[0025]添付の図面を参照して、新規のシステム、装置、コンピュータ可読媒体、および方法の様々な態様が、以下でより十分に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されることがあり、本開示全体にわたって提示される特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本発明の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本発明の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示される新規のシステム、装置、コンプ、および方法のいかなる態様をも包含するものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載される任意の数の態様を使用して、装置は実装されることが可能であり、または方法は実践されることが可能である。加えて、本発明の範囲は、本明細書に記載された本発明の様々な態様に加えて、またはそれら以外の、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践される装置または方法を包含するものである。本明細書で開示されるいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
[0026]本明細書では特定の態様が説明されるが、これらの態様の多くの変形および置換が本開示の範囲内に入る。好適な態様のいくつかの利益および利点が言及されるが、本開示の範囲は、特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能なものであり、図において、および好ましい態様の以下の説明において、それらのうちのいくつかが例として示される。発明を実施するための形態および図面は、限定的ではなく本開示の例示にすぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。
[0027]普及しているワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのWLANを含み得る。WLANは、広く使用されるネットワーキングプロトコルを利用して、近くのデバイスを互いに相互接続するために使用され得る。本明細書で説明される様々な態様は、ワイヤレスプロトコルなどの、任意の通信規格に適用され得る。
[0028]いくつかの態様では、ワイヤレス信号は、直交周波数分割多重(OFDM)、直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)通信、OFDMとDSSS通信との組合せ、または他の方式を使用して、802.11プロトコルに従って送信され得る。802.11プロトコルの実装形態は、センサ、検針、およびスマートグリッドネットワークに使用されることがある。有利なことに、802.11プロトコルを実装するいくつかのデバイスの態様は、他のワイヤレスプロトコルを実装するデバイスよりも消費する電力が少ないことがあり、および/または、比較的長い距離、たとえば約1キロメートル以上にわたってワイヤレス信号を送信するために使用されることがある。
[0029]いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイスであるアクセスポイント(AP)および(局または「STA」とも呼ばれる)クライアントがあり得る。一般に、APはWLANのハブまたは基地局として働くことができ、STAはWLANのユーザとして働く。たとえば、STAはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話などであり得る。一例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的な接続性を得るためにWi−Fi(登録商標)(たとえば、IEEE 802.11プロトコル)準拠ワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAはAPとして使用されることもある。
[0030]アクセスポイントはまた、NodeB、無線ネットワークコントローラ(RNC)、eNodeB、基地局コントローラ(BSC)、基地トランシーバ局(BTS)、基地局(BS)、トランシーバ機能(TF)、無線ルータ、無線トランシーバ、接続ポイント、もしくは何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られていることがある。
[0031]局はまた、アクセス端末(AT)、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、もしくは何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、STAは、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示される1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、携帯電話またはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、携帯情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイスもしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、ゲームデバイスもしくはゲームシステム、全地球測位システムデバイス、または、ワイヤレス媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込まれ得る。
[0032]「関連付ける」もしくは「関連付け」という用語、またはそれらの任意の変形は、本開示の文脈内で可能な最も広い意味を与えられるべきである。例として、第1の装置が第2の装置に関連付けるとき、2つの装置が直接関連付けられ得るか、または中間装置が存在し得ることを理解されたい。簡潔のために、2つの装置間の関連付けを確立するためのプロセスが、他の装置による「関連付け応答」によって続く、装置のうちの1つによる「関連付け要求」を必要とする、ハンドシェイクプロトコルを使用して説明される。ハンドシェイクプロトコルは、例として、認証を行うためのシグナリングなどの、他のシグナリングを必要とし得ることが、当業者には理解されよう。
[0033]本明細書における「第1」、「第2」などの名称を使用した要素への言及は、それらの要素の数量または順序を全般に限定するものでない。むしろ、これらの名称は、本明細書において2つまたはそれ以上の要素またはある要素の事例を区別する便利な方法として使用される。したがって、第1および第2の要素への言及は、2つの要素のみが利用され得ること、または第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。さらに、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」に言及する語句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。例として、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」は、A、またはB、またはC、またはこれらの任意の組合せ(たとえば、A−B、A−C、B−C、およびA−B−C)を包含するものとする。
[0034]上で論じられたように、本明細書で説明されるいくつかのデバイスは、たとえば、802.11規格および/またはLong Term Evolution(LTE(登録商標))規格を実装し得る。そのようなデバイスは、STAとして使用されるか、APとして使用されるか、他のデバイスとして使用されるかにかかわらず、スマートメータリングのために、またはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る。そのようなデバイスは、センサへの適用例を提供し、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。その代わりに、またはそれに加えて、デバイスは、たとえば個人の健康管理のために、健康管理の状況で使用されることがある。デバイスはまた、監視のために、長距離のインターネット接続(たとえば、ホットスポットとともに使用される)を可能にするために、または機械間通信を実装するために使用されることがある。
[0035]図1は、本開示の態様が利用され得る、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のワイヤレス規格、たとえば、802.11規格および/またはLTE規格に従って動作し得る。ワイヤレス通信システム100は、STA(たとえば、STA112、114、116、および118)と通信するAP104を含み得る。態様では、AP104は、たとえば、WLANの中のアクセスポイントまたはLTEネットワークの中の基地局(たとえば、進化型NodeB)であり得る。
[0036]様々なプロセスおよび方法は、AP104とSTAとの間の、ワイヤレス通信システム100における送信のために使用され得る。たとえば、信号は、OFDM/OFDMA技法に従って、AP104とSTAとの間で送信および受信され得る。そうである場合、ワイヤレス通信システム100はOFDM/OFDMAシステムと呼ばれることがある。代替的に、信号は、CDMA技法に従って、AP104とSTAとの間で送信および受信され得る。そうである場合、ワイヤレス通信システム100はCDMAシステムと呼ばれることがある。
[0037]AP104からSTAのうちの1つまたは複数への送信を容易にする通信リンクはダウンリンク(DL)108と呼ばれることがあり、STAのうちの1つまたは複数からAP104への送信を容易にする通信リンクはアップリンク(UL)110と呼ばれることがある。代替的に、ダウンリンク108は順方向リンクまたは順方向チャネルと呼ばれることがあり、アップリンク110は逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ばれることがある。いくつかの態様では、DL通信は、ユニキャストまたはマルチキャストのトラフィック指示を含み得る。
[0038]AP104は、いくつかの態様では、AP104が顕著なアナログデジタル変換(ADC)クリッピング雑音を引き起こすことなく同時に2つ以上のチャネル上でUL通信を受信し得るように、隣接チャネル干渉(ACI:adjacent channel interference)を抑制し得る。AP104は、たとえば、各チャネルに対して別々の有限インパルス応答(FIR)フィルタを有すること、または拡大されたビット幅をもつより長いADCバックオフ期間を有することによって、ACIの抑制を改善し得る。
[0039]AP104は、基地局として働き、基本サービスエリア(BSA)102においてワイヤレス通信カバレージを与え得る。BSA(たとえば、BSA102)は、AP(たとえば、AP104)のカバレージエリアである。AP104は、AP104と関連付けられ通信にAP104を使用するSTAとともに、基本サービスセット(BSS)と呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100は、中央AP(たとえば、AP104)をもたないことがあり、むしろ、STA間のピアツーピアネットワークとして機能することがあることに留意されたい。したがって、本明細書で説明されるAP104の機能は、STAのうちの1つまたは複数によって代わりに実行されることがある。
[0040]AP104は、ダウンリンク108などの通信リンクを介して、ワイヤレス通信システム100の他のノード(STA)にビーコン信号(または単に「ビーコン」)を、1つまたは複数のチャネル(たとえば、各チャネルが周波数帯域幅を含む、複数の狭帯域チャネル)上で送信することができ、ビーコン信号は、他のノード(STA)がそれらのタイミングをAP104と同期させるのを助けることができ、または他の情報もしくは機能を提供することができる。そのようなビーコンは、定期的に送信されることがある。一態様では、連続する送信同士の間の期間は、スーパーフレームと呼ばれることがある。ビーコンの送信は、いくつかのグループまたは間隔に分割されることがある。一態様では、ビーコンは、限定はされないが、共通クロックを設定するためのタイムスタンプ情報、ピアツーピアネットワーク識別子、デバイス識別子、能力情報、スーパーフレーム持続時間、送信方向情報、受信方向情報、近隣リスト、および/または拡張近隣リストなどの情報を含むことがあり、それらのうちのいくつかが以下でさらに詳細に説明される。したがって、ビーコンは、いくつかのデバイスの間で共通である(たとえば、共有される)とともに所与のデバイスに固有である情報を含むことがある。
[0041]いくつかの態様では、STA(たとえば、STA114)は、AP104に通信を送信するために、および/またはAP104から通信を受信するために、AP104に関連付けるように要求されることがある。一態様では、関連付けるための情報は、AP104によってブロードキャストされるビーコンに含まれる。そのようなビーコンを受信するために、STA114は、たとえば、カバレージ領域にわたって広範なカバレージ探索を実行することができる。また、探索は、STA114によって、たとえば、灯台方式でカバレージ領域を掃引することによって実行され得る。ビーコンとプローブ応答フレームのいずれかから、関連付けるための情報を受信した後、STA114は、関連付けプローブまたは要求などの基準信号をAP104に送信し得る。いくつかの態様では、AP104は、たとえば、インターネットまたは公衆交換電話網(PSTN)などのより大きいネットワークと通信するために、バックホールサービスを使用することがある。
[0042]一態様では、STA114は、様々な機能を実行するための1つまたは複数の構成要素を含み得る。たとえば、STA114は、通信を延期するかどうかを決定することに関する手順を実行するように構成される通信延期構成要素126を含み得る。通信延期構成要素126は、STA114と関連付けられるBSS内での通信延期ポリシーを決定するように構成され得る。通信延期構成要素126は、第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信するように構成され得る。通信延期構成要素126は、メッセージのメッセージタイプを決定するように構成され得る。通信延期構成要素126は、決定されたメッセージタイプに基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるかどうかを決定するように構成され得る。通信延期構成要素126は、通信延期ポリシー、メッセージタイプ、およびメッセージがOBSSと関連付けられるかどうかに基づいて、通信を延期するかどうかを決定するように構成され得る。別の態様では、AP104は、通信延期構成要素126に関して説明されたのと同じ機能を実行する、通信延期構成要素を含み得る。
[0043]別の態様では、AP104は、様々な機能を実行するための1つまたは複数の構成要素を含み得る。たとえば、AP104は、通信延期ポリシーを決定するように構成されるポリシー構成要素124を含み得る。ポリシー構成要素124は、AP104と関連付けられるBSS内のSTAのグループに対する通信延期ポリシーを決定するように構成され得る。ポリシー構成要素124はSTAのグループに構成メッセージを送信するように構成されることがあり、構成メッセージは通信延期ポリシーを示すことがある。
[0044](たとえば、未来のIEEE 802.11規格のワイヤレスネットワークを含む)ワイヤレスネットワークの中のデータフローを管理するために、ワイヤレスデバイスは、データを受信することが可能であることを示すために、RTSメッセージを受信したことに応答して、データとCTSメッセージとを送信する意図を示すためにRTSメッセージを送信し得る。RTSメッセージおよびCTSメッセージは、コリジョンを減らし隠れ端末(hidden nodes)をなくすために、密集した(dense)ネットワークにおいて有用であり得る。しかしながら、密集したネットワークにおいてRTSメッセージとCTSメッセージとを使用することは、ネットワークを過剰に抑制して、劣悪な(poor)スループットにつながることがある。複数のワイヤレスデバイス(wireless devices)が近接しているとき、これらのワイヤレスデバイスは、OBSSと関連付けられるRTSメッセージおよび/またはCTSメッセージを検出する可能性がより高いことがあり、これは、ワイヤレスデバイスに通信をより頻繁に延期させることがある。再使用の増大を可能にするRTS/CTSメッセージが必要とされている。再使用の増大を可能にするRTS/CTSメッセージを使用することによって、ワイヤレスデバイスは、隠れ端末と誘発された(induced)隠れ端末とを減らしながら(while)、同時により多くの再使用を可能にし、それによりスループットを向上させることを含む、RTS/CTSメッセージの利点を維持することができる。搬送波感知多重アクセス(CSMA)コリジョンの影響も軽減され得る。
[0045]以下でさらに詳細に論じられるように、RTS/CTSメッセージにおいて再使用を増やすための方法は、RTS/CTSメッセージに情報を追加することである。BSS識別子(BSSID)情報は、RTS/CTSメッセージがBSSからのものかOBSSからのものかを受信機が決定することを可能にするために、RTS/CTSメッセージに追加され得る。加えて、レガシーRTS/CTSメッセージ(たとえば、IEEE 802.11a、802.11acにおけるRTS/CTS)と未来のIEEE 802.11規格(たとえば、IEEE 802.11ax)に関するRTS/CTSメッセージを区別するための情報が、異なるタイプのRTS/CTSメッセージに関して異なる動作を可能にするために使用される異なるタイプのRTS/CTSメッセージを作成するために追加され得る。本明細書でのIEEE 802.11axへの言及は、未来のIEEE 802.11規格への例示的な言及として意図されている。ある態様では、ワイヤレスデバイスが、OBSS RTS/CTSメッセージと付随する(accompanying)データパケットとを送信する他のワイヤレスデバイスを無視してそれに優先して(over other)送信することを選びながら(while)、BSS中(in-BSS)RTS/CTSメッセージとデータパケットとに従い得るように、方法および規則が定義され得る。別の態様では、OBSS RTS/CTSメッセージと付随するデータパケットとを無視するという決定は、様々な要因に基づき得る。この決定は、RTS/CTSメッセージがOBSSからのものであるかどうかに基づき得る。この決定は、RTS/CTSメッセージ/データパケットが受信されたワイヤレスデバイスのタイプに基づき得る。この決定は、RTS/CTSメッセージのタイプに基づき得る。たとえば、ワイヤレスデバイスは、OBSSの中のIEEE 802.11ax適合デバイスによって送信されるRTS/CTS/データパケットを無視する、たとえば、RTS/CTS/データパケットに(従わないことを選ぶ)ことがある。この決定は、RTS/CTSメッセージ/データパケットからの受信信号強度インジケータ(RSSI)または信号干渉対雑音比(SINR)に基づき得る。ある態様では、ワイヤレスデバイスは、OBSS RTS/CTSメッセージ/データパケットのRSSIがRSSI閾値未満(less than)である場合、または、OBSS RTS/CTSメッセージ/データパケットのSINRがSINR閾値未満である場合、OBSS RTS/CTSメッセージ/データパケットを無視し得る。RSSI閾値および/またはSINR閾値は、RTSメッセージ、CTSメッセージ、および/またはデータパケットに対して異なり得る。たとえば、OBSS RTSメッセージは、RSSIRTSがRTS RSSI閾値未満である場合には無視されることがあり、OBSS CTSメッセージは、RSSICTSがCTS RSSI閾値未満である場合には無視されることがある。別の態様では、ワイヤレスデバイスは、RTSメッセージのRSSIがRTS RSSI閾値未満であり、および、CTSメッセージのRSSIがCTS RSSI閾値未満である場合、通信を延期しないと決定し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイスは、RTSメッセージのSINRがRTS SINR閾値未満であり、および、CTSメッセージのSINRがCTS SINR閾値未満である場合、通信を延期しないと決定し得る。別の態様では、異なるデバイスは異なる閾値を有し得る。たとえば、ワイヤレスデバイスは、別のワイヤレスデバイスとは異なる閾値/複数の閾値を使用し得る。OBSS RTS/CTSメッセージ/データパケットを無視するという決定は、ワイヤレスデバイスからサービングAPまでの距離、またはワイヤレスデバイスからサービングAPへのRSSIにも依存し得る。サービングAPにより近いワイヤレスデバイスは、サービングAPへの送信またはサービングAPからの受信が成功する可能性がより高いので、より高いOBSS RTS/CTSメッセージ/データパケットのRSSI/SINR閾値を受け入れる意思があることがある。対照的に、サービングAPから遠く離れているワイヤレスデバイスは、より耐性が低いことがあり、そのような送信が下限の(lower)RSSI/SINR閾値を下回って受信される場合には、OBSS RTS/CTSメッセージ/データパケットを無視することがある。別の態様では、各ワイヤレスデバイスに対する様々な閾値は、BSSにわたって、またはネットワークにわたって同じであり得る。別の態様では、様々な閾値は、IEEE 802.11規格の互換性に基づいて変化し得る。IEEE 802.11a/ac規格に適合するワイヤレスデバイスは、未来のIEEE 802.11規格(たとえば、IEEE 802.11ax規格)に適合する別のワイヤレスデバイスとは異なる閾値を利用し得る。
[0046]別の態様では、ワイヤレスデバイスによって送信されるRTS/CTSメッセージは、OBSSデバイスがRTS/CTSメッセージ/データパケットに加えて(on top of)送信することをRTS/CTSメッセージが許可するかどうかを示し得る。RTS/CTSメッセージは、OBSSワイヤレスデバイスがRTS/CTSメッセージ/データパケットに加えて送信することをRTS/CTSメッセージが許可する、条件のセットを示し得る。一例では、RTS/CTSメッセージは、RTS/CTSメッセージが無視され得るかどうかを決定するために使用されるべきRSSI閾値を含み得る。RTSメッセージに対するRSSI閾値は、CTSメッセージに対するRSSI閾値とは異なり得る。別の例では、RTS/CTSメッセージは、データパケットに必要とされるSINRマージンを含むことがあり、SINRマージンは、OBSSパケットが無視され得るかどうかを決定するために使用され得る。RTS/CTSメッセージは、データ送信の変調コーディング方式(MCS)を含むことがあり、これは、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得る。さらに別の例では、RTS/CTSメッセージは、ワイヤレスデバイスがメッセージの送信機に対してどれだけの干渉を引き起こすか、および、したがって通信を延期するかどうかを、ワイヤレスデバイスが決定することを可能にするために、RTS/CTSメッセージの送信電力を含み得る。
[0047]図2は、RTS/CTS動作の第1の例示的な方法を示す表200である。表200を参照すると、ワイヤレスデバイス210は、第1のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合STAまたはAP)であり得る。ワイヤレスデバイス212は、第2のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合ではない)であることがあり、ワイヤレスデバイス210と同じBSSの中にあることがある。ワイヤレスデバイス210は送信すべきデータを有し得る。送信の前に、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス214、216、218、および220のいずれか1つであり得る第2のワイヤレスデバイスによって送信されるRTSメッセージ、CTSメッセージ、および/またはデータパケットを検出することがある。ワイヤレスデバイス214は第1のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合)であることがあり、ワイヤレスデバイス216は第2のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合ではない)であることがある。ワイヤレスデバイス214、216は、ワイヤレスデバイス210と同じBSSの中にあり得る。ワイヤレスデバイス218は第1のデバイスタイプであることがあり、ワイヤレスデバイス220は第2のデバイスタイプであることがある。ワイヤレスデバイス218、220は、ワイヤレスデバイス210およびワイヤレスデバイス212に関するある(an)OBSSの中にあり得る。
[0048]第2のワイヤレスデバイスからRTSメッセージ、CTSメッセージ、および/またはデータパケットを検出すると、ワイヤレスデバイス210は、通信延期ポリシーに基づいて通信を延期するかどうかを決定することができ、それは、送信が送られた元である(from which)BSSおよび/または他の要因に基づいて通信を延期するようにワイヤレスデバイス210に命令し得る。通信延期ポリシーはネットワーク全体に対して同じであることがあり、または、通信延期ポリシーはBSSごとに(from one BSS to another BSS)異なることがある。通信延期ポリシーは、BSSのサービングAPによって決定されることがあり、または、ワイヤレスデバイス210内で事前に構成される(preconfigured)ことがある。通信延期ポリシーは、構成メッセージにおいてAPからSTAに送信されることがあり、または、STAおよび/もしくはAP内で事前に構成されることがある。ある態様では、ワイヤレスデバイス210が通信延期ポリシーに基づいて延期すると決定するとき、ワイヤレスデバイス210は、受信された送信の時間長(duration)以上の時間の期間、通信を延期し得る。通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス210が延期すると決定する場合には、延期の時間長が受信された送信の長さ以上であることを明示的に示し得る。
[0049]表200は、第1の通信延期ポリシーと関連付けられる一般的なガイドラインを示す。第1の通信延期ポリシーのもとで、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス210は、OBSS RTS/CTSメッセージとBSS中RTS/CTSメッセージとを区別することが可能であることが必要である。しかしながら、ワイヤレスデバイス210は、第1のデバイスタイプ(たとえば、802.11axデバイス)と第2のデバイスタイプ(たとえば、802.11a/acデバイス)を区別する必要はなく、それは、第1の通信延期ポリシーが、通信を延期するかどうかを決定する際にデバイスタイプを考慮しないからである。第1の通信延期ポリシーでは、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス210が(たとえば、ワイヤレスデバイス214またはワイヤレスデバイス216からの)BSS中RTS/CTSメッセージ/データパケットを検出するときには延期し得るが、ワイヤレスデバイス210が(たとえば、ワイヤレスデバイス218またはワイヤレスデバイス220からの)OBSS RTS/CTSメッセージ/データパケットを検出するときには延期する必要がない。以下で論じられるように、ワイヤレスデバイス210はそれでも(nevertheless)、RTS/CTSメッセージ/データパケットに含まれる特性もしくは他の情報に基づいて、または、他の要因に基づいて、OBSS RTS/CTSメッセージ/データパケットに従い得る。第1の通信延期ポリシーのもとで、ワイヤレスデバイス210は、BSS中のコリジョンを防ぐために、BSS中メッセージに従う。ワイヤレスデバイス212は、ワイヤレスデバイス212が第2のデバイスタイプでありOBSSメッセージとBSS中メッセージとを区別することが可能ではないことがあるので、BSS中RTS/CTSメッセージとOBSS RTS/CTSメッセージとに従う。OBSSメッセージとBSS中メッセージを区別できないワイヤレスデバイス212は、延期し得る。
[0050]使用されるRTS/CTSメッセージの構成に応じて、ワイヤレスデバイス210は、第2のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージがBSS中であるかOBSSであるか(whether)を決定するために、様々な方法を使用し得る。ある態様では、3つのタイプのRTSメッセージおよび3つのタイプのCTSメッセージがあり得る。第1のRTSタイプは受信機アドレスフィールドと送信機アドレスフィールドとを含むことがあり、受信機アドレスフィールドおよび/または送信機アドレスフィールドはBSSIDを含むことがある。ある態様では、第1のRTSタイプはレガシーRTSメッセージ(たとえば、IEEE 802.11a/ac RTSメッセージ)であり得る。第2のRTSタイプは、第1のRTSタイプのすべての態様を含み、次のフィールド:受信機アドレスフィールド、送信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールド、のうちの1つまたは複数に、デバイスタイプインジケータをさらに含み得る。ある態様では、デバイスタイプインジケータは、受信機アドレスフィールドまたは送信機アドレスフィールドの中のI/Gビットであり得る。別の態様では、第2のRTSタイプは、(たとえば、デバイスがIEEE 802.11axデバイスであることを示す)デバイスタイプインジケータを含む、レガシーRTSメッセージであり得る。第3のRTSタイプは、BSS識別子フィールドおよびデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含む、IEEE 802.11ax RTSメッセージであり得る。第3のRTSタイプはさらに、非延期が許可されるかどうかをワイヤレスデバイス210が決定することを可能にするRSSI閾値、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはRTSメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにより送信されるべきデータのMCS、性能要件のセット、または、複数のトラフィック識別子もしくはアクセスクラスと関連付けられるバッファステータスについての情報のうちの、1つまたは複数を含み得る。
[0051]CTSタイプに関して、第1のCTSタイプは、ワイヤレスデバイス210が局である場合には受信機アドレスフィールドの中にBSSIDを含むことがあり、そうではなくワイヤレスデバイス210がAPである場合には、受信機アドレスはBSSIDではなく局のアドレスを含むことがある。ある態様では、第1のCTSタイプはレガシーCTSメッセージ(たとえば、IEEE 802.11a/ac CTSメッセージ)であり得る。第2のCTSタイプは、受信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドに、BSSIDまたはデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含み得る。ある態様では、第2のCTSタイプは、様々なフィールドのうちの1つにBSSIDおよび/またはデバイスタイプインジケータを含む、レガシーCTSメッセージであり得る。第3のCTSタイプは、BSS識別子フィールドおよびデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含む、IEEE 802.11ax適合CTSメッセージであり得る。第3のCTSタイプはまた、非延期が許可されるかどうかをワイヤレスデバイス210が決定することを可能にするRSSI閾値と、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベルと、第2のワイヤレスデバイスにより受信されるべきデータのMCSと、性能要件のセットとを含み得る。第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイスは、様々なRTS/CTSタイプの様々な組合せを使用し得る。しかしながら、第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイスは、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。RTS/CTSメッセージの5つの異なる構成の選択肢(options)が以下で説明される。
[0052]選択肢1A:第1のRTSタイプおよびCTSタイプ
[0053]選択肢1Aにおいて、第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax適合製品)は、第1のRTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac RTS)と第1のCTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac CTS)とを使用する。第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac製品)は第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用する。
[0054]この選択肢では、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス210と関連付けられるBSS内での第1の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス210がSTAである場合、ワイヤレスデバイス210はサービングAPから構成メッセージを受信することができ、構成メッセージは第1の通信延期ポリシーを含み得る。ワイヤレスデバイス210は、受信された構成メッセージにおいて第1の通信延期ポリシーを受信することによって、第1の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス210がAPである場合、ワイヤレスデバイス210は、以下でさらに論じられるように、第1の通信延期ポリシーを決定し得る。別の態様では、第1の通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス210へと事前に構成され得る。
[0055]第1の通信延期ポリシーを決定した後で、ワイヤレスデバイス210は、第2のワイヤレスデバイス(たとえば、STAまたはAP)からメッセージを受信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス214、216、218、220のうちの1つであり得る。この選択肢では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス214、218は、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイス216、220(are)は、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信すると、ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージのメッセージタイプを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定し得る。メッセージがRTSメッセージまたはCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがRTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるか、またはCTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるかを決定し得る。決定されたメッセージタイプに基づいて、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。
[0056]一態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージにおいて示されるメッセージタイプに基づいて、および/またはメッセージに含まれる情報に基づいて)メッセージが第1のRTSタイプのRTSメッセージであると決定し得る。ワイヤレスデバイスは、(アップリンクの間は)RTSメッセージの受信機アドレスの中の(in)BSSIDに基づいて、または(ダウンリンクの間は)RTSメッセージの送信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、RTSメッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。BSSIDがBSSと関連付けられる場合、メッセージはBSS中RTSメッセージである。BSSIDがOBSSと関連付けられる場合、メッセージはOBSS RTSメッセージである。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス214、216からの)BSS中RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期すると決定し得る。別の態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス218、220からの)OBSS RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期するかどうかを決定するために、1つまたは複数の基準/要因を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210は、メッセージのRSSIまたはSINRを決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がRTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がワイヤレスデバイス210と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。
[0057]別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージの中のメッセージタイプインジケータおよび/またはメッセージに含まれる情報に基づいて)メッセージが第1のCTSタイプのCTSメッセージであると決定し得る。メッセージがアップリンク送信で送信される場合、メッセージはBSSIDと関連付けられる受信機アドレスを含み得る。BSSIDに基づいて、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。メッセージがダウンリンク送信で送信される場合、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSS RTSメッセージからSIFS後に受信されるかどうかに基づいて、メッセージがOBSS CTSメッセージであるかどうかを決定し得る。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス214、216からの)BSS中CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス218、220からの)OBSS CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期するかどうかを決定するために、1つまたは複数の基準/要因を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210は、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)を決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合には、延期しないことがあるが、それ以外の場合には延期し得る。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がCTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合には、延期しないことがあるが、それ以外の場合には延期し得る。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がワイヤレスデバイス210と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。
[0058]別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージとともに含まれるインジケータ/フィールドに基づいて)メッセージがデータパケットであると決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、プリアンブルおよびまたはMACヘッダの中の送信識別子および受信識別子に基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。プリアンブルまたはMACヘッダの中に直接BSS情報があることもある。ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSS RTSメッセージにリンクされるかどうかに基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210がOBSS RTSメッセージを受信し、次いでSIFS後にOBSS CTSメッセージを受信し、次いで別のSIFS後にデータパケットを受信する場合、ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSSと関連付けられると決定し得る。一態様では、メッセージがBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイスは通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は通信を延期しないことがある。この態様では、ワイヤレスデバイス210は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSSからのものでありデータパケットのRSSIに対するいくつかの(certain)条件が満たされる場合にのみ、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス210が対応するRTSおよび/またはCTSメッセージに従わなかった場合、対応するRTSおよび/またはCTSメッセージが受信された場合にのみ、通信を延期しないことがある。
[0059]選択肢1B:OBSS色を有する第1のRTSタイプおよびCTSタイプ
[0060]選択肢1Bにおいて、第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax製品)は、第1のRTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac RTS)と第2のCTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac CTS)とを使用する。しかしながら、第1のCTSタイプとは異なり、第2のCTSタイプは、1つまたは複数のフィールドの中に常にBSSID(または色情報)を含み得る。第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac製品)は第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用する。
[0061]この選択肢では、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス210と関連付けられるBSS内での第1の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス210がSTAである場合、ワイヤレスデバイス210はサービングAPから構成メッセージを受信することができ、構成メッセージは第1の通信延期ポリシーを含み得る。ワイヤレスデバイス210は、受信された構成メッセージにおいて第1の通信延期ポリシーを受信することによって、第1の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス210がAPである場合、ワイヤレスデバイス210は、以下でさらに論じられるように、第1の通信延期ポリシーを決定し得る。別の態様では、第1の通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス210へと事前に構成され得る。
[0062]第1の通信延期ポリシーを決定した後で、ワイヤレスデバイス210は、第2のワイヤレスデバイス(たとえば、STAまたはAP)からメッセージを受信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス214、216、218、220のうちの1つであり得る。この選択肢では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス214、218は、第1のRTSタイプと第2のCTSタイプとを使用し得る。第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイス216、220アーは、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信すると、ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージのメッセージタイプを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定し得る。メッセージがRTSメッセージまたはCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがRTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるか、またはCTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるかを決定し得る。決定されたメッセージタイプに基づいて、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。
[0063]一態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージにおいて示されるメッセージタイプに基づいて、および/またはメッセージに含まれる情報に基づいて)メッセージが第1のRTSタイプのRTSメッセージであると決定し得る。ワイヤレスデバイスは、(アップリンクの間は)RTSメッセージの受信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、または(ダウンリンクの間は)RTSメッセージの送信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、RTSメッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。BSSIDがBSSと関連付けられる場合、メッセージはBSS中RTSメッセージである。BSSIDがOBSSと関連付けられる場合、メッセージはOBSS RTSメッセージである。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス214、216からの)BSS中RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス218、220からの)OBSS RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期するかどうかを決定するために、1つまたは複数の基準/要因を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210は、メッセージのRSSIまたはSINRを決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がRTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がワイヤレスデバイス210と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。
[0064]別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージの中のメッセージタイプインジケータおよび/またはメッセージに含まれる情報に基づいて)メッセージが第2のCTSタイプのCTSメッセージであると決定し得る。メッセージは、メッセージ内のフィールドの1つまたは複数にBSSIDを含み得る。さらに、メッセージがアップリンク送信で送信される場合、メッセージは受信機アドレスフィールドにBSSIDを含み得る。BSSIDに基づいて、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。また、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSS RTSメッセージからSIFS後に受信されるかどうかに基づいて、メッセージがOBSS CTSメッセージであるかどうかを決定し得る。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス214からの)BSS中CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス218からの)OBSS CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期するかどうかを決定するために、1つまたは複数の基準/要因を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210は、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)を決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合には、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がCTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がワイヤレスデバイス210と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに通信を延期するかどうかを決定し得る。1つまたは複数の条件は、CTSメッセージを無視するためのRSSIまたはSINR閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、CTSメッセージの送信電力を示し得る。
[0065]別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージとともに含まれるインジケータ/フィールドに基づいて)メッセージがデータパケットであると決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、プリアンブルおよびまたはMACヘッダの中の送信機識別子および/または受信機識別子に基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。プリアンブルまたはMACヘッダの中に直接BSS情報があることもある。ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSS RTSメッセージにリンクされるかどうかに基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210がOBSS RTSメッセージを受信し、次いでSIFS後にOBSS CTSメッセージを受信し、次いで別のSIFS後にデータパケットを受信する場合、ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSSと関連付けられると決定し得る。一態様では、メッセージがBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイスは通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は通信を延期しないことがある。この態様では、ワイヤレスデバイス210は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSSからのものでありデータパケットのRSSIに対するいくつかの条件が満たされる場合にのみ、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス210が対応するRTSおよび/またはCTSメッセージに従わなかった場合、対応するRTSおよび/またはCTSメッセージが受信された場合にのみ、通信を延期しないことがある。
[0066]ある態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス220からの)第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプである場合、選択肢1Aはワイヤレスデバイス210の挙動(behavior)について説明する。
[0067]選択肢1C:OBSS色とNAVとを有する第1のRTSタイプおよび第3のCTSタイプ
[0068]選択肢1Cにおいて、第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax製品)は、第1のRTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac RTS)と第3のCTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax CTS)とを使用する。この選択肢では、第3のCTSタイプはBSSIDフィールド(または色情報フィールド)を含み得る。第3のCTSタイプは、第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/acデバイス)に適合するネットワーク割振りベクトルを含み得る。第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac製品)は第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用する。
[0069]この選択肢では、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス210と関連付けられるBSS内での第1の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス210がSTAである場合、ワイヤレスデバイス210はサービングAPから構成メッセージを受信することができ、構成メッセージは第1の通信延期ポリシーを含み得る。ワイヤレスデバイス210は、受信された構成メッセージにおいて第1の通信延期ポリシーを受信することによって、第1の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス210がAPである場合、ワイヤレスデバイス210は、以下でさらに論じられるように、第1の通信延期ポリシーを決定し得る。別の態様では、第1の通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス210へと事前に構成され得る。
[0070]第1の通信延期ポリシーを決定した後で、ワイヤレスデバイス210は、第2のワイヤレスデバイス(たとえば、STAまたはAP)からメッセージを受信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス214、216、218、220のうちの1つであり得る。この選択肢では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス214、218は、第1のRTSタイプと第3のCTSタイプとを使用し得る。第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイス216、220は、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信すると、ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージのメッセージタイプを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定し得る。メッセージがRTSメッセージまたはCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがRTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるか、またはCTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるかを決定し得る。決定されたメッセージタイプに基づいて、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。
[0071]一態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージにおいて示されるメッセージタイプに基づいて、および/またはメッセージに含まれる情報に基づいて)メッセージが第1のRTSタイプのRTSメッセージであると決定し得る。ワイヤレスデバイスは、(アップリンクの間は)RTSメッセージの受信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、または(ダウンリンクの間は)RTSメッセージの送信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、RTSメッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。BSSIDがBSSと関連付けられる場合、メッセージはBSS中RTSメッセージである。BSSIDがOBSSと関連付けられる場合、メッセージはOBSS RTSメッセージである。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス214、216からの)BSS中RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス218、220からの)OBSS RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期するかどうかを決定するために、1つまたは複数の基準/要因を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210は、メッセージのRSSIまたはSINRを決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がRTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がワイヤレスデバイス210と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。
[0072]別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージの中のメッセージタイプインジケータおよび/またはメッセージに含まれる情報に基づいて)メッセージが第3のCTSタイプのCTSメッセージであると決定し得る。メッセージがアップリンク送信で送信される場合、メッセージは受信機アドレスフィールドにBSSIDを含み得る。メッセージはBSSIDフィールドも含み、ワイヤレスデバイス210はメッセージに含まれるBSSIDフィールド(または色情報フィールド)の中の値に基づいてBSSIDを決定し得る。BSSIDに基づいて、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス214からの)BSS中CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス218からの)OBSS CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期するかどうかを決定するために、1つまたは複数の基準/要因を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210は、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)を決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合には、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がCTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がワイヤレスデバイス210と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに通信を延期するかどうかを決定し得る。1つまたは複数の条件は、CTSメッセージを無視するためのRSSIまたはSINR閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、CTSメッセージの送信電力を示し得る。
[0073]別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージとともに含まれるインジケータ/フィールドに基づいて)メッセージがデータパケットであると決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSS RTSメッセージまたはOBSS CTSメッセージにリンクされるかどうかに基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210がOBSS RTSメッセージを受信し、次いでSIFS後にOBSS CTSメッセージを受信し、次いで別のSIFS後にデータパケットを受信する場合、ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSSと関連付けられると決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、プリアンブルまたはMACヘッダの中の受信識別子および送信識別子に基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。プリアンブルまたはMACヘッダの中に直接BSS情報があることもある。一態様では、メッセージがBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイスは通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は通信を延期しないことがある。この態様では、ワイヤレスデバイス210は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSSからのものでありパケットのRSSIに対するいくつかの条件が満たされる場合にのみ、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス210が対応するRTSおよび/またはCTSメッセージに従わなかった場合、対応するRTSおよび/またはCTSメッセージが受信された場合にのみ、通信を延期しないことがある。
[0074]ある態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス220からの)第1のCTSタイプである場合、選択肢1Aはワイヤレスデバイス210の挙動について説明する。
[0075]選択肢1D:OBSS色とNAVとを有する第3のRTSタイプおよび第3のCTSタイプ
[0076]選択肢1Dにおいて、第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax製品)は、第3のRTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax RTS)と第3のCTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax CTS)とを使用する。この選択肢では、第3のRTSタイプと第3のCTSタイプの両方がBSSIDフィールド(または色情報フィールド)を含み得る。第3のCTSタイプは、第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/acデバイス)に適合するネットワーク割振りベクトルを含み得る。第3のRTSタイプは、第2のデバイスタイプに適合するネットワーク割振りベクトルを含み得る。第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac製品)は第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用する。
[0077]この選択肢では、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス210と関連付けられるBSS内での第1の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス210がSTAである場合、ワイヤレスデバイス210はサービングAPから構成メッセージを受信することができ、構成メッセージは第1の通信延期ポリシーを含み得る。ワイヤレスデバイス210は、受信された構成メッセージにおいて第1の通信延期ポリシーを受信することによって、第1の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス210がAPである場合、ワイヤレスデバイス210は、以下でさらに論じられるように、第1の通信延期ポリシーを決定し得る。別の態様では、第1の通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス210へと事前に構成され得る。
[0078]第1の通信延期ポリシーを決定した後で、ワイヤレスデバイス210は、第2のワイヤレスデバイス(たとえば、STAまたはAP)からメッセージを受信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス214、216、218、220のうちの1つであり得る。この選択肢では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス214、218は、第3のRTSタイプと第3のCTSタイプとを使用し得る。第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイス216、220は、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信すると、ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージのメッセージタイプを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定し得る。メッセージがRTSメッセージまたはCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがRTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるか、またはCTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるかを決定し得る。決定されたメッセージタイプに基づいて、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。
[0079]一態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージにおいて示されるメッセージタイプに基づいて)メッセージが第3のRTSタイプのRTSメッセージであると決定し得る。ワイヤレスデバイスは、BSSIDフィールドの値に基づいて、または(アップリンクの間は)RTSメッセージの受信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、または(ダウンリンクの間は)RTSメッセージの送信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、RTSメッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。BSSIDがBSSと関連付けられる場合、メッセージは(たとえば、ワイヤレスデバイス214からの)BSS中RTSメッセージである。BSSIDがOBSSと関連付けられる場合、メッセージは(たとえば、ワイヤレスデバイス218からの)OBSS RTSメッセージである。メッセージがBSS中RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期するかどうかを決定するために、1つまたは複数の基準/要因を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210は、メッセージのRSSIまたはSINRを決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がRTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がワイヤレスデバイス210と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに通信を延期するかどうかを決定し得る。条件は、RTSメッセージを無視するためのRSSI閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、RTSメッセージの送信電力を示し得る。
[0080]別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージの中のメッセージタイプインジケータおよび/またはメッセージに含まれる情報に基づいて)メッセージが第3のCTSタイプのCTSメッセージであると決定し得る。メッセージがアップリンク送信で送信される場合、メッセージは受信機アドレスフィールドにBSSIDを含み得る。メッセージはBSSIDフィールドも含み、ワイヤレスデバイス210はメッセージに含まれるBSSIDフィールド(または色情報フィールド)の中の値に基づいてBSSIDを決定し得る。BSSIDに基づいて、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス214からの)BSS中CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス218からの)OBSS CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期するかどうかを決定するために、1つまたは複数の基準/要因を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210は、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)を決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合には、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がCTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がワイヤレスデバイス210と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに通信を延期するかどうかを決定し得る。1つまたは複数の条件は、CTSメッセージを無視するためのRSSIまたはSINR閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、CTSメッセージの送信電力を示し得る。
[0081]別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージとともに含まれるインジケータ/フィールドに基づいて)メッセージがデータパケットであると決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSS RTSメッセージまたはOBSS CTSメッセージにリンクされるかどうかに基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210がOBSS RTSメッセージを受信し、次いでSIFS後にOBSS CTSメッセージを受信し、次いで別のSIFS後にデータパケットを受信する場合、ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSSと関連付けられると決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、プリアンブルの中の受信識別子情報および送信識別子情報、ならびに/または、MACヘッダの中の受信識別子情報および送信識別子情報に基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。プリアンブルまたはMACヘッダの中に直接BSS情報があることもある。一態様では、メッセージがBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイスは通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は通信を延期しないことがある。この態様では、ワイヤレスデバイス210は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は、RSSIの制約などの追加の基準が満たされる場合にのみ、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス210がメッセージと関連付けられるRTSおよび/またはCTSメッセージ(受信されれば)の通信に従わなかった場合にのみ、通信を延期しないことがある。
[0082]ある態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス220からの)第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプである場合、選択肢1Aはワイヤレスデバイス210の挙動について説明する。
[0083]選択肢1E:第3のRTSタイプおよび第2のCTSタイプ
[0084]選択肢1Eにおいて、第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax製品)は、第3のRTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax RTS)と第2のCTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac CTS)とを使用する。第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac製品)は第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用する。
[0085]この選択肢では、ワイヤレスデバイス210は、ワイヤレスデバイス210と関連付けられるBSS内での第1の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス210がSTAである場合、ワイヤレスデバイス210はサービングAPから構成メッセージを受信することができ、構成メッセージは第1の通信延期ポリシーを含み得る。ワイヤレスデバイス210は、受信された構成メッセージにおいて第1の通信延期ポリシーを受信することによって、第1の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス210がAPである場合、ワイヤレスデバイス210は、以下でさらに論じられるように、第1の通信延期ポリシーを決定し得る。別の態様では、第1の通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス210へと事前に構成され得る。
[0086]第1の通信延期ポリシーを決定した後で、ワイヤレスデバイス210は、第2のワイヤレスデバイス(たとえば、STAまたはAP)からメッセージを受信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス214、216、218、220のうちの1つであり得る。この選択肢では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス214、218は、第3のRTSタイプと第2のCTSタイプとを使用し得る。第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイス216、220は、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信すると、ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージのメッセージタイプを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定し得る。メッセージがRTSメッセージまたはCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがRTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるか、またはCTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるかを決定し得る。決定されたメッセージタイプに基づいて、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。
[0087]一態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージにおいて示されるメッセージタイプおよび/またはメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第3のRTSタイプのRTSメッセージであると決定し得る。ワイヤレスデバイスは、BSSIDフィールドの値に基づいて、または(アップリンクの間は)RTSメッセージの受信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、または(ダウンリンクの間は)RTSメッセージの送信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、RTSメッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。BSSIDがBSSと関連付けられる場合、メッセージは(たとえば、ワイヤレスデバイス214からの)BSS中RTSメッセージである。BSSIDがOBSSと関連付けられる場合、メッセージは(たとえば、ワイヤレスデバイス218からの)OBSS RTSメッセージである。メッセージがBSS中RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期するかどうかを決定するために、1つまたは複数の基準/要因を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210は、メッセージのRSSIまたはSINRを決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、受信されたメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がRTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がワイヤレスデバイス210と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに通信を延期するかどうかを決定し得る。条件は、RTSメッセージを無視するためのRSSI閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、RTSメッセージの送信電力を示し得る。
[0088]別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージの中のメッセージタイプインジケータおよび/またはメッセージに含まれる情報に基づいて)メッセージが第2のCTSタイプのCTSメッセージであると決定し得る。メッセージは、メッセージ内のフィールドの1つまたは複数にBSSIDを含み得る。さらに、メッセージがアップリンク送信で送信される場合、メッセージは受信機アドレスフィールドにBSSIDを含み得る。BSSIDに基づいて、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。また、ワイヤレスデバイス210は、メッセージがOBSS RTSメッセージからSIFS後に受信されるかどうかに基づいて、メッセージがOBSS CTSメッセージであるかどうかを決定し得る。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス214からの)BSS中CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス218からの)OBSS CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス210は、通信を延期するかどうかを決定するために、1つまたは複数の基準/要因を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210は、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)を決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合には、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がCTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス210は、受信信号強度がワイヤレスデバイス210と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに通信を延期するかどうかを決定し得る。1つまたは複数の条件は、CTSメッセージを無視するためのRSSIまたはSINR閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、CTSメッセージの送信電力を示し得る。
[0089]別の態様では、ワイヤレスデバイス210は、(たとえば、メッセージとともに含まれるインジケータ/フィールドに基づいて)メッセージがデータパケットであると決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSS RTSメッセージにリンクされるかどうかに基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス210がOBSS RTSメッセージを受信し、次いでSIFS後にOBSS CTSメッセージを受信し、次いで別のSIFS後にデータパケットを受信する場合、ワイヤレスデバイス210は、データパケットがOBSSと関連付けられると決定し得る。ワイヤレスデバイス210は、プリアンブルの中またはMACヘッダの中の送信機識別子および受信機識別子に基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。プリアンブルまたはMACヘッダの中に直接BSS情報があることもある。一態様では、メッセージがBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイスは通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は通信を延期しないことがある。この態様では、ワイヤレスデバイス210は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は、RSSI基準のようなある他の基準が満たされる場合にのみ、通信を延期しないことがある。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットである場合、ワイヤレスデバイス210は、メッセージと関連付けられるRTSおよび/またはCTSメッセージ(受信されれば)に従わなかった場合にのみ、延期しないことがある。
[0090]ある態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス220からの)第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプである場合、選択肢1Aはワイヤレスデバイス210の挙動について説明する。
[0091]図3は、RTS/CTS動作の第2の例示的な方法を示す表300である。表300を参照すると、ワイヤレスデバイス310は、第1のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合STAまたはAP)であり得る。ワイヤレスデバイス312は、第2のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合ではない)であることがあり、ワイヤレスデバイス310と同じBSSの中にあることがある。ワイヤレスデバイス310は送信すべきデータを有し得る。送信の前に、ワイヤレスデバイス310は、ワイヤレスデバイス314、316、318、および320のいずれか1つによって送信されるRTSメッセージ、CTSメッセージ、および/またはデータパケットを検出することがある。ワイヤレスデバイス314は第1のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合)であることがあり、ワイヤレスデバイス316は第2のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合ではない)であることがある。ワイヤレスデバイス314、316は、ワイヤレスデバイス310と同じBSSの中にあり得る。ワイヤレスデバイス318は第1のデバイスタイプであることがあり、ワイヤレスデバイス320は第2のデバイスタイプであることがある。ワイヤレスデバイス318、320は、ワイヤレスデバイス310およびワイヤレスデバイス312に関するあるOBSSの中にあり得る。
[0092]RTSメッセージ、CTSメッセージ、および/またはデータパケットを検出すると、ワイヤレスデバイス310は、通信延期ポリシーに基づいて通信を延期するかどうかを決定することができ、それは、送信が送られた元であるBSS、デバイスのタイプ(たとえば、第1のデバイスタイプまたは第2のデバイスタイプ)、および/または他の要因に基づいて通信を延期するようにワイヤレスデバイス210に命令し得る。通信延期ポリシーはネットワーク全体に対して同じであることがあり、または、通信延期ポリシーはBSSごとに異なることがある。通信延期ポリシーは、BSSのサービングAPによって決定され得る。通信延期ポリシーは、構成メッセージにおいてAPからSTAに送信されることがあり、または、STAおよび/もしくはAP内で事前に構成されることがある。
[0093]表300は、第2の通信延期ポリシーと関連付けられる一般的なガイドラインを示す。第2の通信延期ポリシーのもとで、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス310は、OBSS RTS/CTSメッセージとBSS中RTS/CTSメッセージとを区別することが可能でなければならない。ワイヤレスデバイス310はまた、第1のデバイスタイプ(たとえば、802.11axデバイス)と第2のデバイスタイプ(たとえば、802.11a/acデバイス)を区別する必要があり、それは、第2の通信延期ポリシーが、通信を延期するかどうかを決定する際にデバイスタイプを考慮するからである。ワイヤレスデバイス310は、RTS/CTSメッセージ/データパケットに含まれるデバイスタイプインジケータに基づいて、第1のデバイスタイプと第2のデバイスタイプを区別することが可能であり得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージ/データパケットの内容に基づいて、レガシーRTS/CTSメッセージ/データパケットがレガシーであると決定することが可能であり得る。第2の通信延期ポリシーでは、ワイヤレスデバイス310は、ワイヤレスデバイス310が(たとえば、ワイヤレスデバイス314またはワイヤレスデバイス316から)BSS中RTS/CTSメッセージを検出するときにはデバイスタイプとは無関係に延期し得るが、ワイヤレスデバイス310が(たとえば、ワイヤレスデバイス218から)第1のデバイスタイプによって送信されるOBSS RTS/CTSメッセージ/データパケットを検出するときには延期しなくてよい。しかしながら、ワイヤレスデバイス310は、OBSSと関連付けられる第2のデバイスタイプのより良好な送信品質(たとえば、SINR)を可能にするために、第2のデバイスタイプからのOBSS RTS/CTSメッセージをワイヤレスデバイス310が検出するときに、延期し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス310は、ワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプからのRTS/CTSメッセージ/データパケットを検出するときに延期し得る。OBSSの第1のデバイスタイプに関して、ワイヤレスデバイス310はそれでも、RTS/CTSメッセージ/データパケットに含まれる特性もしくは他の情報に基づいて、または、他の要因に基づいて、OBSS RTS/CTSメッセージ/データパケットに従い得る。第2の通信延期ポリシーのもとで、ワイヤレスデバイス310は、BSS中のコリジョンを防ぐために、BSS中メッセージに従う。ワイヤレスデバイス312は、ワイヤレスデバイス312が第2のデバイスタイプであるので、BSS中RTS/CTSメッセージおよびOBSS RTS/CTSメッセージのために延期し(defer for)続ける。OBSSメッセージとBSS中メッセージを区別できない、または第1のデバイスタイプと第2のデバイスタイプを区別できないワイヤレスデバイス312は常に、延期し得る。
[0094]使用されるRTS/CTSメッセージの構成に応じて、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイスから受信されたからのメッセージがBSS中であるかOBSSであるかということと、第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかということとを決定するために、様々な方法を使用し得る。ある態様では、3つのタイプのRTSメッセージおよび3つのタイプのCTSメッセージがあり得る。第1のRTSタイプは受信機アドレスフィールドと送信機アドレスフィールドとを含むことがあり、受信機アドレスフィールドおよび/または送信機アドレスフィールドはBSSIDを含むことがある。ある態様では、第1のRTSタイプはレガシーRTSメッセージ(たとえば、IEEE 802.11a/ac RTSメッセージ)であり得る。第2のRTSタイプは、第1のRTSタイプのすべての態様を含み、受信機アドレスフィールド、送信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドのうちの1つまたは複数に、デバイスタイプインジケータをさらに含み得る。ある態様では、第2のRTSタイプは、(たとえば、デバイスがIEEE 802.11axデバイスであることを示す)デバイスタイプインジケータを含む、レガシーRTSメッセージであり得る。ある態様では、デバイスタイプインジケータは、受信機アドレスフィールドおよび/または送信機アドレスフィールドの中のI/Gビットであり得る。第3のRTSタイプは、BSS識別子フィールドおよびデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含む、IEEE 802.11ax RTSメッセージであり得る。第3のRTSタイプはさらに、非延期が許可されるかどうかをワイヤレスデバイス210が決定することを可能にするRSSI閾値、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはRTSメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにより送信または受信されるべきデータのMCS、性能要件のセット、または、複数のトラフィック識別子もしくはアクセスクラスと関連付けられるバッファステータスについての情報のうちの、1つまたは複数を含み得る。
[0095]CTSタイプに関して、第1のCTSタイプは、ワイヤレスデバイス210が局である場合には受信機アドレスフィールドの中にBSSIDを含むことがあり、そうではなくワイヤレスデバイス210がAPである場合には、受信機アドレスはBSSIDではなく局のアドレスを含むことがある。ある態様では、第1のCTSタイプはレガシーCTSメッセージ(たとえば、IEEE 802.11a/ac CTSメッセージ)であり得る。第2のCTSタイプは、第1のCTSタイプの特徴と、BSSIDまたはデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つとを、受信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドの中に含み得る。ある態様では、第2のCTSタイプは、様々なフィールドのうちの1つにBSSIDおよび/またはデバイスタイプインジケータを常に含む、レガシーCTSメッセージであり得る。第3のCTSタイプは、BSS識別子フィールドまたはデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含む、IEEE 802.11ax CTSメッセージであり得る。第3のCTSタイプはまた、非延期が許可されるかどうかをワイヤレスデバイス210が決定することを可能にするRSSI閾値と、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはメッセージの意図される受信機における許可する干渉レベルと、送信されるべきデータのMCSと、性能要件のセットとを含み得る。第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイスは、様々なRTS/CTSタイプの様々な組合せを使用し得る。しかしながら、第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイスは、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。RTS/CTSメッセージの5つの異なる構成の選択肢が以下で説明される。
[0096]選択肢2A:第2のRTSタイプ(および「ax」ビット)&第1のCTSタイプ(任意選択の「ax」ビット)
[0097]選択肢2Aにおいて、第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax製品)は、第2のRTSタイプ(たとえば、デバイスタイプインジケータを有するIEEE 802.11a/ac RTS)と第1のCTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac CTS)とを使用する。第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac製品)は第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用する。
[0098]この選択肢では、ワイヤレスデバイス310は、ワイヤレスデバイス310と関連付けられるBSS内での第2の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス310がSTAである場合、ワイヤレスデバイス310はサービングAPから構成メッセージを受信することができ、構成メッセージは第2の通信延期ポリシーを含み得る。ワイヤレスデバイス310は、受信された構成メッセージにおいて第2の通信延期ポリシーを受信することによって、第2の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス310がAPである場合、ワイヤレスデバイス310は、以下でさらに論じられるように、第2の通信延期ポリシーを決定し得る。別の態様では、第2の通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス310へと事前に構成され得る。
[0099]第2の通信延期ポリシーを決定した後で、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイス(たとえば、STAまたはAP)からメッセージを受信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス314、316、318、320のうちの1つであり得る。この選択肢では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス314、318は、第2のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。ワイヤレスデバイス316、320は、第2のデバイスタイプであり、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信すると、ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージのメッセージタイプを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定し得る。メッセージがRTSメッセージまたはCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがRTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるか、またはCTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるかを決定し得る。決定されたメッセージタイプに基づいて、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。ワイヤレスデバイス310はまた、メッセージの中のデバイスタイプインジケータまたは他の内容に基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかを決定し得る。ある例では、デバイスタイプインジケータは、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであることを示すために1に設定されることがあり、または、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプであることを示すために0に設定されることがある。メッセージがデバイスタイプインジケータ(たとえば、第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプ)を含まない場合、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプであると決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSであるか(whether)BSS中であるか(whether)に基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかに基づいて、およびメッセージに含まれる任意の他の情報に基づいて、通信を延期するかどうかを決定し得る。
[00100]一態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージにおいて示されるメッセージタイプおよび/またはメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第2のRTSタイプのRTSメッセージであると決定し得る。ワイヤレスデバイスは、(アップリンクの間は)RTSメッセージの受信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、または(ダウンリンクの間は)RTSメッセージの送信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、RTSメッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。BSSIDがBSSと関連付けられる場合、メッセージはBSS中RTSメッセージである。BSSIDがOBSSと関連付けられる場合、メッセージはOBSS RTSメッセージである。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス314、316からの)BSS中RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス320)に基づいて決定される第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス318)に基づいて決定される第1のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期しないことがあり、または、通信を延期するかどうかを決定するために1つまたは複数の基準/要因を考慮することがある。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージのRSSIまたはSINRを決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がRTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、通信を延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がワイヤレスデバイス310と関連付けられる第2の閾値未満であり、メッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに、および第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるときに、通信を延期するかどうかを決定し得る。条件は、RTSメッセージを無視するためのRSSI閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、RTSメッセージの送信電力を示し得る。
[00101]別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージの中のメッセージタイプインジケータおよび/またはメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第1のCTSタイプのCTSメッセージであると決定し得る。メッセージがアップリンク送信で送信される場合、メッセージは受信機アドレスフィールドにBSSIDを含み得る。BSSIDに基づいて、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。メッセージがダウンリンク送信で送信される場合、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSS RTSメッセージからSIFS後に受信されるかどうかに基づいて、メッセージがOBSS CTSメッセージであるかどうかを決定し得る。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス314、316からの)BSS中CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期すると決定し得る。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータの欠如またはメッセージの内容(たとえば、ワイヤレスデバイス320)に基づいて決定される第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス318)に基づいて決定される第1のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期しないことがあり、または、通信を延期するかどうかを決定するために1つまたは複数の基準/要因を考慮することがある。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)を決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がCTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がワイヤレスデバイス310と関連付けられる第2の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、OBSSデバイスがメッセージに加えて(またはメッセージと関連付けられるデータパケットに加えて)送信しないことがある(may)ことをメッセージが示す場合、通信を延期し得る。さらに別の態様では、メッセージが第1のCTSタイプのOBSSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は延期し得る。
[00102]別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージとともに含まれるインジケータ/フィールドに基づいて)メッセージがデータパケットであると決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、プリアンブルおよび/またはMACヘッダの中の受信識別子および送信識別子に基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。プリアンブルまたはMACヘッダの中に直接BSS情報があることもある。ワイヤレスデバイス310は、データパケットがOBSS RTSメッセージにリンクされるかどうかに基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス310がOBSS RTSメッセージを受信し、次いでSIFS後にOBSS CTSメッセージを受信し、次いで別のSIFS後にデータパケットを受信する場合、ワイヤレスデバイス310は、データパケットがOBSSと関連付けられると決定し得る。ワイヤレスデバイス310はさらに、デバイスタイプインジケータおよび/またはプリアンブルのタイプに基づいて、データパケットが第1のデバイスタイプによって送信されるか第2のデバイスタイプによって送信されるかを決定し得る。一態様では、メッセージがBSSデータパケットである場合、データパケットが第1のデバイスタイプにより送信されるか第2のデバイスタイプにより送信されるかにかかわらず、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットであり、OBSSデータパケットが第1のデバイスタイプによって送信される場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期しないことがある。延期しないことは、RSSIの制約、または対応するRTSメッセージおよびCTSメッセージの中の追加の制約などの、追加の制約を受けることがある。この態様では、ワイヤレスデバイス310は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消し得る。しかしながら、メッセージがOBSSデータパケットであり、OBSSデータパケットが第2のデバイスタイプによって送信される場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。この態様では、ワイヤレスデバイス310は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消さないことがある。
[00103]選択肢2B:第2のRTSタイプ(および「ax」ビット)および第2のCTSタイプ(色/「ax」を有する)
[00104]選択肢2Bにおいて、第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax製品)は、第2のRTSタイプ(たとえば、デバイスタイプインジケータを有するIEEE 802.11a/ac RTS)と第2のCTSタイプ(たとえば、デバイスタイプインジケータとBSSIDとを有するIEEE 802.11a/ac CTS)とを使用する。
[00105]この選択肢では、ワイヤレスデバイス310は、ワイヤレスデバイス310と関連付けられるBSS内での第2の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス310がSTAである場合、ワイヤレスデバイス310はサービングAPから構成メッセージを受信することができ、構成メッセージは第2の通信延期ポリシーを含み得る。ワイヤレスデバイス310は、受信された構成メッセージにおいて第2の通信延期ポリシーを受信することによって、第2の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス310がAPである場合、ワイヤレスデバイス310は、以下でさらに論じられるように、第2の通信延期ポリシーを決定し得る。別の態様では、第2の通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス310へと事前に構成され得る。
[00106]第2の通信延期ポリシーを決定した後で、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイス(たとえば、STAまたはAP)からメッセージを受信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス314、316、318、320のうちの1つであり得る。この選択肢では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス314、318は、第2のRTSタイプと第2のCTSタイプとを使用し得る。ワイヤレスデバイス316、320は、第2のデバイスタイプであり、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信すると、ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージのメッセージタイプを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定し得る。メッセージがRTSメッセージまたはCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがRTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるか、またはCTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるかを決定し得る。決定されたメッセージタイプに基づいて、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。ワイヤレスデバイス310はまた、メッセージの中のデバイスタイプインジケータに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかを決定し得る。たとえば、デバイスタイプインジケータは、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであることを示すために1に設定されることがあり、または、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプであることを示すために0に設定されることがある。メッセージがデバイスタイプインジケータ(たとえば、第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプ)を含まない場合、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプであると決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSであるかBSS中であるかに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかに基づいて、およびメッセージに含まれる任意の他の情報に基づいて、通信を延期するかどうかを決定し得る。
[00107]一態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージにおいて示されるメッセージタイプおよび/またはメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第2のRTSタイプのRTSメッセージであると決定し得る。ワイヤレスデバイスは、(アップリンクの間は)RTSメッセージの受信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、または(ダウンリンクの間は)RTSメッセージの送信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、RTSメッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。BSSIDがBSSと関連付けられる場合、メッセージはBSS中RTSメッセージである。BSSIDがOBSSと関連付けられる場合、メッセージはOBSS RTSメッセージである。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス314、316からの)BSS中RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス320)に基づいて決定される第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス318)に基づいて決定される第1のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期しないことがあり、または、通信を延期するかどうかを決定するために1つまたは複数の基準/要因を考慮することがある。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージのRSSIまたはSINRを決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がRTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、通信を延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がワイヤレスデバイス310と関連付けられる第2の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のタイプである場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに、および第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるときに、通信を延期するかどうかを決定し得る。条件は、RTSメッセージを無視するためのRSSI閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、RTSメッセージの送信電力を示し得る。
[00108]別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージの中のメッセージタイプインジケータおよび/またはメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第2のCTSタイプのCTSメッセージであると決定し得る。メッセージは、メッセージ内のフィールドの1つまたは複数にBSSIDを含み得る。さらに、メッセージがアップリンク送信で送信される場合、メッセージは受信機アドレスフィールドにBSSIDを含み得る。BSSIDに基づいて、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。また、メッセージがダウンリンク送信で送信される場合、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSS RTSメッセージからSIFS後に受信されるかどうかに基づいて、メッセージがOBSS CTSメッセージであるかどうかを決定し得る。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス314、316からの)BSS中CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期すると決定し得る。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス320)に基づいて決定される第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス318)に基づいて決定される第1のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期しないことがあり、または、通信を延期するかどうかを決定するために1つまたは複数の基準/要因を考慮することがある。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)を決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がCTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がワイヤレスデバイス310と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、OBSSデバイスがメッセージに加えて(またはメッセージと関連付けられるデータパケットに加えて)送信できないことをメッセージが示す場合、通信を延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに、および第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるときに、通信を延期するかどうかを決定し得る。1つまたは複数の条件は、CTSメッセージを無視するためのRSSIまたはSINR閾値、後続のデータパケットに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、CTSメッセージの送信電力を示し得る。別の態様では、メッセージが第1のCTSタイプのOBSSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は延期し得る。さらに別の態様では、メッセージが第1のCTSタイプのOBSSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は延期し得る。
[00109]別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージとともに含まれるインジケータ/フィールドに基づいて)メッセージがデータパケットであると決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、プリアンブルの中および/またはMACヘッダの中の受信インジケータおよび送信インジケータに基づいて、データパケットがOBSSからのものであると決定し得る。プリアンブルまたはMACヘッダの中に直接BSS情報があることもある。ワイヤレスデバイス310は、データパケットがOBSS RTSメッセージにリンクされるかどうかに基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス310がOBSS RTSメッセージを受信し、次いでSIFS後にOBSS CTSメッセージを受信し、次いで別のSIFS後にデータパケットを受信する場合、ワイヤレスデバイス310は、データパケットがOBSSと関連付けられると決定し得る。ワイヤレスデバイス310はさらに、デバイスタイプインジケータに基づいて、データパケットが第1のデバイスタイプによって送信されるか第2のデバイスタイプによって送信されるかを決定し得る。一態様では、メッセージがBSSデータパケットである場合、データパケットが第1のデバイスタイプにより送信されるか第2のデバイスタイプにより送信されるかにかかわらず、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットであり、OBSSデータパケットが第1のデバイスタイプによって送信される場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期しないことがある。この態様では、ワイヤレスデバイス310は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消し得る。しかしながら、メッセージがOBSSデータパケットであり、OBSSデータパケットが第2のデバイスタイプによって送信される場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。この態様では、ワイヤレスデバイス310は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消さないことがある。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットであり、第1のデバイスタイプにより送信される場合、ワイヤレスデバイス310は、RSSI要件などの追加の要件、または関連するRTSおよび/もしくはCTSメッセージにおいて与えられる任意の要件に基づいて、延期しないことがある。
[00110]選択肢2C:色とNAVとを有する第2のRTSタイプ(および「ax」)および第3のCTSタイプ
[00111]選択肢2Cにおいて、第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax製品)は、第2のRTSタイプ(たとえば、デバイスタイプインジケータを有するIEEE 802.11a/ac RTS)と第3のCTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax CTS)とを使用する。この選択肢では、第3のCTSタイプはBSSIDフィールド(または色情報フィールド)を含み得る。第3のCTSタイプは、第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/acデバイス)に適合するネットワーク割振りベクトルを含み得る。
[00112]この選択肢では、ワイヤレスデバイス310は、ワイヤレスデバイス310と関連付けられるBSS内での第2の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス310がSTAである場合、ワイヤレスデバイス310はサービングAPから構成メッセージを受信することができ、構成メッセージは第2の通信延期ポリシーを含み得る。ワイヤレスデバイス310は、受信された構成メッセージにおいて第2の通信延期ポリシーを受信することによって、第2の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス310がAPである場合、ワイヤレスデバイス310は、以下でさらに論じられるように、第2の通信延期ポリシーを決定し得る。別の態様では、第2の通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス310へと事前に構成され得る。
[00113]第2の通信延期ポリシーを決定した後で、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイス(たとえば、STAまたはAP)からメッセージを受信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス314、316、318、320のうちの1つであり得る。この選択肢では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス314、318は、第2のRTSタイプと第3のCTSタイプとを使用し得る。ワイヤレスデバイス316、320は、第2のデバイスタイプであり、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信すると、ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージのメッセージタイプを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定し得る。メッセージがRTSメッセージまたはCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがRTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるか、またはCTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるかを決定し得る。決定されたメッセージタイプに基づいて、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。ワイヤレスデバイス310はまた、メッセージの中のデバイスタイプインジケータに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかを決定し得る。たとえば、デバイスタイプインジケータは、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであることを示すために1に設定されることがあり、または、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプであることを示すために0に設定されることがある。メッセージがデバイスタイプインジケータ(たとえば、第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプ)を含まない場合、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプであると決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSであるかBSS中であるかに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかに基づいて、およびメッセージに含まれる任意の他の情報に基づいて、通信を延期するかどうかを決定し得る。
[00114]一態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージにおいて示されるメッセージタイプおよび/またはメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第2のRTSタイプのRTSメッセージであると決定し得る。ワイヤレスデバイスは、(アップリンクの間は)RTSメッセージの受信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、または(ダウンリンクの間は)RTSメッセージの送信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、RTSメッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。BSSIDがBSSと関連付けられる場合、メッセージはBSS中RTSメッセージである。BSSIDがOBSSと関連付けられる場合、メッセージはOBSS RTSメッセージである。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス314、316からの)BSS中RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス320)に基づいて決定される第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス318)に基づいて決定される第1のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期しないことがあり、または、通信を延期するかどうかを決定するために1つまたは複数の基準/要因を考慮することがある。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージのRSSIまたはSINRを決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がRTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、通信を延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がワイヤレスデバイス310と関連付けられる第2の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに、および第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるときに、通信を延期するかどうかを決定し得る。条件は、RTSメッセージを無視するためのRSSI閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、RTSメッセージの送信電力を示し得る。
[00115]別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージの中のメッセージタイプインジケータおよび/またはプリアンブルなどのメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第3のCTSタイプのCTSメッセージであると決定し得る。メッセージがアップリンク送信で送信される場合、メッセージは受信機アドレスフィールドにBSSIDを含み得る。そしてメッセージのアップリンク送信とダウンリンク送信の両方において、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれるBSSIDフィールド(または色情報フィールド)または送信機アドレスフィールドの中の値に基づいてBSSIDを決定し得る。BSSIDに基づいて、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。メッセージがBSS中CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期しないことがあり、または、通信を延期するかどうかを決定するために1つまたは複数の基準/要因を考慮することがある。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)を決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がCTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がワイヤレスデバイス310と関連付けられる第2の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、OBSSデバイスがメッセージに加えて(またはメッセージと関連付けられるデータパケットに加えて)送信できないことをメッセージが示す場合、通信を延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに、および第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるときに、通信を延期するかどうかを決定し得る。1つまたは複数の条件は、CTSメッセージを無視するためのRSSIまたはSINR閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、CTSメッセージの送信電力を示し得る。
[00116]別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージとともに含まれるインジケータ/フィールドに基づいて)メッセージがデータパケットであると決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、プリアンブルおよび/またはMACヘッダの中の受信機識別子および送信機識別子に基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。プリアンブルまたはMACヘッダの中に直接BSS情報があることもある。ワイヤレスデバイス310は、データパケットがOBSS RTSメッセージまたはCTSメッセージにリンクされるかどうかに基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス310がOBSS RTSメッセージを受信し、次いでSIFS後にOBSS CTSメッセージを受信し、次いで別のSIFS後にデータパケットを受信する場合、ワイヤレスデバイス310は、データパケットがOBSSと関連付けられると決定し得る。ワイヤレスデバイス310はさらに、デバイスタイプインジケータに基づいて、データパケットが第1のデバイスタイプによって送信されるか第2のデバイスタイプによって送信されるかを決定し得る。一態様では、メッセージがBSSデータパケットである場合、データパケットが第1のデバイスタイプにより送信されるか第2のデバイスタイプにより送信されるかにかかわらず、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットであり、OBSSデータパケットが第1のデバイスタイプによって送信される場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期しないことがあり、または、RSSI要件などのいくつかの(certain)要件が満たされる場合に、通信を延期しないことがある。他の要件は、含まれる関連するRTS/CTSメッセージであり得る。メッセージがOBSSデータパケットであり、OBSSデータパケットが第2のデバイスタイプによって送信される場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。
[00117]選択肢2D:色/NAVを有する第3のRTSタイプおよび色/NAVを有する第3のCTSタイプ
[00118]選択肢2Dにおいて、第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax製品)は、第3のRTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax RTS)と第3のCTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax CTS)とを使用する。この選択肢では、第3のRTSタイプと第3のCTSタイプの両方がBSSIDフィールド(または色情報フィールド)を含み得る。第3のRTSタイプおよびCTSタイプは、第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/acデバイス)に適合するネットワーク割振りベクトルを含み得る。また、第3のRTSタイプおよびCTSタイプは、デバイスタイプインジケータを含み得る。
[00119]この選択肢では、ワイヤレスデバイス310は、ワイヤレスデバイス310と関連付けられるBSS内での第2の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス310がSTAである場合、ワイヤレスデバイス310はサービングAPから構成メッセージを受信することができ、構成メッセージは第2の通信延期ポリシーを含み得る。ワイヤレスデバイス310は、受信された構成メッセージにおいて第2の通信延期ポリシーを受信することによって、第2の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス310がAPである場合、ワイヤレスデバイス310は、以下でさらに論じられるように、第2の通信延期ポリシーを決定し得る。別の態様では、第2の通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス310へと事前に構成され得る。
[00120]第2の通信延期ポリシーを決定した後で、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイス(たとえば、STAまたはAP)からメッセージを受信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス314、316、318、320のうちの1つであり得る。この選択肢では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス314、318は、第3のRTSタイプと第3のCTSタイプとを使用し得る。ワイヤレスデバイス316、320は、第2のデバイスタイプであり、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信すると、ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージのメッセージタイプを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定し得る。メッセージがRTSメッセージまたはCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがRTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるか、またはCTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるかを決定し得る。決定されたメッセージタイプに基づいて、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。ワイヤレスデバイス310はまた、メッセージの中のデバイスタイプインジケータに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかを決定し得る。たとえば、デバイスタイプインジケータは、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであることを示すために1に設定されることがあり、または、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプであることを示すために0に設定されることがある。メッセージがデバイスタイプインジケータ(たとえば、第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプ)を含まない場合、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプであると決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSであるかBSS中であるかに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかに基づいて、およびメッセージに含まれる任意の他の情報に基づいて、通信を延期するかどうかを決定し得る。
[00121]一態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージにおいて示されるメッセージタイプおよび/またはプリアンブルなどのメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第3のRTSタイプのRTSメッセージであると決定し得る。ワイヤレスデバイスは、BSSIDフィールドの値に基づいて、または(アップリンクの間は)RTSメッセージの受信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、または(ダウンリンクの間は)RTSメッセージの送信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、RTSメッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。BSSIDがBSSと関連付けられる場合、メッセージはBSS中RTSメッセージである。BSSIDがOBSSと関連付けられる場合、メッセージはOBSS RTSメッセージである。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス314、136からの)BSS中RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプ(たとえば、ワイヤレスデバイス320)である場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプ(たとえば、ワイヤレスデバイス318)である場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期しないことがあり、または、通信を延期するかどうかを決定するために1つまたは複数の基準/要因を考慮することがある。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージのRSSIまたはSINRを決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がRTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、通信を延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がワイヤレスデバイス310と関連付けられる第2の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに、および第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるときに、通信を延期するかどうかを決定し得る。条件は、RTSメッセージを無視するためのRSSI閾値、後続のデータパケットに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、RTSメッセージの送信電力を示し得る。
[00122]別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージの中のメッセージタイプインジケータおよび/またはプリアンブルなどのメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第3のCTSタイプのCTSメッセージであると決定し得る。メッセージがアップリンク送信で送信される場合、メッセージは受信機アドレスフィールドにBSSIDを含み得る。そしてメッセージのアップリンク送信とダウンリンク送信の両方において、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれるBSSIDフィールド(または色情報フィールド)または送信機アドレスフィールドもしくは受信機アドレスフィールドの中の値に基づいてBSSIDを決定し得る。BSSIDに基づいて、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。メッセージがBSS中CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期しないことがあり、または、通信を延期するかどうかを決定するために1つまたは複数の基準/要因を考慮することがある。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)を決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がCTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がワイヤレスデバイス310と関連付けられる第2の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、OBSSデバイスがメッセージに加えて(またはメッセージと関連付けられるデータパケットに加えて)送信できないことをメッセージが示す場合、通信を延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに、および第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるときに、通信を延期するかどうかを決定し得る。1つまたは複数の条件は、CTSメッセージを無視するためのRSSIまたはSINR閾値、RTSメッセージに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、CTSメッセージの送信電力を示し得る。
[00123]別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージとともに含まれるインジケータ/フィールドに基づいて)メッセージがデータパケットであると決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、プリアンブルおよびまたはMACヘッダの中の受信識別子および送信識別子に基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。プリアンブルまたはMACヘッダの中に直接BSS情報があることもある。ワイヤレスデバイス310は、データパケットがOBSS RTSメッセージまたはCTSメッセージにリンクされるかどうかに基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス310がOBSS RTSメッセージを受信し、次いでSIFS後にOBSS CTSメッセージを受信し、次いで別のSIFS後にデータパケットを受信する場合、ワイヤレスデバイス310は、データパケットがOBSSと関連付けられると決定し得る。ワイヤレスデバイス310はさらに、デバイスタイプインジケータに基づいて、データパケットが第1のデバイスタイプによって送信されるか第2のデバイスタイプによって送信されるかを決定し得る。一態様では、メッセージがBSSデータパケットである場合、データパケットが第1のデバイスタイプにより送信されるか第2のデバイスタイプにより送信されるかにかかわらず、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットであり、OBSSデータパケットが第1のデバイスタイプによって送信される場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期しないことがある。別の態様では、延期しないという決定は、追加の基準が満たされる場合にのみ行われ得る。たとえば、RSSIがあるレベル未満である場合、または、関連するRTSおよび/もしくはCTSメッセージにおいて見出される非延期の要件が満たされる場合。しかしながら、メッセージがOBSSデータパケットであり、OBSSデータパケットが第2のデバイスタイプによって送信される場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。
[00124]選択肢2E:第3のRTSタイプおよび第2のCTSタイプ
[00125]選択肢2Eにおいて、第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax製品)は、第3のRTSタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax RTS)と第2のCTSタイプ(たとえば、色情報とデバイスタイプインジケータとを有するIEEE 802.11a/ac CTS)とを使用する。
[00126]この選択肢では、ワイヤレスデバイス310は、ワイヤレスデバイス310と関連付けられるBSS内での第2の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス310がSTAである場合、ワイヤレスデバイス310はサービングAPから構成メッセージを受信することができ、構成メッセージは第2の通信延期ポリシーを含み得る。ワイヤレスデバイス310は、受信された構成メッセージにおいて第2の通信延期ポリシーを受信することによって、第2の通信延期ポリシーを決定し得る。ワイヤレスデバイス310がAPである場合、ワイヤレスデバイス310は、以下でさらに論じられるように、第2の通信延期ポリシーを決定し得る。別の態様では、第2の通信延期ポリシーは、ワイヤレスデバイス310へと事前に構成され得る。
[00127]第2の通信延期ポリシーを決定した後で、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイス(たとえば、STAまたはAP)からメッセージを受信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス314、316、318、320のうちの1つであり得る。この選択肢では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイス314、318は、第3のRTSタイプと第2のCTSタイプとを使用し得る。ワイヤレスデバイス316、320は、第2のデバイスタイプであり、第1のRTSタイプと第1のCTSタイプとを使用し得る。第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信すると、ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージのメッセージタイプを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定し得る。メッセージがRTSメッセージまたはCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがRTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるか、またはCTSメッセージの3つのタイプのうちの1つであるかを決定し得る。決定されたメッセージタイプに基づいて、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。ワイヤレスデバイス310はまた、メッセージの中のデバイスタイプインジケータに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかを決定し得る。たとえば、デバイスタイプインジケータは、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであることを示すために1に設定されることがあり、または、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプであることを示すために0に設定されることがある。メッセージがデバイスタイプインジケータ(たとえば、第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプ)を含まない場合、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプであると決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSであるかBSS中であるかに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかに基づいて、およびメッセージに含まれる任意の他の情報に基づいて、通信を延期するかどうかを決定し得る。
[00128]一態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージにおいて示されるメッセージタイプおよび/またはプリアンブルなどのメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第3のRTSタイプのRTSメッセージであると決定し得る。ワイヤレスデバイスは、BSSIDフィールドの値に基づいて、または(アップリンクの間は)RTSメッセージの受信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、または(ダウンリンクの間は)RTSメッセージの送信機アドレスの中のBSSIDに基づいて、RTSメッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。BSSIDがBSSと関連付けられる場合、メッセージはBSS中RTSメッセージである。BSSIDがOBSSと関連付けられる場合、メッセージはOBSS RTSメッセージである。メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス314、136からの)BSS中RTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期すると決定し得る。一態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプ(たとえば、ワイヤレスデバイス320)である場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSS RTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプ(たとえば、ワイヤレスデバイス318)である場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期しないことがあり、または、通信を延期するかどうかを決定するために1つまたは複数の基準/要因を考慮することがある。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージのRSSIまたはSINRを決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、受信されたメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がRTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、通信を延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がワイヤレスデバイス310と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、OBSSデバイスがメッセージに加えて送信できないことをメッセージが示す場合、延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに、および第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるときに、通信を延期するかどうかを決定し得る。条件は、RTSメッセージを無視するためのRSSI閾値、後続のデータパケットに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、RTSメッセージの送信電力を示し得る。
[00129]別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージの中のメッセージタイプインジケータおよび/またはメッセージの中の情報に基づいて)メッセージが第2のCTSタイプのCTSメッセージであると決定し得る。メッセージは、メッセージ内のフィールドの1つまたは複数にBSSIDを含み得る。さらに、メッセージがアップリンク送信で送信される場合、メッセージは受信機アドレスフィールドにBSSIDを含み得る。BSSIDに基づいて、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられるかBSSと関連付けられるかを決定し得る。また、メッセージがダウンリンク送信で送信される場合、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSS RTSメッセージからSIFS後に受信されるかどうかに基づいて、メッセージがOBSS CTSメッセージであるかどうかを決定し得る。一態様では、メッセージが(たとえば、ワイヤレスデバイス314、316からの)BSS中CTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期すると決定し得る。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス320)に基づいて決定される第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSS CTSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスがデバイスタイプインジケータ(たとえば、ワイヤレスデバイス318)に基づいて決定される第1のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信を延期しないことがあり、または、通信を延期するかどうかを決定するために1つまたは複数の基準/要因を考慮することがある。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)を決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がCTS閾値未満であり、受信されたメッセージがOBSSからのものであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、延期しないことがある。ワイヤレスデバイス310は、受信信号強度がワイヤレスデバイス310と関連付けられる第2の閾値未満である場合、延期しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、OBSSデバイスがメッセージに加えて(またはメッセージと関連付けられるデータパケットに加えて)送信できないことをメッセージが示す場合、通信を延期し得る。別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージに含まれる1つまたは複数の条件/基準に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるときに、および第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるときに、通信を延期するかどうかを決定し得る。1つまたは複数の条件は、CTSメッセージを無視するためのRSSIまたはSINR閾値、後続のデータパケットに必要なSINRマージン、許容可能な干渉の量を決定するために使用され得るデータ送信のMCS、および/または、CTSメッセージの送信電力を示し得る。別の態様では、メッセージが第1のCTSタイプのOBSSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は延期し得、または、第2のCTSタイプと同様に前述の条件に基づいて延期しないことがある。さらに別の態様では、メッセージが第1のCTSタイプのOBSSメッセージであり、第2のワイヤレスデバイスが第2のデバイスタイプである場合、ワイヤレスデバイス310は延期し得る。
[00130]別の態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、メッセージとともに含まれるインジケータ/フィールドに基づいて)メッセージがデータパケットであると決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、プリアンブルおよび/またはMACヘッダの中の送信識別子および受信識別子に基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられると決定し得る。プリアンブルまたはMACヘッダの中に直接BSS情報があることもある。ワイヤレスデバイス310はまた、データパケットがOBSS RTSメッセージにリンクされるかどうかに基づいて、データパケットがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス310がOBSS RTSメッセージを受信し、次いでSIFS後にOBSS CTSメッセージを受信し、次いで別のSIFS後にデータパケットを受信する場合、ワイヤレスデバイス310は、データパケットがOBSSと関連付けられると決定し得る。ワイヤレスデバイス310はさらに、デバイスタイプインジケータに基づいて、データパケットが第1のデバイスタイプによって送信されるか第2のデバイスタイプによって送信されるかを決定し得る。一態様では、メッセージがBSSデータパケットである場合、データパケットが第1のデバイスタイプにより送信されるか第2のデバイスタイプにより送信されるかにかかわらず、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。別の態様では、メッセージがOBSSデータパケットであり、OBSSデータパケットが第1のデバイスタイプによって送信される場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期しないことがある。一態様では、延期しないという決定は、追加の条件が満たされる場合にのみ行われ得る。これらは、RSSIに対する条件、または関連するRTS/CTSメッセージに含まれる条件であり得る。この態様では、ワイヤレスデバイス310は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消し得る。しかしながら、メッセージがOBSSデータパケットであり、OBSSデータパケットが第2のデバイスタイプによって送信される場合、ワイヤレスデバイス310は通信を延期し得る。この態様では、ワイヤレスデバイス310は、対応するCTSメッセージによって設定される任意のネットワーク割振りベクトルを取り消さないことがある。
[00131]図4は、RTS/CTS動作の第3の例示的な方法を示す表400である。表400を参照すると、ワイヤレスデバイス410は、第1のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合STAまたはAP)であり得る。ワイヤレスデバイス412は、第2のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合ではない)であることがあり、ワイヤレスデバイス410と同じBSSの中にあることがある。ワイヤレスデバイス410は送信すべきデータを有し得る。送信の前に、ワイヤレスデバイス410は、ワイヤレスデバイス414、416、418、および420のいずれか1つであり得る第2のワイヤレスデバイスによって送信されるRTSメッセージ、CTSメッセージ、および/またはデータパケットを検出することがある。ワイヤレスデバイス414は第1のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合)であることがあり、ワイヤレスデバイス416は第2のデバイスタイプ(たとえば、802.11ax適合ではない)であることがある。ワイヤレスデバイス414、416は、ワイヤレスデバイス410と同じBSSの中にあり得る。ワイヤレスデバイス418は第1のデバイスタイプであることがあり、ワイヤレスデバイス420は第2のデバイスタイプであることがある。ワイヤレスデバイス418、420は、ワイヤレスデバイス410およびワイヤレスデバイス412に関するあるOBSSの中にあり得る。
[00132]第2のワイヤレスデバイスからのRTSメッセージ、CTSメッセージ、および/またはデータパケットを検出すると、ワイヤレスデバイス410、412は、通信を延期するかどうかを決定し得る。表400は、第3の通信延期ポリシーと関連付けられる一般的なガイドラインを示す。第3の通信延期ポリシーのもとで、ワイヤレスデバイス410は、上で論じられたように、ワイヤレスデバイス310と同じように振る舞う。しかしながら、ワイヤレスデバイス412は、任意のデバイスタイプと関連付けられるBSS中RTS/CTSメッセージと、第2のデバイスタイプと関連付けられるOBSS RTS/CTSメッセージとに従うが、ワイヤレスデバイス212、312とは異なり、第1のデバイスタイプのOBSS RTS/CTSメッセージに従わない。第3の通信延期ポリシーの目標は、第2のデバイスタイプのOBSSワイヤレスデバイスを過剰に沈黙させないこと(to not over silence)である。
[00133]しかしながら、ワイヤレスデバイス412は第2のデバイスタイプであるので、ワイヤレスデバイス412は、サービングAPからのシグナリングによって修正され得ない事前に構成された通信延期ポリシーを有し得る。それでも、ワイヤレスデバイス412がワイヤレスデバイス418からのOBSSメッセージに従わないことを可能にするようにワイヤレスデバイス412の挙動を変更するための、様々な方法が存在する。一態様では、第3のRTSタイプおよび第3のCTSタイプは、ワイヤレスデバイス412によって復号可能ではないことがある。別の態様では、サービングAPは、ワイヤレスデバイス412を沈黙させるための静穏間隔(quiet interval)と、ワイヤレスデバイス412およびワイヤレスデバイス410が同時に媒体をめぐって競合しないように第1のデバイスタイプによってのみ復号可能である静穏成分打消し(quiet element cancellation)とを使用し得る。このようにして、BSS内の第1のデバイスタイプおよび第2のデバイスタイプのデバイスは、互いに従うことを強いられ、第1のデバイスタイプのデバイスは、第2のデバイスタイプのデバイスにより理解され得ない第3のタイプのRTSメッセージとCTSメッセージとを使用し得る。このことは、第2のデバイスタイプのデバイスが、第1のデバイスタイプのOBSSデバイスにより送信されたRTSメッセージとCTSメッセージとに従わないことを可能にする。別の態様では、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイスは、沈黙領域(silencing area)が最小限になるように、第1のデバイスタイプにより復号可能な任意のRTS/CTSタイプの出力(power)および/またはレートを制限し得る。別の態様では、第1のデバイスタイプは、(たとえば、CTSだけをカバーするように)RTSネットワーク割振りベクトルを減らし、または、第3のタイプのRTSを使用する場合、RTSネットワーク割振りベクトルを、第2のデバイスタイプにより復号可能ではない(たとえば、802.11a/ac製品などのレガシーデバイスにより復号可能ではない)ようにし得る(may)。さらに別の態様では、第1のデバイスタイプは、第2のデバイスタイプと比較して、より好ましくない(less favorable)拡張型分散チャネルアクセス(EDCA)パラメータを有し得る。
[00134]RTS/CTSメッセージシグナリング
[00135]上で論じられたように、デバイスタイプインジケータは、RTS/CTSメッセージ/データパケットを送信しているデバイスタイプを示すために使用され得る。第2のRTSタイプの一構成では、デバイスタイプインジケータは、送信機アドレスフィールドまたは受信機アドレスフィールドの個別/グループ(I/G)ビットの中にあり得る。I/Gビットは、アドレスが個別である(ユニキャストされる)かグループである(マルチキャストされる)かを示す。ある態様では、デバイスタイプインジケータが1に設定される場合、デバイスタイプは第1のデバイスタイプである。デバイスタイプインジケータが0に設定される場合、デバイスタイプは第2のデバイスタイプである。第2のRTSタイプの別の構成では、デバイスタイプインジケータは、送信機アドレスフィールドまたは受信機アドレスフィールドの中の他のビットを、第1のデバイスタイプを示すための特殊文字列(special string)で置き換えることによって、実装され得る。第2のRTSタイプの別の構成では、デバイスタイプインジケータは、スクランブリングシードの中に位置し得る。この構成では、I/Gビットは、スクランブリングシードの中の隠された情報を示すために使用され得る。第2のRTSタイプの別の構成では、デバイスタイプインジケータは、信号フィールドの中の予備ビットの中に実装され得る。第2のRTSタイプの別の構成では、デバイスタイプインジケータは、サービスフィールドの中の予備ビットの中に実装され得る。第2のRTSタイプの別の構成では、デバイスタイプインジケータは、フレーム制御フィールドの中に実装され得る。この構成では、最初は(originally)0に設定されていた様々なビット(たとえば、再試行(retry)ビット、さらなる断片化(more fragmentation)ビット、保護フレーム(protected frame)ビット)が、デバイスタイプを示すために1に設定され得る。さらに別の構成では、複数のフィールドからの複数のビットが、デバイスタイプインジケータを実装するために使用され得る。たとえば、送信機アドレスフィールドの中のI/Gビットまたは受信機アドレスフィールドの中のI/Gビット、およびスクランブリングシードの中の1つまたは複数のビットが、第2のRTSタイプにおいて第1のデバイスタイプを示すために1に設定され得る。別の例では、送信機アドレスフィールドの中のI/Gビットまたは受信機アドレスフィールドの中のI/Gビット、および送信機アドレスフィールドまたは受信機アドレスフィールドの中の1つまたは複数のビットが、デバイスタイプインジケータを実装するために使用され得る。
[00136]デバイスタイプインジケータを実装するために、および、第2のCTSタイプのCTSメッセージにBSSID情報を含めるために、(CTSメッセージが送信機アドレスフィールドを有しないことがあるので送信機アドレスフィールドが使用されないことがあることを除いて)同様の方法が使用され得る。たとえば、デバイスタイプインジケータおよび/またはBSSID情報は、受信機アドレスフィールド、スクランブリングシード、信号フィールドもしくはサービスフィールドの中の予備ビット、または、最初は固定された値に設定されていたフレーム制御フィールドビットに含まれ得る。フレーム制御フィールドビットの例には、再試行ビット、さらなる断片化ビット、および保護フレームビットがあり得る。ビットの0ではない組合せが、BSSIDを示すために使用され得る。別の構成では、受信機アドレスフィールドはBSSIDを含むことがあり、受信機アドレスの中の残りのビット(left over bits)および/またはCTSメッセージの中の他のビットが受信機を特定するために使用されることがある。たとえば、APは、ワイヤレスデバイスが意図するCTSメッセージの受信者を特定するために、RTSメッセージ中のスクランブリングシードと同じ、CTSメッセージ中のスクランブリングシードを選択し得る。代替的には、ワイヤレスデバイスの受信機アドレスを受信機アドレスフィールドに入れる(putting)代わりに、受信機アドレスは異なるフィールドに入れられることがある。別の態様では、APは、ワイヤレスデバイスの媒体アクセス制御(MAC)識別子のハッシュされたバージョンを使用することによって、ワイヤレスデバイスを特定するために他の予備ビットを使用し得る。別の態様では、第2のCTSタイプのCTSメッセージの中の受信機アドレスフィールドまたは任意の他のフィールドが、応答されるべきノードのMACアドレス(たとえば、元の受信機アドレス)を部分的に搬送するように修正され得る。この態様では、受信機アドレスは、より少数のビットへと圧縮され得る。第2のCTSタイプのCTSメッセージの中の受信機アドレスフィールドまたは任意の他のフィールドはまた、デバイスタイプインジケータ(たとえば、特殊ビット文字列)またはBSS識別子と関連付けられる情報(たとえば、より少数のビットを有する色ビットまたは圧縮されたBSSID)を搬送するように修正され得る。第2のCTSタイプのCTSメッセージの中の様々なフィールドは、次の:送信機アドレス、受信機アドレス、BSS ID、ネットワーク割振りベクトル、デバイスタイプインジケータ、色ビット、選択されるMCS、バッファリングされるデータの量(データ全体、アクセスカテゴリごとのデータ、および/またはセッションごとのデータ)、必要とされるリソース(たとえば、TXOP、帯域幅)、非延期のために必要とされるRSSIレベル、固執すべき(adhere to)ワイヤレスデバイスを再使用するための必要とされる干渉レベル、および/または、任意の性能関連の尺度(metrics)(たとえば、PER、レイテンシ、スループット(全体、アクセスカテゴリごと、および/またはセッションごと))、のうちの1つまたは複数の少なくとも一部も含み得る。
[00137]第2のRTSタイプの、および第2のCTSタイプのRTS/CTSメッセージを利用する代わりに、第3のRTSタイプおよび第3のCTSタイプのRTS/CTSメッセージが使用され得る。第3のRTS/CTSタイプは、IEEE 802.11ax規格に適合する新しいRTS/CTSタイプを表し得る。第3のRTSタイプと第3のCTSタイプとを定義するための複数の選択肢が存在する。
[00138]第3のRTSタイプに関して、1つの構成は、第3のRTSタイプを制御フレームフォーマットに基づくものにする(to base)が、送信機アドレスフィールド、受信機アドレスフィールド、ネットワーク割振りベクトル、およびBSS情報を示すための色フィールドなどの追加のフィールドを加えることである。この構成では、1つの使用されていない拡張制御フレームサブタイプが、フレームがIEEE 802.11ax規格に適合する第3のRTSタイプであることを示すために使用され得る。別の構成では、第3のRTSタイプは管理フレームフォーマットに基づき得る。この構成では、MACヘッダは、送信機アドレスフィールドと、受信機アドレスフィールドと、ネットワーク割振りベクトルと、BSSIDフィールドとを含み得る。この構成では、1つの使用されていない予備管理フレームサブタイプが、フレームが色付きのRTSフレームであることを示すために使用され得る。別の構成では、第3のRTSタイプはヌルデータフレームフォーマットに基づき得る。この構成では、MACヘッダは、送信機アドレスフィールドと、受信機アドレスフィールドと、ネットワーク割振りベクトルとを含み得る。色および色付きの(Color and colored)RTS指示は、アドレス3フィールド、アドレス4フィールド、および/またはシーケンス制御フィールドを再使用し得る。たとえば、フレームが色付きのRTSであることを示すために予備MACアドレスとしてアドレス3フィールドが設定され得る一方で、シーケンス制御フィールドが色を搬送する。第3のRTSタイプのRTSは、802.11aまたは802.11acを含むIEEE 802.11規格に適合する任意の物理層プリアンブルとともに送信され得る。
[00139]同様に、第3のCTSタイプに関して、1つの構成は、第3のCTSタイプを制御フレームフォーマットに基づくものにするが、送信機アドレスフィールド、受信機アドレスフィールド、ネットワーク割振りベクトル、およびBSS情報を示すための色フィールドなどの追加のフィールドを加えることである。この構成では、1つの使用されていない拡張制御フレームサブタイプが、フレームがIEEE 802.11ax規格に適合する第3のCTSタイプであることを示すために使用され得る。別の構成では、第3のCTSタイプは管理フレームフォーマットに基づき得る。この構成では、MACヘッダは、送信機アドレスフィールドと、受信機アドレスフィールドと、ネットワーク割振りベクトルと、BSSIDフィールドとを含み得る。この構成では、1つの使用されていない予備管理フレームサブタイプが、フレームが色付きのCTSフレームであることを示すために使用され得る。別の構成では、第3のCTSタイプはヌルデータフレームフォーマットに基づき得る。この構成では、MACヘッダは、送信機アドレスフィールドと、受信機アドレスフィールドと、ネットワーク割振りベクトルとを含み得る。色の指示および色付きのCTSであることの指示は、アドレス3フィールド、アドレス4フィールド、および/またはシーケンス制御フィールドを再使用し得る。たとえば、フレームが色付きのCTSであることを示すために予備MACアドレスとしてアドレス3フィールドが設定され得る一方で、シーケンス制御フィールドが色を搬送する。第3のCTSタイプのCTSは、IEEE 802.11規格(たとえば、IEEE 802.11ad CTS)に適合する任意の物理層プリアンブルとともに送信され得る。
[00140]代替的には、第3のRTS/CTSタイプを制御フレーム、管理フレーム、またはヌルフレームに基づくものにする代わりに、RTSおよびCTSフレームは、図5Aおよび図5Bに示されるように再設計され得る。図5Aは第3のRTSタイプの例示的な図500を示し、図5Bは第3のCTSタイプの例示的な図550を示す。図5Aを参照すると、BSS色フィールドはプリアンブルの中にあり得る。MAC部分は、送信機アドレスフィールドと、受信機アドレスフィールドと、ネットワーク割振りベクトルとを含む、RTSコンテンツを搬送し得る。第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイス(たとえば、レガシーノード)は、レガシーのプリアンブルの後のフレーム部分を復号しないことがある。より一般的には、色、送信機アドレス、受信機アドレス、ネットワーク割振りベクトルの各々が、11axプリアンブルとMAC部分のいずれかの中にあり得る。同様の特徴が、図5Bにショー(show)するように第3のCTSフレームタイプに関して当てはまる。
[00141]第3のRTSタイプは、次の:送信機アドレス、受信機アドレス、BSSID、ネットワーク割振りベクトル、新しいフレームタイプ/サブタイプの識別子、色ビット、データおよび/もしくはACKのための選択されるMCS,バッファリングされるデータの量(TIDごと、アクセスカテゴリごと)、必要とされるリソース(たとえば、TXOP、帯域幅)、別のワイヤレスデバイスが従うRSSIレベルを超える(above)RTSをその別のワイヤレスデバイスが受信する場合のそのRSSIレベル、延期が必須であるかどうかの指示、干渉が下回らなければならないレベル/閾値、任意の性能関連の尺度(たとえば、PER、レイテンシ、スループット(全体、アクセスカテゴリごと、および/またはセッションごと))、またはRTSを送信するために使用される送信電力、のうちの1つまたは複数を含み得る。第3のCTSタイプは、次の:送信機アドレス、受信機アドレス、BSSID、ネットワーク割振りベクトル、新しいフレームタイプ/サブタイプ、色ビット、データおよび/もしくはACKのための選択されるMCS,送信されるべきデータ(量、アクセスカテゴリ)、必要とされるリソース(たとえば、TXOP、帯域幅)、以前のRTSのRSSI,別のデバイスが従うRSSIレベルを超えるCTSをその別のデバイスが受信する場合のそのRSSIレベル、延期が必須であるかどうかの指示、干渉が下回らなければならないレベル/閾値、任意の性能関連の尺度(たとえば、PER、レイテンシ、スループット(全体、アクセスカテゴリごと、および/またはセッションごと))、またはCTSを送信するために使用される送信電力、のうちの1つまたは複数を含み得る。
[00142]第1の、第2の、または第3のRTS/CTSタイプは、いくつかの方法で動的感度制御(DSC:dynamic sensitivity control)とともに使用され得る。一例では、DSCはエネルギー検出(ED)/プリアンブル検出(PD)レベルに対する下限(lower limit)とともに使用されることがあり、RTS/CTSタイプは隠れ端末をなくすために使用され得る。DSCは通常、より低いED/PDレベルを与えるが、そのようなレベルはあるレベルを下回ることを制限され得る(may be capped from going lower than a certain level)。これは通常、隠れ端末を生じさせるが、RTS/CTSが使用されれば、隠れ端末問題は解決され得る。ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスがOBSSパケットをドロップし得るかどうかを決定するために、DSC閾値と色とを使用し得る。他のSTAから遠く離れている可能性があり(may be)DSC閾値を使用して隠れ端末から保護されない可能性がある一部のSTAは、RTS/CTSを送信する必要があり得る。別の例では、RTS/CTSは、STAごとである閾値とともに使用されることが可能であり、そうすると、閾値はDSCアルゴリズムによって提案される通りに(along the same lines as)計算され得る。
[00143]図6は、BSS再使用の制御の目的で通信延期ポリシーを決定するための例示的な方法の図600を示す。図6を参照すると、BSS1は、第1のBSS604の中の第1のSTA610にサービスする第1のAP602を含む。BSS2は、第2のBSS608の中の第2のSTA612にサービスする第2のAP606を含む。第1のSTA610は、第2のSTA612によって受信されるメッセージ614(またはフレーム)を送信する。ある態様では、第2のSTA612は、受信されたメッセージ614のRSSIを測定し得る。別の態様では、第2のSTA612は、第2のAP606から構成メッセージ616を受信し得る。構成メッセージ616は、BSS中送信および/またはOBSS送信にいつ従うかを第2のSTA612に命令する、通信延期ポリシーを含み得る。別の態様では、第2のSTA612は、通信延期ポリシーを用いて事前に構成され得る。以下の議論は、BSS再使用の制御のいくつかのケースを示す。各ケースの議論は以下の分類に基づく。
[00144]分類
[00145]11ax送信機は、修正されたレガシーの11a/11acメッセージ(たとえば、第2および第3のRTS/CTSタイプ)を含む11axノードからのものとして特定されることが可能である、802.11axメッセージを送信し得る。11axメッセージは、BSS色またはBSSIDを搬送すると想定される。
[00146]11ax受信機は、11axまたはレガシーであり得るOBSSメッセージをドロップすることを11ax受信機に許可する、構成可能な規則を有し得る。
[00147]レガシー送信機は、11axノードからのものとして特定されることが可能ではないレガシーの11a/11acメッセージ(たとえば、第1のRTS/CTSタイプ)を送信し得る。
[00148]レガシー受信機は、そのネットワーク割振りベクトルがレガシーデバイスにより理解可能であるすべてのメッセージに対する固定されたレガシーの規則デファー(fixed legacy rules defer)を有し得る。
[00149]ケース1:BSS1の中の11ax Txer、BSS2の中の11ax Rxer
[00150]ケース1において、BSS1の中の第1のSTA610は11ax送信機であり、第2のSTA612 BSS2は11ax受信機である。メッセージのドロップの決定(たとえば、再使用するという決定)は、BSS1だけによって、BSS2だけによって、またはこれらの両方によって行われ得る。BSSがある決定を行うとき、決定を行うのはAPであることがあり、それが決定/構成をSTAのすべてまたはサブセットに送信し得る。
[00151]ケース1−選択肢1:BSS1が決定する
[00152]一態様では、BSS1は、BSS1の中のデバイスからのメッセージをドロップすることをBSS2の中のデバイスに許可すると決定する。第1のAP602は、OBSSの再使用を許可すること、OBSSの再使用を許可しないこと、もしくは以前に言及された追加の条件のもとで(but with)OBSSの再使用を許可することを決定し、または第1のSTA610に決定を委ね(leave)得る。たとえば、第1のAP602は、BSS1の中の大半のSTAが低い(poor)性能を報告する場合、BSS2の中のデバイスがBSS1パケットからのパケットをドロップするのを禁じ得る。この態様では、再使用が起こり得るかどうかを送信機が決定する。ある態様では、第1のAP602は、OBSSの再使用を許可することをすべてのSTAに伝え、OBSSの再使用を許可しないことをすべてのSTAに伝え(tell)、または、OBSSの再使用を許可することを一部のSTAに伝え得る。BSS1のすべてのSTA内のSTAのあるグループが、それらが第1のAP602に近い(たとえば、閾値より大きな第1のAP602からのRSSIを有する)場合、OBSSの再使用を許可するために選ばれ得る。また、第1のAP602は、OBSSの再使用を許可するかどうかをSTA(たとえば、第1のSTA610)が決定することを許可し得る。第1のAP602は、OBSSの再使用を許可するかどうかをどのように決定するかについての情報を第1のSTA610に与え得る。第1のAP602はBSS1と関連付けられる送信に加えてOBSSの再使用を許可することがあり、それは、第1のAP602にはそのようにする動機(incentives)があり得るからである。たとえば、第1のAP602は、第1のAP602がBSS1からのパケットに加えて送信することをBSS2デバイスに許可する場合、より長いTXOPおよび/またはより良好なEDCAパラメータ(たとえば、より小さいCWMin、これは媒体を確保するためのより短い最小コンテンションウィンドウ待機時間に対応する)を許可され得る。第1のAP602は、BSS1とBSS2との間の実効的なBSS距離を決定することによって、他のOBSS(たとえば、BSS2)が再使用し得るかどうかを、決定し得る。実効的なBSS距離が閾値を超える場合、第1のAP602は再使用を許可し得る。実効的なBSS距離は、第1のAP602と第2のAP606との間の距離と、関連するサービングAPまでのBSS内の各STAの距離との関数で(a function of)あり得る。APとAPとの距離が長いほど(larger)、実効的なBSS距離は長くなる。また、STAがサービングAPから遠い場合、実効的なBSS距離はより短くなる。
[00153]前述のことに基づいて、第1のAP602は、BSS1内のSTAのグループに対する通信延期ポリシーを決定し得る。第1のAP602は、STAのグループ(BSS1の中のすべてのSTAまたは一部のSTA)に構成メッセージを送信することができ、構成メッセージは決定された通信ポリシーを示し得る。ある態様では、通信延期ポリシーは情報要素において送信され得る。構成メッセージは、OBSSの再使用が許可されるかどうかを示すインジケータを含み得る。OBSSの再使用が許可される(たとえば、OBSS送信に従わない)場合、構成メッセージは、OBSSの再使用がいつ許可されるかについての追加の条件を含み得る。一態様では、条件は、メッセージが所与の閾値より低いRSSIにて受信されるときにOBSSの再使用が許可されることを示し得る。別の態様では、条件は、OBSSの再使用によって引き起こされ得る最大の干渉レベルを示すことがあり、それよりも下でOBSSノードはOBSSの再使用を実行することができる。これらの条件/パラメータは、OBSSの再使用が許可されるかどうかをOBSSノードが決定するために、RTS/CTSメッセージに、またはデータパケットにさえも含まれることがある。STAはさらに、引き起こされる干渉(たとえば、送信電力)をOBSSノードが推定するのを支援するための情報を含み得る。構成メッセージは、OBSSの再使用を禁じる条件を含み得る。たとえば、条件は、ある尺度が悪い場合にSTAがOBSSの再使用を禁止し得ることを示し得る。たとえば、STAが閾値を下回るスループット、グッドプット(goodput)、もしくはエアタイム(air time)を有する場合、または、閾値を上回るパケットエラーレート(PER)/アクセスレイテンシを有する場合、STAは、OBSSデバイスがSTAからのメッセージに加えて送信しないことを確実にすることを求められ得る。これらの条件は構成メッセージに含まれ得る。ある態様では、第1のSTA610がOBSS再使用を許可するまたは許可しないは、フレームタイプまたはサブタイプの機能(a function of)であり得る。たとえば、長い応答を求める(soliciting)スケジューリングフレームは、OBSSの再使用からより(better)保護されることが必要であり得る。第1のAP602は、これらのタイプのOBSSの再使用を禁じ得る。ある態様では、通信延期ポリシーがSTAのサブセットだけに適用される場合、構成メッセージは、どのSTAが通信延期ポリシーを使用すべきかを示すグループ識別子/インジケータを含み得る。第1のAP502がOBSSの再使用を許可しないことを決定する場合、ノードはOBSSの再使用を禁じるための以下の方法を有し得る。たとえば、ノードは、メッセージの中の予備の「延期」色(または予備BSSID)を使用することによって、ノードと関連付けられるフレームをOBSSノードが無視するのを禁じることができる。OBSSノードは、OBSSノードがメッセージの中で予備BSSID/色を特定すると、そのメッセージ/フレームに従うことを求められ得る。別の態様では、ノードは、BSS識別子が存在しないまたは無効であることをメッセージにおいて示すことによって、OBSSの再使用を禁じることができる。たとえば、色フィールドが存在しないまたは無効であることを示すために、メッセージの中の1ビットが使用され得る。そのようなビットが設定される場合、OBSSノードはメッセージに従い得る。別の態様では、レガシーのフレームフォーマットを使用することによって、ノードはOBSSの再使用を禁じ得る。たとえば、11axデバイスが11a/11acフレームに遭遇するときにデバイスに求められるように、修正されていないレガシーの11a/11acフレームを使用し得る。
[00154]ケース1−選択肢2:BSS2が決定する
[00155]別の態様では、BSS2は、そのBSSの中のデバイスがBSS1の中のデバイスからのメッセージをドロップし得るかどうかを決定する。たとえば、第2のSTA612は、BSS1における送信への潜在的な影響が小さい(たとえば、メッセージ614のRSSIが閾値より小さい)場合に、メッセージ614をドロップする。この態様では、再使用が起こり得るかどうかを受信機が決定する。第2のAP606は、第2のAP606と関連付けられるデバイスがドロップすべきか、ドロップすべきではないか、または、メッセージ614の中の条件を含み得る条件に基づいてドロップすべきかを、決定する。第2のAP606は、BSSの中のすべてのSTA(たとえば、第2のSTA612)が、ある基準(たとえば、RTSメッセージのRSSIが第1の閾値未満である、および/またはCTSメッセージのRSSIが第2の閾値未満である)に基づいて、すべてのOBSS 11axパケットをドロップすることまたは一部のOBSS 11axパケットをドロップすることを許可し得る。異なるSTAに対しては異なる閾値が使用され得る。第2のAP606は、すべてのOBSSパケットをドロップすることをSTAのグループに許可すると決定し得る。STAのグループは、第2のAP606からのRSSI、または第2のAP606へのリンクに対してサポートされる平均のMCSに基づいて選択され得る。第2のAP606は、一部のOBSSパケットをドロップすることをSTAのグループに許可すると決定し得る。STAのグループは、第2のAP606からのRSSI、または第2のAP606へのリンクに対してサポートされる平均のMCSに基づいて選択され得る。ドロップされるべきOBSSパケットは、OBSSパケットのタイプに基づき得る。前述の決定は通信延期ポリシーを決定するために使用されることがあり、第2のAP606はその通信延期ポリシーを構成メッセージの中でBSS2の中の様々なSTAに送信し得る。通信延期ポリシーは、構成メッセージの情報要素において送信され得る。構成メッセージは、OBSSメッセージがドロップされ得るかどうかということと、OBSSメッセージがドロップされ得る場合にはどの色がドロップを受け入れられるかということとを示す、インジケータを含み得る。構成メッセージは、デバイスがRSSI閾値を下回るOBSSメッセージを受信する場合にデバイスがメッセージをドロップし得るような、RSSI閾値などのOBSSメッセージをSTAがドロップするための条件、それ未満でSTAがOBSSフレームをドロップできる最大の許容される干渉、および/または、メッセージがRSSI閾値を下回ってOBSSデバイスにより受信される場合にメッセージがドロップされ得るようなRSSI閾値を計算する方法を、含み得る。構成メッセージは、どのフレームタイプおよびサブタイプがドロップされ得るかを示し得る。構成メッセージは、構成メッセージが適用されるSTAのグループと関連付けられるグループ識別子またはインジケータを示すことがあり、STAのグループはたとえば、実効的なBSS距離に基づいて選択されることがある。AP606は、2つのBSSの間の実効的なBSS距離が十分に長い(たとえば、距離の閾値を超える)場合に、BSS1からのメッセージがBSS2の中のデバイスによってドロップされ得ると決定し得る。
[00156]ケース1−選択肢3:BSS2の決定はBSS1の決定に依存する
[00157]さらに別の態様では、BSS2の決定はBSS1の決定に依存する。たとえば、第2のAP606は、第1のAP602がBSS2からのメッセージをドロップすると決定した場合、BSS1からのメッセージをドロップすると決定し得る。第1のAP602および第2のAP606は、たとえば、それぞれのデバイスによって無視されるべきOBSSの色(またはBSSID)をビーコンにおいてブロードキャストし得る。第1のAP602と関連付けられる色を無視するBSS2の中のデバイスを第2のAP606が有することを第1のAP602が知っている場合、第1のAP602は、第2のAP606と関連付けられる色(またはBSSID)をBSS1の中のデバイスに無視させ得る。第1のAP602は、直接の復号を介して、またはOBSS APからのビーコンのSTA報告を介して、またはOBSS APとのバックホール通信を介して、どのOBSS色がOBSSによって無視されているかを学習し得る。この態様では、両方のBSSが共同で(jointly)、互いからのフレームをドロップすると決定し得る。代替的に、BSS1とBSS2の両方が共同で、互いからの、またはすべての近隣のBSSからのフレームをドロップすると決定し得る。第1のAP602と第2のAP606の両方が、直接の無線メッセージ、STAの中継(relay)、またはバックホール通信を介してネゴシエートし得る。
[00158]ケース2:BSS1の中のレガシーのTxer、BSS2の中の11ax Rxer
[00159]ケース2では、BSS1がレガシー送信機であり、BSS2が11ax受信機である。メッセージのドロップの決定(たとえば、再使用するという決定)は、BSS2によって行われ得る。BSSがある決定を行うとき、決定を行うのはAPであることがあり、そのAPが決定/構成をSTAのすべてまたはサブセットに送信し得る。ケース2では、レガシー送信機が修正されていないレガシーフレームを送信し、それは、BSSID(たとえば、11a RTSにおける受信機アドレスフィールドからのBSSID、11acデータフレームまたはBSSIDを有する11a RTSに従う11a CTSにおけるPAID)を搬送し得る。BSS2の再使用の決定は、BSSIDがレガシーフレームから特定され得るかどうかに基づき得る。BSSIDが特定され得ない場合、この決定は再使用しない(または再使用する)というものであり得る。そうではなく、BSSIDがOBSSである場合、この決定は、BSS固有(specific)であることがあり、またはすべてのOBSSに対して共通であることがある。BSSIDもBSS2である場合、決定は再使用しないというものであり得る。BSS2の中で、第2のAP606は再使用を決定し得る。代替的に、第2のSTA612は、APにより構成された基準を用いて再使用を決定し得る。両方のケースで、第2のAP606は、再使用の決定/基準を伝えるために、再使用/構成メッセージをSTAに送信し得る。
[00160]ケース3:BSS1の中の11ax Txer、BSS2の中のレガシーRxer
[00161]ケース3では、BSS1が11ax送信機であり、BSS2がレガシー受信機である。メッセージのドロップの決定(たとえば、再使用するという決定)は、BSS1によって行われ得る。BSSがある決定を行うとき、決定を行うのはAPであることがあり、そのAPが決定/構成をSTAのすべてまたはサブセットに送信し得る。このケースでは、11ax送信機は、暗黙的な色を有するレガシーフレームを修正するを含む、11axにおいて定義される色を有するフレーム/メッセージを送信する。BSS1は、BSS2の中のレガシー受信機が延期すべきかすべきではないかを決定する。BSS2が延期すべきである場合、BSS1の中の11ax送信機は、暗黙的な色を有する修正されたレガシーフレームを送信すべきである。それ以外の場合、11axフレームはネットワーク割振りベクトルとともに送信されるべきであるは、レガシーノードによって復号可能ではないそれである。BSS1の中の第1のAP602は、第1のAP602と関連付けられるSTAに構成メッセージを送信する。
[00162]上で示されたように、APは通信延期ポリシーを決定することができ、これは情報要素内で送信され得る。図13は、通信延期ポリシーを示すための情報要素の例示的な図1300を示す。図1300はいくつかのフィールドまたはフラグを含むが、情報要素は任意の数のフィールドまたはフラグを含み得る。図13を参照すると、第1のフィールド1310は、(たとえば、1に設定されるときにOBSSのドロップが許可され、0に設定されるときにOBSSのドロップが許可されない)、OBSSのドロップ(延期ではない)が許可されるかどうかを示す、フラグまたはビットインジケータであり得る。第2のフィールド1320は、OBSSのドロップのための1つまたは複数の条件を含み得る。たとえば、OBSSのドロップが許可される場合、APは、受信されるメッセージのRSSIがRSSI閾値を下回る場合にOBSSメッセージをドロップすること(延期することではない)が許可されるなどの、追加の条件を規定し(specify)得る。別の例では、第2のフィールド1320は、それ未満で(below which)デバイスがOBSSメッセージをドロップできる、最大の許容される干渉を示し得る。情報要素を受信すると、STAは、RTS、CTS、またはデータフレームにそのような条件を含め得る。第3のフィールド1330は、ある尺度が悪い場合にSTAがOBSSのドロップを禁止し得るかどうかを示す、フラグまたはビットインジケータを含み得る。たとえば、STAのスループットもしくはエアタイムが閾値より小さい場合、またはパケットエラーレートもしくはアクセスレイテンシが閾値より大きい場合。ある態様では、そのような閾値は、(たとえば、情報要素の中のサブフィールド内で)APによって送信され得る。第4のフィールド1340は、RTS、CTS、またはデータフレームなどの、どのフレームタイプにOBSSのドロップが適用されるかを示し得る。第5のフィールド1350は、情報要素がブロードキャストされる場合にSTAのどのグループにどの情報要素が適用されるかを規定するグループインジケータであり得る。
[00163]図7は、図1のワイヤレス通信システム100の中および外で通信を延期するかどうかを決定し得るワイヤレスデバイス702の例示的な機能ブロック図を示す。ワイヤレスデバイス702は、本明細書で説明される様々な方法を実施するように構成され得るデバイスの例である。たとえば、ワイヤレスデバイス702は、STA112、114、116、118、またはAP104のうちの1つを備え得る。
[00164]ワイヤレスデバイス702は、ワイヤレスデバイス702の動作を制御するプロセッサ704を含み得る。プロセッサ704は中央処理ユニット(CPU)と呼ばれることもある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含み得るメモリ706は、命令とデータとをプロセッサ704に提供し得る。メモリ706の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含み得る。プロセッサ704は、通常、メモリ706に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算と算術演算とを実行する。メモリ706の中の命令は、本明細書で説明される方法を実施するように(たとえば、プロセッサ704によって)実行可能であり得る。
[00165]プロセッサ704は、1つまたは複数のプロセッサを用いて実装される処理システムの構成要素を備えることがあるか、またはその構成要素であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェアの有限状態機械、または情報の計算もしくは他の操作を実行することができる任意の他の適切なエンティティの、任意の組合せを用いて実装され得る。
[00166]処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体も含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外の名称で呼ばれるかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されるべきである。命令は、(たとえば、ソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、またはコードの任意の他の適切なフォーマットの)コードを含み得る。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、本明細書で説明される様々な機能を処理システムに実行させる。
[00167]ワイヤレスデバイス702はまた、ハウジング708を含むことがあり、ワイヤレスデバイス702は、ワイヤレスデバイス702とリモートデバイスとの間でのデータの送信と受信とを可能にするための送信機710および/または受信機712を含み得る。送信機710および受信機712はトランシーバ714へと組み合わされ得る。アンテナ716は、ハウジング708に取り付けられ、トランシーバ714に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス702は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナも含み得る。
[00168]ワイヤレスデバイス702は、トランシーバ714または受信機712によって受信された信号のレベルを検出および定量化するために使用され得る信号検出器718も含み得る。信号検出器718は、そのような信号を、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度、および他の信号として検出し得る。ワイヤレスデバイス702は、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)720も含み得る。DSP720は、送信のためのパケットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、パケットは、物理レイヤコンバージェンスプロシージャ(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を備え得る。
[00169]ワイヤレスデバイス702は、いくつかの態様ではユーザインターフェース722をさらに備え得る。ユーザインターフェース722は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカー、および/またはディスプレイを備え得る。ユーザインターフェース722は、ワイヤレスデバイス702のユーザに情報を伝え、および/またはそのユーザから入力を受け取る、任意の要素またはコンポーネントを含み得る。
[00170]ワイヤレスデバイス702がSTA(たとえば、STA114)またはAP(たとえば、AP104)として実装されるとき、ワイヤレスデバイス702は、通信延期構成要素724も備え得る。通信延期構成要素724は、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。通信延期構成要素724は、ワイヤレスデバイス702と関連付けられるBSS内での通信延期ポリシーを決定するように構成され得る。通信延期構成要素724は、第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信するように構成され得る。通信延期構成要素724は、メッセージのメッセージタイプを決定するように構成され得る。通信延期構成要素724は、決定されたメッセージタイプに基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるかどうかを決定するように構成され得る。通信延期構成要素724は、通信延期ポリシー、メッセージタイプ、およびメッセージがOBSSと関連付けられるかどうかに基づいて、通信を延期するかどうかを決定するように構成され得る。一構成では、通信延期構成要素724は構成メッセージを受信するように構成されることがあり、ここで構成メッセージは通信延期ポリシーを含み得る。通信延期ポリシーは、構成メッセージに基づいて決定され得る。ある態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスのデバイスタイプ、第2のワイヤレスデバイスから受信されるメッセージの受信信号強度、および/または第2のワイヤレスデバイスからのメッセージに含まれる情報のうちの1つまたは複数に基づいて、延期するかどうかをワイヤレスデバイス702に命令し得る。別の態様では、メッセージに含まれる情報は、第2のワイヤレスデバイスからのメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにおける許容される干渉レベル、メッセージを送信するために使用される送信電力、第2のワイヤレスデバイスによって送信もしくは受信されるべきデータのMCS、非延期が許可されるかどうかの指示、および/または、延期するかどうかを決定するために使用すべきワイヤレスデバイス702に対する閾値のセットを含み得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがBSSと関連付けられるときに通信を延期するようにワイヤレスデバイス702に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーはさらに、メッセージがOBSSと関連付けられるかどうか、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるか、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であるかどうか、メッセージがRTSメッセージである場合にメッセージの受信信号強度がRTS閾値未満であるかどうか、メッセージがCTSメッセージである場合にメッセージの受信信号強度がCTS閾値未満であるかどうか、メッセージの受信信号強度がワイヤレスデバイス702と関連付けられる第2の閾値未満であるかどうか、および/または、メッセージに含まれる非延期の条件のセットが満たされるかどうかのうちの少なくとも1つに基づいて、通信を延期しないようにワイヤレスデバイス702に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがOBSSと関連付けられる場合に通信を延期しないようにワイヤレスデバイス702に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがOBSSと関連付けられ、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満である場合に、通信を延期しないようにワイヤレスデバイス702に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであり、メッセージがOBSSと関連付けられる場合に、通信を延期しないようにワイヤレスデバイス702に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスのデバイスタイプおよびメッセージのメッセージタイプに基づいて、通信を延期しないようにワイヤレスデバイス702に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、条件のセットに基づいて、OBSSの再使用を許可するかどうかをワイヤレスデバイス702に命令し得る。別の態様では、条件のセットは、ワイヤレスデバイス702がサービングAPから距離の閾値未満にある場合に、ワイヤレスデバイス702がOBSSの再使用を許可されることを示し得る。別の態様では、条件のセットは、ワイヤレスデバイス702がサービングAPから距離の閾値未満にある場合、OBSSの再使用が原因の第2のワイヤレスデバイスへの干渉レベルが第1の干渉レベル未満である場合、または、OBSSの再使用が原因のメッセージの意図される受信者への干渉レベルが第2の干渉レベル未満である場合に、ワイヤレスデバイス702がOBSSの再使用を許可されることを示し得る。別の構成では、通信延期構成要素724は、メッセージの中のBSS識別子に基づいて、メッセージがOBSSイズ(is)と関連付けられるかどうかを決定するように構成され得る。別の構成では、通信延期構成要素724は、メッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定することによって、メッセージタイプを決定するように構成され得る。別の構成では、通信延期構成要素724は、メッセージがRTSメッセージであるときにメッセージが第1のRTSタイプであるか、第2のRTSタイプであるか、もしくは第3のRTSタイプであるかを決定すること、および/または、メッセージがCTSメッセージであるときにメッセージが第1のCTSタイプであるか、第2のRTSタイプであるか、もしくは第3のCTSタイプであるかを決定することによって、のうちの少なくとも1つを実行することによって、メッセージタイプを決定するように構成され得る。別の態様では、第1のRTSタイプは、受信機アドレスフィールドまたは送信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み得る。別の態様では、第2のRTSタイプは、受信機アドレスフィールドまたは送信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み、受信機アドレスフィールド、送信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドのうちの1つまたは複数に、デバイスタイプインジケータを含み得る。別の態様では、第3のRTSタイプは、BSS識別子フィールドとデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含むことがあり、さらに、非延期が許可されるかどうかをワイヤレスデバイス702が決定することを可能にするRSSI閾値、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにより送信または受信されるべきデータのMCS、性能要件のセット、または、複数のトラフィック識別子もしくはアクセスクラスと関連付けられるバッファステータスについての情報、を含むことがある。別の態様では、第1のCTSタイプは、ワイヤレスデバイス702が局である場合、受信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み得る。この態様では、第2のRTSタイプは、受信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドのうちの1つまたは複数に、BSS識別子またはデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含み得る。別の態様では、第3のCTSタイプは、BSS識別子フィールドとデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含み得る。この態様では、第3のCTSタイプはさらに、非延期が許可されるかどうかをワイヤレスデバイス702が決定することを可能にするRSSI閾値、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにより送信もしくは受信されるべきデータのMCS、および/または性能要件のセットを含み得る。別の構成では、通信延期構成要素724は、メッセージに含まれるデバイスタイプインジケータに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかを決定するように構成され得る。通信を延期するかどうかの決定はさらに、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかに基づき得る。別の構成では、通信延期構成要素724は、通信を延期するようにBSSと関連付けられるワイヤレスデバイスに命令するために静穏間隔を送信し、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイスにより復号可能な静穏成分打消しを送信するように構成され得る。別の構成では、通信延期構成要素724は、CTSメッセージのみを考慮するネットワーク割振りベクトルとともにRTSメッセージを送信するように、第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイスにより復号可能ではないRTSメッセージもしくはCTSメッセージを送信するように、または、電力の閾値を下回る送信電力で、もしくはレート閾値を上回る送信レートで、RTSメッセージもしくはCTSメッセージを送信するように構成され得る。別の構成では、通信延期構成要素724は、第2のメッセージを送信するように構成され得る。第2のメッセージは、予備のBSS識別子を示すことによってOBSSの再使用が許可されないことを示し得、ここで、予備のBSS識別子は、OBSSの再使用が許可されないことを示し、OBSSの再使用を許可しないためにBSS識別子が存在しない、または無効であることを示し得、第2のメッセージが第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプであることを示し得る。
[00171]ワイヤレスデバイス702の様々な構成要素は、バスシステム726によって互いに結合され得る。バスシステム726は、たとえば、データバスを含むことがあり、ならびに、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含むことがある。ワイヤレスデバイス702の構成要素は、何らかの他の機構を使用して、互いに結合され、または、互いに対する入力を受け入れ、もしくは与え得る。
[00172]図7にはいくつかの別個の構成要素が示されているが、これらの構成要素のうちの1つまたは複数は、組み合わされるか、または共通に実装され得る。たとえば、プロセッサ704は、プロセッサ704に関して上で説明された機能を実装するためだけでなく、信号検出器718、DSP720、ユーザインターフェース722、および/または通信延期構成要素724に関して上で説明された機能を実装するためにも使用され得る。さらに、図7に示される構成要素の各々は、複数の別個の要素を使用して実装され得る。
[00173]図8は、ワイヤレスネットワークにおける通信を延期するかどうかを決定するための例示的な方法800のフローチャートである。方法800は、装置(たとえば、STA114、AP104、ワイヤレスデバイス210、ワイヤレスデバイス310、ワイヤレスデバイス410、または、たとえば、ワイヤレスデバイス702)を使用して実行され得る。方法800は下記の図7のワイヤレスデバイス702の要素に関して以下で説明されるが、本明細書で説明されるステップのうちの1つまたは複数を実施するために他の構成要素が使用され得る。
[00174]ブロック805において、装置は構成メッセージを受信し得る。構成メッセージは通信延期ポリシーを含み得る。たとえば、図3を参照すると、ワイヤレスデバイス310がSTAである場合、ワイヤレスデバイス310はサービングAPから構成メッセージを受信し得る。構成メッセージは通信延期ポリシーを含み得る。しかしながら、ワイヤレスデバイス310がAPである場合、ワイヤレスデバイス310は、通信延期ポリシーを含む構成メッセージを受信しないことがある。
[00175]ブロック810において、装置は、装置と関連付けられるBSS内の通信延期ポリシーを決定し得る。たとえば、図3を参照すると、ワイヤレスデバイス310がSTAである場合、ワイヤレスデバイス310は、構成メッセージにおいて受信された通信延期ポリシーに基づいて、ワイヤレスデバイス310と関連付けられるBSS内での通信延期ポリシーを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス310は、(たとえば、構成メッセージの中の識別子に基づいて)通信延期ポリシーがワイヤレスデバイス310に対して意図されたものかどうかを決定し得る。通信延期ポリシーがワイヤレスデバイス310に対して意図されたものである場合、ワイヤレスデバイス310はその通信ポリシーを利用し得る。それ以外の場合、ワイヤレスデバイス310は通信ポリシーを利用しないことがある。別の態様では、ワイヤレスデバイス310がAPである場合、ワイヤレスデバイス310は、ワイヤレスデバイス310と関連付けられるBSS内のSTAが良好なスループットを有するかどうか、OBSSがワイヤレスデバイス310と関連付けられるBSSに関してOBSSの再使用を許可するかどうか、および他の要因に基づいて、通信ポリシーを決定し得る。
[00176]ブロック815において、装置は、第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信し得る。たとえば、図3を参照すると、ワイヤレスデバイス310は、ワイヤレスデバイス314、316、318、320のうちの1つからメッセージを受信し得る。
[00177]ブロック820において、装置はメッセージのメッセージタイプを決定し得る。たとえば、図3を参照すると、ワイヤレスデバイス310は、メッセージのメッセージタイプを決定し得る。メッセージタイプは、RTSメッセージ、CTSメッセージ、またはデータパケットであり得る。メッセージがRTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、RTSメッセージが第1のRTSタイプであるか、第2のRTSタイプであるか、または第3のRTSタイプであるかを決定し得る。メッセージがCTSメッセージである場合、ワイヤレスデバイス310は、RTSメッセージが第1のCTSタイプであるか、第2のCTSタイプであるか、または第3のCTSタイプであるかを決定し得る。
[00178]第1のRTSタイプは、受信機アドレスフィールドまたは送信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み得る。第2のRTSタイプは、受信機アドレスフィールドまたは送信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含むことがあり、受信機アドレスフィールド、送信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドのうちの1つまたは複数に、デバイスタイプインジケータを含むことがある。第3のRTSタイプは、BSS識別子フィールドとデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含むことがあり、さらに、非延期が許可されるかどうかをワイヤレスデバイス310が決定することを可能にするRSSI閾値、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにより送信または受信されるべきデータのMCS、性能要件のセット、または、複数のトラフィック識別子もしくはアクセスクラスと関連付けられるバッファステータスについての情報を含むことがある。
[00179]第1のCTSタイプは、ワイヤレスデバイス310が局である場合、受信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み得る。第2のRTSタイプは、受信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドのうちの1つまたは複数に、BSS識別子またはデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含み得る。第3のCTSタイプは、BSS識別子フィールドとデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含むことがあり、さらに、非延期が許可されるかどうかをワイヤレスデバイス310が決定することを可能にするRSSI閾値、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにより送信または受信されるべきデータのMCS、または性能要件のセット、のうちの1つまたは複数を含むことがある。
[00180]ブロック825において、装置は、決定されたメッセージタイプに基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。たとえば、図3を参照すると、ワイヤレスデバイス310は、決定されたメッセージタイプに基づいて、メッセージがBSSまたはOBSSと関連付けられるかどうかを決定し得る。ある態様では、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがBSSIDを含むかどうかを決定し得る。この態様では、メッセージがBSSIDを有する場合、決定は、そのBSSIDがOBSSまたはBSSと関連付けられるかどうかに基づき得る。メッセージがBSSIDを有しない場合、決定は、OBSS RTSメッセージからSIFS後に(SIFS after an OBSS RTS message)メッセージが受信されるかどうか、またはOBSS RTSメッセージからSIFS後に受信されたOBSS CTSメッセージからSIFS後にメッセージが受信されるかどうかに基づき得る。
[00181]ブロック830において、装置は、通信延期ポリシー、メッセージタイプ、およびメッセージがOBSSと関連付けられるかどうかに基づいて、通信を延期するかどうかを決定し得る。たとえば、図3を参照すると、ワイヤレスデバイス310は、通信延期ポリシー、メッセージのメッセージタイプ、およびメッセージがOBSSと関連付けられるかどうかに基づいて、通信を延期するかどうかを決定し得る。ある態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスのデバイスタイプ(たとえば、レガシー製品または11ax製品)、第2のワイヤレスデバイスから受信されるメッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)、第2のワイヤレスデバイスからのメッセージに含まれる情報のうちの1つまたは複数に基づいて、延期するかどうかを第1のワイヤレスデバイスに命令し得る。この態様では、メッセージに含まれる情報は、第2のワイヤレスデバイスからのメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル(たとえば、メッセージがRTSメッセージであるとき、RTSメッセージはRTSメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベルを示し得る)、(たとえば、メッセージが第2のワイヤレスデバイスにおける許容される干渉レベルを示すCTSメッセージであるとき)第2のワイヤレスデバイスにおける許容される干渉レベル、メッセージを送信するために使用される送信電力、第2のワイヤレスデバイスによって送信もしくは受信されるべきデータのMCS、非延期が許可されるかどうかの指示、または、延期するかどうかを決定するために使用すべきワイヤレスデバイス310に対する閾値のセット、を含み得る。たとえば、閾値のセットはRSSI/SINR閾値を含むことがあり、メッセージが閾値未満のRSSI/SINRで受信される場合、ワイヤレスデバイス310は延期しない(すなわち、OBSSの再使用を実行する)ことを選び得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがBSSと関連付けられるときに通信を延期するように装置に命令する。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがOBSSと関連付けられるときに通信を延期しないようにワイヤレスデバイス310に命令する。さらに別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがOBSSと関連付けられることに基づいて、および、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac)であるか第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax)であるか、メッセージの受信信号強度(たとえば、RSSIまたはSINR)が第1の閾値未満であるかどうか、メッセージがRTSメッセージである場合にメッセージの受信信号強度がRTS閾値未満であるかどうか、メッセージがCTSメッセージである場合にメッセージの受信信号強度がCTS閾値未満であるかどうか、メッセージの受信信号強度が第1のワイヤレスデバイスと関連付けられる第2の閾値未満であるかどうか、または、メッセージに含まれる非延期の条件のセットが満たされるかどうかに基づいて、通信を延期しないようにワイヤレスデバイス310に命令し得る。たとえば、条件のセットは、メッセージのRSSI/SINRが閾値を超える場合、ワイヤレスデバイス310が延期し得ることを示し得る。条件のセットは、延期が必須であることを示し得る。条件のセットは、延期せずにOBSSの再使用を実行することによってワイヤレスデバイス310が第2のワイヤレスデバイスに対して引き起こし得る最大の干渉レベルを示し得る。本明細書に記載される任意の他の条件も使用され得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがOBSSと関連付けられ、メッセージの受信信号強度が第1の閾値(たとえば、第1のRSSI閾値またはSINR閾値)未満である場合に、通信を延期しないようにワイヤレスデバイス310に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax適合製品)であり、メッセージがOBSSと関連付けられる場合に、通信を延期しないようにワイヤレスデバイス310に命令し得る。通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスのデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax適合製品であるかそうではないか)およびメッセージのメッセージタイプに基づいて、通信を延期しないようにワイヤレスデバイス310に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、条件のセットに基づいて、OBSSの再使用を許可するかどうかをワイヤレスデバイス310に命令し得る。この態様では、条件のセットは、ワイヤレスデバイス310がサービングAPから距離の閾値未満にある場合に、ワイヤレスデバイス310がOBSSの再使用を許可されることを示し得る。条件のセットは、ワイヤレスデバイス310がサービングAPから距離の閾値未満にある場合、OBSSの再使用が原因の第2のワイヤレスデバイスへの干渉レベルが第1の干渉レベル未満である場合、または、OBSSの再使用が原因のメッセージの意図される受信者への干渉レベルが第2の干渉レベル未満である場合に、ワイヤレスデバイス310がOBSSの再使用を許可されることを示し得る。
[00182]ブロック835において、装置は、メッセージに含まれるデバイスタイプインジケータに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかを決定し得る。通信を延期するかどうかの決定はさらに、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかに基づき得る。たとえば、図3を参照すると、ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11ax適合製品)か第2のデバイスタイプ(たとえば、IEEE 802.11a/ac製品)かを決定し得る。ワイヤレスデバイス310は、第2のワイヤレスデバイスを枯らすが第1のデバイスタイプまたは第2のデバイスタイプであるに基づいて(based on wither the second wireless device is of the first device type or the second device type)、通信を延期するかどうかを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス310は、メッセージがOBSSと関連付けられ、メッセージが第2のデバイスタイプからのものである場合、通信を延期し得る。
[00183]図9は、ワイヤレスネットワークにおける通信を延期するかどうかを決定し得る例示的なワイヤレス通信デバイス900の機能ブロック図である。ワイヤレス通信デバイス900は、受信機905と、処理システム910と、送信機915とを含み得る。処理システム910は通信延期構成要素924を含み得る。通信延期構成要素924および/または処理システム910は、ワイヤレス通信デバイス900と関連付けられるBSS内での通信延期ポリシーを決定するように構成され得る。通信延期構成要素924、処理システム910、および/または受信機905は、第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信するように構成され得る。通信延期構成要素924および/または処理システム910は、メッセージのメッセージタイプを決定するように構成され得る。通信延期構成要素924および/または処理システム910は、決定されたメッセージタイプに基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるかどうかを決定するように構成され得る。通信延期構成要素924および/または処理システム910は、通信延期ポリシー、メッセージタイプ、およびメッセージがOBSSと関連付けられるかどうかに基づいて、通信を延期するかどうかを決定するように構成され得る。一構成では、通信延期構成要素924、処理システム910、および/または受信機905は構成メッセージを受信するように構成されることがあり、ここで構成メッセージは通信延期ポリシーを含み得る。通信延期ポリシーは、構成メッセージに基づいて決定され得る。ある態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスのデバイスタイプ、第2のワイヤレスデバイスから受信されるメッセージの受信信号強度、および/または第2のワイヤレスデバイスからのメッセージに含まれる情報のうちの1つまたは複数に基づいて、延期するかどうかをワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、メッセージに含まれる情報は、第2のワイヤレスデバイスからのメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにおける許容される干渉レベル、メッセージを送信するために使用される送信電力、第2のワイヤレスデバイスによって送信もしくは受信されるべきデータのMCS、非延期が許可されるかどうかの指示、および/または、延期するかどうかを決定するために使用すべきワイヤレス通信デバイス900に対する閾値のセットを含み得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがBSSと関連付けられるときに通信を延期するようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーはさらに、メッセージがOBSSと関連付けられるかどうか、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるか、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であるかどうか、メッセージがRTSメッセージである場合にメッセージの受信信号強度がRTS閾値未満であるかどうか、メッセージがCTSメッセージである場合にメッセージの受信信号強度がCTS閾値未満であるかどうか、メッセージの受信信号強度がワイヤレス通信デバイス900と関連付けられる第2の閾値未満であるかどうか、および/または、メッセージに含まれる非延期の条件のセットが満たされるかどうかのうちの少なくとも1つに基づいて、通信を延期しないようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがOBSSと関連付けられる場合に通信を延期しないようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがOBSSと関連付けられ、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満である場合に、通信を延期しないようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであり、メッセージがOBSSと関連付けられる場合に、通信を延期しないようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスのデバイスタイプおよびメッセージのメッセージタイプに基づいて、通信を延期しないようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、条件のセットに基づいて、OBSSの再使用を許可するかどうかをワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、条件のセットは、ワイヤレス通信デバイス900がサービングAPから距離の閾値未満にある場合に、ワイヤレス通信デバイス900がOBSSの再使用を許可されることを示し得る。別の態様では、条件のセットは、ワイヤレス通信デバイス900がサービングAPから距離の閾値未満にある場合、OBSSの再使用が原因の第2のワイヤレスデバイスへの干渉レベルが第1の干渉レベル未満である場合、または、OBSSの再使用が原因のメッセージの意図される受信者への干渉レベルが第2の干渉レベル未満である場合に、ワイヤレス通信デバイス900がOBSSの再使用を許可されることを示し得る。別の構成では、通信延期構成要素924および/または処理システム910は、メッセージの中のBSS識別子に基づいて、メッセージがOBSSイズと関連付けられるかどうか(whether the message is associated with the OBSS is)を決定するように構成され得る。別の構成では、通信延期構成要素924および/または処理システム910は、メッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定することによって、メッセージタイプを決定するように構成され得る。別の構成では、通信延期構成要素924および/または処理システム910は、メッセージがRTSメッセージであるときにメッセージが第1のRTSタイプであるか、第2のRTSタイプであるか、もしくは第3のRTSタイプであるかを決定すること、および/または、メッセージがCTSメッセージであるときにメッセージが第1のCTSタイプであるか、第2のRTSタイプであるか、もしくは第3のCTSタイプであるかをバイ決定することのうちの少なくとも1つを実行することによって、メッセージタイプを決定するように構成され得る。別の態様では、第1のRTSタイプは、受信機アドレスフィールドまたは送信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み得る。別の態様では、第2のRTSタイプは、受信機アドレスフィールドまたは送信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み、受信機アドレスフィールド、送信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドのうちの1つまたは複数に、デバイスタイプインジケータを含み得る。別の態様では、第3のRTSタイプは、BSS識別子フィールドとデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含むことがあり、さらに、非延期が許可されるかどうかをワイヤレス通信デバイス900が決定することを可能にするRSSI閾値、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにより送信または受信されるべきデータのMCS、性能要件のセット、または、複数のトラフィック識別子もしくはアクセスクラスと関連付けられるバッファステータスについての情報を含むことがある。別の態様では、第1のCTSタイプは、ワイヤレス通信デバイス900が局である場合、受信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み得る。この態様では、第2のRTSタイプは、受信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドのうちの1つまたは複数に、BSS識別子またはデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含み得る。別の態様では、第3のCTSタイプは、BSS識別子フィールドとデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含み得る。この態様では、第3のCTSタイプはさらに、非延期が許可されるかどうかをワイヤレス通信デバイス900が決定することを可能にするRSSI閾値、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにより送信もしくは受信されるべきデータのMCS、および/または性能要件のセットを含み得る。別の構成では、通信延期構成要素924および/または処理システム910は、メッセージに含まれるデバイスタイプインジケータに基づいて、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかを決定するように構成され得る。通信を延期するかどうかの決定はさらに、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかに基づき得る。別の構成では、通信延期構成要素924、処理システム910、および/または送信機915は、通信を延期して第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイスにより復号可能な静穏成分打消しを送信するように、BSSと関連付けられるワイヤレスデバイスに命令するために、静穏間隔を送信するように構成され得る。別の構成では、通信延期構成要素924、処理システム910、および/または送信機915は、CTSメッセージのみを考慮するネットワーク割振りベクトルとともにRTSメッセージを送信するように、第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイスにより復号可能ではないRTSメッセージもしくはCTSメッセージを送信するように、または、電力の閾値を下回る送信電力で、もしくはレート閾値を上回る送信レートで、RTSメッセージもしくはCTSメッセージを送信するように構成され得る。別の構成では、通信延期構成要素924、処理システム910、および/または送信機915は、第2のメッセージを送信するように構成され得る。第2のメッセージは、OBSSの再使用が許可されないことを示す予備のBSS識別子を示すことによってOBSSの再使用が許可されないことを示し、OBSSの再使用を許可しないためにBSS識別子が存在しない、または無効であることを示し、第2のメッセージが第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプであることを示し得る。
[00184]受信機905、処理システム910、通信延期構成要素924、および/または送信機915は、図8のブロック805、810、815、820、825、830、835に関して上で論じられた1つまたは複数の機能を実行するように構成され得る。受信機905は受信機712に対応し得る。処理システム910はプロセッサ704に対応し得る。送信機915は送信機710に対応し得る。通信延期構成要素924は、通信延期構成要素126に対応し得る。
[00185]一構成では、ワイヤレス通信デバイス900は、ワイヤレス通信デバイス900と関連付けられるBSS内での通信延期ポリシーを決定するための手段を含み得る。ワイヤレス通信デバイス900は、第2のワイヤレスデバイスからメッセージを受信するための手段を含み得る。ワイヤレス通信デバイス900は、メッセージのメッセージタイプを決定するための手段を含み得る。ワイヤレス通信デバイス900は、決定されたメッセージタイプに基づいて、メッセージがOBSSと関連付けられるかどうかを決定するための手段を含み得る。ワイヤレス通信デバイス900は、通信延期ポリシー、メッセージタイプ、およびメッセージがOBSSと関連付けられるかどうかに基づいて、通信を延期するかどうかを決定するための手段を含み得る。一構成では、ワイヤレス通信デバイス900は構成メッセージを受信するための手段を含むことがあり、ここで構成メッセージは通信延期ポリシーを含み得る。通信延期ポリシーは、構成メッセージに基づいて決定され得る。ある態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスのデバイスタイプ、第2のワイヤレスデバイスから受信されるメッセージの受信信号強度、および/または第2のワイヤレスデバイスからのメッセージに含まれる情報のうちの1つまたは複数に基づいて、延期するかどうかをワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、メッセージに含まれる情報は、第2のワイヤレスデバイスからのメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにおける許容される干渉レベル、メッセージを送信するために使用される送信電力、第2のワイヤレスデバイスによって送信もしくは受信されるべきデータのMCS、非延期が許可されるかどうかの指示、および/または、延期するかどうかを決定するために使用すべきワイヤレス通信デバイス900に対する閾値のセットを含み得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがBSSと関連付けられるときに通信を延期するようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーはさらに、メッセージがOBSSと関連付けられるかどうか、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるか、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満であるかどうか、メッセージがRTSメッセージである場合にメッセージの受信信号強度がRTS閾値未満であるかどうか、メッセージがCTSメッセージである場合にメッセージの受信信号強度がCTS閾値未満であるかどうか、メッセージの受信信号強度がワイヤレス通信デバイス900と関連付けられる第2の閾値未満であるかどうか、および/または、メッセージに含まれる非延期の条件のセットが満たされるかどうかのうちの少なくとも1つに基づいて、通信を延期しないようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがOBSSと関連付けられる場合に通信を延期しないようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、メッセージがOBSSと関連付けられ、メッセージの受信信号強度が第1の閾値未満である場合に、通信を延期しないようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであり、メッセージがOBSSと関連付けられる場合に、通信を延期しないようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のワイヤレスデバイスのデバイスタイプおよびメッセージのメッセージタイプに基づいて、通信を延期しないようにワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、条件のセットに基づいて、OBSSの再使用を許可するかどうかをワイヤレス通信デバイス900に命令し得る。別の態様では、条件のセットは、ワイヤレス通信デバイス900がサービングAPから距離の閾値未満にある場合に、ワイヤレス通信デバイス900がOBSSの再使用を許可されることを示し得る。別の態様では、条件のセットは、ワイヤレス通信デバイス900がサービングAPから距離の閾値未満にある場合、OBSSの再使用が原因の第2のワイヤレスデバイスへの干渉レベルが第1の干渉レベル未満である場合、または、OBSSの再使用が原因のメッセージの意図される受信者への干渉レベルが第2の干渉レベル未満である場合に、ワイヤレス通信デバイス900がOBSSの再使用を許可されることを示し得る。別の構成では、メッセージがOBSSと関連付けられるかどうかの決定は、メッセージの中のBSS識別子に基づく。別の構成では、メッセージタイプを決定するための手段は、メッセージがRTSメッセージであるか、CTSメッセージであるか、またはデータパケットであるかを決定するように構成され得る。別の構成では、メッセージタイプを決定するための手段は、メッセージがRTSメッセージであるときにメッセージが第1のRTSタイプであるか、第2のRTSタイプであるか、もしくは第3のRTSタイプであるかを決定すること、および/または、メッセージがCTSメッセージであるときにメッセージが第1のCTSタイプであるか、第2のRTSタイプであるか、もしくは第3のCTSタイプであるかを決定することによって(by determining whether)、のうちの少なくとも1つを実行するように構成され得る。別の態様では、第1のRTSタイプは、受信機アドレスフィールドまたは送信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み得る。別の態様では、第2のRTSタイプは、受信機アドレスフィールドまたは送信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み、受信機アドレスフィールド、送信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドのうちの1つまたは複数に、デバイスタイプインジケータを含み得る。別の態様では、第3のRTSタイプは、BSS識別子フィールドとデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含むことがあり、さらに、非延期が許可されるかどうかをワイヤレス通信デバイス900が決定することを可能にするRSSI閾値、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにより送信または受信されるべきデータのMCS、性能要件のセット、または、複数のトラフィック識別子もしくはアクセスクラスと関連付けられるバッファステータスについての情報を含むことがある。別の態様では、第1のCTSタイプは、ワイヤレス通信デバイス900が局である場合、受信機アドレスフィールドの中にBSS識別子を含み得る。この態様では、第2のRTSタイプは、受信機アドレスフィールド、スクランブリングシードフィールド、信号フィールド、サービスフィールド、またはフレーム制御フィールドのうちの1つまたは複数に、BSS識別子またはデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含み得る。別の態様では、第3のCTSタイプは、BSS識別子フィールドとデバイスタイプインジケータのうちの少なくとも1つを含み得る。この態様では、第3のCTSタイプはさらに、非延期が許可されるかどうかをワイヤレス通信デバイス900が決定することを可能にするRSSI閾値、非延期が許可されるかどうかを決定するための第2のワイヤレスデバイスまたはメッセージの意図される受信機における許容される干渉レベル、第2のワイヤレスデバイスにより送信もしくは受信されるべきデータのMCS、および/または性能要件のセットを含み得る。別の構成では、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかの決定は、メッセージに含まれるデバイスタイプインジケータに基づき得る。通信を延期するかどうかの決定はさらに、第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかに基づき得る。別の構成では、ワイヤレス通信デバイス900は、通信を延期するようにBSSと関連付けられるワイヤレスデバイスに命令するために静穏間隔を送信するための手段と、第1のデバイスタイプのワイヤレスデバイスにより復号可能な静穏成分打消しを送信するための手段とを含み得る。別の構成では、ワイヤレス通信デバイス900は、CTSメッセージのみを考慮するネットワーク割振りベクトルとともにRTSメッセージを送信するための手段、第2のデバイスタイプのワイヤレスデバイスにより復号可能ではないRTSメッセージもしくはCTSメッセージを送信するための手段、または、電力の閾値を下回る送信電力で、もしくはレート閾値を上回る送信レートで、RTSメッセージもしくはCTSメッセージを送信するための手段を含み得る。別の構成では、ワイヤレス通信デバイス900は、第2のメッセージを送信するための手段を含み得る。第2のメッセージは、OBSSの再使用が許可されないことを示す予備のBSS識別子を示すことによってOBSSの再使用が許可されないことを示し、OBSSの再使用を許可しないためにBSS識別子が存在しない、または無効であることを示し、第2のメッセージが第1のRTSタイプまたは第1のCTSタイプであることを示し得る。
[00186]たとえば、通信延期ポリシーを決定するための手段は、処理システム910および/または通信延期構成要素924を含み得る。受信するための手段は、処理システム910、通信延期構成要素924、および/または受信機905を含み得る。メッセージタイプを決定するための手段は、処理システム910および/または通信延期構成要素924を含み得る。メッセージがOBSSと関連付けられるかどうかを決定するための手段は、処理システム910および/または通信延期構成要素924を含み得る。通信を延期するかどうかを決定するための手段は、処理システム910および/または通信延期構成要素924を含み得る。受信するための手段は、処理システム910、通信延期構成要素924、および/または受信機905を含み得る。第2のワイヤレスデバイスが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるかを決定するための手段は、処理システム910および/または通信延期構成要素924を含み得る。
[00187]上で説明された方法の様々な動作は、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素、回路、および/またはモジュールなどの、動作を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。全般に、図に示されるいずれの動作も、その動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行され得る。
[00188]図10は、図1のワイヤレス通信システム100の中および外で通信を延期するかどうかを決定し得るワイヤレスデバイス1002の例示的な機能ブロック図を示す。ワイヤレスデバイス1002は、本明細書で説明される様々な方法を実施するように構成され得るデバイスの例である。たとえば、ワイヤレスデバイス1002はAP104を備え得る。
[00189]ワイヤレスデバイス1002は、ワイヤレスデバイス1002の動作を制御するプロセッサ1004を含み得る。プロセッサ1004はCPUと呼ばれることもある。ROMとRAMの両方を含み得るメモリ1006は、命令とデータとをプロセッサ1004に与え得る。メモリ1006の一部分はNVRAMも含み得る。プロセッサ1004は、一般に、メモリ1006に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算と算術演算とを実行する。メモリ1006中の命令は、本明細書で説明される方法を実施するために(たとえば、プロセッサ1004によって)実行可能であり得る。
[00190]プロセッサ1004は、1つまたは複数のプロセッサを用いて実装される処理システムの構成要素を備えることがあるか、またはその構成要素であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSP、FPGA、PLD、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、あるいは情報の計算または他の操作を実行することができる任意の他の好適なエンティティの任意の組合せを用いて実装され得る。
[00191]処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体も含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外の名称で呼ばれるかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されるべきである。命令は、(たとえば、ソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、またはコードの任意の他の適切なフォーマットの)コードを含み得る。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、本明細書で説明される様々な機能を処理システムに実行させる。
[00192]ワイヤレスデバイス1002はまた、ハウジング1008を含むことがあり、ワイヤレスデバイス1002は、ワイヤレスデバイス1002とリモートデバイスとの間でのデータの送信と受信とを可能にするための送信機1010および/または受信機1012を含み得る。送信機1010および受信機1012はトランシーバ1014へと組み合わされ得る。アンテナ1016は、ハウジング1008に取り付けられ、トランシーバ1014に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス1002は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナも含み得る。
[00193]ワイヤレスデバイス1002は、トランシーバ1014または受信機1012によって受信された信号のレベルを検出および定量化するために使用され得る信号検出器1018も含み得る。信号検出器1018は、そのような信号を、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度、および他の信号として検出し得る。ワイヤレスデバイス1002は、信号を処理する際に使用するためのDSP1020も含み得る。DSP1020は、送信のためにパケットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、パケットはPPDUを備え得る。
[00194]ワイヤレスデバイス1002は、いくつかの態様ではユーザインターフェース1022をさらに備え得る。ユーザインターフェース1022は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカー、および/またはディスプレイを備え得る。ユーザインターフェース1022は、ワイヤレスデバイス1002のユーザに情報を伝え、および/またはそのユーザから入力を受け取る、任意の要素またはコンポーネントを含み得る。
[00195]ワイヤレスデバイス1002がAP(たとえば、AP104)として実装されるとき、ワイヤレスデバイス1002は、ポリシー構成要素1024も備え得る。ポリシー構成要素1024は、ワイヤレスデバイス1002と関連付けられるBSS内のSTAのグループに対する通信延期ポリシーを決定し、構成メッセージをSTAのグループに送信するように構成され得る。構成メッセージは通信延期ポリシーを示し得る。一構成では、ポリシー構成要素1024は、1つまたは複数の条件に基づいて、STAのグループがOBSS送信に従うかどうかを決定することによって、通信延期ポリシーを決定するように構成され得る。別の態様では、1つまたは複数の条件は、BSSとOBSSとの間の実効的なBSS距離を含み得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、STAのグループ内の各STAに、各STAがBSSの中の別のSTAからメッセージを受信するときに通信を延期するように命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーはさらに、メッセージがOBSSからのものであるかどうか、別のSTAが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるか、メッセージの受信信号強度が閾値より小さいかどうか、メッセージの受信信号強度がメッセージにおいて示される第2の閾値より小さいかどうか、および/または非延期の要件が満たされるかどうかのうちの少なくとも1つに基づいて、STAのグループ内の各STAに、各STAが別のSTAからメッセージを受信するときに、通信を延期しないように命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、条件のセットに基づいて、OBSSの再使用を許可するかどうかをSTAのグループに命令し得る。別の態様では、STAのグループは、ワイヤレスデバイス1002からの距離に基づいて選択され得る。別の態様では、構成メッセージはSTAのグループと関連付けられるグループインジケータを含むことがあり、STAのグループはBSSの中のSTAのサブセットであることがある。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のAPの第2の通信延期ポリシーに基づき得る。別の構成では、ポリシー構成要素1024は、通信延期ポリシーを第2のAPとネゴシエートすることによって、通信延期ポリシーを決定するように構成され得る。
[00196]ワイヤレスデバイス1002の様々な構成要素は、バスシステム1026によって互いに結合され得る。バスシステム1026は、たとえば、データバスを含むことがあり、ならびに、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含むことがある。ワイヤレスデバイス1002の構成要素は、何らかの他の機構を使用して、互いに結合され、または、互いに対する入力を受け入れ、もしくは与え得る。
[00197]図10にはいくつかの別個の構成要素が示されているが、これらの構成要素のうちの1つまたは複数は、組み合わされるか、または共通に実装され得る。たとえば、プロセッサ1004は、プロセッサ1004に関して上で説明された機能を実装するためだけでなく、信号検出器1018、DSP1020、ユーザインターフェース1022、および/またはポリシー構成要素1024に関して上で説明された機能を実装するためにも使用され得る。さらに、図10に示される構成要素の各々は、複数の別個の要素を使用して実装され得る。
[00198]図11は、ワイヤレスネットワークにおける通信を延期するかどうかを決定するための例示的な方法1100のフローチャートである。方法1100は、装置(たとえば、AP104、第1のAP602、第2のAP606、または、たとえば、ワイヤレスデバイス1002)を使用して実行され得る。方法1100は上記の図10のワイヤレスデバイス1002の要素に関して以下で説明されるが、本明細書で説明されるステップのうちの1つまたは複数を実施するために他の構成要素が使用され得る。
[00199]ブロック1105において、装置は、APと関連付けられるBSS内のSTAのグループに対する通信延期ポリシーを決定し得る。たとえば、図6を参照すると、第1のAP602は、第1のSTA610(および図6に示されていない第1のBSS604内の任意の他のSTA)に対する通信延期ポリシーを決定し得る。第1のAP602は、1つまたは複数の条件に基づいて、STAのグループがOBSSに従うかどうかを決定することによって、通信延期ポリシーを決定し得る。1つまたは複数の条件は、BSSとOBSSとの間の実効的なBSS距離を含み得る。1つまたは複数の条件は、STAのグループが良好なスループット(たとえば、閾値を超えるスループット)を有するかどうかを含み得る。1つまたは複数の条件は、OBSSがBSSに従うかどうかを含み得る。一態様では、通信延期ポリシーは、STAのグループ内の各STAに、各STAがBSSの中の別のSTAからメッセージを受信するときに通信を延期するように命令し得る。メッセージは、RTSメッセージ、CTSメッセージ、またはデータパケットであり得る。別の態様では、通信延期ポリシーはさらに、STAのグループ内の各STAに、各STAが別のSTAからメッセージを受信するときに、メッセージがOBSSからのものであるかどうか、別のSTAが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるか、メッセージの受信信号強度が閾値未満であるかどうか、メッセージの受信信号強度がメッセージにおいて示される第2の閾値未満であるかどうか、または非延期の要件が満たされるかどうかのうちの少なくとも1つに基づいて、通信を延期しないように命令し得る。要件は、たとえば、本明細書で論じられるような許容される干渉レベルであり得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、本明細書で説明されるように、条件のセットに基づいて、OBSSの再使用を許可するかどうかをSTAのグループに命令し得る。別の態様では、STAのグループは、第1のAP602からの距離に基づいて選択され得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のAP606の第2の通信延期ポリシーに基づき得る。別の態様では、第1のAP602は、通信延期ポリシーを第2のAP606とネゴシエートしている(be negotiating)、通信延期ポリシーを決定し得る。
[00200]ブロック1110において、装置は構成メッセージをSTAのグループに送信し得る。構成メッセージは通信延期ポリシーを示し得る。ある態様では、構成メッセージはSTAのグループと関連付けられるグループインジケータを含むことがあり、ここで、STAのグループはBSSの中のSTAのサブセットである。たとえば、図6を参照すると、第1のAP602は、第1のSTA610およびBSS1内の任意の他のSTAに構成メッセージを送信し得る。別の態様では、構成メッセージは選択されたSTAのグループと関連付けられるグループインジケータを含むことがあり、STAのグループはBSS1の中のSTAのサブセットであることがある。
[00201]図12は、ワイヤレスネットワークにおける通信を延期するかどうかを決定し得る例示的なワイヤレス通信デバイス1200の機能ブロック図である。ワイヤレス通信デバイス1200は、受信機1205と、処理システム1210と、送信機1215とを含み得る。処理システム1210はポリシー構成要素1224を含み得る。ポリシー構成要素1224および/または処理システム1210は、ワイヤレス通信デバイス1200と関連付けられるBSS内のSTAのグループに対する通信延期ポリシーを決定するように構成され得る。処理システム1210、ポリシー構成要素1224、および/または送信機1215は、構成メッセージをSTAのグループに送信するように構成され得る。構成メッセージは通信延期ポリシーを示し得る。一構成では、ポリシー構成要素1224および/または処理システム1210は、1つまたは複数の条件に基づいて、STAのグループがOBSS送信に従うかどうかを決定することによって、通信延期ポリシーを決定するように構成され得る。別の態様では、1つまたは複数の条件は、BSSとOBSSとの間の実効的なBSS距離を含み得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、STAのグループ内の各STAに、各STAがBSSの中の別のSTAからメッセージを受信するときに通信を延期するように命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーはさらに、メッセージがOBSSからのものであるかどうか、別のSTAが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるか、メッセージの受信信号強度が閾値より小さいかどうか、メッセージの受信信号強度がメッセージにおいて示される第2の閾値より小さいかどうか、および/または非延期の要件が満たされるかどうかのうちの少なくとも1つに基づいて、STAのグループ内の各STAに、各STAが別のSTAからメッセージを受信するときに、通信を延期しないように命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、条件のセットに基づいて、OBSSの再使用を許可するかどうかをSTAのグループに命令し得る。別の態様では、STAのグループは、ワイヤレス通信デバイス1200からの距離に基づいて選択され得る。別の態様では、構成メッセージはSTAのグループと関連付けられるグループインジケータを含むことがあり、STAのグループはBSSの中のSTAのサブセットであることがある。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のAPの第2の通信延期ポリシーに基づき得る。別の構成では、ポリシー構成要素1224および/または処理システム1210は、通信延期ポリシーを第2のAPとネゴシエートすることによって、通信延期ポリシーを決定するように構成され得る。
[00202]受信機1205、処理システム1210、ポリシー構成要素1224、および/または送信機1215は、図11のブロック1105および1110に関して上で論じられた1つまたは複数の機能を実行するように構成され得る。受信機1205は受信機1012に対応し得る。処理システム1210はプロセッサ1004に対応し得る。送信機1215は送信機1010に対応し得る。ポリシー構成要素1224は、ポリシー構成要素1024に対応し得る。
[00203]一構成では、ワイヤレス通信デバイス1200は、ワイヤレス通信デバイス1200と関連付けられるBSS内のSTAのグループに対する通信延期ポリシーを決定するための手段を含み得る。ワイヤレス通信デバイス1200は、構成メッセージをSTAのグループに送信するための手段を含み得る。構成メッセージは通信延期ポリシーを示し得る。一構成では、通信延期ポリシーを決定するための手段は、1つまたは複数の条件に基づいて、STAのグループがOBSS送信に従うかどうかを決定するように構成され得る。別の態様では、1つまたは複数の条件は、BSSとOBSSとの間の実効的なBSS距離を含み得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、STAのグループ内の各STAに、各STAがBSSの中の別のSTAからメッセージを受信するときに通信を延期するように命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーはさらに、メッセージがOBSSからのものであるかどうか、別のSTAが第1のデバイスタイプであるか第2のデバイスタイプであるか、メッセージの受信信号強度が閾値より小さいかどうか、メッセージの受信信号強度がメッセージにおいて示される第2の閾値より小さいかどうか、および/または非延期の要件が満たされるかどうかのうちの少なくとも1つに基づいて、STAのグループ内の各STAに、各STAが別のSTAからメッセージを受信するときに、通信を延期しないように命令し得る。別の態様では、通信延期ポリシーは、条件のセットに基づいて、OBSSの再使用を許可するかどうかをSTAのグループに命令し得る。別の態様では、STAのグループは、ワイヤレス通信デバイス1200からの距離に基づいて選択され得る。別の態様では、構成メッセージはSTAのグループと関連付けられるグループインジケータを含むことがあり、STAのグループはBSSの中のSTAのサブセットであることがある。別の態様では、通信延期ポリシーは、第2のAPの第2の通信延期ポリシーに基づき得る。別の構成では、通信延期ポリシーを決定するための手段は、通信延期ポリシーを第2のAPとネゴシエートするように構成され得る。
[00204]たとえば、通信延期ポリシーを決定するための手段は、処理システム1210および/またはポリシー構成要素1224を含み得る。送信するための手段は、処理システム1210、ポリシー構成要素1224、および/または送信機1215を含み得る。
[00205]上で説明された方法の様々な動作は、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素、回路、および/またはモジュールなどの、動作を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。全般に、図に示されるいずれの動作も、その動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行され得る。
[00206]本開示に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、構成要素、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のPLD、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。
[00207]1つまたは複数の態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令もしくはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、コンパクトディスク(CD)ROM(CD−ROM)もしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ソフトウェアがウェブサイト、サーバまたは他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。したがって、コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備える。
[00208]本明細書で開示された方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく変更され得る。
[00209]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示された動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明された動作を実行するように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令を記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備え得る。特定の態様では、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含み得る。
[00210]さらに、本明細書で説明された方法および技法を実行するための構成要素および/または他の適切な手段は、適宜、ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ、および/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明された方法を実行するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明された様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段(たとえば、RAM、ROM、CDまたはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)をデバイスに結合するかまたは与えると様々な方法を得ることができるように、記憶手段を介して提供され得る。その上、本明細書で説明された方法および技法をデバイスに与えるための任意の他の好適な技法が利用され得る。
[00211]特許請求の範囲は、上で示された厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上で説明された方法および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な修正、変更および変形が行われ得る。
[00212]上記は本開示の態様を対象とするが、本開示の他の態様およびさらなる態様は、それらの基本的範囲から逸脱することなく考案されることが可能であり、それらの範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。
[00213]以上の説明は、本明細書で説明された様々な態様を、いずれの当業者も実践できるようにするために与えられる。これらの態様に対する様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用されることがある。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は1つまたは複数を指す。当業者に知られているか、または後で知られることになる、本開示全体にわたって説明される様々な態様の要素に対するすべての構造的等価物および機能的等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるものとする。その上、本明細書で開示されるいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に列挙されていない限り、または方法クレームの場合には、その要素が「ためのステップ」という句を使用して列挙されていない限り、米国特許法第112条(f)の規定の下で解釈されるべきではない。