で成長させたときに約85〜90日で開花する植物であると定義される。
本発明の植物を成長させるための典型的な環境条件は、早春の播種の21日後から晩秋までカリフォルニアにおいて、日光14〜16時間、及び1日の平均温度27〜29℃である。他に記載されない限り、本発明の植物は、これらの典型的な環境条件下で成長させると、記載される表現型を示す。
無限型の植物は、本明細書に記載される典型的な環境条件下で成長させると、最初の花が出現したときから連続的に枝分かれし、連続的に新しいシュートを出現させ、連続的に開花する植物であると定義される。
本明細書で使用される場合、「植物部位」という語句は、植物をそこから再生することができる、植物中の無傷の植物細胞などの単細胞及び細胞組織、細胞凝集塊、ならびに組織培養物を含む植物の部位を指す。植物部位の例としては、花粉、胚珠、葉、胚、根、根端、葯、花、果実、茎、苗条、及び種子からの単細胞及び組織、ならびに接ぎ穂、台木、プロトプラスト、カルスなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「子孫」という用語は、特定の交雑の派生物を指す。通常、子孫は2つの個体の育種から生じるが、同じ種(特に、いくつかの植物及び雌雄同体動物)は自殖させることもできる(すなわち、同じ植物がオス及びメスの両配偶子のドナーとしての機能を果たす)。派生物は、例えば、F1、F2、又はそれに続く任意の世代であり得る。
「形質」は、本発明の範囲内で、特徴又は表現型を指すと理解される。形質は優性的に遺伝されても劣性的に遺伝されてもよく、一遺伝子性でも多遺伝子性でもよい。
「優性」は、本発明の範囲内で、ヘテロ接合状態又はホモ接合状態で存在するときに表現型を決定する対立遺伝子を指すと理解される。
「劣性」対立遺伝子は、ホモ接合状態で存在するときにのみ表示される。
種子寄託の詳細
H.アンヌウス(H.annuus)及びH.アルゴフィルス(H.argophyllus)から作られた変種ヘリアンツス(Helianthus)種間ハイブリッドYellow Dark Centre 70052828(SUO22=SUL1)の種子は、ブタペスト条約の約定に基づいて、2014年1月10日に番号NCIMB42200でNCIMB(Craibstone,Aberdeen,UK)に寄託されている。
種子の寄託は、Syngenta Participations AG,Basel 4002,Switzerlandの名において行われた。
以下の実施例は、本発明のいくつかの実施形態をより詳細に説明するために提供される。しかしながら、これらは決して本発明の広い範囲を限定すると解釈されてはならない。当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく本明細書に開示される原理の多数の変更及び修正を容易に考案することができる。
実施例1
親系統
Juniorは市販の細胞質不稔性ハイブリッドであり、これを雌植物として使用して、4世代の間、同系交配させたSyngentaの育種プログラムにおいて使用される花粉植物と交雑させた。この交雑種は2008年9月に作られた。
花粉親の系統は、Syngentaの育種プログラムにおいて使用されるH.アルゴフィルス(H.argophyllus)変種から発育させた。カリフォルニア州ギルロイ(Gilroy,California)のSyngentaの敷地において2008年5月に畑に植え、放任受粉(OP)させた種子を畑の選択した植物から採取した。収穫したOP種子を2008年3月に温室内に植えて、試験用に75本の植物を得た。試験から単一の植物を選択した。この植物から自然に落ちた種子を収穫し、2009年9月にギルロイ(Gilroy)で温室内に植えた。集団から植物を選択し、上記の雌親Juniorに交雑させた。種間ハイブリッドを作るために、この単一の植物を真の近交系にさらに発育させた。2010年及び2011年に、ギルロイ(Gilroy)及びオランダのエンクホイゼン(Enkhuizen)の両方のSyngenta所有のいくつかの場所において、このハイブリッドSU022=SUL1を温室及び畑で試験及び評価した。
実施例2
植物の測定データ
植物の測定データは、花粉親系統H.アルゴフィルス(H.argophyllus)、種子親系統H.アンヌウス(H.annuus)、及びSUO22=SUL1から得た。得られた測定値は以下の表に示される。
Figure 2018521668
色測定は、王立園芸協会(Royal Horticultural Society)(RHS)スケールを用いて記録する。SUL22=SUL1について、植物の高さ、幅及び第2の花の直径データも記録した。SUL22=SUL1及びヒマワリ「Ballad」について、花の総数及び植物あたりの平均を記録した。ヒマワリ「Ballad」について、植物の高さ及び植物あたりの平均高さを記録した。得られた測定値は、以下の表に示される。
Figure 2018521668
Figure 2018521668
Figure 2018521668
Figure 2018521668
Figure 2018521668

Claims (11)

  1. 無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む種間ヘリアンツス(Helianthus)植物。
  2. ヘリアンツス(Helianthus)植物と、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む別のヘリアンツス(Helianthus)植物とを交雑させることによって得ることができ、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む前記植物の代表的な種子のサンプルがNCIMB受入番号42200で寄託されている、請求項1に記載の種間ヘリアンツス(Helianthus)植物。
  3. 前記無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子が、NCIMB受入番号42200で寄託された種子から成長させた植物において見出され得る、請求項1に記載の種間ヘリアンツス(Helianthus)植物。
  4. 前記植物が、H.アンヌウス(H.annuus)及びH.アルゴフィルス(H.argophyllus)から作られる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の種間ヘリアンツス(Helianthus)植物。
  5. 無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含むヘリアンツス(Helianthus)種子であって、請求項1〜4のいずれか一項に記載の植物から得ることができる種子。
  6. 請求項5に記載の種子を成長させることによって生産されるヘリアンツス(Helianthus)植物。
  7. 第1の親ヘリアンツス(Helianthus)植物と、第2の親ヘリアンツス(Helianthus)植物とを交雑させる工程と、
    得られたF1ハイブリッドヘリアンツス(Helianthus)種子を収穫する工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項5に記載のハイブリッドヘリアンツス(Helianthus)種子の生産方法。
  8. 請求項7に記載の方法によって生産されるハイブリッド種子。
  9. 請求項8に記載のハイブリッド種子を成長させることによって生産されるハイブリッド植物又はその部位。
  10. 請求項9に記載のハイブリッド植物から生産される、無限型の表現型の原因となる遺伝的決定因子を含む種子。
  11. NCIMB受入番号42200で寄託された生存可能なヘリアンツス(Helianthus)種子、及び前記寄託された種子から成長させた植物、又は無限型の表現型の遺伝的決定因子を含有するその子孫。
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