JP2018520017A - セキュリティ要素の製造方法 - Google Patents

セキュリティ要素の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018520017A
JP2018520017A JP2016571392A JP2016571392A JP2018520017A JP 2018520017 A JP2018520017 A JP 2018520017A JP 2016571392 A JP2016571392 A JP 2016571392A JP 2016571392 A JP2016571392 A JP 2016571392A JP 2018520017 A JP2018520017 A JP 2018520017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partial
information item
processing means
processing
subelement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016571392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6622225B2 (ja
Inventor
サイラー、クリスティアン
フェリックス、アプト
シルヴァン、ショッソン
Original Assignee
ジェムアルト アーゲー
ジェムアルト アーゲー
オレル フュースリー ズィヒャーハイツドルック アーゲー
オレル フュースリー ズィヒャーハイツドルック アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジェムアルト アーゲー, ジェムアルト アーゲー, オレル フュースリー ズィヒャーハイツドルック アーゲー, オレル フュースリー ズィヒャーハイツドルック アーゲー filed Critical ジェムアルト アーゲー
Publication of JP2018520017A publication Critical patent/JP2018520017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6622225B2 publication Critical patent/JP6622225B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42DBOOKS; BOOK COVERS; LOOSE LEAVES; PRINTED MATTER CHARACTERISED BY IDENTIFICATION OR SECURITY FEATURES; PRINTED MATTER OF SPECIAL FORMAT OR STYLE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DEVICES FOR USE THEREWITH AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; MOVABLE-STRIP WRITING OR READING APPARATUS
    • B42D25/00Information-bearing cards or sheet-like structures characterised by identification or security features; Manufacture thereof
    • B42D25/40Manufacture
    • B42D25/405Marking
    • B42D25/41Marking using electromagnetic radiation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42DBOOKS; BOOK COVERS; LOOSE LEAVES; PRINTED MATTER CHARACTERISED BY IDENTIFICATION OR SECURITY FEATURES; PRINTED MATTER OF SPECIAL FORMAT OR STYLE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DEVICES FOR USE THEREWITH AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; MOVABLE-STRIP WRITING OR READING APPARATUS
    • B42D25/00Information-bearing cards or sheet-like structures characterised by identification or security features; Manufacture thereof
    • B42D25/20Information-bearing cards or sheet-like structures characterised by identification or security features; Manufacture thereof characterised by a particular use or purpose
    • B42D25/24Passports
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42DBOOKS; BOOK COVERS; LOOSE LEAVES; PRINTED MATTER CHARACTERISED BY IDENTIFICATION OR SECURITY FEATURES; PRINTED MATTER OF SPECIAL FORMAT OR STYLE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DEVICES FOR USE THEREWITH AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; MOVABLE-STRIP WRITING OR READING APPARATUS
    • B42D25/00Information-bearing cards or sheet-like structures characterised by identification or security features; Manufacture thereof
    • B42D25/30Identification or security features, e.g. for preventing forgery
    • B42D25/351Translucent or partly translucent parts, e.g. windows
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42DBOOKS; BOOK COVERS; LOOSE LEAVES; PRINTED MATTER CHARACTERISED BY IDENTIFICATION OR SECURITY FEATURES; PRINTED MATTER OF SPECIAL FORMAT OR STYLE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DEVICES FOR USE THEREWITH AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; MOVABLE-STRIP WRITING OR READING APPARATUS
    • B42D25/00Information-bearing cards or sheet-like structures characterised by identification or security features; Manufacture thereof
    • B42D25/40Manufacture
    • B42D25/405Marking
    • B42D25/43Marking by removal of material
    • B42D25/435Marking by removal of material using electromagnetic radiation, e.g. laser

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)

Abstract

少なくとも2つの、又はちょうど2つの担体部分(3,4,5,例えばパスポートの頁)の正しい組み合わせをチェックするのに役立つセキュリティ要素(1)の真偽情報アイテム(2)を製造するための方法であって、前記セキュリティ要素(1)は、1つの第1の部分情報アイテム(7)を有する第1の部分要素(6)と、第2の部分情報アイテム(9)を有する第2の部分要素(8)とを少なくとも備え、前記第1の部分要素(6)は第1の担体部分(3)に割り当てることができ、前記第2の部分要素(8)は第2の担体部分(4)に割り当てることができ、前記2つの部分要素(6,8)は、スタート位置から、前記2つの部分要素(6,8)が重なるチェック位置へと動かすことができ、前記チェック位置での前記第1の部分情報アイテム(7)と前記第2の部分情報アイテム(9)が前記真偽情報アイテム(2)を表す。本方法は、整列工程において、前記2つの部分要素(6,8)を上下に配置させて互いに対し整列させ、固定工程において、前記2つの部分要素(6,8)を互いに対しそれらの整列位置にて固定し、及び処理工程において、少なくとも1つの処理手段(B)により電磁波(W,W,W,W,例えばレーザー)を供給して、この電磁波(W,W,W,W)を用いて前記第1の部分情報アイテム(7)と前記第2の部分情報アイテム(8)を製造し、前記2つの部分要素の一方(6)は前記電磁波で直接的に処理され、前記2つの部分要素の他方(8)は前記一方の部分要素(6)を通して処理される、ことを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、請求項1のプリアンブルに記載のセキュリティ要素を製造する方法に関する。
身分証明書、とりわけパスポートは、通常、表紙、複数の査証ページ、及びデータページを備える。査証ページとデータページが表紙と組み合わされてパスポートを作り上げ、1つのユニットを形成する。
パスポートのデータページには、写真、名前、生年月日等の、所有者に関する個人化された情報が含まれる。特許文献1はこうしたデータページの一例を開示する。
パスポート偽造では、データページをパスポートから取り除いて、別のパスポートに挿入することがある。その結果、査証ページと表紙はもはやデータページに合致しない。
WO 2006/079224
本発明の目的は、少なくとも2つの、又はちょうど2つの担体部分の正しい組み合わせをチェックするための真偽情報アイテムを備えたセキュリティ要素を製造する方法であって、前記セキュリティ要素が、1つの第1の部分情報アイテムを有する第1の部分要素と、第2の部分情報アイテムを有する第2の部分要素とを少なくとも備え、前記第1の部分要素は第1の担体部分に割り当てることができ、前記第2の部分要素は第2の担体部分に割り当てることができ、両部分要素は、スタート位置から、一方の部分要素が他方の部分要素に重なるチェック位置へと動かすことができ、前記チェック位置での前記第1の部分情報アイテムと前記第2の部分情報アイテムが前記真偽情報アイテムを表す、セキュリティ要素を製造する方法を提供することである。
上記の目的は、請求項1に記載の方法により達成される。本方法は、少なくとも2つの、又はちょうど2つの担体部分の正しい組み合わせをチェックするためのセキュリティ要素の真偽情報アイテムを製造するのに役立ち、前記セキュリティ要素は、1つの第1の部分情報アイテムを有する第1の部分要素と、第2の部分情報アイテムを有する第2の部分要素とを少なくとも備え、前記第1の部分要素は第1の担体部分に割り当てることができ、前記第2の部分要素は第2の担体部分に割り当てることができ、両部分要素は、スタート位置から、一方の部分要素が他方の部分要素に重なるチェック位置へと動かすことができ、前記チェック位置での前記第1の部分情報アイテムと前記第2の部分情報アイテムが前記真偽情報アイテムを表す。本方法は、整列工程において、前記2つの部分要素を上下に配置して互いに対し整列させ、固定工程において、前記2つの部分要素を互いに対し整列させたそれらの位置に固定し、処理工程において、少なくとも1つの処理手段により電磁波を供給して、この電磁波を用いて前記第1の部分情報アイテムと前記第2の部分情報アイテムを製造し、前記2つの部分要素の一方は前記電磁波で直接的に処理され、前記2つの部分要素の他方は前記一方の部分要素を通して処理される、ことを特徴とする。
従って、本発明による方法を用いて、第1及び第2の部分情報アイテムを簡単な方法で製造することができる。
前記部分要素の一方は、この場合、他方の部分要素の上側に配置される。処理手段に近い方の部分要素は、処理手段を用いて直接的に処理することができ、処理手段から遠い方の部分要素は間接的に処理される。何故なら、処理手段は処理手段に近い方の部分要素を貫通しなければならないからである。
両部分要素は、好ましくは、処理手段によって排他的且つ即時に処理される。排他的且つ即時にとは、2つの部分要素を処理するためにこの処理手段だけが用いられ、これら2つの部分要素はこのパーソナライゼーションのために他の処理を受けないことを意味する。他の処理の一例として、前記一方の部分要素を取り除いて、前記他方の部分要素を処理するために取り除かれたものを用いることが挙げられる。従って、好ましくは、前記処理は前記処理手段を用いてのみ達成される。
少なくとも前記処理の前、処理手段に近い方の部分要素は、好ましくは、処理手段の電磁波が透過する又は電磁波に対して透明である。処理後、処理手段に近い方の部分要素は通常黒化されるか、変化させられ、その結果、前記透過性又は透明性が損なわれる、又は損なわれる可能性がある。結果として、電磁波は処理手段に近い方の部分要素を貫通し、処理手段から遠い方の部分要素に達することができる。言い換えれば、電磁波は、処理手段と、処理手段に対しより離れて配置される部分要素との間に配置される部分要素を貫通する。
前記処理手段は好ましくはレーザーであり、特に、UV領域から赤外領域の電磁波を発振可能な固体レーザーであり、特に、1000〜1200nmの近赤外領域の電磁波が好ましい。
前記電磁波の少なくとも1つの処理パラメータは、好ましくは、第1の部分要素又は第2の部分要素のいずれかを選択的に処理できるように変えられる。それ故に、好ましくは、第1の部分情報アイテムを第1の部分要素内に製造するか、あるいは、第2の部分情報アイテムを第2の部分要素内に製造する。処理パラメータを変えることにより、好ましくは、2つの部分情報アイテムのうち1つだけを製造する、つまり言い換えると、好ましくは前記一方の部分情報アイテムか、又は前記他方の部分情報アイテムのいずれかを製造する。特に好ましくは、2つの部分情報アイテムの同時製造又は並行製造はない。
言い換えると、処理工程において、好ましくは、少なくとも1つの処理手段が電磁波を提供するために用いられ、この電磁波を用いて、第1の部分情報アイテムと第2の部分情報アイテムを製造し、前記電磁波は、前記2つの部分要素の一方を直接的に処理し、前記2つの部分要素の他方を前記一方の部分要素を通して処理するために用いられ、前記第1の部分要素か、又は前記第2の部分要素が選択的に処理される。
第1の部分要素の処理は、好ましくは、第2の部分要素の処理とは異なる時間に行われる。第1の部分要素の第1の部分情報アイテムだけを第1の時間窓にわたって設け、第2の部分情報アイテムだけを第2の時間窓にわたって設ける。第1の時間窓は第2の時間窓とは異なる。
前記第1の部分情報アイテムは、特に好ましくは、前記第2の部分情報アイテムとは異なる。部分情報アイテムは、好ましくは、以下に示すように、チェック位置において2つの部分情報アイテムを重ねることにより、真偽情報アイテムが形成されるように構成される。従って、特に好ましくは、2つの部分情報アイテムを同時に製造することが絶対に必要というわけではない。
従って、第1の部分情報アイテムは、第2の部分情報アイテムと、形や位置が異なる。部分情報アイテムは好ましくは互いに異なる。言い換えると、第1の部分情報アイテムは第2の部分情報アイテムと同一でないか、又は第1の部分情報アイテムは第2の部分情報アイテムと完全には同じでない。
前記電磁波の少なくとも1つの処理パラメータは、好ましくは、前記第1の部分要素及び/又は前記第2の部分要素を処理できるように変えられる。この少なくとも1つの処理パラメータを変えることにより、それに応じて、第1及び/又は第2の部分要素を標的にできる、あるいは処理できる。
変化させる処理パラメータは、好ましくは、電磁波の強度である。言い換えると、処理手段が提供する電磁波の強度を変えて、その結果、部分要素のそれぞれを個別に標的にできる。
あるいは、変化させる処理パラメータは焦点位置であって、処理手段が提供する電磁波の焦点位置を変えて、その結果、部分要素のそれぞれを個別に標的にできる。
あるいは、変化させる処理パラメータは波長であって、処理手段が提供する電磁波の波長を変えて、その結果、部分要素のそれぞれを個別に標的にできる。
あるいは、変化させる処理パラメータはパルスエネルギー及び/又はレーザー出力であって、処理手段が提供する電磁波のパルスエネルギー及び/又はレーザー出力を変えて、その結果、部分要素のそれぞれを個別に標的にできる。
変化させる個々の処理パラメータの少なくとも2つを組み合わせることも考えられる。例えば、処理パラメータの以下のような変化が考えられる:
−強度及び焦点位置、又は
−強度及び波長、又は
−焦点位置及び波長、又は
−強度、焦点位置及び波長。
変化する処理パラメータの上記組み合わせは、変化するパルスエネルギー及び/又はレーザー出力の変形でも可能である。
あるいは、変化させる処理パラメータが、電磁波の強度及び焦点位置であって、処理手段が提供する電磁波の強度及び焦点位置を変えて、その結果、部分要素のそれぞれを標的にできる。
特に好ましくは、少なくとも1つの処理パラメータを、第1の部分要素の上側と第2の部分要素の下側との間の任意の位置が処理可能なように変化させる。これにより、前記上側と前記下側との間の任意の深さに対処できる。これにより、部分要素の厚みに応じて、三次元効果を有する部分情報アイテムを作り出すことができる。
特に好ましくは、前記部分情報アイテムの製造は、一回だけの固定で行われ、前記第1の部分要素と前記第2の部分要素の両方をこの固定で処理する。
各部分要素の表面に平行な、拡張範囲にわたる部分情報アイテムの処理に関して、2つの変形が特に好ましい。第1の変形において、部分情報アイテムの拡張範囲を、各部分要素の表面に平行に処理手段が体系的に横断し、前記少なくとも1つの処理パラメータをこの横断操作中に変化させて、対応する位置に対処する。第2の変形において、部分情報アイテムの拡張範囲を、少なくとも2つのパスで処理手段が体系的に横断し、前記少なくとも1つの処理パラメータをこれらパスのそれぞれに対し、特に通過中に変化させる。
特に好ましくは、ちょうど1つの処理手段が存在し、これに対する処理パラメータを設定することができる。この1つだけの処理手段を用いて、第1及び第2の部分情報アイテムの両方を製造することができる。この目的のために、この1つだけの処理手段の少なくとも1つの処理パラメータを、特に上述の変形に従って設定する。
あるいは、少なくとも1つの第1の処理手段と少なくとも1つの第2の処理手段があって、これらが異なる処理パラメータを有する電磁波を提供する。この目的のために、これらの処理手段の処理パラメータを、特に上述の変形に従って設定する。
前記少なくとも2つの処理手段を有する実施形態において、各部分要素の表面に平行な、拡張範囲にわたる部分情報アイテムの処理に関し、2つの変形が特に好ましい。
第1の変形において、部分情報アイテムの拡張範囲を、各部分要素の表面に平行に1つのパスで処理手段が体系的に横断する。処理パラメータは横断操作に対して変えることができる。
第2の変形において、部分情報アイテムの拡張範囲を、各部分要素の表面に平行に少なくとも2つのパスで処理手段が体系的に横断し、処理手段の一方は、1つのパス中にパラメータを固定して又は変化させて作動され、処理手段の他方はそのパス中は作動させない。作動している処理手段において、処理パラメータはパス中固定されても変化させてもよい。
特に好ましくは、本方法の上述の実施形態の全てにおいて2つの部分要素は、処理工程中、互いと直接表面接触している。よって、2つの部分要素は、2つの部分要素の間には他に何も配置されずに、互いにしっかりと載っている。
あるいは、整列工程前又は整列工程中に、2つの部分要素の間に分離フィルムが挿入される。分離フィルムは、処理手段によって除去された粒子が、一方の部分要素から他方の部分要素に移動しないようにする。
分離フィルムには、好ましくは、第1の部分要素に面する側及び/又は第2の部分要素に面する側に接着層が設けられる。
分離フィルムは、好ましくは、インク用のキャリアとして働き、インクは、処理手段を用いた処理を通して分離フィルムから剥離され、第1及び/又は第2の部分要素へと移されてそれに付着する。
上述の変形又は実施形態の全てにおいて、処理手段を用いた処理中に、第1の部分要素と第2の部分要素との間で、相互作用、特に粒子の移動が起こらなければ特に有利である。特に、2つの部分要素のいずれもが、他方の部分要素の処理に対して機能しない。これは、例えば、第1の部分要素から第2の部分要素へ粒子等が移されず、そこでの材料除去又は材料堆積を引き起こさないことを意味する。
好ましくは、規定の処理パラメータ設定に関する第1の部分要素の応答挙動は、同じ処理パラメータ設定に関する第2の部分要素の応答挙動とは異なる。従って、個々の部分要素の処理が可能である。
好ましくは、第1の部分要素はプラスチック製であり、第2の部分要素は紙基材であり、プラスチック及び紙基材の両方が、処理手段により視覚的に知覚可能に変えることができる。
あるいは、インク層及び/又はスタンピングフォイル層が紙基材に被着され、この層が視覚的に知覚可能に変えられる。
処理手段を用いた処理により、第1の部分要素又は第2の部分要素上の色が変わったり、及び/又は材料が除去される。
少なくとも2つ、又はちょうど2つの担体部分の正しい組み合わせ又は割当をチェックするための真偽情報アイテムを備えたセキュリティ要素は、1つの第1の部分情報アイテムを有する第1の部分要素と、第2の部分情報アイテムを有する第2の部分要素とを少なくとも備える。第1の部分要素は第1の担体部分に割り当てることができ、第2の部分要素は第2の担体部分に割り当てることができる。両部分要素は、スタート位置から、一方の部分要素が他方の部分要素に重なるチェック位置まで動かすことができ、チェック位置における第1の部分情報アイテムと第2の部分情報アイテムが、前記真偽情報アイテムを表す。
前記部分情報アイテムは、好ましくは、上述の方法により製造される。
前記チェック位置において、前記真偽情報アイテムが、前記第1の部分情報アイテムと前記第2の部分情報アイテムによって形成される。これにより、前記第2の担体部分への前記第1の担体部分の割当が正しいか否か、簡単な方法でチェックすることができる。これら2つの部分情報アイテムの一方が他方の部分情報アイテムと適合しなければ、表される真偽情報アイテムは前記真偽情報アイテムではない、と知覚できる。こうすることにより、これら2つの担体部分の正しい割当をチェックする人に、これら2つの担体部分が同グループでないことを伝える、つまり改ざんであることを示す。
さらなる変形では、前記セキュリティ要素は、前記第1の部分要素と前記第2の部分要素に加えて、第3の部分情報アイテムを有する第3の部分要素を備える。第3の部分要素は、第3の担体部分に割り当てることができ、スタート位置から、2つの部分要素、つまり前記第1の部分要素と第3の部分要素が重なるチェック位置へと、前記第1の部分要素に対して動かせ、チェック位置における前記第1の部分情報アイテムと前記第3の部分情報アイテムが、さらなる真偽情報アイテムを表す。
第3の部分情報アイテムは、第1及び第2の部分情報アイテムと同様に、上述の方法に従って製造できる。
前記第1の部分情報アイテムと前記第3の部分情報アイテムによって表される、前記さらなる真偽情報アイテムは、好ましくは、外観において、前記第1の部分情報アイテムと前記第2の部分情報アイテムによって表される真偽情報アイテムとは異なる。しかしながら、これら2つの真偽情報アイテムは、互いに同一又は類似に構成されてもよい。
好ましくは、前記第1の部分情報アイテムと前記第2の部分情報アイテムが、前記チェック位置にて前記真偽情報アイテムを完成させる、及び/又は、前記第1の部分情報アイテムと前記第3の部分情報アイテムが、前記チェック位置にて前記さらなる真偽情報アイテムを完成させる。完成させるとは、部分情報アイテム同士が補完し合い、それにより真偽情報アイテムを形成することを意味する。例えば、第1の部分情報アイテムが真偽情報アイテムの第1の部分を形成し、第2の部分情報アイテムが真偽情報アイテムの第2の部分を形成し、この2つの部分の和が真偽情報アイテムを作り出す。
概して、対応する部分要素の2つの部分情報アイテムの和が、前記真偽情報アイテムを作り出す。
しかしながら、前記真偽情報アイテムは、部分情報アイテムの領域の補完又はカバーによって表されてもよい。例えば、一方の部分情報アイテムが他方の部分情報アイテムの領域をカバーすることが考えられる。さらに、前記一方の部分情報アイテムは、このカバー領域に、付加的な部分情報アイテムを設けることもでき、この付加的な部分情報アイテムが、他方の担体部分上の他方の部分情報アイテムを補完する。
好ましくは、前記第1の部分要素又は前記第1の部分情報アイテムは、前記第2の部分要素又は前記第2の部分情報アイテムと異なる。さらに、好ましくは、前記場合により存在する第3の部分要素、又は、前記場合により存在する第3の部分情報アイテムは、前記第1又は第2の部分要素とは異なる。これによって、前記部分情報アイテムは、任意の所望する構成を有することができる。あるいは、前記部分情報アイテム又は前記部分要素を、互いと同一に構成することもできる。
前記部分情報アイテムを有する前記部分要素が割り当てられる前記担体部分は、前記セキュリティ要素の一部であってよい。特に、部分要素が担体部分に固定して連結されるか、又は、担体部分に一体化される場合がこれに当たる。
第1の変形において、前記担体部分は、互いと別々に構成され、互いと連結していない。それぞれ部分要素が割り当てられる前記担体部分は、互いと別々に構成される。それ故、前記セキュリティ要素の前記部分要素も、互いと別々に構成される。言い換えると、前記セキュリティ要素は、前記第1の部分要素を有する前記第1の担体部分と、前記第2の部分要素を有する前記第2の担体部分と、任意で、前記第3の部分要素を有する前記第3の担体部分とを備え、これら担体部分が互いと別々に構成されている。
第2の変形において、前記担体部分は、互いと別々に構成され、接合部を介して互いと接触している。接合部は機械的及び/又は一体的であってよい。機械的な接合部は、例えば、縫い合わせ継ぎ目であってよい。一体的接合部は、例えば、接着部又は溶接部であってよい。第3の変形において、前記担体部分は互いに連結して一部品となっている。
好ましくは、前記真偽情報アイテムは、少なくとも1つの画像及び/又は少なくとも1つの英数字であり、前記第1の部分情報アイテムが、前記少なくとも1つの画像又は前記少なくとも1つの英数字の第1の部分を表し、前記第2の部分情報アイテムが、前記少なくとも1つの画像又は前記少なくとも1つの英数字の第2の部分を表す。
好ましくは、前記真偽情報アイテムは、図で表すことができる情報アイテムである。
前記真偽情報アイテムである画像は、例えば、写真、身元確認書類の所有者のポートレート、国の輪郭、国の紋章、国旗、又は図による情報アイテムであってよい。前記英数字の真偽情報アイテムは、例えば、書類番号、登録番号、又はコードであってよい。
好ましくは、前記部分情報アイテムは、部分要素の一部である直接隣り合う領域から視覚的に区別できるように設けられる。従って、部分情報アイテムは、見る人が視覚的に識別できる。好ましくは、部分情報アイテムは、不透明及び/又は半不透明領域の形で設けられる。この領域は使用者によって明確に識別でき、部分情報アイテムの少なくとも1つの部分を形成する。
好ましくは、前記部分要素の少なくとも1つは、少なくとも1つの透明又は半透明領域と少なくとも1つの不透明及び/又は半不透明領域とを備える。重ねると、この透明又は半透明領域を通して他方の部分要素の部分情報アイテムが目に見えるようになり、これにより前記真偽情報アイテムが完全なものとなる。従って、一方の部分要素の透明又は半透明領域を通して、他方の部分要素の他方の部分情報アイテムが目に見えるようになる。
特に好ましくは、前記透明又は半透明領域を、対応する担体部分に窓の形で設け、この窓の領域に、一方の部分情報アイテムを表す領域を不透明及び/又は半不透明に設ける。このとき、他方の部分情報アイテムは、この透明又は半透明領域を通して窓を通して目に見え、こうして、真偽情報アイテムが組み立てられる。好ましくは、前記部分情報アイテムを表す前記領域を、1つの、特に同じ処理手段によって、又は複数の処理手段によって設けてもよい。
好ましくは、前記不透明領域は、他方の部分情報アイテムを補完するように働き、この不透明領域が、部分情報アイテムそのものを提供し、及び/又は、前記不透明領域の内部に、同様に他方の部分情報アイテムを補完するさらなる部分情報アイテムを追加して設ける。
窓内の部分情報アイテムは、見る方向に応じて、ポジ又はネガとして出現してもよい。ポジ及びネガは、ポジ及びネガとして互いに同一であるという意味で正真正銘のポジ及びネガであってよい。あるいは、ポジ及びネガは、例えば、不透明領域にさらなる部分情報アイテムを配置することにより、ポジ及びネガとして互いに対して同等でないという意味で正真正銘でないポジ又はネガであってもよい。
特に好ましくは、前記第1の部分情報アイテムは、透明又は半透明の窓に、少なくとも1つの不透明及び/又は半不透明領域の形で存在し、前記第2の、そして場合により、前記第3の部分情報アイテムは、少なくとも1つの不透明領域の形で存在し、このとき、この不透明領域は、前記第1の部分情報アイテムの透明又は半透明の窓を通して見えるようになる。部分情報アイテムは、複数の領域から、又はただ1つの領域から組み立てることができる。
前記処理手段は好ましくはプリンタであり、前記少なくとも1つの領域がプリントされる。あるいは、前記処理手段はレーザーであってよく、前記少なくとも1つの領域を、レーザーで処理することにより色を変えられるレーザー活性化添加剤によって設けてもよいし、又は、前記少なくとも1つの領域を、レーザーで処理することによって局所的に破壊できる金属箔又はプラスチック顔料によって設けてもよい。後者は、金属アブレーション又はプラスチックアブレーションとも呼ぶ。しかしながら、前記領域を、前記処理手段を互いに組み合わせて用いることによって組み込むこともできる。
前記レーザー活性化添加剤は、好ましくは、窓を提供する材料中に存在する。有利には、前記レーザー活性化添加剤は、窓に存在するプラスチック顔料の形をとる。前記アブレーション用の金属箔又はプラスチックセグメントは好ましくは同様に窓の一部であり、窓領域全体に広がる、又はその一部だけに広がっていてもよい。
好ましくは、真偽情報アイテムは個人化された情報アイテムであり、特に、ポートレート又は英数字で表せる個人化された情報アイテムである。しかしながら、真偽情報アイテムは、個別化された情報、特に書類番号であってもよい。
好ましくは、真偽情報アイテムはランダム配列により前記部分要素上に分配される。従って、部分情報アイテムはランダム形式を有する。あるいは、真偽情報アイテムは、所定の配列又はパターンによって部分要素上に分配される。
好ましくは、部分要素は領域によって決められ、全ての部分要素の領域は好ましくは同一である。部分要素が配置される担体部分が互いと連結されている場合は、好ましくは、部分要素は担体部分上のそれぞれ同じ位置に位置づけられる。
例えば、部分要素は、外周線によって画定され、全ての部分要素の、外周線によって画定される領域が同一である。
チェック位置では、部分要素は好ましくは、少なくとも部分的に一致して又は完全に一致して上下に配置される。
前記第1、第2及び/又は第3の部分情報アイテム、あるいは真偽情報アイテムは、好ましくは、視覚的に知覚可能な情報アイテムである。特に好ましくは、部分情報アイテム又は真偽情報アイテムが、さらなる補助器具を用いずに、肉眼で識別可能であるように構成される。
付加的に又は代わりに、前記第1、第2及び/又は第3の部分情報アイテム、あるいは真偽情報アイテムを、紫外線又は赤外線を用いて識別できるように構成してもよい。
1つの変形において、前記第1、第2及び/又は第3の部分情報アイテムを、好ましくは、前記部分領域の面積より大きい平面的な広がりを有する偽造防止印刷で覆ってもよい。
身元確認書類、特にパスポートは、上記記載による少なくとも1つのセキュリティ要素と、少なくとも、前記第1の担体部分に対応する第1のページ及び前記第2の担体部分に対応する第2のページとを備え、前記第1の部分要素は前記第1のページに固定して割り当てられ、前記第2の部分要素は前記第2のページに固定して割り当てられ、チェック位置にてこれら2つのページが重なると、重なった領域における前記第1の部分情報アイテムと前記第2の部分情報アイテムが、前記真偽情報アイテムを表す、特にこれを完成させる。
前記第1のページと前記第2のページは接合部、例えば継ぎ目を介して互いと連結されている。
1つの変形において、身元確認書類は、第3の担体部分に対応する第3のページを有し、この第3のページに前記第3の部分要素が固定して割り当てられ、チェック位置にて2つのページが重なると、重なった領域における前記第1の部分情報アイテムと前記第3の部分情報アイテムが、前記さらなる真偽情報アイテムを表す、特にこれを完成させる。前記第3のページは、接合部を介して第1及び第2のページと連結されている。
前記部分要素は好ましくは、各ページに一体の構成要素であるため、この部分要素を各ページから取り除くことはできない。
特に好ましくは、前記第1のページはデータページであり、前記第2のページは査証ページ又はパスポートの表紙ページである。前記データページは通常プラスチック、特にポリカーボネート製であり、査証ページはセキュリティペーパーから製造される。
2つの真偽情報アイテムを提供するために前記第1、第2及び第3の部分要素を備える実施形態においては、前記第3の担体要素に対応する前記第3のページが表紙ページとなる。
さらなる実施形態は従属請求項に明記する。
本発明の好ましい実施形態を、図を参照しながら以下に説明するが、これらの実施形態は、説明のためだけのものであって、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
図1は、本発明のセキュリティ要素を有する、複数ページからなる書類、特にパスポートの斜視図である。 図2は、複数ページからなる書類の3枚のページ上にある本発明のセキュリティ要素の概略図である。 図3は、本発明のセキュリティ要素の、別々にした状態と重ねた状態との一連の図である。 図4は、本発明のセキュリティ要素の、別々にした状態と重ねた状態との一連の図である。 図5は、別々にした状態と重ねた状態での、当発明に従った本発明によるセキュリティ要素のさらなる実施形態を示す。 図6は、別々にした状態と重ねた状態での、当発明に従った本発明によるセキュリティ要素のさらなる実施形態を示す。 図7は、別々にした状態と重ねた状態での、当発明に従った本発明によるセキュリティ要素のさらなる実施形態を示す。 図8aは、別々にした状態と重ねた状態での、当発明に従った本発明によるセキュリティ要素のさらなる実施形態を示す。 図8bは、別々にした状態と重ねた状態での、当発明に従った本発明によるセキュリティ要素のさらなる実施形態を示す。 図8cは、別々にした状態と重ねた状態での、当発明に従った本発明によるセキュリティ要素のさらなる実施形態を示す。 図8dは、別々にした状態と重ねた状態での、当発明に従った本発明によるセキュリティ要素のさらなる実施形態を示す。 図9は、特に、好ましい変形による、図1〜8のセキュリティ要素を製造するための処理手段の概略図である。 図10は、特に、さらなる好ましい変形による、図1〜8のセキュリティ要素を製造するための処理手段の概略図である。
図1は、本発明によるセキュリティ要素1を有する身元確認書類16、特にパスポートを示す。身元確認書類16については以下でさらに詳細に説明する。
セキュリティ要素1について、図1並びに2〜4を参照してより詳細に説明する。セキュリティ要素1は、2つ、又は少なくとも2つ、この場合は3つの担体部分3,4,5の正しい組み合わせ又は割当をチェックするための真偽情報アイテム2を備える。真偽情報アイテムは、判定すべき担体部分3,4,5が互いに適合しているか否か、又は、担体部分3,4,5が、特に、担体部分3,4,5の1つを差し替える等、違法な改ざんにより互いに適合していないか否かを観察者に伝える。
セキュリティ要素1は、1つの第1の部分情報アイテム7を有する第1の部分要素6と、1つの第2の部分情報アイテム9を有する第2の部分要素8とを少なくとも備える。第1の部分情報アイテム7を含む第1の部分要素6の、第2の部分情報アイテム8を含む第2の部分要素8への相対的な動き、特に、第2の部分情報アイテム8を含む第2の部分要素8との重ね合わせによって、真偽情報アイテム2が提供される。
この場合、第1の部分要素6は第1の担体部分3に割り当てられ、第2の部分要素8は第2の担体部分4に割り当てられる。これら2つの部分要素6,8は、スタート位置からチェック位置へと互いに対し相対的に動かすことができ、スタート位置から始めて、2つの担体部分3,4が互いに向かって動かされる。図3では、左側に、スタート位置での担体部分3,4が示される。図3の右側では、チェック位置にある担体部分3,4と、従って部分要素6,8が示される。部分要素6,8はチェック位置で重なり、それに対応して、第1の部分情報アイテム7と第2の部分情報アイテム9が、チェック位置で前記真偽情報アイテム2を表す。図3の例での真偽情報アイテムは、文字A,B,C,Dを含み、これらは長方形の内部に配置される。図3では、スタート位置において、部分情報アイテム7,9自体は、何かを表す情報アイテムとして知覚できないことが容易にわかる。第1の部分情報アイテム7が第2の部分情報アイテム9と組み合わさって初めて、真偽情報アイテム2が観察者に見えるようになる。担体部分3,4の1つが異なる部分情報アイテムを有する改ざんされた担体部分によって差し替えられた場合、改ざんされると2つの部分情報アイテム7,9はもはや適合しないので、真偽情報アイテムは現れない。
図2〜4に示される実施形態において、セキュリティ要素1は、第1の部分要素6と第2の部分要素8に加えて、第3の部分情報アイテム11を有する第3の部分要素10を備える。第3の部分要素10は、第3の担体部分5に割り当てられる。第3の部分情報アイテム11を有する第3の部分要素10は、スタート位置からチェック位置へと、第1の部分情報アイテム7を有する第1の部分要素6に対し動かすことができる。チェック位置では、第1の部分要素6と第3の部分要素が上下に配置されて重なり、チェック位置における第1の部分情報アイテム7と第3の部分情報アイテム11がさらなる真偽情報アイテム12を表す。真偽情報アイテム12は、図4に対応して表され、数字1,2,3,4を示す。
図2〜4に関して、第2の部分情報アイテム9と組み合わせる第1の部分要素6の第1の部分情報アイテムと、第3の部分情報アイテム11と組み合わせる第1の部分要素6の第1の部分情報アイテムとは同一であることが容易に分かる。従って、この1つの部分情報アイテムを、第2の部分情報アイテム9及び第3の部分情報アイテム11と組み合わせて用いて、複数の、特に互いに異なる真偽情報アイテム2,12を表すことができる。
真偽情報アイテム2,12の表示は、実質的に、各部分情報アイテム7,9,11を他方の部分情報アイテム7,9,11で完成させることによって得られる。こうして、第1の部分情報アイテム7と第2の部分情報アイテム9が画像を完成させて真偽情報アイテム2を提供し、第1の部分情報アイテム7と第3の部分情報アイテム11が画像を完成させてさらなる真偽情報アイテム12を表示する。これは、実質的に、2つの情報アイテム部分の和形成であり、これが、真偽情報アイテム2,12の表示をもたらす。言い換えれば、組み合わされるべき2つの部分情報アイテムがそれぞれ互いを補完し、真偽情報アイテムを形成する。
第1の変形において、担体部分3,4,5は、互いとは別々であるように構成することができる。本明細書における別々のとは、担体部分3,4,5が物理的に互いに連結しておらず、互いと別個に形成される2つの部分であることを意味する。例えば、薬剤容器にパッケージインサートを付ける場合、別々の構成を用いることができる。こうして、患者又は医療関係者は、パッケージインサートが薬剤容器に属するか否かをチェックできる。
第2の変形において、担体部分3,4,5は、互いとは別々に構成することができ、前記担体部分3,4,5は、接合部を介して互いと連結している。接合部は、様々な構成を有することができる。第2の変形による第1の発展形において、担体部分3,4,5は機械的な、好ましくは一体的でない接合部を介して互いと接触している。このような連結は、例えば、本の印刷、特にパスポートの印刷では普通の連結である。例えば、担体部分3,4,5は、糸を用いた縫い目によって互いに連結される。担体部分3,4,5は確かに互いとは別々に形成されているが、この機械的連結を介して互いと接触している。第2の変形による第2の発展形において、担体部分3,4,5は、接着部又は溶接部等の一体的接合部を介して互いと連結できる。発展形において、一体的連結を、機械的連結によってさらに確実なものにすることもできる。
第3の変形において、担体部分3,4,5はまた、互いと連結して一部品を形成することもできる。この発展形は、特に、偽造に対するセキュリティを高め、一部品書類の改ざんを容易に見抜けるという利点を有する。
全ての変形において、本発明は、担体部分3,4,5のうちの1つの差し替えについて、真偽情報アイテム2,12を用いてチェックを行うことができるという利点を有する。担体部分3,4,5のうちの1つが別の担体部分で違法に差し替えられた場合、チェックする人は、対応する担体部分3,4,5をスタート位置からチェック位置へと動かすことによって、これをチェックできる。
図2〜4による実施形態において、真偽情報アイテムは実質的に英数字、ここでは文字及び数字である。ここで、記号は、直接知覚できる記号として(文字BとC及び数字1と4を参照)、又はフレーム内に配置される間接的な記号として(文字AとD及び数字2と3を参照)表される。
図5〜7に示すように、真偽情報アイテム2,12は異なる形であってもよい。図5は、人の画像と英文字との組み合わせを示す。図6では、真偽情報アイテム2,12はポートレートの形をしている。図7では、真偽情報アイテム2,12は異なる英数字の形状をもつ。
従って、真偽情報アイテム2,12は、これらの図に示されるように、様々な形状を有してよい。しかしながら、特に好ましくは、真偽情報アイテム2,12は個別化された又は個人化されたものである。個別化された情報アイテムとは、書類に割り当てられる情報アイテムを意味すると解される。個人化された情報アイテムとは、書類の所有者を決めることのできる情報アイテムを意味すると理解される。書類のシリアルナンバーは、個別化された真偽情報アイテム2,12の一例である。ポートレート、生年月日、又は生まれた場所は、個人化された真偽情報アイテムの例である。
図5は、第1の部分情報アイテム7が少なくとも1つの画像又は少なくとも1つの英数字の第1の部分を表すことを示す。第1の部分情報アイテム7の右側に示される第2の部分情報アイテム9は、前記画像又は前記英数字の第2の部分を表す。一番右側には、第1の部分情報アイテム7と第2の部分情報アイテム9の重なりが表される。この重なりは、2つの部分情報アイテム7と9の間の一種の和形成である。この場合、第1の部分情報アイテムが第2の部分情報アイテムを補完して、第1の真偽情報アイテム2を形成する。
図5のさらなる画像セットには、第1の部分情報アイテム7と第3の部分情報アイテム11との組み合わせが示される。第1の部分情報アイテム7はこの場合一番左側に表され、第3の部分情報アイテム11がこれに続く。一番右側には、第1の部分情報アイテム7と第3の部分情報アイテム11との重なりが示される。この重なりはさらなる真偽情報アイテム12を形成する。図5では、第1の部分情報アイテム7は真偽情報アイテム2,12の両方に対して同一であることが容易に分かる。第2及び第3の部分情報アイテム9,11は互いと異なり、その結果、異なる真偽情報アイテム2,12を作り出す。
図6及び7に、図5に非常に似た構成を示すが、これについては上記説明を参照のこと。
これら図中の全ての実施形態は、部分情報アイテム7,9,11が、部分要素6,8,10の領域でもある直接隣接した領域から視覚的に区別可能に設けられることを示す。従って、部分要素6,8,10は視覚的に知覚可能な部分情報アイテム7,9,11を含む。部分情報アイテム7,9,11は特に、部分要素6,8,10内の不透明及び/又は半不透明(半透明)領域の形で設けられる。この不透明又は半不透明領域に引用符号21を付ける。不透明領域とは、実質的に透けて見えないように構成された領域を意味すると理解される。半不透明又は半透明領域とは、わずかに光を通すが完全には透明でない領域を意味すると理解される。このような領域は視覚的に知覚可能である。
部分要素の少なくとも1つ、この場合部分要素7は、さらに、1つの透明又は半透明領域13、及び不透明又は半不透明領域21を少なくとも備え、重なると、この透明又は半透明領域13を通して、他方の部分要素8,10の部分情報アイテム9,11が見えるようになる。重なることにより、真偽情報アイテム2,12が表われ又は完成される。透明領域とは、ほぼ完全に透明又は透けて見える領域を意味すると理解される。半透明領域とは、完全には透明でないが不透明ではない領域であると理解され、これにより半透明領域の裏側にある情報アイテムを、この半透明領域を通して視覚的にとらえることができる。
前記透明又は半透明領域13は、好ましくは窓14の形で設けられる。窓14を図1に示す。窓14は、この場合、担体部分3の一部であり、好ましくは、担体部分3に固定して一体化されている。窓の領域に、部分情報アイテム7を表す不透明及び/又は半不透明領域がある。図1では、部分情報アイテム7は、窓14内の黒い領域7の形で表されている。黒い領域7の周りの領域は、この場合、透明又は半透明であり、観察者は観察方向V及び観察方向Hにこれらの領域を通して見ることができ、これらの下にあるさらなる情報アイテムを検知できる。担体部分3をスタート位置からチェック位置へと第2の担体部分4の方向に折り返すと、窓14が第2の部分情報アイテム9上に載るようになる。このとき使用者は、観察方向Hに窓14を通して第2の部分情報アイテムを確認できる。第2の部分情報アイテム9と第1の部分情報アイテム7は、この場合、前記真偽情報アイテム2を表し、第1の部分情報アイテム7が第2の部分情報アイテム9を完成させる。同様に、スタート位置からチェック位置へ第1の担体部分3を第3の担体部分5に折り返すことにより、真偽情報アイテム12を表すことができる。観察者は観察方向Vに窓14を通して見ることができ、これにより第3の部分情報アイテム11を検知できる。これによって、第1の部分情報アイテム7と第3の部分情報アイテム11は、さらなる真偽情報アイテム12を完成させる。
観察方向V及びHに関して、次のことにも注意すべきである。観察方向Vにおいて第1部分情報アイテム7はポジとして検知され、観察方向Hにおいて第1部分情報アイテムはネガとして検知される。
部分情報アイテム7,9,11は、適当な処理手段によって対応する部分要素6,8,10上に設けられる。この処理手段はプリンタであってよい。前記部分情報アイテム7,9,11の領域又は部分領域をプリントするためにプリンタが用いられる。処理手段は、これに代えて、又はプリンタと組み合わせて、レーザーであってよく、レーザーで処理を行うことによって色を変えられるレーザー活性化添加剤によって前記領域又は部分領域を設ける。さらなる実施形態において、前記処理手段はレーザーであってよく、前記領域又は部分領域を、レーザーによって金属フィルム又はプラスチック顔料を部分的に破壊することにより設ける。これは、金属又はプラスチックアブレーションである。部分情報アイテム7,9,11を表す領域又は部分領域を、前記処理手段の組み合わせによって設けることもできる。
全ての実施形態について注意すべきは、真偽情報アイテム2,12は、部分要素6,8,10の上にランダムに分配され得ることである。これは、部分要素6,8,10上の部分情報アイテム7,9,11がランダム形式であることを意味する。このランダム性は、こうした要素の偽造に対するセキュリティをさらに高め、こうしたセキュリティ要素を偽造者は予め製造できないという利点を有する。例えば、このランダムな分配のためにランダム発生器を用いることができる。
あるいは、部分要素6,8,10上の真偽情報アイテム2,12を、所定の配列に従って、例えば所定のアルゴリズムに従って、分配することもできる。これは、部分情報アイテム7,9,11をこの所定の配列に従って分配して製造することを意味する。このような実施形態は、部分情報アイテムそのものの真偽を後日チェックできるという利点がある。
部分要素6,8,10は、好ましくは領域によって決められる。これは、部分要素6,8,10が特定の予め決められた領域を有することを意味する。例えば図1では、部分要素6,8,10が外周線15によって画定される。このとき、外周線15は絶対に存在しなければならないわけではないが、実質的に、対応する担体部分3,4,5上の部分要素6,8,10の拡張部分を決定するための境界線として働く。外周線はプリントされてもよい。全ての部分要素6,8,10の領域は、好ましくは同一である。さらに、部分要素6,8,10は、例えば図1に示されるように、書類内の、それぞれが好ましくは同じ場所に配置され、その結果、チェック位置においてできるだけ容易に重ねることができるようになる。
図1には、先に説明したように、身元確認書類16を示す。身元確認書類16は、好ましくはパスポートである。身元確認書類16は、上記による少なくとも1つのセキュリティ要素と、少なくとも1つの第1の担体部分3に対応する第1のページ17と、第2の担体部分4に対応する第2のページ18とを備える。この場合第1の部分要素は、第1のページ17に固定して接続されているか、又は第1のページ17の一体部分である。第2の部分要素7は、第2のページ18に固定して接続されているか、又は第2のページ18の一体部分である。チェック位置においてページ17,18を重ねることにより、第1の部分情報アイテム7が第2の部分情報アイテム9の上に配置され、それによって前記真偽情報アイテム2が表される。身元確認書類16は、さらに、第3の担体部分5に対応する第3のページ19を備える。第3のページ19は、ここでは、第2のページ18と反対側に配置される。これは、第1のページ17が、第2のページ18に向かってと第3のページ19に向かっての両方に動かすことができることを意味する。第3の部分要素10は、第3のページ19に固定して割り当てられ、これに固定して接続されているか、又はこれの一体部分である。2つのページ17,19をチェック位置において重ねると、第1の部分情報アイテム7は第3の部分情報アイテム11に重なり、この重なった領域において前記真偽情報アイテム12が表され、又は完成される。
第1のページ17と第2のページ18と、場合により存在する第3のページ19は、例えば継ぎ目等の取り外し可能な接合部を介して、互いと連結される。従って、偽造者がページの一枚を差し替えることは理論的には可能である。この場合、こうした差し替えを、真偽情報アイテムをチェックすることによって容易に突き止めることができ、その結果偽造を容易に見抜くことができる。
第1のページ17は、好ましくは、パスポートのデータページである。データページは、通常プラスチック、特にポリカーボネート製である。データページには、視覚的に知覚可能な及び/又は電子的に読み取り可能な方法で、多数の個人化された情報アイテムが蓄えられる。第2のページは好ましくは査証ページであり、特にセキュリティペーパーからなる。しかしながら、個別化された及び/又は個人化された情報アイテムが査証ページにあってもよい。第3のページも同様に査証ページか、又は表紙ページであってよい。
図8a〜8dは、組み合わされて真偽情報アイテム2,12を形成する、部分情報アイテム7,9,11のさらなる例を示す。原理的には上記を参照でき、追加の態様を、これら図を参照して以下に説明する。
図8aでは、第1の部分情報アイテム7は様々な文字の形をしており、第2の部分情報アイテム9は文字Aの形をしている。第1の部分情報アイテム7は透明領域13と不透明領域21とを備える。この不透明領域21は、不透明領域内部にさらなる情報アイテムを付加的に備えてよい。前記さらなる情報アイテムはそれぞれの部分情報アイテム7の一部であり、参照番号22を付す。チェック位置での第1の部分情報アイテム7の不透明領域21は、第2又は第3の部分情報アイテム9,11の部分を覆い、不透明領域21内部のさらなる情報アイテム22とともにそれらを完成させる。これは、図8aの図の一番右側に示される。
よりよい理解を提供するために、図8b及び8cの一番左側には、第1の部分情報アイテム7を他の2つの部分情報アイテム9,11に対しずらして示す。左から2番目の図では、第1の部分情報アイテム7がスタート位置にある。第1の部分情報アイテム7は透明領域13と不透明領域21とを備える。不透明領域21は、その不透明領域の内部にさらなる情報アイテムを追加で備える。前記さらなる情報アイテムは、それぞれの部分情報アイテム7の一部であり、参照番号22を付す。第1の部分情報アイテム7の不透明領域21は、チェック位置で第2又は第3の部分情報アイテム9,11の一部を覆い、不透明領域21の内部のさらなる情報アイテム22とともにこれらを完成させる。これを、図8b及び8cの両図の右側に示す。
図8dでは、図8a〜cの例とは異なり、さらなる情報アイテム22が、部分要素6への観察方向に応じて、部分情報アイテムが異なる形をとるように設けられる。図8dの右端の図では、一方の観察方向に対して部分情報アイテム7aが生み出され、他方の観察方向に対して部分情報アイテム7bが生み出される。図8dの右側2つの図に示すように、観察又は組み合わせ方向に応じて、第2の部分情報アイテム9は部分情報アイテム7aと真偽情報アイテム2を生み出し、第3の部分情報アイテム11は部分情報アイテム7bと真偽情報アイテム12を生み出す。
図9及び10は、セキュリティ要素1の真偽情報アイテム2を製造するための本発明による方法を示す。セキュリティ要素1と真偽情報アイテム2は、特に図1〜8dに従って構成することができる。同様に、異なる構成も可能である。
図9及び10において、セキュリティ要素1の細部は、説明のために単に概略的に示す。セキュリティ要素1は、1つの第1の部分情報アイテム7を有する第1の部分要素6と、第2の部分情報アイテム9を有する第2の部分要素8とを少なくとも備える。第1の部分要素6は第1の担体部分3に割り当てることができ、第2の部分要素8は第2の担体部分4に割り当てることができる。これら2つの部分要素6,8は、スタート位置から、2つの部分要素6,8が重なるチェック位置へと動かすことができ、第1の部分情報アイテム7と第2の部分情報アイテム9がチェック位置において前記真偽情報アイテム2を表す。ここで、割り当てることができるとは、部分要素6,8が担体部分の一部を形成する又は担体部分に連結可能であることを意味すると理解される。図には、第1の部分情報アイテム7を有する第1の部分要素6と、第2の部分情報アイテム9を有する第2の部分要素8を、単に概略的に断面で示す。ここで、網目領域は、各部分要素6,8が処理手段Bで処理された後の、知覚可能な形状変化を表す。この形状の変化は、特に視覚的に知覚できる。第1、第2、及び/又は第3の部分情報アイテム、又は真偽情報アイテムは、好ましくは、視覚的に知覚可能な情報アイテムである。部分情報アイテム又は真偽情報アイテムは、特に好ましくは、さらなる補助器具を用いずに肉眼で識別できるように構成される。
真偽情報アイテム2を製造する方法を、以下でより詳細に説明する:最初の整列工程では、2つの部分要素6,8を上下に配置し、互いに対して整列させる。よって、第1の部分要素6は第2の部分要素8と整列させた位置に配置され、逆も同じである。整列工程に続く固定工程において、2つの整列させた部分要素6,8は、それらの整列させた位置で、互いに対し固定される。相対的な移動はもはや不可能である。この固定工程の後に続くのは、少なくとも1つの処理手段Bを用いる処理工程である。処理手段Bは、電磁波W,W,W,Wを提供するために用いられ、第1の部分情報アイテム7と第2の部分情報アイテム8がこの電磁波W,W,W,Wを用いて製造される。2つの部分要素6,8の処理は、同じ固定中に同じ側から行われる。互いに対し固定される2つの部分要素6,8の位置は変える必要がない。
前記電磁波を用いて、2つの部分要素の一方、この場合部分要素6を直接的に処理し、2つの部分要素の他方、この場合第2の部分要素8を、前記一方の部分要素6を通して間接的に処理する。言い換えると、部分要素6は、この場合、部分要素8よりも処理手段Bの近くに置かれており、処理手段Bによって直接的に処理される。部分要素6の下に置かれる部分要素8は、部分要素6を通して処理される。ここで、電磁波は部分要素6を貫通し、その後部分要素8を処理する。同様に、処理手段Bの処理パラメータを、両部分要素6,8が同時に処理されるように、つまり両部分要素が同時に視覚的に知覚可能に変えることができるように、設定することができる。
この共通の処理は、この後重ねられると前記真偽情報アイテム2を形成する、第1の部分情報アイテム7と第2の部分情報アイテム9を、一度のセットアップで処理でき、その結果、部分情報アイテム7,9が互いに対し非常に正確に整列されるように製造できる点が有利である。
2つの部分要素6,8は、処理手段Bにより排他的且つ即時に処理される。ここで、複数の処理手段Bを設けることができる。しかしながら、部分要素6から、例えば、粒子等のパーツが、部分要素8にぶつかって部分要素8を処理することはない。製造時の2つの部分要素6,8の間の相互作用は、電磁波W,W,W,Wの貫通を除いて、起こらない。
電磁波W,W,W,Wに関して、処理手段Bに近い方の部分要素6は、少なくとも部分要素6の処理前は、電磁波W,W,W,Wが透過する又は電磁波に対して透明である。処理手段に近い方の部分要素6は、通常処理後、黒化されるか、そうでなければ変化させられ、前記透過性又は透明性を損な割れる又は損なわれる可能性がある。これは、部分要素6を貫通し、対応して部分要素8を処理する電磁波Wからよく分かる。
さらに、特に、電磁波Wと関連する図9の最も右側では、両部分要素6,8が同時にすなわち一緒に処理できることが分かる。
処理手段Bを用いた処理中、前記電磁波W,W,W,Wの少なくとも1つの処理パラメータを変えることができる、具体的には、第1の部分要素6及び/又は第2の部分要素8が処理可能なように変えることができる。処理パラメータを変えることによって、第1の部分要素6及び/又は第2の部分要素8に対応して向けて処理することができる。これにより、例えば、第1の部分要素6又は第2の部分要素8のどちらかだけ、又は、部分要素6,8両方を一緒に処理することが可能となる。第1の部分要素6だけの処理は、電磁波Wによって示され、第2の部分要素8の処理は、電磁波Wによって示される。
変えることのできる操作パラメータは好ましくは以下からなる群から選ばれる:
−強度又は出力;又は
−フルエンス又はパルスエネルギー;又は
−焦点位置;又は
−焦点径;又は
−波長;又は
−強度と焦点位置の組み合わせ;又は
−強度と波長の組み合わせ;又は
−焦点位置と波長の組み合わせ;又は
−強度と焦点位置と波長の組み合わせ;又は
−フルエンスと焦点位置の組み合わせ;又は
−フルエンスと波長の組み合わせ;又は
−フルエンスと焦点位置と波長の組み合わせ。
上記操作パラメータの強度を変えると、処理手段Bが提供する電磁波W,W,W,Wの強度が変わり、その結果、部分要素6,8のそれぞれを標的にすることができる。操作パラメータの焦点位置を変えると、処理手段Bが提供する電磁波W,W,W,Wの焦点位置が変わり、その結果、部分要素6,8のそれぞれを標的にすることができる。最後に、操作パラメータの波長において、処理手段Bが提供する電磁波W,W,W,Wの波長が変えられ、その結果、やはり部分要素6,8のそれぞれを標的にすることができる。UV領域から赤外領域に広がる、固体レーザーによって発生される波長が好ましい。少なくとも、1つの処理手段に対しては、約1000nm〜約1200nmの近赤外領域の波長が特に好ましい。
個々の部分要素6,8の厚みに応じて、前記操作パラメータを、部分要素6,8の厚み全体を処理するのでなく、全厚みの一部の領域だけを処理するように適合させて、その結果三次元効果を得ることもできる。これは、処理パラメータを好ましくは、第1の部分要素6の上側22と第2の部分要素8の下側23との間の各位置を標的にすることができるように変えることが可能であることが好ましいことを意味する。好ましくは、上側22と下側23も、それに応じて標的にすることができ、それ故、上側22と下側23は、上側22と下側23の間の領域に含まれる。部分要素6,8の構成に応じて、部分要素内又は部分要素6,8の表面上の位置を処理することができる。
部分要素6,8の表面に、引用符号22,23,25及び26を付す。前記表面22,23,25及び26を処理手段Bで処理できる。
処理手段Bの電磁波は、各部分要素6,8の処理中、鏡等の光学装置によって、部分要素6,8の上を、表面22,23,25及び16に対して動かされる。これは、電磁波が各表面の上を導かれることを意味する。これは、部分要素6,8の、部分情報アイテム7,9が製造されるべき領域を、処理手段Bの電磁波が横断することを意味する。波動伝搬方向を固定する場合、部分要素6,8上の部分的に拡張された領域を処理するために、処理手段Bの位置をこの領域に対し相対的に動かすこともできる。あるいは、処理手段Bを固定する場合、部分要素6,8を処理手段に対して動かすこともできる。
この場合、部分情報アイテムの拡張領域を、処理手段Bの電磁波が様々な方法で横断することができる。第1の好ましい変形では、処理手段Bの電磁波を、各部分要素6,8の表面に平行に、部分情報アイテム7,9の拡張領域にわたって体系的に横断させて、前記処理パラメータの少なくとも1つをこの横断中に変化させる。その結果、対応する部分要素6,8上の部分情報アイテムを1つのパスで製造できる。
代替の、しかしながら同様に好ましい変形において、部分情報アイテム7,9の拡張領域を、少なくとも2つのパスで、処理手段Bの電磁波が体系的に横断する。この場合、前記処理パラメータの少なくとも1つは、それぞれのパスの前に変えられる。これは、少なくとも1つの処理パラメータを、各パスの開始時に設定し、その後次のパスの開始前に対応して変える。しかしながら、処理パラメータを横断中に変えることも考えられる。
本発明の第1の好ましい実施形態において、ちょうど1つの処理手段Bが存在し、これの処理パラメータを上記に従って設定する又は変えることができる。
第2の好ましい実施形態において、少なくとも1つの第1の処理手段Bと少なくとも1つの第2の処理手段が存在し、これらが前記電磁波を提供する。しかしながら、2つより多い処理手段が存在してもよい。第1の処理手段Bの処理パラメータは、好ましくは、第2の処理手段の処理パラメータとは異なる。
複数の処理手段において、部分情報アイテムの拡張領域を、各部分要素6,8の表面22,23に平行に1つのパスで処理手段が体系的に横断し、処理手段Bのそれぞれが、横断中、作動されたり及び/又は動作を停止されたりする。この場合、少なくとも1つの処理パラメータを対応して変化させることもできる。
あるいは、部分情報アイテムの拡張領域を、各部分要素6,8の表面に平行に、処理手段Bが複数のパスで横断することができる。パスごとに、複数の処理手段Bの1つが作動され、これ以外の処理手段Bはこのパス中動作を止められる。処理パラメータは固定としても、パスごとに変えてもよい。
処理中、2つの部分要素6,8は、図9から分かるように、互いに直接表面接触している。表面接触とは、2つの部分要素6,8の間に何の要素も配置されないことを意味する。
あるいは、図10から分かるように、整列工程前又は整列工程中に、2つの部分要素6,8の間に分離フィルム24が挿入される。2つの表面25,26は、このとき、前記分離フィルム24と接触している。
分離フィルム24は、第1の部分要素6に面する側及び/又は第2の部分要素8に面する側に、接着層を設けることができる。各部分要素6,8の処理中に除去される粒子はこの接着層に付着することができる。
あるいは又は付加的に、分離フィルム24は、インク用のキャリアとして機能することもでき、インクは、処理手段Bでの処理によって分離フィルム24から剥離され、第1及び/又は第2の部分要素に付着する。
処理手段Bの電磁波W,W,W,Wに対する第1の部分要素6の応答挙動は、第2の部分要素8の応答挙動とは異なる。処理パラメータに関して、これは、既定の処理パラメータ設定に対する第1の部分要素6の応答挙動は、同じ処理パラメータ設定に対する第2の部分要素8の応答挙動とは異なることを意味する。この異なる応答挙動のために、第1の部分要素6と第2の部分要素8は、同じ処理パラメータでの処理で異なる結果をもたらすことができる。例えば、第1の部分要素6の色を変え、第2の部分要素8は処理しない。同様に、処理パラメータの特定の組み合わせで、両部分要素6,8を同時に処理することもできる。
好ましくは、第1の部分要素6はプラスチック製か、又は異なるプラスチックからなる複数の層で作られる。好適なプラスチックは、特に、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、又はポリエチレンテレフタレート(PET)である。
第2の部分要素8は、好ましくは、紙基材、特にセキュリティペーパーであり、プラスチックと紙基材の両方を、処理手段Bによって視覚的に知覚可能に変えることができる。1つの好ましい実施形態において、インク層及び/又はスタンピングフォイル層を紙基材に被着する。処理手段での処理中、インク層を備えた紙基材、又はスタンピングフォイル層を備えた紙基材は、それによって対応して視覚的に知覚可能に変えられる。例えば、レーザー処理により、色の変化が生じたり、又は層が除去されたりする。処理手段Bは、好ましくは前記電磁波W,W,W,Wを提供するレーザーである。
1 セキュリティ要素
2 真偽情報アイテム
3 第1の担体部分
4 第2の担体部分
5 第3の担体部分
6 第1の部分要素
7 第1の部分情報アイテム
8 第2の部分要素
9 第2の部分情報アイテム
10 第3の部分要素
11 第3の部分情報アイテム
12 真偽情報アイテム
13 透明又は半透明領域
14 窓
15 外周線
16 身元確認書類
17 第1ページ
18 第2ページ
19 第3ページ
20 接合部
21 不透明/半不透明領域
22 上側
23 下側
24 分離フィルム

B 処理手段

Claims (21)

  1. 少なくとも2つの、又はちょうど2つの担体部分(3,4,5)の正しい組み合わせをチェックするのに役立つセキュリティ要素(1)の真偽情報アイテム(2)を製造するための方法であって、前記セキュリティ要素(1)は、1つの第1の部分情報アイテム(7)を有する第1の部分要素(6)と、第2の部分情報アイテム(9)を有する第2の部分要素(8)とを少なくとも備え、前記第1の部分要素(6)は第1の担体部分(3)に割り当てることができ、前記第2の部分要素(8)は第2の担体部分(4)に割り当てることができ、前記2つの部分要素(6,8)は、スタート位置から、前記2つの部分要素(6,8)が重なるチェック位置へと動かすことができ、前記チェック位置で前記第1の部分情報アイテム(7)と前記第2の部分情報アイテム(9)が前記真偽情報アイテム(2)を表す前記方法において、
    整列工程において、前記2つの部分要素(6,8)を上下に配置させて互いに対し整列させ、
    固定工程において、前記2つの部分要素(6,8)を互いに対しそれらの整列させた位置にて固定し、
    処理工程において、少なくとも1つの処理手段(B)により電磁波(W,W,W,W)を供給して、この電磁波(W,W,W,W)を用いて前記第1の部分情報アイテム(7)と前記第2の部分情報アイテム(8)を製造し、前記2つの部分要素の一方(6)は前記電磁波で直接的に処理され、前記2つの部分要素の他方(8)は前記一方の部分要素(6)を通して処理されることを特徴とする方法。
  2. 両部分要素(6,8)は、前記処理手段(B)によって排他的且つ即時に処理されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記処理手段(B)に近い方の前記部分要素(6)は、少なくとも前記処理の前、前記電磁波(W,W,W,W)が透過する又は電磁波に対して透明であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記電磁波(W,W,W,W)の少なくとも1つの処理パラメータは、前記第1の部分要素(6)又は前記第2の部分要素(8)のいずれかを選択的に処理するように変えられることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記第1の部分情報アイテム(7)は前記第2の部分情報アイテム(9)とは異なることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記電磁波(W,W,W,W)の少なくとも1つの処理パラメータは、前記第1の部分要素(6)及び/又は前記第2の部分要素(8)を処理できるように変えられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記処理パラメータが強度であり、前記処理手段(B)が提供する電磁波(W,W,W,W)の強度を変えて、その結果、前記部分要素(6,8)のそれぞれを標的にでき、
    及び/又は
    前記処理パラメータが焦点位置であり、前記処理手段(B)によって提供される電磁波(W,W,W,W)の焦点位置を変えて、その結果、前記部分要素(6,8)のそれぞれを標的にでき、
    及び/又は
    前記処理パラメータが波長であり、前記処理手段(B)によって提供される電磁波(W,W,W,W)の波長を変えて、その結果、前記部分要素(6,8)のそれぞれを標的にでき、
    及び/又は
    前記処理パラメータがパルスエネルギー及び/又はレーザー出力であり、前記処理手段(B)によって提供される電磁波(W,W,W,W)のパルスエネルギー及び/又はレーザー出力を変えて、その結果、前記部分要素(6,8)のそれぞれを標的にできることを特徴とする、請求項4〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記第1の部分要素(6)の上側(22)と、前記第2の部分要素(8)の下側(23)との間の各位置が処理可能なように、前記処理パラメータを変化させることを特徴とする、請求項4〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記部分情報アイテムの製造は、一回の固定にて行われ、この固定で、前記第1の部分要素(6)と前記第2の部分要素(8)の両方が処理されることを特徴する、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記部分情報アイテムの拡張領域を、前記各部分要素(6,8)の表面に平行に、前記処理手段(B)が体系的に横断し、前記少なくとも1つの処理パラメータがこの横断時に変えられ;
    又は
    前記部分情報アイテムの拡張領域を、少なくとも2つのパスで、前記処理手段(B)が体系的に横断し、前記少なくとも1つの処理パラメータがこれらパスのそれぞれに対して変えられることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. ちょうど1つの処理手段(B)が存在し、この処理手段の処理パラメータを設定できることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 少なくとも1つの第1の処理手段(B)と少なくとも1つの第2の処理手段(B)とが存在し、これらは、異なる処理パラメータを有する電磁波を提供することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記部分情報アイテムの拡張領域は、前記各部分要素(6,8)の表面に平行に1つのパスで前記処理手段(B)が体系的に横断し、前記各処理パラメータが変えられ、
    又は、前記部分情報アイテムの拡張領域を、前記各部分要素(6,8)の表面に平行に少なくとも2つのパスで前記処理手段(B)が体系的に横断し、前記処理手段(B)の一方は、前記1つのパス中、処理パラメータを固定して又は変化させて作動され、前記処理手段(B)の他方はこのパス中動作を停止されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 前記2つの部分要素(6,8)は、前記処理工程中、互いと直接表面接触していることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記整列工程前又は整列工程中に、前記2つの部分要素(6,8)の間に分離フィルム(24)が挿入されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  16. 前記分離フィルム(24)は、前記第1の部分要素(6)に面する側及び/又は前記第2の部分要素(8)に面する側に接着層が設けられ、
    及び/又は、前記分離フィルム(24)は、インク用のキャリアとして働き、インクは、前記処理手段(B)を用いた処理を通して前記分離フィルムから剥離され、前記第1の部分要素(6)及び/又は前記第2の部分要素(8)に付着することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  17. 前記処理手段(B)を用いた処理中、前記第1の部分要素(6)と前記第2の部分要素(8)との間で、相互作用、特に粒子の移動が起こらないことを特徴とする、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 前記第1の部分要素(6)の、既定の処理パラメータ設定に対する応答挙動が、同じ処理パラメータ設定に対する前記第2の部分要素(8)の応答挙動とは異なることを特徴とする、請求項1〜17のいずれかに記載の方法によって製造されるセキュリティ要素(1)。
  19. 前記第1の部分要素(6)はプラスチック製であり、前記第2の部分要素(8)は紙基材であり、前記プラスチックと前記紙基材の両方が、視覚的に知覚可能に変えることができることを特徴とする、請求項18に記載のセキュリティ要素(1)。
  20. 前記紙基材にインク層及び/又はスタンピングフォイル層が被着され、この層は、前記処理手段(B)を用いた処理によって視覚的に知覚可能に変えられることを特徴とする、請求項19に記載のセキュリティ要素。
  21. 前記処理手段(B)を用いた処理は、前記第1の部分要素(6)上の及び/又は前記第2の部分要素(8)上の色変化、及び/又は、材料除去を起こすことを特徴とする、請求項18〜20のいずれかに記載のセキュリティ要素(1)。
JP2016571392A 2015-06-05 2015-11-24 セキュリティ要素の製造方法 Expired - Fee Related JP6622225B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP2015062577 2015-06-05
EPPCT/EP2015/062577 2015-06-05
PCT/EP2015/077503 WO2016192818A1 (de) 2015-06-05 2015-11-24 Verfahren zur herstellung eines sicherheitselements

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018520017A true JP2018520017A (ja) 2018-07-26
JP6622225B2 JP6622225B2 (ja) 2019-12-18

Family

ID=54707760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016571392A Expired - Fee Related JP6622225B2 (ja) 2015-06-05 2015-11-24 セキュリティ要素の製造方法

Country Status (14)

Country Link
US (1) US10315454B2 (ja)
EP (1) EP3142862B1 (ja)
JP (1) JP6622225B2 (ja)
KR (1) KR20180016920A (ja)
CN (1) CN107148358B (ja)
BR (1) BR112016028505A2 (ja)
CA (1) CA2949629C (ja)
DK (1) DK3142862T3 (ja)
ES (1) ES2705736T3 (ja)
MX (1) MX2016016038A (ja)
PL (1) PL3142862T3 (ja)
SG (1) SG11201610808UA (ja)
WO (1) WO2016192818A1 (ja)
ZA (1) ZA201608379B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022539888A (ja) * 2019-07-11 2022-09-13 タレス ディアイエス フランス エスアーエス 複数ページセキュリティドキュメントのための複数ページパーソナライゼーション

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201604947D0 (en) * 2016-03-23 2016-05-04 Rue De Int Ltd A security document comprising a polymer substrate
DE102019006029A1 (de) * 2019-08-27 2021-03-04 Veridos Gmbh Buchartiges Identifikationsdokument
TWI751446B (zh) * 2019-10-29 2022-01-01 南亞塑膠工業股份有限公司 具有感測效果的無塵紙

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AUPO289296A0 (en) * 1996-10-10 1996-10-31 Securency Pty Ltd Self-verifying security documents
AUPP134298A0 (en) * 1998-01-15 1998-02-05 Securency Pty Ltd Security document having visually concealed security indicia
DE102004022079A1 (de) * 2004-05-05 2005-11-24 Giesecke & Devrient Gmbh Wertdokument mit Seriennummer
RS52391B (sr) 2005-01-31 2013-02-28 Trüb AG Postupak za proizvodnju knjižice, stranica sa podacima dobijena ovim postupkom i knjižica dobijena ovim postupkom
FR2918311B1 (fr) * 2007-07-06 2011-01-28 Francois Charles Oberthur Fiduciaire Document de securite en forme de livret, avec une page additionnelle de revelation d'une information cachee
CN101468567A (zh) * 2007-12-28 2009-07-01 上海华虹集成电路有限责任公司 可防止被盗读的电子护照

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022539888A (ja) * 2019-07-11 2022-09-13 タレス ディアイエス フランス エスアーエス 複数ページセキュリティドキュメントのための複数ページパーソナライゼーション
JP7375158B2 (ja) 2019-07-11 2023-11-07 タレス ディアイエス フランス エスアーエス 複数ページセキュリティドキュメントのための複数ページパーソナライゼーション

Also Published As

Publication number Publication date
SG11201610808UA (en) 2017-02-27
CN107148358B (zh) 2018-11-27
PL3142862T3 (pl) 2019-03-29
CN107148358A (zh) 2017-09-08
MX2016016038A (es) 2017-07-13
CA2949629C (en) 2022-12-06
BR112016028505A2 (pt) 2017-08-22
WO2016192818A1 (de) 2016-12-08
EP3142862A1 (de) 2017-03-22
ES2705736T3 (es) 2019-03-26
KR20180016920A (ko) 2018-02-20
US20170182832A1 (en) 2017-06-29
US10315454B2 (en) 2019-06-11
JP6622225B2 (ja) 2019-12-18
ZA201608379B (en) 2019-07-31
EP3142862B1 (de) 2018-10-24
DK3142862T3 (en) 2019-02-18
CA2949629A1 (en) 2016-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10675904B2 (en) Identification document with tactile feature
JP2017524581A (ja) セキュリティ要素及び身元確認書類
ES2569612T3 (es) Elemento de seguridad y método de fabricación
JP6622225B2 (ja) セキュリティ要素の製造方法
CA2878549C (en) Secure identification document with ablated foil element
MX2013008345A (es) Metodo para producir un portador de datos de multiples capas y portador de datos producido por tal metodo.
JP2006518898A (ja) 身分証明書および旅行書類
US10717312B2 (en) Method for producing a data carrier and data carrier produced therefrom
JP2010520826A (ja) 見当合わせされた少なくとも2つの異なる機密特徴を有する機密および/または有価文書
JP2020535988A (ja) セキュリティ要素を備えるセキュリティシートの改善
EP3634774B1 (en) Forge-proof document
EP4140759A1 (en) Hinge laser marking
JP2021192956A (ja) 積層体
KR20210072935A (ko) 연속적인 보안요소를 포함하는 보안용 시트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6622225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees