JP2018519954A - 構成要素界面に封止用特徴部を有する歯科インプラントアセンブリ - Google Patents

構成要素界面に封止用特徴部を有する歯科インプラントアセンブリ Download PDF

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ピー.ロジャーズ ダン
ピー.ロジャーズ ダン
ビー.サッティン ザカリー
ビー.サッティン ザカリー
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バイオメット 3アイ,リミティド ライアビリティ カンパニー
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Abstract

歯科インプラントアセンブリが開示されている。歯科インプラントアセンブリは、冠側端部内に孔を有するインプラントと、冠側端部においてインプラントに結合するように構成されたアバットメントと、インプラントにアバットメントを固定するように構成されたネジと、インプラントとアバットメントとの間の界面を封止するように構成されたガスケットと、を含む。

Description

優先権主張
本出願は、本明細書によりその優先権利益が主張され参照によりその全体が本明細書に組込まれている、2015年7月16日出願の米国仮特許出願第62/193,496号の利益を主張するものである。
本発明は、概して歯科インプラントアセンブリに関する。より詳細には、本発明は、歯科インプラントアセンブリ内のインプラントと共に使用するための歯科用嵌合システムに関する。
インプラント上に設置されこのインプラントに取付けられる補綴歯により欠落した歯を置換することは、さらに一般的になりつつある。多くの場合、補綴歯は、歯科インプラントアセンブリのインプラントに取付けられる嵌合用構成要素(例えばアバットメント)の上又はその全体にわたり設置される。インプラントは、口の骨組織と一体化する人工根の役目をする。補綴歯は、欠落した天然歯に似たサイズ及び色を有することが好ましい。その結果、患者は、見て美しく構造的に健全である人工歯を有することになる。
患者の体内にインプラントを一体化させる手術プロトコルはいくつか存在する。非限定的な例として、1つの現行の手術プロトコルは2つの段階を含む。第1段階では、インプラントを顎骨内に挿入し、上にある歯肉組織を縫合することによって被覆し、2〜4か月の間オッセオインテグレートさせる。上部の歯肉組織でインプラントを被覆することは、インプラントの周りの感染の確率を最小限に抑え、オッセオインテグレーションプロセスにマイナスの影響を及ぼすかもしれない外乱を防ぐよう意図されている。2段階プロトコルで使用されるインプラントは、「歯肉縁下インプラント」と呼ばれることもある。
オッセオインテグレーションが完了した後、歯肉組織を再び切開し歯肉治癒用アバットメントをインプラント上に設置する第2の段階を迎える。治癒用アバットメントの周りで、上にある歯肉組織が適正に治癒できるようにするため、この歯肉組織は縫合される。治癒用アバットメントが取外され、補綴歯がインプラント上に設置された時点で、歯肉組織は、この補綴歯の周りに適合する。
別のインプラント手術プロトコルは、1段階しか必要とせず、歯肉縁下インプラント又はオッセオインテグレーション中に或る程度の負荷を受けるように意図されかつ歯肉組織の治癒を誘導する「歯肉貫通インプラント」と呼ばれる別のタイプのインプラントを使用することができる。これは、顎骨と一体化する部分と、上にある歯肉組織を貫通して延在してその周りで組織が適正に治癒するようにしている嵌合用構成要素と、を有する、歯科インプラントを提供することによって達成される。
両方のプロトコルにおいて、使用される嵌合用構成要素は概して、ネジが中に挿入される内部孔を有する。嵌合用構成要素を通って挿入されるネジは、インプラント内のネジ付き孔と係合して、嵌合用構成要素を歯科インプラントに固定する。ネジは、歯科インプラントアセンブリの個別の構成要素間の分離、例えば嵌合用構成要素とインプラントとの間の分離を防ぐ又は最小限に抑えるように予め張力が加えられていてよい。ネジが歯科インプラント内の孔の中に完全に螺入されるにつれて、ネジには、孔及びネジの係合するネジ山付き表面間で、並びに、ネジ及び嵌合用構成要素周りの着座表面の当接表面間で、張力が加えられる。ネジ頭が、着座表面上に着座した後、ネジ上の張力は、ネジが孔の中にさらに螺入されるにつれて増大する。ネジ上のこの張力は、一般にネジの「予圧」と呼ばれる力を生成する。予圧は、挟持力として説明することができる。ネジの回転する表面と反対側の表面との間の摩擦を削減することによって、削減された摩擦の直接的な結果として適用トルクがネジをその孔の中へさらに前進させることになるため、適用されるあらゆるトルクについてネジ上の予圧を増大させることができる。
インプラントと嵌合用構成要素との間、ネジとインプラントとの間、及び、ネジと嵌合用構成要素との間に、全体的に封止された防漏性界面が存在することが望ましいものの、この界面は、経時的にわずかに開放する可能性のある小さな間隙(本明細書では「微小間隙」と呼ぶ)を有し得る。微小間隙は典型的に、インプラント及び嵌合用構成要素の相対する表面間の界面で発生する。口腔液、微生物、それらの組合せなどは、この微小間隙内を通ることにより歯科インプラントアセンブリの内部に侵入することができる。微小間隙内のこれらの流体の通過には、毛管現象が一役買う。流体、微生物、それらの組合せなどは、細菌及び/又は細菌の増殖に必要とされる栄養素を含み、こうして微小間隙の内部及び周りにおける細菌の増殖及び/又は蔓延を促進する可能性がある。1つの副作用として、細菌の活性は結果としてタンパク質を分解し悪臭化合物を生成し、こうして悪臭を発生させる可能性がある。さらに、微小間隙内及び/又は周囲の細菌の存在は、インプラントを取り囲む歯肉組織の感染及び/又は炎症を発生させるか又はこれに寄与する場合がある。
本開示の態様は、上述の欠点の1つ以上に対処する上で役立つ改良型の歯科インプラントアセンブリに向けられている。
一態様においては、歯科インプラントアセンブリが説明されている。歯科インプラントアセンブリは、インプラント、アバットメント、ネジ及びガスケットを含む。インプラントは、その冠側端部内に孔を含む。アバットメントは、冠側端部においてインプラントに結合するように構成されている。ネジは、アバットメントをインプラントに固定するように構成されている。ガスケットは、インプラントとアバットメントとの間の界面を封止するように構成されている。
別の態様においては、冠側端部内で尖側に延在する孔を含むインプラントと共に使用するように構成された歯科用嵌合システムが説明されている。歯科用嵌合システムは、嵌合用構成要素及びガスケットを含む。嵌合用構成要素は、インサート部分と嵌合用構成要素溝とを含む。インサート部分は少なくとも部分的に孔の内部に挿入されるように構成されている。ガスケットは、嵌合用構成要素の溝内に着座し嵌合用構成要素とインプラントとの間の界面を封止するように構成されている。
さらなる態様において、歯科インプラントアセンブリ内でインプラントに接して嵌合用構成要素を保持するように構成されたネジが説明されている。ネジは、頭、軸、及び、先端を含む。頭は、ネジにトルクを適用するための工具を受入れるように構成されている。軸は、頭に結合され、頭から延在する。軸は、インプラント内部の孔のネジ山と係合するネジ山を含む。先端は、軸の尖側端部にあり、嵌合用構成要素をインプラントに固定するためにネジに適用される閾値トルクに応じて変形するように構成されている。
追加の態様においては、インプラントアセンブリのインプラントに少なくとも2つの嵌合用構成要素を結合する方法が説明されている。方法は、インプラントに対して第1の嵌合用構成要素を結合するステップを含む。第1の嵌合用構成要素を結合するステップは、第1の嵌合用構成要素とインプラントとの間のガスケットを第1の変形量だけ変形させる。第1の変形量だけ変形したガスケットは、第1の嵌合用構成要素とインプラントとの間の第1の界面を封止する。方法は、さらに、インプラントから第1の嵌合用構成要素を取外すステップを含んでいる。方法は、さらに、少なくとも2つの嵌合用構成要素のうちの第2の嵌合用構成要素をインプラントに結合するステップを含む。第2の嵌合用構成要素の結合ステップは、第2の嵌合用構成要素とインプラントとの間のガスケットをさらに第2の変形量だけ変形させる。第2の変形量だけ変形したガスケットは、第2の嵌合用構成要素とインプラントとの間の第2の界面を封止する。
さらなる態様において、インプラント、嵌合用構成要素及びネジを含む歯科インプラントアセンブリが説明されている。歯科インプラントアセンブリは、第1、第2及び第3の界面を含む。第1の界面はインプラントと嵌合用構成要素との間にある。第2の界面は、ネジと嵌合用構成要素との間にある。第3の界面は、ネジとインプラントとの間にある。第1の界面、第2の界面又は第3の界面を画定する2つの表面のうちの少なくとも1つは、2つの表面の間の体積を封止するための変形可能な材料を含む。
本開示の態様に係る、インプラント、嵌合用構成要素、ネジ及びガスケットを含む、歯科インプラントアセンブリの組立てられた図を示す。 本開示の態様に係る、図1Aの歯科インプラントアセンブリの分解組立図を示す。 本開示の態様に係る、インプラントと嵌合用構成要素との間の界面における、図1A及び図1Bのガスケットの変形前を示す。 本開示の態様に係る、インプラントと嵌合用構成要素との間の界面における、図1A及び図1Bのガスケットの変形後を示す。 本開示の態様に係る、図1A及び図1Bの嵌合用構成要素の溝の変形形態を示す(ガスケットの変形前)。 本開示の態様に係る、図3Aの嵌合用構成要素の溝の変形形態を示す(ガスケットの変形後)。 本開示の態様に係る、図1A及び図1Bのインプラントと嵌合用構成要素との間の代替的界面を示す(ガスケットの変形前)。 本開示の態様に係る、図4Aのインプラントと嵌合用構成要素との間の代替的界面を示す(ガスケットの変形後)。 本開示の態様に係る、図4A及び図4Bのインプラントと嵌合用構成要素との間の界面の詳細図を示す。 本開示の態様に係る、図1A及び1Bのインプラントと嵌合用構成要素との間の他の代替的界面を示す(ガスケットの変形前)。 本開示の態様に係る、図5Aのインプラントと嵌合用構成要素との間の他の代替的界面を示す(ガスケットの変形後)。 本開示の態様に係る、図5A及び図5Bのインプラントと嵌合用構成要素との間の界面の詳細図を示す。 本開示の態様に係る、図1A及び図1Bのネジの斜視図を示す。 本開示の態様に係る、図6Aのネジの断面図を示す。 本開示の態様に係る、図6A及び図6Bのネジの詳細な断面図を示す。 本開示の態様に係る、図1A及び図1Bのインプラント、嵌合用構成要素、ネジ及びガスケットの部分断面図を示す。 本開示の態様に係る、図7Aのネジと嵌合用構成要素との間の界面の詳細な断面図を示す。 本開示の態様に係る、図7Aのネジと嵌合用構成要素との間の他の界面の詳細な断面図を示す。 本開示の態様に係る、図7Aのネジとインプラントとの間の界面の詳細な断面図を示す。 本開示の態様に係る、図7Aのネジとインプラントとの間の他の界面の詳細な断面図を示す。 本開示の態様に係る、図7Aのネジの先端とインプラントとの間の他の界面の詳細な断面図を示す。 本開示の態様に係る、図7Aのネジと嵌合用構成要素との間の界面の詳細な断面図を示す。 本開示の態様に係る、変形された状態での図7F中の材料体積の詳細な断面図を示す。 本開示の態様に係る、多数の嵌合用構成要素をインプラントに結合させ、続いてガスケットを変形させる方法を詳述するフローチャートを示す。
本発明はさまざまな修正及び変形形態の対象となり得るものの、その具体的実施形態が図面中に例として示されている。しかしながら、本発明を開示されている特定の形態に限定することは意図されておらず、反対に、添付の特許請求の範囲により定義されている本発明の趣旨及び範囲内に入る全ての修正、等価物及び代替物を網羅することが意図されているということを理解すべきである。
図1A及び図1Bを参照すると、歯科インプラントアセンブリ100が例示されている。図1Aは、歯科インプラントアセンブリ100の組立てられた図であり、図1Bは、歯科インプラントアセンブリ100の分解組立図である。歯科インプラントアセンブリ100は、インプラント102、嵌合用構成要素104(例えばアバットメント)及びネジ106を含む。インプラント102は、概して、冠側端部102aにある頭部分110、尖側端部102bにある先端112及びそれらの間のネジ付き部分114を含む。インプラント102は同様に、孔116をも含む。孔116は、インプラント102の冠側端部102a内に延在する。孔116は、(以下で詳述する)ネジ106上のネジ山と係合するように、少なくとも部分的にネジ山が付いている。インプラント102は、オッセオインテグレーションを促進する又は可能にする、さまざまな金属、合金及び/又はセラミックで形成され得る。非限定的な例として、このような材料には、チタン、タンタル、コバルト、クロム、ステンレス鋼又はそれらの合金が含まれる。非限定的にではあるが、セラミック−チタンの組合せを含む、他の材料も同様に、インプラント102を形成し得るということが企図される。
嵌合用構成要素104は、それがインプラント102に結合された場合に歯科インプラント102の冠側端部102aと係合する着座表面108を含む。嵌合用構成要素104は同様に、冠側端部104aから尖側端部104bまで嵌合用構成要素104を通って完全に延在する内部孔118に起因して、全体的に管の形状を有する。内部孔118は、内部孔118の表面周りに延在し、組立てられた歯科インプラントアセンブリ100内でネジ106が上に着座する肩部120を含む。嵌合用構成要素104は、インプラント102の孔116の内部に挿入されるインサート部分122を含んでいてよい。代替的には、嵌合用構成要素104は、インサート部分122を含まなくともよく、その代り、インプラント102の冠側端部102aの少なくとも一部分上に結合する陥凹(図示せず)を含んでもよい。
嵌合用構成要素104は、歯を置換するプロセスにおいて特定の役目をする、歯科インプラントアセンブリ100の内部のさまざまな構成要素であり得る。例として、嵌合用構成要素104は、治癒用アバットメント、暫間アバットメント及び/又は恒久アバットメントであり得る。嵌合用構成要素104は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、インプラント102に結合する本明細書中に言及されていない他の構成要素であり得る。
嵌合用構成要素104は、例えば補綴物を支持するのに充分な特性を有する生体適合性材料で形成され得る。例として、嵌合用構成要素104は、チタン、チタン合金、ステンレス鋼、コバルトクロム合金及び金合金などの金属で形成され得る。さらに、嵌合用構成要素104は、より色調の濃い金属とは異なり、より明るい色合いを有しより優れた美観を提供し得るアルミナ又はジルコニウムのようなセラミック材料で製造され得る。嵌合用構成要素104は同様に、暫間アバットメントにとって特に有用であり得るポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの有機熱可塑性ポリマーといったポリマー材料製でもあり得る。
インプラント102及び嵌合用構成要素104は、非回転的係合のためのさまざまな構成を含むことができる。例示された実施形態は、回転防止内部連結特徴部を含むものの、インプラント102は、嵌合用構成要素104上にある対応して整形された内部特徴部と非回転的に係合するための外部特徴部を含むことができる。インプラント102の外部特徴部と嵌合用構成要素104の内部特徴部との間の係合を、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の外部連結と呼ぶことができる。例として、インプラント102は、非回転的特徴部としてボス(図示せず)を含むことができ、嵌合用構成要素104は、対応して整形された内部特徴部としてソケット(図示せず)を含むことができる。ボスとソケットは、例えば六角形などの多角形であってよい。非回転特徴部は同様に、例えば嵌合用構成要素104をインプラント102に結合した時点で嵌合用構成要素104がインプラント102に対して回転するのを防止するための他の好適な非丸形形状であってもよい。
図1A及び図1Bの例示された実施形態に関して、インプラント102は、嵌合用構成要素104上のインサート部分122上に位置設定され対応して整形された回転防止特徴部123bと非回転的に係合するためにインサート部分122上に位置設定された、内部特徴部123aを含む。インプラント102の内部特徴部及び嵌合用構成要素の外部特徴部を、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の内部連結と呼ぶことができる。例としては、嵌合用構成要素104は、非回転的特徴部として多角形ボスを含むことができ、インプラント102は、多角形ボスの収容を目的とする対応して整形された内部特徴部としてソケットを含むことができる。上述の場合と同様に、ボス及びソケットは六角形などの多角形又は他の好適な非丸形形状であり得る。しかしながら、例示された実施形態において示されていない他のタイプのインプラント及びインプラントアセンブリも同様に、本発明に使用されてよいということが企図されている。
嵌合用構成要素104は、嵌合用構成要素104の内部孔118を通ってインプラント102の孔116内に延在するネジ106を用いて、インプラント102に固定される。ネジ106は、インプラント102の冠側端部102aと嵌合用構成要素104の尖側端部104bとの間の係合により画定される界面124において、インプラント102に対して嵌合用構成要素104を固定する。
界面124においてネジ106が嵌合用構成要素104をインプラント102に固定しているにも関わらず、界面124は、微小間隙を画定する可能性がある。具体的には、例として、歯科インプラントアセンブリ100の人工歯(図示せず)が食物を噛む(咀嚼)ために使用される場合、歯科インプラントアセンブリ100は、嵌合用構成要素104及びインプラント102に対し負荷を加える有意な力を受ける。これらの力は、嵌合用構成要素104及びインプラント102の界面124に位置する間欠的な微小間隙を発生させる場合がある。微小間隙は、細菌を含む口腔液及び/又は微生物が内部隙間を通って歯科インプラントアセンブリ100内に浸透できるようにする可能性がある。
したがって、歯科インプラントアセンブリ100はさらにガスケット126を含む。ガスケット126は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124に位置設定される。具体的には、ガスケット126は、インプラントの着座表面108と冠側端部102aとの間に位置設定される。ガスケット126は、嵌合用構成要素104に付着され得る、又は、嵌合用構成要素104と一体であり得る。代替的には、ガスケット126は、嵌合用構成要素104から分離している可能性がある。ガスケット126は、流体及び/又は微生物が歯科インプラントアセンブリ100の内部隙間内へと通過するのを遮断又は防止するために、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124を封止する。
界面124を封止するため、ガスケット126は、ネジ106を用いて嵌合用構成要素104をインプラント102に結合することによって生成される挟持力の下で変形するように構成されている。ユーザー(例えば歯周治療専門医、臨床医など)が嵌合用構成要素104をインプラント102に結合する場合、ユーザーは、回転力(例えばトルク)をネジ106に加えることによって、ネジ106を回転させる。インプラント102の孔116のネジ山と係合するネジ106のネジ山は、回転力を線形下向き力へと変換する。線形下向き力は、ネジ106がさらに孔116内へと並進運動し続けるのを遮る又はこれに対する抵抗をネジ106に加えるインプラント102(例えば孔116)の表面、嵌合用構成要素104(例えば肩部120)又はその両方とネジ106が係合するまで、ネジ106をさらに孔116内に並進運動させる。
インプラント102、嵌合用構成要素104、ネジ106及びガスケット126の構成(例えば形状、寸法など)は、ネジ106がさらに孔116内に並進運動するのをインプラント102又は嵌合用構成要素104が遮る前に、圧縮力がガスケット126に加えられることになるようなものである。したがって、ネジ106上の追加の回転力は、線形下向き力及びガスケット126上への圧縮力に変換される。圧縮力はガスケット126を変形させる。変形によりガスケット126は、ネジ106に対してバネタイプの力を及ぼす。ネジ106に対するこのバネタイプの力は、ネジの予圧を増大させる。さらに、変形によりガスケット126は、ガスケットとインプラント102及び/又は嵌合用構成要素104との間の空隙及び/又は内部隙間を充填する。変形は同様に、ガスケット126を歯科インプラントアセンブリ100の中央軸に対して内向き及び/又は外向きに拡張させて、ガスケット126とインプラント102及び/又は嵌合用構成要素104との間の空隙及び/又は内部隙間をさらに充填することもできる。
ガスケット126は概して、インプラント102及び嵌合用構成要素104に対するガスケット126の場所に対応するインプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124の形状である。界面124の封止を補助し、インプラント102などの歯科インプラントアセンブリ100の内部容積が流体及び/又は微生物に曝露されないよう抵抗又は防止するため、ガスケット126はインプラント102の孔116の開口部を取り囲んでいる。したがって、ガスケット126は、孔116の開口部の全体的に円形の形状に対応するように、リング形状で形成され得る。しかしながら、ガスケット126の全体的形状は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、卵形、楕円形、方形などの他のさまざまな形状であることができる。
変形前のガスケット126の垂直断面は、概して円形状である。しかしながら、断面の形状は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく変動し得る。例として、非限定的に、断面の形状は円、方形、矩形、卵形、三角形、六角形などであり得る。ガスケット126は、ガスケット126と係合するインプラント102及び嵌合用構成要素104の対応する形状に基づいて、特定の形状(全体的形状及び/又は断面形状)であり得る。代替的には、ガスケット126は、インプラント102及び/又は嵌合用構成要素104の形状の如何に関わらず、上述の形状のいずれか1つをとることができる。
ガスケット126は、インプラント102に対して嵌合用構成要素104を固定することに付随する圧縮負荷の下でかつ嵌合用構成要素104及びインプラント102を形成するために使用される材料の変形に先立ち変形する材料で形成される。例として、ガスケット126は銀又は銀合金で形成され得る。銀又は銀合金ガスケット126の硬度は、ガスケット126を変形させる圧縮負荷の下でインプラント102及び嵌合用構成要素104がその形状を維持するように、インプラント102及び嵌合用構成要素104を形成するために用いられる材料の硬度より低いものであり得る。
銀又は銀合金で形成されたガスケット126は、同様に、銀に付随する抗菌特性に基づく抗菌特性を示す。例として、銀及び銀合金は、口腔環境内に自然に存在する水と接触した時点で銀イオンを生成する。銀イオンは、歯科インプラントアセンブリ100内部の病原菌促進条件に抵抗する又はこれを防止する抗菌品質を示す。すなわち、イオン性銀は高い抗菌性を有し、したがって細菌及び/又は微生物を攻撃し破壊する能力を有する。イオン性銀は同様に、極めて低い用量(例えば0.001ppm)で抗菌性を示し、これらの低い用量であればヒト細胞にとって非毒性である。こうして、病原菌を含む及び/又は促進する流体及び/又は食物の展延を遮断又は防止する歯科インプラントアセンブリ100内部の界面を機械的に封止するガスケット126に加えて、ガスケット126は同様に、銀の抗菌特性に基づいて微生物の展延及び/又は生成を化学的に阻害又は防止する。
ガスケット126は、インプラント102及び嵌合用構成要素104のうちの一方又は両方の原初の形状及び/又は構成を変えることなく、インプラント102と嵌合用構成要素104、特定的には嵌合用構成要素104の着座表面108との間に適合し得る。こうして、ガスケット126は、既存のインプラント102及び/又は嵌合用構成要素104と共に使用可能である。代替的には、インプラント102及び嵌合用構成要素104の一方又は両方は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124においてガスケット126が内部に着座する1つの特徴部を含むことができる。
図1A及び1Bに示されているように、インプラント102は、冠側端部102aに溝128を含むことができる。代替的に又は付加的に、嵌合用構成要素104の着座表面108は、溝130を含むことができる。ガスケット126は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124でシールを機械的に支持するため、溝128及び130のいずれが存在するかに応じて、その一方又は両方の内部に着座することができる。
図2A及び2Bは、本開示の態様に係る、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124における図1A及び図1Bのガスケットの変形前及び変形後を示す。図示されているように、ガスケットI26は、当初、歯科インプラントアセンブリ100のサイズに応じて例えば0.25mm〜1mmであり得る高さH1を有する。嵌合用構成要素104がインプラント102に結合されている状態で、溝128及び溝130は、ガスケット126の高さH1よりも低い高さH2を有する断面を画定する。したがって、図2Aは、嵌合用構成要素104がねじ106でインプラント102に連結された時点での嵌合用構成要素104とガスケット126との間の初期接触を示す。ネジ106がさらに回転させられた時点で、ネジ106の回転により歯科インプラントアセンブリ100内部に付与された線形下向き力は、嵌合用構成要素104がインプラント102に結合されて図2Bに示された界面124を画定するまで、溝128及び溝130の間でガスケット126を圧縮する。高さH1及び高さH2の差に基づいて、ガスケット126は高さH2まで圧縮される。ガスケット126の変形は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間になおも存在し得る界面124内部の隙間を封止する。
図3A及び図3Bは、本開示の態様に係る、ガスケット126の変形前及び変形後に加えた、図1A及び図1Bの嵌合用構成要素104の溝128の変形形態を示す。嵌合用構成要素104の溝128は、溝128の外部表面を形成する唇状部132によって少なくとも部分的に画定され得る。唇状部132は、嵌合用構成要素104がインプラント102に連結された状態でインプラント102の溝130の内部に着座するように、(例えばサイズ及びアラインメントに基づいて)配置される。溝128の内部の唇状部132の存在はさらに、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の内部隙間内に流体及び微生物が進入するのを遮断及び/又は防止する。唇状部132は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124を封止するため、ガスケット126と組合わさって作用する。
以上で図示され論述されたように、ガスケット126は当初、0.5mmなどの上述の寸法を有し得る高さH1を有する。溝128と溝130との組合せは、ガスケット126の高さH1よりも低い高さH2を有する断面を画定する。したがって、図3Aは、嵌合用構成要素104がねじ106でインプラント102に連結された時点、唇状部132が、ガスケット126の外部表面及び溝130の内部表面と接触している状態での、嵌合用構成要素104とガスケット126との間の初期接触を示す。ネジ106がさらに回転させられた時点で、ネジ106を通って歯科インプラントアセンブリ100内部に付与された線形下向き力は、嵌合用構成要素104がインプラント102に結合されて図3Bに示された界面124を画定するまで、溝128と130との間でガスケット126を圧縮する。上述のように、高さH1及びH2の差に基づいて、ガスケット126は高さH2まで変形される。ガスケット126の変形は、インプラント102と嵌合用構成要素104とが界面124で結合した時点で、インプラント102と嵌合用構成要素104との間になおも存在し得る隙間を封止する。変形したガスケット126と係合した唇状部132の付加は、例えば流体及び/又は微生物のための経路をより蛇行させることによって、流体及び/又は微生物が隙間を通過することをさらに遮る。
図4A及び図4Bは、本開示の態様に係る、ガスケット126の変形前及び変形後に加えた、図1A及び図1Bのインプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124’の変形形態を示す。インプラント102は、冠側端部102aに冠側溝400を含むことができる。さらに、嵌合用構成要素104は、着座表面108上の冠側尾根部402を含むことができる。代替的には、インプラント102は、冠側尾根部402を含むことができ、嵌合用構成要素104の着座表面108は、冠側溝400を含むことができる。冠側溝400及び冠側尾根部402は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間に、側方化された連結を提供する。側方化された連結は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の非側方化(例えば平担な)界面とは対照的に、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の安定化を増大させる。詳細には、側方化された連結は、界面124’におけるせん断力に対する安定化を増大させる。
上述のように、ガスケット126は、当初、歯科インプラントアセンブリ100のサイズに応じて例えば0.25mm〜1mmであり得る高さH1を有する。溝128及び溝130の組合せは、ガスケット126の高さH1よりも低い高さH2を有する断面を画定する。図4Aは、嵌合用構成要素104がねじ106でインプラント102に連結された時点での嵌合用構成要素104とガスケット126との間の初期接触を示す。ネジ106がさらに回転させられた時点で、ネジ106を通って歯科インプラントアセンブリ100内部に付与された線形下向き力は、図4Bに示されているように嵌合用構成要素104がインプラント102に結合されるまで、溝128と130との間でガスケット126を圧縮する。高さH1及びH2の差に基づいて、ガスケット126は高さH2まで変形する。
さらに、嵌合用構成要素104がインプラント102に結合した時点で、冠側尾根部402は、冠側溝400と係合する。冠側尾根部402及び冠側溝400の係合は、流体及び/又は微生物が走行して歯科インプラントアセンブリの内部隙間に到達するためのより蛇行した経路を作り出し、こうして内部隙間への侵入を遮断及び/又は防止する。さらに、冠側尾根部402及び冠側溝400は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124’を封止するためにより大きな表面積を提供する。その上、上述のように、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の側方化された連結は、界面124’におけるせん断力に対する安定化を増大させる。
図4Cを参照すると、図4Cは、本開示の態様に係る、インプラント102及び嵌合用構成要素104の冠側溝400と冠側尾根部402との間の界面124’の詳細図を示す。冠側尾根部402及び冠側溝400を形成する許容誤差は、冠側尾根部402が完全に冠側溝400と係合することになるようなものである。具体的には、冠側尾根部402aの内部表面402aは冠側溝400の内部表面400aと係合する。さらに、冠側尾根部402の外部表面402bは、冠側溝400の外部表面400bと係合する。これらの表面の少なくとも一部が係合した状態で、冠側溝400及び冠側尾根部402は完全に係合される。
変形したガスケット126並びに冠側溝400及び冠側尾根部402の存在に応じて、流体及び/又は微生物が歯科インプラントアセンブリ100の内部隙間に侵入することが遮断及び/又は防止される。完全に係合した冠側溝400及び冠側尾根部402は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間に存在する可能性のある隙間を封止し、微小間隙の形成を防止する。ガスケット126の変形は、冠側溝400及び冠側尾根部402から内向きにインプラント102と嵌合用構成要素104との間でなおも存在し得る隙間を封止するための追加の領域を提供する。
図5A及び図5Bは、本開示の態様に係る、ガスケット126の変形前及び変形後に加えた、図1A及び図1Bのインプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124’’の変形形態を示す。インプラント102は、冠側端部102aにスプライン加工領域500を含むことができる。さらに、嵌合用構成要素104は、着座表面108にスプライン加工領域502を含むことができる。スプライン加工領域500及び502は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間に代替的な側方化された連結を提供する。上述のものと同様、側方化された連結は、特に界面124’’におけるせん断力に対して、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の非側方化(例えば平担な)界面とは対照的にインプラント102と嵌合用構成要素104との間の安定化の増大を提供する。
スプライン加工領域500及び502の長さは、例えば0.005mm〜0.02mmであり得、各スプライン加工の長さは例えば0.001mm〜0.003mmである。スプライン加工領域500及び502は、三角形のスプライン加工を有するものとして示されているが、スプライン加工領域の形状は、例えば方形、矩形、円形などとして変形可能である。
上述のように、ガスケット126は、当初、1mmなどの上述の寸法であり得る高さH1を有することができる。溝128と溝130との組合せは、ガスケット126の高さH1よりも低い高さH2を有する断面を画定する。図5Aは、嵌合用構成要素104がねじ106でインプラント102に連結された時点での嵌合用構成要素104とガスケット126との間の初期接触を示す。ネジ106がさらに回転させられた時点で、ネジ106を通って歯科インプラントアセンブリ100内部に付与された線形下向き力は、図5Bに示されているように嵌合用構成要素104がインプラント102に結合されるまで、溝128と130との間でガスケット126を圧縮する。高さH1及びH2の差に基づいて、ガスケット126は高さH2まで変形する。
さらに、嵌合用構成要素104がインプラント102に結合した時点で、スプライン加工領域500は、スプライン加工領域502と係合する。スプライン加工領域500及び502の係合は、流体及び/又は微生物が移動して歯科インプラントアセンブリの内部隙間に到達するためのより蛇行した経路を作り出し、こうして内部隙間への侵入を遮断及び/又は防止する。さらに、スプライン加工領域500及び502は、インプラント102と嵌合用構成要素104との間の界面124’’を封止するためにより大きな表面積を提供する。スプライン加工領域500及び502の各々は、多数のスプライン加工を含むことから、スプライン加工領域500及び502の1つ以上のスプライン加工は、歯科インプラントアセンブリ100上に加わる負荷にも関わらず、係合状態にとどまることができる。こうして、スプライン加工領域500及び502は、例えばインプラント102の内部容積内に流体及び/又は微生物が侵入できるようにするインプラント102と嵌合用構成要素104との間の微小間隙の形成を防止する。
図5Cを参照すると、図5Cは、本開示の態様に係る、インプラント102及び嵌合用構成要素104のスプライン加工領域500及び502の間の界面124’’の詳細図を示す。インプラント102のスプライン加工領域500は、嵌合用構成要素104がインプラント102に結合された状態で、嵌合用構成要素104のスプライン加工領域502と係合し噛合する。噛合したスプライン加工領域500及び502は、流体及び/又は微生物がインプラント102の内部容積に侵入するのを遮断又は防止する蛇行した界面を作り上げる。こうして、ガスケット126の変形及び係合したスプライン加工領域500及び502は、インプラント102及び嵌合用構成要素104が界面124’’で結合した時点でインプラント102と嵌合用構成要素104との間に存在し得る隙間を封止する。
図6A及び図6Bを参照すると、図6A及び図6Bは、本概念の態様に係る、それぞれ図1A及び図1Bのネジ106の斜視図及び断面図を示す。図示されているように、ネジ106は、冠側端部106aにある頭600、尖側端部106bにある先端606、及び、頭600と先端606との間にある軸604を含む。
ネジ106の頭600は、インプラント102に対して嵌合用構成要素104を固定するため、特に肩部120において嵌合用構成要素104と係合するように構成されている。頭600は同様に、例えばインプラント102及び嵌合用構成要素104に対してネジ106を予圧することを目的として、ネジ106に対し回転力(例えばトルク)を加えるための工具を受容するように構成されている。図示されているように、頭600は、陥凹602内部に工具を受容する。陥凹602は、ネジ106と嵌合するために所望される工具に応じて、さまざまな形状を有することができる。例えば、陥凹602は、スロット、フィリップス、方形又は六角形ドライブタイプを受容するように構成され得る(例えば形状、寸法など)。代替的には、ネジ106の頭600は、頭600の上及び周囲に工具(例えばソケットレンチ)を受容するように整形及び/又はサイズ決定されるなど、工具を受容するための陥凹602以外の別の機械的構成を有することができる。陥凹602は同様に、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本明細書中に具体的に言及されている工具以外のタイプの工具を受容するようにも構成され得る。
ネジ106の軸604は、ネジ無し区分608とネジ付き区分610とを含む。ネジ無し区分608は、インプラント102、嵌合用構成要素104又はその両方のネジ無し表面と係合するように構成されている。ネジ無し区分608は同様に、本明細書中でネジ106の胴部608とも呼ばれている。ネジ付き区分610は、インプラント102内に挿入されたネジ106を用いて孔116のネジ付き部分114のネジ山と係合するネジ山を含む。ネジ山610は、ネジ106及び嵌合用構成要素104(例えばネジ106に係合されたもの)をインプラント102に固定するために、インプラント102の孔116のネジ付き部分114と係合する。ネジ付き区分610は、本明細書において単にネジ山610とも呼ばれている。
ネジ106の先端606は、ネジ106をインプラント102の孔の中に締結することによって生成される閾値力に応じて変形するように構成されている。例として、非限定的に、ネジ106の長さは、インプラント102及び嵌合用構成要素104の寸法(例えば孔116の長さ、着座表面108の位置など)に関して、ネジ106がインプラント102を嵌合用構成要素104に結合する前に先端606が孔116の尖側端部と係合するように構成されている。閾値力は、嵌合用構成要素104をインプラント102に結合する前にネジ106の先端606が変形するようにネジ106の予圧に付随する力よりも小さくなるように設計される。
ネジ106の先端606が変形するとき、先端606は、ネジ106と孔116の尖側端部との間の内部容積を少なくとも部分的に充填する。こうして、そうでなければ流体及び/又は微生物で満たされる可能性のある孔116の内部の体積は、ネジ106の変形した先端606で充填される。先端606の変形は、同様に、ネジ106にバネタイプの力も及ぼす。このバネタイプの力は、ネジ106の予圧を減少させる。
ネジ106の先端606は、軸604及び/又は頭600を形成するのに用いられるものと同じ材料で形成され得る。同じ材料で形成された場合、ネジ106の形状及び/又は寸法により、ネジ106に加わる圧縮負荷の下で軸604及び/又は頭600が変形する前に先端606が変形する。例として、ネジ106の先端606は、軸604及び/又は頭600に比較して小さい表面積を有していてよく、こうしてより小さい領域に対して加えられた同じ量の力が軸604及び/又は頭600を変形させることなく先端606を変形させる。
ネジ106の先端606又はその一部分は、例えばネジ106の残りの部分とは異なる材料で形成され得る。図示されているように、先端606は、材料体積614を含む陥凹612を含むことができる。材料体積614は、ネジ106を形成する材料とは異なる材料で形成され得る。材料体積614は、材料体積614がネジの残りの部分の変形よりも先に変形することに寄与するよう、ネジ106の残りの部分を形成する材料よりも低い硬度を有することができる。代替的には、材料体積614は軸604の残りの部分又は先端606の残りの部分を形成する材料よりも低い硬度を有することができる。したがって、材料体積614は、軸604と孔116の尖側端部との間に加えられる圧縮力の下で変形する。
材料体積614の形状は、例えば陥凹612の形状及び/又は孔116の底面の形状に応じて変動し得る。図示されているように、材料体積614は、ボール又は球の形状をしていてよい。しかしながら、材料体積614の形状は、本概念の趣旨及び範囲から逸脱することなく変動し得る。材料体積614のサイズも同様に、例えば陥凹612のサイズ及び/又は孔116のサイズに応じて変動し得る。例として、材料体積614は、直径0.5mm〜2mm、例えば直径1mmのボールの形状であり得る。
同様にして、陥凹612の形状は、例えば、材料体積614の形状及び/又は孔116の底面の形状に応じて変動し得る。陥凹612の形状は、材料体積614の初期(例えば変形前)の形状と整合してよい。例えば、材料体積614の形状がボール又は球である場合、陥凹612の形状は、半球形状であり得る。代替的に、陥凹612の形状は、材料体積614の初期形状と異なるものであってよい。図示されているように、陥凹612は半六角形の形状であってよい。しかしながら、陥凹612の形状は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく変動し得る。
ネジ106は、ネジ106の周囲に延在する頭600の底面に、さらに唇状部616を含むことができる。唇状部616は、頭600の中に一体化され、ネジ106を内部孔118内に挿入した時点で嵌合用構成要素104の肩部120と係合する。図示されているように、唇状部616は概して、歯科インプラントアセンブリ100の中央軸に対して下向きの角度θ1で頭の底面から突出している。角度θ1は、変動してよいが、一般に、歯科インプラントアセンブリ100の中央軸から例えば45〜60度だけ外れていることができる。図7A〜図7Fに関連して以下でさらに詳述するように、唇状部616は、ネジ106の胴部608内に張力を保持するのを助けるための一体化された皿バネのように作用する。
ネジ106は、1つ以上の金属、1つ以上の金属合金、及び/又は、1つ以上のセラミックなどの、歯科技工分野において見られる1つ以上の材料で形成され得る。ネジ106は、全体が単一の材料で形成され得、又は、多数の材料で形成されることもできる。例えば、ネジの各々の部分、例えば頭600、軸604及び先端606を1つ以上の異なる材料で形成することができる。代替的に、ネジ106の頭600、軸604及び/又は先端606を同じ1つ以上の材料で形成することができる。このような材料としては、例えば316L外科グレードのステンレス鋼を含めたステンレス鋼、チタン、チタン合金、金、金合金、さまざまなセラミック(例えばアルミナ、ジルコニウム)及びPEEKなどの或る種の高強度プラスチックがある。
図6Cを参照すると、本概念の態様に係る、図6A及び図6Bのネジ106を形成するために使用される一材料組成にしたがったネジ106の断面が示されている。具体的には、図6Cは、胴部604におけるネジ106の断面を示すが、ネジ全体は、同じ断面構造を有するように形成され得る。図示されているように、ネジ106は主本体620で形成される。本体620は、頭600の下層の主要部分、軸604、及び、先端606の少なくとも一部分、例えば材料体積614のいずれをも除外した先端606を形成する。本体620は、例えば、外科グレードのステンレス鋼、チタン、さまざまなセラミック、金合金などで形成され得る。
本体620の上には、金層622が形成される。金層622は、純金又は金合金で形成され得る。純金で形成される場合、金層622は例えば、99%純金、99.9%純金又は99.99%純金であり得る。金合金で形成される場合、金合金は、例えば14カラットの金、18カラットの金又は20カラットの金を形成するように他のさまざまな金属と混合された金で形成され得る。金層622の厚みは、例えば1.016マイクロメートル〜1.778マイクロメートル(40〜70マイクロインチ)、例えば1.524マイクロメートル(60マイクロインチ)であり得る。金層622は、耐久性及び耐酸化性などのさまざまな長所を有するが、なかでも、ネジ106の潤滑性を増強してインプラント102に結合された場合のネジ106上のより大きな予圧を可能にする。
金層622の上には銀層624が形成される。銀層624は、純銀又は銀合金で形成され得る。純銀で形成されている場合、銀層624は例えば99%純銀、99.9%純銀又は99.99%純銀であり得る。銀層624の厚みは例えば、1.016マイクロメートル〜3.81マイクロメートル(40〜150マイクロインチ)、例えば3.556マイクロメートル(140マイクロインチ)であり得る。代替的には、銀層624は、ネジ106に対して、例えば金層622の上などに金属銀ナノ粒子を適用することによって形成可能である。銀ナノ粒子は概して、約1nm〜約50nmの範囲であり得るが、より大きなサイズの粒子も同様に使用できる。金属銀ナノ粒子が水分(例えば患者の口腔内の唾液)と接触するにつれて化学反応が起こり、こうして公知の抗菌物質であるイオン性銀(Ag+)が生成される。銀粒子のサイズはナノメートル規模であることから、化学反応を発生させるために利用可能な表面積は(平担な表面に比べて)より大きいものである。したがって、生成される銀イオン数は増大し、こうして抗菌効果は増強される。銀ナノ粒子の存在は、歯科インプラントアセンブリ100内及び/又はその周りの細菌及び/又は病原菌の増殖及び/又は展延を阻害又は防止することができる。
銀層624は、任意の好適な技術を用いて適用可能である。例えば、銀ナノ粒子の被膜は、非限定的にプラズマスパッタリング又はプラズマ溶射を含めた技術を用いて、ネジ106に適用されてよい。銀の離散的ナノ粒子が歯科インプラントアセンブリ100の構成要素のいずれかの表面上に非連続的に配置され得ることも同様に企図されている。
ネジ106の最も外側の層として銀層624を有することで、例えばインプラント102及び嵌合用構成要素104の他の表面に対して変形可能な表面が提供される。したがって、以下でさらに詳細に論述されるように、歯科インプラントアセンブリ100内部の他の表面とのさまざまな界面にある銀層624は変形して、銀層624が無ければ他の表面とネジ106の表面の間に存在し得ると考えられる内部隙間を封止する。銀層624の変形性は、同様に、その場所での固定を通した接合効果又はネジ106が緩むのを防ぐバネタイプの力も作り出す可能性がある。さらに、銀層624は、インプラント102に結合されたときのネジ106上により大きな予圧を許容するために、ネジ106の潤滑性を増強することができる。
ネジ全体106は、本体620、金層622及び銀層624で形成されるものとして説明してきたが、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の構成も可能である。例えば、頭600及び先端606の一方又は両方を、金層622及び/又は銀層624を除外した本体620で形成することもできる。代替的には、頭600のみを、金層622及び銀層624無しの本体620で形成することができる。代替的には、ネジ106を金層622のみ又は銀層624のみを伴う本体620で形成することができる。代替的には、ネジ106全体を金、金合金、銀又は銀合金で形成することができる。
図7Aは、本開示の態様に係る、図1A及び図1Bのインプラント102、嵌合用構成要素104、ネジ106、及び、ガスケット126の部分断面図を示す。銀層624について上述したように、ネジ106は、歯科インプラントアセンブリ100内でインプラント102及び嵌合用構成要素104を共に結合した時点で、インプラント102及び嵌合用構成要素104の1つ以上の間に1つ以上の界面を作り出す。具体的には、図7Aはさまざまな界面700、702、704、706及び708を示し、図7B〜7Fは、歯科インプラントアセンブリ100のネジ106と他の構成要素との間の5つの界面700、702、704、706及び708の詳細図を示す。具体的には、図7Aは、材料体積614を含めて、最も外側の層を銀層624として、頭600、軸604及び先端606を伴うネジ106を示す。5つの界面700、702、704、706及び708は全て、ネジ106が歯科インプラントアセンブリ100の別の構成要素と界面接合して、流体及び/又は微生物が歯科インプラントアセンブリ100内にさらに侵入するのを防止するシールを作り出す場所として考えられる。
図7Bは、本開示の態様に係る、ネジ106と嵌合用構成要素104との間の界面700の部分断面図を示す。ネジ106の唇状部616は、ネジ106が嵌合用構成要素104の内部孔118内に挿入された時点で嵌合用構成要素104の肩部120と係合する。ネジ106を回転させ、ネジ106のネジ山610を孔116のネジ山と係合させた時点で、ネジ106の頭600の上へのトルクが、肩部120に対する線形下向き力を唇状部616上で作り出す。線形下向き力により唇状部616上の銀層624は、肩部120に対するシールを作り出すことになる。
上述のように、唇状部616は外部層として銀層624を有することができる。代替的には、唇状部616全体を、銀又は銀合金で形成することもできる。銀又は銀合金の硬度に基づいて、線形下向き力の特定の閾値が、銀層624をネジ106の他の構成要素に対して変形させ、こうして界面700に形成されたシールが増強される。具体的には、唇状部616の銀及び/又は銀合金は、肩部120におけるネジ106と嵌合用構成要素104との間の隙間を充填する。唇状部616の変形は同様に、インプラント102に結合されたネジ106の予圧を増大するバネタイプの力を作り出すことができる。こうして、唇状部616は、歪曲及び/又は変形されるにつれてネジ106内の張力を増大させる一助となるように、ネジ106用に一体化された皿バネの如くに作用する。代替的には、ネジ106の頭600は、唇状部616を含んでいなくてもよい。その代りに、銀層624が唇状部616上にあるのではなくむしろ、嵌合用構成要素104の肩部120と接触する頭600の下側に銀層624を含むことができる。
具体的には、図7Gは、唇状部616全体が銀又は銀合金で形成されている場合でかつ嵌合用構成要素104をインプラント102に結合した時点で唇状部616が変形されている場合の例を示す。このような構成によると、唇状部616全体は、ネジ106の回転の結果としてもたらされる線形下向き力に応じて変形することができる。ガスケットと同様に、全体が銀又は銀合金で形成された唇状部616は、ネジ106を用いて嵌合用構成要素104をインプラント102に結合することによって生成される圧縮負荷の下で変形する。インプラント102、嵌合用構成要素104、ネジ106及び唇状部616の構成(例えば寸法)は、ネジ106が孔116内へさらに並進運動するのをインプラント102又は嵌合用構成要素104が遮断する前に、唇状部616に圧縮力が加えられることになるようなものである。したがって、ネジ106上の追加の回転力が、線形下向き力へと変換される。唇状部616の変形によって、唇状部616は、界面700においてネジ106と嵌合用構成要素104との間の空隙及び/又は微小隙間を埋めることになる。さらに、図示されているように、歯科インプラントアセンブリ100の中央軸に対する唇状部616の角度θ2は、中央軸に対する初期の45〜60度から、中央軸に対して例えば60〜90度、又はそれ以上まで増大させられる。
図7Cは、本開示の態様に係る、ネジ106と嵌合用構成要素104との間の界面702の詳細図を示す。具体的には、図7Cは、ネジ106の軸604と嵌合用構成要素104のインサート部分122との間の界面702を示す。ネジ106の軸604の外部表面の領域702aは、界面702におけるインサート部分122の内部表面の領域702bよりも(例えば直径で)わずかに大きくなるように形成される。したがって、ネジ106が嵌合用構成要素104の内部孔118の中に挿入されインプラント102の孔116と係合するように螺入された時点で、領域702a及び702bは、係合し、軸604とインサート部分122との間にシールを作り上げる。
上述のように、軸604は、外部層として銀層624を含む。銀層624の硬度に基づいて、線形下向き力の特定の閾値が、銀層624をインサート部分122の表面に対して変形させ、こうして、銀層624がインサート部分122において空隙及び/又は隙間を満たすことによって、さらにシールが作り出される。インサート部分122における銀層624の変形が、界面702を超えてネジ106と嵌合用構成要素104との間の隙間の中に流体及び/又は微生物が進入できるようにし得る微小間隙を封止し、その形成を防止する。
図7Dは、本開示の態様に係る、ネジ106とインプラント102との間の界面704の詳細図を示す。具体的には、図7Dは、ネジ106の軸604とインプラント102の孔116の間の界面704を示す。ネジ106の軸604の外部表面の領域704aは、界面704において孔116の内部表面の領域704bよりも(例えば直径で)大きくなるように形成されている。したがって、ネジ106が孔116内に挿入され、係合するべく螺入された時点で、領域704a及び704bは係合し、軸604と孔116との間にシールを作り上げる。
上述のように、軸604は、外部層として銀層624を有することができる。銀層624の硬度に基づいて、線形下向き力の特定の閾値が、銀層624を孔116の表面に対して変形させ、こうして、銀層624が孔116の内部表面において空隙及び/又は隙間を充填することによって、さらにシールが作り出される。孔116の内部表面における銀層624の変形が、界面704を超えてネジ106とインプラント102の間の隙間の中に流体及び/又は微生物が進入できるようにし得る微小間隙を封止し、その形成を防止する。
図7Eは、本開示の態様に係る、ネジ106とインプラント102との間の界面706の詳細図を示す。具体的には、図7Eは、ネジ106のネジ山610とインプラント102の孔116ネジ山の間の界面706を示す。ネジ106のネジ山610の外部表面の領域706aは、界面706において孔116のネジ山の内部表面の領域706bよりも大きくなるように形成されている。したがって、ネジ106が孔116内に挿入され、ネジ106のネジ山610が孔116のネジ山と係合するべく螺入された時点で、領域706a及び706bは係合し、ネジ山610と孔116のネジ山との間にシールを作り上げる。
外部層としての銀層624を伴って、銀層624の硬度に基づいて、線形下向き力の特定の閾値が、銀層624を孔116のネジ山に対して変形させ、こうして、銀層624がネジ山610と孔116との間の空隙及び/又は隙間を満たすことによって、さらにシールが作り出される。銀層624の変形が、界面706を超えてネジ106とインプラント102との間の隙間の中に流体及び/又は微生物が進入できるようにし得る微小間隙を封止し、その形成を防止する。
図7Fは、本開示の態様に係る、ネジ106の先端606とインプラント102との間の界面708の詳細図を示す。具体的には、図7Fは、孔116の内部容積708aとネジ106の先端(例えば特に材料体積614)との間の界面708を示す。図7Fに示されているように、当初、材料体積614は、陥凹したボールなどのその原初の形状をとり、内部容積708aを充填していない。材料体積614と孔116との間に圧縮力を発生させるネジ106の回転を通して材料体積614に圧縮負荷が適用された時点で、材料体積614は変形する。材料体積614を変形するのに必要とされる力は、例えば、ネジ106の残りの部分などの歯科インプラントアセンブリ100の他の構成要素を変形させると考えられる閾値よりも小さくなるように構成される。
図7Hは、本開示の態様に係る、変形した状態での材料体積614の詳細図を示す。図示されているように、材料体積614は、ネジ106と孔116の尖側端部との間に材料体積614の変形前よりも大きい内部容積708bを残すように内部容積708aを充填する。一定の内部容積708bが残留しているものとして図示されているが、材料体積614は、材料体積614と孔116との間の内部容積708aを完全に充填してよい。流体及び/又は微生物で満たされる可能性のある孔116内の内部容積708bと内部容積708aとの差は、ネジ106の変形した先端606(例えば材料体積614)で充填される。その上、材料体積614が銀又は銀合金で形成されている場合、銀の抗菌特性は、インプラント102の孔116の底面に侵入する病原菌含有流体及び/又は微生物が発生させる問題(例えば悪臭)を低減及び/又は防止する。
以上の開示は、歯科インプラントアセンブリ100の構成要素間で形成し得る微小間隙を制限、防止及び/又は封止する多数の界面について説明している。以上ではさまざまな界面が全て歯科インプラントアセンブリ100に関連して一緒に図示され説明されているものの、このような開示は単に便宜上のものである。上述の界面及び/又は構成要素の1つ以上は不要であり、したがって、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、歯科インプラントアセンブリから界面及び/又は構成要素の1つ以上を削除することができる。例として非限定的に、歯科インプラントアセンブリは、ガスケット126のみ、銀層624を伴うネジ106のみ、唇状部616を伴うネジ106のみなどを含み、それでもなお微小間隙を封止しその形成を制限及び/又は防止し、流体及び/又は微生物が歯科インプラントアセンブリの内部容積に侵入するのを防止する能力を提供することができる。
銀の抗菌的側面は、主として銀又は銀合金で形成されているガスケット126に関連して以上で説明されているが、銀又は銀合金で形成され得る本明細書中に記載の構成要素は全て、銀に付随する抗菌特性に基づいて、同じ抗菌特性を示す。こうして、銀で形成又は被覆されているさまざまな構成要素及び界面が有する機械的特性に加えて、さまざまな構成要素及び界面はさらに、銀、特に銀イオンに付随する化学的及び抗菌特性を有する。
上述のように、嵌合用構成要素104及びこのガスケット126は付着されて単一の構成要素を形成することができ、又は、1キットの2つの分離した構成要素として製造されてもよいということが企図されている。各々の場合において、嵌合用構成要素104及びガスケット126は、例えば形状及び寸法に基づいて、既存の歯科インプラントアセンブリの既存のインプラントに結合するように構成され得る。したがって、上述のインプラント102は、既存の歯科インプラントアセンブリの従来のインプラントであり得、嵌合用構成要素104及びガスケット126は、既存のインプラント102に結合するように構成され得る。さらに、嵌合用構成要素104及びガスケット126は同様に、必要に応じて、歯科インプラントアセンブリの既存のネジに対応するように構成されることもできる。
図8を参照すると、本概念の態様に係る、インプラントに対し多数の嵌合用構成要素を結合し、続いてガスケットを変形させる概略的方法が開示されている。ステップ800では、少なくとも2つの嵌合用構成要素のうちの第1の嵌合用構成要素がインプラント102に結合される。第1の嵌合用構成要素は、例えば、歯を補綴歯で置換するプロトコルにおける一連の嵌合用構成要素の中で使用される第1の嵌合用構成要素であり得る。例として、非限定的に、この第1の嵌合用構成要素は、治癒用アバットメントであり得る。第1の嵌合用構成要素をインプラントに結合することで、第1の嵌合用構成要素とインプラントとの間のガスケット(例えばガスケット126)は、第1の変形量だけ変形させられる。ガスケットは、純銀又は銀合金などの銀でガスケットが形成されていることに基づき変形可能である。上述のように、ガスケットは、第1の嵌合用構成要素とインプラント102との間の界面を封止する。本明細書中でステップ800に関連して説明されている結合とは、第1の嵌合用構成要素がインプラント102と完全に係合していること、例えばインプラント102に対して第1の嵌合用構成要素を結合させるために使用されるネジ(例えばネジ106)が、第1の嵌合用構成要素をインプラント102に固定するために所望の予圧に設定されていることを意味する。
ステップ802において、第1の嵌合用構成要素はインプラント102から取外される。上述のように、ガスケット126は、歯科インプラントアセンブリ100とは別個の構成要素であり得る。したがって、第1の嵌合用構成要素を取外しても、ガスケットはインプラント102にとどまった状態に残ることができる。さらに、ガスケットは、第1の嵌合用構成要素の取外し時点でガスケットがインプラント102と共にとどまるのに寄与する及び/又はそれを助けるように付着されてよい。その上、銀又は銀合金などの、ガスケットを形成する材料に基づき、ガスケットは、第1の嵌合用構成要素の取外し後、変形した状態にとどまる。
ステップ804では、少なくとも2つの嵌合用構成要素の第2の嵌合用構成要素が、インプラント102に結合される。第2の嵌合用構成要素は、例えば、歯を補綴歯で置換するプロトコルにおける一連の嵌合用構成要素の中で使用される第2の嵌合用構成要素であり得る。例として、非限定的に、この第2の嵌合用構成要素は、暫間又は恒久アバットメントであり得る。第2の嵌合用構成要素をインプラントに結合することで、第2の嵌合用構成要素とインプラント102との間のガスケット(例えばガスケット126)は第2の変形量だけ変形させられる。第2の変形量は、第1の変形量に加えた変形量である。インプラント102に対する第2の嵌合用構成要素の結合は、ガスケットを第2の変形量だけ変形させることから、ガスケットは第2の嵌合用構成要素とインプラント102との間の界面を封止する。こうして、ガスケットは、第1の嵌合用構成要素がインプラントに結合されたにも関わらず、例えば第2の嵌合用構成要素の着座表面の形状を呈する。
ステップ802及び804は、第3及び第4の嵌合用構成要素など、必要に応じた追加の嵌合用構成要素について反復され得る。後続する各々の嵌合用構成要素の結合に伴って、ガスケットはさらに変形させられる。ガスケットが先行する嵌合用構成要素に基づいて変形及び整形された状態にとどまるのではなくむしろ、各々の後続する嵌合用構成要素と共にガスケットが連続的に変形することは、先行する嵌合用構成要素とインプラントとの間の界面を封止する上で一助となる。しかしながら、インプラントに取付けられる全ての構成要素がガスケットを変形させる必要はない。例えば、いくつかのタイプのこのような構成要素を挙げると、アナログ、インプラントマウント、及び、印象用コーピングを歯科インプラントアセンブリ内で使用でき、これはガスケットを変形させることなくインプラントに連結できる。
第1及び第2の嵌合用構成要素は、その形状及び/又はその寸法にしたがって、先行する嵌合用構成要素がガスケットを変形させるにも関わらず、ガスケットを変形させるように構成され得る。嵌合用構成要素のさまざまな構成により、ガスケットを累積的に変形させることができる。例として、非限定的に、第1の嵌合用構成要素は、溝128などの第1の溝を含むことができる。第1の溝は、インプラントに結合された第1の嵌合用構成要素とガスケットとを係合させ、ガスケットを第1の変形量だけ変形させる。第2の嵌合用構成要素は第2の溝を含むことができる。第2の溝は、インプラントに結合された第2の嵌合用構成要素とガスケットとを係合させる。他の寸法及び形状は同じであるが、第2の溝は第1の溝よりも浅く、ガスケットを第1の変形量に対してさらに第2の変形量だけ変形させることができる。こうして、各々の後続する嵌合用構成要素、例えば治癒用アバットメント、暫間アバットメント及び恒久アバットメントを追加する毎に、ガスケットは連続して変形させられて、上述のように嵌合用構成要素とインプラントとの間のシールを維持し、インプラント102の内部容積内に流体及び/又は微生物が進入するのを遮断及び/又は防止することができる。
本発明の特定の実施形態が例示され説明されてきたが、本発明は、本明細書中で開示されている厳密な構造及び組成に限定されず、添付の特許請求の範囲中で定義されている本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、以上の説明からさまざまな修正、変更及び変形形態が明らかになる可能性がある、ということを理解すべきである。例えば、本発明は、同じ全体的構成ではあるものの、サイズの異なるインプラントに対応するように異なるサイズのインサート及び補綴部分を有するキットを企図している。

Claims (15)

  1. 冠側端部内に孔を有するインプラントと、
    前記冠側端部において前記インプラントに結合するように構成されたアバットメントと、
    前記インプラントに前記アバットメントを固定するように構成されたネジと、
    前記インプラントと前記アバットメントとの間の界面を封止するように構成されたガスケットと、
    を含む、歯科インプラントアセンブリ。
  2. 前記界面が前記孔の周りにある、請求項1に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  3. 前記ガスケットが金属製である、請求項1及び2のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  4. 前記金属が銀である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  5. 前記ガスケットが前記アバットメントに付着される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  6. 前記ネジの尖側先端が、前記アバットメントを前記インプラントに固定するために前記ネジに適用された閾値トルクに応じて変形するように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  7. 前記尖側先端が陥凹した材料体積である、請求項6に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  8. 前記尖側先端が銀で形成されている、請求項6に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  9. 前記ネジが、ネジ本体、前記ネジ本体上の金被膜、及び、前記金被膜上の銀被膜で形成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  10. 前記インプラントが、前記冠側端部上にスプライン加工領域を含み、前記アバットメントが底部表面上にスプライン加工領域を含み、前記インプラントのスプライン加工領域は、前記アバットメントが前記インプラントに固定された状態で前記アバットメントのスプライン加工領域と噛合する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  11. 少なくとも一対のインプラントのスプライン加工部及びアバットメントのスプライン加工部は、前記インプラントに固定された前記アバットメントと完全に係合される、請求項10に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  12. 前記インプラントが前記冠側端部内に溝を有し、前記アバットメントが底部表面内に尾根部を有し、前記尾根部は、前記アバットメントが前記インプラントと嵌合した状態で前記溝と完全に係合される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  13. 前記インプラントが前記冠側端部内に尾根部を有し、前記アバットメントが底部表面内に溝を有し、前記尾根部は、前記アバットメントが前記インプラントと嵌合した状態で前記溝と完全に係合される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
  14. インプラントと共に使用するように構成された歯科用嵌合システムにおいて、前記インプラントが当該インプラントの冠側端部内で尖側に延在する孔を有している歯科用嵌合システムであって、
    インサート部分と嵌合用構成要素溝とを含む嵌合用構成要素であって、前記インサート部分が少なくとも部分的に前記孔の内部に挿入されるように構成されている、嵌合用構成要素と、
    前記嵌合用構成要素溝内に着座し前記嵌合用構成要素と前記インプラントとの間の界面を封止するように構成されたガスケットと、
    を含む歯科用嵌合システム。
  15. 前記ガスケットが、前記インプラントに前記嵌合用構成要素を固定するために適用された閾値トルクに応じて第1の変形量だけ変形するように構成されており、
    当該歯科用嵌合システムが、
    第2のインサート部分と第2の嵌合用構成要素溝とを含む第2の嵌合用構成要素であって、前記第2のインサート部分が、前記第2の嵌合用構成要素が前記インプラントと嵌合された状態で、少なくとも部分的に前記孔の内部に挿入されるように構成されている、第2の嵌合用構成要素、
    をさらに含み、
    前記ガスケットは、前記第2の嵌合用構成要素を前記インプラントに固定するために適用された前記閾値トルクに応じて第2の変形量だけ変形するように構成されており、前記第2の変形量は前記第1の変形量より大きい、
    請求項14に記載の歯科用嵌合システム。
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