[0031]異なる図における同じ番号のエンティティは、対応するエンティティ、− たとえば、同じエンティティを指す。
[0032]米国では、連邦通信委員会(FCC)は、UBPを測定できるデバイスが緊急911呼出しを行うとき、ネットワーク事業者が非補償気圧(UBP)の測定値を転送することを義務づけている。FCCはまた、ワイヤレスデバイスから緊急911呼出しがかけられるとき、ネットワーク事業者が、屋内で行われた緊急呼のための確度向上型位置特定情報(HALI:Heightened Accuracy Location Information)を、緊急発呼者に対する出動可能都市ロケーション、または緊急発呼者に対して水平に50メートルまで正確な地理的ロケーションのいずれかの形態で提供することを義務づけている。常に実現可能であり、信頼でき、または正確であるとは限らない、対応する高度(たとえば、建築物フロアレベル)にUBPが変換される必要があるので、公共安全側へのUBPの有用性は、都市ロケーションまたは地理的ロケーションのいずれかの有用性よりも低いことがある。加えて、UBPは、高度座標を公共安全応答ポイント(PSAP)に提供する事業者によって、あと数年のうちに置き換えられる場合がある。したがって、− たとえば、ワイヤレスデバイスからPSAPまでの介在する制御プレーンおよび/またはユーザプレーンインターフェースにわたってUBP情報の転送をサポートするように既存のプロトコルを修正することによって、UBPをサポートすることに過度に大きく投資することに、ネットワーク事業者の一部には抵抗があり得る。たとえば、UBP情報転送のサポートは、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサル移動電気通信システム(UMTS)のための、また国家緊急番号協会(たとえば、NENA(National Emergency Number Association) i3)対応PSAPへの、ならびにレガシーPSAPへのアクセスのための、既存のプロトコルおよびインターフェースの修正を必要とし得る。緊急911呼出しのためにUBP情報を含めることの有用性があまり期待されていないことが、既存のプロトコルおよびインターフェースへの大きい規格および実装の影響を正当化し得ない。
[0033]より効率的に非補償気圧(UBP)情報をPSAPに提供するための技法が、本明細書で説明される。UBP情報は、モバイルデバイス(たとえば、ユーザ機器(UE))によって、測位プロトコル(たとえば、3GPPによって規定されるLTE測位プロトコル(LPP)、またはオープンモバイルアライアンス(OMA:Open Mobile Alliance)によって規定されるLPP拡張(LPPe)プロトコル)を使用してロケーションサーバ(たとえば、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E−SMLC)または緊急安全ユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(E−SLP))に提供され得る。UBPは、パスカル(Pa)、ミリバール、または水銀柱などの単位でサポートされ得る。たとえば、LPPeでは、範囲を30,000〜115,000PaとしてPaという単位が使用され、そのことは概して、見込みのある任意の高度において、見込みのある任意の屋内または屋外の圧力を表すのに十分と見なされる。そのようなUBP情報をPSAPに提供することが可能であり得るが、既存のサービングネットワークによってサポートされる多くのインターフェースおよびプロトコルは、転送をサポートするように拡張される必要があり得る。そのような変更をネットワークにわたって実施するのではなく、UBP情報を運搬する効率を改善するための1つの方法は、UBPをいくつかの他の確度向上型位置特定情報(HALI)コンテンツと組み合わせることであることになる。たとえば、UBPは、出動可能都市ロケーション(たとえば、ストリートアドレスまたは建築物名称)と、または水平座標(たとえば、緯度および経度)および場合によっては高度、不確実レベルおよび/または信頼レベルを含み得る、地理的ロケーションと組み合わせられてよい。この組合せは、通信ネットワーク内の影響を及ぼされるプロトコルおよびインターフェースごとに別個のUBPパラメータを標準化および実装する必要を回避し得る。
[0034]図1を参照すると、本明細書の様々な技法が利用され得るユーザ機器(UE)100が図示される。UE100は、一般に、モバイルデバイスであり、様々なモバイル通信および/またはコンピューティングデバイスの機能を含むことができるかまたは実施することができ、例は、限定はしないが、現在存在するにせよ将来開発されるにせよ、セルフォン、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、デスクトップ、またはタブレットコンピュータなどのコンピューティングデバイス、自動車コンピューティングシステムなどを含む。UE100は、移動局、モバイルデバイス、端末、ワイヤレス端末、ワイヤレスデバイス、アクセス端末、加入者ユニット、ステーションと呼ばれることがあり、またはいくつかの他の名称によって呼ばれることもある。
[0035]UE100は、プロセッサ111(または、プロセッサコア)とメモリ140とを含む。UE100は、随意に、パブリックバス101またはプライベートバス(図示せず)によってメモリ140に動作可能に接続された信頼環境(trusted environment)を含み得る。UE100はまた、通信インターフェース120と、ワイヤレスネットワーク上でワイヤレスアンテナ122を介してワイヤレス信号123を送り取得するように構成されたワイヤレストランシーバ121とを含み得る。ワイヤレストランシーバ121は、通信インターフェース120を介してバス101に接続されている。ここで、UE100は、単一のワイヤレストランシーバ121を有するものとして示される。しかしながら、UE100は、代替として、WiFi(登録商標)(たとえば、IEEE802.11)、CDMA、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))、ロングタームエボリューション(LTE)、Bluetooth(登録商標)、短距離ワイヤレス通信技術などの複数の通信規格をサポートするために、複数のワイヤレストランシーバ121および/または複数のワイヤレスアンテナ122を有することができる。
[0036]通信インターフェース120および/またはワイヤレストランシーバ121は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)信号などであってよい。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。
[0037]UE100はまた、ユーザインターフェース150(たとえば、ディスプレイ、キーボード、タッチスクリーン、マイクロフォン、スピーカー)と、(たとえば、ワイヤレスアンテナ122と同じであってよく、または異なってもよい)SPSアンテナ158を介して衛星測位システム(SPS:satellite positioning system)信号159を(たとえば、SPS衛星から)受信するSPS受信機155とを含み得る。SPS受信機155は、単一のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS:global navigation satellite system)、または複数のそのようなシステムと通信することができる。GNSSは、限定はしないが、全地球測位システム(GPS)、Galileo、Glonass、Beidou(Compass)などを含むことができる。SPS衛星は、衛星、スペースビークル(SV:space vehicles)などとも呼ばれる。SPS受信機155は、SPS信号159を全体的または部分的に処理し、UE100のロケーションを決定するためにこれらのSPS信号159を使用し得るか、またはUE100がSPS信号の測定値をロケーションサーバ(たとえば、E−SMLCまたはE−SLP)に転送することを可能にし得、ロケーションサーバは、UE100に対するロケーションを測定値から算出する。プロセッサ111、メモリ140、デジタル信号プロセッサ(DSP)112、および/または専用プロセッサ(図示せず)も、SPS信号159を全体的もしくは部分的に処理するために、および/またはUE100のロケーションを計算するために、SPS受信機155とともに利用され得る。SPS信号159または他のロケーション信号からの情報の記憶は、メモリ140またはレジスタ(図示せず)を使用して実行される。1つのプロセッサ111、1つのDSP112、および1つのメモリ140しか図1に示されないが、これらの構成要素のいずれか、ペア、またはすべてのうちの2つ以上が、UE100によって使用されてよい。UE100に関連するプロセッサ111およびDSP112は、バス101に接続されている。
[0038]メモリ140は、1つまたは複数の命令またはコードとして機能を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体(または、媒体)を含むことができる。メモリ140を構成することができる媒体は、限定はしないが、RAM、ROM、FLASH、ディスクドライブなどを含む。概して、メモリ140によって記憶される機能は、汎用プロセッサ111、専用プロセッサ、またはDSP112によって実行される。したがって、メモリ140は、説明する機能をプロセッサ111および/またはDSP112に実行させるように構成されたソフトウェア(プログラミングコード、命令など)を記憶するプロセッサ可読メモリおよび/またはコンピュータ可読メモリである。代替として、UE100の1つまたは複数の機能は、全体的または部分的にハードウェアで実行されてもよい。
[0039]ロケーション、位置、ロケーション推定値、および位置推定値という用語は、地理的(測地とも呼ばれる)または都市的であり得るロケーションを指すために、本明細書で互換的に使用される。UE100に対する地理的ロケーションは、緯度、経度、および場合によっては高度(たとえば、平均海面の上もしくは下、または局所的な地上レベルの上もしくは下)などの座標、またはいくつかの近傍固定点に対して規定される局所的な座標(たとえば、局所的なX、Y、Z直交座標)を含み得る。UE100に対する都市ロケーション(都市アドレスとも呼ばれる)は、郵便アドレス、ストリートアドレス、よく知られている場所または建築物の名前、建築物または構造物の一部(たとえば、フロアレベル、部屋番号、アパート番号、空港にとってのゲート番号)への参照を含み得る。UE100に対する地理的ロケーションおよび都市ロケーションは、UE100に対する同じロケーションを指すことがあるが、異なる方法で表現されてよい。UE100からPSAPへの緊急呼の場合、UE100に対する都市ロケーションは、出動可能都市ロケーションまたは出動可能ロケーションと呼ばれることがあり、公共安全対応者をUE100のロケーションに出動させるために、PSAPによって使用され得る。
[0040]UE100は、視界内の他の通信エンティティおよび/またはUE100にとって利用可能な情報に基づいて、様々な技法を使用して、その現在位置を推定し得るか、またはUE100のロケーションを推定するためにロケーションサーバ(たとえば、E−SMLCまたはE−SLP)などの別のエンティティによって使用され得る情報を取得し得る。たとえば、UE100は、その位置を推定することができ、あるいは1つもしくは複数のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)に関連する近くのアクセスポイント(AP)、BluetoothもしくはZIGBEE(登録商標)などの短距離ワイヤレス通信技術を利用するパーソナルエリアネットワーク(PAN)、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)もしくは他の衛星測位システム(SPS)衛星、および/またはマップサーバから取得されたマップデータから取得された情報を使用して、別のエンティティがUE100の位置を推定することを可能にすることができる。場合によっては、ロケーションサーバは、E−SMLC、E−SLP、またはスタンドアロンサービングモバイルロケーションセンター(SAS)であってよく、UE100がロケーション関連測定値(たとえば、WLAN AP、セルラー基地局、GNSS衛星の測定値)を作成することを可能にするかまたは支援するために、支援データをUE100に提供し得る。UE100は、次いで、ロケーション推定値を算出するために測定値をロケーションサーバに提供し得るか、または測定値に基づいて、場合によってはロケーションサーバによって提供される(たとえば、GNSS衛星に対する軌道データおよびタイミングデータ、またはWLAN APおよび/もしくはセルラー基地局の正確なロケーション座標などの)他の支援データにも基づいて、ロケーション推定値をそれ自体で算出し得る。
[0041]圧力センサー130は、UE100内に(たとえば、内部的に)含まれてよく、または周辺デバイスとして(たとえば、外部的に)UE100に動作可能に結合されてもよい。圧力センサー130は、気圧情報(たとえば、10〜1200mbar)をプロセッサ111に提供するように構成される。例示的な圧力センサーは、Measurement SpecialtiesのMS5607、BoschのBMP085またはBMP280、およびSTMicroelectronicsのLPS22HBまたはLSP331APを含み得る。大気圧を検出するように構成された他のそのような圧電抵抗性圧力センサーが使用され得るので、これらの例は限定でない。圧力センサー130は、周辺気圧を検出するように構成され、UE100は、そのような非補償気圧(UBP)情報を通信システム(たとえば、E−SMLC、E−SLP、またはSASなどのロケーションサーバ)に提供し得る。気圧(barometric pressure)、気圧の空気圧(barometric air pressure)、大気圧(atmospheric pressure)という用語は、− たとえば、UE100のロケーションにおいて、大気圧を指すために本明細書で互換的に使用される。UBPという用語は、UEによる(たとえば、圧力センサー130を使用するUE100による)大気圧の測定値を指し、圧力測定値は、必ずしも測定値における任意の誤差を補償するようにUEによって調整されるとは限らない。
[0042]図1をさらに参照しながら図2を参照すると、非補償気圧(UBP)情報を転送するための例示的な通信システム200が示される。UE100は、通信サービスを取得するためにアクセスネットワーク202と通信し得る。UE100は、アクセスネットワーク202の中の1つもしくは複数の基地局および/または1つもしくは複数のアクセスポイントと通信し得る。UE100はまた、米国の全地球測位システム(GPS)、欧州のGalileoシステム、ロシアのGLONASSシステムなどの一部であってよい1つまたは複数の衛星290から、信号を受信し得る。UE100は、アクセスネットワーク202の中の基地局および/またはAPからの信号を測定し得、基地局および/またはAPに対する信号タイミング、信号強度、および/または信号品質の測定値を取得し得る。UE100はまた、衛星290からの信号を測定し得、衛星に対する擬似距離(または、コード位相もしくはキャリア位相)測定値を取得し得る。擬似距離測定値および/またはタイミング測定値は、UE100によるかまたはロケーションサーバ206によるかのいずれかで、UE100に対する位置推定値を導出するために使用され得る。UE100はまた、(たとえば、圧力センサー130によって測定されるような)非補償気圧(UBP)情報をロケーションサーバ206に提供するように構成される。
[0043]アクセスネットワーク202は、そのカバレージエリア内に位置するUEに無線通信を提供する。アクセスネットワーク202は、無線ネットワーク、無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)などと呼ばれることもある。アクセスネットワーク202は、以下で説明するように、基地局、アクセスポイント、ネットワークコントローラ、および/または他のエンティティを含み得る。サービングコアネットワーク204は、コアネットワークまたは発展型パケットコア(EPC:evolved packet core)と呼ばれることがあり、様々な通信サービスをサポートし得るネットワークエンティティを含み得る。ロケーションサーバ206は、サービングコアネットワーク204と通信するUEのための位置特定サービスをサポートし得(たとえば、UEがサービングコアネットワーク204へローミングすることを含む)、UEがロケーションサーバ206への任意のサービス加入もしくは任意の事前関係を有することを必要とすることがあり、または必要としないこともある。サービングコアネットワーク204はまた、レガシー緊急サービスネットワーク(ESN:Emergency Services Network)/PSAP210aおよびi3緊急サービスIPネットワーク(ESInet:Emergency Services IP network)/PSAP210bなどのPSAPとのメッセージングをサポートするように構成されたゲートウェイ208を含み得る。
[0044]ロケーションサーバ206は、E−SMLC、E−SLP、またはSASに相当し得、制御プレーン位置特定解決策(たとえば、ロケーションサーバ206がE−SMLCまたはSASである場合)、またはオープンモバイルアライアンス(OMA)SUPL解決策などのユーザプレーン位置特定解決策(たとえば、ロケーションサーバ206がE−SLPである場合)をサポートし得る。ロケーションサーバ206は、(i)UE100がロケーション関連測定値を作成および/またはそのような測定値からロケーション推定値を算出することを支援するために、支援データをUE100に転送し、(ii)ロケーション関連測定値および/またはロケーション推定値をUE100に要求し、ならびに/あるいは(iii)ロケーション関連測定値および/またはロケーション推定値をUE100から受信するために、UE100と相互作用し得る。ロケーションサーバ206は、UE100に対するロケーション推定値(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を、UE100から受信されたロケーション関連測定値から算出し得る。ロケーションサーバ206は、(i)3GPPによって規定されるLTE測位プロトコル(LPP)と、(ii)OMAによって規定されるLPP拡張(LPPe)プロトコルと、(iii)3GPPによって規定されるUMTS用の測位計算アプリケーションパート(PCAP)+無線リソース制御(RRC)プロトコルと、(iv)OMAによって規定されるSUPLユーザプレーン位置特定プロトコル(ULP:UserPlane Location Protocol)と、(v)3GPPによって規定されるLTE用のLTE測位プロトコルA(LPPa)+RRCプロトコルとを含む、いくつかの異なる測位プロトコルのうちの1つまたは複数を使用してUE100と相互作用し得る。たとえば、ロケーションサーバがE−SMLCまたはE−SLPであるとき、UE100およびロケーションサーバ206は、LPPeと組み合わせられたLPPを使用して相互作用し得る。LPPeと組み合わせられたLPPの使用は、LPP/LPPeと呼ばれることがあり、LPPメッセージを転送することを含み得、ここで、各LPPメッセージは、− たとえば、3GPP TS36.355においてLPPに対して規定されるように、単一のLPPeメッセージを埋め込む。
[0045]ゲートウェイ208は、3GPPによって規定されるような(たとえば、3GPP技術仕様(TS)23.167および23.271における)ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC:Gateway Mobile Location Center)またはロケーション検索機能(LRF:Location Retrieval Function)に相当し得、− たとえば、ゲートウェイ208がUE100のためのロケーション要求をレガシーESN/PSAP210aまたはi3 ESInet/PSAP210bから受信したとき、ロケーションサーバ206を経由してUE100の測位を誘発し得る。ゲートウェイ208は、次いで、ロケーションサーバ206からサービングコアネットワークの中の1つもしくは複数の中間エンティティを経由して、または直接ロケーションサーバ206から、UE100に対するロケーション情報(たとえば、出動可能都市ロケーションおよび/または地理的ロケーションを備え得るHALI)を受信し得、ロケーション情報をレガシーESN/PSAP210aまたはi3 ESInet/PSAP210bへ送り得る。
[0046]ロケーションサーバ206、ゲートウェイ208、またはサービングコアネットワーク204の中のいくつかの他のエンティティは、UE100に対する都市ロケーション用の国家緊急アドレスデータベース(NEAD)212を照会し得る。たとえば、UE100は、UE100にとって認識できる1つまたは複数のWLAN APおよび/またはBluetoothビーコンの識別情報(たとえば、MACアドレス)をロケーションサーバ206に提供し得、ロケーションサーバ206またはサービングコアネットワーク204の中のいくつかの他のエンティティは、これらの識別情報をNEAD212に提供し得る。NEAD212は、次いで、対応する都市ロケーション情報(たとえば、ストリートアドレスおよび/または建築物名称、フロアレベル、ならびに場合によっては部屋番号またはアパート番号)が前に構成されていた、知られているWLAN APおよび/またはBluetoothビーコンのデータベースを探索し得、識別されたAPおよび/またはビーコンのうちの1つまたは複数の各々に対する都市ロケーションを戻し得る。ロケーションサーバ206は、次いで、− たとえば、識別されたWLAN APおよび/またはBluetoothビーコンからの信号の、UE100による(たとえば、RSSIまたはRTTに対する)測定値から推定されるような、UE100のロケーションに最も近いように見えるWLAN APまたはBluetoothビーコンに対する、NEAD212によって戻された都市ロケーションを選択することによって、NEAD212によって戻された1つまたは複数の都市ロケーションを出動可能都市ロケーションに変換し得る。この出動可能都市ロケーション情報は、たとえば、次いで、UE100のためのHALIの一部としてゲートウェイ208に転送され得る。
[0047]NEAD212は、運用機能と、管理機能と、保守機能と、供給機能とを、国家緊急アドレスマネージャ(NEAM:National Emergency Address Manager)214から受信し得る。NEAM214は、1つまたは複数の外部データソース216から都市ロケーション情報を受信し得る。外部データソース216は、1つまたは複数のアクセスネットワークを形成し得る1つまたは複数の基準点(たとえば、WLAN APおよび/またはBluetoothビーコン)を所有または運用する事業者、ユーザ、または組織に相当し得る。提供される都市ロケーション情報は、所有または運用される基準点に対する都市ロケーション情報に相当し得る。一例では、外部データソース216は、NEAM214によって認証され得る一意の識別情報を有し得、都市ロケーション情報を提供するための許可を受信するために、いくらかの最小レベルの信用を確立し得る。NEAM214は、外部データソースの識別および認証、受信された都市ロケーション情報の検証、ならびにNEAD212の中の都市ロケーション情報の供給をサポートするように構成され得る。
[0048]動作において、UE100は、UE100のユーザからの緊急呼要求を検出した後(たとえば、ユーザが「911」に電話をかけたとき)、緊急呼要求を開始する。サービングコアネットワーク204は、UE100からレガシーまたは国家緊急番号協会(NENA)i3対応緊急サービスネットワークおよびそのPSAP(たとえば、210a、210b)への緊急呼の確立をサポートするように構成される。サービングコアネットワーク204によってサポートされる機能は、緊急呼検出と、呼経路設定と、出動可能ロケーションの供給とを含み得る。一例では、有効な加入を有するUE100に対して、サービングコアネットワーク204はまた、PSAPからのコールバックをサポートし得る。レガシーESN/PSAP210aは、米国電気通信工業会(TIA:Telecommunications Industry Association)とアライアンスフォーテレコミュニケーションインダストリソリューション(ATIS:Alliance for Telecommunications Industry Solutions)との共同規格J−STD−036において規定されるように、サービングコアネットワーク204から(たとえば、ゲートウェイ208から)緊急呼と、関連する出動可能ロケーション情報とを受信するように構成される。i3 ESInet/PSAP210bは、次世代手段(たとえば、NENA i3において規定されるような)を使用して、サービングコアネットワーク204から(たとえば、ゲートウェイ208から)緊急呼と出動可能ロケーション情報とを受信するように構成される。
[0049]図1および図2をさらに参照しながら図3Aを参照すると、3GPP LTEアクセスを用いてUBP情報を転送するためのロングタームエボリューション(LTE)アーキテクチャ300が示される。UE100は、通信サービスを取得するために無線アクセスネットワーク(RAN)の中のサービング発展型ノードB(eNB)302と通信し得る。RANは、図2におけるアクセスネットワーク202に相当し得、簡単のために図3Aに示されない他のネットワークエンティティを含み得、発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)と呼ばれることがある。eNB302は、ノードB、基地局、アクセスポイントなどと呼ばれることがある。UE100は、近くのeNB(たとえば、eNB302)からの信号を測定し得、eNBの識別情報、(たとえば、到来時間(TOA:time of arrival)、観測到来時間差(OTDOA:observed time difference of arrival)に対する)タイミング測定値、信号強度測定値、および/またはeNBに対する(たとえば、拡張セルID(ECID:Enhanced Cell ID)に対する)信号品質測定値を取得し得る。UE100は同様に、または代わりに、SPS衛星290に対する擬似距離を測定し得る。eNB識別情報、eNBタイミング測定値、eNB信号強度測定値、eNB信号品質測定値、および/またはSPS擬似距離測定値は、UE100に対するロケーション推定値を(たとえば、UE100によって、またはE−SMLC308もしくはE−SLP332などのロケーションサーバによって)導出するために使用され得る。UE100は同様に、または代わりに、WLAN390の中の近くのAPからの信号を受信するとともに随意に測定し得、そのことは、その信号がUE100によって受信され得る、WLAN390の中の(ビーコンと呼ばれることもある)WiFiまたはBluetooth(BT)AP用の識別情報(たとえば、MACアドレス)を取得することと、場合によっては受信信号強度表示(RSSI:Received Signal Strength Indication)またはラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT:Round Trip signal propagation Time)などのこれらの受信信号の特性を測定することとを含み得る。WLAN AP識別情報および測定値は、− たとえば、UE100によって、またはE−SMLC308もしくはE−SLP332などのロケーションサーバによって、UE100に対するロケーションを取得するために使用され得る。eNBおよび/またはWLAN AP識別情報は、前に説明したようなUE100に対する都市ロケーションを得るために、(たとえば、E−SMLC308またはE−SLP332などのロケーションサーバによって)NEAD212に照会するために使用され得る。1つのWLAN390しか図3Aに示されないが、UE100にとって認識できるWiFiおよび/またはBT APを含む他のWLAN(図3Aに示さず)があり得、したがって、本明細書におけるWLAN390への参照は、場合によっては2つ以上のWLANを参照するものと見なされるべきである。
[0050]eNB302は、UE100用のサービングMME304と通信し得、サービングMME304は、モビリティ管理、ゲートウェイ選択、認証、ベアラ管理などの様々な制御機能を実行し得る。MME304は、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E−SMLC)308およびゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)306と通信し得る。E−SMLC308は、UE100のためのUEベース、UE支援型、ネットワークベース、および/またはネットワーク支援型の測位方法をサポートし得、1つまたは複数のMME(たとえば、MME304)をサポートし得る。E−SMLC308は、ロケーションサーバ(LS)、スタンドアロンSMLC(SAS)などと呼ばれることもある。E−SMLC308は、位置特定サービスをサポートするためにNEAD212と通信し得る。E−SMLC308は、図2におけるロケーションサーバ206に相当し得る。GMLC306は、位置特定サービスをサポートするための様々な機能を実行し得、外部クライアント(たとえば、NEAD212)とインターフェースし得、加入者プライバシー、許可、認証、課金などのサービスを提供し得る。ロケーション検索機能(LRF)330は、GMLC306と通信し得、i3 ESInet342およびi3 PSAP344などの公共安全応答ポイント(PSAP)、ならびにレガシーESネットワーク346およびレガシーPSAP348などのレガシーシステムへの、経路IPベースの緊急呼を経路設定または支援し得る。SUPL測位センター(SPC:SUPL Positioning Center)334とSUPLロケーションセンター(SLC:SUPL Location Center)336とを含む緊急SUPLロケーションプラットフォーム(E−SLP)332も、LRF330とロケーション情報を通信するように構成される。E−SLP332は、ロケーションサーバ206の一例であり、LRF330は、サービングコアネットワーク204の中のゲートウェイ208の一例である。いくつかのネットワークでは、E−SLP332が展開されることがあるがE−SMLC308が展開されないことがあり、またはその逆も同様である。
[0051]サービングゲートウェイ316は、データ経路設定および転送、モビリティアンカリング(mobility anchoring)などの、UEのためのIPデータ転送に関係する様々な機能を実行し得る。パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ318は、UEのためのデータ接続性の保守、IPアドレス割振りなどの様々な機能を実行し得る。IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)ネットワークは、ボイスオーバーIP(VoIP)通話などのIMSサービスをサポートするための様々なネットワークエンティティを含み得る。IMSネットワークは、LRF330と、プロキシ呼セッション制御機能(P−CSCF:Proxy Call Session Control Function)320と、サービング呼セッション制御機能(S−CSCF:Serving Call Session Control Function)322と、緊急呼セッション制御機能(E−CSCF:Emergency Call Session Control Function)324と、ブレークアウトゲートウェイ制御機能340と、メディアゲートウェイ制御機能(MGCF:media gateway control function)338と、相互接続境界制御機能(IBCF:Interconnection Border Control Function)326と、経路設定決定機能(RDF:Routing Determination Function)328とを含み得る。
[0052]動作において、LTEアーキテクチャ300は、制御プレーン位置特定のためにLTEインターフェースとLTEプロトコルとを利用し得る。E−SMLC308によるUE100の測位のために、OMA LPPeプロトコルと組み合わせられた、3GPP TS36.355において規定されるLPPプロトコルが、Uuインターフェースを介してUE100とeNB302との間で使用され得る。LPP/LPPeメッセージは、3GPP TS23.271および36.305に記載されるように、UE100用のMME304およびeNB302を経由してUE100とE−SMLC308との間で転送され得る。確度向上型位置特定情報(HALI)をサポートするために、E−SMLC308は、認識できるWLAN APの識別情報と、認識できるWLAN APの信号測定値(たとえば、RSSI、RTT)と、UE100によってサポートされる場合は非補償気圧(UBP)とを、(たとえば、LPP/LPPe要求ロケーション情報メッセージをUE100へ送ることによって)要求するように構成され得、UE100は、それらを(たとえば、LPP/LPPe提供ロケーション情報メッセージをE−SMLC308へ送ることによって)提供するように構成され得る。この情報は、OMA LPPeバージョン1.0、バージョン1.1、およびバージョン2.0のプロトコルにおいてサポートされる。
[0053]代替実施形態では、E−SMLC308によるUE100の測位のために、(i)LPPeなしのLPPプロトコル単独、または(ii)3GPP 36.331において規定されるLTE用の無線リソース制御(RRC)プロトコルのいずれかが、Uuインターフェースを介してUE100とサービングeNB302との間で使用され得る。LPP(代替(i))の場合、3GPP TS23.271および36.305に記載されるように、LPPメッセージがUE100用のMME304およびサービングeNB302を経由してUE100とE−SMLC308との間で転送され得る。RRCの場合(代替(ii))、3GPP TS23.271および36.305に記載されるように、RRCメッセージがUE100とサービングeNB302との間で転送され得、LTE測位プロトコルA(LPPa)メッセージがUE100用のMME304を経由してeNB302とE−SMLC308との間で転送され得る。確度向上型位置特定情報(HALI)をサポートするために、E−SMLC308は、認識できるWLAN APの識別情報と、認識できるWLAN APの信号測定値(たとえば、RSSI、RTT)と、UE100によってサポートされる場合は非補償気圧(UBP)とを、(たとえば、LPP要求ロケーション情報メッセージをUE100へ送ることによって、またはUE100へのRRC要求メッセージをeNB302に送らせ得るLPPa要求メッセージをeNB302へ送ることによって)要求するように構成され得、UE100は、それらを(たとえば、LPP提供ロケーション情報メッセージをE−SMLC308へ送ることによって、またはE−SMLC308へのLPPa応答をeNB302に送らせるRRC応答をeNB302へ送ることによって)提供するように構成され得る。
[0054]MME304が3GPP制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報をE−SMLC308に要求することを可能にするために、3GPP TS29.171において規定される位置特定サービス(LCS:Location Services)アプリケーションプロトコル(LCS−AP:LCS Application Protocol)が、SLsインターフェースを介してMME304とE−SMLC308との間で使用され得る。HALI交換をサポートするために、LCS−APプロトコルは、E−SMLC308がHALIをMME304に戻すことを可能にし得る。GMLC306が3GPP制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報を要求および取得することを可能にするために、3GPP TS29.172において規定される発展型パケットコア(EPC)LCSプロトコル(ELP)が、SLgインターフェースを介してMME304とGMLC306との間で使用され得る。HALIをサポートするために、ELPプロトコルは、MME304がHALIをGMLC306に戻すことを可能にし得る。UE100がPSAP(たとえば、i3 PSAP344またはレガシーPSAP348)へのIMS緊急呼を確立しつつあるかまたは確立している場合には、LRF330が制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報をGMLC306に要求することを可能にするために、L0インターフェースがLRF330とGMLC306との間で使用され得る。HALIをサポートするために、L0インターフェースは、GMLC306がHALIをLRF330に戻すことを可能にし得る。L0インターフェースのために規定される可能なプロトコルは、OMAによって規定されるモバイルロケーションプロトコル(MLP)と、インターネットエンジニアリングタスクフォース(IETF)によって規定されるハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)対応ロケーション配信(HELD)プロトコルと、TIA/ANSI共同規格J−STD−036において規定されるE2インターフェースプロトコルとを含み得る。UE100がレガシーPSAP348への緊急呼を確立する場合には、レガシーESネットワーク346がUE100に対するロケーション情報をLRF330に要求することを可能にするために、Le E2インターフェースが、LRF330とレガシー緊急サービス(ES:emergency services)ネットワーク346の中のエンティティ(たとえば、自動ロケーション識別(ALI:Automatic Location Identification)エンティティ)との間で使用され得る。Le E2インターフェースは、TIA/ANSI共同規格J−STD−036およびNENAからのNENA−05−001規格において規定されるE2プロトコル、またはOMAによって規定されるモバイルロケーションプロトコル(MLP)のいずれかを使用し得る。UEがi3 ESInet342への緊急呼を確立するかまたは確立している場合には、ESInet342(たとえば、緊急サービス経路設定プロキシ(ESRP:Emergency Services Routing Proxy)またはi3 PSAP344)の中の、またはそれに接続されたエンティティがUE100に対するロケーション情報をLRF330に要求することを可能にするために、Le i3インターフェースが、LRF330と緊急サービスi3ネットワーク(ESInet)342との間で使用され得る。一例では、Le i3インターフェースは、HELD、MLP、またはIETFセッション開始プロトコル(SIP)SUBSCRIBE/NOTIFYプロトコルを使用し得る。
[0055]LTEアーキテクチャ300は同様に、または代わりに、SUPLユーザプレーン位置特定用のインターフェースとプロトコルとを利用し得る。OMA SUPLユーザプレーン解決策を使用してUE100の測位をサポートするために、OMA TS OMA−AD−SUPL−V2_0において規定されるようなLupインターフェースが、UE100(SUPL対応端末(SET:SUPL Enabled Terminal)と呼ばれる)とE−SLP332との間で使用され得る。緊急呼に関連するロケーションの場合には、E−SLP332が、UE100のためのサービングコアネットワークの中で使用されるように構成され得る。Lupインターフェースは、UE100とE−SLP332との間で、OMA−TS−ULP−V2_0_3において規定されるULPメッセージの交換を可能にする。E−SLP332は、論理的または物理的に、SLC336およびSPC334に分割され得る。SLC336は、UE100とのSUPLセッションを確立および制御するように構成される。SPC334は、UE100のロケーションを取得するように構成される。その時、ULPメッセージが制御およびサービス供給のために使用されるのか、それとも測位のために使用されるのかに応じて、任意のULPメッセージ用のエンドポイントは、それぞれ、SLC336またはSPC334のいずれかである。UE100(たとえば、LTEアクセスを有する)の場合には、測位のために使用されるULPメッセージは、通常、1つまたは複数のLPPメッセージをカプセル化する。カプセル化された各LPPメッセージは、1つのLPPeメッセージをさらにカプセル化することができる。確度向上型位置特定をサポートするために、LPP、LPP/LPPe、またはRRC/LPPaを使用して上記で制御プレーン位置特定に対して説明されたのと同じ情報をSPC334が要求し、UE100が戻すことを可能にするために、LPP/LPPeが使用され得る。
[0056]SLC336がSPC334を使用してUE100の測位を誘発するとともにUE100に対するロケーション情報をSPC334から取得することを可能にするために、OMA TS OMA−TS−ILP−V2_0_3において規定される内部ロケーションプロトコル(ILP:Internal Location Protocol)が、Llpインターフェースを介してSLC336とSPC334との間で使用され得る。確度向上型位置特定をサポートするために、ILPプロトコルは、SPC334がHALIをSLC336に戻すことを可能にし得る。UE100がPSAP(たとえば、レガシーPSAP348またはi3 PSAP344)へのIMS緊急呼を確立するかまたは確立している場合には、LRF330がSUPL解決策を使用してUE100に対するロケーション情報をE−SLP332に要求することを可能にするために、L0インターフェースが、LRF330とE−SLP332との間で使用され得る。確度向上型位置特定をサポートするために、L0インターフェースは、E−SLP332が確度向上型位置特定情報をLRF330に戻すことを可能にする。L0インターフェースのために規定される可能なプロトコルは、MLPと、HELDと、TIA/ATIS共同規格J−STD−036において規定されるE2インターフェースプロトコルとを含み得る。ユーザプレーンの中のLe E2およびLe i3インターフェースは、上の制御プレーン位置特定に対して説明したものと同じであってよい。
[0057]図1〜図3Aをさらに参照しながら図3Bを参照すると、ユニバーサル移動電気通信システム(UMTS)アクセスを用いてUBP情報を転送するためのUMTSアーキテクチャ350が示される。UMTSアーキテクチャ350は、図3Aに示し前に説明したような、図3Bにも存在する要素に加えて、ノードB352を有するキャリアネットワークと、無線ネットワークコントローラ(RNC:radio network controller)356と、スタンドアロンSMLC(SAS)354と、モバイル交換センター(MSC:mobile switching center)サーバ358と、GMLC306と、サービングGPRSサポートノード(SGSN:serving GPRS support node)360と、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN:gateway GPRS support node)362とを含む。UMTSアーキテクチャでは、SAS354は、サービングコアネットワーク204の中のロケーションサーバ206の一例である。
[0058]回線交換(CS:Circuit Switched)アクセスを有する制御プレーン位置特定の場合には、3GPP TS25.331において規定されるUMTS用のRRCプロトコルが、RNC356によるUE100の測位のためにUuインターフェースを介して使用され得る。確度向上型位置特定をサポートするために、RNC356は、認識できるWLAN AP(たとえば、WLAN390の中のAP)の識別情報と、UE100によってサポートされる場合は非補償気圧(UBP)とを要求するように構成され、UE100は、それらを提供するように構成される。RNC356が3GPP制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報をSAS354に要求することを可能にするために、3GPP TS25.453において規定されるような測位計算アプリケーションパート(PCAP)プロトコルが、Iupcインターフェースを介してUE100用のRNC356とSAS354との間で使用され得る。RNC356およびSAS354は、異なる位置方法の使用と、UE100とのRNC356相互作用とをSAS354が制御するSAS中心モード、または異なる位置方法の使用とUE100とのすべての相互作用とをRNC356が制御するRNC中心モードのいずれかで、PCAPを使用して相互作用することができ、UE100のための支援データを提供すること、またはUE100によってRNC356に提供されるロケーション関連測定値からロケーションを算出することだけのために、SAS354を呼び出す。確度向上型位置特定をサポートするために、PCAPプロトコルは、RRCを使用してUE100によって提供される追加のロケーション情報(たとえば、WLAN390および/またはUBPの測定値)をRNC356が転送することを可能にし得る。MSCサーバ358が3GPP制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報をRNC356に要求することを可能にするために、3GPP TS25.413において規定される無線アクセスネットワークアプリケーションパート(RANAP:Radio Access Network Application Part)プロトコルが、Iu−csインターフェースを介してUE100用のMSCサーバ358とRNC356との間で使用され得る。GMLC306が3GPP制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報を要求および取得することを可能にするために、3GPP TS29.002において規定されるようなモバイルアプリケーションパート(MAP:Mobile Application Part)プロトコルが、Lgインターフェースを介してUE100用のMSCサーバ358とGMLC306との間で使用され得る。UE100がCS領域を使用してレガシーPSAP348への緊急呼を確立している場合には、レガシーESネットワーク346がUE100に対するロケーション情報をGMLC306に要求することを可能にするために、Le E2インターフェースが、GMLC306とレガシーESネットワーク346の中のエンティティ(たとえば、ALI)との間で使用され得る。Le E2インターフェースは、TIA/ATIS共同規格J−STD−036および(NENAからの)NENA−05−001規格において規定される。
[0059]パケット交換(PS:Packet Switched)アクセスおよび制御プレーン位置特定の場合には、UMTSアーキテクチャ350はまた、確度向上型位置特定をサポートするために、サービングUMTSネットワーク内での、およびサービングUMTSネットワークへの、インターフェースとプロトコルとをサポートする。PSアクセスを有する制御プレーン位置特定の場合には、3GPP TS25.331において規定されるようなRRCプロトコルが、RNC356によるUE100の測位のためにUuインターフェースを介して使用され得る。RNC356が3GPP制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報をSAS354に要求することを可能にするために、3GPP TS25.453において規定されるようなPCAPプロトコルが、Iupcインターフェースを介してUE100用のRNC356とSAS354との間で使用され得る。SGSN360が3GPP制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報をRNC356に要求することを可能にするために、3GPP TS25.413において規定されるRANAPプロトコルが、Iu−psインターフェースを介してUE100用のSGSN360とRNC356との間で使用され得る。GMLC306が3GPP制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報を要求および取得することを可能にするために、3GPP TS29.002において規定されるMAPプロトコルが、Lgインターフェースを介してUE100用のSGSN360とGMLC306との間で使用され得る。GMLC306が3GPP制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報を要求および取得することを可能にするために、3GPP TS29.172において規定されるELPプロトコルが、Lgdインターフェースを介してUE100用のSGSN360とGMLC306との間で使用され得る。Lgdインターフェースは、3GPP発展型パケットシステム(EPS)ベースのインターフェースとプロトコルとをサポートするSGSNに適用可能である。UE100がPSアクセスを使用してPSAP(たとえば、レガシーPSAP348またはi3 PSAP344)への緊急呼を確立しつつあるかまたは確立している場合には、LRF330が3GPP制御プレーン解決策を使用してUE100に対するロケーション情報をGMLC306に要求することを可能にするために、L0インターフェースが、LRF330とGMLC306との間で使用され得る。確度向上型位置特定をサポートするために、L0インターフェースは、GMLC306が確度向上型位置特定情報をLRF330に戻すことを可能にし得る。L0インターフェースのために規定される可能なプロトコルは、MLPと、HELDと、J−STD−036において規定されるE2インターフェースプロトコルとを含む。UE100がPSアクセスを使用してレガシーPSAP348への緊急呼を確立している場合には、レガシーESネットワーク346がUE100に対するロケーション情報をLRF330に要求することを可能にするために、Le E2インターフェースが、LRF330とレガシー緊急サービスネットワークの中のレガシーESネットワーク346との間で使用され得る。Le E2インターフェースは、TIA/ATIS共同規格J−STD−036およびNENA−05−001において規定されるE2プロトコル、またはOMA MLPプロトコルを使用し得る。UE100がPSアクセスを使用してESInet342への緊急呼を確立しつつあるかまたは確立している場合には、ESInetの中の、またはESInetに接続されたエンティティ(たとえば、ESRPまたはi3 PSAP344)がUE100に対するロケーション情報をLRF330に要求することを可能にするために、Le i3インターフェースが、LRF330と緊急サービスi3ネットワーク(ESInet)342との間で使用され得る。Le i3インターフェースは、HELD、MLP、またはSIP SUBSCRIBE/NOTIFYを使用し得る。
[0060]ユーザプレーン位置特定の場合には、UMTSアーキテクチャ350は同様に、または代わりに、確度向上型位置特定をサポートするために、UMTS PSアクセス内のインターフェースとプロトコルとをサポートする。OMA SUPLユーザプレーン解決策を使用してUE100の測位をサポートするために、OMA仕様OMA−AD−SUPL−V2_0において規定されるようなLupインターフェースが、UE100とE−SLP332との間で使用され得る。Lupインターフェースは、OMA TS OMA−TS−ULP−V2_0_3において規定されるSUPL ULPメッセージの、測位されているUE100とE−SLP332との間での交換を可能にする。E−SLP332は、SLC336およびSPC334に分割され、UE100とE−SLP332との間のSUPLセッションを確立および制御するためにSLC336が使用され、UE100のロケーションを取得するためにSPC334が使用される。ULPメッセージが制御およびサービス供給のために使用されるのか(エンドポイントがSLC336であるとき)、それとも測位のために使用されるのか(エンドポイントがSPC334であるとき)に応じて、任意のSUPL ULPメッセージ用のエンドポイントは、SLC336またはSPC334のいずれかである。UMTSアクセスを有するUE100の場合には、測位のために使用されるULPメッセージは、3GPP TS25.331において規定されるRRCプロトコルのための1つもしくは複数のLPPメッセージまたは1つもしくは複数のRRCメッセージをカプセル化し得る。LPPメッセージの場合には、カプセル化された各LPPメッセージは、1つのLPPeメッセージをさらにカプセル化することができる。確度向上型位置特定をサポートするために、制御プレーン位置特定に対して説明されたのと同じ情報(たとえば、WLAN390および/またはUBPに対する測定値)をSPC334が要求し、UE100が戻すことを可能にするために、LPP、LPP/LPPe、またはRRCが使用され得る。SLC336がSPC334を使用してUE100の測位を誘発するとともにUE100に対するロケーション情報をSPC334から取得することを可能にするために、OMA TS OMA−TS−ILP−V2_0_3において規定されるようなILPプロトコルが、Llpインターフェースを介してSLC336とSPC334との間で使用され得る。UE100がPSAP(たとえば、レガシーPSAP348またはi3 PSAP344)へのIMS緊急呼を確立しつつあるかまたは確立している場合には、LRF330がUE100に対するロケーション情報をE−SLP332に要求することを可能にするために、L0インターフェースが、LRF330とE−SLP332との間で使用され得る。L0インターフェースのために規定される可能なプロトコルは、MLPと、HELDと、J−STD−036において規定されるE2インターフェースプロトコルとを含む。Le E2およびLe i3インターフェースにとっての影響は、前に説明したUMTS制御プレーン位置特定に対する影響と同じである。
[0061]図1〜図3Bをさらに参照しながら図4を参照すると、都市ロケーション情報を用いた例示的なUBP転送手順のメッセージフロー図400が示される。メッセージフローの中のノードは、UE402と、サービングネットワーク404と、PSAP406とを含む。UE402は、図1〜図3BにおけるUE100に相当し得る。サービングネットワーク404は、図2におけるサービングコアネットワーク204ならびに/または図3Aおよび3Bに示すようなLTEおよびUMTSアーキテクチャ300、350の1つもしくは複数の要素を含み得る。PSAP406は、レガシーPSAP348またはi3 PSAP344に相当し得る。たとえば、非補償気圧(UBP)は、サービングネットワーク404の中のロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ206、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354)およびサービングネットワーク404の中のゲートウェイ(たとえば、ゲートウェイ208、GMLC306、またはLRF330)を経由して、UE402からPSAP406(たとえば、i3 PSAP344、レガシーPSAP348)に転送され得る。UE402における圧力センサー130は、UBPを測定するように構成され得、プロセッサ111およびワイヤレストランシーバ121は、第1のメッセージ408を介してUBPをサービングコアネットワーク404に提供するように構成され得る。一例では、第1のメッセージ408は、LPPeを使用してUE402によってロケーションサーバ(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354)に提供され得、ここで、LPPeは、LPPと組み合わせて(すなわち、LPP/LPPeとして)使用され得る。LPPeにおいてサポートされるUBPは、一実施形態では、範囲を30,000〜115,000Paとしてパスカル(Pa)という単位であってよい。UBPに対して他の測定単位(たとえば、ミリバール)および範囲も使用されてよい。概して、UBP範囲は、UE402とって見込みのある任意の高度において、可能な屋内または屋外の大気圧を表すのに十分であるべきである。別の例では、第1のメッセージ408は、(i)LPP、(ii)(たとえば、UE402とeNB302のようなサービングeNBとの間の)LTE用のRRC+(たとえば、サービングeNBとE−SMLC308との間の)LPPa、または(iii)(たとえば、UE402とRNC356のようなサービングRNCとの間の)UMTS用のRRC+(たとえば、サービングRNCとSAS354との間の)PCAPを使用して、UE402によってロケーションサーバ(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354)に提供され得る。
[0062]ステージ410において、サービングネットワーク404(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、SPC334、またはSAS354などの、サービングネットワーク404の中のロケーションサーバ206)は、第1のメッセージ408を介して受信されたUBPをUE402に対する都市ロケーション情報と組み合わせるように構成される。都市ロケーション情報は、前に説明したようなNEAD212などのNEADによって提供され得る。既存のインターネット規格(たとえば、IETF RFC6848)は、プレゼンス情報データフォーマットロケーションオブジェクト(PIDF−LO)ドキュメントとともにまたは動的ホスト構成プロトコル(DHCP)によって使用されるような、都市ロケーション用の拡張タイプを定義し、インターネット番号割当て機関(IANA:Internet Assigned Numbers Authority)に登録するための仕組みを提供する。数値(たとえば、パスカルまたはミリバールという単位での10進数または2進数)としてUBPを運搬するために、この仕組みに基づく都市アドレスタイプが登録され得る。UE402に対する出動可能都市ロケーションが、NEAD212から受信されたUE402に対する1つまたは複数の都市ロケーションを使用してロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ206、E−SMLC308、SAS354、SPC334、またはE−SLP332)において決定される場合(たとえば、図2に関連して前に説明したように)、およびUBPもロケーションサーバにおいてUE402から受信される場合、ステージ410において、サービングネットワーク404の中のロケーションサーバは、UBPを運搬するために、IANAに登録された都市アドレスタイプを使用してUBPを都市ロケーションの中に組み合わせることができる。組み合わせられた出動可能都市ロケーションとUBPパラメータ412とを含むメッセージは、中間エンティティ(たとえば、MME304、GMLC306、SLC336、RNC356、MSCサーバ358、SGSN360のうちの1つまたは複数)を通じてゲートウェイ〜PSAP(たとえば、GMLC306またはLRF330のいずれか)まで透過的に転送および処理され得る。一例では、組み合わせられた出動可能都市ロケーションおよびUBPパラメータ412は、IETF HELDプロトコル、OMA MLP、またはJ−STD−036 E2プロトコルを使用してPSAP406に転送され、PSAP406が出動可能都市ロケーションとUBP測定値の両方をPSAP406の事業者(図4に示さず)に提示する。別の例では、サービングネットワーク404の中のゲートウェイ(たとえば、GMLC306またはLRF330)が、受信された出動可能都市ロケーションおよびUBPパラメータ412からUBPを抽出してよく、UBPをPSAP406に(たとえば、HELD、MLP、またはE2プロトコルにとって新たなパラメータを使用して)別個に転送してよい。出動可能都市ロケーションがサービングネットワーク404の中のロケーションサーバによってNEAD212から取得されない場合には、サービングネットワーク404の中のロケーションサーバは、空き出動可能都市ロケーションパラメータ412を構築するように構成され得、空き出動可能都市ロケーションパラメータ412はUBPのみを含む。この空き出動可能都市ロケーション(たとえば、単にUBP)は、前に説明したような組み合わせられた出動可能都市ロケーションおよびUBPパラメータ412用と同様の方法で運搬され得る。
[0063]フロー図400は、データフォーマットと、インターフェースと、プロトコルとを発展させることに基づいて修正され得る。たとえば、上記で説明したように特にUBPを運ぶために、新たな都市アドレス(CA)タイプがIANAに登録されてよい。代替として、温度、湿度などのUEのロケーションに対する環境データならびにUBPを運ぶために、新たな都市アドレスタイプがIANAに登録されてよい。再び代替として、都市ロケーション内の他の所に適合せず、その内容がIANAによって制約または規定されない種々の情報を運搬するために、新たな種々の都市アドレスタイプがIANAに登録されてよい。この新たな種々の都市アドレスタイプは、文字列を備えることができ、(たとえば、nnnnnnが10進数で表現されたUBPの値を表す一連の10進数字である場合)UBPを運搬するための「UncompensatedBaroPressure=nnnnnnPa」などの特定の文字列を運搬するために使用され得る。すでにIANAに登録されている既存の都市アドレスタイプも、UBPを運搬するために使用され得る。たとえば、UBPを運搬するために使用され得るPIDF−LO用の2つの既存の都市アドレスタイプがある。詳細には、都市アドレスタイプ22(LOCと呼ばれる)が、追加の(すなわち、指定されていない)ロケーション情報を含み、都市アドレスタイプ32(ADDCODEと呼ばれる)が、追加の数字コードを許容する。タイプ22およびタイプ32の都市アドレスタイプは、(たとえば、nnnnnnが10進数でUBP値を表す一連の10進数字である場合)UBPを運搬するための「UncompensatedBaroPressure=nnnnnnPa」などの文字列を含むように拡張され得る。
[0064]図1〜図3Bをさらに参照しながら図5を参照すると、メッセージコールフロー図500は、地理的ロケーション情報を用いたUBP転送手順の別の例を示す。メッセージコールフローの中のノードは、UE502と、ロケーションサーバ504と、ゲートウェイ506と、PSAP508とを含む。UE502は、図1〜図3BにおけるUE100に相当し得る。ロケーションサーバ504およびゲートウェイ506は、図2、図3A、および図3Bに示すような通信システム200ならびに/またはLTEおよびUMTSアーキテクチャ300、350の1つもしくは複数の要素に相当し得る。たとえば、ロケーションサーバ504は、ロケーションサーバ206、E−SMLC308、E−SLP332、SPC334、またはSAS354に相当し得る。ゲートウェイ506は、ゲートウェイ208、LRF330、またはGMLC306に相当し得る。PSAP508は、レガシーPSAP348またはi3 PSAP344に相当し得る。たとえば、非補償気圧(UBP)は、ロケーションサーバ504(たとえば、ロケーションサーバ206、E−SMLC308、SAS354、またはE−SLP332)およびゲートウェイ506(たとえば、ゲートウェイ208、GMLC306、またはLRF330)を経由して、UE502からPSAP508(たとえば、i3 PSAP344、レガシーPSAP348)に転送され得る。UE502における圧力センサー130は、UBPを測定するように構成され得、プロセッサ111およびワイヤレストランシーバ121は、第1のメッセージ510を介してUBPをロケーションサーバ504に提供するように構成され得る。一例では、第1のメッセージ510は、LPPeを使用してUE502によってロケーションサーバ504(たとえば、E−SMLC308、SAS354、またはE−SLP332)に提供され、ここで、LPPeは、LPPと組み合わせて(たとえば、LPP/LPPeとして)使用され得る。別の例では、第1のメッセージ510は、(i)LPP、(ii)(たとえば、UE502とeNB302のようなサービングeNBとの間の)LTE用のRRC+(たとえば、サービングeNBとE−SMLC308との間の)LPPa、または(iii)(たとえば、UE502とRNC356のようなサービングRNCとの間の)UMTS用のRRC+(たとえば、サービングRNCとSAS354との間の)PCAPを使用して、UE502によってロケーションサーバ504(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354)に提供され得る。UE502の地理的ロケーションは、ロケーションサーバ504によって決定されてよく、またはロケーションサーバ504においてUE502から受信されてもよい。ステージ512において、ロケーションサーバ504は、地理的ロケーションを(たとえば、第1のメッセージ510の中でUE502から受信されるような)UBPと組み合わせるように構成される。組み合わせられた地理的ロケーションおよびUBPパラメータ514は、次いで、ゲートウェイ506(たとえば、GMLC306またはLRF330)に転送され得る。組み合わせられた地理的ロケーションおよびUBPパラメータの転送は、サービングネットワークの中の中間エンティティにとって透過的であり得る(たとえば、MME304、GMLC306、SLC336、RNC356、MSCサーバ358、SGSN360のうちの1つまたは複数にとって透過的であり得る)。組み合わせられた地理的ロケーションおよびUBPパラメータ514は、図3Aおよび図3Bに関連して前に説明された3GPP制御プレーン位置特定解決策またはSUPLユーザプレーン位置特定解決策のための既存のインターフェースとプロトコルとを使用して、ロケーションサーバ504からゲートウェイ506に透過的にさらに転送され得る。これらのインターフェースは、3GPP SLs、SLg、L0、Lg、Lgd、Iupc、Iu−cs、およびIu−psインターフェースのうちの1つまたは複数を含み得る)。一例では、地理的ロケーションがロケーションサーバ504によってUE502から受信されないか、またはロケーションサーバ504によって決定されない場合、ゲートウェイ506(たとえば、GMLC306またはLRF330)〜PSAP508までUBPを転送するために、任意の空き(ヌル)地理的ロケーションがロケーションサーバ504によって作成されてよい。ステージ516において、ゲートウェイ506(たとえば、GMLC306またはLRF330)は、組み合わせられた地理的ロケーションとUBPパラメータ514とを構文解析し、地理的ロケーションから(または、地理的ロケーションが空である場合はヌル地理的ロケーションから)UBPを除去するように構成される。除去されたUBPは、別個のパラメータとしてPSAP508へ送られてよい。たとえば、ゲートウェイ506は、除去されたUBPをメッセージ518の中のパラメータとしてPSAP508へ送ってよい。
[0065]通常、地理的ロケーションは、3GPPプロトコルでは3GPP TS23.032において規定されるオクテット列によって表され得る。UBPを3GPP地理的ロケーションの中に組み合わせるために、ロケーションサーバ504は、UBPを運搬するための小さい定数個の(たとえば、2つまたは3つの)追加オクテットを地理的ロケーションオクテット列に連結するように構成され得る。一例では、UBPは、地理的ロケーション列に加えられる3つの追加オクテットを使用して、Paの単位でのバイナリ値として符号化され得る。追加オクテットは、地理的ロケーション列の末尾において連結されてよく、組み合わせられた地理的ロケーション列およびUBPの長さが、(たとえば、地理的ロケーション列の中の第1のオクテットによって示されるような)地理的ロケーションのタイプに対して規定された長さを、UBPを符号化するために使用されたオクテットとしての既知の固定数だけ上回ると決定することによって、(たとえば、ゲートウェイ506によって)検出され得る。ゲートウェイ506は、次いで、組み合わせられた地理的ロケーションおよびUBPパラメータから追加UBPオクテットを構文解析するように構成され得る。
[0066]一例では、UBPは、ロケーションサーバ504によって地理的ロケーションの高度座標の中に含められ得る。3GPPネットワークの場合、(たとえば、TS23.032で標準化されるような)高度を含む2つのタイプの地理的ロケーション形状がある。2つの地理的ロケーション形状は、高度を有する楕円点と、高度および不確実楕円を有する楕円点とを含む。両方の地理的ロケーション形状に対して、高度座標は、2Paの精度までPaの単位でUBPを含めることをサポートすることになる2オクテットである。一実施形態では、UBPは、ステージ512において、知られているアルゴリズムを使用してロケーションサーバ504(たとえば、E−SMLC308、SAS354、またはE−SLP332)によって、いくらかの不変の基準海面気圧(いかなる現在の海面気圧にも関係しない)に対する等価高度(または、深度)に変換され得、ステージ516において、ゲートウェイ506(たとえば、GMLC306またはLRF330)によって元通りにUBPに変換され得る。サービングネットワークは、地理的ロケーションの高度座標がUBP情報を表すのか、それとも実際の高度を現すのかを決定するように構成され得る。一例では、ネットワークは、すべてのUEに対して1つのタイプの高度座標、− たとえば、高度符号化UBPまたは実際の高度のいずれかのみをサポートしてよい。別の例では、UBPを運ぶ高度座標を実際の高度を表す高度座標から区別するために、ネットワークにおいて表記法が採用され得る。そのような表記法は、サービングネットワークが、実際の高度と、UBPを符号化する高度の両方をサポートすることを可能にすることになる。一例として、限定ではなく、UBPを符号化する高度値から実際の高度を区別するための1つの可能な表記法は、高度不確実楕円を有する楕円点の場合に7ビットの不確実高度を使用することを含み得る(たとえば、UBPを示すために、不確実の値を、通常は誤差がないことを意味する0に設定する)。高度を有する楕円点と高度および不確実楕円を有する楕円点の両方に適用可能な別の例示的な表記法は、普通はUBPを符号化するために発生しない高度値の範囲を予約することを含む。たとえば、範囲−2**14〜−2**15メートルの中の深度は、UBPを符号化するために再割り当てされてよく、そのことは、事実上、UBPを符号化するために14ビットを割り当てることを意味し得、約8Paの精度を可能にし得る。一実施形態では、モバイルロケーションプロトコル(MLP)データ構造が、UBPパラメータを規定するために使用され得る。たとえば、MLPでは、地理的ロケーション形状が、XMLを使用する文字列として規定され得る。既存または新規のXMLタグが、UBPパラメータを規定するために使用され得る。
[0067]一実施形態では、ロケーションサーバ(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354)は、NEAD212から受信された、UEに対する1つまたは複数の都市ロケーションを使用して、UE(たとえば、UE100)に対する出動可能都市ロケーションを決定し得る(たとえば、図2に関連して前に説明したように)。ロケーションサーバは、次いで、決定された出動可能都市ロケーションをPIDF−LOロケーションオブジェクト(たとえば、RFC5139および6848において規定されるような)内に運搬し得、PIDF−LOロケーションオブジェクトは、ゲートウェイ(たとえば、GMLC306またはLRF330)に転送され得、次いで、変更なしにPSAPに(たとえば、HELD、MLP、またはJ−STD−036におけるE2プロトコルを使用してi3 PSAP344またはレガシーPSAP348に)転送され得るか、または(たとえば、HELD、MLP、またはJ−STD−036 E2プロトコルによってサポートされるフリーフォーマットの都市ロケーションを使用して)PSAPに転送され得る出動可能都市ロケーション部を抽出するために使用され得るかのいずれかである。PIDF−LOロケーションオブジェクトは、都市ロケーション、地理的ロケーション、または都市ロケーション+地理的ロケーション、ならびに日付/タイムスタンプおよびプライバシー要件などのいくつかの他のロケーション関連パラメータを含み得る。PIDF−LOの地理的ロケーションコンポーネントは、サービングネットワークの中でのロケーションサーバからゲートウェイへの地理的ロケーション転送として使用される必要がなくてよく、3GPP制御プレーン位置特定解決策およびOMA SUPLユーザプレーン位置特定解決策にとって適用可能な、3GPPおよびOMAプロトコルにおける他の既存のパラメータによってサポートされ得る。ロケーションサーバ(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354)は、UBPを含めることをサポートするために、PIDF−LOの中の新規または既存のパラメータ、新規または既存のフィールド、あるいは他の新規または既存の値を使用して、(たとえば、UE100またはUE502から受信された)UBPをPIDF−LOの中に組み合わせ得る。UBPを含むPIDF−LOは、次いで、ゲートウェイ(たとえば、ゲートウェイ208、LRF330、またはGMLC306)を経由してPSAPに転送され得、またはUBPがPIDF−LOから抽出されPSAPに別個に転送される場合、ゲートウェイまで転送され得る。
[0068]図1〜図5をさらに参照しながら図6を参照すると、UBPと都市ロケーション情報とをPSAPに提供するためのプロセス600は、図示のステージを含む。ただし、プロセス600は例にすぎず、限定的でない。プロセス600は、たとえば、ステージを追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わせ、および/または並行して実行させることによって改変されてよい。たとえば、UBP情報は、都市ロケーション情報を取得する前にサービングネットワークによって取得されてよい。UBPおよび都市ロケーション情報は、1つまたは複数のメッセージの中でPSAPに提供され得る。一実施形態では、プロセス600は、図9に示すような1つまたは複数のコンピュータシステム上で実行され得る。
[0069]ステージ602において、サービングコアネットワーク204は、ユーザ機器(UE)100に対する出動可能都市ロケーションを取得するように構成される。サービングコアネットワーク204は、UE100に対する(たとえば、1つまたは複数の都市ロケーションを備える)都市ロケーション情報をNEAD212から取得し、この都市ロケーション情報から出動可能都市ロケーションを取得するための手段として、E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354などのロケーションサーバ206を含み得る(たとえば、図2に関連して前に説明したように)。都市ロケーション情報は、(i)UE100にとって認識できる1つまたは複数のWiFiおよび/またはBT APに関連する1つまたは複数のメディアアクセス制御(MAC)アドレスおよび/または他のアドレス、(ii)UE100にとって認識できる基地局ID(たとえば、eNBまたはホームeNBセル識別情報(ID))、あるいは(iii)UE100の現在のロケーションなどの他の地理情報に基づいて、NEAD212によって取得され得る。NEAD212へのアクセスは、Nqインターフェースによってサポートされ得る。Nqインターフェースは、現在のロケーションなどのロケーション情報に関連する都市ロケーション情報、または(緊急呼を発信した)UE100にとって認識できる1つまたは複数の基準点を得るための、サービングコアネットワーク204による照会をサポートし得る。
[0070]ステージ604において、サービングコアネットワーク204は、UE100から非補償気圧(UBP)を取得するように構成される。UE100における圧力センサー130は、気圧を検出するための手段であり、プロセッサ111およびワイヤレストランシーバ121は、UBPをサービングコアネットワーク204に提供するための手段である。一例では、UBP情報は、UE100と(i)E−SLP332または(ii)E−SMLC308(たとえば、E−SMLC308の場合にはMME304およびeNB302を経由して)のいずれかとの間で(たとえば、LPP/LPPe組合せプロトコルを使用して)転送されるLPPeメッセージの中に含まれ得る。別の例では、UBP情報は、(i)LPP(たとえば、LPPメッセージが、UE100とE−SLP332またはE−SMLC308のいずれかとの間で、E−SMLC308の場合にはMME304およびeNB302を経由して転送される)、(ii)LTE用のRRC(たとえば、RRCメッセージが、UE100とeNB302のようなサービングeNBとの間で転送され、サービングeNBが、次いで、E−SMLC308などのE−SMLCにUBP情報を運搬するためにLPPaメッセージを使用する)、または(iii)UMTS用のRRC(たとえば、RRCメッセージが、UE100とRNC356のようなサービングRNCとの間で転送され、サービングRNCが、次いで、SAS354などのSASにUBP情報を運搬するためにPCAPメッセージを使用する)のためのメッセージの中に含まれ得る。
[0071]ステージ606において、サービングコアネットワーク204内のロケーションサーバ206は、UBPを出動可能都市ロケーションと組み合わせるように構成される。E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354は、UBPを出動可能都市ロケーションと組み合わせるための手段である。一例では、UBPは、新たなCAタイプ(たとえば、UBPに対して規定されるCAタイプ、または環境データもしくは種々のデータとして規定されるCAタイプ)を使用するか、または既存のCAタイプ(たとえば、タイプ22LOCまたはタイプ32ADDCODE)の中に含まれる、(たとえば、PIDF−LOオブジェクトの一部であってよい)都市アドレス(CA)内に含まれ得る。UBPを含む都市ロケーションまたはPIDF−LOは(たとえば、UBPを含む都市ロケーションがPIDF−LO内に含まれるとき)、中間エンティティを通じてゲートウェイ208〜PSAP(たとえば、GMLC306またはLRF330のいずれか)まで透過的に転送および処理され得る。
[0072]ステージ608において、サービングコアネットワーク204の中のゲートウェイ208は、組み合わせられたUBPと出動可能都市ロケーションとをPSAPに提供するように構成される。GMLC306またはLRF330は、UBPと出動可能都市ロケーションとをPSAPに提供するための手段である。一例では、(たとえば、両方がPIDF−LO内に含まれ得る)都市ロケーションおよびUBPは、HELD、MLP、またはJ−STD−036 E2プロトコルを使用してPSAP(たとえば、i3 PSAP344またはレガシーPSAP348)に転送される。代替実施形態では、サービングコアネットワーク204の中のゲートウェイ208は、出動可能都市ロケーションからUBPを抽出し、UBPをPSAPに別個に提供するように構成される。一例では、抽出されたUBPは、HELD、MLP、またはJ−STD−036 E2プロトコルのうちの1つを使用してPSAPに転送される。
[0073]図1〜図6をさらに参照しながら図7Aを参照すると、都市ロケーション情報を用いずにUBPをPSAPに提供するためのプロセス700は、図示のステージを含む。ただし、プロセス700は例にすぎず、限定的でない。プロセス700は、たとえば、ステージを追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わせ、および/または並行して実行させることによって改変されてよい。たとえば、UBP情報は、都市ロケーション情報を取得する前にサービングネットワークによって取得されてよい。一実施形態では、プロセス700は、図9に示すような1つまたは複数のコンピュータシステム上で実行され得る。
[0074]ステージ702において、サービングコアネットワーク204は、UE100から非補償気圧(UBP)を取得するように構成される。UE100における圧力センサー130は、気圧を検出するための手段であり、プロセッサ111およびワイヤレストランシーバ121は、UBPをサービングコアネットワーク204に提供するための手段である。一例では、UBP情報は、UE100と(i)E−SLP332、または(ii)E−SMLC308(たとえば、E−SMLC308の場合にはMME304およびeNB302を経由して)のいずれかとの間で(たとえば、LPP/LPPeを使用して)転送されるLPPeメッセージの中に含まれ得る。ロケーションサーバ206(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354)は、UE100からUBPを取得するための手段である。別の例では、UBP情報は、(i)LPP(たとえば、LPPメッセージが、UE100とE−SLP332またはE−SMLC308のいずれかとの間で、E−SMLC308の場合にはMME304およびeNB302を経由して転送される)、(ii)LTE用のRRC(たとえば、RRCメッセージが、UE100とeNB302のようなサービングeNBとの間で転送され、サービングeNBが、次いで、E−SMLC308などのE−SMLCにUBP情報を運搬するためにLPPaメッセージを使用する)、または(iii)UMTS用のRRC(たとえば、RRCメッセージが、UE100とRNC356のようなサービングRNCとの間で転送され、サービングRNCが、次いで、SAS354などのSASにUBP情報を運搬するためにPCAPメッセージを使用する)のためのメッセージの中に含まれ得る。
[0075]ステージ704において、サービングコアネットワーク204は、UBPを含む都市ロケーションレコードを生成するように構成される。一例では、サービングコアネットワーク204は、前に説明したようにUE100用のNEAD212から都市ロケーション情報(たとえば、1つまたは複数の都市ロケーション)を受信し、この都市ロケーション情報からUE100に対する出動可能都市ロケーションを取得するための手段として、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354などのロケーションサーバ206を含み得る。UBPは、新たなCAタイプにおけるフィールドとして(たとえば、環境データとして、種々のデータとして、または特にUBPとして)含まれてよく、または既存の都市アドレスタイプ(たとえば、タイプ22LOCまたはタイプ32ADDCODE)の中に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、UBPを含む出動可能都市ロケーションは、PIDF−LOオブジェクト内に含まれ得る。別の例では、出動可能都市ロケーションが取得されない場合、ロケーションサーバ206は、空き都市ロケーションレコードを構築するように構成され得、空き都市ロケーションレコードはUBPのみを含む。
[0076]ステージ706において、ロケーションサーバ206は、UBPを含む都市ロケーションレコードをゲートウェイ208に提供するように構成される。一実施形態では、(UBPを含む)都市ロケーションレコードは、PIDF−LOの一部であってよい。一例では、ロケーションサーバ206(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354)は、UBPを含む都市ロケーションレコード(または、PIDF−LO)をゲートウェイ208(たとえば、GMLC306またはLRF330)に提供するために、既存のインターフェースおよびそれらの関連する既存のプロトコル(たとえば、3GPP SLs、SLg、L0、Lg、Lgd、Iupc、Iu−cs、Iu−psインターフェースのうちの1つまたは複数)を利用し得る。UBP情報が(さらにPIDF−LO内に埋め込まれ得る)都市ロケーションレコード内に埋め込まれるので、UBPは、中間エンティティを通じて透過的に転送および処理され得る。
[0077]ステージ708において、サービングコアネットワーク204の中のゲートウェイ208は、都市ロケーションレコードからUBPを抽出するように構成される。GMLC306および/またはLRF330は、都市ロケーションレコードからUBPを抽出するための例示的な手段である。UBPを抽出することは、ステージ704において説明したようなプロセスの逆であり得る。たとえば、UBPを含む新たなCAタイプ、またはUBPを含む既存の都市アドレスタイプが、このCAタイプからゲートウェイ208によって抽出されたUBPを用いて決定され得る。出動可能都市ロケーションが704の一部として取得されなかった場合、ゲートウェイ208は、空き都市ロケーションレコード(すなわち、空きであるがUBPデータ用の)からUBPを抽出するように構成され得る。
[0078]ステージ710において、サービングコアネットワーク204の中のゲートウェイ208は、UBPロケーションをPSAP(たとえば、レガシーPSAP348またはi3 PSAP344)に提供するように構成される。GMLC306またはLRF330は、UBPをPSAPに提供するための手段である。サービングコアネットワーク204の中のゲートウェイ208(たとえば、GMLC306またはLRF330)は、受信された都市ロケーションレコードからのUBPを(たとえば、HELD、MLP、またはJ−STD−036 E2プロトコル用の新たなパラメータを使用して)PSAPに提供する。都市ロケーション情報は、UBPと同じメッセージの中、または1つもしくは複数の別個のメッセージの中で提供されてよい。
[0079]図1〜図7Aをさらに参照しながら図7Bを参照すると、ゲートウェイ208を用いてUBPをPSAPに提供するためのプロセス720は、図示のステージを含む。ただし、プロセス720は例にすぎず、限定的でない。プロセス720は、たとえば、ステージを追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わせ、および/または並行して実行させることによって改変されてよい。一実施形態では、プロセス720は、図9に示すようなコンピュータシステム上で実行され得る。
[0080]ステージ722において、ゲートウェイ208は、非補償気圧(UBP)を含む出動可能都市ロケーションレコードを受信するように構成される。一例では、ロケーションサーバ206(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354)は、UBPを含む都市ロケーションレコードをゲートウェイ208(たとえば、GMLC306またはLRF330)に提供するために、既存のインターフェースおよびそれらの関連する既存のプロトコル(たとえば、3GPP SLs、SLg、L0、Lg、Lgd、Iupc、Iu−cs、Iu−psインターフェースのうちの1つまたは複数)を利用し得る。都市ロケーションレコードは、PIDF−LOの一部であってよい。埋め込まれたUBP情報は、中間エンティティを通じて透過的に転送および処理され得る。
[0081]ステージ724において、ゲートウェイ208は、出動可能都市ロケーションレコードからUBPを抽出するように構成される。GMLC306および/またはLRF330は、出動可能都市ロケーションレコードからUBPを抽出するための例示的な手段である。UBPを抽出することは、たとえば、新たなCAタイプを識別すること、または既存の都市アドレスタイプを識別するとともにこのCAタイプのための情報からUBPを抽出することを含み得る。ゲートウェイ208は、空き都市ロケーションレコード(すなわち、空きであるがUBPデータ用の)からUBPを抽出するように構成され得る。
[0082]ステージ726において、ゲートウェイ208は、UBPをPSAP(たとえば、レガシーPSAP348またはi3 PSAP344)に提供するように構成される。GMLC306またはLRF330は、UBPをPSAPに提供するための手段である。サービングコアネットワーク204の中のゲートウェイ208(たとえば、GMLC306またはLRF330)は、受信された都市ロケーションレコード(すなわち、都市ロケーション情報を有しない)からのUBPを(たとえば、HELD、MLP、またはJ−SRD−036 E2プロトコル用の新たなパラメータを使用して)PSAPに提供する。都市ロケーション情報は、UBPと同じメッセージの中、または1つもしくは複数の別個のメッセージの中で提供されてよい。
[0083]一実施形態では、ゲートウェイ208は、ステージ724において、出動可能都市ロケーションレコードからUBPを抽出せず、代わりに、ステージ726において、依然として都市ロケーションレコード内に含まれるUBPをPSAPに転送する。
[0084]図1〜図6をさらに参照しながら図7Cを参照すると、UBPを含む出動可能都市ロケーションレコードをゲートウェイに提供するためのプロセス730は、図示のステージを含む。ただし、プロセス730は例にすぎず、限定的でない。プロセス730は、たとえば、ステージを追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わせ、および/または並行して実行させることによって改変されてよい。一実施形態では、プロセス730は、図9に示すようなコンピュータシステム上で実行され得る。
[0085]ステージ732において、サービングコアネットワーク204の中のロケーションサーバ206は、UE100から非補償気圧(UBP)とロケーション情報とを取得するように構成される。UE100における圧力センサー130は、気圧を検出するための手段であり、プロセッサ111およびワイヤレストランシーバ121は、UBPとロケーション情報とをサービングコアネットワーク204に提供するための手段である。ロケーション情報は、UE100にとって認識できる1つまたは複数のWiFiおよび/またはBT APの各々に対する1つまたは複数のMACアドレスを備え得る。一例では、UBPおよびロケーション情報は、(たとえば、LPP/LPPeを使用して)UE100とE−SLP332またはE−SMLC308のいずれかとの間で(たとえば、E−SMLC308の場合にはMME304およびeNB302を経由して)転送される1つまたは複数のLPPeメッセージの中に含まれ得る。ロケーションサーバ206(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354)は、UE100からUBPとロケーション情報とを取得するための手段である。別の例では、UBPおよびロケーション情報は、(i)LPP(たとえば、LPPメッセージが、UE100とE−SLP332またはE−SMLC308のいずれかとの間で、E−SMLC308の場合にはMME304およびeNB302を経由して転送される)、(ii)LTE用のRRC(たとえば、RRCメッセージが、UE100とeNB302のようなサービングeNBとの間で転送され、サービングeNBが、次いで、E−SMLC308などのE−SMLCにUBPとロケーション情報とを運搬するためにLPPaメッセージを使用する)、または(iii)UMTS用のRRC(たとえば、RRCメッセージが、UE100とRNC356のようなサービングRNCとの間で転送され、サービングRNCが、次いで、SAS354などのSASにUBPとロケーション情報とを運搬するためにPCAPメッセージを使用する)のためのメッセージの中に含まれ得る。
[0086]ステージ734において、ロケーションサーバ206は、ステージ732において取得されたロケーション情報に基づいて、UEに対する出動可能都市ロケーションを取得するように構成される。たとえば、ステージ732において取得されるロケーション情報は、UE100にとって認識できる、WLAN390の中の1つまたは複数のWiFiおよび/またはBT APの識別情報(たとえば、MACアドレス)を含み得る。ロケーションサーバ206は、AP識別情報(たとえば、MACアドレス)をNEAD212に提供し得る。NEAD212は、次いで、対応する都市ロケーション情報(たとえば、市、ストリートアドレスおよび/または建築物名称、フロアレベル、ならびに場合によっては部屋番号またはアパート番号)が前に構成されていた、知られているWLAN APのデータベースを(たとえば、外部データソース216およびNEAM214を経由して)探索し得、提供されたAP識別情報のうちの1つまたは複数の各々に対応する1つまたは複数の都市ロケーションをロケーションサーバ206に戻し得る。ロケーションサーバ206は、次いで、図2に関連して前に説明したように、出動可能都市ロケーションを(たとえば、NEAD212によって戻された都市ロケーションのうちの1つを使用して)取得し得る。一例では、E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354などのロケーションサーバ206は、出動可能都市ロケーションを取得するための手段である。
[0087]ステージ736において、ロケーションサーバ206は、UBPを含む出動可能都市ロケーションレコードを生成するために、UBPをステージ734において取得された出動可能都市ロケーションと組み合わせるように構成される。UBPは、新たなCAタイプにおけるフィールドとして(たとえば、環境データとして、種々のデータとして、または特にUBPとして)含まれてよく、または既存の都市アドレスタイプ(たとえば、タイプ22LOCまたはタイプ32ADDCODE)の中に含まれてもよい。別の例では、ステージ734において出動可能都市ロケーションが取得されない場合、ロケーションサーバ206は、ステージ736において、空き都市ロケーションレコードを構築するように構成され得、空き都市ロケーションレコードはUBPのみを含む。一実施形態では、(UBPを含む)出動可能都市ロケーションレコードは、PIDF−LOの一部として含まれ得る。
[0088]ステージ738において、ロケーションサーバ206は、UBPを含む都市ロケーションレコードをゲートウェイ208に提供するように構成される。一実施形態では、(UBPを含む)都市ロケーションレコードは、PIDF−LOの一部として提供され得る。一例では、ロケーションサーバ206(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354)は、UBPを含む都市ロケーションレコードをゲートウェイ208(たとえば、GMLC306またはLRF330)に提供するために、既存のインターフェースおよび関連する既存のプロトコル(たとえば、3GPP SLs、SLg、L0、Lg、Lgd、Iupc、Iu−cs、Iu−psインターフェースのうちの1つまたは複数)を利用し得る。UBP情報が(さらにPDIF−LO内に埋め込まれ得る)都市ロケーションレコード内に埋め込まれるので、UBPは、中間エンティティを通じて透過的に転送および処理され得る。
[0089]前に説明したように、UBPは、PIDF−LO用の新規または既存のパラメータまたはフィールドを使用してPIDF−LO内に含まれ得る。この場合、UBPは、PIDF−LO内に含まれてよいが、出動可能都市ロケーション内に含まれなくてよく、または埋め込まれなくてよい。代わりに、PIDF−LOは、(たとえば、PIDF−LO用の新規もしくは既存のパラメータまたは新規もしくは既存のフィールドを使用して)UBPを含んでよく、場合によってはUE100に対する出動可能都市ロケーションおよび/または地理的ロケーションも含んでよいが、ここで、UBPは、PIDF−LOの一部であるが、出動可能都市ロケーションおよび/または地理的ロケーションとは別個である。この場合、前に説明したプロセス600、700、720、および730は、UBPをi3 PSAP344またはレガシーPSAP348などのPSAPに提供するために、いくつかの変更を伴ってサービングコアネットワーク204によって使用され得る。プロセス600、700、720、および730のこれらの変更が次に説明され、変更されるものとして示されないプロセスステージは前に説明したように使用される。プロセス600の場合には、(i)ステージ602は、オプションとしてのみ実行され、(ii)ステージ604において(たとえば、ロケーションサーバ206によって)取得されたUBPは、ステージ606において(たとえば、ロケーションサーバ206によって)PIDF−LOと組み合わせられ、ステージ602が行われる場合、PIDF−LOは、ステージ602において取得された任意の出動可能都市ロケーションも含み、(iii)UBPおよびPIDF−LOは、ステージ608において(たとえば、ゲートウェイ208によって)PSAPに提供される。プロセス700の場合には、(i)都市ロケーションレコードの代わりにまたは都市ロケーションレコードに加えて、PIDF−LOが、ステージ704において(たとえば、ロケーションサーバ206によって)生成され、PIDF−LOは、UBP(および、生成された任意の都市ロケーションレコード)を含み、(ii)ステージ704において生成されたPIDF−LOは、ステージ706において(たとえば、ロケーションサーバ206によって)ゲートウェイ208に提供され、(iii)ゲートウェイ208は、ステージ708においてPIDF−LOからUBPを抽出する。プロセス720の場合には、(i)UBPを含むPIDF−LOは、ステージ722においてゲートウェイ208によって受信され、(ii)UBPは、ステージ724においてゲートウェイ208によってPIDF−LOから抽出される。プロセス730の場合には、(i)ステージ734は、随意であり常に行われるとは限らず、(ii)ステージ736において、ステージ732において取得されたUBPは、(ステージ734が行われる場合、ステージ734において取得された任意の出動可能都市ロケーションも含み得る)PIDF−LOと(たとえば、ロケーションサーバ206によって)組み合わせられ、(iii)ステージ738において、UBPを含むPIDF−LOは、(たとえば、ロケーションサーバ206によって)ゲートウェイ(たとえば、ゲートウェイ208)に提供される。
[0090]図1〜図5をさらに参照しながら図8を参照すると、ロケーション情報メッセージングを介してUBPをPSAPに提供するためのプロセス800は、図示のステージを含む。ただし、プロセス800は例にすぎず、限定的でない。プロセス800は、たとえば、ステージを追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わせ、および/または並行して実行させることによって改変されてよい。たとえば、UBP情報は、UEに対するロケーション情報を決定もしくは受信する前に、それと同じ時間において、またはその後に、サービングネットワークによって受信され得る。一実施形態では、プロセス800は、図9に示すような1つまたは複数のコンピュータシステム上で実行され得る。
[0091]ステージ802において、UE100、および/またはサービングコアネットワーク204の中のロケーションサーバ206は、UE100に対するロケーション情報を決定するように構成される。一例では、UE100上のSPS受信機155は、SPS信号159を全体的または部分的に処理し、UE100のロケーションを決定するためにこれらのSPS信号159を使用する。プロセッサ111、メモリ140、DSP112、および/または専用プロセッサ(図示せず)も、SPS信号159を全体的もしくは部分的に処理するために、および/またはUE100のロケーションを計算するために、SPS受信機155とともに利用され得る。ロケーションサーバ206は、ロケーション計算の少なくとも一部を実行するために使用され得る。UE100はまた、視界内の他の通信エンティティおよび/またはUE100にとって利用可能な情報に基づいて、関連するシステム内でのその現在位置を様々な技法を使用して推定し得る。UE100は、1つもしくは複数のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、BLUETOOTH(登録商標)もしくはZIGBEEなどの短距離ワイヤレス通信技術を利用するパーソナルエリアネットワーク(PAN)に関連する、アクセスポイント(AP)から取得された情報、および/またはロケーションサーバ206から取得されたマップ制約データを使用して、その位置を推定し得る。
[0092]ステージ804において、サービングコアネットワーク204(たとえば、ロケーションサーバ206)は、UE100から非補償気圧(UBP)を受信するように構成される。UE100における圧力センサー130は、気圧を検出するための手段であり、プロセッサ111およびワイヤレストランシーバ121は、UBPをサービングコアネットワーク204に提供するための手段である。一例では、UBP情報は、(たとえば、LPP/LPPeを使用して)UE100とE−SLP332またはE−SMLC308のいずれかとの間で(E−SMLC308の場合にはMME304およびeNB302を経由して)転送されるLPPeメッセージの中に含まれ得る。ロケーションサーバ206(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354)は、UE100からUBPを受信するための手段である。別の例では、UBP情報は、(i)LPP(たとえば、LPPメッセージが、UE100とE−SLP332またはE−SMLC308のいずれかとの間で(E−SMLC308の場合にはMME304およびeNB302を経由して)転送される)、(ii)LTE用のRRC(たとえば、RRCメッセージがUE100とeNB302のようなサービングeNBとの間で転送され、サービングeNBが、次いで、E−SMLC308などのE−SMLCにUBP情報を運搬するためにLPPaメッセージを使用する)、または(iii)UMTS用のRRC(たとえば、RRCメッセージが、UE100とRNC356のようなサービングRNCとの間で転送され、サービングRNCが、次いで、SAS354などのSASにUBP情報を運搬するためにPCAPメッセージを使用する)のためのメッセージの中に含まれ得る。
[0093]ステージ806において、ロケーションサーバ206は、UBPをロケーション情報と組み合わせるように構成される。E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354は、UBPをロケーション情報と組み合わせるための例示的な手段である。一例では、ロケーション情報は、地理的ロケーションを備えてよく、3GPP TS23.032において規定されるオクテット列によって表されてよい。UBPを3GPPロケーション情報の中に組み合わせるために、ロケーションサーバ206は、UBPを運搬するための、ロケーション情報オクテット列のいくつかの(たとえば、2つまたは3つの)追加オクテットを(たとえば、末尾において)連結するか、または別の方法で組み合わせるように構成され得る。UBPを既存のロケーション情報フォーマットと組み合わせるための他の方法も使用され得る。一例では、(たとえば、3GPP TS23.032において規定されるような)標準的な地理的形状に関連するパラメータが、UBP情報(たとえば、上記で説明したような楕円点、高度パラメータ、およびXMLフォーマット)を収容するように修正されてよい。
[0094]ステージ808において、ロケーションサーバ206は、UBPとロケーション情報とをゲートウェイ208に提供するように構成される。一例では、ロケーションサーバ206(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、および/またはSAS354)は、UBPとロケーション情報とをゲートウェイ208(たとえば、GMLC306またはLRF330)に提供するために、既存のインターフェースおよび関連する既存のプロトコル(たとえば、3GPP SLs、SLg、L0、Lg、Lgd、Iupc、Iu−cs、Iu−psインターフェースのうちの1つまたは複数)を利用し得る。UBP情報がロケーション情報内に埋め込まれるので、UBPは、中間エンティティを通じて透過的に処理され得る。
[0095]ステージ810において、サービングコアネットワーク204の中のゲートウェイ208は、ロケーション情報からUBPを抽出するように構成される。GMLC306および/またはLRF330は、ロケーション情報からUBPを抽出するための例示的な手段である。UBPを抽出することは、ステージ806において説明したようなプロセスの逆であり得る。たとえば、ゲートウェイ208は、地理的ロケーション列からの追加の(たとえば、2つまたは3つの)オクテットを構文解析し、または上記で説明したオブジェクトフォーマット(たとえば、楕円点、高度パラメータ、およびXMLタグ)からUBP情報を抽出するように構成され得る。
[0096]ステージ812において、サービングコアネットワーク204の中のゲートウェイ208は、UBPロケーションをPSAP(たとえば、レガシーPSAP348またはi3 PSAP344)に提供するように構成される。GMLC306またはLRF330は、UBPをPSAPに提供するための手段である。サービングコアネットワーク204の中のゲートウェイ208(たとえば、GMLC306またはLRF330)は、ロケーション情報から抽出されたUBPを(たとえば、HELD、MLP、またはJ−STD−036 E2プロトコル用の新たなパラメータを使用して)PSAPに提供する。ロケーション情報は、同じメッセージの中、または1つもしくは複数の別個のメッセージの中で提供され得る。
[0097](たとえば、図2、図3A、図3B、図4、図6、図7A、図7B、図7Cに関連するような)前の説明において、ロケーションサーバ(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354)によってUBPが組み合わせられ得る出動可能都市ロケーションの決定を言及する際に、ロケーションサーバにおいて都市ロケーションと出動可能都市ロケーションとを取得するための手段としてNEAD(たとえば、NEAD212)の使用が説明されたことに留意されたい。しかしながら、別の実施形態では、ロケーションサーバ206は、SUPL ULP、LPP/LPPe、UMTS用のRRC、LTE用のRRC、またはPCAPなどの測位関連プロトコルを使用して、出動可能都市ロケーションをUE(たとえば、UE100)から直接取得し得る。さらなる実施形態では、ロケーションサーバ206(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354)は、アクセスネットワーク(たとえば、アクセスネットワークの中のeNB302またはRNC356)から、またはWLANから(たとえば、WLAN390の中のコントローラまたはアクセスポイントから)、出動可能都市ロケーションを取得し得る。また別の実施形態では、ロケーションサーバ206(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354)は、UE100に対する出動可能都市ロケーションを別のロケーションサーバから取得し得、別のロケーションサーバは、NEAD212から、UE100から、あるいはアクセスネットワークもしくはアクセスネットワークの中の要素(たとえば、eNB302、ノードB352、またはRNC356)またはWLAN(たとえば、WLAN390)から、出動可能都市ロケーションを取得し得る。別の実施形態では、ロケーションサーバ206(たとえば、E−SMLC308、E−SLP332、またはSAS354)は、(たとえば、ロケーションサーバにおいて構成されるデータを使用して)場合によっては、UE100から、UE100のためのアクセスネットワークから、またはUE100から信号を受信するUE100まで近くのAPを含むWLAN(たとえば、WLAN390)から受信された、UE100に対するロケーション関連情報(たとえば、ロケーション関連測定値および/またはロケーション推定値)に基づいて、UE100に対する出動可能都市ロケーションをそれ自体で決定し得る。これらの実施形態のすべてに対して、また図2、図3A、図3B、図4、図6、図7A、図7B、および図7Cに関連して説明したように、ロケーションサーバ206は、UE100から受信されたUBP測定値をUE100に対する出動可能都市ロケーションと組み合わせ得、PSAPへの前方転送、またはゲートウェイがUBPを抽出し、UBPをPSAPへ別個に送ることのいずれかのために、組み合わせられた出動可能都市ロケーションとUBPとをゲートウェイ208に転送し得る。
[0098]図1〜図8をさらに参照しながら図9を参照すると、コンピュータシステム900は、図3Aおよび図3Bにおける要素の機能を少なくとも部分的に実施することによってUBP情報を転送するために利用され得る。図9は、本明細書で説明するような様々な他の実施形態によって提供される(たとえば、図2〜図8に関連して説明したような)方法を実行することができ、および/またはモバイルデバイス(たとえば、UE100)もしくは他のコンピュータシステムとして機能することができる、コンピュータシステム900の一実施形態の概略図を提供する。サービングコアネットワーク204は、ロケーションサーバ206およびゲートウェイ208などにおける1つまたは複数のコンピュータシステム900を含み得る。たとえば、図3Aおよび図3BにおけるeNB302、MME304、GMLC306、E−SMLC308、E−SLP332(SPC334とSLC336とを含む)、SAS354、LRF330、および他のエンティティは、1つまたは複数のコンピュータシステム900からなり得る。図9は、様々な構成要素の一般化された例を提供し、そのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得る。したがって、図9は、個々のシステム要素が、相対的に分離された方法または相対的により統合された方法でどのように実装され得るのかを広く示す。
[0099]バス905を介して電気的に結合され得る(または、適宜に別の方法で通信していることがある)ハードウェア要素を備えるコンピュータシステム900が示される。ハードウェア要素は、限定はしないが、1つもしくは複数の汎用プロセッサおよび/または1つもしくは複数の専用プロセッサ(デジタル信号処理チップ、グラフィックス加速プロセッサなど)を含む1つまたは複数のプロセッサ910と、限定はしないが、マウス、キーボードなどを含むことができる1つまたは複数の入力デバイス915と、限定はしないが、ディスプレイデバイス、プリンタなどを含むことができる1つまたは複数の出力デバイス920とを含み得る。プロセッサ910は、たとえば、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、Intel(登録商標) CorporationまたはAMD(登録商標)によって作られるものなどの中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含むことができる。他のプロセッサタイプも利用され得る。
[00100]コンピュータシステム900は、1つまたは複数の非一時的記憶デバイス925をさらに含み得(および/または、それらと通信していることがあり)、非一時的記憶デバイス925は、限定はしないが、ローカルストレージおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージを備えることができ、ならびに/あるいは、限定はしないが、ディスクドライブと、ドライブアレイと、光記憶デバイスと、プログラム可能、フラッシュアップデート可能などであり得る、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)および/または読取り専用メモリ(「ROM」)などのソリッドステート記憶デバイスとを含むことができる。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
[00101]コンピュータシステム900はまた、限定はしないが、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスまたはワイヤード)、赤外線通信デバイス、(BLUETOOTH短距離ワイヤレス通信技術トランシーバ/デバイス、802.11デバイス、WiFiデバイス、WiMax(登録商標)デバイス、セルラー通信施設などの)ワイヤレス通信デバイスおよび/またはチップセットなどを含むことができる、通信サブシステム930とネットワークインターフェース950とを含み得る。ネットワークインターフェース950は、データが、(一例を挙げれば本明細書で説明したLTEネットワークなどの)ネットワーク、他のコンピュータシステム、および/または本明細書で説明する任意の他のデバイスと交換されることを可能にし得る。多くの実施形態では、コンピュータシステム900は、上記で説明したように、RAMまたはROMデバイスを含むことができる作業メモリ935をここではさらに備える。
[00102]コンピュータシステム900はまた、オペレーティングシステム940、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つもしくは複数のアプリケーションプログラム945などの他のコードを含む、現在作業メモリ935内に位置するものとして示されるソフトウェア要素を備えることができ、アプリケーションプログラム945は、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備えてよく、ならびに/あるいは本明細書で説明するように、他の実施形態によって提供される方法を実施し、および/または他の実施形態によって提供されるシステムを構成するように設計されてよい。単に例として、本明細書で説明する1つまたは複数のプロセスは、コンピュータ(および/またはコンピュータ内のプロセッサ)によって実行可能なコードおよび/または命令として実装され得る。そのようなコードおよび/または命令は、説明した方法に従って1つもしくは複数の動作を実行するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成し、および/または適合させるために使用され得る。
[00103]これらの命令および/またはコードのセットは、上記で説明した記憶デバイス925などのコンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。場合によっては、記憶媒体は、コンピュータシステム900などのコンピュータシステム内に組み込まれ得る。他の実施形態では、記憶媒体は、コンピュータシステムとは別個(たとえば、コンパクトディスクなどのリムーバブル媒体)であってよく、ならびに/あるいは、記憶媒体が、その上に記憶された命令/コードを用いて汎用コンピュータをプログラムし、構成し、および/または適合させるために使用され得るようなインストールパッケージで提供され得る。これらの命令は、コンピュータシステム900によって実行可能である実行可能コードの形態をとり得、ならびに/あるいは、(たとえば、一般に利用可能な様々なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのいずれかを使用して)コンピュータシステム900上でコンパイルおよび/またはインストールしたときに実行可能コードの形態をとる、ソースコードおよび/またはインストール可能コードの形態をとり得る。
[00104]特定の要望に従って、大幅な変形が行われてよい。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用されてよく、および/または特定の要素が、ハードウェア、(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、もしくはその両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が採用されてよい。
[00105]コンピュータシステム900は、本開示に従って方法を実行するために使用され得る。そのような方法の手順の一部または全部は、プロセッサ910が、作業メモリ935の中に含まれる(オペレーティングシステム940、および/またはアプリケーションプログラム945などの他のコードに組み込まれ得る)1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行したことに応答して、コンピュータシステム900によって実行され得る。そのような命令は、記憶デバイス925のうちの1つまたは複数などの別のコンピュータ可読媒体から作業メモリ935に読み取られてよい。単に例として、作業メモリ935の中に含まれる命令のシーケンスの実行は、本明細書で説明した方法の1つまたは複数の手順をプロセッサ910に実行させ得る。
[00106]本明細書で使用する「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、特定の様式で機械を動作させるデータを与えることに関与する任意の媒体を指す。UE100および/またはコンピュータシステム900を使用して実施される実施形態では、様々なコンピュータ可読媒体が、実行のために命令/コードをプロセッサ111、910に提供することに関連し得、ならびに/または、(たとえば、信号のような)そのような命令/コードなどを記憶および/もしくは搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、コンピュータ可読媒体は、物理的および/または有形の記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体と、揮発性媒体と、伝送媒体とを含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、記憶デバイス140、925などの光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、作業メモリ140、935などのダイナミックメモリを含む。伝送媒体は、限定はしないが、同軸ケーブル、バス101、905を備えるワイヤを含む銅線および光ファイバ、ならびに通信サブシステム930の様々な構成要素(および/または通信サブシステム930がそれによって他のデバイスとの通信を行う媒体)を含む。したがって、伝送媒体はまた、(限定はしないが、電波通信および赤外線データ通信中に生成されるものなどの、電波、音響波、および/または光波を含む)波の形態をとることができる。
[00107]物理的および/または有形のコンピュータ可読媒体の一般の形態は、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープまたは任意の他の磁気媒体、CD−ROM、Blu−Ray(登録商標)ディスク、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する他の任意の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、以下で説明するような搬送波、あるいはコンピュータが命令および/またはコードをそこから読み取ることができる他の任意の媒体を含む。
[00108]コンピュータ可読媒体の様々な形態は、実行のために1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサ111、910に搬送することに関連し得る。単に例として、命令は、最初に、リモートコンピュータの磁気ディスクおよび/または光ディスク上で搬送され得る。リモートコンピュータは、そのダイナミックメモリに命令をロードし得、UE100および/またはコンピュータシステム900によって受信および/または実行されるように、伝送媒体を介して信号として命令を送り得る。これらの信号は、電磁信号、音響信号、光信号などの形態であってよく、様々な実施形態に従って命令がその上で符号化され得る搬送波のすべての例である。
[00109]本開示による非一時的プロセッサ可読記憶媒体の一例は、非補償気圧情報をPSAPに提供するための命令を含み、命令は、ユーザ機器から非補償気圧(UBP)を取得するためのコードと、ユーザ機器に対する出動可能都市ロケーションを取得するためのコードと、UBPを出動可能都市ロケーションと組み合わせるためのコードと、UBPと出動可能都市ロケーションとをPSAPへ送るためのコードとを含む。
[00110]そのような非一時的プロセッサ可読記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。UBPと出動可能都市ロケーションとをロケーションサーバを用いて取得するためのコード。ロケーションサーバは、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E−SMLC)、緊急SUPLロケーションプラットフォーム(E−SLP)、またはスタンドアロンサービングモバイルロケーションセンター(SAS)のうちの1つであってよい。ユーザ機器からUBPを取得するためのコードは、OMA LTE測位プロトコル拡張(LPPe)プロトコル、3GPP LTE測位プロトコル(LPP)、LTE用の3GPP無線リソース制御(RRC)プロトコル、UMTS用の3GPP RRCプロトコル、3GPP LTE測位プロトコルA(LPPa)プロトコル、または3GPP測位計算アプリケーションパート(PCAP)プロトコルのうちの少なくとも1つを介してUBPを取得するように構成され得る。出動可能都市ロケーションは、プレゼンス情報データフォーマットロケーションオブジェクト(PIDF−LO)を含み得、PIDF−LOは、国家緊急アドレスデータベース(NEAD)から受信され得る。UBPと出動可能都市ロケーションとをPSAPへ送るためのコードは、3GPP Iupc、Iu−cs、Iu−ps、SLs、SLg、Lg、Lgd、またはL0インターフェースのうちの少なくとも1つを介して、UBPと出動可能都市ロケーションとをゲートウェイに提供するためのコードと、HELD、MLP、またはJ−STD−036 E2プロトコルのうちの少なくとも1つを介して、少なくともUBPをゲートウェイからPSAPに提供するためのコードとを含み得る。
[00111]上記で説明した方法、システム、およびデバイスは例である。様々な代替構成は、様々な手順または構成要素を、適宜に省略、置換、または追加し得る。たとえば、代替方法では、上の説明とは異なる順序でステージが実行されてよく、様々なステージが追加され、省略され、または組み合わせられてよい。また、いくつかの構成に関して説明した特徴は、様々な他の構成では組み合わせられてよい。構成の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられてよい。また、技術は発展し、したがって、要素のうちの多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
[00112]本開示に従ってユーザ機器(UE)とPSAPとの間で非補償気圧(UBP)を提供するための装置の一例は、UEに対するロケーション情報を決定するための手段と、UEからUBPを受信するための手段と、UBPをロケーション情報と組み合わせるための手段と、UBPとロケーション情報とをゲートウェイに提供するための手段と、ロケーション情報からUBPを抽出するための手段と、UBPをPSAPに提供するための手段とを含む。
[00113]そのような装置の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。UEからUBPを受信するための手段は、OMA LTE測位プロトコル拡張(LPPe)プロトコル、3GPP LTE測位プロトコル(LPP)、LTE用の3GPP無線リソース制御(RRC)プロトコル、UMTS用の3GPP RRCプロトコル、3GPP LTE測位プロトコルA(LPPa)プロトコル、または3GPP測位計算アプリケーションパート(PCAP)プロトコルのうちの少なくとも1つを含み得る。UBPとロケーション情報とをゲートウェイに提供するための手段は、3GPP SLs、SLg、L0、Lg、Lgd、Iupc、Iu−cs、またはIu−psインターフェースのうちの少なくとも1つを含み得る。UEに対するロケーション情報を決定するための手段は、SPS受信機を含み得る。UBPをPSAPに提供するための手段は、HELD、MLP、またはJ−STD−036 E2プロトコルのうちの少なくとも1つを含む。UBPをロケーション情報と組み合わせるための手段は、UBPを表すいくつかの(たとえば、2つまたは3つの)追加オクテットのデータフィールドに地理的ロケーション列を連結することを含み得る。
[00114](実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を与えるように、説明では具体的な詳細が与えられる。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細を伴わずに実践されてよい。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法が、不必要な詳細を伴わずに示される。この説明は、例示的な構成を与えるにすぎず、特許請求の範囲の範囲、適用性、または構成を限定しない。そうではなく、構成の上記の説明は、説明した技法を実施することを可能にする説明を当業者に与えるものである。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われてよい。
[00115]構成は、フロー図またはブロック図として示されるプロセスとして説明されることがある。各々は動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実行されてよい。加えて、動作の順序は、並べ替えられてよい。プロセスは、図に含まれない追加のステップを有してよい。さらに、方法の例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装されるとき、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、記憶媒体などの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。プロセッサは、説明したタスクを実施し得る。
[00116]特許請求の範囲を含め本明細書で使用するとき、「のうちの少なくとも1つ」で終わる項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、あるいは2つ以上の特徴を有する組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。本明細書で使用するとき、A、B、および/またはCなどの、項目の列挙中で使用される「および/または」という用語は、AまたはBまたはCまたはそれらの組合せと等価である。
[00117]特許請求の範囲を含め本明細書で使用するとき、別段に明記されていない限り、機能または動作が項目または状態「に基づく」という文は、機能または動作が、述べられた項目または状態に基づき、述べられた項目または状態に加えて1つまたは複数の項目および/または状態に基づいてよいことを意味する。
[00118]いくつかの例示的な構成を説明したが、本開示の趣旨から逸脱することなく、様々な変更形態、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、もっと大きいシステムの構成要素であってよく、他の規則が、様々な実施形態の適用例よりも優先されてよく、または様々な実施形態の適用例を別の方法で修正してもよい。また、いくつかのステップが、上記の要素が考慮される前、考慮されている間、または考慮された後に着手されてよい。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。